JP2021070929A - ウインドレギュレータ - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で、ワイヤの振動抑制が可能なウインドレギュレータの提供。【解決手段】ウインドレギュレータ1は、駆動部2と、駆動部2によって駆動される第1ワイヤ31と、駆動部2によって駆動される第2ワイヤ32と、第1ワイヤ31の一端31aおよび第2ワイヤ32の一端32aが接続される移動部材4と、移動部材4を案内するガイドレール5と、ガイドレール5の上端5aに設けられる方向転換部材6とを備え、移動部材4は、第1ワイヤ31の第2部分312と接触して、第1ワイヤ31の第2部分312の振動を抑制する振動抑制部45を有している。【選択図】図1
Description
本発明は、ウインドレギュレータに関する。
車両の窓ガラスを昇降させるウインドレギュレータにおいて、車両のドアの閉鎖時などにウインドレギュレータの構成要素であるワイヤが振動することにより、ワイヤの振動がドア内で反響して異音が発生する場合がある。このようなワイヤの振動を抑制するために、例えば特許文献1に記載されているように、ゴムなどによって形成された減衰部材がワイヤの周囲に巻き付けられる場合がある。
しかし、窓ガラスの昇降動作時にワイヤが操作されて、窓ガラスを支持するキャリアプレート等の移動部材(以下、キャリアプレートという)が動作すると、キャリアプレートと、減衰部材のようなワイヤの振動を抑制する部材とは、窓ガラスの昇降方向で互いに接触しないようにする必要がある。例えば、ワイヤの動作によって、ワイヤに巻き付けられた減衰部材がワイヤとともに下降する際に、キャリアプレートが上昇する場合がある。また、減衰部材がドアパネルに近接してキャリアプレートが固定される場合がある。このような場合において、減衰部材とキャリアプレートとの昇降のときの接触など、減衰部材が他の部材に干渉しないウインドレギュレータの構造を採用すると、減衰部材の移動軌跡からキャリアプレートの移動軌跡を離間させる構造とするなど、部材間の配置が複雑となる。
本発明は、簡単な構成で、ワイヤの振動抑制が可能なウインドレギュレータの提供を目的とする。
本発明のウインドレギュレータは、駆動部と、前記駆動部によって駆動される第1ワイヤと、前記駆動部によって駆動される第2ワイヤと、前記第1ワイヤの一端および前記第2ワイヤの一端が接続される移動部材と、前記移動部材を案内するガイドレールと、前記ガイドレールの上端に設けられる方向転換部材とを備え、前記駆動部によって前記第1ワイヤおよび前記第2ワイヤが駆動されることで、前記移動部材に取り付けられた窓ガラスを昇降させるウインドレギュレータであって、前記第1ワイヤは、前記移動部材に接続された前記一端から前記ガイドレールの上端に向かって延びる第1部分と、前記方向転換部材によって方向転換されて、前記ガイドレールの下端に向かって延びる第2部分とを有し、前記駆動部の駆動によって前記第1ワイヤの前記第2部分が前記窓ガラスの昇降方向で一方の方向に移動したときに、前記移動部材は前記昇降方向で他方の方向に移動するように構成され、前記移動部材は、前記駆動部の駆動による前記第1ワイヤの前記一端の移動によって、前記ガイドレールに沿って昇降し、前記移動部材は、前記第2部分と接触して、前記第1ワイヤの前記第2部分の振動を抑制する振動抑制部を有している。
本発明のウインドレギュレータによれば、簡単な構成で、ワイヤの振動抑制が可能となる。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態のウインドレギュレータを説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまで一例であり、本発明のウインドレギュレータは、以下の実施形態に限定されるものではない。
図1に示されるように、本実施形態のウインドレギュレータ1は、駆動部2と、駆動部2によって駆動される第1ワイヤ31と、駆動部2によって駆動される第2ワイヤ32と、第1ワイヤ31の一端31aおよび第2ワイヤ32の一端32aが接続される移動部材4と、移動部材4を案内するガイドレール5と、ガイドレール5の上端に設けられる方向転換部材6とを備えている。
ウインドレギュレータ1は、駆動部2によって第1ワイヤ31および第2ワイヤ32が駆動されることで、移動部材4に取り付けられた窓ガラスWを昇降させる。ウインドレギュレータ1は、所定の取付対象に取り付けられる。本実施形態のウインドレギュレータ1は、取付対象となる車体のドアパネル(図示せず)に取り付けられ、車両の窓ガラスWを開閉する。なお、ウインドレギュレータ1の取付対象は特に限定されず、車体のドアパネル以外の他の取付対象に取り付けられてもよい。なお、本明細書において、ウインドレギュレータ1の各部材に関して、ウインドレギュレータ1が取付対象に取り付けられたときの、窓ガラスWの昇降方向D1(図1における上下方向)のうち、窓ガラスWが上昇する方向を「上」、「上側」または「上昇方向」と呼び、窓ガラスWが下降する方向を「下」、「下側」または「下降方向」と呼ぶ。また、窓ガラスWの面に対して垂直な方向を、窓ガラスWの厚さ方向D2(図3参照。図1における紙面奥行方向)と呼ぶ。本実施形態では、窓ガラスWの厚さ方向D2は、窓ガラスWの昇降方向D1に対して垂直な方向である。また、窓ガラスWの昇降方向D1および窓ガラスWの厚さ方向D2の両方に垂直な方向を、ガイドレール5の幅方向D3(図1における左右方向)と呼ぶ。
図1に示されるように、本実施形態のウインドレギュレータ1は、ウインドレギュレータ1の下端側に駆動部2が設けられ、ウインドレギュレータ1の上端側に方向転換部材6が設けられ、駆動部2と方向転換部材6との間に、窓ガラスWの昇降方向D1に沿ってガイドレール5が延びている。なお、ウインドレギュレータ1の構造は、図示する構造に限定されない。
駆動部2は、第1ワイヤ31および第2ワイヤ32(以下、単にまとめてワイヤ3と呼ぶ場合がある)を駆動する駆動源である。駆動部2は、電動でワイヤ3を駆動するものであっても、手動でワイヤ3を駆動するものであってもよい。本実施形態では、駆動部2は、図1に示されるように、モータ21とドラム22とを備えている。モータ21は正逆回転可能に構成され、ドラム22を正逆回転させる。これにより、ドラム22に接続されたワイヤ3がドラム22に巻き取りされ、ドラム22から繰り出しされる。
ワイヤ3は、駆動部2によって操作され、ワイヤ3に接続された移動部材4を昇降方向D1に移動させる。ワイヤ3は、第1ワイヤ31および第2ワイヤ32を有している。本実施形態では、第1ワイヤ31は、窓ガラスWを上昇させる際に移動部材4を上昇方向に牽引する上昇用ワイヤである。また、第2ワイヤ32は、窓ガラスWを下降させる際に移動部材4を下降方向に牽引する下降用ワイヤである。なお、第1ワイヤ31および第2ワイヤ32は、公知のウインドレギュレータに用いられるワイヤを用いることができる。
第1ワイヤ31の一端31aは移動部材4に接続され、第1ワイヤ31の他端(図示せず)は駆動部2のドラム22に接続されている。本実施形態では、第1ワイヤ31の一端31aは、図2に示されるように、移動部材4に設けられた第1接続部41に接続されている。第1ワイヤ31の他端は、ドラム22に巻き付けられた後、ドラム22の端面等に設けられた端部固定部(図示せず)に接続されている。また、第2ワイヤ32の一端32aは移動部材4に接続され、第2ワイヤ32の他端(図示せず)は駆動部2のドラム22に接続されている。本実施形態では、第2ワイヤ32の一端32aは、移動部材4に設けられた第2接続部42に接続されている。第2ワイヤ32の他端は、ドラム22に巻き付けられた後、ドラム22の端面等に設けられた端部固定部(図示せず)に接続されている。
図1および図2に示されるように、第1ワイヤ31は、移動部材4に接続された一端31aからガイドレール5の上端5aに向かって延びる第1部分311と、方向転換部材6によって方向転換されて、ガイドレール5の下端5b(図1参照)に向かって延びる第2部分312とを有している。第1ワイヤ31の第1部分311は、第1ワイヤ31のうち、移動部材4の位置に応じて長さが変わる、移動部材4に接続された一端31aから方向転換部材6までの部位である。第1ワイヤ31の第2部分312は、第1ワイヤ31のうち、方向転換部材6から駆動部2まで延びる部位である。第2ワイヤ32は、移動部材4に接続された一端32aからガイドレール5の下端5bに向かって延びている。
本実施形態では、第1ワイヤ31の第2部分312は、図1および図2に示されるように、移動部材4を窓ガラスWの昇降方向D1に横切るように延びている。より具体的には、第1ワイヤ31の第2部分312は、図3に示されるように、移動部材4の一方の面4aに対して窓ガラスWの厚さ方向D2で離間した状態で、移動部材4を窓ガラスWの昇降方向D1に横切るように延びている。
移動部材4は、駆動部2によって操作される第1ワイヤ31および第2ワイヤ32により、ガイドレール5に沿って昇降し、移動部材4に接続された窓ガラスWを昇降させる。本実施形態では、移動部材4は、ガイドレール5に取り付けられ、ガイドレール5の長手方向に沿って昇降方向D1に移動することによって、窓ガラスWを昇降させている。
移動部材4は、図3に示されるように、窓ガラスWの厚さ方向D2で一方側となる一方の面4aと、窓ガラスWの厚さ方向D2で他方側となる他方の面4bとを有している。本実施形態では、移動部材4の一方の面4aは、第1ワイヤ31の第2部分312と、窓ガラスWの厚さ方向D2で対向し、他方の面4bは、窓ガラスW(図3においては図示せず)と対向している。
図2に示されるように、移動部材4は、第1ワイヤ31の一端31aが接続される第1接続部41と、第2ワイヤ32の一端32aが接続される第2接続部42とを有している。第1接続部41に第1ワイヤ31の一端31aが係合し、第2接続部42に第2ワイヤ32の一端32aが係合する。なお、第1接続部41および第2接続部42には、図2に示されるように、例えばワイヤ3の伸び取り用のバネなど、弾性部材SPが設けられていてもよい。本実施形態では、第1ワイヤ31の一端31aは弾性部材SPを介して第1接続部41に係合し、第2ワイヤ32の一端32aは弾性部材SPを介して第2接続部42に係合している。
また、移動部材4は、図1および図2に示されるように、窓ガラス接続部43を有している。窓ガラスWは窓ガラス接続部43に直接または間接的に取り付けられる。また、移動部材4は、図2に示されるように、ガイドレール5と係合する係合部44を有している。本実施形態では、係合部44はガイドレール5に係合する爪として形成されている。なお、移動部材4の形状および構造は、ガイドレール5に沿って移動することができれば、特に限定されない。
ガイドレール5は、移動部材4を昇降方向D1に案内する。ガイドレール5は、昇降方向D1に所定の長さを有している。本実施形態では、ガイドレール5は、細長い板状に形成され、窓ガラスWと同様に、ドアパネルの湾曲に沿うように、ガイドレール5の長さ方向に沿って弓状に湾曲している。なお、ガイドレール5は、移動部材4を昇降方向D1に案内することができれば、その形状は特に限定されない。
本実施形態では、図1に示されるように、ガイドレール5の上端5a側には、方向転換部材6が取り付けられ、ガイドレール5の下端5b側には、駆動部2が接続されている。なお、本実施形態では、方向転換部材6は第1ワイヤ31が案内される案内溝を有するプーリである。方向転換部材6は、ガイドレール5の上端5aにおいて、ピン等の軸部によって、ガイドレール5に対して回転可能に支持されている。
本実施形態のウインドレギュレータ1は、駆動部2によって第1ワイヤ31および第2ワイヤ32が駆動されることで、移動部材4に取り付けられた窓ガラスWを昇降方向D1に昇降させる。移動部材4の昇降動作の際に、駆動部2の駆動によって第1ワイヤ31の第2部分312が窓ガラスWの昇降方向D1で一方の方向に移動したときに、移動部材4は昇降方向D1で他方の方向に移動するように構成され、移動部材4は、駆動部2の駆動による第1ワイヤ31の一端31aの移動によって、ガイドレール5に沿って昇降する。具体的には、駆動部2が駆動され、駆動部2のドラム22が一方向に回転すると、第1ワイヤ31の第2部分312がドラム22に巻き取られ、昇降方向D1で下降方向に移動し、第2ワイヤ32がドラム22から繰り出される。第1ワイヤ31の第2部分312が昇降方向D1で下降方向に移動したときに、移動部材4は、第1ワイヤ31の第1部分311によって昇降方向D1で上昇方向に引っ張られて、ガイドレール5に沿って上昇方向に移動する。また、駆動部2のドラム22が他方向に回転すると、第2ワイヤ32がドラム22に巻き取られ、第1ワイヤ31の第2部分312がドラム22から繰り出されて昇降方向D1で上昇方向に移動する。第2ワイヤ32がドラム22に巻き取られると(第1ワイヤ31の第2部分312が上昇方向に移動すると)、移動部材4は、第2ワイヤ32によって昇降方向D1で下降方向に引っ張られて、ガイドレール5に沿って下降方向に移動する。
図2および図3に示されるように、移動部材4は、第2部分312と接触して、第1ワイヤ31の第2部分312の振動を抑制する振動抑制部45を有している。振動抑制部45は、移動部材4において、第1ワイヤ31の第2部分312に接触可能な位置に設けられ、第2部分312と接触する。なお、振動抑制部45は、第2部分312が振動したときに第2部分312と接触することができればよく、第2部分312に常時接触している必要はない。振動する第2部分312が、方向転換部材6と駆動部2との間に設けられた振動抑制部45に接触することによって、第1ワイヤ31の第2部分312の振動は振動抑制部45が無い場合と比較して抑制される。これにより、例えば、ウインドレギュレータ1が取り付けられたドアの開閉時などにおいて、方向転換部材6と駆動部2との間に張設された第1ワイヤ31がギターの弦が弾かれたときに生じるような音(以下、ギター音と呼ぶ)を生じることが抑制される。
また、振動抑制部45は移動部材4に設けられている。したがって、従来のウインドレギュレータのように、移動部材が昇降する際に、移動部材と、移動部材に対して昇降方向D1で逆方向に移動する減衰部材(例えば第1ワイヤ31に巻き付けられたゴム製の減衰部材など)とが昇降方向D1で接触するといった問題は、本実施形態のウインドレギュレータ1では生じない。したがって、本実施形態のウインドレギュレータ1においては、従来の減衰部材と移動部材との間のように、互いの移動軌跡や配置関係を考慮する必要がないため、簡単な構成で、第1ワイヤ31の第2部分312の振動抑制が可能となる。なお、第1ワイヤ31の第1部分311や、第2ワイヤ32の振動は、第1ワイヤ31の第2部分312と比較して、振動の問題は生じにくいため、第1ワイヤ31の第2部分312の振動を抑制することができれば、ギター音の問題は大きく低減される。また、第1接続部41および第2接続部42に弾性部材SPが設けられている場合には、弾性部材SPによっても、第1部分311や第2ワイヤ32の振動が抑制される。
振動抑制部45は、本実施形態では、図3に示されるように、移動部材4の一方の面4aから第2部分312に向かって延びている。本実施形態では、振動抑制部45が、移動部材4の一方の面4aから第2部分312に近付くように、第2部分312に対して交差する方向に延びている。本実施形態では、移動部材4の一方の面4aのうち、窓ガラスWの面に略平行となる部分から振動抑制部45が突出しているが、振動抑制部45は、移動部材4の一方の面4a側のいずれの位置に設けられていてもよい。例えば、振動抑制部45は、移動部材4において窓ガラスWの厚さ方向D2に形成された段部ST(図3参照)から第2部分312に向かって突出していてもよい。また、本実施形態では、振動抑制部45は、移動部材4の一方の面4aに対して略垂直に突出しているが、振動抑制部45は、移動部材4の一方の面4aに略垂直な方向に対して傾斜して、第2部分312に向かって延びていてもよい。
振動抑制部45が設けられる位置は、第2部分312と接触することができれば、特に限定されないが、本実施形態では、振動抑制部45は、ガイドレール5の幅方向D3で、第1ワイヤ31の第2部分312と、ガイドレール5の一方のエッジ5cとの間に設けられている。この場合、振動抑制部45は、移動部材4が昇降したときに、第2部分312とガイドレール5のエッジ5cとの間のデッドスペースとなるスペースS(図1および図2参照)を移動する。したがって、振動抑制部45を設けることによって制約されるスペースが生じにくく、ウインドレギュレータ1の動作に必要なスペースを低減することができる。
なお、振動抑制部45は、本実施形態では、移動部材4の他の部位と一体に形成されているが、振動抑制部45は、移動部材4の他の部位に対して別体として設けられていてもよい。本実施形態では、移動部材4は合成樹脂によって形成されており、振動抑制部45も合成樹脂によって形成されている。なお、移動部材4および振動抑制部45を構成する材料は特に限定されず、金属やゴムなどの弾性材料によって構成されていてもよい。
本実施形態では、振動抑制部45は、図3に示されるように、移動部材4の一方の面4aから第2部分312に向かって延びる立設部45aを有し、立設部45aが、第1ワイヤ31の第2部分312の振動に応じて、移動部材4の一方の面4aに対して揺動するピン状に形成されている。このように、振動抑制部45が、第2部分312の振動に応じて揺動可能なピン状の立設部45aを有している場合、方向転換部材6と駆動部2との間に張設された第2部分312の振動は、ピン状の立設部45aの揺動によって吸収される。これにより、第2部分312の振動によるギター音をさらに抑制することができる。振動抑制部45(立設部45a)の形状や大きさ等は、振動抑制部45が第1ワイヤ31の第2部分312の振動に応じて揺動することができれば、特に限定されない。本実施形態では、立設部45aの長さ方向(窓ガラスWの厚さ方向D2)に垂直な断面において、立設部45aの、ガイドレール5の幅方向D3の寸法が、立設部45aの昇降方向D1の寸法よりも短い(図2参照)。この場合、振動抑制部45は、ガイドレール5の幅方向D3に扁平な形状となり、振動抑制部45は、昇降方向D1よりも幅方向D3に揺動しやすく、第2部分312の振動をより抑制することができる。また、本実施形態では、図2に示されるように、振動抑制部45のうち、第1ワイヤ31の第2部分312と幅方向D3で対向する接触面は、昇降方向D1に湾曲している。これにより、第1ワイヤ31の第2部分312と振動抑制部45の接触面とが点接触とならずに、線接触または面接触して、第1ワイヤ31から振動抑制部45に加わる負荷が軽減される。
また、本実施形態では、図1に示されるように、第1ワイヤ31の第2部分312は、ガイドレール5の上端5aから下端5bに向かうにつれて、ガイドレール5の幅方向D3でガイドレール5から離れるように延びている。すなわち、ガイドレール5の上端5a近傍では、第1ワイヤ31の第2部分312とガイドレール5との間の幅方向D3の隙間が小さく、ガイドレール5の下端5b近傍では、第1ワイヤ31の第2部分312とガイドレール5との間の幅方向D3の隙間が大きくなっている。そして、振動抑制部45は、図1に示されるように、移動部材4がガイドレール5の上端5aから所定の領域となる上端領域に位置するときに、第2部分312と接触し、移動部材4がガイドレール5の下端5bから所定の領域となる下端領域に位置するときに(図1の二点鎖線参照)、第2部分312に対してガイドレール5の幅方向D3で離間するように構成されている。この場合、車両のドアが開閉される際には窓ガラスWが閉鎖されている(移動部材4が上端領域に位置する)ことが多いため、車両のドアの開閉時のギター音の抑制が可能である。また、ドアの開閉が行われない車両の運転中に通常行われる、窓ガラスWの昇降時には、振動抑制部45と第2部分312とが非接触となる昇降方向D1の範囲を短くすることができ、移動部材4の昇降に加わる抵抗を小さくすることができる。
振動抑制部45は、変形例として、図4に示されるように、移動部材4の一方の面4aから第2部分312に向かって延びる立設部45aと、窓ガラスWの厚さ方向D2で第2部分312を両側から挟み込む挟持部45b、45cとを有していてもよい。この場合、立設部45aが第2部分312の、幅方向D3での振動を抑制することができるとともに、挟持部45b、45cによって、窓ガラスWの厚さ方向D2の振動を抑制することができる。なお、振動抑制部45は、図4に示されるような、窓ガラスWの厚さ方向D2で第2部分312を両側から挟み込む挟持部45b、45cに代えて、ガイドレール5の幅方向D3で第2部分312を両側から挟み込む挟持部(図示せず)を有していてもよい。この場合、振動抑制部45によって、幅方向D3で両側の振動を抑制することができ、振動抑制部45による振動抑制効果を高めることができる。
1 ウインドレギュレータ
2 駆動部
21 モータ
22 ドラム
3 ワイヤ
31 第1ワイヤ
31a 第1ワイヤの一端
311 第1部分
312 第2部分
32 第2ワイヤ
32a 第2ワイヤの一端
4 移動部材
4a 移動部材の一方の面
4b 移動部材の他方の面
41 第1接続部
42 第2接続部
43 窓ガラス接続部
44 係合部
45 振動抑制部
45a 立設部
45b、45c 挟持部
5 ガイドレール
5a ガイドレールの上端
5b ガイドレールの下端
5c ガイドレールの一方のエッジ
6 方向転換部材
D1 窓ガラスの昇降方向
D2 窓ガラスの厚さ方向
D3 ガイドレールの幅方向
S スペース
SP 弾性部材
ST 段部
W 窓ガラス
2 駆動部
21 モータ
22 ドラム
3 ワイヤ
31 第1ワイヤ
31a 第1ワイヤの一端
311 第1部分
312 第2部分
32 第2ワイヤ
32a 第2ワイヤの一端
4 移動部材
4a 移動部材の一方の面
4b 移動部材の他方の面
41 第1接続部
42 第2接続部
43 窓ガラス接続部
44 係合部
45 振動抑制部
45a 立設部
45b、45c 挟持部
5 ガイドレール
5a ガイドレールの上端
5b ガイドレールの下端
5c ガイドレールの一方のエッジ
6 方向転換部材
D1 窓ガラスの昇降方向
D2 窓ガラスの厚さ方向
D3 ガイドレールの幅方向
S スペース
SP 弾性部材
ST 段部
W 窓ガラス
Claims (6)
- 駆動部と、
前記駆動部によって駆動される第1ワイヤと、
前記駆動部によって駆動される第2ワイヤと、
前記第1ワイヤの一端および前記第2ワイヤの一端が接続される移動部材と、
前記移動部材を案内するガイドレールと、
前記ガイドレールの上端に設けられる方向転換部材と
を備え、
前記駆動部によって前記第1ワイヤおよび前記第2ワイヤが駆動されることで、前記移動部材に取り付けられた窓ガラスを昇降させるウインドレギュレータであって、
前記第1ワイヤは、前記移動部材に接続された前記一端から前記ガイドレールの上端に向かって延びる第1部分と、前記方向転換部材によって方向転換されて、前記ガイドレールの下端に向かって延びる第2部分とを有し、
前記駆動部の駆動によって前記第1ワイヤの前記第2部分が前記窓ガラスの昇降方向で一方の方向に移動したときに、前記移動部材は前記昇降方向で他方の方向に移動するように構成され、前記移動部材は、前記駆動部の駆動による前記第1ワイヤの前記一端の移動によって、前記ガイドレールに沿って昇降し、
前記移動部材は、前記第2部分と接触して、前記第1ワイヤの前記第2部分の振動を抑制する振動抑制部を有している、
ウインドレギュレータ。 - 前記第1ワイヤの前記第2部分は、前記移動部材を前記窓ガラスの昇降方向に横切るように延びている、請求項1に記載のウインドレギュレータ。
- 前記第2部分は、前記移動部材の一方の面に対して前記窓ガラスの厚さ方向で離間した状態で、前記移動部材を前記窓ガラスの昇降方向に横切るように延びており、
前記振動抑制部は、前記移動部材の一方の面から前記第2部分に向かって延びている、請求項2に記載のウインドレギュレータ。 - 前記振動抑制部は、前記移動部材の一方の面から前記第2部分に向かって延びる立設部と、前記窓ガラスの厚さ方向または前記ガイドレールの幅方向で前記第2部分を両側から挟み込む挟持部とを有している、請求項1〜3のいずれか1項に記載のウインドレギュレータ。
- 前記振動抑制部は、前記移動部材の一方の面から前記第2部分に向かって延びる立設部を有し、前記立設部が、前記第1ワイヤの前記第2部分の振動に応じて、前記移動部材の一方の面に対して揺動するピン状に形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のウインドレギュレータ。
- 前記第1ワイヤの前記第2部分は、前記ガイドレールの上端から下端に向かうにつれて、前記ガイドレールの幅方向で前記ガイドレールから離れるように延びており、
前記振動抑制部は、前記移動部材が前記ガイドレールの上端から所定の領域となる上端領域に位置するときに、前記第2部分と接触し、前記移動部材が前記ガイドレールの下端から所定の領域となる下端領域に位置するときに、前記第2部分に対して前記ガイドレールの幅方向で離間するように構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のウインドレギュレータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019196448A JP2021070929A (ja) | 2019-10-29 | 2019-10-29 | ウインドレギュレータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019196448A JP2021070929A (ja) | 2019-10-29 | 2019-10-29 | ウインドレギュレータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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