JP2021035848A - ウェットシート包装体 - Google Patents

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Noriaki Takahashi
典晃 高橋
由嗣 ▲高▼瀬
由嗣 ▲高▼瀬
Yoshitsugu Takase
中村 興司
Koji Nakamura
興司 中村
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Abstract

【課題】ウェットシート包装体において、ユーザが、ウェットシートを引き出すときに、積層した複数枚のウェットシートを、1枚ずつ確実に分離させて、1枚ずつ取り出すことができると共に、ユーザが、次のウェットシートの一部を、容器の内部に収納し易く、掴み易くする。【解決手段】トレー蓋6が、孔部7と、孔部7につながる第1線状波形スリット8とを備えるようにした。これにより、ユーザが、次のウェットシート2の一部を、孔部7からピロー包装袋4の内部に、手で容易に押し込むことができる。また、ユーザが、トレー蓋6に設けられた孔部7から、手で次のウェットシート2を容易に掴んで取り出すことができる。さらにまた、ユーザが、孔部7からウェットシート2を取り出す時に、第1線状波形スリット8が、次のウェットシート2に対して大きな通過抵抗を働かせるため、ウェットシート2を1枚ずつ確実に分離させることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、薬液を含浸させたウェットシートを積層した状態で収納したウェットシート包装体に関する。
従来から、特許文献1に示されるティッシュケースや、特許文献2に示されるウェットティッシュ包装体等のシート包装体を使用する時に、ユーザは、容器のシート(ティッシュ)取出口から、手でシートの一部を掴んで(摘まんで)、シートを取り出す。ここで、一般に、シート包装体において、積層されたシートの各々は、互いにその一部同士が重なり合った状態で折り畳まれている。このため、ユーザが一枚のシートを引き出すときに、次のシートも一緒に引き出される。このとき、特許文献1及び特許文献2に示されるシート包装体では、シート取出口が次のシートに対して大きな通過抵抗を働かせるため、シートが1枚ずつ確実に分離される。このため、次のシートは、その一部が引き出された状態で、シート取出口に保持されるので、ユーザは、シートを1枚ずつ取り出すことができる。
特開平9−323771号公報 特開2004−155445号公報
しかしながら、ユーザが、取り出したシートを使い終わった時に、このシートと一緒に引き出されたシートの一部を、大きな通過抵抗を生じさせるシート取出口からシート包装体の容器の内部へ押し込む(戻す)ことがある。これは、シート取出口からはみ出たシートの一部が邪魔になることを防止することが目的である。また、特許文献2に示されるようなウェットシート包装体の場合は、ウエットシートが乾燥することを防止する目的もある。
また、上記のように、ユーザが、次のシートの一部を、シート取出口からシート包装体の容器の内部へ押し込んだ(戻した)場合には、ユーザは、次にシートを使う時に、大きな通過抵抗を生じさせるシート取出口から手を入れて、シートの一部を掴む必要がある。
すなわち、上記特許文献1及び特許文献2に示されるような従来のシート包装体には、使用するシートと一緒に引き出された次のシートの一部を、容器の内部に収納し難く、しかも、一旦、次のシートの一部を容器の内部に戻すと、次のシートの使用時に、シートの一部を掴み難いという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するものであり、ユーザが、ウェットシートを引き出すときに、積層した複数枚のウェットシートを、1枚ずつ確実に分離させて、1枚ずつ取り出すことができるようにすると共に、ユーザが、(前のウェットシートと一緒に引き出された)次のウェットシートの一部を、容器の内部に収納し易く、掴み易いウェットシート包装体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のウェットシート包装体は、薬液を含浸させた複数枚のウェットシートを、互いにその一部同士が重なり合った状態で折り畳んで積層したウェットシート積層体と、前記ウェットシート積層体を収納し、前記ウェットシート積層体に含まれるウェットシートの各々を取り出すための開口部を有する容器と、前記ウェットシート積層体上に載置される載置部材とを備えるウェットシート包装体であって、前記載置部材は、前記開口部に対向する孔部と、前記孔部につながる第1線状波形スリットとを有するものである。
このウェットシート包装体において、前記第1線状波形スリットにおける波形は、波の上端部と下端部とが湾曲した形状であることが望ましい。
このウェットシート包装体において、前記ウェットシート積層体に含まれる各ウェットシートの折り目と直交する方向を、該ウェットシート積層体の縦方向とした場合に、該ウェットシート積層体は、前記ウェットシート積層体の縦方向における上端及び下端との距離の等しい点の集合である中心線が、前記第1線状波形スリットにおける波形の振幅の範囲内に収まる状態で、前記容器に収納されていることが望ましい。
このウェットシート包装体において、前記第1線状波形スリットは、前記孔部における先細り部を介して、前記孔部につながっていることが望ましい。
このウェットシート包装体において、前記載置部材は、前記孔部につながる第2線状波形スリットをさらに備え、前記第1線状波形スリット及び前記第2線状波形スリットは、前記孔部の両端に設けられていることが望ましい。
このウェットシート包装体において、前記第2線状波形スリットにおける波形は、波の上端部と下端部とが湾曲した形状であることが望ましい。
このウェットシート包装体において、前記ウェットシート積層体に含まれる各ウェットシートの折り目と直交する方向を、該ウェットシート積層体の縦方向とした場合に、該ウェットシート積層体は、前記ウェットシート積層体の縦方向における上端及び下端との距離の等しい点の集合である中心線が、前記第2線状波形スリットにおける波形の振幅の範囲内に収まる状態で、前記容器に収納されていることが望ましい。
このウェットシート包装体において、前記第2線状波形スリットは、前記孔部における先細り部を介して、前記孔部につながっていることが望ましい。
このウェットシート包装体において、前記開口部を開閉する蓋部材を備え、前記蓋部材は、前記載置部材との間に、前記ウェットシートの一部を収納する収納空間を形成することが望ましい。
このウェットシート包装体において、前記収納空間における、前記孔部の開口面に平行な方向の断面積が、前記孔部の開口面積よりも大きいことが望ましい。
本発明のウェットシート包装体によれば、載置部材が、開口部に対向する孔部を備えているので、上記のように、ユーザが、(前のウェットシートと一緒に引き出された)次のウェットシートの一部を、容器の内部へ押し込む(戻す)場合に、上記の次のウェットシートの一部を、載置部材に設けられた孔部から容器の内部に、手で容易に押し込むことができる。また、このように、ユーザが、次のウェットシートの一部を容器の内部に押し込んだ(戻した)場合でも、ユーザが、次にウェットシートを使う時に、載置部材に設けられた孔部から、手で次のウェットシートを容易に掴んで(摘まんで)、次のウェットシートを取り出すことができる。
すなわち、本発明のウェットシート包装体によれば、ユーザが、(前のウェットシートと一緒に引き出された)次のウェットシートの一部を、容器の内部に収納し易く、しかも、次のウェットシートを掴み易い。
加えて、本発明のウェットシート包装体によれば、載置部材が孔部につながる第1線状波形スリットを備えているために、ユーザが、孔部から、ウェットシートの一部を手で摘まんで、このウェットシートを取り出す時に、孔部から引き出されたウェットシートが、やがて、第1線状波形スリットを通過する。このウェットシートの第1線状波形スリット通過時に、第1線状波形スリットが、(取り出すウェットシートの)次のウェットシートに対して大きな通過抵抗を働かせるため、ウェットシートを1枚ずつ確実に分離させることができる。このため、次のウェットシートは、その一部が引き出された状態で、載置部材に保持されるので、ユーザは、ウェットシートを1枚ずつ取り出すことができる。
従って、本発明のウェットシート包装体によれば、ユーザが、ウェットシートを引き出すときに、積層した複数枚のウェットシートを、1枚ずつ確実に分離させて、1枚ずつ取り出すことができると共に、ユーザが、次のウェットシートの一部を容器の内部に収納し易く、次のウェットシートを掴み易い。
(a)は、本発明の第1の実施形態によるウェットシート包装体からウェットシートを取り出す様子を示す斜視図、(b)は、同ウェットシート包装体のトレー蓋を示す斜視図、(c)は、開閉蓋を閉じた状態におけるウェットシート包装体の外観を示す斜視図。 (a)(b)(c)は、それぞれ、同ウェットシート包装体のトレー蓋の上面図、(a)のB−B線断面図、及び(a)のC―C線断面図。 開閉蓋を開いた状態における、同ウェットシート包装体の図1のA−A線断面図。 開閉蓋を閉じた状態における、同ウェットシート包装体の図1のA−A線断面図。 上記トレー蓋における孔部、第1線状波形スリット、及び第2線状波形スリットの形状の説明図。 上記ウェットシート包装体におけるウェットシートの折り畳み方と積層方法の説明図。 上記トレー蓋における孔部、第1線状波形スリット、及び第2線状波形スリットを、展開した状態のウェットシートの上に重ね合わせた説明図。 本発明の第2の実施形態によるウェットシート包装体の、開閉蓋を閉じた状態における斜視図。 同ウェットシート包装体の、開閉蓋を開いた状態における斜視図。 開閉蓋を開いた状態における、同ウェットシート包装体の図8のD−D線断面図。 開閉蓋を閉じた状態における、同ウェットシート包装体の図8のD−D線断面図。 本発明の第3の実施形態によるウェットシート包装体の外観を示す斜視図。 開閉蓋を開いた状態における、同ウェットシート包装体の図12のE−E線断面図。 開閉蓋を閉じた状態における、同ウェットシート包装体の図12のE−E線断面図。 本発明の変形例1のウェットシート包装体の外観を示す斜視図。 (a)(b)(c)は、いずれも、本発明の変形例4におけるトレー蓋の第1線状波形スリット及び第2線状波形スリットの波形の例を示す説明図。 (a)(b)(c)は、いずれも、本発明の変形例5におけるトレー蓋の孔部周辺の形状の例を示す説明図。
以下、本発明を具体化した実施形態によるウェットシート包装体について、図面を参照して説明する。本実施形態では、本発明のウェットシート包装体により包装されるウェットシートが、通常のウェットティッシュタイプのウェットシートである場合の例について、説明する。
図1(a)は、本発明の第1の実施形態によるウェットシート包装体1からウェットシート2を取り出す様子を示す斜視図、図1(b)は、図1(a)に示すウェットシート包装体1のピロー包装袋4によって包装される樹脂製のトレー蓋6を示す斜視図、図1(c)は、開閉蓋10を閉じた状態におけるウェットシート包装体1の外観を示す斜視図である。図1(b)では、ウェットシート包装体1におけるトレー蓋6以外の部分を、一点鎖線で表している。図2は、(a)(b)(c)は、それぞれ、上記ウェットシート包装体1のトレー蓋6の上面図、図2(a)のB−B線断面図、及び図2(a)のC―C線断面図である。また、図3と図4は、それぞれ、開閉蓋10を開いた状態と閉じた状態とにおける、ウェットシート包装体1の図1のA−A線断面図である。
上記の図1乃至図4に示すように、本実施形態のウェットシート包装体1は、薬液を含浸させた複数枚のウェットシート2を積層したウェットシート積層体3(図3及び図4参照)と、ウェットシート積層体3を収納し、このウェットシート積層体3に含まれるウェットシート2の各々を取り出すための開口部5を有するピロー包装袋4(請求項における「容器」)と、トレー蓋6(請求項における「載置部材」)と、上記の開口部5を開閉する蓋部11とを備える。第1の実施形態のウェットシート包装体1では、孔部7等を有するトレー蓋6が、請求項における「載置部材」に相当し、開閉蓋10を備える蓋部11が、請求項における「蓋部材」に相当する。図3及び図4に示すように、トレー蓋6は、ウェットシート積層体3上に載置される。また、図1(b)及び図2(a)等に示すように、上記のトレー蓋6(請求項における「第1蓋部」)は、その中央部の凹部に設けられた中央面6aに、上記のウェットシート2の各々を(指で)摘まみ出すための孔部7と、この孔部7につながる第1線状波形スリット8及び第2線状波形スリット9とを備えている。なお、上記のウェットシート積層体3は、薬液を含浸させた複数枚のウェットシート2を、互いにその一部同士が重なり合った状態で折り畳んで積層したものである(図6参照)。
上記のウェットシート2の素材としては、例えば、不織布、紙、ガーゼ等の繊維素材やシート状の発泡体等を用いればよい。また、ウェットシート2に含浸させる薬液としては、(1)化粧水や乳液等の化粧品、(2)消毒液や治療剤等の薬剤、(3)アルコール、保湿剤、界面活性剤等を含む皮膚を拭うための清浄液、又は(4)アルコール、保湿剤、界面活性剤等を含む台所用洗浄液等が挙げられる。
また、上記のピロー包装袋4の材料のフィルムとしては、ピロー包装袋とすることができ、かつ、湿潤したウェットシート2を気密に収納することが可能な公知の材料を採用することができる。その材料としては、複数の樹脂層からなる積層フィルム、アルミニウム等の金属層を有する積層フィルム等が挙げられる。
次に、図1(a)、図3、及び図4を参照して、樹脂製の蓋部11の構成について、説明する。図1(a)に示すように、蓋部11は、主に、ピロー包装袋4の開口部5を開閉する開閉蓋10と、この開閉蓋10と嵌合する枠11aと、蓋部11の台座11bとから構成されている。また、図1(a)及び図4に示すように、開閉蓋10は、外周壁10aと内周壁10bを有している。ユーザは、開閉蓋10を閉じるときには、図4に示すように、外周壁10aと内周壁10bとの間に、図1(a)に示す台座11b上の枠11aを嵌入することにより、開閉蓋10と枠11aとを嵌合させて、開閉蓋10を閉じた状態に固定することができる。開閉蓋10を閉じた状態では、開閉蓋10は、蓋部11の台座11b上における外壁11cで形成される空間に収納される。開閉蓋10を開くときには、ユーザは、上記の開閉蓋10と枠11aとの嵌合状態を解除して、図3に示すように、開閉蓋10を蓋部11の台座11bから取り外す。
次に、主に、上記図2(a)(b)(c)を参照して、トレー蓋6の構造について説明する。トレー蓋6の中央部の凹部に設けられた中央面6aには、上記の孔部7、第1線状波形スリット8、及び第2線状波形スリット9に加えて、トレー蓋6の補強用の多数のリブ6dが設けられている。また、トレー蓋6における中央面6aよりも外側の部分には、トレー蓋6の補強用の凹部6cが設けられている。なお、本実施形態ではトレー蓋6がリブ6d及び凹部6cを有する場合の例を記載しているが、これに限られず、トレー蓋6がリブ6d及び凹部6cを有していなくてもよい。
さらに、上記図2(a)に加えて、図5を参照して、上記のトレー蓋6における孔部7、第1線状波形スリット8、及び第2線状波形スリット9の構成について詳述する。これらの図に示すように、孔部7の両端に設けられた第1線状波形スリット8と第2線状波形スリット9は、正弦波形状である。上記の第1線状波形スリット8、第2線状波形スリット9は、それぞれ、孔部7における先細り部7a、7bを介して、孔部7につながっている。ここで、より詳細に説明すると、上記の先細り部7a、7bのうち、図示で左側の先細り部7aは、その先端(第1線状波形スリット8に接する側の端部)が、図示で斜め上方向を向いており、図示で右側の先細り部7bは、その先端(第2線状波形スリット9に接する側の端部)が、図示で斜め下方向を向いている。すなわち、孔部7における2つの先細り部7a、7bは、上下方向における互い違いの方向を向いている。
上記のように、孔部7が、上下方向に互い違いの方向を向いた(斜め上方向と斜め下方向を向いた)先細り部7a、7bを有しており、第1線状波形スリット8と第2線状波形スリット9が、これらの先細り部7a、7bを介して、孔部7につながっている。このため、次のウェットシート2におけるトレー蓋6から引き出されていない部分が、図2(a)及び図5におけるトレー蓋6の先細り部7a、7bよりも上側にある場合も、下側にある場合も(図6における上部UP側にある場合も、下部DP側にある場合も)、次のウェットシート2における引き出されていない部分が、先細り部7a、7bに沿って、第1線状波形スリット8及び第2線状波形スリット9にスムーズに入り込むことができる。
また、孔部7は、図2(a)及び図5に示すように、略ひし形の形状であるが、この孔部7は、上記の第1線状波形スリット8及び第2線状波形スリット9の波形と同様に、図示の上下方向における端部(上端部7cと下端部7d)が、湾曲した形状になっている。このように、図5に示す第1線状波形スリット8の波形における上端部1UEと下端部1DE、第2線状波形スリット9の波形における上端部2UEと下端部2DE、及び孔部7の上端部7cと下端部7dが、全て、湾曲した形状になっているため、ユーザが、ウェットシート2を取り出す時に、ウェットシート2を、これらの湾曲した形状の上端部及び下端部(第1線状波形スリット8の上端部1UEと下端部1DE、第2線状波形スリット9の上端部2UEと下端部2DE、及び孔部7の上端部7cと下端部7d)に沿って、スムーズに引き出すことができる。
また、図4等に示すように、蓋部11は、トレー蓋6との間に、次のウェットシート2の一部(次のウェットシート2のうち、前のウェットシート2の引き出し時に一緒に引き出された部分)を収納する収納空間20を形成している。この構成においては、ユーザが、一旦、ウェットシート2を使い終わった時に、ユーザは、次のウェットシート2の一部を収納空間20に収納させて、蓋部11の開閉蓋10で蓋をすることができる。従って、ユーザは、次のウェットシート2の一部を孔部7からピロー包装袋4の内部(トレー蓋6の内部)に押し込む必要が無い。また、ユーザは、次回、ウェットシート2を使用する時に、収納空間20に収納した次のウェットシート2の一部を手で容易に掴んで、次のウェットシート2を容易に取り出すことができる。さらに、上記のように、ユーザが、次のウェットシート2の一部を収納空間20に収納させて、蓋部11の開閉蓋10で蓋をすることにより、次のウェットシート2を含むウェットシート積層体3の乾燥を防ぐことができる。
また、図1(b)、図2(a)(b)(c)、図3、及び図4から分かるように、収納空間20における、孔部7の開口面に平行な方向の断面積は、孔部7の開口面積よりも大きい。このように、ウェットシート包装体1が、孔部7の開口面から見て大きな収納空間20を有していることから、次のウェットシート2のうち、前のウェットシート2の引き出し時に一緒に引き出された部分(次のウェットシート2の一部)を、容易、かつ、確実に収納空間20に収納することができる。
次に、図6及び図7を参照して、上記のウェットシート積層体3に含まれるウェットシート2の折り畳み方と積層方法について説明する。図6は、ウェットシート2の折り畳み方と積層方法の説明図である。図6では、各ウェットシート2の2つの折り目21、22の方向を、紙面と垂直な方向に合わせて、各ウェットシート2の折り畳み方と、重ね方が示されている。また、図7は、上記のトレー蓋6における孔部7、第1線状波形スリット8、及び第2線状波形スリット9を、展開した状態のウェットシート2の上に重ね合わせた説明図である。なお、図7では、孔部7、第1線状波形スリット8、及び第2線状波形スリット9を、一点鎖線で表し、展開した状態のウェットシート2を実線で表している。図6及び図7に示すように、ウェットシート積層体3を構成する各ウェットシート2は、2つの折り目21、22を付けた上で、図6に示すように、連続する2つのウェットシート2が、互いに、その一部同士が重なり合った状態で折り畳んで積層されている。
また、図6及び図7に示すように、各ウェットシート2の折り目21、22と直交する方向を、ウェットシート積層体3の縦方向とした場合に、ウェットシート積層体3は、図7に示すように、上記のウェットシート積層体3の縦方向における上端及び下端との距離の等しい点(上端との距離D1=下端との距離D2の点)の集合である中心線CLが、第1線状波形スリット8における波形の振幅WA1、及び第2線状波形スリット9における波形の振幅WA2の範囲内に収まる状態で、図6に示すように折り目21、22に沿って折り畳まれて、ピロー包装袋4に収納されている。なお、図6における縦方向の中心Cは、ウェットシート積層体3の縦方向における上端及び下端との距離が等しい点であり、上記のウェットシート積層体3の縦方向における中心線CL上の一点である。また、図6における垂線PLは、ウェットシート積層体3の縦方向における上端と下端との間の線分に対して、上記の縦方向の中心Cを通るように引いた垂線である。
上記のように、ウェットシート積層体3は、ウェットシート積層体3の縦方向における中心線CLが、第1線状波形スリット8における波形の振幅WA1、及び第2線状波形スリット9における波形の振幅WA2の範囲内に収まる状態で、ピロー包装袋4に収納されている。
ここで、図6に示すように、ウェットシート積層体3を構成する各ウェットシート2が次のウェットシート2と重なる部分は、交互に、ウェットシート積層体3の縦方向における上部UPと下部DPに入れ替わる。ユーザが取り出そうとしているウェットシート2が、その次のウェットシート2と上記の縦方向の上部UPで重なっている場合には、ユーザがウェットシート2を取り出す時に、第1線状波形スリット8及び第2線状波形スリット9における中心線CLよりも上側の波形スリットが、(取り出すウェットシート2の)次のウェットシート2に対して大きな通過抵抗を働かせる。逆に、取り出そうとしているウェットシート2が、その次のウェットシート2と上記の縦方向の下部DPで重なっている場合には、ユーザがウェットシート2を取り出す時に、第1線状波形スリット8及び第2線状波形スリット9における中心線CLよりも下側の波形スリットが、(取り出すウェットシート2の)次のウェットシート2に対して大きな通過抵抗を働かせる。従って、本ウェットシート包装体1によれば、積層した複数枚のウェットシート2を、1枚ずつ確実に分離させて、1枚ずつ取り出すことができる。
次に、上記のウェットシート包装体1の製造方法について、説明する。まず、繊維素材シート(有機化合物又は無機化合物から構成される織布、不織布、ガーゼ等のシート)を、ウェットティッシュ型シートに裁断し、このウェットティッシュ型シートを、図6に示すような変則的なZ折り(変則的な三つ折り)にして積層させる。そして、薬液を含浸させたウェットティッシュ型シート(ウェットシート2)の積層体(ウェットシート積層体3)を、例えば、縦164.7mm×横109.7mm×高さ20mmのトレー蓋6に載置する。なお、トレー蓋6は、それ自体が形状を保持でき、かつ薬液が浸透しない材料及び構造を有することが必要である。それにより、包装体全体として、保管時、運搬時、使用時における十分な強度を備えることができる。トレー蓋6の具体的な材料の例としては、例えば、ポリプロピレンが挙げられる。
上記のウェットシート積層体3を載置したトレー蓋6は、コンベアで搬送される。そして、ラミネートフィルムに、樹脂キャップである蓋部11(図1(a)(b)(c)参照)を、熱圧着機により貼り付けた上で、このラミネートフィルムの上に、上記のウェットシート積層体3を載置した(上下反転状態の)トレー蓋6を載せて、逆ピロー包装機で、ウェットシート積層体3を載置したトレー蓋6をピロー包装する(ピロー包装袋4で包装する)。これにより、ウェットシート包装体1の製造を完了する。なお、ピロー包装の後、耳折り装置で、上記のピロー包装袋4内の脱気、ピロー包装袋4端部の熱によるシール(貼付)、及びピロー包装袋4端部の耳の部分へのホットメルト塗布と接着を行っても構わない。
上記のように、本実施形態のウェットシート包装体1によれば、トレー蓋6が、開口部5に対向する孔部7と、孔部7につながる第1線状波形スリット8とを備えるようにした。これにより、ユーザが、(前のウェットシート2と一緒に引き出された)次のウェットシート2の一部を、開口部5からピロー包装袋4の内部へ押し込む(戻す)場合に、上記の次のウェットシート2の一部を、トレー蓋6に設けられた孔部7からピロー包装袋4の内部に、手で容易に押し込むことができる。また、このように、ユーザが、次のウェットシート2の一部をピロー包装袋4の内部に押し込んだ(戻した)場合でも、ユーザが、次にウェットシート2を使う時に、トレー蓋6に設けられた孔部7から、手で次のウェットシート2を容易に掴んで(摘まんで)、次のウェットシート2を取り出すことができる。
すなわち、本実施形態のウェットシート包装体1によれば、ユーザが、(前のウェットシート2と一緒に引き出された)次のウェットシート2の一部を、ピロー包装袋4の内部に収納し易く、しかも、次のウェットシート2を掴み易い。
加えて、本実施形態のウェットシート包装体1によれば、トレー蓋6が孔部7につながる第1線状波形スリット8を備えているために、ユーザが、孔部7から、ウェットシート2の一部を手で摘まんで、このウェットシート2を取り出す時に、孔部7から引き出されたウェットシート2が、やがて、第1線状波形スリット8を通過する。このウェットシート2の第1線状波形スリット8通過時に、第1線状波形スリット8が、(取り出すウェットシート2の)次のウェットシート2に対して大きな通過抵抗を働かせるため、ウェットシート2を1枚ずつ確実に分離させることができる。このため、次のウェットシート2は、その一部が引き出された状態で、トレー蓋6に保持されるので、ユーザは、ウェットシート2を1枚ずつ取り出すことができる。
従って、本実施形態のウェットシート包装体1によれば、ユーザが、ウェットシート2を引き出すときに、積層した複数枚のウェットシート2を、1枚ずつ確実に分離させて、1枚ずつ取り出すことができると共に、ユーザが、次のウェットシート2の一部をピロー包装袋4の内部に収納し易く、次のウェットシート2を掴み易い。
また、本実施形態のウェットシート包装体1によれば、第1線状波形スリット8と第2線状波形スリット9における波形を、波の上端部と下端部(第1線状波形スリット8の波形における上端部1UEと下端部1DE、及び第2線状波形スリット9の波形における上端部2UEと下端部2DE)とが湾曲した形状(具体的には、正弦波形状)にした。これにより、ユーザが、ウェットシート2を取り出す時に、ウェットシート2を、これらの湾曲した形状の上端部及び下端部(第1線状波形スリット8の上端部1UEと下端部1DE、及び第2線状波形スリット9の上端部2UEと下端部2DE)に沿って、スムーズに引き出すことができる。
また、本実施形態のウェットシート包装体1によれば、図6及び図7に示すように、ウェットシート積層体3に含まれる各ウェットシート2の折り目21、22と直交する方向を、ウェットシート積層体3の縦方向とした場合に、ウェットシート積層体3を、図7に示すように、ウェットシート積層体3の縦方向における中心線CLが、第1線状波形スリット8における波形の振幅WA1、及び第2線状波形スリット9における波形の振幅WA2の範囲内に収まる状態で、ピロー包装袋4に収納するようにした。
これにより、ユーザが取り出そうとしているウェットシート2が、その次のウェットシート2と、ウェットシート積層体3の縦方向における上部UP(図6参照)で重なっている場合には、ユーザがウェットシート2を取り出す時に、第1線状波形スリット8及び第2線状波形スリット9における中心線CL(図7参照)よりも上側の波形スリットが、(取り出すウェットシート2の)次のウェットシート2に対して大きな通過抵抗を働かせる。逆に、取り出そうとしているウェットシート2が、その次のウェットシート2と上記の縦方向の下部DP(図6参照)で重なっている場合には、ユーザがウェットシート2を取り出す時に、第1線状波形スリット8及び第2線状波形スリット9における中心線CLよりも下側の波形スリットが、次のウェットシート2に対して大きな通過抵抗を働かせる。従って、このウェットシート包装体1によれば、積層した複数枚のウェットシート2を、1枚ずつ確実に分離させて、1枚ずつ取り出すことができる。
また、本実施形態のウェットシート包装体1によれば、第1線状波形スリット8、第2線状波形スリット9は、それぞれ、孔部7における先細り部7a、7bを介して、孔部7につながるようにした。これにより、ユーザが、孔部7から、ウェットシート2を取り出す時に、次のウェットシート2における引き出されていない部分が、先細り部7a、7bに沿って、第1線状波形スリット8及び第2線状波形スリット9にスムーズに入り込むようにすることができる。
また、本実施形態のウェットシート包装体1によれば、トレー蓋6が、孔部7につながる第2線状波形スリット9をさらに備え、第1線状波形スリット8及び第2線状波形スリット9を、孔部7の両端に設けるようにした。これにより、ユーザが、孔部7から、ウェットシート2の一部を手で摘まんで、このウェットシート2を取り出す時に、上記の第1線状波形スリット8に加えて、第2線状波形スリット9が、(取り出すウェットシート2の)次のウェットシート2に対して大きな通過抵抗を働かせるため、ウェットシート2を、より確実に、1枚ずつ分離させることができる。従って、ユーザは、ウェットシート2を、より確実に、1枚ずつ取り出すことができる。
また、本実施形態のウェットシート包装体1によれば、蓋部11が、トレー蓋6との間に、ウェットシート2の一部を収納する収納空間20を形成するようにした。これにより、ユーザが、一旦、ウェットシート2を使い終わった時に、次のウェットシート2の一部を収納空間20に収納させて、蓋部11の開閉蓋10で蓋をすることができる。従って、ユーザは、次のウェットシート2の一部を孔部7からピロー包装袋4の内部(トレー蓋6の内部)に押し込む必要が無い。また、ユーザは、次回、ウェットシート2を使用する時に、収納空間20に収納した次のウェットシート2の一部を手で容易に掴んで、次のウェットシート2を容易に取り出すことができる。さらに、上記のように、ユーザが、次のウェットシート2の一部を収納空間20に収納させて、蓋部11の開閉蓋10で蓋をすることにより、次のウェットシート2を含むウェットシート積層体3の乾燥を防ぐことができる。
また、本実施形態のウェットシート包装体1によれば、収納空間20における、孔部7の開口面に平行な方向の断面積を、孔部7の開口面積よりも大きくした。このように、ウェットシート包装体1が、孔部7の開口面から見て大きな収納空間20を有しているので、次のウェットシート2のうち、前のウェットシート2の引き出し時に一緒に引き出された部分(次のウェットシート2の一部)を、容易、かつ、確実に収納空間20に収納することができる。
次に、図8乃至図11を参照して、本発明の第2の実施形態によるウェットシート包装体31について説明する。図8と図9とは、それぞれ、開閉蓋35を閉じた状態と開いた状態とにおける、第2の実施形態のウェットシート包装体31の外観を示す斜視図である。また、図10と図11は、それぞれ、開閉蓋35を開いた状態と閉じた状態とにおける、上記ウェットシート包装体31の図8のD−D線断面図である。第2の実施形態のウェットシート包装体31では、第1の実施形態と同じトレー蓋6が、請求項における「載置部材」に相当し、いわゆるフラップタイプの蓋部であるフラップ部32が、請求項における「蓋部材」に相当する。第2の実施形態のウェットシート包装体31における他の構成は、基本的に、第1の実施形態のウェットシート包装体1と同様である。第2の実施形態において、第1の実施形態と同様な部材には、同じ番号を付して、その説明を省略する。
図8乃至図11を参照して、上記のフラップ部32の構成について、説明する。図8に示すように、第2の実施形態におけるウェットシート包装体31の上面のピロー包装袋4には、液密性を有する合成樹脂フィルムであるフィルム33が貼付されている。このフィルム33は、フラップ部32のベースになる部材である。フィルム33には、開閉蓋35を形成する切れ込み34が設けられている。また、図8及び図9に示すように、開閉蓋35の裏面の中央部には、ピロー包装袋4の一部を切り離し用の切れ込みで切り離した切離片4aが設けられている。開閉蓋35の裏面(ピロー包装袋4に接する面)を含むフィルム33の裏面における、摘み部36以外の部分には、ポリエステル系、アクリル系、ゴム系などの感圧接着剤が塗布されているため、開閉蓋35は、図8及び図9に示すように切離片4aを裏面に貼着した状態で、繰り返し、ピロー包装袋4に貼着することができる。図8乃至図11に示すように、開閉蓋35を閉じた状態において、ピロー包装袋4における切離片4aにより塞がれていた穴が、開閉蓋35を開いた状態における開口部5になる。
第2の実施形態では、図11等に示すように、フラップ部32とトレー蓋6との間に、次のウェットシート2の一部(次のウェットシート2のうち、前のウェットシート2の引き出し時に一緒に引き出された部分)を収納する収納空間20が形成される。
第2の実施形態のウェットシート包装体31によれば、第1の実施形態のウェットシート包装体1と同様な効果を得ることができる。
次に、図12乃至図14を参照して、本発明の第3の実施形態によるウェットシート包装体41について説明する。図12は、開閉蓋45を開いた状態における、第3の実施形態のウェットシート包装体41の外観を示す斜視図である。また、図13と図14は、それぞれ、開閉蓋45を開いた状態と閉じた状態とにおける、上記ウェットシート包装体41の図12のE−E線断面図である。第3の実施形態のウェットシート包装体41は、第1及び第2の実施形態のようなトレー蓋6を備えていない。第3の実施形態のウェットシート包装体41では、蓋部46の台座46bが、請求項における「載置部材」に相当し、開閉蓋45が、請求項における「蓋部材」に相当する。第1の実施形態のウェットシート包装体1は、トレー蓋6の中央面6aに、孔部7、第1線状波形スリット8、及び第2線状波形スリット9を備えたが、第3の実施形態のウェットシート包装体41は、蓋部46の台座46bにおける凹部46dの中央面46eに、孔部7、第1線状波形スリット8、及び第2線状波形スリット9を備える。第3の実施形態のウェットシート包装体41では、台座46bにおける枠46aの内部に、上記の孔部7、第1線状波形スリット8、及び第2線状波形スリット9を収納するために、上記の台座46b側の枠46a、及び開閉蓋45側の外周壁45aと内周壁45bが、第1の実施形態における枠11a、外周壁10a、及び内周壁10bと異なり、矩形の形状を有している。
また、第1の実施形態のウェットシート包装体1では、トレー蓋6と蓋部11との間に、次のウェットシート2の一部を収納する収納空間20を形成したが、第3の実施形態のウェットシート包装体41は、蓋部46の台座46bに凹部46dを設けることにより、蓋部46の内部空間のみから、次のウェットシート2の一部を容易に収納することが可能な収納空間47を形成している。第3の実施形態のウェットシート包装体41における他の構成は、基本的に、第1の実施形態のウェットシート包装体1と同様である。第3の実施形態において、第1の実施形態と同様な部材には、同じ番号を付して、その説明を省略する。
第3の実施形態のウェットシート包装体41によれば、第1の実施形態のウェットシート包装体1、及び第2の実施形態のウェットシート包装体31と同様な効果を得ることができる。
変形例:
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。次に、本発明の変形例について説明する。
変形例1:
上記の各実施形態では、請求項における容器が、ピロー包装袋4である場合の例について示したが、本発明における容器は、これに限られず、例えば、図15に示すウェットシート包装体51のように、包装箱52であってもよい。なお、図15に示すウェットシート包装体51は、容器として、包装箱52を用いている点以外は、基本的に、第1の実施形態のウェットシート包装体1と同様の構成を有しているので、第1の実施形態のウェットシート包装体1と同様な部材には、同じ番号を付して、その説明を省略する。
なお、図15に示す例では、第1の実施形態のウェットシート包装体1における容器を、ピロー包装袋4から包装箱52に代えたものの例を示したが、本発明のウェットシート包装体は、例えば、第3の実施形態のウェットシート包装体41における容器を、ピロー包装袋4から包装箱に代えたものであってもよい。
変形例2:
また、上記の各実施形態では、請求項におけるウェットシートが、通常のウェットティッシュタイプのウェットシート2である場合の例を示したが、本発明のウェットシート包装体が収容するウェットシートは、これに限られず、例えば、フェイスマスクタイプのウェットシートであってもよい。
変形例3:
また、上記の各実施形態では、請求項におけるウェットシートが、図7に示されるような長方形状のウェットシート2である場合の例を示したが、本発明のウェットシート包装体が収容するウェットシートの形状は、これに限られず、例えば、円形、楕円形、勾玉形、多角形等任意の形状のものでよい。
変形例4:
また、上記の各実施形態では、トレー蓋6における第1線状波形スリット8及び第2線状波形スリット9が、正弦波形状である場合の例を示した。けれども、本発明のウェットシート包装体の蓋部材における第1線状波形スリット及び第2線状波形スリットの形状は、これに限られず、例えば、図16(a)に示すように、矩形波形状であってもよいし、図16(b)に示すように、三角波形状であってもよい。ただし、トレー蓋(蓋部材)からのウェットシートの引き出し易さを考慮すると、第1線状波形スリット及び第2線状波形スリットの形状は、波の上端部と下端部とが湾曲した形状であることが望ましい。
また、上記の各実施形態と同様に、第1線状波形スリット及び第2線状波形スリットの形状を、正弦波形状にする場合でも、図5に示す上記各実施形態における第1線状波形スリット8及び第2線状波形スリット9の波形と同じ振幅及び周期にする必要はない。例えば、図16(c)に示すように、図5に示す上記各実施形態における第1線状波形スリット8及び第2線状波形スリット9の波形と比べて、第1線状波形スリット83及び第2線状波形スリット93の波形の振幅を大きくすると共に、波形の周期を短くしてもよい。
変形例5:
また、上記の各実施形態では、トレー蓋6における孔部7が、略ひし形の形状である場合の例を示した。けれども、本発明のウェットシート包装体の載置部材における開口部の形状は、これに限られず、例えば、図17(a)に示すように、楕円形状の孔部71であっても良いし、図17(b)に示すように、孔部72の(図示で)上部が、第1線状波形スリット84に沿った形状のものであってもよい。なお、図17(b)に示す孔部72周辺の形状においては、孔部72につながるスリットとして、上記の第1線状波形スリット84に加えて、トレー蓋6等の載置部材からウェットシート2を取り出し易くするための切れ込みであるスリット85及びスリット95が設けられている。また、本発明のウェットシート包装体の載置部材における開口部周辺の形状は、例えば、図17(c)に示すように、孔部73の(図示で)下側の左側部と右側部が、それぞれ、第1線状波形スリット86と、第2線状波形スリット96とに沿った形状のものであってもよい。
変形例6:
また、上記の各実施形態では、トレー蓋6等の載置部材が、孔部7の両端に、第1線状波形スリット8及び第2線状波形スリット9を備える場合の例を示したが、本発明のウェットシート包装体の載置部材は、必ずしも、2つの線状波形スリットを備えている必要はなく、例えば、上記図17(b)に示すように、1つの線状波形スリット(請求項における「第1線状波形スリット」)のみを備えていても良い。
変形例7:
また、上記の第1及び第2実施形態では、トレー蓋6がウェットシート積層体3に載置されている場合の例を示したが、これに限られず、例えば、トレー蓋がピロー包装袋等の容器の裏面に貼着されていてもよい。また、ウェットシート包装体が、ウェットシート積層体を収容するトレー本体をさらに備えて、このトレー本体に、トレー蓋を載置するようにしてもよい。
1、31、41、51 ウェットシート包装体
2 ウェットシート
3 ウェットシート積層体
4 ピロー包装袋(容器)
5 開口部
6 トレー蓋(載置部材)
7、71〜73 孔部
7a、7b 先細り部
8、81〜84,86 第1線状波形スリット
9、91〜93、96 第2線状波形スリット
10、35、45 開閉蓋
11 蓋部(蓋部材)
20、47 収納空間
21、22 折り目(ウェットシートの折り目)
32 フラップ部(蓋部材)
45 開閉蓋(蓋部材)
46b 台座(載置部材)
52 包装箱(容器)
CL 中心線
1UE 上端部(第1線状波形スリットの波の上端部)
1DE 下端部(第1線状波形スリットの波の下端部)
2UE 上端部(第2線状波形スリットの波の上端部)
2DE 下端部(第2線状波形スリットの波の下端部)
WA1 (第1線状波形スリットにおける波形の振幅)
WA2 (第2線状波形スリットにおける波形の振幅)

Claims (10)

  1. 薬液を含浸させた複数枚のウェットシートを、互いにその一部同士が重なり合った状態で折り畳んで積層したウェットシート積層体と、
    前記ウェットシート積層体を収納し、前記ウェットシート積層体に含まれるウェットシートの各々を取り出すための開口部を有する容器と、
    前記ウェットシート積層体上に載置される載置部材とを備えるウェットシート包装体であって、
    前記載置部材は、前記開口部に対向する孔部と、前記孔部につながる第1線状波形スリットとを有するウェットシート包装体。
  2. 前記第1線状波形スリットにおける波形は、波の上端部と下端部とが湾曲した形状であることを特徴とする請求項1に記載のウェットシート包装体。
  3. 前記ウェットシート積層体に含まれる各ウェットシートの折り目と直交する方向を、該ウェットシート積層体の縦方向とした場合に、該ウェットシート積層体は、前記ウェットシート積層体の縦方向における上端及び下端との距離の等しい点の集合である中心線が、前記第1線状波形スリットにおける波形の振幅の範囲内に収まる状態で、前記容器に収納されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウェットシート包装体。
  4. 前記第1線状波形スリットは、前記孔部における先細り部を介して、前記孔部につながっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のウェットシート包装体。
  5. 前記載置部材は、前記孔部につながる第2線状波形スリットをさらに備え、
    前記第1線状波形スリット及び前記第2線状波形スリットは、前記孔部の両端に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のウェットシート包装体。
  6. 前記第2線状波形スリットにおける波形は、波の上端部と下端部とが湾曲した形状であることを特徴とする請求項5に記載のウェットシート包装体。
  7. 前記ウェットシート積層体に含まれる各ウェットシートの折り目と直交する方向を、該ウェットシート積層体の縦方向とした場合に、該ウェットシート積層体は、前記ウェットシート積層体の縦方向における上端及び下端との距離の等しい点の集合である中心線が、前記第2線状波形スリットにおける波形の振幅の範囲内に収まる状態で、前記容器に収納されていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のウェットシート包装体。
  8. 前記第2線状波形スリットは、前記孔部における先細り部を介して、前記孔部につながっていることを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか一項に記載のウェットシート包装体。
  9. 前記開口部を開閉する蓋部材を備え、
    前記蓋部材は、前記載置部材との間に、前記ウェットシートの一部を収納する収納空間を形成することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載のウェットシート包装体。
  10. 前記収納空間における、前記孔部の開口面に平行な方向の断面積が、前記孔部の開口面積よりも大きいことを特徴とする請求項9に記載のウェットシート包装体。
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