JP2021116514A - 合成繊維用処理剤及び合成繊維の製造方法 - Google Patents

合成繊維用処理剤及び合成繊維の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】発煙が少なく、延伸ローラー上に蓄積するタールが軟らかいためタールを除去しやすく、延伸ローラーと繊維との間に発生する摩擦が小さい合成繊維用処理剤及び合成繊維の製造方法を提供する。【解決手段】下記一般式(1)で表される化合物(A)を含有する合成繊維用処理剤であって、合成繊維用処理剤が含有する全ての化合物(A)におけるR1及びR2がそれぞれ炭素数11〜15のモノアルコールの残基である化合物(A1)とR1及びR2がそれぞれ炭素数24〜28のモノアルコールの残基である化合物(A2)との重量比率{(A1)/(A2)}が0.001〜0.1である合成繊維用処理剤。R1O−CO−(CH2)m−S−(CH2)n−CO−OR2(1)[一般式(1)中、R1及びR2は、それぞれ独立に炭素数1〜32のモノアルコール(a)からヒドロキシル基を除いた残基であり、m及びnはそれぞれ独立に1〜10の整数を表す。]【選択図】なし

Description

本発明は、合成繊維用処理剤及び合成繊維の製造方法に関する。
従来、有機重合体を溶融紡糸して合成繊維を製造するにあたって、紡糸操作や、それに続く延伸、巻取り、編織等の種々の処理工程を円滑に行うために、繊維にいわゆる油剤と称される処理剤を施すことが広く行われている。
産業資材用繊維の紡糸、延伸工程を円滑に進めるために種々の処理剤が目的に応じて使用されている。近年、生産性及び品質向上のため、ますます紡糸及び延伸速度が高速化、かつ延伸ローラー等の加熱体の高温化が進んでいる。このような過酷な条件下で紡糸されるため、紡糸、延伸工程においては毛羽等が発生し易くなる。特に、高温における熱セットは、油剤の熱分解、変性及び発煙等を生じて、加熱ローラー等の機器が変性物、分解物及びタール等により汚染されて、それが断糸や毛羽発生の原因になっている。
そこで、多価アルコールチオエステル系化合物を含有する合成繊維用処理剤を用いることにより、発煙及び断糸を低減させる技術が知られている(特許文献1)。
特開平5−263361号公報
しかしながら、上記のような過酷な条件下においては発煙を充分に低減させることができず、延伸ローラーと繊維との間に発生する摩擦が大きい問題がある。
本発明は、発煙が少なく、延伸ローラー上に蓄積するタールが軟らかいためタールを除去しやすく、延伸ローラーと繊維との間に発生する摩擦が小さい合成繊維用処理剤及び合成繊維の製造方法を提供すること目的とする。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に至った。
すなわち本発明は、下記一般式(1)で表される化合物(A)を含有する合成繊維用処理剤であって、合成繊維用処理剤が含有する全ての化合物(A)におけるR及びRがそれぞれ炭素数11〜15のモノアルコールの残基である化合物(A1)とR及びRがそれぞれ炭素数24〜28のモノアルコールの残基である化合物(A2)との重量比率{(A1)/(A2)}が0.001〜0.1である合成繊維用処理剤;及び前記合成繊維の製造方法である。
O−CO−(CH−S−(CH−CO−OR (1)
[一般式(1)中、R及びRは、それぞれ独立に炭素数1〜32のモノアルコール(a)からヒドロキシル基を除いた残基であり、m及びnはそれぞれ独立に1〜10の整数を表す。]
本発明の合成繊維用処理剤を用いれば、発煙が少なく、延伸ローラー上に蓄積するタールが軟らかいためタールを除去しやすく、延伸ローラーと繊維との間に発生する摩擦が小さいという効果を奏する。
本発明の合成繊維用処理剤は、下記一般式(1)で表される化合物(A)を含有する。
O−CO−(CH−S−(CH−CO−OR (1)
[一般式(1)中、R及びRは、それぞれ独立に炭素数1〜32のモノアルコール(a)からヒドロキシル基を除いた残基であり、m及びnはそれぞれ独立に1〜10の整数を表す。]
一般式(1)において、R及びRは、それぞれ独立に炭素数1〜32のモノアルコール(a)からヒドロキシル基を除いた残基である。
モノアルコール(a)としては、例えば、メタノール、エタノール、炭素数3〜7の直鎖又は分岐のモノアルコール{プロパノール及びブタノール等}、炭素数8〜32の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐のモノアルコール{オクチルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、デシルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール及びベヘニルアルコール等の天然アルコール並びにチーグラー法アルコール、オキソ法アルコール及びセカンダリーアルコール等の合成アルコール等}等が挙げられる。
一般式(1)において、m及びnはそれぞれ独立に1〜10の整数であり、延伸ローラーと繊維との間に発生する摩擦を小さくする観点から、1〜5が好ましく、さらに好ましくは2である。
本発明において、合成繊維用処理剤が含有する全ての化合物(A)におけるR及びRがそれぞれ炭素数11〜15のモノアルコールの残基である化合物(A1)とR及びRがそれぞれ炭素数24〜28のモノアルコールの残基である化合物(A2)との重量比率{(A1)/(A2)}は0.001〜0.1であり、0.003〜0.09が好ましく、更に好ましくは0.005〜0.08である。
重量比率{(A1)/(A2)}が0.001未満であると、延伸ローラーと繊維との間に発生する摩擦が大きくなり、断糸及び毛羽が発生する可能性が高くなる。0.1を超えると発煙性が高くなり、タールが硬くなり除去しにくくなる。
化合物(A)における化合物(A1)としては、炭素数が11〜15のアルキルアルコール(例えば、ドデシルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、ペンタデカノール及び2−ヘキシルオクタノール等)のうち1種以上と炭素数4〜22の含硫黄脂肪族ジカルボン酸(例えば、チオジ酢酸、3,3’−チオジプロピオン酸、4,4’−チオジ酪酸、5,5’−チオジ吉草酸、6,6’−チオジヘキサン酸、8,8’−チオジオクタン酸及び10,10’−チオジデカン酸等)とのジエステル等が挙げられ、具体的には、ドデシルアルコールとチオジプロピオン酸とのジエステル、ラウリルアルコールとチオジプロピオン酸とのジエステル、トリデシルアルコールとチオジプロピオン酸とのジエステル、ミリスチルアルコールとチオジプロピオン酸とのジエステル、ペンタデカノールとチオジプロピオン酸とのジエステル、2−ヘキシルオクタノールとチオジプロピオン酸とのジエステル、炭素数が11〜15のアルキルアルコールのうち2種のアルキルアルコールとチオジプロピオン酸とのジエステル等が挙げられる。
化合物(A)における化合物(A2)としては、炭素数が24〜28のアルキルアルコール(例えば、テトラコサノール、ペンタコサノール、ヘキサコサノール、ヘプタコサノール、オクタコサノール、2−デシルテトラデカノール、2−デシルヘキサデカノール及び2−デシルオクタデカノール等)のうち1種以上と炭素数4〜22の含硫黄脂肪族ジカルボン酸(例えば、チオジ酢酸、3,3’−チオジプロピオン酸、4,4’−チオジ酪酸、5,5’−チオジ吉草酸、6,6’−チオジヘキサン酸、8,8’−チオジオクタン酸及び10,10’−チオジデカン酸等)とのジエステル等が挙げられ、具体的には、テトラコサノールとチオジプロピオン酸とのジエステル、ペンタコサノールとチオジプロピオン酸とのジエステル、ヘキサコサノールとチオジプロピオン酸とのジエステル、ヘプタコサノールとチオジプロピオン酸とのジエステル、オクタコサノールとチオジプロピオン酸とのジエステル、2−デシルテトラデカノールとチオジプロピオン酸とのジエステル、炭素数が24〜28のアルキルアルコールのうち2種のアルキルアルコールとチオジプロピオン酸とのジエステル等が挙げられる。
化合物(A)の含有量は、合成繊維用処理剤中の不揮発性成分の重量を基準として、発煙性とタール硬さの観点から、10〜60重量%が好ましく、さらに好ましくは12〜55重量%である。
なお、本発明において、不揮発性成分とは、試料1gをガラス製シャーレ中で蓋をせず、130℃45分間循風乾燥機で加熱乾燥した後の残渣である。
本発明の合成繊維用処理剤は、処理剤の各成分の相溶性の観点から、上記化合物(A)以外に、下記一般式(2)で表される化合物(B)を含有することが好ましい。
O−(RO)−CO−(CH−S−(CH−CO−(OR−OR (2)
[一般式(2)中、R及びRは、それぞれ独立に炭素数1〜32のモノアルコール(a)からヒドロキシル基を除いた残基であり、R及びRはそれぞれ独立に炭素数2〜4のアルキレン基を表し、p及びsはそれぞれ独立に0〜20の整数を表し、2以上ある場合のR及びRは同一でも異なっていてもよく、p及びsの合計は1〜40の整数であり、q及びrはそれぞれ独立に1〜10の整数を表す。]
一般式(2)において、R及びRは、それぞれ独立に炭素数1〜32のモノアルコール(a)からヒドロキシル基を除いた残基である。モノアルコール(a)としては、一般式(1)におけるモノアルコール(a)と同様のものが挙げられる。
モノアルコール(a)としては、処理剤の各成分の相溶性の観点から、炭素数8〜24の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐モノアルコールが好ましい。
一般式(2)において、R及びRはそれぞれ独立に炭素数2〜4のアルキレン基を表し、具体的には、エチレン基、1,2−プロピレン基又は1,3−プロピレン基、1,2−、1,3−又は1,4−ブチレン基等が挙げられ、発煙性の観点から、エチレン基及び1,2−プロピレン基が好ましく、更に好ましくはエチレン基である。
Oは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基を表し、具体的には、エチレンオキシ基、1,2−又は1,3−プロピレンオキシ基、1,2−、1,3−又は1,4−ブチレンオキシ基等が挙げられ、発煙性の観点から、エチレンオキシ基及び1,2−プロピレンオキシ基が好ましく、更に好ましくはエチレンオキシ基である。
ORは炭素数2〜4のオキシアルキレン基を表し、具体的には、オキシエチレン基、オキシプロピレン基(−O−CH−CH−CH−、−O−CH(CH)−CH−、−O−CH−CH(CH)−等)、オキシブチレン基(−O−CH−CH−CH−CH−、−O−CH(CH)−CH−CH−、−O−CH−CH(CH)−CH−、−O−CH−CH−CH(CH)−等)等が挙げられ、発煙性の観点から、オキシエチレン基及びオキシプロピレン基が好ましく、更に好ましくはオキシエチレン基である。
pは0〜20の整数を表し、発煙性及び外観安定性の観点から、1〜10が好ましい。
sは0〜20の整数を表し、発煙性及び外観安定性の観点から、1〜10が好ましい。
p及びsの合計は1〜40であり、処理剤の各成分の相溶性の観点から、1〜30が好ましく、更に好ましくは1〜20である。
p及び/又はsが2以上である場合、2以上あるR及び/又はR、RO及び/又はORはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
一般式(2)において、q及びrはそれぞれ独立に1〜10の整数を表し、外観安定性の観点から、1〜5が好ましく、さらに好ましくは2である。
化合物(B)としては、化合物(A)以外であって、上記炭素数1〜32のモノアルコール(a)のアルキレン(炭素数2〜4)オキサイド(例えば、エチレンオキサイド(以下、EOと略記)、1,2−又は1,3−プロピレンオキサイド(以下、POと略記)、1,2−、1,3−又は1,4−ブチレンオキサイド(以下、BOと略記)等)1〜20モル付加物及びモノアルコール(a)からなる群より選ばれる少なくとも1種と、炭素数4〜22の含硫黄脂肪族ジカルボン酸(例えば、チオジ酢酸、3,3’−チオジプロピオン酸、4,4’−チオジ酪酸、5,5’−チオジ吉草酸、6,6’−チオジヘキサン酸、8,8’−チオジオクタン酸及び10,10’−チオジデカン酸等)とのジエステル等が挙げられ、具体的には、ラウリルアルコールEO3モル付加物とチオジプロピオン酸とのジエステル、ミリスチルアルコールEO3モル付加物とチオジプロピオン酸とのジエステル等が挙げられる。
化合物(B)の含有量は、合成繊維用処理剤中の不揮発性成分の重量を基準として、処理剤の各成分の相溶性の観点から、1〜60重量%が好ましく、さらに好ましくは5〜50重量%である。
化合物(A)及び化合物(B)は、種々の方法で製造できる。例えば、炭素数4〜22の含硫黄脂肪族ジカルボン酸{チオジ酢酸、3,3’−チオジプロピオン酸、4,4’−チオジ酪酸、5,5’−チオジ吉草酸、6,6’−チオジヘキサン酸、8,8’−チオジオクタン酸及び10,10’−チオジデカン酸等}又はその低級アルキルエステルとモノアルコール(a)又はモノアルコール(a)のアルキレンオキサイド(以下、AOと略記する)付加物(アルキレン基の炭素数は2〜4、付加モル数は1〜20)とを反応させることによって得られる。
反応条件としては、温度が165℃〜170℃、減圧度が2.7〜4kPaであると、化合物(A)及び化合物(B)の酸価が低くなり、より発煙性が低くなるので好ましい。また、含硫黄脂肪族ジカルボン酸におけるカルボキシル基とモノアルコール(a)又はモノアルコール(a)のAO付加物におけるヒドロキシル基との比率(COOH/OH)を1より小さくすることにより酸価が低くなり、より発煙性が低くなるので好ましい。
本発明の合成繊維用処理剤は、ポリアルキレングリコールの脂肪酸エステル(C1)、多価アルコールAO付加物の脂肪酸エステル(C2)、1価アルコールAO付加物(C3)及びヒドロキシル基を有する動植物油のAO付加物(C4)からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物(C)を含有してもよい。
化合物(C)は繊維製造工程後に繊維から合成繊維用処理剤を水で洗い落しやすくするために用いられるものであり、合成繊維用処理剤の乳化性を向上させる機能がある。
ポリアルキレングリコールの脂肪酸エステル(C1)としては、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定した重量平均分子量(以下、Mwと略記する)が200〜1,000のポリアルキレングリコール(アルキレングリコールとしては炭素数2〜3のものが含まれ、具体的にはポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコール等)と、炭素数8〜18の脂肪族カルボン酸[脂肪族飽和カルボン酸(カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、イソトリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸及びイソステアリン酸等)並びに動植物油脂肪酸(ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、硬化ヒマシ油脂肪酸及び硬化牛脂脂肪酸等)等]とのエステル化物等が挙げられる。
具体的には、ポリエチレングリコール(Mw:200)のヤシ油脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール(Mw:400)のラウリン酸エステル、ポリエチレングリコール(Mw:600)のカプリン酸エステル、ポリエチレングリコール(Mw:1000)の2−エチルヘキサン酸エステル及びポリプロピレングリコール(Mw:400)のヤシ油脂肪酸エステル等が挙げられる。
ポリアルキレングリコールの脂肪酸エステル(C1)のMwは、GPCを用いて以下の条件で測定することができる。
<Mwの測定条件>
機種:HLC−8120[東ソー(株)製]
カラム:TSK gel SuperH4000
TSK gel SuperH3000
TSK gel SuperH2000
[いずれも東ソー(株)製]
カラム温度:40℃
検出器:RI
溶媒:テトラヒドロフラン
流速:0.6ml/分
試料濃度:0.25重量%
注入量:10μl
標準:ポリオキシエチレングリコール
[東ソー(株)製;TSK STANDARDPOLYETHYLENE OXIDE]データ処理装置:SC−8020[東ソー(株)製]
多価アルコールAO付加物の脂肪酸エステル(C2)としては、炭素数3〜6の脂肪族多価(2〜6価)アルコール[炭素数4〜6の脂肪族2価アルコール(1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール及びネオペンチルグリコール等)、炭素数3〜6の脂肪族3〜6価アルコール(グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール及びソルビタン等)]の炭素数2〜12のAO(好ましくはアルキレン基の炭素数が2〜4)付加物と、炭素数8〜24の脂肪族モノカルボン酸[脂肪族飽和モノカルボン酸(カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、イソトリデカン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸及びイソステアリン酸等)、動植物油脂肪酸(ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、硬化ヒマシ油脂肪酸及び硬化牛脂脂肪酸等)]とのエステル化物等が挙げられる。
AOの平均付加モル数は、合成繊維用処理剤の乳化性の観点から、1〜80が好ましく、さらに好ましくは5〜50である。
具体的には、1,4−ブタンジオールエチレンオキサイド(以下、EOと略記する)20モル付加物のステアリン酸モノ又はジエステル、ネオペンチルグリコールEO25モル付加物の硬化牛脂脂肪酸モノ又はジエステル、トリメチロールプロパンEO24モル付加物のラウリン酸モノ、ジ又はトリエステル、トリメチロールプロパンEO24モル付加物のステアリン酸モノ、ジ又はトリエステル、ペンタエリスリトールEO20モル付加物のヤシ油脂肪酸モノ、ジ、トリ又はテトラエステル、ソルビタンEO20モル付加物のオレイン酸モノ、ジ、トリ又はテトラエステル及びソルビタンEO20モル付加物のパーム油脂肪酸モノ、ジ、トリ又はテトラエステル等が挙げられる。
(C2)としては、合成繊維用処理剤の乳化性の観点から、トリメチロールプロパンEO付加物の脂肪酸エステル及びソルビタンEO付加物の脂肪酸エステルが好ましい。
多価アルコールAO付加物の脂肪酸エステル(C2)は、種々の方法で製造できる。例えば、上記多価アルコールAO付加物と上記脂肪酸とを触媒の存在下でエステル化反応させることにより製造することができる。
反応条件としては、温度を165℃〜170℃、減圧度を2.7〜4kPaとすることで、(C2)の酸価がより低くなり、発煙性が低下するので好ましい。また、脂肪酸におけるカルボキシル基と多価アルコールAO付加物におけるヒドロキシル基との比率(COOH/OH)を1より小さくすることにより酸価がより低くなり、発煙性が低くなるので好ましい。
1価アルコールAO付加物(C3)としては、例えば、炭素数4〜26の直鎖又は分岐アルキルの1価アルコール(ブタノール、ヘキサノール、オクタノール、2−エチルヘキサノール、デカノール、イソデカノール、分岐デカノール、ウンデカノール、イソウンデカノール、分岐ウンデカノール、ドデカノール、イソドデカノール、分岐ドデカノール、トリデカノール、イソトリデカノール、分岐トリデカノール、テトラデカノール、分岐テトラデカノール、ペンタデカノール、ヘキサデカノール、オクタデカノール、イソオクタデカノール、分岐オクタデカノール、2−オクチルデカノール、2−デシルドデカノール、2−デシルテトラデカノール、2−デシルペンタデカノール、2−ウンデシルテトラデカノール及び2−ウンデシルペンタデカノール等)のAO(アルキレン基の炭素数が2〜12のものが挙げられ、好ましくはアルキレン基の炭素数が2〜4)付加物が挙げられる。
AOの付加モル数は、合成繊維用処理剤の乳化性の観点から、1〜80が好ましく、さらに好ましくは5〜50である。
具体的には、n−ブタノールのEO11モル付加物、n−ヘキサノールのEO9モル付加物、n−オクタノールのEO11モル付加物、2−エチルヘキサノールのEO12モル付加物、イソデシルアルコールのEO8モル付加物、n−ブタノールのEO42モル付加物、2−エチルヘキサノールのEO40モル付加物、イソデシルアルコールのEO38モル付加物、ドデカノールのEO12モル付加物、分岐ドデカノールのEO5モル付加物、
トリデカノールのEO13モル付加物、分岐トリデカノールのEO5モル付加物、テトラデカノールのEO12モル付加物、分岐テトラデカノールのEO5モル付加物、オクタデカノールのEO13モル付加物、分岐オクタデカノールのEO12モル付加物、2−オクチルデカノールのEO15モル付加物、2−デシルテトラデカノールのEO13モル付加物、2−デシルペンタデカノールのEO13モル付加物、2−ウンデシルテトラデカノールのEO13モル付加物、2−ウンデシルペンタデカノールのEO13モル付加物、n−ブタノールのEO11モル・PO8モルランダム付加物、n−ヘキサノールのEO9モル・PO7モルランダム付加物、n−オクタノールのEO11モル・PO9モルランダム付加物、2−エチルヘキサノールのEO12モル・BO9モルランダム付加物、イソデシルアルコールのEO8モル・THF6モルランダム付加物、n−ブタノールのEO42モル・PO32モルランダム付加物、2−エチルヘキサノールのEO40モル・PO30モルランダム付加物、イソデシルアルコールのEO38モル・PO28モルランダム付加物、ドデカノールのEO12モル・PO8モルランダム付加物、トリデカノールのEO13モル・PO7モルランダム付加物、分岐トリデカノールのEO12モル・PO9モルランダム付加物、オクタデカノールのEO13モル・PO9モルランダム付加物、分岐オクタデカノールのEO12モル・PO7モルランダム付加物、2−オクチルデカノールのEO15モル・PO10モルランダム付加物、2−デシルテトラデカノールのEO13モル・PO9モルランダム付加物、2−デシルペンタデカノールのEO13モル・PO9モルランダム付加物、2−ウンデシルテトラデカノールのEO13モル・PO9モルランダム付加物、2−ウンデシルペンタデカノールのEO13モル・PO9モルランダム付加物、n−ブタノールのPO17モル・EO15モルブロック付加物、n−ヘキサノールのPO16モル・EO14モルブロック付加物、n−オクタノールのPO15モル・EO13モルブロック付加物、2−エチルヘキサノールのPO15モル・EO13モルブロック付加物、2−エチルヘキサノールのPO20モル・EO9モルブロック付加物、デシルアルコールのPO15モル・EO12モルブロック付加物、イソデシルアルコールのPO18モル・EO7モルブロック付加物、ドデカノールのEO12モル・PO8モルブロック付加物、トリデカノールのEO13モル・PO7モルブロック付加物、分岐トリデカノールのEO12モル・PO9モルブロック付加物、オクタデカノールのEO13モル・PO9モルブロック付加物、分岐オクタデカノールのEO12モル・PO7モルブロック付加物、2−オクチルデカノールのEO15モル・PO10モルブロック付加物、2−デシルテトラデカノールのEO13モル・PO9モルブロック付加物、2−デシルペンタデカノールのEO13モル・PO9モルブロック付加物、2−ウンデシルテトラデカノールのEO13モル・PO9モルブロック付加物及び2−ウンデシルペンタデカノールのEO13モル・PO9モルブロック付加物等が挙げられる。
(C3)としては、合成繊維用処理剤の乳化性の観点から、炭素数6〜20の1価アルコールAO付加物が好ましく、さらに好ましくは付加するAOの内、少なくとも1モル以上がEOである炭素数6〜20の1価アルコールAO付加物である。
ヒドロキシル基を有する動植物油のAO付加物(C4)としては、水酸基を有する動植物油(硬化ヒマシ油等)のAO(アルキレン基の炭素数が2〜12のものが挙げられ、好ましくはアルキレン基の炭素数が2〜4)の付加物等が挙げられる。
具体的には、硬化ヒマシ油のEO10モル付加物及び硬化ヒマシ油のEO25モル付加物等が挙げられる。
(C4)としては、合成繊維用処理剤の乳化性の観点から、硬化ヒマシ油のEO付加物が好ましく、さらに好ましくは硬化ヒマシ油のEO10〜50モル付加物である。
乳化剤成分(C)としては、1種を用いてもよく、2種以上を併用してもよい。乳化剤成分(C)としては、ヒドロキシル基を有する動植物油のAO付加物の脂肪酸エステル(C5)を用いてもよい。ヒドロキシル基を有する動植物油のAO付加物の脂肪酸エステル(C5)としては、ヒドロキシル基を有する動植物油のAO付加物と、脂肪族モノカルボン酸とのエステル(モノエステル、ジエステル及びトリエステル)が挙げられる。ヒドロキシル基を有する動植物油のAO付加物としては上記(C4)と同一の化合物が挙げられる。脂肪族モノカルボン酸としては、上記(C2)で例示した炭素数8〜24の脂肪族モノカルボン酸が挙げられる。(C5)としては、硬化ヒマシ油のEO付加物のオレイン酸エステルが好ましく、さらに好ましくは硬化ヒマシ油のEO10〜50モル付加物のトリオレートである。
乳化剤成分(C)のうち、合成繊維用処理剤の乳化性の観点から、多価アルコールAO付加物の脂肪酸エステル(C2)、1価アルコールAO付加物(C3)及び水酸基を有する動植物油のAO付加物(C4)からなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましく、さらに好ましくは1価アルコールAO付加物(C3)及び水酸基を有する動植物油のAO付加物(C4)からなる群より選ばれる少なくとも1種である。
乳化剤成分(C)の含有量は、合成繊維用処理剤中の不揮発性成分の重量を基準として、合成繊維用処理剤の乳化性を向上させる観点から、5〜50重量%が好ましく、さらに好ましくは18〜48重量%である。
本発明の合成繊維用処理剤には、さらに(A)及び(C)以外の脂肪族カルボン酸と脂肪族アルコールとのエステル化物(D)を含有してもよい。(D)を含有すると、繊維に平滑性を付与し、紡糸時に延伸ローラーと繊維との間に発生する摩擦をより低減することができる。
脂肪族カルボン酸と脂肪族アルコールとのエステル化物(D)を構成する脂肪酸としては、炭素数8〜24の脂肪族モノカルボン酸及び炭素数4〜24の脂肪族ジカルボン酸が含まれる。
炭素数8〜24の脂肪族モノカルボン酸として、具体的には、炭素数8〜24の脂肪族飽和モノカルボン酸(カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、イソトリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸及びイソステアリン酸等)、炭素数8〜24の脂肪族不飽和モノカルボン酸(オレイン酸、エライジン酸、リノール酸及びリノレン酸等)、動植物油脂肪酸(ヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、ヒマシ油脂肪酸、硬化ヒマシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸及び豚脂脂肪酸等)等]等が挙げられる。
炭素数4〜24の脂肪族ジカルボン酸としては、炭素数4〜24の脂肪族飽和ジカルボン酸(コハク酸及びアジピン酸等)等が挙げられる。
脂肪族カルボン酸と脂肪族アルコールとのエステル化物(D)を構成する脂肪族アルコールとしては、以下のものが挙げられる。例えば、(x1)炭素数8〜32の脂肪族1価アルコール[脂肪族飽和1価アルコール(例えば、ラウリルアルコール、パルミチルアルコール、イソステアリルアルコール、2−デシルテトラデカノール及び2−オクチルドデカノール等)、脂肪族不飽和1価アルコール(オレイルアルコール等)];(x2)炭素数4〜24の脂肪族多価(好ましくは2〜6価)アルコール[脂肪族飽和2価アルコール(1,6−ヘキサンジオール及びネオペンチルグリコール等)及び脂肪族飽和3〜6価アルコール(トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール及びソルビトール等)等]等が挙げられる。
(D)としては、平滑性の観点から、脂肪族カルボン酸と脂肪族1〜4価アルコールとのエステル化物が好ましく、さらに好ましくは脂肪族カルボン酸と脂肪族1〜3価アルコールとのエステル化物である。
脂肪族カルボン酸と脂肪族アルコールとのエステル化物(D)は、種々の方法で製造できる。例えば、上記脂肪族アルコール{(x1)及び/又は(x2)}と上記脂肪族カルボン酸とをエステル化反応させることにより製造することができる。
反応条件としては、温度を165℃〜170℃、減圧度を2.7〜4kPaとすることで、(D)の酸価が低くなり、より発煙性が低くなるので好ましい。また、脂肪族カルボン酸におけるカルボキシル基と脂肪族アルコールにおけるヒドロキシル基との比率(COOH/OH)を1より小さくすると、酸価が低くなり、より発煙性が低くなるので好ましい。
脂肪族カルボン酸と脂肪族アルコールとのエステル化物(D)と化合物(A)との合計含有量は、合成繊維用処理剤中の不揮発性成分の重量を基準として、摩擦を下げる観点から、30〜90重量%が好ましく、更に好ましくは35〜85重量%である。
本発明の合成繊維用処理剤には、さらにシリコーンオイル(E)を含有してもよい。(E)を含有すると、より延伸ローラーと繊維との間に発生する摩擦を小さくすることができる。
(E)としては、置換基がメチル基やフェニル基のみであるストレートシリコンやその他置換基が導入された変性シリコーン等が含まれ、具体的には、ポリジメチルシロキサン、ポリメチルオクチルシロキサン及びアルキル変性シリコーン等が挙げられる。
シリコーンオイル(E)の含有量は、合成繊維用処理剤中の不揮発性成分の重量を基準として、延伸ローラーと繊維との間に発生する摩擦を小さくする観点から、0.01〜10重量%が好ましく、さらに好ましくは0.05〜2重量%である。
本発明の合成繊維用処理剤には、その性能を損なわない範囲でその他の公知成分(G)を含有することができる。
(G)としては、pH調整剤(水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム等の金属アルカリ、アルキルアミン及びアルキルアミンのAO付加物等の有機アミン、オレイン酸等の有機酸等)、制電剤(脂肪酸石鹸等)、表面調整剤(ジメチルポリシロキサン及びアルキル変性シリコーン等)、紫外線吸収剤、酸化防止剤(イルガノックス245及びイルガノックス565等のヒンダードフェノール系酸化防止剤等)、粘度調整剤及び外観調整剤等が挙げられる。
その他の公知成分(G)の合計含有量は、合成繊維用処理剤の重量に基づいて、好ましくは10重量%以下である。
本発明の合成繊維用処理剤の1重量%水希釈液のpHは、紡糸設備及び繊維加工設備の腐食防止の観点から、5〜9が好ましく、さらに好ましくは6〜8である。
なお、本発明においてpHは、JIS Z 8802に準拠して25℃で測定した値である。
本発明の合成繊維用処理剤の25℃での動粘度は、断糸及び毛羽を防止する観点から、20〜500mm/sが好ましく、さらに好ましくは40〜400mm/sである。
なお、合成繊維用処理剤の粘度は、ウベローデ粘度計により測定した値である。
本発明の合成繊維用処理剤の製造方法については特に制限がなく、種々の方法を用いることができる。例えば、化合物(A)及び化合物(B)と、必要により乳化剤成分(C)、脂肪族カルボン酸と脂肪族アルコールとのエステル化物(D)、シリコーンオイル(E)及びその他の公知成分(G)を常温(例えば25℃)又は必要により加熱(例えば30〜90℃)して均一に混合することにより得ることができる。各成分の配合順序、配合方法は特に限定されない。
本発明の合成繊維用処理剤は、紡糸及び延伸時の発煙を低減し作業環境を向上させ、延伸ローラー上にできるタールが軟らかいのでタールを除去しやすく、延伸ローラーと繊維との間に発生する摩擦を小さくすることができるので、産業資材に用いられる合成繊維用処理剤として用いることができる。
本発明の合成繊維の製造方法は、合成繊維の重量に基づいて、本発明の合成繊維用処理剤を、0.1〜3重量%となるよう合成繊維に付着させる工程を含む製造方法である。
合成繊維用処理剤の合成繊維への付着方法としては、公知の方法等が使用でき、ローラー又はガイド給油装置等を用いて、紡糸工程、延伸工程又は巻取り前に付与することができる。
本発明の合成繊維用処理剤の合成繊維に対する付着率は、製糸性及び後加工性の観点から、処理前の合成繊維の重量に基づいて、好ましくは0.5〜1重量%である。
本発明の合成繊維の製造方法としては、本発明の合成繊維用処理剤を鉱物油(F)中に15〜90重量%の濃度で含有させた鉱物油溶液とし、該溶液を合成繊維に対し合成繊維用処理剤として0.1〜3重量%となるよう付着させることが好ましい。
鉱物油(F)としては、25℃における動粘度が10〜3,000mm/sである鉱物油(例えば、25℃における動粘度が200mm/sである精製スピンドル油、25℃における動粘度が100mm/sである流動パラフィン等)等が挙げられる。
鉱物油溶液中の合成繊維用処理剤の含有量は、紡糸時の操業性の観点から、鉱物油溶液の重量を基準として、15〜90重量%が好ましい。
本発明の合成繊維の製造方法においては、さらに熱延伸する工程を含むことができる。熱延伸する際の温度としては、繊維に熱を充分に伝達する観点並びに糸物性(強度、伸度及び熱収縮率等)を適正化する観点から、210〜260℃が好ましい。
本発明において、合成繊維としては、産業資材に用いられる合成繊維が好ましく、さらに好ましくはエアバッグ用ナイロン繊維、シートベルト用繊維及びタイヤコード用繊維である。
本発明の合成繊維用処理剤で処理された合成繊維(産業資材)は、シートベルト、タイヤコード及びエアバッグ等の用途に使用することができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。以下、部は重量部を意味する。
<製造例1:(A1−1)の製造>
撹拌機、熱電対を備えた1リットルの四ツ口フラスコに、チオジプロピオン酸89g(0.5モル)、ラウリルアルコール186g(1.0モル)、エステル化触媒であるパラトルエンスルホン酸を0.5g、着色防止剤として50重量%次亜リン酸水溶液0.4gを仕込み、窒素雰囲気下、徐々に165℃まで昇温し、10時間、減圧度2.7kPaで、エステル化反応を行った。95℃まで冷却し、ケイ酸アルミニウム(協和化学工業(株)製、「キョーワード700SL」)1.5gを加え、30分間撹拌した。その後、ろ紙(ろ紙NO.1、アドバンテック製)上に珪藻土を厚さ5mmで敷き、濾過を行いラウリルアルコールとチオジプロピオン酸とのジエステル(A1−1)を得た。(A1−1)の酸価は1.5mgKOH/gであった。
<製造例2:(A1−2)の製造>
製造例1において、「ラウリルアルコール186g(1.0モル)」に代えて「ミリスチルアルコール214g(1.0モル)」を用いる以外は同様にしてミリスチルアルコールとチオジプロピオン酸とのジエステル(A1−2)を得た。(A1−2)の酸価は1.5mgKOH/gであった。
<製造例3:(A2−1)の製造>
製造例1において、「ラウリルアルコール186g(1.0モル)」に代えて「2−デシルテトラデカノール367g(1.0モル)」を用いる以外は同様にして2−デシルテトラデカノールとチオジプロピオン酸とのジエステル(A2−1)を得た。(A2−1)の酸価は1.5mgKOH/gであった。
<製造例4:(A2−2)の製造>
製造例1において、「ラウリルアルコール186g(1.0モル)」に代えて「オクタコサノール410g(1.0モル)」を用いる以外は同様にしてオクタコサノールとチオジプロピオン酸とのジエステル(A2−2)を得た。(A2−2)の酸価は1.5mgKOH/gであった。
<製造例5:(B−1)の製造>
製造例1において、ラウリルアルコール186g(1.0モル)」に代えて「ラウリルアルコールEO3モル付加物318g(1.0モル)」を用いる以外は同様にしてラウリルアルコールEO3モル付加物とチオジプロピオン酸とのジエステル(B−1)を得た。(B−1)の酸価は1.5mgKOH/gであった。
<製造例6:(B−2)の製造>
製造例5において、ラウリルアルコール186gに代えて、ミリスチル270g用いたこと以外は製造例5と同様にして、ミリスチルアルコールEO3モル付加物とチオジプロピオン酸とのジエステル(B−2)を得た。
<製造例7:(C2−1)の製造>
撹拌機、熱電対を備えた1リットルの四ツ口フラスコに、ステアリン酸183g(0.64モル)、トリメチロールプロパンEO24モル付加物347g(0.29モル)、エステル化触媒であるパラトルエンスルホン酸を0.5g、着色防止剤として50重量%次亜リン酸水溶液0.4gを仕込み、窒素雰囲気下、徐々に165℃まで昇温し、10時間、減圧度2.7kPaで、エステル化反応を行った。95℃まで冷却し、ケイ酸マグネシウム(協和化学工業(株)製、「キョーワード600S」)1.5gを加え、30分間撹拌した。その後、ろ紙(ろ紙NO.1、アドバンテック製)上に珪藻土を厚さ5mmで敷き、濾過を行いトリメチロールプロパンEO24モル付加物とステアリン酸とのジエステル(C2−1)を得た。(C2−1)の酸価は1.5mgKOH/gであった。
<製造例8:(C3−1)の製造>
乾燥したAOA反応槽に2−エチルヘキシルアルコール46g(0.35モル)、触媒である水酸化カリウム1.6gを仕込み、減圧窒素置換を行った後、100℃まで昇温し、減圧度2.7kPaで90分間脱水を行った。脱水後160℃まで昇温し、プロピレンオキサイド284g(4.9モル)を徐々に仕込み圧力0.5MPa(G)で反応を行った。圧力平衡となるまで熟成を行った後、エチレンオキサイド194g(4.4モル)を徐々に仕込み圧力0.5MPa(G)で反応を行った。ケイ酸マグネシウム(協和化学工業(株)製、「キョーワード600S」)0.8gを加え80℃で30分間撹拌した。その後、ろ紙(ろ紙NO.1、アドバンテック製)上に珪藻土を厚さ5mmで敷き、濾過を行い2−エチルヘキシルアルコールPO14モルEO12.5モル付加物(C3−1)を得た。
<製造例9:(C4−1)の製造>
乾燥したAOA反応槽に硬化ひまし油280g(0.3モル)、触媒である水酸化カリウム3.4gを仕込み、減圧窒素置換を行った後、100℃まで昇温し、減圧度2.7kPaで90分間脱水を行った。脱水後160℃まで昇温し、エチレンオキサイド335g(7.6モル)を徐々に仕込み圧力0.5MPa(G)で反応を行った。圧力平衡となるまで熟成を行った後、ケイ酸マグネシウム(協和化学工業(株)製、「キョーワード600S」)1.6gを加え80℃で30分間撹拌した。その後、ろ紙(ろ紙NO.1、アドバンテック製)上に珪藻土を厚さ5mmで敷き、濾過を行い硬化ヒマシ油EO25モル付加物(C4−1)を得た。
<製造例10:(C4−2)の製造>
製造例6において、エチレンオキサイド335g(7.6モル)」に代えて「エチレンオキサイド132g(3.0モル)」を用いる以外は同様にして硬化ヒマシ油EO10モル付加物(C4−2)を得た。
<製造例11:(C5−1)の製造>
撹拌機、熱電対を備えた1リットルの四ツ口フラスコに、オレイン酸254g(0.9モル)、硬化ヒマシ油EO20モル付加物544g(0.3モル)、エステル化触媒であるパラトルエンスルホン酸を0.5g、着色防止剤として50重量%次亜リン酸水溶液0.4gを仕込み、窒素雰囲気下、徐々に165℃まで昇温し、10時間、減圧度2.7kPaで、エステル化反応を行った。95℃まで冷却し、ケイ酸マグネシウム(協和化学工業(株)製、「キョーワード600S」)1.5gを加え、30分間撹拌した。その後、ろ紙(ろ紙NO.1、アドバンテック製)上に珪藻土を厚さ5mmで敷き、濾過を行い硬化ヒマシ油EO20モル付加物トリオレート(C5−1)を得た。
<製造例12:(D1−1)の製造>
撹拌機、熱電対を備えた1リットルの四ツ口フラスコに、ステアリン酸193g(0.68モル)、2−オクチルドデカノール220g(0.74モル)、エステル化触媒であるパラトルエンスルホン酸を0.5g、着色防止剤として50重量%次亜リン酸水溶液0.4gを仕込み、窒素雰囲気下、徐々に165℃まで昇温し、10時間、減圧度2.7kPaで、エステル化反応を行った。95℃まで冷却し、ケイ酸マグネシウム(協和化学工業(株)製、「キョーワード600S」)1.0gを加え、30分間撹拌した。その後、ろ紙(ろ紙NO.1、アドバンテック製)上に珪藻土を厚さ5mmで敷き、濾過を行い2−オクチルドデカノールのステアリン酸エステル(D1−1)を得た。(D1−1)の酸価は1.5mgKOH/gであった。
<製造例13:(G2−1)の製造>
乾燥したAOA反応槽に牛脂アルキルアミン81g(0.3モル)、触媒である水酸化カリウム3.4gを仕込み、減圧窒素置換を行った後、100℃まで昇温し、減圧度2.7kPaで90分間脱水を行った。脱水後160℃まで昇温し、エチレンオキサイド198g(4.5モル)を徐々に仕込み圧力0.5MPa(G)で反応を行った。圧力平衡となるまで熟成を行い牛脂アルキルアミンEO15モル付加物(G2−1)を得た。
<実施例1〜8及び比較例1〜4>
各成分を表1に記載の配合重量部で配合し、実施例1〜8及び比較例1〜4の合成繊維用処理剤を調整した。
Figure 2021116514
なお、表1における各成分は以下の通りである。
(A1−1):製造例1で得たラウリルアルコールとチオジプロピオン酸とのジエステル(A1−2):製造例2で得たミリスチルアルコールとチオジプロピオン酸とのジエステル
(A2−1):製造例3で得た2−デシルテトラデカノールとチオジプロピオン酸とのジエステル
(A2−2):製造例4で得たオクタコサノールとチオジプロピオン酸とのジエステル
(B−1):製造例5で得たラウリルアルコールEO3モル付加物とチオジプロピオン酸とのジエステル
(B−2):製造例6で得たミリスチルアルコールEO3モル付加物とチオジプロピオン酸とのジエステル
(C2−1):製造例7で得たトリメチロールプロパンEO24モル付加物とステアリン酸とのジエステル
(C2−2):ソルビタントリオレートEO20モル付加物(三洋化成工業(株)製、「サンデット OS−200A」)
(C3−1):製造例8で得た2−エチルヘキシルアルコールPO14モルEO12.5モル付加物
(C4−1):製造例9で得た硬化ヒマシ油EO25モル付加物
(C4−2):製造例10で得た硬化ヒマシ油EO10モル付加物
(C5−1):製造例11で得た硬化ヒマシ油EO20モル付加物トリオレート
(D1−1):製造例12で得た2−オクチルドデカノールのステアリン酸エステル
(E1−1):ジメチルポリシロキサン(信越化学工業(株)製「KF−96−20CS」)
(E1−2):アルキルアラルキルポリエーテル変性シリコーン(ダウ・東レ(株)製「DOWCORNING TORAY SF−8419 FLUID」)
(G1−1):イルガノックス245
(G2−1):製造例13で得た牛脂アルキルアミンEO15モル付加物
表1に記載の実施例1〜9及び比較例1〜4の合成繊維用処理剤を用い、合成繊維用処理剤の発煙性、油膜強度、タール硬度及び加熱張力変動の評価を行った。結果を表1に示す。
<発煙性評価方法>
アルミ製キャップ(直径40mm、深さ7mm)に合成繊維用処理剤0.2gを量り取り、柴田科学(株)製の粉塵試験機で250℃で五分間加熱後の粉塵量を柴田科学(株)製デジタル粉塵計AP−632T型にてカウント数(CPM)として記録した。なお、値が低いほど、発煙性が良好であることを示す。また、15000CPM未満であれば、発煙がほとんどないと判断できるレベルである。
<油膜強度評価方法>
調整した合成繊維用処理剤を市販のナイロンエアバッグ糸(470dtx)に合成繊維用処理剤(純分)として1.0重量%となるように付着させた試験糸を、温度250℃の条件下で摩擦体(表面梨地クロムメッキ、直径5cm)に初期荷重1000g、糸速度0.5m/min、接触角180°で接触させ、接触後の荷重(g)を東レ式高荷重摩擦測定器により測定した。なお、値が低い程、摩擦が少なく、油膜強度が良好であることを意味し、荷重が1500g未満であれば断糸及び毛羽がほとんど発生しないことを示す。
<タール硬度評価方法>
・サンプル作成
SUS製シャーレ(直径50mm、深さ10mm)に合成繊維用処理剤0.5gを量り取り、エスペック(株)製の防爆型循風乾燥機SAFETY OVEN SPHH−101で250℃、ダンパ25%で24時間焼成した。
・硬度測定
合成繊維用処理剤の加熱劣化物の硬度はJIS K 5600−5−4:1999「塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第4節:引っかき硬度(鉛筆法)」に準拠し手かき法によって測定した。
作成した合成繊維用処理剤の加熱劣化物の硬度を測定した。なお、硬度が低い程、処理剤の加熱劣化物の除去性が良好であることを示す。
表1から明らかなように、重量比率{(A1)/(A2)}が本発明の範囲外又は(A1)若しくは(A2)の一方のみを含有する比較例1〜4の合成繊維用処理剤は、発煙性及びタール硬度(比較例1及び4)又はF/M摩擦張力(比較例2及び3)のいずれかの評価結果が悪く、250℃の高温での処理において満足のいくものではないことがわかる。一方、本発明の合成繊維用処理剤(実施例1〜9)を用いれば、250℃の高温での処理において、合成繊維用処理剤の発煙性、タール硬度及びF/M摩擦張力のすべての評価において問題ない値であることがわかる。したがって、本発明の合成繊維用処理剤は、高温での処理においても、発煙が少なく、延伸ローラー上に蓄積するタールが軟らかいためタールを除去しやすく、延伸ローラーと繊維との間に発生する摩擦が小さい合成繊維用処理剤であることがわかる。
本発明の合成繊維用処理剤は、発煙が少なく、延伸ローラー上に蓄積するタールが軟らかいためタールを除去しやすく、延伸ローラーと繊維との間に発生する摩擦が小さいので、近年のより紡糸、延伸速度の高速化、延伸ローラー等の加熱体の高温化においても処理剤加熱劣化物の除去性が優れており、毛羽が発生し難く長時間生産を継続でき、掃除周期を延長することが可能であり、特にストレート給油方式のエアバッグ用ナイロン繊維の紡糸、延伸工程に好適に使用できる。

Claims (5)

  1. 下記一般式(1)で表される化合物(A)を含有する合成繊維用処理剤であって、合成繊維用処理剤が含有する全ての化合物(A)におけるR及びRがそれぞれ炭素数11〜15のモノアルコールの残基である化合物(A1)とR及びRがそれぞれ炭素数24〜28のモノアルコールの残基である化合物(A2)との重量比率{(A1)/(A2)}が0.001〜0.1である合成繊維用処理剤。
    O−CO−(CH−S−(CH−CO−OR (1)
    [一般式(1)中、R及びRは、それぞれ独立に炭素数1〜32のモノアルコール(a)からヒドロキシル基を除いた残基であり、m及びnはそれぞれ独立に1〜10の整数を表す。]
  2. さらに下記一般式(2)で表される化合物(B)を含有する請求項1に記載の合成繊維用処理剤。
    O−(RO)−CO−(CH−S−(CH−CO−(OR−OR (2)
    [一般式(2)中、R及びRは、それぞれ独立に炭素数1〜32のモノアルコール(a)からヒドロキシル基を除いた残基であり、R及びRはそれぞれ独立に炭素数2〜4のアルキレン基を表し、p及びsはそれぞれ独立に0〜20の整数を表し、2以上ある場合のR及びRは同一でも異なっていてもよく、p及びsの合計は1〜40の整数であり、q及びrはそれぞれ独立に1〜10の整数を表す。]
  3. ポリアルキレングリコールの脂肪酸エステル(C1)、多価アルコールアルキレンオキサイド付加物の脂肪酸エステル(C2)、1価アルコールアルキレンオキサイド付加物(C3)及びヒドロキシル基を有する動植物油のアルキレンオキサイド付加物(C4)からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物(C)を含有する請求項1又は2に記載の合成繊維用処理剤。
  4. 合成繊維用処理剤中の不揮発性成分の重量を基準として、前記化合物(A)の含有量が10〜60重量%である請求項1〜3のいずれか1項に記載の合成繊維用処理剤。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の合成繊維用処理剤を、合成繊維の重量に基づいて、0.1〜3重量%付着させる工程を含む合成繊維の製造方法。
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