JP2020507433A - 飲料調製及び注入システム - Google Patents

飲料調製及び注入システム Download PDF

Info

Publication number
JP2020507433A
JP2020507433A JP2019564568A JP2019564568A JP2020507433A JP 2020507433 A JP2020507433 A JP 2020507433A JP 2019564568 A JP2019564568 A JP 2019564568A JP 2019564568 A JP2019564568 A JP 2019564568A JP 2020507433 A JP2020507433 A JP 2020507433A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
pod
extraction chamber
beverage
wand
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019564568A
Other languages
English (en)
Inventor
ガブリエル・グロスマン
スコット・ハネソン
マッシミリアーノ・ヴァルセッキ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
2266170 2266170 Ontario Inc
2266170オンタリオ・インコーポレイテッド
2266170 Ontario Inc
Original Assignee
2266170 2266170 Ontario Inc
2266170オンタリオ・インコーポレイテッド
2266170 Ontario Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 2266170 2266170 Ontario Inc, 2266170オンタリオ・インコーポレイテッド, 2266170 Ontario Inc filed Critical 2266170 2266170 Ontario Inc
Publication of JP2020507433A publication Critical patent/JP2020507433A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J31/00Apparatus for making beverages
    • A47J31/44Parts or details or accessories of beverage-making apparatus
    • A47J31/46Dispensing spouts, pumps, drain valves or like liquid transporting devices
    • A47J31/468Pumping means
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J31/00Apparatus for making beverages
    • A47J31/04Coffee-making apparatus with rising pipes
    • A47J31/053Coffee-making apparatus with rising pipes with repeated circulation of the extract through the filter
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J31/00Apparatus for making beverages
    • A47J31/06Filters or strainers for coffee or tea makers ; Holders therefor
    • A47J31/0657Filters or strainers for coffee or tea makers ; Holders therefor for brewing coffee under pressure, e.g. for espresso machines
    • A47J31/0668Filters or strainers for coffee or tea makers ; Holders therefor for brewing coffee under pressure, e.g. for espresso machines specially adapted for cartridges
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J31/00Apparatus for making beverages
    • A47J31/24Coffee-making apparatus in which hot water is passed through the filter under pressure, i.e. in which the coffee grounds are extracted under pressure
    • A47J31/34Coffee-making apparatus in which hot water is passed through the filter under pressure, i.e. in which the coffee grounds are extracted under pressure with hot water under liquid pressure
    • A47J31/36Coffee-making apparatus in which hot water is passed through the filter under pressure, i.e. in which the coffee grounds are extracted under pressure with hot water under liquid pressure with mechanical pressure-producing means
    • A47J31/3666Coffee-making apparatus in which hot water is passed through the filter under pressure, i.e. in which the coffee grounds are extracted under pressure with hot water under liquid pressure with mechanical pressure-producing means whereby the loading of the brewing chamber with the brewing material is performed by the user
    • A47J31/3676Cartridges being employed
    • A47J31/369Impermeable cartridges being employed
    • A47J31/3695Cartridge perforating means for creating the hot water inlet
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J31/00Apparatus for making beverages
    • A47J31/44Parts or details or accessories of beverage-making apparatus
    • A47J31/4482Details allowing to adapt the beverage-making apparatus to the size of the brewing vessel or the beverage container, e.g. with adjustable support for the beverage container or adjustable hot water outlet
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J31/00Apparatus for making beverages
    • A47J31/44Parts or details or accessories of beverage-making apparatus
    • A47J31/4489Steam nozzles, e.g. for introducing into a milk container to heat and foam milk
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J31/00Apparatus for making beverages
    • A47J31/44Parts or details or accessories of beverage-making apparatus
    • A47J31/46Dispensing spouts, pumps, drain valves or like liquid transporting devices
    • A47J31/469Details of hydraulic circuits

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Apparatus For Making Beverages (AREA)
  • Devices For Dispensing Beverages (AREA)
  • Tea And Coffee (AREA)

Abstract

不溶解性材料から所望の飲料生成物を調製するための機器が提供される。該機器は、不溶解性材料を保持するように構成され、入口及び出口を有する抽出室を備えている。流体容器から抽出室の入口に流体を移送させるために吸入チューブが設けられ、抽出室の出口から流体容器に流体を移送させるために供給チューブが設けられている。抽出室を通して流体を再循環させるために流体ポンプが設けられている。別の態様において、気体を含有する所望の飲料生成物を調製するための機器が提供される。該機器は、流体容器から吸入チューブを通して供給チューブへ、さらに流体容器へ戻るように流体を再循環させる流体ポンプを備えている。該機器はさらに、吸入チューブと流体ポンプとの間に配設され、流体ポンプによって再循環される飲料流体に空気を導入する空気ポンプを備えている。また、該機器とともに使用されるポッドも提供される。【選択図】図21

Description

本明細書は、飲料調製システム(beverage preparation systems)に関し、特に、不溶解性材料(infusible materials)から飲料を調製するための、及び注入された気体を含む飲料を調製するためのシステム並びにシステム構成部品に関する。
以下の背景技術の記述は、以下で述べるいずれのものも従来技術又は技術常識として引用可能であるということを承認するものではない。以下に挙げる文献は、それらへのこの参照によってそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
コーヒーの粉状物、茶葉、又は乾燥果実片などの不溶解性材料から飲料などの生成物を調製することは、より困難であり、また、条件によって注入速度が遅くなる場合には、時間を要する。例えば、味覚の「口当たりの良さ」などといった所望の特質を高めるため、及び/又は、氷で冷やされる飲料の調製を容易にするために、お湯よりもむしろ、常温あるいは冷水を使用してコーヒーあるいは茶を入れることが望ましいことがある。別の例では、不溶解性材料の視覚的訴求力を高めるため、及び/又は、一定の望ましい製品特質を得るために、小さな粒状物質を使用するよりもむしろ、ドライフルーツ、乾燥野菜、又は全葉茶(whole-leaf tea)の大きなかけらを浸すことが望ましいことがある。
これらの事情において生成物を調製するために用いられる従来の方法では、先行の流体(precursor fluid)と不溶解性材料との間の接触時間として、長い時間が必要である。例えば、全葉茶は3分以上浸される場合があり、水出しコーヒー(cold-brew coffee)は12時間以上浸される場合がある。
不溶解性材料からの飲料などの生成物を調整するとき、より短時間での抽出の度合いを高めるための一つの方法は、抽出室(brew chamber)を通した流体の再循環を使用することである。従来の再循環プロセスでは、満足な結果を得るために、依然として長い接触時間が必要である。そのようなシステムは、また、操作が面倒であり、コーヒーショップ、又は、1日当たり大量の飲料を販売する他の商用業務での使用に適さないことがある。
不溶解性材料からの飲料を調製するための抽出室の設計に際して、一つの課題は、不溶解性材料の量を変更するために抽出室の大きさを最適化することが困難である場合があるということである。別の課題は、取り込まれた空気が抽出室から除去され難く、抽出後に抽出室から生成物が完全に除去され難いことである。更に別の課題は、抽出後に機器操作者が抽出室から使用済みの不溶解性材料を取り除き難くなる場合があることである。
高圧抽出システムで用いられる容量管理ポッド(portion-control pod)の設計に際して、一つの課題は、効率的な機械的構成及び安全な動作を可能にする圧力及び機械力要件を維持しながら、効果的な抽出のための十分な流れを可能にするポッドパラメータ(pod parameters)を選択することである。効率的な機械的構造及び安全な操作を可能にする圧力及び機械力の要件を維持しながら、効率的な抽出のための十分な流れを可能にするポッドパラメータ(pod parameters)を選択することである。
溶存窒素(dissolved nitrogen)入りの新鮮な飲料を調製することは困難で、多大な労力と時間を要し、高コストなプロセスである。典型的な方法は、(i)ケグ(keg、小樽)に飲料を入れ、窒素ガスで加圧し、窒素ガスの溶解を促進するために断続的に振動させながら、一定期間(典型的には24時間)にわたり貯蔵すること、又は、(ii)拡散ストーン(diffusing stone)を通して加圧されたケグへ一定期間(典型的には10〜20分)にわたり窒素を注入すること、を含む。窒素注入飲料を調製するためのより効果的でコスト効率の良いプロセスを提供することが望まれている。上述した1つ以上の問題のような、従来の飲料調製機器の問題を解消する飲料調製注入システム(beverage preparation and infusion system)が必要とされている。
一態様において、本発明は、不溶解性材料から飲料生成物(飲料製品)を調製するための機器を提供する。該機器は、
不溶解性材料を収容する抽出室であって、流体入口と流体出口とを有する抽出室と、
流体容器から前記抽出室の前記流体入口に流体を移送する吸入チューブ(注入チューブ、吸込チューブ、入口チューブ)と、
前記抽出室の前記流体出口から前記流体容器に流体を移送する供給チューブ(吐出チューブ、投入チューブ、分注チューブ)と、
前記抽出室を通して高圧力下で流体を再循環する流体ポンプと、
を備えている。
別の態様において、本発明は、不溶解性材料から飲料生成物(飲料製品)を調製するための機器を提供する。該機器は、
不溶解性材料を収容する抽出室であって、流体入口と流体出口とを有する抽出室と、
第1流体容器から前記抽出室の前記流体入口に流体を移送する吸入チューブ、及び、前記抽出室の前記流体出口から前記第1流体容器へ流体を移送する供給チューブを有する抽出ワンド(brewing wand)と、
第2流体容器から流体を移送する吸入チューブ、及び、前記第2流体容器へ流体を移送する供給チューブを有する窒素ワンド(nitro wand)と、
前記抽出ワンドに接続され、前記抽出室を通して高圧力下で流体を再循環する第1流体ポンプであって、外部流体源及び前記流体容器のうち少なくとも一方から流体を受ける第1流体ポンプと、
前記窒素ワンドに接続され、前記窒素ワンドの前記吸入チューブから前記窒素ワンドの前記供給チューブへ高圧力下で流体を再循環する第2流体ポンプと、
前記窒素ワンドの前記吸入チューブと前記窒素ワンドの前記出口チューブとの間に配設され、前記第2流体ポンプによって再循環される流体に気体を導入する気体注入口と、
を備えている。
別の態様において、本発明は、飲料生成物(飲料製品)を調製するための機器を提供する。該機器は、
流体容器から飲料流体を除去する吸入チューブと、
前記流体容器へ飲料流体を預け入れる供給チューブと、
前記吸入チューブと前記供給チューブとの間に配置された流体ポンプであって、前記流体容器から前記吸入チューブを通して前記供給チューブへ、及び前記流体容器に戻して高圧力下で流体を再循環する流体ポンプと、
前記吸入チューブと前記流体ポンプとの間に配設された気体入口であって、前記流体ポンプによって再循環される飲料流体に気体を導入する気体入口と、
を備えている。
別の態様において、本発明は、飲料調製システム用のワンドを提供する。該ワンドは、
流体容器から飲料流体を除去する吸入チューブと、
前記流体容器に飲料流体を預け入れる供給チューブと、
前記吸入チューブ及び前記供給チューブにそれぞれ配設されたコネクタであって、前記吸入チューブ及び前記供給チューブを飲料調製システムの対応する流体ラインに接続するコネクタと、
を備えている。
別の態様において、本発明は、不溶解性材料を収容したポッドから飲料を調製する機器用の抽出室を提供する。該抽出室は、
前記ポッドを受け入れるチャンバを形成する側壁、底部、及び蓋部であって、前記底部は、前記チャンバの大きさを変化させるように、かつ前記機器における使用後に前記チャンバから前記ポッドを排出しやすくするように、前記蓋部に対して相対移動可能である、側壁、底部、及び蓋部と、
前記蓋部及び前記側壁に対して前記底部を相対移動させる機構と、
前記ポッドが前記抽出室から排出されるのを可能にするため、前記底部が前記蓋部及び前記側壁から十分に離れて移動するとき、前記底部を傾ける機構と、
を備えている。
別の態様において、本発明は、高圧飲料調製機器を用いて不溶解性材料から飲料を調製するポッドを提供する。該ポッドは、
内部空間を形成するように互いにシールされた第1フィルタ材料及び第2フィルタ材料であって、前記高圧飲料調製機器における圧力に耐え得るのに十分な引張強度を有する第1フィルタ材料及び第2フィルタ材料と、
所望の飲料を調製するために前記内部空間に配設された不溶解性材料と、
を備えている。
別の態様において、本発明は、飲料調製システムを用いて飲料を調製する方法を提供する。該方法は、
前記飲料調製システムの抽出室に不溶解性材料のポッドを預け入れるステップと、
前記抽出室に預け入れられた不溶解性材料のポッドを通して高圧力下で流体を再循環させるステップであって、所望の飲料生成物(飲料製品)が調製されるまで、前記流体は、前記抽出室から容器へ、及び前記抽出室に戻るように複数回循環されるステップと、
を備えている。
別の態様において、本発明は、飲料調製システムを用いて飲料を調製する方法を提供する。該方法は、
流体ポンプを用いて流体容器から流体を引き出すステップと、
流体が前記流体ポンプを通過する前に流体に気体を混合させるステップと、
流体と気体との混合物を前記流体容器に戻すように供給するステップと、
所望の飲料が調製されるまで所望期間、上述のステップを繰り返すステップと、
を備えている。
本発明に係るシステムによれば、抽出室を通して流体を再循環することによって不溶解性材料からの飲料などの生成物の調製が、より高いレベルでの抽出をより短時間で達成可能にする。また、任意的特徴として、生成物は、溶解された気体によって冷却され及び/又は注入されることができ、及び/又は、生成物調製に用いられる同じ機器内で供給するために保持されることができることも開示する。さらに、生成物の調製、及び使用済みの不溶解性材料の廃棄を簡素化する、任意的な容量管理包装設計(Optional portion-control package designs)もまた開示されている。
不溶解性材料は、例えば、焙煎されたコーヒー豆、茶葉、ドライフルーツ片、乾燥野菜片、骨粉、乾燥肉、豆腐、ハーブ、及び/又はカカオ製品などの自然食材を含んでもよい。不溶解性材料はまた、プラスチックペレット又はセルロース繊維などの不活性物質を含んでもよい。また、不溶解性材料は、砂糖、他の天然もしくは人工の甘味料、粉ミルク、乳成分不使用の粉末クリーム、乾燥果汁、乾燥香味料、及び/又は抽出物などの可溶性物質も含んでもよい。不溶解性材料はまた、シロップ又は液状の濃縮生成物などの液体材料を含んでもよい。不溶解性材料は、単一の材料のみを含んでもよいし、複数材料の組み合わせを含んでもよい。
不溶解性材料は、様々な手段を通して機器の抽出室に導入され得る。例えば、不溶解性材料は、1層以上のフィルタ材料を備えた使い捨て又は再利用可能なフィルタパックで包装されてもよい。フィルタ材料は、1つ以上の層を形成するために折り重ねられてもよい。フィルタ材料の層は、1種類以上の不溶解性材料を収容する内部空間を生成するために周縁部に沿って又は他の位置で代わるがわるシールされてもよい。フィルタ材料の透過性は、層ごとに異なってもよく、層における領域間で異なってもよい。所望形状に層を同時成形し、及びその層の透過性を異なる領域において変更するために、例えば、熱成形プロセスが用いられてもよい。フィルタ層の透過性は、所望態様での流体の流れを促進するように、例えば、抽出の均一性を改良するように、設計されてもよい。フィルタパックの一部は、例えば、流体がフィルタパックの周囲に導かれる可能性を最小化するように、抽出室の蓋部と本体部との間で捕らえられるように設計されてもよい。フィルタ材料は、例えば、天然繊維、生分解性プラスチック、又は、ポリ乳酸(PLA)などのバイオプラスチックなど、生分解性材料及び/又は堆肥化可能な材料から作られてもよく、又は当該材料を含んでもよい。フィルタパックの形状は、抽出中に、改良された構造的完全性を提供するように設計されてもよい。フィルタパックの形状は、抽出中に、構造的完全性を改良するように抽出室の支持要素と調和するように設計されてもよい。1つ以上のフィルタパックは、酸素バリア性の上包で包装されてもよい。
別の例において、不溶解性材料は、底部、略円錐台状又は円筒状の側壁及び縁部、並びに、永久的にあるいは取り外し可能で縁部に固定された蓋部、を備えたカップ部を有する、使い捨て又は再利用可能なカプセルにおいて包装されてもよい。カップ部及び蓋部は、アルミニウム、熱成形樹脂、射出成形樹脂、又はプラスチックフィルムを含む、同様の材料又は異種材料で製造されてもよい。蓋部は、生成物調整後に除去するためのプルタブを含んでもよく、再利用及び/又は廃棄のためカプセル部品(構成要素)の分離を簡素化する。蓋部は、生成物調整後にポキリと折れる(snapped off)ように設計された部分を含んでもよく、蓋部の除去、及びこれに続くカプセル部品の再利用及び/又は廃棄を簡素化する。カプセル部品は、EVOH(エチレンビニルアルコール共重合体)又はPBT(ポリブチレン・テレフタレート)などの酸素バリア性材料の層から製造されてもよく、又は当該層を含んでもよい。あるいはまた、1つ以上のカプセルは、酸素バリア性の上包で包装されてもよい。カプセル部品は、例えば、天然繊維、生分解性プラスチック、又は、ポリ乳酸(PLA)などのバイオプラスチックなど、生分解可能及び/又は堆肥化可能な材料から製造されてもよく、又は当該材料を含んでもよい。カプセルは、紙、不織布合成材料、網、微穿孔フィルム(microperforated film)、微穿孔射出成形樹脂(microperforated injection-molded plastic)、又は他の材料で作製されたフィルタ要素を含んでもよい。フィルタは、蓋部の代わりをしてもよく、蓋部に付着されてもよく、カップ部に付着されてもよく、蓋部とカップ部との間に挟み込まれてもよく、カップ部に圧入されてもよく、あるいは、カプセル内に緩く配置されてもよい。カプセルは、例えば、抽出の均一性を高めるために、あるいはカプセルからの排液性を改善するために、不溶解性材料を通過する前及び/又は後に流体分散に役立つ要素を含んでもよい。カプセルは、1種類以上の不溶解性材料を別の種類の不溶解性材料から、又はカプセルの別の内側部分から分離するために、付加的な要素を含んでもよい。カプセルは、抽出室にカプセルを装填したとき、抽出前又は抽出中に、カプセルの蓋部、カップ部、又は他の部分に穴を開けるように設計された穿孔要素を含んでもよい。カップ部及び/又は蓋部は、***した突起(bumps)あるいはリッジ(ridges)などの構造的特徴を含んでもよく、当該構造的特徴は、抽出室と整合、調和するように、カプセルと抽出室との間に溝を形成するように、カプセルの内側要素を支持するように、カプセルの構造的強度を高めるように、カプセルの柔軟性を高めるように、及び/又は、製造プロセス中にカプセル部品の取り扱い、積み重ね、及び/又は分離に役立つように設計されてもよい。カプセルは、蓋部又はカップ部の1つ以上の穿孔を通してカプセル内に流体を導入させ、蓋部又はカップ部の1つ以上の穿孔を通してカプセルから流体を排出させるように設計されてもよい。これらの穿孔は、カプセルに予め存在するものであってもよいし、抽出前に(例えば、フィルタ要素を露出させるためにカプセルから蓋部を除去することによって)形成されてもよいし、抽出室内へカプセルを装填するときに(例えば、中空プローブ、中実プローブ、及び/又は刃によって蓋部及び/又はカップ部に穴を開けることによって)生成されてもよいし、抽出中に(例えば、カプセル及び/又は抽出室の穿孔要素に対してカプセルの部品を押しつけるように流体圧力を使用することによって)生成されてもよい。カプセルは、カプセル及び/又は抽出室内の穿孔要素と、例えばカップ部又は蓋部など、カプセルの穿孔される被穿孔要素との接触部分によってフィルタ構造が形成されるように設計されてもよい。
別の例において、不溶解性材料は、ユーザによって開けられ、抽出前に抽出室に手動で付加されるポーションパックで包装されてもよい。ポーションパック部品は、アルミニウム、EVOH(エチレンビニルアルコール共重合体)又はPBT(ポリブチレン・テレフタレート)などの酸素バリア性材料の層から製造されてもよく、又は当該層を含んでもよい。ポーションパック部品は、天然繊維、生分解性プラスチック、又は、ポリ乳酸(PLA)などのバイオプラスチックなど、生分解可能及び/又は堆肥化可能な材料から製造されてもよく、又は当該材料を含んでもよい。
別の例において、不溶解性材料は、事前に測定されたポーションを分配するように、又はユーザが所望のポーションを量り分けることができるように設計された複数回分のパッケージに包装されてもよい。複数回分のパッケージの部品は、アルミニウム、EVOH(エチレンビニルアルコール共重合体)又はPBT(ポリブチレン・テレフタレート)などの酸素バリア性材料の層から製造されてもよく、又は当該層を含んでもよい。
別の例において、不溶解性材料は、ばらで(非包装状態で(in bulk))機器に装填されてもよい。機器は、1回分(a dose of)の不溶解性材料を自動で測定する手段、又は、ユーザが所望量(a desired dose)を測定できる手段を含んでもよい。機器は、生成物調製前に不溶解性材料を変更する自動的な手段を含んでもよく、例えば、焙煎された、挽いていないコーヒー豆の一部は、抽出室への導入前に所望の微粒子サイズに自動的に挽かれてもよい。
流体供給源は、手動充填の供給タンク、自動充填の供給タンク、又は、給水配管などの供給システムへの直接接続であってもよい。
流体供給及び/又は生成物の冷却は、様々な手段(図示せず)によって提供され得る。該手段には、直接又は間接的な電気機械的又は圧電性の冷却、供給タンクにおいて流体を部分的に凍らせる電気機械的な冷却の使用(すなわち「アイスバンク」)、相変化物質における貯蔵できる冷却の使用、水氷などの冷凍物質の手動又は自動的な手段による、入ってくる流体への直接の添加、又は、水氷などの冷凍材料の手動又は自動的な手段による、生成物容器への直接の添加が含まれる。冷却は、抽出前、抽出中、又は抽出後に行われてもよい。
流体供給及び/又は生成物の加熱は、様々な手段(図示せず)によって提供され得る。該手段には、直接又は間接的な電気的又は電気機械的な加熱、相変化物質における蓄熱の使用、水、蒸気、又はプロピレングリコールなどの媒介の熱交換流体による加熱、水蒸気などの加熱及び/又は蒸発した流体の直接の追加による加熱が含まれる。加熱は、抽出前、抽出中、又は抽出後になされてもよく、冷却と並行して用いられてもよく、例えば、これにより、最適抽出のために上昇された温度での抽出の後に、所望の提供温度に冷却されることが可能である。
機器は、フィルタパック、カプセル、又は使用済みの不溶解性材料の一部を廃棄容器へ排出する手段を含んでもよい。抽出室は、生成物調製及び/又は使用済みの不溶解性材料の廃棄に役立つ使い捨てのフィルタ要素(例えば、生成物調製動作の終わりに抽出室を開けた後に、抽出室を通過して前進し、使用済みの不溶解性材料の部分をこれと共に廃棄容器へ運ぶ、1巻のフィルタ材料)もまた含んでもよい。その排出は、次の(i)〜(iii)のうちのいずれかで自動的に行われてもよい。(i)生成物調製が完了した後、(ii)次の生成物調製動作における最初のステップの1つのとき、(iii)生成物調製動作における1つのステップ(例えば、抽出後だが生成物調製動作完了前に、抽出室及び関連する配管のすすぎが可能になる)のとき。あるいはまた、ユーザによって抽出室が次に開かれるときのいつでも手動で排出が行われてもよい。
機器は、空気、窒素、亜酸化窒素、又は他の一もしくは複数の気体を流体及び/又は生成物に導入する手段を含んでもよく、これにより、例えば、生成される泡/クレームの量を増したり、生成物を分配したとき多くの微少気泡が除去されるように生成物に気体を溶解させたりすることができる。これらの気体は、ポンプ入口の前に導入されてもよく、その結果、ポンプ及び抽出室において作用する圧力及びせん断力は、流体あるいは生成物への気体の溶解を加速させる。
生成物の濃度、温度、量、又は他の特性に影響を与えるために、様々な要因(「レシピ要因」)は、調節されてもよい。これらの要因は、用いられる不溶解性材料の種類及び部分、用いられる不溶解性材料の粒の大きさ、不溶解性材料粒子のサイズ分布、カプセル、フィルタパック又は抽出室内の不溶解性材料の異なる粒子サイズの層化(stratification)、用いられる流体の量、機器に流体が導入される速度及びタイミング、用いられる流体の温度、流体及び/又は生成物に導入される気体の量、圧力及びタイミング、調製サイクルの様々なステップ及び/又は機器内の様々な領域における流体及び/又は生成物に加えられる圧力、抽出室を通る流れの速度、流量、タイミング、方向、並びに、機器内の再循環のパルス動作を含む。
これらの要因は、機器毎に、生成物毎に、及び/又は、調製毎に、調節されてもよい。この調節は、容量管理(portion control)により自動的に、包装材料の特性又は標識(markings)に基づく自動的な機械調節(automatic machine adjustment)、又は、機器の操作者インターフェースにおいてユーザが選択したオプションに基づく自動調節を通して自動的になされてもよい。その調節はまた、ユーザによって手動でなされてもよい。例えば、それらの要因は、準備してすぐに消費する(ready-to-consume)濃度で生成物を生産するように調節されてもよい。あるいはまた、それらの要因は、後に、水、氷、ミルク、クリーム、ソーダ、アルコール飲料、あるいはアイスクリームなどの他の食品で希釈するのに適した濃縮生成物、又は、食品調製もしくは飲料調製における1つの食材としての使用に適した濃縮生成物を生産するように調節されてもよい。また、抽出室へ未使用の不溶解性材料を再装填(補充)し、同じ流体/生成物を用いて1つ以上の追加の調製動作を完了することによって、より濃縮された生成物が生産されてもよい。濃縮生成物を生産することは、所望の風味特性を高め、必要な貯蔵スペースを削減でき、及び/又は生産され得る食品及び/又は飲料生成物の幅を拡げることができる。
機器は、流体及び/又は生成物を給仕容器(serving container)(例えば水差し(ジャグ)又はグラス)から機器へくみ出す手段を設けてもよく、その結果、流体及び/又は生成物は、生成物調製動作の完了前に複数回、容器から抽出室を通って容器に戻り、再循環され得る。
機器は、流体及び/又は生成物の量を保持する内部タンクと、生成物調製動作の完了前に複数回、前記タンクから抽出室を通り前記タンクに戻るように、流体及び/又は生成物を再循環するように設けた手段と、を設けてもよい。このタンクには、タンクに収容された流体及び/又は生成物の量を測定する手段が設けられてもよく、該手段としては、例えば、容量性レベルプローブ、レベルフロート、サイトゲージ、磁気フロート、静水圧センサ、振動点センサ、導電率センサ、超音波センサ、光学センサ、及び/又は、バブラセンサ(bubbler sensor(s))などである。タンクには、例えば、タンクへの調節された気体の供給部、圧力逃がし弁、又はエアブレーキ装置など、内部タンクの圧力を制御する手段が設けられてもよく、該手段は、生成物調製サイクルにおける様々な時点で、手動で又は自動的に制御又は調節されてもよい。機器には、タンク周りに冷蔵及び断熱された区画など、タンクの温度を調節及び制御する手段が設けられてもよい。
機器には、例えば光学センサ又は導電率センサなど、生成物の濃度を測定する手段、又は、例えば流体供給ラインにおけるインライン流量計など、流体及び/又は生成物の流れを測定する手段が設けられてもよい。機器は、ユーザに表示される情報に影響を与えるように、又は、現在又は将来の生成物調製サイクル用の1つ以上の「レシピ要因」を調節するように、そのセンサ入力のいずれかを使用してもよい。
本明細書に開示された教示の他の態様及び特徴は、明細書の以下の具体例の記載を検討することで、当業者に明らかになるであろう。
本発明による飲料調製システムの概略図である。 本発明の別の実施形態による飲料調製システムの概略図である。 本発明の別の実施形態による飲料調製システムの概略図である。 本発明の別の実施形態による飲料調製システムの概略図である。 本発明の別の実施形態による飲料調製システムの概略図である。 本発明の別の実施形態による飲料調製システムの概略図である。 本発明の別の実施形態による飲料調製システムの概略図である。 本発明の飲料調製システムにおいて用いられるポッドの平面図である。 本発明の飲料調製システムにおいて用いられるポッドの断面図である。 本発明の飲料調製システムにおいて用いられるカプセルの平面図である。 本発明の飲料調製システムにおいて用いられるカプセルの断面図である。 本発明の飲料調製システム用の抽出室の断面図である。 本発明による抽出ワンドの斜視図である。 図11の抽出ワンドの断面図である。 図11の抽出ワンドの側面図である。 図13AのB−B線から見たときの図11の抽出ワンドの断面図である。 図13AのC−C線から見たときの図11の抽出ワンドの断面図である。 本発明による窒素ワンドの斜視図である。 図14の窒素ワンドの断面図である。 本発明による抽出室及びポッドエジェクタ(pod ejector)の断面図であり、抽出室が開位置に配置された状態を示す図である。 図16の抽出室及びポッドエジェクタの断面図であり、抽出室が開位置に配置され、ポッドが抽出室に配置された状態を示す図である。 図16の抽出室及びポッドエジェクタの断面図であり、抽出室が閉位置に配置され、ポッドが抽出室に配置された状態を示す図である。 図16の抽出室及びポッドエジェクタの断面図であり、抽出室の底部が抽出室の蓋に向かって移動された状態を示す図である。 図16の抽出室及びポッドエジェクタの断面図であり、抽出室の底部が抽出室から離されてポッドを排出した状態を示す図である。 本発明の別の実施形態による飲料調製システムの斜視図である。 図21の飲料調製システムの一部分解斜視図である。 図21の飲料調製システムの分解斜視図である。 本発明の別の実施形態による飲料調製システムの斜視図である。 図21の飲料調製システムの抽出要素(brewing component)の概略図である。 図21及び図24の飲料調製システムの窒素要素(nitro component)の概略図である。 図21の機器と共に使用されることが好ましいポッドの断面図である。 図21の機器と共に使用されることが好ましいポッドの平面図である。 図21の機器と共に使用されることが好ましいポッドの底面図である。 本発明による飲料調製方法のフローチャートである。 本発明の別の実施形態による飲料調製方法のフローチャートである。
本明細書に添付された図面は、本明細書の物品、方法、及び装置の様々な例を説明するためのものであって、本発明の範囲を何ら限定するものでない。説明の簡素化及び明確化のために、熟慮された適切な参照符号が、図面間において、対応する又は類似する要素を示すように適宜繰り返されている。
以下、クレームされた発明の例示を提供するために種々の装置又は方法について以下に説明する。クレームされた発明は、以下に記述するいずれか1つの装置あるいは方法の全ての特徴を有する装置あるいは方法に、又は、以下に記述する複数のあるいは全ての装置に共通する特徴に、限定されるものではない。クレームされた発明は、以下に記述する装置の要素又は方法のステップの組み合わせあるいは部分的組み合わせに存在してもよい。以下に記述する装置又は方法は、クレームされた発明の一例ではない可能性もある。出願人、発明者、及び/又は所有者は、本書においてクレームされていない、以下に記述する装置又は方法において開示されたいずれの発明においても全ての権利を留保し、本書におけるその開示によって、そのようないずれの発明をも断念、放棄、公衆へ献上するものではない。
図1を参照すると、焙煎され挽いたコーヒー(roast & ground coffee)などの不溶解性材料14のポッドすなわちポーションパック12から、水出しコーヒーなどの飲料を調製するのに用いるためのシステムすなわち機器10が図示されている。
使用の間、ユーザは、ホイル上包(foil overwrap)(図示せず)からポッド12を取り外して、機器10の抽出室16内にセットし、抽出室16を閉じる。ポッド12は、抽出室16の第1部分24におけるガスケット22と、抽出室16の第2部分28の縁(rim)26との間に拘束される、ポッド12の頂上周縁部20の周りに、閉じ目(seam)18を含んでいる。このことは、ポッド12周りの流体の道が通る(channeling)のを低減し、不溶解性材料14を通る、より多くの流れを案内するのに役立ち、より均一な抽出につながる。
次に、ユーザは、ジャグ(jug)すなわち容器30内へ所望量の低温又は常温の流体(典型的には水)を測り入れ、そして機器10における供給(分注)チューブ(dispense tube)34の下にジャグすなわち容器30を置く。次に、ユーザは、流体吸入チューブ36をジャグ30へ下げ、制御システム(図示せず)と通信する制御入力部(図示せず)を用いて抽出動作を開始する。
抽出動作中、既定期間又はユーザにより選択された期間、ポンプ40が作動し、ジャグ30に配置された吸入チューブ(注入チューブ、吸込チューブ、入口チューブ)36、抽出室16の入口42、不溶解性材料14、抽出室16の出口44、及び、供給チューブ(吐出チューブ、投入チューブ、分注チューブ)34を通って、ジャグ30へ戻るように水を再循環(繰り返し循環)する。
抽出動作が完了すると、ポンプ30の動作は停止し、ジャグ30に収容された水出しコーヒーは、いつでも摂取され得る。
使用後に機器10をすすぐために、ユーザは、使用済みのコーヒーポッド12を抽出室16から取り外し、抽出室16を閉じる。次に、ユーザは、飲用グラスなどの容器30へより少量の水を測り入れる。ユーザは、流体吸入チューブ36をジャグ30から取り外して、それを水の入った飲用グラス30に設置し、抽出動作を開始する。
ポンプ40が作動し、流体吸入チューブ36を通って水が吸い上げられ、水は、抽出室16を通り供給チューブ34へ送り出され、抽出室(the brewer)から残存する生成物をジャグ30へ押し出す。別の方法として、流体吸入チューブ36及び供給チューブ34は、水が1つのジャグ30から引き出されて第2のジャグ30(図示せず)へ分配され得るように、位置決めされてもよい。ユーザは、供給吐出口(dispense spout)34から水が供給されるのを見るとすぐに、抽出動作を停止する。あるいはまた、ユーザは、抽出動作よりも短い既定の継続時間を有するすすぎ動作を選択してもよい。
すすぎ動作に続いて、ユーザは、洗浄パックあるいは洗浄ポッド(図示せず)を抽出室16に挿入することによって洗浄動作を開始して、抽出室16を閉じてもよい。
続いて、ユーザは、所望温度の所望量の水を空のジャグすなわち容器30へ測り入れ、機器10における供給吐出口34の下にジャグ30を置く。そしてユーザは、流体吸入チューブ36をジャグ30へ下ろし、抽出動作あるいは洗浄動作を開始する。
ポンプが作動し、既定期間、水を、ジャグ30から抽出室16を通りジャグ30に戻すように再循環する。これにより、洗浄パックあるいは洗浄ポッドにおける洗浄剤(cleaning chemicals)を水に溶かし、機器10を通って再循環する洗浄液を生成し、全ての内部の接液部を洗浄し消毒する。続いて、ユーザは、洗浄動作を完了し、ジャグ30の流体を廃棄し、続いて、清潔な湿った布を用いて全ての外側部分をきれいにする。洗浄動作に続いて、ユーザは、機器10から残存する洗浄剤を除去するために、上述のようなすすぎ動作を開始することを選んでもよい。
図2には、ポッド12から飲料を調製するための別の実施形態に係るシステムすなわち機器10が示されている。前述の実施形態における同様の要素については、同じ参照符号が用いられている。
図2に描かれた実施形態は、水供給部52に接続された取水口(water inlet)50を、機器10が設けている点を除いて、図1に示されたものに類似する。水供給部は、ろ過され及び/又は圧力調整されてもよく、取水口50は、水流を制限する流量制限器(図示せず)を設けてもよい。使用される水量は、既定量を測定するために、手動で、タイマーで、又は流量計56などの流量センサを用いて制御されてもよい。
使用の間に、ユーザは、ホイル上包(foil overwrap)(図示せず)からコーヒーポッド12を取り外し、それを抽出室16に置き、抽出室16を閉じる。そしてユーザは、機器における供給吐出口(dispense spout)34の下に空のジャグすなわち容器30を置き、ジャグ30へ流体吸入チューブ36を下ろし、抽出動作を開始する。
抽出中、取水口バルブ58が開かれ、ポンプ40が作動し、これにより、取水口バルブ56から上流に位置する取水口50に配置された流量計56によって既定量の水が計測されるまで、抽出室16を通りジャグ30へ水が送られる。続いて、取水口バルブ58が閉じられ、流体吸入バルブ54が開く。ポンプ40は、既定期間又はユーザが選択した期間、運転を継続する。これにより、ジャグ30から抽出室16を通ってジャグ30へ戻るように水が再循環される。抽出動作が完了すると、ポンプ40の動作は停止する。
機器10をすすぐために、ユーザは、抽出室16から使用済みのコーヒーポッド12を取り除いて抽出室16を閉じ、すすぎ動作(rinse sequence)を開始する。
すすぎ動作の間、取水口バルブ58が開き、ポンプ40が作動して、流量計56によって既定量の水が計測されるまで、抽出室16を通りジャグ30へ水が送られる。この水量は、ポンプ40から抽出室16を通ってジャグ30へ生成物を洗い流すことを保証するのに十分な量である。すすぎ動作が完了すると、ポンプ40は動作停止し、流体吸入バルブ54が開き、これにより、水が、取水口バルブ58から流体吸入バルブ54及び流体吸入チューブ36を逆流してジャグ30へ流される。流量計56によって計測される水量が、これらのエリアからジャグ30へ生成物が洗い流されることを保証するのに十分な既定量に達すると、流体吸入バルブ54は閉じられる。
すすぎ動作に続いて、ユーザは、洗浄パックすなわち洗浄ポッドを抽出室16に挿入して抽出室16を閉じることによって、洗浄動作を開始してもよい。続いて、ユーザは、機器10における供給チューブ34の下に空のジャグ30を置き、洗浄動作を開始する。
取水口バルブ58を開き、ポンプ40を作動して、流量計56により既定量の水が計測されるまで、水を、抽出室16を通りジャグ30へ送る。これにより、洗浄パックすなわち洗浄ポッドから洗浄剤が水に溶解し、機器10を通って再循環され得る洗浄液が生成され、全ての内部接液部を洗浄し消毒する。取水口バルブ58が閉じられ、流体吸入バルブ54が開かれる。ポンプ40は、既定期間、運転を継続し、抽出室16を通りジャグ30へ戻るように水を再循環させる。機器10は、自動的にすすぎ動作を完了し、全ての洗浄液を機器10からジャグ30へ洗い流す。ジャグ30における流体は、その後廃棄される。
図3には、ポッド12から飲料を調製するための別の実施形態に係るシステムすなわち機器10が示されている。前述の実施形態における同様の要素については、同じ参照符号が用いられている。
本実施形態は、機器10が内部タンク60を設けている点を除いて、図2に示されたものと同様である。本実施形態は、機器10の本体内で全ての再循環を生じさせることができ、これにより、流体吸入チューブ36が不要になる。
タンク60は、過剰な流体を安全にタンク60から流出可能にするオーバーフローライン64と共に、タンク60における流体のレベルを検出するレベルセンサ62を含んでいる。タンク60は、さらに、供給チューブ34を通り容器30への生成物の供給を制御する供給バルブ66を含んでいる。
図4には、ポッド12から飲料を調製するための別の実施形態に係るシステムすなわち機器10が示されている。前述の実施形態における同様の要素について、同じ参照符号が用いられている。
本実施形態は、タンク60におけるスプレーノズル68に取水口ライン50が接続され、かつ供給バルブ66がタンク60の底部から抽出室16の出口66へ移転されている点を除いて、図3に示されたものと同様である。この構成は、すすぎ動作の効率を改善し、また、ジャグ30の高さよりも上方にタンク60を配置する必要がなくなることから、機器10がよりコンパクトに組み立てることを可能にする。
図5には、ポッド12から飲料を調製するための別の実施形態に係るシステムすなわち機器10が示されている。前述の実施形態における同様の要素について、同じ参照符号が用いられている。
本実施形態は、窒素タンク72あるいは他の窒素供給源から窒素入口70を通して受け入れられる窒素によりタンク60が加圧される点を除いて、図3に示されたものと同様である。加圧された窒素は、加圧バルブ74及び逆止弁76を通過しタンク60へ入る。タンク60は、圧力安全弁(圧力逃がし弁)78及び減圧弁80を装備する。
第2のより高圧の窒素源82が、第2窒素入口84及び窒素供給バルブ86を通してポンプ吸入ライン90に導入されており、窒素を生成物に溶解可能にする。供給バルブ66は、加圧窒素コーヒーと共に使用するように設計された供給栓66によって取り替えられている。流入水供給部(incoming water supply)52はまた、アイスバンク(ice bank)(図示せず)により冷却され、タンク60は、断熱された冷蔵室(図示せず)において氷点近い温度に保持される。
この構成は、冷却され圧力下で保持された多量の窒素水出しコーヒー(nitro cold brew coffee)の調製を可能にし、その結果、要求に応じた提供による供給が可能になる。
図6には、ポッド12から飲料を調製するための別の実施形態に係るシステムすなわち機器10が示されている。前述の実施形態における同様の要素については、同じ参照符号が用いられている。
この構成もまた、1杯の窒素水出しコーヒーをポッド12から作り出すのに使用することができる。この構成は、純粋窒素を用いることよりもむしろ、代わりに圧力下でコーヒーに空気(約79%が窒素)を溶解させる。このことは、機器を非常に簡素化し、窒素供給の必要性を排除する。生成物は、抽出後すぐに消費されるように意図されているので、風味において追加される酸素の影響は、最小限になる。
機器10は、機器10を取り囲む外気などの空気源からエアーフィルタ94を通して空気を引き込む空気ポンプ92を含む。空気は、流体ポンプ40よりも上流における流体吸入チューブ36に導入される前に、流量制限器96及び逆止弁98を通過する。よって機器10は、所望の窒素注入飲料生成物を生産するために、所望期間、抽出室16を通して、流体、すなわちコーヒーなどの飲料生成物を再循環する。
図7には、ポッド12から飲料を調製するための別の実施形態に係るシステムすなわち機器10が示されている。前述の実施形態における同様の要素については、同じ参照符号が用いられている。
機器10は、空気、窒素、又は他の気体を流体に導入する手段を含んでいる。気体は、ポンプ入口(pump inlet)の前に導入され、その結果、ポンプ40において作用(encountered)する圧力及びせん断力は、流体すなわち生成物へのそれら気体の溶解を加速(促進)する。機器10は、独立型(stand-alone)の機器として、あるいはアイスコーヒー抽出器、アイスティ抽出器、又は水出し(cold brewing)機器などの、別の機器の構成要素(部品)として構成されてもよい。本実施形態において使用された例は、「窒素水出し(nitro cold brew)」コーヒーを作るために、水出しコーヒーに空気を加えるものである。
機器10は、10〜15気圧の圧力で毎秒3〜5オンス(毎分5.4〜9.0リットル)の流体を送り込むことができる高圧流体ポンプ40を含んでいる。ポンプ40は、また、同様の速度で空気を送り込むことができ、ドライ運転(dry operation)で評価(rated)される。ポンプ40は、飲料用途における清潔設備の衛生(clean-in-place sanitizing)に適した衛生的な構造からなる。
機器10は、さらに、冷たいコーヒー(cold coffee)の9LPMまでの流速で15気圧の背圧を維持するように設定された背圧バルブ100を含んでいる。背圧バルブ100は、破損したコーヒーポッドからのコーヒーの粉(coffee grinds)などの、妨害物に対して抵抗性があり、入口に入る何らかの材料が通過可能なように開く。背圧バルブ100は、気泡密的(bubble-tight)に閉じず、ポンプ停止後、わずか5秒以内に圧力がシステムから抜けることを可能にする。機器10は、さらに、20気圧に設定された安全逃がし弁102を含み、該安全逃がし弁は、ドリップトレイ(雫受け)(drip tray)(図示せず)に流体を排出する。機器10は、さらに、流量制限器96と連動して作動して、標準で毎秒10〜15ミリリットルの空気を流体ポンプ40の入口に送り込むようなサイズの空気ポンプ92を備える。
使用中において、ユーザは、ピッチャー(氷なし)からプラスチックのカップすなわち容器30(最良の視覚的効果のために透明であることが好ましい。)に水出しコーヒーを充填する。ユーザは、流体吸入チューブ36がカップ30の底部に届くようにカップを位置決めし、続いて、窒素動作を開始するように制御ボタン(図示せず)を押す。流体吸入チューブ36は、二重機能要素に、すなわちここでは窒素ワンド(nitro wand)104と呼ばれるワンドに、供給チューブ34と結合されてもよい。
窒素動作中において、生成物ポンプ40及び空気ポンプ92は、所望期間(例えば5秒間)、同時に作動する。この期間中、コーヒーは窒素ワンド104の上方へ引き出され、少量の空気がコーヒーに注入され、このコーヒーと空気との混合物は、カップ30に戻るように送り出される。ポンプ40及び背圧バルブ100を通して生じる高圧及び高乱流は、空気をコーヒーに急速に注入する。ポンプ40,92は動作を継続し、空気バルブ(図示せず)は、所望期間(例えば2秒間)開く。よって、生成物ポンプ40は、窒素ワンド104における供給チューブ34を通して空気を送り出し、窒素が注入された生成物は、重力によりカップ30に戻るように流れ出て、その後、ポンプ40,92は停止し、空気バルブは閉じる。
窒素動作の終わりでは、水出しコーヒーは、窒素水出しコーヒーに変化している。結果として生じる飲料生成物は、劇的に次々生じる泡を含み、これらの泡は、好ましくは、少なくとも90秒間持続し、好ましくは3/8〜1/2インチ厚の泡のクリーミーな頂部を生成する。窒素ワンド104を有する機器10はまた、窒素アイスティ又は窒素ラテ(ミルクと濃縮水出しコーヒーとのブレンドを用いる)を作ることにも使用され得る。
図8A及び図8Bには、上述の少なくとも1つの実施形態に係る機器30で用いるのに適したポッド12が示されている。
ポッド12は、不溶解性材料14を保持するためポケットに形成されたポッド12の底層を規定する第1フィルタ材料110を含む。第1フィルタ材料110は、好ましくは、不織の(好ましくは生分解性)合成材料である。好ましくは、所望形状の成形と、下側の透過性(浸透性)を増すための材料110の伸張とを同時に行うために、熱成形プロセスが用いられる。これにより、不溶解性材料14を通る、及び第1フィルタ材料110の下側を通り外に出る流体の流れが促進され、よって抽出の均一性が改善される。第1フィルタ材料110の形状は、抽出室の支持要素と調和するように設計され、抽出中の構造的完全性を改善する。
ポッド12の最上層を形成する第2フィルタ材料112は、第1フィルタ材料110におけるポケットによって生成された開口部上にシールされる。第2フィルタ材料112は、第1フィルタ材料110と同様の材料で形成されるが、第1フィルタ材料110よりも高い透過性(浸透性)を有してもよく、これにより、ポッド12の内部への流体の流れが促進される。
閉じ目領域18は、ポッド12の外周20の周りに設けられ、該閉じ目領域では、ポッド12内に不溶解性材料14を包囲するように、第1フィルタ材料110が第2フィルタ材料112にシールされている。この閉じ目領域18は、フィルタ材料110,112の残りの部分よりも固くなるように設計されており、これにより、取り扱い及び取り外しが容易になり、閉じ目領域18を通る流れ、及びポッド12の外側周囲への流れが阻止される。閉じ目領域18は、抽出室16の第1部分24と第2部分28との間に拘束されるように設計されており、さらに、ポッド12の周囲へ流体が流れる可能性を最小限に抑えている。1つ以上のポッド12は、鮮度を保つために、気体が充填された酸素バリア性の上包(gas-flushed oxygen-barrier overwrap)(図示せず)で包装されてもよい。
図9A及び図9Bには、上述の少なくとも1つの実施形態に係る機器30に使用されるのに適したポッドすなわちカプセル12が示されている。前述の実施形態における同様の要素については、同じ参照符号が用いられている。
カプセル12は、鮮度を保つためのEVOH(エチレンビニルアルコール共重合体)層と、蓋の接着性を改善するためのポリエチレン又は他の樹脂材料の層と共に、ポリプロピレンなどのポリマーで作製された本体部114を備えている。本体部114は、底部領域116と、円錐台状の側壁領域118と、縁(rim)領域120とを有するカップ形状を形成するように熱成形されている。本体部114はまた、不溶解性材料14の充填前の空のカプセル12の取り扱いを改善するために、側壁118において積み重ねリング(stacking ring)(図示せず)を有してもよい。本体部114はまた、抽出室16との整合(調和)をとるために、カプセル12と抽出室16との間に溝(channels)を作るために、カプセル12の構造的強度を高めるために、又は、カプセル12の柔軟性を高めるために設計された***状の突起あるいはリッジ(図示せず)などの構造的特徴を有してもよい。
蓋部122は、本体部114の縁120にシールされるように設計されており、不溶解性材料114の一部を封じ込めるため本体部114における開口部を閉じる。蓋部122は、1層以上のアルミニウム、EVOH(エチレンビニルアルコール共重合体)、ポリエチレン、ポリプロピレン、又は他の樹脂で作製されてもよく、また、鮮度を保つためアルミニウム又はEVOH(エチレンビニルアルコール共重合体)などの酸素バリア層を含む。蓋部122には、抽出後に蓋部122の取り外しに役立つプルタブ124が設けられ、カプセル12の本体部114及び/又は蓋部122のリサイクル前に、使用済みの不溶解性材料14の廃棄又は堆肥化を可能にする。
内部空間126には、不溶解性材料14が充填され、かつ鮮度を保つために気体が充填される。蓋部122は、包装完全性を保証しかつ鮮度を維持する一方、抽出後の蓋部122の取り外し又は部分的な取り外しを許容するように、縁領域120にシールされている。
本体部114の底部領域116は、抽出室16の底部に設けられてもよい複数の出口プローブ(outlet probes)(図示せず)によって穿孔されるように設計されており、これにより、それらの出口プローブと、カプセル12の穿孔された底部領域との接合部分によって抽出中のフィルタ構造が形成される。カプセル12の蓋部122は、カプセル12への流体の流れを可能にするように、抽出室16の上側において1つ以上の入口プローブ(図示せず)によって穿孔されるように設計されている。
図10には、上述したような少なくとも1つの実施形態に係る機器10におけるポッド12を抽出するのに適した抽出室16が示されている。抽出室16は、第1(上側)部分24と第2(下側)部分28からなり、ユーザによって容易に開閉可能なように、かつ20バールまでの内圧に耐え得るように構成されている。
抽出室16の第1部分24内には、第1穴あきプレート130が配置されており、該第1穴あきプレートは、図示のように穴付きねじ132によって固定されてもよい。この第1穴あきプレート130は、流体入口42を通り入り込む流体の速度を遅くし、かつこの流体を第1穴あきプレート130上で均一に分散する噴流破砕構造(jet breaker structure)134と、ポッド12の表面上で流入流体を均一に分配する複数の穿孔136とを含み、ポッド12からの抽出の均一性を改善するために、均一に分配された流れが促進される。
第1穴あきプレート130によってガスケット22が適所に保持されている。ガスケット22は、流体の漏れを防止するため抽出室16の第1部分24をシールする。ガスケット22はまた、流体が穿孔136を通って押し進められること、及び、流体が第1穴あきプレート130の縁部の周囲へ迂回できないことを保証するように、第1穴あきプレート130をシールしている。さらにガスケット22は、ポッド12の上面に対してシールしており、これにより、流体がポッド12の外側の周りに迂回できないことが保証される。ガスケット22は、ポッド12のシール領域に均一な圧力を加え、これにより、漏れを防止するように抽出室16の第2部分28に対してポッド12のシール領域をシールし、ポッド12のシール領域が適所からずれ動くことができないようにシール領域を拘束する。
抽出室16の第2部分28内に、第2穴あきプレート138が配置されており、該第2穴あきプレートは、摩擦係合、溶接、又は他の手段によって適所に固定されている。第2穴あきプレート138は、ポッド12の底部を支持して構造完全性を確保することが維持され、また、抽出の均一性を改善するために、穿孔140を通り均一に分配された流体の流れを促進する。第2穴あきプレート138は、さらに、抽出室16の底部に、生成物が生成物出口44に向かって容易に流れることができる空間142を生成している。
抽出室16には、抽出後に使用済みのポッドを排出する手段と、圧力下において抽出室が開放されることを防止する手段と、抽出室が閉じられているか否かを検出するセンサとが設けられてもよく、これにより、抽出室が完全に閉じられていないときに機器の機能の開始が防止され、及び/又は、状況のフィードバックがユーザに提供される。
オーバセンターカム(over-center cam)を有する機械的機構(図示せず)、及び/又は、閉位置を維持するラッチ機構を使用することで、抽出室は、手動で開閉されてもよい。抽出室はまた、モータ駆動機構(図示せず)を用いて自動的に開閉されてもよい。
抽出室は、水平に配向、又は、ポッドの挿入、ポッドの取り外し、ポッドの排出、もしくは抽出室の排水、を容易にするために、傾斜して配向されてもよい。これにより、機器の構造を簡素化することもでき、よりコンパクトな設計、又は、より使い勝手のよいインターフェースが可能になる。
図11〜図13Cには、容器30に生成物を供給し、機器10へ戻す再循環のために同じ容器30から生成物を引き出すための、一実施形態に係る抽出ワンド150(すなわち供給ワンド)が示されている。前述の実施形態における同様の要素については、同じ参照符号が用いられている。
抽出ワンド150は、液はねを最小限にし、供給チューブ34及び吸入チューブ36の2つの同軸流路を通して容器30での混合が最適化され得る。吸入チューブ36は、容器30へ最も深く延在する。吸入チューブ36は、先端部154において1つ以上の真空破壊スロット152を含んでもよく、これにより、容器30の底部に接触する吸入チューブ36の閉塞が防止される。供給チューブ34は、吸入チューブ36を取り囲み、吸入チューブ36における生成物とは反対方向に移動する、供給される生成物用の同軸の流路を形成する。
供給される生成物は、供給チューブ34の端部の周囲に形成された3つの出口ポート156を通り抜け出る。本実施形態における出口ポート156は、抽出ワンド150の端部の近くにあり、容器30に生成物が少量しかないときに機器10が効率的に動作可能である。あるいはまた、出口ポート156は、容器30における大量の抽出時での混合が改善されるように、抽出ワンド150のより上方に位置決められてもよい。
流れ制御面158は、容器30の最初の充填中における低流量状態での動作時に、供給される流体の層流を吸入チューブ36の外側表面にわたり容器30の底部に向かって案内するように設計されている。流れ制御面158はまた、容器30内での混合を最適化するために、容器30内にすでに液体が存在するときで高流量の再循環状態の間、供給される液体の流れを抽出ワンド150から径方向外側へ案内するように設計されている。
抽出ワンド150はまた、容器30の配置及び取り外しを容易にするために、抽出ワンド150を前方へ回転させ得るヒンジ要素160を含んでいる。抽出ワンド150はさらに、抽出室16の入口42及び出口44を含む機器10の所望位置に流体を導くための流体ライン(図示せず)に吸入チューブ36及び供給チューブ34を接続する流体ラインコネクタ162を含んでいる。
図14〜図15には、流体に窒素又は他の気体を付加するための、容器30から流体を再循環するための、一実施形態に係る窒素ワンド104が示されている。前述の実施形態における同様の要素については、同じ参照符号が用いられている。
吸入チューブ36は、容器30へ最も深く延在する。吸入チューブ36は、先端部154において1つ以上の真空破壊スロット152を含んでもよく、これにより、容器30の底部(base)に接触する吸入チューブ36の閉塞が防止される。供給チューブ34は、吸入チューブ36を取り囲み、吸入チューブ36における生成物とは反対方向に移動する、供給される生成物用の同軸の流路を形成する。
供給される生成物は、供給チューブ34の端部の周囲に配置された複数の出口ポート156から抜け出る。出口ポート156は、容器30内の混合を最適化するために、供給される流体の流れを、窒素ワンド104から径方向外側へ案内する。
窒素ワンド104はまた、容器30の配置及び取り外しを容易にするために、窒素ワンド104を前方へ回転させ得るヒンジ要素160を含んでいる。窒素ワンド104は、さらに、機器10の所望位置へ流体を導くための流体ライン(図示せず)に吸入チューブ36及び供給チューブ34を接続するための流体ラインコネクタ162を含んでいる。
図16〜図20には、好ましい実施形態に係る抽出室16が示されている。前述の実施形態における同様の要素については、同じ参照符号が用いられている。
抽出室16は、不溶解性材料14が加えられた後、抽出室16の内部深さを自動的に調節する手段と、抽出後に使用済みの不溶解性材料を廃棄容器へ自動的に排出する手段とを含んでいる。
図では、抽出サイクルにおける様々な段階での抽出室16が図示されている。図16では、抽出室16の第1(頂上)部分24すなわち蓋が開かれ、ポッド12の挿入の準備がされている。図17では、ポッド12は、抽出室16の第2(下部)部分28内に挿入されている。図18において、抽出室16の頂上部分24は閉じられている。図19において、抽出室16の内部深さは、ポッド12の寸法にフィットするように調節されており、抽出が行われ得る状態となっている。図20では、抽出室16の第2部分28の底部は、開放されており、ポッド12は、排出されている。
図16〜図20を参照すると、抽出室16は、ポッド12の挿入を容易にし、かつポッド12がモータ機構172の前側へ排出可能にするように、角度Aで配設されている。抽出室16は、第1(頂上)部分24と第2(下部)部分28とを備えている。頂上部分24は、蓋部174を備え、該蓋部は、手動で開閉されてもよく、またラッチ機構(図示せず)に結合されているハンドル176を用いて閉位置にロックされてもよい。
第1部分24は、抽出室16の内面に対してシールするエラストマーのシール要素すなわちガスケット22を含む。第1部分24は、また、流体分配プレート130を含み、該流体分配プレートは、ポッド12の表面を均一に横切って流体流れを分配するための複数の穿孔136を有する。
第2部分28は、モータ機構172により、第1部分24に向かって又は第1部分24から離れるように移動され得る底部170を含んでいる。底部170は、さらに、第1部分24と同様に、シール要素すなわちガスケット22と、流体分配プレート138とを含む。抽出室の底部170の移動は、モータ機構172によって動かされるねじ付きロッド178によって制御される。
ポッド排出段階の間に、抽出室16の底部170は、使用済みポッド容器(図示せず)へのポッド12の排出を容易にするため、底部170が下がるように回転あるいは旋回される。この回転は、軌道180に沿って移動するカムフォロア(図示せず)によって制御される。
抽出室の蓋部174が閉じられた後、抽出室の底部170は、ポッド12の大きさに一致させるため、抽出室16の内部深さが減じるように蓋部174に向かって移動する。この動作は、モータ機構172によって計測される、時間、位置、又はフィードバック抵抗を通して制御されてもよい。
抽出段階の間に、流体は、抽出室の底部170における入口42及び第2穴あきプレート138を通して導入され、ポッド12を通って流れ、抽出室の蓋部174における第1穴あきプレート130及び出口44を通り抜け出る。この流れの方向は、取り込まれた空気(entrapped air)が抽出室16からより容易に除去されることを可能にし、不溶解性材料14のより完全な湿潤を確保し、抽出効率を最適化する。抽出動作は、単一通過の流れ及び再循環の流れを備えた1つ以上のステップを含んでもよい。例えば、
ステップ1:水などの流体が、抽出室16から空気を除去するため、低流速で、かつ1〜3気圧間の比較的低圧力で抽出室16を通って送り出され、不溶解性材料14をぬらし、容器30へ最初の量の生成物が供給される。
ステップ2:システムから残りの空気を除去するため1〜3気圧の範囲の圧力で、生成物が、容器30から抽出室16を通って容器30に戻るように再循環される。
ステップ3:生成物は、抽出を最適化するため、高流速で、かつ3〜5気圧範囲の比較的高い圧力で、容器30から抽出室16を通って容器30に戻るように再循環される。最終的な所望量のうちの一部のみを用いた再循環は、生成物の風味に有益な影響を有するかもしれない。例えば、このことは、最終的なコーヒー生成物における苦み及びあぶった味の蔓延(prevalence)を減じることが見出されている。
ステップ4:水が抽出室16を通って容器30へ送り出され、使用済み不溶解性材料及び機器10の内部流路から生成物を除去し、また、生成物を希釈して所望の濃度に近づける。
ステップ5:流れの方向が逆転され、空気が、第1部分24における第1穴あきプレート130を通して抽出室16へ押し込まれ、残余の水/コーヒーが、第2部分28における第2穴あきプレート138を通して抽出室16の外へ押し出される。この流れ方向は、取り込まれた流体をより容易に抽出室16から除去可能とし、その結果、より容易に処分しやすい乾燥した使用済みポッド12になる。
図21〜図23には、好ましい実施形態に係る機器10が示されている。前述の実施形態における同様の要素については、同じ参照符号が用いられている。
機器10は、タンク60、抽出室16、抽出ワンド150、及び窒素ワンド104を支持するハウジング200を含んでいる。図25に概略的に示され、以下でさらに十分に記述するように、ハウジング200は、機器10を操作するためのポンプ、バルブ、センサ、及び制御部を収容している。
ハウジング200は、さらに、ワンド104,150又は容器30から滴り落ちる又はあふれ出る得る流体を集めるためのドリップトレイ202を含む。ドリップトレイ202は、洗浄の目的のためにハウジング200からスライド可能に取り外され得る。また、使用済みのポッド12を集めるためのごみ箱(bin)204も設けられており、機器10での使用後に、使用済みのポッド12はごみ箱204に排出される。ごみ箱204もまた、空にして洗浄する目的で、ハウジング200から取り外し可能である。
表示画面206及び制御部208は、ハウジング200に配置され、ユーザが機器10の所望の動作を選択可能にするための制御システム(図示せず)に接続されている。スイッチプレート210が窒素ワンド104の背後に設けられ、窒素抽出動作の操作を始動するように制御システムに接続されている。
図24には、もっぱら窒素抽出飲料を生成するために用いられる好ましい実施形態に係る機器10が示されている。前述の実施形態における同様の要素については、同じ参照符号が用いられている。
機器10は、窒素ワンド104及びドリップトレイ202を支持するハウジング200を含む。押下可能なスイッチプレート210は、窒素ワンド104の背後に設けられ、窒素抽出動作の操作を始動するように制御システム(図示せず)に接続されている。スイッチプレート210に加えて、又はスイッチプレート210に代えて、ユーザが窒素抽出動作を始動及び制御できるために、ハンドル212が設けられてもよい。
図26に概略的に示され、以下でより十分に記述するように、ハウジング200は、機器10を作動するためのポンプ、バルブ、センサ、及び制御部を収納する。
図25には、図21〜図23に示された機器10の制御部の概略図が提供されている。前述の実施形態における同様の要素については、同じ参照符号が用いられている。
機器10は、流体供給部からタンク60への流体(例えば水)の流れを制御するための流体吸入バルブ58を含む。タンク60に配設されたレベルセンサ62は、制御システムを介して流体吸入バルブ58と通信しており、所望量の流体がタンク60に収容されることを保証する。タンク60は、さらに、制御システムと通信する温度センサ220を含み、タンク60に収容された流体が所望温度範囲にあることを保証する。
再循環バルブ222は、流体の再循環を制御するために、タンク60と、流体ポンプ40及び容器30の両方との間に配設されている。流体ポンプ40は、流体ポンプ40によって抽出室16に送り込まれている水の量を測定する流体ポンプエンコーダ224を含む。流体圧力センサ226は、抽出室16に送り込まれている流体の圧力が所望範囲にあることを保証するため、流体ポンプ40と抽出室16との間に配設されている。
抽出室入口分岐バルブ(brew chamber inlet diverge valve)228は、抽出室16への流体の流れを制御するために、流体ポンプ40と抽出室16の入口42との間に設置されている。抽出室出口分岐バルブ230は、同様に、容器30への流体の流れを制御するために、抽出室16の出口44と容器30との間に設置されている。容器は、さらに、背圧バイパスバルブ232を含んでいる。
機器10は、さらに、気体供給部(例えば、機器10の周囲の空気)からフィルタを通る気体(例えば、空気)の流れを制御するための気体入口バルブ234を含む。流体ライン及び抽出室16を通して空気の除去が望まれるとき、気体入口バルブ234からの気体は、再循環バルブ222を通るように導かれる。抽出室16及びポッド排出システムは、抽出及びポッド排出のサイクルを制御するための制御システムと通信する複数のセンサを含んでいる。抽出サイクルの起動前に抽出室16が閉じられていることを検出するために、抽出室センサ236が設けられている。抽出室の底部170がポッド12を受け入れるための第1位置にあることを検出するために、第1位置センサ238が設けられている。底部170がポッド12を排出するための第2位置にあることを検出するために、第2位置センサ240が設けられている。ポッド装填位置とポッド排出位置との間で底部170を移動するためのモータ機構172は、モータ速度を測定するための排出エンコーダ242と、モータ電流を測定するための排出電流計244とを含んでいる。また、ごみ箱204がポッド12でいっぱいになっていることを検出するために、容器センサ246が設けられている。
図26には、図24に示された機器10の制御部の概略図が提供されている。前述の実施形態における同様の要素については、同じ参照符号が用いられている。
機器10は、流体ポンプ40を含んでおり、該流体ポンプは、容器30から、気体(例えば空気)の注入を受け入れるための吸入チューブ36を通って、そして供給チューブ34を通り容器30へ戻るように流体を送り込む。流体が流体ポンプ40を通過する前に容器30からの流体と混合するための気体供給部(例えば、機器10の周囲の空気)から気体(例えば空気)を送り込む、気体ポンプ92が設けられている。機器10は、さらに、気体供給部(典型的には周囲の空気)から、ポンプ40につながる吸入チューブ36への気体(典型的には空気)の流れを制御するための気体入口バルブ86を含んでいる。窒素抽出プロセスを始動するためにスイッチプレート210が設けられている。
図27A〜図27Cには、図21〜図23の機器10において使用するのに好ましいポッド12が図示されている。前述の実施形態における同様の要素については、同じ参照符号が用いられている。
ポッド12は、第1フィルタ材料110及び第2フィルタ材料112を備え、第1フィルタ材料及び第2フィルタ材料は、不溶解性材料14を受け入れるための内部空間250を形成するため、閉じ目18で互いにシールされる。ポッド12は、第1フィルタ領域254と第2フィルタ領域256との間に渡される側壁252を含む。第1フィルタ材料110及び第2フィルタ材料112の一方は、内部空間250を形成するポケットの形をなす。フィルタ材料110,112の他方は、内部空間250を取り囲む層を形成している。あるいはまた、フィルタ材料110,112は、それぞれ、ポッド12の側壁252に沿って部分的に閉じ目18に沿ってシールされる部分的なポケットの形に形成されてもよい。
ポッドは、第1フィルタ領域254と第2フィルタ領域256との間に延びる深さDを有する。第1フィルタ領域254は、第1幅W1及び第1面積A1を有する。第2フィルタ領域256は、第2幅W2及び第2面積A2を有する。ポッド12は、平均幅W(W1とW2との加算値を2で除算した値)及び平均ろ過面積A(A1とA2との加算値を2で除算した値)を有する。ポッド12における深さDに対する平均幅Wの比率は、2.5:1〜6:1の範囲にあり、より好ましくは3:1〜5:1の間にある。
第1フィルタ材料110及び第2フィルタ材料112の少なくとも一方は、特に第1フィルタ領域254及び第2フィルタ領域256の少なくとも一方は、4〜100N/15mmの範囲、より好ましくは10〜50N/15mmの範囲、最も好ましくは15〜30N/15mmの範囲、における引張強度を有する。引張強度は、ISO 1924−2の方法に従って、縦方向又は横方向の少なくとも一方において測定される。
水出しコーヒー飲料生成物を調製するために、ポッド12は、焙煎して挽いたコーヒー豆を好ましくは備えた不溶解性材料14を収容している。そのコーヒー豆は、150〜1200μmの範囲、より好ましくは200〜900μmの範囲、より好ましくは250〜700μmの範囲における、平均粒径を有する。図28には、本発明に係る機器10を用いて飲料を調製するための方法300を示すフローチャートが提供されている。
方法300は、機器10の抽出室16へ不溶解性材料14を挿入するステップ302を含む。不溶解性材料14は、好ましくは、ポッド12に配置されている。
方法300は、続いて、抽出室16を閉じて抽出サイクルが始動されるステップ304を行う。次に、方法300は、機器10が高圧下(好ましくは少なくとも10気圧)で抽出室16を通して所望期間、流体(典型的には水)を再循環させるステップ306に進む。流体は、流体容器30に収容されてもよく、また、容器30から吸入チューブ36を通して抽出室16の入口42に繋がる流体ラインへ、その後、抽出室16の出口44を通り流体ラインを通して容器30に配設された供給チューブ34へ、再循環されてもよい。吸入チューブ36と供給チューブ34とは、抽出ワンド150に共に収容されてもよい。抽出室は、抽出室16を通る流体の再循環の前に、抽出室10の蓋部174の方へ移動されるように構成された底部170を含んでもよい。
方法300は、続いて、抽出室16から不溶解性材料14を除去するステップ308に進み、抽出室16において不溶解性材料の新たな供給を受け入れることが可能になる。不溶解性材料は、ポッド12に収容されてもよく、そして手動で除去されるか、又は、ポッド排出動作によって除去されてもよい。ポッド排出動作では、底部170が旋回して収集ごみ箱204へポッド12を排出するのに十分な程度に、底部170が蓋部174から離れて移動する。
図29には、本発明に係る機器10を用いて気体を含む飲料を調製するための方法400を示すフローチャートが提供されている。
機器10は、抽出ワンド150を用いて飲料を調製するとともに、窒素ワンド104を用いて飲料へ気体を注入するための、図21に示されるような複合機器であってもよい。あるいはまた、機器は、窒素ワンド104を用いて飲料へ気体を注入するためだけの図24に示されるような独立型の機器であってもよい。
方法400は、流体ポンプ40を用いて、例えばグラスなどの流体容器30から、吸入チューブ36を通して例えば水出しコーヒーなどの流体をくみ出すステップ402を含む。方法400は、次に、例えば空気又は窒素などの気体が、流体ポンプ40を通過する前の流体と混合されるステップ404に続く。方法400は、続いて、気体を含む流体が供給チューブ34を通して容器30へ戻るように供給されるステップ406に進む。吸入チューブ36と供給チューブ34とは、窒素ワンド104に共に収容されてもよい。
方法400は、続いて、気体が注入された最終的な飲料生成物を生成するように、所望期間、ステップ402〜406が繰り返されるステップ408に進む。
以上の記述は、1つ以上の方法又は装置の例示を提供するが、他の方法又は装置が添付の請求範囲の権利範囲内にあり得ることは理解されるだろう。

Claims (16)

  1. 不溶解性材料から飲料生成物を調製するための機器であって、該機器は、
    不溶解性材料を収容する抽出室であって、流体入口及び流体出口を有する抽出室と、
    流体容器から抽出室の流体入口に流体を移送する吸入チューブと、
    抽出室の流体出口から流体容器に流体を移送する供給チューブと、
    抽出室を通して高圧力下で流体を再循環させる流体ポンプと、
    を備えた、機器。
  2. 流体ポンプは、少なくとも1気圧の圧力で流体を再循環するように構成されている、請求項1に記載の機器。
  3. 不溶解性材料から飲料生成物を調製するための機器であって、該機器は、
    不溶解性材料を収容する抽出室であって、流体入口及び流体出口を有する抽出室と、
    第1流体容器から抽出室の流体入口に流体を移送する吸入チューブ、及び、抽出室の流体出口から第1流体容器へ流体を移送する供給チューブを有する抽出ワンドと、
    第2流体容器から流体を移送する吸入チューブ、及び、第2流体容器へ流体を移送する供給チューブを有する窒素ワンドと、
    抽出ワンドに接続され、抽出室を通して高圧力下で流体を再循環する第1流体ポンプであって、外部流体源及び流体容器のうち少なくとも一方から流体を受け入れる第1流体ポンプと、
    窒素ワンドに接続され、窒素ワンドの吸入チューブから窒素ワンドの供給チューブへ高圧力下で流体を再循環する第2流体ポンプと、
    窒素ワンドの吸入チューブと窒素ワンドの出口チューブとの間に配設され、第2流体ポンプによって再循環される流体に気体を導入する気体注入口と、
    を備えた、機器。
  4. 飲料生成物を調製するための機器であって、該機器は、
    流体容器から飲料流体を除去する吸入チューブと、
    流体容器へ飲料流体を預け入れる供給チューブと、
    吸入チューブと出口チューブとの間に配設され、流体容器から吸入チューブを通して供給チューブへ、さらに流体容器に戻して、高圧力下で流体を再循環させる流体ポンプと、
    吸入チューブと流体ポンプとの間に配設され、流体ポンプによって再循環される飲料流体に気体を導入する気体注入口と、
    を備えた、機器。
  5. 飲料調製システム用のワンドであって、
    流体容器から飲料流体を除去する吸入チューブと、
    流体容器に飲料流体を預け入れる供給チューブと、
    吸入チューブ及び供給チューブにそれぞれ配設され、吸入チューブ及び供給チューブを飲料調製システムにおける対応の流体ラインに接続するコネクタと、
    を備えた、ワンド。
  6. 吸入チューブ及び供給チューブは、互いに同軸上にある流体流路を形成している、請求項5に記載のワンド。
  7. 当該ワンドは、流体容器に配設されるように構成された先端部を備え、
    吸入チューブは、供給チューブに形成された対応の流体開口部よりも、ワンドの先端部により近く配設された流体開口部を含んでいる、請求項5に記載のワンド。
  8. 供給ワンドの開口部は、ワンドの周縁部に形成された複数の出口ポートを備えている、請求項7に記載のワンド。
  9. 供給チューブ用の出口ポートに接近して設けられ、供給チューブを通して供給される流体の層流を案内する流れ制御面を備えている、請求項7に記載のワンド。
  10. 不溶解性材料を収容したポッドから飲料を調製する機器用の抽出室であって、該抽出室は、
    ポッドを受け入れるチャンバを形成する側壁、底部、及び蓋部であって、底部は、チャンバの大きさを変化させるように、かつ機器における使用後にチャンバからポッドを排出しやすくするように、蓋部に対して相対移動可能である、側壁、底部、及び蓋部と、
    蓋部及び側壁に対して底部を相対移動させる機構と、
    ポッドが抽出室から排出され得る程度に底部が蓋部及び側壁から十分に離れて移動されている状態において、底部を傾ける機構と、
    を備えた、抽出室。
  11. 高圧飲料調製機器を用いて不溶解性材料から飲料を調製するポッドであって、該ポッドは、
    内部空間を形成するように互いにシールされた第1フィルタ材料及び第2フィルタ材料であって、高圧飲料調製機器における圧力に耐え得るのに十分な引張強度を有する第1フィルタ材料及び第2フィルタ材料と、
    所望の飲料を調製するため内部空間に配置された不溶解性材料と、
    を備えた、ポッド。
  12. ポッドは、幅W及び深さDを有し、深さDに対する幅Wの比率は、2.5:1から5:1の範囲にある、請求項11に記載のポッド。
  13. 第1フィルタ材料及び第2フィルタ材料の引張強度は、少なくとも4N/15mmである、請求項11に記載のポッド。
  14. 不溶解性材料は、150μmから1200μmの範囲における平均粒径を有する、請求項11に記載のポッド。
  15. 飲料調製システムを用いて飲料を調製する方法であって、該方法は、
    飲料調製システムの抽出室に不溶解性材料のポッドを預け入れるステップと、
    抽出室に預け入れられた不溶解性材料のポッドを通して高圧力下で流体を再循環させるステップであって、所望の飲料生成物が調製されるまで、流体は、抽出室から容器へ、その後、抽出室を通り戻るように複数回循環されるステップと、
    を備えた、方法。
  16. 飲料調製システムを用いて飲料を調製する方法であって、該方法は、
    流体ポンプを用いて流体容器から流体を引き出すステップと、
    流体が流体ポンプを通過する前に流体に気体を混合させるステップと、
    流体と気体との混合物を流体容器に戻るように供給するステップと、
    所望の飲料が調製されるまで所望期間、上の複数のステップを繰り返すステップと、
    を備えた、方法。
JP2019564568A 2017-02-15 2018-02-14 飲料調製及び注入システム Pending JP2020507433A (ja)

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201762459137P 2017-02-15 2017-02-15
US62/459,137 2017-02-15
US201762481340P 2017-04-04 2017-04-04
US62/481,340 2017-04-04
US201762597748P 2017-12-12 2017-12-12
US62/597,748 2017-12-12
PCT/CA2018/050166 WO2018148828A1 (en) 2017-02-15 2018-02-14 Beverage preparation and infusion system

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020507433A true JP2020507433A (ja) 2020-03-12

Family

ID=63169233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019564568A Pending JP2020507433A (ja) 2017-02-15 2018-02-14 飲料調製及び注入システム

Country Status (9)

Country Link
US (1) US11559166B2 (ja)
EP (1) EP3582662A4 (ja)
JP (1) JP2020507433A (ja)
CN (1) CN110402093A (ja)
AU (1) AU2018221965A1 (ja)
CA (2) CA3053423C (ja)
MX (1) MX2019009740A (ja)
SG (1) SG11201907350QA (ja)
WO (1) WO2018148828A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11678760B2 (en) * 2011-03-03 2023-06-20 PB Funding Group, LLC Multifunctional brewing system for coffee, beer, and other beverages
US11849877B2 (en) 2013-12-31 2023-12-26 Adrian Rivera Maynez Enterprises, Inc. Portable coffee brewing system
GB2580152B (en) * 2018-12-21 2023-01-25 Douwe Egberts Bv Apparatus and method for preparing a beverage
EP3930543A4 (en) * 2019-03-01 2022-11-30 Adrian Rivera BEVERAGE BREWERS
US11825857B2 (en) 2020-10-21 2023-11-28 Zayde Al-Naquib Method for batch production of espresso coffee
CN114608254B (zh) * 2022-02-18 2023-12-22 佛山市顺德区美的饮水机制造有限公司 气泡水模块蓄冰控制方法
US20230295542A1 (en) * 2022-03-18 2023-09-21 Unique Bavarian Brewery, LLC Brew component of a brewing system

Family Cites Families (56)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2878746A (en) 1956-10-03 1959-03-24 Schwinger Abram Cold water coffee brewer
US3095801A (en) * 1960-09-19 1963-07-02 Charles R Fogg Beverage percolating apparatus with unit dry beverage container
CH466900A (de) 1967-07-07 1968-12-31 Cory Corp Vorrichtung zum Brauen eines Getränkes
US3671273A (en) 1968-05-20 1972-06-20 Alec C Gunter Apparatus for preparing a cocoa concentrate
US3683790A (en) 1971-04-16 1972-08-15 Vendo Co Recirculation coffee brewer
IL38627A (en) * 1972-01-24 1975-10-15 Kolkovsky Y Mixing and dispensing apparatus
US3992983A (en) 1973-12-05 1976-11-23 Societe D'assistance Technique Pour Produits Nestle S.A. Preparation of tea extracts
US3960066A (en) 1975-06-19 1976-06-01 Union Kol-Flo Corporation Beverage preparation apparatus
FR2702944B1 (fr) 1993-03-24 1995-05-12 Seb Sa Machine à café à goulotte de recyclage d'eau.
US5353693A (en) 1993-06-01 1994-10-11 Martin Verhoven Coffee maker
US5312637A (en) * 1993-06-21 1994-05-17 Bunn-O-Matic Corporation One-cup brewer
ES2075754T3 (es) 1993-12-29 1995-10-01 Eugster Arthur Elektro Dispositivo para preparacion de espuma de leche para cafe capuccino.
US5564601A (en) 1994-12-05 1996-10-15 Cleland; Robert K. Beverage dispensing machine with improved liquid chiller
US6196422B1 (en) 1998-10-09 2001-03-06 Automatic Bar Controls Hot beverage dispensing system
DE69926130T2 (de) 1999-11-02 2006-06-01 Société des Produits Nestlé S.A. Vorrichtung und Verfahren für Durchlauferhitzung eines Getränkes mit konstanter Temperatur
NL1015368C2 (nl) * 2000-05-31 2001-12-12 Heineken Tech Services Drankafgiftesamenstel alsmede houder voor drank, in het bijzonder koolzuurhoudende drank, en drankafgifteleiding voor toepassing in een dergelijk samenstel.
US6719175B2 (en) 2001-03-07 2004-04-13 Island Oasis Frozen Cocktail Co., Inc. Draft system for beverages
US6817280B2 (en) 2002-04-02 2004-11-16 Brewbot, Inc. System and method for brewing beverages
US9332874B2 (en) 2003-08-15 2016-05-10 Newco Enterprises, Inc. Beverage flavoring pod ejection system and method
DE102004038563A1 (de) 2004-08-05 2006-03-16 Margret Spiegel Verfahren und Anordnung zur Karbonisierung von Flüssigkeit mit CO2 innerhalb eines Pumpengehäuses
US7219596B2 (en) 2004-08-19 2007-05-22 Carrier Commerical Refrigeration, Inc. Coffee brewer with loading and ejection mechanism for a coffee cartridge
ITMI20042545A1 (it) 2004-12-29 2005-03-29 Biepi S R L Dispositivo per la espulsione automatica di una cialda o pastiglia in una macchina per la produzione di bevande calde o caffe'
EP1767129B2 (en) 2005-09-27 2016-10-26 Nestec S.A. Extraction module for a capsule-based beverage production device
PL1859714T3 (pl) 2006-05-24 2009-07-31 Nestec Sa Urządzenie do zaparzania i układ kapsuły do zaparzania z uchwytem kapsuły dla ułatwienia wkładania i wyjmowania kapsuł
GB2447024A (en) 2007-02-27 2008-09-03 Kraft Foods R & D Inc A dispensing machine for hot or cold drinks
US8640605B2 (en) 2007-05-18 2014-02-04 Bunn-O-Matic Corporation Gas venting system
CN100544647C (zh) 2007-06-15 2009-09-30 宁波三A集团电器有限公司 咖啡机中咖啡包的自动脱落机构
EP2082669A2 (en) 2008-01-25 2009-07-29 Nestec S.A. Hybrid apparatus for preparing beverages
US20100313765A1 (en) 2009-06-12 2010-12-16 Robert Hale Water heating system for hot beverage dispensing machine
DE102009025986A1 (de) 2009-06-17 2011-03-31 Cafina Ag Einrichtung zum Erwärmen und Aufschäumen von Milch
IT1399732B1 (it) 2010-05-04 2013-05-03 Mac Design S R L Gruppo di posizionamento ed estrazione di cialde monouso in macchine da caffè
CN102440686B (zh) 2010-10-09 2016-06-22 皇家飞利浦电子股份有限公司 一种用于输送溶剂的方法、***以及使用该***的设备
CN201987327U (zh) 2010-12-27 2011-09-28 苏州工业园区咖乐美电器有限公司 手动胶囊咖啡机
CN103561617B (zh) * 2011-05-23 2018-01-26 皇家飞利浦有限公司 用于从溶剂和配料制备饮料的装置和方法
EP2713836B1 (en) 2011-05-23 2015-09-30 Koninklijke Philips N.V. Apparatus and method for preparing a beverage from a solvent and ingredients
US20120312174A1 (en) 2011-06-13 2012-12-13 David Lambert Single Cup Coffee and Tea Brewing and Ejection System
US9144342B2 (en) 2012-02-24 2015-09-29 Main Power Electrical Factory, Ltd. Pod disposal system
ITTO20120279A1 (it) * 2012-03-29 2013-09-30 N&W Global Vending Spa Gruppo infusore per macchine automatiche per la produzione di bevande infuse
US20140004240A1 (en) 2012-06-29 2014-01-02 Darren Hatherell Beverage carbonating system and method for carbonating a beverage
GB2505659A (en) 2012-09-05 2014-03-12 Cambridge Consultants Infusion apparatus having means for driving motion of an infusion substance containing capsule
AU2013333476A1 (en) * 2012-10-16 2015-05-07 Rheavendors Services S.P.A. Device and process for dispensing beverages from capsules
US9295357B2 (en) 2014-01-17 2016-03-29 Keurig Green Mountain, Inc. Apparatus for cup and carafe beverage production
US9474406B2 (en) 2014-01-17 2016-10-25 Keurig Green Mountain, Inc. Apparatus with beverage cartridge holder having movable outlet
US20150223628A1 (en) 2014-02-10 2015-08-13 Takeya Usa Corporation Portable brewing device
US9504348B2 (en) 2014-03-11 2016-11-29 Starbucks Corporation Cartridge ejection systems and methods for single-serve beverage production machines
US9295360B2 (en) 2014-03-14 2016-03-29 Cornelius, Inc. Devices for brewing and/or steeping tea
CN203841529U (zh) * 2014-05-06 2014-09-24 冯锦文 饮用水自动抽水机
US10016086B2 (en) 2014-06-19 2018-07-10 Newco Enterprises, Inc. Apparatus, system and method of removing a single serve beverage pod or capsule from a brewer or beverage dispensing machine
AU2015336158B2 (en) 2014-10-20 2019-06-20 Bedford Systems Llc Mixing chamber for beverage machine
WO2016097923A1 (en) * 2014-12-18 2016-06-23 Luigi Lavazza S.P.A. Device for heating and frothing milk and wand for such a device
WO2016126991A1 (en) 2015-02-04 2016-08-11 Sunchaser Development Llc Automatic coffee machine with ejection mechanism
WO2016207846A1 (en) 2015-06-24 2016-12-29 Illycaffe' S.P.A. Brew and dispenser device of a drink and brew method
US20170119195A1 (en) 2015-10-22 2017-05-04 Auroma Brewing Company System and method for controlling the brew process of a coffee maker
US20160360918A1 (en) 2016-08-25 2016-12-15 Han Tsung Chen Rotary tea maker
US10980369B2 (en) 2016-10-22 2021-04-20 Appliance Development Corporation Infusion beverage apparatus
US20210219766A1 (en) * 2016-10-22 2021-07-22 Appliance Development Corporation Infusion beverage apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
MX2019009740A (es) 2020-01-27
EP3582662A4 (en) 2020-01-15
EP3582662A1 (en) 2019-12-25
CA3053423A1 (en) 2018-08-23
US11559166B2 (en) 2023-01-24
CN110402093A (zh) 2019-11-01
US20200046162A1 (en) 2020-02-13
AU2018221965A1 (en) 2019-08-22
SG11201907350QA (en) 2019-09-27
CA3053423C (en) 2021-04-27
CA3111936A1 (en) 2018-08-23
WO2018148828A1 (en) 2018-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020507433A (ja) 飲料調製及び注入システム
US6740345B2 (en) Beverage making cartridge
AU2008355536B2 (en) An automatic pod conveyor and brewer assembly for fresh hot beverage
JP4733697B2 (ja) カートリッジから飲料を調製する間に泡生成を向上させる方法及び該方法を実行する装置
US9204751B2 (en) Beverage formation apparatus and method using sonic energy
JP2004535854A (ja) 発泡性飲料を製造するための方法、カプセル、および装置
JP6557665B2 (ja) 飲料作成装置
EP3071078A1 (en) Device and method for brewing a beverage
WO2013188246A2 (en) System and method for cleaning a brewing machine
US20230000279A1 (en) Beverage preparation machine
MX2012013951A (es) Aparato y metodo de preparacion de bebidas por infusion.
AU2020396181A1 (en) A fluid-processing device for a beverage preparation machine
US20160022088A1 (en) System and method for cleaning a beverage preparation machine
JP6967132B2 (ja) 個別の冷凍ドリンクディスペンサ
US10893769B2 (en) Beverage machine material holder
CN114096183A (zh) 用于制备流体食物产品的机器、***和方法
CN114096184A (zh) 用于制备流体食物产品的容器、***和方法
AU2017311363A1 (en) Apparatus for preparing a beverage

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191016