JP2021123425A - 糸巻取機 - Google Patents

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映 澤田
寛 高田
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寛 高田
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Kenichi Murayama
賢一 村山
雄帆 寺尾
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雄帆 寺尾
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Abstract

【課題】糸の継目を意図的に形成するための手間を軽減させる。
【解決手段】自動ワインダ1は、給糸部11と、巻取部13と、糸走行方向において給糸部11と巻取部13との間で分断されている糸Yを継ぐ糸継動作を行う糸継機構32と、走行中の糸Yを切断するカッタ33aと、ユニット制御部15とを備える。ユニット制御部15は、糸Yを巻き取る巻取モードとして、巻取部13が所定長さの糸Yを巻き取るごとにカッタ33aが糸Yを切断するように巻取部13及びカッタ33aを制御し、且つ、糸継機構32に糸継動作を行わせることにより、所定個数以上の継目をパッケージP内に形成する試験用パッケージ作成モード、を実行可能である。
【選択図】図5

Description

本発明は、糸巻取機に関する。
特許文献1には、給糸ボビン(給糸部)から引き出された走行中の糸を回転中の巻取ボビンに巻き取ってパッケージを形成する巻取ユニット(糸巻取機)が開示されている。糸巻取機は、給糸部から引き出された糸を巻取ボビンに巻き取る巻取部と、糸走行方向において給糸部と巻取部との間で糸が分断されているときに糸を継ぐ糸処理実行部(糸継部)と、糸欠陥を検出して糸を切断するヤーンクリアラとを備える。巻取部は、ボビンを回転可能に支持するクレードルと、パッケージの表面に接触してパッケージを回転させつつ糸を綾振りさせる綾振ドラム(接触ドラム)と、接触ドラムを回転させるドラム駆動部とを有する。糸継部は、2本の糸を継ぐスプライサ(糸継装置)と、糸走行方向における巻取部側の糸を吸引保持して糸継装置へ案内するサクションマウス(捕捉部)とを有する。また、糸継部は、給糸部側の糸も糸継装置へ案内するように構成されている。
糸巻取機において、糸の巻取動作中に何らかの理由で給糸部とパッケージとの間で糸が分断されたとき(例えば、ヤーンクリアラによって糸欠陥が検知されて糸が切断されたとき)、糸継部によって糸継動作が行われる。具体的には、ドラム駆動部が接触ドラムを巻取動作時と逆向きに回転させることにより巻取部側の糸が引き出され、捕捉部によって吸引保持されて糸継装置へ案内される。また、糸継部によって、給糸部側の糸も糸継装置へ案内される。その後、2本の糸が糸継装置によって継がれ、糸に継目が形成される。
また、上記糸巻取機は、動作スイッチ(操作部)を備え、オペレータが操作部を操作することにより糸巻取機の状態を運転状態と停止状態との間で切換可能に構成されている。これにより、例えば、糸継動作中にオペレータが操作部を操作することで、糸継動作の完了後に糸巻取機の動作を停止させることができる。糸巻取機の動作が停止した状態においては、例えば、引張試験機などを使用して継目を引っ張って意図的に破断させ、破断時の負荷を測定することにより、継目の強度を確認することができる。
特開2011−16631号公報
ところで、糸巻取機において形成される(作成される)パッケージに含まれる継目の強度試験等のために、パッケージ内に所定個数の継目を意図的に形成させる場合がある。例えば、巻取動作中に、所定時間が経過するたびにオペレータが走行中の糸をカッタ等で切断することにより、走行中の糸が分断される。その後、糸継部によって糸継動作が行われることにより継目が形成される。これを繰り返すことによって、必要な個数の継目を形成できる。しかしながら、このようなパッケージを多数作成する必要がある場合に、糸を切断するための操作をオペレータが手動で行うのでは膨大な手間がかかる。
また、これとは別に、糸継動作後、強度確認のために糸の継目を破断させた場合には、再び糸継動作が必要となる。この場合、破断された糸はパッケージから垂れた状態となっている。このため、糸継動作を再び開始させる時にパッケージを単に逆転させると、垂れた糸が逆転している接触ドラムに巻き込まれるおそれがある。これにより、捕捉部による糸の捕捉が正常に行われないという問題が生じうる。
本発明の第1の目的は、糸の継目を意図的に形成するための手間を軽減させることである。本発明の第2の目的は、糸継動作が完了した状態で巻取部の動作を停止させ、且つ、その後に糸継動作を再び行う場合に、糸が接触ドラムに巻き込まれることを防止することである。
第1の発明の糸巻取機は、糸を供給可能な給糸部と、前記給糸部から引き出された前記糸をボビンに巻き取ってパッケージを形成する巻取動作を行う巻取部と、糸走行方向において前記給糸部と前記巻取部との間で分断されている糸を継ぐ糸継動作を行う糸継部と、を備える糸巻取機であって、走行中の前記糸を切断する切断部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記糸を巻き取る巻取モードとして、前記巻取部が所定長さの糸を巻き取るごとに前記切断部が前記糸を切断するように前記巻取部及び前記切断部を制御し、且つ、前記糸継部に前記糸継動作を行わせることにより、所定個数以上の継目を前記パッケージ内に形成する試験用パッケージ作成モード、を実行可能であることを特徴とするものである。
このような試験用パッケージ作成モードを実行することにより、オペレータが糸を手動で切断しなくても、所定長さの糸が巻き取られるたびに切断部によって糸を切断でき、糸継部によって所定個数以上の継目を形成できる。このようにして、試験用のパッケージを自動作成することができる。したがって、所定数の糸の継目を意図的に形成するための手間を軽減させることができる。
第2の発明の糸巻取機は、前記第1の発明において、前記制御部は、前記試験用パッケージ作成モードにおいて、前記パッケージ内に前記所定個数の継目が形成されたときに前記パッケージの作成を終了させることを特徴とするものである。
糸巻取機では、継目を意図的に形成するために糸が切断されたときだけではなく、他の理由によって糸が分断されたとき(例えば、偶発的に糸切れが発生したとき等)にも糸継動作を行う必要がある。このため、例えばパッケージに巻き取るべき糸の量(糸の長さ)が一定の値に設定されている場合、継目形成以外の理由による糸の分断の回数が多いと、結果として多くの継目が形成されうる。しかしながら、実施される試験の内容によっては、パッケージに巻き取られた糸の総量が複数のパッケージ間で多少ばらついていても、継目の個数をパッケージ間で統一させることが優先される場合がある。この点、本発明では、パッケージ内の継目の個数が所定個数となったときにパッケージの作成が終了するため、継目の個数を複数のパッケージ間で統一させることができる。
第3の発明の糸巻取機は、前記第1又は第2の発明において、前記制御部は、前記試験用パッケージ作成モードにおいて、前記パッケージの作成中に前記所定長さを変更可能であることを特徴とするものである。
例えば、継目形成以外の理由による糸の分断の頻度が高い場合、パッケージに含まれる継目の数が多くなり過ぎ又はパッケージに巻き取られる糸の総量が少なくなり過ぎるおそれがある。本発明では、パッケージの作成中に所定長さを変更できるため、継目を意図的に形成する頻度を調整できる。したがって、パッケージに含まれる継目の数及びパッケージに巻きとられる糸の総量を必要に応じて調整できる。
第4の発明の糸巻取機は、前記第1〜第3のいずれかの発明において、オペレータによって操作される操作部を備え、前記制御部は、前記試験用パッケージ作成モードにおいて、前記糸継動作が完了した後、前記操作部が操作された場合にのみ前記巻取動作を再開させることを特徴とするものである。
試験用のパッケージを作成する際、継目の位置を確認しやすくするために、継目の近傍に人手でマーキングを施す必要が生じうる。ここで、糸継動作の完了後に自動的に巻取動作が再開されるように設定されている場合、不慣れなオペレータが作業を行っているとき、マーキングの作業が間に合わないおそれがある。本発明では、操作部が操作された場合にのみ巻取動作が再開されるので、マーキングの作業が間に合わない事態を確実に回避できる。
第5の発明の糸巻取機は、糸を供給可能な給糸部と、前記給糸部から引き出された前記糸をボビンに巻き取ってパッケージを形成する巻取動作を行う巻取部と、糸走行方向において前記給糸部と前記巻取部との間で分断されている糸を継ぐ糸継動作を行う糸継部と、を備える糸巻取機であって、前記巻取部は、前記パッケージを回転自在に支持するクレードルと、前記クレードルに支持された前記パッケージに接触した状態で回転する接触ドラムと、前記パッケージ又は前記接触ドラムを正転駆動及び逆転駆動可能な駆動部と、を有し、前記糸継部は、前記糸を継ぐ糸継装置と、前記糸走行方向における前記巻取部側の前記糸を捕捉して前記糸継装置へ案内する捕捉部と、を有し、オペレータによって操作される操作部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記糸継部に前記糸継動作を行わせ、さらに、前記糸継動作が完了した状態で所定の条件が満たされるまで前記巻取動作を停止させた場合、前記所定の条件が満たされたとき、前記巻取動作を再開させる前に、前記糸継部に前記糸継動作を再び行わせる再糸継制御を実行可能であり、前記再糸継制御において、前記駆動部に前記パッケージ又は前記接触ドラムを逆転駆動させつつ前記捕捉部に前記糸を捕捉させる前に、前記駆動部に前記パッケージ又は前記接触ドラムを正転駆動させることを特徴とするものである。
糸継動作の完了後に巻取動作が停止させられた状態において、例えば継目部分の強度確認のために、オペレータが継目部分を意図的に破断させる場合がある。継目部分が破断された場合、糸継部に糸継動作を再び行わせる(すなわち、再糸継制御を実行する)必要がある。ここで、破断された糸のうち糸走行方向における巻取部側の糸はパッケージから垂れた状態となっているため、糸継動作を再び行う際にパッケージを単に逆転させると、垂れた糸が接触ドラムに巻き込まれてしまうおそれがある。本発明では、再糸継制御においてパッケージ又は接触ドラムを正転駆動させることにより、パッケージから垂れた糸を一旦パッケージに巻き取らせることができる。したがって、糸継動作が完了した状態で巻取部の動作を停止させ、且つ、その後に糸継動作を再び行う場合に、糸が接触ドラムに巻き込まれることを防止できる。
第6の発明の糸巻取機は、前記第5の発明において、前記糸走行方向において前記給糸部と前記巻取部との間に配置された糸検知部を備え、前記制御部は、前記所定の条件が満たされたとき、前記糸検知部によって前記糸が検知されない場合にのみ、前記巻取動作を再開させる前に前記再糸継制御を実行することを特徴とするものである。
糸継動作後に巻取動作を再開させるとき、糸検知部によって糸が検知されない場合には、糸が破断されたと確実に判断できるため、再糸継制御が必要である。一方、糸検知部によって糸が検知された場合、糸は破断されなかった(すなわち、再糸継制御をせずに巻取動作を再開させても良い)と推測することができる。したがって、再糸継制御が不要な場合には再糸継制御を省くことにより、無駄な動作が行われることを回避できる。
第1実施形態に係る自動ワインダの正面図である。 自動ワインダの電気的構成を示すブロック図である。 巻取ユニットの正面図である。 (a)、(b)は、ディスプレイに表示された画面を示す説明図である。 試験用のパッケージの作成開始から作成終了までの第1の制御例を示すフローチャートである。 第2の制御例を示すフローチャートである。 第3の制御例を示すフローチャートである。 第4の制御例を示すフローチャートである。 (a)、(b)は、第2実施形態に係る巻取ユニットの側面図である。 ディスプレイに表示された画面を示す説明図である。 (a)、(b)は、巻取ユニットの動作を示す説明図である。 ユニット制御部による制御を示すフローチャートである。 (a)、(b)は、巻取ユニットの動作を示す説明図である。
<第1実施形態>
次に、本発明の第1実施形態について説明する。なお、図1の紙面左右方向を左右方向とする。図1の紙面上下方向を重力が作用する上下方向(鉛直方向)とする。左右方向及び上下方向の両方と直交する方向を前後方向とする。また、糸Yが走行する方向を糸走行方向とする。
(自動ワインダの概略構成)
まず、第1実施形態に係る自動ワインダ1(本発明の糸巻取機)の概略構成について、図1及び図2を参照しつつ説明する。図1は、自動ワインダ1の正面図である。図2は、自動ワインダ1の電気的構成を示すブロック図である。自動ワインダ1は、複数の巻取ユニット2と、玉揚装置3と、機台制御装置4とを備える。
複数の巻取ユニット2は、左右方向に配列され、各々が、給糸ボビンBsから引き出された糸Yを巻取ボビンBw(本発明のボビン)に巻き取ってパッケージPを形成する(以下、パッケージPを作成するとも表現する)。玉揚装置3は、複数の巻取ユニット2の上方に配置されている。玉揚装置3は、左右方向に移動可能に構成されている。玉揚装置3は、ある巻取ユニット2から満巻(パッケージPの作成完了)の信号を受信したときに、当該巻取ユニット2の近傍に移動して、当該巻取ユニット2からのパッケージPの取り外し、及び、当該巻取ユニット2への空の巻取ボビンBwの装着等を行う。また、玉揚装置3は、糸走行方向における給糸ボビンBs側の糸Yを捕捉する不図示の糸引出しアームを有する。糸引出しアームは、捕捉した給糸ボビンBs側の糸Yを、巻取ユニット2に装着された空の巻取ボビンBwへ案内可能に構成されている。
機台制御装置4は、複数の巻取ユニット2の側方に配置されている(図1参照)。機台制御装置4は、CPUとROMとRAM等を備える一般的なコンピュータ装置である。機台制御装置4は、各巻取ユニット2のユニット制御部15(図2参照)、玉揚装置3の制御部(不図示)と電気的に接続され、これらの制御部との通信を行う。機台制御装置4は、例えば、画面を表示するディスプレイ4aと、オペレータが入力操作を行うためのタッチパネル4bと、各種設定等を記憶する記憶部4c(図2参照)とを有する。
(巻取ユニット)
次に、巻取ユニット2の構成について図3を参照しつつ説明する。図3は、巻取ユニット2の概略的な正面図である。
図3に示すように、巻取ユニット2は、フレーム10と、給糸部11と、糸処理実行部12と、巻取部13と、表示部14と、ユニット制御部15とを有する。巻取ユニット2は、給糸部11から引き出された糸Yに対して糸処理実行部12による処理を施しつつ、巻取部13によって糸Yを巻き取る(巻取動作)。また、巻取ユニット2に何らかの不具合が発生した場合等に、表示部14に所定の情報が表示される(報知される)。
フレーム10は、上下方向に長く延びた中空部材である。フレーム10には、巻取ユニット2を構成する様々な部材が取り付けられ或いは収納されている。
給糸部11は、糸Yが巻き付けられた給糸ボビンBsを支持するためのものである。図3に示すように、給糸部11は、巻取ユニット2の最も下側に配置されている。給糸部11は、給糸ボビン支持部21と、糸解舒補助装置22とを有する。給糸ボビン支持部21は、給糸ボビンBsを略直立状態に支持する。糸解舒補助装置22は、給糸ボビンBsから糸Yが解舒される際の膨らみを、規制筒23によって規制する。規制筒23は、給糸ボビンBsに巻かれている糸量が減るにつれて下方へ移動し、上記膨らみの大きさを一定の大きさに保つように構成されている。また、例えば糸解舒補助装置22の上方には、ヤーンフィーラ24が配置されている。ヤーンフィーラ24は、走行する糸Yの有無を検出するように構成されている。
糸処理実行部12は、糸Yに関する様々な処理を実行するためのものである。図3に示すように、糸処理実行部12は、上下方向において給糸部11と巻取部13との間に配置されている。糸処理実行部12は、テンション付与装置31と、糸継機構32(本発明の糸継部)と、ヤーンクリアラ33とを有する。
テンション付与装置31は、走行する糸Yに所定のテンションを付与する装置である。テンション付与装置31は、給糸部11のすぐ上側に配置されている。テンション付与装置31の一例として、いわゆるゲート式のものが挙げられる。図3に示すように、複数の固定ゲート体31aと複数の可動ゲート体31bとが、上下方向に交互に配置されている。そして、複数の可動ゲート体31bの水平方向の位置を調整することによって、固定ゲート体31aと可動ゲート体31bとの間を走行する糸Yに所定のテンションが付与される。
糸継機構32は、糸走行方向において給糸部11と巻取部13との間で糸Yが繋がっていない状態になった(糸Yが分断された)ときに、給糸部11側の糸Y(下糸Y1)と巻取部13側の糸Y(上糸Y2)とを糸継ぎするための機構である。糸Yが分断された状態になる場合として、後述するヤーンクリアラ33により糸欠陥が検出されたときのカッタ33aによる糸切断時、パッケージPの巻取中における糸切れ時、及び、給糸ボビンBsの交換時等が挙げられる。糸継機構32は、糸継装置34と、下糸捕捉案内部35と、上糸捕捉案内部36(本発明の捕捉部)とを有する。
糸継装置34は、下糸Y1と上糸Y2とを継ぐ装置である。糸継装置34は、例えば、圧縮空気の作用によって糸端同士を絡み合わせるスプライサである。糸継装置34は、不図示の圧縮空気供給源から供給される圧縮空気を下糸Y1及び上糸Y2に吹き付け、両方の糸端を一旦ほぐした後、両方の糸端に再度圧縮空気を吹き付け、糸端同士を絡み合わせることによって糸継ぎをする。或いは、糸継装置34は、下糸Y1と上糸Y2とを機械的に結ぶノッターであっても良い。
下糸捕捉案内部35は、給糸ボビンBs側(糸走行方向における上流側)の下糸Y1を捕捉して糸継装置34へ案内するように構成されている。下糸捕捉案内部35は、糸継装置34の下側に配置されている。下糸捕捉案内部35は、軸35aを中心に回転可能なパイプ状のアーム35bと、アーム35bの先端部に配置され、下糸Y1の糸端部を吸引捕捉する吸引部35cと、アーム35bを回転駆動して上下に旋回させるモータ37と、を有する。下糸捕捉案内部35は、不図示の吸引源に接続されている。上糸捕捉案内部36は、巻取部13側(糸走行方向における下流側)の上糸Y2を捕捉して糸継装置34へ案内するように構成されている。上糸捕捉案内部36は、糸継装置34の上側に配置されている。上糸捕捉案内部36は、軸36aを中心に回転可能な透明なパイプ状のアーム36bと、アーム36bの先端部に配置され、上糸Y2の糸端部を吸引捕捉する吸引部36cと、アーム36bを回転駆動して上下に旋回させるモータ38と、を有する。上糸捕捉案内部36は、不図示の吸引源に接続されている。
以上の構成を有する糸継機構32において、以下のようにして糸継ぎが行われる。巻取動作時に、例えば、ヤーンクリアラ33によって糸欠陥が検出されて糸Yが切断された場合、ユニット制御部15は、巻取ユニット2の各構成要素を制御して巻取動作を一時停止させる。そして、ユニット制御部15は、糸継機構32等を制御して、分断された下糸Y1及び上糸Y2の吸引捕捉、下糸Y1及び上糸Y2の糸継装置34への案内、及び、糸継装置34による糸継ぎを行わせる。これにより、糸Yの継目が形成される。以下、説明の簡単化のため、糸継ぎに関する上述した一連の動作(糸Yの吸引捕捉及び案内、並びに糸継装置34による糸継ぎ)を、糸継動作と称する。
ヤーンクリアラ33は、走行する糸Yの太さ等に関する情報を取得し、この情報に基づいて、糸欠陥を検出する。ヤーンクリアラ33は、例えば、糸継装置34の上側に配置されている。ヤーンクリアラ33は、カッタ33a(本発明の切断部)を有する。ヤーンクリアラ33によって糸欠陥が検出されたとき、カッタ33aが即座に糸Yを切断するとともに、ヤーンクリアラ33は、検出信号をユニット制御部15へ出力する。
巻取部13は、糸Yを巻取ボビンBwに巻き取ってパッケージPを形成する巻取動作を行う。図3に示すように、巻取部13は、巻取ユニット2の最も上側に配置されている。巻取部13は、巻取ボビンBwを回転自在に保持するクレードル41と、綾振ドラム42(本発明の接触ドラム)と、ドラム駆動モータ43と、上糸センサ44とを有する。巻取部13は、クレードル41に回転自在に支持されたパッケージPが接触している綾振ドラム42をドラム駆動モータ43で回転駆動することにより、パッケージPを従動回転させて糸Yを巻取ボビンBwに巻き取る。
クレードル41は、巻取ボビンBw(パッケージP)を回転自在に支持するように構成されている。クレードル41の近傍には、例えば磁気式の、パッケージPの回転を検知可能な回転数センサ45が設けられている。回転数センサ45は、ユニット制御部15と電気的に接続されており(図2参照)、パッケージPの回転に関する情報をユニット制御部15に送信する。
綾振ドラム42は、軸方向が左右方向と略平行な筒状の部材である。綾振ドラム42の外周面には、糸Yを綾振りさせるための綾振り溝42aが形成されている。綾振ドラム42は、この綾振り溝42aに糸Yを通しながら回転することにより、糸Yを所定の幅で綾振りさせる。そして、綾振ドラム42が、綾振り溝42aによって糸Yを綾振りさせながら、パッケージPの外周面と接触した状態で回転することで、パッケージPは、綾振ドラム42との接触摩擦により従動回転する。これにより、糸Yが綾振りされながら巻取ボビンBwに巻き取られてパッケージPが形成される。
ドラム駆動モータ43は、綾振ドラム42を回転駆動させるモータである。ドラム駆動モータ43は、パッケージPに糸Yが巻き取られる正転方向と、パッケージPから糸Yを引き出すことができる逆転方向の両方に綾振ドラム42を回転駆動可能に構成されている。通常の巻取動作時には、綾振ドラム42が正転駆動されることでパッケージPが正転し、糸Yが巻取ボビンBwに巻き取られる。また、糸継動作時には、綾振ドラム42が逆転駆動される(詳細については、後述の第2実施形態において説明する)。
ドラム駆動モータ43には、例えば磁気式の、綾振ドラム42の回転数を検出可能な公知の回転数センサ46(図2参照)が設けられている。回転数センサ46は、ユニット制御部15と電気的に接続されており(図2参照)、綾振ドラム42の回転に関する情報をユニット制御部15に送信する。
上糸センサ44は、例えば公知の光学式センサである。上糸センサ44は、上糸捕捉案内部36の吸引部36cによる上糸Y2の捕捉を検出可能に構成されている。
表示部14は、巻取ユニット2の情報の表示を行うためのものである。図3に示すように、表示部14は、複数のランプ51と、文字表示部52と、操作ボタン53(本発明の操作部)とを有する。ランプ51は、巻取ユニット2の状態が変化したことをオペレータに知らせるためのものである。文字表示部52は、例えば3桁の7セグメント表示の液晶ディスプレイである。操作ボタン53は、巻取ユニット2による巻取動作が中断されているときに、オペレータによって操作されることで、巻取動作を再開させるためのものである。操作ボタン53は、ランプ51の下方に配置されており、ユニット制御部15と電気的に接続されている。
ユニット制御部15(本発明の制御部)は、CPUと、ROMと、RAM(記憶部15a。図2参照)とを備える。ユニット制御部15は、ROMに格納されたプログラムに従い、CPUにより各部を制御する。具体的には、ユニット制御部15は、ヤーンクリアラ33、回転数センサ45、46等からの信号の受信や、糸継装置34、モータ37、モータ38、ドラム駆動モータ43等の制御を行う。また、ユニット制御部15は、機台制御装置4を介して玉揚装置3に玉揚げを要求する信号の出力を行う。
以上の構成を備える巻取ユニット2において、以下のようにして、パッケージPを形成する巻取動作が行われる。すなわち、ユニット制御部15が、パッケージPと綾振ドラム42とを接触させた状態でドラム駆動モータ43を駆動して綾振ドラム42を回転させることにより、パッケージPが綾振ドラム42との摩擦により従動回転する。これにより、給糸ボビンBsから引き出された糸Yが巻取ボビンBwに巻き取られてパッケージPが形成される(作成される)。このようなパッケージPを形成する巻取モードを、以下、説明の便宜上のために生産モードと呼ぶ。
ところで、巻取ユニット2において作成されたパッケージPに含まれる継目の強度試験等のために、パッケージP内に所定個数の継目を意図的に形成させる場合がある。例えば、生産モードでの巻取動作中に、所定時間が経過するたびにオペレータが不図示のカッタ等を駆動させて走行中の糸Yを切断することにより、走行中の糸Yが分断される。その後、糸継機構32によって糸継動作が行われることにより継目が形成される。これを繰り返すことによって、必要な個数の継目を形成できる。しかしながら、このようなパッケージPを多数作成する必要がある場合に、糸Yの切断作業のためのカッタ駆動の操作をオペレータが手動で行うのでは膨大な手間がかかる。
そこで、第1実施形態では、糸Yの継目を意図的に形成するための手間を軽減させるために、機台制御装置4は、巻取モードとして、試験用のパッケージPを作成するための後述の試験用パッケージ作成モードを選択可能に構成されている。また、ユニット制御部15は、機台制御装置4において試験用パッケージ作成モードが選択されている場合に、後述するように、試験用パッケージ作成モードを実行する。
(機台制御装置)
まず、機台制御装置4において設定可能な事項について、図4(a)、(b)を参照しつつ説明する。図4(a)は、ディスプレイ4aに表示された画面S1を示す説明図であり、巻取モードの選択画面を示す図である。図4(b)は、ディスプレイ4aに表示された画面S2を示す説明図であり、試験用パッケージ作成モードにおける設定画面を示す図である。
機台制御装置4は、図4(a)に示すように、オペレータが巻取モード(生産モード、試験用パッケージ作成モード)を選択するための選択肢を含む画面S1をディスプレイ4aに表示させることが可能である。機台制御装置4は、オペレータがタッチパネル4bを操作することにより、巻取モードを選択可能に構成されている。なお、機台制御装置4は、生産モード及び試験用パッケージ作成モードに加えて別の巻取モードを選択可能に構成されていても良い。
機台制御装置4は、オペレータによって試験用パッケージ作成モードが選択されたとき、図4(b)に示すように、試験用パッケージ作成モードにおける各種設定を行うための画面S2をディスプレイ4aに表示させるように構成されている。機台制御装置4は、オペレータがタッチパネル4bを操作することにより種々の設定を行うことができるように構成されている。
画面S2の内容について詳細に説明する。例えばディスプレイ4aの上側部分(図4(b)の紙面上側部分)には、試験用のパッケージPの基本設定に関する情報が表示されている。具体例として、ディスプレイ4aには、上側から順に「巻取ユニット」「目標糸重量」「番手数」「糸種」「目標継目個数」と表示されている。「巻取ユニット」は、設定の対象となっている巻取ユニット2である(図4(b)においては「sp1」)。「目標糸重量」は、パッケージPに巻き取られる糸Yの重量の目標値である(図4(b)においては、「Xkg」)。「番手数」は、糸Yの番手(太さ)を示す(図4(b)においては「40.0」)。「糸種」は、糸Yの種類を示す(図4(b)においては「コットン」)。目標継目個数(本発明の所定個数。以下、Ntとも表現する)は、糸継機構32によって形成される継目の目標個数である(図4(b)においては「50」)。機台制御装置4は、オペレータによるタッチパネル4bへの入力に応じて上記設定を変更可能である。
機台制御装置4は、目標糸重量、番手数及び糸種の情報に基づき、パッケージPに巻き取らせるべき糸Yのトータル目標長さ(以下、Ltとも表現する)を計算する。或いは、機台制御装置4は、糸Yのトータル目標長さを直接入力可能に構成されていても良い。
機台制御装置4は、糸Yのトータル目標長さの情報及び目標継目個数の情報に基づき、ある継目を形成してから糸Yを意図的に切断するまでに走行させるべき糸Yの長さ(以下、所定長さと呼ぶ。また、Lpとも表現する)を導出する。機台制御装置4は、例えば、トータル目標長さを単純に目標継目個数で割った値を所定長さとして用いる(つまり、Lp=Lt/Nt)。
機台制御装置4は、対象となっている巻取ユニット2のユニット制御部15にNt、Lt及びLpの値を送信する。ユニット制御部15は、例えば、Lpの値と、予め記憶された綾振ドラム42の径の情報及び回転数の情報(パターン)に基づいて、ある継目の形成後に巻取動作を開始させてから糸Yを意図的に切断するまでの時間(以下、Tpとも表現する)を算出する。或いは、機台制御装置4がTpの値を算出してユニット制御部15に送信しても良い。
また、例えばディスプレイ4aの下側部分(図4(b)の紙面下側部分)には、追加設定に関する情報の例が、上側から順に3つ表示されている。1つ目の設定は、「目標個数に到達時、満巻と判断する/しない」である。すなわち、機台制御装置4は、パッケージPに含まれている継目の個数が目標継目個数に達したときに、目標糸重量とは無関係にパッケージPが満巻となったと判断するか否か選択可能に構成されている。2つ目の設定は、「糸切断までの巻取長さを調整する/しない」である。すなわち、機台制御装置4は、上述したLpをパッケージPの作成中に変更するか否か選択可能に構成されている(詳細については後述)。3つ目の設定は、「糸継ぎ後、操作があるまで待機する/しない」である。すなわち、機台制御装置4は、糸継動作によって継目が形成された後に、例えば操作ボタン53がオペレータによって操作された場合にのみ巻取動作を再開させるか、そのような操作が行われなくても巻取動作を再開させるか選択可能に構成されている。
(第1の制御例)
次に、試験用のパッケージPの作成開始から作成終了までの第1の制御例について、図5のフローチャートを参照しつつ説明する。第1の制御例においては、機台制御装置4における追加設定(図4(b)参照)が以下のようになっている。すなわち、試験用のパッケージPを作成する巻取ユニット2において、継目の数が目標個数に到達しても巻取動作を終了させず、糸切断までの巻取長さを調整せず、糸継ぎ後に操作がなくても待機しないように設定されている。第1の制御例において、ユニット制御部15は、以下のように試験用パッケージ作成モードを実行し、試験用のパッケージPの作成を行う。
まず、パッケージPの作成の開始前に、空の巻取ボビンBwが玉揚装置3(図1参照)によってクレードル41に装着される。さらに、玉揚装置3の不図示の糸引出しアームによって、給糸ボビンBs側の下糸Y1が引き出され、空の巻取ボビンBwへ案内される。このとき、ユニット制御部15は、ドラム駆動モータ43を制御して綾振ドラム42及び巻取ボビンBwを回転させる。これにより、巻取ボビンBwの端部にバンチ巻きが施され、給糸ボビンBsと巻取ボビンBwとの間で糸がつながった状態になる。次に、ユニット制御部15は、巻取ボビンBwに巻き取られた糸Yのトータル長さ(以下、Lとする)及び継目の個数(以下、Nとする)の値を0とする(L=0、N=0)。そして、ユニット制御部15は、巻取部13を制御して巻取動作を開始させ、パッケージPの作成を開始する(S101)。また、このとき、ユニット制御部15は、巻取動作を開始させてから(或いは、後述のように巻取動作を再開させてから)巻取ボビンBwに巻き取られた糸の長さ(以下、L1とする)の値をリセットする(すなわち、L1=0とする。S102)。ユニット制御部15は、巻取動作中、綾振ドラム42の外径、回転数センサ46による検知結果、及び経過時間の情報に基づいて、L及びL1の値を随時更新する。
第1の制御例では、ユニット制御部15は、巻取ボビンBwに巻き取られた糸Yのトータル長さがトータル目標長さに到達するまで(すなわち、LがLtに到達するまで)パッケージPの作成を継続する(S103)。ユニット制御部15は、Lが未だLtに到達しないと判断したとき(S103:No)、さらに、巻取動作を開始或いは再開させてから巻取ボビンBwに巻き取られた糸の長さが、所定長さに到達するか否か(すなわち、L1がLpに到達するか否か)判断する(S104)。ユニット制御部15は、例えば、巻取動作の開始時或いは再開時から経過した時間が上述したTpに到達したか否か判断することにより、L1がLpに到達するか否か判断する。
ユニット制御部15は、L1がLpに到達すると判断したとき(S104:Yes)、ヤーンクリアラ33のカッタ33aに糸Yを切断させ(S105)、糸継機構32に糸継動作を実行させる(S106)。以下、説明の便宜上、このときの糸切断を「継目形成用切断」と呼ぶ。そして、ユニット制御部15は、形成された継目の数を更新する(N=N+1。S107)。その後、ユニット制御部15は、L1の値をリセットし(S102に戻る)、巻取部13に巻取動作を再開させる。
また、ユニット制御部15は、L1がLpに到達するまでの間(S104:No)、継目形成用切断以外の理由により糸Yが分断されたかどうか判断する(S108)。糸Yが分断される具体的な理由としては、ヤーンクリアラ33による糸欠陥の検出に伴う糸切断、給糸ボビンBsから引き出される糸Yの枯渇、糸Yに意図しない過剰なテンションが付与されることによる糸切れ等が挙げられる。糸Yが分断されていない場合(S108:No)、ユニット制御部15は、LがLtに到達するかどうか再び判断する(S103に戻る)。一方、糸Yが分断された場合(S108:Yes)、ユニット制御部15は、L1がLpに到達するときと同様、糸継機構32に糸継動作を実行させ(S106)、形成された継目の数を更新する(S107)。
ユニット制御部15は、LがLtに到達すると判断したとき(S103:Yes)、パッケージPが満巻になったと判断し、当該パッケージPの作成を終了させる(S109)。ここで、パッケージPの作成終了時までに行われる継目形成用切断の回数は、仮に糸Yの分断(S108)が一度も起こらなかった場合、Nt(=Lt/Lp)である。つまり、パッケージP内に含まれる継目の数(N)は、少なくとも目標継目個数(Nt)に到達する。また、継目形成用切断以外の理由による糸Yの分断が発生した場合、当該分断が発生した回数だけ継目の個数がさらに増える。このようにして、目標継目個数以上の継目が試験用のパッケージP内に形成される。
(第2の制御例)
次に、第2の制御例について、図6のフローチャートを参照しつつ説明する。第2の制御例は、第1の制御例の変形例である。第2の制御例において、機台制御装置4における追加設定(図4(b)参照)は、以下の点において第1の制御例と異なる。すなわち、第2の制御例においては、あるパッケージPに含まれるべき継目の数が目標継目個数に到達したとき(すなわち、N=Ntとなったとき)に、パッケージPが満巻になるとユニット制御部15が判断するように設定されている。
第2の制御例において、ユニット制御部15は、以下のように試験用パッケージ作成モードを実行する。なお、第1の制御例と同様の手順については、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
まず、ユニット制御部15は、第1の制御例と同様に、パッケージPの作成を開始し(S101)、且つ、L1の値をリセットする(S102)。ここで、第1の制御例と異なり、ユニット制御部15は、LがLtに到達するか否かの判断(上述したS103)を行わない。また、ユニット制御部15は、第1の制御例と同様に、L1がLpに到達するか否かの判断等を行う(S104〜S108)。
ユニット制御部15は、形成された継目の数を更新したとき(S107)、パッケージP内の継目の数が目標継目個数に到達したか否か(N=Ntか否か)判断する(S110)。継目の数が目標継目個数に到達していない場合(S110:No)、ユニット制御部15は、L1の値をリセットし(S102に戻る)、巻取動作を再開させる。継目の数が目標継目個数に到達したとき(S110:Yes)、ユニット制御部15は、当該パッケージPが満巻になるとみなし、最後の継目がパッケージPに含まれるように糸Yを巻き取り(S111)、当該パッケージPの作成を終了させる(S109)。このようにすることで、パッケージP内にちょうどNt個の継目が形成される。
なお、Lp(所定長さ)の値は、第1の制御例と同様にLp=Lt/Ntであっても良い。但し、この場合、糸の分断(S108)が発生した分だけ、パッケージPの作成完了時の糸の巻取長さがトータル目標長さよりも短くなる。そこで、機台制御装置4は、仮に生産モードでパッケージPが形成される場合に形成されると推定される継目の個数(Neとする)を目標継目個数から差し引いた値でトータル目標長さを割り、これにより得られた値を所定長さとして用いても良い。言い換えると、Lp=Lt/(Nt−Ne)としても良い。このようにすることで、単純にLp=Lt/Ntである場合と比べて所定長さが長くなるので、パッケージPの作成完了時の糸の巻取長さをよりトータル目標長さに近づけることができる。
(第3の制御例)
次に、第3の制御例について、図7のフローチャートを参照しつつ説明する。第3の制御例は、第2の制御例の変形例である。第3の制御例において、機台制御装置4における追加設定(図4(b)参照)は、以下の点において第2の制御例と異なる。すなわち、第3の制御例においては、糸切断までの巻取長さを調整するように設定されている。
第3の制御例において、ユニット制御部15は、以下のように試験用パッケージ作成モードを実行する。なお、第2の制御例と同様の手順については、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。ユニット制御部15は、上述したLpをパッケージPの作成中に変更する。具体的には、ユニット制御部15は、NがNtに到達していない場合(S110:No)、L1の値をリセットする前に、これまで巻取ボビンBwに巻き取られた糸Yの長さ(L)の情報及びこれまで形成された継目の数(N)の情報を用いてLpの再計算を行う(S112)。すなわち、ユニット制御部15は、Lp=(Lt−L)/(Nt−N)と計算することにより、Lpの値を更新する。
このようにすることで、例えば、継目形成用切断以外の理由による糸Yの分断の頻度が高い場合、再計算後のLpの値が再計算前のLpの値と比べて長くなる。したがって、継目形成用切断の頻度を低く抑えることができ、パッケージPの作成完了時の糸の巻取長さをよりトータル目標長さに近づけることができる。なお、ユニット制御部15は、上述したようなLpの再計算を、第1の制御例の変形例として行っても良い。この場合、ユニット制御部15は、形成された継目の数を更新した(図5のS107を参照)後でLpを再計算すれば良い。
(第4の制御例)
次に、第4の制御例について、図8のフローチャートを参照しつつ説明する。第4の制御例は、第2の制御例の変形例である。第4の制御例において、機台制御装置4における追加設定(図4(b)参照)は、以下の点において第2の制御例と異なる。すなわち、第4の制御例においては、糸継動作によって継目が形成された後に、例えば操作ボタン53がオペレータによって操作された場合にのみ巻取動作を再開させるように設定されている。
第4の制御例において、ユニット制御部15は、以下のように試験用パッケージ作成モードを実行する。なお、第2の制御例と同様の手順については、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。ユニット制御部15は、糸継動作(S106)の完了後、NがNtに到達していない場合(S110:No)、操作ボタン53が操作されるまで待機する(S113)。つまり、ユニット制御部15は、操作ボタン53が操作された場合にのみ、巻取部13に巻取動作を再開させる。このようにすることで、例えば、糸Yのうち継目の近傍の部分にマーキングを施す必要がある場合に、マーキングの作業が間に合わない事態を確実に回避できる。なお、ユニット制御部15は、上述したような待機の制御を、第1又は第3の制御例の変形例として行っても良い。この場合、ユニット制御部15は、形成された継目の数を更新した(図5のS107を参照)後で、操作ボタン53が操作されるまで待機すれば良い。また、ユニット制御部15は、第3の変形例のようにLpを再計算する前或いは再計算した後で、操作ボタン53が操作されるまで待機しても良い。
以上のように、試験用パッケージ作成モードを実行することにより、オペレータが糸Yを手動で切断しなくても、所定長さの糸Yが巻き取られるたびにカッタ33aによって糸Yを切断でき、糸継機構32によって所定個数以上の継目を形成できる。このようにして、試験用のパッケージPを自動作成することができる。したがって、糸Yの継目を意図的に形成するための手間を軽減させることができる。
また、ユニット制御部15は、試験用パッケージ作成モードにおいて、第2の制御例のように、パッケージP内に所定個数の継目が形成されたときに、当該パッケージPの作成を終了させる。これにより、パッケージP内の継目の個数が所定個数となったときにパッケージPの作成が終了するため、継目の個数を複数のパッケージP間で統一させることができる。
また、ユニット制御部15は、試験用パッケージ作成モードにおいて、第3の制御例のように、パッケージPの作成中に所定長さを変更可能である。これにより、継目を意図的に形成する頻度を調整できる。したがって、パッケージPに含まれる継目の数及びパッケージPに巻きとられる糸の総量を必要に応じて調整できる。
また、ユニット制御部15は、試験用パッケージ作成モードにおいて、第4の制御例のように、糸継動作が完了した後、操作ボタン53が操作された場合にのみ巻取動作を再開させる。したがって、例えば糸Yのうち継目の近傍の部分にマーキングを施す必要がある場合に、マーキングの作業が間に合わない事態を確実に回避できる。
次に、第1実施形態に変更を加えた変形例について説明する。但し、第1実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
(1)第1実施形態において、ヤーンクリアラ33のカッタ33aが本発明の切断部に相当するものとしたが、これには限られない。巻取ユニット2は、継目形成用切断を行うための専用のカッタ(不図示)を有していても良い。
(2)第1実施形態において、ユニット制御部15は、巻取動作の開始時或いは再開時から経過した時間が上述したTpに到達したか否か判断することにより、L1がLpに到達するか否か判断するものとしたが、これには限られない。ユニット制御部15は、上述したように、巻取動作中にL1の値を随時更新する。このように更新されたL1の値とLpの値とを随時比較することにより、L1がLpに到達するか否か判断しても良い。
(3)第1実施形態において、玉揚装置3が空の巻取ボビンBwをクレードル41に装着するものとしたが、これには限られない。オペレータが手動で空の巻取ボビンBwをクレードル41に装着しても良い。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る自動ワインダ1の構成は、第1実施形態に係る自動ワインダ1の構成と同様である。第2実施形態においては、後述するように、ユニット制御部15による制御内容が第1実施形態とは異なる。
(糸継動作の詳細)
ユニット制御部15による詳細な制御内容の説明の前に、糸継動作のより詳細について図9(a)、(b)を参照しつつ説明する。まず、走行中の糸Yが分断されたとき、ユニット制御部15はドラム駆動モータ43(本発明の駆動部)の動作を停止させる。その後も、綾振ドラム42及びパッケージPは慣性によりしばらく回転するため、上糸Y2はパッケージPに巻き取られる。パッケージPの回転停止後、ユニット制御部15は、上糸捕捉案内部36のアーム36bを上方へ旋回させることにより吸引部36cをパッケージPの近傍に位置させる。そして、ユニット制御部15は、ドラム駆動モータ43を制御して綾振ドラム42を逆転駆動させつつ、吸引部36cによってパッケージPから上糸Y2を引き出させて吸引捕捉させる(図9(a)参照)。次に、ユニット制御部15は、綾振ドラム42及びパッケージPを逆転駆動させつつアーム36bを下方へ旋回させる。これにより、上糸Y2が、パッケージPから引き出されつつ上糸捕捉案内部36によって糸継装置34へ案内される(図9(b)参照)。また、ユニット制御部15は、下糸捕捉案内部35の吸引部35cが下糸Y1の糸端部を吸引捕捉した状態で、モータ37(図2参照)を制御して下糸捕捉案内部35のアーム35bを上方へ旋回させ、下糸Y1を糸継装置34へ案内させる(図示省略)。そして、ユニット制御部15は、糸継装置34を制御して、案内されてきた下糸Y1と上糸Y2とを糸継ぎする。以上のようにして、糸継動作が行われる。
(糸継動作後の巻取動作停止)
自動ワインダ1は、糸継動作の完了後にオペレータが糸Yの継目を確認できるようにするため、糸継機構32による糸継動作の完了後に、巻取部13による巻取動作を停止させることができるように構成されている。1つ目の例として、ユニット制御部15は、糸継動作中に操作ボタン53が操作された場合、糸継動作を完了させた後、操作ボタン53が再び操作されるまで(言い換えると、所定の条件が満たされるまで)巻取動作を再開させずに待機する。つまり、ユニット制御部15は、糸継動作を完了させた状態で、所定の条件が満たされるまで巻取部13の動作を停止させる。ユニット制御部15は、操作ボタン53が再び操作された場合に、巻取部13に巻取動作を再開させる。
2つ目の例として、機台制御装置4は、図10に示すように、巻取モードとして「継目確認モード」を選択可能に構成されている。継目確認モードが選択されているとき、ユニット制御部15は、糸継動作を完了させた後、操作ボタン53が操作されるまで巻取動作を再開させずに待機する。これらの例のように、ユニット制御部15は、糸継動作の完了後に巻取動作を停止させることができる。
ここで、ある巻取ユニット2において糸継動作が完了した後、糸Yの継目の強度を確認する等の理由により、オペレータが糸Yを意図的に破断させる場合がある。その後にオペレータが操作ボタン53を操作したとき、当該巻取ユニット2のユニット制御部15は、糸継機構32に再び糸継動作を行わせる必要がある。しかしながら、この場合に、上述した詳細な糸継動作を単純に行うのでは、以下の問題が生じうる。すなわち、オペレータが糸Yを破断させた直後の状態では、図11(a)に示すように、上糸Y2がパッケージPから垂れている。このため、上糸捕捉案内部36に上糸Y2を吸引捕捉させる際にドラム駆動モータ43が綾振ドラム42及びパッケージPを逆転駆動させると、垂れた上糸Y2が綾振ドラム42に巻き込まれてしまうおそれがある(図11(b)参照)。これにより、上糸捕捉案内部36による上糸Y2の捕捉が正常に行われないという問題が生じうる。そこで、第2実施形態では、糸継動作が完了した状態で巻取部13の動作を停止させ、且つ、その後に糸継動作を再び行う場合に、上糸Y2が綾振ドラム42に巻き込まれることを防止するため、ユニット制御部15が以下の制御を行う。
(ユニット制御部による制御)
ユニット制御部15による制御について、図12のフローチャート及び図13(a)、(b)の説明図を参照しつつ説明する。まず、糸Yが分断されているとき、ユニット制御部15は、上述した糸継動作を糸継機構32等に行わせる(S201)。その後、ユニット制御部15は、オペレータによって操作ボタン53が操作されるまで待機する(S202)。操作ボタン53が操作されたとき(S202:Yes)、ユニット制御部15は、ヤーンクリアラ33(本発明の糸検知部)によって糸Yが検知されているかどうか判断する(S203)。ヤーンクリアラ33によって糸Yが検知されない場合(S203:No)、すなわち、糸Yがオペレータによって分断された場合、ユニット制御部15は、以下のような再糸継制御を実行する。
再糸継制御について説明する。まず、ユニット制御部15は、ドラム駆動モータ43を制御して、綾振ドラム42を正転駆動させる(S204。図13(a)参照)。これにより、綾振ドラム42に接触しているパッケージPが正転し、上糸Y2がパッケージPに巻き取られる(図13(b)参照)。その後、ユニット制御部15は、糸継機構32等を制御して上述した糸継動作を行わせる(S205)。言い換えると、再糸継制御において、ユニット制御部15は、綾振ドラム42を逆転駆動させつつ上糸捕捉案内部36に上糸Y2を捕捉させるよりも前に、ドラム駆動モータ43に綾振ドラム42を正転駆動させる。以上のようにして再糸継制御が実行される。その後、ユニット制御部15は、巻取部13を制御して巻取動作を再開させる。
なお、ヤーンクリアラ33によって糸Yが検知された場合(S203:Yes)、ユニット制御部15は、再糸継制御を行わずに巻取部13を制御して巻取動作を再開させる。言い換えると、ユニット制御部15は、ヤーンクリアラ33によって上糸Y2が検知されない場合にのみ再糸継制御を行う。
以上のように、再糸継制御において綾振ドラム42を正転駆動させることにより、パッケージから垂れた糸Yを一旦パッケージPに巻き取らせることができる。したがって、糸継動作が完了した状態で巻取部13の動作を停止させ、且つ、その後に糸継動作を再び行う場合に、糸Yが綾振ドラム42に巻き込まれることを防止できる。
また、ヤーンクリアラ33によって糸Yが検知された場合、糸Yは破断されなかった(すなわち、再糸継制御をせずに巻取動作を再開させても良い)と推測することができる。したがって、再糸継制御が不要な場合には再糸継制御を省くことにより、無駄な動作が行われることを回避できる。
次に、第2実施形態に変更を加えた変形例について説明する。但し、第2実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
(1)第2実施形態においては、ユニット制御部15は、巻取動作を停止させた状態で、ヤーンクリアラ33によって糸Yが検知されない場合にのみ再糸継制御を実行するものとしたが、これには限られない。ユニット制御部15は、巻取動作を停止させた状態で、ヤーンクリアラ33によって糸Yが検知された場合にも再糸継制御を実行しても良い。この場合、ユニット制御部15は、再糸継制御の実行前に、カッタ33aに糸Yを切断させても良い。或いは、巻取ユニット2は、糸Yを切断する切断部をカッタ33aとは別に有していても良い。
(2)第2実施形態においては、ヤーンクリアラ33が本発明の糸検知部に相当するものとしたが、これには限られない。巻取ユニット2は、糸走行方向において給糸部11と巻取部13との間にある糸Yを検知する糸検知部を、ヤーンクリアラ33とは別に有していても良い。
(3)第2実施形態においては、操作ボタン53が操作されることが巻取動作再開のための条件であるものとしたが、これには限られない。例えば、所定時間の経過が巻取動作再開のための条件であっても良い。
次に、第1実施形態及び第2実施形態に共通の変形例について説明する。但し、第1実施形態及び第2実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
(1)第1実施形態及び第2実施形態において、綾振ドラム42に形成された綾振り溝42aに沿って糸Yを綾振りさせるものとしたが、これには限られない。すなわち、綾振ドラム42の代わりに、単にパッケージPと接触して回転する接触ドラムが設けられていても良い。この場合、接触ドラムが、例えばモータにより正転及び逆転駆動されても良い。或いは、パッケージPが、例えばモータにより正転及び逆転駆動されても良い。なお、この変形例においては、糸Yを綾振りさせる不図示のトラバース装置が接触ドラムとは別に設けられていることが求められる。
(2)第1実施形態及び第2実施形態において、上糸捕捉案内部36は、巻取部13側の糸Y(上糸Y2)を吸引捕捉するものとしたが、上糸Y2の捕捉手段はこれに限られない。例えば、上糸捕捉案内部36は、上糸Y2を把持することにより捕捉可能に構成されていても良い。
(3)第1実施形態及び第2実施形態において、ユニット制御部15が本発明の制御部に相当するものとしたが、これには限られない。例えば、機台制御装置4が複数の巻取ユニット2を制御しても良い。この場合、機台制御装置4が本発明の制御部に相当する。
(4)第1実施形態及び第2実施形態において、自動ワインダ1は複数の巻取ユニット2を備えるものとしたが、これには限られない。自動ワインダ1は、巻取ユニット2を1つのみ備えていても良い。
(5)本発明は、自動ワインダ1に限らず、例えば特開2019−31380号公報に記載されているような紡績機等、様々な糸巻取機に適用可能である。
1 自動ワインダ(糸巻取機)
11 給糸部
13 巻取部
15 ユニット制御部(制御部)
15a 記憶部
32 糸継機構(糸継部)
33 ヤーンクリアラ(糸検知部)
33a カッタ(切断部)
34 糸継装置
36 上糸捕捉案内部(捕捉部)
41 クレードル
42 綾振ドラム(接触ドラム)
43 ドラム駆動モータ(駆動部)
53 操作ボタン(操作部)
Bw 巻取ボビン(ボビン)
P パッケージ
Y 糸

Claims (6)

  1. 糸を供給可能な給糸部と、前記給糸部から引き出された前記糸をボビンに巻き取ってパッケージを形成する巻取動作を行う巻取部と、糸走行方向において前記給糸部と前記巻取部との間で分断されている糸を継ぐ糸継動作を行う糸継部と、を備える糸巻取機であって、
    走行中の前記糸を切断する切断部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記糸を巻き取る巻取モードとして、
    前記巻取部が所定長さの糸を巻き取るごとに前記切断部が前記糸を切断するように前記巻取部及び前記切断部を制御し、且つ、前記糸継部に前記糸継動作を行わせることにより、所定個数以上の継目を前記パッケージ内に形成する試験用パッケージ作成モード、を実行可能であることを特徴とする糸巻取機。
  2. 前記制御部は、
    前記試験用パッケージ作成モードにおいて、前記パッケージ内に前記所定個数の継目が形成されたときに前記パッケージの作成を終了させることを特徴とする請求項1に記載の糸巻取機。
  3. 前記制御部は、
    前記試験用パッケージ作成モードにおいて、前記パッケージの作成中に前記所定長さを変更可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の糸巻取機。
  4. オペレータによって操作される操作部を備え、
    前記制御部は、
    前記試験用パッケージ作成モードにおいて、前記糸継動作が完了した後、前記操作部が操作された場合にのみ前記巻取動作を再開させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の糸巻取機。
  5. 糸を供給可能な給糸部と、前記給糸部から引き出された前記糸をボビンに巻き取ってパッケージを形成する巻取動作を行う巻取部と、糸走行方向において前記給糸部と前記巻取部との間で分断されている糸を継ぐ糸継動作を行う糸継部と、を備える糸巻取機であって、
    前記巻取部は、
    前記パッケージを回転自在に支持するクレードルと、
    前記クレードルに支持された前記パッケージに接触した状態で回転する接触ドラムと、
    前記パッケージ又は前記接触ドラムを正転駆動及び逆転駆動可能な駆動部と、を有し、
    前記糸継部は、
    前記糸を継ぐ糸継装置と、
    前記糸走行方向における前記巻取部側の前記糸を捕捉して前記糸継装置へ案内する捕捉部と、を有し、
    オペレータによって操作される操作部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記糸継部に前記糸継動作を行わせ、さらに、前記糸継動作が完了した状態で所定の条件が満たされるまで前記巻取動作を停止させた場合、
    前記所定の条件が満たされたとき、前記巻取動作を再開させる前に、前記糸継部に前記糸継動作を再び行わせる再糸継制御を実行可能であり、
    前記再糸継制御において、前記駆動部に前記パッケージ又は前記接触ドラムを逆転駆動させつつ前記捕捉部に前記糸を捕捉させる前に、前記駆動部に前記パッケージ又は前記接触ドラムを正転駆動させることを特徴とする糸巻取機。
  6. 前記糸走行方向において前記給糸部と前記巻取部との間に配置された糸検知部を備え、
    前記制御部は、
    前記所定の条件が満たされたとき、前記糸検知部によって前記糸が検知されない場合にのみ、前記巻取動作を再開させる前に前記再糸継制御を実行することを特徴とする請求項5に記載の糸巻取機。
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