JP2021103260A - 画像投射装置およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 投射レンズの交換時において投射レンズのシフト位置がシフト許容範囲外である場合に短時間で画像投射を開始することができる。【解決手段】 画像投射装置は、画像を被投射面に投射する投射レンズの交換が可能であり、光源と、前記光源からの光を変調して前記画像を生成する画像生成部と、前記投射レンズをシフトさせるシフト手段と、前記投射レンズをシフト許容範囲内でシフトさせるように前記シフト手段を制御する制御手段と、を有し前記制御手段は、前記投射レンズが前記画像投射装置に装着されたときに前記シフト許容範囲外に位置した場合は、前記画像生成部の前記シフト許容範囲内に対応する画像形成領域に前記画像を生成させる。【選択図】 図1
Description
本発明は投射レンズの交換およびシフトが可能な画像投射装置に関する。
投射レンズをシフトさせてスクリーン上での投射画像を移動させることが可能なプロジェクタでは、投射レンズのシフト位置が液晶パネル等の光変調素子に対して正しく調節されていないと、光変調素子からの画像光が投射レンズによりけられる。これにより、投射画像の周辺部が暗くなったり欠けたりする。
特許文献1には、装着された投射レンズからその投射レンズの識別情報を取得して、交換前の識別情報と異なる場合に投射レンズを基準(リセット)位置にシフトさせるプロジェクタが開示されている。特許文献2には、交換された投射レンズのユーザ操作に応じたシフト許容範囲(有効イメージ表示領域)外へのシフトを制限するプロジェクタが開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示されたプロジェクタでは、基準位置へのシフト前の投射レンズのシフト位置にかかわらず、すなわち画像投射において問題ないシフト位置であるにもかかわらず、投射レンズが基準位置にシフトされる(リセット駆動される)。この結果、リセット駆動された投射レンズをユーザ希望のシフト位置までシフトさせる必要がある。このため、投射レンズの交換から画像投射を開始するまでの時間が長くなる。
また、特許文献2に開示されたプロジェクタでは、投射レンズの交換時にその投射レンズのシフト位置がシフト許容範囲外である場合に対応することができない。
本発明は、投射レンズの交換時において投射レンズのシフト位置がシフト許容範囲外である場合に短時間で画像投射を開始することができるようにしたプロジェクタを提供する。
本発明の画像投射装置は、画像を被投射面に投射する投射レンズの交換が可能である。該画像投射装置は、光源と、前記光源からの光を変調して前記画像を生成する画像生成部と、前記投射レンズをシフトさせるシフト手段と、前記投射レンズをシフト許容範囲内でシフトさせるように前記シフト手段を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記投射レンズが前記画像投射装置に装着されたときに前記シフト許容範囲外に位置した場合は、前記画像生成部の前記シフト許容範囲内に対応する画像形成領域に前記画像を生成させることを特徴とする。
本発明によれば、投射レンズの交換時において投射レンズのシフト位置がシフト許容範囲外である場合に短時間で画像投射を開始することができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
[実施例1]
図1は、本発明の実施例1である画像投射装置としてのプロジェクタ100の構成を示している。プロジェクタ100には、投射レンズ160が着脱可能(交換可能)に装着される。
図1は、本発明の実施例1である画像投射装置としてのプロジェクタ100の構成を示している。プロジェクタ100には、投射レンズ160が着脱可能(交換可能)に装着される。
プロジェクタ100は、光源部120、画像生成部130、シフト手段としてのレンズシフト機構140、制御手段としての制御部150および操作部101を有する。光源部120は、光源と光源駆動回路を含む。光源としては、キセノンランプや高圧水銀ランプ等の放電ランプが用いられてもよいし、LEDやレーザダイオード(LD)等の半導体光源が用いられてもよい。光源駆動回路は、制御部150による制御に応じて光源の点灯/消灯制御や明るさ制御を行う。光源部120から出射した照明光は、不図示の光学系を介して画像生成部130内の光変調素子134に導かれる。
画像生成部130は、光変調ユニットとしての光変調素子134に加えて、信号処理部131、画像処理部132およびパネル制御部133を有する。信号処理部131は、外部からの入力映像信号VSに対して同期分離やA/D変換等の信号処理を行う。映像信号VSは、パーソナルコンピュータ、カメラ、携帯電話、スマートフォン、ハードディスクレコーダ、ゲーム機等の画像供給装置から出力されるHDMI(登録商標)信号、DVI信号およびVGA信号等の各種映像信号である。また、画像処理部132は、信号処理部131から出力された信号処理後の映像信号に対して、インターレース・プログレッシブ変換、フレームレート変換、アスペクト変換、色補正および解像度変換等の画像処理を行う。パネル制御部133は、画像処理部132から出力された画像処理後の映像信号に応じて光変調素子134を駆動する。これにより、光変調素子134に導かれた照明光(入射光)が映像信号に応じて変調されて画像光(画像)が生成される。光変調素子(光変調パネル)134は、反射型または透過型の液晶パネルやデジタルマイクロミラーデバイス等である。光変調素子134からの画像光は、投射レンズ160内のレンズ部(投射光学系)163を介して不図示のスクリーン等の被投射面に投射される。これにより、被投射面上に投射画像が表示される。
操作部101は、プロジェクタ100に設けられたボタン等の操作部材のユーザによる操作やリモートコントローラからの操作信号を受け付けて、制御部150に制御指示を出力する。制御部150は、CPU、ROMおよびRAM等を含むマイクロコンピュータにより構成されている。制御部150は、上記制御指示に応じて、またはROMに予め記録されているコンピュータプログラムに従ってRAMをワークメモリとして用いて光源部120、画像生成部130およびレンズシフト機構140を制御する。また制御部150は、投射レンズ160内のレンズマイクロコンピュータ(以下、レンズマイコンという)161との通信を行う。
レンズシフト機構140は、レンズマウント141、シフト駆動部142および位置検出手段としてのシフト位置検出部143を有する。レンズマウント141は、プロジェクタ100のうち投射レンズ160が着脱可能に装着される部分であり、装着された投射レンズ160を機械的に保持するとともにプロジェクタ100(制御部150)と電気的に接続する。レンズシフト機構140は、レンズマウント141、つまりはここに装着された投射レンズ(一方のユニット)160を、光変調素子(他方のユニット)134に対してレンズ部163の光軸に直交するシフト方向にシフトさせる機構である。投射レンズ160をシフトさせることで、被投射面上での投射画像の位置(画像光の投射位置)を移動させることができる。シフト駆動部142は、DCモータやステッピングモータ等のシフトアクチュエータとその駆動回路を含み、シフトアクチュエータの駆動力によってレンズマウント141をシフト方向に駆動する。
シフト位置検出部143は、光変調素子134の中心位置と投射レンズ160(レンズ部163)の光軸位置とのずれ量に応じた電気信号を出力可能な可変抵抗器により構成されている。シフト位置検出部143は、光変調素子134の中心位置に対する投射レンズ160の光軸位置のシフト方向でのずれ量が0となるレンズマウント141および投射レンズ160の位置を基準位置(第1の位置)とする。そして、該基準位置からのレンズマウント141および投射レンズ160のシフト方向(水平方向および垂直方向)ごとのシフト量をシフト方向ごとのシフト位置(以下、レンズシフト位置という)として検出する。
制御部150は、投射レンズ160を目標レンズシフト位置にシフトさせる際に、シフト位置検出部143により検出したレンズシフト位置と目標レンズシフト位置との差が小さく(0に)なるようにシフトアクチュエータをシフト駆動部142を介して制御する。
なお、シフト位置検出部143は、シフト駆動部142のシフトアクチュエータの駆動量(例えばステッピングモータに印加する駆動パルス数)からレンズシフト位置を検出してもよい。また、エンコーダ等の可変抵抗器以外の位置センサを用いてレンズシフト位置を検出してもよい。
また本実施例では、投射レンズ160(レンズ部163)全体をシフトさせて投射画像の位置を移動させる場合について説明するが、レンズ部163に含まれる一部のレンズをシフトさせることで被投射面上の投射画像の位置を移動させてもよい。また、光変調素子(一方のユニット)134を投射レンズ(他方のユニット)160に対してシフトさせて投射画像の位置を移動させてもよい。つまり、投射レンズ160(の少なくとも一部)と光変調素子134とが相対シフトすればよい。
制御部150は、レンズ情報記憶部151、レンズ交換検出部152、レンズシフト制御部153、判定部154およびパネルサイズ記憶部155を有する。一方、投射レンズ160は、上述したレンズ部163およびレンズマイコン161に加えて、記憶手段としてのレンズメモリ162を有する。
レンズ情報記憶部151は、EEPROM等の不揮発メモリにより構成され、プロジェクタ100に装着されている投射レンズ160のレンズ情報(162A)を記憶している。レンズ交換検出部152は、投射レンズ160がプロジェクタ100に装着された際に、レンズマイコン161との通信によりレンズメモリ162に記憶されている該投射レンズ160のレンズ情報162Aを取得してレンズ情報記憶部151に記憶させる。
レンズ情報162Aは、投射レンズ160を識別するための情報であり、投射レンズ160の機種、名称、型番およびシリアルナンバー等を意味する。レンズ情報162Aとして、レンズ部163の焦点距離、Fナンバー等の光学情報や後述する有効範囲情報を用いてもよい。また、レンズマウント141と投射レンズ160のそれぞれに複数の電気接点を設け、レンズマウント141の複数の電気接点のそれぞれが電気的にオープン状態かショート状態かにより投射レンズ160を識別してもよい。さらに、レンズメモリ162をRFID(Radio Frequency IDentifier)等の非接触ICタグにより構成してこれにレンズ情報を記憶させ、プロジェクタ100が非接触ICタグとの無線によりレンズ情報を取得するようにしてもよい。
レンズ交換検出部152は、現在の投射レンズ160が取り外されて新たな投射レンズがプロジェクタ100に装着されると、新たに装着された投射レンズからそのレンズ情報を取得する。そして、この新たに取得したレンズ情報とレンズ情報記憶部151に記憶されている投射レンズ160のレンズ情報とを比較する。両者が不一致であれば、投射レンズ160とは異なる投射レンズ160′が装着された(レンズ交換が行われた)ことを検出してこれをレンズシフト制御部153に通知する。
以下の説明において、新たに装着された投射レンズ160′にも、レンズ部163、レンズマイコン161およびレンズメモリ162が設けられているものとする。さらにレンズメモリ162には、投射レンズ160′のレンズ情報162Aと有効範囲情報162Bが記憶されているものとする。
パネルサイズ記憶部155は、EEPROM等の不揮発メモリにより構成され、光変調素子134のサイズを記憶している。ここにいう光変調素子134のサイズは、光変調素子134の対角長とアスペクト比、長辺と短辺の長さ、面積と一辺の長さ等のうち少なくとも1つであればよい。また上記サイズは、光変調素子134において実際に照明光を変調する有効変調領域やそれよりもマージン分だけ内側に設定した領域のサイズであってもよい。
判定部154は、パネルサイズ記憶部155から光変調素子134のサイズを読み出すとともに、シフト位置検出部143により検出されたレンズシフト位置を取得する。さらに判定部154は、レンズマイコン161との通信によってレンズメモリ162から有効範囲情報162Bを取得する。
有効範囲情報162Bは、投射レンズごとの固有の情報であり、その投射レンズのレンズ部163のうち有効範囲(以下、レンズ有効範囲という)を示す。レンズ有効範囲は、レンズ部163のうち最も光変調素子側のレンズの位置にて該レンズ部163の光軸に直交する平面(以下、レンズ入射平面という)上の範囲である。そして、レンズ有効範囲は、そこに光変調素子134からのすべての画像光が入射することで被投射面上に、欠けがない(所定量より少ない)良好な投射画像が表示される範囲である。
判定部154は、上述したレンズ入射平面において光変調素子134からの画像光が通過する範囲(以下、画像光通過範囲という)を算出する。そして判定部154は、算出した画像光通過範囲と有効範囲情報162Bが示すレンズ有効範囲とを比較する。画像光通過範囲がレンズ有効範囲内にあれば、光変調素子134からのすべての画像光がレンズ部163を通過して被投射面に到達し、良好な投射画像が表示される。一方、画像光通過範囲のうち少なくとも一部がレンズ有効範囲外にあると、光変調素子134からの画像光のうち少なくとも一部がレンズ部163に入射しないことで被投射面に到達しない。またはレンズ部163内でレンズやミラー等の光学素子を保持する鏡筒(つまりは遮光部材)による遮光によってケラレることで被投射面に到達しない。この結果、被投射面上に表示される投射画像に所定量を超える欠けが生ずる。
また、レンズ部163が樹脂製のレンズを含む場合に、鏡筒による画像光のケラレによって鏡筒の温度が上昇すると、鏡筒や光学素子が熱変形するおそれがある。このように投射画像の欠けだけでなく、投射レンズ160を保護する観点からも、画像光のケラレが生じないようにレンズ有効範囲を設定する必要がある。
本実施例では、制御部150は、画像光通過範囲の全体がレンズ有効範囲内に入るレンズシフト位置の範囲であるシフト許容範囲内で投射レンズ160の光変調素子134(からの画像光)に対するシフトを制御(許容)する。すなわち、投射レンズ160のシフトをシフト許容範囲内で制御するとは、レンズ有効範囲の位置を画像光通過範囲の全体を含むように制御すると同義である。また、有効範囲情報162Bは、投射レンズ160をシフト許容範囲内に位置させるために用いられる情報である。
判定部154は、画像光通過範囲の少なくとも一部がレンズ有効範囲外にある(つまりはレンズシフト位置がシフト許容範囲外に位置する)と判定すると、これをレンズシフト制御部153に通知する。画像光通過範囲とレンズ有効範囲との関係および判定部154による判定方法については後に詳しく説明する。
なお、レンズ有効範囲は、上述したように投射画像に欠けがほとんど生じない(画像光がほとんどケラレない)範囲だけでなく、投射画像に生ずる歪み、色収差および周辺部の明るさ低下等の量が所定量より少なくなる範囲であってもよい。また、投射画像のうち少なくとも特定の一部(例えば、中心領域)において所定の明るさが得られる範囲でもよい。また、投射画像のうち最も暗い部分において所定の明るさが得られる範囲であってもよい。このように、レンズ有効範囲は、投射画像の欠け、歪み、色収差および明るさ等の画質に関する条件に従って決められる。レンズ有効範囲は、光源部120の発光量やレンズシフト機構140の駆動限界範囲等のプロジェクタ100の特性に応じた範囲であってもよい。
レンズシフト制御部153は、シフト駆動部142を制御してレンズマウント141をシフト駆動させる。レンズ交換検出部152によりレンズ交換が検出され、判定部154により有効範囲外であるとの判定がなされると、制御部150は、レンズ有効範囲内にある光変調素子134の画像形成領域を算出する。そして、算出した画像形成領域に画像を生成するように光変調素子134を制御し、投射を開始する。そのあと、画像光到達範囲がレンズ有効範囲内に入るように、すなわち投射レンズがシフト許容範囲内に入るようにシフト駆動部142を制御する。この制御の詳細については後述する。
画像光がケラレることなくレンズ部163を通過することが可能な範囲は、レンズ部163のイメージサークルと似ており、その形状もイメージサークルの形状に近似している。本実施例では、レンズ有効範囲をレンズ部163のイメージサークルとし、このイメージサークル内を画像光が通過できるようにレンズシフト位置を調整する。レンズ部163のイメージサークルは、レンズ部163における最も光変調素子側のレンズの径またはレンズ部163内の絞り口径により決まる。
図2のフローチャートは、レンズ交換時に制御部150が行う処理を示している。制御部150は、操作部101におけるユーザ操作に応じてプロジェクタ100が画像投射を開始する際に、コンピュータプログラムに従って本処理を実行する。
ステップS201では、制御部150は、レンズ交換検出部152によりレンズ交換が検出されたか否かを判定する。レンズ交換が検出された場合は、制御部150はステップS202に進み、検出されない場合は本処理を終了する。
ステップS202では、制御部150は、レンズマイコン161との通信によってレンズ交換後に装着されている投射レンズ160′の有効範囲情報162Bを含むレンズ情報を取得する。
ステップS203では、制御部150は、取得したレンズ情報とレンズ情報記憶部151に記憶されているレンズ情報を比較し、レンズ情報が同一の場合、ステップS208に進む。レンズ情報が異なる場合、レンズ情報記憶部151に、投射レンズ160′のレンズ情報162Aと有効範囲情報162Bを記憶させ、ステップS204へ進む。
ステップS204では、制御部150(判定部154)は、パネルサイズ記憶部155から読み出した光変調素子134のサイズとシフト位置検出部143より検出されたレンズシフト位置とを用いて画像光通過範囲を算出する。
図3は、本実施例における光源部120から被投射面303までの光路を示している。光源部120から出射した照明光は、光変調素子134によって変調されて画像光301となり、レンズ部163を通過して被投射面303上に投射画像304を形成する。レンズ部163は実際には複数のレンズを含むが、図3では1つのレンズで示している。レンズ部163は、入射した画像光301が許容される以上の投射画像の欠けや周辺部の明るさ低下、歪みおよび色収差をほとんど生じさせることなくレンズ部163の内部を通過することができるレンズ有効範囲としてのイメージサークルを有する。
図4は、レンズ入射平面上での互いに異なる2機種の投射レンズのレンズ部163のイメージサークル400A,400Bを示している。イメージサークル400Aがレンズ交換前にプロジェクタ100に装着されていた投射レンズのイメージサークルであり、イメージサークル400Bがレンズ交換により装着された投射レンズのイメージサークルである。これらイメージサークル400A,400Bはともに、レンズ部163の光軸300を中心とする円形の範囲である。矩形の実線枠は、レンズ入射平面上で図3に示した画像光301が通過する画像光通過範囲305を示している。
レンズ交換前は、画像光通過範囲305の全体がイメージサークル400Aの内側にあるため、光変調素子134からの画像光はケラレることなくレンズ部163を通過して被投射面に到達する。一方、レンズ交換後は、画像光通過範囲305の一部401がイメージサークル400B外にはみ出ているため、画像光の一部がケラレて被投射面に到達しない。この場合、制御部150は、光源部120に設定する光量を、画像光通過範囲305の全体がイメージサークル400Aの内側にある時の光量よりも小さくなるように設定する。そして、制御部150は、一点鎖線枠で示すように画像光通過範囲305の全体がイメージサークル400Bの内側に位置するようにレンズシフト機構140(レンズシフト位置)を制御する。
図5を用いて、画像光通過範囲305の算出方法について説明する。図5では、レンズ入射平面上の光軸300の位置を原点О(0,0)とし、上下方向をy軸方向とし、左右方向をx軸方向としている。シフト位置検出部143は、画像光通過範囲305の中心位置P(xp,yp)を検出する。制御部150がパネルサイズ記憶部155から取得した光変調素子134のサイズから算出した画像光通過範囲305の幅をHとし、高さをVとする。矩形の画像光通過範囲305の4つの頂点を、右上の頂点から反時計回りにPn(n=1,2,3,4)と定義する。ステップS204において、判定部154は、頂点Pnの座標を画像光通過範囲305の中心位置P(xp,yp)、幅Hおよび高さVを用いて以下の式(1)乃至(4)により算出する。
P1(xp+H/2、yp+V/2) (1)
P2(xp−H/2、yp+V/2) (2)
P3(xp−H/2、yp−V/2) (3)
P4(xp+H/2、yp−V/2) (4)
P1(xp+H/2、yp+V/2) (1)
P2(xp−H/2、yp+V/2) (2)
P3(xp−H/2、yp−V/2) (3)
P4(xp+H/2、yp−V/2) (4)
次にステップS205では、判定部154は、画像光通過範囲305の少なくとも一部がレンズ有効範囲であるイメージサークル400外にあるか否かを判定する。図5に示すイメージサークル400は、原点Оを中心とした半径Rの円である。判定部154は、ステップS204で求めた頂点Pnがイメージサークル400外に位置するか否かを以下の式(5)を満足するか否かにより判定することができる。
R−√(xn2+yn2)<0 (n=1、2、3、4) (5)
R−√(xn2+yn2)<0 (n=1、2、3、4) (5)
式(5)の条件が、n=1,2,3,4のうちいずれかにおいて満足される、すなわち画像光通過範囲305の少なくとも一部がイメージサークル400外にはみ出ている場合は、制御部150は、ステップS206に進む。n=1,2,3,4のいずれも満足しない、すなわち画像光通過範囲305の全体がイメージサークル400内にある場合は、ステップS208に進む。
次にステップS206では、制御部150は、式(5)の条件が満足しない範囲、すなわちイメージサークル400内にある画像光通過範囲305を算出する。換言すれば、光変調素子134の画像形成領域のうち、イメージサークル400に対応する画像形成領域を算出する。そして、制御部150は、光変調素子134の算出した画像光通過範囲305に画像を、イメージサークル400B外401は黒を表示するための画像を、生成させるとともに光源部120を点灯させ、画像投射を開始する。ここでは、イメージサークル400B外401に黒画像を生成したが、それに限定されない。例えば、画像光通過範囲305に画像の明るさ(輝度)よりも低い明るさの画像を生成してもよい。また、画像を生成せずに、光変調素子134の有効表示領域を画像光通過範囲305に対応する領域に設定してもよい。
このように投射レンズのシフト位置がシフト許容範囲外にあるが、イメージサークル400内にある画像光通過範囲305に画像を表示させることで、画像投射を開始しても、画像光がケラレることによる鏡筒の温度の上昇を低減することができる。従って、鏡筒や光学素子の熱変形を抑制できる。
ステップS207では、制御部150は、画像光通過範囲305の全体がイメージサークル400内にあるシフト位置を算出し、画像光通過範囲305の全体がイメージサークル400Bの内側に位置するようにレンズシフト機構140を制御する。
ステップS208では、画像光通過範囲305の全体がイメージサークル400Bの内側に位置している状態であるため、光変調素子134の画像形成領域を通常の範囲に設定し、本処理を終了する。
[実施例1の変形例]
実施例1では、画像光通過範囲305を算出し画像の投射を開始していたが、画像光通過範囲305の全体がイメージサークル400の内側に位置するようにレンズシフト機構140を制御している間、再度、画像光通過範囲305を算出してもよい。
実施例1では、画像光通過範囲305を算出し画像の投射を開始していたが、画像光通過範囲305の全体がイメージサークル400の内側に位置するようにレンズシフト機構140を制御している間、再度、画像光通過範囲305を算出してもよい。
図6に示すようなOSD(On Screen Display)として文字206を含んだOSD画像を投影する場合、その一例を図7に示す。図7は画像光通過範囲がレンズシフト機構140を制御している間、徐々に拡大される様子を示している。表示するOSDの位置は、現在の画像光通過範囲の中心付近になるように表示している。また、図8に示すように、OSDを表示した後、レンズシフト機構140によるシフト方向と反対の方向にOSD表示位置を移動させてもよい。これにより、投射上のOSDの表示位置が動かないように、つまりは光変調素子134の画像形成領域における画像形成位置を変化させ、表示させることができる。
[その他の実施例]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対
して種々の変形や変更が可能である。
して種々の変形や変更が可能である。
100 プロジェクタ(画像投射装置)
120 光源部
130 画像生成部
140 レンズシフト機構(シフト手段)
150 制御部
120 光源部
130 画像生成部
140 レンズシフト機構(シフト手段)
150 制御部
Claims (14)
- 画像を被投射面に投射する投射レンズの交換が可能な画像投射装置であって、
光源と、
前記光源からの光を変調して前記画像を生成する画像生成部と、
前記投射レンズをシフトさせるシフト手段と、
前記投射レンズをシフト許容範囲内でシフトさせるように前記シフト手段を制御する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、前記投射レンズが前記画像投射装置に装着されたときに前記シフト許容範囲外に位置した場合は、前記画像生成部の前記シフト許容範囲内に対応する画像形成領域に前記画像を生成させることを特徴とする画像投射装置。 - 前記制御手段は、前記投射レンズが前記画像投射装置に装着されたときに前記シフト許容範囲外に位置した場合、さらに、前記投射レンズの位置を前記許容範囲内にシフトさせることを特徴とする請求項1に記載の画像投射装置。
- 前記制御手段は、前記画像生成部に前記投射レンズの位置に応じた前記画像を生成させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像投射装置。
- 前記画像はOSD画像を含み、
前記制御手段は、前記投射レンズのシフト位置に応じて、前記画像形成領域における前記OSD画像の画像形成位置を変化させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像投射装置。 - 前記シフト許容範囲は、前記画像の少なくとも一部が前記投射レンズの有効範囲外に出ない範囲であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像投射装置。
- 前記シフト許容範囲は、前記画像により前記被投射面に形成される投射画像の欠けが所定量より少なくなる範囲であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像投射装置。
- 前記シフト許容範囲は、前記画像により前記被投射面に形成される投射画像の全体または特定の一部が所定の明るさより明るくなる範囲であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像投射装置。
- 前記シフト許容範囲は、前記画像により前記被投射面に形成される投射画像のうち最も暗い部分が所定の明るさより明るくなる範囲であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像投射装置。
- 前記シフト許容範囲は、前記被投射面に到達する前記画像の色収差が所定量より少なくなる範囲であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像投射装置。
- 前記シフト許容範囲は、前記画像により前記被投射面に形成される投射画像の歪みが所定量より少なくなる範囲であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像投射装置。
- 前記制御手段は、前記シフト許容範囲に関する情報を記憶した記憶手段を有する前記投射レンズから前記情報を取得することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の画像投射装置。
- 前記画像投射装置に複数の投射レンズのそれぞれに対して前記許容範囲に関する情報を記憶した記憶手段を有し、
前記制御手段は、前記複数の投射レンズのうち前記画像投射装置に装着される投射レンズに対する前記情報を前記記憶手段から取得することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の画像投射装置。 - 画像を被投射面に投射する投射レンズの交換が可能な画像投射装置の制御方法であって、
前記画像投射装置は、
光源と、
前記光源からの光を変調して前記画像を生成する画像生成部と、
前記投射レンズをシフトさせるシフト手段と、
制御手段と、を有し、
前記投射レンズをシフト許容範囲内でシフトさせるように前記シフト手段を制御するステップと、
前記投射レンズが前記画像投射装置に装着されたときに前記投射レンズが前記画像投射装置に装着されたときに前記シフト許容範囲外に位置した場合は、前記画像生成部の前記シフト許容範囲内に対応する画像形成領域に前記画像を生成させるステップとを有することを特徴とする画像投射装置の制御方法。 - 請求項13に記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019235086A JP2021103260A (ja) | 2019-12-25 | 2019-12-25 | 画像投射装置およびその制御方法 |
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