JP2020503264A - Rhoキナーゼ阻害剤としての二環式ジヒドロピリミジンカルボキサミド誘導体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、二環式ジヒドロピリミジンカルボキサミド誘導体であるRhoキナーゼを阻害する式Iの化合物、このような化合物を調製する方法、それらを含む医薬組成物およびその治療的使用に関する。本発明の化合物は、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、特発性肺線維症(IPF)および肺動脈性肺高血圧症(PAH)を含む肺疾患などのROCK酵素機序に関連する多くの障害の治療に特に有用であり得る。【選択図】 なし

Description

本発明は、Rhoキナーゼを阻害する化合物(以下ROCK阻害剤と呼ぶ)に関し;特に、本発明は、二環式ジヒドロピリミジンカルボキサミド誘導体、このような化合物を調製する方法、それらを含む医薬組成物およびその治療的使用に関する。
より具体的には、本発明の化合物は、Rho関連コイルドコイル形成プロテインキナーゼ(ROCK)のROCK−Iおよび/またはROCK−IIアイソフォームの活性または機能阻害剤である。
したがって、本発明の化合物は、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、特発性肺線維症(IPF)および肺動脈性肺高血圧症(PAH)を含む肺疾患などのROCK酵素機序に関連する多くの障害の治療に有用であり得る。
Rho関連コイルドコイル形成プロテインキナーゼ(ROCK)は、セリン−スレオニンキナーゼのAGC(PKA/PKG/PKC)族に属する。ROCKの2つのヒトアイソフォーム、ROCK−I(p160 ROCKまたはROKβとも呼ばれる)およびROCK−II(ROKα)について記述がなされており、これらは、約160kDaのタンパク質で、N末端Ser/Thrキナーゼドメイン、続けて、コイルドコイル構造、プレクストリン相同性ドメイン、およびC末端にシステインリッチ領域を含む(非特許文献1)。
ROCK−IIおよびROCK−Iの両方は、多くのヒトおよびげっ歯類の、心臓、膵臓、肺、肝臓、骨格筋、腎臓および脳組織に発現している(非特許文献1)。ROCKはRhoAのエフェクター分子として特定され、アクチン構築、細胞接着、細胞遊走および細胞質***を含む種々の細胞機能に関与している(非特許文献1、非特許文献2)。
ROCKはまた、ミオシン軽鎖ホスファターゼ(MLC)などのエフェクターのリン酸化を介して、平滑筋収縮の調節に関与している。実際に、ROCKは、セロトニン、アンギオテンシンII、エンドセリンI、血小板由来増殖因子(PDGF)およびウロテンシンIIを含む血管および/または気道中の平滑筋細胞収縮を調節するいくつかの物質により開始されるシグナル伝達において重要な役割を果たしている(非特許文献3、非特許文献4)。
現在まで、日本および/または中国で、2つのROCK阻害剤:脳血管れん縮の治療用として1995年に認可されたファスジル(非特許文献5)、および緑内障の治療用として2014年に認可されたリパスジル(非特許文献6)のみが、臨床使用のために認可されている。
ROCKは、高血圧性心疾患、冠動脈疾患、アテローム性動脈硬化症、再狭窄、レイノー現象、脳卒中および緑内障を含むいくつかの心臓血管疾患の2つの主要構成要素である、血管収縮および内皮機能障害を媒介する(非特許文献7)。特に、臨床試験からの薬理学的データは、ROCK阻害剤が眼圧を下げることを示し、緑内障患者における有益な効果を実証している(非特許文献8)。肺高血圧症の患者では、ROCK活性は、対照に比べて、肺組織および循環好中球中の両方で有意に高い(非特許文献9)。好中球ROCK活性と肺高血圧症の重症度および持続時間との間には、有意な相関が確認された(非特許文献9)。ROCKはまた、心臓線維症、肥大、およびその後の心不全の発症の一因となり得る。ファスジルなどのROCK阻害剤を用いた最近の実験調査では、心臓リモデリングにおけるROCK阻害の利益が示された(非特許文献3)。それぞれのROCKアイソフォームを欠くマウスはまた、種々の心臓リモデリングの病理学的モデルにおいて、低減した心筋線維症を示した(非特許文献10)。
ROCKはまた、脳血管障害の治療のための有望な標的である。実際に、前臨床試験は、Rhoキナーゼ阻害が、頭蓋内動脈瘤および脳海綿状奇形の両方の形成/成長/破裂を低減し得ることを示す(非特許文献11)。
RhoA−ROCKシグナル伝達は、弛緩性陰茎状態の維持に重要であり、ROCKシグナル伝達の薬理学的阻害は、NO非依存的に平滑筋弛緩を増強し、ROCKが***不全の治療のための新しい治療標的であることを示唆する(非特許文献12)。
ROCK活性は、白血球−血小板−内皮相互作用、白血球血管外漏出および浮腫における重要なシグナル伝達機序である。内皮細胞でのRhoキナーゼの過剰活性化は、炎症細胞動員を指示する細胞間結合の破壊により、漏出しやすくなる。まとめるとこれらの証拠は、急性および慢性炎症ならびに自己免疫疾患に関連する病的状態におけるROCKの役割を示す。特に、ROCK経路の自己免疫および自己免疫疾患への寄与が、明らかになりつつある(非特許文献13)。これは、接着性、走化性応答、および抗原依存性活性化、ならびに関節リウマチおよびループスの実験モデルでのROCK阻害の有益な効果を含むT細胞発生および機能におけるROCKシグナル伝達の役割の実証により裏付けられる(非特許文献14、非特許文献15、非特許文献16)。T細胞遊走に対するファスジルの阻害効果は、多発性硬化症用の新規療法としてのその臨床適用を広げる可能性がある(非特許文献17)。また、証拠の蓄積により、ROCKが、炎症性腸疾患(IBD)の発病に対する3つの主要な因子:腸障壁の破壊、管腔内容物の粘膜免疫細胞への曝露および異常な免疫応答、の調節に重要な役割を果たすことも示されている(非特許文献18)。ROCK阻害剤の臨床使用は、乾癬の場合も監視下にある(非特許文献19)。
ROCKが糖尿病の病態において一定の役割を果たすという様々な証拠がある。実際に、ROCK1 KOマウスはインスリン抵抗性を示し、グルコース誘導インスリン分泌が有意に増加し、高インスリン血症につながり得る(非特許文献20)。さらに、1型および2型糖尿病のモデルによる調査では、糖尿病性腎疾患におけるROCKiの血圧非依存性腎保護作用が示された(非特許文献21)。
現時点では、ROCKが、喘息、COPD、気管支拡張症およびARDS/ALIを含むいくつかの急性および慢性肺疾患に関連する病態の一因となる多くの経路に関与するという十分な証拠が存在する。ROCKの生物学的作用を考慮すれば、選択的阻害剤は、平滑筋反応性亢進、気管支収縮、気道炎症および気道リモデリング、神経調節および気道ウイルス感染による悪化などの呼吸器疾患の多くの病理学的機序を治療する潜在能力を有する(非特許文献22)。実際に、Rhoキナーゼ阻害剤Y−27632は、気管支拡張をもたらし、肺好酸球増多輸送および気道応答性亢進を低減する(非特許文献23)。肺性ROCK活性化は、特発性肺線維症(IPF)の人およびこの疾患の動物モデルで実証された。ROCK阻害剤は、これらのモデルで線維化を防止でき、より重要なのは、既発症の線維化の退行を誘導でき、したがって、ROCK阻害剤は、肺線維症の進行を停止させる有望で強力な薬理学的物質として、示される(非特許文献24)。
証拠の蓄積により、ROCKが、腫瘍形成能、腫瘍増殖、転移、血管新生、腫瘍細胞アポトーシス/生存および化学療法抵抗性を含む悪性腫瘍に関連する多くの重要な細胞機能を調節することにより、腫瘍の発症および進行において重要な役割を果たすという概念が裏付けられる(非特許文献25)。したがって、ROCK阻害剤はまた、癌における有望で強力な薬理学的物質であるとして示される。
経口ROCK阻害剤の投与は、移植片対宿主病(GVHD)の実験モデルの臨床症状を効果的に回復させる(非特許文献26)。さらなる知見は、Rhoキナーゼは、合理的な治療標的として、進行性核上麻痺(PSP)および大脳皮質基底核変性症(CBD)でのタウ蓄積と戦うことを明確に示す(非特許文献27)。
中枢神経系の種々の障害では、Rho/ROCK経路の異常な活性化が存在する。ROCKは、成人脳および脊髄に対する損傷時に活性化され、ROCKの阻害は、脊髄損傷後の再生の加速および機能回復の強化をもたらす(非特許文献28)。Rho/ROCK経路の阻害はまた、脳卒中、炎症性のおよび脱髄性疾患、アルツハイマー病および神経障害性疼痛の動物モデルで効果的であることが立証された(非特許文献29)。
種々の化合物がRhoキナーゼ阻害剤として文献に記載されている。例えば、特許文献1;特許文献2;特許文献3;特許文献4;特許文献5を参照されたい。
複素環式ジヒドロピリミジンがカリウムチャネル阻害剤として特許文献6に開示されている。
神経変性疾患の治療および/または予防のための、ジヒドロテトラゾロピリミジン誘導体が特許文献7に開示されている。
心臓血管および呼吸器疾患、***不全、線維性疾患、インスリン抵抗性、腎不全、中枢神経系障害、自己免疫疾患および腫瘍学などの多くの治療領域における新規および薬理学的に改善されたROCK阻害剤を開発するための可能性が残されている。
ROCK酵素により媒介される病理学的応答の数を考慮すると、多くの障害の治療に有用であり得るこのような酵素の阻害剤に対する必要性が引き続き存在する。
本発明は、治療的に望ましい特性、特に、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、特発性肺線維症(IPF)および肺高血圧症(PH)、特に肺動脈性肺高血圧症(PAH)を含むいくつかの肺疾患にとって有望な特性を有するRho関連コイルドコイル形成プロテインキナーゼ(ROCK)のROCK−IおよびROCK−IIアイソフォームの阻害剤である新規化合物に関する。
国際公開第2004/039796号 国際公開第2006/009889号 国際公開第2010/032875号 国際公開第2009/079008号 国際公開第2014/118133号 国際公開第2001/040231号 米国特許出願公開第2016/113931号明細書 国際公開第2012/007539号
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本発明は、式(I):
(I)
(式中、X、X、R、R、A、pは、下記の本発明の詳細な説明で記載の通りである)のROCK阻害剤として作用する化合物、その製剤方法、それらを単独でまたは1種または複数の有効成分と組み合わせて含み、1種または複数の薬学的に許容可能な担体と混合された医薬組成物に関する。
一態様では、本発明は、薬物の製造のための本発明の化合物の使用を提供する。
さらなる態様では、本発明は、特に他のキナーゼに比べてROCK酵素アイソフォームの選択的阻害による活性の阻害が望ましい場合に、ROCK酵素の異常活性を特徴とする任意の疾患の治療のための薬物の調製のための本発明の化合物の使用を提供する。
さらに、本発明は、ROCK酵素阻害が望ましいいずれかの疾患の予防および/または治療方法が提供され、前記方法は、本発明の治療有効量の化合物をこのような治療を必要とする患者に投与することを含む。
特に、本発明の化合物は、単独で、または他の有効成分を組み合わせて、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、特発性肺線維症(IPF)ならびに肺高血圧症(PH)および特に、肺動脈性肺高血圧症(PAH)を含む肺疾患の予防および/または治療のために投与され得る。
本発明は、Rhoキナーゼ(ROCK)の阻害剤として作用する化合物のクラスに関する。
前記化合物のクラスは、ROCK酵素の活性または機能を阻害し、より具体的には、それらは、Rho関連コイルドコイル形成プロテインキナーゼ(ROCK)のROCK−IおよびROCK−IIアイソフォームの阻害剤である。本発明は、式(I):
(I)
(式中、
およびXは、出現毎に独立に、炭素原子または窒素原子であり;
各Rは、存在する場合、出現毎に独立に、
−H、
−CN、
ハロゲン、
−NR
(C−C)アルキル、
(C−C)ハロアルキル、
(C−C)ヒドロキシアルキル、
(C−C)アミノアルキル、
(C−C10)シクロアルキル、
(C−C)アルケニル、
(C−C)シクロアルケニル、
(C−C)アルキニル、
(C−C)ヒドロキシアルキニル、
ヒドロキシカルボニル、
−OR
(C−C)アルキルチオ、
(C−C)アルコキシ−(C−C)アルキル、
(C−C)アルコキシカルボニル、
(C−C)アミノアルキルカルボニル、
カルバモイル、
(C−C)シクロアルキル−(C−C)アルキル、
(C−C)ヘテロシクロアルキル−(C−C)アルキル、
アリール、ヘテロアリールおよび(C−C)ヘテロシクロアルキル、からなる群から選択され;
前記(C−C)シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび(C−C)ヘテロシクロアルキルのいずれかは、今度は、任意におよび独立に、
ハロゲン、
−OH、
(C−C)アルキル、
(C−C)ハロアルキル、
(C−C)ヒドロキシアルキル、
(C−C)アミノアルキル、
(C−C10)シクロアルキル、
(C−C)アルケニル、
(C−C)シクロアルケニル、
(C−C)アルキニル、
(C−C)ヒドロキシアルキニル、
(C−C)アルコキシル、
(C−C)アミノアルキルカルボニル、から選択される1種または複数の基で置換されてもよく、
およびRは、出現毎に独立に、基
H、
(C−C)アルキル、
(C−C)ハロアルキル、
(C−C)ヒドロキシアルキル、
(C−C)アミノアルキル、
(C−C)アミノアルキルカルボニル、
カルバモイル−(C−C)アルキル、
(C−C)アルコキシル、
(C−C)アルコキシ−(C−C)アルキル、
(C−C)ヘテロシクロアルキル−(C−C)アルキル、
(C−C)ヘテロシクロアルキルオキシアルカノイル、
アリール、ヘテロアリールおよび(C−C)ヘテロシクロアルキル、から選択され;
前記アリール、ヘテロアリールおよび(C−C)ヘテロシクロアルキルのいずれかは、今度は、任意に独立に、
ハロゲン、
−OH、
(C−C)アルキル、から選択される1種または複数の基で置換されてもよく;または
およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、4〜6員複素環式ラジカルを形成し、前記複素環式ラジカル中の少なくとも1つのさらなる環炭素原子が、N、SまたはOから選択される少なくとも1つのヘテロ原子で置換され得;前記複素環式ラジカルは、
H、
−CN、
ハロゲン、
−オキソ、
−NR
(C−C)アルキル、
(C−C)ハロアルキル、
(C−C)ヒドロキシアルキル、
(C−C)アミノアルキル、
(C−C)アルコキシル、
(C−C)アルコキシ−(C−C)アルキル、
アルカノイル、から選択される基によりさらに任意に置換でき、
は、出現毎に独立に、基:
H、
(C−C)アルキル、
(C−C)ハロアルキル、
(C−C)ヒドロキシアルキル、
(C−C)アミノアルキル、
(C−C)アルコキシ−(C−C)アルキル、
(C−C)ヘテロシクロアルキル−(C−C)アルキル、
アリール、ヘテロアリールおよび(C−C)ヘテロシクロアルキル、から選択され;
前記アリール、ヘテロアリールおよび(C−C)ヘテロシクロアルキルのいずれかは、今度は、任意に独立に、
ハロゲン、
−OH、
(C−C)アルキル、から選択される1種または複数の基で置換されてもよく;
pは0または1もしくは2であり;
1は、
(C−C)アルキル、
(C−C)ハロアルキル、
(C−C)ヒドロキシアルキル、
(C−C)アミノアルキル、
(C−C10)シクロアルキル、
(C−C)アルケニル、
(C−C)シクロアルケニル、
(C−C)アルキニル、
(C−C)ヒドロキシアルキニル、
(C−C)シクロアルキル−(C−C)アルキル、
(C−C)ヘテロシクロアルキル−(C−C)アルキル、
アリール(C−C)アルキル、
アリール、ヘテロアリールおよび(C−C)ヘテロシクロアルキル、からなる群より選択され;
シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールおよび(C−C)ヘテロシクロアルキルのそれぞれは、今度は、任意におよび独立に、
ニトロ、
ハロゲン、
−NR
−CN、
−OH、
−S(O)(C−C)アルキル、
(C−C)アルキル、
(C−C)ハロアルキル、
(C−C)アルコキシル、
(C−C)ハロアルコキシル、
(C−C)アミノアルコキシル、
(C−C)ヒドロキシアルコキシル、
(C−C)ヘテロシクロアルキルオキシル、
(C−C)ヘテロシクロアルキル(C−C)アルコキシル、
カルバモイル、
アルカノイル、
アリールオキシル、
アリール(C−C)アルコキシル、
アリールオキシ−(C−C)アルキル、
(C−C)アルコキシカルボニル、
(C−C)アルコキシ−(C−C)アルキル、
(C−C)アルコキシカルボニルアミノ−、
(C−C)ハロアルキル、
(C−C)ヒドロキシアルキル、
(C−C)アルケニル、
(C−C)アルキニル、
(C−C)ヒドロキシアルキニル、
アリール、ヘテロアリールおよび(C−C)ヘテロシクロアルキル、から選択される1種または複数の基で置換されてもよく;
は、
(C−C)アルキル、
(C−C)ハロアルキル、
(C−C)ヒドロキシアルキル、
(C−C)アミノアルキル、
(C−C10)シクロアルキル、
(C−C)アルコキシル、
(C−C)アルコキシ−(C−C)アルキル、から選択され;
Aは、二環式ヘテロアリールで、
ハロゲン、
−OH、
(C−C)アルキル、
(C−C)アルコキシル、
(C−C)アルケニル、
(C−C)アルキニル、
アリール、ヘテロアリールおよび(C−C)ヘテロシクロアルキル、から選択される1種または複数の基で任意に置換されてもよく;
アリール、ヘテロアリールおよび(C−C)ヘテロシクロアルキルのそれぞれは、今度は、さらに任意に置換されてもよい)
の化合物またはその薬学的に許容可能な塩および溶媒和物に関する。
定義
本明細書で使用される場合、用語の「薬学的に許容可能な塩」は、式(I)の化合物の誘導体を意味し、いずれかの遊離酸または塩基基が存在する場合には、これを、薬学的に許容可能であるように慣習的に意図された、対応する任意の塩基または酸との付加塩に変換することにより、親化合物は適切に改変される。
したがって、前記塩の好適例には、アミノ基などの塩基残基の鉱酸または有機酸付加塩、ならびにカルボン酸基などの酸残基の無機塩基または有機塩基付加塩を含み得る。
本発明の塩を調製するのに適切に使用できる無機塩基のカチオンには、カリウム、ナトリウム、カルシウムまたはマグネシウムなどのアルカリまたはアルカリ土類金属イオンが含まれる。
塩基として機能する主化合物を無機のまたは有機酸と反応させて塩を形成することにより得られるものには、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、メタンスルホン酸塩、樟脳スルホン酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩およびクエン酸塩が含まれる。
本明細書で使用される場合、用語の「ハロゲン原子」または「ハロゲン」には、フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素、好ましくは、塩素またはフッ素、あるいは、置換基としてブロモ、ヨード、クロロ、フルオロと命名されるものが含まれる。
用語の「(C−C)アルキル」は、直鎖または分岐アルキル基を意味し、構成成分の炭素原子の数は1〜6の範囲にある。特定のアルキル基は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルおよびt−ブチルである。
表現の「(C−C)ハロアルキル」は、上記定義の「(C−C)アルキル」基において、1つまたは複数の水素原子が、相互に同じまたは異なり得る1つまたは複数のハロゲン原子で置換された基を意味する。
したがって、前記(C−C)ハロアルキル基の例には、ハロゲン化、ポリハロゲン化、および全ての水素原子がハロゲン原子により置換された、例えば、トリフルオロメチルまたはジフルオロメチル基などの、完全ハロゲン化アルキル基が含まれ得る。
同様に、用語の「(C−C)ヒドロキシアルキル」または「(C−C)アミノアルキル」は、上記定義の「(C−C)アルキル」基において、1つまたは複数の水素原子が、1つまたは複数のヒドロキシ(OH)基またはアミノ基でそれぞれ置換された基を意味する。非限定的例は、それぞれ、ヒドロキシメチルおよびアミノメチル、ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、などである。
本発明の記載では、別に定められない限り、アミノアルキルの定義は、アルキル基(すなわち、1つまたは複数のアミノ基(NR)で置換された「(C−C)アルキル」基)を包含する。したがって、アミノアルキルの例は、モノアミノアルキル基、例えば、RN−(C−C)アルキルである。
上記で定義の置換基RおよびRに関連して、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、4〜6員複素環式ラジカルを形成し、前記複素環式ラジカル中の少なくとも1つのさらなる環炭素原子が、少なくとも1つのヘテロ原子(例えば、N、NH、SまたはO)により任意に置換されてもよく、および/または−オキソ(=O)置換基を有してもよいことが、ここでさらに説明される。前記複素環式ラジカルは、環中の任意の利用可能なポイントで、すなわち、炭素原子上で、または置換に利用可能な任意のヘテロ原子上で、さらに任意に置換される可能性がある。炭素原子上の置換には、スピロ2置換ならびに2つの隣接する炭素原子上の置換が含まれ、したがって、両方のケースで追加の5〜6員複素環を形成する。したがって、前記複素環ラジカルの例は、1−ピロリジニル、1−ピペリジニル、1−ピペラジニル、4−モルホリニル、ピペラジン−4−イル−2−オン、4−メチルピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル−2−オン、7−メチル−2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−イル、2−メチル−2,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル、9−メチル−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル、および(3aR,6aS)−5−メチル−オクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル、8−メチル−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−イル、5−メチルオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル、1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イルである。
用語の「(C−C10)シクロアルキル」は、3〜10環炭素原子を含む飽和環状炭化水素基を意味する。非限定的例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチル、ならびにアダマンタニルなどの多環系が挙げられる。
用語の「(C−C)アルケニル」は、1つまたは複数の、共役または非共役の、シスまたはトランス配置の二重結合を有する直鎖または分岐炭素鎖を意味し、原子の数は、2〜6の範囲である。
同様に、用語の「(C−C)シクロアルケニル」は、5〜7つの環炭素原子および1つまたは2つの二重結合を含む環状炭化水素基を意味する。
用語の「(C−C)アルキニル」は、1つまたは複数の三重結合を有する直鎖または分岐炭素鎖を意味し、原子の数は、2〜6の範囲である。
用語の「(C−C)ヒドロキシアルキニル」は、上記定義の「(C−C)アルキル」基において、1つまたは複数の水素原子が、1つまたは複数のヒドロキシ(OH)基で置換された基を意味する。
用語の「(C−C)アミノアルキニル」は、上記定義の「(C−C)アルキル」基において、1つまたは複数の水素原子が、1つまたは複数の(−NR)基で置換された基を意味する。
表現の「アリール」は、6〜20個、好ましくは、6〜15個の環原子を有し、少なくとも1つの環が芳香族である、単環式、二環式または三環式炭素環系を意味する。表現の「ヘテロアリール」は、5〜20個、好ましくは、5〜15個の環原子を有し、少なくとも1つの環が芳香族であり、少なくとも1つの環原子がヘテロ原子(例えば、N、NH、SまたはO)である、単環式、二環式または三環式環系を意味する。
好適なアリールまたはヘテロアリール単環系の例には、例えば、フェニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、フラニルラジカル、などが挙げられる。
好適なアリールまたはヘテロアリール二環式系の例には、ナフタレニル、ビフェニレニル、プリニル、プテリジニル、ピラゾロピリミジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾイミダゾール−イル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、イソインドリル、ベンゾチオフェン−イル、ベンゾジオキシニル、ジヒドロベンゾジオキシニル、インデニル、ジヒドロ−インデニル、ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシニル、ベンゾチアゾール−2−イル、ジヒドロベンゾジオキセピニル、ベンゾオキサジニル、1H−インダゾール−5−イル、6−フルオロ−1H−インダゾール−5−イル、イソキノリン−6−イル、チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル、チエノ[3,2−c]ピリジン−2−イル、[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−7−イル、1,6−ナフチリジン−2−イルラジカル、などが挙げられる。
好適なアリールまたはヘテロアリール三環式環系の例には、フルオレニルラジカルならびに上述のヘテロアリール二環式系のベンゾ縮合誘導体が挙げられる。
同様に、表現「アリーレン」および「ヘテロアリーレン」は、二価の基、例えば、フェニレン、ビフェニレンおよびチエニレンを意味する。このような基はまた、通常、「アレーンジイル」または「ヘテロアレーンジイル」基と命名されている。例えば、o−フェニレンは、ベンゼン−1,2−ジイルとも命名されている。チエニレンは、代わりに、チオフェンジイルと命名されている。
派生表現「(C−C)ヘテロシクロアルキル」は、飽和または部分不飽和単環式(C−C)シクロアルキル基を意味し、少なくとも1つの環炭素原子が少なくとも1つのヘテロ原子(例えば、N、SまたはO)で置換されている、または−オキソ(=O)置換基を有し得る。前記ヘテロシクロアルキル(すなわち、複素環式ラジカルまたは基)は、環中の利用可能なポイントで、すなわち、炭素原子上で、または置換に利用可能なヘテロ原子上またはヘテロ基上で、さらに任意に置換される可能性がある。炭素原子上の置換には、スピロ2置換ならびに2つの隣接する炭素原子上の置換が含まれ、したがって、両方のケースで追加の縮合5〜6員複素環を形成する。(C−C)ヘテロシクロアルキルの非限定的例は、ピロリジニル、イミダゾリジニル、チアゾリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジヒドロまたはテトラヒドロピリジニル、テトラヒドロピラニル、ピラニル2H−または4H−ピラニル、ジヒドロまたはテトラヒドロフラニル、ジヒドロイソオキサゾリル、ピロリジン−2−オン−イルラジカル、などにより表される。
前記複素環ラジカルの特定の例は、1−ピロリジニル、1−メチル−2−ピロリジニル、1−ピペリジニル、1−ピペラジニル、4−モルホリニル、ピペラジン−4−イル−2−オン、4−メチルピペラジン−1−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、4−メチルピペラジン−1−イル−2−オン、7−メチル−2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−イル、2−メチル−2,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−イル、9−メチル−3,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−イル、および(3aR,6aS)−5−メチル−オクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2−イルである。
用語の「アリール(C−C)アルキル」は、直鎖または分岐アルキル基に結合したアリール環を意味し、構成成分の炭素原子の数は1〜6の範囲にあり、例えば、フェニルメチル(すなわち、ベンジル)、フェニルエチルまたはフェニルプロピルなどである。
用語の「アルカノイル」は、HC(O)−またはアルキルカルボニル基(例えば、(C−C)アルキルC(O)−)を意味し、「アルキル」基は、上記で定義の意味を有する。非限定的例には、ホルミル、アセチル、プロパノイル、ブタノイルが挙げられる。
用語の「カルバモイル」は、アミノカルボニル由来基−C(O)NRを意味し、RおよびRは、上記アミノアルキル基の定義で定義したとおりであり、置換(好ましくはアミノアルキル置換)およびスピロ置換誘導体を含む。このようなカルバモイル基の非限定的例は、アミノカルボニル、N,N−ジメチル−アミノカルボニル、(3,3−ジフルオロシクロブチル)−アミノカルボニル、ピペラジン−1−カルボニル、モルホリン−N−カルボニル、モルホリン−N−カルボニルおよびN−(2−(ジメチルアミノ)エチル)アミノカルボニル、N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N−メチルアミノカルボニル、N−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−N−メチルアミノカルボニル、4−メチルピペラジン−1−カルボニル、4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−カルボニル、N−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)アミノカルボニル、(2−モルホリノ−エチル)アミノカルボニル、N−メチル−N−(2−モルホリノ−エチル)アミノカルボニル、N−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)−アミノカルボニル、N−メチル−N−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)アミノカルボニル、N−(1−メチルピペリジン−4−イル−メチル)−アミノカルボニル、N−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノカルボニル、N−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノカルボニル、5−メチルオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボニル、N−シクロプロピル−アミノカルボニル、2−(ピペリジン−1−イル)エチルアミノカルボニルである。用語の「ヒドロキシカルボニル」は、末端基HOC(O)−を意味する。
用語の「(C−C)アルコキシ」または「(C−C)アルコキシル」は、示した数の炭素の、酸素架橋を介して結合した直鎖または分岐炭化水素を意味する。
同様に、用語の「(C−C)アルキルチオ」は、示した数の炭素の、硫黄(−S−)架橋を介して結合した直鎖または分岐炭化水素を意味する。
派生表現「(C−C)ハロアルコキシ」または「(C−C)ハロアルコキシル」は、酸素架橋を介して結合した、上記で定義のハロアルキルを意味する。非限定的例は、トリフルオロメトキシである。
同様に、派生表現「(C−C)ヘテロシクロアルキルオキシル」および「(C−C)ヘテロシクロアルキル(C−C)アルコキシル」は、それぞれ、酸素架橋を介して結合したヘテロシクロアルキル、および鎖状ヘテロシクロアルキル−アルコキシ基を意味する。このような(C−C)ヘテロシクロアルキルオキシルおよび(C−C)ヘテロシクロアルキル(C−C)アルコキシル基の非限定的例は、それぞれ、(ピペリジン−4−イル)オキシ、1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ、2−(ピペリジン−4−イル)エトキシル、2−(1−メチルピペリジン−4−イル)エトキシ、および2−(4−モルホリノ)エトキシである。
派生表現「アリールオキシル」および「アリール(C−C)アルコキシル」は、酸素架橋を介して結合したアリール基、および鎖状アリールアルコキシル基を意味する。この非制限的例は、それぞれ、フェニルオキシおよびベンジルオキシである。
同様に、派生表現「(C−C)ヘテロシクロアルキル−(C−C)アルキル」および「(C−C)シクロアルキル−(C−C)アルキル」は、示した数の炭素のアルキル基を介して、分子の残部に結合した上記で定義のヘテロシクロアルキルおよびシクロアルキル基を意味する。非限定的例は、ピペリジン−4−イル−メチル、シクロヘキシルエチルである。
派生表現「(C−C)アルコキシ−(C−C)アルキル」は、示した数の炭素のアルキル基を介して、分子の残部に結合した上記で定義のアルコキシ基を意味する。非限定的例は、それぞれメトキシメチルである。
派生表現「(C−C)アルコキシカルボニル」は、カルボニル基を介して、分子の残部に結合した上記で定義のアルコキシ基を意味する。非限定的例は、エトキシカルボニルである。
「(C−C)アルコキシカルボニル−アミノ」などのさらなる派生表現は、カルボニル基に続くアミノ基(−NR−)を介して、分子の残部に結合した上記で定義のアルコキシ基を意味する。非限定的例は、tert−ブトキシ−カルボニル−アミノである。
したがって、「(C−C)アルコキシカルボニル(C−C)ヘテロシクロアルキル(C−C)アルキル」は、示した数の炭素のアルキル基を介して分子の残部に結合した、表示順に連結されたアルコキシカルボニルヘテロシクロアルキル置換基を意味する。非限定的例は、(tert−ブチルピペリジン−1−カルボキシレート)−4−イル−メチルである。
「(C−C)ヘテロシクロアルキルオキシルアルカノイル」は、カルボニル基を介して分子の残部に結合した、表示順に連結された上記で定義の(C−C)ヘテロシクロアルキルオキシルおよびアルカノイル置換基を意味する。非限定的例は、((ピペリジン−4−イル)オキシ)アセチルである。
派生表現「(C−C)アミノアルコキシル」は、酸素架橋を介して結合した上記で定義の(C−C)アミノアルキル基を意味し、非限定的例は、2−(ジメチルアミノ)エトキシである。
表現「(C−C)ヒドロキシアルコキシル」は、酸素架橋を介して分子の残部に結合した上記で定義のヒドロキシアルキル基を意味する。非限定的例は、ヒドロキシエトキシである。
派生表現「(C−C)アミノアルキルカルボニル」は、カルボニル基を介して、分子の残部に結合した、上記で定義の(C−C)アミノアルキル基を意味する。
非限定的例は、2−(ピペリジン−1−イル)エチルカルボニル、2−(ピロリジン−1−イル)アセチルである。派生表現「(C−C)アミノアルキルカルバモイル」は、(C−C)アミノアルキル基(すなわち、−C(O)NRで、例えば、Rは(C−C)アミノアルキルである)で置換された、上記で定義の「カルバモイル」基を意味する。
非限定的例は、2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイルである。
同様に、派生表現「カルバモイル−(C−C)アルキル」は、示した数の炭素のアルキル架橋(すなわち、基−(C−C)アルキル−C(O)NR)を介して、分子の残部に結合した、上記で定義の「カルバモイル」基を意味する。非限定的例は、3−オキソ−3−(ピロリジン−1−イル)プロピルである。
用語の「アリールアルカノイル」は、アリールC(O)またはアリールアルキルカルボニル基[例えば、アリール(C−C)アルキルC(O)−]を意味し、アリールおよびアルキルは上記で定義の意味を有する。非限定的例は、ベンゾイル、フェニルアセチル、フェニルプロパノイルまたはフェニルブタノイルラジカルである。
表現の「飽和、部分不飽和または芳香族、5または6員シクロアルカン−ジイル、アリーレン−ジイルまたは複素環−ジイル」は、1,2−、1,3−または1,4−ベンゼン−ジイル;2,3−、3,4−、4,5−または5,6−ピリジン−ジイル;3,4−、4,5−または5,6−ピリダジン−ジイル;4,5−または5,6−ピリミジン−ジイル;2,3−ピラジンジイル;2,3−、3,4−または4,5−チオフェン−ジイル/フラン−ジイル/ピロール−ジイル;4,5−イミダゾール−ジイル/オキサゾール−ジイル/チアゾールジイル;3,4−または4,5−ピラゾール−ジイル/イソオキサゾールジイル/イソチアゾール−ジイル、これらの飽和、部分不飽和類似体などを含む5つまたは6つの要素を有する、好適する隣接二置換シクロアルカンまたは複素環残基を意味する。1,3−または1,4−ベンゼン−ジイルなどの、非隣接二置換残基(ジラジカル)も含まれる。
本明細書で使用される場合、表現「環系」は、飽和、部分不飽和または不飽和であり得る、アリール、(C−C10)シクロアルキル、(C−C)ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリールなどの単環または二環または多環系を意味する。
本明細書で使用される場合、「基」、「ラジカル」または「フラグメント」または「置換基」という用語は、同義であり、結合またはその他のフラグメントまたは分子に結合可能な、分子の官能基またはフラグメントを示すことが意図されている。2個の文字またはシンボル間にないダッシュ(「−」)は、置換基の結合点を表すことが意図されている。図で表される場合、環状官能基の結合点は、利用可能な環原子の1つに配置されたドット(「・」)で示され、この官能基は、分子の結合または他のフラグメントに結合できる。
本明細書で使用される場合、オキソ部分は、他のよく使われる表現、例えば、(=O)の代わりとして、(O)で表される。したがって、本明細書では、一般式として、カルボニル基は、−CO−、−(CO)−または−C(=O)−などの他のよく使われる表現の代わりに、−C(O)−で表されるのが好ましい。一般に、括弧でくくった基は、鎖中に包含されない側基であり、直鎖化学式の曖昧さを除くのを助けるために有用と思われる場合に括弧が使用され、例えば、スルホニル基−SO−は、例えば、スルフィン酸基−S(O)O−に対する曖昧さを除くために、−S(O)−としても表される。
塩基性アミノ基または四級アンモニウム基が式Iの化合物中に存在する場合は必ず、クロリド、ブロミド、ヨージド、トリフルオロアセテート、ホルメート、サルフェート、ホスフェート、メタンスルホネート、ニトレート、マレエート、アセテート、シトレート、フマレート、タルトレート、オキサレート、スクシネート、ベンゾエート、p−トルエンスルホネート、パモエートおよびナフタレンジスルホネートから選択される生理学的に許容可能なアニオンが存在し得る。同様に、COOH基などの酸性基の存在下では、例えば、アルカリまたはアルカリ土類金属イオンを含む対応する生理学的カチオン塩も同様に存在し得る。
式(I)の化合物は、1つまたは複数の立体中心を含む場合、光学的立体異性体として存在し得ることは、当業者には明らかであろう。
本発明の化合物が少なくとも1つの立体中心を有する場合、それにより、それらはエナンチオマーとして存在し得る。本発明による化合物が2つ以上の立体中心を有する場合、それらはさらにジアステレオ異性体として存在し得る。全てのこのような単一のエナンチオマー、ジアステレオ異性体およびそれらの任意の比率の混合物は、本発明の範囲に包含されることを理解されたい。立体中心を有する炭素に対する絶対配置(R)または(S)は、基優先に基づくカーン・インゴルド・プレローグ命名則を基準にして割り当てられる。
アトロプ異性体は、回転に対する立体ひずみ障壁が配座異性体を単離するのを許容するほど十分に高い場合に、単結合のまわりの回転が妨げられることから生じる(非特許文献30)。
Okiは、所定温度で、1000秒を超える半減期で相互変換するアトロプ異性体を配座異性体として定義した(非特許文献31)。
アトロプ異性体は、その他のキラル化合物とは、多くの場合、熱的に平衡化され得るが、その他の形態のキラリティー異性化は通常、化学的に可能であるに過ぎないという点で異なる。
アトロプ異性体の分離は、選択的結晶化などのキラル分割法により可能である。アトロポ−エナンチオ選択的またはアトロポ選択的合成では、1つのアトロプ異性体は、他方を犠牲にして形成される。アトロポ選択的合成は、コーリー・バクシ・柴田(CBS)触媒、プロリン由来不斉触媒などのキラル補助剤の使用により、または異性化反応が、他のものに比べて、1つのアトロプ異性体の方に有利に働く場合、熱力学的平衡に基づく手法により実施し得る。
式(I)の化合物のラセミ体ならびに個別のアトロプ異性体(その対応するエナンチオマーを実質的に不含)および立体異性体濃縮アトロプ異性体混合物は、本発明の範囲に包含される。
したがって、本発明は、本発明の範囲内に包含される、式(I)の化合物の対応する重水素化誘導体にさらに関する。
式Iの化合物に対し、上記および以降で記載の全ての好ましい基または実施形態は、相互に組み合わせ可能であり、また、必要な変更を加えて適用可能である。
第1の好ましい実施形態では、本発明は、XおよびXのそれぞれが炭素原子である式Ia:
Ia
(式中、RおよびRは、出現毎に独立に、
−H、
−CN、
ハロゲン、
−NR
(C−C)アルキル、
(C−C)ハロアルキル、
(C−C)ヒドロキシアルキル、
(C−C)アミノアルキル、
(C−C10)シクロアルキル、
(C−C)アルケニル、(C−C)シクロアルケニル、
(C−C)アルキニル、
(C−C)ヒドロキシアルキニル、
ヒドロキシカルボニル、
−OR
(C−C)アルキルチオ、
(C−C)アルコキシ−(C−C)アルキル、
(C−C)アルコキシカルボニル、
(C−C)アミノアルキルカルボニル、
カルバモイル、
アリール、ヘテロアリールおよび(C−C)ヘテロシクロアルキル、からなる群から選択され;
前記アリール、ヘテロアリールおよび(C−C)ヘテロシクロアルキルのいずれかは、今度は、任意におよび独立に、
ハロゲン、
−OH、
(C−C)アルキル、
(C−C)ハロアルキル、
(C−C)ヒドロキシアルキル、
(C−C)アミノアルキル、
(C−C10)シクロアルキル、
(C−C)アルケニル、
(C−C)シクロアルケニル、
(C−C)アルキニル、
(C−C)ヒドロキシアルキニル、
(C−C)アルコキシル、
(C−C)アミノアルキルカルボニル、から選択される1種または複数の基で置換されてもよく、
他の全ての変数は、上記で定義の通りである)
により表される上記で定義の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩に関する。
この第1の基の式Iaの化合物群中で特に好ましいのは、Aは、イソキノリン−6−イル、4−メチルイソキノリン−6−イル、または1H−インダゾール−5−イルであり、
各XおよびXは炭素原子であり;
は、出現毎に独立に、Hまたは、
−CN、
ブロモ、クロロ、フルオロまたはヨードであるハロゲン、
エトキシカルボニルである(C−C)アルコキシカルボニル、
アミノカルボニル、N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)アミノカルボニルまたは4−メチルピペラジン−1−カルボニルであるカルバモイル、からなる群より選択され、および
は、出現毎に独立に、
H;
−CN、
ブロモ、クロロ、フルオロまたはヨードであるハロゲン;
アミノ、4−メチルピペラジン−1−イル、3−(ピペリジン−1−イル)プロパンアミド、2−(ピロリジン−1−イル)アセトアミド、((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)アセトアミドである−NR
メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルである(C−C)アルキル;
トリフルオロメチルである(C−C)ハロアルキル;
ヒドロキシメチルである(C−C)ヒドロキシアルキル;
メチルチオである(C−C)アルキルチオ;
アミノメチル、ジメチルアミノメチル、2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル、N−メチル−N−(2 メトキシエチル)−2−アミノエチル、2−(N−メチル−N−((1−メチルピペリジン−4−イル)メチル)アミノ)エチル、3−メトキシアゼチジニル−エチル、3−(N,N−ジメチルアミノメチル)アゼチジニル−エチル、3−(メトキシメチル)アゼチジニル−エチル、N−ピロリジニル−エチル、N−ピペリジニル−エチル、4−メトキシピペリジニル−エチル、4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジニル−エチル、4−メチルピペラジン−N−イル−エチル、(1−アセチルピペラジン−4−イル)−エチル、モルホリン−N−イル−エチル、(チオモルホリン 1,1−ジオキシド)−4−イル−エチル、(8−メチル−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−イル)エチル、(3−(ピペリジン−1−イル)プロパンアミド)メチルである(C−C)アミノアルキル;
ヒドロキシカルボニル;
メトキシメチルである(C−C)アルコキシ−(C−C)アルキル;
エトキシカルボニルである(C−C)アルコキシカルボニル;
アミノカルボニル、N,N−ジメチル−アミノカルボニル、(3,3−ジフルオロシクロブチル)−アミノカルボニル、3−オキソ−3−(ピロリジン−1−イル)プロピル−アミノカルボニル、ピペラジン−1−カルボニル、モルホリン−N−カルボニル、モルホリン−N−カルボニルおよびN−(2−(ジメチルアミノ)エチル)アミノカルボニル、N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N−メチルアミノカルボニル、N−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−N−メチルアミノカルボニル、4−メチルピペラジン−1−カルボニル、4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−カルボニル、N−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)アミノカルボニル、(2−モルホリノ−エチル)アミノカルボニル、N−メチル−N−(2−モルホリノ−エチル)アミノカルボニル、N−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)アミノカルボニル、N−メチル−N−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)アミノカルボニル、N−(1−メチルピペリジン−4−イル−メチル)アミノカルボニル、N−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノカルボニル、N−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノカルボニル、5−メチルオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2 カルボニル、N−シクロプロピル−アミノカルボニル、2−(ピペリジン−1−イル)エチルアミノカルボニルであるカルバモイル;
p−メトキシフェニル、m−メトキシフェニル、o−メトキシフェニルであるアリール;
オキセタン−3−イル、(2−ピペリジン−1−イル)エチルカルボニル)ピペリジン−4−イルである(C−C)ヘテロシクロアルキル、からなる群より選択され;
1は、
イソペンタニルである(C−C)アルキル、
シクロヘキサニル、4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル、アダマンタン−イル、である(C−C10)シクロアルキル、
フェニルエチルであるアリール(C−C)アルキル、
p−メチルフェニル、4−(tert−ブチル)フェニル、4−(ヒドロキシ)フェニル、p−フルオロフェニル、p−クロロフェニル、p−ブロモフェニル、4−クロロ−2−フルオロ−フェニル、4−クロロ−3−フルオロ−フェニル、3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル、4−(トリフルオロメチル)フェニル、3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル、2,3−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル、4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル、3−メトキシ−フェニル、2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル、3−フェノキシフェニル、2,3−ジフルオロ−4−メチルフェニル、3−フルオロ−4−メチルフェニル、4−(ジフルオロメチル)−3−フルオロフェニルであるアリール;
ピペリジニル、2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル、ベンゾ[d]チアゾール−2−イル、2−クロロ−5−ピリジニル、1H−インドール−6−イル、2−フェニルチアゾール−5−イル、2−フェニルオキサゾール−5−イル、ベンゾ[b]チオフェン−6−イル、1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−イルであるヘテロアリール;
1−メチルピペリジン−4−イル、モルホリン−N−イルである(C−C)ヘテロシクロアルキル、からなる群より選択され、
は、メチルである(C−C)アルキル、シクロプロピルである(C−C10)シクロアルキル、メトキシメチルである(C−C)アルコキシ−(C−C)アルキル、から選択される、
化合物またはその薬学的に許容可能な塩および溶媒和物である。
第2の好ましい実施形態では、本発明は、pが0であり、XおよびXのそれぞれが窒素である式Ib:
Ib
により表され、他の全ての変数、R、R、Aは上記で定義の通りである、上記で定義の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩および溶媒和物に関する。
本発明によるこの第2の実施形態で特に好ましいのは、Aは、1H−インダゾール−5−イルであり、
各XおよびXは、窒素原子であり;
は、p−フルオロフェニル、p−クロロフェニル、4−(トリフルオロメチル)フェニル、3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニルであるアリールであり;
は、メチルである(C−C)アルキルである、
式Ibによる化合物またはその薬学的に許容可能な塩および溶媒和物である。
特に好ましいのは、Aは、1H−インダゾール−5−イル、6−フルオロ−1H−インダゾール−5−イル、イソキノリン−6−イル、チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル、チエノ[3,2−c]ピリジン−2−イル、[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−7−イル、1,6−ナフチリジン−2−イルから選択される二環式ヘテロアリールであり、その他の全ての変数は、上記で定義の通りである、式Iによる化合物、およびその薬学的に許容可能な塩および溶媒和物である。
本発明のまたさらに好ましい実施形態は、RはHであり;Rは(C−C)アミノアルキルであり;Rはハロゲンおよび(C−C)ハロアルキルから選択される1種または複数の基で置換されたアリールであり;Aはイソキノリン−6−イルであり、Rはメチルである(C−C)アルキルである、式Iaの化合物である。
第3の好ましい実施形態では、本発明は、Xは窒素原子で、Xは炭素原子である式Ic:
Ic
により表され、その他の全ての変数、R、R、Aは、上記で定義の通りである、上記で定義の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩および溶媒和物に関する。
また、本発明は、式I、IaまたはIbの化合物または薬学的に許容可能なその塩を、単独でまたは1種または複数の有効成分と組み合わせて含み、1種または複数の薬学的に許容可能な担体または添加剤と混合された医薬組成物を提供する。
一態様では、本発明は、薬物としての使用のための本発明による化合物を提供する。
さらなる態様では、本発明は、ROCK酵素機序に関連する障害の治療のための、特に、肺疾患などの障害の治療のための、薬物の製造における本発明の化合物、または薬学的に許容可能なその塩の使用を提供する。
特に、本発明は、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、特発性肺線維症(IPF)ならびに肺高血圧症(PH)および特に、肺動脈性肺高血圧症(PAH)からなる群より選択される肺疾患の予防および/または治療における使用のための化合物を提供する。
さらに、本発明は、ROCK酵素機序に関連する障害の予防および/または治療のための方法を提供し、前記方法は、本発明の治療有効量の化合物をこのような治療を必要とする患者に投与することを含む。
特に、本発明は、障害が、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、特発性肺線維症(IPF)ならびに肺高血圧症(PH)および特に、肺動脈性肺高血圧症(PAH)である場合の予防および/または治療のための方法を提供する。
特定の実施形態によると、本発明は、下表に記載の化合物およびその薬学的に許容可能な塩を提供する。



































































上記リストに記載の全ての化合物を含む、本発明による式(I、Ia、IbおよびIc):
の化合物は、当業者が容易に利用できる、次の一般的方法および手順を用いて、またはわずかに変更した方法を用いて、容易に入手可能な出発物質から、調製できる。本発明の特定の実施形態が示し得る、または本明細書に記載され得るが、当業者なら、全ての本発明の実施形態または態様は、本明細書記載の方法を用いてまたは既知の方法、試薬および出発物質を用いることにより、調製できることを理解するであろう。典型的な、または好ましい処理条件(すなわち、反応温度、時間、反応物のモル比、溶剤、圧力、など)が与えられる場合、特に指定のない限り、他の処理条件も同様に使用できる。最適反応条件は、使われる特定の反応物または溶剤により変わり得るが、このような条件は、当業者による定常的最適化手順によって容易に決定できる。
したがって、以下に記載のおよび次のスキームで報告された調製方法は、本発明の化合物の調製のために利用できる合成方法の範囲を限定するものと見なされるべきではない。
いくつかの事例では、感受性の高いまたは反応性の部分をマスクまたは保護するために、化学の一般原則に従って、一般に既知の保護基が用いるステップが必要となる(非特許文献32)。
上記リストに記載の全ての化合物を含む、式(I、Ia、IbおよびIc)の化合物は通常、下記スキームに示す手順に従って調製できる。具体的詳細またはステップが一般的スキームとは異なる場合には、特定の実施例および/または追加のスキームで詳細に記載されている。
式Iの化合物は、スキーム1(経路A)に従って、式Vのアミノ5員複素環、式VIのアルデヒドおよび式IVのβ−ケトアミドのビギネリ反応を介した多成分集合により調製し得る。ビギネリ反応は、非特許文献33に記載のように、種々の反応条件により遂行し得、当業者によって容易に適合化および最適化し得る。いくつかの事例では、(R)が一級または二級アミノ酸基を含む場合、このようなアミノ部分は、アミノ基の反応性をマスクするために、1つまたは複数の保護基を必要とし得ることが当業者に明らかになっている。アミノ部分のための好適な保護基は、化学の一般原則に従って、合成の最も適切な段階で取り外される、Boc(tert−ブトキシカルボニル)、Cbz(ベンジルオキシカルボニル)またはエチルカルバメートなどのカルバメートとすることができる(非特許文献32)。
式Iの化合物を調製するために適用し得る反応条件は、塩基(NaHCO、ピリジンまたはピペリジンなど)または酸触媒(HSO、TsOHまたはYb(OTf))の存在下または非存在下で、適切な3つの成分(IV、VおよびVI)を、DMF、THF、EtOHまたはMeCNなどの適切な極性溶媒中で加熱することからなる。反応は通常、室温より高い温度で実施され、数時間〜数日にわたる時間を要し得る。β−ケトアミドIVは、好適なβ−ケトエステルII、例えば、tert−ブチルエステル、メチルエステルまたはエチルエステル誘導体を、MeCN、またはDMFなどの極性有機溶媒中、高温(100〜120℃以上)で適切なアミノ複素環IIIと反応させることによる、アミド基転移反応により調製し得る。別の手法では、中間体IVを、適切な複素環式ハライドIIIaおよびβ−ケトアミドIIaの、バックワルドヘテロカップリングなどの金属触媒カップリングにより調製し得る。例えば、複素環式ブロミドIIIaを、Pd(dba)/キサントホスなどの好適なパラジウム触媒的系の存在下で、ジオキサンまたはDMFなどの極性有機溶媒中、約100℃に数時間、加熱することにより、β−ケトアミドIIaと反応させ得る。スキーム1(経路A)は、実施例1〜40、実施例113〜117および実施例130、136の調製のための少なくとも1つの非限定的合成経路を提供する。式Iの化合物は、DMF、THFまたはDCMなどの好適な有機溶媒中、HATU、COMUまたはEDCなどの好適なカップリング剤およびDIPEA、TEAまたはDMAPなどの塩基の存在下で、中間体VIIIおよび中間体IIIのアミドカップリングにより任意に調製し得る(スキーム_1経路Bに従って)。一般に、反応は、ほぼ室温で、数時間から一晩までの時間にわたり実施される。中間体VIIIは、対応する保護カルボン酸VIIの脱保護により得られ得るが、これは、PGとして使用されるエステルのタイプに依存する。例えば、PGがt−ブチルの場合、脱保護は、DCMまたはEtOなどの無極性有機溶媒中、TMSOTf/DIPEAまたはTFAの存在下で実施し得る。中間体VIIは、好適な保護β−ケトエステルII、アミノ5員複素環VおよびアルデヒドVIの集合によるビギネリ反応を介して調製し得、それは、式Iの化合物の調製に対し既に上記したものと同じ反応条件を用いることにより調製し得る。スキーム1(経路B)は、実施例41および42の調製のための少なくとも1つの非限定的合成経路を提供する。
(R)中に一級または二級アミノ基を含む式Iの化合物は、それぞれ、対応する一級または二級アミドを含む本発明の化合物にさらに変換され得る。アミドカップリングは、種々の反応条件により実施し得、例えば、一級または二級アミンおよびカルボン酸を、DMFまたはジオキサンなどの極性有機溶媒中、HATU、HBTUまたはCOMUなどの好適なカップリング剤の存在下で、およびDIPEAまたはTEAなどの有機塩基の存在下、室温以上の温度で反応させて、目的のアミド生成物が得られ得る。前記変換は、実施例131〜135ならびに実施例137A/137Bおよび138A/138Bの調製のための少なくとも1つの非限定的合成経路を提供する。
スキーム_2によれば、RまたはRがアミド(RまたはR=−C(O)NR)である式Ia’の化合物は、HATU、COMUまたはEDCなどの好適なカップリング剤および塩基(DIPEA、TEAまたはDMAP)の存在下、DMF、NMP、DCMまたはTHFなどの好適な有機媒体中で、RまたはRがカルボン酸(RまたはR=−COOH)であるIa”と、式IXのアミンとのアミドカップリングにより調製し得る。RまたはRがカルボン酸(RまたはR=−COOH)である式Ia”の化合物は、選択されたPGのタイプに依存し、当業者により容易に適用可能な条件下で、対応するエステルIa”’(RまたはR=−C(O)OPG)の脱保護により調製し得る。あるいは、化合物Ia’(RまたはR=−C(O)NR)は、式IXのアミンを用いて、アミド基転移反応により、Ia”’(RまたはR=−C(O)OPG)から調製し得る。例えば、PGがEtまたはMeである場合、この変換は、AlMeまたはDABALなどの好適なルイス酸の存在下、トルエンまたは1,2−ジクロロエタンなどの好適な非プロトン性有機溶媒中、室温以上の温度でエステルIa”’とアミンIXとの反応により遂行し得る。
本発明の別の実施形態では、RまたはRがヒドロキシメチレン残基(RまたはR=−CHOH)である式Iaivの化合物は、RまたはRがエステル(RまたはR=−C(O)OPG)である、対応する前駆物質Ia”’の還元により調製し得る。PGがメチルまたはエチルの場合、この変換は、THFまたはEtOなどの好適な非プロトン性有機溶媒中、通常は室温未満の温度で、エステルと、LAHまたはDIBAL−Hなどの還元剤との反応により遂行し得る。
またはRがメチレンアミン(RまたはR=−CHNR)である式Iaの化合物は、アルデヒド中間体Xと、アミンIXとを、還元的アミノ化条件下で、調製され得る。例えば、還元的アミノ化は、DCM、MeOHまたはTHFなどの溶媒中、NaBH(OAc)、NaBHCNまたはNaBHなどの還元剤を用いて実施できる。還元剤の添加前に、XとIXとを反応させることは、有用であり得る。反応は、室温で数時間にわたり円滑に進行する。中間体Xは、DCMまたはTHFなどの好適な有機溶媒中、デス・マーチン・ペルヨージナン、IBXまたはMnOなどの酸化剤を用いて、対応するアルコールIaiv(RまたはR=−CHOH)の選択的酸化により調製し得る。
またはRがメチレンアミン(RまたはR=−CHNR)である式Iaの化合物は、最初にアルコール依存症部分を、メタンスルホネート、トシレートまたはハロゲンなどの脱離基LGに変換し、その後、LGをアミンIXで置換することにより、対応するアルコールIaiv(RまたはR=−CHOH)から任意に調製され得る。例えば、メタンスルホネートがLGとして使用される場合、Iaiv(RまたはR=−CHOH)のMs−Clとの反応は、DMF、THFまたはMeCNなどの有機溶媒中、DIPEAまたはTEAなどの有機塩基の存在下で、通常、室温より低い温度で実施され得る。メタンスルホネートまたはハロゲンのように、活性化アルコールはまた、THF、DMFまたはMeCNなどの極性有機溶媒中、室温以下の温度でアミンIXのアルキル化に使用され得る。スキーム2は、実施例43〜110、実施例118〜128の調製のための少なくとも1つの非限定的合成経路を提供する。
スキーム2は、実施例129の場合のように、式Icの化合物の合成にも適用し得る。
またはRがメチレン一級アミン(RまたはR=−CHNH)である式Iaの化合物は、対応するニトリルIavi(RまたはR=−CN)の還元により任意に調製され得る。還元は、原位置調製ニッケルホウ化物を用いて、または触媒水素化により実施し得る。対応する式Iavi(RまたはR=−CN)のニトリルは、式Iの化合物の調製に関し、スキーム_1(経路A)で既に上記したものと同様にして調製し得る。実施例111および112は、記載した方法に従ってCN還元により調製し得る。
式Iの化合物は、少なくとも1つの立体中心(下図ではアスタリスク*でマーク)を含む。
光学異性的に純粋な化合物は、対応する親ラセミ体からキラルクロマトグラフィーにより調製できる。式Iの1つまたは複数の置換基中に、1つまたは複数の追加の立体中心が存在する場合は常に、構造は、異なる立体異性体を特徴とする。立体化学的に純粋な化合物は、ジアステレオ異性体混合物からキラル分離または単一ジアステレオ異性体の段階的クロマトグラフ分離と、それに続く純粋なエナンチオマーへのキラル分離により調製し得る。
さらなる簡便な手法では、各単一立体異性体の合成は、上記の反応で、光学異性的に純粋な中間体を用いて実施することができる。
本発明の化合物Ia、IbおよびIcは、理論的には、5,6−二環式系内のNH互変異性から生じる異性体の混合物として存在し得、この場合、下図に示すように、NHは6員環または5員環中に存在し得る。
実際に、いくつかの事例では、分析的に検出できない場合でも、互変異性体が存在し、全て本発明の効力のある化合物と見なされる。
本発明の化合物は、キナーゼ活性、特にRhoキナーゼ活性の阻害剤である。一般的に、ROCK阻害剤である化合物は、ROCK酵素機序に関連する多くの障害の治療に有用であり得る。
一実施形態では、本発明の化合物により治療できる障害には、緑内障、炎症性腸疾患(IBD)および喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、特発性肺線維症(IPF)および肺動脈性肺高血圧症(PAH)などの間質性肺疾患から選択される肺疾患が挙げられる。
別の実施形態では、本発明の化合物により治療できる障害は、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、特発性肺線維症(IPF)および肺動脈性肺高血圧症(PAH)などの間質性肺疾患からなる群より選択される。
さらなる実施形態では、疾患は、特発性肺線維症(IPF)および肺動脈性肺高血圧症(PAH)から選択される。
本発明の治療方法は、有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を、それを必要としている患者に投与することを含む。本明細書で使用される場合、式(I)の化合物もしくはその薬学的に許容可能な塩またはその他の薬学的活性薬剤に関連する「安全で有効な量」は、患者の状態を治療するのに十分であるが、深刻な副作用を回避するのに十分に低い一定量の化合物を意味し、これは、それにもかかわらず、当業者により日常的に決定できる。式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩は、1回または投与計画に従って投与し得、いくつかの投与量が、可変時間間隔で、所定の期間にわたり投与される。典型的な1日投与量は、選択される特定の投与経路に依存して変化し得る。
本発明は、1種または複数の薬学的に許容可能な担体または添加剤、例えば、非特許文献34に記載のものなどと混合された、式(I)の化合物の医薬組成物も提供する
本発明の化合物およびそれらの医薬組成物の投与は、患者の必要に応じて、例えば、経口、経鼻、非経口(皮下、静脈内、筋肉内、胸骨内、および輸注)、吸入、直腸内、経膣、局所、局部、経皮、および眼の投与により、遂行され得る。
錠剤、ジェルカプセル剤、カプセル剤、カプレット、粒剤、トローチ剤および混合散剤などの固形を含む種々の固体経口剤形を使って、本発明の化合物を投与できる。本発明の化合物は、単独でまたは種々の薬学的に許容可能な担体、希釈剤(例えば、スクロース、マンニトール、ラクトース、デンプン)および沈殿防止剤、可溶化剤、緩衝剤、結合物質、崩壊剤、防腐剤、着色剤、風味剤、潤滑剤などを含む既知の添加剤と組み合わせて投与できる。持続放出徐放カプセル、錠剤およびゲル剤はまた、本発明の化合物の投与に有利である。
水性および非水溶液、エマルジョン、懸濁剤、シロップ剤、およびエリキシル剤を含む種々の液体経口剤形もまた、本発明の化合物の投与に使用できる。このような剤形はまた、水などの好適な既知の不活性希釈剤および防腐剤、湿潤剤、甘味料、風味剤、ならびに本発明の化合物の乳化および/または懸濁用薬剤などの好適な既知の添加剤を含めることができる。本発明の化合物は、等張性無菌溶液の形態で、例えば、静脈内に注射し得る。他の調製物も可能である。
本発明の化合物の直腸投与用の坐剤は、該化合物を、ココアバター、サリチレートおよびポリエチレングリコールなどの好適な添加剤と混合することにより調製できる。
腟投与用の製剤は、有効成分に加えて、好適な担体などを含む、クリーム、ゲル、ペースト、発泡体、または噴霧処方の形態とすることができることが知られている。
局所投与のために、医薬組成物は、皮膚、眼、耳または鼻への投与に好適する、クリーム剤、軟膏、塗布薬、ローション、エマルジョン、懸濁剤、ゲル、溶液、ペースト、粉末、噴霧、および液滴の形態とすることができる。局所投与はまた、経皮貼付剤などの手段による経皮投与も含み得る。
気道の疾患の治療のためには、本発明による化合物は、吸入により投与されるのが好ましい。
吸入可能な製剤には、吸入可能粉末、噴射剤含有計量エアロゾルまたは噴射剤不含吸入可能製剤が挙げられる。
乾燥粉末としての投与のために、先行技術から既知の単回または複数回投与用吸入器を利用し得る。その場合、粉末は、ゼラチン、プラスチックまたはその他のカプセル、カートリッジまたはブリスター包装または貯蔵容器中に満たされ得る。
通常、本発明の化合物に対し非毒性で化学的に不活性な、希釈剤または担体、例えば、ラクトースまたは吸入性画分を改善するために好適する任意のその他の添加剤を、本発明の粉末状化合物に添加し得る。
ヒドロフルオロアルカンなどの噴射気体を含有する吸入エアロゾルは、溶液または分散形態のいずれかで本発明の化合物を含み得る。噴射剤駆動製剤はまた、共溶媒、安定剤および任意でほかの添加剤などの他の成分も含み得る。
本発明の化合物を含む噴射剤不含吸入可能製剤は、水性、アルコール性、または水アルコール媒体中の溶液または懸濁剤の形態であり得、それらは、先行技術から既知の噴射または超音波噴霧器により、またはRespimat(登録商標)などのソフトミスト噴霧器により送達され得る。
本発明の化合物は、単独の活性薬剤として、または次記から選択される他の医薬有効成分と組み合わせて(すなわち、共治療剤として固定用量の組み合わせで、または別々に処方された有効成分の併用療法で)投与できる。有機硝酸塩およびNO供与体;吸入NO;可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)の刺激剤;プロスタサイクリン類似体PGI2およびプロスタサイクリン受容体のアゴニスト;環状グアノシンモノホスフェート(cGMP)および/または環状アデノシンモノリン酸(cAMP)の分解を抑制する化合物、例えば、ホスホジエステラーゼ(PDE)1、2、3、4および/または5の阻害剤、特にPDE5阻害剤;ヒト好中球エラスターゼ阻害剤;シグナル伝達カスケードを阻害する化合物、例えば、チロシンキナーゼおよび/またはセリン/トレオニンキナーゼ阻害剤;抗血栓剤、例えば、血小板凝集阻害剤、抗凝固剤または線維素溶解促進性物質;血圧を低下させるための活性物質、例えば、カルシウムアンタゴニスト、アンギオテンシンIIアンタゴニスト、ACE阻害剤、エンドセリンアンタゴニスト、レニン阻害剤、アルドステロンシンターゼ阻害剤、アルファ受容体遮断薬、ベータ受容体遮断薬、ミネラルコルチコイド受容体アンタゴニスト;中性エンドペプチダーゼ阻害剤;浸透圧剤;ENaC遮断薬;副腎皮質ステロイドおよびケモカイン受容体のアンタゴニストを含む抗炎症剤;気管支拡張剤、例えば、β2アゴニストおよびムスカリン受容体遮断薬;抗ヒスタミン薬;鎮咳薬;マクロライドなどの抗生物質およびDNアーゼ医薬品成分ならびに組換えヒトデオキシリボヌクレアーゼI(rhDNase)などの選択的切断剤;Smad2およびSmad3のALK5および/またはALK4リン酸化を抑制する薬剤;トリプトファン水酸化酵素1(TPH1)阻害剤および多種キナーゼ阻害剤。
好ましい実施形態では、本発明の化合物は、シルデナフィル、バルデナフィルおよびタダラフィルなどのホスホジエステラーゼV;有機硝酸塩およびNO供与体(例えば、ナトリウムニトロプルシド、ニトログリセリン、イソソルビド一硝酸塩、イソソルビド二硝酸塩、モルシドミンまたはSIN−1、および吸入性NO);イロプロスト、トレプロスチニル、エポプロステノールおよびベラプロストなどの合成プロスタサイクリン類似体PGI2;セレキシパグおよび特許文献8の化合物などのプロスタサイクリン受容体のアゴニスト;リオシグアトのような可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)の刺激薬およびイマチニブ、ソラフェニブおよびニロチニブのようなチロシンキナーゼ阻害薬ならびにエンドセリンアンタゴニスト(例えば、マシテンタン、ボセンタン、シタクセンタンおよびアンブリセンタン)と組み合わせて投与される。
本発明の化合物の投与量は、治療される特定の疾患、症状の重症度、投与経路、投与間隔の回数、利用される特定の化合物、化合物の効力、毒物学プロファイル、および化合物の薬物動態プロファイルを含む種々の因子に依存する。
好都合にも、式(I)の化合物は、例えば、0.001〜1000mg/日、好ましくは0.1〜500mg/日の投与量で投与できる。
式(I)の化合物が、吸入経路で投与される場合、好ましくは、0.001〜500mg/日、好ましくは0.1〜100mg/日の投与量で投与される。
吸入可能粉末、噴射剤含有計量エアロゾルまたは噴射剤不含吸入可能製剤などの本発明の化合物を含む医薬組成物は、吸入による投与に好適する。
本発明はまた、本発明による化合物を含む医薬組成物を含む装置に関し、これは、単回または複数回投与用ドライパウダー吸入器、定量吸入器およびソフトミスト噴霧器であり得る。
中間体および実施例の調製
一般的な実験の詳細事項
クロマトグラフィーによる精製は、CombiFlash(登録商標)Companion精製システムまたはBiotage SP1精製システムを用いた精製を意味する。生成物がIsolute(登録商標)SPE Si IIカートリッジを用いて精製される場合、「Isolute SPE Siカートリッジ」は、平均粒径50μmで、公称60Å気孔の不規則粒子を有する非結合活性化シリカを含むプレパック型ポリプロピレンカラムを意味する。必要な生成物(TLCおよび/またはLCMS分析で特定)を含む画分は、プールされ、真空内で濃縮された。SCX−2カートリッジが使用される場合、「SCX−2カートリッジ」は、非末端封止プロピルスルホン酸官能化シリカ強カチオン交換吸着剤を含むIsolute(登録商標)プレパック型ポリプロピレンカラムを意味する。精製にHPLCが使用される場合(MDAPによる精製)、必要な生成物(TLCおよび/またはLCMS分析で特定)を含む画分は、プールされ、溶媒は、Biotage EV10エバポレーターを用いて除去された。あるいは、プールした生成物画分は、凍結乾燥された。
400MHzで動作する5mmインバース検出トリプル共鳴プローブを備えたVarian Unity Inova 400分光計または400MHzで動作する5mmインバース検出トリプル共鳴TXIプローブを備えたBruker Avance DRX 400分光計または300MHzで動作する標準的5mm二重周波数プローブを備えたBruker Avance DPX 300分光計または300MHzで動作する5mm二重周波数プローブを備えたBruker Fourier 300分光計でNMRスペクトルを取得した。シフトは、テトラメチルシランに対するppmで与えられる。
実施例および中間体のための化学名は、Structure To Name Enterprise 12.0 CambridgeSoft(Perkin Elmer)を用いて生成した。
精密検査で使用した共通の無機塩の溶液は、水溶液である。特に指示がない限り、ブラインは、NaClの飽和水溶液を意味する。
LC−MS法1
40℃で維持し、A:水+0.1%ギ酸;B:MeCN+0.1%ギ酸を用いて溶出する、C18逆相カラム(1.7μm粒径を有する100x2.1mm Acquity BEH)を備えたWaters Micromass ZQ2000質量分析計。
勾配:
勾配−時間 流量(mL/分) %A %B
0.00 0.4 95 5
0.40 0.4 95 5
6.00 0.4 5 95
6.80 0.4 5 95
7.00 0.4 95 5
8.00 0.4 95 5
検出−MS、UV PDA
MSイオン化法−エレクトロスプレー(ポジティブ/ネガティブイオン)。
LC−MS法2
40℃で維持し、A:水+0.1%ギ酸;B:MeCN+0.1%ギ酸を用いて溶出する、C18逆相カラム(1.7μm粒径を有する100x2.1mm Acquity BEH)を備えたQuattro Micro質量分析計。
勾配:
勾配−時間 流量(mL/分) %A %B
0.00 0.4 95 5
0.40 0.4 95 5
6.00 0.4 5 95
6.80 0.4 5 95
7.00 0.4 95 5
8.00 0.4 95 5
検出−MS、UV PDA
MSイオン化法−エレクトロスプレー(ポジティブ/ネガティブイオン)。
LC−MS法3
50℃で維持し、A:水+0.1%ギ酸;B:MeCN+0.1%ギ酸を用いて溶出する、C18逆相カラム(1.7μm粒径を有する50x2.1mm Acquity BEH)を備えたQuattro Micro質量分析計。
勾配:
勾配−時間 流量(mL/分) %A %B
0.00 1 97 03
0.10 1 97 03
1.50 1 01 99
1.90 1 01 99
2.00 1 97 03
検出−MS、UV PDA
MSイオン化法−エレクトロスプレー(ポジティブ/ネガティブイオン)。
LC−MS法4
50℃で維持し、A:水+0.1%ギ酸;B:MeCN+0.1%ギ酸を用いて溶出する、C18逆相カラム(3μm粒径を有する30x4.6mm Phenomenex Luna)を備えたWaters ZQ四重極質量分析計。
勾配:
勾配−時間 流量(mL/分) %A %B
0.00 2 95 05
0.30 2 95 05
4.30 2 05 95
5.30 2 05 95
5.80 2 95 05
6.00 2 95 05
検出−MS、UV PDA
MSイオン化法−エレクトロスプレー(ポジティブ/ネガティブイオン)。
LC−MS法5
50℃で維持し、A:水+0.1%ギ酸;B:MeCN+0.1%ギ酸を用いて溶出する、C18逆相カラム(3μm粒径を有する30x4.6mm Phenomenex Luna)を備えたWaters ZMD質量分析計。
勾配:
勾配−時間 流量(mL/分) %A %B
0.00 2 95 05
0.50 2 95 05
4.50 2 05 95
5.50 2 05 95
6.00 2 95 05
検出−MS、UV PDA
MSイオン化法−エレクトロスプレー(ポジティブ/ネガティブイオン)。
LC−MS法6
40℃で維持し、A:水+0.1%ギ酸;B:MeCN+0.1%ギ酸を用いて溶出する、C18逆相カラム(1.7μm粒径を有する50x2.1mm Acquity CSH)を備えたQDa質量分析計。
勾配:
勾配−時間 流量(mL/分) %A %B
0.00 1 97 3
1.50 1 1 99
1.90 1 1 99
2.00 1 97 3
2.50 1 97 3
検出−MS、UV PDA
MSイオン化法−エレクトロスプレー(ポジティブ/ネガティブイオン)。
LC−MS法7
40℃で維持し、A:95/5 水/アセトニトリル+0.05%ギ酸;B:95/5 アセトニトリル/水+0.05%ギ酸を用いて溶出する、C18逆相カラム(1.7μm粒径を有する50x2.1mm Acquity CSH)を備えたQDa質量分析計。
勾配:
勾配−時間 流量(mL/分) %A %B
0.00 1 99 1
1.50 1 1 99
1.90 1 1 99
2.00 1 99 1
検出−MS、UV PDA
MSイオン化法−エレクトロスプレー(ポジティブ/ネガティブイオン)。
MDAP法(酸性)
特に明記しない限り、次のMS直結自動精製(mass directed auto purification)(MDAP)条件を使用した:
室温で維持した、XSELECT CSH Prep C18カラム(19x250mm、5μm OBD)を備えた、Agilent Technologies 1260 Infinity精製システム
移動相A:0.1%ギ酸水溶液
移動相B:アセトニトリル中の0.1%ギ酸
流量:20ml/分
勾配プログラム:10%〜95%、22分、特定のフォーカスグラジエント近傍を中心にして
試料:DMSO(+任意のギ酸および水)中の20〜60mg/ml溶液の注入
MDAP法(塩基性)
特に明記しない限り、次のMS直結自動精製(mass directed auto purification)(MDAP)条件を使用した:
室温で維持した、XSELECT CSH Prep C18カラム(19x250mm、5μm OBD)を備えた、Agilent Technologies 1260 Infinity精製システム
移動相A:0.1%アンモニア水溶液
移動相B:アセトニトリル中の0.1%アンモニア
流量:20mL/分
勾配プログラム:10%〜95%、22分、特定のフォーカスグラジエント近傍を中心にして
試料:DMSO(+任意のギ酸および水)中の20〜60mg/ml溶液の注入
SFC法
超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)を、Waters Thar Prep100分取SFCシステム(p200 CO2ポンプ、2545改質剤ポンプ、2998UV/VIS検出器、2767積層注入モジュールを備えた液体取扱器)またはWaters Thar Investigatorセミ分取システム(Waters液体送達モジュール、2998UV/VIS検出器、Waters分画収集モジュール)のいずれかを使って実施した。使用したカラムおよび均一法は、各化合物に適用され、単一の光学異性体は、与えられた方法を用いて分析された。いくつかの化合物は、必要な%ee純度(>90%ee)を達成するために、第2の精製工程に送られ得る。
立体異性体は、説明中に指定された条件を用いてSFCにより分離された。分離された立体異性体は、一連の手順後に得られたピークの収集の順を意味する、第1および第2およびそれ以上の異性体と命名され、例えば、2つのエナンチオマーの混合物として得られた実施例4の化合物は、SFCにより2つのクロマトグラフピークに分離され、命名された:
実施例72の化合物は、4つの立体異性体の混合物として得られ、SFCにより4つの単一立体異性体ピークに分離され、命名された:
実施例セクションで使用される略語:
Ac アセチル
ATP アデノシン 5’−三リン酸
Boc ベンジルオキシカルボニル
BSA ウシ血清アルブミン
COMU 1−シアノ−2−エトキシ−2−オキソエチリデンアミノオキシ)ジメチルアミノモルホリノカルベニウムヘキサフルオロホスフェート
DABAL ビス(トリメチルアルミニウム)−1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]−オクタン
DIBAL−H 水素化ジイソブチルアルミニウム
DCM ジクロロメタン
DEA ジエチルアミン
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMAP ジメチルアミノピリジン
DMSO ジメチルスルホキシド
EDC N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド
EtOH エタノール
EtO ジエチルエーテル
h 時間
HATU 1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム 3−オキシド ヘキサフルオロホスフェート
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
IBX 2−ヨードキシ安息香酸
LAH 水素化リチウムアルミニウム
LC−MS 液体クロマトグラフィー−質量分析
MD MS直結
MeCN アセトニトリル
MeOH メタノール
Min 分
NMP N−メチルピロリドン
Rt 保持時間
RT 室温
SFC 超臨界流体クロマトグラフィー
SM 出発物質
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
Tf トリフレート
TRIS 2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール
Ts トシル
以下の手順では、いくつかの出発物質が、「中間体」または「実施例」番号またはステップにより、特定される。これは、単に読み取りを助けるために提供されている。
以下の実施例に記載の多くの化合物は、立体化学的に純粋な出発物質、例えば、95%eeの出発物質から調製されている。
出発物質の調製が記述されない場合は、これらは、文献に既知の市販品であるか、または標準的な手順を用いて当業者により容易に得ることができる。
実施例の化合物の立体化学は、該当する場合には、出発物質の分割された立体中心での絶対配置が任意の後続反応条件を通して、維持されるという仮定に基づいて割り付けられている。
「類似の(similar)」または「類似の(analogous)」手順の使用に言及がなされる場合、当業者によって理解されるように、このような手順は、例えば、反応温度、試薬/溶媒量、反応時間、精密検査状態またはクロマトグラフ精製状態などの僅かな変化を含み得る。
本発明は、以下の実施例によりさらに説明される。
中間体1A〜1Hの調製
中間体1A
N−(イソキノリン−6−イル)−3−オキソブタンアミド(中間体1A)
MeCN(10ml)中のtert−ブチルアセトアセテート(1.82ml、11mmol)およびイソキノリン−6−アミン(1.44g、10mmol)を反応管に入れて密封し、120℃で2時間加熱した。その後、反応混合物をMeCNおよびジエチルエーテルの混合物で粉砕し、灰色がかった白色の固体を得た(1.50g)。この物質は約10%のSMを含有したが、さらに精製することなく次のステップで使用した。
LCMS(方法3):Rt=0.46分、m/z 229[M+H]
中間体1B、1Cおよび1Dは、中間体1Aと類似の手順を用いて、下記に記載の表に従ってアミンを変えて、調製した。
中間体1E
3−シクロプロピル−N−(イソキノリン−6−イル)−3−オキソプロパンアミド(中間体1E)
6−アミノイソキノリン(1.0g、6.94mmol)をメチル 3−シクロプロピル−3−オキソプロパノエート(5mL)中、100℃で一晩中加熱した。反応混合物を室温まで冷却後、シリカパッドに適用し、DCMで洗浄後、DCM中の5%メタノールを用いて溶出した。この画分を留去し、得られた粗生成物を、DCM中の0〜5%メタノールで溶出する100g Siカートリッジのクロマトグラフィーに供した。生成物を褐色油として得た(880mg)。
LCMS(方法6):Rt=0.67分、m/z 255.1[M+H]
中間体1Fおよび1G
次の中間体1Fおよび1Gは、示した出発物質から、類似の方法で調製した。
中間体1H
ステップA
2−(3−ブロモフェニル)プロパンニトリル(中間体1H−a)
カリウムtert−ブトキシド(5.64g、50.26mmol)のt−ブタノール(25mL)中懸濁液を、アルゴン下の氷浴中で、3’−ブロモアセトフェノン(3.16mL、25.13mmol)およびp−トルエンスルホニルメチルイソシアニド(5.89g、30.16mmol)の無水DME(75mL)中の溶液に加え、内部温度を10℃未満に保持した。1時間後、氷浴を取り外し、混合物を室温で一晩攪拌した。水(60mL)を加え、反応混合物をイソヘキサンで2回抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過、留去した。得られた粗生成物を、イソヘキサン中の0〜10%酢酸エチルで溶出する220g Siカートリッジのクロマトグラフィーに供した。生成物をほぼ無色の液体として得た(2.1g)。
LCMS(方法6):Rt=1.36分、質量イオンの観察なし
H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.52−7.50( m,1H),7.49−7.45(m,1H),7.31−7.28(m,1H),7.27−2.56(m,1H),3.88(q,J=7.4Hz,1H),1.65(d,J=1.64Hz,3H).
ステップB
2−(3−ブロモフェニル)プロパン−1−アミン(中間体1H−b)
ボラン硫化ジメチル錯体(THF中2M、7.29mL、14.57mmol)を、中間体1H−a(1.02mL、4.86mmol)の無水THF(10mL)中溶液にアルゴン下、室温で加えた後、還流下で5時間加熱した。反応物を室温で一晩静置させた後、6MのHCl(4mL)の滴加によりクエンチし、混合物を還流下で2時間加熱した。反応混合物を6NのNaOHで塩基化した後、DCMで3回抽出した。有機相を乾燥させ(NaSO)、濾過し、留去した。生成物を淡黄色の液体として得た(981mg)。
LCMS(方法6):Rt=0.76分、m/z 214.1/216.1[M+H]
ステップC
N−(2−(3−ブロモフェニル)プロピル)ホルムアミド(中間体1H−c)
中間体1H−b(980mg、4.579mmol)のギ酸エチル(1.8mL)中溶液を、還流下で64時間加熱した後、室温に冷却し、留去した。粗生成物を褐色油として得た(934mg)。
LCMS(方法6):1.20分、m/z 242.1/244.1[M+H]
ステップD
6−ブロモ−4−メチル−3,4−ジヒドロイソキノリン(中間体1H−d)
ポリリン酸(13.8g)を、中間体1H−c(930mg、3.84mmol)に加え、混合物を160℃に加熱した。次いで、五酸化リン(1.24g、8.77mmol)を加え、加熱を一晩継続した。反応混合物を冷却後、氷を用いて注意深く処理し、存在する密なゴム質を6Nの水酸化ナトリウム溶液およびDCMを用いて徐々に塩基化して溶解した。水相をDCMで2回抽出後、有機成分を乾燥させ(NaSO)、濾過し、留去した。得られた粗生成物を、イソヘキサン中の10〜25%酢酸エチルで溶出する25g Siカートリッジのクロマトグラフィーに供した。第1溶出ピークは、目的の生成物と合致する褐色油であった(254mg)。
LCMS(方法6):0.58分、m/z 224.0/266.0[M+H]
H NMR(237297)(400MHz,CDCl)δ 8.31(t,J=2.2Hz,1H),7.45(dd,J=8.0,2.0Hz,1H),7.39(br s,1H),7.15(d,J=8.0Hz,1H),3.87−3.78(m Hz,1H),3.56−3.47(m,1H),2.94−2.83(m,1H),1.25(d,J=7.0Hz,3H).
ステップE
6−ブロモ−4−メチルイソキノリン(中間体1H−e)
二酸化マンガン(8.15g、93.7mmol)を、中間体1H−d(1.40g、6.25mmol)の1,4−ジオキサン(85mL)中溶液に加え、混合物を還流下で一晩加熱した。反応混合物を冷却した後、セライト(登録商標)を通して濾過し、DCMで洗浄した。濾液を留去して、粗生成物を、多少固形物が存在するオレンジ色の液体として得て(850mg)、これを次の反応に直接使用した。
LCMS(方法6):0.86分、m/z 222.0/224.0[M+H]
ステップF
N−(4−メチルイソキノリン−6−イル)−3−オキソブタンアミド(中間体1H)
1,4−ジオキサン(10mL)中の、中間体1H−e(560mg、2.25mmol)、アセトアセトアミド(255mg、2.25mmol)、キサントホス(146mg、0.25mmol)、炭酸セシウム(1.64g、5.04mmol)およびPd(dba)(231mg、0.25mmol)を、脱気した後、マイクロ波を用いて100℃で2時間加熱した。反応混合物をセライト(登録商標)を通して濾過し、メタノールで洗浄した後、留去した。残留物を水とDCMとの間で分配し、相を分離させた。有機成分を、DCM中0〜10%の2M メタノール性アンモニアで溶出する、80g Siカートリッジのクロマトグラフィーに供した。中間体1Hをオレンジ色個体(195mg)として得て、これをさらに精製することなく使用した。
LCMS(方法6):0.69分、m/z 243.1[M+H]
実施例1
エチル 6−(イソキノリン−6−イルカルバモイル)−5−メチル−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート(実施例1)
中間体1A(398mg、1.74mmol)、エチル 5−アミノ−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(295mg、1.9mmol)および4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(330mg、1.9mmol)のDMF(3mL)中混合物を、120℃で3時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、LiCl(4%水溶液、10mL)を加え、続けて、DCM(10mL)を加えた。固形物の懸濁物を含む有機相を分離した後、濾過した。溶液を乾燥し(NaSO)、留去して目的の生成物を灰色がかった白色の固体(330mg)として得た。粗生成物の一部(100mg)をMDAP(酸性)により精製し、純粋な実施例1を白色固体として得た(62mg)。
LCMS(方法1):Rt=3.47分、m/z 522.2[M+H]
H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ 10.12(s,1H),9.96(s,1H),9.14(s,1H),8.39(d,J=5.8Hz,1H),8.28(d,J=1.8Hz,1H),8.02(d,J=8.9Hz,1H),7.72−7.67(m,4H),7.39(d,J=8.1Hz,2H),6.74(s,1H),6.06(s,1H),4.27−4.16(m,2H),2.27(s,3H),1.25(t,J=7.1Hz,3H).
実施例2〜40および実施例113〜117
次の実施例を、実施例1の手順における、中間体1A、4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドおよびエチル 5−アミノ−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートをそれぞれ、下表に与えられた中間体1A、1B、1C、1D、1E、1F、1Gまたは1H、アルデヒドおよびアミノ複素環に変えて、実施例1で使用したものに類似の手順で調製した。
















































































































実施例41
ステップA
6−(tert−ブチル) 2−エチル 7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2,6−ジカルボキシレート(中間体41A)
エチル 5−アミノ−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(1.55g、10mmol)、tert−ブチルアセトアセテート(1.65mL、10mmol)、3−フルオロ−(4−トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(1.92g、10mmol)および重炭酸ナトリウム(2.52g、30mmol)をDMF(3mL)中で70℃で一晩加熱した。反応混合物を冷却させた後、酢酸エチル(30mL)および水(30mL)の間で分配した。水層を酢酸エチル(20mL)でさらに抽出し、合わせた有機成分を疎水性フリットを通過させることにより乾燥し、留去してオレンジ色の油を得た。残留物を最小量のDCMに溶解し、50g Siカートリッジにロードした。生成物をシクロヘキサン中の0〜50%酢酸エチルで溶出した。目的の生成物を含む画分を合わせ、留去して淡黄色固体を得た。この固形物を酢酸エチル/シクロヘキサンで粉砕し、白色固体(1.25g)を得た。
LCMS(方法3):Rt=1.36分、m/z 470.5[M+H]
ステップB
2−(エトキシカルボニル)−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボン酸(中間体41B)
実施例41A(1.25g、2.66mmol)をDCM(75mL)に溶解した。トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート(0.96ml、5.33mmol)をゆっくり加え、反応混合物を1時間撹拌した。トリエチルアミン(0.74ml、5.33mmol)を加え、反応混合物を水上に注ぎ込んだ。有機層を分離させ、疎水性フリットを通過させることにより乾燥し、留去して白色固体を得た。この生成物を酢酸エチル/ジエチルエーテルで粉砕し、白色固体(0.67g)を得た。
LCMS(方法3):Rt=1.06分、m/z 414.3[M+H]
ステップC
エチル 7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−メチル−6−(チエノ[3,2−c]ピリジン−2−イルカルバモイル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート(実施例41)
中間体41B(104mg、0.252mmol)およびチエノ[3,2−c]ピリジン−2−アミン(69mg、0.460mmol)を、DMF(2mL)に溶解し、DIPEA(88μL、0.504mmol)およびHATU(105mg、0.276mmol)を加えた。溶液を室温に一晩静置した後、混合物を酢酸エチル(15mL)および水(10mL)の間で分配した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2x15mL)でさらに抽出した。合わせた有機成分をブライン(10mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)して、留去した。粗生成物を、メタノール中の0〜5%DCMで溶出する25g Siカートリッジのクロマトグラフィーにより精製した。目的の生成物を白色固体として得た(30mg)。
LCMS(方法1):Rt=3.48分、m/z 546.2[M+H]
H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ 11.26(s,1H),10.17(s,1H),8.92(s,1H),8.26(d,J=5.4Hz,1H),7.86−7.74(m,2H),7.30−7.22(m,2H),7.08(s,1H),6.80(s,1H),6.09(s,1H),4.29−4.17(m,2H),2.31(s,3H),1.25(t,J=7.1Hz,3H)。
実施例42
次の化合物を、実施例41で使用したものと類似の手順を用い、アミンをステップCの下表に示すものに変えることにより調製した。

実施例43
2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド(実施例43)
実施例1(230mg、0.46mmol)のTHF(5mL)中懸濁液を、アルゴン下撹拌し、0℃に冷却した。2Mの水素化アルミニウムリチウムのTHF中溶液(0.7mL、1.35mmol)を滴加し、反応混合物を室温までゆっくり温めた。3時間後、水(0.5mL)、1Nの水酸化ナトリウム(0.5mL)、およびその後、水(2mL)の添加により反応をクエンチした。生成物を酢酸エチル(10mL)で抽出し、有機抽出物を疎水性フリットを通過させることにより乾燥した。溶媒の留去後、粗生成物を、DCM中の0〜10%メタノールで溶出する25g Siカートリッジのクロマトグラフィーに供した。目的の生成物を黄色固体として得た(89mg)。
LCMS(方法1):Rt=2.80分、m/z 480.2[M+H]
H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ 10.02(s,1H),9.73(s,1H),9.13(s,1H),8.38(d,J=5.7Hz,1H),8.26(d,J=1.8Hz,1H),8.01(d,J=8.9Hz,1H),7.72−7.64(m,4H),7.36(d,J=8.1Hz,2H),6.60(s,1H),5.62(s,1H),4.96(dd,J=5.9,5.9Hz,1H),4.26(d,J=5.8Hz,2H),2.26(s,3H)。
実施例44〜71および実施例118〜119
実施例43と同様にして、対応するエチルエステルのヒドロキシメチルへの還元により、次の実施例を調製した。必要な中間体エステルは実施例としては記載されていないが、それらは、下表に与えられた出発物質を用いて、実施例1で使用されたのと類似の手順に従って調製された。















































実施例72
7−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド
中間体1A(291mg、1.27mmol)、エチル 5−アミノ−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(200mg、1.01mmol)および2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシン−2−カルバルデヒド(300mg、1.29mmol)のDMF(1mL)中混合物を、120℃で2時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却した後、氷上に注ぎ込んだ。形成された固体を濾別し、水で洗浄し、デシケータ中、50℃で一晩乾燥した。粗製物質を、DCM中の0〜10%メタノールで溶出するSiカートリッジのクロマトグラフィーに供した。留去後、黄色油(383mg、0.75mmol)を得て、これを、THF(9mL)に溶解した。溶液をアルゴン下で0℃に冷却し、2Mの水素化アルミニウムリチウム(1.12mL、2.25mmol)を滴加した。反応物をゆっくり室温まで温め、3時間後、水(1mL)および1Nの水酸化ナトリウム(0.4mL)の添加により反応物をクエンチした。混合物をTHFで希釈し、セライト(登録商標)を通して濾過した。固体ケーキをDCM中の10%メタノールで洗浄し、濾液を留去して、オレンジ色の油を得た。粗製物質を、酢酸エチル中の0〜10%メタノールで溶出する25g Siカートリッジのクロマトグラフィーに供した。4つの立体異性体の混合物を黄色固体として得た(136mg)。異性体は、下記条件を用いてSFCにより分離した。

実施例72A
LCMS(方法1):Rt=2.63分、m/z 470.2[M+H]
H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ 10.04(s,1H),9.63(s,1H),9.16(s,1H),8.40(d,J=5.8Hz,1H),8.32(d,J=1.6Hz,1H),8.04(d,J=8.9Hz,1H),7.79−7.67(m,2H),6.83−6.68(m,3H),6.56(dd,J=1.7,7.9Hz,1H),5.76(d,J=2.4Hz,1H),5.59(s,1H),5.02−4.96(m,1H),4.49−4.44(m,1H),4.34(d,J=5.3Hz,2H),4.13(dd,J=2.2,11.5Hz,1H),4.02(dd,J=9.2,11.5Hz,1H),2.24(s,3H)。
実施例72B
LCMS(方法1):Rt=2.56分、m/z 470.2[M+H]
H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ 10.07(s,1H),9.63(s,1H),9.14(s,1H),8.39(d,J=5.7Hz,1H),8.31(d,J=1.7Hz,1H),8.01(d,J=8.9Hz,1H),7.75−7.68(m,2H),6.79(d,J=7.6Hz,1H),6.73−6.63(m,1H),6.62−6.60(m,2H),5.74(d,J=5.4Hz,1H),5.60(s,1H),5.00(s,1H),4.36−4.23(m,4H),3.81(dd,J=7.1,11.4Hz,1H),2.23(s,3H)。
実施例72C
LCMS(方法1):Rt=2.63分、m/z 470.2[M+H]
H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ 10.04(s,1H),9.63(s,1H),9.16(s,1H),8.40(d,J=5.8Hz,1H),8.32(d,J=1.6Hz,1H),8.04(d,J=8.9Hz,1H),7.79−7.67(m,2H),6.83−6.68(m,3H),6.56(dd,J=1.7,7.9Hz,1H),5.76(d,J=2.4Hz,1H),5.59(s,1H),5.02−4.96(m,1H),4.49−4.44(m,1H),4.34(d,J=5.3Hz,2H),4.13(dd,J=2.2,11.5Hz,1H),4.02(dd,J=9.2,11.5Hz,1H),2.24(s,3H)。
実施例72D
LCMS(方法1):Rt=2.55分、m/z 470.2[M+H]
H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ 10.07(s,1H),9.63(s,1H),9.14(s,1H),8.39(d,J=5.7Hz,1H),8.31(d,J=1.7Hz,1H),8.01(d,J=8.9Hz,1H),7.75−7.68(m,2H),6.79(d,J=7.6Hz,1H),6.73−6.63(m,1H),6.62−6.60(m,2H),5.74(d,J=5.4Hz,1H),5.60(s,1H),5.00(s,1H),4.36−4.23(m,4H),3.81(dd,J=7.1,11.4Hz,1H),2.23(s,3H)。
実施例73
6−((1H−インダゾール−5−イル)カルバモイル)−5−メチル−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(実施例73)
MeOH(1.3mL)中の実施例2(153mg、0.30mmol)を室温で5分間撹拌した。2Nの水酸化ナトリウム溶液(1.2mL)を加え、反応混合物を45℃で20分間撹拌した。室温に冷却後、混合物を濾過し、1N HClの添加により酸性化した。生成物を酢酸エチル(2x15mL)で抽出し、合わせた抽出物を乾燥し(NaSO)、留去した。粗生成物をMDAP(酸性)により精製し、白色固体(75mg)を得た。
LCMS(方法1):Rt=3.31分、m/z 483.2[M+H]
H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ 12.94(br s,2H),9.74−9.71(m,2H),7.99(dd,J=1.0,6.4Hz,2H),7.69(d,J=8.2Hz,2H),7.46−7.36(m,4H),6.68(s,1H),5.99(s,1H),2.22(s,3H)。
実施例74および75
次の化合物を、実施例73で使用したものと類似の手順により調製した。

実施例76
N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−2−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド(実施例76)
1−メチルピペラジン(111mg、1.1mmol)のトルエン(665μL)中溶液を、アルゴンで5分間フラッシングした。トルエン(665μL、1.33mmol)中の2Mのトリメチルアルミニウムを加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。追加の量のトルエン(1mL)、続けて実施例2(115mg、0.225mmol)を加え、反応物を室温で、アルゴン下60℃で2時間、その後80℃で一晩撹拌した。水(5mL)を注意深く加え、沈殿した固形物を濾別した。濾液を酢酸エチル(3x10mL)で抽出し、合わせた抽出物を乾燥し(NaSO)、留去した。残留物を濾過により得られた固形物と合わせた。粗生成物を少量のメタノールに溶解し、メタノールでコンディショニングした5g SCX−2カートリッジにロードした。さらなるメタノールでフラッシングした後で、生成物を2Mのメタノール性アンモニアで溶出した。得られた固形物を、メタノール/DCM中の5〜10%の2Mメタノール性アンモニアで溶出する25g Siカートリッジ、およびその後MDAP(酸性)によりさらに精製して、白色固体(15mg)を得た。
LCMS(方法1):Rt=2.70分、m/z 565.3[M+H]
H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ 12.94(s,1H),9.72(s,2H),8.02−7.97(m,2H),7.68(d,J=8.2Hz,2H),7.46−7.34(m,4H),6.67(s,1H),5.85(s,1H),3.79−3.74(m,1H),3.68−3.59(m,2H),3.47−3.43(m,1H),2.36−2.30(m,1H),2.22(m,5H),2.16(m,4H)。
実施例77
ステップA
tert−ブチル 7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−6−(イソキノリン−6−イルカルバモイル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート(中間体77A)
中間体77Aを、実施例1に類似の手順を用いて、中間体1A、3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドおよびtert−ブチル 5−アミノ−1H−ピラゾール−3−カルボキシレートから、調製した。
LCMS(方法3):Rt=0.99分、m/z 568.5[M+H]
ステップB
7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−6−(イソキノリン−6−イルカルバモイル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(中間体77B)
中間体77A(1.18g、2.08mmol)をDCM中の20%TFA(10mL)に溶解した。室温で18時間撹拌後、揮発物を留去した。残留物をメタノールに溶解し、数回留去した後ジエチルエーテルで粉砕した。黄色固形物を、濾過により収集して乾燥した(1.31g)。
LCMS(方法3):Rt=0.78分、m/z 512.4[M+H]
ステップC
7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N6−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−N2−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2,6−ジカルボキサミド(実施例77)
中間体77B(175mg、0.28mmol)、2−(ピペリジン−1−イル)エタン−1−アミン(43mg、0.336mmol)、DIPEA(0.25mL、1.4mmol)およびHATU(160mg、0.42mmol)を、DMF(0.5mL)に溶解し、溶液を室温で一晩撹拌した。混合物を酢酸エチル(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)の間で分配した。有機相を分離させ、疎水性フリットを通過させることにより乾燥した。留去により、粗生成物を得て、これを、DCM中の0〜10%メタノール、その後、DCM中の0〜20%のメタノール性アンモニアで溶出する10g Siカートリッジのクロマトグラフィーに供した。得られたゴム質をジエチルエーテルで粉砕して所望の生成物を黄色固体として得た。これをMDAP(酸性)によりさらに精製し、灰色がかった白色の固体(38mg)をギ酸塩として得た。
LCMS(方法1):Rt=2.52分、m/z 622.3[M+H]
H NMR(400 MHz,d6−DMSO)δ 10.13(s,1H),9.99(s,1H),9.15(s,1H),8.41−8.38(m,1H),8.28(d,J=1.7 Hz,1H),8.18(s,1H),8.03(d,J=9.0 Hz,1H),7.84−7.67(m,4H),7.29−7.20(m,2H),6.67(s,1H),6.00(s,1H),3.34−3.23(m,2H),2.44−2.34(m,6H),2.27(s,3H),1.49−1.43(m,4H),1.37(dd,J=4.9,10.2 Hz,2H)。
実施例78〜90
次の化合物を、実施例77で使用したものと類似の手順により調製した。いくつかの事例では、化合物を、H NMRにより特定して、ギ酸塩として得た。






























































実施例91
ステップA
6−((1H−インダゾール−5−イル)カルバモイル)−7−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボン酸(中間体91A)
中間体91Aを、実施例73の調製に用いたものに類似の方法を用いて、実施例17から調製した。
LCMS(方法2):Rt=2.94分、m/z 433.2[M+H]
ステップB
7−(4−フルオロフェニル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−3−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド(実施例91)
実施例91を、実施例77の合成に用いたものに類似の方法を用いて、中間体91Aおよび1−メチルピペラジンから調製した。
LCMS(方法1):Rt=2.29分、m/z 515.2[M+H](方法1)
H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ 12.90(s,1H),9.72(s,1H),8.92(s,1H),7.97−7.93(m,2H),7.57(s,1H),7.42−7.38(m,1H),7.36−7.31(m,1H),7.25−7.20(m,2H),7.13−7.06(m,2H),6.49(s,1H),3.58(m,4H),2.29(m,4H),2.23(s,3H),2.17(s,3H)。
実施例92
また、次の実施例を、実施例77の合成のステップBに用いたものに類似の方法を使って、中間体91Aおよび示したアミンから調製した。

実施例93
7−(4−フルオロフェニル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−2−(ピペラジン−1−カルボニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド(実施例93)
実施例75(100mg、0.23mmol)、1−Boc−ピペラジン(47mg、0.255mmol)、DIPEA(81mg、0.46mmol)およびHATU(97mg、0.255mmol)を、DMF(2mL)に溶解し、溶液を室温で一晩撹拌した。混合物を酢酸エチル(10mL)および水(10mL)の間で分配した。有機相を分離させ、乾燥した(NaSO)。留去により、粗生成物を得て、これを、DCM中の0〜8%の2Mメタノール性アンモニアで溶出する25g Siカートリッジのクロマトグラフィーに供した。得られた白色固体をDCM中10%TFA(10mL)に溶解し、溶液を室温で一晩静置した。揮発物を留去し、残留物を少量のメタノールに溶解した。溶液を、メタノールでコンディショニングした5g SCX−2カートリッジにロードした。メタノールでフラッシングした後、生成物を2Mメタノール性アンモニアで溶出した。留去により、黄色ゴム質を得て、これを水/アセトニトリルに溶解し、凍結乾燥して、淡黄色固体を得た(19mg)。
LCMS(方法1):Rt=2.22分、m/z 501.2[M+H]
H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ 12.93(s,1H),9.66(s,1H),9.62(s,1H),7.99(m,2H),7.46−7.36(m,2H),7.26−7.20(m,2H),7.15−7.09(m,2H),6.58(s,1H),5.79(s,1H),3.75−3.63(m,1H),3.60−3.49(m,2H),3.44−3.36(m,2H),2.71−2.56(m,4H),2.23(s,3H)。
実施例94
ステップA
7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−ホルミル−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド(中間体94A)
実施例65(2.49g、5.0mmol)をDCM(170mL)およびDMF(17mL)の混合物中に溶解した。溶液を0℃に冷却し、デス・マーチン・ペルヨージナン(2.55g、6.0mmol)を何度かに分けて添加した。溶液を撹拌し、その間、室温まで3時間かけて温めた。1Nの水酸化ナトリウム(10mL)を加え、混合物を10分間撹拌した。真空下で溶媒を減容した後、水(20mL)および酢酸エチル(20mL)を加えた。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2x15mL)でさらに抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)し、留去して黄色固体(2.48g)を得た。目的の生成物は、未反応の出発物質が混入していたが、さらに精製することなく使用した。
LCMS(方法3):Rt=0.87分、m/z 496.5[M+H]
ステップB
2−((ジメチルアミノ)メチル)−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド(実施例94)
中間体94A(450mg、909mmol)をTHF(10mL)中に溶解し、THF中の2Mのジメチルアミン(909μL、1.82mmol)を加えた。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(384mg、1.82mmol)を加える前に混合物を室温で1時間攪拌した。反応物を室温で90分間撹拌した後、飽和重炭酸ナトリウム(10mL)を加えた。生成物を酢酸エチル(2x20mL)で抽出し、合わせた抽出物を乾燥し(NaSO)、留去した。粗生成物を、DCM中の0〜10%の2Mメタノール性アンモニアで溶出する25g Siカートリッジで精製した。生成物を黄色固体として得た(60mg)。
LCMS(方法1):Rt=2.41分、m/z 525.3[M+H]
H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ 10.06(s,1H),9.80(s,1H),9.14(s,1H),8.39(d,J=5.7Hz,1H),8.28(d,J=1.7Hz,1H),8.02(d,J=9.0Hz,1H),7.76−7.67(m,3H),7.18−7.10(m,2H),6.60(s,1H),5.58(s,1H),3.30−3.17(m,2H),2.25(s,3H),2.10(s,6H)。
実施例95〜106
次の化合物を、下表に与えられたアルデヒド中間体およびアミンの組み合わせから出発して、実施例94と類似の手順により調製した。































































実施例107
ステップA
2−ホルミル−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド(中間体107A)
中間体107Aを、実施例69から出発して、中間体94Aと類似の方法で調製した。
ステップB
N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−2−(モルホリノメチル)−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド(実施例107)
実施例107を、中間体107Aおよびモルホリンから出発する類似の手順を使用することにより、実施例94のステップBと類似の方法で調製した。
LCMS(方法1):Rt=2.76分、m/z 538.3[M+H]
H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ 12.93(s,1H),9.67(s,1H),9.52(s,1H),7.99(d,J=13.4Hz,2H),7.65(d,J=8.1Hz,2H),7.45−7.37(m,2H),7.30(d,J=8.1Hz,2H),6.59(s,1H),5.54(s,1H),3.56−3.51(m,4H),3.35−3.22(m,2H),2.31(m,4H),2.20(s,3H)。
実施例108
2−((1,1−ジオキシドチオモルホリノ)メチル)−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド(実施例108)
実施例65(250mg、0.502mmol)およびDIPEA(262μL、1.51mmol)のDMF(4mL)中溶液を、氷中で冷却し、塩化メタンスルホニル(63mg、0.552mmol)のDMF(2mL)中溶液を添加した。反応物を0℃で30分間撹拌した。追加の量の塩化メタンスルホニル(31mg、0.275mmol)を加え、さらなる量の塩化メタンスルホニル(31mg、0.275mmol)を追加する前に、反応物をさらに30分間撹拌した。0℃で1時間撹拌後、反応物をチオモルホリン 1,1−ジオキシド塩酸塩(207mg、1.21mmol)およびDIPEA(0.262mL、1.51mmol)のDMF(2mL)中溶液を加えることによりクエンチした。反応物を室温で30分間撹拌した後、さらなるチオモルホリン 1,1−ジオキシド塩酸塩(103mg、0.603mmol)を加えた。攪拌を90分間継続した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をメタノールに溶解した。溶液を、メタノールでコンディショニングした5g SCX−2カートリッジにロードした。メタノールでフラッシングした後、生成物を2Mメタノール性アンモニアで溶出した。留去して粗生成物を得て、これをMDAP(酸性)により精製し、黄色固体(109mg)を得た。
LCMS(方法1):Rt=2.91分、m/z 615.2[M+H]
H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ 10.08(s,1H),9.84(s,1H),9.14(s,1H),8.39(d,J=5.7Hz,1H),8.28(d,J=1.7Hz,1H),8.04−8.01(m,1H),7.76−7.67(m,3H),7.15(d,J=9.7Hz,2H),6.62(s,1H),5.63(s,1H),3.56(d,J=13.7,1H),3.49(d,J=13.7Hz,1H),3.10−3.03(m,4H),2.87−2.81(m,4H),2.25(s,3H)。
中間体120A、121Aおよび123Aの調製
実施例43と同じ手順を用いて、対応するエチルエステルのヒドロキシメチルへの還元により、次の中間体を調製した。必要な中間体エステルは、下表に与えられた出発物質を用いて、実施例1で使用されたのと類似の手順に従って調製された。

実施例109〜110および実施例120〜124
次の化合物を、実施例108と類似の手順を用いて、アルコールおよびアミンを下表に示されたものに置き換えて、調製した。








































実施例111
ステップA
tert−ブチル((6−((1H−インダゾール−5−イル)カルバモイル)−5−メチル−7−(4−(トリフルオロメチル)−フェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)メチル)カルバメート(中間体111A)
実施例34(92mg、0.2mmol)を、メタノール(1.5mL)に溶解し、溶液をアルゴン下、氷浴中で冷却した。ジ−tert−ブチルカルボネート(87mg、0.4mmol)、続けて、塩化ニッケル六水和物(4.8mg、0.02mmol)を加えた。ホウ化水素ナトリウム(53mg、1.4mmol)を何度かに分けて加えた後、混合物を撹拌し、その間に、室温まで温めた。一晩撹拌後、ジエチレントリアミン(22μL、0.2mmol)を加え、撹拌を30分間継続した。黒色から薄紫色への色の変化が認められた。溶媒を留去後、残留物を酢酸エチル(10mL)および飽和重炭酸ナトリウム(10mL)の間で分配した。有機層を分離させ、乾燥し(NaSO)、留去して白色固体を得た。粗生成物を、シクロヘキサン中の10〜100%酢酸エチルで溶出する10g Siカートリッジのクロマトグラフィーにより精製した。Boc保護アミンを白色固体として得た(66mg)。
LCMS(方法3):Rt=1.06分、m/z 568.4[M+H]
ステップB
2−(アミノメチル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド(実施例111)
中間体111A(66mg、0.12mmol)をDCM中の20%TFA(3mL)に溶解した。1時間後、揮発物を留去し、残留物をメタノールに溶解した。溶液を、メタノールでコンディショニングした2g SCX−2カートリッジにロードした。メタノールでフラッシングした後、生成物を2Mメタノール性アンモニアで溶出した。留去により白色固体を得た。生成物を、DCM中の0〜20%の2Mメタノール性アンモニアで溶出する10g Siカートリッジのクロマトグラフィーにより精製し、白色固体として得た(36mg)。
LCMS(方法1):Rt=2.62分、m/z 468.2[M+H]
H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ 12.94(s,1H),9.64(s,1H),9.56(s,1H),7.99−7.96(m,2H),7.68−7.63(m,2H),7.44−7.31(m,4H),6.54(s,1H),5.65(s,1H),4.20−4.20(m,2H),3.60(s,2H),2.21(s,3H)。
実施例112
ステップA
2−シアノ−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド(中間体112A)
中間体112Aを、中間体1A、5−アミノ−1H−ピラゾール−3−カルボニトリルおよび3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドから出発して、実施例1と同様にして調製した。
LCMS(方法3):Rt=0.95分、m/z 493.5[M+H]
ステップB
tert−ブチル((7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−6−(イソキノリン−6−イルカルバモイル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)メチル)カルバメート(中間体112B)
中間体112Bを、中間体111Aと同様にして、中間体112Aから調製した。
LCMS(方法3):Rt=1.05分、m/z 597.5[M+H]
ステップC
2−(アミノメチル)−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド(実施例112)
実施例112を、実施例111に使用したのと同様にして、中間体112Bから調製した。
LCMS(方法1):Rt=2.32分、m/z 497.2[M+H]
H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ 10.02(s,1H),9.79(s,1H),9.14(s,1H),8.39(d,J=5.7Hz,1H),8.27(d,J=1.7Hz,1H),8.02(d,J=8.9Hz,1H),7.75−7.66(m,3H),7.22−7.15(m,2H),6.55(s,1H),5.65(s,1H),3.51(s,2H),2.26(s,3H),1.39(s,2H)。
実施例125
ステップA
エチル 7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−6−(イソキノリン−6−イルカルバモイル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート(中間体125A)
中間体125Aを、中間体1A、3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドおよびエチル−3−アミノ−1H−ピラゾール−5−カルボキシレートから出発して、実施例1で使用したものと類似の方法に従って調製した。
LCMS(方法2):Rt=3.38分、m/z 540.3[M+H]
ステップB
N2−シクロプロピル−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N6−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2,6−ジカルボキサミド(実施例125)
THF(5mL)中の、中間体125A(200mg、0.37mmol)、シクロプロピルアミン(32mg、0.56mmol)およびDABAL付加物(143mg、0.56mmol)を、マイクロ波中、100℃で8分加熱した。反応混合物を酒石酸ナトリウムカリウム(ロッシェル塩)の飽和水溶液に少しずつ分けて注意深く加え、その後、DCMを加えた。相分離させた。有機成分を留去して、黄色固体を得て、これをメタノールおよびジエチルエーテルで処理した。少量の非溶解固形物を濾過により除去し、溶液を室温で静置した。純粋な生成物を2種の白色固体として得た(48および47mg)。
LCMS(方法1):Rt=3.12分、m/z 551.4[M+H]
H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ 10.15(s,1H),9.98(s,1H),9.15(s,1H),8.40(d,J=5.8Hz,1H),8.29(d,J=1.6Hz,1H),8.05−8.01(m,2H),7.75(t,J=7.9Hz,1H),7.72−7.67(m,2H),7.23−7.15(m,2H),6.62(s,1H),6.03(s,1H),2.77−2.70(m,1H),2.26(s,3H),0.64−0.52(m,4H)。
実施例126〜128
次の実施例を、下表に示す適切なアミンで置き換えて、実施例125で使用したものと類似の手順を用いて、示した出発物質から調製した。














実施例129
ステップA
エチル 7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−6−(イソキノリン−6−イルカルバモイル)−5−メチル−4,7−ジヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート(中間体129A)
中間体129Aを、中間体1A、3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドおよびエチル 5−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾール−3−カルボキシレートから出発して、実施例1で使用したものと類似の方法に従って調製した。
LCMS(方法6):Rt=0.93分、m/z 541.3[M+H]
ステップB
7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N6−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−N2−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)−4,7−ジヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2,6−ジカルボキサミド(実施例129)
実施例129を、中間体129Aおよび2−(ピペリジン−1−イル)エタン−1−アミンから出発して、実施例121と類似の方法で調製した。
LCMS(方法1):Rt=2.38分、m/z 623.4[M+H]
H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ 10.62(s,1H),10.27(s,1H),9.16(s,1H),8.40(d,J=5.7Hz,1H),8.25(d,J=1.7Hz,1H),8.09(s,1H),8.04(d,J=9.0Hz,1H),7.79(dd,J=7.8,7.8Hz,1H),7.70(d,J=5.9Hz,1H),7.66(dd,J=2.0,8.9Hz,1H),7.45(d,J=11.4Hz,1H),7.36(d,J=8.2Hz,1H),6.71(s,1H),3.41−3.33(m,4H),2.48−2.32(m,4H),2.26(s,3H),1.61−1.45(m,4H),1.45−1.34(m,2H)。
実施例130
ステップA
tert−ブチル (5−ニトロ−1H−ピラゾール−3−イル)カルバメート(中間体130A)
5−ニトロ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(1.2g、7.64mmol)のt−ブタノール(20ml)中の撹拌懸濁液を、TEA(4.3mL、30.60mmol)、次に、ジフェニルホスホリルアジド(4.9mL、22.90mmol)で処理した後、90℃で一晩加熱した。冷却した混合物を真空下で濃縮し、粗生成物を、イソヘキサン中の5〜55%酢酸エチルで溶出する80g Siカートリッジで精製した。生成物含有画分を合わせ、減圧下で留去して、標記化合物を白色固体(1.36g)として得た。
LCMS(方法6):Rt=1.12分、m/z 227.0[M−H]
ステップB
tert−ブチル (5−アミノ−1H−ピラゾール−3−イル)カルバメート(中間体130B)
中間体130A(4.00g、17.50mmol)および10%Pd/C(500mg)のエタノール(変性、100mL)中の攪拌混合物を、室温で水素バルーン雰囲気ガス下に一晩置いた。混合物をセライト(登録商標)を通して濾過し、減圧下で留去して、標記化合物を淡黄色発泡体(3.50g)として得た。
LCMS(方法6):Rt=0.74分、m/z 197.0[M−H]
ステップC
tert−ブチル(7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−6−(イソキノリン−6−イル)カルバモイル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)カルバメート(中間体130C)
中間体130B(260mg、1.31mmol)、中間体1A(299mg、1.31mmol)および3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(252mg、1.31mmol)の1,2−ジメトキシエタン(3mL)中撹拌混合物を80℃で2時間加熱した。冷却した溶液を水(75mL)中に注ぎ込み、固体を形成した。これを濾別し、水で洗浄し、乾燥した。粗生成物を、DCM中の0〜10%の2Mメタノール性アンモニアで溶出する40g Siカートリッジで精製した。適切な画分を合わせ、減圧下で留去して、標記化合物を淡黄色固体(0.42g)として得た。
LCMS(方法6):Rt=1.11分、m/z 583.3[M+H]
ステップD
2−アミノ−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド(実施例130)
中間体130C(0.42g、0.72mmol)のDCM(10mL)中の混合物を、TFA(3.0mL、38.9mmol)のDCM(10ml)中溶液で処理し、混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を、DCMでコンディショニングした10g SCX−2カートリッジにロードした。カートリッジをメタノールでフラッシングし、その後、生成物を2Mのメタノール性アンモニアを使って溶出した。粗生成物を、DCM中の0〜10%の2Mメタノール性アンモニアで溶出する40g Siカートリッジで精製した。生成物含有画分を合わせ、減圧下で留去して、標記化合物を淡黄色固体(0.26g)として得た。
LCMS(方法1):Rt=2.56分、m/z 483.1[M+H]
H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ 9.98(s,1H),9.59(s,1H),9.13(s,1H),8.38(d,J=5.7Hz,1H),8.26(d,J=1.5Hz,1H),8.01(d,J=8.9Hz,1H),7.73−7.66(m,3H),7.16(d,J=7.9Hz,1H),7.11(d,J=11.2Hz,1H),6.29(s,1H),4.93(s,1H),4.67(s,2H),2.23(s,3H)。
実施例131
7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−(3−(ピペリジン−1−イル)プロパンアミド)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド(実施例131)
実施例130(0.26g、0.54mmol)、3−ピペリジン−1−イル プロピオン酸(89mg、0.57mmol)およびDIPEA(0.19mL、1.08mmol)のDCM(20mL)中の混合物を、室温でHATU(225mg、0.59mmol)で処理し、2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水および2−メチル THFの間で分配した。有機抽出物を混分離し、合わせて、水および飽和ブラインで洗浄し、乾燥し(NaSO)、留去した。粗生成物をMDAP(塩基性)により精製して、標記化合物を白色固体(115mg)として得た。
LCMS(方法1):Rt=2.44分、m/z 622.1[M+H]
H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ 10.49(s,1H),10.04(s,1H),9.85−9.85(m,1H),9.14(s,1H),8.38(d,J=5.7Hz,1H),8.25(d,J=1.7Hz,1H),8.01(d,J=9.0Hz,1H),7.73(t,J=8.0Hz,1H),7.71−7.66(m,2H),7.25−7.19(m,2H),6.47(s,1H),6.01(s,1H),2.51−2.44(m,2H),2.39−2.30(m,6H),2.27(s,3H),1.48−1.41(m,4H),1.35(d,J=5.3Hz,2H)。
実施例132および実施例133
次の実施例を、実施例131で使用したものと類似の手順を用いて、下表に示す酸で置換することにより、実施例130から調製した。

実施例134
ステップA
2−アミノ−7−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド(中間体134A)
中間体134Aを、3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを、3−フルオロ−4−メチルベンズアルデヒドで置換することにより、実施例130のステップCに類似の方法を用いて調製した。
LCMS(方法6):Rt=1.12分、m/z 428.8[M+H]
ステップB
7−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−(2−(ピロリジン−1−イル)アセトアミド)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド(実施例134)
次の実施例を、実施例131で使用したものと類似の手順を用いて、中間体134Aおよび2−(ピロリジン−1−イル)酢酸から調製した。
LCMS(方法1):Rt=2.10分、m/z 540.4[M+H]
H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ 10.00(s,1H),9.90(s,1H),9.67(s,1H),9.13(s,1H),8.38(d,J=5.7Hz,1H),8.27(d,J=1.7Hz,1H),8.01(d,J=9.0Hz,1H),7.71−7.66(m,2H),7.17(dd,J=8.0,8.0Hz,1H),6.93(dd,J=1.6,7.8Hz,1H),6.86(dd,J=1.5,10.5Hz,1H),6.38(s,1H),5.98(s,1H),3.16(d,J=3.2Hz,2H),2.56−2.52(m,4H),2.24(s,3H),2.13(d,J=1.1Hz,3H),1.69(dd,J=6.5,6.5Hz,4H)。
実施例135
ステップA
tert−ブチル 4−(7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−6−(イソキノリン−6−イルカルバモイル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(中間体135A)
中間体135Aを、中間体1A、tert−ブチル 4−(5−アミノ−1H−ピラゾール−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート、および3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを出発物質として用いて、実施例1と同様にして調製した。
LCMS(方法6):Rt=1.12分、m/z 651.5[M+H]
ステップB
7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−(ピペリジン−4−イル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド(中間体135B)
中間体135A(1.46g、2.24mmol)を、DCM(16mL)およびTFA(4mL)の混合物に溶解し、反応物を室温で2時間撹拌した。混合物を、DCM、メタノール、その後、2Mのメタノール性アンモニアで溶出する20g SCX−2カートリッジにロードした。当該画分を蒸発乾固させ、黄色ゴム質(1.16g)を得た。
LCMS(方法6):Rt=0.7分、m/z 551.4[M+H]
ステップC
7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−(1−(3−(ピペリジン−1−イル)プロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド(実施例135)
中間体135B(0.25g、0.454mmol)、3−(ピペリジン−1−イル)プロパン酸(79mg、0.5mmol)、DIPEA(0.16mL、0.91mmol)およびHATU(207mg、0.55mmol)を、DMF(10mL)に溶解し、溶液を室温で16時間撹拌した。DMFを留去して、混合物を酢酸エチル(3x30mL)および水(25mL)の間で分配した。有機相を分離させ、ブラインで洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過した。留去により粗生成物を得て、これをMDAP(塩基性)により精製し、灰色がかった白色の固体(147mg)を得た。
LCMS(方法1):Rt=2.59分、m/z 690.4[M+H]
H NMR(400 MHz,d6−DMSO)δ 10.06(s,1H),9.78(s,1H),9.14(s,1H),8.39(d,J=5.7 Hz,1H),8.28(d,J=1.6 Hz,1H),8.02(d,J=8.9 Hz,1H),7.75−7.67(m,3H),7.17−7.09(m,2H),6.61(s,1H),5.53(s,1H),4.35(d,J=10.7 Hz,1H),3.88(d,J=13.1 Hz,1H),3.05(t,J=12.0 Hz,1H),2.71(tdd,J=3.7,11.2,11.2 Hz,1H),2.62(t,J=12.4 Hz,1H),2.48−2.43(m,4H),2.29(s,4H),2.25(s,3H),1.84−1.76(m,2H),1.46(m,5H),1.40−1.27(m,3H)。
実施例136
ステップA
(Z)−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−(メチルチオ)アクリロニトリル(中間体136A)
応物を室温で一晩攪拌した。反応混合物を濃縮し、粗製材料をD 2−シアノ−3,3−ビス(メチルチオ)アクリル酸(4.5g、23.8mmol)のメタノール(30mL)中溶液を、室温で1−メチルピペラジン(4.48mL、40.4mmol)およびTEA(3.32mL、23.8mmol)で処理した。反応物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物を濃縮し、粗製材料をDCM中の0〜10%メタノールで溶出する80g Siカートリッジのクロマトグラフィーにより精製した。標記化合物を黄色液体として得た(1.3g)。
LCMS(方法6):Rt=0.21分、m/z 198.2[M+H]
ステップB
3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(中間体136B)
中間体136A(1.30g、6.59mmol)をIMS(30mL)に溶解し、THF中の1Mヒドラジン(22mL、22mmol)で処理した。この反応混合物を85℃で一晩攪拌した。エタノールを留去し、追加の量のTHF中の1Mヒドラジン(30mL、30mmol)を加えた。85℃でさらに6時間、加熱を続けた。反応混合物を冷却し、真空下で留去した。粗生成物を、DCM中の0〜10%のメタノール、その後、DCM中の10%の2Mメタノール性アンモニアで溶出する25g Siカートリッジで精製した。生成物をゴム質として得た(0.68g)。
LCMS(方法6):Rt=0.15分、m/z 182.3[M+H]
ステップC
7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド(実施例136)
実施例136を、実施例1で使用したのと類似の方法を用いて、中間体1Aと136B、および3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドから調製した。
LCMS(方法1):Rt=2.38分、m/z 566.1[M+H]
H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ 10.01(s,1H),9.72(s,1H),9.14(s,1H),8.39(d,J=5.8Hz,1H),8.30−8.27(m,1H),8.02(d,J=9.0Hz,1H),7.74−7.67(m,3H),7.16−7.07(m,2H),6.43(s,1H),5.20(s,1H),3.03−2.99(m,4H),2.33(t,J=4.7Hz,4H),2.23(s,3H),2.17(s,3H)。
実施例137Aおよび137B
2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)ベンズアミド)−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)−フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド
実施例137Aおよび137Bを、実施例130および4−((ジメチルアミノ)メチル)安息香酸を出発物質として使用して、実施例131と同様にして調製した。ラセミ生成物を表に従ってSFCにより直ちに分離した。

実施例137A
LCMS(方法1):Rt=2.50分、m/z 644.4[M+H]
H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ 10.76(s,1H),10.09(s,1H),9.91(s,1H),9.14(s,1H),8.39(d,J=5.7Hz,1H),8.26(d,J=1.7Hz,1H),8.02(d,J=9.0Hz,1H),7.93(d,J=8.3Hz,2H),7.77−7.67(m,3H),7.36(d,J=8.4Hz,2H),7.27−7.22(m,2H),6.53(s,1H),6.21(s,1H),3.42(s,2H),2.28(s,3H),2.14(s,6H)。
実施例137B
LCMS(方法1):Rt=2.49分、m/z 644.4[M+H]
H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ 10.76(s,1H),10.09(s,1H),9.92(s,1H),9.14(s,1H),8.39(d,J=5.7Hz,1H),8.26(d,J=1.7Hz,1H),8.02(d,J=8.9Hz,1H),7.93(d,J=8.3Hz,2H),7.78−7.67(m,3H),7.36(d,J=8.4Hz,2H),7.27−7.22(m,2H),6.53(s,1H),6.21(s,1H),3.42(s,2H),2.28(s,3H),2.14(s,6H)。
実施例138Aおよび138B
7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−((3−(ピペリジン−1−イル)プロパンアミド)メチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド
実施例112(0.45g、0.91mmol)、3−ピペリジン−1−イル プロピオン酸(157mg、0.99mmol)およびDIPEA(0.32mL、1.81mmol)のDMF(10mL)中の混合物を、室温下、HATU(414mg、1.09mmol)で処理し、16時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して、DCM中の0〜50%メタノールで溶出する40g Siカートリッジで精製し、ラセミ生成物(0.383g)を得た。ラセミ体を、表中に与えられた条件を用いてSFCにより直ちに分離した。

実施例138A
LCMS(方法1):Rt=2.39分、m/z 636.4[M+H]
H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ 10.04(s,1H),9.78(s,1H),9.14(s,1H),8.42−8.37(m,2H),8.26(d,J=1.7Hz,1H),8.02(d,J=9.0Hz,1H),7.76−7.67(m,3H),7.23−7.14(m,2H),6.56(s,1H),5.55(s,1H),4.16−4.01(m,2H),2.60−2.52(m,2H),2.38−2.29(m,3H),2.28−2.25(m,6H),1.48−1.43(m,4H),1.40−1.29(m,2H)。
実施例138B
LCMS(方法1):Rt=2.39分、m/z 636.4[M+H]
H NMR(400MHz,d6−DMSO)δ 10.04(s,1H),9.79(s,1H),9.14(s,1H),8.41−8.36(m,2H),8.27(d,J=1.7Hz,1H),8.02(d,J=8.9Hz,1H),7.76−7.68(m,3H),7.23−7.14(m,2H),6.56(s,1H),5.55(s,1H),4.16−4.00(m,2H),2.46(t,J=7.1Hz,2H),2.29−2.22(m,9H),1.48−1.38(m,4H),1.38−1.29(m,2H)。
次の実施例は、下記に与えられた条件を用いて、対応するラセミ体実施例から分割し、純粋なエナンチオマーを得た。





























































本発明の化合物の薬理活性
インビトロ阻害活性アッセイの記述
Rhoキナーゼ活性を阻害する本発明の化合物の有効性は、ADP−Gloキット(Promega)を用いて、40mMのトリスpH7.5、20mMのMgCl、0.1mg/ml BSA、50μM DTTおよび2.5μMペプチド基質(ミエリン塩基性タンパク質)を含む10μlアッセイで測定できる。アッセイにおける最終DMSO濃度が1%になるように、化合物をDMSOに溶解した。全ての反応/インキュベーションは、25℃で行われる。化合物(2ul)およびRhoキナーゼ1または2(4μl)を混合し、30分間インキュベートした。アッセイにおける最終ATP濃度が10μMになるように、ATP(4μl)を添加することにより、反応を開始した。1時間のインキュベーション後、10μlのADP−Glo試薬を加え、さらに45分のインキュベーション後、20μlのキナーゼ検出バッファーを加え、混合物をさらに30分間インキュベートした。発光シグナルをルミノメーターで測定した。対照は、化合物を含まないアッセイウエルからなり、バックグラウンドは、酵素を添加しないアッセイウエルを用いて決定された。化合物は、用量反応形式で試験され、キナーゼ活性の阻害は、各化合物濃度で計算された。IC50(酵素活性を50%阻害するのに必要な化合物の濃度)を決定するために、可変傾斜によるシグモイドフィットを使って、最大を100%に、および最小を0%に固定して、%阻害対Log10化合物濃度のプロットに対しデータのフィッティングを行った。Ki値を決定するために、チェン・プルソフの式を利用した(Ki=IC50/(1+[S]/Km))。
本発明による化合物は、5μM未満のKi値を示し、さらには、本発明の化合物のほとんどで、Kiは500nM未満である。
個別の化合物の結果を下表1に示し、これは、活性の範囲として表されている。









上記で、化合物は、rock1、rock2アイソフォームに対するそれらの阻害活性に関する効力の観点から、次の分類基準に従って分類される:
+++:Ki<50nM
++:50〜500nMの範囲のKi
+:Ki>500nM

Claims (13)

  1. 式(I)
    (I)
    (式中、
    およびXは、出現毎に独立に、炭素原子または窒素原子であり;
    各Rは、存在する場合、出現毎に独立に、
    −H、
    −CN、
    ハロゲン、
    −NR
    (C−C)アルキル、
    (C−C)ハロアルキル、
    (C−C)ヒドロキシアルキル、
    (C−C)アミノアルキル、
    (C−C10)シクロアルキル、
    (C−C)アルケニル、
    (C−C)シクロアルケニル、
    (C−C)アルキニル、
    (C−C)ヒドロキシアルキニル、
    ヒドロキシカルボニル、
    −OR
    (C−C)アルキルチオ、
    (C−C)アルコキシ−(C−C)アルキル、
    (C−C)アルコキシカルボニル、
    (C−C)アミノアルキルカルボニル、
    カルバモイル、
    (C−C)シクロアルキル−(C−C)アルキル、
    (C−C)ヘテロシクロアルキル−(C−C)アルキル、
    アリール、ヘテロアリールおよび(C−C)ヘテロシクロアルキル、からなる群から選択され;
    前記(C−C)シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび(C−C)ヘテロシクロアルキルのいずれかは、今度は、任意におよび独立に、
    ハロゲン、
    −OH、
    (C−C)アルキル、
    (C−C)ハロアルキル、
    (C−C)ヒドロキシアルキル、
    (C−C)アミノアルキル、
    (C−C10)シクロアルキル、
    (C−C)アルケニル、
    (C−C)シクロアルケニル、
    (C−C)アルキニル、
    (C−C)ヒドロキシアルキニル、
    (C−C)アルコキシル、
    (C−C)アミノアルキルカルボニル、から選択される1種または複数の基で置換されてもよく、
    およびRは、出現毎に独立に、基
    H、
    (C−C)アルキル、
    (C−C)ハロアルキル、
    (C−C)ヒドロキシアルキル、
    (C−C)アミノアルキル、
    (C−C)アルコキシル、
    (C−C)アルコキシ−(C−C)アルキル、
    (C−C)ヘテロシクロアルキル−(C−C)アルキル、
    (C−C)ヘテロシクロアルキルオキシアルカノイル、
    アリール、ヘテロアリールおよび(C−C)ヘテロシクロアルキル、から選択され;
    前記アリール、ヘテロアリールおよび(C−C)ヘテロシクロアルキルのいずれかは、今度は、任意に独立に、
    ハロゲン、
    −OH、
    (C−C)アルキル、から選択される1種または複数の基で置換されてもよく;または
    およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、4〜6員複素環式ラジカルを形成し、前記複素環式ラジカル中の少なくとも1つのさらなる環炭素原子が、N、SまたはOから選択される少なくとも1つのヘテロ原子で置換され得;前記複素環式ラジカルは、
    H、
    −CN、
    ハロゲン、
    −オキソ、
    −NR
    (C−C)アルキル、
    (C−C)ハロアルキル、
    (C−C)ヒドロキシアルキル、
    (C−C)アミノアルキル、
    (C−C)アルコキシル、
    (C−C)アルコキシ−(C−C)アルキル、
    アルカノイル、から選択される基によりさらに任意に置換でき、
    は、出現毎に独立に、基:
    H、
    (C−C)アルキル、
    (C−C)ハロアルキル、
    (C−C)ヒドロキシアルキル、
    (C−C)アミノアルキル、
    (C−C)アルコキシ−(C−C)アルキル、
    (C−C)ヘテロシクロアルキル−(C−C)アルキル、
    アリール、ヘテロアリールおよび(C−C)ヘテロシクロアルキル、から選択され;
    前記アリール、ヘテロアリールおよび(C−C)ヘテロシクロアルキルのいずれかは、今度は、任意に独立に、
    ハロゲン、
    −OH、
    (C−C)アルキル、から選択される1種または複数の基で置換されてもよく;
    pは0または1または2であり;
    1は、
    (C−C)アルキル、
    (C−C)ハロアルキル、
    (C−C)ヒドロキシアルキル、
    (C−C)アミノアルキル、
    (C−C10)シクロアルキル、
    (C−C)アルケニル、
    (C−C)シクロアルケニル、
    (C−C)アルキニル、
    (C−C)ヒドロキシアルキニル、
    (C−C)シクロアルキル−(C−C)アルキル、
    (C−C)ヘテロシクロアルキル−(C−C)アルキル、
    アリール(C−C)アルキル、
    アリール、ヘテロアリールおよび(C−C)ヘテロシクロアルキル、からなる群から選択され;
    シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールおよび(C−C)ヘテロシクロアルキルのそれぞれは、今度は、任意におよび独立に、
    ニトロ、
    ハロゲン、
    −NR
    −CN、
    −OH、
    −S(O)(C−C)アルキル、
    (C−C)アルキル、
    (C−C)ハロアルキル、
    (C−C)アルコキシル、
    (C−C)ハロアルコキシル、
    (C−C)アミノアルコキシル、
    (C−C)ヒドロキシアルコキシル、
    (C−C)ヘテロシクロアルキルオキシル、
    (C−C)ヘテロシクロアルキル(C−C)アルコキシル、
    カルバモイル、
    アルカノイル、
    アリールオキシル、
    アリール(C−C)アルコキシル、
    アリールオキシ−(C−C)アルキル、
    (C−C)アルコキシカルボニル、
    (C−C)アルコキシ−(C−C)アルキル、
    (C−C)アルコキシカルボニルアミノ−、
    (C−C)ヒドロキシアルキル、
    (C−C)アルケニル、
    (C−C)アルキニル、
    (C−C)ヒドロキシアルキニル、
    アリール、ヘテロアリールおよび(C−C)ヘテロシクロアルキル、から選択される1種または複数の基で置換されてもよく;
    は、
    (C−C)アルキル、
    (C−C)ハロアルキル、
    (C−C)ヒドロキシアルキル、
    (C−C)アミノアルキル、
    (C−C10)シクロアルキル、
    (C−C)アルコキシル、
    (C−C)アルコキシ−(C−C)アルキル、から選択され;
    Aは、二環式ヘテロアリールで、
    ハロゲン、
    −OH、
    (C−C)アルキル、
    (C−C)アルコキシル、
    (C−C)アルケニル、
    (C−C)アルキニル、
    アリール、ヘテロアリールおよび(C−C)ヘテロシクロアルキル、から選択される1種または複数の基で任意に置換されてもよく;
    アリール、ヘテロアリールおよび(C−C)ヘテロシクロアルキルのそれぞれは、今度は、さらに任意に置換されてもよい)
    の化合物またはその薬学的に許容可能な塩および溶媒和物。
  2. およびXのそれぞれが、炭素原子である式Ia:
    Ia
    (式中、RおよびRは、出現毎に独立に、
    −H、
    −CN、
    ハロゲン、
    −NR
    (C−C)アルキル、
    (C−C)ハロアルキル、
    (C−C)ヒドロキシアルキル、
    (C−C)アミノアルキル、
    (C−C10)シクロアルキル、
    (C−C)アルケニル、
    (C−C)シクロアルケニル、
    (C−C)アルキニル、
    (C−C)ヒドロキシアルキニル、
    ヒドロキシカルボニル、
    −OR
    (C−C)アルキルチオ、
    (C−C)アルコキシ−(C−C)アルキル、
    (C−C)アルコキシカルボニル、
    (C−C)アミノアルキルカルボニル、
    カルバモイル、
    アリール、ヘテロアリールおよび(C−C)ヘテロシクロアルキル、からなる群から選択され;
    前記アリール、ヘテロアリールおよび(C−C)ヘテロシクロアルキルのいずれかは、今度は、任意におよび独立に、
    ハロゲン、
    −OH、
    (C−C)アルキル、
    (C−C)ハロアルキル、
    (C−C)ヒドロキシアルキル、
    (C−C)アミノアルキル、
    (C−C10)シクロアルキル、
    (C−C)アルケニル、
    (C−C)シクロアルケニル、
    (C−C)アルキニル、
    (C−C)ヒドロキシアルキニル、
    (C−C)アルコキシル、
    (C−C)アミノアルキルカルボニル、から選択される1種または複数の基で置換されてもよく、
    他の全ての変数は、請求項1で定義の通りである)
    により表される、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  3. pが0であり、XおよびXのそれぞれが窒素である式Ib:
    Ib
    により表され、その他の全ての変数、R、R、Aは、請求項1で定義の通りである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩および溶媒和物。
  4. Aは、1H−インダゾール−5−イル、6−フルオロ−1H−インダゾール−5−イル、イソキノリン−6−イル、チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル、チエノ[3,2−c]ピリジン−2−イル、[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−7−イル、1,6−ナフチリジン−2−イルから選択される二環式ヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩および溶媒和物。
  5. Aは、イソキノリン−6−イル、4−メチルイソキノリン−6−イルまたは1H−インダゾール−5−イルであり、
    およびXのそれぞれは、炭素原子であり;
    は、出現毎に独立に、Hまたは、
    −CN、
    ブロモ、クロロ、フルオロまたはヨードであるハロゲン、
    エトキシカルボニルである(C−C)アルコキシカルボニル、
    アミノカルボニル、N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)アミノカルボニル、4−メチルピペラジン−1−カルボニルであるカルバモイル、からなる群より選択され;および
    は、出現毎に独立に、
    −H、
    アミノ、4−メチルピペラジン−1−イル、3−(ピペリジン−1−イル)プロパンアミド、2−(ピロリジン−1−イル)アセトアミド、((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)アセトアミドである−NR
    −CN、
    ブロモ、クロロ、フルオロまたはヨードであるハロゲン、
    メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルである(C−C)アルキル、
    トリフルオロメチルである(C−C)ハロアルキル、
    ヒドロキシメチルである(C−C)ヒドロキシアルキル;アミノメチル、ジメチルアミノメチル、2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル、N−メチル−N−(2 メトキシエチル)−2−アミノエチル、2−(N−メチル−N−((1−メチルピペリジン−4−イル)メチル)アミノ)エチル、3−メトキシアゼチジニル−エチル、3−(N,N−ジメチルアミノメチル)アゼチジニル−エチル、3−(メトキシメチル)アゼチジニル−エチル、N−ピロリジニル−エチル、N−ピペリジニル−エチル、4−メトキシピペリジニル−エチル、4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジニル−エチル、4−メチルピペラジン−N−イル−エチル、(1−アセチルピペラジン−4−イル)−エチル、モルホリン−N−イル−エチル、(チオモルホリン 1,1−ジオキシド)−4−イル−エチル、(8−メチル−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−イル)エチル、(3−(ピペリジン−1−イル)プロパンアミド)メチルである(C−C)アミノアルキル;
    ヒドロキシカルボニル、
    メチルチオである(C−C)アルキルチオ;メトキシメチルである(C−C)アルコキシ−(C−C)アルキル;
    エトキシカルボニルである(C−C)アルコキシカルボニル、
    アミノカルボニル、N,N−ジメチル−アミノカルボニル、(3,3−ジフルオロシクロブチル)−アミノカルボニル、ピペラジン−1−カルボニル、モルホリン−N−カルボニル、モルホリン−N−カルボニルおよびN−(2−(ジメチルアミノ)エチル)アミノカルボニル、N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−N−メチルアミノカルボニル、N−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−N−メチルアミノカルボニル、4−メチルピペラジン−1−カルボニル、4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−カルボニル、N−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)アミノカルボニル、(2−モルホリノ−エチル)アミノカルボニル、N−メチル−N−(2−モルホリノ−エチル)アミノカルボニル、N−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)アミノカルボニル、N−メチル−N−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)アミノカルボニル、N−(1−メチルピペリジン−4−イル−メチル)アミノカルボニル、N−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノカルボニル、N−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノカルボニル、5−メチルオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボニル、N−シクロプロピル−アミノカルボニル、2−(ピペリジン−1−イル)エチルアミノカルボニルであるカルバモイル;
    p−メトキシフェニル、m−メトキシフェニル、o−メトキシフェニルであるアリール;
    オキセタン−3−イル、(2−ピペリジン−1−イル)エチルカルボニル)ピペリジン−4−イルである(C−C)ヘテロシクロアルキル、からなる群より選択され;
    1は、
    イソペンタニルである(C−C)アルキル、
    シクロヘキサニル、4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル、アダマンタン−イル、である(C−C10)シクロアルキル;
    フェニルエチルであるアリール(C−C)アルキル、
    p−メチルフェニル、4−(tert−ブチル)フェニル、4−(ヒドロキシ)フェニル、p−フルオロフェニル、p−クロロフェニル、p−ブロモフェニル、4−クロロ−2−フルオロ−フェニル、4−クロロ−3−フルオロ−フェニル、3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル、4−(トリフルオロメチル)フェニル、3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル、2,3−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル、4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル、3−メトキシ−フェニル、2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル、3−フェノキシフェニル、2,3−ジフルオロ−4−メチルフェニル、3−フルオロ−4−メチルフェニル、4−(ジフルオロメチル)−3−フルオロフェニルであるアリール;
    ピペリジニル、2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル、ベンゾ[d]チアゾール−2−イル、2−クロロ−5−ピリジニル、1H−インドール−6−イル、2−フェニルチアゾール−5−イル、2−フェニルオキサゾール−5−イル、ベンゾ[b]チオフェン−6−イル、1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−イルであるヘテロアリール;
    1−メチルピペリジン−4−イル、モルホリン−N−イルである(C−C)ヘテロシクロアルキル、からなる群より選択され、
    は、メチルである(C−C)アルキル、シクロプロピルである(C−C10)シクロアルキル、メトキシメチルである(C−C)アルコキシ−(C−C)アルキルである、
    請求項2に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩および溶媒和物。
  6. Aは、1H−インダゾール−5−イルであり、
    およびXのそれぞれは、窒素原子であり;
    は、p−フルオロフェニル、p−クロロフェニル、4−(トリフルオロメチル)フェニルまたは3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニルであるアリールであり;
    は、メチルである(C−C)アルキルである、
    請求項3に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩および溶媒和物。
  7. 下記から選択される請求項1に記載の化合物、ならびにその薬学的に許容可能な塩および溶媒和物。
    エチル 6−(イソキノリン−6−イルカルバモイル)−5−メチル−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート;
    エチル 6−((1H−インダゾール−5−イル)カルバモイル)−5−メチル−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート;
    エチル 6−((1H−インダゾール−5−イル)カルバモイル)−5−メチル−7−(p−トリル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート;
    エチル 6−((1H−インダゾール−5−イル)カルバモイル)−7−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート;
    エチル 6−((1H−インダゾール−5−イル)カルバモイル)−7−(6−クロロピリジン−3−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート;
    エチル 6−((1H−インダゾール−5−イル)カルバモイル)−7−(3−メトキシフェニル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート;
    エチル 6−((1H−インダゾール−5−イル)カルバモイル)−7−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート;
    エチル 7−(ベンゾ[d]チアゾール−2−イル)−6−(イソキノリン−6−イルカルバモイル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート;
    エチル 7−(4−ヒドロキシフェニル)−6−(イソキノリン−6−イルカルバモイル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート;
    エチル 7−(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−6−(イソキノリン−6−イルカルバモイル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート;
    エチル 6−((1H−インダゾール−5−イル)カルバモイル)−5−メチル−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート;
    エチル 6−((1H−インダゾール−5−イル)カルバモイル)−5−メチル−7−(1−メチルピペリジン−4−イル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート;
    エチル 6−((1H−インダゾール−5−イル)カルバモイル)−7−イソブチル−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート;
    エチル 6−((1H−インダゾール−5−イル)カルバモイル)−7−シクロヘキシル−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート;
    エチル 6−([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−7−イルカルバモイル)−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート;
    エチル 6−((1H−インダゾール−5−イル)カルバモイル)−3−シアノ−5−メチル−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート;
    エチル 6−((1H−インダゾール−5−イル)カルバモイル)−7−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキシレート;
    3−シアノ−7−(4−フルオロフェニル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(4−フルオロフェニル)−N6−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,6−ジカルボキサミド;
    7−(4−フルオロフェニル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−2−(4−メトキシフェニル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(4−フルオロフェニル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−2−(2−メトキシフェニル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    3−ブロモ−7−(4−フルオロフェニル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(4−フルオロフェニル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロテトラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(4−クロロフェニル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロテトラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロテトラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロテトラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,7−ジヒドロテトラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(4−フルオロフェニル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−2,5−ジメチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    2−(tert−ブチル)−7−(4−フルオロフェニル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    2−ブロモ−7−(4−フルオロフェニル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    2−シアノ−7−(4−フルオロフェニル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(6−クロロピリジン−3−イル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−2−(トリフルオロメチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−7−(1−メチルピペリジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    2−シアノ−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    N−(1H−インダゾール−5−イル)−2−(メトキシメチル)−5−メチル−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−2−(メトキシメチル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    2−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(1H−インドール−6−イル)−N−(イソキノリン−6−イル)−2−(メトキシメチル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(6−クロロピリジン−3−イル)−N−(6−フルオロ−1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−2−(トリフルオロメチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    N−(6−フルオロ−1H−インダゾール−5−イル)−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−メチル−4,7−ジヒドロテトラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    エチル 7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−メチル−6−(チエノ[3,2−c]ピリジン−2−イルカルバモイル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート;
    エチル 7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−メチル−6−(チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イルカルバモイル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート;
    2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−7−(1−メチル−1H−インドール−4−イル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−7−(1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−イル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(ベンゾ[b]チオフェン−6−イル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−((3r,5r,7r)−アダマンタン−1−イル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−7−(2−フェニルオキサゾール−5−イル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−7−(3−フェノキシフェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−7−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−7−(2−フェニルチアゾール−5−イル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−7−フェネチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(4−(tert−ブチル)フェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(2,3−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(2−フルオロ−4−メチルフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(4−ブロモフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(4−クロロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    2−(ヒドロキシメチル)−7−(1H−インドール−6−イル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−7−(p−トリル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    2−(ヒドロキシメチル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−7−(p−トリル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    2−(ヒドロキシメチル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(6−クロロピリジン−3−イル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(4−フルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第1立体異性体;
    7−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第2立体異性体;
    7−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第3立体異性体;
    7−(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第4立体異性体;
    6−((1H−インダゾール−5−イル)カルバモイル)−5−メチル−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸;
    6−((1H−インダゾール−5−イル)カルバモイル)−5−メチル−7−(p−トリル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸;
    6−((1H−インダゾール−5−イル)カルバモイル)−7−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸;
    N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−2−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N6−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−N2−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2,6−ジカルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N6−(イソキノリン−6−イル)−N2,5−ジメチル−N2−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2,6−ジカルボキサミド;
    N2−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N6−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2,6−ジカルボキサミド;
    N2−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N6−(イソキノリン−6−イル)−N2,5−ジメチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2,6−ジカルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N6−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−N2−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2,6−ジカルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N6−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−N2−(2−モルホリノエチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2,6−ジカルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N6−(イソキノリン−6−イル)−N2,5−ジメチル−N2−(2−モルホリノエチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2,6−ジカルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N6−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−N2−((1−メチルピペリジン−4−イル)メチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2,6−ジカルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N6−(イソキノリン−6−イル)−N2,5−ジメチル−N2−((1−メチルピペリジン−4−イル)メチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2,6−ジカルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−(5−メチルオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    2−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−カルボニル)−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N6−(イソキノリン−6−イル)−N2,5−ジメチル−N2−(1−メチルピペリジン−4−イル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2,6−ジカルボキサミド;
    N2−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N6−(イソキノリン−6−イル)−N2,5−ジメチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2,6−ジカルボキサミド;
    7−(4−フルオロフェニル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−2−(モルホリン−4−カルボニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(4−フルオロフェニル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−3−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    N3−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−7−(4−フルオロフェニル)−N6−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,6−ジカルボキサミド;
    7−(4−フルオロフェニル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−2−(ピペラジン−1−カルボニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    2−((ジメチルアミノ)メチル)−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−(モルホリノメチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−(ピペリジン−1−イルメチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−2−(((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)メチル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−2−((4−メトキシピペリジン−1−イル)メチル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−2−((3−メトキシアゼチジン−1−イル)メチル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−2−((3−(メトキシメチル)アゼチジン−1−イル)メチル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−(ピロリジン−1−イルメチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−((8−メチル−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−イル)メチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−((メチル((1−メチルピペリジン−4−イル)メチル)アミノ)メチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−((4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    2−((3−((ジメチルアミノ)メチル)アゼチジン−1−イル)メチル)−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−2−(モルホリノメチル)−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    2−((1,1−ジオキシドチオモルホリノ)メチル)−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    2−((4−アセチルピペラジン−1−イル)メチル)−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    2−((ジメチルアミノ)メチル)−7−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    2−(アミノメチル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    2−(アミノメチル)−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    エチル 6−((1H−インダゾール−5−イル)カルバモイル)−7−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレートの第1溶出エナンチオマー;
    エチル 6−((1H−インダゾール−5−イル)カルバモイル)−7−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレートの第2溶出エナンチオマー;
    エチル 6−((1H−インダゾール−5−イル)カルバモイル)−7−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレートの第1溶出エナンチオマー;
    エチル 6−((1H−インダゾール−5−イル)カルバモイル)−7−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレートの第2溶出エナンチオマー;
    7−(4−フルオロフェニル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロテトラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第1溶出エナンチオマー;
    7−(4−フルオロフェニル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロテトラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第2溶出エナンチオマー;
    7−(4−クロロフェニル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロテトラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第1溶出エナンチオマー;
    7−(4−クロロフェニル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロテトラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第2溶出エナンチオマー;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロテトラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第1溶出エナンチオマー;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロテトラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第2溶出エナンチオマー;
    7−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロテトラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第1溶出エナンチオマー;
    7−(2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロテトラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第2溶出エナンチオマー;
    N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,7−ジヒドロテトラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第1溶出エナンチオマー;
    N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,7−ジヒドロテトラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第2溶出エナンチオマー;
    7−(6−クロロピリジン−3−イル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−2−(トリフルオロメチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第1溶出エナンチオマー;
    7−(6−クロロピリジン−3−イル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−2−(トリフルオロメチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第2溶出エナンチオマー;
    N−(6−フルオロ−1H−インダゾール−5−イル)−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−メチル−4,7−ジヒドロテトラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第1溶出エナンチオマー;
    N−(6−フルオロ−1H−インダゾール−5−イル)−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−メチル−4,7−ジヒドロテトラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第2溶出エナンチオマー;
    2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第1溶出エナンチオマー;
    2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第2溶出エナンチオマー;
    7−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(4−ブロモフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第1溶出エナンチオマー;
    7−(4−ブロモフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第2溶出エナンチオマー;
    7−(4−クロロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第1溶出エナンチオマー;
    7−(4−クロロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第2溶出エナンチオマー;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第1溶出エナンチオマー;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第2溶出エナンチオマー;
    2−(ヒドロキシメチル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第1溶出エナンチオマー;
    (S)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−7−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第2溶出エナンチオマー;
    7−(4−フルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第1溶出エナンチオマー;
    7−(4−フルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(1H−インダゾール−5−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第2溶出エナンチオマー;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N6−(イソキノリン−6−イル)−N2,5−ジメチル−N2−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2,6−ジカルボキサミドの第1溶出エナンチオマー;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N6−(イソキノリン−6−イル)−N2,5−ジメチル−N2−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2,6−ジカルボキサミドの第2溶出エナンチオマー;
    2−((ジメチルアミノ)メチル)−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第1溶出エナンチオマー;
    2−((ジメチルアミノ)メチル)−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第2溶出エナンチオマー;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第1溶出エナンチオマー;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第2溶出エナンチオマー;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−(ピペリジン−1−イルメチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第1溶出エナンチオマー;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−(ピペリジン−1−イルメチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第2溶出エナンチオマー;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−((メチル((1−メチルピペリジン−4−イル)メチル)アミノ)メチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第1溶出エナンチオマー;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−((メチル((1−メチルピペリジン−4−イル)メチル)アミノ)メチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第2溶出エナンチオマー;
    2−((ジメチルアミノ)メチル)−7−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第1溶出エナンチオマー;
    2−((ジメチルアミノ)メチル)−7−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第2溶出エナンチオマー;
    エチル 6−((1,6−ナフチリジン−2−イル)カルバモイル)−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート;
    エチル 7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−メチル−6−((4−メチルイソキノリン−6−イル)カルバモイル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート;
    エチル 7−(4−(ジフルオロメチル)−3−フルオロフェニル)−6−(イソキノリン−6−イルカルバモイル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボキシレート;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−(オキセタン−3−イル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−(メチルチオ)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    5−シクロプロピル−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−(ヒドロキシメチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−(メトキシメチル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    2−((ジメチルアミノ)メチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−7−(4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(2,3−ジフルオロ−4−メチルフェニル)−2−((ジメチルアミノ)メチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(2,3−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−((ジメチルアミノ)メチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    2−((ジメチルアミノ)メチル)−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−5−メチル−N−(1,6−ナフチリジン−2−イル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)−2−((ジメチルアミノ)メチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    N2−シクロプロピル−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N6−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2,6−ジカルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N6−(イソキノリン−6−イル)−N2,N2,5−トリメチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2,6−ジカルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N6−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−N2−(3−オキソ−3−(ピロリジン−1−イル)プロピル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2,6−ジカルボキサミド;
    N2−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N6−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−2,6−ジカルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N6−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−N2−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)−4,7−ジヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2,6−ジカルボキサミド;
    2−アミノ−7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−(3−(ピペリジン−1−イル)プロパンアミド)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−(2−(ピロリジン−1−イル)アセトアミド)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−(2−((1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ)アセトアミド)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−(2−(ピロリジン−1−イル)アセトアミド)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−(1−(3−(ピペリジン−1−イル)プロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミド;
    7−(2,3−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−((ジメチルアミノ)メチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第1溶出エナンチオマー;
    7−(2,3−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−((ジメチルアミノ)メチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第2溶出エナンチオマー;
    7−(2,3−ジフルオロ−4−メチルフェニル)−2−((ジメチルアミノ)メチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第2溶出エナンチオマー;
    7−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)−2−((ジメチルアミノ)メチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第1溶出エナンチオマー;
    7−(2,3−ジヒドロ−1H−インデン−2−イル)−2−((ジメチルアミノ)メチル)−N−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの第2溶出エナンチオマー;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N6−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−N2−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)−4,7−ジヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2,6−ジカルボキサミドの第1溶出エナンチオマー;
    7−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−N6−(イソキノリン−6−イル)−5−メチル−N2−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)−4,7−ジヒドロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2,6−ジカルボキサミドの第2溶出エナンチオマー;
  8. 請求項1〜7のいずれか1項で定義の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を、単独で、または別の1種または複数の有効成分と組み合わせて含み、1種または複数の薬学的に許容可能な担体または添加剤と混合された、医薬組成物。
  9. 薬物として使用するための、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
  10. 喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、特発性肺線維症(IPF)ならびに肺高血圧症(PH)および特に、肺動脈性肺高血圧症(PAH)からなる群より選択される肺疾患の予防および/または治療における使用のための請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
  11. 請求項1〜7のいずれか1項で定義の化合物と、次記からなるクラスから選択される1種または複数の有効成分との組み合わせ:有機硝酸塩およびNO供与体;吸入NO;可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)の刺激剤;プロスタサイクリン類似体PGI2およびプロスタサイクリン受容体のアゴニスト;環状グアノシンモノホスフェート(cGMP)および/または環状アデノシンモノリン酸(cAMP)の分解を抑制する化合物;ヒト好中球エラスターゼ阻害剤;シグナル伝達カスケードを阻害する化合物;血圧を低下させるための活性物質;中性エンドペプチダーゼ阻害剤;浸透圧剤;ENaC遮断薬;副腎皮質ステロイドおよびケモカイン受容体のアンタゴニストを含む抗炎症剤;気管支拡張剤;抗ヒスタミン薬;鎮咳薬;抗生物質およびDNアーゼ医薬品成分ならびに選択的切断剤;Smad2およびSmad3のALK5および/またはALK4リン酸化を抑制する薬剤;トリプトファン水酸化酵素1(TPH1)阻害剤および多種キナーゼ阻害剤。
  12. 吸入可能粉末、噴射剤含有計量エアロゾルまたは噴射剤不含吸入可能製剤などの、吸入による投与に好適する、請求項8に記載の医薬組成物。
  13. 単回または複数回投与用ドライパウダー吸入器、定量吸入器およびソフトミスト噴霧器であり得る、請求項8に記載の医薬組成物を含む装置。
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