JP2021095726A - 引手 - Google Patents

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Abstract

【課題】ネジキャップなどを用いずに外観意匠を向上できる引手を提供すること。【解決手段】引手2は、引手部材21A,21Bおよびベース部材31A,31Bを備える。引手部材21A,21Bは、引手側片部22,23および引手縁片部24によって引手溝部26を形成する。引手側片部22,23には、上側見込係合部225,235および下側見込係合部226,236と、上下係合部227,237とが形成される。ベース部材31A,31Bには、上側見込係合部225,235および下側見込係合部226,236が見込み方向に係合する見込被係合部371,372と、上下係合部227,237が上下方向に係合する上下被係合部381,382とが形成される。上下係合部227,237および上下被係合部381,382は引手部材21A,21Bのスライド移動において係合する位置に配置される。【選択図】図3

Description

本発明は、出入口を開閉する扉体に取り付けられる引手に関する。
従来、建具として、戸体と、戸体に取り付けられた外側把手および内側把手とを備えたドアが知られている(特許文献1参照)。外側把手は戸体に通された棒状連結具を備えており、棒状連結具には把手取付部材が連結されており、内側把手は把手取付部材に係止され且つネジ固定されている。
特開平11−107590号公報
ところで、特許文献1に記載のドアでは、内側把手(引手部材)を把手取付部材(ベース部材)に係止したうえネジ固定するので取付作業工程が多く手間を要する。また、内側把手を把手取付部材に固定するネジが露出するので外観意匠を向上させることが困難である。ここで、ネジを覆うネジキャップを装着することで外観意匠を向上させることが考えられるが、ネジキャップを装着する工程が増えてしまい、また、ネジキャップが脱落したり、ネジキャップおよび内側把手の間に汚れが付着したりするおそれがある。
本発明の目的は、ネジキャップなどを用いずに外観意匠を向上できる引手を提供することにある。
本発明の引手は、扉体を開閉操作可能に設置される引手であって、前記扉体に取付可能なベース部材と、前記ベース部材に係合する引手部材とを備え、前記引手部材は、左右に弾性変形可能な一対の引手側片部と、前記一対の引手側片部の長手方向に沿った一方の縁部に連続した引手縁片部とを有し、前記一対の引手側片部および前記引手縁片部によって前記一対の引手側片部の前記長手方向に沿った他方の縁部の間に溝開口を有する引手溝部が形成され、前記一対の引手側片部には、前記引手溝部に配置される前記ベース部材に対する第一係合部および第二係合部が形成され、前記ベース部材には、前記第一係合部が前記長手方向にスライド移動可能に見込み方向に係合する第一被係合部と、前記第二係合部が前記長手方向に係合する第二被係合部とが形成され、前記第二係合部および前記第二被係合部は前記第一係合部のスライド移動において係合する位置に配置されることを特徴とする。
本発明によれば、ネジキャップなどを用いずに外観意匠を向上できる引手を提供することができる。
本発明の実施形態に係る引手を備える片引き戸を示す内観姿図。 図1に示す引手を示す斜視図。 図1に示す引手を展開して示す斜視図。 図2に示すIV−IV線に沿った断面図。 図2に示すV−V線に沿った断面図。 図2に示すVI−VI線に沿った断面図。 図3に示すキャップ部材およびベース部材の係合状態の説明図。 図3に示すキャップ部材およびベース部材の説明図。 図2に示す引手の取付けに関する説明図。 図1に示す引手を横向きに設置した例を示す説明図。
[本実施形態の構成]
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示す建具である片引き戸1は、室内外の出入口に設置されるものであり、建具枠10と、建具枠10の内部に片引き形式に開閉可能に支持された可動障子4(扉体)と、建具枠10の内部に固定された固定障子6とを備えている。可動障子4には本実施形態に係る引手2が取り付けられている。
以下の説明において、片引き戸1の左右方向をX軸方向とし、片引き戸1の上下方向をY軸方向とし、片引き戸1の見込み方向をZ軸方向とする。X,Y,Z軸方向は互いに直交する。
建具枠10は、上枠11、下枠12および左右の縦枠13,14を枠組みして構成されている。可動障子4は、上框41、下框42、左右の縦框43,44およびパネル45を框組みして構成されている。図1において左側に示す縦框43は戸先縦框であり、図1において右側に示す縦框44は戸尻縦框(召合せ縦框)である。縦框43は、図2から図6に示すように、室外見付け面部431、内周見込み面部432、外周見込み面部433および室内見付け面部434を有した押出形材によって形成されている。室外見付け面部431および室内見付け面部434にはY軸方向に間隔を隔てて位置する三つの貫通孔46がそれぞれ形成されている。なお、固定障子6も上框、下框、左右の縦框およびパネルを框組みして構成されており、上框および下框などが建具枠10に固定されている。
引手2は、図2から図8に示すように、一対の引手部材21A,21B(キャップ部材)と、引手部材21A,21Bがそれぞれ係合する一対のベース部材31A,31Bとを備えている。引手部材21A,21Bおよびベース部材31A,31Bは樹脂材料によって形成されている。
引手部材21Aは、図2から図7および図8(A)に示すように、Y軸方向に沿った弾性変形可能な左右の引手側片部22,23と、引手側片部22,23のY軸方向に沿った一方の縁部223,233に連続した引手縁片部24と、引手側片部22,23および引手縁片部24の上端部229,239,249(他方の端部)に連続した引手端部25とを有しており、引手側片部22,23のY軸方向に沿った他方の縁部224,234(縦框43側の縁部)間の溝開口261と引手側片部22,23の下端部228,238(一方の端部)間の溝端開口262とで開口した引手溝部26が形成されている。
引手側片部22は、図5に示すように、Z軸方向に沿った側片部221と、側片部221から縦框43側に向かうに連れて引手側片部23から離間する向きにZ軸方向に対して傾斜した傾斜片部222とを有している。引手側片部23は、Z軸方向に沿った側片部231と、側片部231から縦框43側に向かうに連れて引手側片部22から離間する向きにZ軸方向に対して傾斜した傾斜片部232とを有している。このため、引手溝部26のX軸方向における溝幅寸法は引手側片部22,23の縁部223,233側よりも縁部224,234側で大きくなっている。
引手側片部22,23の縁部224,234には、X軸方向において互いに接近する方向に突出した上側見込係合部225,235(第一係合部)と、X軸方向において互いに接近する方向に突出した下側見込係合部226,236(第一係合部)とが形成されている。
上側見込係合部225,235は、縁部224,234の上部においてY軸方向に沿ってヒレ状に形成されており、下側見込係合部226,236は、縁部224,234の下部においてY軸方向に沿ってヒレ状に形成されている。
上側見込係合部225,235間のX軸方向における溝開口寸法と下側見込係合部226,236間のX軸方向における溝開口寸法とは互いに等しい溝開口寸法W2とされており、溝開口寸法W2は引手側片部22,23のX軸方向における縁部224,234間の溝開口寸法W1よりも小さい寸法とされている。
引手側片部22,23の縁部224,234のうち下側見込係合部226,236よりも下方の位置には、X軸方向において互いに接近する方向に突出した上下係合部227,237(第二係合部)が形成されている。
上下係合部227,237は、下側見込係合部226,236よりもX軸方向に大きく突出して突板状にそれぞれ形成されている。上下係合部227,237間のX軸方向における溝開口寸法W3は溝開口寸法W2よりも小さい寸法とされている。
引手端部25の縦框43側の縁部254には、下方に突出した突板状の端係合部255が形成されている。端係合部255は、上側見込係合部225,235に連続しており、これにより、引手部材21Aの上端部には袋状係合部27が構成されている。
なお、引手部材21Bは引手部材21Aの前述した構成と同様に構成されているので、引手部材21Bの構成については引手部材21Aの構成と同符号を適宜付して詳細な説明を省略する。
ベース部材31Aは、図2から図7および図8(B)に示すように、Y軸方向に沿ったベース本体部32と、ベース本体部32の縦框43に対する当接面321からZ軸方向に突出した上下の連結軸部33,34と、Y軸方向における連結軸部33,34の間の位置からZ軸方向に突出した位置決め突部35とを有している。連結軸部33,34には、Z軸方向に貫通した貫通孔331,341が形成されており、貫通孔331,341には連結具としての連結ネジ7が挿通可能である。位置決め突部35および連結軸部33間の上下間隔と位置決め突部35および連結軸部34間の上下間隔は異なっており、これにより、ベース部材31Aを縦框43に取り付ける際の上下向き誤りを防止する。
ベース本体部32は、前述した当接面321と、当接面321に連続したY軸方向に沿った左右の側面322,323と、側面322,323のうちZ軸方向において当接面321とは反対側に位置するY軸方向に沿った先端面324とを有しており、側面322,323および先端面324に連続したリブ36がY軸方向に複数並設されている。リブ36は、側面322,323に対してY軸方向に沿って形成されており、先端面324に対してX軸方向に沿って形成されている。このため、ベース本体部32はリブ36によって補強され、X軸方向における強度が向上している。また、例えばY軸方向に沿ったリブが形成される場合と比べて、引手溝部26の溝開口261からベース部材31Aを挿入する際における引手側片部22,23との摺動抵抗を低減できて挿入性を向上できる。また、ベース本体部32のうち貫通孔331,341が開口する部分は、先端面324から凹状に凹んで形成されており、その底部には連結ネジ7が螺合する裏板8が装着可能な裏板装着部325が形成されている。
ベース本体部32のうち当接面321および側面322,323が連続するY軸方向に沿った縁部326,327には見込被係合部371,372(第一被係合部)がY軸方向に沿って形成されている。見込被係合部371,372は、側面322,323にそれぞれ連続したX軸方向に沿った掛け面373と、掛け面373および当接面321に連続したZ軸方向に沿った見込面374とによって段形状に形成されており、引手部材21Aのヒレ状の上側見込係合部225,235および下側見込係合部226,236が掛け面373に対してY軸方向にスライド移動可能な状態でZ軸方向に係合される構成となっている。見込面374のZ軸方向における幅寸法は、上側見込係合部225,235および下側見込係合部226,236のZ軸方向における厚さ寸法よりも若干大きい寸法とされているが、寸法差分をより小さく設定するか等しい寸法とすることで、上側見込係合部225,235および下側見込係合部226,236を掛け面373と縦框43との間に挟み込んで保持でき、引手部材21Aのガタツキを低減できる。ベース本体部32のY軸方向における幅寸法W4は溝開口寸法W2よりも大きい寸法とされており、当接面321のX軸方向における幅寸法W5は溝開口寸法W2よりも小さい寸法とされている(図7および図8参照)。
ベース本体部32の縁部326,327における下端部328には、X軸方向において互いに接近する方向に凹んだ上下被係合部381,382(第二被係合部)が形成されている。上下被係合部381,382は、図7に示すようにX軸方向に沿った上下の掛け面383,384および底面385によって凹溝状に形成されており、上側の掛け面383には引手部材21Aの上下係合部227,237が上方向に係合され、下側の掛け面384には上下係合部227,237が下方向に係合される構成となっている。また、ベース本体部32には上側の掛け面383に連続する傾斜案内面386が形成されている。傾斜案内面386は、下方に向かうに連れてX軸方向外側に向かう向きにY軸方向に対して傾斜しており、引手部材21Aを下方にスライド移動した際に上下係合部227,237をX軸方向外側に案内する構成となっている。ここで、引手側片部22,23の縁部224,234のうち下側見込係合部226,236および上下係合部227,237の間には傾斜案内面386に沿って傾斜した傾斜部241,242が形成されており、傾斜部241,242には引手部材21Aおよびベース部材31Aの係合状態で傾斜案内面386が形成された部分が収まる構成とされている。
なお、ベース部材31Bはベース部材31Aの前述した構成と同様に構成されている。ベース部材31Aの裏板装着部325には裏板8は装着されていないが、ベース部材31Bの裏板装着部325には裏板8が装着されている。
以下、引手2の取付け手順を説明する。
まず、ベース部材31A,31Bを縦框43に取り付ける。具体的には、ベース部材31A,31Bの連結軸部33,34および位置決め突部35を縦框43の貫通孔46にそれぞれ挿入し、ベース部材31A,31Bの連結軸部33,34同士を突き合わせる。次に、ベース部材31Aの連結軸部33,34の貫通孔331,341からベース部材31Bの連結軸部33,34の貫通孔331,341に連結ネジ7を挿通し、ベース部材31Bの裏板装着部325に装着された裏板8に連結ネジ7を螺合する。このようにベース部材31A,31B同士をネジ共締めして縦框43に取り付ける。ベース部材31Aの当接面321は室外見付け面部431に当接し、ベース部材31Bの当接面321は室内見付け面部434に当接する。
次に、引手部材21A,21Bをベース部材31A,31Bに係合する。引手部材21A,21Bの係合手順は図9に示すように同様であるので、以下、引手部材21Aの係合手順について説明し、引手部材21Bの係合手順については説明を省略する。まず、引手部材21Aの上下係合部227,237をベース部材31Aの上下被係合部381,382よりもY軸方向に高い位置に配置してZ軸方向に移動し、溝開口261にベース本体部32を挿入させる。このとき、引手側片部22,23は、上側見込係合部225,235および上下係合部227,237がベース本体部32に当接することで左右に弾性変形し、溝開口寸法W2,W3は幅寸法W4と同程度の寸法まで一時的に拡げられる。続いて、上側見込係合部225,235および下側見込係合部226,236がベース部材31Aの見込被係合部371,372に対してX軸方向に対向する位置に配置されると、引手側片部22,23は復元しながら上側見込係合部225,235が見込被係合部371,372に見込み方向に係合する。このとき、上下係合部227,237も見込被係合部371,372に一時的に見込み方向に係合する。
次に、引手部材21Aを下方にスライド移動する。このスライド移動において、上下係合部227,237は図7に示すようにベース部材31Aの傾斜案内面386によって左右外側に案内されて互いにX軸方向に離間し、傾斜案内面386を越えて上下被係合部381,382にX軸方向に対向する位置に配置されると、左右外側に押し拡げられた引手側片部22,23の下端部228,238が復元して互いに接近する。これにより、上下係合部227,237は上下被係合部381,382に上下方向に係合する。このとき、リブ36は引手側片部22,23の内面に当接し、ベース部材31Aの上端部329は袋状係合部27に見込み方向に係合する。
このようにして、引手2を縦框43に取り付ける。引手2の取付状態では、引手部材21A,21Bの引手側片部22,23および引手縁片部24はベース部材31A,31Bの側面322,323および先端面324に被せられており、引手部材21A,21Bの引手端部25はベース部材31A,31Bの上端部329に被せられる。このため連結ネジ7は外部に露出しない配置とされる。なお、もし引手部材21A,21Bおよびベース部材31A,31Bの間に水が浸入しても溝端開口262から排水可能である。
また、引手部材21Aの取外し手順は次のとおりである。
まず、引手側片部22,23を弾性変形して溝開口261を左右に拡げることで、上下係合部227,237と上下被係合部381,382との上下方向の係合を解除し、且つ、上側見込係合部225,235および下側見込係合部226,236と見込被係合部371,372との見込み方向の係合を解除する。続いて、引手部材21Aをベース部材31AからZ軸方向に離間させる。
このようにして引手部材21Aをベース部材31Aから取り外す。なお、引手部材21Bも前述同様の取外し手順でベース部材31Bから取外し可能である。
[変形例]
前記実施形態では、引手部材21A,21Bおよびベース部材31A,31Bは樹脂材料によって形成されているが、これに限らず、金属材料等によって形成されていてもよい。
前記実施形態では、上下係合部227,237は引手部材21A,21Bの下端部(引手側片部22,23の下端部228、238)に配置されているが、当該下端部以外の箇所に配置されていてもよく、例えば下側見込係合部226,236に対して上方に配置されていてもよい。なお、上下被係合部381,382の上下位置は上下係合部227,237と係合可能に対応した位置に配置される。
前記実施形態では、引手部材21A,21Bには溝端開口262が形成されているが、これを省略してもよい。この場合、引手部材21A,21Bをベース部材31A,31Bに係合する際のスライド移動を可能とするため、溝開口261のY軸方向における長さ寸法はベース部材31A,31BのY軸方向における長さ寸法よりも大きくされる。
前記実施形態では、引手部材21A,21Bには上側見込係合部225,235および下側見込係合部226,236が形成されているが、このほかにも見込係合部を増やして見込み方向の係合強度を高めてもよく、また、係合強度を十分に得られる範囲で見込係合部を減らしてもよい。
前記実施形態では、引手部材21A,21Bには、ベース部材31A,31Bの上端部329に係合する袋状係合部27が構成されているが、これが構成されていなくても係合強度を十分に得られる場合には当該構成を省略してもよい。また、端係合部255の構成を省略してもよい。
前記実施形態では、ベース部材31A,31Bには引手側片部22,23の内面に当接するリブ36が形成されているが、この構成を省略してもよく、この場合には、ベース部材31A,31Bの側面322,323が引手側片部22,23の内面に当接する。また、ベース部材31A,31Bのリブ36を省略する一方、引手側片部22,23の内面にリブを設け、当該リブをベース部材31A,31Bの側面322,323に当接させる構成としてもよい。
前記実施形態では、引手2はその長手方向がY軸方向(上下方向)に沿って片引き戸1に設置されるが、これに限らず、例えば図10に示すように引手2の長手方向をX軸方向(左右方向)に沿って、室内外に回動開閉可能な開き戸の扉体1Bに設置してもよい。扉体1Bは、上框41B、下框42B、戸先側の縦框43B、吊元側の縦框44Bおよびパネル45を框組みして構成されており、引手2はパネル45に対して横向きに設置される。この場合、引手部材21A(21B)の戸先側および吊元側のいずれかの端部に前述したような溝端開口262が形成されていてもよく、また、前述したような引手端部25を形成せずに戸先側および吊元側の双方の端部に溝端開口262が形成されていてもよい。
前記実施形態では、引手部材21A,21B同士およびベース部材31A,31B同士を共通形状に形成することで製造コストの削減や汎用性の向上を図っているが、これらを図る必要がない場合には、引手部材21A,21B同士およびベース部材31A,31B同士を互いに異なる形状に形成していてもよい。
前記実施形態では、引手2は、一対の引手部材21A,21Bと一対のベース部材31A,31Bとを備えているが、引手部材21Aおよびベース部材31Aだけ、また引手部材21Bおよびベース部材31Bだけを備えていてもよい。
前記実施形態では、ベース部材31A,31Bに位置決め突部35が形成されているが、この構成を省略してもよい。
前記実施形態では、引手2が取り付けられる扉体を片引き戸1としたが、このほか、室内障子等の各種スライド系扉体に取付け可能である。
[本発明のまとめ]
本発明の引手は、扉体を開閉操作可能に設置される引手であって、前記扉体に取付可能なベース部材と、前記ベース部材に係合する引手部材とを備え、前記引手部材は、左右に弾性変形可能な一対の引手側片部と、前記一対の引手側片部の長手方向に沿った一方の縁部に連続した引手縁片部とを有し、前記一対の引手側片部および前記引手縁片部によって前記一対の引手側片部の前記長手方向に沿った他方の縁部の間に溝開口を有する引手溝部が形成され、前記一対の引手側片部には、前記引手溝部に配置される前記ベース部材に対する第一係合部および第二係合部が形成され、前記ベース部材には、前記第一係合部が前記長手方向にスライド移動可能に見込み方向に係合する第一被係合部と、前記第二係合部が前記長手方向に係合する第二被係合部とが形成され、前記第二係合部および前記第二被係合部は前記第一係合部のスライド移動において係合する位置に配置されることを特徴とする。
本発明の引手によれば、扉体に取り付けたベース部材に引手部材を組み合わせて引手溝部にベース部材を配置し且つ第一係合部を第一被係合部に見込み方向に係合し、続いて、第一係合部をスライド移動して第二係合部を第二被係合部に前記長手方向に係合することで、ネジ等の固定具を用いずに引手部材をベース部材に取り付けることができて部品点数および取付作業工程の削減を図ることができる。また、引手部材にネジキャップなどを装着する必要がなく、一対の引手側片部および引手縁片部によってベース部材を囲むことで外観意匠を向上できる。
本発明の引手では、前記引手部材および前記ベース部材は樹脂材料によって形成されていてもよい。
このような構成によれば、例えば引手部材およびベース部材を金属材料によって形成する場合と比べて耐腐食性や耐薬品性を向上でき、浴室および脱衣室の出入口を開閉する扉体に設置することができる。
本発明の引手では、前記一対の引手側片部の少なくとも一方の端部の間には前記溝開口に連続した溝端開口が形成され、前記第二係合部は前記引手部材の一方の端部に配置されていてもよい。
このような構成によれば、一対の引手側片部の少なくとも一方の端部は、溝端開口があるので左右に弾性変形させやすく、この部分に第二係合部を配置することでベース部材の第二被係合部に容易に係合させることができる。
本発明の引手では、前記一対の引手側片部の一方の端部の間には前記溝開口に連続した溝端開口が形成され、前記引手部材は前記引手側片部の他方の端部に連続した引手端部を有し、前記引手端部には、下方に突出して前記第一係合部に連続した端係合部が前記ベース部材に係合可能に形成され、前記第一係合部および前記端係合部によって袋状係合部が構成されていてもよい。
このような構成によれば、前述した袋状係合部をベース部材に係合することで、引手部材の他方の端部におけるベース部材に対する係合強度を向上できる。
本発明の引手では、前記ベース部材は、前記引手溝部において前記一対の引手側片部の内面に対向する側面を有し、前記側面には、前記一対の引手側片部の内面に当接するリブが形成されていてもよい。
このような構成によれば、前述したリブを一対の引手側片部の内面に当接することで、引手部材のベース部材に対する遊びをなくすことができて引手部材のガタツキを抑制できる。
本発明の引手は、前記引手部材および前記ベース部材を一対ずつ備え、前記一対のベース部材には、互いに連結可能に見込み方向に突出した連結軸部が形成されていてもよい。
このような構成によれば、連結軸部を扉体に貫通して連結することで当該扉体の室外面および室内面の双方にベース部材を取り付けることができ、一対のベース部材に引手部材をそれぞれ係合することで、扉体を室外側および室内側の双方から開閉操作可能に引手を設置できる。
1…片引き戸、1B…扉体、10…建具枠、2…引手、21A,21B…引手部材、22,23…引手側片部、225,235…上側見込係合部(第一係合部)、226,236…下側見込係合部(第一係合部)、227,237…上下係合部(第二係合部)、24…引手縁片部、25…引手端部、255…端係合部、26…引手溝部、261…溝開口、262…溝端開口、27…袋状係合部、31A,31B…ベース部材、32…ベース本体部、321…当接面、325…裏板装着部、33,34…連結軸部、331,341…貫通孔、35…位置決め突部、36…リブ、371,372…見込被係合部(第一被係合部)、381,382…上下被係合部(第二被係合部)、4…可動障子、43,43B,44,44B…縦框、431…室外見付け面部、434…室内見付け面部、46…貫通孔、6…固定障子、7…連結ネジ、8…裏板、W1〜W3…溝開口寸法、W4,W5…幅寸法。

Claims (6)

  1. 扉体を開閉操作可能に設置される引手であって、
    前記扉体に取付可能なベース部材と、前記ベース部材に係合する引手部材とを備え、
    前記引手部材は、左右に弾性変形可能な一対の引手側片部と、前記一対の引手側片部の長手方向に沿った一方の縁部に連続した引手縁片部とを有し、
    前記一対の引手側片部および前記引手縁片部によって前記一対の引手側片部の前記長手方向に沿った他方の縁部の間に溝開口を有する引手溝部が形成され、
    前記一対の引手側片部には、前記引手溝部に配置される前記ベース部材に対する第一係合部および第二係合部が形成され、
    前記ベース部材には、前記第一係合部が前記長手方向にスライド移動可能に見込み方向に係合する第一被係合部と、前記第二係合部が前記長手方向に係合する第二被係合部とが形成され、
    前記第二係合部および前記第二被係合部は前記第一係合部のスライド移動において係合する位置に配置される
    ことを特徴とする引手。
  2. 請求項1に記載の引手において、
    前記引手部材および前記ベース部材は樹脂材料によって形成されている
    ことを特徴とする引手。
  3. 請求項1または請求項2に記載の引手において、
    前記一対の引手側片部の少なくとも一方の端部の間には前記溝開口に連続した溝端開口が形成され、
    前記第二係合部は前記引手部材の一方の端部に配置されている
    ことを特徴とする引手。
  4. 請求項1または請求項2に記載の引手において、
    前記一対の引手側片部の一方の端部の間には前記溝開口に連続した溝端開口が形成され、
    前記引手部材は前記引手側片部の他方の端部に連続した引手端部を有し、
    前記引手端部には、下方に突出して前記第一係合部に連続した端係合部が前記ベース部材に係合可能に形成され、
    前記第一係合部および前記端係合部によって袋状係合部が構成されている
    ことを特徴とする引手。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の引手において、
    前記ベース部材は、前記引手溝部において前記一対の引手側片部の内面に対向する側面を有し、
    前記側面には、前記一対の引手側片部の内面に当接するリブが形成されている
    ことを特徴とする引手。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の引手において、
    前記引手部材および前記ベース部材を一対ずつ備え、
    前記一対のベース部材には、互いに連結可能に見込み方向に突出した連結軸部が形成されている
    ことを特徴とする引手。
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