JP2021080859A - エンジンの冷却構造 - Google Patents

エンジンの冷却構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2021080859A
JP2021080859A JP2019207721A JP2019207721A JP2021080859A JP 2021080859 A JP2021080859 A JP 2021080859A JP 2019207721 A JP2019207721 A JP 2019207721A JP 2019207721 A JP2019207721 A JP 2019207721A JP 2021080859 A JP2021080859 A JP 2021080859A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bore
cylinder
water jacket
spacer
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019207721A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7352170B2 (ja
Inventor
大典 松本
Daisuke Matsumoto
大典 松本
宏彰 村中
Hiroaki Muranaka
宏彰 村中
大介 田畑
Daisuke Tabata
大介 田畑
正輝 高原
Masaki Takahara
正輝 高原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2019207721A priority Critical patent/JP7352170B2/ja
Priority to US17/011,305 priority patent/US20210148303A1/en
Priority to EP20206591.8A priority patent/EP3822473B1/en
Publication of JP2021080859A publication Critical patent/JP2021080859A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7352170B2 publication Critical patent/JP7352170B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/02Cylinders; Cylinder heads  having cooling means
    • F02F1/10Cylinders; Cylinder heads  having cooling means for liquid cooling
    • F02F1/14Cylinders with means for directing, guiding or distributing liquid stream
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P3/00Liquid cooling
    • F01P3/02Arrangements for cooling cylinders or cylinder heads
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P3/00Liquid cooling
    • F01P3/02Arrangements for cooling cylinders or cylinder heads
    • F01P2003/021Cooling cylinders
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P3/00Liquid cooling
    • F01P3/02Arrangements for cooling cylinders or cylinder heads
    • F01P2003/024Cooling cylinder heads
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/02Cylinders; Cylinder heads  having cooling means
    • F02F1/10Cylinders; Cylinder heads  having cooling means for liquid cooling
    • F02F1/108Siamese-type cylinders, i.e. cylinders cast together
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/02Cylinders; Cylinder heads  having cooling means
    • F02F1/10Cylinders; Cylinder heads  having cooling means for liquid cooling
    • F02F2001/104Cylinders; Cylinder heads  having cooling means for liquid cooling using an open deck, i.e. the water jacket is open at the block top face

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】ウォータージャケット内において、ウォータージャケットスペーサの内側面と外側面との間で生じる冷却水の自然対流を抑止する。【解決手段】エンジンの冷却構造は、気筒列21Lを取り囲むように形成され冷却水を流通させるウォータージャケット22を区画する壁面を有するシリンダブロック2と、ウォータージャケット22の内部に配置され、冷却水の流れを調整するウォータージャケットスペーサ3とを備える。ウォータージャケットスペーサ3は、気筒列21の外周形状に沿った形状を有し、気筒21と対向する内側面30Aを含むスペーサ本体部30と、内側面30Aに付設され、外的要因が加わることによって膨張する膨張部材4とを備える。膨張部材4は、内側面30Aにおける気筒列21Lの一端側から他端側に亘る領域に連続的に付設され、且つ、内側面30Aの気筒軸方向の下方領域に配置されている。【選択図】図10

Description

本発明は、エンジンブロックのウォータージャケット内に、冷却水の流れを調整するウォータージャケットスペーサが配置されてなるエンジンの冷却構造に関する。
多気筒型の内燃機関のエンジンブロックには、気筒壁、すなわち、各気筒の周壁であるボア中央壁及び隣り合う気筒間の壁であるボア間壁を通過するように、冷却水の流通経路となるウォータージャケットが設けられる。ウォータージャケットの内部には、冷却水の流れを調整するウォータージャケットスペーサが配置されることがある。冷却水流れの調整によって、ボア中央壁及びボア間壁を狙いの温度に設定することが可能となる。
一般に、ウォータージャケットスペーサは、冷却水の流通経路を、気筒に近いボア側経路と、気筒から遠い反ボア側経路とに区分する。特許文献1には、ウォータージャケットスペーサのボア側の壁面(内側面)に、水との接触により膨張する膨張部材を取り付ける技術が開示されている。この膨張部材は、ボア中央壁と対向する位置において、気筒軸方向の下端から上端にかけて配置されている。前記膨張部材は、膨張するとウォータージャケットスペーサとボア中央壁との間の隙間を塞ぎ、冷却水の流通を規制する。これにより、ボア中央壁の過度の冷却を抑止することができる。
特開2016−180314号公報
ウォータージャケットスペーサにより区分される上記のボア側経路と反ボア側経路との間で、企図しない冷却水の自然対流が発生し、気筒壁を過冷却してしまうことがある。例えば、エンジン停止時には、ボア側経路の冷却水は気筒壁と接しているため比較的高温となり、反ボア側経路の冷却水は外気との熱交換によって比較的低温となる。このような冷却水の温度差は、ボア側経路と反ボア側経路との間で冷却水の自然対流を生じさせる。
特許文献1に開示された膨張部材の配置技術は、上記の自然対流の抑止に貢献し得る。しかしながら、冷却水の自然対流の完全な抑止には、膨張部材を、特許文献1のようにウォータージャケットスペーサのボア中央壁に対向する位置において、気筒軸方向の下端から上端にかけて配置するだけでは不十分であることが判明した。
本発明の目的は、ウォータージャケット内において、ウォータージャケットスペーサの内側面と外側面との間で生じる冷却水の自然対流を抑止することが可能なエンジンの冷却構造を提供することにある。
本発明の一局面に係るエンジンの冷却構造は、複数の気筒が所定方向に並ぶ気筒列と、前記気筒列を取り囲むように形成され冷却水を流通させるウォータージャケットと、を各々区画する壁面を有するエンジンブロックと、前記ウォータージャケットの内部に配置され、前記ウォータージャケット内における冷却水の流れを調整するウォータージャケットスペーサと、を備え、前記ウォータージャケットスペーサは、前記気筒列の外周形状に沿った形状を有し、前記気筒と対向する内側面と、当該内側面と反対側の外側面とを含むスペーサ本体部と、前記スペーサ本体部の前記内側面に付設され、外的要因が加わることによって膨張する膨張部材と、を備え、前記膨張部材は、前記内側面における前記気筒列の一端側から他端側に亘る領域に連続的に付設され、且つ、前記内側面の気筒軸方向の下方領域に配置されている。
このエンジンの冷却構造によれば、スペーサ本体部の前記内側面に付設された膨張部材によって、ウォータージャケット内においてスペーサ本体部の内側面と外側面との間で生じる冷却水の自然対流が抑止される。すなわち、膨張部材が、前記内側面における前記気筒列の一端側から他端側に亘る領域に連続的に付設されている。このため、前記気筒列の全長の領域において、前記内側面と気筒壁との間の隙間を膨張後の膨張部材が埋め、冷却水の自然対流の発生を抑止することが可能となる。さらに、前記膨張部材は、前記内側面の気筒軸方向の下方領域に配置されている。これにより、加温された冷却水を、スペーサ本体部の前記内側面における前記膨張部材が配置されていない上方領域に滞留させることができる。従って、スペーサ本体部の内側面と外側面との間を跨いだ冷却水の流動、つまり冷却水の自然対流が生じ難くなり、気筒の保温性を高めることができる。
上記のエンジンの冷却構造において、前記気筒内に気筒軸方向に沿って往復移動可能に収容され、スカート部を備えたピストンをさらに備え、前記下方領域は、前記ピストンが上死点に存在するとき、前記スカート部の下端よりも下方において、前記気筒列を区画する壁面と対向する領域であることが望ましい。
一般に、気筒の上端から、ピストンが上死点に存在するときの前記スカート部の下端までの領域が、気筒内における燃焼によって熱が発生する熱源領域となる。上記のエンジンの冷却構造によれば、このような熱源領域に対向する領域に加温された冷却水を滞留させることができるので、当該熱源領域の保温性を高めることができる。
上記のエンジンの冷却構造において、前記エンジンブロックは、隣り合う気筒間の壁であるボア間壁と、前記ボア間壁を除く気筒の周壁であるボア中央壁とを備え、前記膨張部材の気筒列方向と水平面で直交する方向の厚さは、前記膨張部材の膨張後の状態において、前記ボア間壁及び前記ボア中央壁と前記スペーサ本体部の前記内側面との間の隙間を塞ぐことが可能な厚さに選ばれていることが望ましい。
このエンジンの冷却構造によれば、ボア間壁及びボア中央壁とスペーサ本体部の内側面との間の隙間を、膨張部材の膨張後に確実に封止させることができる。従って、気筒列の全長に亘って、冷却水の自然対流の発生を確実に抑止することができる。
上記のエンジンの冷却構造において、前記ウォータージャケットスペーサは、前記ウォータージャケット内の冷却水の流通経路を、前記気筒に近いボア側経路と、前記気筒から遠い反ボア側経路とに区分するものであって、前記ボア側経路の横幅が前記反ボア側経路の横幅よりも狭くなるように、前記ウォータージャケットスペーサが前記ウォータージャケット内に配置されていることが望ましい。
このエンジンの冷却構造によれば、ボア側経路の横幅が反ボア側経路の横幅よりも狭く設定されるため、本来的にボア側経路において冷却水の水流が生じ難い構造とすることができる。従って、上記の膨張部材の付設による自然対流の抑止効果を発揮し易くすることができる。
上記のエンジンの冷却構造において、前記膨張部材は、前記気筒列の一端側の気筒と他端側の気筒とに各々対向する領域において、前記下方領域と、当該下方領域よりも上方領域とに配置されていることが望ましい。
気筒列の一端側の気筒と他端側の気筒は、気筒列の両端に位置する気筒であるので、他の気筒における燃焼の熱影響を受け難い気筒であるといえる。上記のエンジンの冷却構造によれば、これらの気筒については、前記下方領域だけでなくその上方領域にも膨張部材を配置して、冷却水と接触を回避させる。これにより、これら気筒の保温を図ることができる。
本発明によれば、ウォータージャケット内において、ウォータージャケットスペーサの内側面と外側面との間で生じる冷却水の自然対流を抑止することが可能なエンジンの冷却構造を提供することができる。
図1は、本発明に係るエンジンの冷却構造が適用されるエンジンの正面図である。 図2は、シリンダブロックとウォータージャケットスペーサとを併せて示す分解斜視図である。 図3は、シリンダブロックのXY平面の断面図である。 図4は、図3のIV−IV線断面図である。 図5は、図3のV−V線断面図である。 図6は、ウォータージャケットスペーサの斜視図である。 図7は、ウォータージャケットスペーサの内面側の側面図である。 図8(A)は、ウォーターポンプ動作時の冷却水の流れを示す断面図、図8(B)は、ウォーターポンプ停止時の冷却水の自然対流を示す断面図である。 図9(A)は、ウォータージャケットスペーサに付設される膨張部材の膨張前の状態を示す断面図、図9(B)は膨張後の状態を示す断面図である。 図10は、ウォータージャケットスペーサの内面側の側面図であって、気筒との関係を示す図である。 図11(A)〜(C)は、比較例及び本実施形態の膨張部材が用いられた場合のウォーターポンプ停止時における冷却水の流動を示す図である。 図12は、ウォータージャケットスペーサに付設される膨張部材の好ましい配置位置を示す断面図である。
[エンジンの全体構成]
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細に説明する。図1は、本発明に係るエンジンの冷却構造が適用されるエンジン1の正面図である。エンジン1は、走行用の動力源として車両に搭載されるエンジンであって、例えば4サイクルの多気筒型ディーゼルエンジンである。
エンジン1は、複数の気筒を内部に備えるシリンダブロック2(エンジンブロック:図2)と、シリンダブロック2の上面に取り付けられたシリンダヘッドと、前記気筒内に収容されたピストンと、を含むエンジン本体10を備えている。エンジン1は、縦置き又は横置きで車両に搭載される。縦置きの場合、図1に付記する方向表示において、Y方向は車幅方向に相当する左右方向、Z方向は上下方向(+Z=上、−Z=下)となる。
エンジン1は、エンジン本体10内に冷却水を強制循環させるためのウォーターポンプ11を備える。ウォーターポンプ11は、冷却水を圧送するインペラを備えたインペラ式ポンプである。ウォーターポンプ11は、エンジン本体10が発生する駆動力で駆動される。すなわち、エンジン本体10のクランクシャフトに取り付けられたクランクプーリー12、及び、このクランクプーリー12に架け渡されたストレッチベルト13を介して、前記クランクシャフトの駆動力がウォーターポンプ11に伝達される。
図1には、エンジン本体10内へ冷却水を導入する冷却水入口14と、エンジン本体10内の冷却水の流通経路を通過した後の冷却水の出口となる冷却水出口15とが示されている。ウォーターポンプ11は、前記流通経路の途中に組み入れられている。なお、冷却水は、エンジン本体10内の前記流通経路の他、図略の暖房用ヒータユニットや、放熱用のラジエータ等を経由する循環経路を循環する。
[シリンダブロックの冷却装置]
図2は、エンジン本体10における冷却水の流通経路のうち、シリンダブロック2の部分の流通経路を示す分解斜視図である。図2には、シリンダブロック2と、このシリンダブロック2に組み付けられるウォータージャケットスペーサ3とが示されている。シリンダブロック2は、6個の気筒21がX方向(所定方向)に一列に並んだ気筒列21Lと、この気筒列21Lの周囲を取り囲むように形成された溝からなるウォータージャケット22とを備えている。ウォータージャケット22は、シリンダブロック2における冷却水の流通経路を構成する。なお、X方向は、エンジン1が縦置きされる場合は車両の前後方向となる。ウォータージャケットスペーサ3は、ウォータージャケット22の内部に配置される。
シリンダブロック2は、X方向に長い略直方体のブロックである。シリンダブロック2の−X側の側面には、当該シリンダブロック2への冷却水の入口となるブロック側入口14Hが設けられている。ブロック側入口14Hは、図1に示した冷却水入口14に連通している。冷却水は、ウォーターポンプ11の圧送力により、ブロック側入口14Hからウォータージャケット22内に入る。そして、矢印FLで示すように、冷却水は、シリンダブロック2の−X側側面から+X側側面に向けてウォータージャケット22内を流通する。すなわち、ウォータージャケット22は、冷却水を気筒列21Lの一端側(−X側)から他端側(+X側)へ向かうように流通させる流通経路である。
シリンダブロック2の上面(+Z面)には、気筒列21Lの各気筒21の上面開口を塞ぐように、図略のシリンダヘッドが取り付けられる。当該シリンダヘッドには、各気筒21へ吸気を供給する吸気ポート及び吸気バルブと、各気筒21から燃焼ガスを排出する排気ポート及び排気バルブとが設けられる。図2には、気筒列21Lの配列ライン(X方向のライン)に対して、前記吸気弁が配置される側として「吸気側」と、前記排気弁が配置される側として「排気側」との表示が記されている。ウォータージャケット22は、気筒列21Lの吸気側に配置された吸気側ジャケット22INと、排気側に配置された排気側ジャケット22EXとを含む。
シリンダブロック2についてさらに詳述する。図3は、シリンダブロック2のXY平面の断面図である。図4は、図3のIV−IV線断面図、図5は、図3のV−V線断面図である。シリンダブロック2は、内ブロック23と、この内ブロック23の周囲を取り囲むように配置された外ブロック24とを含む。図4及び図5に示すように、内ブロック23は、気筒21を区画する筒状の壁面である内周壁231と、ウォータージャケット22の内側面を区画する壁面となる外壁232とを含む。
さらに内ブロック23は、ボア間壁25及びボア中央壁26を備えている。ボア間壁25は、概ね図3に示す領域P1内の壁であって、シリンダブロック2においてX方向に隣り合う気筒21間の壁である。ボア間壁25は、隣り合う2つの気筒21の熱源部分から熱を受けるため、高温化し易い壁である。ボア中央壁26は、概ね図3に示す領域P2内の壁であり、ボア間壁25を除く気筒21の周壁である。つまり、気筒列21Lの両端部を除く一つの気筒21を区画する壁においては、+Y及び−Y側の一対の円弧壁がボア中央壁26であり、+X及び−X側の一対の円弧壁がボア間壁25である。内ブロック23の内周壁231側には、図略のピストンが実際に摺接する内面となるライナー211が配置されている。
図5を参照して、ボア間壁25には、冷却水を流通させるための経路であるクロスドリル27が備えられている。クロスドリル27は、高温化し易いボア間壁25を冷却するために設けられ、当該ボア間壁25内を横断するようにY方向(気筒列方向と水平面内で直交する方向)に延びる貫通孔である。クロスドリル27は、+Y側から−Y側へ下降するように傾斜して延びる上流ドリル孔271と、−Y側から+Y側へ下降するように傾斜して延びる下流ドリル孔272とが下端で合流(合流部275)する流路形状を備える。上流ドリル孔271の上端には大径の導入開口273が、下流ドリル孔272の上端には大径の出口開口274が、各々連設されている。
排気側ジャケット22EXを区画している内ブロック23の外壁232の上端付近には、入口孔28が設けられている。入口孔28は、クロスドリル27へ冷却水を導くための孔であり、クロスドリル27の導入開口273に連通している。一方、クロスドリル27の出口開口274は、吸気側ジャケット22INとは直接的に連通していない。出口開口274は、図略のシリンダヘッドに備えられているウォータージャケットに連通する。ボア間壁25は、吸気側に比べて、排気ガスが流れる排気側の方が高温となる。従って、排気側ジャケット22EXを区画する外壁232に入口孔28を設けることで、高温化するボア間壁25の排気側を良好に冷却させることができる。
外ブロック24は、ウォータージャケット22の内側面を区画する壁面となる内壁241を含む。この内壁241と、内ブロック23の外壁232との間の隙間が、冷却水の流通するウォータージャケット22の空間である。気筒21の径方向において、内ブロック23の肉厚は、ボア間壁25の部分を除いて略一定である。従って、内ブロック23の外壁232は、上面視において、X方向に並ぶ6個の気筒21の輪郭に沿った凹凸曲面形状を有している。すなわち外壁232は、ボア間壁25の領域付近では内側に窪んだ凹曲面を、ボア中央壁26の領域では外側に膨らむ凸曲面の形状を有している。外ブロック24の内壁241も、外壁232の凹凸曲面形状に対応した凹凸曲面形状を有している。従って、ウォータージャケット22の延伸方向(X方向)において、概ね、内壁241と外壁232との隙間は一定である。
ウォータージャケットスペーサ3もまた、内壁241及び外壁232の凹凸曲面形状に対応した凹凸曲面形状を有している。ウォータージャケットスペーサ3は、ウォータージャケット22の内部に配置され、冷却水の流通経路をボア側経路22Aと反ボア側経路22Bとの2つの領域に区分している。ボア側経路22Aは、気筒21の径方向において、気筒21に近い側の経路である。反ボア側経路22Bは、ボア側経路22Aの外側に位置し、気筒21から遠い側の経路である。
ウォータージャケットスペーサ3は、ウォーターポンプ11の動作時(冷却水の強制循環時)に、ウォータージャケット22内における冷却水の流れを調整する役目を果たす。また、ウォータージャケットスペーサ3は、ウォーターポンプ11の停止時に、冷却水の自然対流を防止する膨張部材4を備えている。以下、ウォータージャケットスペーサ3について詳述する。
[ウォータージャケットスペーサの詳細]
図6は、ウォータージャケットスペーサ3の斜視図である。ウォータージャケットスペーサ3は、スペーサ本体部30と、このスペーサ本体部30に付設される膨張部材4とを含む。
<スペーサ本体部>
スペーサ本体部30は、気筒列21Lの周囲を取り囲むことが可能な筒型形状、つまり、気筒列21Lの外周形状に沿った凸面と凹面とを有している。スペーサ本体部30は、ウォータージャケット22内に配置された状態で気筒21(内ブロック23)と対向する内側面30Aと、内側面30Aと反対側の面であって外ブロック24と対向する外側面30Bとを有する。
スペーサ本体部30の上端(+Z端)には上端フランジ301が、下端(−Z端)には下端フランジ304が、各々備えられている。これらフランジ301、304は、ウォータージャケット22内でのウォータージャケットスペーサ3の姿勢維持、所望の水流の形成等に寄与する。上端フランジ301において、矢印FLで示す冷却水の流通方向上流端側には入口フランジ302が設けられている。一方、下流端側では、上端フランジ301が切り欠かれた切り欠き部303が設けられている。この切り欠き部303を通して、冷却水が図略のシリンダヘッド内のウォータージャケットへ導かれる。
ウォータージャケットスペーサ3は、+Y側の吸気側スペーサ3INと、−Y側の排気側スペーサ3EXとを含む。吸気側スペーサ3INは、ウォータージャケット22の吸気側ジャケット22IN内に配置されるスペーサ部分、排気側スペーサ3EXは排気側ジャケット22EX内に配置されるスペーサ部分である。吸気側スペーサ3IN及び排気側スペーサ3EXは、各々、スペーサ本体部30及び膨張部材4を備える。
スペーサ本体部30は、中央スペーサ部31及びボア間スペーサ部32を備えている。中央スペーサ部31は、気筒21の外形形状に応じて+Y方向又は−Y方向へ凸型に膨出している部分である。具体的には中央スペーサ部31は、吸気側スペーサ3INでは+Y方向へ凸型に膨出し、排気側スペーサ3EXでは−Y方向へ凸型に膨出する部分である。ボア間スペーサ部32は、吸気側スペーサ3INでは−Y方向へ、排気側スペーサ3EXでは+Y方向へ凹型に湾曲する部分である。吸気側スペーサ3INと排気側スペーサ3EXとは、+X側端部及び−X側端部において連結され、一体化されている。ウォータージャケットスペーサ3がウォータージャケット22内に配置された状態において、中央スペーサ部31は内ブロック23のボア中央壁26に対向し、ボア間スペーサ部32はボア間壁25に対向している。
既述の通り、ウォータージャケット22は、内ブロック23の外壁232と外ブロック24の内壁241とで区画され、上端が開口した溝である。図4及び図5に示すY方向断面では、ウォータージャケット22は上下方向(Z方向)に細長いU字型の溝形状を有している。ウォータージャケットスペーサ3は、このようなウォータージャケット22に挿入され、ウォータージャケット22内における冷却水の流通経路を、ボア側経路22Aと反ボア側経路22Bとに区分している。ボア側経路22Aは、スペーサ本体部30の内側面30Aと内ブロック23の外壁232との間の流路である。反ボア側経路22Bは、スペーサ本体部30の外側面30Bと外ブロック24の内壁241との間の流路である。
本実施形態では、ウォータージャケットスペーサ3は、反ボア側経路22Bに冷却水の主流が形成されるように、ウォータージャケット22内における冷却水の水流を分流する。つまり、反ボア側経路22Bにおいては冷却水の水流を積極的に形成(主流の形成)する一方で、ボア側経路22Aにおいては水流を積極的には形成しないように、ウォータージャケットスペーサ3は水流を調整する。このような水流調整を行うのは、気筒21に近い側のボア側経路22Aに積極的に水流を形成すると、気筒21が冷え過ぎて冷損を発生させてしまうからである。
このため、ボア側経路22Aの横幅が反ボア側経路22Bの横幅よりも狭くなるように設定される。具体的には、図4を参照して、ボア側経路22AのY方向幅(横幅)をd1、反ボア側経路22BのY方向幅(横幅)をd2とすると、d2>d1の関係となるように、ウォータージャケットスペーサ3がウォータージャケット22内に収容される。ボア側経路22AのY方向幅d1は、内側面30Aと外壁232との間の隙間である。反ボア側経路22BのY方向幅d2は、外側面30Bと内壁241との間の隙間である。例えばd2は、d1の1.5倍〜4倍程度の範囲から選択することができる。
d2がd1に対して十分に広幅とされる結果、冷却水の流路抵抗は、ボア側経路22Aに比べて反ボア側経路22Bの方が低くなる。このため、ブロック側入口14H(図3)から所定の供給圧で矢印FL方向に冷却水が供給された場合、専ら水流は反ボア側経路22Bに形成されるようになる。冷却水の流路抵抗が高いボア側経路22Aにおいては、冷却水の水流は比較的緩いものとなる。従って、気筒21が過度に冷却されないようにすることができる。
<膨張部材>
膨張部材4は、上述のスペーサ本体部30の内側面30Aに貼り付けられ、外的要因が加わることによって膨張する部材である。本実施形態では、膨張部材4として、水との接触という外的要因によって膨張する部材を例示する。膨張部材4は、ウォータージャケット22内を流れる冷却水との接触により、圧縮された状態から圧縮前の状態に復元するセルロース系スポンジによって構成されている。セルロース系スポンジは、パルプ由来のセルロースと、補強繊維として加えられた天然繊維とからなる天然素材であって、多孔質の素材である。膨張部材4としては、セルロース系スポンジの他、例えば発泡ゴムを水溶性バインダーで圧縮状態に固定した部材を用いることができる。或いは、熱に反応して膨張する部材を、膨張部材4として用いることもできる。
図7は、膨張部材4が配置されているスペーサ本体部30の内側面30Aの側面図である。膨張部材4は、スペーサ本体部30の内側面30Aにおける気筒軸方向(Z方向)の下方領域(−Z側)に配置されている。また、膨張部材4は、内側面30Aにおける気筒列21Lの一端側から他端側に亘って、連続的にスペーサ本体部30に付設されている。膨張部材4は、凹面付設部41と凸面付設部42とを含む。
凹面付設部41は、膨張部材4においてスペーサ本体部30の凹面に付設される部分である。凸面付設部42は、スペーサ本体部30の凸面に付設される部分である。本実施形態では、内側面30Aに膨張部材4が取り付けられるので、凹面は中央スペーサ部31の内側面30A、凸面はボア間スペーサ部32の内側面30Aとなる。従って、凹面付設部41は中央スペーサ部31の下方領域に、凸面付設部42はボア間スペーサ部32の下方領域に、各々密着するように取り付けられている。
膨張部材4は、例えばインサート成形によってスペーサ本体部30に対して一体的に形成される。すなわち、セルロース系スポンジを成形型にセットした状態で、スペーサ本体部30をインサート成形することにより、ウォータージャケットスペーサ3を製造することができる。この他、上記のセルロース系スポンジをシート片に成形した態様で、内側面30Aにネジ止め又は接着等の手段で取り付けても良い。凹面付設部41は、凸面付設部42よりもZ方向幅がやや幅広に設定されている。すなわち、凸面付設部42の+Z端は凹面付設部41の+Z端よりも低く、凸面付設部42の−Z端は凹面付設部41の−Z端よりも高い位置にある。これら凹面付設部41及び凸面付設部42がX方向に隙間無く連設された状態で、内側面30Aの下方領域に配設されている。この膨張部材4の配置については、後記で詳述する。
[冷却水の流れと膨張部材の機能]
続いて、ウォータージャケット22内における冷却水の流れについて説明する。先ず、膨張部材4がスペーサ本体部30に付設されていない場合の冷却水の流れを図8に基づいて説明する。図8(A)は、ウォーターポンプ11の動作時の冷却水の流れを示す断面図、図8(B)は、ウォーターポンプ11の停止時の冷却水の流れ(自然対流)を示す断面図である。
ウォーターポンプ11が動作すると、図2に矢印FLで示すように、エンジン本体10を経由する冷却水の循環経路において、冷却水の強制循環が始まる。既述の通り、ウォータージャケットスペーサ3は、ボア側経路22Aよりも反ボア側経路22Bが幅広となるようにウォータージャケット22内の空間を仕切っている。このため、ボア側経路22Aの通水抵抗が大きいことから、ウォーターポンプ11の動作時には、専ら反ボア側経路22Bを冷却水は流れる。
ボア側経路22Aには、図8(A)に矢印a1で示すように、スペーサ本体部30の上端フランジ301を乗り越えるように、反ボア側経路22Bから冷却水が流れ込む。つまり、冷却水は、内壁241と上端フランジ301との隙間を通して反ボア側経路22Bからボア側経路22Aへ流れ込み、当該ボア側経路22Aを流れる。ボア側経路22Aを流れる冷却水の水量は、反ボア側経路22Bに比べて少量である。
クロスドリル27の入口孔28を有する排気側ジャケット22EXでは、矢印a1の冷却水の流れが促進される。すなわち、ウォーターポンプ11の動作によって、入口孔28には冷却水を吸引する吸引力が発生する。この吸引力によって、冷却水が反ボア側経路22Bからボア側経路22Aへ積極的に引き込まれるようになる。
一方、エンジン停止や暖気時の止水モードの実行等によってウォーターポンプ11が停止すると、上記の冷却水の強制循環は停止する。エンジン停止時には、ボア側経路22Aの冷却水は気筒壁である内ブロック23(ボア間壁25及びボア中央壁26)と接しているため比較的高温となる。一方、反ボア側経路22Bの冷却水は、外気との熱交換によって比較的低温となる。このような冷却水の温度差は、ボア側経路22Aと反ボア側経路22Bとの間で冷却水の自然対流を生じさせる。
図8(B)に示すように、ボア側経路22Aの冷却水は、高温化するため比重が軽くなり、矢印a21で示すように当該ボア側経路22A内で上昇する。これに対し、反ボア側経路22Bの冷却水は、低温化するため比重が重くなり、矢印a23で示すように当該反ボア側経路22B内で下降する。このような冷却水の流動によって、ウォータージャケットスペーサ3の上端3T側では、矢印a22で示すように、ボア側経路22Aから反ボア側経路22Bに流れ込む冷却水の流動が生じる。また、ウォータージャケットスペーサ3の下端3B側では、矢印a24で示すように、反ボア側経路22Bからボア側経路22Aに流れ込む冷却水の流動が生じる。すなわち、ウォータージャケット22内において、矢印a21、a22、a23、a24に沿って流れる自然対流が発生する。
エンジン停止中に上記の自然対流が発生すると、企図せず気筒壁が冷却されてしまうことになる。つまり、ボア側経路22Aにおいて自然対流により冷却水の流動が生じると、ボア中央壁26及びボア間壁25の熱を奪い、これらの壁を過冷却してしまう。この場合、エンジンの暖気状態が維持され難くなる。上述のような自然対流による気筒壁の過冷却の防止の役目を果たすのが、スペーサ本体部30の内側面30Aに付設される膨張部材4である。
図9(A)は、ウォータージャケットスペーサ3に付設される膨張部材4の膨張前の状態を示す断面図、図9(B)は、膨張部材4の膨張後の状態を示す断面図である。図9(A)は、ウォータージャケット22に冷却水が流通される前の状態、例えばエンジン本体10の組み立て行程において、ウォータージャケット22に膨張部材4が付設されたウォータージャケットスペーサ3が収容された状態を示している。膨張部材4は未だ膨張していないので、作業者はウォータージャケットスペーサ3のウォータージャケット22内への組み入れを容易に行うことができる。また、組み入れ後において、膨張部材4と内ブロック23の外壁232との間には隙間が存在している。
図9(B)は、ウォータージャケット22に冷却水が流通された後の状態を示している。冷却水との接触により膨張部材4は膨張し、その横幅が増大している。膨張部材4の右面は、内ブロック23の外壁232に当接し、ボア側経路22Aの下方領域は実質的に塞がれている。この結果として、図8(B)に示したような、エンジン停止時或いはウォーターポンプ11の停止モードにおいて生じる冷却水の自然対流が防止される。つまり、膨張部材4によってボア側経路22Aの下方領域が閉塞されているので、ボア側経路22Aと反ボア側経路22Bとを循環するような冷却水の流動が形成されなくなる。従って、エンジン停止時等に気筒21が過冷却されないようにすることができる。
[膨張部材の配置]
既述の通り膨張部材4は、ウォータージャケットスペーサ3の内側面30Aであって、気筒列21Lの一端側から他端側に亘る領域に連続的に付設され、且つ、気筒軸方向の下方領域に配置されている。以下、このような膨張部材4の配置について詳述する。図10は、ウォータージャケットスペーサ3の内側面30Aを示す側面図であって、気筒21との関係を示す図である。図10では、#1〜#6気筒21からなる気筒列21Lが仮想線にて示されている。膨張部材4は、凹面付設部41及び凸面付設部42と、気筒列21Lの−X端側の#6気筒21に対向する第1端部付設部43と、+X端側の#1気筒21に対向する第2端部付設部44とを含む。
<気筒列方向に連続的に膨張部材を付設>
まず、冷却水の自然対流の完全な抑止には、気筒列21Lの一端側(+X)から他端側(−X)の全長に亘って、ウォータージャケットスペーサ3に膨張部材4を配置することが必要となる。X方向において、膨張部材4が配置されていない欠落部分が存在すると、当該欠落部分を通して、図8(B)に示したような冷却水の自然対流が生じてしまうからである。
このため、本実施形態の膨張部材4は、#2気筒21〜#5気筒21への対向領域においては、凹面付設部41と凸面付設部42とがX方向に隙間無く連設されている。この凹面付設部41及び凸面付設部42の連設体の+X側には、#1気筒21に対向する第2端部付設部44が連設され、−X側には、#6気筒21に対向する第1端部付設部43が連設されている。これにより、#1〜#6気筒21に対する対向領域の全長に亘って連続的に繋がった膨張部材4が形成されている。このような膨張部材4が付設されたウォータージャケットスペーサ3をウォータージャケット22内に配置すれば、気筒列21Lの全長の領域においてボア側経路22Aの隙間を膨張後の膨張部材4が埋め、冷却水の自然対流の発生を抑止することができる。
<気筒列方向の下方領域に膨張部材を付設>
次に、膨張部材4をスペーサ本体部30の内側面30Aであって気筒軸方向の下方領域に配置する意義について説明する。ボア側経路22Aと反ボア側経路22Bとの間での冷却水の自然対流を防止するには、ボア側経路22A又は反ボア側経路22Bのいずれかの箇所に膨張部材4を配置し、冷却水の循環経路を遮断すれば足りる。しかし、反ボア側経路22B(スペーサ本体部30の外側面30B側)に膨張部材4を配置すると、反ボア側経路22Bにおける冷却水の流動が滞る分、ボア側経路22Aに冷却水が流通してしまう。この場合、ボア間壁25及びボア中央壁26を含む気筒壁が過冷却されるので好ましくない。従って、ボア側経路22A(スペーサ本体部30の内側面30A側)に膨張部材4を配置することが望ましい。
ボア側経路22Aのどの位置に膨張部材4を配置すべきかについて、図11に基づき説明する。図11(A)は、比較例の膨張部材4Aが付設されたウォータージャケットスペーサ3Aが用いられた場合の、ウォーターポンプ停止時における冷却水の流動を示す図である。図11(A)では、特許文献1に開示されているように、膨張部材4Aはスペーサ本体部30のZ方向全長に亘って付設されている例を示している。
膨張部材4Aとして例示しているセルロース系スポンジは、完全な遮水体ではなく、ある程度は水を通す。また、ボア側経路22Aの冷却水は、上端側が高温、下端側が低温の傾向となる。このため、冷却水はボア側経路22A内で上昇しようとする。図11(A)の比較例では、ボア側経路22Aの通水抵抗は、膨張部材4Aの全長配置によって高くなっているとはいえ、ボア側経路22AのZ方向全長において一定である。従って、図中に矢印a31、a32で示すように、膨張部材4Aを貫通する水流が一旦出来ると、自然対流が生じる。すなわち、スペーサ本体部30の下端側で、矢印a31の水流に引っ張られて、反ボア側経路22Bの下端からボア側経路22Aへ向かう冷却水の水流(矢印a33)が出来る。また、スペーサ本体部30の上端側においては、ボア側経路22Aから通水抵抗の低い反ボア側経路22Bへ向かう冷却水の水流(矢印a34)が出来る。よって、弱いながらも、矢印a31、a32、a34、a33のように循環する冷却水の自然対流が発生してしまう。
図11(B)は、本実施形態の膨張部材4が付設されたウォータージャケットスペーサ3が用いられた場合の冷却水の流動を示している。本実施形態では、膨張部材4はスペーサ本体部30の下方領域3Dに付設される。このため、ボア側経路22Aの通水抵抗は、膨張部材4が配置されている下方領域3Dでは高く、膨張部材4が配置されていない上方領域では低くなる。つまり、ボア側経路22AにおけるZ方向の通水抵抗は一定ではなく、通水抵抗のギャップが存在している。
図11(B)の実施形態の場合、ボア側経路22Aの上方領域内で完結する冷却水の循環流のみが専ら生じる。すなわち、気筒壁との熱交換により冷却水が上昇しようとする水流(矢印a41)が生じたとしても、その水流は反ボア側経路22Bには至らず、ボア側経路22Aの上方領域内で下降する水流(矢印a42)となる。仮に、膨張部材4がボア側経路22Aの下方領域3Dに配置されていない場合、矢印a41の水流が生じると、反ボア側経路22Bの上端へ入り、反ボア側経路22Bの下端からボア側経路22Aへ戻る循環経路が生成される。しかし、本実施形態では、膨張部材4が配置されているので、前記循環経路の通水抵抗が高くなる。従って、矢印a41の上昇水流が生じると、通水抵抗の高いルートとなる反ボア側経路22Bの上端へは向かわず、矢印a42の下降水流が生じるものである。この場合、冷却水は、実質的にボア側経路22Aの上方領域内で滞留することになるので、気筒壁との熱交換は少なくなる。つまり、冷却水の自然対流を生じ難くし、気筒壁の保温性を高めることができる。
なお、ボア側経路22Aの上方領域だけに膨張部材4を配置することも考えられるが、この態様でも自然対流をシャットアウトすることはできない。図11(C)は、他の比較例の膨張部材4Bが付設されたウォータージャケットスペーサ3Cが用いられた場合の冷却水の流動を示している。図11(C)の比較例では、膨張部材4Bはスペーサ本体部30の上方領域3Uに付設されている。この上方領域3Uは、シリンダブロック2における熱源領域と対向する領域となる。前記熱源領域は、気筒21内における燃焼によって熱が発生する領域である。
この場合、前記熱源領域に膨張部材4Bが対峙することから、当該膨張部材4B内で冷却水が上昇しようとする冷却水の水流(矢印a51)が生じる。この矢印a51の水流に引っ張られて、ボア側経路22Aの下方領域から膨張部材4Bへ進入する水流(矢印a52)が生じる。つまり、膨張部材4Bが冷却水の水流発生の起点となる。そして、膨張部材4Bが配置されている領域以外の通水抵抗は比較的低い。従って、スペーサ本体部30の上端側において、ボア側経路22Aから反ボア側経路22Bへ向かう冷却水の水流(矢印a53)が生じ、スペーサ本体部30の下端側で、反ボア側経路22Bの下端からボア側経路22Aへ向かう冷却水の水流(矢印a54)が生じる。よって、矢印a51、a532、a54、a52のように循環する冷却水の自然対流が発生してしまう。以上の通りであるから、スペーサ本体部30の下方領域3Dに膨張部材4が付設されることが望ましい。
図11(B)に示す、本実施形態において膨張部材4が付設されるスペーサ本体部30の内側面30Aの下方領域3Dは、前記熱源領域よりも下方において、内ブロック23の内周壁231(気筒を区画する壁面)と対向する領域である。これにより、図11(B)に示したように、前記熱源領域に対向するボア側経路22Aの上方領域に、当該熱源領域で加温された冷却水を滞留させることができる。従って、ウォーターポンプ11の停止時に、前記熱源領域の保温性を高めることができる。
具体的には、上記の下方領域3Dは、気筒21内に収容されるピストンとの関係において設定することができる。図12は、膨張部材4の好ましい配置位置を示す断面図である。気筒21には、Z方向に往復動可能にピストン5が収容されている。ピストン5は下方側にスカート部51を有している。下方領域3Dは、ピストン5が上死点に存在するときに、内側面30Aにおける、スカート部51の下端51Bよりも下方において内ブロック23の外壁232と対向する領域とすることができる。
図12の例では、膨張部材4は、スペーサ本体部30におけるスカート部51の下端51Bの延長線上から、スペーサ本体部30の下端までの領域、つまり下方領域3Dの全領域に膨張部材4が付設されている例を示している。一般に、気筒21の上端から、ピストン5が上死点に存在するときのスカート部51の下端51Bまでの領域が、気筒21内における燃焼によって熱が発生する熱源領域となる。従って、この熱源領域に対向するボア側経路22Aに冷却水を滞留させることができるよう、下方領域3Dに膨張部材4を配置することで、当該熱源領域の保温性を高めることができる。
<他の工夫>
図10を参照して、膨張部材4は、気筒列21Lの一端側の気筒と他端側の気筒とに各々対向する領域においては、下方領域3Dと、当該下方領域3Dよりも上方領域とに配置されている。つまり、気筒列21Lの−X端側の#6気筒21に対向する第1端部付設部43と、+X端側の#1気筒21に対向する第2端部付設部44とにおいては、下方領域3Dだけでなく、当該下方領域よりも上方に位置する上方領域にも膨張部材4が配置されている。
気筒列21Lの両端に位置する#1気筒21及び#6気筒21は、気筒列21Lの端部に位置する気筒であるので、他の気筒における燃焼の熱影響を受け難い。具体的には、#1気筒21は#2気筒21のみと隣接し、#6気筒21は#5気筒21のみと隣接するだけであって、他の気筒のように2つの気筒に挟まれてはいない。このため、#1気筒21及び#6気筒21は、他の#2〜#5気筒21に比べて相対的に温度が低くなる気筒である。これらの気筒について、下方領域3Dだけでなくその上方領域にも膨張部材4を配置することで、#1気筒21及び#6気筒21を区画する気筒壁(内ブロック23)と冷却水と接触を回避させる。これにより、#1気筒21及び#6気筒21の保温を図ることができる。
膨張部材4の気筒列方向(X方向)と水平面で直交する方向(Y方向)の厚さは、ボア側経路22Aの横幅に応じて選定される。冷却水の自然対流を完全に抑止するには、膨張後の膨張部材4と内ブロック23の外壁232との間に隙間が生じないようにする必要がある。このため、膨張部材4の膨張前の厚さは、当該膨張部材4の膨張後の状態において、ボア間壁25及びボア中央壁26とスペーサ本体部30の内側面30Aとの間の隙間を塞ぐ(図9(B)参照)ことが可能な厚さに選ばれていることが望ましい。
なお、本実施形態では、ボア側経路22AのY方向幅(横幅)d1が反ボア側経路22BのY方向幅d2よりも狭くなるように、ウォータージャケットスペーサ3がウォータージャケット22内に配置されている。このことも、冷却水の自然対流の抑止に寄与している。すなわち、d2>d1の関係とされていることから、本来的にボア側経路22Aにおいて冷却水の水流が生じ難い構造となっている。従って、膨張部材4の付設による冷却水の自然対流の抑止効果を発揮し易くなる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば次のような変形実施形態を取ることができる。
(1)上記実施形態では、スカート部51の下端51Bの延長線上に、膨張部材4の上端が位置するように、スペーサ本体部30の内側面30Aに膨張部材4が付設される例を示した(図12)。これに代えて、膨張部材4の上端が、スカート部51の下端51Bの延長線上よりも下方に位置するように付設しても良い。あるいは、膨張部材4の上端が、スカート部51の下端51Bの延長線上よりもやや上方に位置するように付設しても良い。
(2)図7及び図10に示すように、上記実施形態では、膨張部材4の凹面付設部41よりも凸面付設部42のZ方向幅が幅狭である例を示した。これに代えて、凹面付設部41及び凸面付設部42のZ方向幅を同一にしても良い。また、膨張部材4の第1端部付設部43及び第2端部付設部44は、スペーサ本体部30のZ方向幅の全幅に亘って設けられている例を示した。これに代えて、第1端部付設部43及び第2端部付設部44についても、スペーサ本体部30の下方領域だけに設けられるようにしても良い。
(3)上記実施形態では、ウォータージャケットスペーサ3により区画されるボア側経路22A及び反ボア側経路22Bのうち、反ボア側経路22Bに冷却水の主流が形成されるよう、図4に示すようにd2>d1の関係に設定される例を示した。これは一例であり、ボア側経路22A及び反ボア側経路22Bの幅、ウォータージャケットスペーサ3の形状等は、エンジン本体10の冷却コントロール指針に応じて、適宜設定することができる。
1 エンジン
2 シリンダブロック(エンジンブロック)
21 気筒
21L 気筒列
22 ウォータージャケット
22A ボア側経路
22B 反ボア側経路
25 ボア間壁
26 ボア中央壁
3 ウォータージャケットスペーサ
3D 下方領域
30 スペーサ本体部
30A 内側面
4 膨張部材
5 ピストン
51 スカート部
51B 下端
X方向 複数の気筒が並ぶ所定方向
Y方向 気筒列方向と水平面で直交する方向
Z方向 気筒軸方向

Claims (5)

  1. 複数の気筒が所定方向に並ぶ気筒列と、前記気筒列を取り囲むように形成され冷却水を流通させるウォータージャケットと、を各々区画する壁面を有するエンジンブロックと、
    前記ウォータージャケットの内部に配置され、前記ウォータージャケット内における冷却水の流れを調整するウォータージャケットスペーサと、を備え、
    前記ウォータージャケットスペーサは、
    前記気筒列の外周形状に沿った形状を有し、前記気筒と対向する内側面と、当該内側面と反対側の外側面とを含むスペーサ本体部と、
    前記スペーサ本体部の前記内側面に付設され、外的要因が加わることによって膨張する膨張部材と、を備え、
    前記膨張部材は、前記内側面における前記気筒列の一端側から他端側に亘る領域に連続的に付設され、且つ、前記内側面の気筒軸方向の下方領域に配置されている、エンジンの冷却構造。
  2. 請求項1に記載のエンジンの冷却構造において、
    前記気筒内に気筒軸方向に沿って往復移動可能に収容され、スカート部を備えたピストンをさらに備え、
    前記下方領域は、前記ピストンが上死点に存在するとき、前記スカート部の下端よりも下方において、前記気筒列を区画する壁面と対向する領域である、エンジンの冷却構造。
  3. 請求項1又は2に記載のエンジンの冷却構造において、
    前記エンジンブロックは、隣り合う気筒間の壁であるボア間壁と、前記ボア間壁を除く気筒の周壁であるボア中央壁とを備え、
    前記膨張部材の気筒列方向と水平面で直交する方向の厚さは、前記膨張部材の膨張後の状態において、前記ボア間壁及び前記ボア中央壁と前記スペーサ本体部の前記内側面との間の隙間を塞ぐことが可能な厚さに選ばれている、エンジンの冷却構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のエンジンの冷却構造において、
    前記ウォータージャケットスペーサは、前記ウォータージャケット内の冷却水の流通経路を、前記気筒に近いボア側経路と、前記気筒から遠い反ボア側経路とに区分するものであって、
    前記ボア側経路の横幅が前記反ボア側経路の横幅よりも狭くなるように、前記ウォータージャケットスペーサが前記ウォータージャケット内に配置されている、エンジンの冷却構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のエンジンの冷却構造において、
    前記膨張部材は、前記気筒列の一端側の気筒と他端側の気筒とに各々対向する領域において、前記下方領域と、当該下方領域よりも上方領域とに配置されている、エンジンの冷却構造。
JP2019207721A 2019-11-18 2019-11-18 エンジンの冷却構造 Active JP7352170B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019207721A JP7352170B2 (ja) 2019-11-18 2019-11-18 エンジンの冷却構造
US17/011,305 US20210148303A1 (en) 2019-11-18 2020-09-03 Cooling structure of engine
EP20206591.8A EP3822473B1 (en) 2019-11-18 2020-11-10 Cooling structure for engine, engine, and vehicle

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019207721A JP7352170B2 (ja) 2019-11-18 2019-11-18 エンジンの冷却構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021080859A true JP2021080859A (ja) 2021-05-27
JP7352170B2 JP7352170B2 (ja) 2023-09-28

Family

ID=73288401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019207721A Active JP7352170B2 (ja) 2019-11-18 2019-11-18 エンジンの冷却構造

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20210148303A1 (ja)
EP (1) EP3822473B1 (ja)
JP (1) JP7352170B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111878246A (zh) * 2020-03-02 2020-11-03 广西玉柴机器股份有限公司 一种气缸体进回水结构
AT525164B1 (de) 2021-10-21 2023-01-15 Avl List Gmbh Brennkraftmaschine mit einem zylinderblock

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6363555U (ja) * 1986-10-15 1988-04-26
JP2003262155A (ja) * 2002-03-08 2003-09-19 Toyota Motor Corp シリンダブロック
JP2007162596A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Toyota Central Res & Dev Lab Inc シリンダブロック及び内燃機関
US20170306833A1 (en) * 2016-04-20 2017-10-26 Hyundai Motor Company Split cooling apparatus for internal combustion engine
WO2018225735A1 (ja) * 2017-06-07 2018-12-13 ニチアス株式会社 ウォータージャケットスペーサー、シリンダボア壁の保温具、内燃機関及び自動車

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5812530B2 (ja) * 2011-10-04 2015-11-17 内山工業株式会社 ウォータジャケットスペーサ
JP6542554B2 (ja) 2015-03-23 2019-07-10 内山工業株式会社 規制部材
JP6710391B2 (ja) * 2016-06-15 2020-06-17 内山工業株式会社 規制部材及びセルロース系スポンジ
JP6575578B2 (ja) * 2017-10-13 2019-09-18 マツダ株式会社 多気筒エンジンの冷却構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6363555U (ja) * 1986-10-15 1988-04-26
JP2003262155A (ja) * 2002-03-08 2003-09-19 Toyota Motor Corp シリンダブロック
JP2007162596A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Toyota Central Res & Dev Lab Inc シリンダブロック及び内燃機関
US20170306833A1 (en) * 2016-04-20 2017-10-26 Hyundai Motor Company Split cooling apparatus for internal combustion engine
WO2018225735A1 (ja) * 2017-06-07 2018-12-13 ニチアス株式会社 ウォータージャケットスペーサー、シリンダボア壁の保温具、内燃機関及び自動車

Also Published As

Publication number Publication date
EP3822473B1 (en) 2023-03-22
JP7352170B2 (ja) 2023-09-28
EP3822473A1 (en) 2021-05-19
US20210148303A1 (en) 2021-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8807114B2 (en) Accessory mounting structure for internal combustion engine
JP2021080859A (ja) エンジンの冷却構造
US10087814B2 (en) Water-jacket structure of cylinder head and method for operating the same
JP3844249B2 (ja) エンジンの冷却システム
US10550753B2 (en) Cylinder block of an internal combustion engine
JP6079594B2 (ja) 多気筒エンジンの冷却構造
KR101776756B1 (ko) 워터자켓을 갖는 엔진
JP2001207908A (ja) 内燃機関
US11092109B2 (en) Block insert and cylinder structure of vehicle engine including the same
JP2021080858A (ja) ウォータージャケットスペーサ
JP4279760B2 (ja) 内燃機関の冷却装置
JP2021080860A (ja) エンジンの冷却構造
KR102335493B1 (ko) 실린더 헤드용 워터자켓
JP2021038711A (ja) エンジンの冷却装置
JP2006090193A (ja) 内燃機関の冷却装置
KR102216237B1 (ko) 내연 기관 본체
JP7347755B2 (ja) エンジンの冷却構造
JP6344356B2 (ja) 内燃機関の冷却構造
JP2002364360A (ja) エンジンの冷却構造
JP2019190373A (ja) 内燃機関
KR20130068863A (ko) 엔진의 실린더 블록 냉각구조
JP2014092031A (ja) 内燃機関の冷却経路切替装置
JP2021080856A (ja) ウォータージャケットスペーサ
JP2001099021A (ja) 雪上車のエンジンの冷却構造
JPH082418Y2 (ja) エンジンの液冷装置の放熱器への冷却風圧送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230627

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230816

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230829

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7352170

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150