JP2021008294A - シート収納容器及びシートディスペンサー - Google Patents

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Abstract

【課題】シート積層体を収容する際に、内側ケースを外側ケースから引き出すという手間がかからない、容易なシート収納容器を提供すること。【解決手段】シート積層体が収容される本体10と、前記本体に形成された前記シート積層体を収容するための開閉機構OCとを有し、前記開閉機構は、前記本体のシート積層体収納部内側に向かう外力が前記開閉機構に付与されると前記開閉機構は開状態となり、前記外力が解除されると前記開閉機構は閉状態となる、シート収納容器100。【選択図】図1

Description

本発明は、シート収納容器及びシートディスペンサーに関する。
従来のシート収納容器として、衛生紙を収納する内側ケースと、該内側ケースの一部を覆う外側ケースとを備える収納容器が知られている。この収納容器では、衛生紙を補充する際に内側ケースを外側ケースから引き出す構造になっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−147580号公報
従来のシート収納容器は、シートを収容する際に、収納容器を開閉する作業が必要であり、シートの収容に手間がかかるものとなっている。
本発明の課題は、シートの収容が容易なシート収納容器を提供することである。
本発明に係る第1の態様は、シート積層体が収容される本体と、前記本体に形成された開閉機構とを有し、前記開閉機構は、前記本体の内側に向かう外力が付与されると開状態となり、前記外力が解除されると閉状態となる、シート収納容器を提供する。
本明細書において、シート積層体とは、複数枚のシートが積層されたものを示す。外力とは、外部から加わる力であり、外部から力の加わった状態が維持される場合も含まれる。開状態とは、開閉機構が開放された状態であり、閉状態とは、開閉機構が閉鎖された状態を示す。
第1の態様では、このような開閉機構をシート収納容器の本体に形成することで、開閉機構が開状態のときは、シート積層体を開閉機構から本体内に挿入することができる。また、開閉機構が閉状態のときは、本体内に挿入されたシート積層体が本体内に収容された状態になる。これにより、シート積層体を開閉機構に挿入するだけで、本体にシート積層体を収容することができる。
このような構成では、シート積層体を本体に収容する際に、シート収納容器を開閉する作業が不要となり、シートを収容する際の手間を減らすことができる。そのため、第1の態様によれば、シートの収容が容易なシート収納容器を提供することができる。
本発明に係る第2の態様は、前記開閉機構が、第1フラップと第2フラップとを有し、前記第1フラップ及び前記第2フラップは、前記開状態で前記本体の内側に傾倒し、前記閉状態で互いに係止する、シート収納容器を提供することができる。本明細書において、傾倒するとは、斜めに倒れることを示す。また、係止とは、互いに係合して支え合うことを示す。
第2の態様では、開閉機構が開状態のときに第1フラップ及び前記第2フラップが本体の内側に傾倒することで、シート積層体が挿通可能な状態となる。また、開閉機構が閉状態のときに第1フラップ及び前記第2フラップが互いに係止することで、本体内に挿入されたシート積層体が本体内に収容された状態になる。これにより、第2の態様では、このような第1フラップと第2フラップによって、開閉機構を確実に構成することができる。
本発明に係る第3の態様は、前記第1フラップ及び前記第2フラップの少なくともいずれかが、前記本体の外側に向かって付勢されている、シート収納容器を提供することができる。本明細書において、本体の外側に向かって付勢するとは、第1フラップ及び第2フラップが係止される状態(閉状態)に戻ろうとする力が加えられた状態であることを示す。
第3の態様では、第1フラップ及び第2フラップの少なくともいずれかを、本体の外側に向かって付勢することにより、本体の内側に向かう外力が解除されたときに、自動的に開閉機構を閉状態にすることができる。
本発明に係る第4の態様は、前記第1フラップ及び前記第2フラップの少なくともいずれかを前記本体の外側に向かって付勢する付勢部材を有する、シート収納容器を提供することができる。第4の態様では、このような付勢部材を設けることにより、確実に開閉機構を閉状態にすることができる。
本発明に係る第5の態様は、前記第1フラップ及び前記第2フラップのいずれか一方が、前記第1フラップ及び前記第2フラップのいずれか他方に係止される凸部を有する、シート収納容器を提供することができる。第5の態様では、このような凸部を設けることで、第1フラップ及び前記第2フラップのいずれか一方が、前記第1フラップ及び前記第2フラップのいずれか他方に係止されやすくなる。
本発明に係る第6の態様は、前記凸部が、先端に向かって幅が狭くなる、シート収納容器を提供することができる。本明細書において、凸部の幅が先端に向かって狭くなるとは、凸部が先端に向かって先細となるテーパー形状を有することを示す。
第6の態様では、凸部の幅を先端に向かって狭くすることで、開閉機構が閉状態から開状態になるときに、第1フラップと第2フラップとの係止が緩やかに解かれるため、開閉機構から本体内にシート積層体をスムーズに挿入することができる。また、開閉機構が開状態から閉状態になるときに、第1フラップと第2フラップとが係止しやすくなるため、確実に開閉機構を閉状態に戻すことができる。
本発明に係る第7の態様は、前記第1フラップ及び前記第2フラップのいずれか他方が、前記凸部を係止する凹部を有する、シート収納容器を提供することができる。第7の態様では、このような凹部を設けることで、第1フラップ及び第2フラップのいずれか他方が、第1フラップ及び前記第2フラップのいずれか一方を係止しやすくなる。
本発明に係る第8の態様は、前記凹部が、底端に向かって幅が狭くなる、シート収納容器を提供することができる。本明細書において、凹部の幅が底端に向かって狭くなるとは、凹部が底端に向かって先細となるテーパー形状を有することを示す。
第8の態様では、凹部の幅を底端に向かって狭くすることで、開閉機構が閉状態から開状態になるときに、第1フラップと第2フラップとの係止が緩やかに解かれるため、開閉機構から本体内にシート積層体をスムーズに挿入することができる。また、開閉機構が開状態から閉状態になるときに、第1フラップと第2フラップとが係止しやすくなるため、確実に開閉機構を閉状態に戻すことができる。
本発明に係る第9の態様は、前記第1フラップ及び前記第2フラップのいずれか他方が、前記凸部が係合する貫通孔を有する、シート収納容器を提供することができる。第9の態様では、このような貫通孔を設けることで、第1フラップ及び前記第2フラップのいずれか一方を、第1フラップ及び第2フラップのいずれか他方に確実に係止することができる。これにより、第9の態様では、より確実に開閉機構を閉状態にすることができる。
本発明に係る第10の態様は、シート積層体が収容される本体と、前記本体に形成された開閉機構とを有し、前記開閉機構は、前記本体の内側に向かう外力が付与されると開状態となり、前記外力が解除されると閉状態となる、シートディスペンサーを提供することができる。本明細書において、シートディスペンサーとは、本体に収容されたシート積層体からシートを取出すことができるシート収納容器を示す。
第10の態様では、シートディスペンサーを上述のシート収納容器で構成することができる。これにより、シート積層体を開閉機構に挿入するだけで、本体にシート積層体を収容することができるシートディスペンサーが得られる。そのため、第10の態様によれば、シートの収容が容易なシートディスペンサーを提供することができる。
本発明の一態様によれば、シートの収容が容易なシート収納容器を提供することができる。
本発明に係るシート収納容器の第1実施形態であるシートディスペンサーを示す図である。 第1実施形態のシート収納容器に収容されるシート積層体を示す図である。 第1実施形態のシート収納容器を使用する状態(シート積層体が収容された状態)を示す図である。 第1実施形態のシート収納容器を構成する開閉機構を示す図(図1を妻面側から見た図)である。 図4の開閉機構を構成する第1フラップを示す図である。 図4の開閉機構を構成する第2フラップを示す図である。 図4の開閉機構を構成する付勢部材(第1付勢部材)を示す図である。 図7を正面側から見た図である。 図7の第1付勢部材の付勢を解除した状態を示す図である。 図9を正面側から見た図である。 図4の開閉機構を構成する付勢部材(第2付勢部材)を示す図である。 図11を正面側から見た図である。 本実施形態のシート収納容器にシート積層体を収納する工程(図1のA−A線断面図)を示す図である。 本実施形態のシート収納容器にシート積層体を収納する工程(開閉機構が開状態の場合)を示す図である。 本実施形態のシート収納容器にシート積層体を収納する工程(開閉機構が開状態の場合)を示す図である。 本実施形態のシート収納容器にシート積層体を収納する工程(開閉機構が閉状態の場合)を示す図である。 第2実施形態のシート収納容器を構成する開閉機構を示す図(図4に対応する図)である。 図17の開閉機構を構成する第1フラップを示す図(図5に対応する図)である。 図17の開閉機構を構成する第2フラップを示す図(図6に対応する図)である。 第3実施形態のシート収納容器を構成する開閉機構を示す図(図4に対応する図)である。 図20の開閉機構を構成する第1フラップを示す図(図5に対応する図)である。 図20の開閉機構を構成する第2フラップを示す図(図6に対応する図)である。 従来のシート収納容器を示す図である。 従来のシート収納容器において妻面を解放した図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、共通する部分は、同一の符号を付して説明を省略する場合がある。また、各図において、各部材の縮尺は実際とは異なる場合がある。なお、各図では、シート収納容器の長手方向をX方向、幅方向をY方向、高さ方向をZ方向とする。
図1は、本発明に係るシート収納容器の第1実施形態であるシートディスペンサーを示す図である。図2は、第1実施形態のシート収納容器に収容されるシート積層体を示す図である。図3は、第1実施形態のシート収納容器を使用する状態(シート積層体が収容された状態)を示す図である。
第1実施形態に係るシート収納容器(シートディスペンサー)100は、図1、図3に示すように、本体10、取出口20を有する。シートディスペンサー100は、本発明に係るシート収納容器の一例である。また、本体10は、本発明に係るシート収納容器を構成する本体の一例である。
本体10は、天面11、底面12、一対の側面13、14、一対の妻面15、16を有する。天面11と底面12は、高さ方向(Z方向)に対向する。一対の側面13、14は、幅方向(Y方向)に対向して、天面11及び底面12に接続する。一対の妻面15、16は、長手方向(X方向)に対向して、天面11、底面12及び側面13、14に接続する。
本体10は、天面11、底面12、一対の側面13、14、および一対の妻面15、16とからなる略直方体状に形成された箱体である(図1参照)。なお、本体10の形状は、略直方体に限定されず、立方体等の他の形状でもよい。
本体10の寸法は、任意である。本体10の寸法としては、例えば、収容されるシート積層体SLの寸法に合わせて、長手方向(X方向)の長さL1を80〜250mm、幅方向(Y方向)の長さW1を50〜150mm、高さ方向(Z方向)の長さH1を50〜150mmにすることができる。
また、本体10の材質は、特に限定されず、例えば、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂、AS樹脂、アクリル樹脂、ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂、段ボール等の厚紙、ステンレス等の金属を用いることができる。また、本体10の材質には、プラスチックフリーの観点から、生分解性材料(生分解性プラスチック、生分解性紙等)を用いてもよい。なお、各材質の厚みは、任意であり、例えば0.5mm〜3mmにすることができる。
取出口20は、シートSが引き出されるように、本体10の天面11に形成されている。取出口20は、本体10に収容されたシート積層体SLのシートSを天面11側から取り出すことができる形状になっている。具体的には、取出口20は、天面11の略中央に形成され、X方向に沿う方向が長手方向となる略長方形状の開口OPを構成する(図1、図2参照)。
本体10には、シート積層体SLが収容される。シート積層体SLは、複数枚のシートSが積層されたものを示す(図2参照)。シート積層体SLは、シートSの積層方向(SD方向)が高さ方向(Z方向)となるように、包装袋FPに収容されている。シート積層体SLは、包装袋FPの上面TSに形成されたミシン目M(取出口EO)を通してシートSが1組ずつ引き出せるようになっている。
シート積層体SLの形態は、シート積層体SLからシートSを1組ずつ引き出す観点から、各シートSが折り込まれた状態で互い違いに積層されたもの(いわゆるポップアップ式のシート積層体SL)であることが好ましい。なお、シート積層体SLの形態は、ポップアップ式に引き出せるものに限定されず、複数枚のシートSが単に積層されたもの、各シートSが折り畳まれた状態で積層されたものでもよい。このような薄葉紙の積層体は、例えば、ロータリー式又はマルチスタンド式インターフォルダによって製造することができる。
また、シート積層体SLの寸法は、任意である。例えば、シート積層体SLの寸法は、長手方向(X方向)の長さL2を70〜240mm、長手方向(X方向)に直交する幅方向(Y方向)の長さW2を40〜140mm、高さ方向(Z方向)の長さH2を30〜140mmにすることができる(図2参照)。なお、シート積層体SLの寸法は、本体10の寸法に対して、長手方向(X方向)の長さがL2<L1、幅方向(Y方向)の長さがW2<W1、高さ方向(Z方向)の長さH2<H1にすればよい。
シート積層体SLを構成するシートSの形態は、特に限定されない。シートSは、例えば、ティシューペーパー、トイレットペーパー、キッチンペーパー、ペーパータオル等の衛生薄葉紙に適用可能である。これらの衛生薄葉紙には、保湿成分を含んだ衛生薄葉紙(例えば、ローションティシュー等)も含まれる。
また、シートSを構成する衛生薄葉紙の用途は、特に限定されず、産業用、家庭用、携帯用のいずれも適用できる。なお、本実施形態におけるシートSは、これらの中でも、家庭用のティシューペーパーが好適である。
シートSのプライ数は、特に限定されないが、1プライ以上にすることができ、好ましくは1プライであり、より好ましくは2プライ(2枚重ね)である。また、シートSの形状は、特に限定されず、例えば、2プライのシートが折り畳まれた状態で、輪郭形状が長方形のものであることが好ましい。
シートSの材質は、特に限定されず、例えば、紙、不織布または布等を用いることができ、好ましくは紙である。なお、シートSが紙の場合、パルプを主原料とする原紙が用いられる。パルプ組成は、紙における公知の組成を用いることができる。例えば、パルプの配合割合を50質量%以上、好ましくは90質量%以上、より好ましくは100質量%とすることができる。
また、シートSが紙の場合、パルプ組成は、特に限定されない。例えば、NBKP(針葉樹クラフトパルプ)やNUKP(針葉樹未晒しパルプ)などの針葉樹パルプと、LBKP(広葉樹クラフトパルプ)やLUKP(広葉樹未晒しパルプ)などの広葉樹パルプとを任意の比率で使用することができる。これらの中でも、広葉樹パルプに対して針葉樹パルプの比率がより多いパルプ組成であることが好ましい。また、針葉樹パルプと広葉樹パルプの比は、限定されないが、10:90〜80:20であるのが好ましい。なお、パルプ組成に含まれるパルプには、古紙パルプを用いても良い。
シートSの坪量は、特に限定されないが、プライ数に応じて、シートSが紙の場合は10〜80g/m、不織布の場合は20〜100g/mのものが望ましい。なお、坪量は、JIS P 8124の規定に準拠して測定される。
また、シートSの厚みは、特に限定されず、シートSが紙の場合はJIS P 8111(1998)の環境下で測定された紙厚を採用することができる。例えば、紙厚は、2プライあたり、好ましくは50μm以上500μm以下であり、より好ましくは60μm以上330μm以下である。
包装袋FPの形態は、特に限定されないが、シートSの取出し性を付与する観点から、例えば、可撓性フィルムで形成することができる。また、包装袋FPは、キャラメル包装によって製造されている。具体的には、筒状の可撓性フィルムの両端部が、折り畳まれてヒートシールにより接着(封止)されている(図2参照)。なお、包装袋FPの形態は、このようなキャラメル包装に限定されず、筒状の可撓性フィルムの両端部またはいずれか一方の端部がヒートシールでガセット状に封止されたもの(いわゆるピロー包装で封止されたもの)でもよい。
また、包装袋FPの材質に可撓性フィルムを用いる場合、可撓性フィルムの材質は、特に限定されず、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリアミド(PA)等の樹脂を用いることができる。
なお、これらの可撓性フィルムの中でも、柔軟で取扱い性に優れ、ヒートシールした場合のシール性も高いこと、安価であること等の観点から、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等が好ましい。また、無臭であり、耐水性・耐薬品性に優れ、低コストで大量生産が可能である観点から、ポリエチレンが好ましい。ポリエチレンとしては、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン等を用いることができる。また、堅牢であり、成形しやすく、印刷時の発色がよく、また光沢を付与できること等の観点からは、ポリプロピレンが好ましい。
包装袋FPを形成する可撓性フィルムの形態は、特に限定されず、上述の樹脂が単層で形成された単層フィルム、上述の樹脂を積層したラミネートフィルム、上述の2種類以上の樹脂の混合物で形成された混合フィルムであってもよい。
包装袋FPの材質に可撓性フィルムを用いる場合、可撓性フィルムの厚さは、特に限定されず、好ましくは20μm以上100μm以下、より好ましくは25μm以上70μm以下である。可撓性フィルムの厚さを20μm以上とすることで、シートSが収容される包装袋FPとしての十分な強度を確保することができる。また、可撓性フィルムの厚さを100μm以下とすることで、包装袋の柔軟性及び軽量性を確保できるとともに、コストを抑えることができる。
なお、包装袋FPを形成する材質は、上述した可撓性フィルム等の樹脂材料に限定されず、紙材料を用いてもよい。また、包装袋FPを形成する材質には、プラスチックフリーの観点から、生分解性材料(生分解性プラスチック、生分解性紙等)を用いてもよい。
また、包装袋FPは、収容されたシート積層体SLが全て引き出された後は、取出口20から取り出すことができる(図3参照)。これにより、本体10を空にすることができる。なお、取出口20は、包装袋FPを取り出すことができる寸法にするのが好ましい。
図4は、第1実施形態のシート収納容器を構成する開閉機構を示す図(図1のシートディスペンサー100を妻面15側から見た図)である。図5は、図4の開閉機構を構成する第1フラップを示す図である。図6は、図4の開閉機構を構成する第2フラップを示す図である。
本実施形態に係るシートディスペンサー100は、図1、図4に示すように、本体10に形成された開閉機構OCを有する。具体的には、本体10の妻面15が開閉機構OCを構成する。開閉機構OCは、さらに本体10の妻面16に構成してもよく、また、本体10の妻面15に形成せずに、本体10の妻面16のみに形成してもよい。
開閉機構OCは、本体10の内側IBに向かう外力EFが付与されると開状態となり、外力EFが解除されると閉状態となるように構成されている。ここで、外力EFは、外部(本体10の外側OB)から加わる力であり、外部から力が加わった状態が維持される場合も含まれる。また、開状態とは、開閉機構OCが開放された状態であり、閉状態とは、開閉機構OCが閉鎖された状態を示す。
開閉機構OCは、第1フラップ30と第2フラップ40とを有する(図1、図4参照)。第1フラップ30は、図4、図5に示すように、天面11から延出し、妻面15の一部を構成する。第1フラップ30の寸法は、特に限定されないが、本実施形態では、縦幅(Z方向)の長さH3が本体10の高さ方向(Z方向)の長さH1より短く、横幅(Y方向)の長さW3が本体10の幅方向(Y方向)の長さW1と略同じである。
一方、第2フラップ40は、図4、図6に示すように、底面12から延出し、妻面15の他の一部を構成する。第2フラップ40の寸法は、特に限定されないが、本実施形態では、縦幅(Z方向)の長さH5が本体10の高さ方向(Z方向)の長さH1より短く、横幅(Y方向)の長さW6が本体10の幅向(Y方向)の長さW1と略同じである。
第1フラップ30及び第2フラップ40は、開閉機構OCが上述の開状態のときは、本体10の内側IBに傾倒する。すなわち、本体10の内側IBに向かう外力EFが付与されると、第1フラップ30及び第2フラップ40が本体10の内側IBに斜めに倒れて、開閉機構OCが開状態となる。
また、第1フラップ30及び第2フラップ40は、開閉機構OCが上述の閉状態のときは、互いに係止する。すなわち、本体10の内側IBに向かう外力EFが解除されると、第1フラップ30及び第2フラップ40は互いに係合して支え合い、開閉機構OCが閉状態となる。
図7は、第1実施形態のシート収納容器における開閉機構を構成する第1付勢部材を示す図であり、図8は、図7を正面側から見た図である。図9は、付勢部材の付勢を解除した状態を示す図であり、図10は、図9を正面側から見た図である。図11は、第1実施形態のシート収納容器における開閉機構を構成する第2付勢部材を示す図であり、図12は、図11を正面側から見た図である。図13は、図1のA−A線断面図を示す図である。
第1フラップ30及び第2フラップ40の少なくともいずれかは、本体10の外側OBに向かって付勢されている。具体的には、第1フラップ30及び第2フラップ40の少なくともいずれかを本体10の外側OBに向かって付勢する付勢部材が設けられている。ここで、本体10の外側OBに向かって付勢するとは、第1フラップ30及び第2フラップ40が係止される状態(閉状態)に戻ろうとする力が加えられた状態であることを示す。
本実施形態に係るシートディスペンサー100では、図1、図3、図13に示すように、第1フラップ30及び第2フラップ40のいずれも、本体10の外側OBに向かって付勢されている。具体的には、天面11側の第1フラップ30が、第1付勢部材50によって本体10の外側OBに向かって付勢され、底面12側の第2フラップ40が第2付勢部材60によって本体10の外側OBに向かって付勢されている(図1、図3、図7〜図13参照)。
付勢部材の形態は、特に限定されない。本実施形態では、第1付勢部材50が、基部51、押圧部52、折り目53を有する。基部51は、本体10の内側IBで天面11に接合されている。押圧部52は、本体10の内側IBで、第1フラップ30(基部31)に接合されている。折り目53は、基部51と押圧部52の間に設けられている。
この第1付勢部材50では、基部51と押圧部52が略面一となるように、輪ゴムG1が取り付けられている(図7〜図10参照)。このような第1付勢部材50は、上述の開状態では、基部51と押圧部52が折り目53で折れ曲がり(図7、図8参照)、上述の閉状態では、基部51と押圧部52が略面一となる(図9、図10参照)。
第1付勢部材50の寸法は、特に限定されない。本実施形態では、第1付勢部材50の寸法が、図9、図10に示すように、基部51と押圧部52が面一となった状態で、縦幅E1が本体10の高さ方向(Z方向)の長さH1より長く、横幅W9が本体10の幅方向(Y方向)の長さW1と略同じである。また、基部51の縦幅L3は、第1付勢部材50の縦幅E1より短く、押圧部52の縦幅H7は、基部51の縦幅L3より短くなっている。
第1付勢部材50の材質は、特に限定されない。第1付勢部材50の材質としては、例えば、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂、AS樹脂、アクリル樹脂、ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂、段ボール等の厚紙、ステンレス等の金属を用いることができる。また、第1付勢部材50の材質には、プラスチックフリーの観点から、生分解性材料(生分解性プラスチック、生分解性紙等)を用いてもよい。なお、各材質の厚みは、任意であり、例えば0.5mm〜3mmにすることができる。
第1付勢部材50に輪ゴムG1を取り付ける態様は、特に限定されない。本実施形態では、輪ゴムG1が、基部51の端縁51aに設けられた一対の切り込み51b、51b(点線で示された部分)と押圧部52の端縁52aに設けられた一対の切り込み52b、52b(点線で示された部分)に嵌合されている(図7〜図10参照)。また、切り込み51b、51bおよび切り込み52b、52bの間隔W10は、第1付勢部材50の横幅W9より短くなっている(図9参照)。
また、第2付勢部材60は、第1付勢部材50と同じ構成を有する(図11、図12参照)。具体的には、第2付勢部材60が、基部61、押圧部62、折り目63を有する。基部61は、本体10の内側IBで底面12に接合されている。押圧部62は、本体10の内側IBで、第2フラップ40(基部41)に接合されている。折り目63は、基部61と押圧部62の間に設けられている。
この第2付勢部材60では、基部61と押圧部62が略面一となるように、輪ゴムG2が取り付けられている(図11、図12参照)。このような第2付勢部材60は、上述の開状態では、基部61と押圧部62が折り目63で折れ曲がり(図11、図12参照)、上述の閉状態では、基部61と押圧部62が略面一となる。
第2付勢部材60の寸法、及び材質は、特に限定されず、本実施形態では、第1付勢部材50の寸法、材質と実質的に同じである(図9〜図12参照)。また、第2付勢部材60に輪ゴムG2を取り付ける態様は、特に限定されず、第1付勢部材50に輪ゴムG1を取り付ける態様と実質的に同じである(図9〜図12参照)。
また、本実施形態では、第1フラップ30及び第2フラップ40のいずれか一方が、第1フラップ30及び第2フラップ40のいずれか他方に係止される凸部を有する。具体的には、図1、図4、図6に示すように、底面12側の第2フラップ40が、基部41に連続する凸部42を有する。そして、第2フラップ40の凸部42は、天面11側の第1フラップ30に係止される。
また、本実施形態では、第1フラップ30及び第2フラップ40のいずれか他方が、第1フラップ30及び第2フラップ40のいずれか一方の凸部を係止する凹部を有する。本実施形態では、図1、図4、図5に示すように、天面11側の第1フラップ30が、基部31と一対の突出部33、34で構成された凹部32を有する。そして、第1フラップ30の凹部32は、底面12側の第2フラップ40の凸部42を係止する。
このように、第1フラップ30と第2フラップ40の係止では、第1フラップ30の凹部32に、第2フラップ40の凸部42が係止される。同時に、第1フラップ30の一対の突出部33、34は、第2フラップ40の基部41の一対の端縁41a、41bに係止される(図4〜図6参照)。
第1フラップ30の凹部32の寸法は、特に限定されない。本実施形態では、凹部32の開口32aおよび底端32bの幅W4が、横幅(Y方向)の長さW3より短くなっている。また、一対の突出部33、34の高さH4は、縦幅(Z方向)の長さH3より短くなっている。さらに、一対の突出部33、34の幅W5は、凹部32の開口32aおよび底端32bの幅W4より短くなっている(図5参照)。
第2フラップ40の凸部42の寸法は、特に限定されない。本実施形態では、凸部42の高さH6が、縦幅(Z方向)の長さH5より短くなっている。また、凸部42の幅W7は、横幅(Y方向)の長さW6より短くなっている。さらに、基部41の一対の端縁41a、41bの幅W8は、凸部42の幅W7より短くなっている(図6参照)。
図13〜図16は、本実施形態のシート収納容器(シートディスペンサー)にシート積層体を収納する工程を示す図である。本実施形態では、シート収納容器(シートディスペンサー)100の本体10に形成された開閉機構OCは、シート積層体SLを本体10内に挿入する前は、閉状態となっている(図13参照)。
次に、本体10の外側OBからシート積層体SLを開閉機構OCに押し当てて、シート積層体SLを開閉機構OCから本体10内に挿入すると、第1フラップ30及び第2フラップ40が本体10の内側IBに傾倒し、開閉機構OCが開状態となる(図14参照)。そして、シート積層体SLをさらに本体10内に挿入すると(図15参照)、シート積層体SLは開閉機構OCを通過し、第1フラップ30及び第2フラップ40が互いに係止され、開閉機構OCが閉状態となる(図16参照)。
本実施形態では、上述のように開閉機構OCをシート収納容器100の本体10に形成することで(図13参照)、開閉機構OCが開状態のときは、シート積層体SLを開閉機構OCから本体10内に挿入することができる(図14、図15参照)。また、開閉機構OCが閉状態のときは、本体10内に挿入されたシート積層体SLが本体10内に収容された状態になる(図15参照)。
このように、本実施形態では、シート積層体SLを開閉機構OCに挿入するだけで、本体10にシート積層体SLを収容することができる(図13〜図16)。すなわち、本実施形態では、シート積層体SLを本体10に収容する際に、シート収納容器100を開閉する作業が不要となり、シートSを収容する際の手間を減らすことができる。そのため、本実施形態のシート収納容器100は、シートSの収容が容易である。
また、本実施形態では、開閉機構OCが開状態のときに第1フラップ30及び第2フラップ40が本体10の内側IBに傾倒することで、シート積層体SLが挿通可能な状態となる(図14、図15参照)。また、開閉機構OCが閉状態のときに第1フラップ30及び第2フラップ40が互いに係止することで、本体10内に挿入されたシート積層体SLが本体10内に収容された状態になる。これにより、本実施形態では、このような第1フラップ30と第2フラップ40によって、開閉機構OCを確実に構成することができる。
本実施形態では、第1フラップ30及び第2フラップ40の少なくともいずれかを、本体10の外側OBに向かって付勢することにより、本体10の内側IBに向かう外力EFが解除されたときに、自動的に開閉機構OCを閉状態にすることができる。具体的には、上述の第1付勢部材50により、第1フラップ30を本体10の外側OBに付勢し、第2付勢部材60により、第2フラップ40を本体10の外側OBに付勢することにより、確実に開閉機構OCを閉状態にすることができる。
また、本実施形態では、第2フラップ40に上述の凸部42を設けることで、第2フラップ40が第1フラップ30に係止されやすくなる。また、第1フラップ30に上述の凹部32を設けることで、第1フラップ30が第2フラップ40を係止しやすくなる。
図17は、第2実施形態のシート収納容器(シートディスペンサー)を示す図である。図18は、図17の開閉機構を構成する第1フラップを示す図である。図19は、図17の開閉機構を構成する第2フラップを示す図である。なお、図17〜図19において、第1実施形態(図4〜図6等)と共通する部分は、これらと同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
第2実施形態では、第1フラップ30の凹部32が、図18に示すように、底端32bに向かって幅W4が狭くなっている。ここで、凹部32の幅W4が底端32bに向かって狭くなるとは、凹部32が開口32aから底端32bに向かって先細となるようにテーパー形状の傾斜部35、36を有することを示す(図18参照)。
また、第2実施形態に係るシートディスペンサー100では、図19に示すように、第2フラップ40の凸部42が、先端42aに向かって幅W7が狭くなっている。ここで、凸部42の幅W7が先端42aに向かって狭くなるとは、凸部42が根元42bから先端42aに向かって先細となるようにテーパー形状の傾斜部43、44を有することを示す(図19参照)。
第2実施形態では、第2フラップ40の凸部42の幅W7を先端42aに向かって狭くすることで、開閉機構OCが閉状態から開状態になるときに、第1フラップ30と第2フラップ40との係止が緩やかに解かれ、開閉機構OCから本体10内にシート積層体SLをスムーズに挿入することができる。また、開閉機構OCが開状態から閉状態になるときに、第1フラップ30と第2フラップ40とが係止しやすくなるため、確実に開閉機構OCを閉状態に戻すことができる。
また、第2実施形態では、第1フラップ30の凹部32の幅W4を底端32bに向かって狭くすることで、開閉機構OCが閉状態から開状態になるときに、第1フラップ30と第2フラップ40との係止が緩やかに解かれ、開閉機構OCから本体10内にシート積層体SLをスムーズに挿入することができる。また、開閉機構OCが開状態から閉状態になるときに、第1フラップ30と第2フラップ40とが係止しやすくなるため、確実に開閉機構OCを閉状態に戻すことができる。
図20は、第3実施形態のシート収納容器(シートディスペンサー)を示す図である。図21は、図20の開閉機構を構成する第1フラップを示す図である。図22は、図20の開閉機構を構成する第2フラップを示す図である。なお、図20〜図22において、第1実施形態(図4〜図6等)と共通する部分は、これらと同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
第3実施形態に係るシートディスペンサー100では、第1フラップ30及び第2フラップ40のいずれか他方が、凸部42が係合する貫通孔37を有する。具体的には、第2フラップ40凸部42が係合する貫通孔37が、第1フラップ30に設けられている(図20〜図22参照)。
第1フラップ30の貫通孔37の寸法は、特に限定されない。本実施形態では、貫通孔37の縦幅H8が、第1フラップ30の縦幅(Z方向)の長さH3より短くなっている。また、貫通孔37の横幅W11は、第1フラップ30の横幅(Y方向)の長さW3より短くなっている。
また、貫通孔37の位置は、特に限定されない。本実施形態では、第1フラップ30の縦幅方向(Z方向)において、基部31の下端31aから貫通孔37までの距離D1が、基部31の上端31bから貫通孔37までの距離D2より短くなる位置に、貫通孔37が形成されている。すなわち、第1フラップ30の貫通孔37は、基部31の下端31a寄りに設けられている。
第3実施形態では、このような貫通孔37を設けることで、第1フラップ30及び第2フラップ40のいずれか一方を、第1フラップ30及び第2フラップ40のいずれか他方に確実に係止することができる。具体的には、第1フラップ30に貫通孔37を設けることで、第1フラップ30を第2フラップ40に確実に係止することができる。
なお、本実施形態のシートディスペンサー100は、上述のように本発明に係るシート収納容器一例である。すなわち、シートディスペンサー100は、本体10に収容されたシート積層体SLからシートSを取出すことができるシート収納容器100である。
このように、シートディスペンサー100を上述のシート収納容器で構成することで、シート積層体SLを開閉機構OCに挿入するだけで、本体10にシート積層体SLを収容することができるシートディスペンサー100が得られる。そのため、本実施形態によれば、本実施形態のシートディスペンサー100は、シートSの収容が容易である。
以下、本発明について、さらに実施例を用いて具体的に説明する。実施例、比較例の評価は、以下の試験により行った。
[シートディスペンサー(試験体)]
試験体として、シート収納容器(シートディスペンサー)100を用意した(図1、図4、図17、図20参照)。シートディスペンサー100は、厚みが約1mmの厚紙を用いて、本体10を直方体形状にした。本体10の寸法は、長手方向(X方向)の横幅を約229mm、幅方向(Y方向)の縦幅を約110mm、高さ方向(Z方向)の高さ約44mmにした。本体10の天面11の略中央には、取出口20(開口OP)を構成した。なお、比較例(図23)には、厚みが約1mmのポリプロピレン製で、本体10の寸法として長手方向(X方向)の横幅が約250mm、幅方向(Y方向)の縦幅が約125mm、高さ方向(Z方向)の高さが約62mmのシートディスペンサーを用いた。
[シート積層体]
シートディスペンサー100に収容されるシート積層体SL(図2参照)として、シートSが折り畳まれた状態で互い違いに積層されたティシューペーパー(坪量10.7g/m、2プライ、組数:150組(300枚)、長さ(横幅)約180mm、幅(縦幅)約105mm、高さ約35mm)を用いた。シート積層体SLは、上面TSにミシン目M(取出口EO)が形成され、厚み50μmのポリエチレン製の包装袋FPに収容されたフィルム包装体200を用いた(図2参照)。シート積層体SLは、積層方向(SD方向)が本体10の高さ方向(Z方向)となるようにシートディスペンサー100に収容した(図2、図3参照)。
[押し込み抵抗(挿入性)]
シートディスペンサー100の押し込み抵抗を測定し、挿入性を評価した。具体的には、上述の試験体(シートディスペンサー100)を平坦な載置面上に置き、フィルムクリップ(IMADA社製、「FC−20」)を取り付けたプッシュプルゲージ(株式会社イマダ製、デジタルフォースゲージZ2−20N)を、厚紙製の板(縦幅約40mm、横幅約110mm、厚み約1mm)を間に挟んでフィルム包装体200に押し当てて、シートディスペンサー100の本体10の妻面15から本体10の内側IBにフィルム包装体200を押し込んだときの抵抗値を測定した。押し込み時の抵抗値は、3回測定したときの平均値を採用した。押し込み抵抗の評価基準は、押し込み時の抵抗値が0.9kgf以下の場合に挿入性が良好である(シート積層体SLが挿入しやすい)ものと判断し、0.9kgfを超えた場合は挿入性が良好でない(シート積層体SLが挿入しにくい)ものと判断する。
[引っ張り抵抗(係止性)]
シートディスペンサー100の引っ張り抵抗を測定し、係止性を評価した。具体的には、上述の試験体(シートディスペンサー100)を平坦な載置面上に置き、プッシュプルゲージ(株式会社イマダ製、デジタルフォースゲージZ2−20N)に取り付けたフィルムクリップ(IMADA社製、「FC−20」)をシートディスペンサー100の妻面15にテープで貼りつけた状態で、プッシュプルゲージを本体10の外側OBに引っ張ったときの抵抗値を測定した。引っ張り時の抵抗値は、3回測定したときの平均値を採用した。引っ張り抵抗の評価基準は、抵抗値が0.5kgfを超えた場合に係止性が良好である(シート積層体SLが収容された状態でシートディスペンサー100が開きにくい)ものと判断し、0.5kgf以下の場合は良好でない(シート積層体SLが収容された状態でシートディスペンサー100が開きやすい)ものと判断する。
[補充時間]
シートディスペンサー100の本体10の妻面15からシート積層体SL(フィルム包装体200)を補充したときの時間(補充時間)を測定した。補充時間は、被験者3人が測定したときの平均値を採用した。補充時間の評価基準は、補充時間が10秒以下の場合に良好である(シート積層体SLが補充しやすい)ものと判断し、補充時間が10を超えた場合は良好でない(シート積層体SLが補充しにくい)ものと判断する。
以下、実施例及び比較例について、説明する。
[実施例1]
シートディスペンサー100において、本体10の妻面15に、開閉機構OCを設けた。開閉機構OCは、本体10の内側IBに向かう外力(押圧力)EFが付与されると(開状態のときに)本体10の内側IBに傾倒し、外力EFが解除されると(閉状態のときに)互いに係止する天面11側の第1フラップ30と底面12側の第2フラップ40で構成した。第1フラップ30には凹部32を設け、第2フラップ40には凸部42を設け、第1フラップ30の凹部32と第2フラップ40の凸部42とが係合するように、第1フラップ30と第2フラップ40を係止させた。天面11側の第1フラップ30は、第1付勢部材50によって本体10の外側OBに向かって付勢し、底面12側の第2フラップ40は、第2付勢部材60によって本体10の外側OBに向かって付勢した(図1〜図12参照)。作製した試験体について、押し込み抵抗、引っ張り抵抗、補充時間を測定し、評価した。
[実施例2]
シートディスペンサー100において、第1フラップ30の凹部32を幅W4を底端32bに向かって狭くなるように構成し、第2フラップ40の凸部42を幅W7を先端42aに向かって狭くなるように構成した(図17〜図19参照)以外は、実施例1と同様に試験体を作製し、同様に測定、評価した。結果を表1に示す。
[実施例3]
シートディスペンサー100において、第1フラップ30の凹部32に代えて第1フラップ30に貫通孔37を設けた(図20〜図22参照)以外は、実施例1と同様に試験体を作製し、同様に測定、評価した。結果を表1に示す。
[比較例1]
厚みが約1mmのポリプロピレン製で、本体10の寸法として長手方向(X方向)の横幅が約250mm、幅方向(Y方向)の縦幅が約125mm、高さ方向(Z方向)の高さが約62mmのシートディスペンサー100を用いた(図23参照)。本体10の妻面15に、蓋70(15A)、一対の側面フラップ15B、15Cが設けられ、蓋70(15A)が基部71、代部72、一対の係止部73(73a、73b)を有し、係止部73(73a、73b)が一対の側面フラップ15B、15Cの一対の被係止部80(81、82)に係止されている(図24参照)。比較例1について、実施例1と同様に測定、評価した。結果を表1に示す。
Figure 2021008294
表1より、本体10内に開閉機構OCを形成したシートディスペンサー100は、挿入性、係止性、補充時間がいずれも良好であった(実施例1〜3)。
一方、本体10に開閉機構OCが設けられていない従来のシートディスペンサー100は、係止性、補充時間に劣るものであった(比較例1)。
これらの結果から、本体の内側に向かう外力が付与されると開状態となり、外力が解除されると閉状態となる開閉機構が、本体内に形成されたシートディスペンサーは、シートの収容が容易であることが判った。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
100 シート収納容器(シートディスペンサー)
10 本体
IB 内側
OB 外側
11 天面
12 底面
13 側面
14 側面
15 妻面
16 妻面
OC 開閉機構
20 取出口
OP 開口
30 第1フラップ
31 基部
31a 下端
31b 上端
32 凹部
32a 開口
32b 底端
33 突出部
34 突出部
35 傾斜部
36 傾斜部
37 貫通孔
40 第2フラップ
41 基部
41a 端縁
41b 端縁
42 凸部
42a 先端
42b 根元
43 傾斜部
44 傾斜部
50 第1付勢部材
51 基部
51a 端縁
51b 切り込み
52 押圧部
52a 端縁
52b 切り込み
53 折り目
G1 輪ゴム
60 第2付勢部材
61 基部
62 押圧部
63 折り目
G2 輪ゴム
200 フィルム包装体
S シート(衛生薄葉紙)
SL シート積層体
FP 包装袋
EF 外力(押圧力)

Claims (10)

  1. シート積層体が収容される本体と、
    前記本体に形成された開閉機構とを有し、
    前記開閉機構は、前記本体の内側に向かう外力が付与されると開状態となり、前記外力が解除されると閉状態となる、シート収納容器。
  2. 前記開閉機構が、第1フラップと第2フラップとを有し、
    前記第1フラップ及び前記第2フラップは、前記開状態で前記本体の内側に傾倒し、前記閉状態で互いに係止する、請求項1に記載のシート収納容器。
  3. 前記第1フラップ及び前記第2フラップの少なくともいずれかが、前記本体の外側に向かって付勢されている、請求項2に記載のシート収納容器。
  4. 前記第1フラップ及び前記第2フラップの少なくともいずれかを前記本体の外側に向かって付勢する付勢部材を有する、請求項3に記載のシート収納容器。
  5. 前記第1フラップ及び前記第2フラップのいずれか一方が、前記第1フラップ及び前記第2フラップのいずれか他方に係止される凸部を有する、請求項2乃至4のいずれか1項に記載のシート収納容器。
  6. 前記凸部が、先端に向かって幅が狭くなる、請求項5に記載のシート収納容器。
  7. 前記第1フラップ及び前記第2フラップのいずれか他方が、前記凸部を係止する凹部を有する、請求項5または6に記載のシート収納容器。
  8. 前記凹部が、底端に向かって幅が狭くなる、請求項7に記載のシート収納容器。
  9. 前記第1フラップ及び前記第2フラップのいずれか他方が、前記凸部が係合する貫通孔を有する、請求項5または6に記載のシート収納容器。
  10. シート積層体が収容される本体と、
    前記本体に形成された開閉機構とを有し、
    前記開閉機構は、前記本体の内側に向かう外力が付与されると開状態となり、前記外力が解除されると閉状態となる、シートディスペンサー。
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