JP2021003954A - 車載用電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の天井の車室内側に設けられる電子部品の温度上昇を抑制することができる車載用電子装置を提供する。【解決手段】アンテナ装置10は冷却部34を有し、冷却部34は冷媒を放熱部53と吸熱部52との間で循環させ、冷媒と熱交換することで電子部品31を冷却している。放熱部53は、車室100a内の下部の空気と熱交換しているが、車室100a内の下部の空気は車室100a内の上部に比べて温度が低い。このような温度が低い車室100a内の下部の空気と冷媒を熱交換させて、電子部品31の熱を放熱している。【選択図】図1

Description

この明細書における開示は、電子部品が車室内の天井付近に配置される車載用電子装置に関する。
従来、車両の天井に備えられ、アンテナを収容する突起部を有するアンテナ装置が開示されている(たとえば特許文献1参照)。アンテナ装置が備える回路部は、性能を維持するために放熱できるようになっていることが好ましい。
特許文献1では、回路部を突起部の中に設け、さらに車両の上部のルーフ表面からも離間した位置に回路部を設けている。これによって回路部の熱を突起部内の空間に逃がすことができる。これによって回路部の温度上昇を抑制している。
特開2014−50031号公報
特許文献1に記載の構造では、太陽から突起部に照射される熱が突起部の内部に伝わり、突起部内の温度が上昇することになり、回路部が備える電子部品も温度上昇するという問題がある。
そこで、開示される目的は前述の問題点を鑑みてなされたものであり、車両の天井の車室内側に設けられる電子部品の温度上昇を抑制することができる車載用電子装置を提供することを目的とする。
本開示は前述の目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
ここに開示された車載用電子装置は、車両(100)の天井(11)の車室(100a)内側に設けられる電子部品(31)と、電子部品を冷却する冷却部(34)と、を含み、冷却部は、冷媒が流れるパイプ(51)と、パイプが接続され、流入する冷媒と電子部品とを熱交換させて、電子部品から吸熱する吸熱部(52)と、パイプが接続され、吸熱部を通過した冷媒と車室内の下部の空気とを熱交換させて、車室内の下部に放熱する放熱部(53)と、パイプが接続され、放熱部と吸熱部との間で冷媒を循環させるポンプ(54)と、を含む。
このような車載用電子装置に従えば、冷却部は冷媒を放熱部と吸熱部との間で循環させ、冷媒と熱交換することで電子部品を冷却している。放熱部は、車室内の下部の空気と熱交換しているが、車室内の下部の空気は車室内の上部に比べて温度が低い。このような温度が低い車室内の下部の空気と冷媒を熱交換させて、電子部品の熱を放熱している。このように冷媒を吸熱部と放熱部との間で循環することによって電子部品を冷却することができる。したがって天井の車室内側に設けられる電子部品の温度上昇を抑制することができる。
なお、前述の各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
第1実施形態のアンテナ装置10の取付構造を示す断面図。 アンテナ装置10を示す側面図。 温度変化の一例を示す図。
(第1実施形態)
本開示の第1実施形態に関して、図1〜図3を用いて説明する。本実施形態の車載用アンテナ装置10は、外部の装置と通信するための送受信機である。車載用アンテナ装置10は、車載用電子装置であって、たとえば自動運転に必要な電波による通信を行う。
本実施形態の車載用アンテナ装置10は、図2に示すように、車両100のルーフ板金11に取り付けられる。ルーフ板金11は、車両100の天井部分を構成する金属板である。車載用アンテナ装置10は、シャークフィン型のアンテナ装置10として知られている。以下、車載用アンテナ装置10を、単にアンテナ装置10と示す。
アンテナ装置10は、図1に示すように、アンテナ部20および装置本体30を含んで構成される。アンテナ部20は、車両100のルーフ板金11の上面に取り付けられる。装置本体30は、ルーフ板金11の下面側、すなわち車室100a内に設けられる。アンテナ部20と装置本体30とは、ルーフ板金11に形成された貫通孔(図示せず)を介して、コネクタ12によって電気的に接続される。図1では、コネクタ12は簡略化して示している。貫通孔の周囲は、図示しない防水構造によってルーフ板金11にかかる雨水などが車室100a内に浸水することを禁止している。
アンテナ部20は、突起部21およびアンテナ部材22を有する。突起部21は、アンテナ部20の外殻を構成し、内部にアンテナ部材22を収容する。突起部21は、樹脂材料からなり、走行による空気抵抗を減ずる流線形状に形成され、たとえばシャークフィン状に形成されている。突起部21は、ルーフ板金11の表面を介して設けられる。
アンテナ部材22は、絶縁性を有する板部材の表面に銅箔がパターニングされている。パターニングされた銅箔は、アンテナとして機能する。アンテナ部材22は、例えば5.9GHz帯を使用電波の周波数とする車々間通信用のアンテナを形成する。アンテナ部材22は、装置本体30に電気的に接続される。
装置本体30は、電子部品31、回路基板32、筐体33、冷却部34および断熱部材35を含んで構成される。装置本体30の取付構造として、ルーフ板金11と車室100a内の天井を構成するライナー14との間の空間に装置本体30が設けられる。ライナー14は、内張ともいう。
筐体33は、直方体状であって、内部に電子部品31および回路基板32を収容する。筐体33は、樹脂ケース36とアルミカバー37によって構成される。樹脂ケース36は、樹脂材料からなり、中空の直方体状であって、6面のうち1面が開放されている。したがって樹脂ケース36は、いわゆるバスタブ形状である。
アルミカバー37は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなり、樹脂ケース36の開放部分を覆うように設けられる。アルミカバー37は、筐体33の一部を構成する金属部分である。アルミカバー37は、伝熱性に優れ、筐体33の電子部品31の熱を外部に放熱する主要部分となる。アルミカバー37は、絞り加工によって成型されており、ビスやフックなどを用いた嵌合などで樹脂ケース36に対し固定されている。
筐体33は、アルミカバー37が下側、すなわち車室100a側に位置するように配置される。筐体33は、断熱部材35を介してルーフ板金11の下面に設けられる。筐体33は、たとえばルーフ板金11に対して固定される。
断熱部材35は、筐体33の外部に設けられ、筐体33とルーフ板金11とを断熱する。断熱部材35は、断熱性に優れる材料、たとえばグラスウールからなる。断熱部材35は、ルーフ板金11と筐体33との間を埋めるように設けられる。断熱部材35は、ルーフ板金11と筐体33との間で形成される空間を埋めることでルーフ板金11が受けた日射熱量が筐体33、具体的には樹脂ケース36に影響しないよう空気遮蔽を目的に配置している。
回路基板32は、いわゆるプリント基板であり、絶縁性を有する基材の表面および裏面に所定の配線パターンが形成されている。回路基板32は、筐体33内に図示しないビスなどの固定部材で固定されている。回路基板32の表面および裏面には、電子部品31の伝熱経路としての伝熱パターンが形成されている。伝熱パターンは、伝熱性に優れる材料、たとえば銅箔が用いられる。したがって伝熱パターンと配線パターンとは、同じ材料で構成される。また回路基板32には、図示しない複数のバイヤホールが形成されている。バイヤホールは、円筒部分が銅箔で形成され、伝熱性に優れる材料、たとえばはんだが充填されればさらに伝熱効果が期待できる。これによってバイヤホールは、表面の伝熱パターンと裏面の伝熱パターンとを熱的に結合している。またバイヤホールは、表面の配線パターンと裏面の配線パターンとを、所定の配線経路で電気的に結合している。
電子部品31は、種々の電子回路素子を含み、回路基板32の表面および裏面に複数実装されている。電子部品31は、通電すると発熱する発熱素子も含む。発熱素子は、たとえば複数のICにより構成されるモジュール構造の一部に1個から数個配置されている。複数の電子部品31は、回路基板32にはんだ固定され、配線パターンによって所定の関係で電気的に接続されている。
所定の電子部品31は、アンテナ部材22と電気的に接続され、アンテナ部材22を介して外部と無線通信を行う無線通信回路の少なくとも一部をなすものである。本実施形態では、電子部品31として、送信信号を増幅するパワーアンプを含んでいる。それ以外にも、電子部品31として、たとえば受信信号を増幅するローノイズアンプ、給電ラインを送信側及び受信側のいずれかに切り替えるスイッチ、送信側のバンドパスフィルタ、および受信側のバンドパスフィルタを含む構成としても良い。電子部品31は、車両100に搭載される車両用制御装置と有線(図示せず)によって電気的に接続されている。
回路基板32とアルミカバー37とは熱的に結合されている。回路基板32とアルミカバー37との接続部分には、たとえば伝熱部材40として伝熱シートまたは伝熱グリスが設けられている。また回路基板32の伝熱パターンとの接続部分が、アルミカバー37との接続部分となる。このように伝熱部材40で空気層が介在しないように配置されて、回路基板32とアルミカバー37との伝熱通路が形成されている。電子部品31の発熱した熱は、回路基板32の基材、バイヤホールの円筒銅箔部および円筒部を介して、アルミカバー37に伝わる。
次に、冷却部34に関して説明する。冷却部34は、冷媒を用いて電子部品31を冷却する機能を有する。具体的には、冷却部34は、筐体33のアルミカバー37を冷却することで、電子部品31を冷却する。冷却部34は、パイプ51、吸熱部52、放熱部53、ポンプ54および発電部55を含んで構成される。
パイプ51は、管状の部材であって、内部に冷媒が流れる空間を形成している。パイプ51は、ポンプ54、吸熱部52、放熱部53をこの順に接続し、冷媒が循環するように配置される。したがって冷媒がポンプ54、吸熱部52および放熱部53を順次通過して、再びポンプ54に戻るようにパイプ51が接続されている。パイプ51は、たとえば断熱性にすぐれる材料からなり、たとえばゴムホースによって実現される。
冷媒は、冬は凍結せず、夏には120℃でも沸騰しない不凍液が用いられる。冷媒は、パイプ51、吸熱部52、放熱部53およびポンプ54に充填されている。
ポンプ54は、パイプ51が接続され、放熱部53と吸熱部52との間で冷媒を循環させる。ポンプ54は、図1に示すように、放熱部53から冷媒を吸引し、吸熱部52側へと冷媒を圧送する。ポンプ54は、モータを内蔵し、モータの回転力によって吸引した冷媒を吐出する。ポンプ54は、電動であって発電部55から供給される電力によって駆動する。
発電部55は、太陽光で発電し、ポンプ54を駆動するための電力を供給する。発電部55は、図1に示すように、車両100の天井の表面であるルーフ板金11の上面に設けられる。ポンプ54は、発電部55の発電量によって駆動可能なときは随時駆動する。
発電部55は、ポンプ54の駆動タイミングを制御する制御回路を備える構成であってもよい。たとえば制御回路は、所定の温度以上のときにポンプ54を駆動するように制御したり、ポンプ54を間欠作動するように制御する。本実施形態では、ポンプ54は太陽光で発電する電力によって駆動するが、車載バッテリから電力を供給してもよい。
吸熱部52は、パイプ51が接続され、流入する冷媒と電子部品31とを熱交換させて、電子部品31から吸熱する。本実施形態では、吸熱部52は、アルミカバー37と熱交換することで、電子部品31から吸熱する。
吸熱部52は、内部を冷媒が複数に分岐して通過する冷媒通路を有する吸熱本体部56、パイプ51に接続される入口部57および出口部58を有する。吸熱部52は、伝熱性に優れる材料、たとえば銅からなる。入口部57および出口部58は、銅製の管部材であり、それぞれパイプ51を圧入または接着されて固定されている。入口部57は、ポンプ54側のパイプ51に接続されている。出口部58は、放熱部53側のパイプ51に接続されている。
吸熱本体部56は、直方体状であり、一面にアルミカバー37に接触して設けられ、アルミカバー37と熱的に接続されている。入口部57から吸熱本体部56に流入した冷媒は、内部の冷媒通路を流下し出口部58に至り、出口部58からパイプ51に流下する。冷媒が冷媒通路を流下するときに、アルミカバー37と冷媒とが熱交換し、アルミカバー37から吸熱する。
放熱部53は、パイプ51が接続され、流入する冷媒と車室100a内の空気とを熱交換させて、車室100a内に放熱する。放熱部53は、内部を冷媒が通過する冷媒通路を有する放熱本体部59、パイプ51に接続される入口部57aおよび出口部58aを有する。放熱部53は、伝熱性に優れる材料、たとえば銅からなる。入口部57aおよび出口部58aは、銅製の管部材であり、それぞれパイプ51を圧入または接着されて固定されている。入口部57aは、吸熱部52側のパイプ51に接続されている。出口部58aは、ポンプ54側のパイプ51に接続されている。
放熱本体部59は、複数の放熱フィン59aを有し、放熱本体部59の放熱面積を増加させている。図1では、放熱フィン59aの厚みを省略して示している。放熱本体部59は、図2に示すように、車室100a内の下部、たとえばダッシュボード101の下であって、乗員の足元付近に設けられる。車室100a内の下部は、車室100a内でも温度が低い空間であり、さらにダッシュボード101の下は日陰となるので、さらに温度が低い空間である。
入口部57aから放熱本体部59に流入した冷媒は、内部の冷媒通路を流下し出口部58aに至り、出口部58aからパイプ51に流下する。冷媒が冷媒通路を流下するときに、車室100a内の空気と冷媒とが熱交換し、放熱フィン59aから放熱する。
次に、図3を用いて、冷却部34による冷却効果に関して説明する。図3では、横軸に時間を示し、縦軸に摂氏温度と日射量を示す。図3では、車両100を日当たりがよい屋外に配置した場合の各部の温度の変化を示している。
図3に示すように、深夜0時から時刻が進み、朝5時の日の出ともに日射量が増加し、12時に日射量がピークである3.5MJ/mh(=970W)となり、日没に向けて日射量が減少する。日射量がピーク時の外気温は46℃であるが最高気温は地球のヒートマスにより2時間遅れで48℃程度となる。日射量と同様に温度変化するのがルーフ板金11の表面温度である。ルーフ板金11が金属からなるので、日射量による影響を受けやすい。ルーフ板金11とライナー14との間の空間は、ルーフ板金11から温度が伝わるので、ルーフ板金11よりは温度が低いが高温の空間となる。ルーフ板金11の最高温度が約112度であり、ルーフ板金11とライナー14との間の空間の最高温度は約105度である。ライナー14の車室100a側の表面温度は、さらに温度が低下するが約89度と高温である。通常の回路素子の耐熱温度85℃に対して、ルーフ板金11とライナー14との間の空間は、約20℃と大幅にオーバーしている環境となり異常作動や最悪時は破損する。
車室100a内は上方で浮力により高温空気が滞留するものの、直射日光が遮られるダッシュボード101下では64℃と比較的低温となっている。したがってこの低温の足元空気を用いて、高温の空間であるルーフ板金11とライナー14との間の空間に配置される電子部品31を冷却部34が冷却する。これによって電子部品31の温度を足元温度付近まで低下させることができる。
このように冷却部34を設けることで、図1の矢印で示すようにルーフ板金11に向けて太陽光が照射されて、たとえば日射量3.5kWで気温45℃の環境にても電子部品31の許容雰囲気温度である85℃以下を確保することができる。電子部品31は非作動時も許容雰囲気温度以下を確保する必要があるので、放熱するために駆動力を車載バッテリから得るファンなどは使用しないことが好ましい。本実施形態では、太陽光で発電する発電部55を用いるので、車載バッテリの電力を消費せずとも放熱を促進することができる。また本件発明者の実験では、日射量1kWで気温45℃の環境の気象条件において、電子部品31の温度が85℃以下であることを確認することができた。
以上説明したように本実施形態のアンテナ装置10は冷却部34を有し、冷却部34は冷媒を放熱部53と吸熱部52との間で循環させ、冷媒と熱交換することで電子部品31を冷却している。放熱部53は、車室100a内の下部の空気と熱交換しているが、車室100a内の下部の空気は車室100a内の上部に比べて温度が低い。このような温度が低い車室100a内の下部の空気と冷媒を熱交換させて、電子部品31の熱を放熱している。このように冷媒を吸熱部52と放熱部53との間で循環することによって電子部品31を冷却することができる。したがってルーフ板金11の車室100a内側に設けられる電子部品31の温度上昇を抑制することができる。
また本実施形態では、筐体33の一部がアルミカバー37からなり、伝熱部材40は電子部品31とアルミカバー37とを熱的に結合している。熱的に結合とは、電子部品31とアルミカバー37とを断熱材や空気などの低熱伝導素材を介さずに、電子部品31とアルミカバー37との間で伝熱しやい部材で機械的に結合していることである。吸熱部52は、流入する冷媒とアルミカバー37と熱交換させて、電子部品31から吸熱する。これによって筐体33内に冷媒を通過させる構造を設けることなく、筐体33と吸熱部52とが熱交換することで電子部品31を冷却することができる。したがって簡単な構成で吸熱部52を実現することができる。
さらに本実施形態では、太陽光で発電し、ポンプ54を駆動するための電力を供給する発電部55であって、ルーフ板金11の表面に設けられる発電部55を含む。これによって発電部55が発電した電力でポンプ54を駆動することができるので、車載バッテリの電力を用いることなく電子部品31を冷却することができる。また発電部55は日射量が多いとには発電量が多くなるが、日射量が多いときは必要とする冷却能力も高くなるので、発電した電力を用いて効率よくポンプ54を駆動することができる。
また本実施形態では、ルーフ板金11と電子部品31との間に設けられる断熱部材35をさらに含む。断熱部材35によってルーフ板金11から電子部品31に伝わる熱を少なくすることができる。これによって電子部品31が高温になることをある程度抑制することができ、冷却部34によって所定の温度まで冷却することができる。
さらに本実施形態では、アンテナ部材22は突起部21に収容される。これによってアンテナを車両100のルーフ板金11の上に配置できるので送受信性能を高くすることができる。また電子部品31は、アンテナ部材22を介して外部と無線通信を行う無線通信回路である。これによってアンテナ部材22と無線通信回路部を近づけることができるので、アンテナ部材22と無線通信回路部との間で信号が減衰してしまうことを抑制できる。
また車両用制御装置はインパネ内に配置されることが多いが、アンテナ装置10はインパネ内の設置スペースを使用していないので、インパネ内の設置スペースを他の装置に用いることができ、ルーフ板金11とライナー14との間の天井スペースを有効に活用することができる。
通常、ルーフ板金11の近くは、太陽光によって高温環境になりやすいが、本実施形態では冷却部34を用いて太陽光による温度上昇を抑制しているので、電子部品31の設置スペースとして有効に活用することができる。また天井スペースから放熱するための穴をルーフ板金11に形成することなく、本実施形態のアンテナ装置10を実現することができる。これによって意匠的および防水的にも考慮する必要なく本実施形態のアンテナ装置10を実現することができる。
(その他の実施形態)
以上、本開示の好ましい実施形態について説明したが、本開示は前述した実施形態に何ら制限されることなく、本開示の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
前述の実施形態の構造は、あくまで例示であって、本開示の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本開示の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
前述の第1実施形態では、筐体33の一部が金属からなるが、筐体33の全体を金属、たとえばアルミニウムから構成してもよい。
前述の第1実施形態では、電子部品31は回路基板32の両面に配置されているが、このような構成に限るものではなく、回路基板32の上面、すなわちルーフ板金11側の表面にのみ配置してもよい。これによって回路基板32の下面に電子部品31を設ける構成に比べて、回路基板32での伝熱ロスを回避することができる。また回路基板32に両面を電気的に接続するための複数のバイヤホールが不要となるので、製造コストを低減することができる。
前述の第1実施形態では、電子装置はアンテナ装置10によって実現されているが、アンテナ装置10に限るものではなく、他の機能を有する電子装置であってもよい。たとえば、車両100の天井に配置される空気清浄機、そのスモークセンサ、ドライブレコーダ、および自動運転に必要な車載カメラなどであってもよい。
前述の第1実施形態では、吸熱部52は直方体状であり、その一面が直接、アルミカバー37に接触する構成であるが、このような構成に限るものではない。たとえば吸熱部52は、冷媒が流れるパイプ51を偏平形状にして、アルミカバー37に板金などでろう付けまたは伝熱ゲルによって直接接触させてもよい。これによって吸熱部52を小型化、軽量化することができる。
また前述の第1実施形態では、放熱部53は放熱フィン59aを有する構成であるが、このような構成に限るものではない。たとえば放熱フィン59aに換えて、パイプ51の軸方向と半径方向に伸びる板部材を周方向に間隔を開けて複数設けた構成であってもよい。このような複数の板部材を、ダイキャストで成型することで強度を確保することができる。
また前述の第1実施形態では、冷媒を循環させているが、冷媒を用いることなくパイプ51に換えて、伝熱特性のよいカーボンナノチューブを使用してもよい。
10…アンテナ装置 11…ルーフ板金(天井) 12…コネクタ 14…ライナー
20…アンテナ部 21…突起部 22…アンテナ部材 30…装置本体
31…電子部品 32…回路基板 33…筐体 34…冷却部 35…断熱部材
36…樹脂ケース 37…アルミカバー(金属部分) 40…伝熱部材
51…パイプ 52…吸熱部 53…放熱部 54…ポンプ 55…発電部
56…吸熱本体部 57,57a…入口部 58,58a…出口部
59…放熱本体部 59a…放熱フィン 100…車両 100a…車室
101…ダッシュボード

Claims (5)

  1. 車両(100)の天井(11)の車室(100a)内側に設けられる電子部品(31)と、
    前記電子部品を冷却する冷却部(34)と、を含み、
    前記冷却部は、
    冷媒が流れるパイプ(51)と、
    前記パイプが接続され、流入する冷媒と前記電子部品とを熱交換させて、前記電子部品から吸熱する吸熱部(52)と、
    前記パイプが接続され、前記吸熱部を通過した冷媒と前記車室内の下部の空気とを熱交換させて、前記車室内の下部に放熱する放熱部(53)と、
    前記パイプが接続され、前記放熱部と前記吸熱部との間で冷媒を循環させるポンプ(54)と、を含む車載用電子装置。
  2. 前記電子部品を収容し、少なくとも一部が金属からなる筐体(33)と、
    前記電子部品と前記筐体の金属部分(37)とを熱的に結合する伝熱部材(40)と、をさらに含み、
    前記吸熱部は、流入する冷媒と前記筐体の金属部分と熱交換させて、前記電子部品から吸熱する請求項1に記載の車載用電子装置。
  3. 太陽光で発電し、前記ポンプを駆動するための電力を供給する発電部であって、前記車両の天井の前記電子部品とは反対側の面に設けられる発電部(55)をさらに含む請求項1または2に記載の車載用電子装置。
  4. 前記車両の前記天井と前記電子部品との間に設けられる断熱部材(35)をさらに含む請求項1〜3のいずれか1つに記載の車載用電子装置。
  5. 前記天井の前記電子部品とは反対側の面に配置され、前記天井から突き出し、アンテナ部材(22)を収容する突起部(21)をさらに備え、
    前記電子部品は、前記アンテナ部材を介して外部と無線通信を行う無線通信回路である請求項1〜4のいずれか1つに記載の車載用電子装置。
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