JP2021130196A - ロボットの手首部の動作範囲の大きさを異ならせる方法およびロボットを製造する方法 - Google Patents

ロボットの手首部の動作範囲の大きさを異ならせる方法およびロボットを製造する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】駆動機構構成部品を分解したり、入れ替えたりすることなく、部品点数を削減し、組み付け作業を容易にして、低コストで動作範囲やアーム形態を容易に変更することができるロボットおよび方法を提供する。【解決手段】第1モータ7により第1部材4に対して第2部材8を相対駆動する第1軸ユニットと、第2モータ10により第3部材9に対して第4部材16を相対駆動する第2軸ユニットと、第2部材8と第3部材9との間に着脱可能に設けられ、第2部材8と第3部材9とを一体的に固定する固定部材11とを備えるロボット1の手首6の動作範囲の大きさを異ならせる方法であって、長さの異なる複数の固定部材11を用意し、用意された固定部材11の中から選択した1つの固定部材11によって第1ブラケット8と第2ブラケット9とを固定する方法を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、ロボットおよび方法に関するものである。
従来、前腕を異なる長さを有するものに交換可能に構成して、ロボットによる作業位置がロボットの設置位置に対して近距離あるいは遠距離に集中している場合等に動作範囲を変更することができるロボットが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1のロボットは、モータからの駆動力を伝達する歯車部をそれぞれ両端に有する複数の同心の中空管を、両端の歯車部に対して着脱可能に分離できる構造とし、中空管を長さの異なるものに交換することで前腕の長さを変更することができる。
特開昭61−30396号公報
しかしながら、特許文献1のロボットは、前腕の長さを変更するために、前腕の先端に配置されている手首部と前腕の基端側に配置されている歯車部との間で動力を伝達する3軸分の中空管として、長さの異なるものを複数用意しなければならない。また、3軸分の中空管を交換する際に芯ズレを生じないように精度よく両端の歯車部と組み付けるには、精度よく構成された着脱構造が必要となるとともに、組み付け作業に時間がかかるため、コストが高く付くという不都合がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、駆動機構構成部品を分解したり、入れ替えたりすることなく、部品点数を削減し、組み付け作業を容易にして、低コストで動作範囲やアーム形態を容易に変更することができるロボットおよび方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、第1モータにより第1部材に対して第2部材を相対駆動する第1軸ユニットと、第2モータにより第3部材に対して第4部材を相対駆動する第2軸ユニットと、前記第2部材と前記第3部材との間に着脱可能に設けられ、前記第2部材と前記第3部材とを一体的に固定する固定部材とを備えるロボットの手首部の動作範囲の大きさを異ならせる方法であって、長さの異なる複数の前記固定部材を用意し、用意された前記固定部材の中から選択した1つの前記固定部材によって前記第2部材と前記第3部材とを固定する方法である。
本発明の他の一態様は、第1モータにより第1部材に対して第2部材を相対駆動する第1軸ユニットと、第2モータにより第3部材に対して第4部材を相対駆動する第2軸ユニットと、前記第2部材と前記第3部材との間に着脱可能に設けられ、前記第2部材と前記第3部材とを一体的に固定する固定部材とを備えるロボットを製造する方法であって、長さの異なる複数の前記固定部材を用意し、用意された前記固定部材の中から選択した1つの前記固定部材によって前記第2部材と前記第3部材とを固定し、手首部の動作範囲の大きさの異なるロボットを製造する方法である。
本発明の参考例としての発明の第1態様は、第1モータにより第1部材に対して第2部材を相対駆動する第1軸ユニットと、第2モータにより第3部材に対して長手軸を有する第4部材を相対駆動する第2軸ユニットと、前記第2部材と前記第3部材との間に着脱可能に設けられ、前記第2部材と前記第3部材とを一体的に固定する固定部材とを備え、前記固定部材が、前記第2部材および前記第3部材の少なくとも一方に対して前記長手軸方向または前記長手軸に略直交する方向に異なる位置で固定可能であって、前記第2部材および前記第3部材の少なくとも一方に対する固定位置を変更することによって、手首部の動作範囲の大きさを変更可能なロボットである。
本態様によれば、第1軸ユニットの第2部材に、第2軸ユニットの第3部材を固定部材によって取り付けることにより、第1モータの作動によって第1部材に対して第2部材および第3部材を相対駆動し、第2モータの作動によって第2部材および第3部材に対して第4部材を相対駆動するロボットが構成される。この場合において、固定部材が第2部材と第3部材との間に着脱可能に設けられているので、異なる長さの固定部材に交換することにより、簡易にロボットの動作範囲を変更することができる。
すなわち、第2モータにより第3部材に対して第4部材を相対駆動する第2軸ユニットを分解することなく、そのまま用いて第1軸ユニットに対する位置を固定部材によってシフトするだけで動作範囲を変更でき、部品点数を削減し、組み付け作業を容易にして、低コストで動作範囲を変更することができる。また、固定部材が、第2部材および第3部材の少なくとも一方に対して異なる位置で固定可能に設けられていることで、固定部材についても共通化して、さらなる部品点数の削減を図り、低コスト化を図ることができる。
また、上記態様においては、前記第2部材と前記固定部材との間、および前記第3部材と前記固定部材との間の少なくとも一方に2つの部材を中継する中継部材を設けていてもよい。
このようにすることで、中継部材において固定部材の脱着作業をより容易に実行することができる。
また、上記態様においては、前記第1軸ユニットは、前記第1部材に対して前記第2部材が回転駆動し、前記第2軸ユニットは、前記第3部材に対して前記第4部材が回転駆動してもよい。
このようにすることで、2軸の駆動ユニットを比較的容易に提供することができる。
また、上記態様においては、前記第1軸ユニットおよび前記第2軸ユニットの少なくとも一方が直線駆動してもよい。
このようにすることで、ロボットの一部を直線動作させることができる。
また、上記態様においては、前記第3部材に対する前記第4部材の回転軸が前記第1部材に対する前記第2部材の回転軸に略直交する平面内に延びていてもよい。
このようにすることで、隣接する2軸が略直交軸となるロボットに適用することができる。
また、上記態様においては、前記固定部材が、前記第2部材または前記第3部材の一方に一体的に設けられ、前記第2部材または前記第3部材の他方に対して異なる位置で固定可能に設けられていてもよい。
このようにすることで、第2部材または第3部材の一方と固定部材を一体化することでさらなる部品点数の削減を図り、低コスト化を図ることができる。
また、上記態様においては、前記固定部材が、前記第2部材および前記第3部材を挟んだ両側のみにおいて、両者を固定可能に設けられていてもよい。
このようにすることで、第2部材に対して第3部材を両持ち構造で固定することができ、剛性の向上を図ることができる。
また、上記態様においては、前記固定部材が平板部材からなっていてもよい。
このようにすることで、平板部材からなる固定部材を簡易かつ低コストに製造することができるとともに、表裏を反転して、第1軸ユニットと第2軸ユニットとを種々の態様で接続することができる。
また、上記態様においては、前記固定部材の少なくとも一部が、前記第2部材と前記第3部材との間を補強する複数の梁部材と、各該梁部材を補強する少なくとも1つの補強部材の集合体とで構成されていてもよい。
このようにすることで、軽量で強度を備えた固定部材とすることができる。
また、上記態様においては、前記梁部材または前記補強部材の集合体がボルト結合されていてもよい。
このようにすることで、ロボットの使用用途に応じて、一部の梁部材や補強部材のみを交換することで、オフセット量の異なる固定部材へと変更することができる。
また上記態様においては、前記第2軸ユニットが、前記第4部材に対して第5部材を回転駆動する第3モータと、前記第5部材に対して第6部材を回転駆動する第4モータとを備え、前記第4部材、前記第5部材および前記第6部材により手首部が構成されていてもよい。
このようにすることで、手首部を構成する第4部材、第5部材および第6部材とこれらを駆動する第2モータ、第3モータおよび第4モータを含む第2軸ユニットを分解せずにシフトするだけで動作範囲を変更でき、さらに部品点数の削減や、組み付け作業に要する時間の削減を図り、低コスト化を図ることができる。
本発明の参考例としての発明の第2態様は、第1モータにより第1部材に対して第2部材を相対駆動する第1軸ユニットと、第2モータにより第3部材に対して第4部材を相対駆動する第2軸ユニットと、前記第2部材と前記第3部材との間に着脱可能に設けられ、前記第2部材と前記第3部材とを一体的に固定する固定部材とを備えるロボットの動作範囲を変更する方法であって、前記第2部材および前記第3部材の少なくとも一方に対する前記固定部材の固定位置を変更することによって、手首部の動作範囲の大きさを変更する方法である。
本発明の参考例としての発明の第3態様は、第1モータにより第1部材に対して第2部材を相対駆動する第1軸ユニットと、第2モータにより第3部材に対して第4部材を相対駆動する第2軸ユニットと、前記第2部材と前記第3部材との間に着脱可能に設けられ、前記第2部材と前記第3部材とを一体的に固定する固定部材とを備えるロボットの動作範囲を変更する方法であって、前記第2部材と前記第3部材とを固定する前記固定部材を異なる長さの他の前記固定部材に交換することによって、手首部の動作範囲の大きさを変更する方法である。
本発明によれば、部品点数を削減し、組み付け作業を容易にして、低コストで動作範囲を変更することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るロボット(ショートアーム)の全体構成を示す模式的な側面図である。 図1のロボット(ロングアーム)の全体構成を示す模式的な側面図である。 図1のロボットの第1軸ユニットを上下逆方向にシフトさせた軸構成を示す模式的な側面図である。 図1のロボットの部分的な側面図である。 図1のロボットの第2軸ユニットを斜め下方から見た斜視図である。 図5の固定部材を取り付けているボルトを取り外した状態を示す分解斜視図である。 図2のロボットの第2軸ユニットを斜め下方から見た斜視図である。 図2のロボットの部分的な側面図である。 図1のロボットを斜め上方から見た部分的な斜視図である。 図9のロボットに対して第2軸ユニットを上限反転して取り付けたロボットを部分的に示す斜視図である。(図3のロボットの第2軸ユニットを斜め上方から見た部分的な斜視図でもある。) 本発明の参考例としての発明の一参考実施形態に係るロボットを示す部分的な側面図である。 本発明の参考例としての発明の一参考実施形態に係るロボットを示す部分的な側面図である。 図1のロボットの効果を説明する部分的な斜視図である。 図13の効果を説明する部分的な側面図である。 図1のロボットの他の変形例を示す部分的な斜視図である。 図1のロボットの他の変形例を示す部分的な側面図である。 図16のロボットの一方向における部分的な斜視図である。 図16のロボットの他方向における部分的な斜視図である。 図1のロボットの他の変形例の全体構成を示す模式的な側面図である。
本発明の一実施形態に係るロボット1について、図面を参照しながら以下に説明する。
本実施形態に係るロボット1は、図1に示されるように、6軸多関節型のロボットであって、床面に設置されるベース2と、該ベース2に対して鉛直な第1軸線A回りに回転させられる旋回胴3と、該旋回胴3に対して水平な第2軸線B回りに回転させられる第1アーム(第1部材)4と、該第1アーム4の先端に第2軸線Bと平行な第3軸線C回りに回転させられる第2アーム5と、該第2アーム5の先端に備えられた3軸構造の手首(手首部)6とを備えている。
そして、第2アーム5は、第1アーム4の先端に取り付けられたモータ(第1モータ)7と、該モータ7により第1アーム4に対して第3軸線C回りに回転させられる第1ブラケット(第2部材)8と、第2ブラケット(第3部材)9と、第2ブラケット9に対して第3軸線Cに直交する平面内に延びる第4軸線D回りに手首6を回転させるモータ(第2モータ)10と、第1ブラケット8と第2ブラケット9とを着脱可能に連結する固定部材11とを備えている。
そして、本実施形態においては、第1アーム4と、該第1アーム4に対して第3軸線C回りに揺動可能に取り付けられた第1ブラケット8と、第1ブラケット8を第3軸線C回りに回転駆動するモータ7とにより第1軸ユニットが構成され、第2ブラケット9と、該第2ブラケット9に対して第4軸線D回りに回転可能に取り付けられた手首6と、該手首6を第4軸線D回りに回転駆動するモータ10とにより第2軸ユニットが構成されている。第1軸ユニットは第1モータ7の動力を第1ブラケット8に伝える動力伝達機構(減速機構)を備え、第2軸ユニットは第2モータ10の動力を第2アーム5に伝える動力伝達機構(減速機構)を備えている。図1の例では、第1アーム4と第1ブラケット8との間に動力伝達機構が配置され、第1モータ7と第1ブラケット8とは一体的に第3軸線C回りに回転する。
手首6は、モータ10により第4軸線D回りに回転可能な基端軸(第4部材)16と、該基端軸16に対して第4軸線Dに直交する平面内に延びる軸線回りに回転可能な中間軸(第5部材)17と、該中間軸17に対して第4軸線Dと同一平面内に配置される軸線回りに回転可能な先端軸(第6部材)18とにより構成されている。
手首6を構成している3軸16,17,18のうち、先端2軸17,18をそれぞれ回転駆動する2つのモータ(第3モータ、第4モータ:図示略)および動力伝達機構(図示略)は第2アーム5の内部に配置されている。
本実施形態においては、固定部材11は、平板部材であって、第1ブラケット8と第2ブラケット9に跨るように配置され、ボルト(図6参照。)12によって第1ブラケット8および第2ブラケット9に着脱可能に固定されるようになっている。
また、固定部材11としては、図1に示される短尺のものと、図2に示される長尺のものとが用意されている。
長尺の固定部材11は、短尺の固定部材11と比較して、第1ブラケット8への取り付け位置と第2ブラケット9への取り付け位置との間の距離が長くなるように構成されている。
さらに具体的には、固定部材11は、図4から図8に示されるように、L字状の平板部材であって、水平方向に同一の幅寸法を有する第1ブラケット8および第2ブラケット9を水平方向に挟んだ両側面にボルト12によって締結されることにより、第1ブラケット8と第2ブラケット9とを着脱可能に固定している。
このように構成された本実施形態に係るロボット1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係るロボット1によれば、図4および図5に示されるように、第1軸ユニットの第1ブラケット8および第2軸ユニットの第2ブラケット9の水平方向の両側面を一対の短尺の固定部材11で挟むように配置してボルト12で固定している状態では、第1ブラケット8と第2ブラケット9とが固定部材11によって一体となっているので、モータ7の作動によって、第1アーム4に対して第2軸ユニット全体を第3軸線C回りに揺動させることができる。
この状態から、図6に示されるように、ボルト12を緩めて固定部材11を取り外し、図7および図8に示されるように、長尺の固定部材11に交換してボルト12により再度固定することにより、第2軸ユニット全体を手首6先端側に向かってシフトさせることができる。
これにより、手首6先端の最大到達位置を延ばすように動作範囲を変更することができる。
この場合において、本実施形態に係るロボット1によれば、ロボット1の動作範囲を変更するために第2軸ユニットを分解することなく、第2軸ユニットを全体として前方にシフトすることができる。すなわち、第2軸ユニットには、手首6を駆動するためのモータへの可動ケーブルが配置されていたり、従来のように、モータから手首6への動力伝達機構が配置されていたりするため、これを分解して寸法の異なるものに変更し再組立する場合には、組立作業や調整作業が必要となる。
本実施形態のように、第2軸ユニットを分解することなく動作範囲を変更することができれば、動作範囲変更前後において第2軸ユニットを構成する全ての部材を共通化することができて部品点数を削減できるとともに、調整作業や組立作業に要する時間を削減して、大幅にコストを削減することができるという利点がある。さらに、固定部材11を平板部材によって構成しているので、加工が容易であり、低コストに製造することができるという利点もある。また、手首6内にモータが配置されている場合には、第2軸ユニットのシフト量を考慮して第1アーム4と第2軸ユニットとの間において、モータ10および第2アーム5内の図示しないモータ駆動用ケーブルに余長を持たせておけばよく、これによりケーブルも共通化することができる。
また、本実施形態においては、図の上下方向を垂直方向と仮定した場合に、第1ブラケット8と第2ブラケット9とを水平方向に挟む位置に配置された一対の固定部材11によって固定しているので、第2軸ユニットを両持ち状態で支持することができ、剛性を向上することができるという利点がある。
また、図7および図8に示されるように、第2軸ユニットを前方にシフトすることにより、2枚の固定部材11の間にスペースが形成されるので、このスペースを利用して、例えば、溶接ワイヤのワイヤ送給装置13等を配置することができ、アーク溶接ロボットとして利用することができる。
また、本実施形態においては、図13に示されるように、L字状の平板部材からなる固定部材11を第1ブラケット8と第2ブラケット9の水平方向の両側面に配置したので、図14に破線で囲まれた領域において、第2軸ユニットの基端下部に固定部材11を突出させずに済み、周辺機器との干渉を低減することができるという利点もある。
なお、本実施形態においては、短尺と長尺の2種類の固定部材11を採用したが、これに代えて、3種類以上の固定部材11を用意して段階的に動作範囲を変更可能とすることにしてもよい。
また、平板部材からなる固定部材11を採用したので、表裏面を反転させて使用することも可能である。例えば、図1および図9に示されるように、第2アーム5を揺動させるモータ7の上側に配置していた第2軸ユニットを、図3および図10に示されるように上限反転して、左右を反転させた固定部材11によって第1ブラケット8と第2ブラケット9とを固定することにより、第4軸を上下逆方向にオフセットさせた軸構成のロボット1を構成することができる。
本発明の参考例としての発明の一参考実施形態として、2種類の固定部材11を用意して交換することにより動作範囲を変更することに代えて、図11および図12に示されるように、第2ブラケット9への固定位置を前後方向に変更できるように、複数の貫通孔14を備えた1種類の固定部材15を用意してもよい。
なお、第2ブラケット9への固定位置を変更することに代えて、あるいはこれとともに、第1ブラケット8への固定位置を変更できるようにしてもよい。
また、図11および図12に示されるように1種類の固定部材15に複数の固定位置を用意する場合には、固定部材15を第1ブラケット8または第2ブラケット9と一体化させてもよい。
これにより、さらに部品点数を少なくして低コスト化を図ることができるという利点がある。
また、本実施形態においては、第1ブラケット8および第2ブラケット9を水平方向に挟んだ両側面において固定部材11を固定することにより、第2軸ユニットを両持ち状に支持することとしたが、これに代えて、図15に示されるように、いずれか一方の側面に配置して片持ち状に支持してもよい。
また、本実施形態においては、第1アーム4に第2アーム5を取り付ける位置で第2軸ユニットを前後方向にシフトさせることができる構造を例示したがこれに限定されるものではなく、旋回胴3に対して第1アーム4を揺動させる第2軸を前後方向にシフトさせたり、第1アーム4の長手方向に第2軸ユニットをシフトさせたりする場合に適用することにしてもよい。
また、本実施形態においては、固定部材11として、平板部材からなるものを採用したが、これに代えて、固定部材11の強度を向上させるために、リブの付いた固定部材11を採用してもよい。また、3個以上の固定部材11を用いて固定するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、ロボット1として、第4軸線Dが第3軸線Cに直交する平面内に延びる、第3軸線Cと第4軸線Dとが垂直配置されているものを例示したが、これに代えて、第3軸線Cに直交する平面と第4軸線Dに直交する平面とが平行である、第3軸線Cと第4軸線Dとが平行配置されているものを採用してもよい。
また、本実施形態においては、図16から図18に示されるように、固定部材11の少なくとも一部が、第1ブラケット8と第2ブラケット9との間を繋ぐ複数の梁部材19と、複数の梁部材19を補強する複数の補強部材20の集合体とで構成されていてもよい。また、梁部材19や補強部材20が複数の穴やタップを備え、取り付け部位を変えられる構造となっていてもよい。この場合、梁部材19および補強部材20の集合体がボルト結合されていることが好ましい。これにより、固定部材11を軽量化かつ強度を向上し、ロボット1の使用用途に応じて、一部の梁部材19や補強部材20のみを交換することで、オフセット量の異なる固定部材11へと変更することができる。
また、図16から図18に示されるように、第1ブラケット8と梁部材19との間および梁部材19と第2ブラケット9との間の少なくとも一方において、2つの部材を中継する中継部材21を設けていてもよい。これにより、出力軸等において固定部材11を取り外して駆動ユニットのシール性を低下させる必要がなく、脱着作業をより容易に実行することができる。
また、本実施形態においては、ロボット1の軸構成として、6軸多関節型のロボットを例示したが、これに限定されるものではない。
例えば、図1の第1アーム4上に、第1アーム4を捩じる方向に回転軸を1軸追加したような、7軸多関節型のロボット等にも適用可能である。第1アーム4を途中で分断した形態とし、第1アーム4のそれぞれ分断された部位を、新たに追加した1軸ユニットの固定部材として構成することも可能である。
これにより、第1アーム4の長さを調整可能になる他、6軸または7軸等に軸数を変更することも可能となる。これは垂直多関節型のロボットに限らず、水平多関節型であるスカラタイプのロボットや、パラレルリンクロボットにも応用可能である。
また、第1軸ユニットや第2軸ユニットは回転軸だけではなく、直動軸とすることも可能である。例えば、走行軸の上に搭載されるロボットを用いて説明すると、ロボット1の設置ベースを走行軸のスライダユニット設置面からオフセットさせたロボットベースとすることで、ロボット1の動作範囲を拡大することが可能である。この際、ロボットベースを固定部材11として構成することで、オフセット量の調整が可能となり、ロボット1の動作範囲の調整が可能となる。
また、本実施形態においては、第1軸ユニットおよび第2軸ユニットとして、第1アーム4に対して第1ブラケット8が第3軸線C回りに回転されるものおよび第2ブラケット9に対して基端軸16が第4軸線D回りに回転されるものを例示したが、これに限られるものではなく、第1アーム4に対して第1ブラケット8および第2ブラケット9に対して基端軸16が相対駆動するものを用いてもよい。例えば、第1アーム4に対して第1ブラケット8が第3軸線Cに沿う方向に直線駆動するものおよび第2ブラケット9に対して基端軸16が第4軸線Dに沿う方向に直線駆動するものを用いてもよい。また、図19に示されるように、第1軸ユニットが回転駆動し、第2軸ユニットが直線駆動するもの、または第1軸ユニットが直線駆動し、第2軸ユニットが回転駆動するものを用いてもよい。
1 ロボット
4 第1アーム(第1部材)
6 手首(手首部)
8 第1ブラケット(第2部材)
9 第2ブラケット(第3部材)
7,10 モータ(第1モータ、第2モータ)
11,15 固定部材
16 基端軸(第4部材)
19 梁部材
20 補強部材
21 中継部材
C 第3軸線(回転軸)
D 第4軸線(回転軸)

Claims (11)

  1. 第1モータにより第1部材に対して第2部材を相対駆動する第1軸ユニットと、
    第2モータにより第3部材に対して第4部材を相対駆動する第2軸ユニットと、
    前記第2部材と前記第3部材との間に着脱可能に設けられ、前記第2部材と前記第3部材とを一体的に固定する固定部材とを備えるロボットの手首部の動作範囲の大きさを異ならせる方法であって、
    長さの異なる複数の前記固定部材を用意し、用意された前記固定部材の中から選択した1つの前記固定部材によって前記第2部材と前記第3部材とを固定する方法。
  2. 第1モータにより第1部材に対して第2部材を相対駆動する第1軸ユニットと、
    第2モータにより第3部材に対して第4部材を相対駆動する第2軸ユニットと、
    前記第2部材と前記第3部材との間に着脱可能に設けられ、前記第2部材と前記第3部材とを一体的に固定する固定部材とを備えるロボットを製造する方法であって、
    長さの異なる複数の前記固定部材を用意し、用意された前記固定部材の中から選択した1つの前記固定部材によって前記第2部材と前記第3部材とを固定し、手首部の動作範囲の大きさの異なるロボットを製造する方法。
  3. 前記第1軸ユニットは、前記第1部材に対して前記第2部材が回転駆動し、
    前記第2軸ユニットは、前記第3部材に対して前記第4部材が回転駆動する請求項2に記載の方法。
  4. 前記第1軸ユニットおよび前記第2軸ユニットの少なくとも一方が直線駆動する請求項2に記載の方法。
  5. 前記第3部材に対する前記第4部材の回転軸が前記第1部材に対する前記第2部材の回転軸に略直交する平面内に延びる請求項3に記載の方法。
  6. 前記固定部材が、前記第2部材および前記第3部材を挟んだ両側のみにおいて、両者を固定可能に設けられている請求項2から請求項5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記固定部材が、前記第2部材および前記第3部材の一側面において、両者を固定可能に設けられている請求項2から請求項5のいずれかに記載の方法。
  8. 前記固定部材が平板部材からなる請求項2から請求項7のいずれかに記載の方法。
  9. 前記固定部材の少なくとも一部が、前記第2部材と前記第3部材との間を補強する複数の梁部材と、各該梁部材を補強する少なくとも1つの補強部材の集合体とで構成されている請求項2から請求項8のいずれかに記載の方法。
  10. 前記梁部材または前記補強部材の集合体がボルト結合される請求項9に記載の方法。
  11. 前記第2軸ユニットが、前記第4部材に対して第5部材を回転駆動する第3モータと、前記第5部材に対して第6部材を回転駆動する第4モータとを備え、
    前記第4部材、前記第5部材および前記第6部材により手首部が構成されている請求項2から請求項10のいずれかに記載の方法。
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