JP2021110687A - 圧力センサ及び圧力計 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧力容器からの圧力センサへの応力影響を軽減する技術を提供する。【解決手段】本開示の圧力センサは、第1の面が受圧面である円形の金属板と、前記受圧面と反対側の第2の面に設けられるひずみゲージと、前記金属板の周囲に設けられ、前記金属板の径方向に伸縮する弾性部材と、を備える。【選択図】図1
Description
本開示は、圧力センサ及び圧力計に関する。
圧力計は一般に、金属製の圧力容器内に圧力を導入し、圧力容器内に実装された圧力センサに圧力を伝達して圧力計測を行う。
ねじ込み取付け方式の圧力計において、金属板にひずみゲージを形成した構造の圧力センサを金属製圧力容器の肉厚部分に溶接して取り付けた場合、ねじ込み取付け時の圧力容器に掛かる応力の影響を受けてセンサ出力が変化してしまう。一時的に調整してセンサ出力を補正したとしても、応力緩和現象により経時的に変化してしまう。
また、温度変化により金属製圧力容器が膨張・収縮した場合にも、圧力センサまでその影響が伝わり正確な計測の妨げとなる。
このような圧力容器の取付け時の応力影響や、温度変化による圧力容器の膨張・収縮に伴う応力影響を軽減するため、特許文献1は、圧力センサ取付け部の下に溝を設けて圧力容器から伝わる応力を軽減することを提案している。
しかしながら、特許文献1に記載の圧力センサにおいて、圧力を受けるダイアフラムがケース(圧力容器)と繋がっているため、ケースが受けた応力がダイアフラムに伝わり得る(ダイアフラムが応力に曝され得る)。このように、特許文献1に記載の構成においては、ケースからのダイアフラムへの応力の影響を低減するには改善の余地があるといえる。また、特許文献1に記載の方式では、圧力導入口から圧力センサまで円筒状の通路を有するため、粘度の高い流体への適用、工業プロセス用のフランジ取付けタイプへの実装、品種切り替え毎に洗浄を要する食品医薬品プロセス向けIDF規格(サニタリー規格)ヘルールへの圧力センサの実装等には不向きである。
そこで、本開示は、圧力容器からの圧力センサへの応力影響を軽減する技術を提供する。
上記課題を解決するため、本開示の圧力センサは、第1の面が受圧面である円形の金属板と、前記受圧面と反対側の第2の面に設けられるひずみゲージと、前記金属板の周囲に設けられ、前記金属板の径方向に伸縮する弾性部材と、を備える。
本開示に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、本開示の態様は、要素及び多様な要素の組み合わせ及び以降の詳細な記述と添付される特許請求の範囲の様態により達成され実現される。
本明細書の記述は典型的な例示に過ぎず、本開示の特許請求の範囲又は適用例を如何なる意味に於いても限定するものではない。
本明細書の記述は典型的な例示に過ぎず、本開示の特許請求の範囲又は適用例を如何なる意味に於いても限定するものではない。
本開示の圧力センサによれば、圧力容器からの応力影響を軽減することができる。
上記以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
上記以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
[第1の実施形態]
<圧力センサの構成>
図1(a)は、第1の実施形態に係る圧力センサ1の平面図である。圧力センサ1は、図1(a)に示される上面(第1の面)が受圧面となり、底面(第2の面)に設けられたゲージ抵抗(ひずみゲージともいう。図1(a)では不図示)により圧力値を出力するものである。底面に設けられたひずみゲージの抵抗値は、受圧面に印加された圧力により生じたひずみに応じて変化する。本実施形態に係る圧力計は、この抵抗値変化を電気信号に変換して圧力値(の変化)を出力する。図1(a)に示すように、圧力センサ1は、平面形状が略円形の金属板であり、その外周の全体に亘って環状の弾性部材2(ここでは板ばね2)が設けられている。圧力センサ1と板ばね2とは、例えば溶接により接合される。図示の例では、板ばね2の外周の形状は円形であるが、圧力センサ1が取り付けられる圧力容器の形状に応じて、他の形状とすることもできる。
<圧力センサの構成>
図1(a)は、第1の実施形態に係る圧力センサ1の平面図である。圧力センサ1は、図1(a)に示される上面(第1の面)が受圧面となり、底面(第2の面)に設けられたゲージ抵抗(ひずみゲージともいう。図1(a)では不図示)により圧力値を出力するものである。底面に設けられたひずみゲージの抵抗値は、受圧面に印加された圧力により生じたひずみに応じて変化する。本実施形態に係る圧力計は、この抵抗値変化を電気信号に変換して圧力値(の変化)を出力する。図1(a)に示すように、圧力センサ1は、平面形状が略円形の金属板であり、その外周の全体に亘って環状の弾性部材2(ここでは板ばね2)が設けられている。圧力センサ1と板ばね2とは、例えば溶接により接合される。図示の例では、板ばね2の外周の形状は円形であるが、圧力センサ1が取り付けられる圧力容器の形状に応じて、他の形状とすることもできる。
圧力センサ1の材質は、具体的には例えばSUS316などのステンレス鋼(高耐食金属材料)とすることができる。板ばね2の材質は、圧力センサ1の材質と同じであってもよいし、異なっていてもよいが、同じ材質であることにより接合が容易となる。
図1(b)は、図1(a)のA−A断面図である。図1(b)に示すように、圧力センサ1の中央部には凹部が形成され、凹部の薄膜部の変形(ひずみ)によりゲージ抵抗の抵抗値が変化し、圧力が検出される。一実施形態においては、凹部の内壁面は傾斜しており、薄膜部の面積が、開口部の面積よりも小さくなっている。ただし、凹部の形状はこれに限られない。なお、薄膜部は、被測定流体の圧力を受けていない状態では、平面形状が略円形である。このような形態であれば、薄膜部が被測定流体の圧力を受けた際に、薄膜部の中心からの方向によらず、薄膜部は均一に撓むことができるので、圧力を精度よく測定することができる。
板ばね2の内周を構成する辺が、圧力センサ1の上面の外周に沿って接合されている。また、圧力センサ1の受圧面に垂直な方向における板ばね2の断面形状は略U字状である。このような構造により、板ばね2は、少なくとも圧力センサ1の径方向に伸縮する弾性を有する。これにより、圧力センサ1が圧力容器等に取り付けられた際に、圧力センサ1と圧力容器との間に板ばね2が配置され、圧力容器から圧力センサ1に径方向に伝わる応力を低減することができる。応力の低減効果の詳細については後述する。なお、板ばね2は、少なくとも圧力センサ1の径方向に弾性を有し、受圧面に垂直な方向への弾性を有することは必須ではない。ただし、弾性部材としてたとえば板ばね2を用いた場合、受圧面に垂直な方向にも一定程度の弾性を有することになると考えられる。受圧面に垂直な方向における板ばね2の弾性を小さくすることにより、受圧面に垂直な方向に圧力が印加された場合に、圧力センサ1の位置の変化を抑制できる。
図1(b)に示す例において、板ばね2は、底面側に凸となるように1つの湾曲部(折り目)を有するが、2つ以上の湾曲部を有していてもよい。湾曲部の数が少ないほど、板ばね2の製造が容易である。受圧面と垂直な方向の高さは、低いほど洗浄が容易であるが、高いほど製造が容易である。さらに、図1(b)では板ばね2の折り目に丸みがつけられているが、丸みをつけずに折り曲げられた形状(略V字状)であってもよいし、少なくとも圧力センサ1の径方向に弾性を有していれば他の形状(例えば円弧状、矩形波状、鋸歯状、蛇腹状など)でもよい。
板ばね2の形状、湾曲部の数、厚み、受圧面と垂直な方向の高さ、材質などを調整することにより、圧力センサ1の用途に応じて、板ばね2に所望の強度や弾性係数を与えることができる。板ばね2は、後述するように、圧力センサ1の圧力測定範囲において、板ばね2の材料の降伏応力を超えない範囲で設計することができるので、信頼性を損なうことはない。
さらには、圧力センサ1の径方向に弾性を有し、圧力センサ1と圧力容器に接合が可能であれば、板ばね2に限らず、使用環境に応じて他の弾性部材を用いることができる。例えばエラストマーの耐熱温度を超えない条件で用いられる場合には、弾性部材として、十分な強度を有するエラストマーを用いてもよい。
図1(b)に示すように、圧力を受ける部分の起伏を、板ばね2の高さ、圧力センサ1の凹部の深さのみとすることにより、全体的に見て平板に近い形状となるため、洗浄が容易となり、粘度の高い流体や、食品医薬品工業プロセスへの適用が可能となる。
図1(c)は、圧力センサ1の底面図である。図1(c)に示すように、圧力センサ1は、受圧面と反対側の底面(ゲージ抵抗面)に、ゲージ抵抗11、参照用ゲージ抵抗12及び温度検出用抵抗13を有する。図1(c)では、図示の簡略化のため、ゲージ抵抗の接続配線を省略している。また、圧力センサ1の底面にゲージ抵抗を形成する前に、その表面にSiO2酸化膜などの絶縁膜(不図示)が形成されているものとする。
2つのゲージ抵抗11は、圧力センサ1の薄膜部の底面に配置されており、2つの参照用ゲージ抵抗12及び温度検出用抵抗13は、薄膜部の周縁部(凸部)の底面に配置されている。
<技術的効果>
以上のように、本実施形態の圧力センサ1は、その周囲に、圧力センサ1の径方向に弾性を有する板ばね2が設けられている。これにより、圧力センサ1を圧力容器に実装した際に、圧力容器の取付け時の締付や、温度変化に起因する径方向の応力による圧力センサ1への影響を軽減することができる。また、応力影響を低減できるため、圧力センサの精度の向上も達成される。
以上のように、本実施形態の圧力センサ1は、その周囲に、圧力センサ1の径方向に弾性を有する板ばね2が設けられている。これにより、圧力センサ1を圧力容器に実装した際に、圧力容器の取付け時の締付や、温度変化に起因する径方向の応力による圧力センサ1への影響を軽減することができる。また、応力影響を低減できるため、圧力センサの精度の向上も達成される。
[第2の実施形態]
<圧力センサの圧力計への実装例>
第1の実施形態においては、圧力センサ1へ加わる応力の影響を低減する構成について説明した。第1の実施形態の圧力センサ1は、あらゆる構成の圧力容器を有する圧力計に適用可能であるので、第2の実施形態においては、圧力センサ1の実装例を説明する。
<圧力センサの圧力計への実装例>
第1の実施形態においては、圧力センサ1へ加わる応力の影響を低減する構成について説明した。第1の実施形態の圧力センサ1は、あらゆる構成の圧力容器を有する圧力計に適用可能であるので、第2の実施形態においては、圧力センサ1の実装例を説明する。
図2(a)は、圧力センサ1の圧力計100への実装例を示す平面図であり、図2(b)は、図2(a)のB−B断面図である。図2に示すように、圧力計100は、フランジ取合い式の圧力計であり、圧力センサ1を収容する圧力容器3と、圧力容器3をプロセス側の測定箇所に取り付けるためのフランジ7と、を備える。圧力容器3及びフランジ7は一体となっており、以下において、これらをまとめて「フランジ部」という場合がある。圧力計100のその他の構成については、図示及び説明を省略する。
圧力容器3の中央部には、圧力センサ1を収容するための開口部31が設けられており、環状の板ばね2の外周を構成する辺が、開口部31の上端に、例えば溶接により接合される。圧力センサ1に対し、例えば複数の方向から均等でない応力が加わり、これにより薄膜部に変形が生じてしまうと圧力測定値に影響が出る。したがって、圧力センサ1は、圧力容器3からの応力が均等に加わるように、その外周の全体が圧力容器3に固定されている。
フランジ7の中央部には増幅部4が設けられており、増幅部4と圧力センサ1とを接続する信号線5を経由して、圧力センサ1の検出信号が増幅部4に出力される。増幅部4は、圧力センサ1の検出信号を増幅し、例えば演算部(不図示)等に増幅した信号を出力する。なお、増幅部4を中継基板に置き換えてもよく、中継基板から、フランジ部の外部に設けられた増幅回路に電気信号を伝送するように構成することもできる。
板ばね2は、前述のとおり、受圧面に垂直な方向にも一定程度の弾性を有し得るので、圧力センサ1に対し、受圧面に垂直な方向に圧力が印加された場合、圧力センサ1は少なからず上下動し得る。したがって、信号線5は、圧力センサ1が上下動を繰り返した場合にも容易には破断されない強度を有することが好ましい。
フランジ7の周縁部にはボルト締結穴71が設けられており、プロセス側に設けられたフランジ(不図示)にボルトで締結される。ボルト締結時の締付トルクは、フランジ規格で定義されている。フランジ7の周縁部が複数のボルトで締結されることとなり、フランジ7の中心部への応力変化も起こりうる。この応力が圧力センサ1に伝わる影響を軽減するために、板ばね2が有効に働く。
<板ばねによる応力影響の低減効果>
板ばね2による圧力センサ1への応力影響の低減効果を説明するために、圧力計が板ばね2を有しない場合の応力と、板ばね2を有する場合の応力とを比較する。
板ばね2による圧力センサ1への応力影響の低減効果を説明するために、圧力計が板ばね2を有しない場合の応力と、板ばね2を有する場合の応力とを比較する。
図3(a)は、板ばね2を設けず圧力センサ1を直接圧力容器30に接合した構成の圧力計200の平面図である。図3(b)は、図3(a)のC−C断面図である。図3(b)に示すように、圧力容器30は、圧力センサ1の側面と接合される接続部32を有する。図3のその他の構成は、図2と同様であるため説明を省略する。
図4(a)及び(b)は、それぞれ図3(a)及び(b)の点線で囲った部分を切り出し、応力影響を評価するための評価モデルとした図である。フランジ7の周縁部がボルトで固定されることから、図4(a)及び(b)の右端において、変位しない拘束壁10を定義する。図4以降の図に示される寸法の単位は[mm]とする。
以下、温度変化による膨張に伴う応力影響を評価する。ここでは、図4(a)及び(b)に示される圧力容器30の一部を切り出した部分のみが温度変化するものとする。すなわち、拘束壁10は温度変化により変位しないこととする。
図4において、評価モデルの圧力容器30の径方向(水平方向)の寸法(長さ)を30mmとし、50℃温度上昇した場合の寸法変化を計算する。ここで、圧力容器30の材質、フランジ7の材質をSUS316とし、SUS316の機械的性質を示す数値は、アメリカ溶接協会編「ろう付けマニュアル」から引用し、15℃のときの値を使用する。
SUS316の線膨張係数αは16.3×10−6であるから、50℃温度上昇後の寸法L50℃は、
L50℃=L×(1+α×50)=30×(1+16.3×10−6×50)=30.02445となり、約24μm伸びることが分かる。
L50℃=L×(1+α×50)=30×(1+16.3×10−6×50)=30.02445となり、約24μm伸びることが分かる。
次に、評価モデルの左側に位置する圧力センサ1も寸法変化しないとしたとき、すなわち、30mmのSUS316の両側が拘束された状態での、50℃温度上昇時の発生応力を求める。発生応力をσ、SUS316の線膨張係数をα、ヤング率をE、温度変化をΔTとすると、発生応力σは、σ=α×E×ΔTで求められる。
ここに、α=16.3×10−6、E=200000(MPa)、ΔT=50(℃)を代入して、σ=16.3×10−6×200000×50=163(MPa)を得る。そして、接続部32の高さを2mmとすると、接続部32の圧力センサ1と接する部分の面積が2mm×10mm=20mm2であることから、圧力センサ1に印加される荷重Nは、応力に断面積を掛けて、N=163×20=3260(N)となる。
ここで、単位N(ニュートン)を荷重単位kgfに換算すると、9.8(N)≒1(kgf)であるから、3260(N)≒333(kgf)と表される。
以上により、圧力容器30の一部を切り出した評価モデルのSUS316の部分のみが50℃温度上昇した場合、圧力センサ1が十分柔らかい場合、圧力センサ1は約24μm縮み、圧力センサ1が強固である場合、圧力センサ1に約333kgfの荷重が印加されることになる。
次に、板ばね2を設ける場合の圧力センサ1への荷重を計算するために、板ばね2の特性としてばね定数kを算出する。
図5は、板ばね2の特性の一例を示す図である。図5に示すように、板ばね2の材質をSUS316とし、厚さ0.5mm、幅10mm、高さ5mm、径方向の寸法5mmのU字形状とした。
板ばね2の断面二次モーメントをI、荷重作用線に対する二次モーメントをΛ、板ばね材のヤング率をEとすると、板ばね2のばね定数kは、k=E×I/Λにより求められる。
板ばね2の断面二次モーメントIは、材料の幅をb、厚さをtとしたとき、
I=(b×t2)/12で求められる。ここに、b=10mm、t=0.5mmを代入して、I≒0.208を得る。次に、荷重作用線に対する二次モーメントΛは、荷重の作用する長さをLとしたとき、Λ=L3/3により求められる。ここに、L=5mmを代入して、Λ=53/3≒41.7を得る。
I=(b×t2)/12で求められる。ここに、b=10mm、t=0.5mmを代入して、I≒0.208を得る。次に、荷重作用線に対する二次モーメントΛは、荷重の作用する長さをLとしたとき、Λ=L3/3により求められる。ここに、L=5mmを代入して、Λ=53/3≒41.7を得る。
以上より、板ばね2のばね定数kは、k=E×I/Λに、EとしてSUS316のヤング率200000(MPa)、I=0.208、Λ=41.7を代入して、k=200000×0.208/41.7≒998(N/mm)となる。
図6(a)は、板ばね2を設けた圧力センサ1を圧力容器3に実装した構成の圧力計100の平面図である。図6(b)は、図6(a)のB−B断面図である。図6(a)及び(b)は、それぞれ図2(a)及び(b)と同様の構成を図示しているが、評価モデルを得るための点線がさらに描かれている。
図7(a)及び(b)は、それぞれ図6(a)及び(b)の点線で囲った部分を切り出し、応力影響を評価するための評価モデルとした図である。図4と同様に、評価モデルにおいて、拘束壁10を定義する。図7において、評価モデルの圧力容器3の径方向(水平方向)の寸法(長さ)を25mmとし、50℃温度上昇した場合の寸法変化を計算する。なお、板ばね2の径方向の寸法が5mmであるため、拘束壁10と圧力センサ1との距離は、図4と同じく30mmである。
SUS316の線膨張係数αは16.3×10−6であるから、50℃温度上昇後の寸法L50℃は、
L50℃=L×(1+α×50)=25×(1+16.3×10−6×50)≒25.020となり、約20μm伸びることが分かる。
L50℃=L×(1+α×50)=25×(1+16.3×10−6×50)≒25.020となり、約20μm伸びることが分かる。
そして、この20μmの変位が、ばね定数k=998N/mmの板ばね2に加えられた場合の板ばね2の反力Nは、N=0.02×998≒20.0Nとなる。ここで、単位N(ニュートン)を荷重単位kgfに換算すると、9.8N≒1kgfであるから、20.0(N)≒2.04(kgf)と表される。
図4を参照して説明したように、板ばね2を設けない場合、50℃温度上昇時に圧力センサ1へ加わる荷重が3260Nであるのに対し、板ばね2を設けた場合には20.0Nとなり、約1/163に軽減される。
以上、説明の簡略化のため、圧力容器の一部を切り出した評価モデルを基に圧力センサへ加わる応力を評価したが、圧力容器(及びフランジ)の全体を考慮して評価しても同様の結果が得られる。
板ばね2を有しない場合であっても、温度変化による影響を補償するように、圧力センサ1から出力される圧力値を補正することは一時的には可能であるかもしれない。しかしながら、温度変化があった場合には、締結ボルトも温度により膨張収縮し、温度により締付状態が変化することになるので、温度変化が圧力値に与える影響は常に一定とは限らない。よって、図4及び図7で拘束壁10とした部分の拘束状況が変わるので、たとえ、フランジ部の温度を測定して圧力値を補正しようとしても、温度変化による影響値を推定することができないので、補正困難である。温度影響を抑えるには、板ばね2によって、温度変化により発生する応力が圧力センサ1に伝わらないようにすることが最善の策であるといえる。
なお、圧力容器3及びフランジ7からの応力影響は、温度変化のみではなく、フランジ7のボルト締付トルクにも依存する。これは、ボルト締付トルクによりフランジ7の拘束度合いが変わるからであり、ボルト自身も温度で膨張収縮するため、更に複雑な関係で影響を受けることになる。
<板ばねの強度>
次に、この板ばね2の強度の評価を行う。板ばね2は、圧力容器3及びフランジ7と比較すると非常に薄いが、圧力計の使用可能な圧力範囲(圧力測定範囲)において耐用可能でなければならない。そこで、板ばね2に圧力が印加された場合における板ばね2の各部の応力を計算する。
次に、この板ばね2の強度の評価を行う。板ばね2は、圧力容器3及びフランジ7と比較すると非常に薄いが、圧力計の使用可能な圧力範囲(圧力測定範囲)において耐用可能でなければならない。そこで、板ばね2に圧力が印加された場合における板ばね2の各部の応力を計算する。
図8(a)は、板ばね2の材料となる平板の強度を評価するための評価モデルの平面図である。図8(b)は、図8(a)の評価モデルの側面図である。図8においては、説明の簡略化のため、5mm×10mmのSUS316、厚さ0.5mmの平板を板ばね2の材料に用いることとする。そして、板ばね2の長手方向の辺(10mm)が固定されているものとし、短手方向中央部に例えば2MPaの圧力を印加する。
このような平板についてFEM(Finite Element Method:有限要素法)解析を行うと、板ばね2の固定部に最大応力が発生し、約111MPaとなる。これに対し、SUS316材の降伏応力は276MPaであるため、弾性領域で使用可能であることが分かる。なお、板ばね2は実際には平板ではなく、例えば略U字状となっているため、応力は平板のときのように垂直に印加されるのではなく、斜め方向になるため、板ばね2の固定部に発生する応力は、平板のときよりも小さくなる。
以上のように、厚さ0.5mmの板ばね2で、測定圧力2MPaにおいて、金属板の疲労がなく、問題なく機能を発揮することを確認したが、圧力測定範囲、最大許容圧力に応じて、適切な板厚t、荷重の作用する長さLを変更することができる。
<技術的効果>
本実施形態の圧力計100によれば、板ばね2を介して圧力センサ1をフランジ部に実装することで、温度変化によるフランジ部の膨張収縮時の応力影響を低減できる。
本実施形態の圧力計100によれば、板ばね2を介して圧力センサ1をフランジ部に実装することで、温度変化によるフランジ部の膨張収縮時の応力影響を低減できる。
[第3の実施形態]
<圧力センサの圧力計への実装例>
第2の実施形態においては、板ばね2が設けられた圧力センサ1を円盤状の圧力容器3に実装する例を説明した。板ばね2が設けられた圧力センサ1は、他の形態の圧力容器にも適用可能であるので、第3の実施形態においては、IDF規格のヘルールに対する実装例を説明する。
<圧力センサの圧力計への実装例>
第2の実施形態においては、板ばね2が設けられた圧力センサ1を円盤状の圧力容器3に実装する例を説明した。板ばね2が設けられた圧力センサ1は、他の形態の圧力容器にも適用可能であるので、第3の実施形態においては、IDF規格のヘルールに対する実装例を説明する。
図9は、IDF規格のヘルール33(圧力容器)を有する圧力計300への圧力センサ1の実装例を示す図である。図9(a)は、IDF規格のヘルール33(圧力容器)を有する圧力計300への圧力センサ1の実装例を示す平面図である。図9(b)は、図9(a)のD−D断面図である。圧力計300において、圧力容器3及びフランジ7の代わりにヘルール33が用いられていること以外は図2に示した圧力計200と同様であり、略円筒状のヘルール33の内部に増幅部4が設けられている。
ヘルール33は、プロセス取付け時には、プロセス側のヘルール(不図示)と突合せ、IDF規格クランプで固定される。そのため、ヘルール33には圧縮方向に応力が加わり中心部に実装された圧力センサ1に応力が加わる。しかしながら、圧力センサ1とヘルール33との間には板ばね2が設けられているため、その応力が軽減される。
また、周囲温度やプロセス温度の変化があった場合、ヘルール33が膨張・収縮するとともに、IDF規格クランプの締付具合も変化する。板ばね2を有しない場合、フランジ部への実装と同様に、ヘルール33の温度を測定して圧力値を補正しようとしても、温度変化時の影響値を推定することは困難である。一方、本実施形態の圧力センサ1とヘルール33との間には板ばね2が設けられているので、板ばね2が影響値の軽減に有効に働く。
<技術的効果>
以上のように、第3の実施形態の圧力計300は、受圧部となる圧力容器がヘルール33であり、ヘルール33と圧力センサ1との間に板ばね2が設けられている。このような構成により、ヘルール33からの圧力センサ1への応力影響を低減することができる。また、IDF規格のヘルール33は食品医薬品プロセスに用いられ、品種切り替え毎に洗浄を要するが、板ばね2が設けられた圧力センサ1の受圧面は全体として平板に近い形状を有するため、洗浄が容易である。
以上のように、第3の実施形態の圧力計300は、受圧部となる圧力容器がヘルール33であり、ヘルール33と圧力センサ1との間に板ばね2が設けられている。このような構成により、ヘルール33からの圧力センサ1への応力影響を低減することができる。また、IDF規格のヘルール33は食品医薬品プロセスに用いられ、品種切り替え毎に洗浄を要するが、板ばね2が設けられた圧力センサ1の受圧面は全体として平板に近い形状を有するため、洗浄が容易である。
[第4の実施形態]
<圧力センサの圧力計への実装例>
第1〜第3の実施形態においては、板ばね2が、圧力センサ1の底面側(受圧面と反対側)に凸となるように圧力センサ1に接合される例を説明した。板ばね2の向きは、これに限定されず、反対向きとすることもできる。そこで、第4の実施形態においては、板ばね2の向きを変えた構成例を提案する。
<圧力センサの圧力計への実装例>
第1〜第3の実施形態においては、板ばね2が、圧力センサ1の底面側(受圧面と反対側)に凸となるように圧力センサ1に接合される例を説明した。板ばね2の向きは、これに限定されず、反対向きとすることもできる。そこで、第4の実施形態においては、板ばね2の向きを変えた構成例を提案する。
図10は、IDF規格のヘルール33(圧力容器)を有する圧力計400への圧力センサ1の他の実装例を示す断面図である。図10に示すように、圧力計400においては、1つの湾曲部を有する板ばね2が、圧力センサ1の受圧面側が凸となるように圧力センサ1の上面の外周に接合されている。このように配置することにより、圧力センサ1の底面側と凸とする場合と比較して、洗浄をより容易にすることができる。
また、圧力計400において、ヘルール33の内部には中継基板9が設けられており、中継基板9から離れた位置に増幅回路6が設けられている。中継基板9と増幅回路6とは、信号ケーブル8により接続されている。圧力の測定対象の温度が高く、増幅回路6の使用温度範囲を超えてしまう場合に、図10に示す実装とすることにより、増幅回路6の故障を防止することができる。
<技術的効果>
以上のように、第4の実施形態の圧力計400は、受圧部となる圧力容器がヘルール33であり、ヘルール33と圧力センサ1との間に板ばね2が設けられている。板ばね2は、1つの湾曲部を有する略U字形状であり、受圧面側が凸となるように圧力センサ1に接合されている。このような構成により、ヘルール33からの圧力センサ1への応力影響を低減できるだけでなく、洗浄も容易となる。
以上のように、第4の実施形態の圧力計400は、受圧部となる圧力容器がヘルール33であり、ヘルール33と圧力センサ1との間に板ばね2が設けられている。板ばね2は、1つの湾曲部を有する略U字形状であり、受圧面側が凸となるように圧力センサ1に接合されている。このような構成により、ヘルール33からの圧力センサ1への応力影響を低減できるだけでなく、洗浄も容易となる。
[第5の実施形態]
<圧力センサの圧力計への実装例>
第5の実施形態においては、板ばね2が設けられた圧力センサ1のねじ込み式圧力計への実装例を提案する。
<圧力センサの圧力計への実装例>
第5の実施形態においては、板ばね2が設けられた圧力センサ1のねじ込み式圧力計への実装例を提案する。
図11は、ねじ込み式圧力計500への圧力センサ1の実装例を示す断面図である。図11に示すように、ねじ込み式圧力計500においては、ねじ部35と一体に形成された圧力容器34に圧力センサ1が設けられる。圧力容器34の内部とねじ部35の内部は連通する。圧力センサ1は、プラント側に設けられた取付け部にねじ部35をねじ込むことにより設置される。圧力センサ1は、ねじ部35の内部を通って伝送されてきた圧力を受ける。
一般に、ねじ込み式圧力計においては、漏れ防止のため、ねじ部がテーパねじとなっている。このため、ねじ部35を取付け部にねじ込む際にねじ部35に圧縮応力が加わる。圧力容器34はねじ部35と一体となっているため、圧力容器34にもねじ部35の圧縮応力が伝わり、結果として圧力センサ1にも圧縮応力が伝わる。これにより圧力の測定誤差が生じる。しかしながら、圧力センサ1と圧力容器34との間には板ばね2が設けられているため、ねじ込み時の応力印加に伴う圧力の測定誤差を低減することができる。
また、ねじ込み式圧力計の周囲温度やプロセス温度の変化があった場合、フランジ部への実装、ヘルールへの実装と同様に、温度を測定して圧力値を補正しようとしても、温度変化時の影響値を推定することは困難である。一方、本実施形態のねじ込み式圧力計500は、圧力センサ1と圧力容器34との間には板ばね2が設けられているので、板ばね2が影響値の軽減に有効に働く。
<技術的効果>
以上のように、第5の実施形態のねじ込み式圧力計500は、板ばね2により、ねじ部35から圧力容器34に伝わるねじ込み時の圧縮応力が圧力センサ1にも伝わることを抑制する。このような構成により、ねじ込み式圧力計500の取り付けに伴う応力の影響が低減されるため、測定誤差の低減も達成される。
以上のように、第5の実施形態のねじ込み式圧力計500は、板ばね2により、ねじ部35から圧力容器34に伝わるねじ込み時の圧縮応力が圧力センサ1にも伝わることを抑制する。このような構成により、ねじ込み式圧力計500の取り付けに伴う応力の影響が低減されるため、測定誤差の低減も達成される。
[第6の実施形態]
近年、圧力センサに設けられるゲージ抵抗として、300℃程度の高温に耐える材料を用いたものが開発されている。このようなゲージ抵抗を用いた圧力センサは、工業プロセス用の高温で粘度の高い液体の圧力測定にも使用可能である。そこで、第6の実施形態においては、第1の実施形態の圧力センサ1を工業プロセス用圧力計(フランジ取合い式圧力計)に適用する例を提案する。
近年、圧力センサに設けられるゲージ抵抗として、300℃程度の高温に耐える材料を用いたものが開発されている。このようなゲージ抵抗を用いた圧力センサは、工業プロセス用の高温で粘度の高い液体の圧力測定にも使用可能である。そこで、第6の実施形態においては、第1の実施形態の圧力センサ1を工業プロセス用圧力計(フランジ取合い式圧力計)に適用する例を提案する。
図12は、第6の実施形態に係る工業プロセス用圧力計600の実装例を示す断面図である。図12に示すように、工業プロセス用圧力計600は、フランジ取合い式の圧力計であり、板ばね2が接合された圧力センサ1を収容する圧力容器3と、圧力容器3と一体に形成され、中継基板9を有するフランジ7と、中継基板9と信号ケーブル8により接続された変換器601と、を備える。圧力容器3及びフランジ7の構造については、第2の実施形態(図2)で説明した構造と同様であり、圧力容器3とフランジ7とをまとめて「フランジ部」という。フランジ部は、工業プロセスのフランジ部(不図示)とボルト締結される。このように、圧力センサ1を内蔵するフランジ部、すなわち圧力検出部を工業プロセス側の取り付け位置に取り付けることにより、圧力伝送路の距離が短くなるため、工業プロセス用の高温かつ高粘度の液体の圧力を正確に測定することができる。
図13は、参考例に係るフランジ取合い式の工業プロセス用圧力計700を示す断面図である。圧力計700においては、従来用いられる耐熱温度125℃程度のシリコンセンサが圧力センサ701として用いられる。この場合は、フランジ部に圧力センサ701を実装することができない。そのため、圧力センサ701は、温度を下げるためにフランジ部から離れて設置される本体部702に収容される。また、圧力容器3にダイアフラム20を設け、圧力容器3の内部及び本体部702の内部を連通するキャピラリーチューブ25が設けられる。圧力容器3、本体部702、キャピラリーチューブ25の内部にはシリコンオイル22(圧力伝達媒体)が封入される。ダイアフラム20で受けた圧力は、シリコンオイル22を媒体として圧力センサ701に伝達され、圧力センサ701が受けた圧力は、本体部702から信号線23を通って変換器703内の増幅回路6に出力される。
一般に、キャピラリーチューブ25の内径は1mm〜2mm程度であり、長さは3m〜15m程度である。したがって、キャピラリーチューブ25の周囲温度の変化により内部のシリコンオイル22の容積が変化してしまい、この変化を圧力センサ701が検出することで測定誤差が生じることがある。周囲温度を測定し、温度に基づいて圧力の測定値を補正することも可能ではあるが、キャピラリーチューブ25が長手方向に分布定数的な温度変化をすること、高温となっているフランジ部からの熱伝導もあることから、正確に圧力値を補正することは非常に困難である。
これに対し、上述の図12に示した工業プロセス用圧力計600は、圧力伝達媒体を介さずに直接プロセスの圧力を計測することができるので、圧力伝達媒体の温度変化に起因する影響を受けることがない。したがって、工業プロセス用圧力計600の構造は、圧力計700と比較して、より高精度に圧力を計測できるといえる。
<技術的効果>
第6の実施形態に係る工業プロセス用圧力計600によれば、圧力容器3からの圧力センサ1への応力の影響を低減できることに加えて、周囲温度の変化の影響も低減される。これにより、高温かつ高粘度の液体の圧力を高精度で測定することができる。
第6の実施形態に係る工業プロセス用圧力計600によれば、圧力容器3からの圧力センサ1への応力の影響を低減できることに加えて、周囲温度の変化の影響も低減される。これにより、高温かつ高粘度の液体の圧力を高精度で測定することができる。
[第7の実施形態]
第1の実施形態の圧力センサ1は、凹部が形成されている面を受圧面としていた。第7の実施形態においては、圧力センサ1の他の面を受圧面とする構成例を提案する。
第1の実施形態の圧力センサ1は、凹部が形成されている面を受圧面としていた。第7の実施形態においては、圧力センサ1の他の面を受圧面とする構成例を提案する。
図14(a)は、第7の実施形態に係る圧力センサ801の平面図である。圧力センサ801は、図14(a)に示される上面が受圧面となり、底面に設けられたひずみゲージ(図14(a)では不図示)により圧力値を出力する。板ばね2については、第1の実施形態と同様である。
図14(b)は、図14(a)のA−A断面図である。図14(b)に示すように、圧力センサ801は、第1の実施形態の圧力センサ1の上下を反転させた形状を有する。すなわち、圧力センサ801の底面側の中央部に凹部が形成されている。
図14(b)に示すように、板ばね2の内周を構成する辺が、圧力センサ1の上面の外周に沿って接合されている。これにより、圧力を受ける部分の起伏が、板ばね2の高さのみとなり、全体的に見て平板に近い形状となるため、洗浄が容易となり、粘度の高い流体や、食品医薬品工業プロセスへの適用が可能となる。
図14(c)は、圧力センサ801の底面図である。図14(c)に示すように、圧力センサ801は、受圧面と反対側の底面(ゲージ抵抗面)に、ゲージ抵抗11、参照用ゲージ抵抗12及び温度検出用抵抗13を有する。図14(c)では、図示の簡略化のため、ゲージ抵抗の接続配線を省略している。また、圧力センサ801の底面にゲージ抵抗を形成する前に、その表面にSiO2酸化膜などの絶縁膜(不図示)が形成されているものとする。
2つのゲージ抵抗11は、圧力センサ1の凹部の天面に配置されており、2つの参照用ゲージ抵抗12及び温度検出用抵抗13は、圧力センサ1の周縁部(凸部)の底面に配置されている。なお、参照用ゲージ抵抗12は、凹部の内壁面(斜面)に設けられていてもよい。
<技術的効果>
第7の実施形態に係る圧力センサ801によれば、受圧面が平坦であり、板ばね2が接合された状態であっても、全体的に見て平板に近い形状となる。これにより、第1の実施形態のように圧力センサの凹部が形成された面を受圧面とする構成と比較して、より洗浄を容易にすることができる。
第7の実施形態に係る圧力センサ801によれば、受圧面が平坦であり、板ばね2が接合された状態であっても、全体的に見て平板に近い形状となる。これにより、第1の実施形態のように圧力センサの凹部が形成された面を受圧面とする構成と比較して、より洗浄を容易にすることができる。
[変形例]
本開示は、上述した実施形態に限定されるものでなく、様々な変形例を含んでいる。例えば、上述した実施形態は、本開示を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備える必要はない。また、ある実施形態の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることもできる。また、各実施形態の構成の一部について、他の実施形態の構成の一部を追加、削除又は置換することもできる。
本開示は、上述した実施形態に限定されるものでなく、様々な変形例を含んでいる。例えば、上述した実施形態は、本開示を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備える必要はない。また、ある実施形態の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることもできる。また、各実施形態の構成の一部について、他の実施形態の構成の一部を追加、削除又は置換することもできる。
1…圧力センサ
2…板ばね
3…圧力容器
4…増幅部
5…信号線
6…増幅回路
7…フランジ
8…信号ケーブル
9…中継基板
10…拘束壁
100〜700…圧力計
2…板ばね
3…圧力容器
4…増幅部
5…信号線
6…増幅回路
7…フランジ
8…信号ケーブル
9…中継基板
10…拘束壁
100〜700…圧力計
Claims (7)
- 第1の面が受圧面である円形の金属板と、
前記受圧面と反対側の第2の面に設けられるひずみゲージと、
前記金属板の周囲に設けられ、前記金属板の径方向に伸縮する弾性部材と、を備える圧力センサ。 - 前記弾性部材は、前記受圧面側に凸の湾曲部を有する板ばねであることを特徴とする請求項1記載の圧力センサ。
- 前記弾性部材は、前記第2の面側に凸の湾曲部を有する板ばねであることを特徴とする請求項1記載の圧力センサ。
- 前記弾性部材は、複数の湾曲部を有する板ばねであることを特徴とする請求項1記載の圧力センサ。
- 前記金属板の材質と前記弾性部材の材質が同じであることを特徴とする請求項1記載の圧力センサ。
- 前記金属板は凹部を有し、前記凹部内に前記ひずみゲージが設けられ、前記受圧面は平坦であることを特徴とする請求項1記載の圧力センサ。
- 請求項1記載の圧力センサと、
前記弾性部材に接合される圧力容器と、を備える圧力計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020004055A JP2021110687A (ja) | 2020-01-15 | 2020-01-15 | 圧力センサ及び圧力計 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family Applications (1)
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JP2020004055A Pending JP2021110687A (ja) | 2020-01-15 | 2020-01-15 | 圧力センサ及び圧力計 |
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Country | Link |
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-
2020
- 2020-01-15 JP JP2020004055A patent/JP2021110687A/ja active Pending
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