JP4532304B2 - 吊り戸棚 - Google Patents

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Description

この発明は、複数のパネルを箱状に組合わせて内部に収納空間を画成し、前側または前側および後側の両方に扉を開閉自在に設けた吊り戸棚に関するものである。
例えば、ホテルやレストラン等の厨房において、テーブルの上方に設置され、食品や飲料品または食器等の物品を保存する吊り戸棚としては、複数のパネルを箱状に連結したものがある(例えば、特許文献1参照)。この吊り戸棚は、吊り戸棚本体の底面をなす下面パネルに、照明ボックスと、レンジフードからの熱影響を防止するための不燃材とが夫々ネジで固定されている。また、前記下面パネルの見栄えの向上を図るため、化粧材としてのボトムカバーが配設されることもあるが、該ボトムカバーも下面パネルに対してネジで固定される。
特開平9−84641号公報
ところで、前記吊り戸棚は、照明ボックスやボトムカバーを下面パネルに対して下方からネジを用いて固定しているので、意匠面である外底面にネジが露出してしまい、見栄えを損う難点が指摘される。またネジの凹凸部分は、清掃がし難くほこり等が溜りやすいため、食品を扱うテーブルの上方に設置される吊り戸棚としては不都合があった。そこで、ネジの上に別の化粧材を接着して2重構造にすることで、前記問題の解決を図っているが、手間がかかる上にコストの上昇を招く。なお、化粧材を接着する場合は、接着剤の劣化により経時的に化粧材が剥がれることがある。
すなわちこの発明は、従来の技術に係る吊り戸棚に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、下面パネルにボトムカバーを取付ける係止部が外底面側に露出して見栄えを損うことのない吊り戸棚を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る吊り戸棚は、
天井面をなす上面パネルと、この上面パネルと対向する下面パネルと、左右一組の側面パネルとからなり、これらパネルにより画成される収納空間における少なくとも前側の開口部を開閉自在に閉成する扉を備えた吊り戸棚において、
前記下面パネルの下面側に設けた複数の係止部と、
前記各係止部に係合可能な被係止部を上面側に対応的に設けたボトムカバーとを備え、
前記各係止部を対応の被係止部に係合させることで、これら係止部および被係止部による係合部位を隠した状態で、前記下面パネルの下面にボトムカバーを取付け得るよう構成したことを特徴とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の別の発明に係る吊り戸棚は、
天井面をなす上面パネルと、この上面パネルと対向する下面パネルと、左右一組の側面パネルと、これらパネルにより画成される収納空間の後側を塞ぐ後面パネルとからなり、前記収納空間における前側の開口部を開閉自在に閉成する扉を備えた吊り戸棚において、
前記下面パネルの前端部に沿って下方へ延出し、その内側面に所要間隔で複数のスリットを開設した前側桟材と、
前記下面パネルの後端部に沿って下方へ延出する後側桟材と、
前端部および後端部に上方へ向けて形成した立上がり部を有し、前側の立上がり部に前記各スリットへ対応的に挿入可能な突出片を形成したボトムカバーとからなり、
前側桟材の各スリットに前側の立上がり部の突出片を対応的に後側から挿入すると共に、前記下面パネルの後側桟材と後側の立上がり部とを固定部材で締着することで、該下面パネルの下面にボトムカバーを取付けるよう構成したことを特徴とする。
本願の請求項1に係る発明によれば、下面パネルの下面側に設けた各係止部を、ボトムカバーの上面に設けた対応する被係止部に夫々係合して、これら係止部および被係止部による係合部位を隠した状態で、下面パネルの下面にボトムカバーを取付けるよう構成したから、吊り戸棚の外底面には係合部位が露出しないので、該外底面は良好な見栄えを示すと共に、清掃が容易になって好適に衛生状態を保つことができる。また下面パネルとボトムカバーとを機械的に取付けるから、ボトムカバーが経時的に脱落することはない。
請求項2の発明によれば、下面パネルに設けた係止部にボトムカバーに開設した係合溝を係合することで下面パネルの下面にボトムカバーを取付けるよう構成したから、吊り戸棚の外底面にはネジ等の固定部材や溶接痕等が露出しないので、該外底面は良好な見栄えを示すと共に、清掃が容易になって好適に衛生状態を保つことができる。また下面パネルとボトムカバーとを機械的に取付けるから、ボトムカバーが経時的に脱落することはない。更に、請求項3の発明によれば、下面パネルの下面に下方に突出する複数の第2係止部に、ボトムカバーの上面に配設したボトムフレームに開設した係合孔を係合するよう構成することで、ボトムカバーの撓みを抑制し、戸棚底部の強度を高めることができる。
請求項3の発明によれば、下面パネルの前側桟材に設けたスリットにボトムカバーの前端に設けた突出片を挿入すると共に、下面パネルの後側桟材とボトムカバーにおける後側の立上がり部とを固定部材で締着することで、下面パネルの下面にボトムカバーを取付けるよう構成したから、吊り戸棚の外底面にはネジ等の固定部材や溶接痕等が露出することがなく、該外底面は良好な見栄えを示すと共に、清掃が容易になって好適に衛生状態を保つことができる。また下面パネルとボトムカバーとを機械的に取付けるから、ボトムカバーが経時的に脱落することはない。
次に、本発明に係る吊り戸棚につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、実施例の吊り戸棚において、図1のA矢視を前側とし、向かい合う側面パネルの対向方向を横方向とする。ここで、本発明で云うボトムカバーとは、下面パネルの見栄えを向上する化粧材に限られず、照明ボックスや不燃材等の下面パネルの下面を覆って取付けられるものも含まれる。
図1は、実施例1に係る吊り戸棚を示す概略斜視図であって、この吊り戸棚10は天井面をなす上面パネル12と、この上面パネル12と対向するよう配置されて底面をなす下面パネル20と、上面パネル12および下面パネル20を連結して、左右の各側面をなす一組の側面パネル14,14とから基本的に構成され、これらのパネル12,14,14,20によって前後の両側に開口部S1,S1が夫々開放した収納空間Sが画成されている。各側面パネル14は、その上端部を上面パネル12の側端部に突合わせて、側方からネジ(固定部材)16により複数箇所で互いに固定し、下端部を下面パネル20の側端部に突合わせて同様にネジ16で互いに固定することで箱状に組付けられている。また、前記吊り戸棚10における前記収納空間Sの前後に夫々臨む開口部S1,S2は、一対のスライド扉(扉)D,Dにより開閉自在に夫々閉成され、吊り戸棚10の前側または後側のどちらからでも、収納空間Sに対し物品を出し入れし得るようになっている。なお、前記各側面パネル14は、サイドフレーム15aとサイドカバー15bとからなり、サイドフレーム15aと下面パネル20とをネジ16で固定した後、側方からサイドカバー15bで覆うように構成される。ここで、各部材を連結するものとしてはネジ16だけでなく、リベットやその他の固定部材を採用し得る。
前記各パネル12,14,14,20は、金属や樹脂等の板材からなり、前記収納空間Sの開口部S1,S1を画成する上面パネル12の下面における前端部および後端部には、横方向に延在する上ガイド溝(図示せず)が夫々凹設されている。また、前記収納空間Sの開口部S1,S1を画成する下面パネル20の上面における前端部および後端部には、前記上面パネル12の各上ガイド溝に対応して横方向に延在する下ガイド溝20aが夫々凹設されている。すなわち、前記一対のスライド扉D,Dは、その上端が前記上面パネル12における前側または後側の上ガイド溝にスライド自在に保持されると共に、その下端が下面パネル20における前側または後側のガイド溝20aにスライド自在に保持されて、前側または後側の開口部S1を開閉自在に閉成するようになっている。
また、前記下面パネル20の下面には、該下面パネル20の下面を覆って、吊り戸棚10の外底面を構成するボトムカバー40が取付けられている(図2〜図4参照)。この下面パネル20とボトムカバー40との取付け構造は、下面パネル20に設けた複数の係止凸部(係止部)26,30を、ボトムカバー40に設けた係合溝46,50に対応的に挿入することで、後述するフランジ部44,44またはボトムフレーム48に係合させて固定する構成であって、ネジ等の固定部材を使用しないものとなっている(図6参照)。すなわち、前記各フランジ部44において係合溝46で形成した縁辺部分またはボトムフレーム48において係合孔50で形成した縁辺部分が、係止部である係止凸部26,30に係合する被係止部として機能する。また、前記各係止凸部26,30を対応の係合溝46または係合孔50に挿入して固定することで、これら係合部位を隠した状態で下面パネル20の下面にボトムカバー40を取付け得るように構成される。なお、下面パネル20とボトムカバー40との間には、発泡スチロール等のクッション材34,34がボトムフレーム48を挟んで介挿されて、補強が図られている。
前記下面パネル20は、略矩形状の板状体を本体22として、その前端部および後端部に下ガイド溝20a,20aが横方向に延在して夫々凹設され、前後のガイド溝20a,20aに挟まれた平面部分が収納空間Sにおける載置面となる。前記本体22は、その前端部および後端部に横方向の略全長に亘って、下方に向けて延出する桟材24,24が夫々一体的に夫々折曲形成され、下面パネル20における前後の端部を補強している。実施例の桟材24は、本体22の前端部または後端部が下方に向けて直角に折曲された後、他方の桟材24に向けて直角に折曲され、更に先端部が本体22の底面に指向して上方へ直角に折曲した鉤状の断面形状となるように形成されている(図4参照)。すなわち、各桟材24の外側面が下面パネル20の前後の外側面を構成すると共に、該桟材24の底面がボトムカバー40と整合して吊り戸棚10の外底面を構成する。また、各桟材24の内側面(他方の桟材24に向く面)には、向い合った他方の桟材24における内側面に向けて突出する係止部としての第1係止凸部26が、横方向に所要間隔離間して複数(実施例では4つ)配設されている。
前記本体22の左右の側端部には、下方に向けて直角に折曲された折曲部22a,22aが夫々形成されると共に、各折曲部22aに沿わせて、前後方向に延在する縦補強部材32が夫々配設されている。この縦補強部材32は、横方向で破断した際の断面形状が上方に開口する略コ字状の部材であって(図3参照)、下面パネル20の左右の端部の補強材として機能すると共に、前記本体22の折曲部22aと縦補強部材32との重合部分にネジ孔18が適宜開設され、このネジ孔18に対しネジ16を螺挿することで側面パネル14のサイドフレーム15aを下面パネル20に固定するよう構成されている。また前記本体22の下面には、断面において上方に開口するコ字状のフレーム28が、前後方向の略中間に、本体22の各側端部に対応的に配設した縦補強部材32,32の間に亘って横方向に延在するように配設され、下面パネル20の載置部分である本体22の中央付近の荷重を受ける補強材として機能している(図6参照)。また、前記フレーム28は、その開放端を前記本体22の底面に向けて配設され、その下面における中央部には下方に向けて突出する複数の第2係止凸部(第2係止部)30が横方向に所要間隔離間して配置されている。また各縦補強部材32における外側面側の下角部32aは凹設されて、図3に示す如く、前記ボトムカバー40の後述する縦フランジ部52および側面パネル14における下端部に形成された凸部14aが係合するよう構成される。前記下角部32aと縦フランジ部52との間には、所要の隙間Bが画成され、下面パネル20に設けた複数の係止凸部26,30をボトムカバー40に設けた係合溝46,50に対応的に挿入する際に、下面パネル20に対してボトムカバー40をスライド移動し得る余地を設けてある。
前記第1係止凸部26および第2係止凸部30は、同一の構成である。すなわち、前記第1係止凸部26および第2係止凸部30は、図7に示す如く、先端部が拡開したカラー部材27を本体として、このカラー部材27に開設した貫通孔27aを介して設置基体である桟材24またはフレーム28に開口した孔部24a,28aにネジ16で締着することで固定されている。前記カラー部材27は、桟材24またはフレーム28に当接する根元部分と比較して先端部が傘状に張り出し形成された略円錐体であって、その軸方向に沿って貫通孔27aが開設されている。すなわちカラー部材27は、前記ネジ16で桟材24またはフレーム28に取付けた際に、その小径部分は、後述する係合溝46または係合孔50を挿通すると共に、大径部分と桟材24またはフレーム28との間に所定の隙間が画成され、この隙間にボトムカバー40の後述するフランジ部44やボトムフレーム48が係合するようになっている。
図5に示すように、前記下面パネル20の下面を覆うボトムカバー40は、略矩形の板状体である平板部42と、この平板部42の前端部および後端部から上方に向けて夫々突出するフランジ部44,44と、平板部42の上面に配設されたボトムフレーム48とから構成されている。前記フランジ部44,44は、平板部42の前端部および後端部を上方へ向けて直角に折曲することで、横方向の略全長に亘って夫々形成され、両フランジ部44,44の離間幅は、前記下面パネル20に設けた両桟材24,24における内側面の離間幅と略同一に設定される。また、各フランジ部44には、対応する桟材24の内側面に突設した複数の第1係止凸部26に応じて複数(実施例では4箇所)の係合溝46が開設されている。すなわち、隣り合う係合溝46,46の離間間隔は、対応する第1係止凸部26,26の離間間隔と略同一に設定され、前後に対向する係合溝46,46は対称となっている。前記係合溝46は、フランジ部44の上端に一端が開放し、鉛直方向に開設した鉛直溝部46aと、この鉛直溝部46aの他端に接続して横方向に延在する水平溝部46bとからなる略L字状に形成され、鉛直溝部46aは前記第1係止凸部26の大径部分より大きく開口するよう設定されると共に、水平溝部46bは第1係止凸部26の小径部分の挿通を許容し、かつ大径部分は挿通しない幅に設定される。そして、前記下面パネル20の各第1係止凸部26が、前記対応する係合溝46における鉛直溝部46aの開放端から挿入された状態で、ボトムカバー40を水平方向へスライドさせて第1係止凸部26が水平溝部46bの閉塞端に位置して係合することで、下面パネル20にボトムカバー40が取付けられて一体的に吊り戸棚10の外底面をなすように構成される。
前記ボトムフレーム48は、前後方向で破断した断面形状が下方に開口するコ字状の部材であって、その開放端を下方に向けてボトムカバー40の上面に配設され、該ボトムカバー40における前後方向の略中間に位置して横方向に延在している。前記ボトムフレーム48の上面には、前記フレーム28に突設した各第2係止凸部30に対応して、複数(実施例では4箇所)の係合孔50が開設されている。各係合孔50は、その開口形状が横方向に沿って大径孔部50aと小径孔部50bとを組合わせた所謂だるま形状に形成され、該大径孔部50aが前記係合溝46における鉛直溝部46aの開放端側に位置するように設定されている。また各係合孔50は、その大径孔部50aが前記第2係止凸部30における大径部分の挿通を許容し得る寸法に設定されると共に、小径孔部50bが第2係止凸部30の大径部分より小径であり、該第2係止凸部30における小径部分の挿通を許容し得る寸法に設定される。そして、前記ボトムカバー40を下面パネル20に取付けるに際し、各係合孔50は前記第1係止凸部26が係合溝46における鉛直溝部46aの開放端に臨んだときに、大径孔部50aが第2係止凸部30に臨むように配置されると共に、第1係止凸部26が係合溝46における水平溝部46bの閉塞端の位置した際に、第2係止凸部30が小径孔部50bに位置するように形成される。
前記ボトムカバー40の各側端部には、上方に向けて延出するように縦フランジ部52が折曲形成され、該ボトムカバー40を下面パネル20に取付た際に、各側端部が対応する縦補強部材32を覆うと共に、縦フランジ部52が該縦補強部材32の凹設した下角部32aに係合される(図3参照)。各縦フランジ部52は、その途中から横方向外側に水平に突出する突片52aを備え、この突片52aが前記側面パネル14における凸部14aの上面に位置するようになっている。すなわち、前記ボトムカバー40を下面パネル20に取付けた際に、ボトムカバー40は、第1係止凸部26および係合溝46と、第2係止凸部30および係合孔50との係合構造で夫々支持されると共に、両側面パネル14,14の凸部14a,14aの縁辺で突片52a,52aが支持されている。
〔実施例1の作用〕
次に、実施例1に係る吊り戸棚の作用について説明する。前記下面パネル20に対してボトムカバー40を取付ける際には、ボトムカバー40を下面パネル20おける両桟材24,24の間に位置させ、下面パネル20の各第1係止凸部26に対してボトムカバー40における対応する係合溝46の鉛直溝部46aが臨むと共に、各第2係止凸部30に対して対応する係合孔50の大径孔部50aが臨む横方向に偏倚させた状態で両者を相対させる。前記ボトムカバー40を下面パネル20に近接する方向へ変位することで、第1係止凸部26を係合溝46における鉛直溝部46aに開放端側から挿入すると共に、第2係止凸部30を係合孔50の大径孔部50aに挿入して、フレーム28の下面にボトムフレーム48の上面を当接させる。このとき、前記第1係止凸部26が係合溝46における鉛直溝部46aと水平溝部46bとの連結部分に位置している。次いで、ボトムカバー40を水平溝部46bの閉塞端に向けて水平にスライド移動させることで、第1係止凸部26が水平溝部46bの閉塞端でフランジ部44に係合すると共に、第2係止凸部30が係合孔50の小径孔部50bに位置してボトムフレーム48に係合した状態で、ボトムカバー40は下面パネル20に取付けられる。すなわち、各第1係止凸部26が前記係合溝46の水平溝部46bに位置すると、該第1係止凸部26の大径部分と該大径部分に対向する桟材24との間にフランジ部44が挟持されると共に、両フランジ部44,44が両桟材24,24に挟まれて、ボトムカバー40の前後方向の移動が規制される。また、前記水平溝部46bを貫通する第1係止凸部26が、該水平溝部46bを画成するフランジ部44における上下の縁辺によりボトムカバー40の上下方向の移動が規制される。更に、各第2係止凸部30が前記係合孔50の小径孔部50bに位置すると、該第2係止凸部30の大径部分が小径孔部50bの縁辺に引っ掛かってボトムフレーム48を保持して、下方への移動が規制されると共に、小径孔部50bを貫通する第2係止凸部30は、該小径孔部50bを画成するボトムフレーム48おける端辺により前後方向の移動が規制される。このとき、前記ボトムカバー40の平板部42と下面パネル20における桟材24の下面とが同一平面上に位置し、両者で吊り戸棚10の外底面を構成する。
前記ボトムカバー40を下面パネル20に取付けるに際しては、下面パネル20の第1係止凸部26をボトムカバー40の係合溝46に挿入すると共に、下面パネルの第2係止凸部30をボトムカバー40の係合孔50に挿入して、ボトムカバー40を下面パネルに対してスライドさせるだけなので、ネジ等の固定部材で締着する手間が省かれて良好な組立作業性を有すると共に、特別な治具等を必要としないので製造コストを低減し得る。
そして、前記ボトムカバー40を配設した下面パネル20には、各側面パネル14が、前記凸部14aを下面パネル20における縦補強部材32の角部32aに整合すると共に、該下面パネル20の各側面に開口したネジ孔18にサイドフレーム15aの下端部に開設したネジ孔18を整列させたもとで、該サイドフレーム15aの外方からネジ16を螺挿することで固定される。また、前記各サイドフレーム15aの上端に上面パネル12を夫々ネジ16で固定した後、サイドカバー15bを夫々取付けることで、該サイドカバー15bでネジ16を側方から覆った状態で側面パネル14が完成される。
このように、前記ボトムカバー40の下面パネル20に対する取付け構造は、下面パネル20の係止凸部26,30に対して係合溝46および係合孔50を夫々係合するものであり、ネジやリベット等の固定部材を必要としない構造であって、係止凸部26,30、係合溝46および係合孔50は両者を嵌め合わせた際に内側となって隠れる面に夫々設けてあるから、吊り戸棚10の外底面には係合部分が露出しないのは勿論のこと、使用者に相対する前後の面にも係合部分が露出することがない。また下面パネル20は、側面パネル14のサイドフレーム15aにネジ16で固定され、このサイドフレーム15aは側方からサイドカバー15bで覆われるから、これらのネジ16が側面に現われることはない。すなわち、前記吊り戸棚10の外表面は、各パネル12,14,14,20の組付けのためのネジやリベット等の固定部材や溶接痕等が露出することがないので、化粧面として良好な見栄えを発現し得ると共に、固定部材に起因する凹凸がなく平坦にすることができるので、清掃が容易になって衛生的である。しかも、ボトムカバー40と下面パネル20との取付け構造は、接着剤等を使用した化学的なものではなく、係止凸部26,30と係合溝46および係合孔50との係合を利用した機械的なものであるから、経時的な劣化に起因して剥離や脱離することはなく、取付け構造として信頼性が高く、半永久的に両者の固定状態を維持し得る。
実施例1のボトムカバー40は、下面パネル20の下面を覆って意匠性を向上させる化粧面としての機能だけでなく、下面パネル20の前後方向の拡開を抑制する補強材としても機能する。すなわち、前記下面パネル20に物品を載置して荷重がかかった際に、該下面パネル20は前後方向に反って桟材24,24が互いに拡開する方向に変位するよう力が作用するが、各桟材24は第1係止凸部26とボトムカバー40の係合溝46を介しての係合により拡開する力に抗するから、下面パネル20の撓みを防止すると共に、荷重に対して優れた補強作用を示す。従って、下面パネル20に載置する物品の許容荷重を増加し得ると共に、他の補強部材を減らすことができるからコストを低減し得る。しかも、前記係止凸部26,30と係合溝46および係合孔50との係合構造は、その数を増やすことで、下面パネル20の寸法変化や該下面パネル20に載置するものの荷重に応じて、その強度を増強し得るから高い汎用性を有する。
前記ボトムカバー40は、前後の端部を下面パネル20の各桟材24に設けた複数の第1係止凸部26に対して係合溝46を夫々嵌合して保持するだけでなく、中央部分も該下面パネル20のフレーム28に設けた複数の第2係止凸部30に対して係合孔50を嵌合して保持させる構成であるから、ボトムカバー40は大寸法となっても下方に撓むことがなく、該ボトムカバー40の平板部42は平坦となり、見栄えを更に向上させることができる。
なお実施例1では、前後の両面にスライド扉D,Dを備えた両開きタイプの吊り戸棚10について説明したが、前側のみに扉を備えた片開き扉のものであっても、実施例1に係る下面パネル20とボトムカバー40との取付け構造を適用し得る。また、扉としては、スライド扉に限定されず、ヒンジを介して開口部S1に枢支されたスイング扉等、その他の構成を採用し得る。更に実施例1では、下面パネル20へのボトムカバー40の取付け構造を、第1係止凸部26と係合溝46とを利用した係合構造および第2係止凸部30と係合孔50とを利用した係合構造の両方から構成したが、何れか一方のみから構成してもよい。
図8は、実施例2に係る吊り戸棚を示す概略斜視図である。実施例1では、収納空間Sにおける前後の開口部S1,S1に夫々スライド扉D,Dを備えた両開きタイプの吊り戸棚10について説明したが、実施例2の吊り戸棚11は、上面パネル12、下面パネル20、一組の側面パネル14,14を箱状に組合わせて収納空間Sを画成し、後側を後面パネル58で塞ぐと共に、前側に開放する開口部S1をスライド扉D,Dで開閉自在に閉成する片開きタイプを対象にしている。なお、実施例2の吊り戸棚11の構成部材において、実施例の部材と同一のものは、同一の符号を付して説明を省略する。
実施例2の下面パネル60は、前端部に沿って下方に延出して実施例1と同様の前側桟材62が形成され、該前側桟材62の内側面には、横方向に延在する複数(実施例2では左右の各側縁部と中央部の3箇所)のスリット64が所要間隔で開設されている(図9参照)。また下面パネル60の後端部には、下方に沿って延出する後側桟材66が形成されている。一方、ボトムカバー70は、前後の端部に、上方に向けて延出する立上がり部72,74が夫々折曲形成され、前立上がり部(前側の立上がり部)72の先端部には、後立上がり部(後側の立上がり部)74から離間する前方に向けて水平に突出する突出片72aが、前記複数のスリット64の夫々に対応するように形成されている。ここで、前記突出片72aは、スリット64に対して挿入可能で、その幅は前記スリット64の幅と略同一に設定されている。
そしてボトムカバー70は、下面パネル60の各スリット64に対して突出片72aを後方から対応的に挿入すると共に、後立上がり部74を前記後側桟材66の後側に整合して、該後側桟材66と後立上がり部74の重合部分に適宜開設されたネジ孔18にネジ(固定部材)16を共通的に螺挿することで、当該ボトムカバー70は下面パネル60の下面を覆った状態で取付けられる(図10参照)。すなわち、ボトムカバー70は下面パネル60に対して、スリット64への突出片72aの差し込み構造により前側が支持され、後側は下面パネル60の後側桟材66に後方からネジ16で固定される。また、下面パネル60の後側桟材66およびボトムカバー70の後立上がり部74を後側から覆った状態で後面パネル58がリベット(図示せず)で互いに連結される。なお、下面パネル60と各側面パネル14の接合構造は、実施例1と同様である。また、下面パネル60とボトムカバー70との間には、発泡スチロール等のクッション材34が介挿されて、補強が図られている。
実施例2の吊り戸棚11における下面パネル60とボトムカバー70との取付け構造は、実施例1の吊り戸棚10と同様に、吊り戸棚11の外底面にネジ等の固定部材や溶接痕が露出しない構造であるので、高い意匠性および組付け容易性等の作用効果を有する。しかも、ボトムカバー70の後側をネジ16で固定するので、前側の取付け構造を、下面パネル60のスリット64にボトムカバー70の突出片72aを差し込むだけの簡易な構成となし得る。
本発明の好適な実施例1に係る吊り戸棚を一部切り欠いて示す概略斜視図である。 実施例1の吊り戸棚の下面パネルを一部切り欠いて示す底面図である。 図2のB−B断面図である。 図2のC−C断面図である。 実施例1のボトムカバーを示すものであって、(a)は平面図であり、(b)は(a)のD矢視図である。 実施例1の下面パネルとボトムカバーとの組立状況を示す概略斜視図である。 実施例1の係止凸部を分解して示す概略斜視図である。 実施例2に係る吊り戸棚を一部切り欠いて後面側から示す概略斜視図である。 実施例2の下面パネルとボトムカバーとの組立状況を示す概略斜視図である。 実施例2の下面パネルとボトムカバーとの組立状況を示す縦断面図である。
符号の説明
12 上面パネル,14 側面パネル,16 ネジ(固定部材),20 下面パネル
24 桟材,26 第1係止凸部(係止部),30 第2係止凸部(係止部)
40 ボトムカバー,44 フランジ部,46 係合溝(被係止部),48 ボトムフレーム
50 係合孔(被係止部),58 後面パネル,60 下面パネル,62 前側桟材
64 スリット,66 後側桟材,70 ボトムカバー
72 前立上がり部(前側の立上がり部),72a 突出片
74 後立上がり部(後側の立上がり部),S 収納空間,S1 開口部
D スライド扉(扉)

Claims (4)

  1. 天井面をなす上面パネル(12)と、この上面パネル(12)と対向する下面パネル(20)と、左右一組の側面パネル(14,14)とからなり、これらパネル(12,14,14,20)により画成される収納空間(S)における少なくとも前側の開口部(S1)を開閉自在に閉成する扉(D,D)を備えた吊り戸棚において、
    前記下面パネル(20)の下面側に設けた複数の係止部(26,30)と、
    前記各係止部(26,30)に係合可能な被係止部(46,50)を上面側に対応的に設けたボトムカバー(40)とを備え、
    前記各係止部(26,30)を対応の被係止部(46,50)に係合させることで、これら係止部(26,30)および被係止部(46,50)による係合部位を隠した状態で、前記下面パネル(20)の下面にボトムカバー(40)を取付け得るよう構成した
    ことを特徴とする吊り戸棚。
  2. 前記下面パネル(20)における前後の端部から下方に延出する桟材(24,24)の夫々に横方向に所要間隔で複数配置され、その内側面から他方の桟材(24)に向けて係止部(26)を突設し、前記ボトムカバー(40)における前後の端部から上方に向けて形成したフランジ部(44,44)の夫々に、該フランジ部(44)の上端に一端が開放する略L字状の被係止部を形成する係合溝(46)を各係止部(26)に対応するよう開設し、各係止部(26)を対応する各係合溝(46)に挿入した後、前記ボトムカバー(40)を所定方向にスライドして係止部(26)をフランジ部(44,44)に係合することで、前記下面パネル(20)の下面にボトムカバー(40)を取付けるようにした請求項1記載の吊り戸棚。
  3. 前記下面パネル(20)の下面に係止部としての第2係止部(30)を複数突設すると共に、前記ボトムカバー(40)の上面に、前記第2係止部(30)に対応して被係止部を形成する係合孔(50)が開設されたボトムフレーム(48)を配設し、該係合孔(50)を介してボトムフレーム(48)に第2係止部(30)が係合するようにした請求項1または2記載の吊り戸棚。
  4. 天井面をなす上面パネル(12)と、この上面パネル(12)と対向する下面パネル(60)と、左右一組の側面パネル(14,14)と、これらパネル(12,14,14,60)により画成される収納空間(S)の後側を塞ぐ後面パネル(58)とからなり、前記収納空間(S)における前側の開口部(S1)を開閉自在に閉成する扉(D,D)を備えた吊り戸棚において、
    前記下面パネル(60)の前端部に沿って下方へ延出し、その内側面に所要間隔で複数のスリット(64)を開設した前側桟材(62)と、
    前記下面パネル(60)の後端部に沿って下方へ延出する後側桟材(66)と、
    前端部および後端部に上方へ向けて形成した立上がり部(72,74)を有し、前側の立上がり部(72)に前記各スリット(64)へ対応的に挿入可能な突出片(72a)を形成したボトムカバー(70)とからなり、
    前側桟材(62)の各スリット(64)に前側の立上がり部(72)の突出片(72a)を対応的に後側から挿入すると共に、前記下面パネル(60)の後側桟材(66)と後側の立上がり部(74)とを固定部材(16)で締着することで、該下面パネル(60)の下面にボトムカバー(70)を取付けるよう構成した
    ことを特徴とする吊り戸棚。
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