JP2021050025A - ヒンジキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】蓋体をヒンジ部回りに上方に向けて回転させ、注出孔を開放するときに、蓋体を操作した指が、注出筒の上端開口縁に当るのを抑制する。【解決手段】内容物の注出孔26が形成された天壁部22、および容器本体4の口部4aに装着される装着筒部21を有する有頂筒状のキャップ本体20と、キャップ本体にヒンジ部34を介して連結され、注出孔を開閉する蓋体30と、を備え、天壁部の上面における注出孔の開口周縁部に上方に向けて突出した注出筒19が形成され、天壁部の上面において、注出筒を径方向に挟むヒンジ部の反対側に位置する部分に、注出筒と径方向で対向する防護壁18が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、ヒンジキャップに関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示されるような、内容物の注出孔が形成された天壁部、および容器本体の口部に装着される装着筒部を有する有頂筒状のキャップ本体と、キャップ本体にヒンジ部を介して連結され、注出孔を開閉する蓋体と、を備え、天壁部の上面における注出孔の開口周縁部に上方に向けて突出した注出筒が形成されたヒンジキャップが知られている。
特開2016−088536号公報
しかしながら、前記従来のヒンジキャップでは、蓋体をヒンジ部回りに上方に向けて回転させ、注出孔を開放するときに、蓋体を引き上げた、若しくは押し上げた指が、注出筒の上端開口縁に当るおそれがあった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、蓋体をヒンジ部回りに上方に向けて回転させ、注出孔を開放するときに、蓋体を操作した指が、注出筒の上端開口縁に当るのを抑制することができるヒンジキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明のヒンジキャップは、内容物の注出孔が形成された天壁部、および容器本体の口部に装着される装着筒部を有する有頂筒状のキャップ本体と、前記キャップ本体にヒンジ部を介して連結され、前記注出孔を開閉する蓋体と、を備え、前記天壁部の上面における前記注出孔の開口周縁部に上方に向けて突出した注出筒が形成され、前記天壁部の上面において、前記注出筒を径方向に挟む前記ヒンジ部の反対側に位置する部分に、前記注出筒と径方向で対向する防護壁が設けられている。
この発明によれば、天壁部の上面において、注出筒を径方向に挟むヒンジ部の反対側に位置する部分に、注出筒と径方向で対向する防護壁が設けられている。これにより、蓋体をヒンジ部回りに上方に向けて回転させ、注出孔を開放する過程において、蓋体を引き上げた、若しくは押し上げた(以下、「操作した」という)指が、注出筒の上端開口縁に当接しようとしたときに、防護壁に当接することで、注出筒の上端開口縁の上方に導かれることとなり、注出筒の上端開口縁に当るのを抑制することができる。
前記蓋体の周壁部において、前記注出筒を径方向に挟む前記ヒンジ部の反対側に位置する部分に、指かけ部が設けられ、前記防護壁が位置する周方向の領域は、前記指かけ部が位置する周方向の領域の全体を含んでもよい。
この場合、防護壁が位置する周方向の領域が、蓋体の指かけ部が位置する周方向の領域の全体を含んでいるので、蓋体をヒンジ部回りに上方に向けて回転させ、注出孔を開放する過程において、指かけ部を操作した指が、注出筒の上端開口縁に当接しようとしたときに、防護壁に確実に当接することとなり、注出筒の上端開口縁に当るのを確実に抑制することができる。
前記防護壁は、前記注出筒の上端開口縁より下方に位置してもよい。
この場合、防護壁が、注出筒の上端開口縁より下方に位置しているので、注出筒内から内容物を注出する際に、内容物が防護壁に付着するのを抑制することができる。
また、本発明は、上記課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明のヒンジキャップは、内容物の注出孔が形成された天壁部、および容器本体の口部に装着される装着筒部を有する有頂筒状のキャップ本体と、前記キャップ本体にヒンジ部を介して連結され、前記注出孔を開閉する蓋体と、を備え、前記天壁部の上面における前記注出孔の開口周縁部に上方に向けて突出した注出筒が形成され、前記注出筒の外周面において、前記注出筒の上端開口縁より下方に位置する部分に、前記注出筒の上端開口縁より、径方向のうち、前記ヒンジ部の反対側に向けて張り出した防護突部が設けられている。
この発明によれば、注出筒の外周面において、注出筒の上端開口縁より下方に位置する部分に、注出筒の上端開口縁より、径方向のうち、ヒンジ部の反対側に向けて張り出した防護突部が設けられている。これにより、蓋体をヒンジ部回りに上方に向けて回転させ、注出孔を開放する過程において、蓋体を操作した指が、注出筒の上端開口縁に当接しようとしたときに、防護突部に当接することで、注出筒の上端開口縁の上方に導かれることとなり、注出筒の上端開口縁に当るのを抑制することができる。
前記防護突部の表面は、上下方向に沿う縦断面視で、前記注出筒の外周面から突出した突曲面状に形成されてもよい。
この場合、防護突部の表面が、上下方向に沿う縦断面視で、注出筒の外周面から突出した突曲面状に形成されているので、蓋体を操作した指が、防護突部に当接したときに、防護突部に引っ掛かるのを抑制することが可能になり、蓋体を操作する過程で、注出筒の上端開口縁に当接しようとした指を、円滑に注出筒の上端開口縁の上方に導くことができる。
この発明によれば、蓋体をヒンジ部回りに上方に向けて回転させ、注出孔を開放するときに、蓋体を操作した指が、注出筒の上端開口縁に当るのを抑制することができる。
本発明に係る第1実施形態として示したヒンジキャップの縦断面図である。 図1のヒンジキャップにおいて、蓋体を開いた状態の一部を示す上面図である。 本発明に係る第2実施形態として示したヒンジキャップの縦断面図である。 図3のヒンジキャップにおいて、蓋体を開いた状態の一部を示す上面図である。 本発明に係る第3実施形態として示したヒンジキャップの縦断面図である。 図5のヒンジキャップにおいて、蓋体を開いた状態の一部を示す上面図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態に係るヒンジキャップ1は、図1および図2に示されるように、容器本体4の口部4aに装着される装着筒部21を有するキャップ本体20と、キャップ本体20にヒンジ部34を介して連結された蓋体30と、を備えている。
キャップ本体20および蓋体30は、有頂筒状に形成され、共通軸と同軸に配設されている。
以下、この共通軸をキャップ軸Oといい、キャップ軸Oに沿う方向を上下方向といい、上下方向から見て、キャップ軸Oに交差する方向を径方向といい、キャップ軸O回りに周回する方向を周方向という。上下方向から見て、キャップ軸Oに対してヒンジ部34が位置している側を後側といい、これとは逆側を前側といい、前後方向に直交する方向を左右方向という。
キャップ本体20の装着筒部21は、容器本体4の口部4aに密に外嵌されている。装着筒部21の下端部は、後述する容器本体4の被シール部7に、周方向の全長にわたって気密に当接したシール部21bとなっている。装着筒部21の内周面に、上下方向に延び、後述する外気導入孔23と吸気孔8とを連通する連通溝21aが、周方向に間隔をあけて複数形成されている。なお、装着筒部21は、口部4aに螺着されてもよい。
キャップ本体20の天壁部22は、容器本体4より上方に位置している。天壁部22に、内容物の注出孔26が形成されている。注出孔26は、キャップ軸Oに対して前方にずれた位置に設けられている。注出孔26は、天壁部22における左右方向の中央部に設けられている。天壁部22の上面における注出孔26の開口周縁部に、上方に向けて突出した注出筒19が形成されている。注出筒19の上端部は、上方に向かうに従い、内径および外径が大きくなるように湾曲して延び、注出筒19の上端開口縁19aにおける外周縁は、その径方向の外側に向けて尖っている。
天壁部22において、注出孔26より後方に位置する部分に、外部と後述する吸気孔8とを連通する外気導入孔23が形成されている。外気導入孔23は、天壁部22において、左右方向の中央部を周方向に挟む両側に位置する部分に設けられている。
天壁部22において、外気導入孔23より径方向の内側に位置する部分に、下方に向けて突出し、注出孔26の下端開口を囲う垂下筒24が形成されている。
そして、本実施形態では、天壁部22の上面において、注出筒19より前側に位置する部分に、注出筒19と径方向で対向する防護壁18が設けられている。
なお、防護壁18は、天壁部22の上面に、径方向に間隔をあけて複数設けてもよい。
防護壁18は、キャップ軸Oを中心に周方向に連続して延びる板状に形成されている。なお、防護壁18は、周方向に断続的に延びてもよい。防護壁18の周方向の中央部は、天壁部22における左右方向の中央部に位置している。防護壁18は、周方向の全長にわたって、注出筒19の上端開口縁19aにおける外周縁の前端部より前方に位置している。防護壁18における周方向の両端部は、周方向の外側に向かうに従い、下方に向けて延びている。防護壁18は、注出筒19の前側を左右方向の全域にわたって覆っている。防護壁18の上端縁は、上方に向けて突の曲面状に形成されている。防護壁18は、注出筒19の上端開口縁19aより下方に位置している。
上下方向に沿う縦断面視において、防護壁18は、後述する指かけ部16の下面における中央部と、注出筒19の上端開口縁19aにおける外周縁の前端部と、を結ぶ直線L1と交差している。防護壁18は、蓋体30の後述する囲繞筒17より前側に設けられている。
天壁部22は、装着筒部21の上端部に接続された環状の外側部分22aと、外側部分22aより径方向の内側に位置する内側部分22bと、を備えている。内側部分22bは、外側部分22aより上方に位置している。
外側部分22aに、防護壁18が形成されている。防護壁18は、外側部分22aにおける径方向の内端部に設けられている。
内側部分22bに、注出孔26、注出筒19および垂下筒24が形成されている。
外側部分22aと内側部分22bとの接続部分に、外気導入孔23が形成されている。外気導入孔23は、径方向の外側、および下方の双方向に向けて開口している。
蓋体30は、周壁部31と頂壁部32とを有する有頂筒状に形成され、注出孔26を開閉する。
頂壁部32には、下方に向けて突出し、注出筒19内に密に着脱可能に嵌合された栓部33が形成されている。栓部33は筒状に形成されている。頂壁部32に、内側に注出筒19が挿入された囲繞筒17が形成されている。囲繞筒17の下端開口縁は、キャップ本体20の天壁部22の上面に近接している。囲繞筒17の下端開口縁と天壁部22の上面との間の上下方向の隙間は、注出筒19の上端開口縁19aと頂壁部32の下面との間の上下方向の隙間より小さくなっている。
周壁部31は、キャップ本体20における装着筒部21の上端部に着脱可能に外嵌されている。周壁部31は、ヒンジ部34を介して装着筒部21に連結されている。これにより、蓋体30は、ヒンジ部34回りに上下に回転可能に設けられており、この回転に伴って栓部33を注出筒19に対して着脱させて、注出孔26を開閉する。
周壁部31において、注出筒19を径方向に挟むヒンジ部34の反対側に位置する前部に、指かけ部16が設けられている。指かけ部16は、周壁部31の前端部における下端部から前方に向けて突出している。指かけ部16は、上下方向から見て周方向に長い長方形状を呈する板状に形成されている。指かけ部16の下面は、防護壁18の上端部より下方に位置している。指かけ部16の周方向の中央部は、蓋体30における左右方向の中央部に位置している。指かけ部16の左右方向の大きさは、注出筒19の左右方向の大きさより大きくなっている。指かけ部16が位置する周方向の領域Xの全体は、防護壁18が位置する周方向の領域Yに含まれている。これらの各領域X、Yの周方向の中央部は、互いに一致している。
次に、内容物が収容される容器本体4について説明する。
容器本体4は、収容される内容物の減少に伴い減容変形(しぼみ変形)する可撓性に富む内容器5、および、内容器5が内装される外容器6を備えている。容器本体4は、ブロー成形により形成され、外容器6の内面に内容器5が剥離可能に積層された積層剥離型容器(デラミボトル)とされている。外容器6はスクイズ変形可能に形成され、この外容器6のスクイズ変形に伴って内容器5は減容変形する。
容器本体4の口部4aは、内容器5の口部5aと外容器6の口部6aとが積層された構成とされている。
内容器5の口部5aの上端部に、径方向の外側に向けて突出したフランジ部が形成され、このフランジ部は、外容器6の口部6aの上端開口縁に配置されている。外容器6の口部6aに、外容器6と内容器5との間に外気を導入する吸気孔8が形成されている。吸気孔8は、口部6aに周方向に間隔をあけて複数形成されている。外容器6の口部6aにおいて、吸気孔8の下方に位置する部分に、周方向の全長にわたって連続して延びる被シール部7が形成されている。被シール部7の外径は、外容器6の口部6aのなかで最大となっている。
本実施形態では、容器本体4の口部4aと、キャップ本体20の天壁部22と、の間に、中栓部10、注出弁40、および空気弁50が設けられている。
なお、口部4aと天壁部22との間に、中栓部10、注出弁40、および空気弁50を設けなくてもよく、また、容器本体4として、例えば、内容器5を有しない構成、若しくは外容器6が実質的に弾性変形不能な構成等を採用してもよい。
中栓部10は、容器本体4の口部4aの上端開口部を覆うベース部11と、ベース部11を上下方向に貫通する収容筒部12と、収容筒部12内に収容された弁体部13と、を備えている。図示の例では、ベース部11および収容筒部12は一体に形成されているが、別体に形成してもよい。
ベース部11は、容器本体4の口部4aの上端開口縁に配置された環状の外ベース部11aと、外ベース部11aよりも径方向の内側に位置する内ベース部11bと、上下方向に延び、外ベース部11aにおける径方向の内端部と内ベース部11bにおける径方向の外端部とを連結する連結筒部11cと、を備えている。内ベース部11bは、外ベース部11aよりも上方に位置している。
外ベース部11aには、上方に向けて突出し、連結筒部11cを径方向の外側から囲む立ち上がり筒部14が形成されている。立ち上がり筒部14の上端開口縁は、キャップ本体20の垂下筒24の下端開口縁と上下方向で対向している。外ベース部11aのうち、容器本体4の口部4aの上端開口縁に載置されている部分に、キャップ本体20における外気導入孔23と連通溝21aとを連通する連絡孔11dが形成されている。
内ベース部11bに、容器本体4内に向けて開口する流通孔15が形成されている。流通孔15は、内容器5内と注出孔26とを連通する。流通孔15は、キャップ軸Oと同軸に配設されている。流通孔15は、全域にわたってキャップ本体20の天壁部22の下面のうち、注出孔26から離れた部分と上下方向で対向している。
収容筒部12は、内ベース部11bを上下方向に貫通している。収容筒部12は、内ベース部11bのうち流通孔15に隣接した部分から下方に突出している。図示の例では、収容筒部12は、キャップ軸Oに対して径方向にずれて設けられているとともに、その一部は連結筒部11cと一体化している。収容筒部12は、内ベース部11bにおいて、流通孔15より前側に位置する部分に設けられている。
収容筒部12の内部は、ベース部11の上側に残留した内容物が引き込まれる空間とされ、上下方向に開口している。収容筒部12の下側部分に、下端部に向かうに従い、縮径する弁座部12aが形成されている。
弁体部13は、収容筒部12内に上下方向に移動可能に収容され、弁座部12aの内周面上に上方に向けて離反可能に着座している。図示の例では、弁体部13は、球状に形成されたいわゆるボール弁とされている。
弁体部13は、内容物を注出するにあたって容器本体4を例えば傾倒または上下反転させたときに、自重により弁座部12aから離れる向きに移動し、容器本体4を元の正立姿勢に戻したときに、自重により弁座部12aに近付く向きに移動する。これにより、内容物の注出後、容器本体4を元の正立姿勢に戻したときに、ベース部11の上側に残留した内容物を収容筒部12の内部に引き込むことができ、いわゆるサックバック効果により液だれを回避することが可能とされている。
注出弁40および空気弁50は、中栓部10とキャップ本体20の天壁部22との間に設けられている。
なお、例えば外気導入孔23の大きさを小さくする等して、空気弁50を設けなくても、外容器6をスクイズ変形したときに、外容器6と内容器5との間の空気が外気導入孔23から実質的に流出しない構成を採用してもよい。
注出弁40は、中栓部10の流通孔15を通した注出孔26と内容器5内との連通、遮断を切替える。注出弁40は、内ベース部11bの上面に離反可能に配置された弁本体41と、弁本体41と空気弁50の後述する筒体部51とを連結した複数(3本)の弾性アーム42と、を備えた例えば3点弁とされている。
弁本体41は、例えば上下方向から見て円形状を呈し、流通孔15を開放可能に閉塞している。弁本体41は、収容筒部12の上端開口部を密閉していない。そのため、収容筒部12の内部は常時上方に向けて開放されている。弾性アーム42は、外容器6のスクイズ変形に伴い内容器5の内圧が上昇した際に弾性変形し、弁本体41を内ベース部11bの上面から上方に離反させる。これにより、外容器6のスクイズ変形時、流通孔15を開放させて、注出孔26と内容器5内とを連通させるとともに、内容物を注出孔26から注出させることが可能とされている。
なお、注出弁40としては、外容器6のスクイズ変形時に流通孔15を開放できればよく、上記構成以外の弁構造を採用してもよい。
空気弁50は、下端部が中栓部10の立ち上がり筒部14内に嵌合し、上端部がキャップ本体20の垂下筒24内に嵌合された筒体部51と、筒体部51の外周面から径方向の外側に向けて突出し、径方向の外端部が自由端とされた弾性変形可能な環状の弁体52と、を備えている。
弁体52は、径方向の外端部が周方向の全長にわたってキャップ本体20の天壁部22の下面に離反可能に当接しており、外気導入孔23を下方から開放可能に閉塞している。弁体52は、外気導入孔23を通じた外部からの空気の流入を許容し、かつ外気導入孔23を通じた外部への空気の流出を規制する逆止弁として機能する。外気導入孔23を通じて外部から流入した空気は、中栓部10の連絡孔11d、キャップ本体20の連通溝21a、および外容器6の吸気孔8を通じて、内容器5と外容器6との間に流入する。
なお、注出弁40と空気弁50とを一体に形成したが、これらを別部材としてもよい。
以上の構成において、内容物を注出するには、まず、指かけ部16を引き上げて、若しくは押し上げて蓋体30をヒンジ部34回りに上方に回転させ、注出孔26を開放させた後に、例えば容器本体4を傾倒または上下反転させながら、外容器6をスクイズ変形(弾性変形)させる。これにより、内容器5が外容器6とともに変形して減容するので、内容器5の内圧が上昇する。
すると、注出弁40において、弾性アーム42が弾性変形し、弁本体41が内ベース部11bの上面から上方に向けて離反するので、流通孔15が開放されて注出孔26と内容器5の内部とが流通孔15を通じて連通する。これにより、内容器5の内部に収容された内容物を、注出孔26を通じて外部に注出することができる。このとき、収容筒部12内の弁体部13は、弁座部12aから離れる向きに移動する。
その後、容器本体4のスクイズ変形を停止または解除することで、内容器5の内圧の上昇が停止または低下すると、注出弁40において、弾性アーム42が復元変形し、弁本体41が内ベース部11bの上面に着座する。これにより、流通孔15が再び閉塞され、内容物の注出が停止される。
また、容器本体4のスクイズ変形を解除することで、外容器6が復元変形し始めるので、外容器6と内容器5との間に負圧が生じる。すると、この負圧が吸気孔8、連通溝21a、および連絡孔11dを通じて空気弁50に作用するので、弁体52における径方向の外端部が、天壁部22の下面から下方に向けて離間し、外気導入孔23を開放する。これにより、外気導入孔23を通じて外部から空気が流入し、この空気が、連絡孔11d、連通溝21aおよび吸気孔8を通じて内容器5と外容器6との間に流入する。
その結果、外容器6が復元変形したとしても、内容器5を外容器6の内面から離間させて減容変形させたままの状態にしておくことができる。
また、容器本体4のスクイズ変形の解除にあわせて容器本体4を正立姿勢に戻すことで、収容筒部12内の弁体部13を、自重により弁座部12aに近付く向きに移動させて、弁座部12aに着座させる。そして、弁体部13の移動に伴うサックバック効果によって、ベース部11の上側に内容物が残留したとしても、その残留した内容物を収容筒部12内に引き込むことができる。したがって、残留内容物が注出筒19を通じて外部に漏れ難く、液だれを防止することができる。
なお、内容器5の内圧上昇を利用して、収容筒部12内の弁体部13を、弁座部12aから離れる向きに移動させることも可能であるので、内容物の注出時に必ずしも容器本体4を傾倒または上下反転させる必要はない。
以上説明したように、本実施形態によるヒンジキャップ1によれば、キャップ本体20の天壁部22の上面において、注出筒19より前側に位置する部分に、注出筒19と径方向で対向する防護壁18が設けられている。これにより、蓋体30をヒンジ部34回りに上方に向けて回転させ、注出孔26を開放する過程において、蓋体30を引き上げた、若しくは押し上げた(以下、「操作した」という)指が、注出筒19の上端開口縁19aに当接しようとしたときに、防護壁18に当接することで、注出筒19の上端開口縁19aの上方に導かれることとなり、注出筒19の上端開口縁19aに当るのを抑制することができる。
防護壁18が位置する周方向の領域Yが、蓋体30の指かけ部16が位置する周方向の領域Xの全体を含んでいるので、蓋体30をヒンジ部34回りに上方に向けて回転させ、注出孔26を開放する過程において、指かけ部16を操作した指が、注出筒19の上端開口縁19aに当接しようとしたときに、防護壁18に確実に当接することとなり、注出筒19の上端開口縁19aに当るのを確実に抑制することができる。
防護壁18が、注出筒19の上端開口縁19aより下方に位置しているので、注出筒19内から内容物を注出する際に、内容物が防護壁18に付着するのを抑制することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係るヒンジキャップ2を、図3および図4を参照しながら説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では、注出筒19が、天壁部22の上面における注出孔26の開口周縁部から上方に向けて突出した外筒27と、外筒27の内側に設けられ、上部が外筒27から上方に向けて突出した内筒28と、外筒27の内周面と内筒28の外周面とを連結するフランジ状の連結部29と、を備えている。
外筒27および内筒28それぞれの下端部の上下方向の位置は互いに同等になっている。内筒28の上部は、上方に向かうに従い、内径および外径が大きくなるように湾曲して延び、内筒28の上端開口縁における外周縁は、その径方向の外側に向けて尖っている。
以上の構成において、注出筒19の外周面は、外筒27全体の外周面と、内筒28の上部の外周面と、により構成され、注出筒19の上端開口縁19aは、内筒28の上端開口縁となっている。
注出筒19の外周面において、注出筒19の上端開口縁19aより下方に位置する部分に、注出筒19の上端開口縁19aより前方に向けて張り出した防護突部35が設けられている。
防護突部35の表面は、上下方向に沿う縦断面視で、注出筒19の外周面から突出した突曲面状に形成されている。防護突部35は、外筒27の上端部の外周面に設けられている。防護突部35と、蓋体30の囲繞筒17の内周面との間に、径方向の隙間が設けられている。注出筒19の上端開口縁19aにおける外周縁と、防護突部35と、の間の上下方向の隙間は、防護突部35の上下方向の大きさより小さくなっている。防護突部35の上下方向の大きさは、内筒28の上部の上下方向の大きさと同等になっている。防護突部35は、注出筒19における周方向の全長にわたって連続して延びている。なお、防護突部35は、注出筒19における周方向の全長にわたって断続的に延びてもよい。
指かけ部16の下面は、防護突部35の上端部より下方に位置している。
上下方向に沿う縦断面視において、防護突部35は、指かけ部16の下面における中央部と、注出筒19の上端開口縁19aにおける外周縁の前端部と、を結ぶ直線L2より下方に位置している。
これにより、注出筒19内から内容物を注出する際に、内容物が防護突部35に付着するのを抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態によるヒンジキャップ2によれば、注出筒19の外周面において、注出筒19の上端開口縁19aより下方に位置する部分に、注出筒19の上端開口縁19aより前方に向けて張り出した防護突部35が設けられている。これにより、蓋体30をヒンジ部34回りに上方に向けて回転させ、注出孔26を開放する過程において、蓋体30を操作した指が、注出筒19の上端開口縁19aに当接しようとしたときに、防護突部35に当接することで、注出筒19の上端開口縁19aの上方に導かれることとなり、注出筒19の上端開口縁19aに当るのを抑制することができる。
防護突部35の表面が、上下方向に沿う縦断面視で、注出筒19の外周面から突出した突曲面状に形成されているので、蓋体30を操作した指が、防護突部35に当接したときに、防護突部35に引っ掛かるのを抑制することが可能になり、蓋体30を操作する過程で、注出筒19の上端開口縁19aに当接しようとした指を、円滑に注出筒19の上端開口縁19aの上方に導くことができる。
次に、本発明の第3実施形態に係るヒンジキャップ3を、図5および図6を参照しながら説明する。
なお、この第3実施形態においては、第1実施形態、および第2実施形態における各構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態のヒンジキャップ3では、第2実施形態のヒンジキャップ2において、第1実施形態で示した防護壁18が設けられている。
防護壁18の上端部は、防護突部35の上端部より下方で、かつ防護突部35の下端部より上方に位置している。防護壁18と防護突部35の間に、径方向の隙間が設けられている。
上下方向に沿う縦断面視において、防護突部35の表面の曲率半径は、防護壁18の上端縁の曲率半径より大きくなっている。上下方向に沿う縦断面視において、防護壁18は、指かけ部16の下面における中央部と、注出筒19の上端開口縁19aにおける外周縁の前端部と、を結ぶ直線L2と交差している。
以上説明したように、本実施形態によるヒンジキャップ3によれば、第1実施形態のヒンジキャップ1、および第2実施形態のヒンジキャップ2が有する前述の作用効果と同様の作用効果を有するとともに、防護壁18および防護突部35の双方が設けられているので、蓋体30を操作した指が、注出筒19の上端開口縁19aに当るのをより一層確実に抑制することができる。
なお、本発明の技術範囲は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば前記実施形態では、指かけ部16として、蓋体30の周壁部31の前部から前方に向けて突出した構成を示したが、これに限らず、キャップ本体20の天壁部22の外周縁部における前部に窪み部を形成し、蓋体30の周壁部31の下端開口縁のうち、前記窪み部を上方から覆う部分を、指かけ部としてもよい。
第1実施形態のヒンジキャップ1において、注出筒19の外周面に、第2実施形態で示した防護突部35を設けてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記各実施形態および前記変形例を適宜組み合わせてもよい。
1、2、3 ヒンジキャップ
4 容器本体
4a 口部
16 指かけ部
18 防護壁
19 注出筒
19a 上端開口縁
20 キャップ本体
21 装着筒部
22 天壁部
26 注出孔
30 蓋体
31 周壁部
34 ヒンジ部
35 防護突部
X 指かけ部が位置する周方向の領域
Y 防護壁が位置する周方向の領域

Claims (5)

  1. 内容物の注出孔が形成された天壁部、および容器本体の口部に装着される装着筒部を有する有頂筒状のキャップ本体と、
    前記キャップ本体にヒンジ部を介して連結され、前記注出孔を開閉する蓋体と、を備え、
    前記天壁部の上面における前記注出孔の開口周縁部に上方に向けて突出した注出筒が形成され、
    前記天壁部の上面において、前記注出筒を径方向に挟む前記ヒンジ部の反対側に位置する部分に、前記注出筒と径方向で対向する防護壁が設けられている、ヒンジキャップ。
  2. 内容物の注出孔が形成された天壁部、および容器本体の口部に装着される装着筒部を有する有頂筒状のキャップ本体と、
    前記キャップ本体にヒンジ部を介して連結され、前記注出孔を開閉する蓋体と、を備え、
    前記天壁部の上面における前記注出孔の開口周縁部に上方に向けて突出した注出筒が形成され、
    前記注出筒の外周面において、前記注出筒の上端開口縁より下方に位置する部分に、前記注出筒の上端開口縁より、径方向のうち、前記ヒンジ部の反対側に向けて張り出した防護突部が設けられている、ヒンジキャップ。
  3. 前記蓋体の周壁部において、前記注出筒を径方向に挟む前記ヒンジ部の反対側に位置する部分に、指かけ部が設けられ、
    前記防護壁が位置する周方向の領域は、前記指かけ部が位置する周方向の領域の全体を含んでいる、請求項1に記載のヒンジキャップ。
  4. 前記防護壁は、前記注出筒の上端開口縁より下方に位置している、請求項1または3に記載のヒンジキャップ。
  5. 前記防護突部の表面は、上下方向に沿う縦断面視で、前記注出筒の外周面から突出した突曲面状に形成されている、請求項2に記載のヒンジキャップ。
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