JP2021090997A - レーザ加工機 - Google Patents

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Yusuke Tanaka
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Abstract

【課題】小サイズのワークに対してレーザ加工を行う場合においても、レーザ加工の品質を維持しつつ、粉塵等の付着によるワーク裏面の汚れを防止すること。【解決手段】加工テーブル14の下側には、レーザ加工によって生じた粉塵及びヒュームを収容するための複数の収容室44がX軸方向に沿って設けられている。各収容室44のY軸方向の一方側の壁部44fには、粉塵及びヒュームを含む気体を吸気する吸気口46が設けられている。複数の吸気口46は集塵機54に接続されている。各収容室44のY軸方向の他方側(前側)の壁部44sには、気体をワークW裏面に向かって斜め上方向に吹き出す吹出口58が設けられている。複数の吹出口58は送風機68に接続されている。【選択図】図4

Description

本発明は、ワークに対してレーザ加工を行うレーザ加工機に関する。
レーザ加工中にワークを移動不能に固定する所謂ワーク固定タイプのレーザ加工機においては、レーザ加工によって生じた粉塵又はヒュームがワーク裏面に付着して、ワーク裏面に汚れが生じることがある。粉塵等の付着によるワーク裏面の汚れを防止する対策を施したレーザ加工機として、特許文献1に示すものがある。そして、先行技術に係るレーザ加工機の特徴部分について簡単に説明すると、次の通りである。
先行技術に係るレーザ加工機におけるベッドには、ワークを支持する加工テーブルが設けられている。ベッドにおける加工テーブルの下方には、粉塵及びヒュームを収容する複数の収容室が加工テーブルの長手方向(ベッドの長手方向)に沿って設けられている。また、各収容室における前記長手方向に直交する方向の一方側の壁部には、粉塵及びヒュームを含む空気を吸気する吸気口が設けられており、各吸気口は、粉塵及びヒュームを集塵する集塵機に接続されている。各収容室における前記直交する方向の他方側の壁部には、0.5MPa以上の高圧の空気を吸気口側に向かって水平方向に噴出する複数の噴出孔が設けられている。そして、複数の噴出孔から噴出される空気の流量(体積流量)は、吸気口から吸気される空気の流量よりも小流量に設定されている。
従って、レーザ加工中に、複数の噴出孔から高圧小流量の空気が吸気口側に向かって水平方向に噴出されると、吸気口側に向かう気流が生成され、ワーク裏面側において当該気流による負圧領域が形成される。これにより、ワーク裏面側において粉塵及びヒュームが気流の負圧作用によって吸気口に吸引されて、粉塵等によるワーク裏面の汚れを防止することができる。
なお、本発明に関連する先行技術として、特許文献1に示すものがある。
特開2015−91590号公報
大サイズのワークが収容室の上側において吸気口に近い側から遠い側にかけて位置している場合には、収容室内の噴出孔から吸気口まで気流が流れる領域の上方全体にワークが存在するため、気流の速度の低下が少なく、ワーク下面の負圧作用も大きく低下することなく、ワーク裏面への粉塵等の付着を十分に抑えることができる。
一方、小サイズのワークが収容室の上側において吸気口に近い側(噴射孔に遠い側)のみ位置している場合には、小サイズのワークが吸気口に遠い側(噴射孔に近い側)に存在せず、上方が解放された状態となっているため、噴出孔からの気流の速度が大きく低下する。その結果、ワーク下面の負圧作用も大きく低下することとなり、ワーク下面で気流が滞留(循環)し、ワーク裏面への粉塵等の付着を十分に抑えることができない。
そこで、ワーク裏面への粉塵等の付着を抑えるために、噴出孔から噴出される空気の圧力を上げて、ワーク下面の負圧作用を十分に発揮させることも考えられる。しかし、この対策を採ると、噴出孔から噴出される空気の流速が速く、吸気口から完全に吸気できず、ワーク下面と収容室との隙間からワーク上方へ粉塵等の舞い上がりが生じる。舞い上がった粉塵等がレーザ加工ヘッドの内部に侵入すると、例えばリニアエンコーダ等のセンサに悪影響を与えて、レーザ加工の品質低下を原因になる。
なお、小サイズのワークが収容室の上側において吸気口に遠い側(噴射孔に近い側)のみ位置している場合には、収容室内の噴射孔から気流が噴出される領域の上方にワークが存在するため、ワーク下面の負圧作用は大きく低下しない。しかし、吸気口に近い側(噴射孔に遠い側)の上方にワークが存在しない解放された状態となっているため、空気の流速が大きく低下して、吸気口側に向かう流れが生成されにくく、解放された領域から粉塵等の舞い上がりが生じる。
つまり、小サイズのワークに対してレーザ加工を行う場合には、粉塵等の舞い上がりを抑えて、レーザ加工の品質を維持しつつ、収容室における粉塵等の付着によるワーク裏面の汚れを防止することが困難であるという問題がある。
そこで、本発明は、前述の問題を解決するため、粉塵等の舞い上がりを抑えつつ、粉塵等がワーク裏面に接触してワーク裏面が汚れることを十分に抑えることができる、レーザ加工機を提供することを目的とする。
第1実施態様に係るレーザ加工機は、ワークを支持する加工テーブルと、前記加工テーブルの下方に設けられ、レーザ加工によって生じた粉塵及びヒュームを収容する収容室と、前記収容室の一方側の壁部に設けられ、粉塵及びヒュームを集塵する集塵機に接続され、気体を吸気する吸気口と、前記収容室の他方側の壁部に設けられ、気体をワーク裏面に向かって斜め上方向に吹き出す吹出口と、を備えている。
第1実施態様では、前記吹出口はから吹き出される気体は、0.2MPa以下の低圧であって、前記吸気口から吸気される気体の流量(体積流量)よりも小流量に設定されてもよい。
第1実施態様によると、レーザ加工中に、前記送風機の駆動により前記吹出口から低圧大流量の気体がワーク裏面に向かって斜め上方向に吹き出されると、ワーク裏面側において前記吸気口側(前記収容室の一方側)に向かう気流を生成する。すると、ワーク裏面側において粉塵及びヒュームが前記吹出口からの気流によって前記吸気口側に押し出される。これにより、粉塵等がワーク裏面に接触することを抑えることができる。
そして、前記吹出口から低圧大流量の気体を吹き出すため、前記吹出口から吹き出される気体の圧力を上げることなく、前記吹出口からの気流の速度が前記吸気口に近い側において低下することを抑えることができる。これにより、粉塵等の舞い上がりを抑えつつ、前記吹出口からの気流による粉塵等の押し出し作用を安定させて、粉塵等がワーク裏面に接触することを十分に抑えることができる。
第2実施態様に係るレーザ加工機は、ワークを所定の支持高さ位置で支持する加工テーブルと、前記加工テーブルの下方に設けられ、レーザ加工によって生じた粉塵及びヒュームを収容する収容室と、前記収容室の一方側の壁部に設けられ、粉塵及びヒュームを集塵する集塵機に接続され、気体を吸気する吸気口と、前記収容室の他方側に設けられ、気体を送風する送風機に接続され、高さ位置が前記所定の支持高さ位置よりも低くかつ前記所定の支持高さ位置に近接し、気体を前記吸気口側に向かって水平方向に吹き出す吹出口と、を備えている。
第2実施態様では、前記吹出口はから吹き出される気体は、0.2MPa以下の低圧であって、前記吸気口から吸気される気体の流量(体積流量)よりも小流量に設定されてもよい。
第2実施態様によると、レーザ加工中に、前記送風機の駆動により前記吹出口から低圧大流量の気体がワーク裏面側において前記吸気口側(前記収容室の一方側)に向かって水平方向に吹き出されると、ワーク裏面側において前記吸気口側に向かう気流を生成する。すると、ワーク裏面側において粉塵及びヒュームが前記吹出口からの気流によって前記吸気口側に押し出される。これにより、粉塵等がワーク裏面に接触することを抑えることができる。
そして、前記吹出口から低圧大流量の気体を吹き出すため、前記吹出口から吹き出される気体の圧力を上げることなく、前記収容室における前記吹出口からの気流の速度が前記吸気口に近い側において低下することを抑えることができる。これにより、粉塵等の舞い上がりを抑えつつ、前記吹出口からの気流による粉塵等の押し出し作用を安定させて、粉塵等がワーク裏面に接触することを十分に抑えることができる。
本発明によれば、小サイズのワークに対してレーザ加工を行う場合においても、レーザ加工の品質を維持しつつ、収容室における粉塵等の付着によるワーク裏面の汚れを防止することができる。
図1は、本実施形態に係るレーザ加工機の模式的な正面図であり、図1では、保護キャビンを省略している。 図2は、本実施形態に係るレーザ加工機の模式的な左側面図である。 図3は、本実施形態に係るレーザ加工機の模式的な平面図であり、図3では、保護キャビンを省略している。 図4は、本実施形態に係るレーザ加工機の模式的な側断面図であり、図4では、門型フレーム及び保護キャビン等を省略している。 図5は、複数の吸気口と集塵機との接続状態及び複数の吹出口と送風機との接続状態を示す概念的な平面図である。 図6は、本実施形態の変形例に係るレーザ加工機の模式的な側断面図であり、図6では、門型フレーム及び保護キャビン等を省略している。 図7Aは、大サイズのワークが収容室の上側において吸気口に近い側から遠い側にかけて位置している場合における、収容室周辺の気流の流れについて流体解析を行った結果を示す図である。 図7Bは、小サイズのワークが収容室の上側において吸気口に近い側のみ位置している場合における、収容室周辺の気流の流れについて流体解析を行った結果を示す図である。
以下、本実施形態(本実施形態の変形例を含む)について図1から図6を参照して説明する。
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「設けられる」とは、レーザ加工機の使用状態において、直接的に設けられることの他に、別部材を介して間接的に設けられることを含む意である。また、本願の明細書において、「X軸方向」とは、図面に矢印で示す水平方向の1つであり、左右方向ともいう。「Y軸方向」とは、図面に矢印で示す水平方向の1つでかつX軸方向に直交する方向であり、前後方向ともいう。「点接触」とは、接触面積が極めて小さい接触状態を含む意である。更に、図面中、「FF」は前方向、「FR」は後方向、「L」は左方向、「R」は右方向、「U」は上方向、「D」は下方向をそれぞれ指している。
(本実施形態)
図1から図3に示すように、本実施形態に係るレーザ加工機10は、板状のワーク(板金)Wに対してレーザ加工を行う加工機であり、レーザ加工中にワークWを移動不能に固定するワーク固定タイプである。以下、第1実施形態に係るレーザ加工機10の具体的な構成について説明する。
レーザ加工機10は、X軸方向に延びたベッド12を備えている。また、ベッド12の上側には、ワークWを所定の支持高さ位置HPで支持するスケルトン状の加工テーブル14が設けられている。加工テーブル14は、矩形枠状のテーブル本体16と、テーブル本体16内にY軸方向に沿って横断するように設けられた複数のワーク支持板(スキッド板)18とを有している。各ワーク支持板18の上部には、ワークWを点接触で支持するための剣山状の突起18bがY軸方向に沿って間隔を置いて形成されている。なお、加工テーブル14の長手方向は、X軸方向であり、加工テーブル14の長手方向に直交する方向は、Y軸方向である。
ベッド12の上部には、X軸方向に延びた一対の支持壁20が形成されており、一対の支持壁20は、Y軸方向に離隔している。各支持壁20には、X軸方向に延びたX軸ガイド部材22が設けられている。また、一対のX軸ガイド部材22には、門型フレーム24がX軸方向に移動可能に設けられている。門型フレーム24は、Y軸方向に離隔した一対の支柱部24aと、一対の支柱部24aの連結しかつY軸方向に延びたビーム部24bとを有している。また、レーザ加工機10は、門型フレーム24をX軸方向へ移動させるX軸移動アクチュエータとして一対のX軸リニアモータ26を備えている。各X軸リニアモータ26は、支持壁20に設けられかつX軸方向に延びたモータ固定子28と、門型フレーム24の支柱部24aにモータ固定子28と隙間を隔てて対向して設けられたモータ可動子30とを有している。レーザ加工機10は、門型フレーム24のX軸方向の位置を検出する光学式又は磁気式のX軸リニアエンコーダ(図示省略)を備えている。なお、X軸移動アクチュエータとしてX軸リニアモータ26の代わりに、ボールネジ等のネジ部材を回転させるX軸用の回転モータ(図示省略)を用いてもよい。
門型フレーム24のビーム部24bには、Y軸方向に延びたY軸ガイド部材32が設けられており、Y軸ガイド部材32には、スライダ34がY軸方向に移動可能に設けられている。また、レーザ加工機10は、スライダ34をY軸方向へ移動させるY軸移動アクチュエータとしてY軸リニアモータ36を備えている。Y軸リニアモータ36は、門型フレーム24のビーム部24bに設けられかつY軸方向に延びたモータ固定子38と、スライダ34にモータ固定子38と隙間を隔てて対向して設けられたモータ可動子40とを有している。レーザ加工機10は、スライダ34のY軸方向の位置を検出する光学式又は磁気式のY軸リニアエンコーダ(図示省略)を備えている。なお、Y軸移動アクチュエータとしてY軸リニアモータ36の代わりに、ボールネジ等のネジ部材を回転させるY軸用の回転モータ(図示省略)を用いてもよい。
スライダ34には、ワークWに向かって上方向からレーザビーム(レーザ光)を照射するレーザ加工ヘッド42が設けられている。レーザ加工ヘッド42は、レーザビームを発振するファイバレーザ発振器等のレーザ発振器(図示省略)に光学的に接続されている。レーザ加工ヘッド42は、Y軸リニアモータ36の駆動によりスライダ34と一体的にY軸方向へ移動する。
前述の構成により、一対のX軸リニアモータ26の駆動により門型フレーム24をX軸方向へ移動させると共に、Y軸リニアモータ36の駆動によりスライダ34をY軸方向へ移動させる。すると、レーザ加工ヘッド42を加工テーブル14に支持されたワークWに対してX軸方向及びY軸方向に位置決めすることができる。そして、レーザ加工ヘッド42の位置決めを行いながら、レーザ加工ヘッド42からワークWに向かってレーザビームを照射することで、ワークWに対して所望のレーザ加工を行う。
図3から図5に示すように、ベッド12における加工テーブル14の下側には、レーザ加工によって生じた粉塵及びヒュームを収容するための複数の収容室44がX軸方向に沿って設けられている。各収容室44のY軸方向の一方側(後側)の壁部44fには、粉塵及びヒュームを含む空気(気体の一例)を吸気する吸気口46が設けられている。ベッド12の後側面には、粉塵及びヒュームを含む空気を複数の吸気口46から回収する回収ダクト48が設けられており、回収ダクト48は、X軸方向に延びている。ベッド12の右側面には、連絡ダクト50が設けられており、連絡ダクト50の一端部は、回収ダクト48の基端部に接続されている。連絡ダクト50の他端部には、集塵ダクト52の基端部が接続されており、集塵ダクト52の先端部には、粉塵を集塵(吸引)する集塵機54に接続されている。換言すれば、複数の吸気口46は、回収ダクト48、連絡ダクト50、及び集塵ダクト52を介して集塵機54に選択的に接続される。
各吸気口46内には、その流路を開閉する第1開閉部材として第1フラッパ56が回転可能に設けられており、各第1フラッパ56は、シリンダ(図示省略)等の駆動により回転する。各第1フラッパ56は、レーザ加工ヘッド42のX軸方向の位置に応じて開閉動作を実行するように構成されている。具体的には、各第1フラッパ56は、レーザ加工ヘッド42が対応する収容室44の上方位置に進入すると、開動作を実行するように構成されている。各第1フラッパ56は、レーザ加工ヘッド42が対応する収容室44の上方位置から退出すると、閉動作を実行するように構成されている。
各収容室44のY軸方向の他方側(前側)の壁部44sには、0.2MPa以下の低圧の空気(或いは空気以外の気体でもよい)をワークW裏面に向かって斜め上方向に吹き出す吹出口58が設けられている。各吹出口58は、空気の吹出方向を斜め上方向に変換する吹出方向変換部60を有している。各吹出口58からの空気の吹出方向の水平方向に対する傾斜角θは、45度以下、好ましくは、15度以上40度以下に設定されている。各吹出口58は、吸気口46の高さ位置と略同じ高さ位置に位置している。
なお、吹出方向変換部60を設ける代わりに、各吹出口58の軸心を傾斜角θだけ水平方向に対して傾けるように構成してもよい。
ベッド12の前側面には、複数の吹出口58に低圧の空気を供給する供給ダクト62が設けられており、供給ダクト62は、X軸方向に延びている。ベッド12の右側面には、連絡ダクト64が設けられており、連絡ダクト64の一端部は、供給ダクト62の基端部に接続されている。連絡ダクト64の他端部には、送風ダクト66の先端部が接続されており、送風ダクト66の基端部には、0.2MPa以下の低圧の空気を送風する送風機68に接続されている。換言すれば、複数の吹出口58は、供給ダクト62、連絡ダクト64、及び送風ダクト66を介して送風機68に選択的に接続される。
各吹出口58内には、その流路を開閉する第2開閉部材として第2フラッパ70が回転可能に設けられており、各第2フラッパ70は、各第1フラッパ56と同様に、シリンダ(図示省略)の駆動により回転する。各第2フラッパ70は、各第1フラッパ56と同様に、レーザ加工ヘッド42のX軸方向の位置に応じて開閉動作を実行するように構成されている。また、各吹出口58から吹き出される空気の流量(体積流量)は、先行技術の噴出孔から噴出される高圧小流量の空気の流量よりも十分に大流量になっているが、各吸気口46から吸気される空気の流量よりも小流量に設定されている。各吹出口58は、低圧大流量の空気をワークW裏面に向かって斜め上方向に吹き出す。更に、各吹出口58の開口面積が各吸気口46の開口面積と略同程度の大きさになっているが、先行技術に係るレーザ加工機の噴出孔の開口面積に比べて十分に大きくなっていればよい。
なお、第1フラッパ56と第2フラッパ70の閉動作は、レーザ加工ヘッド42が収容室44の上方位置から退出した後に速やかに実行されるのでなく、設定した所定時間経過後に実行されるようにしてもよい。これにより、レーザ加工ヘッド42が収容室44の上方位置から退出した後に収容室44に残る粉塵等も確実に集塵することが期待される。
図2から図4に示すように、各収容室44のY軸方向の両側には、レーザ加工によって生じたスクラップを各収容室44の底部側に導くための第1シュート板72がそれぞれ設けられている。各収容室44のX軸方向の両側には、スクラップを各収容室44の底部側に導くための第2シュート板74がそれぞれ設けられている。また、Y軸方向の他方側(前側)に位置する第2シュート板74のうち、少なくとも各吹出口58に対応(整合)する箇所は、多数の通孔74hを有するように多孔状に形成されている。第2シュート板74の多数の通孔74hは、各吹出口58から空気を分散しつつ気流(低圧大流量の空気の流れ)を極力妨げないように構成されている。第2シュート板74は、スクラップが吹出し口58に侵入することを防止するように構成されている。更に、ベッド12の下部には、スクラップをX軸方向へ搬送するスクラップコンベア76が設けられており、スクラップコンベア76は、複数の収容室44の底部側に位置するように、X軸方向に延びている。
レーザ加工機10は、複数の収容室44の上側及び門型フレーム24等を覆う保護キャビン78を備えている。保護キャビン78は、レーザビームの外部への漏れ及びスパッタの飛散を防止する。保護キャビン78は、その下部の適宜箇所から外気を取入れるように構成されている。
続いて、本実施形態の作用及び効果について説明する。
レーザ加工中に、集塵機54を稼働させながら、レーザ加工ヘッド42のX軸方向の位置に応じて、各第1フラッパ56及び各第2フラッパ70の開閉動作を実行する。すると、いずれかの収容室44に収容された粉塵及びヒュームを含む空気は、吸気口46から吸気され、回収ダクト48、連絡ダクト50、及び集塵ダクト52を介して集塵機54に送られる。
また、レーザ加工中に、送風機68の駆動によりいずれかの吹出口58から低圧大流量の空気がワークW裏面に向かって斜め上方向に吹き出されると、ワークW裏面側において吸気口46側(後方向)に向かう気流を生成する。すると、ワークW裏面側において粉塵及びヒュームがいずれかの吹出口58からの気流によって吸気口46側に押し出される。これにより、ワークW裏面側における渦の発生を抑えつつ、粉塵等がワークW裏面に接触することを抑えることができる。
そして、吹出口58から低圧大流量の空気を吹き出しているため、吹出口58から吹き出される空気の圧力を上げることなく、収容室44における吹出口58からの気流の速度が吸気口46に近い側において低下することを抑えることができる(後述の実施例参照)。これにより、粉塵等の舞い上がりを抑えつつ、吹出口58からの気流による粉塵等の押し出し作用を安定させて、粉塵等がワーク裏面に接触することを十分に抑えることができる。
従って、本実施形態によれば、小サイズのワークWに対してレーザ加工を行う場合においても、収容室44からの粉塵等の舞い上がりを防止することができ、レーザ加工の品質を維持しつつ、収容室44の粉塵等が確実に吸気口46から吸気されて、粉塵等の付着によるワークW裏面の汚れを防止することができる。
高圧小流量の空気の噴射は、噴射孔から離れると流速が大きく低下するが、低圧大流量の空気の噴射は、流速低下が発生しにくく、ワークWのサイズの大小に拘わらず、空気の舞い上がりの発生を防ぐことができる。また、低圧大流量の空気は流速が遅いため、低圧の集塵機54で吸気すること可能である。
(本実施形態の変形例)
本実施形態の変形例について図6を参照して説明する。
図6に示すように、本実施形態の変形例に係るレーザ加工機10は、本実施形態に係るレーザ加工機10(図1及び図5参照)と同様の構成を有している。以下、本実施形態に係るレーザ加工機10の構成のうち、本実施形態に係るレーザ加工機10と異なる構成について説明する。なお、本実施形態の変形例に係るレーザ加工機10における複数の構成要素のうち、本実施形態に係るレーザ加工機10における構成要素と対応するものについては、図面中に同一符号を付している。
本実施形態の変形例においては、複数の吹出口58(図4参照)、複数の第2フラッパ70(図4参照)を省略している。Y軸方向の他方側に位置する第2シュート板74には、多数の通孔74h(図4参照)が形成されていない。また、ベッド12の前部における各収容室44に対応する位置には、連通室80が設けられており、各連通室80は、供給ダクト62の内部に連通している。ベッド12の前部における各連通室80の上側には、上部ダクト82が設けられており、各上部ダクト82の内部は、各連通室80に連通している。
各上部ダクト82の上端部には、0.2MPa以下の低圧の空気を吸気口46側に向かって水平方向に吹き出す吹出口84が形成されている。各吹出口85は、ワークW裏面と上下方向に距離を大きく開けずに近接している。ベッド12における各収容室44のY軸方向の他方側(前側)に設けられた各吹出口84は、収容室の上側に位置している。各吹出口84の高さ位置は、所定の支持高さ位置HPよりも低くかつ所定の支持高さ位置HPに近接している。また、複数の吹出口84は、複数の連通室80、供給ダクト62、連絡ダクト64、及び送風ダクト66を介して送風機68に選択的に接続される。
各連通室80内には、各吹出口84の流路を開閉する第2開閉部材として第2フラッパ86が回転可能に設けられており、各第2フラッパ86は、各第1フラッパ56(図5参照)と同様に、シリンダ(図示省略)等の駆動により回転する。各第2フラッパ86は、各第1フラッパ56と同様に、レーザ加工ヘッド42のX軸方向の位置に応じて開閉動作を実行するように構成されている。また、各吹出口84から吹き出される空気の流量(体積流量)は、先行技術の噴出孔から噴出される高圧小流量の空気の流量よりも十分に大流量になっているが、各吸気口46から吸気される空気の流量よりも小流量に設定されている。各吹出口84は、低圧大流量の空気を吸気口46側(後方向)に向かって水平方向に吹き出す。この際、低圧大流量の空気は、ワークW裏面に近接した位置から吹き出され、よりワークW裏面に沿って流れることになる。なお、各吹出口84の開口面積は、先行技術に係るレーザ加工機の噴出孔の開口面積に比べて十分に大きくなっている。
続いて、本実施形態の変形例の作用及び効果について説明する。
レーザ加工中に、送風機68の駆動によりいずれかの吹出口84から低圧大流量の空気がワークW裏面側においていずれかの吸気口46側(後方向)に向かって水平方向に吹き出されると、ワークW裏面側において吸気口46側に向かう気流を生成する。すると、ワークW裏面側において粉塵及びヒュームがいずれかの吹出口84からの気流によって吸気口46側に押し出される。ワークW裏面と上下方向に距離を大きく開けず近接した位置から低圧大流量の空気が吹き出されることにより、ワークW裏面とその気流との間の空間が無くなる。これにより、ワークW裏面側における渦の発生が抑えられ、粉塵等がワークW裏面に接触することをより抑えることができる。
そして、吹出口84から低圧大流量の空気を吹き出しているため、吹出口84から吹き出される空気の圧力を上げることなく、収容室44における吹出口84からの気流の速度が吸気口46に近い側において低下することを抑えることができる。これにより、粉塵等の舞い上がりを抑えつつ、吹出口84からの気流による粉塵等の押し出し作用を安定させて、粉塵等がワーク裏面に接触することを十分に抑えることができる。
従って、本実施形態の変形例によれば、前述の本実施形態の効果と同様の効果を奏する。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限るものでなく、適宜の変更を行うことにより、その他、種々の態様で実施可能である。また、本発明に包含される権利範囲は、前述の実施形態に限定されるものでない。
本発明の実施例について図7A及び図7Bを参照して説明する。
吸気口と同じ高さ位置に位置した吹出口から0.2MPa以下の低圧の空気をワーク裏面に向かって斜め上方向に吹き出す場合における、収容室周辺の気流の流れについて流体解析を行い、その結果をまとめると、図7A及び図7Bに示すようになる。図7Aは、大サイズのワークが収容室の上側において吸気口に近い側から遠い側にかけて位置している場合の解析結果である。図7Bは、小サイズのワークが収容室の上側において吸気口に近い側のみ位置している場合の解析結果である。なお、図7A及び図7B中では、気流の流れ方向を実線矢印で示している。図7A及び図7B中における各構成要素の符号は、前述の本実施形態の説明に使用した符号と同じ符号を付している。図7A及び図7B中では、加工テーブル等を省略している。
図7Aに示すように、大サイズのワークが収容室の上側において吸気口に近い側から遠い側にかけて位置している場合には、ワーク裏面側において吸気口側に向かって水平方向に流れる気流が生成され、空気の舞い上がりも発生していないことが分かった。また、図7Bに示すように、小サイズのワークが収容室の上側において吸気口に近い側のみ位置している場合においても、ワークの無い領域で図7Aの気流と異なる流れになるが、最終的には吸気口に向かう流れは維持され、空気の舞い上がりも発生していないことが分かった。つまり、レーザ加工を行うワークのサイズが小さくなっても、低速大流量の空気を吹出すとにより、空気の舞い上がりの発生を抑えつつ、ワーク裏面の汚れを防止することが確認できた。
10 レーザ加工機
12 ベッド
14 加工テーブル
16 テーブル本体
18 ワーク支持板
18b 突起
20 支持壁
22 X軸ガイド部材
24 門型フレーム
24a 支柱部
24b ビーム部
26 X軸リニアモータ
28 モータ固定子
30 モータ可動子
32 Y軸ガイド部材
34 スライダ
36 Y軸リニアモータ
38 モータ固定子
40 モータ可動子
42 レーザ加工ヘッド
44 収容室
44f 壁部
44s 壁部
46 吸気口
48 回収ダクト
50 連絡ダクト
52 集塵ダクト
54 集塵機
56 第1フラッパ(第1開閉部材)
58 吹出口
60 吹出方向変換部
62 供給ダクト
64 連絡ダクト
66 送風ダクト
68 送風機
70 第2フラッパ(第2開閉部材)
72 第1シュート板
74 第2シュート板
74h 通孔
76 スクラップコンベア
78 保護キャビン
80 連通室
82 上部ダクト
84 吹出口
86 第2フラッパ(第2開閉部材)

Claims (6)

  1. ワークを支持する加工テーブルと、
    前記加工テーブルの下方に設けられ、レーザ加工によって生じた粉塵及びヒュームを収容する収容室と、
    前記収容室の一方側の壁部に設けられ、粉塵及びヒュームを集塵する集塵機に接続され、気体を吸気する吸気口と、
    前記収容室の他方側の壁部に設けられ、気体をワーク裏面に向かって斜め上方向に吹き出す吹出口と、を備えていることを特徴とするレーザ加工機。
  2. 前記収容室の他方側の壁部に設けられ、多孔状に形成され、レーザ加工によって生じたスクラップを各収容室の底部側に導くためのシュート板を備えたことを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工機。
  3. ワークを所定の支持高さ位置で支持する加工テーブルと、
    前記加工テーブルの下方に設けられ、レーザ加工によって生じた粉塵及びヒュームを収容する収容室と、
    前記収容室の一方側の壁部に設けられ、粉塵及びヒュームを集塵する集塵機に接続され、気体を吸気する吸気口と、
    前記収容室の他方側に設けられ、気体を送風する送風機に接続され、高さ位置が前記所定の支持高さ位置よりも低くかつ前記所定の支持高さ位置に近接し、気体を前記吸気口側に向かって水平方向に吹き出す吹出口と、を備えていることを特徴とするレーザ加工機。
  4. 前記吹出口はから吹き出される気体は、0.2MPa以下の低圧であって、前記吸気口から吸気される気体の流量よりも小流量に設定されていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載のレーザ加工機。
  5. 前記収容室の数は、複数であり、複数の前記収容室は、前記加工テーブルの長手方向に沿って設けられ、前記吸気口は、各収容室における前記長手方向に直交する方向の一方側の壁部に設けられ、前記吸気口は、各収容室における前記直交する方向の他方側の壁部に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載のレーザ加工機。
  6. 前記加工テーブルの上方に前記長手方向及び前記直交する方向へ移動可能に設けられ、ワークに向かってレーザビームを照射するレーザ加工ヘッドと、
    各吸気口の流路を開閉する第1開閉部材と、
    各吹出口の流路を開閉する第2開閉部材と、を備え、
    各第1開閉部材及び各第2開閉部材は、前記レーザ加工ヘッドの前記長手方向の位置に応じて開閉動作を実行するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載のレーザ加工機。
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