JP2021095111A - 車両構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成にて、積載物を荷台に堅固に固定できる車両構造を提供する。【解決手段】荷台と、前記荷台の周縁部に回動自在に設けられるあおりとを備える車両構造であって、前記荷台に載せられる積載物と、前記積載物に取り付けられるブラケットを備え、前記ブラケットは、前記積載物に取り付けられる第一面と、前記荷台の床面と前記荷台上に立てた前記あおりの下面との間に挟まれる第二面とを備える車両構造。【選択図】図1

Description

本発明は、荷台に積載物を固定するための車両構造に関する。
特許文献1は、トラックの荷台に積載可能なキャンピングシェルを開示する。キャンピングシェルは、外部シェルと内部シェルとを備える。収納時、外部シェルは内部シェルを覆うように配置され、外部シェルの体積を有する積載物として荷台上に積載される。使用時、外部シェルは荷台上に積載された内部シェルに対して回動され、荷台よりも後方の地上に設置されることで、内部シェルと外部シェルとを居住空間として利用できる。
特開2016−199189号公報
荷台への積載物を簡易な構成にて、しっかりと固定できる技術が望まれている。
特許文献1は、荷台に積載されるキャンピングシェルの固定手段を特に開示していない。一般に、荷台に荷物やコンテナなどの積載物を積載する場合、積載物にロープやタイダウンベルトを掛けて荷台に固定したり、緊締装置を用いて積載物を荷台に固定したりすることが挙げられる。ロープやタイダウンベルトを用いる手段では、ロープやタイダウンベルトの掛け方などによっては、車両の加減速や旋回により積載物ががたつくおそれがある。緊締装置を用いる手段では、荷台に特別な固定金具を設ける必要がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的の一つは、簡易な構成にて、積載物を荷台に堅固に固定できる車両構造を提供する。
(1)本発明の一形態に係る車両構造は、
荷台と、前記荷台の周縁部に回動自在に設けられるあおりとを備える車両構造であって、
前記荷台に載せられる積載物と、
前記積載物に取り付けられるブラケットとを備え、
前記ブラケットは、
前記積載物に取り付けられる第一面と、
前記荷台の床面と前記荷台上に立てた前記あおりの下面との間に挟まれる第二面とを備える。
(2)上記車両構造の一形態として、
前記ブラケットは、
前記荷台の側面又は後端面に面して配置される第三面と、
前記荷台の床面に対向する下面に面して配置される第四面とを備え、
前記第三面は、前記第二面と前記第四面とをつなぎ、
前記第四面は、前記下面に設けられる突起部と係合する係合部を備えることが挙げられる。
上記車両構造によれば、積載物にブラケットを設け、このブラケットの第二面をあおりと荷台との間に挟むだけで、積載物をがたつきなく安定した状態で荷台上に固定することができる。積載物を荷台から降ろす場合も、立てていたあおりを回動するだけで、積載物を荷台から取り外すことができる。
上記車両構造において、ブラケットが更に第三面を備えることで、積載物が左右又は前後にがたつくことを抑制できる。また、上記車両構造において、ブラケットが更に第四面を備えることで、積載物が上下にがたつくことを抑制できる。特に、第四面に係合部を備えることで、係合部が荷台に設けられる突起部と係合し、積載物における左右・前後・上下の全方向へのがたつきを効果的に抑制できる。
図1は、実施形態1に係る車両構造を示す概略斜視図である。 図2は、実施形態1に係る車両構造におけるブラケット周辺の拡大説明図である。 図3は、実施形態2に係る車両構造のブラケット近傍を示す概略斜視図である。 図4は、実施形態3に係る車両構造のブラケット近傍を示す概略斜視図である。 図5は、実施形態3に係る車両構造において、ブラケットを積載物に取り付ける手順を説明する説明図である。
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。各図において、同一又は対応する部材には同じ符号を付している。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
〔実施形態1〕
実施形態1に係る車両構造を図1及び図2に基づいて説明する。図中、矢印FRは車長方向の前側、矢印RRは車長方向の後側、矢印RHは車幅方向の右側、矢印LHは車幅方向の左側、矢印UPは車両高さ方向の上側、矢印LWRは、車両高さ方向の下方を示す。図1では、車両のタイヤを省略している。
(概要)
実施形態に係る車両構造は、荷台1と、荷台1の周縁部に回動自在に設けられるあおり2とを備える。本例では、いわゆる軽トラックの荷台1に積載物としてコンテナ4を搭載する場合を例として説明する。この車両構造における特徴の一つは、荷台1に載せられる積載物と、積載物に取り付けられる所定のブラケット5とを備えることにある。ブラケット5は、積載物に取り付けられる第一面51と、荷台1の床面11と荷台1上に立てたあおり2の下面との間に挟まれる第二面52とを備える。以下、各部の構成を詳細に説明する。
(荷台)
荷台1は、一般に車両の後部に設けられ、積載物を載せて運ぶための領域である。この荷台1は、積載物を載せる床面11と、床面11の周縁部に設けられるあおり2とを備える。
床面11は、一般に補強用のビードが設けられることが多いが、概ね平面状に構成される。本例の床面11は矩形状である。
(あおり)
あおり2は、床面11の周縁に回動自在に設けられる板状部材である。本例の車両構造は、左右に一対の側あおり2L,2Rと、後部に一つの後あおり2Bとを備える。図1に示すように、側あおり2L,2Rは、床面11の側縁部上に立てた状態と、床面11の側縁部から下方に吊り下げられた状態との約180°の範囲で回動する。後あおり2Bも同様に、床面11の後縁部上に立てた状態と、床面11の後縁部から下方に吊り下げられた状態との約180°の範囲で回動する。
あおり2の回動には、蝶番3が用いられる。蝶番3は床面11に固定される固定面31と、あおり2の下面に固定される回動面32と、回転軸33とを備える。あおり2の下面とは、あおり2を床面11上に立てた状態において、車両の下方を向き、床面11に対向する面のことである。固定面31と回動面32とは、例えば蝶番3の軸方向のずれた位置に設けられる。蝶番3の固定面31は、例えば、図2に示すように、床面11の周縁部に設けられた凹部14に嵌め込まれて固定されている。蝶番3の回動面32も、例えば、あおり2の下面に設けられた凹部(図示略)に嵌め込まれて固定されている。これら凹部への固定面31及び回動面32の取り付けにより、固定面31の上面は床面11の表面と実質的に面一となり、回動面32の表面はあおり2の下面と面一となっている。蝶番3の固定面31及び回動面32は、床面11の表面及びあおり2の下面と面一でなくてもよい。例えば、固定面31が床面11の表面から突出し、回動面32があおり2の下面から突出していても良い。
さらに、後述するブラケット5の一部は、あおり2と床面11との間に挟まれるため、あおり2の下面と床面11の周縁部、即ち床面11におけるあおり2の下面との対向箇所に、ブラケットの厚みに対応した凹部を設けておくことが好ましい。この凹部を設けることで、積載物を荷台1に搭載せず、ブラケット5をあおり2の下面と床面11の周縁部との間に挟み込まない場合、あおり2の下面と床面11の周縁部とを実質的に平行状態として面接触でき、安定してあおり2を立てることができる。なお、図2では、説明の便宜上、固定面31と回動面32との間に隙間を有し、その隙間にブラケット5の第二面52が挟まれている状態を示している。
その他、荷台1は、公知の他の構成を備えていても良い。例えば、あおり2を立てた状態で側あおり2L,2Rと後あおり2Bとを連結する留金や、開いたあおり2が荷台1の側面12又は後端面13に衝撃的に当たることを緩和する受けゴムなどを荷台1に備えることができる。
(積載物)
積載物は、荷台1上の載せられる荷物又は荷物を収納或いは保持する荷積み用部材である。本実施形態では、積載物として、荷物を収納できるコンテナ4を例として図1に示している。コンテナ4は、底壁4B、左右の各側壁4L,4R、前後の前壁4Fと後壁4Rr、及び上壁4Uの六面を有する箱状体である。図1では簡略化して示しているが、例えば車両後方に向く後壁4Rrや車両側方に向く側壁4L,4Rなどに開閉式の扉が設けられている。荷物は、扉を開閉することで、コンテナ4内に積み下ろしされる。コンテナ4の各壁は、荷物の積み下ろし及びコンテナ4自体の荷台への積み下ろしに十分耐える剛性を有する板材で構成されている。本例では六面を有するコンテナ4としているが、車室の背面を箱状体の一面として利用する場合、上記箱状体の前壁4Fを省略してもよい。
積載物としては、荷物を立てかけたり、吊り下げたり、括り付けたりして保持できるフレーム状のものでもよい。例えば、柱状部材と梁状部材とを組み合わせて六面体の各辺を構成する枠部材が挙げられる。勿論、枠部材には柱状部材間や梁状部材間の途中に架け渡される他の棒状部材があってもよい。その他、積載物としては、袋部材でもよい。
これらの積載物は、荷台1の床面11の面積よりも若干小さいことが好適である。例えば、全てのあおり2を立てた状態における床面11の面積と等しいか、それよりも若干小さい程度が好ましい。後述するように、積載物にはブラケット5が取り付けられ、そのブラケット5の一部は積載物から側方又は後方に突出し、立てたあおり2の下面で挟み込まれるからである。
(ブラケット)
ブラケット5は、積載物に固定されると共に、荷台1上に積載物を固定するために利用される部材である。このブラケットは、積載物であるコンテナ4に取り付けられる第一面51と、荷台1の床面11と荷台1上に立てたあおり2の下面との間に挟まれる第二面52とを備える。本例では、図1に示すように、矩形の金属板を90°に屈曲させたL状金具をブラケット5として用いている。つまり、L状金具の一方の面が積載物に取り付けられる第一面51となり、他方の面があおり2と床面11との間に挟まれる第二面52となる。
ブラケット5は、積載物に対して着脱自在でも良いし、取り外しが容易にできないように固定されていてもよい。ブラケット5が積載物に着脱自在であれば、既存の積載物に対してブラケット5を後付けして利用できる。ブラケット5が取り外しできない固定式であれば、積載物を荷台1に載せる際に、ブラケット5を積載物に取り付ける作業が省略できる。
第一面51は、積載物の下部にボルト締めや溶接などにより取り付けられる。第二面52は、積載物を荷台1上に載せた際、床面11上に平行に載せられる。
ブラケット5の積載物に対する取付位置、即ち第一面51の積載物への取付位置は、原則的に自由に選択できる。但し、あおり2を回動自在に荷台1に支持する蝶番3の構成によっては、積載物を荷台1上に載せた際、蝶番3と重ならないずれた位置にブラケット5を設けることが好ましい。この構成により、ブラケット5と蝶番3との干渉を避けられる。
第二面52の積載物からの突出量は、少なくともあおり2の厚みに対応した長さとしておくことが好ましい。あおり2の厚みとは、立てた状態のあおり2における車幅方向の長さである。第二面52をあおり2と荷台1の床面11との間に挟み込んだ際、十分な挟み込み代を確保できるからである。積載物の底面のサイズが荷台1に対して十分小さい場合、例えば、あおり2を立てた状態の荷台1の床面11よりも積載物の底面が小さい場合、第二面52は積載物から十分に側方又は後方に突出して、立てたあおり2と床面11との間に挟み込まれる領域まで届く突出量であることが好ましい。
ブラケット5を構成する第一面51及び第二面52の形状は、特に限定されない。第一面51は積載物への固定が行え、第二面52は立てたあおり2の下面と荷台1の床面11との間に挟まれる限りにおいて、ブラケット5の形状は適宜選択できる。ブラケット5の数も、特に限定されない。積載物を適切に荷台1上に固定できるようなブラケット5の数を適宜選択すればよい。本例では、コンテナ4の各側縁部に三箇所ずつ、後縁部に二箇所のブラケット5を設けている。特に、本例ではコンテナ4の両側縁部と後縁部の双方にブラケット5を設けているが、両側縁部だけ又は後縁部だけにブラケット5を設けても良い。ブラケット5の材質は、積載物を荷台1に固定した際、変形したり、亀裂が生じたりしないような強度の部材が好適に選択できる。例えば、鋼などの金属がブラケット5の材質として好適である。
(積載物の荷台への取り付けと取り外し)
上記積載物の荷台1への取り付けは、次の手順により行われる。
まず、荷台1のあおり2を全て開いて、荷台1の周縁部から下方に吊り下げられた状態となるようにしておく。
あおり2を開いた状態で、積載物(本例ではコンテナ4)を荷台1上に載せる。ブラケット5が積載物に対して着脱式のものであれば、積載物を荷台1に載せる前に予めブラケット5を積載物に取り付けておく。
積載物を荷台1の床面11上に載せ、ブラケット5の第二面52が、床面11の周縁部、即ちあおり2を閉じた際にあおり2の下面と対向する領域に位置するよう、積載物の位置決めを行う。
最後に各あおり2を立てる。あおり2を立てることで、その下面と荷台1の床面11との間にブラケット5の第二面52が挟み込まれる。
上述したように、基本的に、あおり2を立てることで、ブラケット5の第二面52を荷台1の床面11との間に挟み込むと積載物の固定はできるが、さらにロープやタイダウンベルトを併用して積載物を固定しても良い。
一方、積載物を荷台1から取り外す際は、立てた状態のあおり2を回動して、荷台1の周縁部から吊り下げられた状態とする。このあおり2の回動により、第二面52はあおり2の下面と荷台1の床面11との間に挟まれた状態が解除される。よって、あおり2を開いた状態とすれば、単に積載物を荷台1から降ろすだけでよい。
(作用効果)
実施形態1に係る車両構造によれば、次の効果を奏することができる。
(1)上記車両構造によれば、積載物にブラケット5を設け、このブラケット5の第二面52をあおり2と荷台1との間に挟むだけで、積載物をがたつきなく安定した状態で荷台上に固定することができる。
(2)ブラケット5は、構成が簡易で、軽量でかつ安価な金属片が利用できる。
(3)ブラケット5を積載物に取り付けるだけでよく、荷台1側に積載物を固定するための特別な固定金具を設ける必要がない。
(4)積載物を荷台1から降ろす場合も、立てていたあおり2を回動するだけで、積載物を荷台1から取り外すことができる。
〔実施形態2〕
実施形態2に係る車両構造を図3に基づいて説明する。この実施形態2に係る車両構造は、ブラケット5の構成が実施形態1で示したブラケット5と異なるだけであり、他の構成は実施形態1と同様である。以下の説明は、実施形態1との相違点を中心に行い、他の構成については説明を省略する。なお、図3における各矢印が示す方向は、図1や図2と同様である。
(ブラケットの構成)
本例のブラケット5は、段を有するステップ状に構成されている。即ち、実施形態1で用いたブラケット5における第一面51、第二面52に加えて、第三面53を有する。第三面53は、第二面52における第一面51とは反対側の端縁につながって第一面51とは反対側に延びる片状の領域である。本例の第三面53は、第二面52に対してほぼ直角に設けられている矩形の部材である。この第三面53は、積載物を荷台1に載せた際、荷台1の側面12又は後端面13に面接触するように対向される。
(作用効果)
実施形態2に係る車両構造によれば、実施形態1で述べた作用効果に加えて、次の効果を奏する。
ブラケット5が第三面53を有することで、第三面53を荷台1の側面12に対向させれば、積載物が左右に位置ずれすることを抑制できる。第三面53を荷台1の後端面13に対向させれば、積載物が後方に位置ずれすることを抑制できる。よって、実施形態1に比べて、よりがたつきの少ない安定した積載物の固定を実現することができる。
〔実施形態3〕
実施形態3に係る車両構造を図4及び図5に基づいて説明する。実施形態3に係る車両構造は、ブラケット5の構成が実施形態2で示したブラケット5と異なるだけであり、他の構成は実施形態2と同様である。以下の説明は、実施形態2との相違点を中心に行い、他の構成については説明を省略する。なお、図4及び図5における各矢印が示す方向は、図1等と同様である。図4は、ブラケット5を車両下側から見た斜視図であり、説明の便宜上、荷台1をブラケット5の端面と平行な面で切断している。図4では、積載物を図示していない。
(ブラケットの構成)
本例のブラケット5は、積載物を荷台1に載せた際、荷台1を上下方向から挟むように構成されている。本例のブラケット5は、実施形態2で用いたブラケット5における第一面51、第二面52、第三面53に加えて、第四面54を備える。第四面54は、荷台1の床面11に対向する下面15(図4)に面して配置される。第三面53は、実施形態2で説明したように、荷台1の側面12又は後端面13に面して配置される。本例では、第三面53は、第二面52と第四面54とをつなぐ。第四面54は、第三面53における第二面52とは反対側の端縁につながって第二面52と同じ側に延びる片状の領域である。本例の第四面54は、第三面53に対してほぼ直角に設けられていると共に、第二面52とほぼ平行に設けられている。
荷台1の下面15には、突起部16が設けられていることが多い。突起部16としては、ブラケット5とは別に、積載物を荷台1に固定するためのロープやタイダウンベルト(図示せず)等を括り付けるためのフックが挙げられる。本例の突起部16は、下面15から下方に延びる棒材である。
第四面54は、荷台1の下面15に設けられる突起部16と係合する係合部540を備える。本例の係合部540は、突起部16が嵌まる溝部で構成されている。具体的には、係合部540は、第四面54における第三面53につながる側と反対側の縁部が切り欠かれた溝部で構成されている。溝部は、突起部16の周面に沿うように構成されている。
ブラケット5は、積載物を荷台1に載せた際、第四面54の係合部540が突起部16に係合する位置に配置される。
一つの積載物に対して取り付けられる複数のブラケット5は、全てが同じ形状であってもよいし、異なる形状のものが混在していてもよい。例えば、実施形態1に記載のブラケット5、実施形態2に記載のブラケット5、及び実施形態3に記載のブラケット5から選択される二種以上が混在していてもよい。
(積載物の荷台への取り付けと取り外し)
実施形態3に係る車両構造では、積載物の荷台1への取り付けは、次の手順により行われる。積載物の荷台1への取り付けは、主に図5を参照して説明する。
まず、荷台1のあおり2を全て開いて、各あおり2が荷台1の周縁部から下方に吊り下げられた状態となるようにしておく。本例では、各あおり2が荷台1の周縁部から下方に吊り下げられた状態において、あおり2における最も車両上方に位置する端面の延長面と、荷台1の下面15(図4)の延長面との間に隙間を有する。
あおり2を開いた状態で、積載物(本例ではコンテナ4)を荷台1上に載せる。積載物は、好適には、車長方向又は車幅方向にスライドさせながら荷台1上に載せられる。その際、積載物のスライド方向の後方側にのみ予めブラケット5を取り付けておき、それ以外の箇所にはブラケット5を取り外しておくことが好適である。例えば、積載物は、車両の後方から前方に向かって車長方向にスライドさせるように荷台1上に載せられる。このとき、積載物の後壁4Rr以外の面、即ち積載物の側壁4L,4Rに取り付けられるブラケット5は外しておく。積載物の側壁4L,4Rに対するブラケット5は、積載物を荷台1上に載せた後に取り付ける。積載物の後壁4Rrに対するブラケット5は、積載物を荷台1上に載せる前に予め取り付けておいてもよいし、積載物を荷台1上に載せた後に取り付けてもよい。本例では、積載物の後壁4Rrに予めブラケット5が取り付けられており、車両の後方から前方に向かって車長方向にスライドさせるように積載物を荷台1上に載せる形態を説明する。
他に、車両の一方の側方から他方の側方に向かって車幅方向にスライドさせるように積載物を荷台1上に載せることもできる。この場合、積載物の両側壁4R,4Lのうち一方の側壁4R以外の面、即ち積載物の他方の側壁4L及び後壁4Rrに取り付けられるブラケット5は外しておく。積載物の一方の側壁4Rに対するブラケット5は、積載物を荷台1上に載せる前に予め取り付けておいてもよいし、積載物を荷台1上に載せた後に取り付けてもよい。
積載物を荷台1の床面11上に載せ、ブラケット5の第二面52が、床面11の周縁部、即ちあおり2を閉じた際にあおり2の下面と対向する領域に位置するよう、積載物の位置決めを行う。積載物の後壁4Rrに予めブラケット5を取り付け、そのブラケット5の第四面54における係合部540を突起部16に係合させる場合、係合部540と突起部16との位置合わせを行いながら積載物の位置決めを行う。第三面53は、積載物の位置決めにより、荷台1の後端面13に当接する。
次に、積載物の側面に対するブラケット5を含む残りのブラケット5を積載物に取り付ける。このとき、ブラケット5の第四面54を上記隙間から差し込み、第四面54を下面15(図4)に沿わせると共に、第四面54における係合部540を突起部16に係合させる。
最後に、各あおり2を立てる。あおり2を立てることで、その下面と荷台1の床面11との間にブラケット5の第二面52が挟み込まれる。
一方、積載物を荷台1から取り外す際は、立てた状態のあおり2を回動して、荷台1の周縁部から吊り下げられた状態とする。このあおり2の回動により、第二面52はあおり2の下面と荷台1の床面11との間に挟まれた状態が解除される。次に、積載物の側壁4R,4Lに取り付けられたブラケット5を外す。このとき、積載物の後壁4Rrに取り付けられたブラケット5も外してもよい。その後、積載物を荷台1から降ろせばよい。
(作用効果)
実施形態3に係る車両構造によれば、実施形態2で述べた作用効果に加えて、次の効果を奏する。
ブラケット5が第四面54を備えることで、荷台1を第二面52と第四面54とで上下方向から挟むことができ、ブラケット5が上下方向にがたつくことを抑制でき、ひいては積載物が上下方向にがたつくことを抑制できる。特に、第四面54に係合部540を備えることで、係合部540が荷台1に設けられる突起部16と係合し、積載物における左右・前後・上下の全方向へのがたつきを効果的に抑制できる。よって、実施形態3に係る車両構造は、実施形態2に比べて、よりがたつきの少ない安定した積載物の固定を実現することができる。
1 荷台
11 床面、12 側面、13 後端面、14 凹部、15 下面、16 突起部
2 あおり
2L,2R 側あおり、2B 後あおり
3 蝶番
31 固定面、32 回動面、33 回転軸
4 コンテナ
4B 底壁、4L,4R 側壁、4F 前壁、4Rr 後壁、4U 上壁
5 ブラケット
51 第一面、52 第二面、53 第三面、54 第四面、540 係合部

Claims (2)

  1. 荷台と、前記荷台の周縁部に回動自在に設けられるあおりとを備える車両構造であって、
    前記荷台に載せられる積載物と、
    前記積載物に取り付けられるブラケットとを備え、
    前記ブラケットは、
    前記積載物に取り付けられる第一面と、
    前記荷台の床面と前記荷台上に立てた前記あおりの下面との間に挟まれる第二面とを備える車両構造。
  2. 前記ブラケットは、
    前記荷台の側面又は後端面に面して配置される第三面と、
    前記荷台の床面に対向する下面に面して配置される第四面とを備え、
    前記第三面は、前記第二面と前記第四面とをつなぎ、
    前記第四面は、前記下面に設けられる突起部と係合する係合部を備える請求項1に記載の車両構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7463319B2 (ja) 2021-06-10 2024-04-08 康和 杉谷 車両用積載物固定具、車両用固定具付き積載物、および車両への積載物固定方法

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