JP2021004353A - 溶剤組成物及びそれを含む洗浄用エアゾール組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
[1](A)(a1)塩素原子及び臭素原子からなる群より選択される1種以上の原子を含んでいてもよいハイドロフルオロオレフィン類、(a2)クロロフルオロオレフィン類、並びに(a3)ブロモフルオロオレフィン類からなる群より選択される1種以上の溶剤と、
(B)ノルマルオクタン、イソオクタン、イソノナン、メチルシクロヘキサン及びエチルシクロヘキサンからなる群より選択される1種以上の溶剤と
を含む溶剤組成物であって、
前記組成物の総量を100重量部としたときに、
(A)の含有量が5重量部超95重量部未満であり、
(B)の含有量が5重量部超95重量部未満であり、そして
(A)及び(B)の含有量の合計が90重量部以上100重量部以下である、溶剤組成物。
[2](A)(a1)塩素原子及び臭素原子からなる群より選択される1種以上の原子を含んでいてもよいハイドロフルオロオレフィン類、(a2)クロロフルオロオレフィン類、並びに(a3)ブロモフルオロオレフィン類からなる群より選択される1種以上の溶剤と、
(B)ノルマルオクタン、イソオクタン、イソノナン、メチルシクロヘキサン及びエチルシクロヘキサンからなる群より選択される1種以上の溶剤と、
(C)(c1)ハイドロフルオロカーボン類、(c2)ハイドロフルオロエーテル類及び(c3)1−メトキシ−2−プロパノールからなる群より選択される1種以上の溶剤と
を含む溶剤組成物であって、
前記組成物の総量を100重量部としたときに、
(A)及び(B)の含有量の合計が10重量部超100重量部未満であり、そして
(A)、(B)及び(C)の含有量の合計が90重量部以上100重量部以下である、溶剤組成物。
[3]組成物の総量を100重量部としたときに、(B)の含有量が5重量部超50重量部以下である、[2]の溶剤組成物。
[4](C)が(c1)及び(c2)からなる群より選択される1種以上の溶剤であり、組成物の総量を100重量部としたときに、(c1)及び(c2)の含有量の合計が38重量部以上である、[2]又は[3]の溶剤組成物。
[5](C)が(c1)及び(c2)からなる群より選択される1種以上の溶剤であり、組成物の総量を100重量部としたときに、(A)の含有量が10重量部以上52重量部以下であり、(B)の含有量が10重量部以上35重量部以下であり、(A)及び(B)の含有量の合計が35重量部以上62重量部以下であり、(c1)及び(c2)の含有量の合計が38重量部以上65重量部以下である、[2]〜[4]のいずれかの溶剤組成物。
[6](C)が(c1)及び(c2)からなる群より選択される1種以上の溶剤であり、組成物の総量を100重量部としたときに、(c1)及び(c2)の含有量の合計が5重量部超38重量部未満である、[2]又は[3]の溶剤組成物。
[7](C)が1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン、メチルノナフルオロブチルエーテル、メチルノナフルオロイソブチルエーテル及び1,1,2,2−テトラフルオロエチル−2,2,2−トリフルオロエチルエーテルからなる群より選択される1種以上の溶剤である、[2]〜[6]のいずれかの溶剤組成物。
[8](A)がシス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンであり、(B)がイソオクタン及びイソノナンからなる群より選択される1種以上の溶剤であり、(C)が1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンである、[2]〜[7]のいずれかの溶剤組成物。
[9](C)が(c2)であり、組成物の総量を100重量部としたときに、(c2)の含有量の合計が28重量部以上90重量部未満である、[2]又は[3]の溶剤組成物。
[10](C)が(c2)であり、組成物の総量を100重量部としたときに、(A)の含有量が10重量部以上55重量部以下であり、(B)の含有量が10重量部以上35重量部以下であり、(A)及び(B)の含有量の合計が30重量部以上72重量部以下であり、(c2)の含有量の合計が28重量部以上65重量部以下である、[2]、[3]及び[9]のいずれかの溶剤組成物。
[11](A)がシス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンであり、(B)がイソオクタン及びイソノナンからなる群より選択される1種以上の溶剤であり、(C)がメチルノナフルオロブチルエーテル、メチルノナフルオロイソブチルエーテル及び1,1,2,2−テトラフルオロエチル−2,2,2−トリフルオロエチルエーテルからなる群より選択される1種以上の溶剤である、[2]〜[7]、[9]及び[10]のいずれかの溶剤組成物。
[12](C)が(c3)であり、組成物の総量を100重量部としたときに、(c3)の含有量が15重量部以上90重量部未満である、[2]又は[3]の溶剤組成物。
[13]組成物の総量を100重量部としたときに、(B)が5重量部超50重量部以下である、[1]の溶剤組成物。
[14](A)がシス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン、(E)−1−クロロ−2,3,3−トリフルオロプロペン及び(Z)−1−クロロ−2,3,3−トリフルオロプロペンからなる群より選択される1種以上の溶剤である、[1]〜[13]のいずれかの溶剤組成物。
[15](A)がシス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンであり、(B)がメチルシクロヘキサンである、[1]〜[14]のいずれかの溶剤組成物。
[16]さらに、アルコール系溶剤(但し、(c3)1−メトキシ−2−プロパノールを除く)を含む、[1]〜[15]のいずれかの溶剤組成物。
[17]油性汚れ及び/又は油が付着した被洗浄物を洗浄するための洗浄剤である、[1]〜[16]のいずれかの溶剤組成物。
[18]ポリカーボネート樹脂又はABS樹脂に付着した油性汚れ及び/又は油を除去するための洗浄剤である、[1]〜[17]のいずれかの溶剤組成物。
[19]フラックスを洗浄するための洗浄剤である、[1]〜[18]のいずれかの溶剤組成物。
[20]工程(1A):[1]〜[19]のいずれかの溶剤組成物に被洗浄物を浸漬する工程と、工程(1B):[1]〜[19]のいずれかの溶剤組成物から(A)成分を含む蒸気を発生させ、発生させた(A)成分を含む蒸気に被洗浄物を接触させる工程とを含む、被洗浄物の洗浄方法に用いるための洗浄剤である、[1]〜[19]のいずれかの溶剤組成物。
[21][1]〜[19]のいずれかの溶剤組成物と噴射ガスとを含有する洗浄用エアゾール組成物。
[22][21]の洗浄用エアゾール組成物を噴射して洗浄する洗浄方法。
また、本発明は、以下の構成を有する。
[1a](A)及び(B)の含有量の合計が95重量部以上100重量部以下である、[1]の溶剤組成物。
[2a](A)、(B)及び(C)の含有量の合計が95重量部以上100重量部以下である、[2]の溶剤組成物。
[3a](C)が(c1)及び(c2)からなる群より選択される1種以上の溶剤であり、組成物の総量を100重量部としたときに、(c1)及び(c2)の含有量の合計が38重量部以上である、[2a]の溶剤組成物。
[4a](C)が(c1)及び(c2)からなる群より選択される1種以上の溶剤であり、組成物の総量を100重量部としたときに、(c1)及び(c2)の含有量の合計が5重量部超38重量部未満である、[2a]の溶剤組成物。
[5a](C)が(c3)であり、組成物の総量を100重量部としたときに、(c3)の含有量が15重量部以上90重量部未満である、[2a]の溶剤組成物。
[6a]ポリカーボネート樹脂又はABS樹脂に付着した油性汚れ及び/又は油を除去するための洗浄剤である、[3a]の溶剤組成物。
[7a]油性汚れ及び/又は油が付着した被洗浄物を洗浄するための洗浄剤である、[1a]〜[5a]のいずれかの溶剤組成物。
[8a]工程(1A):[6a]又は[7a]の溶剤組成物に被洗浄物を浸漬する工程と、工程(1B):[6a]又は[7a]の溶剤組成物から(A)成分を含む蒸気を発生させ、発生させた(A)成分を含む蒸気に被洗浄物を接触させる工程とを含む、被洗浄物の洗浄方法に用いるための洗浄剤である、[6a]又は[7a]の溶剤組成物。
「(A)(a1)塩素原子及び臭素原子からなる群より選択される1種以上の原子を含んでいてもよいハイドロフルオロオレフィン類、(a2)クロロフルオロオレフィン類、並びに(a3)ブロモフルオロオレフィン類からなる群より選択される1種以上の溶剤」を「(A)」又は「(A)成分」という場合がある。「(B)ノルマルオクタン、イソオクタン、イソノナン、メチルシクロヘキサン及びエチルシクロヘキサンからなる群より選択される1種以上の溶剤」等の他の成分についても同様である。
数値範囲に関して「〜」は、その両端の値を含むことを意味する。即ち、「70〜95重量部」は、「70重量部以上95重量部以下」を意味する。また、「以下」は「同じ又は未満」を意味し、「以上」は「同じ又は超える」を意味する。
溶剤組成物は、第一の溶剤組成物及び第二の溶剤組成物である。本明細書において、「第一の溶剤組成物」及び「第二の溶剤組成物」をまとめて「溶剤組成物」という場合がある。「洗浄性又は油溶解性に優れる」とは、少なくともシリコーン油に対する洗浄性又は油溶解性が優れることを意味し、好ましくはシリコーン油、鉱物油、フラックス等の様々な油に対する溶解性又は洗浄性に優れることを意味する。
本発明者らの知見によれば、フッ素系洗浄剤に組み合わせる炭化水素の種類によっては、安全性及び/又は乾燥性が劣る場合があるという問題が見いだされた。即ち、溶剤組成物は、様々な油に対する洗浄性又は溶解性に優れるのみならず、安全性及び/又は乾燥性に優れる場合がある。
第一の溶剤組成物は、(A)(a1)塩素原子及び臭素原子からなる群より選択される1種以上の原子を含んでいてもよいハイドロフルオロオレフィン類、(a2)クロロフルオロオレフィン類、並びに(a3)ブロモフルオロオレフィン類からなる群より選択される1種以上の溶剤と、(B)ノルマルオクタン、イソオクタン、イソノナン、メチルシクロヘキサン及びエチルシクロヘキサンからなる群より選択される1種以上の溶剤とを含み、前記組成物の総量を100重量部としたときに、(A)成分の含有量が5重量部超95重量部未満であり、(B)成分の含有量が5重量部超95重量部未満であり、そして(A)成分及び(B)成分の含有量の合計が90重量部以上100重量部以下である。
(A)成分は、溶剤組成物の主剤である。(a1)塩素原子及び臭素原子からなる群より選択される1種以上の原子を含んでいてもよいハイドロフルオロオレフィン(HFO)類は、必須として炭素原子、フッ素原子及び水素原子を含み、任意として塩素原子及び/又は臭素原子のみを含む、オレフィン化合物である。ハイドロフルオロオレフィン類としては、シス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233zd(Z))、(E)−1−クロロ−2,3,3−トリフルオロプロペン((E)−1−クロロ−2,3,3−トリフルオロ−1−プロペン、HCFO−1233yd(E))、(Z)−1−クロロ−2,3,3−トリフルオロプロペン((Z)−1−クロロ−2,3,3−トリフルオロ−1−プロペン、HCFO−1233yd(Z))、2−ブロモ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペン、1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン、1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン、1−クロロ−1,3,3−トリフルオロプロペン等が挙げられる。ハイドロフルオロオレフィンは、シス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233zd(Z))が好ましい。ハイドロフルオロオレフィン類の市販品として、CELEFIN(登録商標)1233Z(HCFO−1233zd(Z))(セントラル硝子株式会社製)、AMOLEA(登録商標) AS−300(AGC株式会社製)((E)−1−クロロ−2,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233yd(E))、(Z)−1−クロロ−2,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233yd(Z))及び安定剤の混合物))等が挙げられる。
(A)成分は、それぞれ、1種又は2種以上の組合せであってもよい。例えば、(A)成分は、1種又は2種類以上の(a1)塩素原子及び臭素原子からなる群より選択される1種以上の原子を含んでいてもよいハイドロフルオロオレフィン類と1種又は2種類以上の(a2)クロロフルオロオレフィン類との組合せであってもよい。
(A)成分には複数の異性体((E)及び(Z))が存在することがあるが、特に明記していない場合には、いずれか一方の異性体でも両方の異性体の混合物であってもよい。(A)成分が、1−クロロ−2,3,3−トリフルオロ−1−プロペンを含む場合、当該1−クロロ−2,3,3−トリフルオロ−1−プロペンは、例えば、(Z)−1−クロロ−2,3,3−トリフルオロ−1−プロペンを80重量%以上含んでいてもよい。即ち、当該1−クロロ−2,3,3−トリフルオロ−1−プロペンは、(Z)−1−クロロ−2,3,3−トリフルオロ−1−プロペンを80重量%以上100重量%未満及び(E)−1−クロロ−2,3,3−トリフルオロ−1−プロペンを0重量%超20重量%以下とからなっていてもよい。
(B)成分は、溶剤組成物の主剤である。(B)成分は、組成物に幅広い油への溶解性を付与する成分である。(B)成分が6以下の炭化水素のみからなる場合、引火点が低くなるため、得られる組成物の安全性が低い。また、(B)成分が10以上の炭化水素のみからなる場合、乾燥性が劣る傾向がある。(B)成分の沸点は、安全性がより高まり、また、乾燥性に優れる観点から、100℃超150℃以下であることが好ましい。ここで、(B)成分が混合物である場合、(B)成分の沸点は、(B)成分の混合物の沸点を意味する。また、(B)成分は、安全性がより高まり、また、乾燥性に優れる観点から、100℃超150℃以下の沸点を有する成分のみからなることが特に好ましい。
(B)成分は、1種又は2種以上の組合せであってもよい。
第一の溶剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、(A)成分及び(B)成分以外の(D)更なる成分を含むことができる。このような成分として、(d1)有機化合物及び(d2)その他の成分が挙げられる。
(d1)有機化合物としては、ハロゲン系溶剤及びハロゲンを含まない有機溶剤が挙げられる。(d1)成分は、それぞれ単独で用いることもでき、また複数の混合物として用いることもできる。
ハロゲン系溶剤は、溶剤組成物に難燃性を付与する成分であり、溶剤組成物の凝固点を低下させる成分である。ハロゲン系溶剤としては、後述する(c1)ハイドロフルオロカーボン類、(c2)ハイドロフルオロエーテル類、並びに(c1)成分及び(c2)成分以外のハロゲン系溶剤が挙げられる。(c1)成分及び(c2)成分以外のハロゲン系溶剤としては、例えば、ハイドロクロロフルオロカーボン、ハイドロクロロオレフィン、ハイドロブロモカーボン、及びハロゲン化アルキンからなる群から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。溶剤組成物の安全性がより高まる観点から、ハロゲン系溶剤は、労働安全衛生法の特定化学物質障害予防規則(特化則)及び有機溶剤中毒予防規則に該当しない成分であることが好ましい。
ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)は、炭素原子、塩素原子、フッ素原子及び水素原子のみからなる化合物であり、炭素−炭素二重結合等の不飽和結合を有さない化合物である。ハイドロクロロフルオロカーボンとしては、例えば、ジクロロペンタフルオロプロパン(1,1−ジクロロ−2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロパン及び1,3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン等)、1−クロロ−2,2,3,3−テトラフルオロプロパン(HCFC−244ca)、2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロパンもしくは1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロパンが挙げられる。HCFCの市販品として、アサヒクリンAK225(AGC株式会社製)が挙げられる。
ハイドロクロロオレフィンは、炭素原子、塩素原子及び水素原子のみからなる、オレフィン化合物である。ハイドロクロロオレフィンとしては、trans−1,2−ジクロロエチレン等が挙げられる。
ハイドロブロモカーボンは、炭素原子、臭素原子及び水素原子のみからなる化合物である。ハイドロブロモカーボンとしては、ノルマルプロピルブロマイド(1−ブロモプロパン)等が挙げられる。
ハロゲン化アルキンは、アルキンの水素原子の少なくとも一部がハロゲンで置換された化合物であり、1−クロロ−3,3−ジフルオロ−1−プロピン等が挙げられる。
ハロゲンを含まない有機溶剤としては、例えば、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エステル系溶剤、エーテル系溶剤、窒素含有溶剤、エポキシド系溶剤及び炭化水素系溶剤が挙げられる。
アルコール系溶剤としては、後述する(c3)1−メトキシ−2−プロパノールと、(c3)以外のアルコール系溶剤(即ち、アルコール系溶剤(但し、(c3)1−メトキシ−2−プロパノールを除く))が挙げられる。(c3)成分以外のアルコール系溶剤としては、例えば、モノアルコール系溶剤が挙げられ、エタノール、メタノール、1−プロパノール、イソプロピルアルコール、1−ブタノール、イソブチルアルコール、フェノキシエタノール、ベンジルアルコール、ジアセトンアルコール、2−プロピン−1−オール等が好ましい。
ケトン系溶剤としては、例えば、カルボニル基を一つ以上有するケトン化合物が挙げられ、アセトン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソプロピルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノンが好ましい。
エステル系溶剤としては、例えば、モノエステル化合物、カルボニル基を二つ有するエステル化合物及び環状エステルが挙げられ、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ノルマルプロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸sec-ブチル、酢酸メトキシブチル、酢酸アミル、大豆脂肪酸メチルエステル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸プロピル、二塩基酸エステル、アセト酢酸エチル、γ−ブチロラクトンが好ましい。
エーテル系溶剤としては、例えば、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン、4−メチルテトラヒドロピラン、1,2−ジメトキシエタン(モノグリム)、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、ジエチルエーテル、ジイソブチルエーテル、ジブチルエーテル、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、イソプロピルセロソルブが挙げられる。なお、エーテル系溶剤は、ヒドロキシ基を含まないものとする。
窒素含有溶剤としては、ニトロアルカン系溶剤、アミン系溶剤、N−メチルピロール等が好ましい。ニトロアルカン系溶剤としては、ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロプロパン等が挙げられる。アミン系溶剤としては、n−プロピルアミン、ジイソプロピルアミン、N−メチルモルホリン等が挙げられる。
エポキシド系溶剤としては、1,2−ブチレンオキサイド、エピクロロヒドリン、プロピレンオキサイド、シクロヘキセンオキサイド、シクロペンテンオキサイド、ペンテンオキサイド、ヘプテンオキサイド、オクテンオキサイド、アルキルグリシジルエーテル、アルキルグリシジルエステル等が好ましい。
炭化水素系溶剤は、炭素及び水素のみからなり、直鎖又は分岐状であってもよく、環状又は非環状であってもよく、炭素−炭素二重結合を有していてもよい、(B)成分以外の炭化水素系溶剤である。(B)成分以外の炭化水素系溶剤としては、ヘキサン、イソヘキサン、シクロヘキサン、ノルマルヘプタン、イソヘプタン、リモネン、2−メチル−2−ブテン、2−メチル−1−ペンテン、2−メチル−2−ペンテン、3−エチル−2−ブテン、2,3−ジメチル−2−ブテン、2,4,4−トリメチル−1−ペンテン、2,4,4−トリメチル−2−ペンテン等が挙げられる。炭化水素系溶剤は、合成物であってもよい。
(d2)その他の成分は、(d1)成分以外の成分の溶剤組成物の分野で慣用されている成分であれば特に制限されない。(d2)その他の成分としては、水、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防錆剤、消泡剤、界面活性剤及びキレート剤等からなる群より選択される1種以上が挙げられる。(d2)成分は、それぞれ単独で用いることもでき、また複数の混合物として用いることもできる。
(D)成分は、それぞれ、単独又は複数の組合せであってもよい。例えば、(D)成分は、1種以上の(d1)成分と1種以上の(d2)成分との組合せであってもよい。
第一の溶剤組成物において、(D)成分は、アルコール系溶剤(但し、(c3)1−メトキシ−2−プロパノールを除く)であることが特に好ましい。(D)成分がアルコール系溶剤(但し、(c3)1−メトキシ−2−プロパノールを除く)である場合、フラックス等の油汚れが付着した基材を洗浄する際に、基材(特に、ポリカーボネート)へのダメージをより低減させることができる。
第一の溶剤組成物の総量を100重量部としたときの各成分の含有量は以下のとおりである。
(A)成分の含有量は、5重量部超95重量部未満であり、35重量部以上88重量部以下であることが好ましく、45重量部以上85重量部以下であることが特に好ましい。
(B)成分の含有量は、5重量部超95重量部未満であり、7重量部以上60重量部以下であることが好ましく、10重量部以上50重量部以下であることが特に好ましい。また、後述する観点に加えて安全性が優れる観点から、(B)成分の含有量は、5重量部超50重量部以下であってもよい。
(A)成分及び(B)成分の含有量の合計は、90重量部以上100重量部以下であり、95重量部以上100重量部以下であることが好ましく、97重量部以上100重量部以下であることがより好ましく、98重量部以上100重量部以下であることが特に好ましい。
このような範囲であると、油に対する溶解性がより優れる。
第二の溶剤組成物は、(A)(a1)塩素原子及び臭素原子からなる群より選択される1種以上の原子を含んでいてもよいハイドロフルオロオレフィン類、(a2)クロロフルオロオレフィン類、並びに(a3)ブロモフルオロオレフィン類からなる群より選択される1種以上の溶剤と、(B)ノルマルオクタン、イソオクタン、イソノナン、メチルシクロヘキサン及びエチルシクロヘキサンからなる群より選択される1種以上の溶剤と、(C)(c1)ハイドロフルオロカーボン類、(c2)ハイドロフルオロエーテル類及び(c3)1−メトキシ−2−プロパノールからなる群より選択される1種以上の溶剤とを含み、前記組成物の総量を100重量部としたときに、(A)成分及び(B)成分の含有量の合計が10重量部超100重量部未満であり、そして(A)成分、(B)成分及び(C)成分の含有量の合計が90重量部以上100重量部以下である。
(C)成分は、(A)成分及び(B)成分と同様に、溶剤組成物の主剤となり得る成分である。(C)成分は、それぞれ、1種又は2種以上の組合せであってもよい。
(c1)成分は、溶剤組成物の引火性及び基材へのダメージを低減させる成分である。(c1)ハイドロフルオロカーボン(HFC)類は、炭素原子、フッ素原子及び水素原子からなる化合物であり、炭素−炭素二重結合を有さない化合物である。ハイドロフルオロカーボンとしては、例えば、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(HFC−365mfc)、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタン(HFC−c447ef)、1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6−トリデカフルオロオクタンが挙げられる。(c1)成分の市販品として、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの市販品としてはソルカン(登録商標)365mfc(日本ソルベイ株式会社製)等が、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタンについてはゼオローラ(登録商標)H(日本ゼオン株式会社製)が挙げられる。(c1)成分は、1種又は2種以上の組合せであってもよい。
(c2)成分は、溶剤組成物の引火性及び基材へのダメージを低減させる成分である。(c2)ハイドロフルオロエーテル(HFE)類は、炭素原子、フッ素原子、水素原子及びエーテル結合(−O−)からなる化合物である。ハイドロフルオロエーテルとしては、例えば、メチルノナフルオロブチルエーテル、メチルノナフルオロイソブチルエーテル、エチルノナフルオロブチルエーテル、エチルノナフルオロイソブチルエーテル、1,1,2,2−テトラフルオロエチル−2,2,2−トリフルオロエチルエーテル(別名1,1,2,2−テトラフルオロ−1−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)エタン、HFE−347pc−f)、1,1,1,2,2,3,4,5,5,5−デカフルオロ−3−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)ペンタン、1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロ−4−(1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロポキシ)ペンタン、1,1,1,2,3,4,4,4−オクタフルオロ−2−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)ブタン、メチルパーフルオロプロピルエーテル等が挙げられる。(c2)成分は、メチルノナフルオロブチルエーテル、メチルノナフルオロイソブチルエーテル及び1,1,2,2−テトラフルオロエチル−2,2,2−トリフルオロエチルエーテルからなる群より選択される1種以上であることが好ましい。(c2)成分の市販品として、3М(商標)Novec(商標)7100高機能性液体、3М(商標)Novec(商標)7200高機能性液体、3М(商標)Novec(商標)7300高機能性液体、3М(商標)Novec(商標)7000高機能性液体(スリーエムジャパン株式会社製)、アサヒクリンAE3000(AGC株式会社製)が挙げられる。(c2)成分は、1種又は2種以上の組合せであってもよい。
(c3)成分は、組成物に水溶性油の溶解力を付与する成分である。溶剤組成物が(c3)成分を含むことで、油の溶解力をさらに向上させることができる。
第二の溶剤組成物において、(C)成分は(c1)成分及び(c2)成分からなる群より選択される1種以上の溶剤であること、又は、(C)成分は(c3)成分であることが好ましい。(C)成分が(c1)成分及び(c2)成分からなるからなる群より選択される1種以上の溶剤である場合、組成物の引火性及び基材へのダメージをより低減させることができ、(C)成分が(c3)成分である場合、水溶性油を含む様々な油の溶解力をさらに向上させることができる。なお、「(c1)成分及び(c2)成分からなる群より選択される1種以上の溶剤である」とは、(c1)成分、(c2)成分、及び(c1)成分と(c2)成分との組合せを意味するものであり、(c1)成分と1種以上の(c2)成分との組合せのみを意味するものではない。
第二の溶剤組成物の総量を100重量部としたとき各成分の含有量は以下のとおりである。
(A)成分及び(B)成分の含有量の合計は、10重量部超100重量部未満であり、11重量部以上90重量部以下であることが好ましい。
(B)成分の含有量は、後述する観点に加えて安全性が優れる観点から、5重量部超50重量部以下であることが好ましい。
(A)成分、(B)成分及び(C)成分の含有量の合計は、90重量部以上100重量部以下であり、95重量部以上100重量部以下であることが好ましく、98重量部以上100重量部以下であることが特に好ましい。
(C)成分の含有量は、0重量部超90重量部未満であることが好ましい。
(A)成分及び(B)成分の含有量の合計100重量部に対する、(A)成分の含有量は、40重量部以上94重量部以下であることが好ましく、50重量部以上90重量部以下であることがより好ましく、50重量部以上90重量部未満であることが特に好ましい。
このような範囲であると、油に対する溶解性がより優れる。
第二の溶剤組成物が水を含む場合、第二の溶剤組成物の総量を100重量部としたときの水の含有量は、油に対する溶解性がより優れる観点から、0.1重量部以下であることが好ましく、0重量部超0.1重量部以下であることが特に好ましい。
第一及び第二の溶剤組成物は、以下の溶剤組成物を含まないことが好ましい。
(A)(E)−1−クロロ−2,3,3−トリフルオロプロペン及び(Z)−1−クロロ−2,3,3−トリフルオロプロペンからなる群より選択される1種以上の溶剤と、(B)エチルシクロヘキサン及びイソノナンからなる群より選択される1種以上の溶剤とを含む溶剤組成物であって、前記組成物の総量を100重量部としたときに、(A)及び(B)の含有量の合計が70重量部以上100重量部以下である、溶剤組成物(以下、「第三の溶剤組成物」ともいう。)。
また、第一及び第二の溶剤組成物は、さらに、「ハイドロフルオロエーテルを含む第三の溶剤組成物」を含まないことが好ましい。
溶剤組成物の製造方法は任意である。溶剤組成物に含まれる原料成分を、公知の方法で、撹拌、混合、溶解、分散等を適宜選択して行なうことによって製造することができる。
溶剤組成物は、油溶解剤(即ち、油希釈用溶剤組成物)、油コーティング剤、油性汚れ及び/又は油が付着した被洗浄物を洗浄するための洗浄剤等として用いることができる。
油としては、鉱物油、植物油、動物油、重質油、樹脂(レジン)、ワックス、シリコーンオイル及びフッ素オイル等が挙げられる。これらの油は、例えば切削油、プレス油、引抜き油、熱処理油、防錆油、潤滑油、金属加工油、グリース、フラックス、アスファルト、水溶性油として用いられている場合がある。
油コーティング剤は、第一及び第二の溶剤組成物に、油が溶解した組成物である。油コーティング剤を基材に適用(例えば、塗布)し、油コーティング剤の溶剤部分を除去する(例えば、揮発する)ことにより、油のコーティング膜を形成できる。油コーティング剤における、油の含有量は、油の飽和溶解量以下であることが好ましい。このような油の含有量であれば、未溶解の油が存在せず、均質なコーティングが得られる。
第一及び第二の溶剤組成物は、油の溶解性に優れることから、油性汚れ及び/又は油(例えばフラックス等)が付着した被洗浄物を洗浄するための洗浄剤としても使用できる。
洗浄用エアゾール組成物は、溶剤組成物と噴射ガスとを含有する。エアゾール組成物は、噴射直後に溶剤組成物が揮発することなく溶液としての状態が保持される。そして、噴射後のエアゾール組成物は、微細な液滴となって広範囲に拡がらずに、霧状の溶剤組成物を狭い範囲へと集中して送達できるようになる。すなわち、遠距離から洗浄すべき箇所を狙って、溶剤組成物を適用することができる。そして、溶剤組成物が被洗浄物の基材に接触することを抑えて、被洗浄物の金属部分を効率的に洗浄することができる。
溶剤組成物を用いた被洗浄物の洗浄方法は、溶剤組成物を被洗浄物(即ち、油性汚れ及び/又は油が付着した基材)と接触させることを含む。洗浄方法において、組成物を被洗浄物に接触させることにより、基材に付着した油性汚れ及び/又は油は、基材から除去される。なお、油性汚れが塵、埃等の固形の汚れを含む場合、この固形の汚れは、油性汚れの除去と同時に除去され得る。
実施例で使用した成分は以下のとおりである。実施例及び比較例の組成物は、表の組成(重量部)にしたがって、以下の溶剤をそのまま用いるか、各溶剤を混合することにより調製した。
(a−1)シス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(セントラル硝子株式会社製、CELEFIN(登録商標)1233Z、HCFO−1233zd(Z))
(a−2)AMOLEA(登録商標)AS−300((E)−1−クロロ−2,3,3−トリフルオロプロペン及び(Z)−1−クロロ−2,3,3−トリフルオロプロペン99重量%超及び安定剤1重量%未満の混合物)(AGC株式会社製)
(b−1)イソオクタン(三協化学株式会社製、イソオクタン)
(b−2)メチルシクロヘキサン(三協化学株式会社製、メチルシクロヘキサン)
(b−3)エチルシクロヘキサン(三協化学株式会社製、エチルシクロヘキサン)
(b−4)イソノナン(KHネオケム株式会社製、キョーワゾールC−900、イソノナン95重量%以上99.5重量%以下、ノルマルノナン0.5重量%以下))
(b−5)ノルマルオクタン(東京化成工業株式会社製、n−Octane)
(b−6)ダフニーアルファクリーナーL(出光興産株式会社製、イソオクタン80重量%以上90重量%未満、イソノナン1重量%以上10重量%未満、イソヘプタン1重量%以上10重量%未満、ヘキサン1重量%以上10重量%未満、合成炭化水素1重量%未満)
(c1−1)1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(日本ソルベイ株式会社製、SOLKANE(登録商標)365mfc)
(c2−1)1,1,2,2−テトラフルオロエチル−2,2,2−トリフルオロエチルエーテル(AGC株式会社製、アサヒクリンAE−3000)
(c2−2)メチルノナフルオロブチルエーテル20重量部以上80重量部以下とメチルノナフルオロイソブチルエーテル20重量部以上80重量部以下の混合物(スリーエムジャパン株式会社製、3М(商標)Novec(商標)7100高機能性液体)
(c3−1)1−メトキシ−2−プロパノール(富士フイルム和光純薬株式会社製)
(d−1)エタノール(富士フイルム和光純薬株式会社製)
(d−2)イソプロピルアルコール(東京化成工業株式会社製)
(d−3)アセトン(富士フイルム和光純薬株式会社製)
(d−4)γ−ブチロラクトン(富士フイルム和光純薬株式会社製)
(d−5)イソヘキサン(三協化学株式会社製)
(d−6)シクロヘキサン(東京化成工業株式会社製)
(d−7)シクロペンタン(東京化成工業株式会社製)
(d−8)ペンタン(東京化成工業株式会社製)
(d−9)デカン(富士フイルム和光純薬株式会社製)
(d−10)ソルミックスAP−1(日本アルコール販売株式会社製、エタノール85.5重量%、2−プロパノール13.4重量%、メタノール1.1重量%、水分0.2重量%以下)
(1)鉱物油(1):粘度計校正用標準液 JS 2000(日本グリース株式会社製)基油100重量%(うち鉱油80重量%以上90重量%以下)
(2)鉱物油(2):プーリーSFオイル(出光興産株式会社製)石油系炭化水素(うち鉱油90重量%以上100重量%未満、潤滑油添加剤10重量%未満、2,6−ジ−ターシャリーブチル−4−クレゾール1重量%未満)
(3)植物油:食用オリーブ油(AJINOMOTO オリーブオイルエクストラバージン、株式会社J−オイルミルズ製)
(4)シリコーンオイル(1):ジメチルシリコーンオイル 350CS(東レ・ダウコーニング株式会社、DOW CORNING(登録商標)360 MEDICAL FLUID)
(5)シリコーンオイル(2):ポリエーテル変性シリコーンオイル(信越化学工業株式会社製、KF−6012)
(6)シリコーンオイル(3):エマルジョン型シリコーン離型剤(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社、TSM632)なお、シリコーンオイル(3)は水溶性油である。
試験管(容量:4ml、10×75mm、PYREX(登録商標)製)に0.15gの油を入れた。続いて、試験管に30℃に加熱した3gの溶剤組成物を入れた。パスツールピペットを用いて10回かきまぜたときの油の状態を観察して、油溶解性を評価した。
○:溶剤組成物で油を溶解でき、透明で均一な溶剤組成物となった。
×:溶剤組成物で油を溶解できなかったために、すぐに分離して二層になった、又は、白濁した。
SUS製のカップ(口径65mm×底面48mm×高さ35mmの円柱型)に各組成物を10g入れた。点火棒(片山利器株式会社製、ファイアスターターロング)の炎を2回連続して近づけたときの各組成物の燃焼の状況を観察して、安全性を評価した。
○:各組成物は着火し、燃焼したが、炎は2回とも10秒以内で消えた。
×:各組成物は着火し、燃焼し続け、炎は少なくとも1回は10秒経過しても消えずに燃焼し続けた。
SUS304板(株式会社岩田製作所製、35mm×15mm×0.1mm)をシリコーンオイル(1)中に浸漬させ、5分後に引き上げたものを洗浄試験サンプルとした。洗浄試験サンプルを、39〜40℃に加熱した50mLの組成物が入った100mLビーカーに投入し、1分後に液中から引き上げた。その後、リンス洗浄として20℃(常温)の50mLの同じ組成の組成物が入った100mLビーカーに投入し、1分後に液中から引き上げ風乾させた後のSUS304板の状態を観察して、以下の通り洗浄性を評価した。
○:清浄にすることができた。
×:シリコーンオイル(1)が表面に残存していた、又は、オイルのシミが発生した。
ポリカーボネート樹脂片(株式会社光製、30mm×10mm×0.5mm)をシリコーンオイル(シリコーンオイル(1)又はシリコーンオイル(2))中に浸漬させ、5分後に引き上げたものを洗浄試験サンプルとした。洗浄試験サンプルを39〜40℃に加熱した50mLの各溶剤組成物が入った100mLビーカーに投入し、1分後に液中から引き上げた。その後、リンス洗浄として20℃(常温)の50mLの1回目と同じ組成の溶剤組成物が入った100mLビーカーに投入し、1分後に液中から引き上げ風乾させた後のポリカーボネート樹脂片の状態を観察して、以下の通り洗浄性及びポリカーボネート樹脂へのダメージの有無を評価した。
(洗浄性)
○:清浄にすることができた。
×:シリコーンオイルが表面に残存していた、又は、オイルのシミが発生した。
(ポリカーボネート樹脂へのダメージ)
◎:樹脂の透明性は失われておらず、ひび等の外観上のダメージも無い。
○:樹脂の透明性は失われるが、形状には影響がない。
×:樹脂が白化して表面が粉状になり、樹脂片がぼろぼろになる。
(1)試料の作製
マルチビタミン(株式会社DHC製)の1カプセル(被包剤:ゼラチン、グリセリン)を用いた。カプセルに切り込みを入れ、カプセルの内容物(主成分:植物油)を除去して、洗浄試験の試料を得た。なお、カプセルの内壁には、カプセルの内容物が付着していた。
(2)洗浄試験
サンプル瓶(容量13ml)に各組成物5g入れた。(1)で作製した試料を入れた。サンプル瓶を10回振って、試料の洗浄を行った。サンプル瓶から試料を取出して乾燥させた。試料に、内容物の残渣がないか確認を行なった。
○:残渣なし
×:残渣あり
(3)着色試験
サンプル瓶にアサヒクリンAK−225(AGC株式会社製)を5g入れた。(2)で洗浄したカプセルを入れて、AK−225の着色状態に基づいて洗浄力の評価を行った。AK−225は無色であるため、カプセルに付着した着色剤の溶解量はAK−225の着色が橙色(多い)→黄色→無色(少ない)の順番で少なくなることを示し、(2)洗浄試験における洗浄力に優れることを示す。
◎:無色
○:黄色
×:橙色
カプセルは、セルロースホワイトカプセル5号(1000コ入り)(株式会社松屋製、ゼラチン加工食品(カプセル))(カプセル組成:ヒドロキシプロピルメチルセルロース89.2重量%、水6.5重量%、二酸化チタン2重量%、カラギーナン1.3重量%、塩化カリウム1重量%)を用いた。試験前のカプセル1個の受領を、天びん(島津製作所社製、TX323N)を用いて3回測定した。サンプル瓶(容量13ml)に5g溶剤を入れた。カプセル1個を1時間浸漬させたた。サンプル瓶からカプセルを取り出した。4gの1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンを入れたサンプル瓶に、取り出したカプセルを入れて、1時間浸漬させた。その後、カプセルを取り出して乾燥させた。乾燥したカプセルの重量を、天びんを用いて3回測定して、以下の基準でカプセルへのダメージ性を評価した。
◎:変化なし
○:30%未満の変化
×:30%以上の変化
ガラスシャーレ(関谷理化株式会社製、外径32mm、高さ15mm)に各溶剤組成物を0.1g計り取り、20℃で放置して完全に乾燥するまでの時間を測定した。
○:5分未満で乾燥した
×:乾燥するまでに5分以上要した
(1)洗浄試験サンプルの作成
亜鉛引き鉄板(JISG3302相当縦30mm、横20mm、厚さ0.3mm)に、ロジン系フラックス(HAKOO−001白光株式会社製品)を塗布し、約180℃のホットプレートで10分間焼成処理を行い、更に室温(26℃)まで冷却し、室温で10日放置し洗浄試験サンプル(ロジン系フラックスの汚れが付着した被洗浄物)を得た。
ビーカーに洗浄用溶剤組成物を20g入れ、アルミホイルで封をし、液温が39〜40℃になるよう調整し、洗浄試験サンプルを浸漬した。3分後、ビーカーから試験サンプルを取り出し、自然乾燥させた後、目視判断により白色の度合いを判断した。
○:白色の残渣がない。
×:白色の残渣がある。
ポリカーボネート樹脂片(株式会社光製、30mm×10mm×0.5mm)を39〜40℃に加熱した50mLの各溶剤組成物が入った100mLビーカーに投入し、1分後に液中から引き上げた。その後、リンス洗浄として20℃(常温)の50mLの1回目と同じ組成の溶剤組成物が入った100mLビーカーに投入し、1分後に液中から引き上げ風乾させた後のポリカーボネート樹脂片の状態を観察して、以下の通りポリカーボネート樹脂へのダメージの有無を、以下の4つの基準に基づいて評価した。
◎ :樹脂の透明性は失われておらず、ひび等の外観上のダメージも無い。
〇〜◎:樹脂が薄い白色に変化し透明性は失われるが、形状には影響がない。
〇 :樹脂が濃い白色に変化し透明性は失われるが、形状には影響がない。
× :樹脂が白化して表面が粉状になり、樹脂片がぼろぼろになる。
(1)洗浄試験サンプルの作成
亜鉛引き鉄板(JIS G3302相当、縦30mm、横30mm、厚さ0.3mm)に、メタルマスクを介して、市販のSMT(表面実装)用鉛フリーソルダーペースト(PF305−117TO(TF)、ニホンハンダ株式会社製)を塗布し、約180℃のホットプレートで3分間載置し、続いて、約250℃のホットプレートで5分載置した。更に室温(約20℃)まで冷却し、2日放置し洗浄試験サンプル(ロジンを含むクリームハンダの汚れが付着した被洗浄物)を得た。
株式会社エスエヌディ製超音波洗浄器US−13KS(発振周波数:38kHz,高周波出力:360W)を水道水で満たし、水温約40℃に調整した。100mLビーカーに洗浄用組成物を50mL入れ、アルミホイルで封をし、超音波洗浄器中に浸漬して洗浄用組成物の液温が約39〜40℃になるように調整した後、超音波発生下で洗浄試験サンプルを洗浄用組成物中に浸漬した。1分後、ビーカーから試験サンプルを取り出し、予め別の100mLビーカーに準備した液温約39〜40℃の洗浄用組成物と同じ組成のリンス洗浄用溶剤組成物50mL中に超音波発生下で浸漬させた。1分後に液中から引き上げ、自然乾燥させた後、肉眼又はHDМIデジタル実体顕微鏡STZ−161−TLED1080М(株式会社島津理化製)を用いて試験サンプル表面の観察を実施した。
◎:顕微鏡で観察しても白色の残渣が認められない。
○:肉眼では白色の残渣は認められないが、顕微鏡で観察すると極微量の白色の残渣が認められる。
●:肉眼で極微量の白色の残渣が認められる。
△:肉眼で微量の白色の残渣が認められる。
×:肉眼で容易に白色の残渣が認められる。
SUS304板(株式会社岩田製作所製、35mm×15mm×0.1mm)を鉱物油(1)中に浸漬させ、5分後に引き上げたものを洗浄試験サンプルとした。洗浄試験サンプルを、39〜40℃に加熱した50mLの組成物が入った100mLビーカーに投入し、3分後に液中から引き上げた。その後、リンス洗浄として20℃(常温)の50mLの同じ組成の組成物が入った100mLビーカーに投入し、1分後に液中から引き上げ風乾させた後のSUS304板の状態を観察して、以下の通り洗浄性を評価した。
○:SUS板表面を清浄にすることができた。
△:SUS板表面に極僅かなオイルの残存が認められた。
×:SUS板表面に明らかなオイルの残存が認められた。
ABS型樹脂板(株式会社タカチ電機工業製、縦300mm、横200mm、厚さ1.0mm)の表面に、シリコーンオイル(1)0.1gを滴下し、丸筆3号(馬毛)を用いて均一にし、洗浄試験サンプルとした。
2枚重ねのティッシュペーパー(王子ネピア株式会社製)1組を、縦65mm、横72mmの大きさにしたものを、四つ折りにして各実施例の洗浄用組成物を染み込ませ、それを親指と人差し指で1回絞った。洗浄試験サンプルのシリコーンオイルが塗布された領域に、各溶剤組成物を染み込ませたティッシュペーパーの半分を接触させて手でこすることにより拭いた。その後、もう一度同じ領域にティッシュペーパーの残りの半分を接触させて手でこすることによりリンス拭きを実施した。
洗浄試験後、洗浄試験サンプルのシリコーンオイルが除去されたか否かを目視観察し、以下の基準で評価した。
(洗浄性)
○:肉眼上、シリコーンオイルの残渣がなく、かつ拭取り跡が残らない。
×:肉眼上、シリコーンオイルの残渣がある、及び/又は拭取り跡が残る。
(ABSへのダメージ性)
○:ABS表面に変化がない。
×:ABS表面に何らかの変化(溶解・白化)が認められる。
(試験サンプルの作製)
SUS430平板(株式会社光製、400mm×300mm×1mm)上の100mm×100mmの区画に鉱物油(2)0.1gもしくはシリコーンオイル(1)0.1gを滴下し、丸筆3号(馬毛)を用いて均一に塗布した。
(エアゾール組成物の作製)
アルミ製詰め替え式エアースプレー缶A1631D(容量650ml、FIRSTINFO TOOLS CO., LTD.製)に各溶剤組成物300mlを入れた後、エアーコンプレッサーで圧縮空気を充填した(0.6MPa)。
(試験方法)
試験サンプルから50cmのところより、エアゾール組成物を10秒間噴射した。
(試験結果)
○:オイルを塗布した区画内から肉眼上オイルを除去することができた。
×:オイルを塗布した区画内に肉眼上オイルの残存が認められた。
SUS304板(株式会社岩田製作所製、35mm×15mm×0.1mm)を各溶剤組成物中に浸漬し、直後に引き上げ、20℃でSUS304板を寝かせて放置して完全に乾燥するまでの時間を測定した。なお、本試験は試験例7:乾燥性試験(1)よりも基材に付着する溶剤組成物の量が多いため、乾燥までにより長い時間を要する。
○:30分未満で乾燥した。
×:乾燥するまでに30分以上要した。
表4〜表6より、(B)成分は、(d−5)〜(d−8)に対して引火点が高く、よって、(B)成分を含む第一及び第二の組成物は、安全性に優れていた。
表9より、(C)成分が(c1)成分及び(c2)成分からなる群より選択される1種以上であり、その含有量が好ましい範囲にある第二の溶剤組成物は、ポリカーボネート基材に対するダメージがより許容し得る程度であった。
表10〜表11より、(C)成分が(c1)成分及び(c2)成分からなる群より選択される1種以上であり、その含有量が別の好ましい範囲にある第二の溶剤組成物は、カプセル剤に対するダメージがより低減されていた。
表12及び表19より、第一及び第二の溶剤組成物は、(B)成分を炭素原子数が(B)成分よりも多い炭化水素系溶剤である(d−9)に変えた溶剤組成物に対して、乾燥性に優れていた。
表13より、(C)成分が(c3)成分である、第二の溶剤組成物は、水溶性油に対する溶解性に優れていた。
また、実施例18、20、23、27〜31、62〜82、104、120〜121及び124により、第一及び第二の溶剤組成物の(A)成分〜(C)成分の含有量を満足する場合は、ヘキサン、イソヘプタン等の引火点が低い成分を含むときであっても、安全性に優れていた。
表14より、第一及び第二の溶剤組成物は、フラックスの洗浄性に優れていた。また、実施例105〜106と実施例107〜111との比較により、溶剤組成物がアルコール系溶剤(但し、(c3)を除く)を含む場合、ポリカーボネート基材に対するダメージがより許容できるものであった。特に、アルコール系溶剤(但し、(c3)を除く)を含む第二の溶剤組成物は、ポリカーボネート基材に対するダメージがより許容できるものであった。更に、アルコール系溶剤(但し、(c3)を除く)及び(c1)成分を含む第二の溶剤組成物は、ポリカーボネート基材に対するダメージが特に許容できるものであった。
表15より、(B)成分が好ましい含有量である場合、第一及び第二の溶剤組成物は、フラックスに対する洗浄性により優れていた。また、実施例114及び125と、実施例117、119及び121との比較により、(A)成分が(a−1)シス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンであり(B)成分が(b−2)メチルシクロヘキサン又は(b−3)エチルシクロヘキサンである場合、特に洗浄性に優れていた。
表16より、第一及び第二の溶剤組成物は、鉱物油に対する洗浄性に優れていた。
表17より、第一及び第二の溶剤組成物は、シリコーンオイルに対する洗浄性に優れており、かつ、ABS基材に対するダメージが許容できる程度であった。
表18より、第一及び第二の溶剤組成物は、それを含むエアゾール組成物としても、様々な油に対する洗浄性又は溶解性に優れていた。
一方、(A)及び(C)成分のみからなる比較例39〜46、48〜49は、鉱物油又はシリコーンオイルに対する洗浄性が劣っていた。
Claims (22)
- (A)(a1)塩素原子及び臭素原子からなる群より選択される1種以上の原子を含んでいてもよいハイドロフルオロオレフィン類、(a2)クロロフルオロオレフィン類、並びに(a3)ブロモフルオロオレフィン類からなる群より選択される1種以上の溶剤と、
(B)ノルマルオクタン、イソオクタン、イソノナン、メチルシクロヘキサン及びエチルシクロヘキサンからなる群より選択される1種以上の溶剤と
を含む溶剤組成物であって、
前記組成物の総量を100重量部としたときに、
(A)の含有量が5重量部超95重量部未満であり、
(B)の含有量が5重量部超95重量部未満であり、そして
(A)及び(B)の含有量の合計が90重量部以上100重量部以下である、溶剤組成物。 - (A)(a1)塩素原子及び臭素原子からなる群より選択される1種以上の原子を含んでいてもよいハイドロフルオロオレフィン類、(a2)クロロフルオロオレフィン類、並びに(a3)ブロモフルオロオレフィン類からなる群より選択される1種以上の溶剤と、
(B)ノルマルオクタン、イソオクタン、イソノナン、メチルシクロヘキサン及びエチルシクロヘキサンからなる群より選択される1種以上の溶剤と、
(C)(c1)ハイドロフルオロカーボン類、(c2)ハイドロフルオロエーテル類及び(c3)1−メトキシ−2−プロパノールからなる群より選択される1種以上の溶剤とを含む溶剤組成物であって、
前記組成物の総量を100重量部としたときに、
(A)及び(B)の含有量の合計が10重量部超100重量部未満であり、そして
(A)、(B)及び(C)の含有量の合計が90重量部以上100重量部以下である、溶剤組成物。 - 組成物の総量を100重量部としたときに、(B)の含有量が5重量部超50重量部以下である、請求項2に記載の溶剤組成物。
- (C)が(c1)及び(c2)からなる群より選択される1種以上の溶剤であり、組成物の総量を100重量部としたときに、(c1)及び(c2)の含有量の合計が38重量部以上90重量部未満である、請求項2又は3に記載の溶剤組成物。
- (C)が(c1)及び(c2)からなる群より選択される1種以上の溶剤であり、組成物の総量を100重量部としたときに、(A)の含有量が10重量部以上52重量部以下であり、(B)の含有量が10重量部以上35重量部以下であり、(A)及び(B)の含有量の合計が35重量部以上62重量部以下であり、(c1)及び(c2)の含有量の合計が38重量部以上65重量部以下である、請求項2〜4のいずれか一項に記載の溶剤組成物。
- (C)が(c1)及び(c2)からなる群より選択される1種以上の溶剤であり、組成物の総量を100重量部としたときに、(c1)及び(c2)の含有量の合計が5重量部以上38重量部未満である、請求項2又は3に記載の溶剤組成物。
- (C)が1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン、メチルノナフルオロブチルエーテル、メチルノナフルオロイソブチルエーテル及び1,1,2,2−テトラフルオロエチル−2,2,2−トリフルオロエチルエーテルからなる群より選択される1種以上の溶剤である、請求項2〜6のいずれか一項に記載の溶剤組成物。
- (A)がシス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンであり、(B)がイソオクタン及びイソノナンからなる群より選択される1種以上の溶剤であり、(C)が1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンである、請求項2〜7のいずれか一項に記載の溶剤組成物。
- (C)が(c2)であり、組成物の総量を100重量部としたときに、(c2)の含有量の合計が28重量部以上90重量部未満である、請求項2又は3に記載の溶剤組成物。
- (C)が(c2)であり、組成物の総量を100重量部としたときに、(A)の含有量が10重量部以上55重量部以下であり、(B)の含有量が10重量部以上35重量部以下であり、(A)及び(B)の含有量の合計が30重量部以上72重量部以下であり、(c2)の含有量の合計が28重量部以上65重量部以下である、請求項2、3及び9のいずれか一項に記載の溶剤組成物
- (A)がシス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンであり、(B)がイソオクタン及びイソノナンからなる群より選択される1種以上の溶剤であり、(C)がメチルノナフルオロブチルエーテル、メチルノナフルオロイソブチルエーテル及び1,1,2,2−テトラフルオロエチル−2,2,2−トリフルオロエチルエーテルからなる群より選択される1種以上の溶剤である、請求項2〜7、9及び10のいずれか一項に記載の溶剤組成物。
- (C)が(c3)であり、組成物の総量を100重量部としたときに、(c3)の含有量が15重量部以上90重量部未満である、請求項2又は3に記載の溶剤組成物。
- 組成物の総量を100重量部としたときに、(B)の含有量が5重量部超50重量部以下である、請求項1に記載の溶剤組成物。
- (A)がシス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン、(E)−1−クロロ−2,3,3−トリフルオロプロペン及び(Z)−1−クロロ−2,3,3−トリフルオロプロペンからなる群より選択される1種以上の溶剤である、請求項1〜13のいずれか一項に記載の溶剤組成物。
- (A)がシス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンであり、(B)がメチルシクロヘキサンである、請求項1〜14のいずれか一項に記載の溶剤組成物。
- さらに、アルコール系溶剤(但し、(c3)1−メトキシ−2−プロパノールを除く)を含む、請求項1〜15のいずれか一項に記載の溶剤組成物。
- 油性汚れ及び/又は油が付着した被洗浄物を洗浄するための洗浄剤である、請求項1〜16のいずれか一項に記載の溶剤組成物。
- ポリカーボネート樹脂又はABS樹脂に付着した油性汚れ及び/又は油を除去するための洗浄剤である、請求項1〜17のいずれか一項に記載の溶剤組成物。
- フラックスを洗浄するための洗浄剤である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の溶剤組成物。
- 工程(1A):請求項1〜19のいずれか一項に記載の溶剤組成物に被洗浄物を浸漬する工程と、工程(1B):請求項1〜19のいずれか一項に記載の溶剤組成物から(A)成分を含む蒸気を発生させ、発生させた(A)成分を含む蒸気に被洗浄物を接触させる工程とを含む、被洗浄物の洗浄方法に用いるための洗浄剤である、請求項1〜19のいずれか一項に記載の溶剤組成物。
- 請求項1〜19のいずれか一項に記載の溶剤組成物と噴射ガスとを含有する洗浄用エアゾール組成物。
- 請求項21に記載の洗浄用エアゾール組成物を噴射して洗浄する洗浄方法。
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