JP2021004971A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】消耗品メモリの記憶容量が大きくなるのを抑制する。【解決手段】画像形成装置は、消耗品メモリを有する消耗品と、制御部と、本体メモリとを備える。制御部は、本体メモリに記憶された複数種類のカウント値のうち、更新すべき1つのカウント値を消耗品メモリに書き込む場合に、第1処理と、第2処理と、第3処理と、第4処理とを実行する。第1処理は、更新すべきカウント値を特定する特定情報を第1領域に上書きして書き込む処理である(S32)。第2処理は、第1処理の後、更新すべきカウント値を第2領域に上書きして書き込む処理である(S34)。第3処理は、第2処理の後、更新すべきカウント値を特定する特定情報を第3領域に上書きして書き込む処理である(S37)。第4処理は、第3処理の後、更新すべきカウント値を第4領域のうち、更新すべきカウント値に対応する領域に書き込む処理である。【選択図】図7

Description

本開示は、メモリを有する消耗品を装着可能な画像形成装置に関する。
従来、メモリを有する消耗品を装着可能な画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。この画像形成装置では、消耗品メモリに、消耗品の寿命に関するデータとしてインク残量データを記憶させている。そして、このデータをバックアップするために、消耗品メモリの2つの領域に同一のデータをそれぞれ記憶させるいわゆるミラーリングを行っている。
特開2000−218824号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、消耗品メモリの2つの領域に同一のデータをそれぞれ記憶させるミラーリングを行っているため、消耗品メモリは、ミラーリングをしない場合に比べて最低でも2倍の記憶容量が必要となる。このため、消耗品メモリの記憶容量が大きくなってしまう。
そこで、本開示は、消耗品メモリの記憶容量が大きくなるのを抑制することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本開示の画像形成装置は、装置本体と、消耗品と、カバーと、制御部と、本体メモリとを備える。消耗品は、装置本体に対して装着可能であり、消耗品メモリを有する。消耗品メモリは、消耗品の寿命に関する複数種類のカウント値のいずれであるかを特定する特定情報を記憶するための第1領域と、複数種類のカウント値の1つのみを記憶するための第2領域と、特定情報を記憶するための第3領域と、複数種類のカウント値を記憶するための第4領域とを有する消耗品メモリ、を有する。カバーは、消耗品を交換する際に開閉される。制御部は、複数種類のカウント値を画像形成にしたがってそれぞれカウント可能である。本体メモリは、制御部によりカウントされた複数種類のカウント値を記憶する。
制御部は、本体メモリに記憶された複数種類のカウント値のうち、更新すべき1つのカウント値を消耗品メモリに書き込む場合に、第1処理と、第2処理と、第3処理と、第4処理とを実行する。第1処理は、更新すべきカウント値を特定する特定情報を第1領域に上書きして書き込む処理である。第2処理は、第1処理の後、更新すべきカウント値を第2領域に上書きして書き込む処理である。第3処理は、第2処理の後、更新すべきカウント値を特定する特定情報を第3領域に上書きして書き込む処理である。第4処理は、第3処理の後、更新すべきカウント値を第4領域のうち、更新すべきカウント値に対応する領域に書き込む処理である。
制御部は、画像形成装置の電源が入れられた場合、または、カバーが閉じられた場合に、第1領域、第2領域、第3領域および第4領域から情報を読み出し、第1領域の情報と第3領域の情報が一致し、かつ、第2領域のカウント値と、第4領域のうち、第1領域または第3領域の情報で特定される種類のカウント値に対応する領域のカウント値とが一致しない場合に、第2領域に書き込まれたカウント値を、第4領域のうち、第1領域または第3領域の情報で特定される種類のカウント値に対応する領域に書き込む復旧処理を実行する。
この構成によれば、制御部が更新すべき1つのカウント値を消耗品メモリに書き込む場合に、特定情報を第1領域に上書きする第1処理、更新すべきカウント値を第2領域に上書きする第2処理、特定情報を第3領域に上書きする第3処理を実行し、第3処理の後、更新すべきカウント値に対応する領域に書き込む第4処理を実行するので、第1〜第4処理の実行中に強制的に処理が中断されたとしても、第1領域の特定情報と第3領域の特定情報が一致し、かつ、第2領域のカウント値と、第4領域のうち、第1領域または第3領域の特定情報で特定される種類のカウント値に対応する領域のカウント値とが一致しない場合に、第2領域カウント値を、第4領域の対応する領域に書き込む復旧処理を実行することができる。このため、ミラーリングを行ってバックアップをしなくとも、消耗品メモリに記憶されたカウント値を復旧させることができる。そして、消耗品メモリの記憶容量が大きくなるのを抑制することができる。
前記した構成において、制御部は、第4処理を実行した後、第1領域に、カウント値の種類を特定しない非特定情報を書き込む第5処理と、第3領域に、カウント値の種類を特定しない非特定情報を書き込む第6処理とを実行する構成としてもよい。
この構成によれば、制御部は、カウント値の更新が正常に完了したことを判定することができる。
前記した構成において、制御部は、画像形成装置の電源が入れられた場合、または、カバーが閉じられた場合に、第1領域、第2領域、第3領域および第4領域から情報を読み出し、第1領域の情報と第3領域の情報が一致しない場合、または、第1領域の情報および第3領域の情報がともに非特定情報である場合、または、第1領域の情報と第3領域の情報が一致し、かつ、第2領域のカウント値と、第4領域のうち、第1領域または第3領域の情報で特定される領域のカウント値とが一致する場合に、第4領域に記憶された複数のカウント値を読み出し、本体メモリに書き込む構成としてもよい。
前記した構成において、消耗品メモリは、第1領域に対応する第5領域と、第2領域に対応する第6領域と、第3領域に対応する第7領域と、をさらに有し、制御部は、第1領域、第2領域および第3領域の少なくとも1つに情報を書き込むことができないと判定した場合、第1領域、第2領域および第3領域に代えて第5領域、第6領域および第7領域を使用する構成としてもよい。
この構成によれば、第1領域、第2領域および第3領域に情報を書き込むことができなくなったとしても、代わりに、第5領域、第6領域および第7領域を使用することができる。
前記した構成において、制御部は、第5領域、第6領域および第7領域の少なくとも1つに情報を書き込むことができないと判定した場合、第1処理から第6処理を実行することなく、カウント値を第4領域に書き込む構成としてもよい。
この構成によれば、第5領域、第6領域および第7領域に情報を書き込むことができなくなったとしても、カウント値を消耗品メモリに書き込むことができる。
前記した構成において、制御部は、第5領域、第6領域および第7領域の少なくとも1つに情報を書き込むことができないと判定した場合、第5領域および第7領域のうち、情報を書き込むことが可能な領域に、特定情報および非特定情報のいずれとも異なるエラー情報を書き込む構成としてもよい。
この構成によれば、第5領域の情報と第7領域の情報が一致しなくなるので、制御部は、無駄に復旧処理をすることがなくなる。
前記した構成において、制御部は、第1領域、第2領域および第3領域の少なくとも1つに情報を書き込むことができないと判定した場合、第1処理から第6処理を実行することなく、カウント値を第4領域に書き込む構成としてもよい。
この構成によれば、第1領域、第2領域および第3領域に情報を書き込むことができなくなったとしても、カウント値を第4領域に書き込むことができる。
前記した構成において、制御部は、第1領域、第2領域および第3領域の少なくとも1つに情報を書き込むことができないと判定した場合、第1領域および第3領域のうち、情報を書き込むことが可能な領域に、特定情報および非特定情報のいずれとも異なるエラー情報を書き込む構成としてもよい。
この構成によれば、第1領域の情報と第3領域の情報が一致しなくなるので、制御部は、無駄に復旧処理をすることがなくなる。
前記した構成において、消耗品は、現像ローラと、現像メモリとを有する現像カートリッジであり、複数種類のカウント値は、現像カートリッジを用いて印刷された現像累積印刷枚数、累積現像ローラ回転数および累積ドットカウントの少なくとも1つを含む構成としてもよい。
前記した構成において、消耗品は、感光体ドラムと、ドラムメモリとを有するドラムカートリッジであり、複数種類のカウント値は、ドラムカートリッジを用いて印刷されたドラム累積印刷枚数および累積感光体ドラム回転数の少なくとも1つを含む構成としてもよい。
前記した構成において、制御部は、装置本体に位置する構成としてもよい。
前記した構成において、制御部は、消耗品に位置する構成としてもよい。
本開示の画像形成装置によれば、消耗品メモリの記憶容量が大きくなるのを抑制することができる。
実施形態に係る画像形成装置の断面図である。 装置本体からドラムカートリッジを取り出した状態を示す図である。 実施形態に係る現像メモリの領域構成を示す図(a)と、比較例に係る消耗品メモリの領域構成を示す図(b)である。 電源ONまたはカバーが閉じられた場合の処理を示すフローチャートである。 カウント値読出処理を示すフローチャートである。 画像形成中のカウント値の更新処理を示すフローチャートである。 カウント値書込処理を示すフローチャートである。 図7のフローチャートの続きである。 制御部が実行する第1処理から第6処理を具体的な数値を用いて説明する図である。 異なる種類のカウント値を続けて更新する場合に制御部が実行する第1処理から第6処理を具体的な数値を用いて説明する図である。
次に、本開示の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、画像形成装置1はモノクロ用のレーザプリンタである。画像形成装置1は、装置本体2と、フィーダ部3と、画像形成部4と、制御部100と、本体メモリ110と、ディスプレイ26とを備える。
装置本体2は、中空のケース状である。装置本体2は、左右一対の側壁21と、側壁21を繋ぐ前壁22とを有している。前壁22は、本体開口22Aを有する。前壁22には、本体開口22Aを開閉するカバー23が設けられている。カバー23は、消耗品を交換する際に開閉されるようになっている。
フィーダ部3は、供給トレイ31と、供給機構32とを備えている。供給トレイ31は、装置本体2の下部に着脱可能に装着される。供給機構32は、供給トレイ31と、供給トレイ31内のシートSを画像形成部4に向けて給紙する。
画像形成部4は、スキャナユニット5と、定着装置7と、ドラムカートリッジ8と、現像カートリッジ9とを備えている。
スキャナユニット5は、装置本体2内の上部に設けられ、図示しないレーザ発光部、ポリゴンミラー、レンズおよび反射鏡などを備えている。このスキャナユニット5では、レーザビームを、後述する感光体ドラム81の表面上に高速走査にて照射する。
制御部100は、例えば、CPUである。また、画像形成装置1は、本体メモリ110を有する。本体メモリ110は、例えば、RAM、EEPROMなどを含む。制御部100は、装着されたカートリッジの情報やRAM、ROMなどに記憶されたプログラムやデータなどに基づいて演算処理を行うことによって、印刷制御を実行する。CPUは、RAM、ROM、EEPROM、ドラムメモリ85および現像メモリ95と電気的に接続されている。
ディスプレイ26は、装置本体2の外表面に位置している。ディスプレイ26は、制御部100の指令に基づいて、各種メッセージを表示する。
ドラムカートリッジ8は、フィーダ部3とスキャナユニット5との間に配置されている。ドラムカートリッジ8は、装置本体2に対して着脱可能である。具体的に、ドラムカートリッジ8は、装置本体2のカバー23で開閉される本体開口22Aを通して、装置本体2に対して着脱可能である。ドラムカートリッジ8は、消耗品の一例である。
図2に示すように、現像カートリッジ9は、装置本体2に装着可能である。本実施形態では、現像カートリッジ9は、ドラムカートリッジ8に対して着脱可能である。現像カートリッジ9は、ドラムカートリッジ8に組み付けられた状態で、装置本体2に装着される。現像カートリッジ9は、消耗品の一例である。
図1に戻り、ドラムカートリッジ8は、フレーム80と、感光体ドラム81と、転写ローラ82と、帯電器83と、ドラムメモリ85とを有している。フレーム80は、現像カートリッジ9を装着可能である。感光体ドラム81および転写ローラ82は、フレーム80に回転可能に支持されている。
ドラムメモリ85は、例えば、ICチップなどの情報を記憶する媒体であり、ICチップに限られない。
現像カートリッジ9は、筐体90と、現像ローラ91と、供給ローラ92と、ブレード93と、現像メモリ95とを有している。筐体90は、内部にトナーを収容可能である。現像ローラ91は感光体ドラム81にトナーを供給する。供給ローラ92は筐体90のトナーを現像ローラ91に供給する。ブレード93は、現像ローラ91に供給されたトナーの層厚を規制する。
現像メモリ95は、例えば、ICチップなどの情報を記憶する媒体であり、ICチップに限られない。
このドラムカートリッジ8では、回転する感光体ドラム81の表面が、帯電器83により一様に帯電された後、スキャナユニット5からのレーザビームの高速走査により露光される。これにより、露光された部分の電位が下がって、感光体ドラム81の表面に画像データに基づく静電潜像が形成される。
次いで、回転駆動される現像ローラ91によって現像カートリッジ9内のトナーが感光体ドラム81の静電潜像に供給されて、感光体ドラム81の表面上にトナー像が形成される。その後、感光体ドラム81と転写ローラ82の間でシートSが搬送されることで、感光体ドラム81の表面に担持されているトナー像がシートS上に転写される。
定着装置7は、加熱ローラ71と、加圧ローラ72とを備えている。加圧ローラ72は、加熱ローラ71と向かいあって位置している。加圧ローラ72は、加熱ローラ71を押圧する。定着装置7は、シートS上に転写されたトナーを、シートSが加熱ローラ71と加圧ローラ72との間を通過する間に熱定着する。
定着装置7で熱定着されたシートSは、定着装置7の下流側に配設される排紙ローラ24に搬送され、この排紙ローラ24から排紙トレイ25上に送り出される。
前述したように、現像カートリッジ9は、現像メモリ95を有している。現像メモリ95には、現像カートリッジ9の寿命に関する情報としての複数のカウント値が書き込まれる。複数種類のカウント値は、現像カートリッジ9を用いて印刷された現像累積印刷枚数、累積現像ローラ回転数および累積ドットカウントの少なくとも1つを含む。本実施形態では、現像メモリ95には、現像累積印刷枚数のカウント値、累積ドットカウントのカウント値および累積現像ローラ回転数のカウント値が記憶される。現像カートリッジ9の寿命に関する情報としてのカウント値は、この3種類のカウント値の他のカウント値を含むことができる。カウント値の種類は、4つ以上であるのが望ましい。
現像累積印刷枚数は、現在装着されている現像カートリッジ9を使用して印刷した累積枚数である。累積現像ローラ回転数は、現在装着されている現像カートリッジ9の現像ローラ91の累積回転数である。累積ドットカウントは、現在装着されている現像カートリッジ9を使用して印刷した累積ドット数である。
図3(a)に示すように、現像メモリ95は、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域、第5領域、第6領域および第7領域を有している。
第1領域は、特定情報または非特定情報を記憶するための領域である。特定情報とは、消耗品の寿命に関する複数種類のカウント値のいずれであるかを特定する情報である。非特定情報とは、カウント値の種類を特定しない情報である。非特定情報は、例えば、ヌルデータである。第1領域は、1つの特定情報のみを記憶可能な記憶容量を有している。第1領域には、特定情報または非特定情報のどちらか一方のみが上書きして書き込まれる。このため、新たな特定情報または非特定情報が第1領域に書き込まれると、前回書き込まれた情報(特定情報または非特定情報)は消去される。
第2領域は、複数種類のカウント値の1つのみを記憶するための領域である。第2領域は、1つのカウント値のみを記憶可能な記憶容量を有している。第2領域には、1つのカウント値のみが上書きして書き込まれる。このため、新たなカウント値が第2領域に書き込まれると、前回書き込まれたカウント値は消去される。
第3領域は、特定情報または非特定情報を記憶するための領域である。第3領域は、1つの特定情報のみを記憶可能な記憶容量を有している。第3領域には、特定情報または非特定情報のどちらか一方のみが上書きして書き込まれる。このため、新たな特定情報または非特定情報が第3領域に書き込まれると、前回書き込まれた情報(特定情報または非特定情報)は消去される。
第4領域は、複数種類のカウント値を記憶するための領域である。第4領域は、複数のカウント値をそれぞれ記憶可能な記憶容量を有している。第4領域には、複数種類のカウント値に対応して複数の記憶領域が用意されている。
第5領域は、第1領域に対応する予備の領域である。第6領域は、第2領域に対応する予備の領域である。第7領域は、第3領域に対応する予備の領域である。第5領域、第6領域および第7領域は、第1領域、第2領域および第3領域の少なくとも1つに情報を書き込むことができない場合に使用される。
次に、カウント値を現像メモリ95に書き込むカウント値書き込み処理について説明する。
複数種類のカウント値は、制御部100により、画像形成にしたがってそれぞれカウントされ、本体メモリ110に記憶される。本体メモリ110に記憶された各カウント値は、所定のタイミングで現像メモリ95に書き込まれる。つまり、本体メモリ110に記憶されたカウント値は、カウントされたカウントごとに現像メモリ95に書き込まれるわけではなく、更新条件を満たした場合に書き込まれるようになっている。なお、更新条件は、予め設定されているが、画像形成に従って適宜変更してもよいし、印刷環境やユーザの好みで適宜変更してもよい。
具体的に、制御部100は、現像累積印刷枚数が更新条件を満たすと、現像累積印刷枚数のカウント値を現像メモリ95に書き込むカウント値書込処理を実行する。この更新条件は、所定枚数が印刷されたことや、所定時間が経過したことなど、適宜決定すればよい。本実施形態では、更新条件は、印刷が1枚完了したこととしている。
制御部100は、累積ドットカウントが更新条件を満たすと、累積ドットカウントのカウント値を現像メモリ95に書き込むカウント値書込処理を実行する。この更新条件は、所定ドット数が印刷されたことなど、適宜決定すればよい。本実施形態では、更新条件を500ドット印刷されたこととしている。
制御部100は、累積現像ローラ回転数が更新条件を満たすと、累積現像ローラ回転数のカウント値を書き込むカウント値書込処理を実行する。この更新条件は、現像ローラが所定回数回転したことなど、適宜決定すればよい。本実施形態では、更新条件を現像ローラが25回転したこととしている。
制御部100は、本体メモリ110に記憶された複数種類のカウント値のうち、更新すべき1つのカウント値を現像メモリ95に書き込む場合に、カウント値書込処理として、第1処理と、第2処理と、第3処理と、第4処理とを実行する。制御部100は、カウント値書込処理を実行した後、すなわち第4処理を実行した後、第5処理と第6処理を実行する。一方、制御部100は、第4処理を実行しない場合、すなわちカウント書込処理を行っていない場合には、第5処理と第6処理を実行しない。
第1処理は、更新すべきカウント値を特定する特定情報を第1領域に上書きして書き込む処理である。第2処理は、第1処理の後、更新すべきカウント値を第2領域に上書きして書き込む処理である。第3処理は、第2処理の後、更新すべきカウント値を特定する特定情報を第3領域に上書きして書き込む処理である。第4処理は、第3処理の後、更新すべきカウント値を第4領域のうち、更新すべきカウント値に対応する領域に書き込む処理である。第5処理は、第1領域に、非特定情報を書き込む処理である。第6処理は、第3領域に、非特定情報を書き込む処理である。
制御部100は、第1領域、第2領域および第3領域の少なくとも1つに情報を書き込むことができないと判定した場合、第1領域および第3領域のうち、情報を書き込むことが可能な領域に、特定情報および非特定情報のいずれとも異なるエラー情報を書き込む。
具体的に、制御部100は、第1処理において、特定情報の書き込みに失敗した場合、第3領域にエラー情報を書き込む。同様に、制御部100は、第3処理において、特定情報の書き込みに失敗した場合、第1領域にエラー情報を書き込む。第1領域または第3領域にエラー情報が書き込まれた場合、第1領域の情報と第3領域の情報が一致しなくなる。
制御部100は、第1領域、第2領域および第3領域の少なくとも1つに情報を書き込むことができないと判定した場合、第1領域、第2領域および第3領域に代えて第5領域、第6領域および第7領域を使用する。
制御部100は、第5領域、第6領域および第7領域の少なくとも1つに情報を書き込むことができないと判定した場合、第5領域および第7領域のうち、情報を書き込むことが可能な領域に、特定情報および非特定情報のいずれとも異なるエラー情報を書き込む。
具体的に、制御部100は、第5領域から第7領域を使用している場合に、第1処理において、特定情報の書き込みに失敗した場合、第7領域にエラー情報を書き込む。同様に、制御部100は、第5領域から第7領域を使用している場合に、第3処理において、特定情報の書き込みに失敗した場合、第5領域にエラー情報を書き込む。第5領域または第7領域にエラー情報が書き込まれた場合、第5領域の情報と第7領域の情報が一致しなくなる。
制御部100は、第5領域、第6領域および第7領域の少なくとも1つに情報を書き込むことができないと判定した場合、第1処理から第6処理を実行することなく、カウント値を第4領域に書き込む。
次に、現像メモリ95のカウント値を本体メモリ110に読み出すカウント値読出処理について説明する。
制御部100は、電源が入れられた場合(以下の説明では「電源ON」ともいう。)、または、カバー23が閉じられたことを判定すると、カウント値を現像メモリ95から読み出すカウント読出処理を実行する。制御部100は、カウント値読出処理で読み出したカウント値を本体メモリ110に書き込む。
具体的に、制御部100は、画像形成装置1の電源が入れられた場合、または、カバー23が閉じられた場合に、第1領域、第2領域、第3領域および第4領域から情報を読み出す。
通常の場合、すなわち前回のデータの書込処理中に強制的な中断がなく、前回のカウント値の更新が正常に完了していた場合、第1領域と第3領域には非特定情報が書き込まれている。この場合、制御部100は、第4領域に記憶された複数のカウント値を読み出し、本体メモリ110に書き込む。
制御部100は、第1領域の情報と第3領域の情報が一致しない場合、第4領域に記憶された複数のカウント値を読み出して本体メモリ110に書き込む。また、制御部100は、第1領域の情報と第3領域の情報が一致し、かつ、第2領域のカウント値と、第4領域のうち、第1領域または第3領域の情報で特定される領域のカウント値とが一致する場合に、第4領域に記憶された複数のカウント値を読み出し、本体メモリ110に書き込む。
一方、制御部100は、画像形成装置の電源が入れられた場合、または、カバー23が閉じられた場合に、第1領域、第2領域、第3領域および第4領域から情報を読み出し、第1領域の情報と第3領域の情報が一致し、かつ、第2領域のカウント値と、第4領域のうち、第1領域または第3領域の情報で特定される種類のカウント値に対応する領域のカウント値とが一致しない場合に、復旧処理を実行する。復旧処理は、第2領域に書き込まれたカウント値を、第4領域のうち、第1領域または第3領域の情報で特定される種類のカウント値に対応する領域に書き込む処理である。
次に、電源ONまたはカバー23が閉じられた場合に、制御部100が実行する処理の一例について、図4、図5のフローチャートを参照して説明する。
図4に示すように、制御部100は、画像形成装置1の電源ON、または、カバー23が閉じられたかを判定する(S1)。制御部100は、電源ON、または、カバー23が閉じられたと判定しない場合(S1,No)、電源ON、または、カバー23が閉じられるまで待つ。
ステップS1において、制御部100は、電源ON、または、カバー23が閉じられたと判定した場合(S1,Yes)、現像メモリ95からカウント値を読み出すカウント値読出処理を実行する(S2)。
図5に示すように、制御部100は、カウント値読出処理として、まず、現像メモリ95の第1領域および第3領域から特定情報を読み出す(S21)。そして、現像メモリ95の第2領域および第4領域から特定情報で特定されたカウント値を読み出す(S22)。
ステップS22の後、制御部100は、第1領域の情報と、第3領域の情報が一致するかを判定する(S23)。
ステップS23において、制御部100は、第1領域の情報と、第3領域の情報が一致しないと判定した場合(S23,No)、第4領域の複数のカウント値を読み出す(S27)。
一方、ステップS23において、制御部100は、第1領域の情報と、第3領域の情報が一致すると判定した場合(S23,Yes)、第1領域の情報は非特定情報かを判定する(S24)。
ステップS24において、制御部100は、第1領域の情報が非特定情報であると判定した場合(S24,Yes)、第4領域の複数のカウント値を読み出す(S27)。
一方、ステップS24において、制御部100は、第1領域の情報が非特定情報でないと判定した場合(S24,No)、第2領域のカウント値と特定情報で特定された第4領域のカウント値が一致するかを判定する(S25)。
ステップS25において、制御部100は、第2領域のカウント値と、第4領域の特定情報が一致すると判定した場合(S25,Yes)、第4領域の複数のカウント値を読み出す(S27)。
一方、ステップS25において、制御部100は、第2領域のカウント値と、第4領域のうち、第1領域または第3領域の情報で特定される種類のカウント値に対応する領域のカウント値とが一致しないと判定した場合(S25,No)、第2領域のカウント値を第4領域のうち、第1領域または第3領域の情報で特定される種類のカウント値に対応する領域に書き込む(S26)。ステップS26の後、制御部100は、第4領域の複数のカウント値を読み出す(S27)。
カウント値読取処理が終了した後、図4に戻り、制御部100は、カウント値読出処理で読み出したカウント値を本体メモリ110に書き込む(S3)。
次に、画像形成に伴って、制御部100が実行する処理の一例について、図6〜図8のフローチャートを参照して説明する。制御部100は、画像形成装置1がONである間は、ステップS4〜S12の処理を繰り返し実行している。
図6に示すように、制御部100は、現像カートリッジ9の現像累積枚数の更新条件を満たすか判定する(S4)。
ステップS4において、制御部100は、現像累積枚数の更新条件を満たすと判定した場合には(S4,Yes)、現像累積枚数のカウント値書込処理を実行する(S5)。
ステップS5の後、または、ステップS4において現像累積枚数の更新条件を満たすと判定しない場合(S4,No)、制御部100は、累積ドットカウントの更新条件を満たすか判定する(S6)。
ステップS6において、制御部100は、累積ドットカウントの更新条件を満たすと判定した場合には(S6,Yes)、累積ドットカウントのカウント値書込処理を実行する(S7)。
ステップS7の後、または、ステップS6において累積現像ローラ回転数の更新条件を満たすと判定しない場合(S6,No)、制御部100は、累積現像ローラ回転数の更新条件を満たすか判定する(S8)。
ステップS8において、制御部100は、累積現像ローラ回転数の更新条件を満たすと判定した場合には(S8,Yes)、累積現像ローラ回転数のカウント値書込処理を実行する(S9)。
ステップS9の後、または、ステップS8において累積現像ローラ回転数の更新条件を満たすと判定しない場合(S8,No)、制御部100は、カウント値書込処理を行ったかを判定する(S10)。
ステップS10において、制御部100は、カウント値書込処理を行っていないと判定した場合(S10,No)、処理を終了する。
一方、ステップS10において、カウント値書込処理を行ったと判定した場合(S10,Yes)、制御部100は、第1領域に非特定情報を書き込み(S11)、第3領域に非特定情報を書き込み(S12)、処理を終了する。
図7、図8に示すように、カウント値書き込み処理を実行する場合には、制御部100は、まず、現像メモリ95の各記憶領域(第1〜7領域)にエラーがあるかを示すフラグF=0であるかを判定する(S31)。
なお、フラグF=0は、現像メモリ95の各記憶領域(第1〜7領域)にエラーがないことを示す。フラグF=1は、第1〜3領域にエラーがあることを示す。フラグF=2は、第4〜7領域にエラーがあることを示す。なお、初期状態では、フラグF=0となっている。
ステップS31において、制御部100は、F=0であると判定した場合(S31,Yes)、カウント値の種類を特定する特定情報を第1領域に書き込み(S32)、書込成功かを判定する(S33)。なお、制御部100は、その領域に書き込んだ情報と、書き込んだ後にその領域から読み込んだ情報とが一致した場合に書込成功と判定すればよい。
ステップS33において、制御部100は、第1領域への書込成功でないと判定した場合(S33,No)、第3領域にエラー情報を書き込む(S35)。ステップS35の後、制御部100は、フラグF=1とし(S40)、ステップS51に移行する。
ステップS33において、制御部100は、第1領域への書込成功と判定した場合(S33,Yes)、更新すべきカウント値を第2領域に書き込み(S34)、書込成功かを判定する(S36)。
ステップS36において、制御部100は、第2領域への書込成功でないと判定した場合(S36,No)、フラグF=1とし(S40)、ステップS51に移行する。
ステップS36において、制御部100は、第2領域への書込成功と判定した場合(S36,Yes)、特定情報を第3領域に書き込み(S37)、書込成功かを判定する(S38)。
ステップS38において、制御部100は、第3領域への書込成功でないと判定した場合(S38,No)、第1領域にエラー情報を書き込む(S39)。ステップS39の後、制御部100は、フラグF=1とし(S40)、ステップS51に移行する。
ステップS38において、制御部100は、第3領域への書込成功と判定した場合(S38,Yes)、本体メモリ110のカウント値を第4領域の対応する領域に書き込み(S70)、カウント書込処理を終了する。
ステップS31においてフラグF=0でないと判定した場合(S31,No)、または、ステップS40の後、制御部100は、フラグF=1であるかを判定する(S51)。
ステップS51において、制御部100は、フラグF=1であると判定しない場合(S51,No)、フラグF=2であるので、本体メモリ110のカウント値を第4領域に書き込み(S70)、カウント書込処理を終了する。
ステップS51において、制御部100は、フラグF=1であると判定した場合(S51,Yes)、特定情報を第5領域に書き込み(S52)、書込成功かを判定する(S53)。
ステップS53において、制御部100は、第5領域への書込成功でないと判定した場合(S53,No)、第7領域にエラー情報を書き込む(S55)。ステップS55の後、制御部100は、フラグF=2とし(S60)、本体メモリ110のカウント値を第4領域に書き込み(S70)、カウント書込処理を終了する。
ステップS53において、制御部100は、第5領域への書込成功と判定した場合(S53,Yes)、更新すべきカウント値を第6領域に書き込み(S54)、書込成功かを判定する(S56)。
ステップS56において、制御部100は、第6領域への書込成功でないと判定した場合(S56,No)、フラグF=2とし(S60)、本体メモリ110のカウント値を第4領域に書き込み(S70)、カウント書込処理を終了する。
ステップS56において、制御部100は、第6領域への書込成功と判定した場合(S56,Yes)、特定情報を第7領域に書き込み(S57)、書込成功かを判定する(S58)。
ステップS58において、制御部100は、第7領域への書込成功でないと判定した場合(S58,No)、第5領域にエラー情報を書き込む(S59)。ステップS59の後、制御部100は、フラグF=2とし(S60)、本体メモリ110のカウント値を第4領域に書き込み(S70)、カウント書込処理を終了する。
ステップS58において、制御部100は、第7領域への書込成功と判定した場合(S58,Yes)、本体メモリ110のカウント値を第4領域に書き込み(S70)、カウント書込処理を終了する。
次に、制御部100が実行する処理を具体的な数値を用いて図9、図10を参照して説明する。図9、図10においては、ハッチングで示したところは情報が更新したことを示している。ここでは、現像カートリッジ9の累積印刷枚数を(A)とし、累積ドットカウントを(B)とし、現像ローラ回転数を(C)とする。また、現像メモリ95の各記憶領域にエラーがない状態とする。
まず、図9を参照して、累積印刷枚数(A)だけを更新する場合の処理について説明する。この場合、制御部100は、まず、第1処理として、第1領域に現像累積印刷枚数(A)の特定情報(A)を書き込む。次に、制御部100は、第2処理として、第2領域に現像累積印刷枚数(A)の更新すべきカウント値「191」を書き込む。次に、制御部100は、第3処理として、第3領域に特定情報(A)を書き込む。そして、制御部100は、第4処理として、第4領域に更新すべきカウント値「191」を書き込む。次に、制御部100は、第5処理として、第1領域にカウント値の種類を特定しない非特定情報を書き込む。そして、制御部100は、第6処理として、第3領域に非特定情報を書き込む。
ここで、第1〜第3処理実行中に、画像形成装置1の電源が落とされたり、カバー23が開けられたりして、強制的な中断がされた場合、第1領域〜第3領域のデータが破損していることがある。このように第1〜第3処理中に強制的な中断があった場合には、第2領域の値は信頼性が無いので、制御部100は、電源がONされた場合またはカバー23が閉じられた場合に復旧処理を行わず、第4領域のカウント値をそのまま読み込む。
第1〜第3処理実行中に強制的な中断があって、図9の第1処理〜第3処理におけるハッチングを付した領域の情報が破損している場合、第1領域の情報と第3領域の情報とは、一致しない。また、ハッチングを付した領域の情報が破損していない場合であっても、第3処理において、特定情報(A)の書込まで完了していない場合には、第1領域の情報と第3領域の情報とは一致しない。このため、制御部100は、第1領域の情報と第3領域の情報が一致しないことを判定し(S23,No)、制御部100は復旧処理を行わず、第4領域のカウント値をそのまま読み込む(S27)。
一方、第4処理実行中に、強制的な中断がされた場合、第4領域のデータが破損していることがある。または、第4処理の実行中に、第4領域の書換えが完了する前に中断がされることがある。この場合には、第4処理の欄の第1領域の情報と第3領域の情報を見て分かるように、第1領域の情報と第3領域の情報とは一致する。そして、第4領域(A)のハッチングを付した領域の情報が破損しているか、書換えが完了していない場合には、第2領域の情報と、第4領域(A)の情報は一致しない。
そこで、制御部100は、電源がONされた場合またはカバー23が閉じられた場合に、第1領域の情報と第3領域の情報が一致し(S23,Yes)、第2領域のカウント値「191」と第4領域のカウント値が一致しないことを判定し(S25,No)、復旧処理(S26)を行う。
次に図10を参照して、累積印刷枚数(A)のカウント値と、累積ドットカウント(B)のカウント値と、現像ローラ回転数(C)のカウント値とを続けて更新する場合の処理を説明する。
図10に示すように、まず、制御部100は、第1処理として、第1領域に現像累積印刷枚数(A)の特定情報(A)を書き込む。次に、制御部100は、第2処理として、第2領域に現像累積印刷枚数(A)の更新すべきカウント値「191」を書き込む。次に、制御部100は、第3処理として、第3領域に特定情報(A)を書き込む。そして、制御部100は、第4処理として、第4領域に更新すべきカウント値「191」を書き込む。
次に、制御部100は、第1処理として、第1領域に累積ドットカウント(B)の特定情報(B)を書き込む。次に、制御部100は、第2処理として、第2領域に累積ドットカウント(B)の更新すべきカウント値「10500」を書き込む。次に、制御部100は、第3処理として、第3領域に特定情報(B)を書き込む。そして、制御部100は、第4処理として、第4領域に更新すべきカウント値「10500」を書き込む。
次に、制御部100は、第1処理として、第1領域に現像ローラ回転数(C)の特定情報(C)を書き込む。次に、制御部100は、第2処理として、第2領域に現像ローラ回転数(C)の更新すべきカウント値「2025」を書き込む。次に、制御部100は、第3処理として、第3領域に特定情報(C)を書き込む。そして、制御部100は、第4処理として、第4領域に更新すべきカウント値「2025」を書き込む。
次に、制御部100は、第5処理として、第1領域にカウント値の種類を特定しない非特定情報を書き込む。そして、制御部100は、第6処理として、第3領域に非特定情報を書き込む。
このように、累積印刷枚数(A)のカウント値と、累積ドットカウント(B)のカウント値と、現像ローラ回転数(C)のカウント値とを続けて更新する場合には、累積印刷枚数(A)のカウント値の更新と、累積ドットカウント(B)のカウント値の更新との間、および、累積ドットカウント(B)のカウント値の更新と、現像ローラ回転数(C)のカウント値の更新との間に、第1領域および第3領域に非特定情報を書き込んでいない。しかし、この場合においても、各第1〜第3処理実行中に強制的な中断があった場合に、第1領域の情報と第3領域の情報が一致しない点は、図9を参照して説明した累積印刷枚数(A)だけを更新する場合と同様である。また、第4処理実行中に強制的な中断があった場合に第1領域の情報と第3領域の情報とが一致する点も、累積印刷枚数(A)だけを更新する場合と同様である。このため、累積印刷枚数(A)、累積ドットカウント(B)および現像ローラ回転数(C)の各カウント値の更新の間に非特定情報を書き込まなくても、累積印刷枚数(A)だけを更新する場合と同じ判定処理により、必要に応じて復旧処理をすることができる。
以上に説明したように、本実施形態の画像形成装置1によれば、次のような効果を奏することができる。
画像形成装置の使用中に、停電したり、電源プラグのコンセントが抜かれたりすると、強制的に電源が落ちてしまう。データの書き込み中に強制的に電源が落ちると、データの書込処理も強制的に中断されて、書き込み中のデータが破損する。そこで、従来の画像形成装置では、データをバックアップするために、消耗品メモリの2つの領域に同一のデータをそれぞれ記憶させるいわゆるミラーリングを行う。このため、例えば、本実施形態にならって比較例を示すと、図3(b)のように、比較例に係る画像形成装置の消耗品メモリ95Bは、それぞれ同じ情報を記憶するための主記憶領域および副記憶領域とを必要とする。このため、比較例に係る画像形成装置の消耗品メモリ95Bは、ミラーリングをしない場合に比べて2倍の記憶容量が必要となる。
しかし、本開示の画像形成装置1では、制御部100が更新すべき1つのカウント値を現像メモリ95に書き込む場合に、特定情報を第1領域に上書きする第1処理、更新すべきカウント値を第2領域に上書きする第2処理、特定情報を第3領域に上書きする第3処理を実行し、第3処理のあと、更新すべきカウント値に対応する領域に書き込む第4処理を実行する。そして、制御部100は、第1〜第4処理の実行中に強制的に処理が中断されたとしても、第1領域の特定情報と第3領域の特定情報が一致し、かつ、第2領域のカウント値と、第4領域のうち、第1領域または第3領域の特定情報で特定される種類のカウント値に対応する領域のカウント値とが一致しない場合に、第2領域カウント値を、第4領域の対応する領域に書き込む復旧処理を実行する。このように、本開示の画像形成装置1は、冗長に情報を書き込むための領域としては、第2領域を備えるだけなので、ミラーリングする場合の記憶容量に比べて、現像メモリ95の記憶容量が大きくなるのを抑制することができる。
また、制御部100は、第4処理を実行した後、第1領域に、カウント値の種類を特定しない非特定情報を書き込む第5処理と、第3領域に、カウント値の種類を特定しない非特定情報を書き込む第6処理とを実行する。このため、制御部100は、カウント値の更新が正常に完了したことを判定することができる。
また、現像メモリ95は、第1領域に対応する第5領域と、第2領域に対応する第6領域と、第3領域に対応する第7領域と、をさらに有する。このため、第1領域、第2領域および第3領域に情報を書き込むことができなくなったとしても、代わりに、第5領域、第6領域および第7領域を使用することができる。
また、制御部100は、第5領域、第6領域および第7領域の少なくとも1つに情報を書き込むことができないと判定した場合、第1処理から第6処理を実行することなく、カウント値を第4領域に書き込む。このため、第5領域、第6領域および第7領域に情報を書き込むことができなくなったとしても、カウント値を消耗品メモリに書き込むことができる。
また、制御部100は、第5領域、第6領域および第7領域の少なくとも1つに情報を書き込むことができないと判定した場合、第5領域および第7領域のうち、情報を書き込むことが可能な領域に、特定情報および非特定情報のいずれとも異なるエラー情報を書き込む。このため、制御部100は、第5領域の情報と第7領域の情報が一致しないことを判定した場合に復旧処理をしないことで、制御部100は、無駄に復旧処理をすることがなくなる。
なお、本開示は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
上記した実施形態においては、第1領域、第2領域および第3領域の少なくとも1つに情報を書き込むことができない場合に使用する予備の領域として、第5領域、第6領域および第7領域を有していたが、第5領域、第6領域および第7領域は省略してもよい。
この場合には、制御部100は、第1領域、第2領域および第3領域の少なくとも1つに情報を書き込むことができないと判定した場合、第1領域および第3領域のうち、情報を書き込むことが可能な領域に、特定情報および非特定情報のいずれとも異なるエラー情報を書き込む。そして、制御部100は、第1領域、第2領域および第3領域の少なくとも1つに情報を書き込むことができないと判定した場合、第1処理から第6処理を実行することなく、カウント値を第4領域に書き込む。
この構成によっても、上述した実施形態と同様に、ミラーリングを行ってバックアップをしなくとも、現像メモリ95に記憶されたカウント値を復旧させることができ、しかも、現像メモリ95に必要な記憶容量を抑制することができる。また、上述した実施形態と同様に、制御部100は、第1領域の情報と第3領域の情報が一致しなくなるので、制御部100は、第1領域の情報と第3領域の情報が一致しないことを判定した場合に復旧処理をしないことで、無駄に復旧処理をすることがなくなる。
上記した実施形態においては、現像メモリ95は、第1領域から第7領域まで7つの記憶領域を有していたが、現像メモリ95は、7つ以上の記憶領域を有していてもよい。
上述した実施形態においては、消耗品が現像カートリッジ9であったが、消耗品はドラムカートリッジ8であってもよい。この場合には、カウント値は、ドラムメモリ85に書き込まれる。複数種類のカウント値は、ドラムカートリッジ8を用いて印刷されたドラム累積印刷枚数および累積感光体ドラム回転数の少なくとも1つを含む。
上記した実施形態においては、カウント値読出処理やカウント値書込処理を装置本体2に位置する制御部100のCPUが実行していたが、カウント値読出処理やカウント値書込処理は、消耗品メモリなどの消耗品に位置する制御部のCPUが実行してもよい。
上述した実施形態においては、現像カートリッジはドラムカートリッジに組み付けられた状態で装置本体に対して着脱可能であったが、現像カートリッジが装置本体に対して装着可能であってもよい。この場合には、現像カートリッジおよびドラムカートリッジは、装置本体に対して、単独で、別個に着脱される。
上述した実施形態においては、画像形成装置として、モノクロ用のレーザプリンタを例示したが、画像形成装置は、カラー用のレーザプリンタであってもよく、コピー機や複合機であってもよい。
上述した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施することもできる。
1 画像形成装置
2 装置本体
8 ドラムカートリッジ
9 現像カートリッジ
81 感光体ドラム
85 ドラムメモリ
91 現像ローラ
95 現像メモリ
100 制御部
110 本体メモリ

Claims (12)

  1. 画像形成装置であって、
    装置本体と、
    前記装置本体に対して装着可能な消耗品であって、前記消耗品の寿命に関する複数種類のカウント値のいずれであるかを特定する特定情報を記憶するための第1領域と、前記複数種類のカウント値の1つのみを記憶するための第2領域と、前記特定情報を記憶するための第3領域と、前記複数種類のカウント値を記憶するための第4領域とを有する消耗品メモリ、を有する消耗品と、
    前記消耗品を交換する際に開閉されるカバーと、
    前記複数種類のカウント値を画像形成にしたがってそれぞれカウント可能である制御部と、
    前記制御部によりカウントされた前記複数種類のカウント値を記憶する本体メモリと、
    を備え、
    前記制御部は、前記本体メモリに記憶された前記複数種類のカウント値のうち、更新すべき1つのカウント値を前記消耗品メモリに書き込む場合に、
    前記更新すべきカウント値を特定する特定情報を前記第1領域に上書きして書き込む第1処理と、
    前記第1処理の後、前記更新すべきカウント値を前記第2領域に上書きして書き込む第2処理と、
    前記第2処理の後、前記更新すべきカウント値を特定する特定情報を前記第3領域に上書きして書き込む第3処理と、
    前記第3処理の後、前記更新すべきカウント値を前記第4領域のうち、前記更新すべきカウント値に対応する領域に書き込む第4処理と、
    を実行し、
    前記制御部は、前記画像形成装置の電源が入れられた場合、または、前記カバーが閉じられた場合に、
    前記第1領域、前記第2領域、前記第3領域および前記第4領域から情報を読み出し、
    前記第1領域の情報と前記第3領域の情報が一致し、かつ、前記第2領域のカウント値と、前記第4領域のうち、前記第1領域または前記第3領域の情報で特定される種類のカウント値に対応する領域のカウント値とが一致しない場合に、前記第2領域に書き込まれた前記カウント値を、前記第4領域のうち、前記第1領域または前記第3領域の情報で特定される種類のカウント値に対応する領域に書き込む復旧処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記第4処理を実行した後、
    前記第1領域に、前記カウント値の種類を特定しない非特定情報を書き込む第5処理と、
    前記第3領域に、前記カウント値の種類を特定しない非特定情報を書き込む第6処理と、を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記画像形成装置の電源が入れられた場合、または、前記カバーが閉じられた場合に、
    前記第1領域、前記第2領域、前記第3領域および前記第4領域から情報を読み出し、
    前記第1領域の情報と前記第3領域の情報が一致しない場合、または、第1領域の情報および第3領域の情報がともに非特定情報である場合、または、前記第1領域の情報と前記第3領域の情報が一致し、かつ、前記第2領域のカウント値と、前記第4領域のうち、前記第1領域または前記第3領域の情報で特定される領域のカウント値とが一致する場合に、前記第4領域に記憶された複数のカウント値を読み出し、前記本体メモリに書き込むことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記消耗品メモリは、前記第1領域に対応する第5領域と、前記第2領域に対応する第6領域と、前記第3領域に対応する第7領域と、をさらに有し、
    前記制御部は、前記第1領域、前記第2領域および前記第3領域の少なくとも1つに情報を書き込むことができないと判定した場合、前記第1領域、前記第2領域および前記第3領域に代えて前記第5領域、前記第6領域および前記第7領域を使用することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記第5領域、前記第6領域および前記第7領域の少なくとも1つに情報を書き込むことができないと判定した場合、前記第1処理から前記第6処理を実行することなく、前記カウント値を前記第4領域に書き込むことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記第5領域、前記第6領域および前記第7領域の少なくとも1つに情報を書き込むことができないと判定した場合、前記第5領域および前記第7領域のうち、情報を書き込むことが可能な領域に、前記特定情報および前記非特定情報のいずれとも異なるエラー情報を書き込むことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記第1領域、前記第2領域および前記第3領域の少なくとも1つに情報を書き込むことができないと判定した場合、前記第1処理から第6処理を実行することなく、前記カウント値を前記第4領域に書き込むことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記第1領域、前記第2領域および前記第3領域の少なくとも1つに情報を書き込むことができないと判定した場合、前記第1領域および前記第3領域のうち、情報を書き込むことが可能な領域に、前記特定情報および前記非特定情報のいずれとも異なるエラー情報を書き込むことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記消耗品は、現像ローラと、現像メモリとを有する現像カートリッジであり、
    前記複数種類のカウント値は、前記現像カートリッジを用いて印刷された現像累積印刷枚数、累積現像ローラ回転数および累積ドットカウントの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記消耗品は、感光体ドラムと、ドラムメモリとを有するドラムカートリッジであり、
    前記複数種類のカウント値は、前記ドラムカートリッジを用いて印刷されたドラム累積印刷枚数および累積感光体ドラム回転数の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御部は、前記装置本体に位置することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御部は、前記消耗品に位置することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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