JP2021058815A - 汚泥固化処理物製造設備 - Google Patents
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Abstract
Description
1) 土木現場又は建設現場から発生する汚泥に対して、所要重量割合で固化材と水とを混練して、まだ粘性があって未硬化の状態の汚泥固化処理物を製造する汚泥固化製造設備であって、
下記の汚泥ピットAと,サイロ装置Bと,給水装置Cと,汚泥掘出装置Dと,混練処理装置Eと,汚泥固化処理物を運送して硬化処理地で所定高さから落下させて堆積する落下コンベヤ車Fと,硬化処理地に堆積して所定硬度に達した汚泥固化処理物を掘削して回収する回収作業車Kとを近接して配置して汚泥を建設資材として再利用できる有用な汚泥固化処理物の製造を効率化できることを特徴とする、汚泥固化処理物製造設備
記
建設現場から運送されてくる大量の汚泥を一時貯える汚泥ピットAと、
前記固化材を大量に貯えたサイロ本体からフィーダーによって固化材を切り出して、混練処理装置Eの混練室へ送り込むサイロ装置Bと、
所要水量の水となるように給水バルブを調整して水を混練処理装置Eの混練室に送り込む給水装置Cと、
前記汚泥ピットAに貯えられた汚泥から所要量の汚泥を掘出して混練処理装置Eに送り込む汚泥掘出装置Dと、
前記汚泥掘出装置Dから送られる汚泥を受け入れる投入口と、前記投入口から受け入れた所要量の汚泥と,前記サイロ装置Bのフィーダーから送られる所要量の固化材と,前記給水装置Cから送られる所要量の水とを横向きの回転ドラム内に導入して同回転ドラムを回動装置で回転させてこれらを混練する機能を有する混練室と、同混練室から吐出される混練された汚泥固化処理物を外部へ搬出する搬出コンベヤとを備えた混練処理装置Eと、
自走又は牽引されて走行できる車体に、前記混練処理装置Eの搬出コンベヤから搬出する汚泥固化処理物を一時受け入れて下方排出口を常閉とする開閉弁を底部に付設したホッパと,汚泥固化処理物を所要量収容できるバケットを無端コンベヤ面に所定間隔毎に多数設け且つ往路のコンベヤ面にある前記バケットが上方外方に向けて送られるように傾斜したバケットコンベヤとを配置し、しかも送られる前記バケットが前記ホッパの下方排出口の開閉弁を係動して開状態にして下方排出口から前記ホッパ内の汚泥がバケット内に送られるようにする機構を有し、車体を硬化処理場へ移動させてバケットコンベヤの往路のコンベヤ先端部のリターン部からバケット内の汚泥固化処理物を硬化処理現場の硬化処理平地又は硬化処理が行える崖斜面に落下させることができる落下コンベヤ車Fと、
前記硬化処理現場で所要の硬化状態となった汚泥固化処理物を硬化処理現場から掘出する回収作業車K
2) 前記汚泥掘出装置Dが、自走できる車体に積み込みバケットを装置し、遠隔無線操作で前記汚泥ピットA内の汚泥を積み込みバケットの操作で掘出して走行して掘出した汚泥を前記混練処理装置Eの投入口へ投入できる積み込みバケットを有する自走でき且つ無線で遠隔操作できるバックホー又はショベルである、前記1)記載の汚泥固化処理物製造設備
3) 前記汚泥掘出装置Dが、汚泥ピットAと混練処理装置Eの間で走行できる橋形走行クレーン本体と,同橋形走行クレーン本体の上部横架部材に沿って左右方向に自在に移動できる台車とを有する橋形走行クレーン装置を設け、同橋形走行クレーン装置の前記台車に水平回転できる回転台座を取付け、同回転台座に装置したウィンチの上下動するワイヤの下端に掘削用クラムシェルを開閉可能に取付け且つ同クラムシェルを開閉させる油圧シリンダーを取付け、遠隔操作で汚泥ピットAに貯えられた汚泥を前記橋形走行クレーン本体の前後走行と,台車の左右横行と,回転台座の回転と,回転台座に取付けたウィンチの作動によるワイヤの巻き上げ繰り出しによるクラムシェルの上下動と,及び油圧シリンダーの作動によるクラムシェルの開閉とにより、汚泥の掘削と把持をして汚泥ピット内の汚泥を混練処理装置Eの投入口まで移動して投下する作業を遠隔操作によってできる装置である、前記1)記載の汚泥固化処理物製造設備
4) 前記混練処理装置Eは、その前記投入口は上方に逆ハ字状に広がったシュートで形成され、同シュートにはシュートに振動を与える加振機が取付け、同シュートの投入口下部に大きな汚泥塊又は石の混入を防ぐ篩を設け、更に前記篩から落下する汚泥を受けて前記混練室内の前記回転ドラム内に運ぶ送りコンベヤが設けられ、同送りコンベヤで送られる汚泥と,更にサイロ装置Bの内部に設けたフィーダーで送られる固化材と,給水装置Cから給水される水をそれぞれ混練室の前記回転ドラムの前側の固定側壁に取付けた導入管を介して回転ドラム内に供給し、前記混練室の前記回転ドラムは内周に掻き上げ羽根を有し、回転ドラムの内部中央部には回動される水平な螺旋羽根撹拌機を複列に設け、混練室の回転ドラム内に送られた汚泥と固化材と水とは回転ドラムの掻き上げ羽根の回転と螺旋羽根撹拌機の螺旋羽根の回転とによって混練されるとともに、回転ドラム内の螺旋羽根撹拌機の後部の筒状ケーシング内部を通って後部の吐出口から排出され、排出された混練された汚泥固化処理物を受け入れて搬出コンベヤで外方に送れる構造である、前記1)〜3)いずれか記載の汚泥固化処理物製造設備
5) 前記混練処理装置Eは、前記回転ドラムとその付属機器部材及び回転ドラム内の収容物との合計重量を計測する重量計を有し、まず混練室内に汚泥のみを受け入れた時点とその受け入れる前の混練室の前記重量計の合計の重量値の差分から混練室内の汚泥の重量値を算出し、同汚泥の重量値に対して所定の重量割合の固化材の重量を算定してサイロ本体から算定した固化材の重量を混練室へ送られるように前記フィーダーを制御し、又前記算定の汚泥重量値に対して所定の重量割合の水量を算定して、その算定水量分の水を混練室へ送るように給水装置Cの給水バルブを制御して給水量を制御する制御部を有する、前記1)〜4)いずれか記載の汚泥固化処理物製造設備
6) 前記回転ドラムとその付属機器部材及び回転ドラム内の収容物の総重量が負荷されてこれらを支える室保持フレームを、コンクリート基礎床上に立設した複数本の受柱の頂面で載置して支持する構造とし、前記室保持フレームを受柱の頭面より高く持ち上げることができる複数基の油圧ジャッキを設け、重量計測する場合は油圧ジャッキで室保持フレームを受柱の頂面以上に持ち上げて、その時の油圧ジャッキに作用する負荷の総重量をロードセル等の重量計又は油圧の圧力計測値から測る重量計で計測して、コンピュータを用いた前記制御部に重量計の計測値を入力して記憶し、汚泥を回転ドラムへの供給する前後の重量計の総重量の計測値の差分から回転ドラム内の汚泥の重量を算出し、この差分の汚泥重量から所定の重量割合の固化材の供給量、水の供給量を算出して、前記フィーダー及び前記給水バルブを制御して、所定の重量割合で汚泥と固化材と水とを混練するようにした、前記5)記載の汚泥固化処理物製造設備
7) 設備全体の集中操作制御管理室を設け、同集中操作制御管理室に汚泥掘出装置Dと汚泥ピットAの状態の画像を表示できる画像ディスプレイと汚泥掘出装置Dの遠隔操作装置を設け、同画像ディスプレイで前記画像を表示させながら汚泥掘出装置Dの遠隔操作装置を操作して汚泥の掘削と混練処理装置への投入口への投入作業を行えるようにし、又集中操作制御管理室には前記サイロ装置B・給水装置C及び混練処理装置Eの各装置の起動と停止の操作が行える操作盤と混練処理装置Eの前記制御部が設けられ、前記汚泥掘出装置Dによって混練処理装置Eの混練室に受け入れられた汚泥重量を前記重量計で計測し、前記制御部によって計測された前記汚泥重量に対して所定の重量割合の重量を算出してその重量の固化材を混練室へ送り込み、又給水装置Cから計測された前記汚泥重量に対して所定の重量割合の水量を算出してその重量の水を混練室へ送り込み、及び混練処理装置Eの螺旋羽根撹拌機と前記搬出コンベヤの制御によって混練室の汚泥固化処理物の搬出量とを集中的に制御でき、前記集中操作制御管理室で汚泥固化処理物の製造と落下コンベヤ車への出荷の集中管理を可能にした、前記5)又は6)記載の汚泥固化処理物製造設備
にある。
このように、汚泥ピットAから硬化処理場ksまでの汚泥・固化材・水の送りと混練及び汚泥固化処理物の落下コンベヤ車Fまでの移動・操作・制御は集中操作制御管理室Sでの操作と制御部S2で集中制御と操作ができ、大略自動化できて、汚泥固化処理物の製造をきわめて効率的にできる。
又、本発明の汚泥掘出装置Dとしては集中操作制御管理室等の遠隔地から無線操作して作動できるシャベル作業車及びバックホー作業車は既に使用されているので、それを使用してもよい。
本実施例の汚泥掘出装置Dは汚泥ピットAと混練処理装置Eの上方を水平に前後方向に走行する橋形走行クレーン装置D1を使用し、同橋形走行クレーン装置D1の上方横架部材に沿って左右方向に走行できる台車D13を装置し、同台車に回転台座D14を所定角度範囲で回転可能に取付け、同回転台座D14に複数のウィンチD15を取付け、同各ウィンチのワイヤD16を下方に垂し、同ワイヤ下端にクラムシェルD17を取付け、同クラムシェルD17を開閉する油圧シリンダーD18を取付けて、これらを集中操作制御管理室S又はその他の遠隔地で無線操作で開閉させて、汚泥ピットA内の汚泥mを混練処理装置Eへ移送できるようにしている。
このように、クラムシェルD17は橋形走行クレーン装置D1の前後走行,台車13の左右横行,回転台座D14の回転、ウィンチD15によるワイヤD16の上下巻き上げ繰り出しによるクラムシェルD17の上下動させて汚泥ピットAの所定位置(x,y,z)に移動して、クラムシェルD17の開閉で汚泥を掘出して、所定量の汚泥を保持して上記機器の運動機能を用い、混練処理装置Eの投入口まで移動し、投入口の上方でクラムシェルD17を開放して保持した汚泥を投入口へ落下させる。
本実施例の符号を説明する。
Aは汚泥ピット、Dは汚泥掘出装置、D1は同汚泥掘出装置Dに用いる橋形走行クレーン装置、D10は同橋形走行クレーン装置の橋形走行クレーン本体、D11は同橋形走行クレーン本体D10の上部に架設された上部横架部材、D12は橋形走行クレーン装置D1を走行させるための地盤に敷設したレール、D13は上部横架部材D11に沿って電動モータで車輪を回転させて横行する台車、D14は台車D13の下部に取付けた電動モータで回転できる回転台座、D15は同回転台座に装置した電動式ウィンチ、D16は同ウィンチの複数本の垂直なワイヤ、D17は同ワイヤ下端に取付けたクラムシェル、D18はクラムシェルD17を開閉する油圧シリンダー、Bはサイロ装置、B1は固化材を貯える円筒形のサイロ本体、B12は同サイロ本体内に設けた固化材を上方に持ち上げる電動のスクリューフィーダー、B121はその駆動モータ、B13は同スクリューフィーダーの吐出口に接続されて外部の混練室に固化材を供給する固化材ホース、Cは水タンクC1内の水を供給する給水装置、C1は水タンク、C12は水タンクC1内の水を供給する水ホース、C13は同水ホースの吐水量を調整し、閉路できる電動の給水バルブ、C131は給水バルブの制御用駆動モータである。
Eは混練処理装置であり、E1は混練室、E10は混練室E1全体をコンクリート基礎床CB上に保持する室保持フレーム、E101は同室保持フレームにかかる全重量をコンクリート基礎床CB上で支持する複数の受柱、E102は受柱E101の頭面に設けた緩衝用ゴム層であって、回転ドラムE11を回動するときは室保持フレームE10の重量はこの受柱E101にゴム層E102を介して支持させる。E11は同混練室E1内に設けた転動可能な回転ドラム、E12は同回転ドラムを回動させる回動装置、E121は回転ドラムE11の外周に接触して回動させる前後左右4個の転動タイヤ、E122は同転動タイヤを回動させる電動モータ、E123は転動タイヤの回動支持部、E111は回転ドラムE11内周に設けた掻き上げ羽根、E112,E113は回転ドラムE11の前後にある中央側面を形成する円盤状固定側壁であって、同固定側壁の外周端面と回転ドラムE11のドラム前又は後折端面E114,E115とは回転可能に接摺している。E116は回転ドラムE11の外周の一部に設けたコーン状排水口、E117は同排水口に嵌合して同排水口を閉鎖するコーン状ゴム製栓体、E117aは同栓体内にその基端部を埋設した雄ねじ、E117bは同雄ねじの基端部、E117cは雄ねじ下端に設けた蝶ナットである。E14は回転ドラムE11の中央部に複列の水平に設けた螺旋羽根撹拌機、E140は後部の螺旋羽根E15を囲う後側固定側壁E113を貫通した円筒状ケーシング、E141はケーシングE140に設けた吐出口、E15は同螺旋羽根撹拌機の螺旋羽根、E16は前記螺旋羽根撹拌機E14の電動式の回動装置、E171,E172,E173は回転ドラムE11の前側の固定側壁E112に取付けた汚泥・固化材・水それぞれの導入管、E18は混練室E1の投入口、E19は同投入口のシュート、E191はシュートE19の下部側面に形成した大きな汚泥塊と石を排出する排出扉、E192は同排出扉の開閉蝶番、E20は投入口に設けた大きな汚泥塊・石の混入を防ぐ篩、E21は同篩E20・前記シュートE19に振動を与える加振機、E22は篩下の落下する汚泥を回転ドラムE11へ送り込む送りコンベヤ、E23は回転ドラムE11内の混練された汚泥固化処理物の吐出口E141から排出された汚泥固化処理物を外部に搬出する搬出コンベヤ、E3は前記室保持フレームの総重量を計測するため、前記室保持フレームE10を前記受柱E101のゴム層E102上面より高く持ち上げる複数個の油圧ジャッキ、E4は室保持フレームE10の総重量を測るロードセルを用いた重量計で、各油圧ジャッキE3とコンクリート基礎床CBとの間に配置され、回転ドラムE11自体及びその内部に投入された汚泥の総重量を計測して供給された回転ドラムE11内の汚泥の重量をコンピュータを用いた制御部S2(E5)で算出する。E5は重量計E4の計測値から汚泥の収容重量を算出し、サイロ装置BのフィーダーであるスクリューフィーダーB12を制御して、固化材を前記汚泥重量に対して所定の重量割合の固化材ホースB13及び導入管E171・固定側壁E112を介して回転ドラムE11内に送り、及び汚泥の計測値から給水量を算出し、給水装置Cの給水バルブC13を制御して前記汚泥重量に対して所定重量割合の水量を水ホースC12及び導入管E172・固定側壁E112を介して回転ドラムE11内に送り込むように制御するコンピュータを用いた制御部であって、実施例では制御部E5は集中操作制御管理室S内に置かれて、制御部S2内に組み込まれている。
Fは落下コンベヤ車、F1は同落下コンベヤ車Fの自走できる走行車体、F11は走行用タイヤ、F2は走行とバケットコンベヤF4の為の動力部、F3は運転コンベヤ操作室、F4は走行車体F1に設けた傾斜したバケットコンベヤ、F41はバケットコンベヤF4の無端コンベヤベルト、F42は同無端コンベヤベルトに一定間隔に設けたバケット、F43はバケットF42の外側中間位置に取付けられた加圧片で、スプリングF53に抗してスライド開閉板F52を開位置の方向にコンベヤの送り力でもって付勢し、スライド開閉板F52の開口F521とホッパF5の下方開口F51を連通させてホッパF5内の汚泥をバケットF42へ移動可能にする。F5は汚泥固化処理物を一時貯えるホッパで、F51はホッパF5の下方開口、F52はホッパF5の下方開口F51を開閉するスライド開閉板、F53は同スライド開閉板F52を閉位置になるように付勢するスプリング、F6はバケットコンベヤF4の先端部のリターン部で、ここでバケットF42内の汚泥固化処理物を10m程下方の硬化処理平地面に落下させる。
Kは硬化処理平地から所要の硬化状態の汚泥固化処理物を掘出するシャベルカーを用いた回収作業車、Hは汚泥固化処理物を運送するダンプカーを用いた運送作業車である。
汚泥ピットAには建設現場等から発生する汚泥がトラック・ダンプカーによって運送され、広い汚泥ピットAに投入され、適切な水分管理されて貯えられる。
この汚泥ピットAと近接して設置された混練処理装置Eとの上方には汚泥掘出装置Dの橋形走行クレーン装置D1が前後に移動できるようになっている。又、台車D13及びこれに取付けた回転台座D14とは上部横架部材D11に沿って横行し、汚泥ピットAの所要の場所から汚泥を掘削して混練処理装置Eの投入口E18へ運べるようになっている。
まず、掘出する汚泥の位置x上方に橋形走行クレーン装置D1を汚泥ピットの外側に配置したレールD12を介して前後に移動させ、次に汚泥の位置yの上方位置となるように上部横架部材D11に沿って前記台車D13を移動させる。掘出す汚泥の位置(x,y)の上方に台車D13を移動させた後、掘出するクラムシェルD17の水平回転位相位置にクラムシェルD17を開いて掘出できる位相角度になるように回転台座D14を回転させる。その調整後、回転台座D14のウィンチD15の複数のワイヤD16を繰り出すことで、ワイヤ下端に吊下げた左右一対のクラムシェルD17を油圧シリンダーD18の操作で開いた状態にする。この状態でウィンチD15のワイヤD16を繰り出すと、クラムシェルD17は自重で下降して汚泥に刺し込まれるようになり、次に油圧シリンダーD18を閉方向に作動させることで左右に開いたクラムシェルD17は閉じる方向に回動し、左右のクラムシェルはその間の汚泥を把持するように閉じる。
下方に落下した汚泥は送りコンベヤE22で受け止められて、同送りコンベヤE22によって混練室E1に向けて送られる。
回転ドラムE11の回転によって汚泥・固化材と水とはその内面の掻き上げ羽根E111等の撹拌羽根によって持ち上げ、所定角度で落下すること及び中央部の螺旋羽根撹拌機E14の前後送りによってよく撹拌・混練される。回転ドラムE11でよく混練されると、螺旋羽根撹拌機E14の送り方向をケーシングE140がある排出方向にし、その吐出口E141から排出する。排出された汚泥固化処理物はその下方の搬出コンベヤE23が受け止めて、同搬出コンベヤによって外部へ移動して、搬出コンベヤE23のリターン部から落下させ、このリターン部の下方で待ち受けている1台又は複数台のコンベヤ車FのホッパF5へ移載される。
所定の硬化状態になった所でシャベルカー等回収作業車Kで積み上げた汚泥固化処理物を拾い上げて、トラック車・ダンプカー等運送車に移載して、これらの車両で現場へ運送する。
A 汚泥ピット
B サイロ装置
B1 サイロ本体
B12 スクリューフィーダー(フィーダー)
B121 スクリューフィーダーの駆動モータ
B13 固化材ホース
C 給水装置
C1 水タンク
C12 水ホース
C13 給水バルブ
C131 バルブ駆動モータ
CB コンクリート基礎床
D 汚泥掘出装置
D1 橋形走行クレーン装置
D10 橋形走行クレーン本体
D11 上部横架部材
D12 レール
D13 台車
D14 回転台座
D15 ウィンチ
D16 ワイヤ
D17 クラムシェル
D170 取付ベース
D18 クラムシェル開閉用の油圧シリンダー
D2 汚泥ピットAのディスプレイ
D3 投入操作用ディスプレイ
E 混練処理装置
E1 混練室
E10 室保持フレーム
E101 受柱
E102 ゴム層
E11 回転ドラム
E12 回動装置
E121 転動タイヤ
E122 電動モータ
E123 回動支持部
E111 掻き上げ羽根
E112 前側の固定側壁
E113 後側の固定側壁
E114 ドラム前折端面
E115 ドラム後折端面
E116 排水口
E116a 口縁部
E117 栓体
E117a 雄ねじ
E117b 基端部
E117c 蝶ナット
E14 螺旋羽根撹拌機
E140 ケーシング
E141 吐出口
E15 螺旋羽根
E16 回動装置
E171,172,173 導入管
E1711 スクリューコンベヤ
E18 投入口
E19 シュート
E191 大きな汚泥塊と石を排出する排出扉
E192 排出扉の開閉蝶番
E20 篩
E21 加振機
E22 送りコンベヤ
E23 搬出コンベヤ
E3 油圧ジャッキ
E4 重量計
E5 制御部
F 落下コンベヤ車
F1 走行車体
F11 タイヤ
F2 動力部
F3 運転コンベヤ操作室
F4 バケットコンベヤ
F41 無端コンベヤベルト
F42 バケット
F43 加圧片
F5 ホッパ
F51 ホッパ下方開口
F52 スライド開閉板
F521 開口
F53 スプリング
F6 リターン部
K 回収作業車
H 運送作業車(ダンプカー等)
S 集中操作制御管理室
S1 汚泥掘出装置の操作部
S2 混練処理装置の制御部
S3,S5 汚泥の投入作業用及び落下コンベヤ車Fと搬出コンベヤの移載用ディスプレイ
m 汚泥
m2 固化材
m3 水
ks 硬化処理平地
cm 現場撮影用カメラ
CON 操作盤
Claims (7)
- 土木現場又は建設現場から発生する汚泥に対して、所要重量割合で固化材と水とを混練して、まだ粘性があって未硬化の状態の汚泥固化処理物を製造する汚泥固化製造設備であって、
下記の汚泥ピットAと,サイロ装置Bと,給水装置Cと,汚泥掘出装置Dと,混練処理装置Eと,汚泥固化処理物を運送して硬化処理地で所定高さから落下させて堆積する落下コンベヤ車Fと,硬化処理地に堆積して所定硬度に達した汚泥固化処理物を掘削して回収する回収作業車Kとを近接して配置して汚泥を建設資材として再利用できる有用な汚泥固化処理物の製造を効率化できることを特徴とする、汚泥固化処理物製造設備。
記
建設現場から運送されてくる大量の汚泥を一時貯える汚泥ピットAと、
前記固化材を大量に貯えたサイロ本体からフィーダーによって固化材を切り出して、混練処理装置Eの混練室へ送り込むサイロ装置Bと、
所要水量の水となるように給水バルブを調整して水を混練処理装置Eの混練室に送り込む給水装置Cと、
前記汚泥ピットAに貯えられた汚泥から所要量の汚泥を掘出して混練処理装置Eに送り込む汚泥掘出装置Dと、
前記汚泥掘出装置Dから送られる汚泥を受け入れる投入口と、前記投入口から受け入れた所要量の汚泥と,前記サイロ装置Bのフィーダーから送られる所要量の固化材と,前記給水装置Cから送られる所要量の水とを横向きの回転ドラム内に導入して同回転ドラムを回動装置で回転させてこれらを混練する機能を有する混練室と、同混練室から吐出される混練された汚泥固化処理物を外部へ搬出する搬出コンベヤとを備えた混練処理装置Eと、
自走又は牽引されて走行できる車体に、前記混練処理装置Eの搬出コンベヤから搬出する汚泥固化処理物を一時受け入れて下方排出口を常閉とする開閉弁を底部に付設したホッパと,汚泥固化処理物を所要量収容できるバケットを無端コンベヤ面に所定間隔毎に多数設け且つ往路のコンベヤ面にある前記バケットが上方外方に向けて送られるように傾斜したバケットコンベヤとを配置し、しかも送られる前記バケットが前記ホッパの下方排出口の開閉弁を係動して開状態にして下方排出口から前記ホッパ内の汚泥がバケット内に送られるようにする機構を有し、車体を硬化処理場へ移動させてバケットコンベヤの往路のコンベヤ先端部のリターン部からバケット内の汚泥固化処理物を硬化処理現場の硬化処理平地又は硬化処理が行える崖斜面に落下させることができる落下コンベヤ車Fと、
前記硬化処理現場で所要の硬化状態となった汚泥固化処理物を硬化処理現場から掘出する回収作業車K - 前記汚泥掘出装置Dが、自走できる車体に積み込みバケットを装置し、遠隔無線操作で前記汚泥ピットA内の汚泥を積み込みバケットの操作で掘出して走行して掘出した汚泥を前記混練処理装置Eの投入口へ投入できる積み込みバケットを有する自走でき且つ無線で遠隔操作できるバックホー又はショベルである、請求項1記載の汚泥固化処理物製造設備。
- 前記汚泥掘出装置Dが、汚泥ピットAと混練処理装置Eの間で走行できる橋形走行クレーン本体と,同橋形走行クレーン本体の上部横架部材に沿って左右方向に自在に移動できる台車とを有する橋形走行クレーン装置を設け、同橋形走行クレーン装置の前記台車に水平回転できる回転台座を取付け、同回転台座に装置したウィンチの上下動するワイヤの下端に掘削用クラムシェルを開閉可能に取付け且つ同クラムシェルを開閉させる油圧シリンダーを取付け、遠隔操作で汚泥ピットAに貯えられた汚泥を前記橋形走行クレーン本体の前後走行と,台車の左右横行と,回転台座の回転と,回転台座に取付けたウィンチの作動によるワイヤの巻き上げ繰り出しによるクラムシェルの上下動と,及び油圧シリンダーの作動によるクラムシェルの開閉とにより、汚泥の掘削と把持をして汚泥ピット内の汚泥を混練処理装置Eの投入口まで移動して投下する作業を遠隔操作によってできる装置である、請求項1記載の汚泥固化処理物製造設備。
- 前記混練処理装置Eは、その前記投入口は上方に逆ハ字状に広がったシュートで形成され、同シュートにはシュートに振動を与える加振機が取付け、同シュートの投入口下部に大きな汚泥塊又は石の混入を防ぐ篩を設け、更に前記篩から落下する汚泥を受けて前記混練室内の前記回転ドラム内に運ぶ送りコンベヤが設けられ、同送りコンベヤで送られる汚泥と,更にサイロ装置Bの内部に設けたフィーダーで送られる固化材と,給水装置Cから給水される水をそれぞれ混練室の前記回転ドラムの前側の固定側壁に取付けた導入管を介して回転ドラム内に供給し、前記混練室の前記回転ドラムは内周に掻き上げ羽根を有し、回転ドラムの内部中央部には回動される水平な螺旋羽根撹拌機を複列に設け、混練室の回転ドラム内に送られた汚泥と固化材と水とは回転ドラムの掻き上げ羽根の回転と螺旋羽根撹拌機の螺旋羽根の回転とによって混練されるとともに、回転ドラム内の螺旋羽根撹拌機の後部の筒状ケーシング内部を通って後部の吐出口から排出され、排出された混練された汚泥固化処理物を受け入れて搬出コンベヤで外方に送れる構造である、請求項1〜3いずれか記載の汚泥固化処理物製造設備。
- 前記混練処理装置Eは、前記回転ドラムとその付属機器部材及び回転ドラム内の収容物との合計重量を計測する重量計を有し、まず混練室内に汚泥のみを受け入れた時点とその受け入れる前の混練室の前記重量計の合計の重量値の差分から混練室内の汚泥の重量値を算出し、同汚泥の重量値に対して所定の重量割合の固化材の重量を算定してサイロ本体から算定した固化材の重量を混練室へ送られるように前記フィーダーを制御し、又前記算定の汚泥重量値に対して所定の重量割合の水量を算定して、その算定水量分の水を混練室へ送るように給水装置Cの給水バルブを制御して給水量を制御する制御部を有する、請求項1〜4いずれか記載の汚泥固化処理物製造設備。
- 前記回転ドラムとその付属機器部材及び回転ドラム内の収容物の総重量が負荷されてこれらを支える室保持フレームを、コンクリート基礎床上に立設した複数本の受柱の頂面で載置して支持する構造とし、前記室保持フレームを受柱の頭面より高く持ち上げることができる複数基の油圧ジャッキを設け、重量計測する場合は油圧ジャッキで室保持フレームを受柱の頂面以上に持ち上げて、その時の油圧ジャッキに作用する負荷の総重量をロードセル等の重量計又は油圧の圧力計測値から測る重量計で計測して、コンピュータを用いた前記制御部に重量計の計測値を入力して記憶し、汚泥を回転ドラムへの供給する前後の重量計の総重量の計測値の差分から回転ドラム内の汚泥の重量を算出し、この差分の汚泥重量から所定の重量割合の固化材の供給量、水の供給量を算出して、前記フィーダー及び前記給水バルブを制御して、所定の重量割合で汚泥と固化材と水とを混練するようにした、請求項5記載の汚泥固化処理物製造設備。
- 設備全体の集中操作制御管理室を設け、同集中操作制御管理室に汚泥掘出装置Dと汚泥ピットAの状態の画像を表示できる画像ディスプレイと汚泥掘出装置Dの遠隔操作装置を設け、同画像ディスプレイで前記画像を表示させながら汚泥掘出装置Dの遠隔操作装置を操作して汚泥の掘削と混練処理装置への投入口への投入作業を行えるようにし、又集中操作制御管理室には前記サイロ装置B・給水装置C及び混練処理装置Eの各装置の起動と停止の操作が行える操作盤と混練処理装置Eの前記制御部が設けられ、前記汚泥掘出装置Dによって混練処理装置Eの混練室に受け入れられた汚泥重量を前記重量計で計測し、前記制御部によって計測された前記汚泥重量に対して所定の重量割合の重量を算出してその重量の固化材を混練室へ送り込み、又給水装置Cから計測された前記汚泥重量に対して所定の重量割合の水量を算出してその重量の水を混練室へ送り込み、及び混練処理装置Eの螺旋羽根撹拌機と前記搬出コンベヤの制御によって混練室の汚泥固化処理物の搬出量とを集中的に制御でき、前記集中操作制御管理室で汚泥固化処理物の製造と落下コンベヤ車への出荷の集中管理を可能にした、請求項5又は6記載の汚泥固化処理物製造設備。
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