JP2021163009A - 画像検索装置、およびプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】目的の画像を効率よく検索することのできる画像検索装置等を提供する。【解決手段】画像検索装置３は、検索条件として用いる第１の被写体の画像と第２の被写体の画像の設定をユーザ端末２から受け付ける受付手段３１０と、第１の被写体の画像と第２の被写体の画像を用い、記憶部に格納された画像から、第１の被写体と類似し且つ第２の被写体と類似しないと判定される被写体の写った画像を検索する検索手段３２０と、検索手段３２０によって検索された画像をユーザ端末２に送信する送信手段３３０と、を有する。【選択図】図５

Description

本発明は、画像検索装置とそのプログラムに関する。

遠足や運動会、結婚式など各種のイベントの記念としてイベントの参加者の写真を撮影することは多く行われており、撮影された参加者の写真が、参加者やその家族に後日販売されることもある。

写真を購入するユーザ（イベントの参加者やその家族）は、例えば写真販売用のウェブサイトにアクセスし、当該ウェブサイトで購入する写真を選択するが、この際、特許文献１で開示されるような顔画像の特徴量を用いた顔検索機能を利用することで、多数の写真のなかから自分やその家族など所望の人物が写った写真を検索することができる。

特許第5950600号

しかしながら、顔検索機能を利用すると、所望の人物と似た特徴を有する別の人物が写った写真が検索結果に多く表示されることがあり、目的の写真を探す妨げになることがある。

本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、目的の画像を効率よく検索できる画像検索装置等を提供することである。

前述した課題を解決するための第１の発明は、検索条件として用いる第１の被写体の画像と第２の被写体の画像の設定をユーザ端末から受け付ける受付手段と、第１の被写体の画像と第２の被写体の画像を用い、記憶部に格納された画像から、第１の被写体と類似し且つ第２の被写体と類似しないと判定される被写体の写った画像を検索する検索手段と、前記検索手段によって検索された画像を検索結果として前記ユーザ端末に送信する送信手段と、を有することを特徴とする画像検索装置である。

本発明では、通常検索用の第１の被写体の画像とＮＯＴ検索用の第２の被写体の画像を用いて画像検索を行うことで、第１の被写体と類似し、且つ第２の被写体と類似しない被写体の写った画像を検索することができる。これにより、所望の被写体（第１の被写体）でない別の被写体（第２の被写体）が写った画像が検索結果として表示されるのを抑制でき、目的の画像を効率よく検索できる。

前記被写体は例えば人物である。
被写体は典型的には人物であり、例えばイベント等で撮影された多数の写真のなかからユーザやその家族の写った写真を効率よく検索できる。

前記記憶部に記憶された画像内の被写体の、第１の被写体に対する類似度と第２の被写体に対する類似度に基づき、前記判定が行われることが望ましい。
本発明では、画像処理技術により算出した類似度の高低により、前記した判定を行うことができる。

前記記憶部に格納された画像内の被写体の、第１の被写体に対する類似度と第２の被写体に対する類似度がそれぞれ所定の閾値以上であり、且つ、第２の被写体に対する類似度が、第１の被写体に対する類似度よりも低い場合、前記記憶部に格納された画像内の前記被写体が、第１の被写体と類似し且つ第２の被写体と類似しないと判定されることも望ましい。
画像内の被写体と、第１、第２の被写体との類似度がそれぞれ所定の閾値以上である場合、第１、第２の被写体のどちらにも類似するとして検索結果から除外してもよいが、上記のように第２の被写体に対する類似度が第１の被写体に対する類似度よりも低い場合、第１の被写体と類似し且つ第２の被写体と類似しないとして検索結果に表示させることもできる。この場合、第１の被写体が写っている可能性のある画像を検索結果として極力表示するようにできる。

第２の被写体の画像は、前記ユーザ端末に検索結果として送信された画像であることも望ましい。
本発明では、検索結果の中から第２の被写体の画像を設定することで、検索結果に登場する所望の人物でない別の人物の画像を、第２の被写体の画像として簡単に設定することができる。

第２の発明は、コンピュータを、検索条件として用いる第１の被写体の画像と第２の被写体の画像の設定をユーザ端末から受け付ける受付手段と、第１の被写体の画像と第２の被写体の画像を用い、記憶部に格納された画像から、第１の被写体と類似し且つ第２の被写体と類似しないと判定される被写体の写った画像を検索する検索手段と、前記検索手段によって検索された画像を検索結果として前記ユーザ端末に送信する送信手段と、を有する画像検索装置として機能させるためのプログラムである。

本発明により、目的の画像を効率よく検索できる画像検索装置等を提供できる。

検索システム１を示す図。 ユーザ端末２のハードウェア構成を示す図。 画像検索装置３、サーバ４のハードウェア構成を示す図。 写真データ１００、検索条件データ２００、解析データ３００を示す図。 検索システム１の機能構成を示す図。 検索システム１における処理を示すフローチャート。 類似度３０３等を示す図。 通常検索用の顔画像２０３ａの例。 検索結果の表示の例。 通常検索用の顔画像２０３ａとＮＯＴ検索用の顔画像２０３ｂの例。 類似度３０３ａ、３０３ｂを用いた画像検索について説明する図。 類似度３０３ａ、３０３ｂを用いた画像検索について説明する図。 検索結果の表示の例。

以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。

（１．検索システム１）
図１は本発明の実施形態に係る画像検索装置３を含む検索システム１を示す図である。検索システム１は、遠足や運動会、結婚式など各種のイベントで撮影されたイベントの参加者の写真を、参加者やその家族（ユーザ）に後日販売する際に、写真を購入するユーザが上記写真の中から自身やその家族など所望の人物の写った写真を効率よく検索できるようにしたものである。

図１に示すように、検索システム１はユーザ端末２、画像検索装置３、サーバ４がネットワークを介して接続された構成を有する。

ユーザ端末２は写真を購入するユーザが用いる端末である。図２はユーザ端末２のハードウェア構成を示す図であり、ユーザ端末２は制御部２１、記憶部２２、入力部２３、表示部２４、通信部２５等をバス等により接続して構成されたコンピュータなどにより実現できる。ただしこれに限ることは無く、ユーザ端末２は適宜様々な構成をとることができ、スマートフォンやタブレット端末などの携帯端末を用いることも可能である。

制御部２１はCPU、ROM、RAMなどから構成される。CPUは、記憶部２２、ROMなどの記憶媒体に格納されたプログラムをRAM上のワークエリアに呼び出して実行する。ROMは不揮発性メモリであり、ブートプログラムやBIOSなどのプログラム、データなどを恒久的に保持している。RAMは揮発性メモリであり、記憶部２２、ROMなどからロードしたプログラムやデータを一時的に保持するとともに、制御部２１が各種処理を行うために使用するワークエリアを備える。

記憶部２２はハードディスクドライブやソリッドステートドライブ等であり、後述する処理に際しユーザ端末２が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OSなどが格納される。これらのプログラムやデータを制御部２１により読み出して実行し、ユーザ端末２の各部を制御することで後述する処理が行われる。

入力部２３はユーザ端末２に各種の設定入力を行うものである。
表示部２４は液晶ディスプレイ等を備える。
通信部２５は、通信制御装置、通信ポート等を有し、ネットワークを介した画像検索装置３等との間の通信を媒介する。

画像検索装置３は、イベントにおいて撮影された写真画像を格納するとともに、その写真画像の中から所望の人物の写った写真画像を検索し、検索結果としてユーザ端末２に表示させるものである。

図３（ａ）は画像検索装置３のハードウェア構成を示す図であり、画像検索装置３は制御部３１、記憶部３２、通信部３３等をバスにより接続して構成したコンピュータにより実現できる。ただし画像検索装置３の構成はこれに限定されず、適宜変更可能であり、また画像検索装置３が複数のコンピュータによって実現されていてもよい。

制御部３１、記憶部３２、通信部３３は、前記した制御部２１、記憶部２２、通信部２５と同様である。記憶部３２には、後述する写真データ１００や検索条件データ２００などが格納される。

サーバ４は、写真画像の検索に際し、後述する類似度の算出を行うものである。図３（ｂ）はサーバ４のハードウェア構成を示す図であり、サーバ４は、上記した制御部２１、記憶部２２、通信部２５と同様の制御部４１、記憶部４２、通信部４３を有する。記憶部４２には、類似度の算出に用いる写真画像の解析データ３００なども格納される。

（２．写真データ１００、検索条件データ２００、解析データ３００）
図４（ａ）は写真データ１００を示す図である。図４（ａ）に示すように、写真データ１００は、写真ID１０１と写真画像１０２を紐づけたものである。

写真ID１０１は、写真画像１０２を識別する識別情報である。
写真画像１０２は、各種のイベントなどでイベントの参加者を撮影した画像であり、ユーザに販売するものである。

図４（ｂ）は検索条件データ２００を示す図である。検索条件データ２００は、ユーザID２０１、条件ID２０２および検索用の顔画像２０３を紐づけたものである。

ユーザID２０１は、ユーザを識別する識別情報である。
条件ID２０２は、検索条件を識別する識別情報である。

顔画像２０３は、検索条件として用いる人物の顔画像である。本実施形態では、当該顔画像の人物（第１の被写体）と類似する人物を含む写真画像１０２を検索するための通常検索用の顔画像２０３ａと、当該顔画像の人物（第２の被写体）と類似する人物を含む写真画像１０２を検索結果から除外するためのＮＯＴ検索用の顔画像２０３ｂがある。

図４（ｃ）は解析データ３００を示す図である。解析データ３００は、写真画像１０２を解析して得られる写真画像１０２内の人物（被写体）の顔画像の特徴量を示すものであり、写真ID１０１と顔画像の位置３０１および特徴量３０２を紐づけたものである。解析データ３００は、画像検索装置３からサーバ４に写真データ１００を送信することで、サーバ４によって予め作成される。

顔画像の位置３０１と特徴量３０２は、それぞれ、写真ID１０１で示される写真画像１０２において、顔画像が存在する位置とその顔画像の特徴量を記録したものである。特徴量については、既知の画像処理技術で算出できる既知の値を用いることができ、特に限定されない。

（３．検索システム１の機能）
図５は検索システム１の機能構成を示す図である。図５に示すように、検索システム１において、画像検索装置３は受付手段３１０、検索手段３２０、送信手段３３０を有する。

受付手段３１０は、画像検索装置３の制御部３１が、検索条件として用いる顔画像２０３の設定をユーザ端末２から受け付けるものである。

検索手段３２０は、画像検索装置３の制御部３１が、上記検索用の顔画像２０３を用い、記憶部３２に格納された写真画像１０２の中から所望の人物の写った写真画像１０２を検索するものである。

特に本実施形態では、前記した通常検索用の顔画像２０３ａとＮＯＴ検索用の顔画像２０３ｂを用いて検索を行うことで、顔画像２０３ａの人物と類似し、且つ、顔画像２０３ｂの人物と類似しないと判定される人物の写った写真画像１０２を検索することができる。

送信手段３３０は、画像検索装置３の制御部３１が、上記検索手段３２０によって検索された写真画像１０２を検索結果としてユーザ端末２に送信するものである。

（４．検索システム１における処理）
次に、図６等を参照して検索システム１における処理（検索方法）の基本的な流れについて説明する。図６はこの処理について示すフローチャートであり、図のＳ１〜Ｓ３、Ｓ８〜Ｓ１０は画像検索装置３の制御部３１が画像検索装置３の各部を制御することで実行する。Ｓ４〜Ｓ７はサーバ４の制御部４１がサーバ４の各部を制御することで実行する。

本実施形態において、ユーザは自らのユーザ端末２を操作して画像検索装置３の提供する写真販売用のウェブサイトにアクセスし、ユーザID２０１を入力して検索用画面（不図示）をユーザ端末２の表示部２４に表示させる。ユーザは、当該検索用画面で検索条件として用いる顔画像２０３を入力、設定し、ユーザ端末２はユーザID２０１と上記入力された顔画像２０３を画像検索装置３に送信する。

画像検索装置３は、ユーザ端末２からユーザID２０１と顔画像２０３を受信することにより、検索用の顔画像２０３の設定を受け付ける（Ｓ１）。そして、条件ID２０２を生成し、顔画像２０３をユーザID２０１および条件ID２０２と紐づけて検索条件データ２００として登録する（Ｓ２）。

その後、画像検索装置３は、上記顔画像２０３をサーバ４に送信して類似度算出指示を行う（Ｓ３）。サーバ４は、顔画像２０３を受信する（Ｓ４）と、まず、その顔画像２０３の特徴量を算出する（Ｓ５）。

サーバ４は、Ｓ５で算出した特徴量と解析データ３００の特徴量３０２を比較し、写真画像１０２内の人物の顔画像と上記顔画像２０３との類似度を算出する（Ｓ６）。特徴量の比較による類似度算出の手法については既知であるので、説明を省略する。

そして、サーバ４は、図７に例示するように、写真ID１０１と顔画像の位置３０１および上記の類似度３０３（通常検索用の顔画像２０３ａに対する類似度３０３ａとＮＯＴ検索用の顔画像２０３ｂに対する類似度３０３ｂを含む）を紐づけたデータ（類似度３０３等という）を、画像検索装置３に送信する（Ｓ７）。

画像検索装置３は、類似度３０３等を受信する（Ｓ８）と、これに基づき、ユーザに検索結果として提示する写真画像１０２の写真ID１０１を抽出し（Ｓ９）、その写真ID１０１に対応する写真画像１０２を写真データ１００から取得し、検索結果としてユーザ端末２に送信する（Ｓ１０）。写真画像１０２を受信したユーザ端末２は、これを検索結果として表示部２４に表示させ、ユーザはその中から購入する写真画像１０２を選択する。なお、Ｓ９の抽出処理については後述する。

以上が検索システム１における処理の基本的な流れである。２回目以降の検索では、前記の検索用画面で条件ID２０２を指定することで、既登録の検索条件を用いた画像検索が可能である。検索条件データ２００は１つのユーザID２０１について複数登録でき、それぞれに対応する条件ID２０２を指定することで異なる検索条件で画像検索を行うことができる。

特に本実施形態では、Ｓ９において、通常検索用の顔画像２０３ａに対する類似度３０３ａと、ＮＯＴ検索用の顔画像２０３ｂに対する類似度３０３ｂを用いた写真ID１０１の抽出が行われるので、以下、その処理について説明する。

（５．写真ID１０１の抽出）
ここでは、上記の類似度３０３ａ、３０３ｂを用いた写真ID１０１の抽出方法についての理解を助けるため、まず、図８に例示する通常検索用の顔画像２０３ａのみを検索条件として設定した場合について説明する。

この場合、画像検索装置３は、通常検索用の顔画像２０３ａ（人物Ａの顔画像）に対する類似度３０３ａ（図７参照）が所定の閾値以上となる顔画像を有する写真ID１０１を抽出する。これにより、図９に示すように、ユーザ端末２の表示部２４で表示される検索結果に、通常検索用の顔画像２０３ａの人物Ａが写った写真画像１０２がサムネイルとして選択可能に表示される。

しかし、この中には、上記顔画像２０３ａの人物Ａと似た特徴を有する別の人物Ｂが写ったものが存在することがある。このように別の人物Ｂが写ったサムネイルが多く表示されるとユーザの画像選択に支障をきたす。

そのため、本実施形態では、このような別の人物Ｂの写った顔画像をＮＯＴ検索用の顔画像２０３ｂとして設定できるようにし、上記別の人物Ｂの写った写真画像１０２を検索結果から除外できるようにした。なお、ＮＯＴ検索用の顔画像２０３ｂは、検索結果として表示される人物Ｂの写った写真画像１０２をサムネイルから選択して設定することもでき、写真画像１０２のうち人物Ｂの写った範囲を指定し、これをＮＯＴ検索用の顔画像２０３ｂとして設定することもできる。

図１０に例示する通常検索用の顔画像２０３ａとＮＯＴ検索用の顔画像２０３ｂが検索条件として設定された場合、画像検索装置３は、通常検索用の顔画像２０３ａに対する類似度３０３ａ、ＮＯＴ検索用の顔画像２０３ｂに対する類似度３０３ｂの双方（図７参照）を用いて、通常検索用の顔画像２０３ａの人物Ａに類似し、且つＮＯＴ検索用の顔画像２０３ｂの人物Ｂに類似しないと判定される人物の写った写真画像１０２の写真ID１０１を抽出する。

例えば図１１（ａ）に示すように、写真画像１０２内の人物の顔画像の通常検索用の顔画像２０３ａに対する類似度３０３ａが所定の閾値以上であり、且つ、ＮＯＴ検索用の顔画像２０３ｂに対する類似度３０３ｂが所定の閾値未満である場合、その人物が通常検索用の顔画像２０３ａの人物Ａに類似し、且つ、ＮＯＴ検索用の顔画像２０３ｂの人物Ｂに類似しないと判定する。このような場合、画像検索装置３は前記と同様、その写真ID１０１を抽出し、対応する写真画像１０２が検索結果として表示されることになる。

一方、図１１（ｂ）に示すように、写真画像１０２内の人物の顔画像の通常検索用の顔画像２０３ａに対する類似度３０３ａが所定の閾値以上であり、且つ、ＮＯＴ検索用の顔画像２０３ｂに対する類似度３０３ｂも所定の閾値以上である場合、その顔画像が、前記した別の人物Ｂである可能性も存在する。

そこで、本実施形態では、このような写真画像１０２については、通常検索用の顔画像２０３ａに対する類似度３０３ａと、ＮＯＴ検索用の顔画像２０３ｂに対する類似度３０３ｂをさらに比較し、後者の類似度３０３ｂが前者の類似度３０３ａよりも高い場合に、写真ID１０１を抽出しない。

後者の類似度３０３ｂが前者の類似度３０３ａよりも低い場合のみ、写真画像１０２の人物が通常検索用の顔画像２０３ａの人物Ａに類似し、且つ、ＮＯＴ検索用の顔画像２０３ｂの人物Ｂに類似しないと判定し、その写真ID１０１を抽出することで、別の人物Ｂが写った写真画像１０２を図９で示した検索結果から除外できる。

なお、上記は一人の人物の写った写真画像１０２の例であるが、複数の人物の写った（複数の顔画像を有する）写真画像１０２の場合は、顔画像の位置３０１（図７参照）を考慮して類似度３０３ａ、３０３ｂの比較を行う。

すなわち、図１２（ａ）に示すように、通常検索用の顔画像２０３ａに対する類似度３０３ａが所定の閾値以上である顔画像と、ＮＯＴ検索用の顔画像２０３ｂに対する類似度３０３ｂが所定の閾値以上である顔画像が同じ位置３０１である場合のみ、前記の比較を行い、図１２（ｂ）に示すように、通常検索用の顔画像２０３ａに対する類似度３０３ａが所定の閾値以上である顔画像と、ＮＯＴ検索用の顔画像２０３ｂに対する類似度３０３ｂが所定の閾値以上である顔画像が異なる位置３０１の場合は、前記の比較を行わず、その写真ID１０１を抽出して検索結果として表示する。

このようにＮＯＴ検索用の顔画像２０３ｂを用いることで、図１３に示すように、ユーザ端末２の表示部２４に表示される検索結果において、ＮＯＴ検索用の顔画像２０３ｂの人物Ｂが表示されるのを抑制することができ、ユーザは所望の人物Ａが写った目的の画像を効率よく検索できる。

なお、本実施形態では画像検索装置３が写真ID１０１の抽出処理（Ｓ１０）を行っているが、写真ID１０１の抽出処理をサーバ４により行ってもよい。この場合、サーバ４は図７に示す類似度３０３等を画像検索装置３に送信するかわりに、抽出された写真ID１０１を画像検索装置３に送信する。

以上説明したように、本実施形態では、通常検索用の顔画像２０３ａとＮＯＴ検索用の顔画像２０３ｂを用いて画像検索を行うことで、通常検索用の顔画像２０３ａの人物Ａと類似し、且つＮＯＴ検索用の顔画像２０３ｂの人物Ｂと類似しない人物の写った写真画像１０２を検索することができる。これにより、所望の人物Ａでない別の人物Ｂが写った写真画像１０２が検索結果として表示されるのを抑制でき、所望の人物Ａが写った目的の写真画像１０２を効率よく検索できる。

また本実施形態では、画像処理技術により算出した類似度の高低により、前記したように、写真画像１０２内の人物と、顔画像２０３ａ、２０３ｂの人物Ａ、Ｂとの類似についての判定を行うことができる。

また本実施形態では、図９のように検索結果として表示される写真画像１０２の中からＮＯＴ検索用の顔画像２０３ｂを設定することで、検索結果に登場する所望の人物Ａでない別の人物Ｂの写真画像１０２を、ＮＯＴ検索用の顔画像２０３ｂとして簡単に設定することができる。

しかしながら、本発明は上記の実施形態に限らない。例えば本実施形態では、図１１（ｂ）で説明したように、写真画像１０２内の人物の顔画像と、顔画像２０３ａ、２０３ｂとの類似度３０３ａ、３０３ｂがそれぞれ所定の閾値以上である場合、類似度３０３ａ、３０３ｂの比較を行ったが、比較を行わず、写真画像１０２内の人物が所望の人物Ａでない別の人物Ｂである可能性があるとして、その写真画像１０２を検索結果から除外してもよい。ただし、前記のように類似度３０３ａ、３０３ｂ同士の比較を行うことで、所望の人物Ａが写っている可能性のある写真画像１０２を極力検索結果として表示することができる。

また、本実施形態では解析データ３００がサーバ４に格納されるが、画像検索装置３の記憶部３２に格納されてもよい。この場合、前記した類似度算出処理（Ｓ６）を画像検索装置３で行うこともできる。

さらに、本実施形態では類似度３０３ａ、３０３ｂをそれぞれ所定の閾値と比較しているが、これらの閾値は前記した検索用画面にて設定することも可能である。この場合、画像検索装置３は閾値の設定をユーザ端末２から受け付け、検索条件データ２００として記録する。

また、画像検索装置３がＳ４において顔画像２０３とともに条件ID２０２をサーバ４に送信して類似度算出指示を行い、サーバ４が、Ｓ５で算出した顔画像２０３の特徴量を条件ID２０２と紐づけて記憶部４２に格納してもよい。この場合、２回目以降の画像検索では画像検索装置３が条件ID２０２をサーバ４に送信して類似度算出の指示を行うことができ、サーバ４は当該条件ID２０２に対応する特徴量を類似度の算出に用いることで、特徴量の算出（Ｓ５）を再度行う必要が無くなる。

また本実施形態では写真画像１０２等の被写体が人物（顔画像）である例について説明したが、被写体は人物に限らない。例えば建築物や動物などでもよく、これらの画像を前記と同様に検索条件として設定すれば、図６で説明した処理により、別の建築物や動物などの写った画像が検索結果として表示されるのを抑制できる。

以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。

１：検索システム
２：ユーザ端末
３：画像検索装置
４：サーバ
１００：写真データ
１０１：写真ID
１０２：写真画像
２００：検索条件データ
２０１：ユーザID
２０２：条件ID
２０３、２０３ａ、２０３ｂ：顔画像
３００：解析データ
３０１：顔画像の位置
３０２：顔画像の特徴量
３０３、３０３ａ、３０３ｂ：類似度
３１０：受付手段
３２０：検索手段
３３０：送信手段

Claims (6)

1. 検索条件として用いる第１の被写体の画像と第２の被写体の画像の設定をユーザ端末から受け付ける受付手段と、
   第１の被写体の画像と第２の被写体の画像を用い、記憶部に格納された画像から、第１の被写体と類似し且つ第２の被写体と類似しないと判定される被写体の写った画像を検索する検索手段と、
   前記検索手段によって検索された画像を検索結果として前記ユーザ端末に送信する送信手段と、
   を有することを特徴とする画像検索装置。
2. 前記被写体は人物であることを特徴とする請求項１記載の画像検索装置。
3. 前記記憶部に記憶された画像内の被写体の、第１の被写体に対する類似度と第２の被写体に対する類似度に基づき、前記判定が行われることを特徴とする請求項１または請求項２記載の画像検索装置。
4. 前記記憶部に格納された画像内の被写体の、第１の被写体に対する類似度と第２の被写体に対する類似度がそれぞれ所定の閾値以上であり、且つ、第２の被写体に対する類似度が、第１の被写体に対する類似度よりも低い場合、
   前記記憶部に格納された画像内の前記被写体が、第１の被写体と類似し且つ第２の被写体と類似しないと判定されることを特徴とする請求項３記載の画像検索装置。
5. 第２の被写体の画像は、前記ユーザ端末に検索結果として送信された画像であることを特徴とする請求項１から請求項４のいずれかに記載の画像検索装置。
6. コンピュータを、
   検索条件として用いる第１の被写体の画像と第２の被写体の画像の設定をユーザ端末から受け付ける受付手段と、
   第１の被写体の画像と第２の被写体の画像を用い、記憶部に格納された画像から、第１の被写体と類似し且つ第２の被写体と類似しないと判定される被写体の写った画像を検索する検索手段と、
   前記検索手段によって検索された画像を検索結果として前記ユーザ端末に送信する送信手段と、
   を有する画像検索装置として機能させるためのプログラム。

Images