JP2021041723A - 車両のシート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シート配置の自由度を高めることができる車両のシート装置を提供する。【解決手段】シート装置110は、第1シート10を回動可能な第1回動機構70と、第2シート20を回動可能な第2回動機構90とを備える。また、シート装置110は、第1シート10を車幅方向にスライド可能な第1スライド機構40と、第2シート20を車幅方向にスライド可能な第2スライド機構80とを備える。第1シート10及び第2シート20は、第1シート配置と第2シート配置とに切り替え可能である。第1シート配置では、第1シート10及び第2シート20の双方が前方を向く。第2シート配置では、第1シート10が後方を向くとともに、第2シート20が車幅方向の一方側を向き、且つ第1シート10の後方であって第2シート20よりも車幅方向の一方側に第1シート10及び第2シート20に着座する各乗員が共有可能なスペースSを形成する。【選択図】図2

Description

本発明は、車両のシート装置に関する。
従来、車両の前後方向に並ぶ複数のシートの位置をそれぞれ変更することで複数パターンのシート配置を可能とした車両のシート装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。同文献1に記載のシート装置は、車両の前後方向の前から順に、第1列シート、第2列シート、及び第3列シートを備えている。また、第2列シート及び第3列シートは、車幅方向に互いに離間した左右一対の独立シートにより構成されている。
上記第2列シートは、上下方向に沿って延びる軸線を中心に回転自在とされており、後方かつ車幅方向の中央側を向いた後斜め位置をとり得る。また、第2列シートは上記後斜め位置の状態で前方にスライド可能とされている。
上記第3列シートは、第2列シートと同様、上下方向に沿って延びる軸線を中心に回転自在とされており、前方かつ車幅方向の中央側を向いた前斜め位置をとり得る。また、第3列シートは上記前斜め位置の状態で後方にスライド可能とされている。
こうしたシート装置によれば、第2列シート及び第3列シートを構成する各シートを互いに向かい合わせることができる。
特公平7−5051号公報
ところで、特許文献1に記載のシート装置においては、第2列シート及び第3列シートを構成する各シートのとり得る位置が限られているため、シート配置の自由度が制限されている。
本発明の目的は、シート配置の自由度を高めることができる車両のシート装置を提供することにある。
上記目的を達成するための車両のシート装置は、第1シートと、車両の前後方向における前記第1シートの直ぐ後側に配置される第2シートとを備えるものであり、車両の前後方向における前方及び後方を前方及び後方とするとき、上下方向に延びる軸線を中心に前記第1シートを回動可能な第1回動機構と、上下方向に延びる軸線を中心に前記第2シートを回動可能な第2回動機構と、前記第1シート及び前記第2シートの少なくとも一方を車幅方向にスライド可能なスライド機構と、を備え、前記第1シート及び前記第2シートは、双方が前方を向く第1シート配置と、前記第1シートが後方を向くとともに、前記第2シートが車幅方向の一方側を向き、且つ前記第1シートの後方であって前記第2シートよりも車幅方向の前記一方側に前記第1シート及び前記第2シートに着座する各乗員が共有可能なスペースを形成する第2シート配置と、に切り替え可能である。
同構成によれば、第1シート配置においては、第1シート及び第2シートの双方が前方を向くため、第1シート及び第2シートに着座する各乗員は、車両走行中に進行方向の前方を向くことができる。
また、第1シート配置から、第1回動機構によって上下方向に延びる軸線を中心に第1シートを回動させるとともに、第2回動機構によって上下方向に延びる軸線を中心に第2シートを回動させる。また、スライド機構によって第1シート及び第2シートの少なくとも一方を車幅方向にスライドさせる。これにより、第2シート配置に切り替えられることで、第1シートが後方を向くとともに、第2シートが車幅方向の一方側を向き、且つ第1シートの後方であって第2シートよりも車幅方向の一方側に第1シート及び第2シートに着座する各乗員が共有可能なスペースが形成される。ここで、第2シート配置においては、スライド機構によって、第1シートと第2シートとの車幅方向の距離を変更できるため、上記スペースの大きさを調整することができる。したがって、シート配置の自由度を高めることができる。
上記車両のシート装置において、前記スライド機構は、前記第1シートを車幅方向にスライド可能な第1スライド機構と、前記第2シートを車幅方向にスライド可能な第2スライド機構と、を含むことが好ましい。
同構成によれば、第1シートと第2シートとの双方が車幅方向にスライド可能であるため、第1シートと第2シートとの車幅方向における相対位置を維持した状態でこれらのシートを車幅方向にスライドさせることができる。したがって、シート配置の自由度をより高めることができる。
また、第1シート及び第2シートを第2シート配置に切り替える際に、第1シートを車幅方向の一方側にスライドさせるとともに、第2シートを車幅方向の他方側にスライドさせるようにすれば、各シートにおける車幅方向のストロークを小さくできる。したがって、第2シート配置を実現することに伴って車室内のスペースが制限されることを抑制できる。
上記車両のシート装置において、前記第1スライド機構は、前記第1シートを車幅方向及び前後方向の双方にスライド可能であることが好ましい。
同構成によれば、第1シートが前後方向にスライド可能となる。このため、第1シート配置において、第1シートと第2シートとの前後方向の間隔を変更できる。これにより、第2シートの乗員の足元におけるスペースを調整できる。
一方、第2シート配置においても、第1シートと第2シートとの前後方向の間隔を変更することができるため、シート配置の自由度を一層高めることができる。
上記車両のシート装置において、前記第2シートは、複数人用のシートであることが好ましい。
同構成によれば、第2シート配置において、第2シートを車幅方向の一方側に配置することで、第2シートよりも車幅方向の他方側に大きなスペースを確保することができる。
上記車両のシート装置において、前記第1シート及び前記第2シートの各々のシートクッションの側面には、前記第2シート配置において互いに当接する当接部が設けられていることが好ましい。
同構成によれば、第2シート配置において、第1シート及び第2シートの各々のシートクッションの側面に設けられた当接部同士が互いに当接する。これにより、各シートクッションが連続したシート配置を実現できる。したがって、シート配置の自由度をより一層高めることができる。
上記車両のシート装置において、前記第1シートは、最前列のシートであることが好ましい。
同構成によれば、最前列のシートである第1シートと、第1シートの直ぐ後側に配置される第2シートとを第1シート配置と、第2シート配置とに切り替えることができる。このため、例えば最前列に運転席や助手席が設けられる車両にあっては、運転席や助手席のシート配置の自由度を高めることができる。
本発明によれば、シート配置の自由度を高めることができる。
車両のシート装置の一実施形態について、シート装置が第1シート配置にある状態の車両の平面図。 シート装置が第2シート配置にある状態の車両の平面図。 第1回動機構及び第1スライド機構を車両の左方から視た側面図。 第1回動機構及び第1スライド機構を車両の後方から視た側面図。 第2回動機構及び第2スライド機構を車両の後方から視た側面図。 変更例のシート装置が第2シート配置にある状態の車両の平面図。
以下、図1〜図5を参照して、車両のシート装置の一実施形態について説明する。
以降において、車両の前後方向を単に前後方向と称し、前後方向における前方及び後方を単に前方及び後方と称する。また、車両の後方から前方を視たときの右方及び左方を単に右方及び左方と称する。
図1に示すように、車両には、第1シート10と、前後方向における第1シートの直ぐ後側に配置される第2シート20と、第2シート20の直ぐ後側に配置される第3シート30とを備えるシート装置110が設けられている。
第1シート10は、車両の最前列のシートを構成している。第1シート10は、車幅方向の右側に配置される運転席10Aと、運転席10Aの左側に隣り合って配置される助手席10Bとにより構成されている。
第2シート20は、複数人用のシートであり、車幅方向に沿って長い長尺状をなしている。本実施形態では、第2シート20は、3人の乗員が着座可能である。
第3シート30は、複数人用のシートであり、車幅方向に沿って長い長尺状をなしている。第3シート30の車幅方向の長さは、第2シート20の車幅方向の長さよりも短い。本実施形態では、第3シート30は、2人の乗員が着座可能である。
図1及び図2に示すように、シート装置110は、第1シート10を車幅方向及び前後方向の双方にスライド可能な第1スライド機構40と、第1シート10を上下方向に延びる軸線を中心に回動可能な第1回動機構70とを備えている。また、シート装置110は、第2シート20を車幅方向にスライド可能な第2スライド機構80と、第2シート20を上下方向に延びる軸線を中心に回動可能な第2回動機構90とを備えている。また、シート装置110は、第3シート30を車幅方向及び前後方向の双方にスライド可能な第3スライド機構100を備えている。
次に、各スライド機構40,80,100の構成、及び各回動機構70,90の構成について詳細に説明する。
本実施形態では、運転席10A及び助手席10Bの各々には、第1スライド機構40及び第1回動機構70が設けられている。したがって、以降では、運転席10Aに対応する第1スライド機構40及び第1回動機構70の構成について説明することで、助手席10Bに対応する第1スライド機構40及び第1回動機構70の構成についての説明を省略する。
<第1スライド機構40>
図3及び図4に示すように、第1スライド機構40は、第1シート10を前後方向にスライド可能な縦スライド部50と、第1シート10を車幅方向にスライド可能な横スライド部60とを備えている。
縦スライド部50は、車室内の床部200の下方であって、フロアパネル120に固定されたベース部41上に設けられている。ベース部41は、前後方向に長い平面視略長方形状をなしている。
縦スライド部50は、ベース部41の上面に設けられ、前後方向に沿って延在する一対のレール51を有している。各レール51は、車幅方向に互いに間隔をおいて設けられている。各レール51には、図示しない転動体を介して当該レール51に沿って移動可能に支持された2つのガイドブロック52が、前後方向に互いに間隔をおいて設けられている。本実施形態では、都合4つのガイドブロック52が設けられている。
各ガイドブロック52の上面には、車幅方向に長い長尺板状の固定板53が固定されている。
縦スライド部50は、前後方向に沿って延在するボールねじ54を有している。ボールねじ54の両端部は、ベース部41の上面に設けられた図示しない支持部材により回動可能に支持されている。
ボールねじ54には、略直方体状のナット55が螺合されている。ナット55は、固定板53の下面に固定されている。
ボールねじ54は、サーボモータ56に連結されている。サーボモータ56によりボールねじ54が回動されると、ナット55が前後方向に沿って移動する。これにより、第1シートが前後方向に沿ってスライドされる。
横スライド部60は、縦スライド部50の固定板53の上面に設けられ、車幅方向に沿って延在する一対のレール61を有している。各レール61は、前後方向に互いに間隔をおいて設けられている。各レール61には、図示しない転動体を介して当該レール61に沿って移動可能に支持された2つのガイドブロック62が、車幅方向に互いに間隔をおいて設けられている。本実施形態では、都合4つのガイドブロック62が設けられている。
各ガイドブロック62の上面には、前後方向に長い長尺板状の固定板63が固定されている。
横スライド部60は、車幅方向に沿って延在するボールねじ64を有している。ボールねじ64の両端部は、固定板53の上面に設けられた図示しない支持部材により回動可能に支持されている。
ボールねじ64には、略直方体状のナット65が螺合されている。ナット65は、固定板63の下面に固定されている。
ボールねじ64は、サーボモータ66に連結されている。サーボモータ66によりボールねじ64が回動されると、ナット65が車幅方向に沿って移動する。これにより、第1シート10が車幅方向に沿ってスライドされる。
<第1回動機構70>
第1回動機構70は、横スライド部60の固定板63の上面から突出するとともに、運転席10Aのシートクッション11Aを支持する円柱状の第1支軸71を備えている。
第1支軸71は、固定板63に固定される固定部72と、固定部72の上端に設けられ、第1支軸71の上下方向に延びる軸線C1に対して回動可能な回動部73とを有している。固定部72の上端及び回動部73は、床部200から突出している。
回動部73の上端には、その他の部分よりも縮径された縮径部74が形成されている。縮径部74は、シートクッション11Aの略中央部に挿通されている。これにより、第1シート10が軸線C1を中心に回動可能となる。
<第2スライド機構80>
図5に示すように、第2スライド機構80は、床部200の下方であって、フロアパネル120に固定されたベース部81を有している。ベース部81は、車幅方向に長い平面視略長方形状をなしている。
ベース部81の上面には、車幅方向に沿って延在する4つのレール82が設けられている。各レール82は、前後方向に互いに間隔をおいて設けられている。各レール82には、図示しない転動体を介して当該レール82に沿って移動可能に支持された2つのガイドブロック83が、車幅方向に互いに間隔をおいて設けられている。本実施形態では、都合8つのガイドブロック83が設けられている。
各ガイドブロック83の上面には、前後方向に長い長尺板状の固定板84が固定されている。
第2スライド機構80は、車幅方向に沿って延在するボールねじ85を有している。ボールねじ85の両端部は、ベース部81の上面に設けられた図示しない支持部材により回動可能に支持されている。
ボールねじ85には、略直方体状のナット86が螺合されている。ナット86は、固定板84の下面に固定されている。
ボールねじ85は、サーボモータ87に連結されている。サーボモータ87によりボールねじ85が回動されると、ナット86が車幅方向に沿って移動する。これにより、第2シート20が車幅方向に沿ってスライドされる。
<第2回動機構90>
第2回動機構90は、第2スライド機構80の固定板84の上面から突出するとともに、第2シート20のシートクッション21を支持する円柱状の第2支軸91を備えている。
第2支軸91は、固定板84に固定される固定部92と、固定部92の上端に設けられ、第2支軸91の上下方向に延びる軸線C2に対して回動可能な回動部93とを有している。
回動部93の上端には、その他の部分よりも縮径された縮径部94が形成されている。縮径部94は、シートクッション21の略中央部に挿通されている。これにより、第2シート20が軸線C2を中心に回動可能となる。
なお、第3スライド機構100は、第1スライド機構40と同様の構成を有しているため、説明を省略する。
図2に示すように、各シート10,20,30は、各スライド機構40,80,100により、車両の床部200に形成された各スライド溝210,220,230に沿ってスライド可能に設けられている。
第1スライド溝210は、運転席10Aをスライドさせるための第1スライド溝210Aと、助手席10Bをスライドさせるための第1スライド溝210Bとを有している。
第1スライド溝210Aは、床部200の前端から後方に向かって延在する第1延在部211Aと、第1延在部211Aの後端から屈曲するとともに左方に向かって延在する第2延在部212Aと、第2延在部212Aの左端から屈曲するとともに後方に向かって延在する第3延在部213Aとを有している。
第1スライド溝210Bは、床部200の前端から後方に向かって延在する第1延在部211Bと、第1延在部211Bの後端から屈曲するとともに左方に向かって延在する第2延在部212Bと、第2延在部212Bの左端から屈曲するとともに後方に向かって延在する第3延在部213Bとを有している。また、第1スライド溝210Bは、第3延在部213Bの後端から屈曲するとともに左方に向かって延在する第4延在部214Bを有している。
第1延在部211Bは、第1延在部211Aに並列して延在している。同様に、第3延在部213Bは、第3延在部213Aに並列して延在している。
第2延在部212Bの車幅方向の長さは、第2延在部212Aの車幅方向の長さよりも短い。また、各第2延在部212A,212Bは、前後方向における同一の位置において車幅方向に沿って延在している。
第2スライド溝220は、床部200の右端から車幅方向における床部200の略中央部まで延在している。
第3スライド溝230は、床部200の後端から前方に向かって延在する第1延在部231と、第1延在部231の前端から屈曲するとともに左方に向かって延在する第2延在部232と、第2延在部232の左端から屈曲するとともに前方に向かって延在する第3延在部233とを有している。
本実施形態では、各シート10,20,30が、第1シート配置と第2シート配置とに切り替え可能である。
第1シート配置では、各シート10,20,30の全てが前後方向に並ぶとともに前方を向く。
第2シート配置では、第1シート10が後方を向くとともに、第3シート30が前方を向く。このとき、第1シート10及び第3シート30は向き合っている。また、第2シート20は、各シート10,30の右方に位置するとともに車幅方向の一方側、すなわち左方を向く。これらにより、第1シート10の後方であって、第2シート20よりも上記一方側に各シート10,20,30に着座する各乗員が共有可能なスペースSが形成される。
ここで、第1シート10の運転席10Aのシートクッション11Aの側面、及び第2シート20のシートクッション21の側面には、第2シート配置において互いに当接する当接部11a,21aが設けられている。より詳しくは、当接部11aは、シートクッション11Aの側面のうち、第1シート配置における左側の部分に設けられている。また、当接部21aは、シートクッション21の側面のうち、第1シート配置における右側の部分に設けられている。当接部11aは、第1シート配置において、前側ほど右側に位置するように傾斜している。当接部21aは、第1シート配置において、前側ほど左側に位置するように傾斜している。
また、第2シート20のシートクッション21の側面、及び第3シート30のシートクッション31の側面には、第2シート配置において互いに当接する当接部21b,31aが設けられている。より詳しくは、当接部21bは、シートクッション21の側面のうち、第1シート配置における左側の部分に設けられている。また、当接部31aは、シートクッション31の側面のうち、第1シート配置における右側の部分に設けられている。当接部21bは、第1シート配置において、前側ほど右側に位置するように傾斜している。当接部31aは、第1シート配置において、前側ほど左側に位置するように傾斜している。
なお、助手席10Bのシートクッション11Bの側面のうち、第1シート配置において運転席10Aの当接部11aに対向する部分は、前側ほど左側に位置するように傾斜している。また、第3シート30のシートクッション31の側面のうち、第1シート配置における左側の部分は、前側ほど左側に位置するように傾斜している。
次に、各シート10,20,30を第1シート配置から第2シート配置に切り替える手順について説明する。
図1及び図2に示すように、まず、第1シート配置における運転席10A及び助手席10Bを第1延在部211A,211Bに沿って前方から後方に向かってスライドさせる。
次に、運転席10Aを第1延在部211Aの後端に配置した状態で、助手席10Bを第2延在部212Bの左端までスライドさせる。この状態で、運転席10Aと助手席10Bとの双方が後方を向くように回転させる。
次に、運転席10Aを第2延在部212Aの左端までスライドさせる。これにより、運転席10Aと助手席10Bとが車幅方向において当接する。
これと同時に、第2シート20が左方を向くように回転させる。この状態で、第2シート20を第2スライド溝220の右端から車幅方向の途中までスライドさせる。
次に、運転席10Aと助手席10Bとを第3延在部213A,213Bに沿って後端までスライドさせる。これにより、運転席10Aの当接部11aと、第2シート20の当接部21aとが当接する。
第3シート30は、第3スライド溝230に沿って第3延在部233の前端までスライドさせる。これにより、第2シート20の当接部21bと、第3シート30の当接部31aとが当接する。
以上のようにして、各シート10,20,30を第1シート配置から第2シート配置に切り替える。
なお、第2シート配置においては、各シートクッション11A,11B,21,31の上面、すなわち、各乗員が着座する着座面は、略同一の高さに位置しており、滑らかに連なっている。
本実施形態の作用について説明する。
第1シート配置においては、第1シート10及び第2シート20の双方が前方を向くため、第1シート10及び第2シート20に着座する各乗員は、車両走行中に進行方向の前方を向くことができる。
また、第1シート配置から、第1回動機構70によって上下方向に延びる軸線C1を中心に第1シート10を回動させるとともに、第2回動機構90によって上下方向に延びる軸線C2を中心に第2シート20を回動させる。また、第1スライド機構40によって第1シート10を左方にスライドさせるとともに、第2スライド機構80によって第2シート20を右方にスライドさせる。これにより、第2シート配置に切り替えられることで、第1シート10が後方を向くとともに、第2シート20が車幅方向の一方側を向き、且つ第1シート10の後方であって第2シート20よりも車幅方向の一方側に第1シート10及び第2シート20に着座する各乗員が共有可能なスペースSが形成される。ここで、第2シート配置においては、第1スライド機構40及び第2スライド機構80によって、第1シート10と第2シート20との車幅方向の距離を変更できるため、スペースSの大きさを調整することができる。
本実施形態の効果について説明する。
(1)シート装置110は、上下方向に延びる軸線C1を中心に第1シート10を回動可能な第1回動機構70と、上下方向に延びる軸線C2を中心に第2シート20を回動可能な第2回動機構90とを備える。また、シート装置110は、第1シート10を車幅方向にスライド可能な第1スライド機構40と、第2シート20を車幅方向にスライド可能な第2スライド機構80とを備える。第1シート10及び第2シート20は、第1シート配置と第2シート配置とに切り替え可能である。第1シート配置では、第1シート10及び第2シート20の双方が前方を向く。第2シート配置では、第1シート10が後方を向くとともに、第2シート20が車幅方向の一方側を向き、且つ第1シート10の後方であって第2シート20よりも車幅方向の一方側に第1シート10及び第2シート20に着座する各乗員が共有可能なスペースSを形成する。
こうした構成によれば、上述した作用を奏することから、シート配置の自由度を高めることができる。
(2)第1スライド機構40は、第1シート10を車幅方向にスライド可能であり、第2スライド機構80は、第2シート20を車幅方向にスライド可能である。
こうした構成によれば、第1シート10と第2シート20との双方が車幅方向にスライド可能であるため、第1シート10と第2シート20との車幅方向における相対位置を維持した状態で第1シート10及び第2シート20を車幅方向にスライドさせることができる。したがって、シート配置の自由度をより高めることができる。
また、第1シート10及び第2シート20を第2シート配置に切り替える際に、第1シート10を車幅方向の一方側にスライドさせるとともに、第2シート20を車幅方向の他方側にスライドさせるようにすれば、各シート10,20における車幅方向のストロークを小さくできる。したがって、第2シート配置を実現することに伴って車室内のスペースが制限されることを抑制できる。
(3)第1スライド機構40は、第1シート10を車幅方向及び前後方向の双方にスライド可能である。
こうした構成によれば、第1シート10が前後方向にスライド可能となる。このため、第1シート配置において、第1シート10と第2シート20との前後方向の間隔を変更できる。これにより、第2シート20の乗員の足元におけるスペースを調整できる。
一方、第2シート配置においても、第1シート10と第2シート20との前後方向の間隔を変更することができるため、シート配置の自由度を一層高めることができる。
(4)第2シート20は、複数人用のシートである。
こうした構成によれば、第2シート配置において、第2シート20を車幅方向の一方側に配置することで、第2シート20よりも車幅方向の他方側に大きなスペースSを確保することができる。
(5)第1シート10のシートクッション11A及び第2シート20のシートクッション21の側面には、第2シート配置において互いに当接する当接部11a,21aが設けられている。
こうした構成によれば、第2シート配置において、シートクッション11A及びシートクッション21の各々の側面に設けられた当接部11a,21a同士が互いに当接する。これにより、各シートクッション11A,21が連続したシート配置を実現できる。したがって、シート配置の自由度をより一層高めることができる。
(6)第1シート10は、最前列のシートである。
こうした構成によれば、最前列のシートである第1シート10と、第1シート10の直ぐ後側に配置された第2シート20とを第1シート配置と、第2シート配置とに切り替えることができる。このため、例えば最前列に運転席10Aや助手席10Bが設けられる車両にあっては、運転席10Aや助手席10Bのシート配置の自由度を高めることができる。
(7)第2の配置において、各シートクッション11A,11B,21,31の上面は滑らかに連なっている。
こうした構成によれば、第2シート配置において、各シートクッション11A,11B,21,31の上面が滑らかに連なるため、各シートクッション11A,11B,21,31の境界上に荷物を置いたり、乗員が着座したりすることができる。したがって、シートの利便性を向上できる。
(8)第3シート30は、第1シート配置及び第2シート配置の双方において前方を向く一方、第2シート配置においては前後方向において第1シート10に向かい合う。
こうした構成によれば、第1シート配置においては第1シート10及び第3シート30が前方を向く。一方、第2シート配置においては、第1シート10、第2シート20、及び第3シート30が互いに異なる方向を向いたシート配置が可能となる。したがって、シート配置の自由度をより一層高めることができる。
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・図6に示すように、第1シート10と第3シート30との間に、前後方向に並ぶ複数の第2シート20を設けることもできる。本変更例では2つの第2シート20が設けられている。こうした構成によれば、スペースSがより一層拡大される。なお、本変更例において、上記実施形態と同一の構成については、同一の符号を付すことにより重複した説明を省略する。
・第3シート30は省略することもできる。
・第1シート10は、運転席10Aのみにより構成されるものであってもよいし、助手席10Bのみにより構成されるものであってもよい。
・第1シート10は、最前列のシートでなくてもよい。最前列のシートの直ぐ後側に配置されるシートを第1シート10として、本発明を適用することもできる。
・各シートクッション11A,11B,21,31の上面は段差を介して連なっていてもよい。
・各当接部11a,21aは互いに離間していてもよい。同様に、各当接部21b,31aは互いに離間していてもよい。
・各当接部11a,21a,21b,31aは省略することもできる。
・第2シート20及び第3シート30は、1人用のシートであってもよい。
・第1スライド機構40は、第1シート10を車幅方向にのみスライド可能なものであってもよい。
・第1スライド機構40及び第2スライド機構80のどちらか一方を省略することもできる。この場合であっても、第1シート10及び第2シート20を回転させるとともに、第1シート10及び第2シート20のどちらか一方を車幅方向にスライドさせることで、第2シート配置を実現することができる。
・第2スライド機構80は、第2シート20を車幅方向に加えて、前後方向にスライド可能なものであってもよい。
10…第1シート、10A…運転席、10B…助手席、11A…シートクッション、11a…当接部、11B…シートクッション、20…第2シート、21…シートクッション、21a…当接部、21b…当接部、30…第3シート、31…シートクッション、31a…当接部、40…第1スライド機構、41…ベース部、50…縦スライド部、51…レール、52…ガイドブロック、53…固定板、54…ボールねじ、55…ナット、56…サーボモータ、60…横スライド部、61…レール、62…ガイドブロック、63…固定板、64…ボールねじ、65…ナット、66…サーボモータ、70…第1回動機構、71…第1支軸、72…固定部、73…回動部、74…縮径部、80…第2スライド機構、81…ベース部、82…レール、83…ガイドブロック、84…固定板、85…ボールねじ、86…ナット、87…サーボモータ、90…第2回動機構、91…第2支軸、92…固定部、93…回動部、94…縮径部、100…第3スライド機構、110…シート装置、120…フロアパネル、200…床部、210…第1スライド溝、210A…第1スライド溝、210B…第1スライド溝、211A…第1延在部、211B…第1延在部、212A…第2延在部、212B…第2延在部、213A…第3延在部、213B…第3延在部、214B…第4延在部、220…第2スライド溝、230…第3スライド溝、231…第1延在部、232…第2延在部、233…第3延在部。

Claims (6)

  1. 第1シートと、車両の前後方向における前記第1シートの直ぐ後側に配置される第2シートとを備える車両のシート装置であって、
    車両の前後方向における前方及び後方を前方及び後方とするとき、
    上下方向に延びる軸線を中心に前記第1シートを回動可能な第1回動機構と、
    上下方向に延びる軸線を中心に前記第2シートを回動可能な第2回動機構と、
    前記第1シート及び前記第2シートの少なくとも一方を車幅方向にスライド可能なスライド機構と、を備え、
    前記第1シート及び前記第2シートは、双方が前方を向く第1シート配置と、前記第1シートが後方を向くとともに、前記第2シートが車幅方向の一方側を向き、且つ前記第1シートの後方であって前記第2シートよりも車幅方向の前記一方側に前記第1シート及び前記第2シートに着座する各乗員が共有可能なスペースを形成する第2シート配置と、に切り替え可能である、
    車両のシート装置。
  2. 前記スライド機構は、前記第1シートを車幅方向にスライド可能な第1スライド機構と、前記第2シートを車幅方向にスライド可能な第2スライド機構と、を含む、
    請求項1に記載の車両のシート装置。
  3. 前記第1スライド機構は、前記第1シートを車幅方向及び前後方向の双方にスライド可能である、
    請求項2に記載の車両のシート装置。
  4. 前記第2シートは、複数人用のシートである、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の車両のシート装置。
  5. 前記第1シート及び前記第2シートの各々のシートクッションの側面には、前記第2シート配置において互いに当接する当接部が設けられている、
    請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の車両のシート装置。
  6. 前記第1シートは、最前列のシートである、
    請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の車両のシート装置。
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