JP2021118465A - 制御装置、投影制御方法、投影システム、プログラム、および記憶媒体 - Google Patents

制御装置、投影制御方法、投影システム、プログラム、および記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 マルチ投影を行う際、撮像装置を用いずに、減光処理の設定を簡単に行うことが可能な制御装置、投影システムを提供することを目的とする。【解決手段】 本発明の制御装置は、部分画像に対して減光処理を適用して画像を投影する複数の投影装置100と、画像から複数の部分画像を生成する出力装置110と、を制御する制御装置120であって、出力装置110は、画像から抽出した領域に対して幾何補正処理を適応して部分画像を生成し、制御装置120は、画像においてあらかじめ設定された重畳領域の位置および大きさと、出力装置110が適用した幾何補正処理に関する情報と、に基づいて各投影装置100が部分画像に対して減光処理を適用する領域の位置および大きさを制御するシステム制御部231を有することを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、マルチ投影で画像を表示する投影システムにおける制御装置、投影制御方法、投影システム、プログラム、および記憶媒体に関する。
複数の投影装置からスクリーンに投影した複数の投影画像の少なくとも一部を重ねて、1つの画像を投影する投影(マルチ投影)システムがある。このような投影システムでは、他の投影画像と重なる投影画像の領域(重畳領域)に対して減光処理(エッジブレンド処理)を適用する。減光処理は、投影画像内の減光する領域を適切に指定して処理を施すことで、他の投影装置の投影画像と間の境目を目立たないようにすることが出来る。
また、投影画像に対して幾何学補正を施す場合もある。幾何学補正を施すと、平面や曲面のスクリーンに投影画像の形状を合わせて投影することが出来る。
特許文献1には、複数の投影装置を並べて、大画面を構成する画像投影装置が開示されている。特許文献1の表示装置は、撮像装置によって取得した画像に基づき、形状、輝度の調整を行い、投影面上でシームレスな画像を表示する技術が開示されている。
特開2013−247601号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された技術では、エッジブレンド処理の設定のために撮像装置が必要となる。したがって、ユーザーは、マルチ投影システムを設置するために調整用の撮像装置を準備する必要があった。
本発明は、マルチ投影を行う際、撮像装置を用いずに、減光処理の設定を簡単に行うことが可能な制御装置、投影システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一の形態は、入力画像に対して減光処理を適用して画像を投影する複数の投影装置と、第1画像から前記複数の投影装置各々に対する入力画像として複数の第2画像を生成する出力装置と、を制御する制御装置であって、前記出力装置は、前記第1画像から各第2画像に対応する領域を抽出し、各々の領域に対して幾何補正処理を適応して前記第2画像を生成し、前記制御装置は、前記第1画像において前記複数の投影装置が投影する複数の画像に共通する重畳領域の位置および大きさと、前記出力装置が前記領域に対して適用した前記幾何補正処理に関する情報と、に基づいて各投影装置が前記第2画像に対して減光処理を適用する領域の位置および大きさを制御する制御手段を有することを特徴とする制御装置。
本発明の制御装置、投影システムによれば、マルチ投影を行う場合に、簡単な構成で、複数の投影画像が重ね合わされた領域において、減光処理の設定を簡単に行うことが可能になる。
マルチ投影システムの構成図である。 投影システムにおける投影装置とスクリーンとの関係を示す上面図である。 投影装置、出力装置、および制御装置の各機能ブロックを示す模式図である。 投影装置の画像処理部の機能ブロックを示すブロック図である。 減光処理部が適用する減光処理について示す模式図である。 出力装置の画像処理部の機能ブロックを示す模式図である。 元画像と部分画像との関係を示す模式図である。 幾何補正処理部が実行する幾何補正処理における画素の補間方法を示す模式図である。 コンテンツ領域と重畳領域、減光領域の関係を示す模式図である。 投影システムにおける位置調整フローを示すフローチャートである。 格子点パターンの一例を示す模式図である。 表示部に表示される位置調整アプリケーションのGUIを示す模式図である。 格子点の移動先を示す模式図である。 投影装置の減光処理へ設定する値の求め方を示す模式図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、マルチ投影システムの構成図である。
マルチ投影システムは、投影装置100a、投影装置100b、出力装置110、制御装置120、およびLANハブ130を有する。マルチ投影システムは、投影装置100aがスクリーン140に投影した投影画像101aの重畳領域と、投影装置100bがスクリーン140に投影した投影画像101bの重畳領域とを重ねて、1つの画像を投影する。スクリーン140は、投影装置100aおよび投影装置100bに向けて凹型の曲面を有するスクリーンであるとする。図1において、重畳領域が重なる領域は、ハッチングで示された領域である。
投影装置100a、100bは、共通の構成を有する投影装置(プロジェクタ)である。以降、それぞれの投影装置の個別の機能や動作に関して説明する場合、投影装置100a、100bと表記する。一方、投影装置100a、100bの両方に共通する機能や動作に関して説明する場合には、投影装置100と表記する。
投影装置100は、出力装置110から出力された画像に基づいて、スクリーン140に投影画像を投影する。また、投影装置100は、制御装置120から入力された制御信号に基づいて、画像の重畳領域に対して減光処理を適用する。
出力装置110は、投影装置100に画像データを出力する出力装置である。出力装置110は、マルチ投影システムが投影する画像(元画像)のうち、各投影装置100が投影する部分を切り出した画像(部分画像)を生成し、各部分画像を各投影装置100に出力する。出力装置110は元画像から、各投影装置100が画像を投影するために用いる部分画像に対応する領域を抽出し、部分画像を生成する。
出力装置110は、メディアサーバーであるとする。出力装置110は、パーソナルコンピュータ、カメラ、携帯電話、スマートフォン、ハードディスクレコーダ、ゲーム機など、画像を出力可能な装置であればよい。出力装置110が生成する複数の部分画像は、それぞれ他の部分画像と共通する部分(重畳領域)を有する。投影装置100は部分画像の重畳領域に対して減光処理を適用する。
また、出力装置110は、スクリーン140上で、元画像が所定の形状で投影されるように、各部分画像にあらかじめ幾何補正処理を適用する。
制御装置120は、投影装置100a、100b、および出力装置110をLAN経由で制御するPCである。制御装置120、投影装置100a、100b、および出力装置110はLANハブ130を介して接続されている。制御装置120は、タブレット等であってもよい。制御装置120は、出力装置110の施す幾何補正処理の変形に応じて、各投影装置100が重畳領域に適用する減光処理の対象範囲を決定する。制御装置120は、決定した減光処理の対象範囲を示す情報を、各投影装置100に出力する。制御装置120は、投影装置100の投影制御を行う制御装置である。
LANハブ130は、投影装置100a、投影装置100b、出力装置110および制御装置120の間の通信を制御するハブ端末である。投影装置100a、投影装置100b、出力装置110および制御装置120はそれぞれ、LANハブ130に有線LANを介して接続するとする。なお、投影装置100a、投影装置100b、出力装置110および制御装置120はそれぞれとLANハブ130との接続の一部もしくはすべては、無線LANを介して実行してもよい。
図2は、投影システムにおける投影装置100a、100bと、スクリーン140との関係を示す上面図である。スクリーン140は、一定曲率を有する曲面スクリーンである。また、スクリーン140は、投影装置100の投影方向に対して凸形状の面であるとする。
図3は、投影システムの投影装置100a、100b、出力装置110、および制御装置120の各機能ブロックを示す模式図である。なお、投影装置100bの構造は、投影装置100aの構造と同様であるので、説明を省略する。
投影装置100は、入力部201、通信部202、制御部203、画像処理部204、駆動部205、操作部206、ROM207、光源208、照明光学系209、液晶表示素子210、および投影光学系211を備える。
入力部201は、出力装置110から入力される画像を入力する入力インタフェースである。入力部201は、入力端子と、入力された画像を投影装置100の各機能ブロックが処理可能な形式に変換する処理部と、を備える。
入力部201は、例えば、コンポジット、コンポーネント、DVI−D、HDMI(登録商標)などを有する構成としてもよい。など、どのようなものであってもよい。さらには、USBフラッシュメモリやSDカードのようなメディアに記録された画像を読み込むこともできる。入力部201は、受信した画像を画像処理部204へ出力する。
通信部202は、外部機器との通信データを送受信する通信インターフェースである。通信部202は、LANハブ130を介して、出力装置110、制御装置120、投影装置100bと通信を行うことができる。通信部202が対応可能な通信方式は。有線、無線何れでもでもよい。通信部202は、制御装置120から制御信号を受信する。
制御部203は、投影装置10内の各部の動作を制御するプロセッサである。制御部203は、例えばマイコン、CPU等からなる。制御部203は、通信部202や、操作部206から入力された制御信号を受信して、投影装置100の各機能ブロックを制御する。
画像処理部204は、入力部201から取得した画像に、拡大縮小処理、色変換処理、ダイナミックレンジ変換処理、変形処理および減光処理(エッジブレンド処理)などの画像処理を適用する処理回路である。画像処理部204は、例えば、画像処理用のマイクロプロセッサ(GPU)であるとする。
画像処理部204は、マルチ投影の際に、重畳領域とそれ以外の領域(非重畳領域)の黒輝度レベルを合わせるための黒レベル補正処理などの処理を実行可能である。
画像処理部204は、入力部201から取得した画像以外にも、制御部203によって再生された画像に対して前述の画像処理を適用することもできる。
画像処理部204は、制御部203からの指示に基づき、GUIのような任意のOSDやテストパターンを受信した画像に重畳して出力することもできる。詳細は後述する。
液晶駆動部205は、画像処理部204から出力された画像に基づいて、液晶表示素子210の画素の光変調素子に印加する電圧を制御して、液晶表示素子210の光変調率を制御する。
操作部206は、ユーザーの指示を受け付け、制御部203に指示信号を送信する。操作部206は、投影装置100に設けられたスイッチ、ダイヤル、カーソルボタンなどであるとする。また、操作部206としてタッチパネルを有していてもよい。操作部206は、例えば、リモコンなどの遠隔操作装置から信号を受信する受信部を有し、受信した信号に基づいて制御信号を制御部203に送信するものであってもよい。
ROM207は、制御部202により使用されるプログラム等のデータを記憶する記憶媒体である。
光源208は、液晶表示素子210に光を供給するものであり、例えば、ハロゲンランプ、キセノンランプ、高圧水銀ランプ、レーザー、LED、蛍光体、またそれらを組み合わせたものであっても良い。
照明光学系209は、光源108から発せられた光を平行化して光束として出力し、液晶表示素子210に供給する。
液晶表示素子210は1枚あるいは複数枚で構成され、液晶表示素子210上に画像が形成される画像形成デバイスである。なお、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を表示素子として用いる構成としてもよい。液晶表示素子210が画像を形成可能な領域を、画像形成領域と呼ぶ。本実施形態において液晶表示素子210の画像形成領域は、矩形の領域であるとする。
投影光学系211は、液晶表示素子210から出力された光(投影画像)をスクリーン140に投影する光学系である。投影光学系211は、複数のレンズと、レンズを操作する駆動部を有する。
出力装置110は、制御部221、通信部222、記憶部223、画像処理部224、および出力部225、操作部226を備える。
制御部221は、出力装置110内の各部の動作を制御するプロセッサである。制御部221は、例えばマイコン、CPU等からなる。制御部221は、制御装置120から通信部222を介して入力された制御信号を受信して、出力装置110の各動作ブロックを制御する。
通信部222は、外部機器との通信データを送受信する通信インターフェースである。通信部222は、LANハブ130を介して、投影装置100a、投影装置100b、および制御装置120と通信することが可能である。なお、通信部222の通信方式は有線、無線何れでもでもよい。通信部222は、制御装置120から制御信号を受信する。出力装置110は、制御装置120から受信する制御信号に基づいて、制御部221が処理を実行することによって、動作する。
記憶部223は、投影装置100が投影する投影画像のもととなる元画像を格納する記憶媒体である。記憶部223は、通信部222を介して送信されてきた映像コンテンツを元画像として格納する。記憶部223は、制御部221の指示に基づいて、元画像を画像処理部224へ出力する。記憶部223は、例えば、SSDやHDDといった不揮発性の記憶媒体である。
画像処理部224は、記憶部223から読み出した元画像から各投影装置100に出力する部分画像を生成する画像処理回路である。画像処理部224は記憶部223から入力されてきた元画像のうち、各投影装置100が投影する投影画像に対応する領域を切り出して部分画像を生成する。画像処理部224は、元画像、もしくは部分画像に対して解像度変換、画像分割処理、色補正、幾何補正処理を行うことも可能である。
出力部225は、画像処理部224が生成した部分画像を対応する投影装置100に出力する。
操作部226は、ユーザーの指示を受け付け、制御部221に指示信号を送信する。操作部226は、出力装置110に設けられたスイッチ、ダイヤル、カーソルボタンなどであるとする。また、操作部226としてタッチパネルを有していてもよい。操作部226は、例えば、リモコンなどの遠隔操作装置から信号を受信する受信部を有し、受信した信号に基づいて制御信号を制御部221に送信するものであってもよい。
制御装置120は、制御部231、操作部232、通信部233、投影条件取得部234、減光領域決定部235、ROM236、RAM237、および表示制御部238を有する。
制御部231は、制御装置120内の各部の動作を制御するプロセッサである。制御部231は、例えばマイコン、CPU等からなる。制御部231は、ROM236に格納しているプログラムを実行し、制御装置120の各動作ブロックを制御する。制御部231は、操作部232から入力された制御信号を受信して、制御装置120の各動作ブロックを制御する。
操作部232は、ユーザーからの指示を受け付け、制御部231に制御信号を送信する。操作部232は、例えば、キーボードやマウス、ダイヤル、ボタン、およびタッチパネルなどの少なくともいずれかをからなる。
通信部233は、外部機器との通信データを送受信する通信インターフェースである。通信部233は、LANハブ130を介して、出力装置110、および投影装置100a、100bと通信を行うことができる。通信部233が対応可能な通信方式は。有線、無線何れでもでもよい。通信部233を介して、制御装置120から出力装置110、および投影装置100a、100bへ制御信号が送信される。
投影条件取得部234は、元画像に対する重畳領域を、操作部232を介してユーザー入力から取得し、RAM237に格納する。そして出力装置110から通信部233を介して、元画像に対する重畳領域の幾何学補正情報を取得し、RAM237に格納する。
減光領域決定部235は、投影条件取得部234が取得した元画像に対する重畳領域の幾何学補正情報から、投影装置100へ設定する減光領域の範囲を決定する。減光領域決定部235が決定した減光領域を示す情報(減光領域情報)は、RAM237に格納される。
ROM236は、制御部231が実行するプログラム、各種設定データ、およびテーブルを記憶する記憶媒体である。ROM236は、出力装置110が部分画像に対して幾何補正処理を適用するために用いる変形情報および投影装置100の減光領域を決定するためのアプリケーションを格納する。
RAM237は、一時的なデータやテーブルを記憶する記憶媒体である。RAM237は、出力装置110が部分画像に対して幾何補正処理を適用するために用いる変形情報および投影装置100の減光領域をそれぞれ格納する。
表示制御部238は、液晶ディスプレイ等の表示部に、ユーザーが制御装置120や出力装置110、投影装置100a、100bの制御を行うために用いるGuraphical User Interface画像(GUI画像)を表示させる制御部である。表示部は、制御装置120が有していてもよいし、制御装置120の外部に設けられていてもよい。
図4は、投影装置100の画像処理部204の機能ブロックを示すブロック図である。
画像処理部204は、解像度変換部401、色補正部402、減光処理部403、設定部404、および出力部205を有する。
解像度変換部401は、入力された部分画像の解像度を、あらかじめ設定された解像度へ変換する解像度変換処理を実行する。解像度変換部401は、解像度変換処理が適用された部分画像を色補正部402に出力する。設定された解像度は、例えば、液晶表示素子210の解像度であるとする。ここで、解像度は、画像の画素数の意味である。
液晶表示素子210の解像度が1920×1080であり、入力された部分画像の解像度が1280×720であるとする。この場合、解像度変換部401は、入力された部分画像を縦横共に1.5倍に拡大して、1920×1080の解像度を有する画像に変換する。このように液晶表示素子の解像度と入力された部分画像の解像度のアスペクト比が同じ場合には単純に拡大すればよい。
入力された部分画像の解像度が1024×768である場合、部分画像のアスペクト比が液晶表示素子のアスペクト比と異なる。この場合、解像度変換部401は、縦もしくは横の幅の比に合わせて拡大した部分画像を中央に配置し、周辺の余った画素については黒画像を付加する。
色補正部402は、カラーマトリクス変換、クロマ処理、ガンマ処理、シャープネス、色空間変換などの色補正処理を解像度変換部401から取得した部分画像に適用する。色補正部402は、色補正処理が適用された部分画像を減光処理部403へ出力する。
減光処理部403は、設定部404から取得した減光領域情報に基づいて、色補正部402から取得した部分画像の重畳領域に対して、減光処理を適用する。
図5は、減光処理部403が適用する減光処理について示す模式図である。
図5(a)は、投影装置100aに対して設定されたブレンドカーブを示す模式図である。図5(a)において、横軸は画像の水平方向の位置を示す。投影装置100aの投影画像101aが投影画像101bと隣接する方向における位置であるともいえる。縦軸は、減光処理部403が画像に適用するゲインを示す。
図5(a)に示すように、投影装置100aに対して設定されたブレンドカーブでは、画像の重畳領域の始端(画像の端部)から終端(重畳領域の左側の端部)にかけてゲインが小さくなる。図5(a)に示したブレンドカーブは、重畳領域の始点から終端にかけてゲインが線形に変化するように設定される。すなわち、減光処理を施す重畳領域の座標は始端のゲインを0、終端のゲインを1とし、重畳領域の中央のゲインが0.5となる。
図5(b)は、投影装置100bに対して設定されたブレンドカーブを示す模式図である。
図5(b)に示すように、投影装置100bに対して設定されたブレンドカーブでは、画像の重畳領域の始端(画像の端部)から終端(重畳領域の右側の端部)にかけてゲインが小さくなる。図5(b)に示したブレンドカーブは、重畳領域の始点から終端にかけてゲインが線形に変化するように設定される。すなわち、減光処理を施す重畳領域の座標は始端のゲインを0、終端のゲインを1とし、重畳領域の中央のゲインが0.5となる。
図5(c)は、図5(a)、(b)で示されたブレンドカーブを適用された画像に基づいて各投影装置100が画像を投影した場合におけるスクリーン140上の画像の輝度を示す。ここで、出力装置120から出力された各部分画像の輝度は一定であるとする。
重畳領域に対して減光処理を適用された部分画像に基づいて投影画像を投影した場合に、スクリーン140上において重畳領域を含めた投影画像の全体が一定の輝度で投影されるように、図5(a)、(b)で示されたブレンドカーブがあらかじめ設定される。言い換えれば、投影画像101aと投影画像101bとが重なった領域(重畳領域)の明るさが、投影画像101aと投影画像101bとのの重畳領域以外の部分の明るさと均一になるようにブレンドカーブが設定されている。
設定部404は、制御装置120から受信した減光領域情報に基づいて、減光処理部403で施す減光領域情報を設定する。設定部404は、減光領域情報を減光処理部403へ出力する。具体的には図3(a)(b)に示すようなカーブを算出設定する。このカーブは制御装置120から受信した減光領域情報に基づき設定される。
出力部405は、減光処理部404から取得した部分画像、および、制御部202から受信したパターン情報に基づいて決定されたパターン画像のいずれかを駆動部205に出力する。パターン画像は、例えばラスター画像やランプ画像、カラーバーなどのテストパターンである。出力部405は、制御部202から受信した制御信号に基づいて、減光処理部404から取得した部分画像、および、パターン画像のどちらを出力するかを決定する。
図6は、出力装置110の画像処理部224の機能ブロックを示す模式図である。
画像処理部224は、解像度変換部601、部分画像生成部602、色補正部603、パターン生成部604、幾何補正処理部605、およびフレームメモリ606を有する。
解像度変換部601は、記憶部223から取得した元画像の解像度を、あらかじめ設定された解像度の画像に変換する。
部分画像生成部602は、解像度変換部601から出力された元画像に基づいて、投影装置100a、および投影装置100bへ出力する部分画像を生成する。
図7は、元画像と部分画像との関係を示す模式図である。
画像701は、元画像を示す。部分画像生成部602は、画像701から各部分画像が重畳領域を共通部分として含むように、各部分画像を切り出す。画像702は、投影装置100aに出力されるための部分画像である。画像703は、投影装置100bに出力されるための部分画像である。
部分画像生成部602は、通信部222を介して制御装置120において投影条件取得部234が取得した元画像に対する重畳領域を取得し、重畳領域の始端と終端との位置に基づいて各部分画像の切り出し位置を決定する。または、出力処理装置の操作部226を介してユーザー入力から元画像に対する重畳領域を取得し、その値を用いて切り出し位置を決定しても良い。
部分画像生成部602は、画像701の左端を画像702の切り出しの始端とし、切り出しの始端から投影装置100aに入力する画像の幅だけ右側の位置を画像702の切り出しの終端とする。
部分画像生成部602は、画像701の右端を画像703の切り出しの始端とし、切り出しの始端から投影装置100bに入力する画像の幅だけ左側の位置を画像703の切り出しの終端とする。
部分画像生成部602は、画像702の切り出しの始端と終端および、画像703の切り出しの始端と終端に基づいて、画像701から、画像702、703をそれぞれ切り出して部分画像を生成する。
例えば、画像701の解像度が3520×1200であり、投影装置100aおよび投影装置100bへの入力画像の解像度は1920×1200とする。画像702の重畳領域の始端の水平方向座標が1919、終端の水平方向座標が1600であり、画像703の重畳領域の始端の水平方向座標が0、終端の水平方向座標が319とする。いずれも重畳領域の幅は320画素となるようにしている。このとき画像702は画像701から水平方向座標0〜1919を切り出す。画像703は画像701から水平方向座標1600〜3519を切り出す。このように切り出すと、画像701の1600〜1919が重畳領域となる。
色補正部603の動作は、色補正部402と同様のため説明を割愛する。
パターン生成部604は、制御部221から受信したパターン情報に基づき、ラスター画像やランプ画像、カラーバーなどのテストパターンを生成し、出力する。また、パターン生成部604は、後述の幾何補正処理部605に与える変形情報を制御部222が算出するために必要な格子点パターンを生成して、出力することもできる。制御部221からテストパターンを出力する指示が出た場合、パターン生成部604は、色補正部603から出力された画像を出力せず、テストパターンを出力する。一方、制御部221からテストパターンを出力する指示が出ていない場合、パターン生成部604は、色補正部603から出力された画像をそのまま出力する。
幾何補正処理部605は、色補正部603から入力された画像を任意形状に変形する。幾何補正処理部605は、画像を変形し、フレームメモリ606に書き込む。幾何補正処理部605は、フレームメモリ606から変形後の画像を読み出し、出力する。幾何補正処理部605は、所定の変形式に基づいて変形前後の画素の座標を求め、変形後の画像を出力する。幾何補正処理部605は、画像を任意形状に変形する方法として、格子点補間を用いる。
図8は、幾何補正処理部605が実行する幾何補正処理における画素の補間方法を示す模式図である。図8(a)は、変形前の画像を示す。図8(b)は変形後の画像を示す。格子点P1、P2、P3、P4は、変形後の画像における画素Dの補間に用いる格子点である。
図8(a)の変形前画像の座標Sは、格子点P1を移動させた図8(b)の変形後画像の座標Dに対応する。P1’は、格子点P1と座標Sを通る直線と、格子点P2とP4を結ぶ線分との交点である。変形前画像の座標Sの位置を線分P1−P1’のα:1−αの位置とする。点P1’の位置は格子点P2とP4のβ:1−βの位置とする。
変形後画像の座標Dも、各格子点P1、P2、P3、P4の座標と各比率とから求めることができる。このとき、変形後画像の座標Dが整数であれば、これをそのまま変形前画像の座標Sの画素値としてよい。しかし、補間で求められる変形後の座標は整数になるとは限らない。その場合は、変形後画像の座標Dの周辺画素の画素値を用いて補間することで、変形後画像の座標Dの持つ画素値を求める。補間の方法は、バイリニア、バイキュービック、その他の任意の補間方法を用いればよい。
また、幾何補正処理部605によって変形された画像は変形前の画像より小さくなるとする。変形によって、液晶表示素子210上に、有効画像領域に含まれない領域が発生する場合には、その画素値は黒またはユーザーが設定した背景色とする。
なお、変形前画像の座標Sの変形後画像における移動先の座標Dを求める方法はこれに限定しない。
幾何補正処理部605は、以上の手順で変形後画像の座標の全てについて画素値を求めることで、変形後の画像を作成する。
幾何補正処理は、スクリーン140のように曲面の投影面に画像を投影する場合に、スクリーン140上の投影画像の形状を調整するために用いられる。スクリーン140のように水平方向に湾曲している投影面に、矩形の投影画像を出力する場合、投影画像の中心部が端部よりも上下方向(垂直方向)に拡大した樽型に投影されてしまう。幾何補正処理であらかじめ投影画像の中央部の垂直方向の幅(高さ)を縮小することにより、スクリーン140上で矩形に投影画像が投影される。
図9は、幾何補正処理部605による幾何補正処理前後の画像を示す模式図である。図9(a)は、補正前の画像を示す。図9(c)は、補正後の画像を示す。図9(c)に示すように、幾何学補正を適用されることにより、補正前の画像(元の画像)は、補正後の画像の内側に変形される。また、幾何学補正後の画像において、元の画像に対応する領域をコンテンツ領域と呼ぶ。幾何学補正前後において、画像の画素数は変化しない。幾何学補正後の画像において、コンテンツ領域外の領域(外領域)は、黒画素に置き換えられる。
図1などで示した本実施例におけるマルチ投影システムの場合、マルチ投影で投影される1つの画像の中央部分に対応する各部分画像の領域を垂直方向に縮小することによって矩形の形状でマルチ投影画像を表示することが可能となる。
幾何補正処理部605は、操作部226で受け付けたユーザー操作に応じてスクリーン140上の投影画像の形状を決めてもよい。また、制御部120の操作部232で受け付けたユーザー操作を、通信部223を介して取得し、そのユーザー操作に応じてスクリーン140上の投影画像の形状を決めてもよい。
次に、本発明で解決される課題について、詳細に説明する。
出力装置300の画像処理部305で幾何補正処理を行い、次に投影装置100で減光処理を行う場合に課題が生じる。
図9は、画像形成領域と、部分画像との関係を示す模式図である。
図9(a)は、幾何補正処理が施されていない場合における部分画像901を示す。図9(a)に示すように、幾何学補正を行っていないため、部分画像901は、コンテンツ領域902のみから構成される。コンテンツ領域902のうち斜線で示す領域903は、元画像に対してあらかじめ設定された重畳領域である。
図9(b)は、液晶表示素子210における画像形成領域904と部分画像901との関係を示す模式図である。図中の太枠で囲われた領域905は、画像形成領域904に対してあらかじめ定められた減光処理が適用される領域(減光領域)である。例えば、減光領域905は、元画像に対してあらかじめ設定された重畳領域の大きさおよび位置に対応するように定められているとする。
したがって、部分画像901における重畳領域903と、投影装置による減光領域905とが一致する。
図9(c)は、幾何補正処理が施された部分画像911を示す。図9(c)に示すように、部分画像911は、コンテンツ領域912と、横線で示す外領域914とから構成される。コンテンツ領域912のうち斜線で示す領域913は、元画像に対してあらかじめ設定された重畳領域である。
図9(d)は、液晶表示素子210における画像形成領域904と部分画像911との関係を示す模式図である。画像形成領域904と減光領域905とは、上述した通りである。
この場合、部分画像911における重畳領域913と、投影装置による減光領域905とが一致しない。幾何補正処理を適用することによって、部分画像911のコンテンツ領域912は、投影面において矩形に投影され、他の投影画像と重畳領域913において重なるように投影される。しかしながら、投影装置による減光処理は、重畳領域913の一部にしか適用されない。したがって、他の投影装置の投影画像と重畳した結果、重畳領域に対応する領域において輝度の段差などが生じることがある。コンテンツ領域
本実施例における投影システムおよび制御装置120は、出力装置110で画像に対して適用される幾何補正処理と画像に対してあらかじめ定められた重畳領域の大きさおよび位置に応じて、投影装置100が減光処理を適用する領域を設定する。
図10は、投影システムにおける位置調整フローを示すフローチャートである。
出力装置110に電源が投入され、操作部226に対する操作によって画像の出力処理の実行が指示されたことに応じて画像の出力処理が実行される。制御部221は、記憶部223に記憶された画像データに対して画像処理を適用して部分画像を生成するよう画像処理部224を制御する。出力部225は、生成された部分画像を投影装置100aおよび投影装置100bに対して出力する。
投影装置100aおよび100bは、制御部203が入力部201に部分画像が入力されたことを検知したことに応じて、入力された部分画像を用いて投影画像を投影する。
ユーザーは、各投影装置100により投影された投影画像の形状を確認し、各部分画像に対して幾何補正処理を含む位置調整処理を実行する。また、ユーザーは、各投影装置に対して、不図示のGUIなどを用いてエッジブレンド処理(減光処理)を有効とする。
図10に示したフローチャートは、各投影装置の減光処理が有効である状態で、出力装置110に対して幾何補正処理の設定変更の開始を指示したことに応じて、開始される。例えば、ユーザーは、制御装置120に対して、位置調整アプリケーション実行指示があったことを検知すると、図10に示すフローチャートの処理を開始するとする。
S1001で、制御部231は、投影装置100と出力装置110とを制御して、投影装置100a、100bの少なくとも一方に、格子点パターンを投影させる。制御部231は、通信部233を介して出力装置110の制御部221に対して、格子点パターンを生成して投影装置100a、100bの少なくとも一方に出力させるための制御信号を出力する。制御部221は、パターン生成部604に格子点パターンを生成させる。また制御部221は、出力部225に生成されたパターン画像を各投影装置100に画像を出力させる。
図11は、格子点パターンの一例を示す模式図である。格子点パターンは、水平方向5点、垂直方向5点のマトリクス状に配置された格子点群P00〜P44から構成されるとする。液晶表示素子210の解像度が1920x1200とすると、格子点(マーカー)の座標は水平方向が0、480、960、1440、1919であり、垂直方向が0、300、600、900、1199となる。各格子点の座標は、これらの組み合わせで表現される。
ユーザーは、投影された格子点パターンのうち調整対象の格子点(対象格子点)を選択し、対象格子点を移動することにより、投影画像の変形処理のパラメータ(変形情報)を設定することができる。変形処理のパラメータは、出力装置110が実行する幾何補正処理における変形量である。
S1002で、制御部231は、位置調整アプリケーションのGUIを表示部240に表示するように表示制御部238を制御する。図12は、表示部240に表示される位置調整アプリケーションのGUIを示す模式図である。GUIは、ユーザーが調整する格子点を選択する選択エリア1301と、選択した格子点の移動先を指定する移動エリア1302とを有する。またGUIは、格子点の移動位置の指定が完了したことを示す指示を出力するためのボタン1303を有する。
移動エリア1302の表示アスペクト比は、幾何補正処理部605の扱う座標系と同等とし、投影装置100の液晶表示素子210のアスペクト比と同じとする。例えば、液晶表示素子210の解像度が1920x1200であり、移動エリア1302が480x300の解像度で表示されていた場合は、4分の1に縮小している状態となる。
S1003で、制御部231は、S1002で表示されたGUIに対するユーザーの操作により、対象格子点が選択されたか否かを判定する。選択エリア1301は、格子点パターンに含まれる格子点群から対象格子点を選択するためのGUIであり、各格子点に対応するラジオボタンを有する。ユーザーが操作部232を用いて選択エリア1301のラジオボタンのいずれかを選択することにより、対応する格子点が対象格子点として選択される。制御部231は、ユーザーにより対象格子点が選択されたと判定した場合、S1004へ移行する。制御部231は、ユーザーにより格子点が選択されていないと判定した場合、S1003の処理を繰り返す。
S1004で、制御部231は、S1002で表示されたGUIに対するユーザーの操作により、対象格子点の移動位置が指定されたか否かを判定する。制御部231は、ユーザーにより格子点の移動位置が指定されたことを検出するとS1005へ移行する。制御部231は、ユーザーにより格子点の移動先が指定されたことを検出できない場合はS1004の処理を繰り返す。
S1005で、制御部231は、S1004でユーザーが指定した対象格子点の移動位置(座標)を取得する。上述したように、移動エリア1302の解像度が幾何補正処理部605の座標系に対して1/4に縮小している場合に、移動エリア1302の座標(50,100)が移動位置として指定されたとする。この場合、幾何補正処理部605における対象格子点の移動位置は座標(200,400)である。
S1006で、S1005で取得した格子点の移動位置を用いて、出力装置110の幾何補正処理部605に送信するための変形情報を更新し、RAM237へ格納する。
S1007で、制御部231は、格子点の移動位置の指定が完了したか否かを判定する。格子点の移動位置の指定が完了したことを示す指示は、ユーザーがGUIのボタン1303を押下することによって入力される。制御部231は、ユーザーから格子点の移動が完了したことを示す指示が有ったと判定した場合、処理をS1008へ移行する。格子点の移動が完了したことを示す指示が無いと判定した場合、S1003へ処理を移行する。なお、S1007では、ユーザーの明示的な調整完了の指示によらずに判定を行ってもよい。例えば、S1004でユーザーが調整対象の格子点の位置を移動してから、所定の期間、操作がなされなかった場合に、調整完了したと判定してもよい。
S1008で、制御部231がS1007までに更新した変形情報を、通信部233を介して、出力装置110に送信する。制御部221は、通信部222を介して受信した変形情報を用いて、幾何補正処理を適用するように幾何補正処理部605を制御する。幾何補正処理部605は制御部221から受信した変形情報に従って、入力された画像に対して幾何学補正を適用する。変形情報は記憶部223に記録してもよい。すなわち、制御装置120は、出力装置110における幾何補正処理の変形量を制御する。
なお、S1008はS1006とS1007の間に行ってもよく、その場合は各格子点を移動させる毎に、出力装置からの出力画像に変形を反映させることができる。
図13は、S1007で格子点の移動位置の指定が完了した時点での格子点の移動先を示す模式図である。図13(a)は、幾何補正処理部605の座標系における格子点の移動先を示す。図13(b)は、投影画像101aにおける格子点の移動先を示す。
図13(a)の実線で示した枠1301は、格子点の移動先を指定する前の格子点パターンの形状(変形前形状)を示す。点線で示した枠1302は、S1007までの処理で指定された格子点の移動が反映された格子点パターンの形状(変形後形状)を示す。
図13(b)の実線で示した枠1303は、図13(a)で示した変形前形状の格子点パターンに基づいて投影装置100aが画像を投影した場合にスクリーン140上に投影される画像(格子点パターン)を示す。図13(b)の点線で示した枠1304は、図13(a)で示した変形後形状の格子点パターンに基づいて投影装置100aが画像を投影した場合にスクリーン140上に投影される画像(格子点パターン)を示す。図13(b)の一点破線で示した枠1305は、投影装置100bに対して同様に幾何学補正処置が適用された場合の投影画像101bの投影位置を示す。
S1009で、制御部231は、投影装置100に設定する減光領域情報を決定する。減光領域情報は、投影装置100において減光処理を適用する領域の形状、位置、大きさを示す情報である。また、減光領域情報は、減光処理において各画素に対して適用されるゲイン値の情報を含む。投影装置100の減光処理部403は、入力された減光領域情報に基づいて、入力された部分画像に対して減光処理を適用する。
制御部231は、投影条件取得部234に、元画像に対する重畳領域をRAM237から読み出し、出力装置110から通信部233を介して元画像の重畳領域の幾何学補正情報を取得するよう指示を出す。
図14を用いて示すと、図14(a)の矩形1401は幾何学補正前のコンテンツ領域、領域1402は幾何学補正後のコンテンツ領域である。元画像に対する重畳領域は点B00〜点B03で囲まれた領域であり、幾何学補正後、点B00〜点B03は点C00〜点C03へ移動する。
得られた元画像に対する減光領域の幾何学補正情報より、投影装置100に設定する減光領域情報を決定する。減光領域情報とは、具体的には減光処理の開始位置や減光処理の幅などを示す。
図14(b)においては、幾何学補正後のコンテンツ領域1402に対して、減光処理の開始位置は破線1403であり、減光処理の幅は1404である。このように投影装置100に設定し、破線1403よりも左側で幅1404の領域のみ減光処理を施すことが出来る。なお、図14では元画像に対する重畳領域の端点に関して幾何学補正結果を取得し、減光処理の開始位置や幅の算出に用いたが、端点以外の内部の点の位置を取得し、減光処理のブレンドカーブなど減光領域の内部情報の算出をおこなっても良い。
S1010で、減光領域決定部235がS1010で生成した減光領域情報を、通信部233を介して、各投影装置100へ送信する。
制御部203は、通信部202を介して受信した減光領域情報を設定部404に送信し、減光処理部403は当該減光領域情報に基づいて減光処理を適用する。
S1011で、制御部231は、ユーザーが操作部232を介して一連の操作を完了する指示が有ったか否かを判断する。制御部231は、操作を完了する指示が有ったと判断した場合は、位置調整アプリケーションを終了させ本フローチャートの処理を終了する。制御部231は、操作を完了する指示が無く、再調整等を行うための指示が有ったと判断した場合は、S1003へ戻る。
本実施例では、制御装置120の制御部231が、位置調整アプリケーションのGUIを表示部240に表示するように表示制御部238を制御したが、出力装置110の制御部221が不図示の表示部を用いて、GUIを表示させても構わない。その場合、また、表示部の代わりに出力部225から投影装置100にGUI映像を出力し、表示させても構わない。
以上で、重畳領域の減光処理設定を行う方法について説明した。
本実施例の制御装置120は、ユーザーから入力された減光領域と、出力装置110の幾何学補正量から、投影装置100に設定する減光処理領域を計算し設定することが出来る。図9(d)は本実施例による効果を表した図である。本実施例を行うことで、元画像に対する重畳領域902と、実際の減光領域903の位置や形状が一致する。
本実施例では、スクリーン140は一定曲率を有する曲面スクリーンとしたが、その他の曲面や平面のスクリーンでもよい。平面のスクリーンの場合は出力装置110が施す幾何学補正が、台形補正や端点4点を位置指定して変形するキーストーンとなる。
また、本実施例では、出力装置110が元画像から部分画像を生成する、としたが、不図示の画像供給装置からあらかじめ切り出された部分画像を出力装置110へ入力し、出力装置は部分画像生成を行わなくともよい。その場合は出力装置110の画像処理部224は図6(b)のように部分画像生成部602を含まない構成としてよい。
また、本実施例で解決する課題は、幾何補正処理、減光処理の順に画像処理を行う場合に発生する課題であり、それぞれの処理をどの装置で行うかには依らない。すなわち、例えば投影装置100の画像処理部204の内部で幾何補正処理、減光処理の順で処理を行う場合にも、本実施例は適応可能である。
また、本実施例では投影装置100a、100b、出力装置110、制御装置120の構成で説明したが、出力装置110と制御装置120を1つの装置として構成してもよい。投影条件取得部234、減光領域決定部235を制御装置120でなく、他の装置(例えば投影装置10,20)に内蔵してもよい。これらの構成は、要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
100 投影装置
110 出力装置
120 制御装置
140 スクリーン
201 入力部
202 通信部
203 制御部
204 画像処理部
208 光源
209 照明光学系
210 液晶表示素子
211 投影光学系
221 制御部
222 通信部
224 画像処理部
225 出力部
231 制御部
233 通信部
234 投影条件取得部
235 減光領域決定部

Claims (11)

  1. 入力画像に対して減光処理を適用して画像を投影する複数の投影装置と、第1画像から前記複数の投影装置の各々に対する入力画像として複数の第2画像を生成する出力装置と、を制御する制御装置であって、
    前記出力装置は、前記第1画像から各第2画像に対応する領域を抽出し、各々の領域に対して幾何補正処理を適応して前記第2画像を生成し、
    前記制御装置は、
    前記第1画像において前記複数の投影装置が投影する複数の画像に共通する重畳領域の位置および大きさと、前記出力装置が前記領域に対して適用した前記幾何補正処理に関する情報と、に基づいて各投影装置が前記第2画像に対して減光処理を適用する領域の位置および大きさを制御する制御手段を有することを特徴とする制御装置。
  2. 前記複数の投影装置の各々は、画像を形成する画像形成手段を有し、
    前記制御手段は、前記複数の投影装置の各々に対して、前記画像形成手段の画像形成領域のうち前記減光処理を適用する領域の位置および大きさを決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記減光処理を適用する領域において各投影装置が対応する前記第2画像に対して適用するゲイン値を決定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記出力装置が実行する幾何補正処理における変形量を制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の制御装置。
  5. 第1画像から複数の第2画像を生成する出力装置から入力された前記複数の第2画像に対して減光処理を適用して画像を投影する複数の投影装置を制御する投影制御方法であって、
    前記出力装置は、前記第1画像から各第2画像に対応する領域を抽出し、各々の領域に対して幾何補正処理を適応して前記第2画像を生成し、
    前記第1画像において前記複数の投影装置が投影する複数の画像に共通する重畳領域の位置および大きさと、前記出力装置が前記領域に対して適用した前記幾何補正処理に関する情報と、に基づいて各投影装置が前記第2画像に対して減光処理を適用する領域の位置および大きさを制御する工程を有することを特徴とする投影制御方法。
  6. 前記複数の投影装置の各々は、画像を形成する画像形成手段を有し、
    前記制御工程は、前記複数の投影装置の各々に対して、前記画像形成手段の画像形成領域のうち前記減光処理を適用する領域の位置および大きさを決定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の投影制御方法。
  7. 前記制御工程は、前記減光処理を適用する領域において各投影装置が対応する前記第2画像に対して適用するゲイン値を決定する
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の投影制御方法。
  8. 前記制御工程は、前記出力装置が実行する幾何補正処理における変形量を制御することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の投影制御方法。
  9. 入力画像に対して減光処理を適用して画像を投影する複数の投影装置と、
    第1画像から前記複数の投影装置の各々に対する入力画像として、複数の第2画像を生成し、出力する出力装置と、
    前記複数の投影装置と前記出力装置とを制御する制御装置と、
    を有する投影システムであって、
    前記出力装置は、前記第1画像から各第2画像に対応する領域を抽出し、各々の領域に対して幾何補正処理を適応して前記第2画像を生成し、
    前記制御装置は、
    前記第1画像において前記複数の投影装置が投影する複数の画像に共通する重畳領域の位置および大きさと、前記出力装置が前記領域に対して適用した前記幾何補正処理に関する情報と、に基づいて各投影装置が前記第2画像に対して減光処理を適用する領域の位置および大きさを制御する制御手段を有することを特徴とする投影システム。
  10. 請求項5乃至8のいずれか1項に記載の投影制御方法をプロセッサが実行するためのプログラム。
  11. 請求項5乃至8のいずれか1項に記載の投影制御方法をプロセッサが実行するためのプログラムを記憶した、プロセッサが前記プログラムを読み出し可能な記憶媒体。
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