JP2021095139A - 包装箱 - Google Patents
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Abstract
Description
このような包装箱では、開封開始部から第一切断誘導線および第二切断誘導線を切り開いて、包装箱を上下に分離させて開封する。そして、開封後は包装箱の下部がトレイになるため、内容物をトレイに収容した状態で陳列できる。
続いて、作業者は端壁の上部を引き上げて、第二切断誘導線を切り開く。このとき、頂板が引き上げられると、第二罫線において頂板の側部が下向きに折れ曲がり、頂板の側部に連設された側壁の上部が内側に入り込む。これにより、第二切断誘導線に横向きの力が作用するため、第二切断誘導線がスムーズに切り開かれる。
このようにすると、開封時に作業者が前後の端壁の上部を引き上げたときに、第二切断誘導線がスムーズに切り開かれて、包装箱が上下に分離される。
以下の説明において、前後左右方向とは、本実施形態の包装箱を説明する上で便宜上設定したものであり、本発明の包装箱の構成を限定するものではない。
ブランクシートSの各罫線(折線)は、ブランクシートSの表面を押し込んで形成された線状の溝(押罫)である。
なお、罫線に断続的な切れ込みを形成してもよい。このようにすると、罫線においてブランクシートSを折り曲げ易くなる。
前側の端壁10の上縁部には、罫線を介して頂板30が連設されている。頂板30は、底板40と同じ四角形の平板であり、前側の端壁10に対して垂直に形成されている。
ブランクシートS(図3参照)を各罫線で折り曲げつつ、後側の端壁10の上縁部に連設された接合片50を頂板30の内面に貼り付けることで、底板40、前後の端壁10,10および頂板30が四角形の角筒状に形成されている。
前後の横フラップ21,21の先端縁部は突き合わされている。前後の横フラップ21,21の外面には、上フラップ22および下フラップ23が貼り付けられている。
上フラップ22と下フラップ23とは上下方向に間隔を空けて配置されている。上フラップ22と下フラップ23との間に前後の横フラップ21,21の一部が露出している。
開封開始部60には、左右方向に延びているスリットL15が形成されている。スリットL15は、端壁10を貫通している線状の切れ込みである。スリットL15の左右両端部は上方に向けて屈曲している。また、スリットL15の上方には、左右方向に延びている開封用罫線L25が、スリットL15の左右両端部に亘って形成されている。
右側の第一切断誘導線L11の右端部は、端壁10の右縁部において、右側の側壁20の上フラップ22と下フラップ23との間に対応する位置に接続されている。
左右の第一罫線L21,L21の左右方向の間隔は、上方に向かうに連れて大きく形成されている。
右側の第三罫線L23の上端部は、端壁10の上縁部から離れている。右側の第三罫線L23の延長線上に、端壁10の上縁部と右側の第一罫線L21との接点が配置されている。また、右側の第三罫線L23の下端部は、端壁10の右縁部から離れている。
前後の第二切断誘導線L12,L12によって側壁20が上下に区画されている。
右側の第二罫線L22は、後方に向かうに連れて右側に寄るように湾曲している。右側の第二罫線L22は、頂板30の前後方向の中央部まで延びている。
左右の第二罫線L22,L22の左右方向の間隔は、後方(後側の端壁10側)に向かうに連れて大きく形成されている。
図2に示すように、頂板30の後部の右側の第二罫線L22の後端部は、後側の端壁10の右側の第一罫線L21の上端部に連続し、頂板30の後部の左側の第二罫線L22の後端部は、後側の端壁10の左側の第一罫線L21の上端部に連続している。
頂板30の後部の左右の第二罫線L22,L22の左右方向の間隔は、前方に向かうに連れて大きく形成されている。
同様に、頂板30の前部の左側の第二罫線L22の後端部は、頂板30の後部の左側の第二罫線L22の前端部に接続されている。
このとき、端壁10の上部は、左右の第一罫線L21,L21において外側から見て山折りに折れ曲がる。また、端壁10の上側の角部は、第三罫線L23において外側から見て谷折りに折れ曲がる。
これにより、端壁10の上部を大きく引き出すことができる。そして、端壁10の上部を引き出すことで、左右の第一切断誘導線L11,L11が横方向に切り開かれ、端壁10が上下に分離される。
前後の端壁10,10の上部を引き上げて、頂板30が引き上げられると、各第二罫線L22において頂板30の左右の側部が下向きに折れ曲がる。これにより、頂板30は、中央部に対して前後左右の角部が下がるように変形する。
そして、頂板30の変形に伴って、頂板30の左右の側部に連設された左右の側壁20,20の上部が内側に入り込むため、第二切断誘導線L12に横向きの力が作用して切り開かれ、左右の側壁20,20が上下に分離される。
また、図5に示すように、作業者が端壁10の上部を引き上げたときには、第二罫線L22において頂板30の側部が下向きに折れ曲がることで、側壁20の第二切断誘導線L12に横向きの力が作用するため、第二切断誘導線L12がスムーズに切り開かれる。
したがって、本実施形態の包装箱1では、端壁10の第一切断誘導線L11および側壁20の第二切断誘導線L12をスムーズに切り開いて容易に開封できる。
例えば、本実施形態の包装箱1では、図1に示すように、第一切断誘導線L11および第二切断誘導線L12が湾曲しているが、第一切断誘導線L11および第二切断誘導線L12を直線状に形成してもよい。
また、本実施形態の包装箱1では、第一罫線L21および第二罫線L22が湾曲しているが、第一罫線L21および第二罫線L22を直線状に形成してもよい。
本発明の包装箱において、開封開始部、第一切断誘導線および第二切断誘導線の位置や形状は限定されるものではなく、内容物の収容状態に応じて、その位置や形状が設定される。
本実施形態の包装箱1は、ラップアラウンド方式の段ボール箱であるが、本発明は各種形状の包装箱に適用可能である。
本実施形態の包装箱1は段ボール製であるが、各種公知の板紙によって包装箱を形成できる。
10 端壁
20 側壁
21 横フラップ
22 上フラップ
23 下フラップ
30 頂板
40 底板
50 接合片
60 開封開始部
L11 第一切断誘導線
L12 第二切断誘導線
L15 スリット
L21 第一罫線
L22 第二罫線
L23 第三罫線
L25 開封用罫線
S ブランクシート
Claims (3)
- 前後の端壁と、
左右の側壁と、
前記端壁および前記側壁の上縁部に連設された頂板と、
前記端壁および前記側壁の下縁部に連設された底板と、を備え、
一方の前記端壁には、
開封開始部と、
前記開封開始部から左右の縁部に亘って形成された左右の第一切断誘導線と、
前記開封開始部から上縁部に亘って形成された左右の第一罫線と、が形成されており、
前記側壁には、前記第一切断誘導線に連続して第二切断誘導線が形成され、
前記頂板には、前記両第一罫線に連続して左右の第二罫線が形成されており、
前記両第一罫線の間隔は、上方に向かうに連れて大きく形成されているとともに、
前記両第二罫線の間隔は、他方の前記端壁側に向かうに連れて大きく形成されていることを特徴とする包装箱。 - 請求項1に記載の包装箱であって、
前後の前記端壁には、前記開封開始部、前記両第一切断誘導線および前記両第一罫線がそれぞれ形成されており、
前記頂板の前部には、前側の前記端壁の左右の前記第一罫線に連続して、左右の前記第二罫線が形成されているとともに、
前記頂板の後部には、後側の前記端壁の左右の前記第一罫線に連続して、左右の前記第二罫線が形成されていることを特徴とする包装箱。 - 請求項1または請求項2に記載の包装箱であって、
前記端壁の上部の左右の角部には、左右の第三罫線が形成されており、
左側の前記第三罫線は、左側の前記第一罫線の上端側から、前記端壁の左縁部に向けて斜め下向きに延びているとともに、
右側の前記第三罫線は、右側の前記第一罫線の上端側から、前記端壁の右縁部に向けて斜め下向きに延びていることを特徴とする包装箱。
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