JP2021145210A - 無線通信装置及び無線通信方法 - Google Patents

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【課題】複数の受信信号に対する計算処理量を抑えつつ、通信品質を向上させる。【解決手段】変調された送信信号の1シンボル内で指向性を複数回変化させつつ、送信信号を受信する複数のアンテナと、複数のアンテナが受信した受信信号の振幅及び位相を変更して受信信号パターンを出力するビーム形成部と、ビーム形成部が出力した信号を複数の信号に分割する信号分割部と、信号分割部が分割した複数の信号の全ての組合せの中から、信号数を削減させて復調した場合に通信品質が最も高くなる信号の組合せを特定する解析を行う解析部と、解析部が解析した結果に基づいて、信号分割部が分割した複数の信号の一部を選択する選択部と、選択部が選択した信号をMIMO−OFDM復調する復調部とを有することを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、無線通信装置及び無線通信方法に関する。
5GHz帯の電波を用いた高速無線アクセスシステムとして、IEEE802.11a規格、11n規格、11ac規格に基づく無線LANがある。11a規格では、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式をベースとして、マルチパスフェージング環境での特性を安定化させて、最大54Mbit/sの伝送速度を実現している。さらに、11n規格では、複数アンテナを用いて同一の無線チャネルで空間分割多重を行うMIMO(Multiple Input Multiple Output)や、20MHzの周波数チャネルを2つ同時に利用して40MHzの周波数チャネルを利用するチャネルボンディング技術を用いて、最大600Mbit/sの伝送速度を実現している。また、11acの規格では、20MHzの周波数チャネルを8つまで同時に利用し最大160MHzの周波数チャネルとして利用するチャネルボンディング技術や、同一の無線チャネルで複数の宛先に対して異なる信号を同時伝送する下り回線のマルチユーザMIMO技術等を利用し、11n規格より高速かつ高効率な無線通信を実現している。
現在では、伝送速度の向上に加えて伝送効率の向上にも焦点を当てたIEEE802.11ax規格の策定も進められている。11axでは、同時伝送による空間的な周波数再利用の促進、OFDM変調方式の効率改善、また、マルチユーザ伝送として、上下回線のOFDMA伝送と上り回線のマルチユーザMIMO伝送が追加される予定である。
また、高速伝送を行うために、CMA(Constant Modulus Algorithm)アダプティブアレーを用いて干渉波を抑制する技術が知られている(例えば非特許文献1参照)。
西森 健太郎、外2名、"QAM信号に対するCMAアダプティブアレーの動作解析"、電子情報通信学会論文誌 B−II、1996年12月、Vol.J79−B−II No.12、p.984−993
しかしながら、従来のCMAアダプティブアレーを用いた技術では、全てのアンテナ特性の受信信号ベクトルを用いて処理を行う必要があるため、受信信号の干渉や雑音の大きさによっては、通信品質が劣化してしまうことがある。
また、近年の5Gなどの無線通信システムでは、マッシブMIMO伝送のようにアンテナ数の増大が飛躍的に進んでおり、全てのアンテナの受信信号を一括して処理するためには、計算処理量が多くなり過ぎてしまうことがある。
本発明は、複数の受信信号に対する計算処理量を抑えつつ、通信品質を向上させることができる無線通信装置及び無線通信方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様にかかる無線通信装置は、変調された送信信号の1シンボル内で指向性を複数回変化させつつ、前記送信信号を受信する複数のアンテナと、複数の前記アンテナが受信した受信信号の振幅及び位相を変更して受信信号パターンを出力するビーム形成部と、前記受信信号の包絡線の歪成分を最小にするように制御しつつ、前記受信信号の1シンボル内で前記ビーム形成部が前記受信信号の振幅及び位相を複数回変更することによって複数の受信信号パターンを出力するように制御する制御部と、前記ビーム形成部が出力した信号を複数の信号に分割する信号分割部と、前記信号分割部が分割した複数の信号の全ての組合せの中から、信号数を削減させて復調した場合に通信品質が最も高くなる信号の組合せを特定する解析を行う解析部と、前記解析部が解析した結果に基づいて、前記信号分割部が分割した複数の信号の一部を選択する選択部と、前記選択部が選択した信号をMIMO−OFDM復調する復調部とを有することを特徴とする。
本発明の一態様にかかる無線通信方法は、変調された送信信号の1シンボル内で指向性を複数回変化させつつ、前記送信信号を受信する受信工程と、受信した受信信号の振幅及び位相を変更して受信信号パターンを出力するビーム形成工程と、前記受信信号の包絡線の歪成分を最小にするように制御しつつ、前記受信信号の1シンボル内で前記受信信号の振幅及び位相を複数回変更することによって複数の受信信号パターンを出力するように制御する制御工程と、出力した複数の受信信号パターンを複数の信号に分割する信号分割工程と、分割した複数の信号の全ての組合せの中から、信号数を削減させて復調した場合に通信品質が最も高くなる信号の組合せを特定する解析を行う解析工程と、解析した結果に基づいて、分割した複数の信号の一部を選択する選択工程と、選択した信号をMIMO−OFDM復調する復調工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、複数の受信信号に対する計算処理量を抑えつつ、通信品質を向上させることができる。
一実施形態にかかる無線通信システムの構成例を示す図である。 無線端末局の構成例を示す図である。 一実施形態にかかる無線基地局の構成例を示す図である。 (a)は、ピーク方向が0度の場合の受信信号パターンを示す図である。(b)は、ピーク方向が90度の場合の受信信号パターンを示す図である。(c)は、ピーク方向が180度の場合の受信信号パターンを示す図である。(d)は、ピーク方向が270度の場合の受信信号パターンを示す図である。 CMAの動作原理の概要を示す図である。 一実施形態にかかる無線通信システムにおける上り回線の通信シーケンスの一例を示す図である。 実施形態にかかる無線通信システムが有する無線端末局の第1変形例を示す図である。 実施形態にかかる無線通信システムが有する無線端末局の第2変形例を示す図である。 比較例の無線基地局の構成例を示す図である。
まず、本発明がなされるに至った背景について説明する。図9は、比較例の無線基地局の構成例を示す図である。無線基地局4は、複数のアンテナ40、ビーム形成部41、RF(Radio Frequency)部42、A/D変換部43、制御部44、信号分割部45、及び復調部46を有する。
なお、図9においては、無線基地局4が受信を行うために要する主な機能ブロックのみを記載しており、一般的に無線基地局に搭載されるそれ以外の機能ブロックについては記載していない。
アンテナ40は、例えばMIMO−OFDM信号を受信する。アンテナ40は、ビーム形成部41に接続されており、受信したMIMO−OFDM信号をビーム形成部41に対して出力する。
ビーム形成部41は、アンテナ40が受信した受信信号に対して、制御部44から入力される制御信号に応じて振幅と位相を変更し、変更した信号(受信信号パターン)を合成して、RF部42に対して出力する。例えば、ビーム形成部41は、制御部44の制御に応じて、受信信号の1シンボル内に複数(例えばP個)の受信信号パターンを出力する。
RF部42は、ビーム形成部41から入力されたMIMO−OFDM信号に対し、増幅・周波数変更・フィルタリングなどのアナログ処理を施し、処理した信号をA/D変換部43に対して出力する。つまり、RF部42は、一般的な無線装置のRFフロントエンドの機能が搭載されている。
A/D変換部43は、RF部42から入力されるアナログ信号をデジタル信号に変更し、信号分割部45に対して出力する。また、A/D変換部43は、サンプリング周期を制御部44に対して通知する。ここでは、A/D変換部43は、受信信号のシンボルレート対してP倍の速度でサンプリングを行う。
制御部44は、無線基地局4を構成する各部を制御する。例えば、制御部44は、アンテナ40が1つのOFDMシンボルの信号を受信する間に、ビーム形成部41が受信信号の振幅と位相を複数回(例えばP回)変更するように制御を行い、ビーム形成部41に複数(例えばP個)の受信信号パターンを生成させる。
信号分割部45は、A/D変換部43から入力された信号を、制御部44が制御するアンテナ特性ごとに分割し、復調部46に対して出力する。
復調部46は、信号分割部45が分割した信号に対し、無線LANシステム等で規定されるMIMO−OFDMの復調処理を行う。
つまり、比較例の無線基地局4は、ビーム形成部41が振幅と位相を変更した全ての信号を合成し、復調部46が復調する構成となっている。
このとき、無線基地局4は、受信信号の干渉や雑音の大きさによっては、通信品質が劣化してしまうことがある。さらに、近年の5Gなどの無線通信システムでは、マッシブMIMO伝送のようにアンテナ数の増大が飛躍的に進んでおり、全てのアンテナの受信信号を一括して処理するためには、計算処理量が多くなり過ぎてしまうことがある。
次に、一実施形態にかかる無線通信システムの構成例について説明する。図1は、一実施形態にかかる無線通信システムの構成例を示す図である。図1に示すように、無線通信システムは、例えば、無線通信装置としての無線基地局1と、無線基地局1に対して無線通信可能な範囲であるサービスエリア内に存在するn台の無線端末局2−1〜2−nとを有する。
無線端末局2−1〜2−nは、無線基地局1に対して非同期に上り信号を送信する。以下、無線端末局2−1〜2−nのように複数ある構成のいずれかを特定しない場合には、単に無線端末局2などと略記する。
図2は、無線端末局2の構成例を示す図である。図2に示すように、無線端末局2は、例えば変調部20、D/A変換部21、RF部22、及びアンテナ23を有する。なお、図2においては、無線端末局2が送信を行うために要する主な機能ブロックのみを記載しており、一般的に無線端末局に搭載されるそれ以外の機能ブロックについては記載していない。
変調部20は、例えば無線LANシステム等で規定されるMIMO−OFDMの変調処理を行い、変調した信号をD/A変換部21に対して出力する。
D/A変換部21は、変調部20から入力されたデジタル信号をアナログ信号に変更し、RF部22に対して出力する。
RF部22は、D/A変換部21から入力され信号に対して、増幅・周波数変更・フィルタリングなどの処理を行い、処理した送信信号をアンテナ23に対して出力する。つまり、RF部22は、一般的な無線通信装置のRFフロントエンドの機能を備える。
アンテナ23は、RF部22から入力された送信信号を空中に放射する。
図3は、一実施形態にかかる無線基地局1の構成例を示す図である。無線基地局1は、複数のアンテナ10、ビーム形成部11、RF部12、A/D変換部13、制御部14、信号分割部15、選択部16、解析部17、及び復調部18を有する。
なお、図3においては、無線基地局1が受信を行うために要する主な機能ブロックのみを記載しており、一般的に無線基地局に搭載されるそれ以外の機能ブロックについては記載していない。
アンテナ10は、例えばMIMO−OFDM信号を受信する。アンテナ10は、ビーム形成部11に接続されており、受信したMIMO−OFDM信号をビーム形成部11に対して出力する。より具体的には、アンテナ10は、変調された送信信号の1シンボル内で指向性を複数回変化させつつ、送信信号を受信する。
ビーム形成部11は、アンテナ10が受信した受信信号に対して、制御部14から入力される制御信号に応じて振幅と位相を変更し、変更した信号(受信信号パターン)を合成して、RF部12に対して出力する。例えば、ビーム形成部11は、制御部14の制御に応じて、受信信号の1シンボル内に複数(例えばP個)の受信信号パターンを出力する。
図4は、ビーム形成部11が出力した受信信号パターン(アンテナ特性)の一例を示す図である。図4(a)は、ピーク方向が0度の場合の受信信号パターンを示す図である。図4(b)は、ピーク方向が90度の場合の受信信号パターンを示す図である。図4(c)は、ピーク方向が180度の場合の受信信号パターンを示す図である。図4(d)は、ピーク方向が270度の場合の受信信号パターンを示す図である。
例えば、ビーム形成部11は、図4に示したように90°ずつずれた4方向にメインローブ、サイドローブ及びバックローブが生じるように合成を行う。
RF部12(図3)は、ビーム形成部11から入力されたMIMO−OFDM信号に対し、増幅・周波数変更・フィルタリングなどのアナログ処理を施し、処理した信号をA/D変換部13に対して出力する。つまり、RF部12は、一般的な無線装置のRFフロントエンドの機能が搭載されている。
A/D変換部13は、RF部12から入力されるアナログ信号をデジタル信号に変更し、信号分割部15に対して出力する。また、A/D変換部13は、サンプリング周期を制御部14に対して通知する。ここでは、A/D変換部13は、受信信号のシンボルレート対してP倍の速度でサンプリングを行う。
制御部14は、無線基地局1を構成する各部を制御する。例えば、制御部14は、アンテナ10が1つのOFDMシンボルの信号を受信する間に、ビーム形成部11が受信信号の振幅と位相を複数回(例えばP回)変更するように制御を行い、ビーム形成部11に複数(例えばP個)の受信信号パターンを生成させる。
ここで、制御部14は、受信信号の包絡線の歪成分を最小にするように制御しつつ、受信信号の1シンボル内でビーム形成部11が受信信号の振幅及び位相を複数回変更することによって複数の受信信号パターンを出力するように制御する。
信号分割部15は、A/D変換部13から入力された信号を、制御部14が制御するアンテナ特性ごとに複数の信号に分割し、選択部16に対して出力する。
選択部16は、信号分割部15から入力されたP個の信号を解析部17に対して出力し、解析部17から入力される指示信号に従って、信号分割部15から入力されたP個の信号の中からQ個(ただし、2≦Q<P)の信号を選択する。そして、選択部16は、選択したQ個の信号を復調部18に対して出力する。
解析部17は、選択部16から入力されたP個の信号の全ての組合せの中から、信号数をQ個に削減させて復調した場合に、通信品質が最も高くなるQ個の信号の組合せを特定する解析を行う。
ここで、通信品質が最も高い信号の組合せとは、スループットが最大となる信号の組合せ、又は、パケットエラーレートが最小となる信号の組合せなどであるとする。
より具体的には、解析部17は、P個の信号の全ての組合せに対して復調した場合の通信品質を算出し、例えばスループットが最大となるQ個の信号の組合せ、又は、パケットエラーレートが最小となるQ個の信号の組合せを特定し、特定した信号の組合せ結果を指示信号として選択部16へ出力する。
復調部18は、選択部16から入力されたQ個の信号に対し、通信データを含む受信信号(シンボル)のCMA処理による干渉波抑圧と、MIMO−OFDMの復調処理を行う。
なお、無線基地局1は、アンテナ特性を受信信号の1シンボル内でP回変化させ、A/D変換部13が受信信号のシンボルレートに対してP倍の速度でA/D変換を行い、複数の異なる伝搬特性を持つP個の仮想ブランチを得る。
従来は、1つのOFDMシンボル内に取得したP個の異なる受信信号をアレーデータとしてMIMO−OFDMの復調処理を行うためには、異なる時間における伝搬チャネルを取得する必要があった。
これに対し、一実施形態にかかる無線基地局1は、一定包絡線アルゴリズム(CMA)をアレーアンテナのウエイト制御に利用している。CMAでは、送信された信号が一定の包絡線を持つという性質を利用するアレー出力の包絡線の歪成分が最小になるようにウエイトを制御する。
図5は、CMAの動作原理の概要を示す図である。CMAは、アレーアンテナの出力信号の包絡線を一定にするようにウエイトを制御することを特徴とする。例えば、CMAにおいては、希望波である第1到来波と、第2到来波とを合成して合成波y(アレーアンテナの出力電圧)を生成し、合成波yと所望の包絡線値σを用いて、下式(1)によって表されるCMAの評価関数による評価が行われる。なお、式(1)におけるE[・]は、期待値を求める操作を表す。
Figure 2021145210
そして、CMAでは、合成波yから第2到来波を抑圧して、第1到来波を抽出する。上式(1)に示すXは、アレーアンテナの受信信号ベクトルになる。
しかし、無線基地局1においては、アレーアンテナから出力される信号が1系統しかない。よって、無線基地局1は、アレーアンテナの異なるアンテナで得られるXの変わりに、異なるアンテナ特性におけるP個の受信信号からなるベクトルを用いる。
CMAは、タイミング同期を必要としないアルゴリズムであるため、タイミングの同期や伝搬チャネルの推定を必要としない。なお、CMAの基本的な特徴は、非特許文献1にも記載されている。
つまり、制御部14は、受信信号の包絡線の歪成分を最小にするように制御しつつ、受信信号の1シンボル内でビーム形成部11が受信信号の振幅及び位相を複数回変更することによって複数の受信信号パターンを出力するように制御している。
図6は、一実施形態にかかる無線通信システムにおける上り回線の通信シーケンスの一例を示す図である。図6に示すように、一実施形態にかかる無線通信システムでは、例えば無線端末局2−1,2−2が非同期に信号を伝送することが想定される。このとき、無線端末局2−1が送信する信号を希望波である上り回線のMIMO−OFDM信号とすると、無線端末局2−2が送信する信号は干渉信号となる。
無線基地局1は、受信ポートが1素子であっても1シンボル内でA/D変換部13がオーバーサンプリングによる変換を行うことにより、複数のアンテナ特性の異なるブランチを得ることができ、受信信号のみで干渉除去を実現するCMAを複数のパターンの異なるブランチに適用することにより、タイミング同期やチャネル推定が不要となる。
次に、無線通信システムの変形例について説明する。図7は、実施形態にかかる無線通信システムが有する無線端末局2の第1変形例(無線端末局2a)を示す図である。
図7に示すように、無線端末局2aは、パイロット信号生成部24、変調部25、D/A変換部21、RF部22、及びアンテナ23を有する。なお、上述した構成と実質的に同一の構成には同一の符号が付してある。
パイロット信号生成部24は、無線基地局1が信号電力と干渉電力の比を算出するための信号、及び無線基地局1がビットエラーレートを算出するための信号をパイロット信号として生成し、変調部25に対して出力する。
ここで、パイロット信号は、0と1を規則的に並べた信号となり、その規則性は無線基地局1にも共有されているものとする。
変調部25は、パイロット信号生成部24から入力されたパイロット信号を含めてMIMO−OFDMの変調処理を行い、変調した信号をD/A変換部21に対して出力する。
無線通信システムの変形例においては、図3に示した解析部17は、パイロット信号を用いて各ビームに対する所望の信号電力と干渉電力を算出し、スループットが最大となるQ個の信号の組合せを特定する。又は、解析部17は、パイロット信号を用いてパケットエラーレートを算出し、パケットエラーレートが最小となるQ個の信号の組合せを特定する。
つまり、無線通信システムの変形例では、無線基地局1における計算処理の負荷を軽減するように、無線端末局2aがパイロット信号を含む信号を送信する。
また、無線端末局2aは、図8に示した無線端末局2bのように、さらにビーム形成部26が設けられてもよい。ビーム形成部26は、無線端末局2bが送信する信号の例えばスループットを向上させるビームをアンテナ23が形成するように、信号の振幅及び位相を制御する。
このように、一実施形態にかかる無線通信システムは、通信品質が最も高くなるQ個の信号の組合せを無線基地局1が特定し、信号数をP個からQ個に削減させて復調を行うので、複数の受信信号に対する計算処理量を抑えつつ、通信品質を向上させることができる。
1・・・無線基地局、2−1〜2−n,2a,2b・・・無線端末局、10・・・アンテナ、11・・・ビーム形成部、12・・・RF部、13・・・A/D変換部、14・・・制御部、15・・・信号分割部、16・・・選択部、17・・・解析部、18・・・復調部、20,25・・・変調部、21・・・D/A変換部、22・・・RF部、23・・・アンテナ、24・・・パイロット信号生成部

Claims (4)

  1. 変調された送信信号の1シンボル内で指向性を複数回変化させつつ、前記送信信号を受信する複数のアンテナと、
    複数の前記アンテナが受信した受信信号の振幅及び位相を変更して受信信号パターンを出力するビーム形成部と、
    前記受信信号の包絡線の歪成分を最小にするように制御しつつ、前記受信信号の1シンボル内で前記ビーム形成部が前記受信信号の振幅及び位相を複数回変更することによって複数の受信信号パターンを出力するように制御する制御部と、
    前記ビーム形成部が出力した信号を複数の信号に分割する信号分割部と、
    前記信号分割部が分割した複数の信号の全ての組合せの中から、信号数を削減させて復調した場合に通信品質が最も高くなる信号の組合せを特定する解析を行う解析部と、
    前記解析部が解析した結果に基づいて、前記信号分割部が分割した複数の信号の一部を選択する選択部と、
    前記選択部が選択した信号をMIMO−OFDM復調する復調部と
    を有することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記解析部は、
    前記送信信号の信号電力及び干渉電力の算出結果、又は、前記送信信号のパケットエラーレートの算出結果に基づいて、信号数を削減させて復調した場合に通信品質が最も高くなる信号の組合せを特定する解析を行うこと
    を特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 変調された送信信号の1シンボル内で指向性を複数回変化させつつ、前記送信信号を受信する受信工程と、
    受信した受信信号の振幅及び位相を変更して受信信号パターンを出力するビーム形成工程と、
    前記受信信号の包絡線の歪成分を最小にするように制御しつつ、前記受信信号の1シンボル内で前記受信信号の振幅及び位相を複数回変更することによって複数の受信信号パターンを出力するように制御する制御工程と、
    出力した複数の受信信号パターンを複数の信号に分割する信号分割工程と、
    分割した複数の信号の全ての組合せの中から、信号数を削減させて復調した場合に通信品質が最も高くなる信号の組合せを特定する解析を行う解析工程と、
    解析した結果に基づいて、分割した複数の信号の一部を選択する選択工程と、
    選択した信号をMIMO−OFDM復調する復調工程と
    を含むことを特徴とする無線通信方法。
  4. 前記解析工程は、
    前記送信信号の信号電力及び干渉電力の算出結果、又は、前記送信信号のパケットエラーレートの算出結果に基づいて、信号数を削減させて復調した場合に通信品質が最も高くなる信号の組合せを特定する解析を行うこと
    を特徴とする請求項3に記載の無線通信方法。
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