JP2021134495A - ラダーマクラギ - Google Patents

ラダーマクラギ Download PDF

Info

Publication number
JP2021134495A
JP2021134495A JP2020029247A JP2020029247A JP2021134495A JP 2021134495 A JP2021134495 A JP 2021134495A JP 2020029247 A JP2020029247 A JP 2020029247A JP 2020029247 A JP2020029247 A JP 2020029247A JP 2021134495 A JP2021134495 A JP 2021134495A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
vertical beams
ladder
joint material
joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020029247A
Other languages
English (en)
Inventor
勉 渡辺
Tsutomu Watanabe
勉 渡辺
学 池田
Manabu Ikeda
学 池田
潔 浅沼
Kiyoshi Asanuma
潔 浅沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Railway Technical Research Institute
TESS Co Ltd
Original Assignee
Railway Technical Research Institute
TESS Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Railway Technical Research Institute, TESS Co Ltd filed Critical Railway Technical Research Institute
Priority to JP2020029247A priority Critical patent/JP2021134495A/ja
Publication of JP2021134495A publication Critical patent/JP2021134495A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manufacturing Of Tubular Articles Or Embedded Moulded Articles (AREA)

Abstract

【課題】コストを低減することができるラダーマクラギ10を提供する。【解決手段】継材14は、両端部が一対の縦梁12に埋め込まれた直線状の棒鋼で形成される。継材14は、全体に防錆処理が施される。一対の縦梁12の内部には、X方向に間隔を置いてスターラップ12rが配置される。継材14の近傍領域17dにおけるスターラップ12rのX方向の密度は、X方向に隣り合う継材14の中間領域17cにおけるスターラップ12rのX方向の密度より大きい。一対の縦梁12に埋め込まれる継材14の周囲には、スパイラル筋12sが配置される。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、ラダーマクラギに関する。
軌道の保守省力化等を目的として、ラダーマクラギが実用化されている。ラダーマクラギとは、プレストレストコンクリート(PC)製の長尺な縦梁をレールに沿って配置し、一対の縦梁を鋼製の継材で繋いだ、はしご状のマクラギである。
継材は、ラダーマクラギの軌間保持のために設けられる。継材には、耐候性を有する特殊な鋼管が用いられる。設計で想定した鋼管の曲げ変形に対して局部座屈を防止するため、鋼管の内部にはモルタルが充填される。コンクリート製の縦梁に対する定着を確保して鋼管の抜けを防止するため、鋼管の端部に扁平加工が施される。
特開2008−184863号公報
上述したように、継材には特殊な鋼管が用いられるとともに、煩雑な工程を経て製造される。そのため、継材のコスト低減が求められている。
本発明が解決しようとする課題は、コストを低減することができるラダーマクラギを提供することである。
本発明におけるラダーマクラギは、第1方向に伸びる一対のレールの下方に配置され、第1方向に伸びる一対の縦梁と、上下方向および第1方向に交差する第2方向において一対の縦梁の内側に配置され、一対の縦梁を第2方向に結合する継材と、を有する。継材は、両端部が一対の縦梁に埋め込まれた直線状の棒鋼で形成される。継材は、全体に防錆処理が施される。一対の縦梁の内部には、第1方向に間隔を置いてスターラップが配置される。継材の近傍領域におけるスターラップの第1方向の密度は、第1方向に隣り合う継材の中間領域におけるスターラップの第1方向の密度より大きい。一対の縦梁に埋め込まれる継材の周囲には、スパイラル筋が配置される。
継材が直線状の棒鋼で形成されるので、鋼管の端部に扁平加工を施した継材を採用する場合と比べて、ラダーマクラギのコストを低減することができる。継材に防錆処理が施されるので、ラダーマクラギのランニングコストを低減することができる。継材の全体に防錆処理が施されるので、継材の一部に防錆処理が施される場合と比べて防錆処理作業が簡略化され、ラダーマクラギのコストを低減することができる。継材が直線状の棒鋼で形成されても、継材の縦梁からの引抜強度が確保される。継材の近傍領域におけるスターラップの第1方向の密度が大きいので、継材の近傍領域において第1方向に沿ったひび割れが抑制される。継材の周囲にスパイラル筋が配置されるので、継材の埋め込み位置において第2方向に沿ったひび割れが抑制される。
防錆処理は、エポキシ粉体塗装処理である。
これにより、継材の発錆が抑制され、継材の電気絶縁性能が向上する。また、ラダーマクラギのコストを低減することができる。
一対の縦梁は、レールを固定する締結装置を取り付ける取付穴を有する。継材は、第1方向に隣り合う取付穴の中間に配置される。
これにより、取付穴16との干渉を避けて、スターラップおよびスパイラル筋を配置しやすくなる。
棒鋼は、公称直径が41mm以上である。
これにより、継材14の縦梁12からの引抜強度を確保することができる。
3本以上の継材が、第1方向に等間隔に並んで配置される。
3本以上の継材14により、軌間の保持力が分担される。したがって、各継材14の引抜強度が確保される。
一対の縦梁は、第1方向の両端部において一対の縦梁を第2方向に連結する一対の端部閉合梁を有する。3本以上の継材が、第1方向において一対の端部閉合梁の間に等間隔に並んで配置される。
一対の端部閉合梁90も、軌間の保持力を分担する。したがって、各継材14の引抜強度が確保される。
継材が直線状の棒鋼で形成されるので、鋼管の端部に扁平加工を施した継材を採用する場合と比べて、ラダーマクラギのコストを低減することができる。継材に防錆処理が施されるので、ラダーマクラギのランニングコストを低減することができる。継材の全体に防錆処理が施されるので、継材の一部に防錆処理が施される場合と比べて防錆処理作業が簡略化され、ラダーマクラギのコストを低減することができる。継材が直線状の棒鋼で形成されても、縦梁からの継材の引抜強度が確保される。
バラスト・ラダー軌道の斜視図。 実施形態のラダーマクラギの平面図。 図2のP部の平面断面図。 継材の引抜試験の説明図。 実施形態の第1変形例のラダーマクラギの平面図。
以下、実施形態のラダーマクラギを、図面を参照して説明する。実施形態では、バラスト・ラダー軌道用のラダーマクラギを例にして説明する。
図1は、バラスト・ラダー軌道の斜視図である。バラスト・ラダー軌道1は、バラスト道床3の上に、ラダーマクラギ10を敷設した軌道である。ラダーマクラギ10は、レール5の直下に配置した、はしご状の縦マクラギである。レール5は、締結装置6によりラダーマクラギ10に固定される。
本願において、直交座標系のZ方向、X方向およびY方向が以下のように定義される。Z方向は鉛直方向であり、+Z方向は上方向である。X方向(第1方向)は、レール5が伸びる方向である。Y方向(第2方向)は、Z方向およびX方向に直交する方向である。X方向およびY方向は、水平方向である。
図2は、実施形態のラダーマクラギの平面図である。ラダーマクラギ10は、縦梁12と、端部閉合梁90と、継材14と、を有する。ラダーマクラギ10は、一対の縦梁12a,12bを複数の継材14で剛結合することにより、はしご状に形成される。
縦梁12は、X方向に伸びる。縦梁12は、プレストレストコンクリート(PC)により形成される。PCは、PC鋼材によりプレストレスを与えられたコンクリートである。一対の縦梁12a,12bが、Y方向に間隔を置いて平行に配置される。縦梁12の上面には、締結装置6(図1参照)を取り付けるための取付穴16が形成される。取付穴16は、レール5(図1参照)のY方向の両側に相当する位置に配置される。複数の取付穴16が、X方向に沿って等間隔で配置される。X方向における締結装置6および取付穴16の個数は、各図の例に限定されない。
端部閉合梁90は、一対の縦梁12a,12bに跨って配置され、一対の縦梁12a,12bをY方向に連結する。端部閉合梁90の基本構造は鉄筋コンクリート構造である。ただし、端部閉合梁90のひび割れを防止するため、補助的にアンボンドPC鋼材によりプレストレス(ポストテンション式)が与えられている。一対の端部閉合梁90が、一対の縦梁12a,12bのX方向の両端部に配置される。端部閉合梁90は、バラストに対するラダーマクラギ10の受圧面積を増やして、縦梁12の端部の沈下を抑制する。
継材14は、一対の縦梁12a,12bに跨って配置される。複数(図2の例では3本)の継材14が、X方向に等間隔に平行に並んで配置される。複数の継材14が、X方向において一対の端部閉合梁90の間に並んで配置される。
継材14は、Y方向に伸びる直線状の異形棒鋼により形成される。例えば、異形棒鋼は、公称直径が約41mmのD41である。異形棒鋼の公称直径は、41mm以上であることが望ましい。例えば、異形棒鋼は、公称直径が約51mmのD51であってもよい。継材14のY方向の両端部は、一対の縦梁12a,12bの内部に埋め込まれる。例えば、縦梁12のY方向の幅が460mmの場合に、継材14の端部の定着長(埋め込み長さ)は400mmである。
継材14の表面全体に防錆処理が施される。例えば、防錆処理は、エポキシ粉体塗装処理である。防錆処理は、常温金属溶射システム(MS工法、亜鉛とアルミニウムを溶射、防錆皮膜を形成)であってもよい。防錆処理が施されることにより、一対の縦梁12a,12bの間に露出する継材14の発錆が抑制される。継材14の全体に防錆処理が施されることにより、仮に縦梁12にひび割れが生じた場合でも、縦梁12の内部に埋め込まれた継材14の発錆が抑制される。継材14の全体に防錆処理が施されることにより、継材14の一部に防錆処理が施される場合と比べて、防錆処理作業が簡略化される。
図3は、図2のP部の平面断面図である。図3に示すように、縦梁12の芯には、主筋12mおよびスターラップ12rが配置される。主筋12mは、PC鋼より線で形成され、X方向に伸びる。スターラップ12rは、複数の主筋12mを囲むように、YZ面内に配置される。複数のスターラップ12rが、X方向に間隔を置いて配置される。
継材14は、X方向に隣り合う取付穴16の間に配置される。第1領域18dにおけるスターラップ12rのX方向の密度は、第2領域18cにおける密度より大きい。第1領域18dは、X方向に隣り合う取付穴16の内側の領域であって、継材14が配置される領域である。第2領域18cは、X方向に隣り合う取付穴16の内側の領域であって、継材14が配置されない領域である。言い換えれば、継材14の近傍領域17dにおけるスターラップ12rのX方向の密度は、X方向に隣り合う継材14の中間領域17cにおける密度より大きい。継材14の近傍領域17dにおけるスターラップ12rのX方向のピッチは、中間領域17cのピッチの半分である。すなわち、継材14の近傍領域17dにおけるスターラップ12rのX方向の密度は、中間領域17cの密度の2倍である。
図4は、継材の引抜試験の説明図である。図3に示す近傍領域17dにおけるスターラップ12rのX方向の密度を、中間領域17cにおける密度と同じにして、ラダーマクラギの実物大の模型試験体910を作成した。試験体910について、継材14の縦梁12からの引抜試験を実施した。引抜荷重が大きくなると、図4に示すように、継材14の近傍領域において、X方向に沿うひび割れCxが発生した。X方向に沿うひび割れCxは、コンクリートのY方向の引張応力によって発生する。図3に示すように、実施形態のラダーマクラギ10では、継材14の近傍領域17dにおけるスターラップ12rのX方向の密度が大きい。スターラップ12rは、Y方向に伸びて、コンクリートのY方向の引張応力を抑制する。これにより、X方向に沿うひび割れCxが抑制される。
図3に示すように、継材14の端部は縦梁12に埋め込まれる。継材14の端部の周囲には、スパイラル筋12sが配置される。スパイラル筋は、らせん状に形成され、継材14の端部を取り囲む。
図4に示す試験体910では、スパイラル筋を設けていない。継材14の引抜荷重が大きくなると、継材14の埋め込み位置において、Y方向に沿うひび割れCyが発生した。Y方向に沿うひび割れCyは、コンクリートのX方向の引張応力によって発生する。図3に示すように、実施形態のラダーマクラギ10では、継材14の端部の周囲にスパイラル筋12sが配置される。スパイラル筋12sは、X方向に伸びて、コンクリートのX方向の引張応力を抑制する。これにより、Y方向に沿うひび割れCyが抑制される。
前述したように、継材14の近傍領域17dにおいて、スターラップ12rが高密度に配置される。継材14の端部の周囲には、スパイラル筋12sが配置される。スターラップ12rおよびスパイラル筋12sは、取付穴16との干渉を避けて配置する必要がある。継材14は、X方向に隣り合う取付穴16の中間に配置される。これにより、取付穴16との干渉を避けて、スターラップ12rおよびスパイラル筋12sを配置しやすくなる。
実施形態のラダーマクラギ10の性能試験について説明する。
鉄道車両の走行に伴って、車輪からレール5に横圧(水平方向の力)が作用する。横圧に対して軌間を保持することが、継材14に求められる。軌間を保持するためには、継材14の縦梁12からの引抜強度を確保することが必要である。継材14の引抜保証荷重の目安値は、JIS E1201,1202に示す曲線用のPCマクラギの設計横圧を参考にして、60kNに設定される。継材14の引抜破壊荷重の目安値は、地震時脱線対策用の脱線防止ガードの設計等で用いられる設計横圧を参考にして、200kNに設定される。
Figure 2021134495
表1は、継材14の引抜試験結果である。継材14にD41の棒鋼を採用して、ラダーマクラギ10の実物大の模型試験体を作成した。3個の試験体について引抜試験を実施し、ひび割れ発生荷重および破壊荷重を測定した。その結果、ひび割れ発生荷重の平均値は103kNであり、最小値は84kNであった。ひび割れ発生荷重の最小値は、継材14の引抜保証荷重の目安値である60kNを上回った。一方、破壊荷重の平均値は595kNであり、最小値は572kNであった。破壊荷重の最小値は、継材14の引抜破壊荷重の目安値である200kNを上回った。公称直径が41mm以上のD51などの棒鋼では、D41以上の引抜強度を有することが明らかである。以上により、継材14に公称直径が41mm以上の棒鋼を採用することで、継材14の引抜強度を確保しうることが確認された。前述したように、複数の継材14が一対の縦梁12a,12bの間に配置される。複数の継材14は、軌間の保持力を分担する。継材14の本数が多くなるほど、継材14の引抜強度が確保しやすくなる。
本願では、引抜抵抗を高めるため異形棒鋼(未加工)を採用した。なお、鉄筋コンクリート構造と考えると、縦梁12への定着長が縦梁12の幅以上に必要、あるいは異形棒鋼をフックして定着することが必要とも考えられる。しかし、スパイラル筋12sの配置等により、縦梁12の幅より短い定着長で引抜抵抗を確保できることが、試験で確認された。
実施形態のラダーマクラギ10の製造方法について説明する。
最初に、縦梁12の底版を準備し、側面内枠を配置する。次に、スターラップ12rを仮配置する。次に、PC鋼より線、継材14およびスターラップ12rを配置する。PC鋼より線は、縦梁端面枠を介して、スターラップ12rの中に配置する。PC鋼より線は、継材14の上下に所定の本数を配置する。継材14は、スパイラル筋12sと共に配置する。次に、PC鋼より線を仮緊張する。具体的には、PC鋼より線を定着板に固定する。その後、本緊張時のばらつきをなくすため、PC鋼より線に1本ずつ所定の張力を与える。次に、緊張ジャッキにより、全てのPC鋼より線を同時に本緊張する。
次に、スターラップ12rおよび補強筋を所定の位置に結束して、鉄筋を組み立てる。次に、取付穴16の位置に埋込材およびスパイラル筋を配置し、型枠に取り付ける。次に、端部閉合梁90の鉄筋を配置する。端部閉合梁90の鉄筋は、予めカゴ状に組み立てておいてもよい。端部閉合梁90にプレストレスを与えるためのPC鋼棒を仮配置する。次に、縦梁12の残りの側面外枠および端部閉合梁90の型枠を組み立てる。次に、端部閉合梁90のPC鋼棒を所定の位置に取り付け、弛まない程度に締め付けて1次緊張する。次に、吊りインサートなどの付属物を取り付ける。そして、コンクリートを打設する。
コンクリートの打設面を荒仕上げ(高さ調整)した後、弾性材を必要に応じて所定の位置に取り付ける。次に、打設面を平滑にコテ仕上げする。次に、高温促進養生など、プレストレス導入時に必要な強度を確保できる養生を行う。必要な強度が発現したら、縦梁12の端面枠および側枠を脱型する。また、埋込材等の取付ボルトを取り外す。次に、PC鋼より線の緊張を緩和して、縦梁12にプレストレスを導入する。次に、端部閉合梁90のPC鋼棒を2次緊張する。具体的には、型枠をラダーマクラギ10から10mm程度持上げた後、端部閉合梁90のPC鋼棒を緊張する。型枠を持上げるのは、PC鋼棒の緊張により、縦梁12の面取り部分が、端部閉合梁90の型枠にぶつからないようにするためである。
次に、PC鋼より線の端部を切断し、縦梁12の端面を仕上げる。また、端部閉合梁90のあと埋め処理を行う。次に、設計基準強度の発現に必要な期間以上、製品を養生させる。最後に、緩衝材等の必要な軌道部材を取り付けて、ラダーマクラギ10が完成する。
以上に詳述したように、実施形態のラダーマクラギは、一対の縦梁12a,12bと、継材14と、を有する。一対の縦梁12a,12bは、X方向に伸びる一対のレール5の下方に配置され、X方向に伸びる。継材14は、Z方向およびX方向に交差するY方向において一対の縦梁12a,12bの内側に配置され、一対の縦梁12a,12bをY方向に結合する。継材14は、両端部が一対の縦梁12a,12bに埋め込まれた直線状の棒鋼で形成される。継材14は、全体に防錆処理が施される。一対の縦梁12a,12bの内部には、X方向に間隔を置いてスターラップ12rが配置される。継材14の近傍領域17dにおけるスターラップ12rのX方向の密度は、X方向に隣り合う継材14の中間領域17cにおけるスターラップ12rのX方向の密度より大きい。一対の縦梁12a,12bに埋め込まれる継材14の周囲には、スパイラル筋12sが配置される。
継材14が直線状の棒鋼で形成されるので、鋼管の端部に扁平加工を施した継材を採用する場合と比べて、ラダーマクラギ10のコストを低減することができる。継材に防錆処理が施されるので、ラダーマクラギ10のランニングコストを低減することができる。継材14の全体に防錆処理が施されるので、継材14の一部に防錆処理が施される場合と比べて防錆処理作業が簡略化され、ラダーマクラギ10のコストを低減することができる。継材14が直線状の棒鋼で形成されても、継材14の縦梁12からの引抜強度を確保することができる。継材14の近傍領域17dにおけるスターラップ12rのX方向の密度が大きいので、継材14の近傍領域17dにおいてX方向に沿ったひび割れCxが抑制される。継材14の周囲にスパイラル筋12sが配置されるので、継材14の埋め込み位置においてY方向に沿ったひび割れCyが抑制される。
防錆処理は、エポキシ粉体塗装処理である。
これにより、継材14の発錆が抑制され、継材14の電気絶縁性能が向上する。また、ラダーマクラギ10のコストを低減することができる。
一対の縦梁12a,12bは、レール5を固定する締結装置6を取り付ける取付穴16を有する。継材14は、X方向に隣り合う取付穴16の中間に配置される。
これにより、取付穴16との干渉を避けて、スターラップ12rおよびスパイラル筋12sを配置しやすくなる。
棒鋼は、公称直径が41mm以上である。
これにより、継材14の縦梁12からの引抜強度を確保することができる。
3本以上の継材14が、X方向に等間隔に並んで配置される。
3本以上の継材14により、軌間の保持力が分担される。したがって、継材14の引抜強度が確保される。
一対の縦梁12a,12bは、X方向の両端部において一対の縦梁12a,12bをY方向に連結する一対の端部閉合梁90を有する。3本以上の継材14が、X方向において一対の端部閉合梁90の間に等間隔に並んで配置される。
一対の端部閉合梁90も、軌間の保持力を分担する。したがって、各継材14の引抜強度が確保される。
(第1変形例)
図5は、実施形態の第1変形例のラダーマクラギの平面図である。実施形態ではバラスト・ラダー軌道用のラダーマクラギ10を例にして説明した。第1変形例のラダーマクラギ10Aは、フローティング・ラダー軌道用である点で、実施形態とは異なる。実施形態と同様である点についての第1変形例の説明は省略される。
フローティング・ラダー軌道は、ラダーマクラギを低ばね剛性の防振材または防振装置で間欠的に支持して、高架橋等のコンクリート床版から浮かせた構造の直結軌道である。フローティング・ラダー軌道用のラダーマクラギ10Aは、縦梁12の端部の沈下を考慮する必要性が小さいので、端部閉合梁を備えていない。
ラダーマクラギ10Aは、複数(図5の例では3本)の継材14を有する。複数の継材14が、一対の縦梁12a,12bの間に、X方向に等間隔に平行に並んで配置される。+X方向の端部に配置される継材14eは、第1取付穴16e1と第2取付穴16e2との中間に配置される。第1取付穴16e1は、+X方向の端部に配置される取付穴である。第2取付穴16e2は、第1取付穴16e1の−X方向に隣り合う取付穴である。−X方向の端部に配置される継材も、同様に配置される。
第1変形例のラダーマクラギ10Aも、実施形態のラダーマクラギ10と同様の効果を有する。
以上、本発明の一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。
X…第1方向、Y…第2方向、Z…上下方向、5…レール、6…締結装置、10,10A…ラダーマクラギ、12,12a,12b…縦梁、12r…スターラップ、12s…スパイラル筋、14…継材、16…取付穴、17d…近傍領域、17c…中間領域、90…端部閉合梁。

Claims (6)

  1. 第1方向に伸びる一対のレールの下方に配置され、前記第1方向に伸びる一対の縦梁と、
    上下方向および前記第1方向に交差する第2方向において前記一対の縦梁の内側に配置され、前記一対の縦梁を前記第2方向に結合する継材と、を有し、
    前記継材は、両端部が前記一対の縦梁に埋め込まれた直線状の棒鋼で形成され、
    前記継材は、全体に防錆処理が施され、
    前記一対の縦梁の内部には、前記第1方向に間隔を置いてスターラップが配置され、
    前記継材の近傍領域における前記スターラップの前記第1方向の密度は、前記第1方向に隣り合う前記継材の中間領域における前記スターラップの前記第1方向の密度より大きく、
    前記一対の縦梁に埋め込まれる前記継材の周囲には、スパイラル筋が配置される、
    ラダーマクラギ。
  2. 前記防錆処理は、エポキシ粉体塗装処理である、
    請求項1に記載のラダーマクラギ。
  3. 前記一対の縦梁は、前記レールを固定する締結装置を取り付ける取付穴を有し、
    前記継材は、前記第1方向に隣り合う前記取付穴の中間に配置される、
    請求項1または2に記載のラダーマクラギ。
  4. 前記棒鋼は、公称直径が41mm以上である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のラダーマクラギ。
  5. 3本以上の前記継材が、前記第1方向に等間隔に並んで配置される、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のラダーマクラギ。
  6. 前記一対の縦梁は、前記第1方向の両端部において前記一対の縦梁を前記第2方向に連結する一対の端部閉合梁を有し、
    3本以上の前記継材が、前記第1方向において前記一対の端部閉合梁の間に等間隔に並んで配置される、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のラダーマクラギ。
JP2020029247A 2020-02-25 2020-02-25 ラダーマクラギ Pending JP2021134495A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020029247A JP2021134495A (ja) 2020-02-25 2020-02-25 ラダーマクラギ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020029247A JP2021134495A (ja) 2020-02-25 2020-02-25 ラダーマクラギ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021134495A true JP2021134495A (ja) 2021-09-13

Family

ID=77660517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020029247A Pending JP2021134495A (ja) 2020-02-25 2020-02-25 ラダーマクラギ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021134495A (ja)

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60253649A (ja) * 1984-05-30 1985-12-14 株式会社竹中工務店 せん断補強筋の取付構造
JPS6157746A (ja) * 1984-08-27 1986-03-24 日東電工株式会社 防食鉄筋
JPH0743182U (ja) * 1993-12-28 1995-08-18 建設基礎エンジニアリング株式会社 鉄筋組体
JPH07317001A (ja) * 1994-03-29 1995-12-05 Railway Technical Res Inst ラダー型マクラギおよび車両用軌道
JPH10140501A (ja) * 1996-11-08 1998-05-26 Railway Technical Res Inst ラダー型マクラギ用継材の埋設構造
JP2008184863A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Railway Technical Res Inst ラダーマクラギ
JP2011080294A (ja) * 2009-10-08 2011-04-21 Railway Technical Res Inst 植栽設置構造
JP2012136854A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Railway Technical Research Institute 道床縦抵抗力強化形ラダーマクラギとその軌道
US20120286056A1 (en) * 2010-02-05 2012-11-15 Qingdao Nianxin Environment Tech Co., Ltd. Longitudinal sleeper and damping railway system thereof
JP2013133589A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Itake Shoji Kk ラダー型マクラギ
JP2018076728A (ja) * 2016-11-11 2018-05-17 川田建設株式会社 高防錆継手構造を有する高耐久床版

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60253649A (ja) * 1984-05-30 1985-12-14 株式会社竹中工務店 せん断補強筋の取付構造
JPS6157746A (ja) * 1984-08-27 1986-03-24 日東電工株式会社 防食鉄筋
JPH0743182U (ja) * 1993-12-28 1995-08-18 建設基礎エンジニアリング株式会社 鉄筋組体
JPH07317001A (ja) * 1994-03-29 1995-12-05 Railway Technical Res Inst ラダー型マクラギおよび車両用軌道
JPH10140501A (ja) * 1996-11-08 1998-05-26 Railway Technical Res Inst ラダー型マクラギ用継材の埋設構造
JP2008184863A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Railway Technical Res Inst ラダーマクラギ
JP2011080294A (ja) * 2009-10-08 2011-04-21 Railway Technical Res Inst 植栽設置構造
US20120286056A1 (en) * 2010-02-05 2012-11-15 Qingdao Nianxin Environment Tech Co., Ltd. Longitudinal sleeper and damping railway system thereof
JP2012136854A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Railway Technical Research Institute 道床縦抵抗力強化形ラダーマクラギとその軌道
JP2013133589A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Itake Shoji Kk ラダー型マクラギ
JP2018076728A (ja) * 2016-11-11 2018-05-17 川田建設株式会社 高防錆継手構造を有する高耐久床版

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20120023858A1 (en) Truss-type shear reinforcement material having double anchorage functions at both top and bottom thereof
KR101449708B1 (ko) 전단보강용 철근을 이용한 덧침 콘크리트와의 일체성 향상 및 중공슬래브의 전단내력 향상구조 및 이를 이용한 시공방법
CN110644675A (zh) 叠合梁连接节点、施工方法及叠合梁生产工艺
CN219034078U (zh) 一种缓粘结预应力钢筋护套肋槽保护结构
JP6491030B2 (ja) 斜ケーブルの定着構造
KR101432087B1 (ko) 프리플렉스 빔과 수평전단연결재를 이용한 합성형 라멘교 및 그의 시공방법
JP2021134496A (ja) ラダーマクラギ
KR20160127234A (ko) 소음 저감을 위한 하로교 u형 거더 및 그 시공 방법
KR101762374B1 (ko) 승강장 시공방법
JP2021134495A (ja) ラダーマクラギ
CN113789898A (zh) 一种大跨度缓粘结预应力楼盖板施工方法
KR101364613B1 (ko) 도상자갈용의 철도용 h형 침목
RU2716068C1 (ru) Железнодорожный переезд
KR200342287Y1 (ko) 단계별로 프리스트레스가 도입되는 프리스트레스강합성빔의 설치구조
KR101028372B1 (ko) 트러스 합성 데크 플레이트의 연결 구조
KR101067845B1 (ko) 자중을 줄이기 위한 중량경감 유니트를 포함하는 보
KR101932440B1 (ko) 프리스트레스트 강합성 거더의 제작 방법 및 이에 의해 제작된 강합성 거더를 이용한 연속 교량의 시공 방법
KR20140059940A (ko) 강봉을 이용하여 선행하중을 가할 수 있는 건축용 거더
JP2021147840A (ja) 道路とその施工方法
JP2019148120A (ja) 軌道スラブ及びその製造方法
JP2007063910A (ja) マクラギの逸脱防止ガードおよび逸脱防止ガード付きマクラギ
US20130055670A1 (en) Truss and rebar reinforced concrete structures
KR101401182B1 (ko) 프리플렉스개념이 도입된 박스형 프리스트레스트 콘크리트 강합성 거더의 제작 방법
KR102561925B1 (ko) 합성 거더 및 그의 제작 방법
KR200384109Y1 (ko) 콘크리트 복합 형강보

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230425

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20231017