JP2021138181A - 衝突検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】歩行者衝突と軽衝突とを明確に区別して検知することができる衝突検知装置を提供する。【解決手段】衝突検知装置11は、車両10のバンパフェイス14とバンパビーム13との間で車両10幅方向に沿って伸び、車両10が衝突した際に変形することで衝撃を吸収する衝撃吸収部17と、車両10の幅方向に沿って伸び、車両10が衝突した際に変形することで、衝突が発生したことを検知する衝突検知部15と、を具備し、衝突検知部15の少なくとも下部分は、衝撃吸収部17と一体化している。【選択図】図2

Description

この発明は、衝突検知装置に係り、特に、車両のバンパビームの前側に配置される衝突検知装置に関する。
近年、車両の前部に衝突体が衝突した際に、当該衝突を検出する衝突検知装置が出現している。このような衝突検知装置は、車両のバンパビームの前側に衝撃吸収部と衝撃検出部が配置されており、衝撃吸収部で衝突の衝撃を吸収し、衝撃検出部で衝突の衝撃を検出する。衝撃検出部で検出される衝撃に基づいて、車両の前部に設けられたエアバッグを膨張展開する。これにより、エアバッグが衝突体を保護する。
このような衝撃検出部は、保護対象以外の小動物などの場合でもエアバッグが展開してしまい、運転者の視界が妨げられるなどの問題があった。このため、衝突時に於いて衝突した物体を区別して検出することが求められている。
当該区別検出する技術として、例えば、特許文献1には、誤った衝突判定が行われることを防止する車両用衝突検知装置が提案されている。この車両用衝突検知装置は、内部の空間に圧力センサが配置されたチャンバ部材を有し、このチャンバ部材の車両前方側の面を法線が斜め上方を向く傾斜面にしている。これにより、軽衝突ではチャンバ部材への外力が大幅に軽減されるため、人が衝突した場合の衝撃と軽い衝突体が衝突した場合の衝撃とをそれぞれ区別して検出することができる。
また、特許文献2では、車両と歩行者との衝突を精度良く検知することができる歩行者衝突検知装置が記載されている。具体的には、特許文献2では、衝突を検知する圧力チャンバの上面および下面に肉厚部を形成することで、圧力チャンバの変形量を制御し、圧力チャンバの変形を用いた衝突検知の精度を向上することができる。
特開2009−214845号公報 特開2011−246075号公報
しかしながら、上記した衝突検知装置では、衝突の検知精度を向上させる観点から改善の余地があった。
具体的には、車両前部に対して発生する衝突は、車両前部に歩行者が衝突する歩行者衝突と、歩行者以外の物体、例えば小動物等が車両前部に衝突する軽衝突と、を含む。歩行者衝突が発生した場合と軽衝突が発生した場合とでは、衝突検知部に衝撃が加わる方向が異なるが、上記した各特許文献に記載された衝突検知装置では、両者を明確に区別して検知することは簡単ではなかった。
また、歩行者衝突と軽衝突とを区別して検知するために、バンパフェイスと衝突検知部との間に、歩行者衝突と軽衝突とで変形特性が異なるスペーサを配設することも考えられる。しかしながら、歩行者衝突が発生した際に、スペーサの潰れ残りが発生することで、歩行者を衝撃から充分に保護することが難しい課題が発生する。
本発明は、このような問題点を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、歩行者衝突と軽衝突とを明確に区別して検知することができる衝突検知装置を提供することにある。
本発明の請求項1に係る発明は、車両のバンパフェイスとバンパビームとの間で車両幅方向に沿って伸び、前記車両が衝突した際に変形することで衝撃を吸収する衝撃吸収部と、前記車両幅方向に沿って伸び、前記車両が衝突した際に変形することで、前記衝突が発生したことを検知する衝突検知部と、を具備し、前記衝突検知部の少なくとも下部分は、前記衝撃吸収部と一体化していることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る発明は、前記衝突検知部の前記下部分は前記衝撃吸収部と同一材料であり、前記衝突検知部の上部分は前記衝撃吸収部よりも軟性に優れる材料から成ることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る発明は、前記衝撃吸収部は、合成樹脂板から成ることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る発明は、前記衝突検知部は、前記衝撃吸収部の前面と前記バンパフェイスとの間に配置されることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る発明は、前記衝突検知部は、下面部と、前面部と、上面部と、を有し、前記下面部は、前記衝撃吸収部と同質の硬質材料から成り、前記前面部および前記上面部は、前記下面部よりも軟質な材料から成ることを特徴とする。
本発明の請求項6に係る発明は、前記衝突検知部は、チューブ型であることを特徴とする。
本発明の請求項7に係る発明は、前記衝突検知部は、前記衝撃吸収部の前面に形成されることを特徴とする。
本発明の請求項8に係る発明は、前記衝突検知部は、前記衝撃吸収部の上端に形成されることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る発明によれば、衝突検知部の少なくとも下部分を、衝撃吸収部と一体成型することで、硬い材料から成る衝撃吸収部により、衝突検知部の少なくとも下方部分の剛性を確保できる。よって、軽衝突の際に衝突検知部の変形量を小さくし、軽衝突と歩行者衝突とを区別して検出することができる。また、衝突検知部を単体の部品として用意する必要が無いので、衝突検知装置の部品点数を削減することが出来る。更に、背景技術に係るスペーサを不要にすることで、部品点数を更に削減することができる。
本発明の請求項2に係る発明によれば、衝突検知部の下部分の前後方向に於ける応力を高め、軽衝突時に於ける衝突検知部の変形量を更に小さくできる。
本発明の請求項3に係る発明によれば、衝突検知部の下部分を合成樹脂板と同一材料で構成することで、衝突検知部の下部分の前後方向に於ける応力を更に高め、軽衝突時に於ける衝突検知部の変形量を更に小さくできる。
本発明の請求項4に係る発明によれば、バンパフェイスと衝撃吸収部との間で衝突検知部が良好に変形することで、歩行者衝突および軽衝突を良好に区別して検知できる。
本発明の請求項5に係る発明によれば、本願発明の衝突検知部の下側面は硬質部から成ることで、軽衝突が発生した際における衝突検知部の変形量を小さくする一方、衝突検知部の前側面および上側面が軟質部から成ることで、歩行者衝突が発生した際の衝突検知部の変形量を大きくしている。
本発明の請求項6に係る発明によれば、チューブ部の衝突検知部により正確に衝突を検知できる。
本発明の請求項7に係る発明によれば、衝突検知部が衝撃吸収部の前面に形成されることで、衝突検知部により歩行者衝突と軽衝突とを明確に区別して検知できる。
本発明の請求項8に係る発明によれば、衝突検知部が衝撃吸収部の上端に形成されることで、歩行者衝突と軽衝突とを更に明確に区別して検知できる。
本発明の実施の形態に係る衝突検知装置を備えた車両を示す図であり、(A)は車両前部を示す斜視図であり、(B)は衝突検知装置等を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る衝突検知装置を示す図であり、(A)は衝突検知装置を示す側方断面図であり、(B)は衝突検知部が形成される部分を拡大して示す側方断面図である。 本発明の実施の形態に係る衝突検知装置の接続構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る衝突検知装置を示す図であり、(A)は歩行者衝突が発生した際の衝突検知装置の挙動を示す側方断面図であり、(B)は衝突検知部の変形状況を詳細に示す側方断面図である。 本発明の実施の形態に係る衝突検知装置を示す図であり、(A)は軽衝突が発生した際の衝突検知装置の挙動を示す側方断面図であり、(B)は衝突検知部の変形状況を詳細に示す側方断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る衝突検知装置11を図面に基づき詳細に説明する。以下の説明に於いては前後上下左右の各方向を用いるが、左右とは車両10を前方から見た場合の左右である。また、以下の説明では、車両10の前部に歩行者が衝突する現象を歩行者衝突と称し、車両10の前部に歩行者以外の小動物等が衝突する現象を軽衝突と称する。
図1(A)は車両前部を示す斜視図であり、図1(B)は衝突検知装置等を示す分解斜視図である。
図1(A)を参照して、車両10の前部の意匠部分は、上方から、フロントフード12、グリル16およびバンパフェイス14から構成されている。本形態の衝突検知装置11を構成する部材は、グリル16またはバンパフェイス14の後方に設けられている。車両10が歩行者に衝突したことを衝突検知装置11が検出すると、後述するECU20が、フロントフード12の近傍に配置されたエアバッグ22(不図示)が膨張展開し、歩行者を二次衝突から保護する。また、ポップアップフード23(不図示)が動作し、フロントフード12の後方部分が上方に持ち上げられ、歩行者の頭部に与える衝撃を軽減する。ここで、エアバッグ22とポップアップフード23は両者が採用されても良いし、何れか一方が採用されても良い。
図1(B)を参照して、衝突検知装置11は、車両10のバンパフェイス14とバンパビーム13との間で車両10の幅方向に沿って伸びて車両10が衝突した際に変形することで衝撃を吸収する衝撃吸収部17と、車両10の幅方向に沿って伸びて車両10が衝突した際に変形することで、衝突が発生したことを検知する衝突検知部15と、を具備する。また、衝突検知装置11では、衝突検知部15の少なくとも下部分は、衝撃吸収部17と一体化している。換言すると、衝突検知装置11では、一般的な検知装置が備えるチューブ状またはチャンバ状の検知装置部を個別に有しておらず、衝突検知部15の少なくとも一部は衝撃吸収部17から形成されている。
衝撃吸収部17は、PP(ポリプロピレン)等から成る高剛性な板状の合成樹脂板から構成される。衝撃吸収部17は図2(A)を参照して後述する。
衝突検知部15は、衝撃吸収部17の前面上端部側に配設されており、衝撃吸収部17の前面と一体化している。後述するように、衝突検知部15の下部は、衝撃吸収部17と同一材料から成る。衝突検知部15は、歩行者衝突および軽衝突が発生した際に潰れるように変形し、後述する検出装置18が、衝突検知部15の変形量をセンシングすることで歩行者衝突または軽衝突を検知している。具体的には、衝突検知部15の内部の圧力変化、衝突検知部15から外部に放出される空気の流速や流量等の変化を、後述する検出装置18が検出することで、衝突検知部15の変形量をセンシングする。ここで、検出装置18としては、例えば、衝突検知部15の両端側に配置された圧力センサを採用できる。
バンパビーム13は車両の幅方向に伸び、金属板から成る略矩形断面を有する筒状の部材であり、衝撃吸収部17等を支持し、且つ、大衝突時のエネルギを吸収する役割を有する。歩行者衝突や軽衝突の際には、バンパビーム13は原則として変形せず、衝突検知装置11を後方から支持する。
図2(A)は衝突検知装置11を示す側方断面図であり、図2(B)は衝突検知部15が形成される部分を拡大して示す側方断面図である。
図2(A)を参照して、衝突検知部15は、衝撃吸収部17の前面上端部近傍に形成されている。また、衝突検知部15は、バンパフェイス14と衝撃吸収部17の前端との間に配設されている。更に、衝突検知部15は、衝撃吸収部17の前面であって上端またはその近傍に形成されている。
衝撃吸収部17は、その断面が水平に伸びる水平部材171と、その断面が垂直に伸びる垂直部材172と、を有している。水平部材171は、衝撃吸収部17の最上部に配置されている。垂直部材172は、複数が水平部材171の下面から下方に向かって伸びている。
図2(B)を参照して、衝突検知部15は、下面部151と、前面部152と、上面部153と、を有しており、閉断面を形成している。また、衝突検知部15の後面は、衝撃吸収部17の垂直部材172が形成している。ここで、衝突検知部15の下部分は衝撃吸収部17と同一材料であり、衝突検知部15の上部分は衝撃吸収部17よりも軟性に優れる材料から成る。
具体的には、下面部151および前面部152の下部分は、軟質部154よりも高剛性な硬質部155から形成されている。硬質部155は、衝撃吸収部17と同様のPP等から形成されており、軽衝突が発生した際に容易に変形しない。また、下面部151は、前方に向かって略垂直に伸びる板状部材であるため、前方からの入力に対する応力が大きく、係る入力により容易に変形しない形状を呈している。
上面部153および前面部152の上部分は、低剛性な軟質部154から形成されている。軟質部154としては、軟らかいエラストマー材、例えばTPO(オレフィン系エラストマー)を採用することができる。TPOは、成形性に優れているため、軟質部154の材料として適している。更に、軟質部154として、ゴムなどの他の軟性材料を採用しても良い。軟質部154から成る前面部152および上面部153は、前方に向かって下方に伸びる略鉤形状であるため、後側下方に向かう入力に対する応力が小さく、係る入力により容易に変型できる形状を呈している。
硬質部155と軟質部154とは、例えば二色成形により成形される為、両者は強固に接合されており、歩行者衝突および軽衝突が発生した際に、両者の境界から空気が外部に漏出することはない。
軟質部154と硬質部155の境界は、前面部152の略中央部に形成されているが、当該境界は他の場所に配置することもできる。例えば、軟質部154と硬質部155との境界を、前面部152の下端に配置しても良いし、下面部151の前後方向中間部に配置することもできる。
図3は、衝突検知装置11の接続構成を示すブロック図である。衝突検知装置11は、ECU20と、検出装置18と、速度センサ19と、エアバッグ22と、ポップアップフード23と、報知装置25と、を有している。
ECU20は、CPU21と、RAM24とを有する演算制御部であり、出力側端子と入力側端子とを有する。ECU20の入力側端子には、検出装置18および速度センサ19が接続されている。ECU20の出力側端子には、エアバッグ22、ポップアップフード23および報知装置25が接続されている。ECU20は、検出装置18および速度センサ19等から入力される入力情報に基づいて、所定の演算処理を実行し、エアバッグ22、ポップアップフード23および報知装置25等の動作を制御するための出力信号を出力する。
検出装置18は、上記したように、衝突検知部15の内部圧力等に応じた電気信号をECU20に入力する。ECU20は、検出装置18が検知する衝突検知部15の内部圧力変化が一定以上であれば歩行者衝突が発生したと判断する一方、当該圧力変化が一定未満であれば軽衝突と判断する。
速度センサ19は、タイヤの回転数等に基づいて、車両10の走行速度を示す電気信号をECU20に入力する。ECU20は、速度センサ19が検出した車両10の走行速度が一定以下で歩行者衝突が発生した場合に、歩行者を保護するべく、エアバッグ22の膨張展開およびポップアップフード23の起動を行う。
エアバッグ22およびポップアップフード23は、図1を参照して説明したとおりであり、歩行者衝突が発生した際に歩行者を保護するべく、ECU20の指示に基づいて、エアバッグ22は膨張展開し、ポップアップフード23は***するように変位する。
報知装置25は、特定の表示または発音を行うことで、歩行者衝突または軽衝突が発生した旨を、車両10に搭乗する乗員に報知する。
図4および図5を参照して、歩行者衝突および軽衝突が衝突した際の衝突検知装置11の挙動を説明する。図4は歩行者衝突が発生した際における衝突検知装置11の挙動を示し、図5は軽衝突が発生した際における衝突検知装置11の挙動を示す。
図4を参照して、歩行者衝突が発生した際における衝突検知装置11の挙動を説明する。図4(A)は歩行者衝突が発生した際の衝突検知装置11の挙動を示す側方断面図であり、図4(B)は衝突検知部15の変形状況を詳細に示す側方断面図である。ここでは、図面の簡略化のために、図2(A)に示したバンパフェイス14およびグリル16は、図示していない。
図4(A)を参照して、車両10の前部に歩行者26が衝突する歩行者衝突が発生すると、図2(A)に示したバンパフェイス14およびグリル16が、後方に向かって変形する。更に、衝撃吸収部17および衝突検知部15が後方に向かって変形する。特に衝撃吸収部17が変形することで、衝撃エネルギが吸収され、歩行者の脚部等に加わる衝撃を緩和することができる。
歩行者衝突が発生すると、衝突検知部15が大きく圧縮変形する。これにより、図3を参照して、ECU20は、検出装置18が検出した衝突検知部15の変形量、例えば圧力変化量または空気排出量等が一定値を超えたことに基づいて、歩行者衝突が発生したことを検知する。
これに応じて、ECU20は、図3に示すエアバッグ22を膨張展開し、更に、ポップアップフード23を稼働させる。これにより、歩行者26がエアバッグ22およびポップアップフード23により受け止められ、歩行者26を効果的に保護できる。また、ECU20は、報知装置25を用いて歩行者衝突が発生した旨を乗員に報知する。
図4(B)を参照して、歩行者衝突が発生した際には、衝突検知部15の圧縮変形量が大きくなる。歩行者衝突が発生した際には、歩行者26から衝突検知部15に与えられる衝撃は、矢印が示すように、下側後方を向いている。よって、軟質部154から成る前面部152および上面部153は、下側後方に向かって大きく圧縮変形する。一方、硬質部155からなる下面部151の変形量は小さい。よって、衝突検知部15の内部圧力は大きく高まる。このことから、大きな内部圧力の変化を検出装置18が検出することで、歩行者衝突を確実に検知できる。
また、衝突検知部15は、歩行者衝突をセンシングする際には、弾性変形を起こすことで、歩行者衝突を良好に検知する。一方、衝突検知部15は、歩行者衝突が発生した直後は塑性変形しており、衝突検知部15からの反発力は無い。
図5を参照して、軽衝突が発生した際における衝突検知装置11の挙動を説明する。図5(A)は軽衝突が発生した際の衝突検知装置11の挙動を示す側方断面図であり、図5(B)は衝突検知部15の変形状況を詳細に示す側方断面図である。
図5(A)を参照して、車両10の前部に小動物27等が衝突する軽衝突が発生すると、図2(A)に示したバンパフェイス14およびグリル16が、後方に向かって変形する。更に、衝撃吸収部17および衝突検知部15が後方に向かって変形する。特に衝撃吸収部17が変形することで、衝撃エネルギが吸収され、小動物27に加わる衝撃を緩和することができる。
図5(B)を参照して、小動物27は上記した歩行者26よりも重心位置が低いことから、軽衝突が発生した際の衝撃の入力方向は、矢印が示すように、前後方向に対して略平行となる。このように成ると、前後方向に伸びる板部材である硬質部155から成る下面部151が、大きな応力を発生させる。また、軽衝突では下方向に向かって作用する衝撃が少ないことから、軟質部154から成る前面部152および上面部153の変形量も少ない。このことから、衝突検知部15は、多少の潰れ変形は生じるが、その変形量は歩行者衝突が発生した際と比較すると遙かに小さい。よって、衝突検知部15の内部に於ける圧力変動等も小さい。
衝突検知部15は、軽衝突をセンシングする際には、比較的に小さな弾性変形を起こすことで、軽衝突を良好に検知する。一方、衝突検知部15は、軽衝突が発生した直後は塑性変形しており、衝突検知部15からの反発力は無い。
軽衝突が発生した際には、ECU20が、検出装置18が検出した衝突検知部15の変形量、例えば圧力変化量または空気排出量等が一定値を超えないことに基づいて、軽衝突が発生したことを検知する。また、ECU20は、報知装置25を用いて軽衝突が発生した旨を乗員に報知する。
その後、ECU20は、エアバッグ22を膨張展開させず、ポップアップフード23を稼働させない。これにより、不用意にエアバッグ22およびポップアップフード23が作動することで、乗員の視界が妨げられることを防止できる。
上記した本実施形態により奏される主要な効果を以下に説明する。
衝突検知装置11によれば、衝突検知部15の少なくとも下部分を、衝撃吸収部17と一体成型することで、硬い材料から成る衝撃吸収部17により、衝突検知部15の少なくとも下方部分の剛性を確保できる。よって、軽衝突が発生した際に衝突検知部15の変形量を小さくし、軽衝突と歩行者衝突とを明瞭に区別して検出することができる。また、衝突検知部15を単体の別部品として別途に用意する必要が無いので、衝突検知装置11の部品点数を削減することが出来る。
更に、衝突検知部15の下部分を、合成樹脂板である衝撃吸収部17と同一材料で構成することで、衝突検知部15の下部分の前後方向に於ける応力を高め、軽衝突時に於ける衝突検知部15の変形量を更に小さくし、歩行者衝突と軽衝突とを区別して検知できる。
更に、衝突検知部15の下側面が、硬質部155から成ることで、軽衝突が発生した際における衝突検知部15の変形量を小さくする一方、衝突検知部15の前側面および上側面が軟質部154から成ることで、歩行者衝突が発生した際の衝突検知部15の変形量を大きくしている。これにより、歩行者衝突と軽衝突とを更に明確に区別して検知できる。
更に、衝突検知部15の少なくとも下部分を、衝撃吸収部17と一体成型することで、硬い材料から成る衝撃吸収部17により、衝突検知部15の少なくとも下方部分の剛性を確保できる。よって、軽衝突の際に検知部収納部および衝突検知部15の変形量を小さくし、軽衝突と歩行者衝突とを区別して検出することができる。
更に、衝突検知部15の下側面が硬質部155から成ることで、軽衝突が発生した際における衝突検知部15の変形量を小さくし、衝突検知部15の前側面および上側面が軟質部154から成ることで、歩行者衝突が発生した際の衝突検知部15の変形量を大きくしている。
更に、本発明の衝突検知部15が衝撃吸収部17の前面173に形成されることで、歩行者衝突および軽衝突が発生した際の衝撃が、直接的に衝突検知部15に作用するので、衝突検知部15により歩行者衝突と軽衝突とを明確に区別して検知できる。
更に、本発明の衝突検知部15が衝撃吸収部17の上端に形成されることで、衝突検知部15により歩行者衝突と軽衝突とを、更に明確に区別して検知できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更が可能である。また、上記した各形態は相互に組み合わせることが可能である。
例えば、本実施形態では、図1(B)を参照して、衝突検知部15としてチューブ型を採用したが、チャンバ型の衝突検知部15を採用することもできる。
また、図1(B)を参照して、上記では衝突検知部15の内部圧力変化や排出空気流量の変化に基づいて、歩行者衝突および軽衝突を検知したが、衝突検知部15として衝突時の変形により出力が変化する光ファイバー等を採用することもできる。
更に、図1(B)を参照して、上記説明では、衝撃吸収部17を合成樹脂板から構成したが、衝撃吸収部17を部分的にフォーム材等の他の部材から構成することもできる。
更に、図2(B)を参照して、下面部151の厚みを前面部152および上面部153よりも相対的に厚くすることもでき、これにより歩行者衝突と軽衝突とを区別して検知する効果を顕著にできる。
更に、図2(B)を参照して、下面部151の下面にリブを形成し、または、下面部151を部分的あるいは全体的に肉厚とすることで、下面部151の剛性を更に向上することもできる。
10 車両
11 衝突検知装置
12 フロントフード
13 バンパビーム
14 バンパフェイス
15 衝突検知部
151 下面部
152 前面部
153 上面部
154 軟質部
155 硬質部
16 グリル
17 衝撃吸収部
171 水平部材
172 垂直部材
173 前面
18 検出装置
19 速度センサ
20 ECU
21 CPU
22 エアバッグ
23 ポップアップフード
24 RAM
25 報知装置
26 歩行者
27 小動物

Claims (8)

  1. 車両のバンパフェイスとバンパビームとの間で車両幅方向に沿って伸び、前記車両が衝突した際に変形することで衝撃を吸収する衝撃吸収部と、
    前記車両幅方向に沿って伸び、前記車両が衝突した際に変形することで、前記衝突が発生したことを検知する衝突検知部と、を具備し、
    前記衝突検知部の少なくとも下部分は、前記衝撃吸収部と一体化していることを特徴とする衝突検知装置。
  2. 前記衝突検知部の前記下部分は前記衝撃吸収部と同一材料であり、前記衝突検知部の上部分は前記衝撃吸収部よりも軟性に優れる材料から成ることを特徴とする請求項1に記載の衝突検知装置。
  3. 前記衝撃吸収部は、合成樹脂板から成ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の衝突検知装置。
  4. 前記衝突検知部は、前記衝撃吸収部の前面と前記バンパフェイスとの間に配置されることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の衝突検知装置。
  5. 前記衝突検知部は、下面部と、前面部と、上面部と、を有し、
    前記下面部は、前記衝撃吸収部と同質の硬質材料から成り、
    前記前面部および前記上面部は、前記下面部よりも軟質な材料から成ることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の衝突検知装置。
  6. 前記衝突検知部は、チューブ型であることを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の衝突検知装置。
  7. 前記衝突検知部は、前記衝撃吸収部の前面に形成されることを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の衝突検知装置。
  8. 前記衝突検知部は、前記衝撃吸収部の上端に形成されることを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載の衝突検知装置。

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