JP2019123590A - 糸巻取機 - Google Patents

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Abstract

【課題】パッケージに弱糸部分が含まれることを抑制すること。【解決手段】巻取ユニット2は、パッケージPを一時的に逆転させることでパッケージPから糸Yを引出し可能な巻取部と、糸継ぎを行う糸継装置33と、糸継ぎに際して上糸Y2を吸引捕捉して糸継装置33へ案内する上糸捕捉案内部36と、再開操作がオペレータによって行われる手動ボタン53と、ユニット制御部60と、を備える。ユニット制御部60は、糸継装置33に糸継ぎを行わせるのに先立って、パッケージPを逆転させてパッケージPから糸を引出しさせながら、上糸捕捉案内部36に巻取部40側の糸Yを吸引させる吸引処理を行う。ユニット制御部60は、再開操作が行われたときに糸継ぎを行う場合には、吸引処理において上糸Y2を引き出す引出し長さを、再開操作を介さずに糸継ぎを行う場合に糸を引き出す基本引出し長さに所定の追加長さを加えた長さとすることができる。【選択図】図9

Description

本発明は、糸巻取機に関する。
特許文献1には、給糸ボビンから供給される糸を巻取管に巻き取ってパッケージを形成する糸巻取処理を行うワインダユニットが開示されている。ワインダユニットは、糸走行方向において給糸ボビンとパッケージとの間に配置され、糸継ぎをする糸継装置と、糸走行方向におけるパッケージ側の糸を糸継装置へ案内する上糸案内パイプ等を備える。糸切れ等が生じたとき、糸巻取処理が中断され、糸走行方向における給糸ボビン側の糸と巻取パッケージ側の糸とが、糸継装置によって糸継ぎされる。糸継ぎの際、糸走行方向における巻取パッケージ側の糸は、上糸案内パイプに設けられたサクションマウスによって吸引されつつ、糸継装置へ案内される。
ここで、糸巻取処理が中断された後、巻取パッケージ側の糸は、通常、全てパッケージに巻き取られる。このため、例えば糸の端部が巻取パッケージに強く張り付いている等の理由により、サクションマウスによって糸が上手く吸引されない場合がある。このような不具合が発生した場合、オペレータによって糸の端部をサクションマウスまで案内する必要が生じうる。その際、糸の端部を探し当てるために、オペレータがパッケージに触れる必要がある。その他にも、トラブルの発生時に、オペレータがパッケージに触れたり、パッケージに巻かれた糸を引きちぎったりする必要が生じる場合がある。
特開2017−190210号公報
上述したような不具合の発生時等に、オペレータがパッケージに触れることで、一部の糸がパッケージ上で転がされて糸の撚りが弱まること等により、オペレータが触れた部分の糸強度が低下するおそれがある。また、オペレータによって糸が引きちぎられた場合にも、パッケージに細い糸端が残り、糸強度が低下するおそれがある。そのように糸強度が低下した部分(弱糸部分)がパッケージに含まれていると、例えばワーパーによる整経工程等、後工程での糸切れが発生しやすくなるという問題が生じうる。
本発明の目的は、パッケージに弱糸部分が含まれることを抑制することである。
第1の発明の糸巻取機は、給糸部から供給される糸を巻取管に巻き取ってパッケージを形成する糸巻取処理を行う糸巻取機であって、前記パッケージを正転させることで前記パッケージに糸を巻取可能であり、且つ、前記パッケージを一時的に逆転させることで前記パッケージから糸を引出し可能な巻取部と、糸走行方向において前記給糸部と前記巻取部との間に配置されており、前記糸走行方向において前記給糸部と前記巻取部との間で分断されている糸の糸継ぎを行う糸継装置と、前記糸継ぎに際して、前記糸走行方向における前記巻取部側の糸を吸引捕捉して前記糸継装置へ案内する上糸捕捉案内部と、前記糸巻取処理が中断されているときに、前記糸巻取処理を再開させる再開操作がオペレータによって行われる操作部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記糸継装置に前記糸継ぎを行わせるのに先立って、前記パッケージを逆転させて前記パッケージから糸を引出しながら、前記上糸捕捉案内部に前記巻取部側の糸を吸引させる吸引処理を行い、前記再開操作が行われたときに前記糸継ぎを行う場合には、前記吸引処理において糸を引き出す引出し長さを、前記再開操作を介さずに前記糸継ぎを行う場合に糸を引き出す基本引出し長さに所定の追加長さを加えた長さとすることができることを特徴とするものである。
糸巻取機において、オペレータによって再開操作が行われたときに行われる糸継ぎの前に、オペレータがパッケージに触れる等の対処をしていた場合、当該パッケージに弱糸部分が発生するおそれがある。本発明では、糸継ぎに先立って、パッケージから引出された糸が上糸捕捉案内部によって吸引される吸引処理が行われるため、糸のうち不要な部分を吸引させることで、当該不要な部分を除去することができる。さらに、制御部は、吸引処理において、再開操作が行われた場合の糸の引出し長さを、再開操作を介さずに糸継ぎを行う場合の基本引出し長さに追加長さを加えた長さとすることができる。このため、再開操作が行われた場合に、パッケージから糸を長めに引き出し、上糸捕捉案内部によって糸を長めに吸引除去させることで、パッケージに弱糸部分が発生しても、弱糸部分がパッケージに残ることを抑制できる。したがって、パッケージに弱糸部分が含まれることを抑制することができる。
第2の発明の糸巻取機は、前記第1の発明において、前記制御部は、設定に応じて前記追加長さを変更可能であることを特徴とするものである。
本発明では、追加長さを変更できるので、例えば糸種やパッケージのサイズ等に応じて引出し長さを最適化することができる。
第3の発明の糸巻取機は、前記第1又は第2の発明において、前記制御部は、前記再開操作が必要となる不具合の種類に応じて、前記引出し長さを変更可能であることを特徴とするものである。
オペレータによる対処及び再開操作が必要な不具合が発生した全ての場合において糸を長めに吸引させれば、パッケージに弱糸部分が残ることがより確実に抑制される一方で、廃棄される糸屑の量が増えることとなり、コストが増大するおそれがある。本発明では、不具合の種類に応じて引出し長さを変更可能であるため、一部の不具合が発生した場合にのみ、糸を長めに引き出させることができる。このため、例えば、弱糸部分が発生しやすい不具合が発生した場合にのみ糸を長めに吸わせ、弱糸部分が発生しにくい不具合が発生した場合に糸を短めに吸わせることができる。したがって、パッケージに弱糸部分が含まれることを抑制しつつ、廃棄される糸屑の量の増加を抑制し、コストの増大を抑制することができる。
第4の発明の糸巻取機は、前記第3の発明において、前記制御部は、前記吸引処理において、前記不具合として、オペレータが前記パッケージに触れる可能性のある第1不具合が発生した場合には、前記基本引出し長さに前記追加長さを加えた長さの糸を引き出し、前記不具合として、オペレータが前記パッケージに触れる必要のない第2不具合が発生した場合には、前記基本引出し長さの糸を引き出すことを特徴とするものである。
オペレータがパッケージに触れざるを得ない第1不具合が発生した場合には、弱糸が発生しやすくなる。本発明では、このような不具合が発生した場合に、引出し長さを長くして、上糸捕捉案内部によって糸を長めに吸わせることができるため、弱糸部分がパッケージに含まれることを効果的に抑制できる。一方で、オペレータがパッケージに触れずに対処できる第2不具合が発生した場合には、パッケージに一切触れないことで、弱糸部分の発生を防止することができるため、引出し長さを基本引出し長さにして、糸を短めに吸わせることができる。したがって、弱糸部分がパッケージに含まれることを効果的に抑制しつつ、廃棄される糸屑の量の増加を抑制できる。
第5の発明の糸巻取機は、前記第4の発明において、前記上糸捕捉案内部による糸の吸引捕捉を検知する吸引検知部を備え、前記第1不具合は、前記糸継ぎの際に、前記上糸捕捉案内部による糸の吸引捕捉が前記吸引検知部によって検知されなかったことを示す口出しミスが連続して発生し、前記上糸捕捉案内部による糸の吸引捕捉が不可能となる自動口出しミスを含むことを特徴とするものである。
上糸捕捉案内部による糸の吸引捕捉が連続して失敗する自動口出しミスが発生した場合、オペレータが糸端を探し当て、糸端を上糸捕捉案内部まで案内する必要がある。この場合、オペレータがパッケージをなでるようにして糸端を探す必要があるため、パッケージの表面が擦られることで、弱糸部分が発生しやすくなるおそれがある。本発明では、このような不具合が発生した場合に、上糸捕捉案内部によって糸を長めに吸わせることができるため、弱糸部分がパッケージに含まれることを特に効果的に抑制できる。
第6の発明の糸巻取機は、前記第4又は第5の発明において、前記上糸捕捉案内部によって前記糸継装置に案内された糸の太さを検知する糸太さ検知部を備え、前記第1不具合は、前記糸継ぎの際に、前記上糸捕捉案内部によって前記糸継装置に案内された糸の太さが複数本の糸の太さに相当することが前記糸太さ検知部によって検知されたことを示す多重口出しを含むことを特徴とするものである。
糸継ぎの際に、例えばパッケージに巻かれている糸の一部が緩んでおり、且つ、糸端がパッケージに張り付いている場合、その緩んでいる部分(糸端とは異なる途中部分)が上糸捕捉案内部によって吸引捕捉され、そのまま糸継装置へ案内される場合がある。このような場合、あたかも複数本の糸が吸引捕捉されているように見え(多重口出し)、吸引捕捉されている糸の太さが複数本の糸の太さに相当することが糸太さ検知部によって検知される。この不具合に対処するためには、オペレータが糸端を探し当てて上糸捕捉案内部に吸い込ませる必要があるため、オペレータがパッケージに触れる必要が生じうる。本発明では、このような不具合が発生した場合に、上糸捕捉案内部によって糸を長めに吸わせることができるため、弱糸部分がパッケージに含まれることを特に効果的に抑制できる。
第7の発明の糸巻取機は、前記第1〜第6のいずれかの発明において、糸が吸引される吸引方向において吸引源と前記上糸捕捉案内部との間に配置され、前記制御部によって閉状態と開状態との間で切り換えられる開閉部材を備え、前記制御部は、前記吸引処理において、前記上糸捕捉案内部に糸を吸引させる際に、前記パッケージを逆転させ、且つ、前記閉状態である前記開閉部材を前記開状態に切り換え、前記パッケージから糸を引出させるために前記パッケージを逆転させる回転時間を、前記開閉部材を前記開状態に切り換えた時点から計測し始めることを特徴とするものである。
本発明では、吸引処理において、開閉部材を開状態にした時点で回転時間のカウントが始まるため、例えば、糸の吸引捕捉が検知されてから回転時間のカウントを始める場合と比べて、パッケージを逆転させる時間を短縮することができる。
第8の発明の糸巻取機は、前記第1〜第6のいずれかの発明において、糸が吸引される吸引方向において吸引源と前記上糸捕捉案内部との間に配置され、前記制御部によって閉状態と開状態との間で切り換えられる開閉部材と、前記上糸捕捉案内部による糸の吸引捕捉を検知する吸引検知部を備え、前記制御部は、前記吸引処理において、前記上糸捕捉案内部に糸を吸引させる際に、前記パッケージを逆転させ、且つ、前記閉状態である前記開閉部材を前記開状態に切り換え、前記パッケージから糸を引出させるために前記パッケージを逆転させる回転時間を、前記上糸捕捉案内部による糸の吸引捕捉が前記吸引検知部によって検知された時点から計測し始めることを特徴とするものである。
本発明では、吸引処理において、糸が上糸捕捉案内部によって吸引されていることが検知された時点から回転時間のカウントが始まるため、回転時間が経過するまでの間、確実に糸を吸引でき、所望の長さの糸を確実に吸引除去することができる。
本実施形態に係る自動ワインダの正面図である。 自動ワインダの電気的構成を示すブロック図である。 巻取ユニットの概略的な正面図である。 巻取ユニットの上側部分の概略的な側面図である。 上糸捕捉案内部材による糸の吸引を示す図である。 多重口出しを示す説明図である。 不具合情報と、それに関連付けられた引出し長さ及び回転時間を示すテーブルである。 ユニット制御部による制御の一例を示すフローチャートである。 再開操作が行われた場合と再開操作を介さない場合とにおける引出し長さの違いを示す図である。 変形例に係る、ユニット制御部による制御を示すフローチャートである。
次に、本発明の実施の形態について、図1〜図9を参照しながら説明する。なお、図1に示すように、複数の巻取ユニット2が配列された方向を左右方向とし、重力が作用する方向を上下方向とする。
(自動ワインダの概略構成)
まず、自動ワインダ1(本発明の繊維機械)の概略構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る自動ワインダ1の正面図である。図2は、自動ワインダ1の電気的構成を示すブロック図である。自動ワインダ1は、複数の巻取ユニット2(本発明の糸巻取機)と、玉揚装置3と、機台制御装置4とを備える。
複数の巻取ユニット2は、左右方向に配列され、各々が、給糸ボビンBkから引出された糸Yを巻取ボビンBm(図3参照。本発明の巻取管)に巻き取ってパッケージPを形成する糸巻取処理を行う。玉揚装置3は、複数の巻取ユニット2の上方に配置され、左端に配置された巻取ユニット2から右端に配置された巻取ユニット2に亘って左右方向に移動可能に構成されている。玉揚装置3は、巻取ユニット2からの満巻の信号を受信したときに、その巻取ユニット2の上方に移動して、満巻のパッケージPの取り外し、及び、空の巻取ボビンBmの巻取ユニット2への装着などの作業を行う。
機台制御装置4は、複数の巻取ユニット2の左方に配置されている。機台制御装置4は、巻取ユニット2のユニット制御部60、玉揚装置3の制御部(不図示)と電気的に接続され、これらの制御部との通信を行う。
(巻取ユニット)
次に、巻取ユニット2の構成について、図2及び図3を用いて説明する。図3は、巻取ユニット2の概略的な正面図である。図4は、巻取ユニットの上側部分の概略的な側面図である。
図3に示すように、巻取ユニット2は、ユニット本体10と、給糸部20と、糸処理実行部30と、巻取部40と、表示部50と、ユニット制御部60(本発明の制御部)等を有する。ユニット本体10は、上下方向に長い柱状の部材である。給糸部20、糸処理実行部30、巻取部40は、ユニット本体10に設けられ、この順に、下から上へ並べて配置されている。表示部50は、ユニット本体10の上端部の前面に設けられている。
給糸部20は、給糸ボビンBkに巻き付けられた糸Yを解舒しながら供給するためのものである。給糸部20は、給糸ボビン支持部21と、糸解舒補助装置22とを有する。給糸ボビン支持部21は、給糸ボビンBkを略直立状態に支持する。給糸ボビン支持部21は、空になった給糸ボビンBkを排出可能な構成になっている。空の給糸ボビンBkが排出されると、給糸ボビン供給装置(不図示)から供給された新しい給糸ボビンBkが、ボビン搬送装置(不図示)によって搬送されて給糸ボビン支持部21に供給される。糸解舒補助装置22は、給糸ボビンBkから糸Yが解舒される際の膨らみを、規制筒23によって規制する。規制筒23は、給糸ボビンBkに巻かれている糸量が減るにつれて下方へ移動し、上記膨らみの大きさを一定の大きさに保つように構成されている。
糸処理実行部30は、糸Yに関する様々な処理を実行するためのものである。糸処理実行部30は、ヤーンフィーラ31と、テンション付与装置32と、糸継装置33と、ヤーンクリアラ34、とを有する。
ヤーンフィーラ31は、糸解舒補助装置22とテンション付与装置32との間において、走行する糸Yの有無を検出するものである。テンション付与装置32は、走行する糸Yに所定のテンションを付与するものである。テンション付与装置32の一例として、いわゆるゲート式のものが挙げられる。図3に示すように、複数の固定ゲート体32aと複数の可動ゲート体32bとが、上下方向に交互に配置されている。そして、複数の可動ゲート体32bの水平方向の位置を調整することによって、固定ゲート体32aと可動ゲート体32bとの間を走行する糸Yに所定のテンションを付与する。
糸継装置33は、給糸部20と巻取部40との間で糸Yが繋がっていない状態になったときに、給糸部20側の糸Y(下糸Y1)と巻取部40側の糸Y(上糸Y2)とを糸継ぎするためのものである。糸Yが繋がっていない状態になる場合としては、例えば、後述するヤーンクリアラ34により糸欠陥が検出されたときのカッタ34aによる糸切断時、パッケージPの巻取中における糸切れ時、あるいは、給糸ボビンBkの交換時等がある。糸継装置33の一例としては、圧縮空気式のものを挙げることができる。糸継装置33は、不図示の圧空源から供給される圧縮空気を下糸Y1と上糸Y2に吹き付け、両方の糸端を一旦ほぐした後、両方の糸端に再度圧縮空気を吹き付け、糸端同士を絡み合わせることで糸継ぎをする。また、糸継装置33はカッタ33a、33bを有する(図4参照)。カッタ33a、33bは、糸継装置33による糸継ぎが行われる際、余った先端側の下糸Y1及び上糸Y2をそれぞれ切断する。
糸継装置33の下側には、給糸ボビンBk側の下糸Y1を捕捉して糸継装置33へ案内する下糸捕捉案内部35が設けられ、糸継装置33の上側には、パッケージP側の上糸Y2を捕捉して糸継装置33へ案内する上糸捕捉案内部36が設けられている。下糸捕捉案内部35は、軸35aを中心に回転可能なパイプ状のアーム35bと、アーム35bの先端部に配置され、下糸Y1の糸端部を吸引捕捉する吸引部35cと、アーム35bを回転駆動して上下に旋回させるモータ37と、を有する。上糸捕捉案内部36は、軸36aを中心に回転可能である透明なパイプ状のアーム36bと、アーム36bの先端部に配置され、上糸Y2の糸端部を吸引捕捉する吸引部36cと、アーム36bを回転駆動して上下に旋回させるモータ38と、を有する。
図4に示すように、下糸捕捉案内部35及び上糸捕捉案内部36は、それぞれダクト101、102を介して負圧源103(本発明の吸引源)に接続されている。ダクト102の途中部(すなわち、糸Yが吸引される吸引方向における下糸捕捉案内部35及び上糸捕捉案内部36と負圧源103との間)には、不図示のステッピングモータにより駆動されるシャッター39(本発明の開閉部材)が配置されている。シャッター39は、上糸捕捉案内部36と負圧源103とを連通させる開状態と、この連通を遮断する閉状態との間で状態を切換可能である。シャッター39が開状態になることで、上糸捕捉案内部36の吸引部36cに負圧が生じる。下糸捕捉案内部35の吸引部35cには不図示の開閉蓋が設けられており、下糸捕捉案内部35が下糸を吸引捕捉する捕捉位置では、この開閉蓋が適宜設けられた不図示のストッパーに接触することにより開いた状態となる。
糸継装置33による糸継ぎに際し、上糸捕捉案内部36は、以下の動作を行う。まず、アーム36bがモータ38によって回転駆動されて上方へ旋回することで、吸引部36cが、パッケージPの近傍に位置する(図4の二点鎖線参照)。次に、吸引部36cが、パッケージPの表面に付着している上糸Y2の糸端部を吸引して捕捉する(詳細については後述する)。上糸Y2の捕捉後に、アーム36bがモータ38によって回転駆動されて下方へ旋回することで、上糸捕捉案内部36は、糸継装置33に上糸Y2を案内する。また、下糸捕捉案内部35は、吸引部35cで下糸Y1の糸端部を捕捉した状態で、モータ37によってアーム35bが駆動されて上方へ旋回することで、糸継装置33に下糸Y1を案内する。
糸継装置33は、案内されてきた下糸Y1と上糸Y2とを糸継ぎする。糸継ぎが行われる際、下糸Y1のうち、下糸捕捉案内部35内に吸引保持されており、且つ、糸継ぎに用いられない部分は、カッタ33aによって切断され、吸引除去される。同様に、上糸Y2のうち、上糸捕捉案内部36内に吸引保持されており、且つ、糸継ぎに用いられない部分は、カッタ33bによって切断され、吸引除去される。
ヤーンクリアラ34は、走行する糸Yの太さの情報を取得し、この情報に基づいて、糸欠陥を検出する。ヤーンクリアラ34の近傍にはカッタ34aが配置されている。ヤーンクリアラ34によって糸欠陥が検出されたとき、カッタ34aが即座に糸Yを切断するとともに、ヤーンクリアラ34は、検出信号をユニット制御部60へ出力する。
巻取部40は、糸Yを巻取ボビンBmに巻き取ってパッケージPを形成するためのものである。巻取部40は、巻取ボビンBmを回転自在に保持するクレードル41と、綾振ドラム42と、綾振ドラム42を回転させるドラム駆動モータ43と、上糸センサ44(本発明の吸引検知部)を有する。綾振ドラム42の外周面には、綾振り溝42aが形成されている。綾振ドラム42は、この綾振り溝42aに糸Yを通しながら回転することで、糸Yを所定の幅でトラバース(綾振り)させる。そして、綾振ドラム42が、綾振り溝42aによって糸Yをトラバースさせながら、巻取ボビンBmに形成されたパッケージPと接触した状態で回転することで、パッケージP及び巻取ボビンBmは、綾振ドラム42との接触摩擦により従動回転する。これにより、糸Yが巻取ボビンBmに巻き取られてパッケージが形成される。上糸センサ44は、例えば光学式センサであり、糸継ぎに際し、上糸捕捉案内部36の吸引部36cによる上糸Y2の捕捉を検出する。
ドラム駆動モータ43は、パッケージPに糸Yが巻き取られる正転方向と、パッケージPから糸Yが引出される逆転方向の両方に綾振ドラム42を回転駆動可能に構成されている。通常の糸巻取処理時には、綾振ドラム42が正転駆動されることでパッケージPが正転し、パッケージPに糸が巻き取られる。また、上述した糸継ぎ時には、吸引部36cがパッケージPの近傍に位置し、且つ、吸引部36cに負圧が発生している状態で、綾振ドラム42が逆転駆動されることでパッケージPが逆転し、上糸Y2が引出されながら吸引部36cに吸引される(図5参照)。
表示部50は、巻取ユニット2の情報の表示を行うためのものである。図3に示すように、表示部50は、複数のランプ51と、文字表示部52と、手動ボタン53(本発明の操作部)とを有する。ランプ51は、巻取ユニット2の状態が変化したことをオペレータに知らせるためのものである。ランプ51は、例えばLEDランプであり、それぞれ赤、青の2色の光を出力可能に構成されている。文字表示部52は、巻取ユニット2の具体的な状態に関する文字を表示するためのものであり、ランプ51の上方に配置されている。文字表示部52は、例えば3桁の7セグメント表示の液晶ディスプレイである。手動ボタン53は、巻取ユニット2による糸巻取処理が中断されているときに、オペレータによって操作されることで、糸巻取処理を再開させるためのものである。手動ボタン53は、ランプ51の下方に配置されており、ユニット制御部60と電気的に接続されている。
ユニット制御部60は、ユニット本体10に内蔵されており、CPUと、ROMと、RAM(記憶部61)等を備える。ユニット制御部60は、ROMに格納されたプログラムに従い、CPUにより各部を制御する。具体的には、ヤーンクリアラ34、表示部50の手動ボタン53等からの信号の受信や、糸解舒補助装置22、糸継装置33、モータ37、モータ38、シャッター39、ドラム駆動モータ43、表示部50等の制御を行う。また、ユニット制御部60は、機台制御装置4を介して玉揚装置3に玉揚げを要求する信号の出力を行う。
以上の構成を備える巻取ユニット2において、以下のようにして、パッケージPを形成する糸巻取処理が行われる。すなわち、ユニット制御部60が、パッケージPと綾振ドラム42とを接触させた状態でドラム駆動モータ43を駆動して綾振ドラム42を回転させることで、給糸ボビンBkから引出しされた糸Yが巻取ボビンBmに巻き取られてパッケージPが形成される。
なお、通常、パッケージPが満巻になった時点で、そのパッケージPにおける糸巻取処理は終了する。但し、パッケージPが満巻になった時点で給糸ボビンBkに残っている糸Yの量が少ない場合、新たな巻取ボビンBmに糸Yを巻き取り始めてすぐに給糸ボビンBkが空になるため、すぐに新たな給糸ボビンBkと交換しなければならず、生産効率低下のおそれがある。そこで、パッケージPが満巻になるタイミングで給糸ボビンBkの糸の残量が所定量に満たないことが判明した場合は、パッケージPが満巻になった後もそのまま糸Yを巻き取らせ続けて、給糸ボビンBkを空にしても良い。そして、空の給糸ボビンBkが別の新しい給糸ボビンBkと交換された時点で、当該パッケージPの糸巻取処理を終了させても良い。給糸ボビンBkに巻かれている糸Yの量の検知方法としては、例えば以下の方法が挙げられる。すなわち、前述した規制筒23が最下端に到達した後に所定長さの糸YがパッケージPに巻き取られた時点で、ユニット制御部60が、給糸ボビンBkに巻かれている糸Yの量が残りわずかであると判断する。或いは、ユニット制御部60が、給糸ボビンBkの初期の糸量に関する情報と、パッケージPに巻き取られた糸量に関する情報とを把握し、それらの情報に基づいて給糸ボビンBkの糸の残量を算出しても良い。
(糸継ぎの詳細について)
次に、糸継装置33及びその周辺構成による糸継ぎについて、もう少し詳しく説明する。例えば、通常の糸巻取処理時にヤーンクリアラ34によって糸欠陥が検出されて糸Yが切断された場合、ユニット制御部60は、巻取ユニット2の各構成要素を制御して、糸巻取処理を一時停止させる。そして、ユニット制御部60は、糸処理実行部30等を制御して、分断された下糸Y1及び上糸Y2の吸引捕捉、下糸Y1及び上糸Y2の糸継装置33への案内、及び、糸継装置33による糸継ぎを行わせる。以下、説明の簡単化のため、糸継ぎに関する上述した一連の処理(糸Yの吸引捕捉及び案内、並びに糸継装置33による糸継ぎ)を、糸継処理と称する。糸継処理の完了後、ユニット制御部60は巻取ユニット2の各構成要素を制御して、糸巻取処理を再開させる。このように、通常の糸巻取処理時における通常の糸継処理は、オペレータによる操作を介さずに行われる。
次に、糸継処理における、上糸捕捉案内部36によって上糸Y2を吸引する吸引処理について説明する。糸継処理の前に糸巻取処理が一時停止されたとき、綾振ドラム42及びパッケージPは慣性によりしばらく回転するため、上糸Y2はパッケージPに巻き取られる。このため、ユニット制御部60は、糸継装置33に糸継ぎを行わせるのに先立って、上糸捕捉案内部36の吸引部36cをパッケージPの近傍に位置させ、吸引部36cによって上糸Y2を吸引捕捉させる(図5の二点鎖線参照)。より具体的には、ユニット制御部60は、吸引部36cをパッケージPの近傍に位置させた状態で、閉状態のシャッター39を開状態に切り換える。それとともに、ユニット制御部60は、ドラム駆動モータ43を制御して綾振ドラム42及びパッケージPを一時的に逆転させ、パッケージPから上糸Y2が引出させる。これにより、上糸Y2が上糸捕捉案内部36によって吸引される。
次に、吸引処理において引出される上糸Y2の長さ(引出し長さ)について説明する。例として、ヤーンクリアラ34によって糸欠陥が検出された場合における引出し長さについて説明する。糸巻取処理時にヤーンクリアラ34によって糸欠陥が検出されると、カッタ34a(図3参照)によって糸が切断されるが、この時点では、糸欠陥はまだ上糸Y2に残存している。上糸Y2のうち、糸継処理時に上糸捕捉案内部36に吸引捕捉され、且つ、糸継装置33による糸継ぎに用いられない部分が、糸継装置33のカッタ33b(図4参照)によって切断されることで除去される。ところで、糸欠陥には、糸走行方向における長さが短いものもあれば、長いものもある。糸欠陥が短い場合は、上糸Y2の引出し長さが短くても良く、糸欠陥が長い場合は、上糸Y2の引出し長さを長めにする必要がある。
そこで、ユニット制御部60は、糸欠陥の長さに応じて、上糸捕捉案内部36に吸引させるためにパッケージPから引出す上糸Y2の引出し長さを変更可能に設定されている。例えば、所定の基準長さよりも短い糸欠陥が検出された場合の引出し長さ(本発明の基本引出し長さ)がLAとなり、上記基準長さよりも長い糸欠陥が検出された場合の引出し長さがLB(>LA)となるように設定されている。パッケージPからの上糸Y2の引出しは、綾振ドラム42を所定の回転速度で所定の回転時間だけ逆転させることで行われる。例えば、ユニット制御部60は、引出し長さがLAの場合に綾振ドラム42を回転時間TAだけ逆転させ、引出し長さがLBの場合に綾振ドラム42を回転時間TB(>TA)だけ逆転させるように設定されている。このようにして、糸欠陥の長さに応じて引出し長さが変更される。なお、ここでは説明の簡単化のため、引出し長さが2種類である例を記載したが、例えば、糸欠陥の長さに応じて引出し長さを無段階に変更可能に構成されていても勿論良い。尚、綾振ドラム42を所定の回転速度で所定の回転時間だけ逆転させる制御を実行する代わりに、所定の回転速度で所定の回転回数だけ逆転させる制御を採用することもできる。
(糸継処理時の不具合について)
ここで、糸継処理が何らかの原因によって正常に行われなかったときに、オペレータによる対処が必要となる場合がある。そのような不具合が発生した場合には、ユニット制御部60は、表示部50によってオペレータに不具合の解消を促す表示を行わせるとともに、巻取ユニット2を、オペレータによる手動ボタン53の操作待ち状態にする。つまり、オペレータによる手動ボタン53の操作(再開操作)が行われない限り、糸継処理及びその後の糸巻取処理が再開されないようになっている。
ところで、最近、パッケージPの形成中に上記再開操作が行われた回数と、後工程(例えば、ワーパーによる整経工程)でのパッケージPにおける糸切れの頻度との間に相関があることが、本願発明者によって知見された。本願発明者は、この原因について以下のように考察した。すなわち、オペレータによる対処及び再開操作が必要となる不具合が発生したときに、オペレータがパッケージPに触れることによって、糸切れが発生しやすい弱糸部分がパッケージP内に残るため、後工程において糸切れが発生しやすくなるのではないかと考えた。以下、オペレータによる対処及び再開操作が必要となる不具合のうち、オペレータがパッケージに触れる必要がある不具合の例(自動口出しミス及び多重口出し)について、図5及び図6を用いて説明する。図5は、上糸捕捉案内部36による上糸Y2の吸引の様子を示す図である。図6(a)は、多重口出しが起こっている様子を示す図である。図6(b)は、多重口出しが検出されたときの巻取ユニット2の状態を示す図である。
まず、自動口出しミスについて説明する。自動口出しミスとは、糸継処理に際して、上糸捕捉案内部36によって上糸Y2の吸引動作を複数回実行したが、一連のサイクル動作では上糸Y2の吸引捕捉が不可能となったことを示す不具合である。上述した吸引処理において、吸引部36cによって糸端Ya(図5の実線参照)が正常に吸引捕捉されると、上糸Y2がアーム36b内に吸い込まれ(図5の二点鎖線参照)、光学式の上糸センサ44によって、透明なアーム36b内に吸引されている上糸Y2が検知される。しかしながら、糸端YaがパッケージPに強く張り付いていると、糸端YaがパッケージPから離れず、糸端Yaがアーム36b内に吸引されない場合がある。ユニット制御部60は、例えば、閉状態のシャッター39を開状態に切り換えてから所定時間が経過しても上糸センサ44によって上糸Y2が検知されない場合に、口出しミスが発生したと判断する。口出しミスが発生した場合でも、ユニット制御部60は再度の上糸Y2捕捉動作を上糸捕捉案内部36に実行させる。ユニット制御部60は、3回連続して口出しミスが発生した発生した時に、自動口出しミスが発生したと判断する。
次に、多重口出しについて説明する。多重口出しとは、糸継処理に際して、上糸捕捉案内部36によって、上糸Y2が複数本吸引されているかのような状態になる不具合である。上糸Y2の吸引捕捉を行うときに、例えば、パッケージPに巻き取られた糸Yの一部が緩んでおり、且つ、糸端Yaがパッケージに強く張り付いていると、図6(a)に示すように、糸端Yaとは異なる部分が吸引される場合がある。このような状態で、上糸センサ44によって上糸Y2が検知されると、ユニット制御部60は図6(b)に示すように、モータ38を制御してアーム36bを回動させ、2本分の上糸Y2を糸継装置33まで案内させてしまう。ここで、糸継装置33の上方にはヤーンクリアラ34(本発明の糸太さ検知部)が配置されており、ヤーンクリアラ34によって、上糸Y2の太さが2本分の糸に相当する太さ(1本分の糸の太さの検出値よりも明らかに大きな検出値)であることが検知される。これにより、多重口出しの発生が検知され、異常を示す信号がヤーンクリアラ34からユニット制御部60に送信される。
自動口出しミスや多重口出しが発生した場合、これらの不具合に対処するために、オペレータによって、パッケージPの表面に張り付いている糸端Yaを探し当て、糸端Yaを上糸捕捉案内部36に案内する必要がある。また、糸の途中部分が切断され、切断によって生じた糸の切れ端がパッケージPの表面に付着している場合は、この糸の切れ端を手作業により除去する必要がある。このため、オペレータがパッケージPに触れると、一部の糸がパッケージP上で転がされて糸の撚りが弱まること等により、オペレータが触れた部分の糸強度が低下するおそれがある。また、他にも、例えば、糸YがパッケージPに複雑に絡まってしまうトラブルが発生した場合に、オペレータによって絡まっている糸を引きちぎる対処を行うことがある。このような場合、パッケージPに引きちぎりにより細くなった糸端が残り、この部分が後工程で糸強度が低下を原因とする不具合を起こすおそれがある。そのように糸強度が低下した弱糸部分がパッケージPに多く含まれている場合に、後工程での糸切れが発生しやすくなる可能性があると、本願発明者は考えた。
そこで、本実施形態の巻取ユニット2では、ユニット制御部60が以下のような処理を行う。具体的には、図7〜図9を用いて説明する。
(ユニット制御部の設定)
図7は、ユニット制御部60に記憶された不具合に関する情報と、それに関連付けられた糸Yの引出し長さ及び回転時間を示すテーブルである。本実施形態において、ユニット制御部60の記憶部61には、図7に示すように、再開操作が必要な不具合に関する不具合情報と、不具合情報に関連付けられた引出し長さ及び回転時間に関する情報が記憶されている。
不具合情報の例として、上述した自動口出しミス及び多重口出しの他に、糸継ぎミスという不具合に関する情報も記憶されている。糸継ぎミスとは、糸継装置33による糸継ぎを何度か試みたが失敗したことを示す不具合である。例えば、糸継装置33において、不図示の圧空源の不具合等が原因で圧縮空気が正常に糸Yに吹き付けられない場合等に、糸継ぎミスが発生する。この場合、オペレータは主に糸継装置33及びその周辺のメンテナンスを行うため、オペレータが敢えてパッケージPに触れる可能性は低い。
自動口出しミスや多重口出しは、上述したように、オペレータがパッケージPに触れる可能性のある不具合(第1不具合)である。一方、糸継ぎミスは、オペレータが必ずしもパッケージPに触れる必要のない不具合(第2不具合)である。いずれの不具合が発生した場合も、糸継処理を再開させるためには、手動ボタン53を押す再開操作が必要となる。
第1不具合が発生した場合、オペレータがパッケージPに触れることで糸端YaやパッケージP内に弱糸部分が発生するおそれがあるため、上糸Y2を長めに吸引する必要がある。そこで、第1不具合が発生した場合の上糸Y2の引出し長さは、前述した通常の糸継処理における、糸欠陥が短い場合の基本引出し長さ(LA)に、所定の追加長さを加えた長さとすることが可能になっている。例えば、図7に示すように、自動口出しミスが発生した場合の引出し長さ(L1)は、基本引出し長さ(LA)に、追加長さ(Lα)を加えた長さとなっている。すなわち、自動口出しミスが発生した場合、L1(=LA+Lα)の長さの上糸Y2が吸引される。言い換えると、自動口出しミスが発生した場合にパッケージPを逆転させる回転時間(T1)は、通常の糸継処理における、糸欠陥が短い場合の回転時間(TA)よりも長くなる。追加長さは、概ね1〜3mである。追加長さは任意に設定可能であり、設定に応じて変更可能である。また、例えば、多重口出しが発生した場合の引出し長さ(L2)は、基本引出し長さ(LA)に、Lαとは異なる追加長さ(Lβ)を加えた長さとなっており、パッケージPの回転時間は、T1と異なるT2となっている。このように、追加長さは、不具合の種類に応じて個別に設定することも可能である。一方、オペレータが必ずしもパッケージPに触れる必要のない糸継ぎミス(第2不具合)が発生した場合の上糸Y2の引出し長さ(L3)は、基本引出し長さ(LA)と同じである。つまり、パッケージPの回転時間(T3)は、TAと同じである。このように、ユニット制御部60は、再開操作が行われた場合の引出し長さを、再開操作が必要となる不具合の種類に応じて変更可能である。
(ユニット制御部による巻取ユニットの制御)
次に、再開操作が行われる場合の、ユニット制御部60による巻取ユニット2の制御(糸継処理)について、図8及び図9を用いて説明する。図8は、ユニット制御部60による制御の一例を示すフローチャートである。図9は、再開操作が行われた場合と再開操作を介さない場合とにおける引出し長さの違いを示す図である。
初期状態として、通常の糸継処理が行われている。糸継処理中に、例えば上述した口出しミスが3回連続で発生した(上糸センサ44による上糸Y2の吸引動作を3回実行したが、上糸Y2の吸引が検出されなかった)とき、ユニット制御部60は、自動口出しミスの不具合が発生したと判断する(S101)。次に、ユニット制御部60は、巻取ユニット2による糸継処理を中断させ、不具合の解消をオペレータに促すアラーム表示を表示部50(図3参照)に行わせる(S102)。そして、オペレータによって対処がなされ、手動ボタン53(図3参照)が押されるまでは、糸継処理を再開せずに待機する(S103)。
自動口出しミスが発生したとき、オペレータは、パッケージPに触れて糸端Yaを探し当て、上糸捕捉案内部36の吸引部36cに糸端Yaを案内した後、手動ボタン53を押す。そして、オペレータによって手動ボタン53が押された(再開操作が行われた)とき、ユニット制御部60は、吸引処理を開始する。すなわち、パッケージPを逆転させて上糸Y2の引出しを開始するとともに、上糸捕捉案内部36(図9参照)による上糸Y2の吸引を開始させる(S104)。具体的には、ドラム駆動モータ43(図2参照)を回転駆動して綾振ドラム42(図9参照)を逆転させ、パッケージPを逆転させるとともに、閉状態であるシャッター39(図9参照)を開状態に切り換える。また、ユニット制御部60は、シャッター39を開状態に切り換えた時点から、パッケージPを逆転させる時間の計測を始め、回転時間T1が経過するまでドラム駆動モータ43の回転駆動を続ける(S105)。これにより、再開操作を介さずに糸継処理が行われ、且つ、糸欠陥が短い場合の基本引出し長さ(LA)に追加長さ(Lα)を加えた引出し長さ(L1)の上糸Y2が、上糸捕捉案内部36によって吸引される(図9(a)及び(b)参照)。このようにして、ユニット制御部60は、吸引処理においてパッケージPから引出しされる上糸Y2の引出し長さを、ユニット停止中に再開操作が行われうる場合と、再開操作が介在し得ない場合とで互いに異ならせることができる。
回転時間T1が経過した後、ユニット制御部60は、モータ38を回転駆動させて上糸捕捉案内部36のアーム36bを回動させ、上糸Y2を糸継装置33まで案内する(S106)。ユニット制御部60は、アーム36bを回動させているときにも、当該回動に合わせて上糸Y2の引出し及び吸引を行わせる。これにより、吸引捕捉されている上糸Y2が上糸捕捉案内部36から抜け落ちることが抑制される。なお、ユニット制御部60は、上糸Y2の吸引捕捉及び案内と並行して、下糸捕捉案内部35に下糸Y1の吸引捕捉及び案内を行わせる。
その後、ユニット制御部60は、糸継装置33に糸継ぎを行わせ(S107)、糸継ぎの完了後、糸巻取処理を再開させる(S108)。このようにして、再開操作が行われた場合の糸継処理が完了する。なお、一例として自動口出しミスが発生した場合について説明したが、他の不具合が発生した場合でも、ユニット制御部60による制御の手順は同じである。
以上のように、糸継ぎに先立って、パッケージPから引出された上糸Y2が上糸捕捉案内部36によって吸引される吸引処理が行われるため、糸のうち不要な部分を吸引させることで、当該不要な部分を除去することができる。さらに、ユニット制御部60は、吸引処理において、再開操作が行われた場合の上糸Y2の引出し長さを、再開操作を介さずに糸継ぎを行う場合の基本引出し長さに追加長さを加えた長さとすることができる。このため、再開操作が行われた場合に、パッケージPから糸を長めに引出し、上糸捕捉案内部36によって上糸Y2を長めに吸引除去させることで、パッケージPに弱糸部分が発生しても、弱糸部分がパッケージPに残ることを抑制できる。したがって、パッケージPに弱糸部分が含まれることを抑制することができる。
また、設定に応じて追加長さを変更できるので、例えば糸種やパッケージのサイズ等に応じて引出し長さを最適化することができる。
また、不具合の種類に応じて引出し長さを変更可能であるため、一部の不具合が発生した場合にのみ、上糸Y2を長めに引出しさせることができる。このため、例えば、弱糸部分が発生しやすい不具合が発生した場合にのみ上糸Y2を長めに吸わせ、弱糸部分が発生しにくい不具合が発生した場合に上糸Y2を短めに吸わせることができる。したがって、パッケージPに弱糸部分が含まれることを抑制しつつ、廃棄される糸屑の量の増加を抑制し、コストの増大を抑制することができる。
また、オペレータがパッケージPに触れざるを得ない第1不具合が発生した場合に、引出し長さを長くして、上糸捕捉案内部36によって上糸Y2を長めに吸わせることができるため、弱糸部分がパッケージPに含まれることを効果的に抑制できる。一方で、オペレータがパッケージPに触れずに対処できる第2不具合が発生した場合には、パッケージPに一切触れないことで、弱糸部分の発生を防止することができるため、引出し長さを基本引出し長さにして、上糸Y2を短めに吸わせることができる。したがって、弱糸部分がパッケージPに含まれることを効果的に抑制しつつ、廃棄される糸屑の量の増加を抑制できる。
また、オペレータが糸端を探し当て、糸端を上糸捕捉案内部36まで案内する必要がある自動口出しミスが発生した場合に、上糸捕捉案内部36によって糸を長めに吸わせることができるため、弱糸部分がパッケージPに含まれることを特に効果的に抑制できる。
また、オペレータが糸端を探し当て、糸端を上糸捕捉案内部36まで案内する必要がある多重口出しが発生した場合に、上糸捕捉案内部36よって糸を長めに吸わせることができるため、弱糸部分がパッケージPに含まれることを特に効果的に抑制できる。
また、吸引処理において、シャッター39を開状態にした時点で回転時間のカウントが始まるため、例えば、上糸Y2の吸引捕捉が検知されてから回転時間のカウントを始める場合と比べて、パッケージPを逆転させる時間を短縮することができる。
次に、前記実施形態に変更を加えた変形例について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
(1)前記実施形態においては、吸引処理において、シャッター39を開状態にした時点で回転時間の計測を始めるものとしたが、これには限られない。例えば、図10のフローチャートに示すように、パッケージPの逆転を開始するとともに上糸Y2の吸引を開始させた後(S104)、上糸センサ44によって上糸Y2の吸引捕捉が検知されるまで待ち(S109)、上糸Y2の吸引捕捉が検知された時点から回転時間の計測を始めても良い。これにより、回転時間が経過するまでの間、確実に糸を吸引でき、所望の長さの糸を確実に吸引除去することができる。
(2)前記までの実施形態においては、第1不具合が発生した場合の上糸Y2の引出し長さと、第2不具合が発生した場合の上糸Y2の引出し長さとが異なるものとしたが、これには限られない。すなわち、両者の引出し長さが等しくても良い。これにより、不具合の種類に関係なく上糸Y2を長めに吸引できるので、不具合の発生時に念のためパッケージPに触れてパッケージPの状態を確認するような場合においても、パッケージPに弱糸部分が含まれることを抑制することができる。
(3)前記までの実施形態においては、手動ボタン53を押す操作が再開操作であるものとしたが、これには限られない。例えば、機台制御装置4を操作することで再開操作が行われるように構成されていても良い。
(4)前記までの実施形態においては、3種類の不具合について例示したが、不具合の種類はこれに限られない。すなわち、オペレータによる対処及び再開操作が必要な不具合が発生した場合に、再開操作を介さない糸継処理を行う場合と比べて上糸Y2の引出し長さを異ならせることができれば良い。
(5)前記までの実施形態においては、上糸Y2の吸引処理が完了した後に上糸Y2を糸継装置33まで案内するものとしたが、これには限られない。すなわち、上糸捕捉案内部36に吸引捕捉された上糸Y2を糸継装置33まで案内した後に、上糸Y2の吸引処理を行っても良い。
(6)前記までの実施形態においては、上糸センサ44によって上糸Y2の吸引捕捉を検知するものとしたが、これには限られない。例えば、上糸捕捉案内部36をパッケージPの近傍に位置させてシャッター39を開状態にした後、上糸捕捉案内部36を糸継装置33の近傍まで回動させて、糸継装置33の上方に配置されたヤーンクリアラ34によって上糸Y2を検知させても良い。この場合、ヤーンクリアラ34が本発明の吸引検知部に相当する。この場合、吸引動作を実施した後に、吸引動作により上糸Y2の捕捉吸引動作が成功していたかどうかの確認は可能であるが、吸引の開始地点を検知できないので、吸引された上糸Y2の長さを正確に認識することは出来ない。
(7)前記までの実施形態においては、ユニット制御部60において、引出し長さが長いほど回転時間が長くなるように設定されているものとしたが、これには限られない。例えば、回転時間は固定されており、引出し長さが長いほど綾振ドラム42の回転速度が速くなるように設定されていても良い。この場合、引出し長さが変わっても回転時間が変わらないので、吸引処理の長時間化による生産効率の低下を抑制できる。
(8)本発明は、自動ワインダ1の巻取ユニット2に限らず、空気精紡機や、オープンエンド精紡機、或いはリング精紡機等に備えられた様々な糸巻取機に適用可能である。
2 巻取ユニット(糸巻取機)
20 給糸部
33 糸継装置
34 ヤーンクリアラ(糸太さ検知部)
36 上糸捕捉案内部
39 シャッター(開閉部材)
40 巻取部
44 上糸センサ(吸引検知部)
53 手動ボタン(操作部)
103 負圧源(吸引源)
L1 引出し長さ
L2 引出し長さ
LA 基本引出し長さ
Lα 追加長さ
Lβ 追加長さ
P パッケージ
T1 回転時間
T2 回転時間
Y 糸
Y2 上糸(糸)

Claims (8)

  1. 給糸部から供給される糸を巻取管に巻き取ってパッケージを形成する糸巻取処理を行う糸巻取機であって、
    前記パッケージを正転させることで前記パッケージに糸を巻取可能であり、且つ、前記パッケージを一時的に逆転させることで前記パッケージから糸を引出し可能な巻取部と、
    糸走行方向において前記給糸部と前記巻取部との間に配置されており、前記糸走行方向において前記給糸部と前記巻取部との間で分断されている糸の糸継ぎを行う糸継装置と、
    前記糸継ぎに際して、前記糸走行方向における前記巻取部側の糸を吸引捕捉して前記糸継装置へ案内する上糸捕捉案内部と、
    前記糸巻取処理が中断されているときに、前記糸巻取処理を再開させる再開操作がオペレータによって行われる操作部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記糸継装置に前記糸継ぎを行わせるのに先立って、前記パッケージを逆転させて前記パッケージから糸を引き出しながら、前記上糸捕捉案内部に前記巻取部側の糸を吸引させる吸引処理を行い、
    前記再開操作が行われたときに前記糸継ぎを行う場合には、前記吸引処理において糸を引き出す引出し長さを、前記再開操作を介さずに前記糸継ぎを行う場合に糸を引き出す基本引出し長さに所定の追加長さを加えた長さとすることができることを特徴とする糸巻取機。
  2. 前記制御部は、設定に応じて前記追加長さを変更可能であることを特徴とする請求項1に記載の糸巻取機。
  3. 前記制御部は、前記再開操作が必要となる不具合の種類に応じて、前記引出し長さを変更可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の糸巻取機。
  4. 前記制御部は、前記吸引処理において、
    前記不具合として、オペレータが前記パッケージに触れる可能性のある第1不具合が発生した場合には、前記基本引出し長さに前記追加長さを加えた長さの糸を引き出し、
    前記不具合として、オペレータが前記パッケージに触れる必要のない第2不具合が発生した場合には、前記基本引出し長さの糸を引き出すことを特徴とする請求項3に記載の糸巻取機。
  5. 前記上糸捕捉案内部による糸の吸引捕捉を検知する吸引検知部を備え、
    前記第1不具合は、
    前記糸継ぎの際に、前記上糸捕捉案内部による糸の吸引捕捉が前記吸引検知部によって検知されなかったことを示す口出しミスが連続して発生し、前記上糸捕捉案内部による糸の吸引捕捉が不可能となる自動口出しミスを含むことを特徴とする請求項4に記載の糸巻取機。
  6. 前記上糸捕捉案内部によって前記糸継装置に案内された糸の太さを検知する糸太さ検知部を備え、
    前記第1不具合は、
    前記糸継ぎの際に、前記上糸捕捉案内部によって前記糸継装置に案内された糸の太さが複数本の糸の太さに相当することが前記糸太さ検知部によって検知されたことを示す多重口出しを含むことを特徴とする請求項4又は5に記載の糸巻取機。
  7. 糸が吸引される吸引方向において吸引源と前記上糸捕捉案内部との間に配置され、前記制御部によって閉状態と開状態との間で切り換えられる開閉部材を備え、
    前記制御部は、
    前記吸引処理において、
    前記上糸捕捉案内部に糸を吸引させる際に、前記パッケージを逆転させ、且つ、前記閉状態である前記開閉部材を前記開状態に切り換え、
    前記パッケージから糸を引出しさせるために前記パッケージを逆転させる回転時間を、前記開閉部材を前記開状態に切り換えた時点から計測し始めることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の糸巻取機。
  8. 糸が吸引される吸引方向において吸引源と前記上糸捕捉案内部との間に配置され、前記制御部によって閉状態と開状態との間で切り換えられる開閉部材と、
    前記上糸捕捉案内部による糸の吸引捕捉を検知する吸引検知部を備え、
    前記制御部は、
    前記吸引処理において、
    前記上糸捕捉案内部に糸を吸引させる際に、前記パッケージを逆転させ、且つ、前記閉状態である前記開閉部材を前記開状態に切り換え、
    前記パッケージから糸を引出しさせるために前記パッケージを逆転させる回転時間を、前記上糸捕捉案内部による糸の吸引捕捉が前記吸引検知部によって検知された時点から計測し始めることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の糸巻取機。
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