JP2021011936A - 減速機 - Google Patents

減速機 Download PDF

Info

Publication number
JP2021011936A
JP2021011936A JP2019127614A JP2019127614A JP2021011936A JP 2021011936 A JP2021011936 A JP 2021011936A JP 2019127614 A JP2019127614 A JP 2019127614A JP 2019127614 A JP2019127614 A JP 2019127614A JP 2021011936 A JP2021011936 A JP 2021011936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crankshaft
speed reducer
limiting member
recess
carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019127614A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7301641B2 (ja
Inventor
和哉 古田
Kazuya Furuta
和哉 古田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nabtesco Corp
Original Assignee
Nabtesco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nabtesco Corp filed Critical Nabtesco Corp
Priority to JP2019127614A priority Critical patent/JP7301641B2/ja
Priority to TW109119266A priority patent/TW202104774A/zh
Priority to US16/918,834 priority patent/US11187300B2/en
Priority to EP20183443.9A priority patent/EP3763968B1/en
Priority to CN202010652441.5A priority patent/CN112211959A/zh
Priority to KR1020200083870A priority patent/KR20210006863A/ko
Publication of JP2021011936A publication Critical patent/JP2021011936A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7301641B2 publication Critical patent/JP7301641B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/28Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
    • F16H1/32Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion in which the central axis of the gearing lies inside the periphery of an orbital gear
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C3/00Shafts; Axles; Cranks; Eccentrics
    • F16C3/04Crankshafts, eccentric-shafts; Cranks, eccentrics
    • F16C3/06Crankshafts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/28Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
    • F16H1/2863Arrangements for adjusting or for taking-up backlash
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/02Gearboxes; Mounting gearing therein
    • F16H57/023Mounting or installation of gears or shafts in the gearboxes, e.g. methods or means for assembly
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/08General details of gearing of gearings with members having orbital motion
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/28Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
    • F16H1/32Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion in which the central axis of the gearing lies inside the periphery of an orbital gear
    • F16H2001/323Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion in which the central axis of the gearing lies inside the periphery of an orbital gear comprising eccentric crankshafts driving or driven by a gearing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/28Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
    • F16H1/32Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion in which the central axis of the gearing lies inside the periphery of an orbital gear
    • F16H2001/326Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion in which the central axis of the gearing lies inside the periphery of an orbital gear comprising a carrier with linear guiding means guiding at least one orbital gear

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Retarders (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

【課題】密封性に優れたクランク軸の支持機構を有する新規な減速機を提供する。【解決手段】ケース28と、凹部50を有するキャリア24と、前記凹部50の内周面42の一部であり前記凹部50の底面から離間した位置にある支持面に設けられたクランク軸受30bと、前記クランク軸受30bに支持されており前記キャリア24及び前記ケース28の一方を他方に対して相対回転させるクランク軸12と、前記内周面42の一部であり前記支持面よりも大径の逃げ部と対向するように設けられ、前記クランク軸12の軸方向において前記クランク軸12及び前記クランク軸受30bの前記底面に向かう方向への移動を制限する制限部材60と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、減速機に関する。
産業用ロボット、工作機械、及びこれら以外のトルク入力により動作する様々な機械において減速機が用いられている。減速機は、電動モータ等の駆動源から入力された回転を減速して駆動対象の相手装置に出力する。減速機の一種として偏心揺動型の減速機が知られている。従来の偏心揺動型の減速機は、特開平5−180278号公報に記載されている。
偏心揺動型の減速機は、偏心体を有するクランク軸と、当該偏心体においてクランク軸に取り付けられた外歯歯車と、当該外歯歯車と噛み合う内歯を有するケースと、当該ケースに対して相対回転可能に設けられたキャリアと、を有する。このような偏心揺動型の減速機において、駆動源からの回転は、インプットギヤからクランク軸に伝達される。クランク軸が回転すると偏心体に押されて外歯歯車も回転し、この外歯歯車の回転に応じてキャリアがケースに対して相対回転する。これにより、減速された回転がキャリア又はケースから相手装置に対して出力される。
従来の揺動型の減速機は、例えば特開2016−130536号公報に開示されているように、クランク軸の軸方向への移動を制限するためにキャリアに嵌め合わされるキャップを備えている。当該キャップの外周面は雄ねじを有しており、クランク軸を収容するキャリアの貫通孔を画定する内周面は雌ねじを有している。このキャリアの内周面に雄ねじを有するキャップを締め付けることによりキャップがキャリアに取り付けられ、このキャリアに取り付けられたねじ式のキャップによりクランク軸の軸方向への移動が制限される。
特開平5−180278号公報 特開2016−130536号公報
ねじ式のキャップによってクランク軸の移動を制限する従来の減速機においては、当該キャップの雄ねじとキャリアの内周面の雌ねじとの間に隙間があるため、減速機の内部への潤滑剤の密閉が不十分となることがある。この課題は、偏心揺動型の減速機だけでなく、ねじ式のキャップを有する他の種類の減速機にも当てはまる。
本発明の目的は、上記の従来技術の問題点を解消または緩和することである。本発明の具体的な目的の一つは、密封性に優れたクランク軸の支持機構を有する新規な減速機を提供することである。本発明の上記以外の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。
本発明の一実施形態による減速機は、凹部を有するキャリアと、前記凹部に配置されるクランク軸と、前記凹部の底面に配置され前記クランク軸の回転軸線に沿って前記クランク軸の前記底面に向かう方向への前記クランク軸の移動を制限する制限部材と、を備える。
本発明の一実施形態による減速機は、前記クランク軸の回転軸方向において前記底面から離間した位置で前記凹部の内周面に設けられており前記クランク軸を支持するクランク軸受を備える。一実施形態において、前記制限部材は、前記クランク軸受の前記回転軸方向における前記底面側への移動を制限する。
本発明の一実施形態において、前記内周面は、前記クランク軸受を支持する支持面、及び、前記回転軸方向において前記支持面と前記底面との間に設けられ前記支持面よりも大径の逃げ部、を有する。
本発明の一実施形態において、前記逃げ部は、前記回転軸方向において前記底面から離間した位置に設けられている。
本発明の一実施形態において、前記キャリアは、前記回転軸方向に延びる貫通孔を有する。本発明の一実施形態による減速機は、前記貫通孔に設けられたシール部材を備える。
本発明の一実施形態において、前記制限部材の外周面は、前記クランク軸受よりも小径である。
本発明の一実施形態において、前記貫通孔は、前記制限部材の外周面よりも小径である。
本発明の一実施形態において、前記キャリアは、他の凹部を有している。本発明の一実施形態による減速機は、前記他の凹部の底面に設けられ、前記回転軸方向において前記クランク軸の前記他の底面に向かう方向への移動を制限する他の制限部材を備える。
本発明の一実施形態において、前記クランク軸は、偏心部、及び、前記底面と対向する端面を有するジャーナルを備え、前記制限部材は、前記端面において前記ジャーナルを支持する。
本発明の一実施形態において、前記制限部材は、前記キャリアに対して前記回転軸の周りで回転しないように設けられている。
本発明の一実施形態において、前記制限部材は、前記キャリアに対して前記回転軸の周りで回転可能に設けられている。
本発明の一実施形態による減速機は、ケースと、凹部を有するキャリアと、前記凹部の内周面の一部であり前記凹部の底面から離間した位置にある支持面に設けられたクランク軸受と、前記クランク軸受に支持されており前記キャリア及び前記ケースの一方を他方に対して相対回転させるクランク軸と、前記内周面の一部であり前記支持面よりも大径の逃げ部と対向するように設けられ、前記クランク軸の軸方向において前記クランク軸及び前記クランク軸受の前記底面に向かう方向への移動を制限する制限部材と、を備える。
本発明の一実施形態によれば、密閉性に優れたクランク軸の支持機構を有する減速機が得られる。
本発明の一実施形態による減速機をその回転軸に沿って切断した断面を示す断面図である。 図1の減速機のクランク軸及びその支持構造を拡大して示す拡大断面図である。 図2の拡大断面図においてクランク軸を省略した図である。 本発明の他の実施形態による減速機をその回転軸に沿って切断した断面を示す断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の様々な実施形態を説明する。なお、各図面において共通する構成要素に対しては同一の参照符号が付されている。各図面は、説明の便宜上、必ずしも正確な縮尺で記載されているとは限らない点に留意されたい。
図1から図3を参照して、本発明の一実施形態による減速機1について説明する。図1は、減速機1の中心軸A1に沿った断面を示す断面図であり、図2は、減速機1に備えられるクランク軸及びその支持構造を拡大して示す図である。図3は、図2からクランク軸を省略した図であり、クランク軸を受け入れる凹部を示している。
これらの図には、本発明を適用可能な減速機の一種である偏心揺動型の減速機1が示されている。この減速機1は、スパーギヤ11と、クランク軸12と、減速機構20と、を備える。本発明は、当業者に理解されるように、偏心揺動型以外の減速機にも適用可能である。
スパーギヤ11は、不図示の駆動源から入力された回転をクランク軸12に伝達する回転伝達機構の例である。スパーギヤ11は、駆動源からの回転が入力される入力ギヤと噛み合っていてもよい。減速機1に適用可能な回転伝達機構は、スパーギヤ11に限られない。減速機1用の回転伝達機構として、駆動源からの入力をクランク軸12に伝達可能な任意の機構が用いられ得る。
クランク軸12は、軸心A2に沿って延びる概ね円柱形状の部材である。図示の実施形態において、クランク軸12は、スパーギヤ11とスプライン結合している。これにより、駆動源から入力された回転入力がスパーギヤ11を介してクランク軸12に伝達される。
減速機構20は、クランク軸12から入力された回転を減速して駆動対象の相手装置に伝達する。減速された回転は、中心軸A1周りの回転として相手装置に出力される。減速機1は、産業用ロボットに備えられてもよい。この場合、駆動対象の相手装置は、例えば産業用ロボットのアームである。減速機構20の詳細は後述する。
次に、クランク軸12についてより具体的に説明する。クランク軸12は、軸心A2に沿って延びる概ね円柱形状の部材であり、スパーギヤ11から伝達された回転入力により軸心A2の周りで回転(自転)する。クランク軸12は、第1ジャーナル部12aと、第2ジャーナル部12bと、偏心部12cと、偏心部12dと、ヘッド12eと、を有する。第1ジャーナル部12a、第2ジャーナル部12b、偏心部12c、偏心部12d、及びヘッド12eは、一体に形成されてもよい。言い換えると、第1ジャーナル部12a、第2ジャーナル部12b、偏心部12c、偏心部12d、及びヘッド12eは、軸心A2周りの周方向において互いに対して相対移動しないワンピース構造を有していてもよい。
第1ジャーナル部12a及び第2ジャーナル部12bはそれぞれ、軸心A2方向に延びる円柱形状を有している。偏心部12cは、軸心A2方向において第1ジャーナル部12aよりもX2側に設けられている。偏心部12dは、軸心A2方向において偏心部12cよりもX2側に設けられている。一実施形態において、偏心部12c及び偏心部12dはいずれも円筒形状を有する。偏心部12c及び偏心部12dは、軸心A2方向からの視点で、軸心A2から径方向に変位した位置に中心を有する円形を呈する。つまり、偏心部12c及び偏心部12dは、軸心A2に対して偏心している。偏心部12cと偏心部12dとは互いと異なる位相を有する。例えば、偏心部12cの位相と偏心部12dの位相とは互いに180°ずれている。
ヘッド12eは、軸心A2方向において第1ジャーナル部12aよりもX1側に設けられている。つまり、ヘッド12eは、第1ジャーナル部12aに対して偏心部12cと反対側に設けられている。ヘッド12eは、概ね円柱形状を有する。ヘッド12eは、スパーギヤ11とスプライン結合している。
次に、減速機構20の詳細についてより具体的に説明する。図示の実施形態において、減速機構20は、外歯歯車23a,23bと、キャリア24と、ケース28と、を有する。減速機構20においては、クランク軸12から入力される回転によりキャリア24がケース28に対して中心軸A1の周りで相対回転する。減速機構20において減速された回転は、キャリア24又はケース28から駆動対象の相手装置に伝達される。キャリア24又はケース28は中心軸A1の周りで回転するため、中心軸A1を減速機1の回転軸と呼ぶことがある。
外歯歯車23a及び外歯歯車23bはいずれも概ねリング状の形状を有する。外歯歯車23a及び外歯歯車23bの各々の中央には、中心軸A1に沿って延びる貫通孔が設けられている。この中心軸A1に沿って延びる貫通孔には、例えばケーブルが収容される。
外歯歯車23aはクランク貫通孔23a1を有し、外歯歯車23bはクランク貫通孔23b1を有する。説明の簡略化のため、以下では、クランク貫通孔23a1を単に貫通孔23a1と呼び、クランク貫通孔23b1を単に貫通孔23b1と呼ぶ。貫通孔23a1は、中心軸A1から径方向外側にシフトした位置において外歯歯車23aを中心軸Aに沿う軸方向に貫く貫通孔である。貫通孔23b1は、中心軸A1から径方向外側にシフトした位置において外歯歯車23bを中心軸Aに沿う軸方向に貫く貫通孔である。外歯歯車23aは、中心軸A1周りの周方向に沿って配置される複数の貫通孔23a1を有していてもよい。外歯歯車23bは、中心軸A1周りの周方向に沿って配置される複数の貫通孔23b1を有していてもよい。
貫通孔23a1及び貫通孔23b1には、クランク軸12が設けられている。貫通孔23a1及び貫通孔23b1は、クランク軸12の一部を収容している。図示の実施形態において、クランク軸12は、貫通孔23a1内に偏心部12cが位置し、貫通孔23b1内に偏心部12dが位置するように配置されている。
外歯歯車23a,23bは、後述する第2キャリア体24bのボス部24b2を受け入れるための貫通孔を有する。具体的には、外歯歯車23aは、中心軸A1の径方向外側に貫通孔23a3を有し、外歯歯車23bは、中心軸A1の径方向外側に貫通孔23b3を有する。貫通孔23a3及び貫通孔23b3は互いに対向する位置に設けられる。図1には、単一の貫通孔23a3及び単一の貫通孔23b3が示されているが、外歯歯車23aは複数の貫通孔23a3を有していてもよく、外歯歯車23bは複数の貫通孔23bを有していてもよい。
外歯歯車23a,23bはいずれも外歯を有する。具体的には、外歯歯車23aは外歯23a2を有し、外歯歯車23bは外歯23b2を有している。中心軸A1の方向から視た外歯歯車23a及び外歯23b2の形状は、例えばペリサイクロイド曲線である。減速機1に備えられる外歯歯車の数は任意である。図示の実施形態における減速機1は、2枚の外歯歯車(すなわち、外歯歯車23a及び外歯歯車23b)を有しているが、減速機1に備えられる外歯歯車は1枚であってもよいし3枚以上であってもよい。
ケース28は、外歯歯車23a及び外歯歯車23bの径方向外側に設けられている。ケース28は、中空の円筒形状を有するケース本体28aと、ケース本体28aの径方向外側に設けられたフランジ28bと、を有する。フランジ28bは、中心軸A1と平行に延びるボルト孔28cを有する。フランジ28bには、例えば、駆動対象の相手装置(不図示)の一部が連結される。駆動対象の相手装置は、例えば、産業用ロボットである。駆動対象の相手装置が産業用ロボットである場合には、当該産業用ロボットのアーム又はベースがフランジ28bに連結される。駆動対象の相手装置は、ボルトによりフランジ28bに連結され得る。産業用ロボットのベースは、当該産業用ロボットの設置場所のフロア等の固定面に当該産業用ロボットを固定する。フランジ28bが産業用ロボットのベースと連結される場合には、フランジ28b(よって、ケース28)の自転が制限される。
ケース本体28aの内周面には中心軸A1に沿って延びる溝28a1が複数形成されている。言い換えると、ケース本体28aは、中心軸A1に沿って延びる複数の溝28a1を有する。複数の溝28a1の各々にはピン27が設けられる。ピン27の数は、外歯歯車23a,23bの歯数と異なっている。ピン27の数は、例えば、外歯歯車23a,23bの歯数よりも1つだけ多い。ピン27は、外歯歯車23aの外歯23a2及び外歯歯車23bの外歯23b2と噛み合う内歯の一例である。
ケース28の径方向内方には、キャリア24が設けられている。キャリア24は、ケース28に対して中心軸A1の周りで相対回転可能に設けられる。キャリア24は、第1キャリア体24aと、第2キャリア体24bと、を有する。第1キャリア体24aは、中心軸A1に沿う軸方向において第2キャリア体24bよりもX1側に設けられている。第1キャリア体24aと第2キャリア体24bとの間にはギャップが設けられている。この第1キャリア体24aと第2キャリア体24bとの間のギャップに外歯歯車23a及び外歯歯車23bが配置されている。
第1キャリア体24aは、概ね円盤形状を有する。第2キャリア体24bは、概ね円盤形状を有する基部24b1と、中心軸A1よりも径方向外方においてX1方向に突出するボス部24b2と、を有する。ボス部24b2には、ボルト26を受け入れるボルト穴が設けられている。第1キャリア体24a及び第2キャリア体24bは、ボルト26により連結されている。第2キャリア体24bは、軸方向と交差する2つの端面を有する。第2キャリア体24bの2つの端面のうち第1キャリア体24aと反対側にある端面(すなわち、X2側にある端面)を取付面24b5と呼ぶ。駆動対象の相手装置は、取付面24b5において減速機1に取り付けられる。第2キャリア体24bは、取付面24b5に設けられた凹部24b4を有する。凹部24b4は、取付面24b5からX1方向に延びている。凹部24b4は、駆動対象の相手装置を第2キャリア体24bに連結するために使用される。駆動対象の相手装置は、不図示のボルトを凹部24b4に挿入することによりキャリア体24bに連結され得る。第2キャリア体24bは、複数の凹部24b4を有することが望ましい。複数の凹部24b4によって取付面24b5に相手装置を締結することにより、当該相手装置は強い締結力で第2キャリア体24bに締結される。上記のように、駆動対象の相手装置は産業用ロボットであってもよい。フランジ28bに産業用ロボットのアームが連結される場合にはキャリア体24bには産業用ロボットのベースが連結される。これとは逆に、フランジ28bに産業用ロボットのベースが連結される場合にはキャリア体24bには産業用ロボットのアームが連結される。キャリア体24bが産業用ロボットのベースと連結される場合には、キャリア体24b(よって、キャリア24)の自転が制限される。
第1キャリア体24aは、主軸受29aを介してケース28に支持されている。第2キャリア体24bは、主軸受29bを介してケース28に支持されている。このように、第1キャリア体24a及び第2キャリア体24bは、ケース28に対して相対回転可能に取り付けられる。第1キャリア体24a及び第2キャリア体24bは、ボルト26により連結されているので、第1キャリア体24a及び第2キャリア体24bは一体にケース28に対して相対回転する。
第1キャリア体24aは、クランク軸12を受け入れる貫通孔40を有する。第1キャリア体24aの貫通孔40は、軸心A2の周りにある内周面42により画定される。内周面42は、軸心A2の周りの周方向に沿って延びている。貫通孔40には、クランク軸12の第1ジャーナル部12aが受け入れられる。この第1ジャーナル部12aと内周面42との間には、クランク軸受30aが設けられている。クランク軸12の第1ジャーナル部12aは、クランク軸受30aを介して第1キャリア体24aに支持される。
貫通孔40には、軸心A2に沿うX1方向へのクランク軸12の移動を制限するキャップ35が設けられる。キャップ35は、円盤形状を有する。キャップ35は、その径方向中央に軸心A2に沿って延びる貫通孔を有する。この貫通孔には、クランク軸12のヘッド12eが挿入される。キャップ35の外周面には雄ねじが設けられ、貫通孔40を画定する内周面42の一部には雌ねじが設けられている。この内周面42に設けられた雌ねじにキャップ35の雄ねじが噛み合うことで、キャップ35が第1キャリア体24aに取り付けられる。第1キャリア体24aに取り付けられたキャップ35は、その下面が第1ジャーナル部12aのX1方向を向く端面に接している。これにより、第1キャリア体24aに取り付けられたキャップ35は、第1ジャーナル部12aのX1方向への移動を制限する。
第2キャリア体24bは、クランク軸12を受け入れる凹部50を有する。凹部50は、第2キャリア体24bのX1方向を向く端面からX2方向に向かって凹んでいる。クランク軸12の図示が省略されている図3において明瞭に示されているように、凹部50は、底面51及び内周面52により画定される。底面51は、軸心A2と交差する方向に延びている。底面51は、軸心A2と直交するように設けられてもよい。
内周面52は、軸心A2の周りの周方向に沿って延びている。内周面52は、底面51に接続されている第1面52aと、第1面52aよりもX1側にある第2面52bと、第2面52bよりもX1側にある第3面52cと、を有する。第2面52bは、第1面52a及び第3面52cよりも軸心A2を中心とする径方向における寸法が大きい。よって、第2面52bは、第1面52a及び第3面52cよりも軸心A2から離れる方向に向かって凹んでいる。第3面52cは、軸心A2に沿う軸方向において、底面51から離間した位置に設けられている。本発明に適用可能な凹部50の形状は、図示されたものには限定されない。例えば、内周面52は、第1面52a、第2面52b、及び第3面52c以外の面を有してもよい。
第2キャリア体24bは、第1面52aから軸心A2に向かって突出する支持部24b3を有している。支持部24b3の外形を画定する面のうち凹部50に臨む面が底面51の少なくとも一部を画定する。この支持部24b3は、軸心A2に沿う軸方向に延びる貫通孔53を有する。貫通孔53は、軸心A2と同軸に設けられてもよい。貫通孔53は、軸心A2の方向から見て円形形状を有していてもよい。一実施形態において、貫通孔53の径方向における寸法は、制限部材60の径方向における寸法よりも小さい。つまり、貫通孔53は、制限部材60の外周面60aよりも小径である。
貫通孔53には、シール部材70が設けられている。シール部材70により、減速機1の内部に潤滑剤を封止することができる。シール部材70として、合成樹脂製のシールキャップを用いることができる。
第2キャリア体24bの凹部50には、クランク軸12の第2ジャーナル部12b及び制限部材60が受け入れられる。クランク軸12は、第2ジャーナル部12bが内周面52の第3面52cと径方向において対向するように凹部50に配置される。第3面52cは、軸心A2の方向から見たときに円形の形状を有する。この第2ジャーナル部12bと内周面52の第3面52cとの間には、クランク軸受30bが設けられている。クランク軸受30bは、内周面52の第3面52cにより支持されている。このため、本明細書では、第3面52cを支持面と呼ぶことがある。このように、クランク軸12の第2ジャーナル部12bは、クランク軸受30bを介して第2キャリア体24bに支持される。
凹部50は、切削加工により設けられてもよい。凹部50を切削加工により設ける場合、第2面52bは、切削加工時に逃げ部として機能する。逃げ部として機能する第2面52bがあることで、切削加工時に軸心A2に沿う軸方向において第3面52cをX1側の端からX2側の端まで同一径に加工することができる。逃げ部として機能する第2面52bがない場合には、第3面52cのX2側の端に切削工具が届かないため、第3面52cのX2側の端に軸心A2に向かって湾曲する湾曲部が残ってしまう。この湾曲部がある凹部にクランク軸受30bを取り付けると、クランク軸受30bが湾曲部と干渉してしまうため、クランク軸受30bを凹部50内に精度良く取り付けることができない。一実施形態においては、逃げ部として機能する第2面52bを設けることにより、第3面52cを軸心A2に沿う軸方向においてそのX2側の端まで同一径とすることができるので、クランク軸受30bの取付精度を向上させることができる。
制限部材60は、凹部50の底面51に設けられている。制限部材60は、例えばリング形状を有する。一実施形態において、制限部材60は、スレンレスなどの高い硬度を有する材料からなる。制限部材60は、外周面60aと、内周面60bと、外周面60aと内周面60bとを接続する第1端面60cと、外周面60aと内周面60bとを接続する第2端面60dとを有する。制限部材60は、外周面60a、内周面60b、第1端面60c、及び第2端面60dによりその外形が画定される。第2端面60dは、第1端面60cよりもX2側にある。制限部材60は、第2端面60dにおいて凹部50の底面51と接している。第2キャリア体24bは、底面51によって(つまり、支持部24b3によって)制限部材60を支持している。制限部材60は、底面51に支持されることにより軸方向においてX2方向への移動を制限されている。
凹部50において、制限部材60は、その第1端面60cにおいてクランク軸12の第2ジャーナル部12bと接している。制限部材60は、第1端面60cによって第2ジャーナル部12bを支持することにより、軸方向において底面51に向かう方向(すなわち、X2方向)へのクランク軸12の移動を制限している。
一実施形態において、制限部材60は、その第1端面60cにおいてクランク軸受30bとも接している。制限部材60は、第1端面60cによってクランク軸受30bを支持することにより、軸方向において底面51に向かう方向(すなわち、X2方向)へのクランク軸受30bの移動を制限している。
図示の実施形態において、制限部材60の外周面60aは、クランク軸受30bの外周面よりも小径である。つまり、制限部材60の外周面60aの径方向における寸法は、クランク軸受30bの保持器31bの外周面の径方向における寸法よりも小さい。
一実施形態において、制限部材60は、軸心A2の周りで第2キャリア体24bに対して回転可能に凹部50に設けられる。例えば、凹部50は、軸心A2の方向から見たときに第1面52aが円形形状を有するように設けられ、制限部材60は、軸心A2の方向から見たときに外周面60aが第1面52aと同心の円形形状を有するように設けられる。これにより、クランク軸12が軸心A2の周りで自転したときに、クランク軸12から作用する軸心A2の周方向への力により制限部材60がクランク軸12と同じ方向に軸心A2の周りで回転してもよい。他の実施形態において、制限部材60は、軸心A2の周りで第2キャリア体24bに対して回転しないように設けられてもよい。例えば、凹部50は、軸心A2の方向から見たときに第1面52aが多角形形状(例えば、六角形形状)を有するように設けられ、制限部材60は、軸心A2の方向から見たときに外周面60aが第1面52aに適合する多角形形状(例えば、六角形形状)を有するように設けられる。これにより、クランク軸12が軸心A2の周りで自転してクランク軸12から制限部材60に対して軸心A2の周方向への力が作用しても制限部材60は軸心A2の周りで回転しない。
偏心部12cと貫通孔23a1と間にはクランク軸受30cが設けられており、偏心部12dと貫通孔23b1と間にはクランク軸受30dが設けられている。これにより、外歯歯車23aはクランク軸受30cによりクランク軸12の偏心部12cに支持され、外歯歯車23bはクランク軸受30dによりクランク軸12の偏心部12dに支持される。
図示の実施形態において、クランク軸受30a〜30dはいずれもニードル軸受である。クランク軸受30c及びクランク軸受30dは、ニードル軸受以外の種類の軸受であってもよい。クランク軸受30aは、保持器31aと、この保持器31aに保持される転動体32aと、を有する。クランク軸受30bは、保持器31bと、この保持器31bに保持される転動体32bと、を有する。クランク軸受30cは、保持器31cと、この保持器31cに保持される転動体32cと、を有する。クランク軸受30dは、保持器31dと、この保持器31dに保持される転動体32dと、を有する。
減速機1を構成する構成部材の形状、構造、及び配置は、本明細書及び図面に明示的に示されているものには限定されない。特に、制限部材60の形状、構造、及び配置は、図示された態様や本明細書において明示的に説明されたものには限定されない。クランク軸受30a〜30dの少なくとも一つは、ニードル軸受以外の種類のクランク軸12を支持することができる軸受であってもよい。キャリア24及びケース28の形状、構造、及び配置も、図示された態様や本明細書において明示的に説明されたものには限定されない。
続いて、減速機1の動作について説明する。駆動源からの回転駆動力によりスパーギヤ11が回転すると、その回転は、スパーギヤ11と噛み合っているヘッド12eからクランク軸12に伝達される。この駆動源から入力された回転により、クランク軸12の偏心部12c及び偏心部12dが軸心A2の周りで偏心回転する。クランク軸12の回転により偏心部12c及び偏心部12dがそれぞれ外歯歯車23a,23bを周方向に押す。このため、クランク軸12が1回転分自転すると、外歯歯車23a,23bがケース28に対してケース28のピン27の数と外歯歯車23a,23bの歯数との差だけ相対回転する。このようにして、クランク軸12の回転が(外歯歯車23a,23bの歯数)/(ピン27の数−外歯歯車23a,23bの歯数)の減速比で減速されてキャリア24又はケース28に伝達される。キャリア24の自転が拘束されている場合にはケース28が中心軸A1の周りでピン27の数と外歯歯車23a,23bの歯数との差である1歯分だけ回転する。ゲース28の自転が拘束されている場合にはキャリア24が中心軸A1の周りで回転する。
以上のようにして、駆動源から入力された回転は、減速機構20において上記の減速比で減速されてキャリア24又はケース28から相手装置に出力される。
次に、図4を参照して、本発明の別の実施形態による減速機101について説明する。本発明の別の実施形態による減速機101は、第1キャリア体24aに凹部150が設けられておりこの凹部150にクランク軸12のX1方向への移動を制限する制限部材160が設けられている点で減速機1と異なっている。つまり、減速機1においてはキャップ35によりクランク軸12のX1方向への移動を制限しているのに対し、減速機101においては制限部材160によりクランク軸12のX1方向への移動を制限している。図4に示されている減速機101の構成要素のうち図1に示されている減速機1の構成要素と同一又は類似のものには図1と同じ又は類似の参照符号を付し、これらの構成要素については詳細な説明を省略する。
第1キャリア体24aは、クランク軸12を受け入れる凹部150を有する。凹部150は、第1キャリア体24aのX2方向を向く端面からX1方向に向かって凹んでいる。凹部150は、底面151及び内周面152により画定される。底面151は、軸心A2と交差する方向に延びている。底面151は、軸心A2と直交するように設けられてもよい。内周面152は、軸心A2の周りの周方向に沿って延びている。内周面152は、底面151に接続されている第1面152aと、第1面152aよりもX2側にある第2面152bと、第2面152bよりもX2側にある第3面152cと、を有する。第2面152bは、第1面152a及び第3面152cよりも軸心A2を中心とする径方向における寸法が大きい。第3面152cは、軸心A2に沿う軸方向において、底面151から離間した位置に設けられている。凹部150は、凹部50と同一の又は実質的に同一の形状を有していてもよい。
第1キャリア体24aは、第1面152aから軸心A2に向かって突出する支持部24a3を有している。この支持部24a3は、軸心A2に沿う軸方向に延びる貫通孔153を有する。貫通孔153は、軸心A2と同軸に設けられてもよい。貫通孔153は、軸心A2の方向から見て円形形状を有していてもよい。一実施形態において、貫通孔153の径方向における寸法は、制限部材160の径方向における寸法よりも小さい。つまり、貫通孔153は、制限部材160の外周面よりも小径である。
第1キャリア体24aの凹部150には、クランク軸12の第1ジャーナル部12a及び制限部材160が受け入れられる。クランク軸12は、第1ジャーナル部12aが内周面152の第3面152cと径方向において対向するように凹部150に配置される。第3面152cは、軸心A2の方向から見たときに円形の形状を有する。この第1ジャーナル部12aと内周面152の第3面152cとの間には、クランク軸受30aが設けられている。クランク軸受30bは、内周面152の第3面152cにより支持されている。このように、クランク軸12の第1ジャーナル部12aは、クランク軸受30aを介して第1キャリア体24aに支持される。
凹部150は、凹部50と同様に、切削加工により設けられてもよい。凹部150を切削加工により設ける場合、第2面152bは、この切削時に逃げ部として機能する。これにより、軸心A2に沿う軸方向において第3面152cをX1側の端からX2側の端まで同一径に加工することができる。これにより、クランク軸受30aを凹部150に精度良く取り付けることができる。
制限部材160は、凹部150の底面151に設けられている。制限部材160は、リング形状の部材である。制限部材160は、制限部材60と同一の又は実質的に同一の形状を有していてもよい。制限部材160は、その一方の端面において凹部150の底面151と接している。第1キャリア体24aは、底面151において制限部材160を支持している。制限部材160は、底面151に支持されることにより軸方向においてX1方向への移動を制限されている。制限部材160は、その一方の端面において軸12の第1ジャーナル部12aと接している。制限部材60は、X2方向を向く端面によって第1ジャーナル部12aを支持することにより、軸方向において底面151に向かう方向(すなわち、X1方向)へのクランク軸12の移動を制限している。一実施形態において、制限部材160は、その一方の端面においてクランク軸受30aとも接している。制限部材160は、その端面においてクランク軸受30aを支持することにより、軸方向において底面151に向かう方向(すなわち、X1方向)へのクランク軸受30aの移動を制限している。
一実施形態において、制限部材160の外周面は、クランク軸受30aよりも小径である。つまり、制限部材160の外周面の径方向における寸法は、クランク軸受30aの保持器31aの外周面の径方向における寸法よりも小さい。
一実施形態において、制限部材160は、軸心A2の周りで第1キャリア体24aに対して回転可能に凹部150に設けられる。他の実施形態において、制限部材160は、軸心A2の周りで第1キャリア体24aに対して回転しないように設けられる。
続いて、上記実施形態が奏する作用効果について説明する。上記の一実施形態によれば、第2キャリア体24bの凹部50の底面51に設けられた制限部材60によりクランク軸12の軸心A2に沿う一方向(X2方向)への移動を制限することができる。軸方向における制限部材60の第2キャリア体24bに対する移動は底面51(つまり、支持部24b3)により制限されているので、制限部材60を第2キャリア体24bに取り付けるために制限部材60の外周面60aに雄ねじを設ける必要がない。したがって、本発明の一実施形態による減速機1は、ねじ式のキャップによりクランク軸12を支持する従来の減速機と比較して高い密閉性を実現することができる。
上記の一実施形態によれば、制限部材60は、クランク軸受30bに接するように設けられている。これにより、制限部材60は、クランク軸受30bの軸心A2に沿う一方向(X2方向)への移動を制限することができる。上記の一実施形態によれば、制限部材60は、クランク軸12の第2ジャーナル部12bのX2側方向を向く端面を支持する。これにより、制限部材60は、クランク軸12の軸心A2に沿う一方向(X2方向)への移動を制限することができる。
上記の一実施形態によれば、凹部50の内周面52は、第1面52aと第3面52cとの間に、第1面52a及び第3面52cより大径の第2面52b(逃げ部)を有している。切削加工において逃げ部として機能する第2面52bが第1面52aと第3面52cとの間に設けられていることにより、軸心A2に沿う軸方向において第3面152cをX1側の端からX2側の端まで同一径に加工することができる。これにより、クランク軸受30bの取付精度を向上させることができる。
上記の一実施形態によれば、第2キャリア体24bの支持部24b3が貫通孔53を有しており、この貫通孔53にシール部材70が設けられている。このシール部材70により潤滑剤を減速機1の内部に封止することができる。
上記の一実施形態において、制限部材60の外周面60aは、クランク軸受30bよりも小径である。従来の減速機におけるねじ式のキャップは、クランク軸受の軸方向への移動を制限した上で、その外周面の雄ねじがキャリアの内周面の雌ねじと噛み合うため、当該ねじ式のキャップの外周面の径は、クランク軸受の外形よりも大きい。これに対して、本発明の一実施形態においては、制限部材60の軸方向への移動は第2キャリア体24bの支持部24b3により制限されるので、制限部材60の外周面60aをクランク軸受30bよりも小径にできる。これにより、制限部材60の径方向における寸法を小型化することができる。
上記の一実施形態によれば、第2キャリア体24bの支持部24b3の貫通孔53は、制限部材60の外周面60aよりも小径である。これにより、第2キャリア体24bにおいてクランク軸12と対向する位置に設けられる貫通孔53を小径とすることができる。このため、第2キャリア体24bの取付面24b5において凹部24b4を設けるための領域を広く確保することができる。これにより、第2キャリア体24bの取付面24b5に相手装置をより確実に取り付けることができる。
上記の一実施形態によれば、第1キャリア体24aの凹部150の底面151に設けられた制限部材160によりクランク軸12の軸方向の他方への移動を制限することができる。これにより、減速機の密閉性をさらに高めることができる。
本明細書で説明された各構成要素の寸法、材料、及び配置は、実施形態中で明示的に説明されたものに限定されず、この各構成要素は、本発明の範囲に含まれうる任意の寸法、材料、及び配置を有するように変形することができる。また、本明細書において明示的に説明していない構成要素を、説明した実施形態に付加することもできるし、各実施形態において説明した構成要素の一部を省略することもできる。
上記の各実施形態は、適宜組み合わされてもよい。複数の実施形態を組み合わせることで実現される態様も、本発明の一実施形態となり得る。
1、101 減速機
12 クランク軸
20 減速機構
23a,23b 外歯歯車
24 キャリア
24a 第1キャリア体
24b 第2キャリア体
24b4 凹部
24b5 取付面
27 ピン
28 ケース
30a、30b、30c、30d クランク軸受
35 キャップ
50、150 凹部
52b、152b 第2面(逃げ部)
60、160 制限部材
A1 中心軸
A2 軸心

Claims (12)

  1. 凹部を有するキャリアと、
    前記凹部に配置されるクランク軸と、
    前記凹部の底面に配置され前記クランク軸の回転軸線に沿って前記底面に向かう方向への前記クランク軸の移動を制限する制限部材と、
    を備える減速機。
  2. 前記クランク軸の回転軸方向において前記底面から離間した位置で前記凹部の内周面に設けられており前記クランク軸を支持するクランク軸受を備え、
    前記制限部材は、前記クランク軸受の前記回転軸方向における前記底面側への移動を制限する、
    請求項1に記載の減速機。
  3. 前記内周面は、前記クランク軸受を支持する支持面、及び、前記回転軸方向において前記支持面と前記底面との間に設けられ前記支持面よりも大径の逃げ部、を有する、
    請求項2に記載の減速機。
  4. 前記逃げ部は、前記回転軸方向において前記底面から離間した位置に設けられている、
    請求項3に記載の減速機。
  5. 前記キャリアは、前記回転軸方向に延びる貫通孔を有し、
    前記貫通孔に設けられたシール部材を備える、
    請求項4に記載の減速機。
  6. 前記制限部材の外周面は、前記クランク軸受よりも小径である、
    請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の減速機。
  7. 前記貫通孔は、前記制限部材の外周面よりも小径である、
    請求項6に記載の減速機。
  8. 前記キャリアは、他の凹部を有しており、
    前記他の凹部の底面に設けられ、前記回転軸方向において前記クランク軸の前記他の底面に向かう方向への移動を制限する他の制限部材を備える、
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の減速機。
  9. 前記クランク軸は、偏心部、及び、前記底面と対向する端面を有するジャーナルを備え、
    前記制限部材は、前記端面において前記ジャーナルを支持する、
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の減速機。
  10. 前記制限部材は、前記キャリアに対して前記回転軸の周りで回転しないように設けられている、
    請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の減速機。
  11. 前記制限部材は、前記キャリアに対して前記回転軸の周りで回転可能に設けられている、
    請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の減速機。
  12. ケースと、
    凹部を有するキャリアと、
    前記凹部の内周面の一部であり前記凹部の底面から離間した位置にある支持面に設けられたクランク軸受と、
    前記クランク軸受に支持されており前記キャリア及び前記ケースの一方を他方に対して相対回転させるクランク軸と、
    前記内周面の一部であり前記支持面よりも大径の逃げ部と対向するように設けられ、前記クランク軸の軸方向において前記クランク軸及び前記クランク軸受の前記底面に向かう方向への移動を制限する制限部材と、
    を備える減速機。
JP2019127614A 2019-07-09 2019-07-09 減速機 Active JP7301641B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019127614A JP7301641B2 (ja) 2019-07-09 2019-07-09 減速機
TW109119266A TW202104774A (zh) 2019-07-09 2020-06-09 減速機
US16/918,834 US11187300B2 (en) 2019-07-09 2020-07-01 Speed reducer
EP20183443.9A EP3763968B1 (en) 2019-07-09 2020-07-01 Speed reducer
CN202010652441.5A CN112211959A (zh) 2019-07-09 2020-07-08 减速器
KR1020200083870A KR20210006863A (ko) 2019-07-09 2020-07-08 감속기

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019127614A JP7301641B2 (ja) 2019-07-09 2019-07-09 減速機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021011936A true JP2021011936A (ja) 2021-02-04
JP7301641B2 JP7301641B2 (ja) 2023-07-03

Family

ID=71451987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019127614A Active JP7301641B2 (ja) 2019-07-09 2019-07-09 減速機

Country Status (6)

Country Link
US (1) US11187300B2 (ja)
EP (1) EP3763968B1 (ja)
JP (1) JP7301641B2 (ja)
KR (1) KR20210006863A (ja)
CN (1) CN112211959A (ja)
TW (1) TW202104774A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7460432B2 (ja) * 2020-04-17 2024-04-02 ナブテスコ株式会社 減速機の状態監視装置、及び減速装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016098867A (ja) * 2014-11-19 2016-05-30 ナブテスコ株式会社 歯車装置
JP2016130536A (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 ナブテスコ株式会社 歯車装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05180278A (ja) 1991-12-26 1993-07-20 Sumitomo Heavy Ind Ltd 内接噛合遊星歯車構造
US5322485A (en) 1991-12-24 1994-06-21 Sumitomo Heavy Industries Ltd. Internally meshing planetary gear structure
US5472384A (en) 1992-01-17 1995-12-05 Sumitomo Heavy Industries Ltd. Internally meshing planetary gear structure, reduction or step-up gear having said structure, and method for machining said reduction or step-up gear
JP4755357B2 (ja) * 2001-04-18 2011-08-24 ナブテスコ株式会社 減速機
JP5285606B2 (ja) * 2007-06-01 2013-09-11 ナブテスコ株式会社 モータ付減速装置及び産業機械
JP5388746B2 (ja) * 2009-08-10 2014-01-15 ナブテスコ株式会社 揺動型減速機
JP5492700B2 (ja) 2010-08-05 2014-05-14 住友重機械工業株式会社 ローラのリテーナ及び揺動内接噛合型の歯車装置
JP6124583B2 (ja) 2012-12-19 2017-05-10 ナブテスコ株式会社 偏心揺動型歯車装置
JP6789689B2 (ja) * 2016-02-04 2020-11-25 日本電産シンポ株式会社 減速機
TWI609143B (zh) * 2016-12-29 2017-12-21 財團法人工業技術研究院 偏心擺動減速裝置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016098867A (ja) * 2014-11-19 2016-05-30 ナブテスコ株式会社 歯車装置
JP2016130536A (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 ナブテスコ株式会社 歯車装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP3763968A1 (en) 2021-01-13
CN112211959A (zh) 2021-01-12
US11187300B2 (en) 2021-11-30
TW202104774A (zh) 2021-02-01
US20210010564A1 (en) 2021-01-14
JP7301641B2 (ja) 2023-07-03
KR20210006863A (ko) 2021-01-19
EP3763968B1 (en) 2024-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI665397B (zh) Reducer
US10906194B2 (en) Structure of joint of robot including drive motor and reduction gear
US8900084B2 (en) Gear device
KR20150117296A (ko) 편심 요동형 기어 장치
KR20160034953A (ko) 편심 요동형 기어 장치
KR20220150249A (ko) 기어 장치
JP2023184669A (ja) 歯車ユニット
JP7316828B2 (ja) 減速機
US10344826B2 (en) Gear device
KR101739396B1 (ko) 기어장치
KR20150083087A (ko) 기어 장치
JP2021011936A (ja) 減速機
KR20200029338A (ko) 기어모터
KR102362479B1 (ko) 기어 장치
JP7324070B2 (ja) 減速機
JP2018194080A (ja) 波動歯車装置
KR20200066200A (ko) 산업 기계의 회전 기구, 감속기, 산업 기계 및 구동 장치
JP7185506B2 (ja) 減速機
JP7373919B2 (ja) 入力軸および減速機
US20220170532A1 (en) Speed reducer and drive device using the same
JP2018119649A (ja) 変速機
WO2019188673A1 (ja) 変速機
WO2019102777A1 (ja) 波動歯車装置
JP2023174907A (ja) 回転機器
KR20210048419A (ko) 감속기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220609

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230621

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7301641

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151