JP2021053131A - 医療デバイス - Google Patents

医療デバイス Download PDF

Info

Publication number
JP2021053131A
JP2021053131A JP2019179472A JP2019179472A JP2021053131A JP 2021053131 A JP2021053131 A JP 2021053131A JP 2019179472 A JP2019179472 A JP 2019179472A JP 2019179472 A JP2019179472 A JP 2019179472A JP 2021053131 A JP2021053131 A JP 2021053131A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medical device
electrode
tip
electrode portion
base end
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019179472A
Other languages
English (en)
Inventor
拓 周
tuo Shu
拓 周
大久保 到
Itaru Okubo
到 大久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP2019179472A priority Critical patent/JP2021053131A/ja
Publication of JP2021053131A publication Critical patent/JP2021053131A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Surgical Instruments (AREA)

Abstract

【課題】電極部の操作負担を軽減できる医療デバイスを提供する。【解決手段】長尺なシャフト部20と、シャフト部20の先端部に配置され径方向に拡張可能な電極部21と、を有し、シャフト部20は、電極部21の基端部を固定する基端支持部31と、電極部21の先端部を固定する先端支持部41とを有し、基端支持部31を先端支持部41に対し相対的に基端側に向かうように付勢する牽引体70を設けた医療デバイス10である。【選択図】図6

Description

本発明は、生体内に挿入され生体組織に対しアブレーションによる治療を行う医療デバイスに関する。
医療デバイスとして、不可逆電気穿孔法(IRE:Irreversible Electroporation)による治療を行うものが知られている。不可逆電気穿孔法は、非熱性であり、周囲の血管や神経への損傷を抑えることができることから、注目されている。例えば、外科手術での除去が困難ながんに対して、不可逆電気穿孔法を用いて治療を行う医療装置が知られている。
不可逆電気穿孔法を行う医療デバイスは、長尺なシャフトの先端部に径方向に拡張可能な電極部を周方向に沿って複数有している。医療デバイスは、電極部が生体組織に密着した状態で、電極部間に電気を流すことができる。また、シャフトは、電極部の基端部を固定する外側の外管と、外管のルーメンに挿通され、電極部の先端部を固定する内管とを有している。外管と内管が軸方向に沿って互いに摺動可能となっていることで、電極部が拡張、収縮することができる。このような医療デバイスとして、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
特許第6013186号公報
生体内での電極部の拡張、収縮は、術者が外管を内管に対してスライドさせる操作を行うことによりなされる。このため、手技に手間がかかる。また、電極部を拡張させるためにバルーンを用いることもあるが、電極部は、バルーンを拡張させることによって拡張はできるが、バルーンを収縮させてもそれに追従して収縮はしないため、術者による操作が必要である。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、電極部の操作負担を軽減できる医療デバイスを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る医療デバイスは、長尺なシャフト部と、前記シャフト部の先端部に配置され径方向に拡張可能な電極部と、を有し、前記シャフト部は、前記電極部の基端部を固定する基端支持部と、前記電極部の先端部を固定する先端支持部とを有し、前記基端支持部を前記先端支持部に対し相対的に基端側に向かうように付勢する牽引体を設けた。
上記のように構成した医療デバイスは、電極部の基端支持部が牽引体により基端側に向かって付勢されているので、電極部を拡張させた状態で拡張力を解除すると、牽引体の付勢力により電極部を自動的に収縮させることができ、術者の操作負担を軽減できる。
また、前記シャフト部は、前記基端支持部から手元部まで延びる外管と、該外管の内腔に挿通され先端部に前記先端支持部を有する内管と、を有し、前記外管の基端部に前記牽引体が設けられるようにすれば、外管を内管に対して軸方向に移動させる操作を行うことで、電極部を拡張させることができ、外管の操作を止めることで、牽引体の付勢力により電極部を自動的に収縮させることができる。
また、前記牽引体の付勢力は、前記電極部の拡張力より小さく、前記外管と内管の間に生じる摩擦力より大きいようにすれば、牽引体が電極部の拡張を妨げず、かつ、拡張力の解除時には牽引部の付勢力により確実に電極部を収縮させることができる。
また、前記外管は、手動で前記電極部を収縮させるハンドル部を有するようにすれば、牽引体の付勢力で電極部を収縮させられなかった場合に、ハンドル部の操作により電極部を収縮させることができる。
また、前記外管の内管に対する軸方向の移動をロックするロック部を有するようにすれば、電極部を拡張させた状態でシャフト部をロックし、電極部の拡張状態を維持できるようにすることができる。
また、前記牽引体の基端側には、前記外管と内管の間に形成されるルーメンと連通する孔部が設けられるようにすれば、外管と内管の間をプライミングできると共に、手技中に孔部を介して流体を流動させることで、電極部の基端側から流体を供給し、電極部に血栓が付着することを抑制できる。
また、前記牽引体は弾性体により付勢力を発生するようにすれば、簡易な構造で牽引体を医療デバイスに配置できる。
本実施形態における医療デバイスの概略を示す正面図である。 電極部を拡張させた状態の医療デバイスの先端部付近拡大図である。 操作ハンドル部付近の拡大図であって、操作ハンドル部の内部構造を表した図である。 操作ハンドル部の内部構造を図3の紙面方向に見た拡大図である。 回転防止第1部材及び溝部をシャフト部の軸方向と直交する平面で切断した断面図である。 電極部を拡張させた状態における操作ハンドル部付近の拡大図であって、操作ハンドル部の内部構造を表した図である。 シャフト部のうちハンドル部材付近をシャフト部の軸を含む平面で切断した拡大断面図である。 シャフト部のねじれ防止構造の変形例における回転防止第1部材及び溝部をシャフト部の軸方向と直交する平面で切断した断面図である。 シャフト部のねじれ防止構造の変形例における操作ハンドル部付近の拡大図であって、操作ハンドル部の内部構造を表した図である。 図9の状態から電極部を拡張させた状態における操作ハンドル部付近の拡大図であって、操作ハンドル部の内部構造を表した図である。 第1変形例の医療デバイスの先端部付近拡大断面図である。 バルーンを拡張させた状態の第1変形例の医療デバイスの先端部付近拡大断面図である。 第2変形例の医療デバイスの先端部付近拡大正面図である。 バルーンを拡張させた状態の第2変形例の医療デバイスの先端部付近拡大正面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。また、本明細書では、医療デバイス10の生体内腔に挿入する側を「先端」若しくは「先端側」、操作する手元側を「基端」若しくは「基端側」と称することとする。
本実施形態の医療デバイス10は、生体内腔に対し経皮的に挿入され、目的部位の生体組織に接触して電流を印加し、不可逆電気穿孔法を実施するものである。また、医療デバイス10は、高周波焼灼や電気化学療法(Electro−Chemicaltherapy)にも使用することができる。
図1に示すように、医療デバイス10は、長尺管状のシャフト部20の先端部に拡張、収縮可能な電極部21を有し、シャフト部20の基端部に操作ハンドル部22を有している。医療デバイス10は、電極部21に電圧を印加するための接続線12aを長さ方向に沿って有している。接続線12aは、医療デバイス10の外部に設けられる電源部12に接続されている。電源部12は、電極部21に対して電圧を与えることができる。
シャフト部20は、外管30と、その内腔に配置される内管40とを有している。外管30の先端部には、電極部21の基端部を固定する基端支持部31が設けられている。基端支持部31は、外管30とは別体であって外管30の先端部に固定されている。また、基端支持部31は、電極部21の基端部が直接固定された外管30の先端部であってもよい。また、内管40の先端部には、電極部21の先端部を固定する先端支持部41が形成されている。外管30が内管40に対し軸方向において相対的に先端側に向かって移動することで、図2に示すように電極部21は径方向に拡張する。一方、外管30が内管40に対し軸方向において相対的に基端側に向かって移動することで、電極部21は径方向に収縮する。
外管30の基端部及び内管40の基端部は、いずれも操作ハンドル部22内に納められている。外管30のうち、操作ハンドル部22から露出した部分の基端部分には、ハンドル部81及びロック部82を有するハンドル部材80が設けられる。ハンドル部材80については後で詳細に説明する。
外管30と内管40は、ある程度の可撓性を有する材料により形成されるのが好ましい。そのような材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、あるいはこれら二種以上の混合物等のポリオレフィンや、軟質ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が挙げられる。
電極部21は可撓性を有した線状の部材であり、周方向に複数設けられる。図1等では、簡略化のため、電極部21は2本のみ示されているが、実際には電極部21は周方向により多数が設けられる。電極部21間の間隔は、3〜10mmの範囲が望ましいが、この範囲以外であってもよい。また、電極部21は、周方向に不均等に配置されていてもよい。
操作ハンドル部22は、内部が中空状のハウジング部60を有している。ハウジング部60の基端側部分は、術者が手で持って操作するための把持部63である。
図3に示すように、操作ハンドル部22に納められている外管30の基端部には、回転防止第1部材50が固定されている。外管30は、回転防止第1部材50の先端部に固定されており、回転防止第1部材50の基端部には、管状の弾性体で形成された牽引体70の先端部が固定されている。牽引体70は、基端部に連結部71を有し、連結部71で内管40の外周面に固定されている。また、連結部71からは、フラッシュ用管体23が引き出されている。
外管30内に配置される内管40は、回転防止第1部材50内を貫通し、基端部は操作ハンドル部22の基端面部61に固定される。
回転防止第1部材50と共に外管30の内管40に対する回転を防止する回転防止第2部材として機能するハウジング部60は、シャフト部20の軸方向に沿って延在する溝部62を有している。溝部62は、回転防止第1部材50を回動不能に保持する。溝部62には、シャフト部20の軸方向に沿って複数箇所に、外管30や牽引体70を下方から支持する支持部62aが形成されている。
回転防止第1部材50や回転防止第2部材となるハウジング部60は、硬質プラスチックや金属によって形成することができる。
図4に示すように、回転防止第1部材50は、外管30と共に回転可能な同調回転部51を有している。同調回転部51は、上下にそれぞれ突起部55を有し、十字状に形成されている。下側の突起部55は、溝部62内に位置する。また、回転防止第1部材50は、外管30を固定する外管固定部52と、牽引体70を固定する牽引体固定部53と、内管40を挿通させる連通ルーメン54とを有している。
牽引体70の基端部に設けられる連結部71は、基端側の内周面が内管40の外周面に固定されている。また、連結部71は、外管30と内管40との間に形成されるルーメンと連通する孔部72を有している。孔部72は、フラッシュ用管体23と連通し、ハウジング部60の外部に引き出される。フラッシュ用管体23及び孔部72を介して、外管30と内管40の間をプライミングすることができる。また、手技中にフラッシュ用管体23及び孔部72を介して外管30と内管40の間に生理食塩水等の流体を流動させることにより、電極部21の基端部が固定される基端支持部31付近における流体の流動を確保することができる。これにより、電極部21に血栓が付着することを抑制できる。
図5に示すように、回転防止第1部材50は、突起部55によって、シャフト部20の軸方向と直行する断面形状が非円形となっている。溝部62は、両側壁が突起部55の両側に近接しており、回転防止第1部材50の回転を阻止する阻止面62bとなっている。突起部55と阻止面62bの間隔は、0.1〜0.5mmが望ましい。また、突起部55は、溝幅の0.75〜1倍の高さを有していることが望ましい。ただし、回転防止第1部材50が溝部62の延在するほうこうに沿って移動可能であって、阻止面62bによって回動不能となっていれば、それ以外の間隔や高さであってもよい。
阻止面62bにより、回転防止第1部材50は回転防止第2部材であるハウジング部60に対して、シャフト部20の軸方向と直交する平面に沿って回転することができない。外管30は回転防止第1部材50に、内管40とハウジング部60に、それぞれ固定されているので、外管30の内管40に対する回転が阻止され、外管30と内管40との間にねじれが生じることを抑制できる。
電極部21を拡張させると、前述のように、外管30は内管40に対して先端側に向かって相対的に移動する。図6に示すように、外管30が先端側に向かって移動すると、外管30の基端部に固定された回転防止第1部材50も、溝部62に沿って先端側に向かって移動する。この際の摩擦力を低減するため、回転防止第1部材50と溝部62のいずれか一方または両方に、潤滑性コーティングを施す、あるいは潤滑性オイルを塗布してもよい。
回転防止第1部材50の突起部55は、電極部21を最も収縮させた状態において、最も基端側に位置し、電極部21を最も拡張させた状態において、最も先端側に位置する。溝部62は、少なくとも突起部55がシャフト部20の軸方向に沿って移動する範囲に渡って延在する。すなわち、溝部62は、少なくとも電極部21を拡張、収縮させる際の基端支持部31の移動距離に、突起部55の径を加えた長さを有している。これにより、電極部21の収縮時、拡張時のいずれにおいても、外管30と内管40のねじれを抑制できる。
回転防止第1部材50の突起部55は、先端側にさらに移動すると、溝部62に形成された支持部62aに当接する。この支持部62aにより、回転防止第1部材50及び外管30は、それ以上先端側に移動できないように規制される。これによって、電極部21の過拡張を防止できる。すなわち、支持部62aは、回転防止第1部材50の軸方向への移動を規制するストッパ部としても機能する。
外管30が先端側に移動すると、管状の弾性体で形成されている牽引体70は、シャフト部20の軸方向に沿って伸長する。伸長した牽引体70は、外管30を介して電極部21の基端支持部31を先端支持部41に対し相対的に基端側に向かうように付勢する。このため、外管30を先端側に向かって移動させる力がなくなる、あるいは弱くなると、牽引体70は基端支持部31を先端支持部41に対し基端側に移動させ、電極部21を収縮させる。
牽引体70は、電極部21の収縮時において付勢力を発生するように取付けられており、外管30を介して電極部21の基端支持部31を常時付勢する。その付勢力は、電極部21を拡張させる力よりは小さく、外管30と内管40との間に発生する摩擦力よりは大きい。これにより、術者が牽引体70の付勢力に対抗して外管30を先端側に移動させることで、電極部21を拡張させるように操作することができる。一方、術者が牽引体70の付勢力に対抗する力を弱める、あるいはなくすことにより、牽引体70により基端支持部31は基端側に向かって移動し、電極部21は自動的に収縮する。これにより、電極部21を収縮させるための操作を術者が行う必要がなく、医療デバイス10の操作性を向上させることができる。
管状の弾性体である牽引体70は、シリコーンゴム、合成ゴム、スチレンエラストマー、ナイロンエラストマーなどによって形成することができる。また、牽引体70は、必ずしも管状でなくてもよく、例えば、バネであってもよい。牽引体70をバネで構成する場合、材料としてステンレス、銅、プラスチック等を用いることができる。また、牽引体70として、ゴムやエラストマーからなる弾性糸を用いてもよい。
ハンドル部材80は、外管30の外周面に固定されているので、外管30の軸方向への移動と共に移動する。ハンドル部材80は、シャフト部20の径方向に突出するハンドル部81を有しているので、外管30を牽引体70により基端側に移動させることができなかった場合に、術者が手動で外管30を移動させるために使用することができる。このために、ハンドル部81は2cm以上の長さを有していることが望ましい。ハンドル部材80の材料としては、シャフト部20に対する接着性の良好な硬質プラスチックが望ましく、例えばポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)やポリカーボネート等を用いることができる。
図7に示すように、ロック部82は、ハンドル部81に形成された貫通孔81aに挿通されたネジ部材である。ロック部82を回転させることで、ロック部82は貫通孔81aの奥側に進入し、外管30に圧接する。外管30は、ロック部82によって内管40に押し付けられ、これによって、外管30は内管40に対して軸方向に移動不能となり、電極部21の拡張状態が変化しないようにロックすることができる。
ロック部82は、本実施形態ではハンドル部材80に設けているが、ハンドル部材80以外の場所に設けてもよい。また、ロック部82は、外管30と内管40の軸方向への移動を規制できればネジ部材以外であってもよい。例えば、外管30のルーメンに弁体を設けて内管40を挿通し、弁体の先端側には先細状のテーパ面を設け、弁体の基端側には弁体を先端側に移動させる押圧部材を設け、これをロック部としてもよい。この場合、押圧部材を先端側に移動させるように操作することで、弁体がテーパ面に押し付けられて圧縮され、その圧縮力により内管40を軸方向に移動不能とすることができる。
次に、牽引体の変形例について説明する。本例では牽引体として磁石を用いる。図8に示すように、牽引体75は、第1磁石部76と第2磁石部77とを有している。第1磁石部76は、回転防止第1部材50の基端側面に設けられる。また、第2磁石部77は、回転防止第1部材50より基端側に位置し、内管40の外周面に固定される。第1磁石部76と第2磁石部77は、互いに異なる極が対向するように配置される。
外管30に連結された第1磁石部76は、内管40に連結された第2磁石部77に常時引かれるように付勢される。図9に示すように、電極部21が収縮した状態において、牽引体75を構成する第1磁石部76と第2磁石部77は、互いに離隔している。図10に示すように、電極部21が拡張した状態において、牽引体75を構成する第1磁石部76と第2磁石部77は、図9よりも大きく離隔する。図10における牽引体75による付勢力は、電極部21を拡張させる力よりは小さく、外管30と内管40との間に発生する摩擦力よりは大きい。これにより、電極部21を自動的に収縮させることができる。
次に、バルーンを用いた変形例に係る医療デバイス100について説明する。医療デバイス100は、図11に示すように、外管102と内管103を有するシャフト部101の先端部にバルーン104と電極部105とを有している。内管103は、内側の第1管体110と外側の第2管体111とが同心円状に配置された二重管構造となっている。第1管体110の中空内部には、ガイドワイヤを挿通させるガイドワイヤルーメン112が形成される。また、第2管体111の中空内部であって、第1管体110の外側には、バルーン104の拡張用流体を流通させる拡張ルーメン113が形成される。
第1管体110は、第2管体111の先端よりもさらに先端側まで突出している。バルーン104は、基端側端部が第2管体111に固定され、先端側端部が第1管体110に固定されている。これにより、バルーン104の内部が拡張ルーメン113と連通している。拡張ルーメン113を介してバルーン104に拡張用流体を注入することで、バルーン104を拡張させることができる。拡張用流体は気体でも液体でもよく、例えばヘリウムガス、COガス、Oガス、笑気ガス等の気体や、生理食塩水、造影剤、およびその混合剤等の液体を用いることができる。
外管102の先端部には基端支持部115が、内管103の先端部には先端支持部116が、それぞれ設けられている。基端支持部115は、電極部105の基端部を固定するため、周方向に複数の固定孔115aを有している。固定孔115aの数は、電極部105の数に一致し、固定孔115aは、基端支持部115の周方向に均等に配置される。先端支持部116は、電極部105の先端部を固定するため、周方向に複数の収容部116aを有している。収容部116aの数は、電極部105の数に一致し、収容部116aは、先端支持部116の周方向に均等に配置される。
本変形例において、操作ハンドル部22の構造は前述のとおりである。また、バルーン104で電極部105を拡張させる場合、バルーン104が拡張している間は電極105の拡張状態を維持できるので、ロック部82は不要である。
接続線118は、螺旋状に券回されて内管103の第1管体110内に埋設されている。接続線118は第1管体110の先端から先端支持部116内に引き出され、収容部116a内に配置された電極部105の先端部に接続される。
電極部105は、先端側のバルーン接合部105aが、バルーン104の表面に対し接着により接合されている。
バルーン104が拡張すると、図12に示すように、電極部105は径方向に拡張する。電極部105のうち、バルーン接合部105aは、前述のようにバルーン104に接着により接合されているため、バルーン104に支持されて先端から基端に向かって拡径する。バルーン104の最大径部分付近は、バルーン104に支持されて生体組織に密着する。電極部105のうちバルーン104の最大径部分より基端側の部分は、バルーン104に接することなく先端から基端に向かって縮径する。バルーン104を拡張させて電極部105が拡張すると、基端支持部115は先端支持部116に近づくように移動する。これに伴い、外管102も内管103に対し相対的に先端側に向かって移動する。外管102の基端部に接続される牽引体70の付勢力は、バルーン104の拡張力より小さくなるように設定される。これにより、牽引体70がバルーン104による電極部105の拡張を妨げないようにすることができる。
バルーン104を収縮させると、電極部105の基端支持部115は牽引体70の付勢力により基端側に向かって移動する。これにより、電極部105は径方向に収縮する。このように、バルーン104によって電極部105を拡張させる場合に、牽引体70の付勢力により、バルーン104の収縮に追従して電極部105を収縮させることができ、術者の操作負担を軽減できる。
また、電極部105は、バルーン接合部105aにおいてバルーン104に接合されているため、バルーン104が収縮した際に電極部105を収縮できないと、バルーン104の収縮が不完全となる。本例では、牽引体70によって電極部105をバルーン104の収縮に追従して収縮させることができるので、バルーン104の不完全な収縮を防止できる。
次に、バルーンを用いた第2変形例に係る医療デバイス120について説明する。図13に示すように、本変形例では、外管は設けられない。電極部105の基端支持部115の基端側には、牽引体121が直接接続されている。牽引体121の基端部には連結部122が設けられ、内管103に接続される。
図14に示すように、バルーン104の拡張に伴う電極部105の拡張によって、基端支持部115が先端支持部116に近づくように移動すると、基端部が内管103に固定された牽引体121は伸長し、基端支持部115を基端側に向かって付勢する。この付勢力により、バルーン104が収縮した際には、基端支持部115を基端側に向かって移動させ、電極部105を径方向に収縮させることができる。このように、本変形例では、外管を設けることなく、バルーン104によって電極部105を拡張させ、牽引体121によって電極部105を収縮させることができる。
以上のように、本実施形態に係る医療デバイス10は、長尺なシャフト部20と、シャフト部20の先端部に配置され径方向に拡張可能な電極部21と、を有し、シャフト部20は、電極部21の基端部を固定する基端支持部31と、電極部21の先端部を固定する先端支持部41とを有し、基端支持部31を先端支持部41に対し相対的に基端側に向かうように付勢する牽引体70を設けた。このように構成した医療デバイス10は、電極部21の基端支持部31が牽引体70により基端側に向かって付勢されているので、電極部21を拡張させた状態で拡張力を解除すると、牽引体70の付勢力により電極部21を自動的に収縮させることができ、術者の操作負担を軽減できる。
また、シャフト部20は、基端支持部31から手元部まで延びる外管30と、外管30の内腔に挿通され先端部に先端支持部41を有する内管40と、を有し、外管30の基端部に牽引体70が設けられるようにすれば、外管30を内管40に対して軸方向に移動させる操作を行うことで、電極部21を拡張させることができ、外管30の操作を止めることで、牽引体70の付勢力により電極部21を自動的に収縮させることができる。
また、牽引体70の付勢力は、電極部21の拡張力より小さく、外管30と内管40の間に生じる摩擦力より大きいようにすれば、牽引体70が電極部21の拡張を妨げず、かつ、拡張力の解除時には牽引部70の付勢力により確実に電極部21を収縮させることができる。
また、外管30は、手動で電極部21を収縮させるハンドル部81を有するようにすれば、牽引体70の付勢力で電極部21を収縮させられなかった場合に、ハンドル部81の操作により電極部21を収縮させることができる。
また、外管30の内管40に対する軸方向の移動をロックするロック部82を有するようにすれば、電極部21を拡張させた状態でシャフト部20をロックし、電極部21の拡張状態を維持できるようにすることができる。
また、牽引体70の基端側には、外管30と内管40の間に形成されるルーメンと連通する孔部72が設けられるようにすれば、外管30と内管40の間をプライミングできると共に、手技中に孔部72を介して流体を流動させることで、電極部21の基端側から流体を供給し、電極部21に血栓が付着することを抑制できる。
また、牽引体70は弾性体により付勢力を発生するようにすれば、簡易な構造で牽引体70を医療デバイス10に配置できる。
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。上述の実施形態では、外管30と内管40の間のルーメンと連通する孔部72を設けているが、孔部72は必要に応じて設けられるものであって、設けられていなくてもよい。
10 医療デバイス
12 電源部
20 シャフト部
21 電極部
22 操作ハンドル部
30 外管
31 基端支持部
40 内管
41 先端支持部
50 回転防止第1部材
51 同調回転部
52 外管固定部
53 牽引体固定部
54 連通ルーメン
55 突起部
60 ハウジング部
61 基端面部
62 溝部
62a 支持部
62b 阻止面
63 把持部
70 牽引体
71 連結部
72 孔部
80 ハンドル部材
81 ハンドル部
81a 貫通孔
82 ロック部

Claims (7)

  1. 長尺なシャフト部と、
    前記シャフト部の先端部に配置され径方向に拡張可能な電極部と、を有し、
    前記シャフト部は、前記電極部の基端部を固定する基端支持部と、前記電極部の先端部を固定する先端支持部とを有し、
    前記基端支持部を前記先端支持部に対し相対的に基端側に向かうように付勢する牽引体を設けた医療デバイス。
  2. 前記シャフト部は、前記基端支持部から手元部まで延びる外管と、該外管の内腔に挿通され先端部に前記先端支持部を有する内管と、を有し、
    前記外管の基端部に前記牽引体が設けられる請求項1に記載の医療デバイス。
  3. 前記牽引体の付勢力は、前記電極部の拡張力より小さく、前記外管と内管の間に生じる摩擦力より大きい請求項2に記載の医療デバイス。
  4. 前記外管は、手動で前記電極部を収縮させるハンドル部を有する請求項2または3に記載の医療デバイス。
  5. 前記外管の内管に対する軸方向の移動をロックするロック部を有する請求項2〜4のいずれか1項に記載の医療デバイス。
  6. 前記牽引体の基端側には、前記外管と内管の間に形成されるルーメンと連通する孔部が設けられる請求項2〜5のいずれか1項に記載の医療デバイス。
  7. 前記牽引体は弾性体により付勢力を発生する請求項1〜6のいずれか1項に記載の医療デバイス。
JP2019179472A 2019-09-30 2019-09-30 医療デバイス Pending JP2021053131A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019179472A JP2021053131A (ja) 2019-09-30 2019-09-30 医療デバイス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019179472A JP2021053131A (ja) 2019-09-30 2019-09-30 医療デバイス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021053131A true JP2021053131A (ja) 2021-04-08

Family

ID=75271912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019179472A Pending JP2021053131A (ja) 2019-09-30 2019-09-30 医療デバイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021053131A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9833316B2 (en) Trans-apical implant systems, implants and methods
EP2152339B1 (en) Cannula insertion devices, systems, and methods including a compressible member
US20100286688A1 (en) Flexible ablation clamp
CN113613701B (zh) 内部球囊护套
EP3769708B1 (en) Medical device
JPWO2019181612A1 (ja) 医療デバイス
JPWO2019181634A1 (ja) 医療デバイス
EP3520724A1 (en) Medical device and treatment method
JP2021053131A (ja) 医療デバイス
WO2021065871A1 (ja) 医療デバイス
WO2015016139A1 (ja) 腎動脈用ガイディングカテーテル及びその使用方法
JP2015181704A (ja) 治療デバイス
WO2020105210A1 (ja) 医療デバイス
US20220000647A1 (en) Stent delivery apparatus
WO2018047901A1 (ja) 医療デバイスおよび処置方法
JP2018051146A (ja) ダイレータおよび医療システム並びに処置方法
US11446048B2 (en) Tunnel device
JP2017113209A (ja) カテーテル組立体
JPWO2020170755A1 (ja) インサータ、医療用長尺体セットおよびインサータの使用方法
WO2021065872A1 (ja) 医療デバイス
WO2021187153A1 (ja) カテーテル及びカテーテルの電線固定方法
KR102190435B1 (ko) 의료용 천공소작 장치
JP6621695B2 (ja) 医療機器セット
JP2022120367A (ja) カテーテル
WO2018083685A1 (ja) 医療デバイスおよび処置方法