JP2021051562A - 運転支援制御装置、判断結果送信制御装置、運転支援システム、運転支援方法及びプログラム - Google Patents

運転支援制御装置、判断結果送信制御装置、運転支援システム、運転支援方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】車両の運転者が車間距離を適切に判断することを支援する。【解決手段】第一車両が第二車両の周囲をすり抜け困難な状態であるか否かを判定するすり抜け判定部55と、すり抜け判定部55がすり抜け困難な状態であると判定した場合、第一車両が第二車両の周囲をすり抜けしたいことを示す、すり抜け通知を第二車両に送信するすり抜け通知送信制御部としての送信制御部58と、送信制御部58によってすり抜け通知を送信した後、第二車両から、第二車両と第二車両が走行している走行道路との相対的な位置関係を示す情報を含み、第一車両のすり抜けのスペースを確保するための第二車両の移動の可否の移動可否判断結果を取得する移動可否判断結果取得部としての判断結果取得部56と、判断結果取得部56が取得した移動可否判断結果を表示する移動可否判断結果表示制御部としての表示制御部59とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、運転支援制御装置、判断結果送信制御装置、運転支援システム、運転支援方法及びプログラムに関する。
例えば、狭い路地などで車両同士がすれ違いをする場合、地図情報などに基づいて、すれ違いができる場所を表示したりする技術が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
特開平10−086761号公報 特開2006−106945号公報 特開2018−151177号公報
例えば、交差点または分岐車線の入口などにおいて、車間距離を広く取り過ぎている車両があることによって、後方の車両がスムースにすり抜けられないことがある。このような状況において、車両がスムースにすり抜けるためには、各車両の運転者が周辺の状況を確認して、適切な車間距離をとることが望まれる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、車両の運転者が車間距離を適切に判断することを支援することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る運転支援制御装置は、第一車両が第二車両の周囲をすり抜け困難な状態であるか否かを判定するすり抜け判定部と、前記すり抜け判定部がすり抜け困難な状態であると判定した場合、前記第一車両が前記第二車両の周囲をすり抜けしたいことを示す、すり抜け通知を前記第二車両に送信するすり抜け通知送信制御部と、前記すり抜け通知送信制御部によって前記すり抜け通知を送信した後、前記第二車両から、前記第二車両と前記第二車両が走行している走行道路との相対的な位置関係を示す情報を含み、前記第一車両のすり抜けのスペースを確保するための前記第二車両の移動の可否の移動可否判断結果を取得する移動可否判断結果取得部と、前記移動可否判断結果取得部が取得した前記移動可否判断結果を表示する移動可否判断結果表示制御部とを備える。
本発明に係る判断結果送信制御装置は、第一車両から、第二車両の周囲をすり抜けしたいことを示す、すり抜け通知を取得した場合、前記第二車両と前記第二車両が走行している走行道路との相対的な位置関係を示す情報を含み、前記第一車両のすり抜けのスペースを確保するための前記第二車両の移動の可否の移動可否判断結果を示す移動可否判断結果情報を生成する移動可否判断結果情報生成部と、前記移動可否判断結果情報生成部が生成した前記移動可否判断結果情報を前記第一車両へ送信する移動可否判断結果送信制御部とを備える。
本発明に係る運転支援システムは、上記の運転支援制御装置と、上記の判断結果送信制御装置とを備える。
本発明に係る運転支援方法は、第一車両が第二車両の周囲をすり抜け困難な状態であるか否かを判定するすり抜け判定ステップと、前記すり抜け判定ステップによってすり抜け困難な状態であると判定された場合、前記第一車両が前記第二車両の周囲をすり抜けしたいことを示す、すり抜け通知を前記第二車両に送信するすり抜け通知送信制御ステップと、前記第一車両から、前記第二車両の周囲をすり抜けしたいことを示す、すり抜け通知を取得した場合、前記第二車両と前記第二車両が走行している走行道路との相対的な位置関係を示す情報を含み、前記第一車両のすり抜けのスペースを確保するための前記第二車両の移動の可否の移動可否判断結果を示す移動可否判断結果情報を生成する移動可否判断結果情報生成ステップと、前記移動可否判断結果情報生成ステップによって生成された前記移動可否判断結果情報を前記第一車両へ送信する移動可否判断結果送信制御ステップと、前記すり抜け通知送信制御ステップによって前記すり抜け通知を送信した後、前記第二車両から、前記第二車両と前記第二車両が走行している走行道路との相対的な位置関係を示す情報を含み、前記第一車両のすり抜けのスペースを確保するための前記第二車両の移動の可否の移動可否判断結果を取得する移動可否判断結果取得ステップと、前記移動可否判断結果取得ステップによって取得された前記移動可否判断結果を表示する移動可否判断結果表示制御ステップとを含む。
本発明に係るプログラムは、第一車両が第二車両の周囲をすり抜け困難な状態であるか否かを判定するすり抜け判定ステップと、前記すり抜け判定ステップによってすり抜け困難な状態であると判定された場合、前記第一車両が前記第二車両の周囲をすり抜けしたいことを示す、すり抜け通知を前記第二車両に送信するすり抜け通知送信制御ステップと、前記第一車両から、前記第二車両の周囲をすり抜けしたいことを示す、すり抜け通知を取得した場合、前記第二車両と前記第二車両が走行している走行道路との相対的な位置関係を示す情報を含み、前記第一車両のすり抜けのスペースを確保するための前記第二車両の移動の可否の移動可否判断結果を示す移動可否判断結果情報を生成する移動可否判断結果情報生成ステップと、前記移動可否判断結果情報生成ステップによって生成された前記移動可否判断結果情報を前記第一車両へ送信する移動可否判断結果送信制御ステップと、前記すり抜け通知送信制御ステップによって前記すり抜け通知を送信した後、前記第二車両から、前記第二車両と前記第二車両が走行している走行道路との相対的な位置関係を示す情報を含み、前記第一車両のすり抜けのスペースを確保するための前記第二車両の移動の可否の移動可否判断結果を取得する移動可否判断結果取得ステップと、前記移動可否判断結果取得ステップによって取得された前記移動可否判断結果を表示する移動可否判断結果表示制御ステップとをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、車両の運転者が車間距離を適切に判断することを支援することができるという効果を奏する。
図1は、第一実施形態に係る運転支援システムの概略を説明する概略図である。 図2は、第一実施形態に係る第一装置の構成例を示すブロック図である。 図3は、第一実施形態に係る第二装置の構成例を示すブロック図である。 図4は、第一実施形態に係る第一装置が生成した俯瞰映像の一例を示す図である。 図5は、第一実施形態に係る第二装置が生成した俯瞰映像の一例を示す図である。 図6は、第一実施形態に係る第一装置における処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図7は、第一実施形態に係る第二装置における処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図8は、第二実施形態に係る第一装置の構成例を示すブロック図である。 図9は、第三実施形態に係る運転支援システムの概略を説明する概略図である。 図10は、第三実施形態に係る第一装置の構成例を示すブロック図である。 図11は、第三実施形態に係る第一装置における処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図12は、第四実施形態に係る第一装置の構成例を示すブロック図である。 図13は、第四実施形態に係る第一装置が生成した合成俯瞰映像の一例を示す図である。 図14は、第四実施形態に係る第一装置における処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図15は、第五実施形態に係る第二装置の構成例を示すブロック図である。 図16は、第五実施形態に係る第二装置が生成した合成俯瞰映像の一例を示す図である。 図17は、第五実施形態に係る第二装置における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る運転支援制御装置としての制御部50、判断結果送信制御装置としての制御部90、運転支援システム1、運転支援方法及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態により本発明が限定されるものではない。
[第一実施形態]
<運転支援システム1>
図1は、第一実施形態に係る運転支援システム1の概略を説明する概略図である。図2は、第一実施形態に係る第一装置10の構成例を示すブロック図である。図3は、第一実施形態に係る第二装置80の構成例を示すブロック図である。運転支援システム1は、第一車両Vに搭載された運転支援装置としての第一装置10と、第二車両VAに搭載された判断結果送信装置としての第二装置80とを含む。運転支援システム1は、第一車両Vが第二車両VAの周囲をすり抜け困難な状態である場合、第一車両Vの第一装置10から第二車両VAの第二装置80へすり抜けしたいことを示す、すり抜け通知を送信する。第二車両VAの運転者は、すり抜け通知を取得すると、第一車両Vがすり抜けるためのスペース(以下、「すり抜けスペース」という。)を確保するために移動できるか否かを判断する。例えば、第二車両VAの運転者は、前方の車間距離が広い場合、移動してすり抜けスペースを確保することができると判断する。例えば、第二車両VAの運転者は、周囲に移動できる間隔がない場合、移動してすり抜けスペースを確保することが難しいと判断する。運転支援システム1は、第二車両VAの第二装置80から第一車両Vへ、判断結果情報を送信する。
すり抜けとは、第二車両VAと障害物との間を第一車両Vが、速度を落として通り抜けることをいう。例えば、第一車両Vと前方の第二車両VAの周囲との間隔及び第一車両Vと障害物との間隔が、どちらも30cm程度以下である。
本実施形態では、交差点P1において、右折しようとしている第二車両VAの左側方を、第一車両Vがすり抜けしたい場合について説明する。
<第一装置>
第一装置10は、第一車両Vに載置されているものに加えて、可搬型で第一車両Vにおいて利用可能な装置でもよい。第一装置10は、前俯瞰映像用カメラ(撮影部)11と、後俯瞰映像用カメラ(撮影部)12と、左俯瞰映像用カメラ(撮影部)13と、右俯瞰映像用カメラ(撮影部)14と、インターフェース部21と、認識辞書記憶部31と、表示部41と、制御部(運転支援制御装置)50とを有する。
前俯瞰映像用カメラ11は、俯瞰映像用カメラである。前俯瞰映像用カメラ11は、第一車両Vの前方に配置され、第一車両Vの前方を中心とした周辺を撮影する。前俯瞰映像用カメラ11は、例えば、180°程度の撮影範囲を撮影する。撮影範囲は、俯瞰映像100の表示範囲より第一車両Vの前方に広い範囲を含む。前俯瞰映像用カメラ11は、撮影した周辺映像データを制御部50の映像データ取得部51へ出力する。
後俯瞰映像用カメラ12は、俯瞰映像用カメラである。後俯瞰映像用カメラ12は、第一車両Vの後方に配置され、第一車両Vの後方を中心とした周辺を撮影する。後俯瞰映像用カメラ12は、例えば、180°程度の撮影範囲を撮影する。撮影範囲は、俯瞰映像100の表示範囲より第一車両Vの後方に広い範囲を含む。後俯瞰映像用カメラ12は、撮影した周辺映像データを制御部50の映像データ取得部51へ出力する。
左俯瞰映像用カメラ13は、俯瞰映像用カメラである。左俯瞰映像用カメラ13は、第一車両Vの左側方に配置され、第一車両Vの左側方を中心とした周辺を撮影する。左俯瞰映像用カメラ13は、例えば、180°程度の撮影範囲を撮影する。撮影範囲は、俯瞰映像100の表示範囲より第一車両Vの左側方に広い範囲を含む。左俯瞰映像用カメラ13は、撮影した周辺映像データを制御部50の映像データ取得部51へ出力する。
右俯瞰映像用カメラ14は、俯瞰映像用カメラである。右俯瞰映像用カメラ14は、第一車両Vの右側方に配置され、第一車両Vの右側方を中心とした周辺を撮影する。右俯瞰映像用カメラ14は、例えば、180°程度の撮影範囲を撮影する。撮影範囲は、俯瞰映像100の表示範囲より第一車両Vの右側方に広い範囲を含む。右俯瞰映像用カメラ14は、撮影した周辺映像データを制御部50の映像データ取得部51へ出力する。
前俯瞰映像用カメラ11と後俯瞰映像用カメラ12と左俯瞰映像用カメラ13と右俯瞰映像用カメラ14とで、第一車両Vの全方位を撮影する。前俯瞰映像用カメラ11と後俯瞰映像用カメラ12と左俯瞰映像用カメラ13と右俯瞰映像用カメラ14とに限らず、第一車両Vの周辺を撮影する全天周カメラでもよい。
インターフェース部21は、第二車両VAに搭載された第二装置80との間で、情報を送受信するためのインターフェースである。インターフェース部21は、例えば、Wi−Fi(登録商標)または電話等の通信回線などに接続する。本実施形態では、インターフェース部21は、第二車両VAに搭載された第二装置80へ、すれ違い通知を送信する。
認識辞書記憶部31は、例えば、様々な車両の各方向視の形状、大きさ、色などのパターンを照合可能な認識辞書を記憶している。認識辞書記憶部31は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク、ネットワークを介した外部記憶装置などの記憶装置である。
表示部41は、一例としてはナビゲーションシステムを含む他のシステムと共用した表示装置などである。表示部41は、必要なタイミングで、第一車両Vの周辺を確認するためのモニタである。表示部41は、第一車両Vの周辺を確認することができれば、様々な形態をとりうることができる。表示パネルの一例としては、電子ルームミラーを用いたり、インストルメントパネルの機能とすることも可能である。表示部41は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)または有機EL(Organic Electro−Luminescence)ディスプレイなどを含むディスプレイである。表示部41は、運転者から視認容易な位置に配置されている。本実施形態では、表示部41は、第一車両Vの運転者前方の、ダッシュボード、インストルメントパネル、センターコンソールなどに配置されている。表示部41は、制御部50の表示制御部59から出力された映像信号に基づき、第一車両Vの俯瞰映像100または第二車両VAの俯瞰映像150を表示する。
制御部50は、第一車両Vが第二車両VAの周囲をすり抜け困難な状態である場合、第一車両Vが第二車両VAの周囲をすり抜けしたいことを示す、すり抜け通知を第二車両VAの第二装置80へ送信する。制御部50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)または映像処理用プロセッサなどで構成された演算処理装置(制御部)である。制御部50は、図示しない記憶部に記憶されているプログラムをメモリにロードして、プログラムに含まれる命令を実行する。制御部50は、バス50Xに接続された、映像データ取得部51と、車両情報取得部52と、周辺状況認識部(第二車両情報取得部)53と、すり抜け判定部55と、判断結果取得部(移動可否判断結果取得部)56と、俯瞰映像生成部57と、送信制御部(すり抜け通知送信制御部)58と、表示制御部(移動可否判断結果表示制御部)59と、内部メモリである記憶部とが含まれる。制御部50は、一または複数の装置で構成されていてもよい。
映像データ取得部51は、第一車両Vの周辺を撮影した周辺映像データを取得する。より詳しくは、映像データ取得部51は、前俯瞰映像用カメラ11と後俯瞰映像用カメラ12と左俯瞰映像用カメラ13と右俯瞰映像用カメラ14とが出力した周辺映像データを取得する。映像データ取得部51は、取得した周辺映像データを俯瞰映像生成部57に出力する。
車両情報取得部52は、第一車両Vの車速情報を含む車両情報を、CAN(Controller Area Network)または第一車両Vの状態をセンシングする各種センサなどから取得する。車両情報取得部52は、車両情報として、CANまたは各種センサなどから取得した第一車両Vの進行方向の情報を取得する。車両情報取得部52は、取得した車両情報をすり抜け判定部55に出力する。
周辺状況認識部53は、第一車両Vの周辺の第二車両VAの第二車両情報を取得する第二車両情報取得部として機能する。本実施形態では、周辺状況認識部53は、第一車両Vの周辺の状況を認識する。周辺状況認識部53は、映像データ取得部51が取得した周辺映像データに対して、認識辞書記憶部31が記憶している認識辞書を用いたパターンマッチングを行い、第二車両VAを認識する。周辺状況認識部53は、認識した第二車両VAに対してさらに画像認識処理を行い、方向指示器を点灯しているか否かを認識する。周辺状況認識部53は、映像データ取得部51が取得した周辺映像データに対して画像認識処理を行い、走行道路Rの交差点P1を認識する。これらにより、周辺状況認識部53は、走行道路Rの交差点P1において、例えば、第一車両Vの前方において最も近くに位置し、方向指示器を点灯させている右折車または左折車を第二車両VAとして認識する。または、周辺状況認識部53は、走行道路Rの交差点P1において、例えば、第一車両Vの前方において最も近くに位置し、方向指示器を点灯させていない直進車を第二車両VAとして認識する。周辺状況認識部53は、第一車両Vの進路の車線において、認識された第二車両VAの端部と車線の端部との間隔を認識する。周辺状況認識部53は、認識結果を第二車両情報としてすり抜け判定部55に出力する。
周辺状況認識部53は、認識した第二車両VAのナンバープレートの文字、数字、及び記号を読み取って、第二車両VAを識別する第二車両識別情報を認識する。
すり抜け判定部55は、第一車両Vが第二車両VAの周囲をすり抜け困難な状態であるか否かを判定する。すり抜け判定部55は、車両情報取得部52が取得した車両情報と、周辺状況認識部53の認識結果とに基づいて、第一車両Vが第二車両VAの周囲をすり抜け困難な状態であるか否かを判定する。
例えば、すり抜け判定部55は、車両情報と第二車両VAを示す第二車両情報とに基づいて、直進する第一車両Vが、右折車または左折車である第二車両VAの側方をすり抜け困難な状態であるか否かを判定する。より詳しくは、すり抜け判定部55は、車両情報と第二車両情報に基づいて、走行道路Rの交差点P1において、右折車である第二車両VAの左端部と車線の左端部との間隔d1が、第一車両Vの車幅より狭い場合、直進する第一車両Vが第二車両VAの側方をすり抜け困難な状態であると判定する。すり抜け判定部55は、車両情報と第二車両情報に基づいて、走行道路Rの交差点P1において、左折車である第二車両VAの右端部と車線の右端部との間隔が、第一車両Vの車幅より狭い場合、第一車両Vが第二車両VAの側方をすり抜け困難な状態であると判定する。
例えば、すり抜け判定部55は、車両情報と第二車両情報とに基づいて、左折する第一車両Vが、直進車または右折車である第二車両VAの側方をすり抜け困難な状態であるか否かを判定する。より詳しくは、すり抜け判定部55は、車両情報と第二車両情報に基づいて、走行道路Rの交差点P1において、直進車または右折車である第二車両VAの左端部と車線の左端部との間隔d1が、第一車両Vの車幅より狭い場合、第一車両Vが第二車両VAの側方をすり抜け困難な状態であると判定する。
判断結果取得部56は、すり抜け通知を送信した後、第二車両VAから、第二車両VAと第二車両VAが走行している走行道路Rとの相対的な位置関係を示す情報を含み、第一車両Vのすり抜けのスペースを確保するための第二車両VAの移動の可否の移動可否判断結果(以下、「判断結果」という。)を取得する。本実施形態では、判断結果取得部56は、すり抜け通知を送信した後、すり抜け通知の送信先である第二装置80から、第二車両VAがすり抜けスペースを確保することができないことを示す情報である判断結果情報を取得する。本実施形態では、判断結果取得部56は、第二装置80から、判断結果情報として、第二車両VAの俯瞰映像150を取得する。
俯瞰映像生成部57は、映像データ取得部51で取得した周辺映像データに視点変換処理及び合成処理を行い、第一車両Vから所定の表示範囲を表示する俯瞰映像100を生成する。俯瞰映像生成部57は、生成した俯瞰映像100を送信制御部58及び表示制御部59に出力する。俯瞰映像生成部57は、視点変換処理部571と、切出処理部572と、合成処理部573とを有する。
視点変換処理部571は、映像データ取得部51で取得した周辺映像データに対して、第一車両Vの上方から見下ろすように視点変換処理を行う。より詳しくは、視点変換処理部571は、前俯瞰映像用カメラ11と後俯瞰映像用カメラ12と左俯瞰映像用カメラ13と右俯瞰映像用カメラ14とで撮影した周辺映像データに基づいて、視点変換処理を行った映像を生成する。視点変換処理の方法は、公知のいずれの方法でもよく、限定されない。視点変換処理部571は、視点変換処理を行った周辺映像データを切出処理部572に出力する。
切出処理部572は、視点変換処理を行った周辺映像データから所定の範囲の映像を切出す切出処理を行う。どの範囲を切出範囲とするかは、あらかじめ登録され記憶されている。本実施形態では、切出範囲は、第一車両Vが3.8m程度の道路を走行しているときに、道幅を確認可能な範囲である。切出範囲は、例えば、第一車両Vから2m程度の範囲を含む。切出処理部572は、切出処理を行った映像の映像データを合成処理部573に出力する。
合成処理部573は、切出処理を行った映像データを合成する合成処理を行う。合成処理部573は、合成した映像に車両アイコン110を表示した俯瞰映像100を生成する。
図4を用いて、俯瞰映像100について説明する。図4は、第一実施形態に係る第一装置10で生成した俯瞰映像100の一例を示す図である。俯瞰映像100は、第一車両Vから2m程度の範囲を表示する。俯瞰映像100は、中央部に位置する車両アイコン110を含む。車両アイコン110は、第一車両Vの車幅と走行道路Rの道幅との相対的な関係と、第一車両Vの位置と向きとを示す。車両アイコン110は、前後方向を俯瞰映像100の前後方向と平行にして、中央部に配置されている。
送信制御部58は、第一車両Vがすり抜けるために、すり抜けスペースを確保してもらいたい相手車両に、第一車両Vが第二車両VAの周囲をすり抜けしたいことを示す、すり抜け通知を送信する。本実施形態では、送信制御部58は、周辺状況認識部53の認識結果に基づいて、すり抜け通知を、認識した第二車両識別情報に対応する第二車両VAに搭載された第二装置80へ送信する。
すり抜け通知は、例えば「後方の車両がすり抜けしたいので、車間距離をつめてもらえませんか?」といった文字情報でもよい。すり抜け通知は、第一車両Vの車幅と、走行道路Rの道幅とを示す情報を含んでもよい。すり抜け通知は、俯瞰映像100でもよい。すり抜け通知は、例えば、第一車両Vの俯瞰映像100に、上記の文字情報を合成した映像または画像でもよい。本実施形態では、すり抜け通知は、第一車両Vの俯瞰映像100に、上記の文字情報を合成した映像である。
表示制御部59は、俯瞰映像生成部57が生成した俯瞰映像100を表示部41に表示させる。
表示制御部59は、判断結果取得部56が取得した判断結果を表示する。本実施形態では、表示制御部59は、判断結果取得部56が取得した、第二車両VAの俯瞰映像150を表示部41に表示させる。表示制御部59によって、第二車両VAの俯瞰映像150が表示される際に、図示しないスピーカなどを介して、第二車両VAの俯瞰映像150を表示していることを音声によって報知することが好ましい。
<第二装置>
第二装置80は、第二車両VAに載置されているものに加えて、可搬型で第二車両VAにおいて利用可能な装置でもよい。第二装置80は、インターフェース部81と、前俯瞰映像用カメラ(撮影部)82と、後俯瞰映像用カメラ(撮影部)83と、左俯瞰映像用カメラ(撮影部)84と、右俯瞰映像用カメラ(撮影部)85と、操作部86と、表示部87と、制御部(判断結果送信制御装置)90とを有する。
インターフェース部81は、第一装置10との間で、情報を送受信するためのインターフェースである。インターフェース部81は、例えば、Wi−Fiまたは電話等の通信回線などに接続する。インターフェース部81は、第一装置10から、すり抜け通知を受信する。インターフェース部81は、第一装置10へ、判断結果として、第二車両VAの俯瞰映像150を含む判断結果情報を送信する。
前俯瞰映像用カメラ82は、第二車両VAの前方に配置され、第二車両VAの前方を中心とした周辺を撮影する。前俯瞰映像用カメラ82は、前俯瞰映像用カメラ11と同様の機能を有する。前俯瞰映像用カメラ82は、撮影した周辺映像データを制御部90の映像データ取得部92へ出力する。
後俯瞰映像用カメラ83は、第二車両VAの後方に配置され、第二車両VAの後方を中心とした周辺を撮影する。後俯瞰映像用カメラ83は、後俯瞰映像用カメラ12と同様の機能を有する。後俯瞰映像用カメラ83は、撮影した周辺映像データを制御部90の映像データ取得部92へ出力する。
左俯瞰映像用カメラ84は、第二車両VAの左側方に配置され、第二車両VAの左側方を中心とした周辺を撮影する。左俯瞰映像用カメラ84は、左俯瞰映像用カメラ13と同様の機能を有する。左俯瞰映像用カメラ84は、撮影した周辺映像データを制御部90の映像データ取得部92へ出力する。
右俯瞰映像用カメラ85は、第二車両VAの右側方に配置され、第二車両VAの右側方を中心とした周辺を撮影する。右俯瞰映像用カメラ85は、右俯瞰映像用カメラ14と同様の機能を有する。右俯瞰映像用カメラ85は、撮影した周辺映像データを制御部90の映像データ取得部92へ出力する。
前俯瞰映像用カメラ82と後俯瞰映像用カメラ83と左俯瞰映像用カメラ84と右俯瞰映像用カメラ85とで、第二車両VAの全方位を撮影する。前俯瞰映像用カメラ82と後俯瞰映像用カメラ83と左俯瞰映像用カメラ84と右俯瞰映像用カメラ85とに限らず、第二車両VAの周辺を撮影する全天周カメラでもよい。
操作部86は、第二車両VAがすり抜けスペースを確保することができるか否かの判断結果を入力する入力操作を受付可能である。より詳しくは、例えば、第二車両VAの運転者は、表示部87に表示された、第二車両VAの俯瞰映像150などを確認して、第二車両VAがすり抜けスペースを確保することができないと判断した場合、操作部86を介して、判断結果の入力操作を行う。例えば、第二車両VAの運転者は、第二車両VAがすり抜けスペースを確保することができると判断した場合、操作部86を介して、判断結果の入力操作を行ってもよいし、入力操作を行わずに、すり抜けスペースを確保する運転動作を行ってもよい。本実施形態では、すり抜けスペースを確保することができると判断した場合、すり抜けスペースを確保することができないと判断した場合、どちらの場合も判断結果を入力するものとする。操作部86は、受け付けた入力操作を示す操作情報を制御部90の操作受付部94へ出力する。
表示部87は、一例としてはナビゲーションシステムを含む他のシステムと共用した表示装置などである。表示部87は、制御部90の表示制御部98から出力された映像信号に基づき、第二装置80の俯瞰映像150を表示する。表示部87は、制御部90の表示制御部98から出力された映像信号に基づき、第一装置10から受信した第一車両Vの俯瞰映像100を表示してもよい。
制御部90は、例えば、CPUまたは映像処理用プロセッサなどで構成された演算処理装置(制御部)である。制御部90は、図示しない記憶部に記憶されているプログラムをメモリにロードして、プログラムに含まれる命令を実行する。制御部90は、バス90Xに接続された、すり抜け通知取得部91と、映像データ取得部92と、俯瞰映像生成部(移動可否判断結果情報生成部)93と、操作受付部94と、表示制御部98と、送信制御部(移動可否判断結果送信制御部)99と、内部メモリである図示しない記憶部とが含まれる。制御部90は、一または複数の装置で構成されていてもよい。
すり抜け通知取得部91は、すり抜けをしたい相手車両から、すり抜け通知を取得する。本実施形態では、すり抜け通知取得部91は、相手車両である第一車両Vの第一装置10から、すり抜け通知として、第一車両Vの俯瞰映像100を含む情報を取得する。すり抜け通知取得部91は、取得した俯瞰映像100を含む情報を表示制御部98に出力してもよい。
映像データ取得部92は、第二車両VAの周辺を撮影した周辺映像データを取得する。より詳しくは、映像データ取得部92は、前俯瞰映像用カメラ82と後俯瞰映像用カメラ83と左俯瞰映像用カメラ84と右俯瞰映像用カメラ85とが出力した周辺映像データを取得する。映像データ取得部92は、取得した周辺映像データを俯瞰映像生成部93に出力する。
俯瞰映像生成部93は、判断結果情報を生成する判断結果情報生成部としての機能を有する。より詳しくは、俯瞰映像生成部93は、すり抜け通知を取得した場合、第二車両VAと走行道路Rとの相対的な位置関係を示す情報を含み、第一車両Vのすり抜けのスペースを確保するための第二車両VAの移動の可否の判断結果を示す判断結果情報を生成する。本実施形態では、俯瞰映像生成部93は、第二車両VAと走行道路Rとの相対的な位置関係を示す情報を含む、俯瞰映像150を生成する。本実施形態では、俯瞰映像生成部93は、映像データ取得部92で取得した周辺映像データに視点変換処理及び合成処理を行い、第二車両VAから所定の表示範囲を表示する俯瞰映像150を、判断結果情報として生成する。俯瞰映像生成部93は、生成した俯瞰映像150を送信制御部99及び表示制御部98に出力する。俯瞰映像生成部93は、視点変換処理部931と、切出処理部932と、合成処理部933とを有する。
視点変換処理部931は、映像データ取得部92で取得した周辺映像データに対して、第二車両VAの上方から見下ろすように視点変換処理を行う。視点変換処理部931は、視点変換処理部571と同様の処理を行う。視点変換処理部931は、視点変換処理を行った周辺映像データを切出処理部932に出力する。
切出処理部932は、切出処理部572と同様の処理を行う。切出処理部932は、切出処理を行った映像の映像データを合成処理部933に出力する。
合成処理部933は、合成処理部573と同様の処理を行う。合成処理部933は、合成した映像に車両アイコン160を表示した俯瞰映像150を生成する。
図5を用いて、俯瞰映像150について説明する。図5は、第一実施形態に係る第二装置80で生成した俯瞰映像150の一例を示す図である。俯瞰映像150は、中央部に位置する車両アイコン160を含む。俯瞰映像150は、第二車両VAの周囲において、第二車両VAがすり抜けスペースを確保するために移動できる間隔の有無を確認可能である。
操作受付部94は、操作部86が受け付けた、判断結果の入力操作の操作情報を取得する。例えば、操作受付部94は、判断結果の入力操作を示す操作情報を取得して制御信号を出力する。
表示制御部98は、第二車両VAの俯瞰映像150を表示部87に表示させる。表示制御部98によって、第一装置10からすり抜け通知を取得した後に、第二車両VAの俯瞰映像150を表示する際に、図示しないスピーカなどを介して、第一装置10からすり抜け通知を取得したことを音声によって報知することが好ましい。
表示制御部98は、第一装置10から取得したすり抜け通知を表示部87に表示させてもよい。本実施形態では、表示制御部98は、取得した俯瞰映像100を含む情報を表示部87に表示させてもよい。表示制御部98によって、第一装置10から取得した俯瞰映像100を含む情報が表示される際に、図示しないスピーカなどを介して、第一装置10からすり抜け通知を取得したこと、及び、第一装置10から取得した俯瞰映像100を表示していることを音声によって報知することが好ましい。
送信制御部99は、すり抜け通知の送信元である第一車両Vへ、判断結果情報を送信する。
判断結果情報は、第二車両VAが移動して、すり抜けスペースを確保することができるか否かの判断結果と、第二車両VAの俯瞰映像150とを含む。判断結果情報は、すり抜けスペースを確保することができると判断した場合、例えば「すり抜けのためのスペースを確保します」といった文字情報でもよい。判断結果情報は、すり抜けスペースを確保することができないと判断した場合、例えば「すり抜けのためのスペースを確保することができません」といった文字情報でもよい。判断結果情報は、第二車両VAの車幅と、走行道路Rの道幅とを示す情報を含んでもよい。判断結果情報は、例えば、第二車両VAの俯瞰映像150に、上記の文字情報を合成した映像または画像でもよい。
<第一装置における情報処理>
次に、図6を用いて、第一装置10の制御部50における処理の流れについて説明する。図6は、第一実施形態に係る第一装置10における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
運転支援システム1が起動されると、第一車両Vが動作している間、第一装置10の前俯瞰映像用カメラ11と後俯瞰映像用カメラ12と左俯瞰映像用カメラ13と右俯瞰映像用カメラ14とが第一車両Vの周辺を撮影する。第一装置10の制御部50は、映像データ取得部51によって周辺映像データを取得して、周辺状況認識部53によって第一車両Vの周辺の状況を認識する。制御部50は、車両情報取得部52によって車両情報を取得する。
制御部50は、すり抜け判定部55によって、第一車両Vが第二車両VAの周囲をすり抜け困難な状態であるか否かを判定する(ステップS101)。例えば、すり抜け判定部55によって、車両情報取得部52が取得した車両情報と、周辺状況認識部53の認識結果とに基づいて、第一車両Vが第二車両VAの側方をすり抜け困難な状態であると判定した場合(ステップS101でYes)、ステップS102へ進む。例えば、すり抜け判定部55によって、車両情報取得部52が取得した車両情報と、周辺状況認識部53の認識結果とに基づいて、第一車両Vが第二車両VAの側方をすり抜け困難な状態であると判定しない場合(ステップS101でNo)、ステップS101の処理を再度実行する。
第一車両Vが第二車両VAの側方をすり抜け困難な状態であると判定した場合(ステップS101でYes)、制御部50は、送信制御部58によって、すり抜け通知を第二車両VAへ送信する(ステップS102)。本実施形態では、すり抜け通知は、第一車両Vの俯瞰映像100に、「後方の車両がすり抜けしたいので、すり抜けのためのスペースを確保してもらえませんか?」との文字情報を合成した映像である。制御部50は、ステップS103へ進む。
制御部50は、すり抜け通知の送信先である第二装置80から判断結果情報を取得したか否かを判定する(ステップS103)。判断結果取得部56によって、判断結果情報として、第二車両VAの俯瞰映像150を取得した場合(ステップS103でYes)、ステップS104へ進む。判断結果取得部56によって、判断結果情報として、第二車両VAの俯瞰映像150を取得していない場合(ステップS103でNo)、処理を終了する。
制御部50は、表示制御部59によって、判断結果情報として取得した、第二車両VAの俯瞰映像150を表示部41に表示する(ステップS104)。第一車両Vの運転者は、表示部41に表示された、第二車両VAの俯瞰映像150を確認する。そして、第一車両Vの運転者は、第二車両VAの運転者の判断結果と、第二車両VAの周囲のスペースを確認する。制御部50は、ステップS105へ進む。
制御部50は、俯瞰映像表示を終了するか否かを判定する(ステップS105)。より詳しくは、制御部50は、周辺状況認識部53の認識結果に基づいて、第二車両VAが認識されなくなった場合、俯瞰映像表示を終了すると判定して(ステップS105でYes)、処理を終了する。例えば、第一車両Vが第二車両VAをすり抜けた場合などには、第二車両VAが認識されなくなる。または、制御部50は、俯瞰映像表示を開始してから所定時間が経過した場合、または、すれ違い通知の送信から所定時間が経過した場合、俯瞰映像表示を終了すると判定して(ステップS105でYes)、処理を終了する。制御部50は、周辺状況認識部53の認識結果に基づいて、第二車両VAが認識されている場合、俯瞰映像表示を終了しないと判定して(ステップS105でNo)、ステップS105の処理を再度実行する。または、制御部50は、俯瞰映像表示を開始してから所定時間が経過していない場合、または、すれ違い通知の送信から所定時間が経過していない場合、俯瞰映像表示を終了しないと判定して(ステップS105でNo)、ステップS105の処理を再度実行する。
<第二装置における情報処理>
次に、図7を用いて、第二装置80の制御部90における処理の流れについて説明する。図7は、第一実施形態に係る第二装置80における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
運転支援システム1が起動されると、第二車両VAが動作している間、第二装置80の前俯瞰映像用カメラ82と後俯瞰映像用カメラ83と左俯瞰映像用カメラ84と右俯瞰映像用カメラ85とが第二車両VAの周辺を撮影する。第二装置80の制御部90は、映像データ取得部92によって周辺映像データを取得する。
制御部90は、第一装置10からすり抜け通知を取得したか否かを判定する(ステップS201)。すり抜け通知取得部91によって、すり抜け通知を取得した場合(ステップS201でYes)、ステップS202へ進む。すり抜け通知取得部91によって、すり抜け通知を取得していない場合(ステップS201でNo)、ステップS201の処理を再度実行する。
すり抜け通知を取得した場合(ステップS201でYes)、制御部90は、俯瞰映像生成部93によって、第二車両VAの俯瞰映像150を生成する(ステップS202)。制御部90は、ステップS203へ進む。
制御部90は、表示制御部98によって、第二車両VAの俯瞰映像150を表示部87に表示させる(ステップS203)。制御部90は、図示しないスピーカを介して、すり抜け通知を取得したこと、及び、第二車両VAの俯瞰映像150を表示していることを音声によって報知する。第二車両VAの運転者は、表示部87に表示された俯瞰映像150を確認する。そして、第二車両VAの運転者は、第二車両VAがすり抜けスペースを確保することができるか否かを判断して、操作部86を介して判断結果を入力する。なお、第二車両VAの俯瞰映像150に代えて、第一車両Vから取得した俯瞰映像100を表示させてもよい。制御部90は、ステップS204へ進む。
制御部90は、操作受付部94によって、第二車両VAがすり抜けスペースを確保することができるか否かの判断結果の入力操作の入力操作情報を取得する(ステップS204)。制御部90は、ステップS205へ進む。
制御部90は、送信制御部99によって、すり抜け通知の送信元である第一車両Vへ、判断結果として、第二車両VAの俯瞰映像150を含む判断結果情報を送信する(ステップS205)。本実施形態では、判断結果情報は、第二車両VAの俯瞰映像150に、例えば「すり抜けのためのスペースを確保します」との文字情報を合成した映像である。または、判断結果情報は、第二車両VAの俯瞰映像150に、例えば「すり抜けのためのスペースを確保することができません」との文字情報を合成した映像である。制御部90は、ステップS206へ進む。
制御部90は、俯瞰映像表示を終了するか否かを判定する(ステップS206)。より詳しくは、制御部90は、俯瞰映像表示を開始してから所定時間が経過した場合、または、判断結果の入力操作から所定時間が経過した場合、俯瞰映像表示を終了すると判定して(ステップS206でYes)、処理を終了する。制御部90は、俯瞰映像表示を開始してから所定時間が経過していない場合、または、判断結果の入力操作から所定時間が経過していない場合、俯瞰映像表示を終了しないと判定して(ステップS206でNo)、ステップS206の処理を再度実行する。
<効果>
上述したように、本実施形態では、第一車両Vが第二車両VAの周囲をすり抜け困難な状態である場合、第一車両Vに搭載された第一装置10は、第二車両VAの周囲をすり抜けしたいことを示す、すり抜け通知を第二車両VAに搭載された第二装置80へ送信する。すり抜け通知を取得した第二車両VAの運転者は、第二車両VAがすり抜けスペースを確保することができるか否かを判断する。第二車両VAに搭載された第二装置80は、すり抜けスペースを確保することができるか否かの判断結果を示す判断結果情報として、生成した俯瞰映像150を、第一車両Vに搭載された第一装置10へ送信する。本実施形態によれば、第一車両Vの運転者は、第二車両VAの運転者の判断結果と、第二車両VAの周囲のスペースを確認することができる。このようにして、本実施形態によれば、第一車両Vが第二車両VAの周囲をすり抜け困難な状態である場合、双方の車両の運転者の意志の疎通を支援することができる。本実施形態によれば、双方の車両の運転を支援することができる。このようにして、本実施形態によれば、スムースな交通を支援することができる。
[第二実施形態]
図8を参照しながら、本実施形態に係る運転支援システム1Aについて説明する。図8は、第二実施形態に係る第一装置10Aの構成例を示すブロック図である。運転支援システム1Aは、基本的な構成は第一実施形態の運転支援システム1と同様である。第一装置10Aは、制御部50Aが周辺状況認識部53に代わって周辺状況情報取得部(第二車両情報取得部)53Aを有する点と、インターフェース部21Aとすり抜け判定部55Aとが第一実施形態と異なる。
インターフェース部21Aは、周辺状況情報取得部53Aが、第一車両Vの周辺に存在する第二車両VAの情報を含む周辺状況情報を取得するための情報源に接続するインターフェースである。インターフェース部21Aは、第二車両VAに設置された第二装置80との車車間通信、または、路上に設置された図示しない路上装置との路車間通信を行うインターフェースである。本実施形態では、インターフェース部21Aは、第二車両VAに搭載された第二装置80から、第一車両Vの周辺に存在する第二車両VAの情報を含む周辺状況情報を取得する。
周辺状況情報取得部53Aは、第一車両Vの周辺の第二車両VAの第二車両情報を取得する第二車両情報取得部として機能する。周辺状況情報取得部53Aは、第一車両Vの周辺に存在する第二車両VAの情報を含む周辺状況情報を取得する。周辺状況情報取得部53Aが取得する第二車両VAの情報は、第二車両VAの現在位置情報、第二車両VAの形状及び大きさを示す情報を含む。本実施形態では、周辺状況情報取得部53Aは、第二車両VAに設置された第二装置80との車車間通信、または、路上装置との路車間通信によって、周辺状況情報を取得する。
すり抜け判定部55Aは、周辺状況情報取得部53Aが取得した周辺状況情報に基づいて、走行道路Rの交差点P1において、第二車両VAの端部と車線の端部との間隔が、第一車両Vの車幅より狭い場合、第一車両Vが第二車両VAの周囲をすり抜け困難な状態であると判定する。
<効果>
上述したように、本実施形態によれば、第二装置80との車車間通信、または、路上装置との路車間通信によって取得した周辺状況情報に基づいて、第一車両Vが第二車両VAの周囲をすり抜け困難な状態であるか否かを判定することができる。
[第三実施形態]
図9ないし図11を参照しながら、本実施形態に係る運転支援システム1Bについて説明する。図9は、第三実施形態に係る運転支援システム1Bの概略を説明する概略図である。図10は、第三実施形態に係る第一装置10Bの構成例を示すブロック図である。図11は、第三実施形態に係る第一装置10Bにおける処理の流れの一例を示すフローチャートである。第一装置10Bは、さらに通知生成部60Bを有する点と、すり抜け判定部55Bと送信制御部58Bとが第一実施形態と異なる。
本実施形態では、分岐車線R2の入口P2において、第一車両Vが走行車線R1から分岐車線R2へ進入しようとした際に、走行車線R1上に位置する第二車両VAの後方を、第一車両Vがすり抜けしたい場合について説明する。運転支援システム1Bは、第一車両Vに搭載された運転支援装置としての第一装置10Bと、第二車両VAに搭載された第二装置80と、第二車両VAの先行車両である第二車両VAに搭載された第二装置80とを含む。
すり抜け判定部55Bは、判断結果取得部56が取得した判断結果に基づいて、第一車両Aの第二車両VAの後方をすり抜け困難な状態が解消されたか否かを判定する。すり抜け判定部55Bは、送信制御部58Bによってすり抜け通知を送信した後、第一車両Vが第二車両VAの後方をすり抜けることができるか否かを判定する。より詳しくは、すり抜け判定部55Bは、第二車両VAから取得した判断結果情報が、第二車両VAとの車間距離をつめることができないことを示す場合、すり抜けることができないと判定する。すり抜け判定部55Bは、第二車両VAから取得した判断結果情報が、第二車両VAとの車間距離をつめることができることを示す場合、すり抜けることができると判定する。
通知生成部60Bは、第二車両VAの先行車両である第二車両VAに送信する、第二すり抜け通知を生成する。
第二すり抜け通知は、第二車両VAの後方において、第一車両Vがすり抜けを行いたい旨を示す情報を含む。第二すり抜け通知は、第二車両VAに対して、前方の車間距離をつめて、すり抜けスペースを確保することに協力してほしい旨を示す情報を含む。第二すり抜け通知は、例えば「後方の車両がすり抜けしたいので、前方の車間距離をつめてもらえませんか?」といった文字情報でもよい。第二すり抜け通知は、第一車両Vの車幅と、第二車両VAの後側の右端部と分岐車線R2の入口P2との間隔d2とを示す情報を含んでもよい。第二すり抜け通知は、俯瞰映像100を含んでもよい。第二すり抜け通知は、俯瞰映像100に加えて、第二車両VAの俯瞰映像150を送信してもよい。第二すり抜け通知は、例えば、第一車両Vの俯瞰映像100に、上記の文字情報を合成した映像または画像でもよい。
送信制御部58Bは、通知生成部60Bが生成した第二すり抜け通知を、第二車両VAの第二装置80へ送信する。
次に、図11を用いて、運転支援システム1Bの制御部50Bにおける処理の流れについて説明する。ステップS111ないしステップS115の処理は、図6に示すフローチャートのステップS101ないしステップS105と同様の処理を行う。
俯瞰映像表示を終了しないと判定した場合(ステップS115でNo)、制御部50Bは、すり抜け判定部55Bによって、第二車両VAから取得した判断結果情報が、第二車両VAとの車間距離をつめることができないことを示すか否かを判定する(ステップS116)。より詳しくは、すり抜け判定部55Bによって、第二車両VAから取得した判断結果情報が、第二車両VAとの車間距離をつめることができないことを示すと判定する場合(ステップS116でYes)、ステップS117へ進む。すり抜け判定部55Bによって、第二車両VAから取得した判断結果情報が、第二車両VAとの車間距離をつめることができないことを示すと判定しない場合(ステップS116でNo)、ステップS115の処理を再度実行する。
第二車両VAから取得した判断結果情報が、第二車両VAとの車間距離をつめることができないことを示すと判定する場合(ステップS116でYes)、通知生成部60Bは、第二車両VAの先行車両である第二車両VAの第二装置80に送信する第二すり抜け通知を生成する(ステップS117)。
制御部50Bは、送信制御部58Bによって、第二すり抜け通知を第二車両VAの第二装置80へ送信する(ステップS118)。制御部50Bは、ステップS113の処理を再度実行する。
第二車両VAでは、運転者が、第二すり抜け通知に含まれる第一車両Vの俯瞰映像100、第二車両VAの俯瞰映像150、または、第二車両VAの俯瞰映像150を確認して、第二車両VAの前方の車間距離をつめることができるか否かを判断する。そして、第二車両VAの第二装置80から、判断結果情報を、第二すり抜け通知の送信元である第一装置10Bへ送信する。このような処理を、第一車両Vがすり抜けることができるまで、順番に第二車両VAの前の車両へ行ってもよい。
<効果>
上述したように、本実施形態では、第二車両VAから取得した判断結果情報が、第二車両VAとの車間距離をつめることができないことを示すと判定された場合、第二車両VAの先行車両である第二車両VAに第二すり抜け通知を送信することができる。本実施形態によれば、第二すり抜け通知を取得した第二車両VAの運転者は、第一車両Vのすり抜けのために、前方の車間距離をつめることができるか否かを判断することができる。このようにして、本実施形態によれば、スムースな交通を支援することができる。
[第四実施形態]
図12ないし図14を参照しながら、本実施形態に係る運転支援システム1Cについて説明する。図12は、第四実施形態に係る第一装置10Cの構成例を示すブロック図である。図13は、第四実施形態に係る第一装置10Cが生成した合成俯瞰映像200の一例を示す図である。図14は、第四実施形態に係る第一装置10Cにおける処理の流れの一例を示すフローチャートである。第一装置10Cは、第二合成処理部61Cを有する点と、表示制御部59Cとが第一実施形態と異なる。俯瞰映像生成部57Cの第一合成処理部573Cは、俯瞰映像生成部57の合成処理部573と同様に構成されている。
第二合成処理部61Cは、第一車両Vの俯瞰映像100と、第二車両VAから取得した俯瞰映像150とを合成した合成俯瞰映像200を生成する。例えば、第二合成処理部61Cは、俯瞰映像100と俯瞰映像150とに映りこんだ前後の車両を基準にして合成してもよい。例えば、第二合成処理部61Cは、俯瞰映像100と俯瞰映像150とに映りこんだ走行道路Rの特徴点を基準にして合成してもよい。例えば、第二合成処理部61Cは、俯瞰映像100と俯瞰映像150とに映りこんだ縁石や看板などの撮影物を基準にして合成してもよい。
図13を用いて、合成俯瞰映像200について説明する。合成俯瞰映像200は、第一車両Vの俯瞰映像100と、第二車両VAから取得した俯瞰映像150とを合成した映像である。俯瞰映像100と俯瞰映像150とは、車線を基準にして合成されている。俯瞰映像100と俯瞰映像150とは、俯瞰映像100に映りこんだ第二車両VAと、俯瞰映像150に映りこんだ第一車両Vとを基準にして、合成されている。合成俯瞰映像200は、第一車両Vを示す車両アイコン110、第二車両VAを示す車両アイコン160を含む。車両アイコン110は、前後方向を俯瞰映像100の前後方向と平行にして、中央部に配置されている。車両アイコン160は、前後方向を俯瞰映像150の前後方向と平行にして、中央部に配置されている。
表示制御部59Cは、第二合成処理部61Cが合成した合成情報を表示部41に表示させる。本実施形態では、表示制御部59Cは、第二合成処理部61Cが合成した合成俯瞰映像200を表示部41に表示させる。表示制御部59Cによって、合成俯瞰映像200が表示される際に、図示しないスピーカなどを介して、合成俯瞰映像200を表示していることを音声によって報知することが好ましい。
次に、図14を用いて、運転支援システム1Cの制御部50Cにおける処理の流れについて説明する。ステップS121、ステップS123、ステップS125、ステップS128の処理は、図6に示すフローチャートのステップS101、ステップS102、ステップS103、ステップS105と同様の処理を行う。
制御部50Cは、俯瞰映像生成部57Cによって、俯瞰映像100を生成する(ステップS122)。制御部50Cは、ステップS123へ進む。
制御部50Cは、表示制御部59Cによって、俯瞰映像100を表示する(ステップS124)。制御部50Cは、ステップS125へ進む。
制御部50Cは、第二合成処理部61Cによって、第一車両Vの俯瞰映像100と、第二車両VAから取得した俯瞰映像150とを合成した合成俯瞰映像200を生成する(ステップS126)。制御部50Cは、ステップS127へ進む。
制御部50Cは、表示制御部59Cによって、合成俯瞰映像200を表示する(ステップS127)。制御部50Cは、ステップS128へ進む。
<効果>
上述したように、本実施形態では、第一車両Vの俯瞰映像100と、第二車両VAから取得した俯瞰映像150とを合成した合成俯瞰映像200を生成することができる。本実施形態によれば、第一車両Vの周囲に加えて、第二車両VAの周囲を含む、より広い範囲を表示する合成俯瞰映像200によって、周辺の状況をより適切に確認することができる。
[第五実施形態]
図15ないし図17を参照しながら、本実施形態に係る運転支援システム1Dについて説明する。図15は、第五実施形態に係る第二装置80Dの構成例を示すブロック図である。図16は、第五実施形態に係る第二装置80Dが生成した合成俯瞰映像250の一例を示す図である。図17は、第五実施形態に係る第二装置80Dにおける処理の流れの一例を示すフローチャートである。第二装置80Dは、地図情報記憶部88Dと、地図情報取得部95Dと、第二合成処理部96Dとを有する点と、表示制御部98Dと、送信制御部99Dとが第一実施形態と異なる。俯瞰映像生成部93Dの第一合成処理部933Dは、俯瞰映像生成部93の合成処理部933と同様に構成されている。
地図情報記憶部88Dは、道路の形状、道幅を含む地図情報を記憶する。地図情報記憶部88Dは、走行道路Rの道幅を認識可能な程度に詳細な航空写真を記憶してもよい。地図情報記憶部88Dは、記憶している地図情報を地図情報取得部95Dへ出力する。地図情報記憶部88Dは、図示しない通信機能を介して地図情報を取得する外部サーバ等の記憶装置でもよい。
地図情報取得部95Dは、地図情報記憶部88Dから地図情報を取得する。
第二合成処理部96Dは、第一車両Vの俯瞰映像100と、第二車両VAから取得した俯瞰映像150とを合成した合成俯瞰映像250を生成する。俯瞰映像100と俯瞰映像150とを合成する方法は、第四実施形態の第二合成処理部61Cにおける処理を同様に行えばよい。
第二合成処理部96Dは、さらに、地図情報取得部95Dが取得した地図情報と、俯瞰映像100と俯瞰映像150とを合成して合成俯瞰映像250を生成する。例えば、第二合成処理部96Dは、地図情報を基準として、俯瞰映像100と俯瞰映像150とを合成して合成俯瞰映像250を生成してもよい。例えば、第二合成処理部96Dは、俯瞰映像100と俯瞰映像150とを基準にして、不足している範囲を地図情報によって補完して合成俯瞰映像250を生成してもよい。
第二合成処理部96Dは、地図情報に含まれる縮尺情報に基づいて、第二車両VAの端部と車線の端部との間隔d2を数値で示す、例えば「〇m」のような文字情報を合成俯瞰映像250に合成してもよい。
図16を用いて、合成俯瞰映像250について説明する。合成俯瞰映像250は、俯瞰映像100と俯瞰映像150及び地図情報に基づく補完映像120を合成した映像である。合成俯瞰映像250は、俯瞰映像100と俯瞰映像150とを内側に含む矩形状の範囲を表示範囲とする。補完映像120は、表示範囲において、俯瞰映像100と俯瞰映像150とでは不足している範囲を補完する映像である。また、吹出映像130は、第二車両VAの端部と車線の端部との間隔d2の情報である。
表示制御部98Dは、第二合成処理部96Dが合成した合成情報を表示部87に表示させる。本実施形態では、表示制御部98Cは、第二合成処理部96Dが合成した合成俯瞰映像250を表示部87に表示させる。表示制御部98Cによって、合成俯瞰映像250が表示される際に、図示しないスピーカなどを介して、合成俯瞰映像250を表示していることを音声によって報知することが好ましい。
送信制御部99Dは、すり抜け通知の送信元である第一車両Vへ、合成俯瞰映像250を含む判断結果情報を送信する。
次に、図17を用いて、運転支援システム1Dの制御部90Dにおける処理の流れについて説明する。ステップS211、ステップS212、ステップS215の処理は、図7に示すフローチャートのステップS201、ステップS202、ステップS204と同様の処理を行う。
制御部90Dは、第二合成処理部96Dによって、地図情報取得部95Dが取得した地図情報と、俯瞰映像100と俯瞰映像150とを合成して合成俯瞰映像250を生成する(ステップS213)。制御部90Dは、ステップS214へ進む。
制御部90Dは、表示制御部98Cによって、合成俯瞰映像250を表示部87に表示させる(ステップS214)。制御部90Dは、図示しないスピーカを介して、すり抜け通知を取得したことと、合成俯瞰映像250を表示していることとを音声によって報知する。第二車両VAの運転者は、表示部87に表示された合成俯瞰映像250を確認する。そして、第二車両VAの運転者は、車間距離をつめることができるか否かを判断する。制御部90Dは、ステップS215へ進む。
制御部90Dは、送信制御部99Dによって、第一車両Vへ、判断結果として、合成俯瞰映像250を含む判断結果情報を送信する(ステップS216)。制御部90Dは、ステップS217へ進む。
<効果>
上述したように、本実施形態によれば、第一車両Vの俯瞰映像100と第二車両VAの俯瞰映像150及び地図情報に基づく補完映像120を合成した合成俯瞰映像250を生成することができる。本実施形態によれば、より広い範囲を表示する合成俯瞰映像250によって、周辺の状況をより適切に確認することができる。
図示した運転支援システム1の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていなくてもよい。すなわち、各装置の具体的形態は、図示のものに限られず、各装置の処理負担または使用状況などに応じて、その全部または一部を任意の単位で機能的または物理的に分散または統合してもよい。
運転支援システム1の構成は、例えば、ソフトウェアとして、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。上記実施形態では、これらのハードウェアまたはソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックとして説明した。すなわち、これらの機能ブロックについては、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、または、それらの組み合わせによって種々の形で実現できる。
上記に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものを含む。さらに、上記に記載した構成は適宜組み合わせが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において構成の種々の省略、置換または変更が可能である。
<変形例>
上記では、判断結果情報生成部の一例として俯瞰映像生成部93について説明したが、これに限定されない。判断結果情報生成部は、俯瞰映像150に代わって、走行道路Rの道幅、走行道路Rにおける第二車両VAの位置を図で示す画像を生成して、第一装置10へ送信してもよい。または、判断結果情報生成部は、俯瞰映像150または画像に代わって、走行道路Rの道幅、走行道路Rにおける第二車両VAの位置を示す情報を生成して、第一装置10へ送信してもよい。第一装置10では、取得した判断結果の情報に基づいて、相対的な位置関係を示す画像を生成して表示してもよい。これらにより、第一装置10と第二装置80とが送受信するデータ量を低減することができる。また、俯瞰映像100についても同様である。
上記では、第一装置10が、撮影部として、前俯瞰映像用カメラ11と後俯瞰映像用カメラ12と左俯瞰映像用カメラ13と右俯瞰映像用カメラ14とを備えるものとして説明したが、例えば、ナビゲーションシステムを含む他のシステムの既設のカメラを共用し、第一装置10には撮影部を備えていなくてもよい。また、第一装置10が表示部41を備えるものとして説明したが、例えば、ナビゲーションシステムを含む他のシステムと既設の表示部を共用し、第一装置10に表示部を備えていなくてもよい。第二装置80についても同様である。
上記の第三実施形態において、第二すり抜け通知は、第一車両Vの俯瞰映像100と第二車両VAの俯瞰映像150とを合成した合成俯瞰映像を含んでもよい。また、第二車両VAでは、合成俯瞰映像に、さらに第二車両VAの俯瞰映像150を合成してもよい。
上記の第四実施形態において、第五実施形態と同様に、第一装置10Cの制御部50Cに含まれる、図示しない地図情報取得部が地図情報記憶部から取得した地図情報と、俯瞰映像100と俯瞰映像150とを合成して合成俯瞰映像200を生成してもよい。その場合、第一装置10Cは、さらに、第一車両が走行している走行道路の情報を含む地図情報を取得する地図情報取得部を備え、第二合成処理部61Cは、地図情報取得部が取得した地図情報に基づいて、すり抜け通知としての第一車両Vから所定の表示範囲を表示する俯瞰映像100と、判断結果としての第二車両VAから所定の表示範囲を表示する俯瞰映像150とを補完して合成俯瞰映像200を生成する。
1 運転支援システム
10 第一装置(運転支援装置)
11 前俯瞰映像用カメラ(撮影部)
12 後俯瞰映像用カメラ(撮影部)
13 左俯瞰映像用カメラ(撮影部)
14 右俯瞰映像用カメラ(撮影部)
21 インターフェース部
31 認識辞書記憶部
41 表示部
50 制御部(運転支援制御装置)
51 映像データ取得部
52 車両情報取得部
53 周辺状況認識部(第二車両情報取得部)
55 すり抜け判定部
56 判断結果取得部(移動可否判断結果取得部)
57 俯瞰映像生成部
58 送信制御部(すり抜け通知送信制御部)
59 表示制御部(移動可否判断結果表示制御部)
80 第二装置(判断結果送信装置)
81 インターフェース部
82 前俯瞰映像用カメラ(撮影部)
83 後俯瞰映像用カメラ(撮影部)
84 左俯瞰映像用カメラ(撮影部)
85 右俯瞰映像用カメラ(撮影部)
86 操作部
87 表示部
90 制御部(判断結果送信制御装置)
91 すり抜け通知取得部
92 映像データ取得部
93 俯瞰映像生成部(移動可否判断結果情報生成部)
94 操作受付部
98 表示制御部
99 送信制御部(移動可否判断結果送信制御部)
100 俯瞰映像
150 俯瞰映像
V 第一車両
VA 第二車両

Claims (9)

  1. 第一車両が第二車両の周囲をすり抜け困難な状態であるか否かを判定するすり抜け判定部と、
    前記すり抜け判定部がすり抜け困難な状態であると判定した場合、前記第一車両が前記第二車両の周囲をすり抜けしたいことを示す、すり抜け通知を前記第二車両に送信するすり抜け通知送信制御部と、
    前記すり抜け通知送信制御部によって前記すり抜け通知を送信した後、前記第二車両から、前記第二車両と前記第二車両が走行している走行道路との相対的な位置関係を示す情報を含み、前記第一車両のすり抜けのスペースを確保するための前記第二車両の移動の可否の移動可否判断結果を取得する移動可否判断結果取得部と、
    前記移動可否判断結果取得部が取得した前記移動可否判断結果を表示する移動可否判断結果表示制御部と、
    を備える運転支援制御装置。
  2. 第一車両の周辺に位置する第二車両の第二車両情報を取得する第二車両情報取得部、
    を備え、
    前記すり抜け判定部は、前記第二車両情報取得部が取得した前記第二車両情報に基づいて、すり抜け困難な状態であるか否かを判定する、
    請求項1に記載の運転支援制御装置。
  3. 前記すり抜け判定部は、前記移動可否判断結果取得部が取得した前記移動可否判断結果に基づいて、前記第一車両が前記第二車両の周囲をすり抜け困難な状態が解消されたか否かを判定し、
    前記すり抜け通知送信制御部は、前記すり抜け判定部がすり抜け困難な状態が解消されていないと判定した場合、前記第一車両がすり抜けしたいことを示す、第二すり抜け通知を、前記第二車両の前方に位置する第二車両に送信する、
    請求項1または2に記載の運転支援制御装置。
  4. 前記すり抜け通知としての第一車両から所定の表示範囲を表示する俯瞰映像と、前記移動可否判断結果としての前記第二車両から所定の表示範囲を表示する俯瞰映像とを合成して、合成俯瞰映像を生成する合成処理部、
    を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の運転支援制御装置。
  5. 第一車両から、第二車両の周囲をすり抜けしたいことを示す、すり抜け通知を取得した場合、前記第二車両と前記第二車両が走行している走行道路との相対的な位置関係を示す情報を含み、前記第一車両のすり抜けのスペースを確保するための前記第二車両の移動の可否の移動可否判断結果を示す移動可否判断結果情報を生成する移動可否判断結果情報生成部と、
    前記移動可否判断結果情報生成部が生成した前記移動可否判断結果情報を前記第一車両へ送信する移動可否判断結果送信制御部と、
    を備える判断結果送信制御装置。
  6. 前記移動可否判断結果情報生成部は、前記移動可否判断結果情報として、前記第二車両の周辺を撮影する複数の撮影部が撮影した周辺映像データに視点変換処理及び合成処理を行い、前記第二車両から所定の表示範囲を表示する俯瞰映像を生成する、
    請求項5に記載の判断結果送信制御装置。
  7. 請求項1から4のいずれか一項に記載の運転支援制御装置と、
    請求項5または6に記載の判断結果送信制御装置と、
    を備えることを特徴とする運転支援システム。
  8. 第一車両が第二車両の周囲をすり抜け困難な状態であるか否かを判定するすり抜け判定ステップと、
    前記すり抜け判定ステップによってすり抜け困難な状態であると判定された場合、前記第一車両が前記第二車両の周囲をすり抜けしたいことを示す、すり抜け通知を前記第二車両に送信するすり抜け通知送信制御ステップと、
    前記第一車両から、前記第二車両の周囲をすり抜けしたいことを示す、すり抜け通知を取得した場合、前記第二車両と前記第二車両が走行している走行道路との相対的な位置関係を示す情報を含み、前記第一車両のすり抜けのスペースを確保するための前記第二車両の移動の可否の移動可否判断結果を示す移動可否判断結果情報を生成する移動可否判断結果情報生成ステップと、
    前記移動可否判断結果情報生成ステップによって生成された前記移動可否判断結果情報を前記第一車両へ送信する移動可否判断結果送信制御ステップと、
    前記すり抜け通知送信制御ステップによって前記すり抜け通知を送信した後、前記第二車両から、前記第二車両と前記第二車両が走行している走行道路との相対的な位置関係を示す情報を含み、前記第一車両のすり抜けのスペースを確保するための前記第二車両の移動の可否の移動可否判断結果を取得する移動可否判断結果取得ステップと、
    前記移動可否判断結果取得ステップによって取得された前記移動可否判断結果を表示する移動可否判断結果表示制御ステップと、
    を含む運転支援方法。
  9. 第一車両が第二車両の周囲をすり抜け困難な状態であるか否かを判定するすり抜け判定ステップと、
    前記すり抜け判定ステップによってすり抜け困難な状態であると判定された場合、前記第一車両が前記第二車両の周囲をすり抜けしたいことを示す、すり抜け通知を前記第二車両に送信するすり抜け通知送信制御ステップと、
    前記第一車両から、前記第二車両の周囲をすり抜けしたいことを示す、すり抜け通知を取得した場合、前記第二車両と前記第二車両が走行している走行道路との相対的な位置関係を示す情報を含み、前記第一車両のすり抜けのスペースを確保するための前記第二車両の移動の可否の移動可否判断結果を示す移動可否判断結果情報を生成する移動可否判断結果情報生成ステップと、
    前記移動可否判断結果情報生成ステップによって生成された前記移動可否判断結果情報を前記第一車両へ送信する移動可否判断結果送信制御ステップと、
    前記すり抜け通知送信制御ステップによって前記すり抜け通知を送信した後、前記第二車両から、前記第二車両と前記第二車両が走行している走行道路との相対的な位置関係を示す情報を含み、前記第一車両のすり抜けのスペースを確保するための前記第二車両の移動の可否の移動可否判断結果を取得する移動可否判断結果取得ステップと、
    前記移動可否判断結果取得ステップによって取得された前記移動可否判断結果を表示する移動可否判断結果表示制御ステップと、
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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