JP2021158152A - 伸縮性電子部品及び伸縮性電子部品実装基板 - Google Patents

伸縮性電子部品及び伸縮性電子部品実装基板 Download PDF

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Abstract

【課題】伸縮性配線基板に実装して伸縮性配線基板を伸縮させた場合に基板と電子部品の間での断線が防止される電子部品を提供する【解決手段】電子部品10と、電子部品10を封止して実装面22を備える封止樹脂20と、電子部品10に電気的に接続され実装面22に引き出されている配線とを備える。封止樹脂20は、伸縮性を有する。電子部品10と配線との接続は、実装面22以外でされている。配線は、実装面22においてその末端に複数の実装用電極41、42を有している。実装面22における複数の実装用電極41、42の間の距離を3%伸ばした際に、実装面22における複数の実装用電極41、42の間の伸び率が、実装面22に平行な他の面において、複数の実装用電極41、42の間の距離を伸ばした方向と同じ方向で測定した、封止樹脂20の表面の間の伸び率のいずれよりも大きい。【選択図】図3

Description

本発明は、伸縮性電子部品及び伸縮性電子部品実装基板に関する。
近年、生体情報を取得して解析することにより、人体の状態等を管理することが行われている。
生体情報を取得するための基板として、生体に貼り付けられて使用される伸縮性配線基板が知られている。
伸縮性配線基板には、生体情報の取得を行うために機能する電子部品が実装される。
特許文献1には、電子部品を実装した伸縮性配線基板(伸縮性回路基板)が記載されている。特許文献1に開示された伸縮性配線基板は、電子部品と伸縮性配線を電気的に接続する接続部が伸縮性を有し、且つそのヤング率が伸縮性配線以上となるように形成されている。
特開2016−143763号公報
特許文献1の図2において、電子部品の下面が実装面となっていて、電子部品の接続端子は実装面において接続部と接続されている。
このような伸縮性配線基板が横方向に伸びた場合、電子部品の下面において接続端子と接続部の境界に大きな力が加わる。特許文献1ではこの力による断線を防止するために接続部を設けていると考えられる。
しかしながら、特許文献1の構成では、断線を完全に防止することができない。
伸縮性配線基板においても、電子部品自体は硬い材料であるので、電子部品自体が伸縮性配線の伸縮に合わせて伸縮することができない。そのため、電子部品が基板等に実装される部位に力が加わる構成であると、断線を根本的に防止することは難しい。
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、伸縮性配線基板に実装して伸縮性配線基板を伸縮させた場合に基板と電子部品の間での断線が防止される電子部品を提供することを目的とする。
本発明の伸縮性電子部品は、電子部品と、上記電子部品の周囲を封止しており、実装面を備える封止樹脂と、上記電子部品に電気的に接続され、上記封止樹脂の上記実装面に引き出されている配線と、を備えており、上記封止樹脂は伸縮性を有しており、上記電子部品と上記配線の接続は上記実装面以外の部位でされており、上記配線は、上記実装面においてその末端に複数の実装用電極を有しており、上記実装面における上記複数の実装用電極の間の距離を3%伸ばした際に、上記実装面における上記複数の実装用電極の間の伸び率が、上記実装面に平行な他の面において、上記複数の実装用電極の間の距離を伸ばした方向と同じ方向で測定した、上記封止樹脂の表面の間の伸び率のいずれよりも大きいことを特徴とする。
本発明の伸縮性電子部品実装基板は、基板と、その実装面において上記基板に実装された、本発明の伸縮性電子部品と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、伸縮性配線基板に実装して伸縮性配線基板を伸縮させた場合に基板と電子部品の間での断線が防止される電子部品を提供することができる。
図1は、第1実施形態の伸縮性電子部品を模式的に示す斜視図である。 図2は、伸縮性電子部品を厚さ方向及び長さ方向に平行な断面で切断して模式的に示す断面図である。 図3は、伸縮性電子部品を厚さ方向及び長さ方向に平行な断面で切断して模式的に示す断面図である。 図4は、第1実施形態の伸縮性電子部品を第1主面から見て模式的に示す上面図である。 図5は、第2実施形態の伸縮性電子部品を模式的に示す斜視図である。 図6は、第2実施形態の伸縮性電子部品を第1主面から見て模式的に示す上面図である。 図7は、第3実施形態の伸縮性電子部品を模式的に示す斜視図である。 図8は、第4実施形態の伸縮性電子部品を模式的に示す斜視図である。 図9は、第5実施形態の伸縮性電子部品を模式的に示す斜視図である。 図10は、第6実施形態の伸縮性電子部品を模式的に示す断面図である。 図11は、第1実施形態の伸縮性電子部品実装基板を模式的に示す断面図である。 図12は、第2実施形態の伸縮性電子部品実装基板を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の伸縮性電子部品及び伸縮性電子部品実装基板について説明する。
しかしながら、本発明は、以下の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜変更して適用することができる。なお、以下において記載する本発明の個々の好ましい構成を2つ以上組み合わせたものもまた本発明である。
以下に示す各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換又は組み合わせが可能であることは言うまでもない。第2実施形態以降では、第1実施形態と共通の事項についての記述は省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については、実施形態毎には逐次言及しない。
以下の説明において、各実施形態を特に区別しない場合、単に「本発明の伸縮性電子部品」又は「本発明の伸縮性電子部品実装基板」という。
[伸縮性電子部品の第1実施形態]
図1は、第1実施形態の伸縮性電子部品を模式的に示す斜視図である。
図1は、伸縮性電子部品1を実装面側(下側)から見た斜視図であり、封止樹脂の内部構造を示すために封止樹脂を透過させて図示している。
伸縮性電子部品1は、電子部品10と、電子部品10の周囲を封止する封止樹脂20を備える。伸縮性電子部品1の形状は直方体又は略直方体形状であり、封止樹脂20の形状とほぼ同様の形状となる。
封止樹脂20は伸縮性を有する樹脂であり、厚さ方向(図1中、矢印T方向)に対向する第1主面21及び第2主面22を有する。第2主面22が伸縮性電子部品を実装する実装面となる。
また、封止樹脂20は、厚さ方向に直交する長さ方向(図1中、矢印L方向)に対向する第1側面23及び第2側面24と、厚さ方向及び長さ方向に直交する幅方向(図1中、矢印W方向)に対向する第3側面25及び第4側面26を有する。
本発明の伸縮性電子部品では、電子部品と配線が実装面以外の部位で接続されている。
伸縮性電子部品1では、電子部品10は、封止樹脂20内で封止樹脂20の第1主面21に隣接して配置されており、電子部品10と配線30との接続は第1主面21でされている。
配線30は、電子部品10に電気的に接続されている。配線30としては第1引き出し配線31と第2引き出し配線32を備えている。そして、配線30は実装面である封止樹脂20の第2主面22においてその末端に複数の実装用電極を有している。
第1引き出し配線31は、封止樹脂20の第1主面21において電子部品10の第1外部電極11と接続されている。そして、第1主面21から第1側面23を経て第2主面22に達する。そして、第2主面22において第1引き出し配線31の末端は第1実装用電極41を有している。
第2引き出し配線32は、封止樹脂20の第1主面21において電子部品10の第2外部電極12と接続されている。そして、第1主面21から第2側面24を経て第2主面22に達する。そして、第2主面22において第2引き出し配線32の末端は第2実装用電極42を有している。
封止樹脂20の電子部品10と配線30の接続面の裏面、すなわち第1主面21の外側において樹脂層51が設けられている。
このような構成を有する本発明の伸縮性電子部品は、実装面における複数の実装用電極の間の距離を3%伸ばした際に、実装面における複数の実装用電極の間の伸び率が、実装面に平行な他の面において、複数の実装用電極の間の距離を伸ばした方向と同じ方向で測定した、上記封止樹脂の表面の間の伸び率のいずれよりも大きくなる、という特徴を有する。このことについて図面を参照して説明する。
図2及び図3は、伸縮性電子部品を厚さ方向及び長さ方向に平行な断面で切断して模式的に示す断面図である。図2は実装用電極の間の距離を伸ばす前の基準状態を示しており、図3は実装用電極の間の距離を伸ばした状態を示している。
伸縮性電子部品1は、封止樹脂20が伸縮性を有する。そのため、図3に示すように、第1実装用電極41と第2実装用電極42の間の距離(すなわち実装用電極の間の距離)が伸びるように第1実装用電極41と第2実装用電極42に力が加わると、封止樹脂20が伸びて伸縮性電子部品1の形状が変化する。実装用電極の間の距離が伸びるように力を加えた場合、実装面(第2主面22)において封止樹脂20が最も大きく伸び、厚さ方向で上方向(第1主面21に向かう方向、矢印T方向)に向かうにつれて封止樹脂20の伸び量は小さくなる。そのため、断面形状が元々略長方形であった伸縮性電子部品1の断面形状は、伸びる力が加わった実装面側が長辺となる略台形状となる。
本発明の伸縮性電子部品では、電子部品と配線の接続は実装面以外の部位でされている。封止樹脂が実装面において最も大きく伸びることから、電子部品と配線の接続がされている部位は、どこであっても実装面に比べて伸びが小さい部位となる。
すなわち、電子部品と配線が接続されている部位において電子部品と配線の間に加わる力は、電子部品と配線が実装面において接続されている場合に比べて小さくなる。
従って、伸縮性電子部品を伸縮性配線基板に実装して伸縮性配線基板を伸縮させた(伸ばした)場合に電子部品と配線が接続されている部位での破断が防止される。
また、実装用電極が大きく伸びたとしても、硬い電子部品が実装面に存在しないことから、実装面での実装用電極が伸びたとしても実装部位との間での断線が防止される。
封止樹脂が実装面において最も大きく伸びることを、以下のように判断する。
伸縮性電子部品1が第1実装用電極41及び第2実装用電極42の位置で伸縮性配線基板に実装されて、第1実装用電極41が左に、第2実装用電極42が右に伸びる方向に力が加わった状態を、実装用電極の間の距離を伸ばした状態と考える。
実装用電極の間の距離を伸ばす前の、第1実装用電極41と第2実装用電極42の間の距離は、図2に両矢印Pで示す距離である。この距離は、実装用電極の間の距離を伸ばす前の第1実装用電極41の左端(第2実装用電極42から遠い側の端部)と、第2実装用電極42の右端(第1実装用電極41から遠い側の端部)との距離と定める。
実装用電極の間の距離を伸ばした後の、第1実装用電極41と第2実装用電極42の間の距離は、図3に両矢印Sで示す距離である。この距離は、実装用電極の間の距離を伸ばした後の第1実装用電極41の左端(第2実装用電極42から遠い側の端部)と、第2実装用電極42の右端(第1実装用電極41から遠い側の端部)との距離と定める。
実装面における複数の実装用電極の間の距離を3%伸ばすということは、図3に両矢印Sで示す距離が図2に両矢印Pで示す距離より3%長くなるように実装用電極の間の距離を伸ばすことを意味する。
この場合、実装面における複数の実装用電極の間の伸び率は、下記式(1)で表され、3%である。
実装面における複数の実装用電極の間の伸び率[%]
=[(S/P)×100]−100 式(1)
上記のようにして求めた実装面における複数の実装用電極の間の伸び率[%]を、実装面に平行な他の面における伸び率と比較する。
実装面に平行な他の面においても、伸縮性電子部品を伸ばす方向は、複数の実装用電極の間の距離を伸ばした方向と同じである。
実装面に平行な他の面として、伸縮性電子部品を厚さ方向に分割した他の4面を使用する。図2及び図3には他の4面の位置を示している。
他の4面は、封止樹脂の第1主面(第5面)、封止樹脂の第1主面と第2主面に対して厚さ方向に中間の面(第3面)、封止樹脂の第1主面と上記第3面に対して厚さ方向に中間の面(第4面)、封止樹脂の第2主面(第1面、実装面)と上記第3面の厚さ方向に対して中間の面(第2面)である。
これらの4面について、実装面の場合と同様に伸び率を求める。各面における伸び率を求める基準となる点は、封止樹脂の表面である。
図2には、第2面、第3面、第4面及び封止樹脂の第1主面(第5面)のそれぞれについて、実装用電極の間の距離を伸ばす前の、封止樹脂の表面の間の距離をそれぞれ両矢印P、両矢印P、両矢印P、及び、両矢印Pで示している。
また、図3には、第2面、第3面、第4面及び封止樹脂の第1主面(第5面)のそれぞれについて、実装用電極の間の距離を伸ばした後の、封止樹脂の表面の間の距離をそれぞれ両矢印S、両矢印S、両矢印S、及び、両矢印Sで示している。
これらの4面における封止樹脂の表面の間の伸び率は、下記式(2)、(3)、(4)及び(5)で表される。
第2面における封止樹脂の表面の間の伸び率[%]
=[(S/P)×100]−100 式(2)
第3面における封止樹脂の表面の間の伸び率[%]
=[(S/P)×100]−100 式(3)
第4面における封止樹脂の表面の間の伸び率[%]
=[(S/P)×100]−100 式(4)
封止樹脂の第1主面(第5面)における封止樹脂の表面の間の伸び率[%]
=[(S/P)×100]−100 式(5)
実装面における複数の実装用電極の間の距離を3%伸ばした状態で求めた、上記式(2)〜(5)で表される伸び率がいずれも3%未満であれば、実装面における複数の実装用電極の間の距離を3%伸ばした際に、実装面における複数の実装用電極の間の伸び率が、実装面に平行な他の面において、複数の実装用電極の間の距離を伸ばした方向と同じ方向で測定した、封止樹脂の表面の間の伸び率のいずれよりも大きいといえる。
すなわち、封止樹脂が実装面において最も大きく伸びるといえる。
以下に、本発明の伸縮性電子部品で使用される電子部品、封止樹脂、配線及び樹脂層のそれぞれについて説明する。
伸縮性電子部品内で使用される電子部品はチップ部品であることが好ましい。
チップ部品の例としては、増幅器(オペアンプ、トランジスタ等)、チップコンデンサ、チップ抵抗等が挙げられる。
電子部品の形状は直方体又は略直方体であることが好ましい。直方体は1方向の寸法が相対的に大きく、他の2方向の寸法が相対的に小さい形状であることが好ましい。寸法が大きい方向を電子部品の長手方向とする。
また、電子部品は、伸縮性電子部品の中に少なくとも1つ設けられていればよい。そして、電子部品と配線の接続が実装面以外の部位でされている限り、伸縮性電子部品の中に2つ以上の電子部品が設けられていてもよい。
電子部品は、伸縮性電子部品を第1主面から見た場合に、その長手方向が第3側面及び第4側面に沿った向きに配置されていてもよい。このことを図面を参照して説明する。
図4は、第1実施形態の伸縮性電子部品を第1主面から見て模式的に示す上面図である。図4では封止樹脂の第1主面に位置する樹脂層を省略して示している。
伸縮性電子部品1では、電子部品10はその長手方向(図4中、両矢印Xで示す方向)が封止樹脂の第3側面25及び第4側面26に沿った向き(図4中、両矢印Lで示す方向)に配置されている。
このような配置であると、伸縮性電子部品は、電子部品の形状を同じ形状(直方体)で拡大したような形になる。
伸縮性電子部品で使用される封止樹脂は、伸縮性を有する樹脂である。
伸縮性の指標として、封止樹脂の材料としてのヤング率が100MPa未満の材料であることが好ましい。また、伸縮性電子部品を実装する基板側の伸縮性に対応させて封止樹脂の伸縮性を調整することが好ましい。例えば、基板が厚さ40μmの熱可塑性ポリウレタンシートからなる伸縮性配線基板である場合、封止樹脂のヤング率が10MPa以下であることが好ましい。
また、伸縮力が加わっていない際の伸縮性電子部品の形状を維持する観点から、封止樹脂のヤング率が1kPa以上であることが好ましい。
さらに、封止樹脂は電子部品を封止し、電子部品と他の部分の絶縁を取ることが好ましいことから、絶縁性の材料であることが好ましい。
このような封止樹脂の具体例としては、シリコ−ン系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂などが挙げられる。
また、封止樹脂には角にR(面取り)がされていることが好ましい。
図2及び図3には、封止樹脂により構成される直方体の稜線部分(直方体の辺)を丸めた面取り部を4カ所(参照符号27a、27b、27c、27d)に示している。
このような面取りが設けられていると、封止樹脂に設けられた配線が破断することを防止する効果が得られる。
配線は、電子部品に電気的に接続され、封止樹脂の実装面に引き出されている。
伸縮性電子部品が伸縮する際に、封止樹脂の伸縮に合わせて配線も伸縮することが好ましいので、配線は伸縮性配線であることが好ましい。
伸縮性配線としては、銀、銅等の金属粒子と、シリコーン樹脂等のエラストマーとを含む複合材料からなる配線を使用することができる。伸縮性配線はそのヤング率が1GPa以下であることが好ましい。このような伸縮性配線を、封止樹脂の側面(第1側面、第2側面、第3側面及び第4側面)に設け、さらに伸縮性電子部品の実装面(封止樹脂の第2主面)に設けることが好ましい。
伸縮性配線の厚さは1μm以上、500μm以下であることが好ましい。
ただし、配線のうち、電子部品と接続される面に設けられる配線(図2における第1主面21に設けられた配線)は、伸縮する力が電子部品に加わらないようにするのが好ましいことから、伸縮性を有さないことが好ましい。そのため、この部分の配線は伸縮性を有しない配線又は伸縮性の低い配線(例えば金属配線)であってもよい。
伸縮性を有しない配線の厚さは1μm以上、100μm以下であることが好ましい。
配線は、実装面においてその末端に実装用電極を有する。実装用電極は、引き出し配線の末端の形状が電極形状になったものでもよく、引き出し配線の上に引き出し配線とは異なる材料からなる電極層が設けられたものであってもよい。
実装用電極が伸縮する際に、上記電極層自体は伸縮しなくてもよいので、伸縮性の低い材料(金属層)であってもよい。
電子部品が配線と接続されている面において、電子部品と配線の接続面の裏面には樹脂層が設けられていてもよい。樹脂層に配線を設けておき、その配線に電子部品を実装することにより配線と電子部品の接続を行うことができる。
樹脂層の厚さは10μm以上、100μm以下であることが好ましい。
なお、伸縮性電子部品に樹脂層は設けられていなくてもよい。
電子部品の大きさ及び伸縮性電子部品の大きさは特に限定されるものではないが、例えば、電子部品の大きさを0603サイズ(長辺0.6mm、短辺0.3mm)として、伸縮性電子部品の大きさを1608サイズ(長辺1.6mm、短辺0.8mm)としてもよい。
第1実施形態の伸縮性電子部品の製造方法は特に限定されるものではないが、以下の方法によって作製することができる。
以下には、複数個の伸縮性電子部品を一度に製造する方法として伸縮性電子部品の製造方法を記載する。
まず、樹脂層となる樹脂シート上に配線を設ける。配線には電子部品を実装するためのパッドを形成しておく。当該樹脂シートには製造する伸縮性電子部品の数、実装する電子部品の数に応じた多数の配線パターンが繰り返し形成されている。
そして、配線のパッドに電子部品を実装する。
実装した電子部品を覆うように、封止樹脂となる樹脂材料を塗布し、樹脂材料を硬化させて封止樹脂層を形成する。
製造する各伸縮性電子部品の形状に合わせて、封止樹脂層及び樹脂シートをダイシングにより直方体の部品形状に切り分ける。
直方体形状として封止樹脂の所定の側面に引き出し配線を形成する。この引き出し配線は伸縮性配線により形成することが好ましい。
引き出し配線の形成は封止樹脂の側面を引き出し配線の材料となる導電性ペーストに漬ける方法により行うことができる。
電子部品と接続された配線はダイシングにより直方体の側面に露出しているので、この配線と接続されるように引き出し配線を形成する。
さらに、引き出し配線と接続されるように実装用電極を設ける。
このような工程により、第1実施形態の伸縮性電子部品が得られる。
なお、上記工程において「硬化させる」との表現を用いたが、これは封止樹脂を硬くすることを意味するものではなく、伸縮性を有する封止樹脂が流動しない程度にその形状を安定化するようにするという意味である。
[伸縮性電子部品の第2実施形態]
図5は、第2実施形態の伸縮性電子部品を模式的に示す斜視図である。
図5は、伸縮性電子部品2を実装面側(下側)から見た斜視図であり、封止樹脂の内部構造を示すために封止樹脂を透過させて図示している。
図6は、第2実施形態の伸縮性電子部品を第1主面から見て模式的に示す上面図である。
伸縮性電子部品2は、電子部品10と、電子部品10の周囲を封止する封止樹脂20を備える。伸縮性電子部品2の形状は直方体又は略直方体形状であり、封止樹脂20の形状とほぼ同様の形状となる。
第2実施形態に係る伸縮性電子部品は、配線の形態及び電子部品の配置位置が第1実施形態に係る伸縮性電子部品と異なる。その他の構成は第1実施形態に係る伸縮性電子部品と同様であるためその詳細な説明を省略する。
図6に示すように、伸縮性電子部品2においては、電子部品10は、伸縮性電子部品2を第1主面21から見た場合に、その長手方向(図6中、両矢印Xで示す方向)が第3側面25の向き及び第4側面26の向き(図6中、両矢印Lで示す方向)から傾いた向きに配置されている。
具体的には、封止樹脂を上面視した形状が略正方形となっていて、電子部品の長手方向がこの正方形の対角線の向きに沿った向きに配置されている。
このような向きに電子部品を配置することによって、伸縮性電子部品全体のサイズを小さくすることができる。
配線130は、電子部品10の第1外部電極11に接続される配線130aが2本に分岐されてなる第1引き出し配線131、第2引き出し配線132を備える。また、配線130は、電子部品の第2外部電極12に接続される配線130bが2本に分岐されてなる第3引き出し配線133、第4引き出し配線134を備える。
第1引き出し配線131及び第2引き出し配線132はそれぞれ封止樹脂20の第1側面23を経て第2主面22に達している。
第1引き出し配線131は、第1側面23及び第3側面25に隣接した末端に第1実装用電極141を有している。
第2引き出し配線132は、第1側面23及び第4側面26に隣接した末端に第2実装用電極142を有している。
なお、第1引き出し配線131は第3側面25を経て第2主面22に達していてもよく、第2引き出し配線132は第4側面26を経て第2主面22に達していてもよい。
第3引き出し配線133及び第4引き出し配線134はそれぞれ封止樹脂20の第2側面24を経て第2主面22に達している。
第3引き出し配線133は、第2側面24及び第3側面25に隣接した末端に第3実装用電極143を有している。
第4引き出し配線134は、第2側面24及び第4側面26に隣接した末端に第4実装用電極144を有している。
なお、第3引き出し配線133は第3側面25を経て第2主面22に達していてもよく、第4引き出し配線134は第4側面26を経て第2主面22に達していてもよい。
引き出し配線を2つに分岐させた構造であると、1方向の伸縮のみだけでなく、2方向の同時伸縮に対しても対応可能となる。2方向とは図5及び図6に矢印L及び矢印Wで示した方向である。
4つある実装用電極のうち2つを選択して実装用電極の間の距離を3%伸ばした際の2つの実装用電極の間の伸び率が、実装面に平行な他の面において、2つの実装用電極の間の距離を伸ばした方向と同じ方向で測定した封止樹脂の表面の間の伸び率のいずれよりも大きくなる。
実装面において実装用電極の間を伸ばすために選択する2つの実装用電極としては、隣り合う2つの実装用電極を選択してもよく、対角線上に位置する2つの実装用電極を選択してもよい。
[伸縮性電子部品の第3実施形態]
図7は、第3実施形態の伸縮性電子部品を模式的に示す斜視図である。
図7は、伸縮性電子部品3を実装面側(下側)から見た斜視図であり、封止樹脂の内部構造を示すために封止樹脂を透過させて図示している。
伸縮性電子部品3は、電子部品10と、電子部品10の周囲を封止する封止樹脂20を備える。伸縮性電子部品3の形状は直方体又は略直方体形状であり、封止樹脂20の形状とほぼ同様の形状となる。
第3実施形態に係る伸縮性電子部品は、配線の形態及び電子部品の配置位置が第1実施形態に係る伸縮性電子部品と異なる。その他の構成は第1実施形態に係る伸縮性電子部品と同様であるためその詳細な説明を省略する。
伸縮性電子部品3においては、電子部品10は、封止樹脂20内で第1側面23に隣接して配置されていて、電子部品10と配線の接続は第1側面23でされている。
第3実施形態の伸縮性電子部品では電子部品10は封止樹脂20のいずれかの側面に隣接して配置されていればよく、第2側面24、第3側面25又は第4側面26に隣接して配置されていてもよい。また、電子部品10と配線130の接続は、第2側面24、第3側面25又は第4側面26のいずれかでされていてもよい。
第1実施形態の伸縮性電子部品1では、伸縮性電子部品1の長さ方向の寸法は、電子部品10の長手方向の長さにある程度の長さを加えた寸法となる。そして、伸縮性電子部品1の長さ方向の寸法が幅方向の寸法及び厚さ方向の寸法よりも大きくなる。
一方、第3実施形態の伸縮性電子部品3では、電子部品10の長手方向が伸縮性電子部品3の厚さ方向に沿った方向となる。そのため、伸縮性電子部品3の厚さ方向の寸法が幅方向の寸法及び長さ方向の寸法よりも大きくなる。
そのため、電子部品10を封止樹脂20の側面に隣接させて配置すると、図7中で矢印L方向及びW方向に示す、伸縮性電子部品の長さ方向及び幅方向の寸法を小さくすることができる。
このようにすると、実装面の面積を小さくすることができるため、伸縮性電子部品を実装する基板上における伸縮性電子部品のフットプリントを小さくすることができる。
図7には、配線の形態は第2実施形態の伸縮性電子部品の配線の形態と類似した、4つの引き出し配線及び4つの実装用電極を有する形態として示しているが、配線の形態はこの形態に限定されるものではなく、第1実施形態の伸縮性電子部品のように2つの引き出し配線及び2つの実装用電極を有する形態であってもよい。
[伸縮性電子部品の第4実施形態]
図8は、第4実施形態の伸縮性電子部品を模式的に示す斜視図である。
図8は、伸縮性電子部品4を実装面側(下側)から見た斜視図であり、封止樹脂の内部構造を示すために封止樹脂を透過させて図示している。
伸縮性電子部品4は、電子部品10と、電子部品10の周囲を封止する封止樹脂220を備える。
封止樹脂220は、実装面である底面222と、底面222に接続された曲面である側面223と、側面223に接続された上面221を有する。伸縮性電子部品4の形状は、封止樹脂220の形状と同じであり、いわゆるドーム型、略半球状の形状となる。
第4実施形態に係る伸縮性電子部品は、封止樹脂の形状及び配線の形態が第1実施形態に係る伸縮性電子部品と異なる。その他の構成は第1実施形態に係る伸縮性電子部品と同様であるためその詳細な説明を省略する。
伸縮性電子部品4においては、電子部品10は、封止樹脂220内で上面221に隣接して配置されていて、電子部品10と配線230との接続は上面221でされている。伸縮性電子部品4における上面221は平面である。
第4実施形態の伸縮性電子部品では、電子部品と配線の接続がされる上面は平面であることが好ましいが、電子部品と配線の接続がされる上面が曲面であってもよい。上面が曲面である場合に、封止樹脂の上面と側面の境界が実質的に無くなっていてもよい。
配線230は、電子部品10の第1外部電極11に接続される第1引き出し配線231を備える。また、配線230は、電子部品の第2外部電極12に接続される第2引き出し配線232及び第3引き出し配線233を備える。
第1引き出し配線231、第2引き出し配線232及び第3引き出し配線233はそれぞれ封止樹脂220の側面223を経て底面222に達している。
第1引き出し配線231、第2引き出し配線232及び第3引き出し配線233はその末端に、第1実装用電極241、第2実装用電極242及び第3実装用電極243をそれぞれ有している。
各引き出し配線がこのように設けられていると、上面221の配線230と各引き出し配線の接続部分の角度が鈍角となり、当該接続部分に角が当たらない形となるので、引き出し配線が伸縮した際に接続部分での破断が生じにくくなる。
図8には、3つの引き出し配線及び実装用電極を有する形態を示しているが、配線の形態はこの形態に限定されるものではなく、引き出し配線の数及び実装用電極の数は特に限定されるものではない。
[伸縮性電子部品の第5実施形態]
図9は、第5実施形態の伸縮性電子部品を模式的に示す斜視図である。
図9は、伸縮性電子部品5を電子部品側(上側)から見た斜視図であり、封止樹脂の内部構造を示すために封止樹脂を透過させて図示している。
伸縮性電子部品5は、電子部品10と、電子部品10の周囲を封止する封止樹脂320を備える。
封止樹脂320は、その形状が四角錐台形状であり、厚さ方向(図9中、両矢印Tで示す方向)に対向する第1主面321及び第2主面322を有する。第2主面322が面積の大きい底面、第1主面321が面積の小さい上面となる。第2主面322が伸縮性電子部品5の実装面となる。
第5実施形態に係る伸縮性電子部品は、封止樹脂の形状及び配線の形態が第1実施形態に係る伸縮性電子部品と異なる。その他の構成は第1実施形態に係る伸縮性電子部品と同様であるためその詳細な説明を省略する。
第1主面321の面積は第2主面322の面積より小さければよく、第1主面321の面積は第1主面321に隣接する電子部品10の面積と略同一であってもよい。また、第1主面321の面積が第1主面321に隣接する電子部品10の面積より大きくてもよい。
なお、図9に示す伸縮性電子部品5では、封止樹脂320の形状である四角錐台形状の上面にあたる部分は全て電子部品10となっていて、四角錐台形状の上面に封止樹脂は存在しないように見える。このような場合でも、電子部品を除いた封止樹脂の形状が全体として四角錐台形状であれば、封止樹脂の形状は四角錐台形状であるとみなし、封止樹脂には面積の小さい第1主面が四角錐台の上面として存在するものとみなしてよい。
電子部品10は、封止樹脂320内で第1主面321に隣接して配置されており、電子部品10と配線330の接続は第1主面321でされている。
配線330は、電子部品10の第1外部電極11に接続される第1引き出し配線331、第2引き出し配線(図示せず)を備える。また、配線330は、電子部品の第2外部電極12に接続される第3引き出し配線333、第4引き出し配線334を備える。
各引き出し配線の末端にはそれぞれ第1実装用電極341、第2実装用電極342、第3実装用電極343、第4実装用電極344が設けられている。
図9に示す引き出し配線及び実装用電極の配置は、第2実施形態の伸縮性電子部品と同様である。
また、図9には引き出し配線が4本である例を示しているが、引き出し配線の数は限定されるものではなく、図1に示す伸縮性電子部品1のように2本であってもよい。
また、引き出し配線は四角錐台形状のどの側面を経て第2主面に達していてもよい。
第5実施形態の伸縮性電子部品では、伸縮性電子部品そのものの体積を小さくすることができる。この伸縮性電子部品が備える実装用電極の距離が伸びる場合、第2主面の面積が大きくなるが、第1主面の面積はそれほど大きくならず、第1主面に隣接して配置された電子部品と配線の間に加わる力は小さくなる。
[伸縮性電子部品の第6実施形態]
図10は、第6実施形態の伸縮性電子部品を模式的に示す断面図である。
図10に示す伸縮性電子部品6では、樹脂層451が、電子部品10と配線30の接続面の裏面、すなわち封止樹脂20の第1主面21の外側に設けられている。さらに、封止樹脂の各側面の外側で、引き出し配線の外側に設けられている。
図10には、樹脂層451が第1側面23及び第2側面24の外側で、第1引き出し配線31の外側及び第2引き出し配線32の外側に設けられていることを示している。
樹脂層451は、封止樹脂20の第1主面21の外側から各側面の外側まで一体化している。これは、樹脂層451を同一の樹脂シートの折り曲げにより形成することによって達成される。
また、配線30は、封止樹脂20の第1主面21に設けられた配線と、封止樹脂の側面に設けられた配線(第1引き出し配線31、第2引き出し配線32)とが境界なく連続して形成されている。この場合は、全ての配線が伸縮性配線であることが好ましい。
第6実施形態の伸縮性電子部品は、以下の方法によって作製することができる。
まず、樹脂層となる樹脂シート上に伸縮性配線を設ける。伸縮性配線には電子部品を実装するためのパッドを形成しておく。
そして、伸縮性配線のパッドに電子部品を実装する。
次に、樹脂シートを伸縮性配線及び電子部品が内側になるように折り曲げ、所定形状の型にはめ込んで熱を加えて、型の形状に維持させる。
さらに、当該型の形状の内側に封止樹脂となる樹脂材料を加えて樹脂材料を硬化させる。
このような工程により、第6実施形態の伸縮性電子部品が得られる。
なお、上記工程において「硬化させる」との表現を用いたが、これは封止樹脂を硬くすることを意味するものではなく、伸縮性を有する封止樹脂が流動しない程度にその形状を安定化するようにするという意味である。
当該工程では、樹脂層と配線が折り曲げにより形成されるので、封止樹脂の第1主面に設けられた配線と、封止樹脂の側面に設けられた配線(第1引き出し配線、第2引き出し配線)との境界が無くなる。そのため、この境界における配線の破断が生じることを防止することができる。
さらに、配線の外周全体が樹脂層により覆われるので、伸縮性電子部品の外部から配線を保護することができる。
第6実施形態に係る伸縮性電子部品は、樹脂層の形成位置と配線の形成の態様が第1実施形態に係る伸縮性電子部品と異なる。その他の構成は第1実施形態に係る伸縮性電子部品と同様であるためその詳細な説明を省略する。
次に、本発明の伸縮性電子部品を基板に実装してなる伸縮性電子部品実装基板について説明する。
本発明の伸縮性電子部品実装基板は、基板と、その実装面において基板に実装された、本発明の伸縮性電子部品と、を備えることを特徴とする。
[伸縮性電子部品実装基板の第1実施形態]
図11は、第1実施形態の伸縮性電子部品実装基板を模式的に示す断面図である。
図11には、伸縮性配線基板510の実装面511に伸縮性電子部品1を実装した伸縮性電子部品実装基板500について、伸縮性配線基板510を伸ばした状態を模式的に示している。
伸縮性配線基板510は、伸縮性を有する樹脂材料から構成される。樹脂材料としては、例えば、熱可塑性ポリウレタン等が挙げられる。
第1実施形態の伸縮性電子部品実装基板は、生体に貼り付けて使用することができる。
伸縮性配線基板の厚さは特に限定されないが、生体に貼り付けた際に生体表面の伸縮を阻害しない観点からは、100μm以下であることが好ましく、1μm以下であることがより好ましい。また、伸縮性配線基板の厚さは、0.1μm以上であることが好ましい。
伸縮性配線基板には配線が設けられている。当該配線は、導電性粒子と樹脂を含んでいることが好ましく、伸縮性を有する配線であることが好ましい。例えば、導電性粒子としてのAg、Cu、Niなどの金属粉と、シリコーン樹脂などのエラストマー系樹脂からなる混合物が挙げられる。
伸縮性配線基板と伸縮性電子部品の間の接合方法は特に限定されるものではなく、はんだ付け等により行うことができる。
伸縮性配線基板は伸縮性を有するので生体に貼り付けて伸縮させて使用することができる。伸縮性配線基板に実装する電子部品が本発明の伸縮性電子部品であると、伸縮性電子部品の実装面側が伸縮することができるため、基板と電子部品の間での断線を防止することができる。
[伸縮性電子部品実装基板の第2実施形態]
図12は、第2実施形態の伸縮性電子部品実装基板を模式的に示す断面図である。
図12には、フレキシブル基板610の実装面611に伸縮性電子部品1を実装した伸縮性電子部品実装基板600について、フレキシブル基板610を曲げた状態を模式的に示している。
フレキシブル基板610は、可撓性を有する樹脂材料から構成される。樹脂材料としては、例えば、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。
第2実施形態の伸縮性電子部品実装基板は、電子機器の可動部で折り曲げて使用する基板として使用することができる。
フレキシブル基板の厚さは特に限定されないが、可撓性の観点から、100μm以下であることが好ましく、50μm以下であることがより好ましい。また、フレキシブル基板の厚さは、10μm以上であることが好ましい。
フレキシブル基板には配線が設けられている。当該配線は、可撓性を有する配線であることが好ましく、銅箔のエッチングにより形成された配線等を使用することができる。
フレキシブル基板と伸縮性電子部品の間の接合方法は特に限定されるものではなく、はんだ付け等により行うことができる。
伸縮性配線基板に実装する電子部品が本発明の伸縮性電子部品であると、フレキシブル基板を曲げた際に伸縮性電子部品の実装面側が伸びることができるため、基板と電子部品の間での断線を防止することができる。
1、2、3、4、5、6 伸縮性電子部品
10 電子部品
11 電子部品の第1外部電極
12 電子部品の第2外部電極
20、220、320 封止樹脂
21、321 第1主面
22、322 第2主面(実装面)
23 第1側面
24 第2側面
25 第3側面
26 第4側面
27a、27b、27c、27d 面取り部
30、130、130a、130b、230、330 配線
31、131、231、331 第1引き出し配線
32、132、232 第2引き出し配線
41、141、241、341 第1実装用電極
42、142、242、342 第2実装用電極
51、451 樹脂層
133、233、333 第3引き出し配線
134、334 第4引き出し配線
143、243、343 第3実装用電極
144、344 第4実装用電極
221 上面
222 底面(実装面)
223 曲面である側面
500、600 伸縮性電子部品実装基板
510 伸縮性配線基板
511 伸縮性配線基板の実装面
610 フレキシブル基板
611 フレキシブル基板の実装面

Claims (11)

  1. 電子部品と、
    前記電子部品の周囲を封止しており、実装面を備える封止樹脂と、
    前記電子部品に電気的に接続され、前記封止樹脂の前記実装面に引き出されている配線と、を備えており、
    前記封止樹脂は伸縮性を有しており、
    前記電子部品と前記配線の接続は前記実装面以外の部位でされており、
    前記配線は、前記実装面においてその末端に複数の実装用電極を有しており、
    前記実装面における前記複数の実装用電極の間の距離を3%伸ばした際に、前記実装面における前記複数の実装用電極の間の伸び率が、前記実装面に平行な他の面において、前記複数の実装用電極の間の距離を伸ばした方向と同じ方向で測定した、前記封止樹脂の表面の間の伸び率のいずれよりも大きいことを特徴とする、伸縮性電子部品。
  2. 前記封止樹脂は厚さ方向に対向する第1主面及び第2主面、前記厚さ方向に直交する長さ方向に対向する第1側面及び第2側面と、前記厚さ方向及び前記長さ方向に直交する幅方向に対向する第3側面及び第4側面を有し、
    前記第2主面が実装面であり、
    前記電子部品は、前記封止樹脂内で前記第1主面に隣接して配置されており、前記電子部品と前記配線の接続は、前記第1主面でされている請求項1に記載の伸縮性電子部品。
  3. 前記電子部品は、前記伸縮性電子部品を前記第1主面から見た場合に、その長手方向が前記第3側面及び前記第4側面に沿った向きに配置されており、
    前記配線は、前記第1主面から前記第1側面を経て前記第2主面に達する第1引き出し配線と、前記第1主面から前記第2側面を経て前記第2主面に達する第2引き出し配線とを備えており、
    前記第1引き出し配線は、前記第2主面においてその末端に第1実装用電極を有しており、
    前記第2引き出し配線は、前記第2主面においてその末端に第2実装用電極を有している請求項2に記載の伸縮性電子部品。
  4. 前記電子部品は、前記伸縮性電子部品を前記第1主面から見た場合に、その長手方向が前記第3側面の向き及び前記第4側面の向きから傾いた向きに配置されており、
    前記配線は、前記第1主面から、2本に分岐してそれぞれが封止樹脂の側面を経て前記第1側面側で前記第2主面に達する第1引き出し配線及び第2引き出し配線と、前記第1主面から、2本に分岐してそれぞれが封止樹脂の側面を経て前記第2側面側で前記第2主面に達する第3引き出し配線及び第4引き出し配線とを備えており、
    前記第1引き出し配線は、前記第1側面及び前記第3側面に隣接した末端に第1実装用電極を有しており、
    前記第2引き出し配線は、前記第1側面及び前記第4側面に隣接した末端に第2実装用電極を有しており、
    前記第3引き出し配線は、前記第2側面及び前記第3側面に隣接した末端に第3実装用電極を有しており、
    前記第4引き出し配線は、前記第2側面及び前記第4側面に隣接した末端に第4実装用電極を有している請求項2に記載の伸縮性電子部品。
  5. 前記封止樹脂は厚さ方向に対向する第1主面及び第2主面、前記厚さ方向に直交する長さ方向に対向する第1側面及び第2側面と、前記厚さ方向及び前記長さ方向に直交する幅方向に対向する第3側面及び第4側面を有し、
    前記第2主面が実装面であり、
    前記電子部品は、前記封止樹脂内で前記第1側面、前記第2側面、前記第3側面又は前記第4側面に隣接して配置されており、前記電子部品と前記配線の接続は、前記第1側面、前記第2側面、前記第3側面又は前記第4側面のいずれかでされている請求項1に記載の伸縮性電子部品。
  6. 前記封止樹脂は実装面である底面と、前記底面に接続された曲面である側面と、前記側面に接続された上面とを有し、
    前記電子部品は、前記封止樹脂内で前記上面に隣接して配置されており、前記電子部品と前記配線の接続は、前記上面でされている請求項1に記載の伸縮性電子部品。
  7. 前記封止樹脂は厚さ方向に対向する第1主面及び第2主面を有し、前記第2主面が面積の大きい底面、前記第1主面が面積の小さい上面となる四角錐台形状であって、
    前記第2主面が実装面であり、
    前記電子部品は、前記封止樹脂内で前記第1主面に隣接して配置されており、前記電子部品と前記配線の接続は、前記第1主面でされている請求項1に記載の伸縮性電子部品。
  8. 前記電子部品が前記配線と接続されている面において、前記電子部品と前記配線の接続面の裏面に樹脂層が設けられている請求項1〜7のいずれかに記載の伸縮性電子部品。
  9. 基板と、
    その実装面において前記基板に実装された、請求項1〜8のいずれかに記載の伸縮性電子部品と、を備えることを特徴とする、伸縮性電子部品実装基板。
  10. 前記基板が伸縮性配線基板である請求項9に記載の伸縮性電子部品実装基板。
  11. 前記基板がフレキシブル基板である請求項9に記載の伸縮性電子部品実装基板。
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