JP2021073886A - 乗用作業機 - Google Patents

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【課題】収容ホッパ内での粉粒体の残量を簡単な構造で把握し易くするとともに、収容ホッパ内における粉粒体の量に関わらず残量を検出できるようにする。【解決手段】走行機体1の前部で搭乗者が搭乗可能な搭乗部4と、搭乗部4の後方に配置された粉粒体散布装置5と、が備えられ、粉粒体散布装置5には被処理物を収容可能な上方開放の収容ホッパ50が備えられ、走行機体1に、収容ホッパ50の上方側から収容ホッパ50の内部を投影可能な残量確認用ミラー装置6が設けられた。【選択図】図4

Description

本発明は、圃場の対地走行が可能な走行装置と、圃場の農作物に対する作業が可能な粉粒体散布装置と、が備えられた乗用作業機に関する。
上記の粉粒体散布装置には、被処理物を収容可能な収容ホッパが備えられている。そして収容ホッパには、内部に収容されている粉粒体の残量を確認するための窓部が、ホッパの前板部分に形成されている(特許文献1参照)。
特開2003−250317号公報(段落「0026」、及び図面の「図2」参照)
上記の先行技術によれば、運転者が機体後方側を振り返って、窓部から収容ホッパ内の粉粒体の残量を視認することは可能である。しかしながら、この構造では、窓部の一部が粉粒体で覆われた状態であることを認識して残量を把握するものであるため、窓部が他物で隠れたり、泥土や内部の粉粒体の付着などによって窓部の透視が行いにくくなると、残量の検出が正確に行えない虞がある。また、粉粒体の残量が多くて窓部の全体を覆う状態であったり、粉粒体が少なくて窓部の全面を開放する状態であったりした場合には、粉粒体の残量を把握できないので、これらの点で改善の余地がある。
本発明は、収容ホッパ内での粉粒体の残量を簡単な構造で把握し易くするとともに、収容ホッパ内における粉粒体の量に関わらず残量を検出できるようにしようとするものである。
本発明による乗用作業機では、走行機体の前部で搭乗者が搭乗可能な搭乗部と、前記搭乗部の後方に配置された粉粒体散布装置と、が備えられ、前記粉粒体散布装置には被処理物を収容可能な上方開放の収容ホッパが備えられ、前記走行機体に、前記収容ホッパの上方側から前記収容ホッパの内部を投影可能な残量確認用ミラー装置が設けられていることを特徴とする。
本発明によると、収容ホッパの上方側から収容ホッパの内部を投影可能な残量確認用ミラー装置を用いることにより、収容ホッパの外周側からではなく、平面視で収容ホッパの内部を視認することができる。
これにより、収容ホッパ内に収容されている粉粒体の全体量を瞬時に把握し易く、走行機体の運転に影響しない状況での残量確認を高頻度で行い易い。
そして、収容ホッパに覗き窓を設けた場合のような、窓部に対する付着物で主要物の残量を把握できなくなるような事態が発生することも回避し易い。また、収容ホッパの上方側から収容ホッパの内部をみることができるので、収容ホッパ内における粉粒体の量が多い場合にも、少ない場合にも量に関わらず残量を検出し得る。
本発明において、前記収容ホッパの内部に、被収容物の収容量を表示するための目盛部が設けられていると好適である。
本構成によると、収容ホッパの内部に、被収容物の収容量を表示するための目盛部が設けられていることにより、収容量を目盛りに基づいて数量化して判断し易く、精度良く残量を把握し易い。また、収容ホッパ自体の強度には影響のない目盛部を設けるものであるため、収容ホッパの内部で広範囲にわたって設け易い。つまり、視認用の窓部を形成する場合にように、窓部の大きさを収容ホッパ自体の強度に影響のない範囲に止める必要性から、設置範囲が制限されるという虞もない。
本発明において、前記目盛部は、鏡文字で形成され、前記収容ホッパの内面に設けられていると好適である。
本構成によると、収容ホッパの内面に設けられる目盛部が、鏡文字で形成されると、運転者が後を振り返えって収容部ミラーに写った収容ホッパの内部を視認した際に、鏡文字を読みとることで収容量を数量的に判断し易い。
本発明において、前記目盛部は、通常文字で記載された第一目盛部と、鏡文字で形成された第二目盛部と、の組み合わせで形成されていると好適である。
本構成によると、目盛部として、通常文字で記載された第一目盛部と、鏡文字で形成された第二目盛部と、の両方が設けられているので、運転者が前方を向いた状態でも、後方を振り返った状態でも、収容ホッパの内面に設けられる目盛部を読みとりやすい。
本構成において、前記残量確認用ミラー装置は、前記搭乗部に設けられた前部ミラーと、その前部ミラーで視認可能な位置において前記収容ホッパの上方箇所に設けられた収容部ミラーと、の組み合わせで構成されていると好適である。
本構成によると、運転者が後を振り返らずに、前方を向いたままで前部ミラーを見ることにより、収容部ミラーに写った収容ホッパの内部を視認することができる。
本発明において、前記前部ミラーは、前記搭乗部における運転座席よりも前方位置で、かつ横側方箇所に設けられたサイドミラーであると好適である。
本構成によると、搭乗部に備えたサイドミラーを、収容ホッパの上方箇所に設けられた収容部ミラーとともに、収容ホッパの上方側から収容ホッパの内部を投影可能な残量確認用ミラー装置として利用することができ、残量確認用ミラー装置の構造を簡素化し得る。
本発明において、前記搭乗部にキャビンが備えられ、前記キャビンに、機体前後方向にスライド開閉可能なドアが設けられ、前記前部ミラーは、側面視において、開姿勢の前記ドアと重複する位置に配置されていると好適である。
本構成によると、前部ミラーが開姿勢のドアよりも後側に配置されている場合に比べて、前部ミラーが前側に配置されることとなる。これにより、作業者は、運転座席に着座して前方を向いた状態で、ドアの開閉姿勢の変化に関わらず、前部ミラーを介して収容ホッパの内部を視認しやすい。
本発明において、前記キャビンよりも機体左右方向での横外側で、かつ平面視において前記キャビンと隣接する位置に、サイドステップが設けられ、前記前部ミラーは、側面視において、前記サイドステップの前端よりも前側に配置されていると好適である。
本構成によると、前部ミラーがサイドステップの前端よりも後側に配置されている場合に比べて、前部ミラーが前側に配置されることとなる。これにより、作業者がサイドステップ上からキャビン内へ出入りする際に、前部ミラーと接触する虞が少なくて済む。
本発明において、エンジンを覆うボンネットが備えられ、前記前部ミラーは、側面視において、前記ボンネットの上端よりも下側に配置されていると好適である。
本構成によると、サイドミラーがボンネットの上端よりも上側に配置されている場合に比べて、サイドミラーが下側に配置されることとなる。これにより、前部ミラーが樹木等の他物と接触する可能性を低減し易い。
本発明において、圃場に薬剤を散布する薬剤散布装置が備えられたものであると好適である。
本構成によると、機体走行に伴って圃場に薬剤を散布することができる。
乗用作業機の全体を示す左側面図である。 乗用作業機の全体を示す平面図である。 乗用作業機の全体を示す背面図である。 乗用作業機における確認用ミラー装置と収容ホッパとの位置関係を示す側面視での説明図である。 乗用作業機における収容ホッパ部分を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態の一例を図面の記載に基づいて説明する。
尚、本実施形態での説明における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、次のように記載している。つまり、本発明を適用した乗用作業機において、走行機体の作業走行時における前進側の進行方向(図1,2における矢印F参照)が「前」、後進側への進行方向(図1,2における矢印B参照)が「後」、その前後方向での前向き姿勢を基準としての右側に相当する方向(図2における矢印R参照)が「右」、同様に左側に相当する方向(図2における矢印L参照)が「左」である。
〔乗用作業機の基本構成〕
本発明に係る乗用作業機の一例として、図1乃至図3にキャビン付きのブームスプレーヤ、即ち乗用管理機が示される。
このブームスプレーヤに、機体フレーム10と、左右一対の前輪1F,1Fと、左右一対の後輪1R,1Rと、を有する走行機体1が備えられている。
機体フレーム10の下部における前部と後部との夫々に、車軸ユニット11F,11Rが連結され、車軸ユニット11F,11Rの夫々は機体左右に延びる。前部における車軸ユニット11Fの左右両端部に前輪1F,1Fが回転可能に支持され、後部における車軸ユニット11Rの左右両端部に後輪1R,1Rが回転可能に支持される。前輪1F,1Fと後輪1R,1Rとの夫々は水平軸芯回りに回転可能である。
前後の車軸ユニット11F,11Rの夫々における左右両端部は下方に延出されている。この下方に延出された箇所が上下向き軸芯回りに回動可能である。これにより、前輪1F,1Fと後輪1R,1Rとの夫々は四輪操向が可能に構成されている。本実施形態では、前輪1F,1Fと前部の車軸ユニット11Fとの組み合わせによって『前走行装置』が構成され、後輪1R,1Rと後部の車軸ユニット11Rとの組み合わせによって『後走行装置』が構成されている。前走行装置は機体フレーム10の前部に設けられ、後走行装置は機体フレーム10の後部に設けられている。また、前走行装置と後走行装置とを総括する場合、単に『走行装置』と称する。
機体フレーム10上において、前部に原動部3が設けられ、その後方に搭乗部4が設けられている。原動部3は、エンジンボンネット30に内装された状態で、動力源となるエンジン31を備えている。搭乗部4は、運転座席41、及び操縦操作用の操向ハンドル43等を含む操縦操作具が内装されたキャビン40を備えている。
機体フレーム10の前端部に対して液体散布装置2(薬剤散布装置に相当する)のブームユニット20が連結され、機体フレーム10の後端部に対して、圃場に薬剤等の粉粒体を散布可能なブロードキャスター5(粉粒体散布装置に相当する)が連結されている。
そして、キャビン40と、ブロードキャスター5と、の間における機体フレーム10上に、ブームユニット20とともに液体散布装置2を構成する薬剤タンク28が設けられている。
薬剤タンク28はキャビン40の後方に隣接して設けられている。薬剤タンク28の左右両側部は、キャビン40の後部における左右側部のうち、機体側面視においてキャビン40のドア40Bの後部の位置する箇所まで延出する。このため、薬剤タンク28は平面視でU字状に形成され、薬剤タンク28の形状はキャビン40の後部を囲むように形成されている。
機体フレーム10のうち、キャビン40の下方に対応する箇所に変速装置32が支持されている。エンジンEの動力は、変速装置32を介して前後の車軸ユニット11F,11Rの夫々に分配され、前輪1F,1Fと後輪1R,1Rとの夫々に伝達される。即ち、変速装置32は平面視及び側面視において前走行装置と後走行装置との間に配置されている。
変速装置32は、機体フレーム10よりも下側に位置する状態で機体フレーム10に支持される。変速装置32には、静油圧式無段変速機構33とトランスミッション34とが備えられている。トランスミッション34は、複数のギヤによって静油圧式無段変速機構33からの動力を伝達可能に構成されている。静油圧式無段変速機構33とトランスミッション34とは前後に連結固定され、静油圧式無段変速機構33は変速装置32のうちの前部における左前側部に設けられている。
〔キャビン〕
キャビン40はエンジンボンネット30及びエンジン31の後方に設けられ、キャビン40は走行機体1の左右中央箇所に位置する。
キャビン40の前面にフロントガラス40Aが設けられ、キャビン40の左側部に、開閉可能なドア40Bが設けられている。キャビン40の内部に、運転者が搭乗可能な搭乗空間、即ち搭乗部4が形成されている。この搭乗部4に、運転座席41と、フロントパネル42と、が備えられている。運転座席41は走行機体1の中央部に備えられ、搭乗者が着席可能なように構成されている。フロントパネル42は走行機体1の中央部に備えられ、運転座席41の前方かつフロントガラス40Aの後方に位置する。エンジン31は、搭乗部4よりも機体前側に設けられるとともに機体フレーム10に載置支持されている。なお、本明細書では「搭乗者」と「運転者」とが混在するが、「搭乗者」と「運転者」とは同一の者であって良い。
フロントパネル42に、操向ハンドル43と、例えば主変速レバー(図示せず)等の各種操作具と、が備えられている。操向ハンドル43は、搭乗部4の前部に設けられるとともに人為操作によって前輪1F,1Fと後輪1R,1Rとの夫々の操向操作を可能なように構成されている。走行機体1の前後進の切換え操作や走行速度の変更操作が、例えば主変速レバー等の操作によって可能であり、ブームユニット20やブロードキャスター5の操作がフロントパネル42等に備えた各種操作具によって可能である。
ドア40Bよりも機体左側に、サイドステップ44が設けられ、サイドステップ44の機体横外側部における後部から下方に乗降ステップ45が延出されている。換言すると、乗降ステップ45は搭乗部4の左側部に設けられるとともに下方へ延出する。詳述はしないが、キャビン40におけるドア40Bの前部にスライド機構が設けられ、ドア40Bは前後方向にスライド可能に構成されている。ドア40Bは、図1に仮想線で示すように搭乗部4の左側面を閉塞する閉じ状態と、図1に実線で示すように搭乗部4の左側面を開放する開き状態と、に切換可能に構成されている。閉じ状態のドア40Bが前方へスライドするとドア40Bは開き状態に切換えられ、開き状態のドア40Bが後方へスライドするとドア40Bは閉じ状態に切換えられる。搭乗者は、乗降ステップ45を登ってサイドステップ44の後部に立ち、ドア40Bを開く(開き状態に切換える)ことによって搭乗部4に入ることができる。
〔液体散布装置〕
ブームユニット20は、センタブーム21と、左右一対のサイドブーム22L,22Rと、を有する。このブームユニット20が、昇降リンク機構19及びローリング機構18を介して、機体フレーム10の前端部に支持されている。
昇降リンク機構19は、上下向きの第一油圧シリンダ23を有する。第一油圧シリンダ23はピストンロッドが第一油圧シリンダ23の下部に位置した単ロッド式のシリンダである。この第一油圧シリンダ23の伸縮動作によって昇降リンク機構19は上下昇降可能に構成されている。
昇降リンク機構19の遊端部にローリング機構18が支持され、ローリング機構18に、センタブーム21と、一対のサイドブーム22L,22Rと、が支持される。センタブーム21の長手方向は機体横向きに配置される。センタブーム21の長手方向両端部に、左右夫々のサイドブーム22L,22Rの長手方向一端部が枢支される。センタブーム21の長手方向両端部の枢支箇所の夫々に第二油圧シリンダ24L,24Rが設けられている。
各第二油圧シリンダ24L,24Rは、センタブーム21の長手方向端部と、その端部に枢支連結された左右夫々のサイドブーム22L,22Rと、にわたって連結され、これらの第二油圧シリンダ24L,24Rの伸縮動作によって左右夫々のサイドブーム22L,22Rが揺動可能に構成されている。
第二油圧シリンダ24Lが伸長動作した場合、サイドブーム22Lは機体横向きに延び、センタブーム21の向きと同じになる。この場合、サイドブーム22Lは走行機体1よりも機体横外側に延びる。第二油圧シリンダ24Lが収縮動作した場合、サイドブーム22Lは後上がりに傾斜する状態で折り畳まれる。サイドブーム22Lの場合と同様に、第二油圧シリンダ24Rが伸長動作した場合にサイドブーム22Rは機体横向きに延びる。また、第二油圧シリンダ24Rが収縮動作した場合、サイドブーム22Rは後上がりに傾斜する状態で折り畳まれる。サイドブーム22L,22Rは後上がりに傾斜した状態で、サイドブーム22L,22Rの遊端部は前後方向において走行機体1の後端部に対応する箇所に位置し、かつ、上下方向においてキャビン40の上端部よりも下側に位置する。
センタブーム21と一対のサイドブーム22L,22Rとの夫々に、長手方向に沿って薬剤供給管25が備えられ、この薬剤供給管25に多数の散布ノズル26が備えられる。また、機体フレーム10における運転座席41の下方箇所に散布用ポンプ27(図1等参照)が支持される。散布用ポンプ27は、薬剤タンク28に貯留された液体の薬剤を薬剤供給管25に向けて吐出可能に構成されている。
薬剤の散布を行う場合、搭乗者は、左右一対のサイドブーム22L,22Rを機体横向きに延ばし、エンジン31の動力に基づいて散布用ポンプ27を駆動する。これにより、薬剤タンク28に貯留された液体の薬剤が薬剤供給管25を通じて多数の散布ノズル26から散布される。散布用ポンプ27は液体散布装置2としてのブームユニット20を散布駆動可能に構成されている。この状態で、前輪1F,1Fと後輪1R,1Rとの回転駆動によって走行機体1が圃場を走行し、圃場に薬剤が散布される。
また、薬剤の散布を行わない場合、搭乗者は、左右一対のサイドブーム22L,22Rを後上がりの向きに折り畳む。これにより、ブームスプレーヤが農道を走行したり保管用の納屋に駐機したりする場合に、サイドブーム22L,22Rの遊端部が他の物体と接触する虞が軽減される。
〔粉粒体散布装置〕
ブロードキャスター5は、薬剤等の粉粒体を収容する収容ホッパ50と、収容ホッパ50の底部から供給される粉粒体を周方向に拡散させて走行機体1の通過跡の圃場へ散布する散布機構51と、を備えている。
収容ホッパ50及び散布機構51は、図1乃至図4に示すように、機体フレーム10の後端部から後方へ延出された支持枠体12に支持されている。
収容ホッパ50は、全体形状が、上方を開放した漏斗状に形成されており、逆円錐形状の内周面50aを備えている。この内周面50aに、図2及び図5に示すように、目盛ラベル52(目盛部に相当する)が設けられている。
目盛ラベル52は、収容ホッパ50の内部に収容されている薬剤などの、被収容物の収容量を表示するためのものである。つまり、目盛ラベル52は、収容ホッパ50の内周面50aにおいて、上端の開口部付近から下端の取出口部付近に至るまでの全体にわたって貼り付けてある。したがって、目盛ラベル52のうち、収容ホッパ50の内部に収容された被収容物によって隠れた部分と隠れていない部分との境界を見ることによって、収容量を判別できるようにしてある。
目盛ラベル52は、図5に示すように、通常の数字で現された第一目盛ラベル52a(第一目盛部に相当する)と、通常の数字を反転させた鏡文字で現された第二目盛ラベル52b(第二目盛部に相当する)との二種類がある。これは、収容ホッパ50の内部を直接に覗き込んで収容量を判別する場合と、後述する残量確認用ミラー装置6で反射させて見る場合と、で使い分ける、あるいは、どちらでも判別し易いように設けられたものである。
〔残量確認用ミラー装置〕
搭乗部4に設けられたキャビン40の右横側外方にサイドミラー60が設けられ、キャビン40の左横側外方に前部ミラー61が設けられている。キャビン40よりも後方で収容ホッパ50の上方位置に相当する箇所に収容部ミラー62が設けられている。
サイドミラー60は、キャビン40内から後方を確認して走行機体1の進行方向を確認するためのものであり、前部ミラー61と収容部ミラー62が、本発明でいう残量確認用ミラー装置6を構成している。
サイドミラー60は、キャビン40の右側の横外側で、開閉可能なドア40Bよりも横外側に離れた箇所の機体フレーム10に、支持腕60aを介して支持されている。このサイドミラー60は、右側のドア40Bの開閉作動範囲と干渉しない箇所に設けられている。
前部ミラー61は、キャビン40の左側の横外側で、開閉可能なドア40Bよりも横外側に離れた箇所の機体フレーム10に、支持腕61aを介して支持されている。この前部ミラー61は、左側のドア40Bの開閉作動範囲と干渉しない箇所に設けられている。
収容部ミラー62は、収容ホッパ50の上方に位置するように、支持枠体12の上部に、後方側へ延出されたステー13を介して取り付けられている。
そして、前部ミラー61及び収容部ミラー62は、図2及び図4に示すように、運転座席41に着座する運転者が、前進作業中の前向き姿勢で左横側の斜め下方に位置する前部ミラー61を見たとき、収容部ミラー62を介して収容ホッパ50内の目盛ラベル52を視認し得るように、その取付位置、及び角度が設定されている。
また、収容部ミラー62は、運転座席41に着座する運転者が、後方を振り返って収容部ミラー62を見たときに、前部ミラー61の取付位置、及び角度に関係なく、収容部ミラー62を介して収容ホッパ50内の目盛ラベル52を視認し得るように、その取付位置、及び角度が設定されている。
このため、前部ミラー61及び収容部ミラー62の取付位置は、図2及び図4に示すように設定されている。
図2及び図4に示すように、運転座席41に搭座する運転者の視点P1と、前部ミラー61の反射面上の中央位置にある反射点P2とを結ぶ仮想線分L1を、運転者の視線と仮定する。この場合、前部ミラー61で反射した前記視線は、反射点P2と、収容部ミラー62の反射面上の中央位置にある反射点P3と結ぶ仮想線分L2に沿う。そして、仮想線分L2に沿う視線は、反射点P3で反射して、仮想線分L3に示すように収容ホッパ50内の目盛ラベル52の存在箇所に到達する。これによって、目盛ラベル52を前向き姿勢のままで視認し得る。
目盛ラベル52は、収容ホッパ50内で、走行機体1の左右中心を通るセンターラインCL(図2参照)に沿って貼り付けられている。このとき、収容部ミラー62は、センターラインCLよりも僅かに、前部ミラー61が存在する左側に寄った位置にある。つまり、反射点P3は、センターラインCLよりも前部ミラー61が存在する側にずれた位置にあり、反射点P3からセンターラインCLに向かう仮想線分L3が目盛ラベル52の存在箇所に到達する。
運転座席41に着座する運転者が、後方を振り返って収容部ミラー62を直接に見たときは、視線L4が収容部ミラー62状の反射点P4で反射し、仮想線分L5に沿う視線が目盛ラベル52の存在箇所に到達する(図4参照)。
収容部ミラー62上における反射点P3と反射点P4の位置に大きな違いはないが、前方を向き斜め前方下方を見る姿勢と後方を振り返る姿勢では、運転者の視点の位置や視線の方向が少し異なる。この差異があっても、支障なく目盛ラベル52の存在箇所に視線が到達するように、前部ミラー61及び収容部ミラー62の取付位置や取付角度を設定してある。
運転座席41に着座する運転者が前方を向いた前進作業姿勢では、運転者の視線は、前部ミラー61の反射点P2と収容部ミラー62の反射点P3とで二回反射されるので、目盛ラベル52の正常の数字で現されたものを視認し易い。
運転座席41に着座する運転者が後方を振り返って収容部ミラー62を直接に見たときは、運転者の視線は、収容部ミラー62の反射点P3で一回反射されるので、目盛ラベル52の鏡文字で現されたものをみることにより視認し易い。
図4に示されるように、前部ミラー61の反射点P2と収容部ミラー62の反射点P3とを結ぶ仮想線分L2は、走行機体1の横外方側の下方から内方側の上方へ向かうものであり、キャビン40や薬剤タンク28との干渉を招きやすい位置を通っている。
しかし、図4及び図2に示すように、薬剤タンク28に前下がり部28aを形成し、収容部ミラー62をセンターラインCLよりも僅かに、前部ミラー61が存在する左側に寄せて配置することにより、その干渉を避けられるように工夫されている。
搭乗部4におけるキャビン40の左側面に備えたドア40Bは、図1に実線で示されるように、最大に開放された状態で、その後端40Brの位置が、サイドステップ44に備えた乗降ステップ45の前端45fとほぼ同じ位置にある。
このドア40Bの開放状態において前部ミラー61は、側面視で開姿勢のドア40Bの後端40Brよりも前側に位置し、開姿勢のドア40Bと前後方向で重複する位置に配置されている。
図2に示すように、平面視において搭乗部4と隣接する位置に、サイドステップ44が設けられている。そして、図1及び図2に示すように前部ミラー61は、サイドステップ44の前端よりも前側に配置されている。サイドステップ44の前端は、開姿勢のドア40Bの後端40Brよりも前側にまで延設されている。
また、前部ミラー61は、側面視において、ボンネット30の上端よりも下側に位置する状態で配置されている。図2及び図3に示すように、キャビン40の右側方に位置するサイドミラー60も、前後方向では前部ミラー61とほぼ同じ位置に配置され、かつ上下方向ではボンネット30の上端よりも下側に位置する状態で配置されている。
〔別実施形態〕
以下、別実施形態について説明する。下記の各別実施形態は、矛盾が生じない限り、複数組み合わせて上記実施形態に適用してもよい。なお、本発明の範囲は、これら実施形態の内容に限定されるものではない。
(1)上述した実施形態において、動力源としてエンジン31が示されたが、動力源は電動モータであっても良い。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
(2)上記実施形態では、搭乗部4として、キャビン40を備えた構造のものを例示したが、これに限らず、例えば、キャノピーを備えたものであったり、あるいは覆いを備えていない構造のものであっても差し支えない。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
(3)上述した実施形態において、走行装置として前輪1F,1Fと後輪1R,1Rとが示されているが、前走行装置、もしくは後走行装置の何れか一方、もしくは走行装置の全体がクローラ式であっても良い。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
(4)上述した実施形態において、残量確認用ミラー装置6として、前部ミラー61と収容部ミラー62の二種のミラーを採用した構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。
例えば、収容部ミラー62のみを用いて、振り返って目盛ラベル52を確認する構造のもの、あるいは、前部ミラー61と収容部ミラー62以外に、中継用などの別のミラーを付加したものであってもよい。この場合、反射回数が偶数回である場合は、目盛ラベル52として通常文字の第一目盛ラベル52aを採用し、反射回数が奇数回である場合は、目盛ラベル52として鏡文字の第二目盛ラベル52bを採用するのが望ましい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
(5)上述した実施形態においては、搭乗部4の左側に前部ミラー61を設け、右側にサイドミラー60を設けた構造のものを例示したが、この左右は逆に入れ替えても差し支えない。その場合、収容部ミラー62の左右方向位置も、センターラインCLに対して、前部ミラー61が存在する側に寄せて設置するのが望ましい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
(6)上述した実施形態においては、搭乗部4の左右に前部ミラー61とサイドミラー60を振り分けて設けた構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。
例えば、搭乗部4の左右両側に前部ミラー61を設けたものであっても良い。この場合、収容部ミラー62の左右方向位置は、センターラインCLに対して、左右対称位置であるように設置して、収容部ミラー62の左右方向長さを長くしたり、センターラインCLの左右両側に複数個設けるなどしてもよい。あるいは、収容ホッパ50内で、目盛ラベル52をセンターラインCLの左右両側に複数個設けるなどして、右側の前部ミラー61と左側の前部ミラー61とに対応させるようにしても良い。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
(7)上述した実施形態においては、目盛部として、目盛ラベル52を用いた構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。
例えば、目盛部として、収容ホッパ50内に目盛部を印刷したり、機械加工によって形成したり、しても良い。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
(8)上述した実施形態においては、目盛部として、通常文字や鏡文字などによる数字を記載したものを例示したが、この構造に限定されるものではない。
例えば、目盛部としは、数字に限らず、マーク、記号、画像、色、などの適宜のものを採用できる。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
本発明は、ブロードキャスター5が備えられた粉粒体散布用の乗用作業機に限らず、圃場の農作物に対する作業が可能な作業装置が備えられた各種の乗用作業機に適用できる。
1 走行機体
2 薬剤散布装置
4 搭乗部
5 粉粒体散布装置
6 残量確認用ミラー装置
30 ボンネット
31 エンジン
40 キャビン
40B ドア
41 運転座席
44 サイドステップ
50 収容ホッパ
52 目盛部
52a 第一目盛部
52b 第二目盛部
60 サイドミラー
61 前部ミラー
62 収容部ミラー

Claims (10)

  1. 走行機体の前部で搭乗者が搭乗可能な搭乗部と、
    前記搭乗部の後方に配置された粉粒体散布装置と、が備えられ、
    前記粉粒体散布装置には被処理物を収容可能な上方開放の収容ホッパが備えられ、
    前記走行機体に、前記収容ホッパの上方側から前記収容ホッパの内部を投影可能な残量確認用ミラー装置が設けられた乗用作業機。
  2. 前記収容ホッパの内部に、被収容物の収容量を表示するための目盛部が設けられている請求項1記載の乗用作業機。
  3. 前記目盛部は、鏡文字で形成され、前記収容ホッパの内面に設けられている請求項2記載の乗用作業機。
  4. 前記目盛部は、通常文字で記載された第一目盛部と、鏡文字で形成された第二目盛部と、の組み合わせで形成されている請求項2記載の乗用作業機。
  5. 前記残量確認用ミラー装置は、前記搭乗部に設けられた前部ミラーと、その前部ミラーで視認可能な位置において前記収容ホッパの上方箇所に設けられた収容部ミラーと、の組み合わせで構成されている請求項1〜4のいずれか一項記載の乗用作業機。
  6. 前記前部ミラーは、前記搭乗部における運転座席よりも前方位置で、かつ横側方箇所に設けられたサイドミラーである請求項5記載の乗用作業機。
  7. 前記搭乗部にキャビンが備えられ、
    前記キャビンに、機体前後方向にスライド開閉可能なドアが設けられ、
    前記前部ミラーは、側面視において、開姿勢の前記ドアと重複する位置に配置されている請求項5又は6記載の乗用作業機。
  8. 前記キャビンよりも機体左右方向での横外側で、かつ平面視において前記キャビンと隣接する位置に、サイドステップが設けられ、
    前記前部ミラーは、側面視において、前記サイドステップの前端よりも前側に配置されている請求項7記載の乗用作業機。
  9. エンジンを覆うボンネットが備えられ、
    前記前部ミラーは、側面視において、前記ボンネットの上端よりも下側に配置されている請求項5〜8のいずれか一項記載の乗用作業機。
  10. 圃場に薬剤を散布する薬剤散布装置が備えられた請求項1〜9のいずれか一項記載の乗用作業機。
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