JP2020508825A - 手術道具のためのジョー組立体及び生検試料収集部材 - Google Patents

手術道具のためのジョー組立体及び生検試料収集部材 Download PDF

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Abstract

生検鉗子装置及び他の道具のための生検ジョー組立体が開示されている。幾つかの実施形態では、ジョー組立体は、それぞれの開位置と閉位置の間で枢動式に可動である第1ジョーと第2ジョーを備えている。1つ又はそれ以上の案内が、ジョーのクランプ力を増強するために一方又は両方のジョーを各個の閉位置に向けて付勢するように構成されている。生検鉗子装置の幾つかの実施形態では、第1ジョー及び第2ジョーは、一方のジョーへの1つ又はそれ以上の生検試料の接着を促すように構成されている。生検鉗子装置から1つ又はそれ以上の生検試料を収集するための接着性部分を備える収集部材も開示されている。【選択図】図1G

Description

[0001](関連出願の相互参照及び優先権の主張)
本願は、2017年2月22日出願の米国仮特許出願第62/462,021号及び2017年8月28日出願の米国仮特許出願第62/550,860号に対する優先権を主張し、それら仮特許出願の内容全体をこれにより参考文献として援用する。
[0002]開示は、概括的には医療器具に関し、より詳しくは手術道具のためのジョー組立体及び生検試料収集部材に関する。
[0003]患者体内から生検試料を採取するための装置は、内視鏡と共に使用されるのが一般的である。その様な装置の一例が内視鏡の作業チャネルの中へ挿入できる生検鉗子である。その様な鉗子の使用は、医師が、内視鏡の先端を患者の体内の所望場所に位置付け、内視鏡の作業チャネルの中の生検鉗子を内視鏡の先端から外へ突き出るまで前進させ、生検鉗子のジョーを開き、ジョーを前進させて組織に押し当てたら、次いでジョーを閉じて組織から生検試料を引き離す又は切り離す、という段階を含むのが典型的である。生検鉗子は、次いで、内視鏡の作業チャネルから引き出されることによって閉じたまま内視鏡から回収され、生検試料は現場固定のためにジョーから取り出される。生検試料は、その後、更なる処理及び組織病理学的評価のために送られる。
[0004]処置中に1つより多い生検試料を得ることが所望される場合も多い。例えば、過敏性腸疾患(IBD)の患者の場合には、最新技術は最低でも32個の大腸の生検材料が取られることを要求する。これらの事例では、各生検試料を個別に採取するために生検鉗子が内視鏡の作業チャネル経由で患者の中へ挿入されては引き出されることが繰り返されることから、処置は時間を食うものとなってしまう。また、鉗子の抜去及び再挿入の間中、内視鏡の先端を一定した位置に維持することは、多くの場合、単調でしかも難しい仕事である。したがって、どの区域が生検済みでどの区域がまだかについて経過を追う臨床家の能力が衰えかねない。患者から多数の生検試料を採取することは、生検試料の場所及び/又は採取シーケンスが追跡されることを要する。ゆえに、生検試料の採取、処理、及び/又は検査に携わる医師及び/又は他の職員は生検試料の混同を避けるように注意深くなくてはならない。
[0005]改善が望ましい。
米国仮特許出願第62/462,021号 米国仮特許出願第62/550,860号 米国特許第6,309,404号
[0006]1つの態様では、開示は、生検鉗子装置のためのジョー組立体を記載している。組立体は、
共通のピボット軸周りに枢動可能な第1ジョー及び第2ジョーであって、当該第1ジョーと当該第2ジョーは、それぞれの開位置と閉位置の間で枢動式に可動であり、当該第1ジョーと当該第2ジョーの各個の開位置と閉位置の間での作動によって1つ又はそれ以上の生検試料を協働的に採取し及び保持するように構成されている、第1ジョー及び第2ジョーと、
第1ジョー及び第2ジョーを各個の開位置と閉位置の間で作動させるための1つ又はそれ以上の作動部材と、
1つ又はそれ以上の作動部材を使用して第1ジョーと第2ジョーの1つ又はそれ以上が各個の閉位置に向けて作動されるときに、当該1つ又はそれ以上のジョーを各個の閉位置に向けて付勢するように構成されている1つ又はそれ以上の案内と、
を備えている。
[0007]1つ又はそれ以上の作動部材は、第1ジョー及び第2ジョーの1つ又はそれ以上の案内に対する並進運動を生じさせるように構成されていてもよい。
[0008]1つ又はそれ以上の作動部材は、第1ジョー及び第2ジョーが各個の閉位置に向けて作動されるときに、第1ジョー及び第2ジョーの1つ又はそれ以上の案内に向かう運動を生じさせるように構成されていてもよい。
[0009]1つ又はそれ以上の作動部材は、第1ジョーと第2ジョーの両方を作動させるように構成されている共通の作動ワイヤを備えていてもよい。
[0010]1つ又はそれ以上の作動部材は、第1ジョーと第2ジョーを作動させるためのそれぞれの作動ワイヤを備えていてもよい。
[0011]作動ワイヤは、第1ジョー及び第2ジョーの開閉を生じさせるために一斉に作動されるように構成されていてもよい。
[0012]作動ワイヤは、第1ジョーと第2ジョーの各個へ共通のピボット軸からのそれぞれのオフセット距離にて接続されていてもよい。
[0013]1つ又はそれ以上の案内は、第1ジョー及び第2ジョーの閉じる間に、第1ジョー及び第2ジョーの一部分が漸進的に受け入れられる開口を備えていてもよい。
[0014]開口は、第1ジョー及び第2ジョーの閉じる間に、第1ジョー及び第2ジョーのそれぞれの半径方向外側面と係合するように構成されている付勢面によって画定されていてもよい。
[0015]1つ又はそれ以上の案内はスリーブを備えていてもよい。
[0016]第1ジョー及び第2ジョーは、複数の生検試料を採取の順に保持するように構成されている試料保持体積を協働的に画定することができる。
[0017]第1ジョー及び第2ジョーは、1つ又はそれ以上の生検試料を保持するように構成されている試料保持体積を協働的に画定するそれぞれの内側面を備えていてもよい。第2ジョーの内側面は、1つ又はそれ以上の生検試料の第2ジョーの内側面への接着を促進するために、1つ又はそれ以上の生検試料と接面するための、第1ジョーの内側面より広い接触面積を提供していてもよい。
[0018]1つ又はそれ以上の案内は、第1ジョー及び第2ジョーの閉じる間に、第1ジョー及び第2ジョーの一部分が漸進的に受け入れられるスリーブを備えていてもよい。

[0019]第1ジョー及び第2ジョーは、第1ジョーと第2ジョーが閉じられたときに試料保持体積の少なくとも大部分がスリーブの外に留まるように構成されていてもよい。
[0020]第1ジョー及び第2ジョーは共通のピボット部材へ枢動式に連結されていてもよい。
[0021]第1ジョー及び第2ジョーは実質的に剛性であってもよい。
[0022]幾つかの実施形態では、1つ又はそれ以上の案内はスリーブを備えていてもよく;第1ジョー及び第2ジョーは共通のピボット部材へ枢動式に連結されていてもよく;共通のピボット部材の互いに反対側の端はスリーブと係合されるようになっていてもよく;及び、共通のピボット部材は、第1ジョー及び第2ジョーの閉じる間はスリーブに対して並進運動可能であってもよい。
[0023]スリーブは、共通のピボット部材のそれぞれ反対側の端に係合する直径方向に対向するスロットを備えていてもよい。
[0024]幾つかの実施形態では、第1ジョー及び第2ジョーは中心長手方向軸を有する細長い形状を有する試料保持体積を画定するようになっていてもよく;及び、1つ又はそれ以上の案内は、第1ジョーと第2ジョーが閉じられたときに第1ジョー及び第2ジョーによって画定される最大半径方向外側寸法と同じか又はそれより小さい最大半径方向外側寸法を画定していてもよい。
[0025]幾つかの実施形態では、1つ又はそれ以上の案内は、中心軸を有するスリーブを備えていてもよく;第1ジョー及び第2ジョーは、それぞれ、半径方向外側面と、半径方向外側面の、スリーブの中心軸に関して異なる半径方向外側寸法を有する2つの領域の間を延びている移行面部分と、を備えていてもよく;及び、スリーブは、第1ジョーと第2ジョーの閉じる間に第1ジョー及び第2ジョーの移行面部分と係合するように構成されている1つ又はそれ以上の付勢面を備えていてもよい。
[0026]幾つかの実施形態では、1つ又はそれ以上の案内は、中心軸を有するスリーブを備えていてもよく;第1ジョー及び第2ジョーは、それぞれ、半径方向外側面と、半径方向外側面からスリーブの中心軸に関して半径方向内方に延びている移行面部分と、を備えていてもよく;及び、スリーブは、第1ジョーと第2ジョーの閉じる間に第1ジョー及び第2ジョーの移行面部分と係合するように構成されている1つ又はそれ以上の付勢面を備えていてもよい。
[0027]移行面部分はスリーブの中心軸に実質的に横断方向であってもよい。
[0028]移行面部分はスリーブの中心軸に実質的に斜めであってもよい。
[0029]共通のピボット軸は1つ又はそれ以上の案内に対して可変位置を有していてもよい。
[0030]第1ジョーは、第1ジョー及び第2ジョーの枢動運動中に第2ジョーの第2揺動面と接面するための第1揺動面を有していてもよい。
[0031]共通のピボット軸は、第1揺動面と第2揺動面の間の界面に配置されていてもよい。
[0032]第1ジョーと第2ジョーはそれぞれの平行する案内ピンへ滑り係合されるようになっていてもよい。案内ピンは1つ又はそれ以上の案内へ固定されていてもよい。
[0033]第1ジョー及び第2ジョーは共通の案内ピンへ滑り係合されるようになっていてもよい。
[0034]共通の案内ピンは矩形の横断面輪郭を有していてもよい。
[0035]共通の案内ピンの長手方向軸は共通のピボット軸に横断方向であってもよい。
[0036]幾つかの実施形態では、1つ又はそれ以上の案内は、中心軸を有するスリーブを備えていてもよく;第1ジョー及び第2ジョーは、共通の案内ピンへ滑り係合されるようになっていてもよく;共通の案内ピンは矩形の横断面輪郭を有していてもよく;及び、横断面輪郭のスリーブの中心軸に沿った寸法は、横断面輪郭のスリーブの中心軸に横断方向の寸法より大きくてもよい。
[0037]共通の案内ピンは1つ又はそれ以上の案内へ固定されていてもよい。
[0038]幾つかの実施形態では、1つ又はそれ以上の案内は、中心軸を有するスリーブを備えていてもよく;及び、組立体は、第1ジョー及び第2ジョーの運動を案内するための案内インサートを備えていてもよい。案内インサートはスリーブの内部に配置されていてもよい。案内インサートは、1つ又はそれ以上の対応するスリーブ機構に係合するための及び案内インサートをスリーブの内部に保持するための1つ又はそれ以上の弾性機構を備えていてもよい。1つ又はそれ以上の弾性機構は、中心軸に関して半径方向内方の方向に弾性的に可動であってもよい。
[0039]1つ又はそれ以上のスリーブ機構は、案内インサートの対応する1つ又はそれ以上の弾性機構を受け入れるための、スリーブに形成されたそれぞれの受け器を備えていてもよい。案内インサートの1つ又はそれ以上の弾性機構は、半径方向外方に、対応する1つ又はそれ以上の受け器の中へ延びるようになっていてもよい。
[0040]案内インサートは、1つ又はそれ以上の弾性機構の弾性的半径方向内方運動を促し、それにより組み立て時の案内インサートのスリーブ内への挿入を容易にするために、1つ又はそれ以上のカットアウトを備えていてもよい。
[0041]案内インサートは、第1ジョーと第2ジョーの1つ又はそれ以上の開き運動を制限するための1つ又はそれ以上のストッパを備えていてもよい。
[0042]案内インサートは、第1ジョー及び第2ジョーによって協働的に画定される試料保持体積の近位端を画定する面を備えていてもよい。
[0043]実施形態は上記特徴の組合せを含むことができる。
[0044]別の態様では、開示は内視鏡手術道具のためのジョー組立体を記載している。組立体は、
共通のピボット軸周りに枢動可能な第1ジョー及び第2ジョーであって、それぞれの開位置と閉位置の間で枢動式に可動である第1ジョー及び第2ジョーと、
第1ジョー及び第2ジョーを各個の開位置と閉位置の間で作動させるための1つ又はそれ以上の作動部材と、
1つ又はそれ以上の作動部材を使用して、第1ジョーと第2ジョーの1つ又はそれ以上が各個の閉位置に向けて作動されるときに、当該1つ又はそれ以上のジョーを各個の閉位置に向けて付勢するように構成されている1つ又はそれ以上の案内と、
を備えている。
[0045]1つ又はそれ以上の作動部材は、第1ジョー及び第2ジョーの1つ又はそれ以上の案内に対する並進運動を生じさせるように構成されていてもよい。
[0046]1つ又はそれ以上の作動部材は、第1ジョー及び第2ジョーが各個の閉位置に向けて作動されるときに、第1ジョー及び第2ジョーの1つ又はそれ以上の案内に向かう運動を生じさせるように構成されていてもよい。
[0047]1つ又はそれ以上の作動部材は、第1ジョーと第2ジョーの両方を作動させるように構成されている共通の作動ワイヤを備えていてもよい。
[0048]1つ又はそれ以上の作動部材は、第1ジョーと第2ジョーを作動させるためのそれぞれの作動ワイヤを備えていてもよい。
[0049]作動ワイヤは、第1ジョー及び第2ジョーの開閉を生じさせるために一斉に作動されるように構成されていてもよい。
[0050]作動ワイヤは、第1ジョーと第2ジョーの各個へ共通のピボット軸からのそれぞれのオフセット距離にて接続されていてもよい。
[0051]1つ又はそれ以上の案内は、第1ジョー及び第2ジョーの閉じる間に、第1ジョー及び第2ジョーの一部分が漸進的に受け入れられる開口を備えている。
[0052]開口は、第1ジョー及び第2ジョーの閉じる間に、第1ジョー及び第2ジョーのそれぞれの半径方向外側面と係合するように構成されている付勢面によって画定されていてもよい。
[0053]1つ又はそれ以上の案内はスリーブを備えていてもよい。
[0054]第1ジョー及び第2ジョーは共通のピボット部材へ枢動可能に連結されていてもよい。
[0055]第1ジョー及び第2ジョーは実質的に剛性であってもよい。
[0056]幾つかの実施形態では、1つ又はそれ以上の案内はスリーブを備えていてもよく;第1ジョー及び第2ジョーは共通のピボット部材へ枢動式に連結されていてもよく;共通のピボット部材の互いに反対側の端はスリーブと係合されるようになっていてもよく;及び、共通のピボット部材は、第1ジョー及び第2ジョーの閉じる間はスリーブに対して並進運動可能であってもよい。
[0057]スリーブは、共通のピボット部材のそれぞれ反対側の端に係合する直径方向に対向するスロットを備えていてもよい。
[0058]幾つかの実施形態では、1つ又はそれ以上の案内は、中心軸を有するスリーブを備えていてもよく;第1ジョー及び第2ジョーは、それぞれ、半径方向外側面と、半径方向外側面の、スリーブの中心軸に関して異なる半径方向外側寸法を有する2つの領域の間を延びている移行面部分と、を備えていてもよく;及び、スリーブは、第1ジョーと第2ジョーの閉じる間に第1ジョー及び第2ジョーの移行面部分と係合するように構成されている1つ又はそれ以上の付勢面を備えていてもよい。
[0059]幾つかの実施形態では、1つ又はそれ以上の案内は、中心軸を有するスリーブを備えていてもよく;第1ジョー及び第2ジョーは、それぞれ、半径方向外側面と、半径方向外側面からスリーブの中心軸に関して半径方向内方に延びている移行面部分と、を備えていてもよく;及び、スリーブは、第1ジョーと第2ジョーの閉じる間に第1ジョー及び第2ジョーの移行面部分と係合するように構成されている1つ又はそれ以上の付勢面を備えていてもよい。
[0060]移行面部分はスリーブの中心軸に実質的に横断方向であってもよい。
[0061]移行面部分はスリーブの中心軸に実質的に斜めであってもよい。
[0062]共通のピボット軸は1つ又はそれ以上の案内に対して可変位置を有していてもよい。
[0063]第1ジョーは、第1ジョー及び第2ジョーの枢動運動中に第2ジョーの第2揺動面と接面するための第1揺動面を有していてもよい。
[0064]共通のピボット軸は、第1揺動面と第2揺動面の間の界面に配置されていてもよい。
[0065]第1ジョーと第2ジョーはそれぞれの平行する案内ピンへ滑り係合されるようになっていてもよい。
[0066]案内ピンは1つ又はそれ以上の案内へ固定されていてもよい。
[0067]第1ジョー及び第2ジョーは共通の案内ピンへ滑り係合されるようになっていてもよい。
[0068]共通の案内ピンは矩形の横断面輪郭を有していてもよい。
[0069]共通の案内ピンの長手方向軸は共通のピボット軸に横断方向であってもよい。
[0070]幾つかの実施形態では、1つ又はそれ以上の案内は、中心軸を有するスリーブを備えていてもよく;第1ジョー及び第2ジョーは、共通の案内ピンへ滑り係合されるようになっていてもよく;共通の案内ピンは矩形の横断面輪郭を有していて、横断面輪郭のスリーブの中心軸に沿った寸法は、横断面輪郭のスリーブの中心軸に横断方向の寸法より大きい、というのであってもよい。
[0071]共通の案内ピンは1つ又はそれ以上の案内へ固定されていてもよい。
[0072]幾つかの実施形態では、1つ又はそれ以上の案内は、中心軸を有するスリーブを備えていてもよく;及び、組立体は、第1ジョー及び第2ジョーの運動を案内するための案内インサートを備えていてもよい。案内インサートはスリーブの内部に配置されていてもよい。案内インサートは、1つ又はそれ以上の対応するスリーブ機構に係合するための及び案内インサートをスリーブの内部に保持するための1つ又はそれ以上の弾性機構を備えていてもよい。1つ又はそれ以上の弾性機構は、スリーブの中心軸に関して半径方向内方の方向に弾性的に可動であってもよい。
[0073]1つ又はそれ以上のスリーブ機構は、案内インサートの対応する1つ又はそれ以上の弾性機構を受け入れるための、スリーブに形成されたそれぞれの受け器を備えていてもよい。案内インサートの1つ又はそれ以上の弾性機構は、半径方向外方に、対応する1つ又はそれ以上の受け器の中へ延びるようになっていてもよい。
[0074]案内インサートは、1つ又はそれ以上の弾性機構の弾性的半径方向内方運動を促し、それにより組み立て時の案内インサートのスリーブ内への挿入を容易にするために、1つ又はそれ以上のカットアウトを備えていてもよい。
[0075]案内インサートは、第1ジョーと第2ジョーの1つ又はそれ以上の開き運動を制限するための1つ又はそれ以上のストッパを備えていてもよい。
[0076]第1ジョー及び第2ジョーは、それぞれ、シザーブレードを備えていてもよい。
[0077]実施形態は上記特徴の組合せを含むことができる。
[0078]別の態様では、開示は、生検鉗子装置のためのジョー組立体を記載している。組立体は、第1及び第2の実質的に剛性なジョーであって、それぞれの開位置と閉位置の間で枢動式に可動であり、当該第1ジョーと当該第2ジョーの各個の開位置と閉位置の間での作動によって1つ又はそれ以上の生検試料を協働的に採取し及び保持するように構成されている第1ジョー及び第2ジョーを備えており、第1ジョー及び第2ジョーは、1つ又はそれ以上の生検試料を保持するように構成されている試料保持体積を協働的に画定するそれぞれの内側面を備え、第2ジョーの内側面は、1つ又はそれ以上の生検試料の第2ジョーの内側面への接着を促進するために、1つ又はそれ以上の生検試料と接面するための、第1ジョーの内側面より広い接触面積を提供している。
[0079]試料保持体積は、複数の生検試料を保持するように構成されていてもよい。
[0080]試料保持体積は、採取の順での生検試料の列を収容するように構成されていてもよい。
[0081]試料保持体積は、採取の向きでの生検試料の列を収容するように構成されていてもよい。
[0082]試料保持体積は、5つ又はそれ以上の生検試料を保持するように構成されていてもよい。
[0083]試料保持体積は、中心長手方向軸を有する細長い形状を有していてもよい。
[0084]第1ジョーと第2ジョーの間の接触界面は、中心長手方向軸に交わり中心長手方向軸に平行である平面内に全体が位置していてもよい。
[0085]第2ジョーの面は、第2ジョーがその閉位置にあるときに、中心長手方向軸に交わり中心長手方向軸に平行である平面内に実質的に全体が位置していてもよい。
[0086]第1ジョーの面の一部分は、第1ジョーがその閉位置にあるときに、当該平面からオフセットされていてもよい。
[0087]幾つかの実施形態では、第1ジョーは、第1ジョーの内側面に画定されている窓を備えていてもよく;第2ジョーは、第2ジョーの内側面に画定される窓が無くてもよい。
[0088]第1ジョーの開窓は第2ジョーの開窓とは異なっていてもよい。
[0089]第1ジョー及び第2ジョーは共通のピボット軸周りに枢動可能であってもよい。
[0090]組立体は、第1ジョーと第2ジョーの1つ又はそれ以上が各個の閉位置に向けて作動されるときに、当該1つ又はそれ以上のジョーを各個の閉位置に向けて付勢するように構成されている1つ又はそれ以上の案内を備えていてもよい。
[0091]実施形態は上記特徴の組合せを含むことができる。
[0092]更なる態様では、開示は、1つ又はそれ以上の生検試料を採取するためのキットを記載している。キットは、
1つ又はそれ以上の生検試料を協働的に採取し及び保持するように構成されている第1ジョー及び第2ジョー、を備える生検鉗子装置と、
収集部材であって、生検鉗子装置によって保持されている1つ又はそれ以上の生検試料に接触し及び接着するように、及び当該収集部材と生検鉗子装置の互いからの退避に際して1つ又はそれ以上の生検試料を生検鉗子装置から収集するように、構成されている接着性部分、を備える収集部材と、
を備えている。
[0093]生検鉗子装置は、1つ又はそれ以上の生検試料全てを、第1ジョーと第2ジョーのうち一方のみに保持するように構成されていてもよい。
[0094]接着性部分は、排他的に、収集部材の一方の面に配置されていてもよい。
[0095]接着性部分は化学的結合剤を備えていてもよい。
[0096]化学的結合剤はエポキシを備えていてもよい。
[0097]化学的結合剤はグルーを備えていてもよい。
[0098]接着性部分は機械的結合剤を備えていてもよい。
[0099]機械的結合剤は表面テクスチャを備えていてもよい。
[0100]機械的結合剤は試料接着機構のアレイを備えていてもよい。
[0101]接着性部分は、1つ又はそれ以上の生検試料の収集部材への静電結合を生じさせるように構成されていてもよい。
[0102]接着性部分は、1つ又はそれ以上の生検試料の収集部材への熱的結合を生じさせるように構成されていてもよい。
[0103]接着性部分は、1つ又はそれ以上の生検試料の収集部材への凍結結合を生じさせるように構成されていてもよい。
[0104]接着性部分は、1つ又はそれ以上の生検試料の収集部材への乾燥結合を生じさせるように構成されていてもよい。
[0105]接着性部分は、真空源と連通している1つ又はそれ以上の真空ポートを備えていてもよい。
[0106]収集部材は、第1ジョーと第2ジョーの間に受け入れられるように構成されていてもよい。
[0107]収集部材は、1つ又はそれ以上の生検試料の収集中に生検鉗子装置の位置を拘束するための案内を備えていてもよい。
[0108]案内は、第1ジョー又は第2ジョーを通して受け入れるための開口部を画定していてもよい。開口部は、生検鉗子装置の向きを拘束するために、通して受け入れられる第1ジョー又は第2ジョーの横断面輪郭の少なくとも大部分に一致する形状、を有していてもよい。
[0109]収集部材は管状構成を有していて、案内によって画定されている開口部は、1つ又はそれ以上の生検試料の収集時に第1ジョー又は第2ジョーが受け入れられる管状の収集部材のルーメンへの開口部である、というのであってもよい。
[0110]接着性部分は管状の収集部材の外壁上に配置されていてもよい。
[0111]収集部材は、複数の1つ又はそれ以上の生検試料の採取の順を指示するラベルを備えていてもよい。
[0112]幾つかの実施形態では、生検鉗子装置は、第1ジョー及び第2ジョーの閉じる間に、第1ジョー及び第2ジョーの一部分が漸進的に受け入れられるスリーブであって、第1ジョー及び第2ジョーが各個の閉位置に向けて作動されるときに、当該1つ又はそれ以上のジョーを各個の閉位置に向けて付勢するスリーブを備えており;第1ジョー及び第2ジョーは、複数の1つ又はそれ以上の生検試料を採取の順に保持するように構成されている試料保持体積を協働的に画定するようになっていてもよく;及び、第1ジョー及び第2ジョーが閉じられたときに試料保持体積の少なくとも大部分がスリーブの外に留まるようになっていてもよい。
[0113]実施形態は上記特徴の組合せを含むことができる。
[0114]更なる態様では、開示は、生検鉗子装置によって保持されている1つ又はそれ以上の生検試料を収集するための収集部材を記載している。収集部材は、
生検鉗子装置によって保持されている1つ又はそれ以上の生検試料に接触し及び接着するように、及び収集部材と生検鉗子装置の互いからの退避に際して1つ又はそれ以上の生検試料を生検鉗子装置から収集するように、構成されている接着性部分と、
1つ又はそれ以上の生検試料の収集中に接着性部分に対する生検鉗子装置の配置を拘束するための案内と、
を備えている。
[0115]接着性部分は、排他的に、収集部材の一方の面に配置されていてもよい。
[0116]接着性部分は化学的結合剤を備えていてもよい。
[0117]接着性部分は機械的結合剤を備えていてもよい。
[0118]案内は、一方のジョーを通して受け入れるための開口部を画定していてもよい。
[0119]開口部は、生検鉗子装置の向きを拘束するために、通して受け入れられる当該一方のジョーの横断面輪郭の少なくとも大部分に実質的に一致する形状を有していてもよい。
[0120]収集部材は管状構成を有していて、案内によって画定されている開口部は、1つ又はそれ以上の生検試料の収集時に当該一方のジョーが受け入れられる管状の収集部材のルーメンへの開口部である、というのであってもよい。
[0121]接着性部分は管状の収集部材の外壁上に配置されていてもよい。
[0122]収集部材は、複数の1つ又はそれ以上の生検試料の採取の順を指示するラベルを備えていてもよい。
[0123]収集部材は第1ジョーと第2ジョーの間に受け入れられるように構成されていてもよい。
[0124]実施形態は上記特徴の組合せを含むことができる。
[0125]更なる態様では、開示は、1つ又はそれ以上の生検試料を協働的に採取し及び保持するように構成されている第1ジョー及び第2ジョーを備える生検鉗子装置から1つ又はそれ以上の生検試料を収集するための方法を記載している。方法は、
収集部材の接着性部分を生検鉗子装置によって保持されている1つ又はそれ以上の生検試料と接触させる段階と、
1つ又はそれ以上の生検試料を接着性部分へ接着させる段階と、
生検鉗子装置から収集部材の接着性部分へ接着させた1つ又はそれ以上の生検試料を収集する段階と、
を備えている。
[0126]方法は、1つ又はそれ以上の生検試料を収集部材へ接着させるために第1ジョーと第2ジョーの間に収集部材をクランプする段階を備えていてもよい。方法は、収集部材をクランプ解除する段階と、次いで収集部材と生検鉗子装置を互いから退避させる段階と、を備えていてもよい。
[0127]1つ又はそれ以上の生検試料を収集部材へ接着させる段階は、1つ又はそれ以上の生検試料を収集部材へ化学的に結合させる段階を備えていてもよい。
[0128]1つ又はそれ以上の生検試料を収集部材へ接着させる段階は、1つ又はそれ以上の生検試料を収集部材へ機械的に結合させる段階を備えていてもよい。
[0129]1つ又はそれ以上の生検試料を収集部材へ接着させる段階は、1つ又はそれ以上の生検試料を収集部材へ静電的に結合させる段階を備えていてもよい。
[0130]1つ又はそれ以上の生検試料を収集部材へ接着させる段階は、1つ又はそれ以上の生検試料を収集部材へ凝固を使用して結合させる段階を備えていてもよい。
[0131]1つ又はそれ以上の生検試料を収集部材へ接着させる段階は、1つ又はそれ以上の生検試料を収集部材へ真空源を使用して結合させる段階を備えていてもよい。
[0132]1つ又はそれ以上の生検試料を収集部材へ接着させる段階は、1つ又はそれ以上の生検試料を収集部材へエポキシを使用して結合させる段階を備えていてもよい。
[0133]1つ又はそれ以上の生検試料を収集する段階は、生検鉗子装置の第1ジョーと第2ジョーを開いた後に収集部材と生検鉗子装置を互いから退避させる段階を備えていてもよい。
[0134]実施形態は上記特徴の組合せを含むことができる。
[0135]本願の主題のこれら及び他の態様の更なる詳細は、以下に含まれている詳細な説明及び図面から明らかになるであろう。
[0136]これより添付図面を参照する。
[0137]1つの実施形態による生検鉗子装置の或る例示としてのジョー組立体の斜視図を示している。 [0138]図1Aのジョー組立体の斜視分解図を示している。 [0139]閉構成にある図1Aのジョー組立体の側面立面図を示している。 [0140]閉構成にある図1Aのジョー組立体の、図1Cの1D−1D線に沿って取られた軸方向断面図を示している。 [0141]閉構成にある図1Aのジョー組立体の、図1Cの1E−1E線に沿って取られた断面図を示している。 [0142]開構成にある図1Aのジョー組立体の側面立面図を示している。 [0143]開構成にある図1Aのジョー組立体の、図1Fの1G−1G線に沿って取られた軸方向断面図を示している。 [0144]別の実施形態による生検鉗子装置の或る例示としてのジョー組立体の斜視図を示している。 [0145]閉構成にある図2Aのジョー組立体の、図2Aの2−2線に沿って取られた断面図を示している。 [0146]開構成にある図2Aのジョー組立体の、図2Aの2−2線に沿って取られた軸方向断面図を示している。 [0147]別の実施形態による生検鉗子装置の、閉位置にある或る例示としてのジョー組立体の軸方向断面図を示している。 [0148]図3Aのジョー組立体の領域3の拡大図を示している。 [0149]開構成にある図3Aのジョー組立体の軸方向断面図を示している。 [0150]別の実施形態による生検鉗子装置の或る例示としてのジョー組立体の斜視図を示している。 [0151]図4Aのジョー組立体の斜視分解図を示している。 [0152]閉構成にある図4Aのジョー組立体の側面立面図を示している。 [0153]閉構成にある図4Aのジョー組立体の、図4Cの4D−4D線に沿って取られた軸方向断面図を示している。 [0154]閉構成にある図4Aのジョー組立体の、図4Cの4E−4E線に沿って取られた断面図を示している。 [0155]開構成にある図4Aのジョー組立体の側面立面図を示している。 [0156]開構成にある図4Aのジョー組立体の、図4Fの4G−4G線に沿って取られた軸方向断面図を示している。 [0157]別の実施形態による生検鉗子装置の或る例示としてのジョー組立体の斜視図を示している。 [0158]図5Aのジョー組立体の斜視分解図を示している。 [0159]閉構成にある図5Aのジョー組立体の側面立面図を示している。 [0160]閉構成にある図5Aのジョー組立体の、図5Cの5D−5D線に沿って取られた軸方向断面図を示している。 [0161]閉構成にある図5Aのジョー組立体の、図5Cの5E−5E線に沿って取られた断面図を示している。 [0162]開構成にある図5Aのジョー組立体の側面立面図を示している。 [0163]開構成にある図5Aのジョー組立体の、図5Fの5G−5G線に沿って取られた軸方向断面図を示している。 [0164]別の実施形態による生検鉗子装置の或る例示としてのジョー組立体の斜視図を示している。 [0165]図6Aのジョー組立体の斜視分解図を示している。 [0166]閉構成にある図6Aのジョー組立体の側面立面図を示している。 [0167]閉構成にある図6Aのジョー組立体の、図6Cの6D−6D線に沿って取られた軸方向断面図を示している。 [0168]閉構成にある図6Aのジョー組立体の、図6Cの6E−6E線に沿って取られた断面図を示している。 [0169]開構成にある図6Aのジョー組立体の側面立面図を示している。 [0170]開構成にある図6Aのジョー組立体の、図6Fの6G−6G線に沿って取られた軸方向断面図を示している。 [0171]別の実施形態による生検鉗子装置の或る例示としてのジョー組立体の斜視図を示している。 [0172]図7Aのジョー組立体の斜視分解図を示している。 [0173]閉構成にある図7Aのジョー組立体の側面立面図を示している。 [0174]閉構成にある図7Aのジョー組立体の、図7Cの7D−7D線に沿って取られた軸方向断面図を示している。 [0175]閉構成にある図7Aのジョー組立体の、図7Cの7E−7E線に沿って取られた断面図を示している。 [0176]開構成にある図7Aのジョー組立体の側面立面図を示している。 [0177]開構成にある図7Aのジョー組立体の、図7Fの7G−7G線に沿って取られた軸方向断面図を示している。 [0178]別の実施形態による生検鉗子装置の或る例示としてのジョー組立体の斜視図を示している。 [0179]図8Aのジョー組立体の斜視分解図を示している。 [0180]閉構成にある図8Aのジョー組立体の側面立面図を示している。 [0181]閉構成にある図8Aのジョー組立体の、図8Cの8D−8D線に沿って取られた軸方向断面図を示している。 [0182]閉構成にある図8Aのジョー組立体の、図8Cの8E−8E線に沿って取られた断面図を示している。 [0183]開構成にある図8Aのジョー組立体の側面立面図を示している。 [0184]開構成にある図8Aのジョー組立体の、図8Fの8G−8G線に沿って取られた軸方向断面図を示している。 [0185]別の実施形態による生検鉗子装置の、閉位置にある或る例示としてのジョー組立体の軸方向断面図を示している。 [0186]異なる実施形態による、図9Aのジョー組立体の領域9の拡大図を示している。 [0186]異なる実施形態による、図9Aのジョー組立体の領域9の拡大図を示している。 [0186]異なる実施形態による、図9Aのジョー組立体の領域9の拡大図を示している。 [0186]異なる実施形態による、図9Aのジョー組立体の領域9の拡大図を示している。 [0187]開構成にある図9Aのジョー組立体の軸方向断面図を示している。 [0188]別の実施形態による生検鉗子装置の或る例示としてのジョー組立体の斜視図を示している。 [0189]図10Aのジョー組立体の斜視分解図を示している。 [0190]閉構成にある図10Aのジョー組立体の側面立面図を示している。 [0191]閉構成にある図10Aのジョー組立体の、図10Cの10D−10D線に沿って取られた軸方向断面図を示している。 [0192]閉構成にある図10Aのジョー組立体の、図10Cの10E−10E線に沿って取られた断面図を示している。 [0193]開構成にある図10Aのジョー組立体の側面立面図を示している。 [0194]開構成にある図10Aのジョー組立体の、図10Fの10G−10G線に沿って取られた軸方向断面図を示している。 [0195]別の実施形態による生検鉗子装置の或る例示としてのジョー組立体の斜視図を示している。 [0196]図11Aのジョー組立体の斜視分解図を示している。 [0197]閉構成にある図11Aのジョー組立体の側面立面図を示している。 [0198]閉構成にある図11Aのジョー組立体の、図11Cの11D−11D線に沿って取られた軸方向断面図を示している。 [0199]閉構成にある図11Aのジョー組立体の、図11Cの11E−11E線に沿って取られた断面図を示している。 [0200]開構成にある図11Aのジョー組立体の側面立面図を示している。 [0201]開構成にある図11Aのジョー組立体の、図11Fの11G−11G線に沿って取られた軸方向断面図を示している。 [0202]別の実施形態による生検鉗子装置の或る例示としてのジョー組立体の斜視図を示している。 [0203]図12Aのジョー組立体の斜視分解図を示している。 [0204]閉構成にある図12Aのジョー組立体の側面立面図を示している。 [0205]閉構成にある図12Aのジョー組立体の、図12Cの12D−12D線に沿って取られた軸方向断面図を示している。 [0206]閉構成にある図12Aのジョー組立体の、図12Cの12E−12E線に沿って取られた断面図を示している。 [0207]開構成にある図12Aのジョー組立体の側面立面図を示している。 [0208]開構成にある図12Aのジョー組立体の、図12Fの12G−12G線に沿って取られた軸方向断面図を示している。 [0209]図12Aのジョー組立体の案内インサートの斜視図を示している。 [0210]図12Hの案内インサートの底面図を示している。 [0211]図12Hの案内インサートの前面立面図を示している。 [0212]内視鏡手術道具の或る例示としてのジョー組立体の斜視図を示している。 [0213]図13Aのジョー組立体の斜視分解図を示している。 [0214]閉構成にある図13Aのジョー組立体の軸方向断面図を示している。 [0215]開構成にある図13Dのジョー組立体の軸方向断面図を示している。 [0216]図1Aのジョー組立体のクランプ力対開角度のグラフを示している。 [0217]ジョー組立体のスリーブを部分的に破断させた状態で図1Aのジョー組立体の拡大図を示している。 [0218]生検鉗子装置と収集部材を備える、1つ又はそれ以上の生検試料を採取するためのキットの斜視図を示している。 [0218]図15Aと共に、生検試料を採取するためのキットの斜視図を示している。 [0219]図15A及び図15Bの収集部材を使用して生検鉗子装置から生検試料を収集するための方法において、生検試料が生検鉗子装置の上側のジョーに保持されている場合の方法を図画的に説明している。 [0219]図16Aと共に、生検試料を収集するための方法を図画的に説明している。 [0219]図16A−図16Bと共に、生検試料を収集するための方法を図画的に説明している。 [0220]図15A及び図15Bの収集部材を使用して生検鉗子装置から生検試料を収集するための方法において、生検試料が生検鉗子装置の下側のジョーに保持されている場合の方法を図画的に説明している。 [0220]図17Aと共に、生検試料を収集するための方法を図画的に説明している。 [0220]図17A−図17Bと共に、生検試料を収集するための方法を図画的に説明している。 [0221]別の実施形態による生検鉗子装置と収集部材を備える、1つ又はそれ以上の生検試料を採取するための別のキットの斜視図を示している。 [0221]図18Aと共に、生検試料を採取するためのキットの斜視図を示している。 [0222]図18A及び図18Bの収集部材を使用して生検鉗子装置から生検試料を収集するための方法において、生検試料が生検鉗子装置の上側のジョーに保持されている場合の方法を図画的に説明している。 [0222]図19Aと共に、生検試料を収集するための方法を図画的に説明している。 [0222]図19A−図19Bと共に、生検試料を収集するための方法を図画的に説明している。 [0223]図18A及び図18Bのキットの収集部材の斜視図であり、生検試料の採取の順を指示する或る例示としてのラベルを示している。 [0224]収集部材を使用して生検鉗子装置から生検試料を収集するための別の方法を図画的に説明している。 [0224]図21Aと共に、生検試料を収集するための方法を図画的に説明している。 [0224]図21A−図21Bと共に、生検試料を収集するための方法を図画的に説明している。 [0224]図21A−図21Cと共に、生検試料を収集するための方法を図画的に説明している。 [0225]生検鉗子装置から1つ又はそれ以上の生検試料を収集するための方法の流れ図を示している。
[0226]次に続く開示は、1つ又はそれ以上の生検試料を採取し及び保持するように構成されている生検鉗子装置のための及び他の道具のためのジョー組立体に関する。幾つかの実施形態では、ここに開示されているジョー組立体は、複数の生検試料を採取しそれら複数の生検試料を採取の順に保持するように構成されており、したがって生検鉗子装置の患者への繰り返される挿入及び抜去が軽減され得る。幾つかの実施形態では、ここに開示されているジョー組立体は、複数の生検試料を更に採取の向きで保持するように構成されている。幾つかの実施形態では、ジョー組立体は、ジョーのクランプ力(例えば噛みつき動作)を増強し生検試料の採取を容易にするように構成されている案内部材を備えることができる。幾つかの実施形態では、ジョー組立体のジョーは、採取された生検試料の、一方のジョーへの接着を促進するように構成されることができる。これは、使用中の生検鉗子装置内の生検試料の保持を容易にすると共に生検鉗子装置からの生検試料の収集も容易にすることができる。
[0227]この開示の諸態様は、増強されたクランプ力又は閉じ力から恩恵を享受することのできる他の(例えば内視鏡及び/又は手術の)道具に適用可能である。例えば、ここでの使用に際し「ジョー」という用語は、2つ又はそれ以上の対置可能な部品であって、それらの間で何かを保持する、つぶす、引き離す、及び/又は切るために開閉できる部品、を網羅するものとする。例えば、開示の諸態様は、手術用のクリップアプライヤー、シザース、グラバー、リトリーバー、縫合装置、パンチ、及びこれらの道具の何れかの組合せの様な、他の道具にも適用可能であり得る。
[0228]更に、生検鉗子装置からの(単数又は複数の)生検試料の収集を容易にする接着性収集部材であって、複数試料生検鉗子装置の場合には、生検試料の収集の順及び向きの追跡と各生検試料が取られた場所による生検試料の目録作成を容易にする接着性収集部材も開示されている。
[0229]様々な実施形態の諸態様が図面の参照を通して説明されている。
[0230]図1A−図1Gは、内視鏡の作業チャネル(例えば可撓性又は剛性)の中へ又は患者から1つ又はそれ以上の生検試料を採取するという目的のための他の管状部材の中へ挿入され得る生検鉗子装置のための生検ジョー組立体100の或る例示としての実施形態を示している。生検ジョー組立体100は前方組織試料採取向けの構成とすることができる。図1A−図1Gに関し、ジョー組立体100は、それぞれの開位置と閉位置(例えば図1D及び図1Gをそれぞれ参照)の間を枢動式に可動である第1ジョー10及び第2ジョー12であって、第1ジョー10と第2ジョー12の各個の開位置と閉位置の間での作動によって1つ又はそれ以上の生検試料を協働的に採取し及び保持するように構成されている第1ジョー10及び第2ジョー12、を備えることができる。
[0231]「近位」及び「遠位」という用語は、ここでは、中心長手方向軸「L」に沿った互いに反対側の方向を記述するのに用いられる。「近位」という用語はジョー組立体100の操作者に向かう方向(即ち図1Aでは軸Lに沿って下方)を記述するのに用いられ、「遠位」という用語はジョー組立体100の操作者から離れる方向(即ち図1Aでは軸Lに沿って上方)を記述するのに用いられる。
[0232]ジョー組立体100は、様々な実施形態で可撓性のこともあれば剛性のこともあるシャフト13の様な細長い管の遠位端へ付着されることができる。ジョー組立体100は、以下に説明されている適した作動メカニズムによって開閉されることができる。その様な作動メカニズムは、シャフト13の近位端に配置されている適した制御器を操作することによって制御されるようになっていてもよい。制御器は、例えば施術中に、医師又は助手によるジョー組立体100の作動及び/又は回転を許容するように構成されていてもよい。
[0233]ここに開示されているジョー組立体を備える生検鉗子装置は、内視鏡の作業チャネルの利用の有無を問わず内視鏡と共に使用され得るものと理解している。更に、その様な生検鉗子装置は、例えば心筋生検の場合がそうである様に内視鏡無しの使用にも適するであろうと理解している。様々な実施形態では、ここに開示されているジョー組立体は、患者の身体の内奥部位(例えば、大腸、尿路、生殖器、心臓組織、など)での使用に適しているであろう。例えば、その様な生検鉗子装置は、導入器又は案内カテーテルに通されるように構成されていてもよい。幾つかの実施形態では、ここに開示されている生検鉗子装置は、焼灼法又はホットバイオプシー用途のための電気的接続部を提供されていてもよい。幾つかの実施形態では、ここに開示されている生検鉗子装置は、獣医学的処置に適しているであろう。
[0234]幾つかの実施形態では、第1ジョー10及び第2ジョー12は、共通のピボット軸P周りに枢動可能(即ちヒンジ付けされている)であってもよい。例えば、第1ジョー10及び第2ジョー12は、第1ジョー10及び第2ジョー12それぞれのアーム20、22に形成されている孔16、18を介して共通のピボット部材14(例えばピン又はアイレット)を使用して枢動式に連結されていてもよい。第1ジョー10及び第2ジョー12は、スロット26を介して平坦部材24と滑り係合されていてもよい。例えば、第1ジョー10のアーム20が平坦部材24の一方の側に配置されていて、第2ジョー12のアーム22が平坦部材24の反対の側に配置されていてもよい。アーム20、22は、孔16、18及びスロット26を介して平坦部材24を通って延びているピボット部材14を介して枢動式に固定されていてもよい。スロット26は、第1ジョー10及び第2ジョー12の作動(即ち開閉)中の第1ジョー10及び第2ジョー12の平坦部材24に対する長手方向(即ち遠位近位)運動を許容するために、ジョー組立体100の長手方向軸Lに沿って向き付けられている。したがって、共通のピボット軸Pは、作動中のピン14のスロット26内での運動に因り長手方向軸Lに沿って動くことができる。
[0235]ジョー組立体100は、第1ジョー10及び第2ジョー12をそれぞれの開位置及び閉位置の間で作動させるための1つ又はそれ以上の作動部材を備えることができる。例えば、例示されている様に、ジョー組立体100は第1ジョー10と第2ジョー12を作動させるためのそれぞれの作動ワイヤ28を備えていてもよい。幾つかの実施形態では、一方又は両方のワイヤ28は多重撚線構造を有していてもよい。幾つかの実施形態では、一方又は両方のワイヤ28は中実ワイヤを備えていてもよい。
[0236]作動ワイヤ28は、アーム20及び22上の、共通のピボット軸Pからのオフセット距離にそれぞれ配置されている作動点30、32にて、第1ジョー10及び第2ジョー12の各個へ接続されていてもよい。ジョー組立体100の長手方向軸Lに沿った作動ワイヤ28の動作(即ち引く又は押す)が第1ジョー10及び第2ジョー12の開閉を生じさせることになる。例えば、両作動ワイヤ28を一斉に押すこと(即ち遠位方向運動)は、ピボット部材14にスロット26内を遠位方向に滑動するように仕向け、第1ジョー10及び第2ジョー12を、共通のピボット軸P周りに、第1ジョー10及び第2ジョー12の開きを生じさせるそれぞれ反対の方向に枢動させる。代わりに、両作動ワイヤ28を一斉に引くこと(即ち近位運動)は、ピボット部材14にスロット26内を近位方向に滑動するように仕向け、第1ジョー10及び第2ジョー12を、共通のピボット軸P周りに、第1ジョー10及び第2ジョー12の閉じを生じさせるそれぞれ反対の方向に枢動させる。
[0237]シャフト13は、平坦部分24の一部を中に受け入れるための、ジョー組立体100の長手方向軸Lに沿って貫通して延びている開口部を備えていてもよい。作動ワイヤ28もまた、シャフト13を通って、作動ワイヤ28を一斉に引いたり押したりするための適した作動ハンドル又は他の(単数又は複数の)制御器へ延びていてもよい。代わりに、作動ワイヤ28は、シャフト13内で終端していて、例えばシャフト13内に含まれている油圧式、空気圧式、電気式、又は他のアクチュエータへ動作的に接続されていてもよい。幾つかの実施形態では、シャフト13は、例えば内視鏡の作業チャネルによって画定されている比較的長く及び/又は蛇行していることもある湾曲経路に沿って生検鉗子装置を導くことを容易にするために、生検鉗子装置の側方偏向がやり易くなるよう十分に可撓性であってもよい。幾つかの実施形態では、シャフト13は適した金属材料で作られたコイルばねを備えていてもよい。幾つかの実施形態では、シャフト13は、例えば、ここに参考文献として援用される米国特許第6,309,404号に開示されている型式であってもよい。可撓性シース34がシャフト13を覆って延びていて、作動ワイヤ28はシャフト13及び可撓性シース34を通って近位方向に適した制御手段まで延びていてもよい。可撓性シース34は適したプラスチック材料で作られていてもよい。可撓性シース34は適した手段によってシャフト13へ固定されていてもよい。
[0238]ジョー組立体100は、作動ワイヤ28を使用して第1ジョー10及び/又は第2ジョー12が各個の閉位置に向けて作動されるときに、第1ジョー10及び/又は第2ジョー12を各個の閉位置に向けて付勢するように構成されている1つ又はそれ以上の案内を備えていてもよい。案内はここに例示されている様にスリーブ38の形態を有していてもよいが、その様な案内は、例えばジョー組立体100の切る性能を強化するために、第1ジョー10及び/又は第2ジョー12の閉じモーメントを増強するのに適する異なる形態を有することもできるものと理解している。幾つかの実施形態では、その様な案内は、作動ワイヤ28単独によって第1ジョー10及び/又は第2ジョー12へ加えられる閉じモーメントを補完するように構成されている1つ又はそれ以上のショルダ面の任意の適した配列を備えていてもよい。
[0239]作動ワイヤ28は、ジョー10、12と案内(例えばスリーブ38)の間の相対並進運動を生じさせるように構成されていてもよい。例えば、幾つかの実施形態では、スリーブ38は、スリーブ38を貫いて延びている開口40を備えていて、第1ジョー10及び第2ジョー12の閉じる間に第1ジョー10及び第2ジョー12の一部分が当該開口40の中へ漸進的に受け入れられるようになっていてもよい。例えば、第1ジョー10及び第2ジョー12のアーム20、22それぞれはスリーブ38内部に配置されていて、第1ジョー10及び第2ジョー12は、スロット26内でのピボット部材14の運動によって賄える長手方向運動の分だけスリーブ38内で長手方向に動けるようになっていてもよい。第1ジョー10と第2ジョー12が開かれる際は、第1ジョー10及び第2ジョー12はスリーブ38に対して遠位方向に並進運動することになる。代わりに、第1ジョー10と第2ジョー12が閉じられる際は、第1ジョー10及び第2ジョー12はスリーブ38に対して近位方向に並進運動することになる。共通のピボット軸Pは、第1ジョー10及び第2ジョー12が作動されるときにはスロット26内でのピボット部材14の運動を通じてスリーブ38に対して可変である位置を有することができる。
[0240]スリーブ38は、第1ジョー10及び第2ジョー12が作動されるときは、第1ジョー10及び第2ジョー12の1つ又はそれ以上の半径方向外側面44、46とそれぞれに係合するように構成されている1つ又はそれ以上の付勢面42を画定していてもよい。幾つかの実施形態では、付勢面42はスリーブ38の半径方向内側面であってもよい。例えば、幾つかの実施形態では、スリーブ38の半径方向内側の付勢面42によってスリーブ38の開口40が画定されていてもよい。付勢面42はスリーブ38の遠位端に又は遠位端付近に配置されていてもよい。例えば、付勢面42はスリーブ38の遠位リム又は遠位縁の一部であってもよい。様々な実施形態では、付勢面42は、スリーブ38の方形化遠位端面を備えていてもよいし、及び/又は付勢面42は、スリーブ38の遠位端に又は遠位端付近に、面取りされた、斜端の、及び/又は丸みの付けられた面を備えていてもよい。
[0241]第1ジョー10及び第2ジョー12が作動ワイヤ28を介して、図1Gに示されている開構成から図1Dに示されている閉構成に向けてスリーブ38の中へ近位方向に引かれるとき、第1ジョー10及び第2ジョー12を各個の閉位置に向けて付勢するために、スリーブ38の付勢面42は第1ジョー10及び第2ジョー12のそれぞれの半径方向外側面44、46に係合することができる。スリーブ38の付勢面42と第1ジョー10及び第2ジョー12それぞれの半径方向外側面44、46との摩擦係合/滑り係合が、共通のピボット軸Pからオフセットされたそれぞれの作動点30、32にて作動ワイヤ28によって加えられる力を介して提供される第1ジョー10及び第2ジョー12の閉じモーメントを効果的に補完することができる。例えば、付勢面42は、第1ジョー10及び第2ジョー12の総クランプ力を増強するために、作動ワイヤ28を介して第1ジョー10及び第2ジョー12へ加えられる長手方向の力を第1ジョー10及び第2ジョー12の半径方向外側面へ直接加えられるそれぞれのクランプ力へ変換することによって第1ジョー10及び第2ジョー12の閉じモーメントを補完するショルダ面として働くことができる。
[0242]幾つかの実施形態では、スリーブ38は、管状構成を有していて、長手方向軸Lに横断方向の実質的に円形の断面輪郭を有していてもよい。スリーブ38は、長手方向軸Lと実質的に同軸である中心軸を有していてもよい。幾つかの実施形態では、スリーブ38は、長手方向軸Lに横断方向の非円形(例えば、楕円形、多角形)の断面輪郭を有していてもよい。同様に、第1ジョー10及び第2ジョー12の半径方向外側面44、46は、第1ジョー10と第2ジョー12が閉じられるときに、実質的に円形、部分的に円形、又は非円形である横断面輪郭を協働的に画定することができる。
[0243]スリーブ38の付勢面42は、長手方向軸L周りに周方向に連続していてもよい。但し、スリーブ38の又は何らかの他の型式の(単数又は複数の)案内の付勢面42は必ずしも周方向に連続していなくてもよいものと理解している。例えば、その様な案内は、ジョー10及び12のそれぞれと個々に関連付けられている1つ又はそれ以上の別々の付勢面42を備えることもできる。更に、ここに開示されているジョー組立体100の諸態様は、第1ジョー10と第2ジョー12の両方の又は片方だけのクランプ力を増強するのに使用されることもあり得るものと理解している。ここに開示されている諸態様は、2つより多いジョー(例えば4つのジョー)を備えるジョー組立体の閉じ性能を強化するために使用されることもできるだろうと理解している。
[0244]第1ジョー10及び第2ジョー12は、生検鉗子装置によって採取された1つ又はそれ以上の生検試料を保持するように構成されている試料保持体積52(図1D参照)を協働的に画定するそれぞれの内側面48、50を備えることができる。幾つかの実施形態では、試料保持体積52は複数の生検試料を保持するように構成されていてもよく、そうするとジョー組立体100は多試料生検鉗子装置の一部ということになる。幾つかの実施形態では、試料保持体積52は5つ又はそれ以上の生検試料を保持するように構成されていてもよい。幾つかの実施形態では、試料保持体積52は、5つから8つの間の生検試料を保持するように構成されていてもよい。幾つかの実施形態では、試料保持体積52は8つ又はそれ以上の生検試料を保持するように構成されていてもよい。幾つかの実施形態では、試料保持体積52の大部分は、長手方向軸Lと実質的に同軸である略円筒形状を有していてもよい。したがって、第1ジョー10の内側面48と第2ジョー12の内側面は、それぞれ、円筒形状の一部を画定していることになる。幾つかの実施形態では、試料保持体積52の大部分は、長手方向軸Lと実質的に同軸である略管状形状を有していてもよい。管状形状は、略円形の又は非円形(例えば多角形)の横断面輪郭を有していてもよい。
[0245]幾つかの実施形態では、試料保持体積52は、採取の順及び向きでの生検試料の列(例えば図16A参照)を収容するように構成されていてもよい。例えば、試料保持体積52は、長手方向軸Lに沿って細長くなっている形状を有していてもよい。したがって、ジョー組立体100の構成は、患者に対する生検鉗子装置の一回の挿入と抜去で複数の生検試料を採取することを可能にすることができる。ジョー組立体10を使用して生検試料が順次的に採取されてゆく際、試料保持体積52に保持されている先に採取された生検試料は順々に後方へ(即ち近位方向に)試料保持体積52の奥へ押されてゆき、採取の順及び向きでの生検試料の列が形成される。例えば、列中の採取された1番目の生検試料は試料保持体積52の近位/後方領域に保持されるはずであり、最後(例えば8番目)の生検試料は試料保持体積52の遠位/前方領域に保持されるはずである。幾つかの実施形態では、第1ジョー10の内側面48及び/又は第2ジョー12の内側面50は、試料把持体積52内での生検試料の近位方向への滑走運動を支援するために潤滑性物質で被覆されていてもよい。幾つかの実施形態では、第1ジョー10の内側面48及び/又は第2ジョー12の内側面50は、比較的滑らかな表面仕上げを有していて、第1ジョー10及び/又は第2ジョー12からの生検試料の回収時に生検試料が引っかかる機構の無いものであってもよい。
[0246]患者から生検試料を採取する(例えば、引き離す、切る、挟み取る)ことは、主に、第1ジョー10及び第2ジョー12の遠位領域によって、遠位領域同士がジョー10、12の閉じる間に引き寄せられることで遂行されることになる。したがって、第1ジョー10の面54と第2ジョー12の面56の一方又は両方は、(単数又は複数の)生検試料の採取を容易にする切断エッジを備えていてもよい。幾つかの実施形態では、面54、56の一方又は両方は鋸歯状であってもよい。第1ジョー10及び第2ジョー12の長手方向軸Lに沿った細長い形状のせいで、及びジョー10の遠位端とジョー12の遠位端の間の、ピボット部材14からの比較的大きい距離(即ちモーメントアーム)のせいで、第1ジョー10及び/又は第2ジョー12では、より短い単一試料ジョー組立体に比較して、ジョー10、12の遠位端にて所望のクランプ力を実現するのに共通のピボット軸P周りの相対的に大きい閉じモーメントが必要とされ又は所望されるであろう。したがって、ここに開示されているスリーブ38又は他の型式の案内の使用は、多試料ジョー組立体の採取性能にとって有益であろう。
[0247]ジョー10、12のクランプ力を補完するスリーブ38の使用は、ジョー組立体100の比較的小さい直径サイズ又は断面サイズを促進し且つ同時に十分なクランプ力を得ることができるようにする。作動ワイヤ28によって提供される所与の作動力について、作動点30、32の共通のピボット軸Pからの大きいオフセット距離を使用して所望の作動モーメントを実現する代わりに、より小さいオフセット距離から得られる閉じモーメントを補完する役目をスリーブ38が、作動ワイヤ28によって提供される長手方向の作動力の一部をジョー10、12側へのそれぞれのクランプ力へ変換することによって果たすようにしている。言い換えるなら、作動ワイヤ28によって提供される所与の長手方向作動力について、スリーブ38の使用は、幾つかの実施形態では、ジョー10及び/又はジョー12側の総クランプ力を増加させることを、作動点30、32の共通のピボット軸Pからのオフセット距離を増加させること無しに、ひいては生検鉗子装置のガースを著しく増加させる必要無しに、可能にすることができるのである。
[0248]以上に解説されている様に、第1ジョー10と第2ジョー12を閉じることは、第1ジョー10及び第2ジョー12の一部分がスリーブ38の開口40の中へ漸進的に受け入れられるようにジョー10、12を(静止の)スリーブ38に対して近位方向に並進運動させることになる。但し、幾つかの実施形態では、その様な近位方向並進運動の量は、比較的小さいので、ジョー10、12を閉じる間のジョー10、12の組織から離れる運動はジョー組立体100の採取性能に著しく影響を及ぼすことはないだろう。例えば、幾つかの実施形態では、開構成と閉構成の間に見られるその様な近位方向並進運動の量が約1.3mmということもある。
[0249]図1Dを参照して、第1ジョー10及び第2ジョー12は、第1ジョー10及び第2ジョー12の閉じ中の近位方向並進運動にも関わらず、ジョー組立体100がその閉構成にあるときには試料保持体積52が殆ど又は全体的にスリーブ38の外(軸方向遠位)に留まることができるように構成されることができる。例えば、幾つかの実施形態では、ジョー組立体100がその閉構成にあるとき、試料保持体積52の少なくとも大部分がスリーブ38の外に留まることができる。この特徴は、以下に説明されている接着性収集部材を使用したジョー組立体100からの生検試料の回収を容易にすることができる。
[0250]第1ジョー10及び第2ジョー12の構成は、更に、生検試料を採取し保持している間に生検試料を損傷させる及び/又は汚染する可能性を低減し又は排除することができる。例えば、幾つかの実施形態では、ジョー組立体100は、第1ジョー10及び/又は第2ジョー12に保持されたときの(単数又は複数の)生検試料を機械的に固定(例えば、穿通する、引っ掛ける、串刺しにする)ための逆棘付きスパイク又は他の手段の使用を必要としないだろう。更に、ジョー組立体100は、幾つかの実施形態では、個別の生検試料を収集するための吸引、潅注、押し出しのメカニズムの使用も貯蔵用収容器の使用も必要としないだろう。また、ジョー組立体100は、幾つかの実施形態では、実質的にジョーの全体長さに亘って動くスリーブの使用(若しくは代わりにジョーがその様なスリーブの中へ同様に動くこと)を必要としないわけであり、仮にそうなら生検試料を損傷させるか又は生検試料の採取の向きを変えてしまう可能性もあり得る。したがって、ジョー組立体100は、幾つかの実施形態では、その後のラボラトリ分析のために生検試料の完全性を維持することを支援することができるのである。
[0251]幾つかの実施形態では、第1ジョー10及び第2ジョー12は実質的に同一構成を有していてもよい。幾つかの実施形態では、第1ジョー10及び第2ジョー12は、長手方向軸Lに交わり長手方向軸に平行である中央平面を跨いで実質的に対称であってもよい。例えば、第1ジョー10の面54と第2ジョー12の面56によって画定される第1ジョー10と第2ジョー12の間の接触界面は、全体がその様な中央平面に位置していてもよい。幾つかの実施形態では、第1ジョー10の面54の遠位部分は(閉構成では)中央平面内に位置していて、第1ジョー10の面54の近位部分は、第1ジョー10の内側面48の試料保持体積52への窓48Aを形成するために、中央平面からオフセットしていてもよい。同様に、幾つかの実施形態では、第2ジョー12の面56の遠位部分は(閉構成では)中央平面内に位置していて、第1ジョー10の面56の近位部分は、第2ジョー12の内側面50の試料保持体積52への窓50Aを形成するために、中央平面からオフセットしていてもよい。
[0252]幾つかの実施形態では、第1ジョー10及び第2ジョー12の構成は、更に、各生検試料の採取の向きの保持を支援することができる。例えば、窓48A及び50Aの構成(例えば向き及び細長形状)は、追加の生検試料が採取されてゆく際に生検試料が試料保持体積52内を近位方向に滑べってゆくことで生検試料の採取の向きを保持する手助けをすることになる。例えば、窓48Aの輪郭線及び/又は窓50Aの輪郭線は、採取された生検試料と接触係合して、生検試料の回転を阻止しながら、なおも生検試料の試料保持体積52内での近位方向の滑走運動を許容することができる。窓48A、50Aの構成を頼りにすることに代えて又は加えて、各生検試料の採取の向きの維持を支援すするのにリブ又は溝の様な他の細長い機構が一方のジョー10、12の内側に設けられてもよいのではないかと理解している。
[0253]図1Dを参照して、平坦部材24は、金属材料で作られていて、例えば、溶接、はんだ付け、のり付け、ろう付け、クリンプ加工、プレス、又は封入(encasing)の様な適した手段によってシャフト13へ固定されることができる。幾つかの実施形態では、平坦部材24は、スリーブ38へ場所W2にてレーザー溶接されていてもよい。同様に、スリーブ38は、金属材料で作られていて、例えば、溶接、はんだ付け、のり付け、又はクリンプ加工の様な適した手段によってシャフト13へ固定されることができる。幾つかの実施形態では、スリーブ38はシャフト13へ場所W1にてレーザー溶接されていてもよい。幾つかの実施形態では、スリーブ38は、ジョー10、12のアーム20、22の運動に適応するためのスロット58を備えることができる。
[0254]第1ジョー10及び第2ジョー12は、それらの開構成と閉構成の間での作動が通常の意図される使用下に第1ジョー10及び第2ジョー12の著しい又は有意な撓みを生じさせることのないように比較的剛性であってもよい。例えば、各ジョー10、12は、環の一部(例えば半分)を画定している横断面輪郭(即ち長手方向軸Lに直角)を有していてもよい。こうして、各ジョー10、12の横断面積は、生検試料の採取のために閉じられてゆくときのジョー10、12の著しい曲げ又は屈曲を実質的に防止するのに十分に高い慣性モーメントを有することができる。第1ジョー10及び第2ジョー12は、適した金属材料から作られていてもよい。ジョー10及び12は、プレス加工(例えばシートメタルからのスタンピング)、中実ブランクからの機械加工、成形、付加製造、レーザー加工、エッチング、又は上記の何れかの組合せの様な、何れの適した手段によって製造されてもよい。ジョー10及び12は、比較的安価なやり方で大量生産されることができ、使い捨て装置(例えば単一患者使用装置)での使用に適するであろう。幾つかの実施形態では、ジョー10及び12は、プラスチック材料から又は例えば金属とプラスチック、セラミックとプラスチックの様な材料の組合せから作製されることもできる。様々な実施形態では、ジョー組立体100の機械的配列は、ジョー10、12の開角度に対する何らかの制御を可能にさせるように構成されてもよい。
[0255]図2A−図2Cは、患者から1つ又はそれ以上の生検試料を採取するための生検鉗子装置の生検ジョー組立体200の別の例示としての実施形態を描いている。以上に説明されているジョー組立体100の幾つかの態様は、ジョー組立体200にも適用され、その様な説明は以下では繰り返されていない。同様の符号が同様の要素を表すために使用されている。
[0256]ジョー組立体100とは対照的に、ジョー組立体200は、使用中に一方のジョー10、12のみの生検試料の保持を支援するために互いとは異なる構成の第1ジョー10と第2ジョー12を備えることができる。その様な特徴は、ジョー10、12が繰り返し開閉され患者体内の異なる場所へ進められては複数の生検試料を採取してゆく際に、例えばジョー組立体200によって採取される生検試料の列を第2ジョー12内に保持させるようにすることができる。
[0257]一方のジョー10、12のみの生検試料の保持を支援する機構は、ここに開示されているジョー組立体の何れかへ組み入れられることもできるし、また他の型式のジョー組立体へ組み入れられることもできるものと理解している。幾つかの実施形態では、第1ジョー10の開窓は第2ジョー12の開窓と異なっていて、例えば、第2ジョー12の内側面50は、1つ又はそれ以上の生検試料を採取後に第1ジョー10の内側面48ではなく第2ジョー12の内側面50へ接着させることを促進するために、1つ又はそれ以上の生検試料と接面するための、第1ジョー10の内側面48より広い接触面積を提供していてもよい。様々な実施形態では、第1ジョー10と第2ジョー12は、それぞれ、異なる数の窓を有していてもよく、及び/又は、第1ジョー10と第2ジョー12は異なるサイズの窓を有していてもよい。例えば、幾つかの実施形態では、第1ジョー10は、第1ジョー10の内側面48に画定されている(単数又は複数の)窓48Aを有し、第2ジョー12は、第2ジョー12の内側面50に画定される窓(例えば図1D及び図1Gの窓50A)が無いというのであってもよい。したがって、幾つかの実施形態では、第2ジョー12がその閉位置にあるとき、第2ジョー12の面56は実質的に全体が、長手方向軸Lに交わり長手方向軸に平行である中央平面内に位置することになる。反対に、第1ジョー10が閉位置にあるとき、第1ジョー10の面54の、(単数又は複数の)窓48Aを画定している部分は中央平面からオフセットしているだろう。
[0258]幾つかの実施形態では、内側面48と内側面50は、窓の存在のせいで中断されていることもある実質的に円形又は非円形の断面輪郭を有する試料保持体積52を協働的に画定することができる。例えば、第1ジョー10の窓48Aの存在及び第2ジョー12の窓の不存在に因り、第2ジョー12の内側面50の横断面輪郭は、第1ジョー10の内側面48の対応する横断面輪郭より長い弧長を有しているであろう。
[0259]図3A−図3Cは、患者から1つ又はそれ以上の生検試料を採取するための生検鉗子装置の生検ジョー組立体300の別の例示としての実施形態を描いている。以上に説明されているジョー組立体の幾つかの態様は、ジョー組立体300にも適用され、その様な説明は以下では繰り返されていない。同様の符号が同様の要素を表すために使用されている。
[0260]ジョー組立体300は、第1ジョー10のアーム20と第2ジョー12のアーム22の一方又は両方とそれぞれに相互作用するための、スリーブ38へ形成された別の案内(例えば(単数又は複数の)ショルダ60)の追加を別にすれば、ジョー組立体100と殆ど同一であるとしてもよい。図3Bは、アーム20と相互作用するための一方のショルダ60しか示していないが、第2ジョー12のアーム22と相互作用するための別の直径方向に反対側のショルダ60が提供され得るものと理解している。(単数又は複数の)ショルダ60は、第1ジョー10と第2ジョー12の一方又は両方のクランプ力の増強を目的としたスリーブ38の付勢面42に代えて又は加えて提供されることができる。ジョー10、12が作動ワイヤ28によって近位方向に引かれ、スリーブ38の中へ漸進的に受け入れられるにつれ、ショルダ60がアーム20、22と接触し、アーム20、22を長手方向軸Lに向けて付勢して、それにより作動ワイヤ28単独によって提供される閉じモーメントを補完することができる。スリーブ38の付勢面42によって提供される力増強効果と同様に、ショルダ60もまた、作動ワイヤ28によって提供される(単数又は複数の)軸方向の力の一部を、それぞれのアーム20、22へ作用し及び共通のピボット軸Pに対して作用する半径方向内方の力へ変換することができる。この力増強効果は、一部には、ショルダ60及びアーム20、22の長手方向軸Lに対する向き付けによって提供されるものである。図3A及び図3Bに描かれている様に、ショルダ60は個々のアーム20、22と接触するだけであり、それにより閉じ操作/閉じ行程の終盤の又は終盤近くの閉じモーメントを増強することができる。
[0261]図4A−図4Gは、患者から1つ又はそれ以上の生検試料を採取するための生検鉗子装置の生検ジョー組立体400の別の例示としての実施形態を描いている。以上に説明されているジョー組立体の幾つかの態様は、ジョー組立体400にも適用され、その様な説明は以下では繰り返されていない。同様の符号が同様の要素を表すために使用されている。
[0262]ジョー組立体100とは対照的に、ジョー組立体400は、第1ジョー10及び第2ジョー12が平坦部材24と滑り係合されるというのではなく、ジョー組立体100によるスロット26の代わりに孔62を介してジョー10、12が平坦部材24へ枢動式に連結されるように構成されることができる。ジョー10、12の同様の作動及びスリーブ38によって提供される同様のクランプ力増強効果を実現するために、平坦部材24は、代わりに、スリーブ38の内部に滑動式に配置され、ジョー10、12の作動に適応するための平坦部材24の長手方向運動がスリーブ38に提供されているスロット64によって案内されるようになっていてもよい。この実施形態では、スリーブ38はシャフト13へW1にて溶接されることができるが、平坦部材24は、シャフト13に対する平坦部材24の長手方向運動を許容するためにシャフト13へ溶接されていないものとする。
[0263]図5A−図5Gは、患者から1つ又はそれ以上の生検試料を採取するための生検鉗子装置の生検ジョー組立体500の別の例示としての実施形態を描いている。以上に説明されているジョー組立体の幾つかの態様は、ジョー組立体500にも適用され、その様な説明は以下では繰り返されていない。例えば、組立体500もまた、スリーブ38と第1ジョー10及び第2ジョー12との相互作用によって提供される、第1ジョー10及び第2ジョー12のクランプ力増強から恩恵を得ることができる。同様の符号が同様の要素を表すために使用されている。
[0264]以上に説明されているジョー組立体とは対照的に、ジョー組立体500は、第1ジョー10及び第2ジョー12が、両アーム20及び22それぞれへ作動点30、32にて連結されている単一で共通の作動ワイヤ28によって作動されるように構成されることができる。この実施形態では、作動ワイヤ28の遠位方向運動は両方のジョー10、12を開かせ、作動ワイヤ28の近位運動は両方のジョー10、12を閉じさせることができる。この実施形態では、共通のピボット軸Pは作動点30、32を通過していて、ジョー10、12の開/閉運動はスリーブ38へ固定されているピン66によって案内されることができ、作動時に作動ワイヤ28によってジョー10、12が長手方向に並進運動させられる際に、ピン66とアーム20及び22に形成されているスロット68及び70それぞれとの滑り係合を介して案内される。ピン66及び対応するスロット68及び70は、第1ジョー10及び第2ジョー12の運動を制御するためのカム/従動子配列を提供することができる。
[0265]図6A−図6Gは、患者から1つ又はそれ以上の生検試料を採取するための生検鉗子装置の生検ジョー組立体600の別の例示としての実施形態を描いている。以上に説明されているジョー組立体の幾つかの態様は、ジョー組立体600にも適用され、その様な説明は以下では繰り返されていない。例えば、組立体600もまた、スリーブ38と第1ジョー10及び第2ジョー12との相互作用によって提供される、第1ジョー10及び第2ジョー12のクランプ力増強から恩恵を得ることができる。同様の符号が同様の要素を表すために使用されている。
[0266]ジョー組立体500の様に、ジョー組立体600もまた、第1ジョー10及び第2ジョー12が、両アーム20、22それぞれへ作動点30、32にて連結されている単一で共通の作動ワイヤ28によって作動されるように構成されることができる。この実施形態では、ジョー10、12の開/閉運動はスリーブ38へ固定されているピン66によって案内されることができ、作動時に作動ワイヤ28によってジョー10、12が長手方向に並進運動させられる際に、ピン66とアーム20及び22側に形成されている面72、74それぞれとの滑り係合を介して案内される。ピン66と対応する面68及び70は、第1ジョー10及び第2ジョー12の運動を制御するためのカム/従動子配列を提供することができる。
[0267]図7A−図7Gは、患者から1つ又はそれ以上の生検試料を採取するための生検鉗子装置の生検ジョー組立体700の別の例示としての実施形態を描いている。以上に説明されているジョー組立体の幾つかの態様は、ジョー組立体700にも適用され、その様な説明は以下では繰り返されていない。例えば、組立体700もまた、スリーブ38と第1ジョー10及び第2ジョー12との相互作用によって提供される、第1ジョー10及び第2ジョー12のクランプ力増強から恩恵を得ることができる。同様の符号が同様の要素を表すために使用されている。
[0268]ジョー組立体100とは対照的に、ジョー組立体700は、第1ジョー10及び第2ジョー12が平坦部材24(図1B参照)と滑り係合されるというのではなく、代わりに、ジョー10、12は、ピボット部材14とスリーブ38に形成されているスロット75又は他の適した手段を介してスリーブ38と滑り係合されることができる。例えば、第1ジョー10及び第2ジョー12は、共通のピボット部材14へ枢動式に連結されていて、ジョー10、12が(単数又は複数の)作動ワイヤ28を介して作動されるときに共通のピボット部材14がスリーブ38に対して並進運動できるように、ピボット部材14の互いに反対側の端が直径方向に対向するスロット75と係合されるようになっていてもよい。共通のピボット部材14は、第1ジョー10のアーム20及び第2ジョー12のアーム22との間に配置されるワッシャ71を通って延びていてもよい。様々な実施形態では、スロット75は、スリーブ38の壁を部分的に又は完全に貫いて延びていてもよい。スロット75がスリーブ38の壁を完全に貫いて延びている場合は、共通のピボット部材14は、例えば、適した保持クリップ(図示せず)によって、又はジョー10、12のアーム20、22の一方との押圧嵌めによって、又はワッシャ71との押圧嵌めによって、所定位置に保持されることができる。様々な実施形態では、スロット75は、スリーブ38の半径方向内側面に形成されていて、共通のピボット部材14のスリーブ38に対する長手方向軸Lに沿った並進運動を案内するために共通のピボット部材14との係合のための1つ又はそれ以上の溝、軌道、及び/又はレールを画定していてもよい。様々な実施形態では、ジョー10、12が開かれてゆき、その様な開く間に必然的に共通のピボット部材14が遠位方向に動かされてゆくときに、共通のピボット部材14の遠位方向並進運動を制止する遠位端又は他の適した手段を、スロット75はそれぞれ備えていてもよい。スロット75のその様な遠位端は、ジョー10、12が一杯に開かれたときのジョー10、12のスリーブ38に対する最大遠位位置を画定することになる。幾つかの実施形態では、ジョー組立体700はジョー10、12の両アーム20、22へそれぞれのリンク73を介して動作的に連結されている単一の作動ワイヤ28を備えていてもよい。
[0269]図8A−図8Gは、患者から1つ又はそれ以上の生検試料を採取するための生検鉗子装置の生検ジョー組立体800の別の例示としての実施形態を描いている。以上に説明されているジョー組立体の幾つかの態様は、ジョー組立体800にも適用され、その様な説明は以下では繰り返されていない。例えば、組立体800もまた、スリーブ38と第1ジョー10及び第2ジョー12との相互作用によって提供される、第1ジョー10及び第2ジョー12のクランプ力増強から恩恵を得ることができる。同様の符号が同様の要素を表すために使用されている。
[0270]ジョー組立体700と同様、ジョー組立体800も、共通のピボット部材14の互いに反対側の端との滑動係合のための、スリーブ38に形成された直径方向に対向するスロット75を備えることができる。単一の作動ワイヤ28の代わりに、ジョー組立体800は第1ジョー10及び第2ジョー12と個々に関連付けられている別々の作動ワイヤ28を備えていてもよい。作動ワイヤ28は、ジョー10、12の開閉を生じさせるように一斉に作動させられるようになっていてもよい。この実施形態では、ジョー10及び12は、共通のピボット部材14へ、孔16、18を介してそれぞれ枢動式に連結されていてもよい。幾つかの実施形態では、共通のピボット部材14は、ジョー組立体700に関して以上に説明されているやり方で保持されていてもよい。
[0271]図9A−図9Gは、患者から1つ又はそれ以上の生検試料を採取するための生検鉗子装置の生検ジョー組立体900の別の例示としての実施形態を描いている。以上に説明されているジョー組立体の幾つかの態様は、ジョー組立体900にも適用され、その様な説明は以下では繰り返されていない。同様の符号が同様の要素を表すために使用されている。
[0272]ジョー組立体900の作動メカニズムは、上記ジョー組立体100のそれと同様である。但し、ジョー組立体100とは対照的に、ジョー組立体900は、ジョー組立体のサイズ縮小(即ちスリム化)を促進するべく、ジョー組立体100の外径と同等又はそれより小さい外径を有しているスリーブ38を有することができる。例えば、幾つかの実施形態では、スリーブ38の外径は、各個の閉位置にあるときのジョー10、12によって画定される外径と実質的に同じか又はそれより小さくてもよい。具体的には、スリーブ38は、第1ジョー10と第2ジョー12が閉じられたときに第1ジョー10及び第2ジョー12によって協働的に画定される最大半径方向外側寸法と同じか又はそれより小さい最大半径方向外側寸法を画定していてもよい。
[0273]平坦部材24は、W2での溶接(例えば重ね溶接)によって又は他の適した手段によってスリーブ38へ固定されることができる。1つかの実施形態では、ジョー10及び12は、共通のピボット部材14とスロット26との係合を介して、平坦部材24へ枢動式に取り付けられていてもよい。平坦部材24をスリーブ38へ溶接するか又はそれ以外のやり方で固定する段階に先立って、ジョー10、12及び平坦部材24を備える組立体がスリーブ38の中へユニットとして挿入されることになる。スリーブ38は、W1での溶接(例えば重ね溶接)によって、又は、例えばクリンプ加工、締結、はんだ付け、ろう付け、のり付け、又は押圧嵌めの様な他の適した手段によって、シャフト13へ固定されることができる。
[0274]幾つかの実施形態では、ジョー10及び12の長手方向軸Lに沿ってスリーブ38を出入りする並進運動を可能にさせるために、ジョー10及び12はスリーブ38の開口40に受け入れられるように構成されている縮小された外径の近位部分44Bを備えていてもよい。図9B及び図9Cを参照して、第1ジョー10は、半径方向外側面44であって、それの長手方向軸Lに関して異なる半径方向外側寸法を有する2つの領域の間に延びる移行面部分44Aを有する半径方向外側面44を備えていてもよい。例えば、移行面部分44Aは、第1ジョー10の半径方向により狭い近位部分44Bと第1ジョー10の半径方向により広い遠位部分44Cの間の半径方向移行部を提供することができる。第2ジョー12も図9B及び図9Cに示されているように構成され、それ自身の移行面部分を備えることができるものと理解している。
[0275]図9Bは、移行面部分44Aが長手方向軸Lに対して斜めである移行面部分44Aの1つの例示としての実施形態を描いている。図9Cは、移行面部分44Aが実質的に長手方向軸Lに横断方向である移行面部分44Aの別の例示としての実施形態を描いている。ジョー10、12の閉じる間、スリーブ38の(単数又は複数の)付勢面42が移行面部分44Aに係合して、ジョー10、12の閉じ運動の終盤近くに又は終盤にてジョー10、12によって加えられるクランプ力を補完することができる。
[0276]幾つかの実施形態では、移行面部分44Aが、必ずしも、半径方向外側面44の長手方向軸Lに関して異なる半径方向外側寸法を有する2つの領域の間にあるとは限らない。図9C及び図9Dは、それぞれ、移行面部分44Aがジョー10の半径方向により広い遠位部分44Cから半径方向内方に延びてはいるが、移行面部分44Aは必ずしも半径方向により狭い近位部分44Bへ接続されているわけではない実施形態を描いている。したがって、ジョー10の半径方向により狭い近位部分44Bはクランプ力を補完することが必須というわけではない。
[0277]図10A−図10Gは、患者から1つ又はそれ以上の生検試料を採取するための生検鉗子装置の生検ジョー組立体1000の別の例示としての実施形態を描いている。以上に説明されているジョー組立体の幾つかの態様は、ジョー組立体1000にも適用され、その様な説明は以下では繰り返されていない。例えば、組立体1000もまた、スリーブ38と第1ジョー10及び第2ジョー12との相互作用によって提供される、第1ジョー10及び第2ジョー12のクランプ力増強から恩恵を得ることができる。同様の符号が同様の要素を表すために使用されている。ここに開示されている生検ジョー組立体の様々な実施形態では、ジョー10、12の面54、56の一方又は両方は、例えば図10A−図10Gに描かれている様に鋸歯状であってもよいと理解している。
[0278]ジョー組立体1000は、ジョー10、12のそれぞれと関連付けられていてスリーブ38へ固定されている別々の案内ピン66を備えることができる。各案内ピン66は、ジョー10、12が作動中にそれぞれの作動ワイヤ28によって長手方向に並進運動させられる際に、ジョー10、12に形成されているそれぞれのスロット68及び70とのピン66の滑り係合を介して、個々のジョー10、12の開/閉運動を案内することができる。案内ピン66は、ジョー10、12の作動中のジョー10、12の長手方向軸Lに沿った運動を制限するように構成されていてもよい。案内ピン66同士は、ピン66の互いに反対側の端がスリーブ38と係合されているときは実質的に平行であってもよい。案内ピン66及び対応するスロット68及び70は、第1ジョー10及び第2ジョー12の運動を制御するためのカム/従動子配列を提供することができる。図10D及び図10Gに描かれている様に、共通のピボット軸Pの位置は、ジョー10、12が作動されるにつれスリーブ38に対して(例えば長手方向軸Lに沿って)変化してゆくことになる。
[0279]幾つかの実施形態では、ジョー組立体1000の第1ジョー10は1つ又はそれ以上の揺動面76を備え、第2ジョー12は1つ又はそれ以上の対応する揺動面78を備えることができる。ジョー10、12の枢動運動中、揺動面76は揺動面78と接面し、ジョー10、12の運動を案内することができる。揺動面76、78は、図10D及び図10Gの向きから見て弓状又は凸状をしていてもよい。共通のピボット軸Pは揺動面76、78の間の接触界面に配置されることになる。ジョー10、12の作動中に対向する揺動面76と78の間の接触界面(例えば2つの接点)が動くと、共通のピボット軸Pもまた図10D及び図10Gに示されている様に長手方向軸Lに沿って動く。
[0280]案内ピン66の互いに反対側の端は、例えば場所W3(図10A参照)での溶接(例えばレーザー溶接)によってスリーブ38へ固定されることができる。幾つかの実施形態では、ジョー組立体1000の配列は、スリーブ38における、先の実施形態に示されているスロット58及び75の様な比較的広い開口部の必要性を低減し又は排除することができる。スリーブ38におけるその様な開口部の不在は、ワイヤがその様な開口部を介してスリーブ38から外へ突き出る可能性を排除し、その結果、患者及び操作者の安全性が促進され、内視鏡を損傷させる危険性も小さくなる。
[0281]幾つかの実施形態では、ジョー組立体1000の配列は、ジョー組立体1000の良好な採取性能を促進するうえで、ジョー10、12の閉じる間のジョー10、12の比較的短い近位方向運動を容易にすることができる。ジョー組立体1000の配列は、更に、一部の他の実施形態に対比して部品の曲げの厳正さを軽減することによって、幾つかの実施形態でのプレス加工による製造を容易にすることができる。
[0282]図11A−図11Gは、患者から1つ又はそれ以上の生検試料を採取するための生検鉗子装置の生検ジョー組立体1100の別の例示としての実施形態を描いている。以上に説明されているジョー組立体の幾つかの態様は、ジョー組立体1100にも適用され、その様な説明は以下では繰り返されていない。例えば、組立体1100もまた、スリーブ38と第1ジョー10及び第2ジョー12との相互作用によって提供される、第1ジョー10及び第2ジョー12のクランプ力増強から恩恵を得ることができる。同様の符号が同様の要素を表すために使用されている。
[0283]ジョー組立体1100は、第1ジョー10及び第2ジョー12がそれぞれの孔16及び18を介して滑り係合される単一で共通の案内ピン80を備えることができる。共通の案内ピン80は、概して、ジョー10、12の作動中のジョー10、12の運動の平面内に向き付けられていてもよい。例えば、共通の案内ピン80の長手方向軸80Aは共通のピボット軸Pに横断方向であってもよい。
[0284]案内ピン80の両端は、スロット58との係合によって、及び例えば場所W3(図11A参照)での溶接(例えばレーザー溶接)によって、スリーブ38へ固定されることができる。幾つかの実施形態では、ジョー組立体1100の配列もまた、先の実施形態に示されているスリーブ38における比較的広い開口部の必要性を低減し又は排除することができる。スリーブ38におけるその様な開口部の不在は、ワイヤがその様な開口部を介してスリーブ38から外へ突き出る可能性を排除し、その結果、患者及び操作者の安全性が促進され、内視鏡を損傷させる危険性も小さくなる。
[0285]共通の案内ピン80は、ジョー10、12の作動中の長手方向軸L又はスリーブ38の中心軸に沿ったジョー10、12の運動を制限するように構成されることができる。共通の案内ピン80は作動中にジョー10、12を安定させ整列を促すように構成されることができる。共通の案内ピン80は矩形バーを備えていてもよい。例えば、共通の案内ピン80は、その長手方向軸80Aに横断方向に矩形の断面輪郭を有していてもよい。横断面輪郭の長手方向軸Lに沿った寸法は、横断面輪郭の長手方向軸Lに横断方向の寸法より大きくてもよい。
[0286]ジョー組立体1000と同様、ジョー組立体1100のジョー10は1つ又はそれ以上の揺動面76を備え、ジョー12は1つ又はそれ以上の揺動面78を備えることができる。ジョー10、12の枢動運動中、揺動面76は揺動面78と接面し、ジョー10、12の運動を案内することができる。共通のピボット軸Pは揺動面76、78の間の接触界面に配置されることになる。ジョー10、12の作動中に対向する揺動面76と78の間の接触界面(例えば2つの接点)が動くと、共通のピボット軸Pもまた図11D及び図11Gに示されている様に長手方向軸Lに沿って動く。
[0287]ジョー組立体1100の配列は、更に、例えばジョー組立体1000に比較して、より少ない数の部品を有していることによって製造を容易にすることができる。ジョー組立体1100の配列は、更に、主ピボットピンのリベット締め又はアイレット作成の必要性を排除することができる。
[0288]図12A−図12Gは、患者から1つ又はそれ以上の生検試料を採取するための生検鉗子装置の生検ジョー組立体1200の別の例示としての実施形態を示している。図12H−図12Jはジョー組立体1200の一部である案内インサート82を描いている。以上に説明されているジョー組立体の幾つかの態様は、ジョー組立体1200にも適用され、その様な説明は以下では繰り返されていない。例えば、組立体1200もまた、スリーブ38と第1ジョー10及び第2ジョー12との相互作用によって提供される、第1ジョー10及び第2ジョー12のクランプ力増強から恩恵を得ることができる。同様の符号が同様の要素を表すために使用されている。
[0289]ジョー組立体1200は、第1ジョー10及び第2ジョー12がそれぞれの孔16及び18を介して滑り係合される案内インサート82を備えることができる。案内インサート82は、作動中の第1ジョー10及び第2ジョー12の運動を案内することに関して以上に説明されているジョー組立体1100の共通の案内ピン80と同様に機能することができる。幾つかの実施形態では、案内インサート82は適したプラスチック材料から成形されることができる。幾つかの実施形態では、案内インサート82は単一体構造を有するように一体形成(例えば1つの部片として成形)されることができる。案内インサート82は、組み立てを容易にするためにスリーブ38の中へ弾性的に挿入され、1つ又はそれ以上のスリーブ機構との係合によりスリーブ38へ固定されることができる。例えば、図12H−図12Jを参照して、案内インサート82は、1つ又はそれ以上の対応するスロット58(図12B参照)又はスリーブ38に形成されている他の適した受け器と係合するための1つ又はそれ以上の弾性機構84を備えていてもよい。共通のピボット軸Pは揺動面76と78の間の接触界面に配置されることになる。
[0290]図12Jを参照して、弾性機構84は、長手方向軸L又はスリーブ38の中心軸に関して半径方向に互いに反対の関係に配置されていてもよい。弾性機構84は、個々の弾性機構84へ半径方向内方の力(矢印Rを参照)が加えられると、長手方向軸Lに関して半径方向内方の方向に弾性的に可動であるタブを備えていてもよい。案内インサート82は、1つ又はそれ以上の弾性機構84の弾性的で半径方向内方の運動を容易にするために1つ又はそれ以上のカットアウト86を備えていてもよい。案内インサート82は、第1ジョー10及び/又は第2ジョー12の開き運動を制限するための1つ又はそれ以上のストッパ88を備えていてもよい。案内インサート82は、第1ジョー10及び第2ジョー12によって協働的に画定される試料保持体積52(図12D参照)の近位端を画定する面90を備えていてもよい。
[0291]案内インサート82の構成は、案内インサート82の、開口40(図12B参照)を経てのスリーブ38への挿入を容易にすることによって、そして更には弾性機構84とそれぞれのスロット58との係合による、案内インサート82のスリーブ38との固定を容易にすることによって、ジョー組立体1200の組み立てを捗らせることができる。例えば、弾性機構84の位置での案内インサート82の外径寸法は、初期にはスリーブ38の内径より僅かに大きくてもよく、その結果、案内インサート82のスリーブ38内への挿入は、弾性機構84にスリーブ38の内部表面に摩擦的に係合し内部表面に押し付けられて滑りながら半径方向内方に弾性的に撓むよう強いることになる。案内インサート82はスリーブ38の中へ開口40を経て挿入され、長手方向軸Lに沿って近位方向に押されることができる(例えば、図12Jの矢印F参照)。各弾性機構84が対応する形状の各個のスロット58と整列されると、弾性機構84は半径方向外方に自身の元の撓んでいない形状/位置に向けて戻り、スロット58を埋めてスロット58と係合された状態になり、それにより案内インサート82をスリーブ38の中へ固定し又はロックすることができる。別の言い方をすれば、各弾性機構84は、その元の撓んでいない形状に向けて跳ね戻り、スリーブ38に形成されている各個のスロット58の中へカチッと嵌って、能動的ロック配列を提供することによって案内インサート82をスリーブ38と共に固定することができるのである。案内インサート82の使用は更に、案内インサート82をスリーブ38と共に溶接することを必要としないことによってジョー組立体1200の組み立てを容易にすることができる。
[0292]案内インサート82のストッパ88が、第1ジョー10と第2ジョー12の1つ又はそれ以上の開き運動を制限する働きをすることができる。図12Gに描かれている様に、各ストッパ88は、第1ジョー10及び第2ジョー12それぞれのアーム20、22に係合して、ジョー組立体1200の作動時の第1ジョー10及び第2ジョー12それぞれの開き運動を制限するための硬質ストッパとして働くように構成されていてもよい。別の言い方をするなら、各ストッパ88は、第1ジョー10及び第2ジョー12それぞれのアーム20、22の運動に干渉する働きをすることができるわけである。
[0293]案内インサート82の面90は、図12Dに示されている様に第1ジョー10及び第2ジョー12によって協働的に画定される試料保持体積の近位端を画定することができる。面90は、連続して収集された生検試料が第1ジョー10及び第2ジョー12に対して近位方向にあまりに遠くまで進んでしまってジョー組立体1200の可動構成要素に捕らえられかねない又は可動構成要素に干渉しかねない事態を防ぐことができる。幾つかの実施形態では、面90は長手方向軸Lに沿って見たときに概ね円形の形状を有していてもよい。様々な実施形態では、案内インサート82は、面90に加えて又は代えて、スパイク、フォーク、プッシャー、又は1つ又はそれ以上の生検試料と係合するための他の手段を備えることもできる。
[0294]図13A−図13Dは、内視鏡手術道具のためのエンドエフェクタジョー組立体1300の或る例示としての実施形態を描いている。以上に説明されているジョー組立体の幾つかの態様は、ジョー組立体1300にも適用され、その様な説明は以下では繰り返されていない。示されている例示としての実施形態では、ジョー組立体1300の作動メカニズムは、概して、以上に説明されているジョー組立体100のそれに類似している。同様の符号が同様の要素を表すために使用されている。
[0295]以上に説明されている生検試料を採取するように構成されているジョー10、12の代わりに、ジョー組立体1300の第1ジョー10及び第2ジョー12は、ここに開示されているジョー組立体の態様が生検鉗子装置に限定されないことを例証することを目的に、協働するシザーブレードとされている。例えば、ここに開示されているジョー組立体の実施形態によってもたらされるクランプ力増強及び他の(単数又は複数の)恩恵は、手術道具及び/又は内視鏡検査道具の様な他の型式の器具にも適用可能であり得る。以上に解説されている様に、この開示の諸態様は、手術用のクリップアプライヤー、シザース、グラバー、リトリーバー、縫合装置、パンチ、及びこれらの道具の何れかの組合せの様な、他の道具に適用可能であり得る。
[0296]図14Aは、クランプ力Fへのスリーブ38の効果を第1ジョー10及び第2ジョー12の開角度θの関数として例証するべく、クランプ力F対開角度θの例示としてのグラフを示しており、図14Bは、スリーブ38の一部がその内部を露出させるために破断されているジョー組立体100の拡大表現を示している。以上に解説されている様に、スリーブ38と第1ジョー10及び第2ジョー12との相互作用は、作動ワイヤ28によって、共通のピボット軸Pからオフセットされているそれぞれの作動点30、32にて加えられる力を介して提供される第1ジョー10及び第2ジョー12の閉じモーメントを補完することができる。図14Aは、作動ワイヤ28単独(即ちスリーブ38無し)によって得られるクランプ力Fと作動ワイヤ28単独からのクランプ力を補完するべくスリーブ38を使用して得られるクランプ力Fの差を例証している。図14Aは、ジョー10、12がそれらの閉構成(即ち、より低い開角度)へ近づくにつれ、スリーブ38がクランプ力の著しい増加をもたらしていることを示している。スリーブ38は、ここに開示されているジョー組立体の他の実施形態でのクランプ力を補完することもできるものと理解している。
[0297]図14Bの命名法に関し、クランプ力Fは、F=Fc1+Fc2によって表され、ここに、Fは総クランプ力であり、Fc1は第1ジョー10のクランプ力であり、Fc2は第2ジョー12のクランプ力である。作動ワイヤ28へ加えられる力は、F=FA1+FA2として表され、ここに、Fはジョー10、12を閉じるための作動ワイヤ28へ加えられる総力であり、FA1はジョー10へ連結されている作動ワイヤ28へ加えられる力であり、FA2はジョー12へ連結されている作動ワイヤ28へ加えられる力である。ジョー10、12の開角度はθによって表されている。図14Aのグラフは、次のパラメータ、即ち、寸法A=70mm、寸法B=1.30mm、寸法D=0.317mm、寸法L=10mm、及びFA1=FA2=5lbs(22.2N)を有する例示としてのジョー組立体100について、クランプ力Fcを開角度θの関数として示している。
[0298]図15A及び図15Bは、1つ又はそれ以上の生検試料104を採取するためのキット102の斜視図を示している。キット102は生検鉗子装置106と収集部材108を備えることができる。生検鉗子装置106は、ここに開示されている実施形態の何れか1つによるジョー組立体を備えていてもよいし、又は他の型式のジョー組立体を備えていてもよい。以上に説明されている実施形態によれば、生検鉗子装置106は、1つ又はそれ以上の生検試料104を協働的に採取し保持するように構成されている第1ジョー10及び第2ジョー12を備えることができる。収集部材108は、1つ又はそれ以上の生検試料104を生検鉗子装置106から収集(回収)するために、図15Bに示されている様に生検鉗子装置106のジョー10と12の間に受け入れられることができるようになっていてもよい。収集部材108は、生検試料104と接触して生検鉗子装置106のジョー10と12の間からの収集部材108の抜去に際し生検鉗子装置106からの生検試料104の収集を可能にさせるための接着性部分110、を備えることができる。
[0299]幾つかの実施形態では、生検鉗子装置106のジョー10、12は、採取された生検試料104全てを、例えばジョー組立体200(図2A−図2C参照)の様な同じジョーに保持するように構成されている型式であってもよい。生検鉗子装置106のジョー10、12は、患者から採取された順と向きでの生検試料104の列を保持するように構成されることができる。したがって、接着性部分110は、収集部材108の一方の面だけに配置されていてもよい。生検試料104が生検鉗子装置106の両方のジョー10、12へ接着されるという幾つかの実施形態では、接着性部分110を収集部材108の両面に有しているのが望ましいであろう。幾つかの実施形態では、臨床家又は助手にとっては、収集部材108の両面に接着性部分110を有していれば、収集部材のどちららの面が接着性でどちらの面がそうでないかを判断する必要が無くなるので好都合であろう。
[0300]様々な実施形態では、収集部材108は、シート構成又は板構成を有することができる。様々な実施形態では、収集部材108は実質的に平坦であっても実質的に湾曲(例えば凹状又は凸状)であってもよいし、又は平坦と湾曲の組合せであってもよい。幾つかの実施形態では、収集部材108は病理処理カートリッジに適合する形状をしていてもよい。幾つかの実施形態では、収集部材108は、生検鉗子装置106の(単数又は複数の)部分を受け入れるように、そして生検鉗子装置106のジョー10、12を、それらの間に収集部材108を配置させた状態で、少なくとも部分的に閉じさせるように、適合されているカットアウト112を含んでいてもよい。
[0301]生検鉗子装置106のジョー10、12が収集部材108上へ閉じられ、開かれ、そして収集部材108から離されたら、生検試料104を生検鉗子装置106から回収できているように、接着性部分110は、生検試料104と接触し、接着性部分110へ生検試料104を接着させるように構成されることができる。幾つかの実施形態では、接着性部分110は化学的結合剤を備えることができる。例えば、接着性部分110は、湿分、光、熱、又は他の手段によって活性化され得る適したエポキシを備えていてもよい。例えば、接着性部分110は、生検試料104中に含まれる湿分によって活性化され得る適したエポキシを備えていてもよい。幾つかの実施形態では、接着性部分110はシアノアクリレートエポキシを備えていてもよい。幾つかの実施形態では、接着性部分110は、例えばシアノアクリレート接着剤の様な適した接着剤(例えばグルー)を備えていてもよい。幾つかの実施形態では、接着性部分110は、1つ又はそれ以上の生検試料の接着を、凍結結合を通じて生じさせるように構成されていてもよい。幾つかの実施形態では、接着性部分110は、1つ又はそれ以上の生検試料の接着を、乾燥結合を通じて生じさせるように構成されていてもよい。幾つかの実施形態では、接着性部分110は、生検試料104中に含まれる湿分によって活性化される親水性物質(例えばゼラチン)を備えていてもよい。
[0302]幾つかの実施形態では、接着性部分110は機械的結合剤を備えることができる。例えば、接着性部分110は、適した表面テクスチャ、織目、穿孔、スパイク、フック、逆棘、ディボット、スロット、窓、スリット、及び/又は、格子パターンに配列された他の試料接着機構、を備えることができる。幾つかの実施形態では、接着性部分110は複数の試料接着機構のアレイを備えていてもよい。幾つかの実施形態では、収集部材108及び接着性部分110は、収集部材108の多少の弾性的な曲がりを許容するように可撓性であって、その様な曲がりによって何れかの(単数又は複数の)機構(例えばスリット)を開かせ/閉じさせ、生検試料104を掴ませるようになっていてもよい。幾つかの実施形態では、接着性部分110は、生検試料104の収集部材108への接着を毛管作用によって生じさせるように構成されていてもよい。例えば、接着性部分110は、毛管作用によるその様な接着を容易にするためにそれに形成されている機構(例えば、細孔、キャビティ、クレバス)を備えていてもよい。
[0303]幾つかの実施形態では、接着性部分110は2つ又はそれ以上の種類の結合剤の組合せを備えていてもよい。例えば、接着性部分110は、機械的結合剤と化学的結合剤を備えることもできるだろう。
[0304]幾つかの実施形態では、接着性部分110は、生検試料104の収集部材108への静電結合を生じさせるように構成されることができる。幾つかの実施形態では、接着性部分110は、生検試料104の収集部材108への凝固(例えば、電気凝固及び/又は熱凝固)結合を生じさせるように構成されていてもよい。例えば、接着性部分110に接触させそれにより接着性部分110への接着を生じさせるときに生検試料の一部の凍結、乾燥、及び/又は凝固を生じさせるために、試料収集時に生検試料104の温度とは異なる温度の収集部材108を有することによって、生検試料104の収集部材108上への熱的活性化による接着(即ち熱的結合)を実現させることもできるだろう。
[0305]幾つかの実施形態では、接着性部分110は、生検試料104の収集部材108への接着を表面張力によって生じさせるように構成されることができる。幾つかの実施形態では、接着性部分110に形成されている穿孔が、真空源114源と連通する真空ポートとして働くことができる。
[0306]図16A−図16Cは、生検鉗子装置106から生検試料104を収集するための方法において、生検試料104が生検鉗子装置106の上側のジョー10に保持されている場合の方法を図画的に説明している。同様に、図17A−図17Cは、生検鉗子装置106から生検試料104を収集するための方法において、生検試料104が生検鉗子装置106の下側のジョー12に保持されている場合の方法を図画的に説明している。
[0307]図18A及び図18Bは、1つ又はそれ以上の生検試料104を採取するための別のキット102の斜視図を示している。キット102は生検鉗子装置106及び収集部材108を備えることができる。幾つかの実施形態では、収集部材108は、1つ又はそれ以上の生検試料104の収集中に生検鉗子装置106の配置(例えば、位置及び/又は向き)を拘束するための、生検鉗子装置106の(単数又は複数の)部分と協働する1つ又はそれ以上の案内116を備えることができる。幾つかの実施形態では、案内116は、第1ジョー10又は第2ジョー12を通して受け入れるための開口部118を画定していてもよい。開口部118は、生検鉗子装置106の向きを拘束するために、開口部118に通して受け入れられる第1ジョー10又は第2ジョー12の横断面輪郭の少なくとも一部(例えば大部分)に実質的に一致する形状を有していてもよい。例えば、収集部材108が管状構成を有し、案内116によって画定される開口部118が管状収集部材108のルーメンへの開口部になっていて、そこに第1ジョー10又は第2ジョー12が1つ又はそれ以上の生検試料104の収集中に受け入れられるようになっていてもよい。幾つかの実施形態では、開口部118は、第1ジョー10又は第2ジョー12の同様のD形状の対応する横断面輪郭よりもわずかに大きいD形状輪郭を有していてもよい。
[0308]図18Bに示されている様に第1ジョー10が開口部118に通して受け入れられたときに接着性部分110が第2ジョー12の中に配置されている1つ又はそれ以上の生検試料104に接触するべく配置されることができるように、接着性部分110は管状収集部材108の外壁に配置されていてもよい。案内116の使用は、生検試料104の採取された通りの順を保持しながらに操作者による生検鉗子装置106からの生検試料104の取り出しを容易にすることができる。
[0309]図19A−図19Cは、生検鉗子装置106から生検試料104を収集するための方法において、生検試料104が生検鉗子装置106の下側のジョー12に保持されている場合の方法を図画的に説明している。
[0310]図20は、生検試料104が生検鉗子装置106から収集された後の図18A及び図18Bの収集部材108であって、生検試料104が収集部材108の接着性部分110によって保持されているところの収集部材108の斜視図である。幾つかの実施形態では、収集部材108は、生検試料104の追跡及び更なる処理又は分析を容易にするために生検試料104の採取の順を指示する1つ又はそれ以上のラベル120を備えていてもよい。様々な実施形態では、ラベル120は、テキスト的(例えば、(単数又は複数の)文字及び/又は(単数又は複数の)数字)、グラフィック的(例えば矢印)、又は1つ又はそれ以上のテキスト文字と1つ又はそれ以上のグラフィックの組合せであってもよい。
[0311]図21A−図21Dは、生検鉗子装置106から生検試料104を収集するための別の方法の一連の段階を図画的に説明する斜視図である。幾つかの実施形態では、収集部材108は、必ずしも第1ジョー10と第2ジョー12の間に受け入れられなくてはならないということ無しに、生検試料104に接触するように構成されることができる。例えば、収集部材108の接着性部分110は、第1ジョー10及び第2ジョー12から張り出している生検試料104の部分に接触するようになっていてもよい。例えば、収集部材108の接触性部分110は、第1ジョー10の面54と第2ジョー12の面56の間から張り出している生検試料104の部分に接触することができる。例えば、収集部材108の接着性部分110は、第1ジョー10に形成されている窓48A及び/又は第2ジョー12に形成されている窓50Aから張り出している生検試料104の部分に接触することができる。
[0312]収集部材108の接触性部分110は、例えば生検鉗子装置106のわきに設置されて、生検試料104の張り出し部分に接触し、それにより生検試料104の接着性部分110への接着を生じさせるようになっていてもよい。その様な接着の後、第1ジョー10及び/又は第2ジョー12が生検試料104を解放するように開かれ、収集部材108(及び接着性部分110)は、生検鉗子装置106から生検試料104を収集するために生検鉗子装置106から退かされる。生検鉗子装置106から生検試料104を収集するために、代わりに又は加えて、生検鉗子装置106が収集部材108(及び接着性部分110)から退かされてもよいと理解している。収集部材108及び生検鉗子装置106の互いからの退避は、接着性部分110を生検鉗子装置106から離れさせること及び/又は生検鉗子装置106を接着性部分110から離れさせることを含み得る。
[0313]図22は、図16A−図16C、図17A−図17C、図19A−図19C、及び図21A−図21Cの図画的説明による方法2000の流れ図を示している。方法2000は、キット102を使用して遂行されることができる。方法2000は、1つ又はそれ以上の生検試料104を協働的に採取し保持するように構成されているジョー10、12を備える生検鉗子装置106から1つ又はそれ以上の生検試料104を収集(回収)するのに使用されることができる。方法2000は、収集部材108の接着性部分110を生検鉗子装置106によって保持されている1つ又はそれ以上の生検試料104と接触させる段階(ブロック2002参照)と、1つ又はそれ以上の生検試料104を接着性部分110へ接着させる段階(ブロック2004参照)と、生検鉗子装置106から収集部材108の接着性部分110へ接着させた1つ又はそれ以上の生検試料104を収集する段階(ブロック2006参照)と、を備えることができる。
[0314]幾つかの実施形態では、収集部材108の接着性部分110を1つ又はそれ以上の生検試料104と接触させる段階は、収集部材108を生検鉗子装置106の第1ジョー10と第2ジョー12の間に受け入れる段階を備えていてもよい。相応して、収集部材108と生検鉗子装置106を互いから退避させる段階は、1つ又はそれ以上の生検試料104を生検鉗子装置106から収集するように収集部材108をジョー10とジョー12の間から抜き取る段階を備えていてもよい。
[0315]生検鉗子装置106からの生検試料104の収集のための収集部材108の使用は、生検鉗子装置106のジョー10、12に保持される生検試料104の列に表された採取の順及び向きを維持することができる。採取の順を維持することは、生検試料104を患者の身体内部のそれぞれの採取場所と関連付けられるようにするし、生検試料104の分析にとって、また患者の診断及び治療にとって重要であろう。採取の順を維持することもまた、生検試料104の分析にとって、また患者の診断及び治療にとって重要であろう。
[0316]図16C、図17C、及び図19Cに示されている様に、生検試料104の列は、生検試料104が採取された順と向きを変えること無しに収集部材108側へ移されることができる。生検試料104の収集後、収集部材108と生検試料104は共に、処理及び組織病理学的分析のために、各個の採取の順に位置決めされた試料104のクラスターとしてラボへ送られることになる。一部の状況では、収集部材108は病理学的処理用カートリッジに嵌め込まれるようになっているか又は当該カートリッジの一部とされていることもあるだろう。収集部材108の使用は、一部の状況では、生検鉗子装置106のジョー10及び/又はジョー12からの生検試料104の収集中に生検試料104を損傷させるという危険を低減又は排除することができる。
[0317]幾つかの実施形態では、方法2000は、1つ又はそれ以上の生検試料104を収集部材108へ接着させるためにジョー10とジョー12の間に収集部材108をクランプする段階を備えていてもよい。方法2000は、更に、収集部材108をジョー10とジョー12の間から抜き取る段階の前に収集部材108をクランプ解除する段階を備えていてもよい。収集部材108のジョー10とジョー12の間からの抜き取りは手作業で行われてもよい。収集部材108のジョー10とジョー12の間からの抜き取りは、収集部材108を生検試料104と共に、開かれたジョー10、12から固定液を入れたジャーの中へ振り落すことによって行われてもよいだろう。
[0318]幾つかの実施形態では、1つ又はそれ以上の生検試料104を収集部材108へ接着させる段階は、1つ又はそれ以上の生検試料104を収集部材108へ化学的に結合させる段階を備えていてもよい。
[0319]幾つかの実施形態では、1つ又はそれ以上の生検試料104を収集部材108へ接着させる段階は、1つ又はそれ以上の生検試料104を収集部材108へエポキシを使用して結合させる段階を備えていてもよい。
[0320]幾つかの実施形態では、1つ又はそれ以上の生検試料104を収集部材108へ接着させる段階は、1つ又はそれ以上の生検試料104を収集部材108へ機械的に結合させる段階を備えていてもよい。
[0321]幾つかの実施形態では、1つ又はそれ以上の生検試料104を収集部材108へ接着させる段階は、1つ又はそれ以上の生検試料104を収集部材108へ静電的に結合させる段階を備えていてもよい。
[0322]幾つかの実施形態では、方法200は、1つ又はそれ以上の生検試料104を収集部材108へ凝固(例えば、電気凝固及び/又は熱凝固)結合を使用して結合させる段階を備えていてもよい。
[0323]幾つかの実施形態では、方法2000は、1つ又はそれ以上の生検試料104を収集部材108へ真空源114を使用して結合させる段階を備えていてもよい。
[0324]幾つかの実施形態では、方法2000は、1つ又はそれ以上の生検試料104を収集部材108へ2つ又はそれ以上の結合手法を使用して結合させる段階を備えていてもよい。幾つかの実施形態では、方法2000は、1つ又はそれ以上の生検試料104を収集部材108へここに開示されている2つ又はそれ以上の結合手法を使用して結合させる段階を備えていてもよい。
[0325]以上の記述はもっぱら例示とされることを意図しており、記載の実施形態には、開示されている発明の範囲から逸脱することなく変更がなされ得ることが当業者には認識されるだろう。本開示は、特許請求の範囲の主題から逸脱することなく他の特定の形態に具現化されることもできる。本開示は全ての適切な技術的変更を網羅し及び包含することを意図する。当業者には、この開示の考察に照らし、本発明の範囲に入る修正が自明であるだろうし、その様な修正は付随の特許請求の範囲に含まれるものとする。また、特許請求の範囲による範囲は、実施例に示されている好適な実施形態によって限定されてはならず、全体としての記述と矛盾しない最も広範な解釈を与えられるべきである。
10 第1ジョー
12 第2ジョー
13 シャフト
14 共通のピボット部材
16、18 孔
20、22 アーム
24 平坦部材
26 平坦部材のスロット
28 作動ワイヤ
30、32 作動点
34 可撓性シース
38 スリーブ
40 スリーブの開口
42 スリーブの付勢面
44、46 ジョーの半径方向外側面
44A 移行面部分
44B 半径方向により狭い近位部分
44C 半径方向により広い遠位部分
48、50 ジョーの内側面
48A、50A 窓
52 試料保持体積
54 第1ジョーの面
56 第2ジョーの面
58 スリーブのスロット
60 ショルダ
62 平坦部材の孔
64 スリーブのスロット
66 ピン
68、70 アームのスロット
71 ワッシャ
72、74 アームの面
73 リンク
75 スリーブのスロット
76、78 ジョーの揺動面
80 単一で共通の案内ピン
80A 案内ピンの長手方向軸
82 案内インサート
84 弾性機構
86 カットアウト
88 ストッパ
90 案内インサートの面
100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1100、1200 生検ジョー組立体
102 キット
104 生検試料
106 生検鉗子装置
108 収集部材
110 接着性部分
112 カットアウト
114 真空源
116 案内
118 案内の開口部
120 ラベル
1300 エンドエフェクタジョー組立体
A、B、D ジョー組立体の各部寸法
θ ジョーの開角度
総クランプ力
c1 第1ジョーのクランプ力
c2 第2ジョーのクランプ力
ジョーを閉じるための作動ワイヤへ加えられる総力
A1 第1ジョーへ連結されている作動ワイヤへ加えられる力
A2 第2ジョーへ連結されている作動ワイヤへ加えられる力
F 案内インサートの挿入され押される方向
L ジョー組立体の長手方向軸
P 共通のピボット軸
R 力の印加される方向
W1 スリーブのシャフトへの溶接場所
W2 平坦部材のスリーブへの溶接場所
W3 案内ピンのスリーブへの溶接場所

Claims (125)

  1. 生検鉗子装置のためのジョー組立体であって、前記ジョー組立体は、
    共通のピボット軸周りに枢動可能な第1ジョー及び第2ジョーであって、当該第1ジョーと当該第2ジョーは、それぞれの開位置と閉位置の間で枢動式に可動であり、当該第1ジョーと当該第2ジョーの各個の開位置と閉位置の間での作動によって1つ又はそれ以上の生検試料を協働的に採取し及び保持するように構成されている、第1ジョー及び第2ジョーと、
    前記第1ジョー及び前記第2ジョーを各個の開位置と閉位置の間で作動させるための1つ又はそれ以上の作動部材と、
    前記1つ又はそれ以上の作動部材を使用して前記第1ジョーと前記第2ジョーの1つ又はそれ以上が各個の閉位置に向けて作動されるときに、当該1つ又はそれ以上のジョーを各個の閉位置に向けて付勢するように構成されている1つ又はそれ以上の案内と、
    を備えている、ジョー組立体。
  2. 請求項1に記載の組立体において、前記1つ又はそれ以上の作動部材は、前記第1ジョー及び前記第2ジョーの前記1つ又はそれ以上の案内に対する並進運動を生じさせるように構成されている、組立体。
  3. 請求項1と請求項2の何れか一項に記載の組立体において、前記1つ又はそれ以上の作動部材は、前記第1ジョー及び前記第2ジョーが各個の閉位置に向けて作動されるときに、前記第1ジョー及び前記第2ジョーの前記1つ又はそれ以上の案内に向かう運動を生じさせるように構成されている、組立体。
  4. 請求項1から請求項3の何れか一項に記載の組立体において、前記1つ又はそれ以上の作動部材は、前記第1ジョーと前記第2ジョーの両方を作動させるように構成されている共通の作動ワイヤを備えている、組立体。
  5. 請求項1から請求項3の何れか一項に記載の組立体において、前記1つ又はそれ以上の作動部材は、前記第1ジョーと前記第2ジョーを作動させるためのそれぞれの作動ワイヤを備えている、組立体。
  6. 請求項5に記載の組立体において、前記作動ワイヤは、前記第1ジョー及び前記第2ジョーの開閉を生じさせるために一斉に作動されるように構成されている、組立体。
  7. 請求項5と請求項6の何れか一項に記載の組立体において、前記作動ワイヤは、前記第1ジョーと前記第2ジョーの各個へ前記共通のピボット軸からのそれぞれのオフセット距離にて接続されている、組立体。
  8. 請求項1から請求項7の何れか一項に記載の組立体において、前記1つ又はそれ以上の案内は、前記第1ジョー及び前記第2ジョーの閉じる間に、前記第1ジョー及び前記第2ジョーの一部分が漸進的に受け入れられる開口を備えている、組立体。
  9. 請求項8に記載の組立体において、前記開口は、前記第1ジョー及び前記第2ジョーの閉じる間に、前記第1ジョー及び前記第2ジョーのそれぞれの半径方向外側面と係合するように構成されている付勢面によって画定されている、組立体。
  10. 請求項1から請求項9の何れか一項に記載の組立体において、前記1つ又はそれ以上の案内はスリーブを備えている、組立体。
  11. 請求項1から請求項9の何れか一項に記載の組立体において、前記第1ジョー及び前記第2ジョーは、複数の生検試料を採取の順に保持するように構成されている試料保持体積を協働的に画定する、組立体。
  12. 請求項1から請求項9の何れか一項に記載の組立体において、
    前記第1ジョー及び前記第2ジョーは、前記1つ又はそれ以上の生検試料を保持するように構成されている試料保持体積を協働的に画定するそれぞれの内側面を備えており、
    前記第2ジョーの前記内側面は、前記1つ又はそれ以上の生検試料の前記第2ジョーの前記内側面への接着を促進するために、前記1つ又はそれ以上の生検試料と接面するための、前記第1ジョーの前記内側面より広い接触面積を提供している、組立体。
  13. 請求項11と請求項12の何れか一項に記載の組立体において、前記1つ又はそれ以上の案内は、前記第1ジョー及び前記第2ジョーの閉じる間に、前記第1ジョー及び前記第2ジョーの一部分が漸進的に受け入れられるスリーブを備えている、組立体。
  14. 請求項13に記載の組立体において、前記第1ジョー及び前記第2ジョーは、前記第1ジョーと前記第2ジョーが閉じられたときに前記試料保持体積の少なくとも大部分が前記スリーブの外に留まるように構成されている、組立体。
  15. 請求項1から請求項14の何れか一項に記載の組立体において、前記第1ジョー及び前記第2ジョーは共通のピボット部材へ枢動式に連結されている、組立体。
  16. 請求項1から請求項15の何れか一項に記載の組立体において、前記第1ジョー及び前記第2ジョーは実質的に剛性である、組立体。
  17. 請求項1から請求項9の何れか一項に記載の組立体において、
    前記1つ又はそれ以上の案内はスリーブを備えており、
    前記第1ジョー及び前記第2ジョーは共通のピボット部材へ枢動式に連結されており、
    前記共通のピボット部材の互いに反対側の端は前記スリーブと係合され、
    前記共通のピボット部材は、前記第1ジョー及び前記第2ジョーの閉じる間は前記スリーブに対して並進運動可能である、組立体。
  18. 請求項17に記載の組立体において、前記スリーブは、前記共通のピボット部材のそれぞれ反対側の端に係合する直径方向に対向するスロットを備えている、組立体。
  19. 請求項1から請求項10の何れか一項に記載の組立体において、
    前記第1ジョー及び前記第2ジョーは、中心長手方向軸を有する細長い形状を有する試料保持体積を画定し、
    前記1つ又はそれ以上の案内は、前記第1ジョーと前記第2ジョーが閉じられたときに前記第1ジョー及び前記第2ジョーによって画定される最大半径方向外側寸法と同じか又はそれより小さい最大半径方向外側寸法を画定している、組立体。
  20. 請求項1から請求項8の何れか一項に記載の組立体において、
    前記1つ又はそれ以上の案内は、中心軸を有するスリーブを備えており、
    前記第1ジョー及び前記第2ジョーは、それぞれ、半径方向外側面と、前記半径方向外側面の、前記スリーブの前記中心軸に関して異なる半径方向外側寸法を有する2つの領域の間を延びている移行面部分と、を備えており、
    前記スリーブは、前記第1ジョーと前記第2ジョーの閉じる間に前記第1ジョー及び前記第2ジョーの前記移行面部分と係合するように構成されている1つ又はそれ以上の付勢面を備えている、組立体。
  21. 請求項1から請求項8の何れか一項に記載の組立体において、
    前記1つ又はそれ以上の案内は、中心軸を有するスリーブを備えており、
    前記第1ジョー及び前記第2ジョーは、それぞれ、半径方向外側面と、前記半径方向外側面から前記スリーブの前記中心軸に関して半径方向内方に延びている移行面部分と、を備えており、
    前記スリーブは、前記第1ジョーと前記第2ジョーの閉じる間に前記第1ジョー及び前記第2ジョーの前記移行面部分と係合するように構成されている1つ又はそれ以上の付勢面を備えている、組立体。
  22. 請求項20と請求項21の何れか一項に記載の組立体において、前記移行面部分は前記スリーブの前記中心軸に実質的に横断方向である、組立体。
  23. 請求項20と請求項21の何れか一項に記載の組立体において、前記移行面部分は前記スリーブの前記中心軸に実質的に斜めである、組立体。
  24. 請求項1から請求項16及び請求項19から請求項23の何れか一項に記載の組立体において、前記共通のピボット軸は前記1つ又はそれ以上の案内に対して可変位置を有している、組立体。
  25. 請求項1から請求項16及び請求項19から請求項24の何れか一項に記載の組立体において、前記第1ジョーは、前記第1ジョー及び前記第2ジョーの枢動運動中に前記第2ジョーの第2揺動面と接面するための第1揺動面を有している、組立体。
  26. 請求項25に記載の組立体において、前記共通のピボット軸は、前記第1揺動面と前記第2揺動面の間の界面に配置されている、組立体。
  27. 請求項1から請求項16及び請求項19から請求項26の何れか一項に記載の組立体において、前記第1ジョーと前記第2ジョーはそれぞれの平行する案内ピンへ滑り係合される、組立体。
  28. 請求項27に記載の組立体において、前記案内ピンは前記1つ又はそれ以上の案内へ固定されている、組立体。
  29. 請求項1から請求項16及び請求項19から請求項26の何れか一項に記載の組立体において、前記第1ジョー及び前記第2ジョーは共通の案内ピンへ滑り係合される、組立体。
  30. 請求項29に記載の組立体において、前記共通の案内ピンは矩形の横断面輪郭を有している、組立体。
  31. 請求項29と請求項30の何れか一項に記載の組立体において、前記共通の案内ピンの長手方向軸は前記共通のピボット軸に横断方向である、組立体。
  32. 請求項1に記載の組立体において、
    前記1つ又はそれ以上の案内は、中心軸を有するスリーブを備えており、
    前記第1ジョー及び前記第2ジョーは、共通の案内ピンへ滑り係合され、
    前記共通の案内ピンは矩形の横断面輪郭を有しており、
    前記横断面輪郭の前記スリーブの前記中心軸に沿った寸法は、前記横断面輪郭の前記スリーブの前記中心軸に横断方向の寸法より大きい、組立体。
  33. 請求項29から請求項32の何れか一項に記載の組立体において、前記共通の案内ピンは前記1つ又はそれ以上の案内へ固定されている、組立体。
  34. 請求項1から請求項9の何れか一項に記載の組立体において、
    前記1つ又はそれ以上の案内は、中心軸を有するスリーブを備えており、
    前記組立体は、前記第1ジョー及び前記第2ジョーの前記運動を案内するための案内インサートを備え、前記案内インサートは前記スリーブの内部に配置されていて、前記案内インサートは、1つ又はそれ以上の対応するスリーブ機構に係合するための及び前記案内インサートを前記スリーブの内部に保持するための1つ又はそれ以上の弾性機構を備えており、前記1つ又はそれ以上の弾性機構は、前記スリーブの前記中心軸に関して半径方向内方の方向に弾性的に可動である、組立体。
  35. 請求項34に記載の組立体において、前記1つ又はそれ以上のスリーブ機構は、前記案内インサートの前記対応する1つ又はそれ以上の弾性機構を受け入れるための、前記スリーブに形成されたそれぞれの受け器を備えており、前記案内インサートの前記1つ又はそれ以上の弾性機構は、半径方向外方に、前記対応する1つ又はそれ以上の受け器の中へ延びる、組立体。
  36. 請求項35に記載の組立体において、前記案内インサートは、前記1つ又はそれ以上の弾性機構の弾性的半径方向内方運動を促し、それにより組み立て時の前記案内インサートの前記スリーブ内への挿入を容易にするために、1つ又はそれ以上のカットアウトを備えている、組立体。
  37. 請求項34から請求項36の何れか一項に記載の組立体において、前記案内インサートは、前記第1ジョーと前記第2ジョーの1つ又はそれ以上の開き運動を制限するための1つ又はそれ以上のストッパを備えている、組立体。
  38. 請求項34から請求項37の何れか一項に記載の組立体において、前記案内インサートは、前記第1ジョー及び前記第2ジョーによって協働的に画定される試料保持体積の近位端を画定する面を備えている、組立体。
  39. 内視鏡手術道具のためのジョー組立体であって、前記組立体は、
    共通のピボット軸周りに枢動可能な第1ジョー及び第2ジョーであって、それぞれの開位置と閉位置の間で枢動式に可動である第1ジョー及び第2ジョーと、
    前記第1ジョー及び前記第2ジョーを各個の開位置と閉位置の間で作動させるための1つ又はそれ以上の作動部材と、
    前記1つ又はそれ以上の作動部材を使用して、前記第1ジョーと前記第2ジョーの1つ又はそれ以上が各個の閉位置に向けて作動されるときに、当該1つ又はそれ以上のジョーを各個の閉位置に向けて付勢するように構成されている1つ又はそれ以上の案内と、
    を備えている、組立体。
  40. 請求項39に記載の組立体において、前記1つ又はそれ以上の作動部材は、前記第1ジョー及び前記第2ジョーの前記1つ又はそれ以上の案内に対する並進運動を生じさせるように構成されている、組立体。
  41. 請求項39と請求項40の何れか一項に記載の組立体において、前記1つ又はそれ以上の作動部材は、前記第1ジョー及び前記第2ジョーが各個の閉位置に向けて作動されるときに、前記第1ジョー及び前記第2ジョーの前記1つ又はそれ以上の案内に向かう運動を生じさせるように構成されている、組立体。
  42. 請求項39から請求項41の何れか一項に記載の組立体において、前記1つ又はそれ以上の作動部材は、前記第1ジョーと前記第2ジョーの両方を作動させるように構成されている共通の作動ワイヤを備えている、組立体。
  43. 請求項39から請求項41の何れか一項に記載の組立体において、前記1つ又はそれ以上の作動部材は、前記第1ジョーと前記第2ジョーを作動させるためのそれぞれの作動ワイヤを備えている、組立体。
  44. 請求項43に記載の組立体において、前記作動ワイヤは、前記第1ジョー及び前記第2ジョーの開閉を生じさせるために一斉に作動されるように構成されている、組立体。
  45. 請求項43と請求項44の何れか一項に記載の組立体において、前記作動ワイヤは、前記第1ジョーと前記第2ジョーの各個へ前記共通のピボット軸からのそれぞれのオフセット距離にて接続されている、組立体。
  46. 請求項39から請求項45の何れか一項に記載の組立体において、前記1つ又はそれ以上の案内は、前記第1ジョー及び前記第2ジョーの閉じる間に、前記第1ジョー及び前記第2ジョーの一部分が漸進的に受け入れられる開口を備えている、組立体。
  47. 請求項46に記載の組立体において、前記開口は、前記第1ジョー及び前記第2ジョーの閉じる間に、前記第1ジョー及び前記第2ジョーのそれぞれの半径方向外側面と係合するように構成されている付勢面によって画定されている、組立体。
  48. 請求項39から請求項47の何れか一項に記載の組立体において、前記1つ又はそれ以上の案内はスリーブを備えている、組立体。
  49. 請求項39から請求項48の何れか一項に記載の組立体において、前記第1ジョー及び前記第2ジョーは共通のピボット部材へ枢動可能に連結されている、組立体。
  50. 請求項39から請求項49の何れか一項に記載の組立体において、前記第1ジョー及び前記第2ジョーは実質的に剛性である、組立体。
  51. 請求項39から請求項47の何れか一項に記載の組立体において、
    前記1つ又はそれ以上の案内はスリーブを備えており、
    前記第1ジョー及び前記第2ジョーは共通のピボット部材へ枢動式に連結されており、
    前記共通のピボット部材の互いに反対側の端はスリーブと係合され、
    前記共通のピボット部材は、前記第1ジョー及び前記第2ジョーの閉じる間は前記スリーブに対して並進運動可能である、組立体。
  52. 請求項51に記載の組立体において、前記スリーブは、前記共通のピボット部材のそれぞれ反対側の端に係合する直径方向に対向するスロットを備えている、組立体。
  53. 請求項39から請求項46の何れか一項に記載の組立体において、
    前記1つ又はそれ以上の案内は、中心軸を有するスリーブを備えており、
    前記第1ジョー及び前記第2ジョーは、それぞれ、半径方向外側面と、前記半径方向外側面の、前記スリーブの前記中心軸に関して異なる半径方向外側寸法を有する2つの領域の間を延びている移行面部分と、を備えており、
    前記スリーブは、前記第1ジョーと前記第2ジョーの閉じる間に前記第1ジョー及び前記第2ジョーの前記移行面部分と係合するように構成されている1つ又はそれ以上の付勢面を備えている、組立体。
  54. 請求項39から請求項46の何れか一項に記載の組立体において、
    前記1つ又はそれ以上の案内は、中心軸を有するスリーブを備えており、
    前記第1ジョー及び前記第2ジョーは、それぞれ、半径方向外側面と、前記半径方向外側面から前記スリーブの前記中心軸に関して半径方向内方に延びている移行面部分と、を備えており、
    前記スリーブは、前記第1ジョーと前記第2ジョーの閉じる間に前記第1ジョー及び前記第2ジョーの前記移行面部分と係合するように構成されている1つ又はそれ以上の付勢面を備えている、組立体。
  55. 請求項53と請求項54の何れか一項に記載の組立体において、前記移行面部分は前記スリーブの前記中心軸に実質的に横断方向である、組立体。
  56. 請求項53と請求項54の何れか一項に記載の組立体において、前記移行面部分は前記スリーブの前記中心軸に実質的に斜めである、組立体。
  57. 請求項39から請求項50及び請求項53から請求項56の何れか一項に記載の組立体において、前記共通のピボット軸は前記1つ又はそれ以上の案内に対して可変位置を有している、組立体。
  58. 請求項39から請求項50及び請求項53から請求項57の何れか一項に記載の組立体において、前記第1ジョーは、前記第1ジョー及び前記第2ジョーの枢動運動中に前記第2ジョーの第2揺動面と接面するための第1揺動面を有している、組立体。
  59. 請求項58に記載の組立体において、前記共通のピボット軸は、前記第1揺動面と前記第2揺動面の間の界面に配置されている、組立体。
  60. 請求項39から請求項50及び請求項53から請求項59の何れか一項に記載の組立体において、前記第1ジョーと前記第2ジョーはそれぞれの平行する案内ピンへ滑り係合される、組立体。
  61. 請求項60に記載の組立体において、前記案内ピンは前記1つ又はそれ以上の案内へ固定されている、組立体。
  62. 請求項39から請求項50及び請求項53から請求項59の何れか一項に記載の組立体において、前記第1ジョー及び前記第2ジョーは共通の案内ピンへ滑り係合される、組立体。
  63. 請求項62に記載の組立体において、前記共通の案内ピンは矩形の横断面輪郭を有している、組立体。
  64. 請求項62と請求項63の何れか一項に記載の組立体において、前記共通の案内ピンの長手方向軸は前記共通のピボット軸に横断方向である、組立体。
  65. 請求項39に記載の組立体において、
    前記1つ又はそれ以上の案内は、中心軸を有するスリーブを備えており、
    前記第1ジョー及び前記第2ジョーは、共通の案内ピンへ滑り係合され、
    前記共通の案内ピンは矩形の横断面輪郭を有していて、前記横断面輪郭の前記スリーブの前記中心軸に沿った寸法は、前記横断面輪郭の前記スリーブの前記中心軸に横断方向の寸法より大きい、組立体。
  66. 請求項62から請求項65の何れか一項に記載の組立体において、前記共通の案内ピンは前記1つ又はそれ以上の案内へ固定されている、組立体。
  67. 請求項39から請求項47の何れか一項に記載の組立体において、
    前記1つ又はそれ以上の案内は、中心軸を有するスリーブを備えており、
    前記組立体は、前記第1ジョー及び前記第2ジョーの前記運動を案内するための案内インサートを備え、前記案内インサートは前記スリーブの内部に配置されていて、前記案内インサートは、1つ又はそれ以上の対応するスリーブ機構に係合するための及び前記案内インサートを前記スリーブの内部に保持するための1つ又はそれ以上の弾性機構を備えており、前記1つ又はそれ以上の弾性機構は、前記スリーブの前記中心軸に関して半径方向内方の方向に弾性的に可動である、組立体。
  68. 請求項67に記載の組立体において、前記1つ又はそれ以上のスリーブ機構は、前記案内インサートの前記対応する1つ又はそれ以上の弾性機構を受け入れるための、前記スリーブに形成されたそれぞれの受け器を備えており、前記案内インサートの前記1つ又はそれ以上の弾性機構は、半径方向外方に、前記対応する1つ又はそれ以上の受け器の中へ延びる、組立体。
  69. 請求項68に記載の組立体において、前記案内インサートは、前記1つ又はそれ以上の弾性機構の弾性的半径方向内方運動を促し、それにより組み立て時の前記案内インサートの前記スリーブ内への挿入を容易にするために、1つ又はそれ以上のカットアウトを備えている、組立体。
  70. 請求項68から請求項69の何れか一項に記載の組立体において、前記案内インサートは、前記第1ジョーと前記第2ジョーの1つ又はそれ以上の開き運動を制限するための1つ又はそれ以上のストッパを備えている、組立体。
  71. 請求項39から請求項70の何れか一項に記載の組立体において、前記第1ジョー及び前記第2ジョーは、それぞれ、シザーブレードを備えている、組立体。
  72. 生検鉗子装置のためのジョー組立体であって、前記組立体は、
    第1及び第2の実質的に剛性なジョーであって、それぞれの開位置と閉位置の間で枢動式に可動であり、当該第1ジョーと当該第2ジョーの各個の開位置と閉位置の間での作動によって1つ又はそれ以上の生検試料を協働的に採取し及び保持するように構成されている第1ジョー及び第2ジョーを備えており、前記第1ジョー及び前記第2ジョーは、前記1つ又はそれ以上の生検試料を保持するように構成されている試料保持体積を協働的に画定するそれぞれの内側面を備え、前記第2ジョーの前記内側面は、前記1つ又はそれ以上の生検試料の前記第2ジョーの前記内側面への接着を促進するために、前記1つ又はそれ以上の生検試料と接面するための、前記第1ジョーの前記内側面より広い接触面積を提供している、組立体。
  73. 請求項72に記載の組立体において、前記試料保持体積は複数の生検試料を保持するように構成されている、組立体。
  74. 請求項72と請求項73の何れか一項に記載の組立体において、前記試料保持体積は採取の順での生検試料の列を収容するように構成されている、組立体。
  75. 請求項72から請求項74の何れか一項に記載の組立体において、前記試料保持体積は採取の向きでの生検試料の列を収容するように構成されている、組立体。
  76. 請求項72から請求項75の何れか一項に記載の組立体において、前記試料保持体積は5つ又はそれ以上の生検試料を保持するように構成されている、組立体。
  77. 請求項72から請求項76の何れか一項に記載の組立体において、前記試料保持体積は、中心長手方向軸を有する細長い形状を有している、組立体。
  78. 請求項77に記載の組立体において、前記第1ジョーと前記第2ジョーの間の接触界面は、前記中心長手方向軸に交わり前記中心長手方向軸に平行である平面内に全体が位置している、組立体。
  79. 請求項77と請求項78の何れか一項に記載の組立体において、前記第2ジョーの面は、前記第2ジョーがその閉位置にあるときに、前記中心長手方向軸に交わり前記中心長手方向軸に平行である平面内に実質的に全体が位置している、組立体。
  80. 請求項79に記載の組立体において、前記第1ジョーの面の一部分は、前記第1ジョーがその閉位置にあるときに、当該平面からオフセットされている、組立体。
  81. 請求項72から請求項80の何れか一項に記載の組立体において、
    前記第1ジョーは、前記第1ジョーの前記内側面に画定されている窓を備えており、
    前記第2ジョーは、前記第2ジョーの前記内側面に画定される窓が無い、組立体。
  82. 請求項72から請求項81の何れか一項に記載の組立体において、前記第1ジョーの開窓は前記第2ジョーの開窓とは異なっている、組立体。
  83. 請求項72から請求項82の何れか一項に記載の組立体において、前記第1ジョー及び前記第2ジョーは共通のピボット軸周りに枢動可能である、組立体。
  84. 請求項72から請求項83の何れか一項に記載の組立体であって、前記第1ジョーと前記第2ジョーの前記1つ又はそれ以上が各個の閉位置に向けて作動されるときに、当該1つ又はそれ以上のジョーを各個の閉位置に向けて付勢するように構成されている1つ又はそれ以上の案内、を備えている組立体。
  85. 1つ又はそれ以上の生検試料を採取するためのキットであって、前記キットは、
    1つ又はそれ以上の生検試料を協働的に採取し及び保持するように構成されている第1ジョー及び第2ジョー、を備える生検鉗子装置と、
    収集部材であって、前記生検鉗子装置によって保持されている前記1つ又はそれ以上の生検試料に接触し及び接着するように、及び当該収集部材と前記生検鉗子装置の互いからの退避に際して前記1つ又はそれ以上の生検試料を前記生検鉗子装置から収集するように、構成されている接着性部分、を備える収集部材と、
    を備えている、キット。
  86. 請求項85に記載のキットにおいて、前記生検鉗子装置は、前記1つ又はそれ以上の生検試料全てを、前記第1ジョーと前記第2ジョーのうち一方のみに保持するように構成されている、キット。
  87. 請求項85と請求項86の何れか一項に記載のキットにおいて、前記接着性部分は、排他的に、前記収集部材の一方の面に配置されている、キット。
  88. 請求項85から請求項87の何れか一項に記載のキットにおいて、前記接着性部分は化学的結合剤を備えていている、キット。
  89. 請求項88に記載のキットにおいて、前記化学的結合剤はエポキシを備えている、キット。
  90. 請求項88に記載のキットにおいて、前記化学的結合剤はグルーを備えている、キット。
  91. 請求項85から請求項90の何れか一項に記載のキットにおいて、前記接着性部分は機械的結合剤を備えている、キット。
  92. 請求項91に記載のキットにおいて、前記機械的結合剤は表面テクスチャを備えている、キット。
  93. 請求項91に記載のキットにおいて、前記機械的結合剤は試料接着機構のアレイを備えている、キット。
  94. 請求項85から請求項87の何れか一項に記載のキットにおいて、前記接着性部分は、前記1つ又はそれ以上の生検試料の前記収集部材への静電結合を生じさせるように構成されている、キット。
  95. 請求項85から請求項87の何れか一項に記載のキットにおいて、前記接着性部分は、前記1つ又はそれ以上の生検試料の前記収集部材への熱的結合を生じさせるように構成されている、キット。
  96. 請求項85から請求項87の何れか一項に記載のキットにおいて、前記接着性部分は、前記1つ又はそれ以上の生検試料の前記収集部材への凍結結合を生じさせるように構成されている、キット。
  97. 請求項85から請求項87の何れか一項に記載のキットにおいて、前記接着性部分は、前記1つ又はそれ以上の生検試料の前記収集部材への乾燥結合を生じさせるように構成されている、キット。
  98. 請求項85から請求項87の何れか一項に記載のキットにおいて、前記接着性部分は、真空源と連通している1つ又はそれ以上の真空ポートを備えている、キット。
  99. 請求項85から請求項98の何れか一項に記載のキットにおいて、前記収集部材は、前記第1ジョーと前記第2ジョーの間に受け入れられるように構成されている、キット。
  100. 請求項85から請求項99の何れか一項に記載のキットにおいて、前記収集部材は、前記1つ又はそれ以上の生検試料の前記収集中に前記生検鉗子装置の位置を拘束するための案内を備えている、キット。
  101. 請求項100に記載のキットにおいて、前記案内は、前記第1ジョー又は前記第2ジョーを通して受け入れるための開口部を画定しており、前記開口部は、前記生検鉗子装置の向きを拘束するために、通して受け入れられる前記第1ジョー又は前記第2ジョーの横断面輪郭の少なくとも大部分に一致する形状を有している、キット。
  102. 請求項101に記載のキットにおいて、前記収集部材は管状構成を有しており、前記案内によって画定されている前記開口部は、前記1つ又はそれ以上の生検試料の前記収集時に前記第1ジョー又は前記第2ジョーが受け入れられる前記管状の収集部材のルーメンへの開口部である、キット。
  103. 請求項102に記載のキットにおいて、前記接着性部分は前記管状の収集部材の外壁上に配置されている、キット。
  104. 請求項85から請求項103の何れか一項に記載のキットにおいて、前記収集部材は、複数の前記1つ又はそれ以上の生検試料の採取の順を指示するラベルを備えている、キット。
  105. 請求項85から請求項103の何れか一項に記載のキットにおいて、
    前記生検鉗子装置は、前記第1ジョー及び前記第2ジョーの閉じる間に、前記第1ジョー及び前記第2ジョーの一部分が漸進的に受け入れられるスリーブであって、前記第1ジョー及び前記第2ジョーが各個の閉位置に向けて作動されるときに、当該1つ又はそれ以上のジョーを各個の閉位置に向けて付勢するスリーブ、を備えており、
    前記第1ジョー及び前記第2ジョーは、複数の前記1つ又はそれ以上の生検試料を採取の順に保持するように構成されている試料保持体積を協働的に画定し、
    前記第1ジョー及び前記第2ジョーが閉じられたときに前記試料保持体積の少なくとも大部分が前記スリーブの外に留まる、キット。
  106. 生検鉗子装置によって保持されている1つ又はそれ以上の生検試料を収集するための収集部材であって、前記収集部材は、
    前記生検鉗子装置によって保持されている前記1つ又はそれ以上の生検試料に接触し及び接着するように、及び前記収集部材と前記生検鉗子装置の互いからの退避に際して前記1つ又はそれ以上の生検試料を前記生検鉗子装置から収集するように、構成されている接着性部分と、
    前記1つ又はそれ以上の生検試料の前記収集中に前記接着性部分に対する前記生検鉗子装置の配置を拘束するための案内と、
    を備えている、収集部材。
  107. 請求項106に記載の収集部材において、前記接着性部分は、排他的に、前記収集部材の一方の面に配置されている、収集部材。
  108. 請求項106から請求項107の何れか一項に記載の収集部材において、前記接着性部分は化学的結合剤を備えている、収集部材。
  109. 請求項106から請求項108の何れか一項に記載の収集部材において、前記接着性部分は機械的結合剤を備えている、収集部材。
  110. 請求項106から請求項109の何れか一項に記載の収集部材において、前記案内は、一方の前記ジョーを通して受け入れるための開口部を画定している、収集部材。
  111. 請求項110に記載の収集部材において、前記開口部は、前記生検鉗子装置の向きを拘束するために、通して受け入れられる前記一方のジョーの横断面輪郭の少なくとも大部分に実質的に一致する形状を有している、収集部材。
  112. 請求項111に記載の収集部材において、前記収集部材は管状構成を有しており、前記案内によって画定されている前記開口部は、前記1つ又はそれ以上の生検試料の前記収集時に前記一方のジョーが受け入れられる前記管状の収集部材のルーメンへの開口部である、収集部材。
  113. 請求項112に記載の収集部材において、前記接着性部分は前記管状の収集部材の外壁上に配置されている、収集部材。
  114. 請求項106から請求項113の何れか一項に記載の収集部材において、前記収集部材は、複数の前記1つ又はそれ以上の生検試料の採取の順を指示しているラベルを備えている、収集部材。
  115. 請求項106から請求項114の何れか一項に記載の収集部材において、前記収集部材は前記第1ジョーと前記第2ジョーの間に受け入れられるように構成されている、収集部材。
  116. 1つ又はそれ以上の生検試料を協働的に採取し及び保持するように構成されている第1ジョー及び第2ジョーを備える生検鉗子装置から前記1つ又はそれ以上の生検試料を収集するための方法であって、前記方法は、
    収集部材の接着性部分を前記生検鉗子装置によって保持されている前記1つ又はそれ以上の生検試料と接触させる段階と、
    前記1つ又はそれ以上の生検試料を前記接着性部分へ接着させる段階と、
    前記生検鉗子装置から前記収集部材の前記接着性部分へ接着させた前記1つ又はそれ以上の生検試料を収集する段階と、
    を備えている、方法。
  117. 請求項116に記載の方法であって、前記1つ又はそれ以上の生検試料を前記収集部材へ接着させるために前記第1ジョーと前記第2ジョーの間に前記収集部材をクランプする段階、を備えている方法。
  118. 請求項117に記載の方法であって、前記収集部材をクランプ解除する段階と、次いで前記収集部材と前記生検鉗子装置を互いから退避させる段階と、を備えている方法。
  119. 請求項116から請求項118の何れか一項に記載の方法において、前記1つ又はそれ以上の生検試料を前記収集部材へ接着させる段階は、前記1つ又はそれ以上の生検試料を前記収集部材へ化学的に結合させる段階を備えている、方法。
  120. 請求項116から請求項119の何れか一項に記載の方法において、前記1つ又はそれ以上の生検試料を前記収集部材へ接着させる段階は、前記1つ又はそれ以上の生検試料を前記収集部材へ機械的に結合させる段階を備えている、方法。
  121. 請求項116から請求項118の何れか一項に記載の方法において、前記1つ又はそれ以上の生検試料を前記収集部材へ接着させる段階は、前記1つ又はそれ以上の生検試料を前記収集部材へ静電的に結合させる段階を備えている、方法。
  122. 請求項116から請求項118の何れか一項に記載の方法において、前記1つ又はそれ以上の生検試料を前記収集部材へ接着させる段階は、前記1つ又はそれ以上の生検試料を前記収集部材へ凝固を使用して結合させる段階を備えている、方法。
  123. 請求項116から請求項118の何れか一項に記載の方法において、前記1つ又はそれ以上の生検試料を前記収集部材へ接着させる段階は、前記1つ又はそれ以上の生検試料を前記収集部材へ真空源を使用して結合させる段階を備えている、方法。
  124. 請求項116から請求項118の何れか一項に記載の方法において、前記1つ又はそれ以上の生検試料を前記収集部材へ接着させる段階は、前記1つ又はそれ以上の生検試料を前記収集部材へエポキシを使用して結合させる段階を備えている、方法。
  125. 請求項116から請求項124の何れか一項に記載の方法において、前記1つ又はそれ以上の生検試料を収集する段階は、前記生検鉗子装置の前記第1ジョーと前記第2ジョーを開いた後に前記収集部材と前記生検鉗子装置を互いから退避させる段階を備えている、方法。
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