JP2020204604A - 粒子分析装置及び粒子分析方法 - Google Patents

粒子分析装置及び粒子分析方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020204604A
JP2020204604A JP2019228601A JP2019228601A JP2020204604A JP 2020204604 A JP2020204604 A JP 2020204604A JP 2019228601 A JP2019228601 A JP 2019228601A JP 2019228601 A JP2019228601 A JP 2019228601A JP 2020204604 A JP2020204604 A JP 2020204604A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
particle
exosome
modified
particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019228601A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7356891B2 (ja
Inventor
憲祐 斉藤
Kensuke Saito
憲祐 斉藤
大祐 入倉
Daisuke Irikura
大祐 入倉
猛 河野
Takeshi Kono
猛 河野
逸明 楊
Hayaaki Yo
逸明 楊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Horiba Ltd
Original Assignee
Horiba Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Horiba Ltd filed Critical Horiba Ltd
Publication of JP2020204604A publication Critical patent/JP2020204604A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7356891B2 publication Critical patent/JP7356891B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Abstract

【課題】複数の異常な細胞に由来するエクソソームを効率良く分析できるようにする。【解決手段】エクソソームに存在する互いに異なる複数の表面分子に互いに異なる複数の蛍光マーカを修飾したサンプルに対して、複数の蛍光マーカそれぞれに対応した励起波長の光を照射する光照射部2と、複数の蛍光マーカそれぞれの発光を検出する光検出部3と、光検出部3の検出信号に基づいて、各蛍光マーカが修飾されたエクソソームを分析する分析部4とを備え、光検出部3は、検出信号として動画像データを出力するものであり、分析部4は、動画像データを用いて、各蛍光マーカが修飾されたエクソソームのブラウン運動を追跡し、その拡散速度から各蛍光マーカが修飾されたエクソソームの粒子径分布を算出するものである。【選択図】図1

Description

本発明は、粒子を分析する粒子分析装置及び粒子分析方法に関するものである。
例えばがん細胞等の異常な細胞から分泌されるエクソソームは、他の正常な細胞に働きかけてがん化させるなどの機能を有していると考えられている。また、エクソソームは、異常な細胞の特徴を反映していると考えられており、その内部には、異常な細胞に由来する核酸(マイクロRNA、メッセンジャーRNA、DNAなど)やタンパク質等を含んでいる。
そして、特許文献1に示すように、このエクソソームの内部に存在するマイクロRNAを分析することによって、異常な細胞の有無、つまり、病気の診断を行う診断装置が考えられている。
特開2018−191636号公報
一方で、本願発明者は、エクソソームの内部に含まれる核酸やタンパク質等ではなく、エクソソームの表面に存在するテトラスパニン(CD63、CD81、CD9等)、膜貫通タンパク質(CD13等)、膜輸送・結合タンパク質(Annexin等)、細胞接着分子(MFG−E8等)、糖鎖又は脂質ラフト(コレステロール等)といった表面分子に着目して、エクソソーム自体をバイオマーカとして、異常な細胞の有無を検出することを考えている。
ここで、エクソソームの表面分子は、当該エクソソームが分泌された異常な細胞によって異なることから、診断したい病気に応じて表面分子の状態を検査する必要がある。ところが、エクソソームの表面分子には、特定の異常な細胞にのみ現れるものもあれば、複数の異常な細胞に共通のものもあると考えられる。そうすると、エクソソームの1つの表面分子のみを検査するものでは、当該表面分子に特徴付けられる異常な細胞の有無を検出できるとは限らず、また、別の異常な細胞の有無を誤検出してしまう恐れがある。
そこで、本発明は、複数の異常な細胞に由来するエクソソーム等の粒子を効率良く分析できるようにすることをその主たる課題とするものである。
すなわち、本発明に係る粒子分析装置は、粒子に存在する互いに異なる複数の表面分子に互いに異なる複数の蛍光マーカを修飾したサンプルに対して、前記複数の蛍光マーカそれぞれに対応した励起波長の光を照射する光照射部と、前記複数の蛍光マーカそれぞれの発光を検出する光検出部と、前記光検出部により得られた検出信号を用いて前記各蛍光マーカが修飾された粒子を分析する分析部とを備え、前記光検出部は、前記検出信号として動画像データを出力するものであり、前記分析部は、前記動画像データを用いて、各蛍光マーカが修飾された粒子のブラウン運動を追跡し、その拡散速度から前記各蛍光マーカが修飾された粒子の粒子径分布を算出することを特徴とする。
この粒子分析装置であれば、粒子の表面分子に複数の蛍光マーカを修飾したサンプルに対して、複数の蛍光マーカそれぞれに対応した励起波長の光を照射するので、各蛍光マーカが修飾された粒子をそれぞれ別個に分析することができる。例えば粒子がエクソソームの場合には、各エクソソームを分泌した異常な細胞を解析することができ、その解析結果から病気を診断することができる。例えば、特定の異常な細胞にのみ現れる表面分子に蛍光マーカをつければ、その特定の異常な細胞の有無を検出できる。また、複数の異常な細胞に共通で現れる表面分子に蛍光マーカをつければ、複数の蛍光マーカそれぞれの検出結果の組み合わせにより、特定の異常な細胞の有無を検出できるようになる。特に本発明では、粒子トラッキング解析法(particle tracking analysis;PTA又はnano tracking analysis;NTA)を用いたものであり、分析部は、動画像データを用いて、各蛍光マーカが修飾されたエクソソームのブラウン運動を追跡し、その拡散速度から前記各蛍光マーカが修飾されたエクソソームの粒子径分布を算出するので、各蛍光マーカが修飾されたエクソソームについて個別に粒子径分布を測定することができるので、各エクソソームを分泌した異常な細胞を解析しやすくできる。
ここで、前記複数の蛍光マーカが、前記エクソソームにおけるガン由来の表面分子に修飾されているものであれば、ガンの診断やモニタリングに用いることができる。その他、蛍光マーカとしてガン以外の疾患マーカや未病診断マーカなどを用いることにより、ガン以外の疾患の診断やモニタリング、或いは、未病診断を行うことができる。
各蛍光マーカが修飾された粒子を精度良く分析するためには、前記光照射部は、各蛍光マーカに対応する励起波長の光を順番に照射するものであることが望ましい。
前記光検出部は、前記励起波長の光を遮断するフィルタを有することが望ましい。
この構成であれば、前記励起波長の光の散乱光を除去することができるので、各蛍光マーカが修飾された粒子を精度良く分析することができる。
また、本発明に係る粒子分析方法は、粒子に存在する互いに異なる複数の表面分子に、互いに異なる複数の蛍光マーカを修飾する修飾工程と、前記修飾工程により得られたサンプルに対して、前記複数の蛍光マーカそれぞれに対応した励起波長の光を照射して、前記複数の蛍光マーカそれぞれの発光を検出して動画像データを取得し、前記動画像データを用いて、各蛍光マーカが修飾された粒子のブラウン運動を追跡し、その拡散速度から前記各蛍光マーカが修飾された粒子の粒子径分布を算出する分析工程とを備えることを特徴とする。
前記粒子としてエクソソームを含む生体試料中の夾雑物を除去してサンプルを生成するためには、生体試料を遠心分離する分離工程と、前記修飾工程は、前記分離工程により得られた上清に対して前記複数の蛍光マーカを添加することより行われることが望ましい。
分離工程によりエクソソーム等の粒子が分離されているか否かを判断して粒子の分析を効率良く行うためには、粒子分析方法は、前記分離工程により得られた上清に対して粒径分布測定を行い、前記上清が所定の粒子径の粒子を含むか否かを判断する判断工程を更に備えることが望ましい。
エクソソームの分離回収率を向上させるためには、前記分離工程は、前記生体試料を遠心分離する第1分離工程と、前記第1分離工程により得られた上清を前記第1分離工程よりも高回転で遠心分離する第2分離工程とを含むことが望ましい。
以上に述べた本発明によれば、複数の異常な細胞に由来するエクソソーム等の粒子を効率良く分析できるようになる。
本発明の一実施形態に係るエクソソーム分析装置の全体模式図である。 同実施形態の各蛍光マーカが修飾されたエクソソームの粒径分布を示す模式図である。 同実施形態のエクソソーム分析方法の手順を示す図である。 血液中の粒子・細胞の大きさの関係及び各表面分子に修飾した蛍光マーカを示す模式図である。
以下、本発明の一実施形態に係る粒子分析装置の一態様であるエクソソーム分析装置100について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態のエクソソーム分析装置100は、例えば血液や尿等の体液試料に含まれるエクソソームを分析するものであり、エクソソームに存在する互いに異なる複数の表面分子に互いに異なる複数の蛍光マーカを修飾したサンプルに光を照射し、複数の蛍光マーカそれぞれの発光を検出して、エクソソームを分析するものである。
ここで、エクソソームに存在する表面分子は、テトラスパニン(CD63、CD81、CD9等)、膜貫通タンパク質(CD13等)、膜輸送・結合タンパク質(Annexin等)、細胞接着分子(MFG−E8等)、糖鎖又は脂質ラフト(コレステロール等)などである。また、蛍光マーカは、エクソソームの表面分子において例えばガン由来のものに結合するものであり、抗体によってエクソソームの表面分子に蛍光標識を修飾するものである。
具体的にエクソソーム分析装置100は、図1に示すように、複数の蛍光マーカそれぞれに対応した励起波長の光を照射する光照射部2と、複数の蛍光マーカそれぞれの発光を検出する光検出部3と、光検出部3により得られた検出信号を用いて各蛍光マーカが修飾されたエクソソームを分析する分析部4とを備える。
また、エクソソーム分析装置100は、前記サンプルが収容されたバッチ測定用のキュベットセル5が着脱可能に設置されるセル設置部(不図示)が設けられている。光照射部2及び光検出部3は、図1では、光照射部2の光照射方向と光検出部3の光検出方向とが互いに直交して設けられているが、これに限られない。
光照射部2は、複数の蛍光マーカそれぞれに対応した励起波長の光を照射する複数の光源21、22、23を有している。光源21、22、23は、例えばレーザ光源である。本実施形態は、3つの蛍光マーカを用いていることから、3つの光源21、22、23を有している。なお、1つの光源において、3つの励起波長を含む光を照射するものであっても良い。また、光源の数は3つ以上有していても良い。
第1の光源21は、第1の蛍光マーカの励起波長λの光を照射するものであり、第2の光源22は、第2の蛍光マーカの励起波長λの光を照射するものであり、第3の光源23は、第3の蛍光マーカの励起波長λの光を照射するものである。ここで、励起波長λ、λ、λは、3つの蛍光マーカが発光して生じる蛍光波長λ’、λ’、λ’とは異なる。また、これら各光源21、22、23から射出された光は、反射ミラ241、242、ハーフミラ243、244、集光レンズ245等の照射光学系24を介して、キュベットセル5に導光される。
これら光源21、22、23は、図示しない制御部によって、各蛍光マーカに対応する励起波長λ、λ、λの光を順番に照射するように制御される。なお、これら光源21、22、23は、同時に光を照射するように制御することもできる。
光検出部3は、前記キュベットセル5から出る複数の蛍光マーカそれぞれの発光を検出するものであり、本実施形態では、例えばCCDカメラ等の撮像カメラ31であり、検出信号として動画像データを出力する。また、光検出部3は、励起波長λ、λ、λの光を遮断して、蛍光波長λ’、λ’、λ’の光を透過するフィルタ33を有する。このフィルタ33により、各蛍光マーカの発光を選択的に検出できるように構成してある。
分析部4は、動画像データを用いて、各蛍光マーカが修飾されたエクソソームのブラウン運動を追跡し、その拡散速度からストークス−アインシュタイン(Stokes-Einstein)の式に基づいてエクソソームの粒子径及び個数を算出する。そして、分析部4は、その算出結果から、各蛍光マーカが修飾されたエクソソームの粒子径分布を算出する(図2参照)。分析部4は、例えば、第1の蛍光マーカからの発光を撮像した動画像データを用いて、第1の蛍光マーカが修飾されたエクソソームの拡散速度を求め、その拡散速度から、当該エクソソームの粒子径分布を算出する。その他の蛍光マーカについても同様である。
次に、本実施形態のエクソソーム分析方法について図3を参照して説明する。
(S1)分離工程
まず、血液や尿などの体液である生体試料を遠心分離して、エクソソームを分離する。具体的には、生体試料を遠心分離する第1分離工程(S1−1)と、当該第1分離工程により得られた上清を第1分離工程よりも高回転で遠心分離する第2分離工程(S1−2)とを行う。なお、第2分離工程は、超遠心分離を行うものであっても良い。また、分離工程はカラム、フィルタ、マイクロ流路を使用した方法であっても良い。
(S2)判断工程
上記の分離工程(第2分離工程)により得られた上清に対して粒径分布測定を行い、上清が所定の粒子径の粒子を含むか否かを判断する。ここで、粒径分布測定に用いる装置は、上述したナノトラッキング法を用いたものであってもよいし、レーザ回折/散乱式のものや動的光散乱式のものであってもよい。
この判断工程により、所定の粒子径の粒子が含まれている場合には、次の検出工程に移る。一方、所定の粒子径の粒子が含まれていない場合には、当該上清をもう一度、第2分離工程にかけるか、廃棄する。
(S3)修飾工程
分離工程により得られた上清に対して複数の蛍光マーカを添加する。ここで、複数の蛍光マーカは、エクソソームにおけるガン由来の表面分子に結合するものである。これにより、エクソソームに存在する互いに異なる複数の表面分子に、互いに異なる複数の蛍光マーカが修飾される。
(S4)分析工程
修飾工程により得られたサンプルをキュベットセル5に収容し、当該キュベットセル5をエクソソーム分析装置100のセル設置部に設置する。その後、エクソソーム分析装置100において、キュベットセル5に複数の蛍光マーカそれぞれに対応した励起波長の光を照射して、複数の蛍光マーカそれぞれの発光を検出する。これにより、分析部4が、光検出部3により得られた検出信号(動画像データ)に基づいて、各蛍光マーカが修飾されたエクソソームの粒子径分布を算出する。算出された各エクソソームの粒子径分布(図2参照)は、エクソソーム分析装置100のディスプレイ等に表示される。
なお、遠心分離によってある程度エクソソームを分離することができるが、同じ物性を持つ粒子(例えば、ウイルスや破壊された細胞片等)も上清(分離層)に含まれてしまう(図4参照)。しかし、本実施形態では特定のエクソソームの表面分子に対する抗体に蛍光マーカをつけているので、特定のエクソソームだけを、抗原抗体反応、受容体結合により特異的に検出することができる。
<本実施形態の効果>
このように構成した本実施形態のエクソソーム分析装置100によれば、エクソソームの表面分子に複数の蛍光マーカを修飾したサンプルに対して、複数の蛍光マーカそれぞれに対応した励起波長の光を照射するので、各蛍光マーカが修飾されたエクソソームをそれぞれ別個に分析することができる。したがって、各エクソソームを分泌した異常な細胞を解析することができ、その解析結果から病気を診断することができる。例えば、特定の異常な細胞にのみ現れる表面分子に蛍光マーカをつければ、その特定の異常な細胞の有無を検出できる。また、複数の異常な細胞に共通で現れる表面分子に蛍光マーカをつければ、複数の蛍光マーカそれぞれの検出結果の組み合わせにより、特定の異常な細胞の有無を検出できるようになる。
<その他の変形実施形態>
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、前記実施形態のエクソソーム分析装置100は、ナノトラッキング法(NTA)を用いたものであったが、エクソソームのブラウン運動に伴う発光強度の揺らぎに基づいて粒子径分布を算出する動的散乱法を用いたものであっても良い。また、その他の光学分析方法についても適用することができる。
また、エクソソーム分析装置は、分析部4により得られた各蛍光マーカが修飾されたエクソソームの粒子径分布、粒子数、濃度等の粒子情報に基づいて、病気を診断する診断部を有するものであっても良い。この診断部は、例えば、メモリに記憶された粒子情報と病気との対応関係を示す関係データを用いて、病気を診断することができる。
前記実施形態の光検出部3は、CCDカメラなどの撮像カメラであったが、光電子増倍管(PMT)を用いたものであっても良い。PMTを用いた場合には、CCDカメラを用いた場合に比べて感度を向上させることができ、少量の発光でも検出することができる。その結果、例えば、初期段階のがんを診断できるようになる。
前記実施形態では、エクソソームの分離を遠心分離により行っているが、その他、磁気ビーズ(磁性粒子)を用いてエクソソームを分離しても良い。磁気ビーズを用いたエクソソームの分離方法としては、ビオチン標識抗エクソソーム抗体を結合した磁気ビーズをエクソソームに修飾して、エクソソームを単離する。そして、単離したエクソソームから磁気ビーズを切り離すことにより、エクソソームが分離される。
また、分析部4は、エクソソームの粒子径及び個数(濃度)の他に、ゼータ電位を測定する構成としても良い。この場合、複数の蛍光マーカが修飾されたエクソソーム全体の平均的なゼータ電位が測定される。また、エクソソーム分析装置100のディスプレイ等の表示装置には、エクソソームの粒子径、個数(濃度)及びゼータ電位を例えば3次元グラフ上に表示する等、一画面上に表示することが望ましい。これにより、各エクソソームを分泌した異常な細胞の解析をより正確に行うことができる。また、ゼータ電位を測定することにより、エクソソームと抗体との反応具合いを調べることができる。
ここで、ゼータ電位を測定する構成としては、前記キュベットセル5にゼータ電位測定用の電極を設ける構成が考えられる。また、キュベットセル5の他に、連続測定用のフローセルを用いても良い。そして、当該フローセルにゼータ電位測定用の電極を設ける構成とする。フローセルを用いる場合には、ゼータ電位を測定する際に、サンプルのセルへの流入及び流出を停止して行い、ゼータ電位の測定終了後にサンプルを流すようにする。
前記実施形態は、粒子としてエクソソームを分析する例を示しているが、本発明は、エクソソーム以外の粒子、例えば、微生物、細胞、細胞内小器官(微小小胞体、核、ゴルジ体、ミトコンドリア、葉緑体等)、アポトーシス小体、細胞外小胞体(EV)、受容体、リガンド、アンタゴニスト、アゴニスト、核酸、抗体、タンパク質、ペプチド、アミン、その他生体物質、ウイルス、無機系粒子、ポリスチレンビーズ等の有機系粒子にも適用することができる。
その他、本発明の趣旨に反しない限りにおいて様々な実施形態の変形や組み合わせを行っても構わない。
100・・・エクソソーム分析装置(粒子分析装置)
2 ・・・光照射部
21 ・・・第1の光源
22 ・・・第2の光源
23 ・・・第3の光源
3 ・・・光検出部
31 ・・・撮像カメラ
32 ・・・フィルタ
4 ・・・分析部

Claims (9)

  1. 粒子に存在する互いに異なる複数の表面分子に互いに異なる複数の蛍光マーカを修飾したサンプルに対して、前記複数の蛍光マーカそれぞれに対応した励起波長の光を照射する光照射部と、
    前記複数の蛍光マーカそれぞれの発光を検出する光検出部と、
    前記光検出部により得られた検出信号を用いて前記各蛍光マーカが修飾された粒子を分析する分析部とを備え、
    前記光検出部は、前記検出信号として動画像データを出力するものであり、
    前記分析部は、前記動画像データを用いて、各蛍光マーカが修飾された粒子のブラウン運動を追跡し、その拡散速度から前記各蛍光マーカが修飾された粒子の粒子径分布を算出するものである、粒子分析装置。
  2. 前記粒子は、エクソソームである、請求項1の記載の粒子分析装置。
  3. 前記複数の蛍光マーカは、前記エクソソームにおけるガン由来の表面分子に修飾されている、請求項2記載の粒子分析装置。
  4. 前記光照射部は、各蛍光マーカに対応する励起波長の光を順番に照射するものである、請求項1乃至3の何れか一項に記載の粒子分析装置。
  5. 前記光検出部は、前記励起波長の光を遮断するフィルタを有する、請求項1乃至4の何れか一項に記載の粒子分析装置。
  6. 粒子に存在する互いに異なる複数の表面分子に、互いに異なる複数の蛍光マーカを修飾する修飾工程と、
    前記修飾工程により得られたサンプルに対して、前記複数の蛍光マーカそれぞれに対応した励起波長の光を照射して、前記複数の蛍光マーカそれぞれの発光を検出して動画像データを取得し、前記動画像データを用いて、各蛍光マーカが修飾された粒子のブラウン運動を追跡し、その拡散速度から前記各蛍光マーカが修飾された粒子の粒子径分布を算出する分析工程とを備える粒子分析方法。
  7. 前記粒子としてエクソソームを含む生体試料を遠心分離する分離工程と、
    前記修飾工程は、前記分離工程により得られた上清に対して前記複数の蛍光マーカを添加することより行われる、請求項6記載の粒子分析方法。
  8. 前記分離工程により得られた上清に対して粒径分布測定を行い、前記上清が所定の粒子径の粒子を含むか否かを判断する判断工程を更に備える、請求項7記載の粒子分析方法。
  9. 前記分離工程は、前記生体試料を遠心分離する第1分離工程と、前記第1分離工程により得られた上清を前記第1分離工程よりも高回転で遠心分離する第2分離工程とを含む、請求項7又は8記載の粒子分析方法。
JP2019228601A 2019-06-12 2019-12-18 粒子分析装置及び粒子分析方法 Active JP7356891B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019109707 2019-06-12
JP2019109707 2019-06-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020204604A true JP2020204604A (ja) 2020-12-24
JP7356891B2 JP7356891B2 (ja) 2023-10-05

Family

ID=73837934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019228601A Active JP7356891B2 (ja) 2019-06-12 2019-12-18 粒子分析装置及び粒子分析方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7356891B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022163446A1 (ja) 2021-01-28 2022-08-04 国立大学法人東海国立大学機構 化合物、細胞性小胞染色剤および細胞性小胞の蛍光染色方法
CN115684642A (zh) * 2023-01-04 2023-02-03 河海大学 基于荧光示踪粒子的水槽试验表面流场测量方法及***
WO2023140235A1 (ja) * 2022-01-20 2023-07-27 株式会社堀場製作所 粒子径分布測定装置、粒子径分布測定方法、及び粒子径分布測定用プログラム
WO2023189169A1 (ja) * 2022-03-31 2023-10-05 株式会社堀場製作所 粒子分析装置、粒子分析方法、及び粒子分析用プログラム

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04106470A (ja) * 1990-08-28 1992-04-08 Hitachi Ltd 粒子免疫測定方法及びその装置
JP2014115121A (ja) * 2012-12-06 2014-06-26 Sony Corp 微小粒子分析装置及び微小粒子分析方法
JP2015094625A (ja) * 2013-11-11 2015-05-18 オリンパス株式会社 光検出を用いた単一発光粒子検出方法
WO2016171198A1 (ja) * 2015-04-21 2016-10-27 国立大学法人東京大学 微粒子検出システム及び微粒子検出プログラム
JP2017500549A (ja) * 2013-11-20 2017-01-05 マルバーン インストゥルメンツ リミテッド 計器の較正における及びこれに関する改善
JP2017517001A (ja) * 2014-06-03 2017-06-22 ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア ナノ粒子分析器
JP2018179957A (ja) * 2017-04-17 2018-11-15 日本光電工業株式会社 脂質二重膜粒子またはその断片の検出方法
JP2018185220A (ja) * 2017-04-26 2018-11-22 株式会社Jvcケンウッド 分析装置及び分析方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04106470A (ja) * 1990-08-28 1992-04-08 Hitachi Ltd 粒子免疫測定方法及びその装置
JP2014115121A (ja) * 2012-12-06 2014-06-26 Sony Corp 微小粒子分析装置及び微小粒子分析方法
JP2015094625A (ja) * 2013-11-11 2015-05-18 オリンパス株式会社 光検出を用いた単一発光粒子検出方法
JP2017500549A (ja) * 2013-11-20 2017-01-05 マルバーン インストゥルメンツ リミテッド 計器の較正における及びこれに関する改善
JP2017517001A (ja) * 2014-06-03 2017-06-22 ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア ナノ粒子分析器
WO2016171198A1 (ja) * 2015-04-21 2016-10-27 国立大学法人東京大学 微粒子検出システム及び微粒子検出プログラム
JP2018179957A (ja) * 2017-04-17 2018-11-15 日本光電工業株式会社 脂質二重膜粒子またはその断片の検出方法
JP2018185220A (ja) * 2017-04-26 2018-11-22 株式会社Jvcケンウッド 分析装置及び分析方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
REBECCA A. DRAGOVIC ET AL.: "Sizing and phenotyping of cellular vesicles using Nanoparticle Tracking Analysis,Nanomedicine", NANOTECHNOLOGY, BIOLOGY AND MEDICINE, vol. 7, no. 6, JPN6023008004, 2011, pages 780 - 788, XP055040874, ISSN: 0005000238, DOI: 10.1016/j.nano.2011.04.003 *

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022163446A1 (ja) 2021-01-28 2022-08-04 国立大学法人東海国立大学機構 化合物、細胞性小胞染色剤および細胞性小胞の蛍光染色方法
WO2023140235A1 (ja) * 2022-01-20 2023-07-27 株式会社堀場製作所 粒子径分布測定装置、粒子径分布測定方法、及び粒子径分布測定用プログラム
WO2023189169A1 (ja) * 2022-03-31 2023-10-05 株式会社堀場製作所 粒子分析装置、粒子分析方法、及び粒子分析用プログラム
CN115684642A (zh) * 2023-01-04 2023-02-03 河海大学 基于荧光示踪粒子的水槽试验表面流场测量方法及***

Also Published As

Publication number Publication date
JP7356891B2 (ja) 2023-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7356891B2 (ja) 粒子分析装置及び粒子分析方法
Chia et al. Advances in exosome quantification techniques
US20220341872A1 (en) Method and apparatus for detecting particles, like biological macromolecules or nanoparticles
US10801007B2 (en) Cell detection device and cell detection method
JP5917686B2 (ja) ラマン分析基盤高速多重薬物高速スクリーニング装置
JP5320510B2 (ja) 細胞分析装置
Kroe et al. NUTS and BOLTS: applications of fluorescence-detected sedimentation
JP2012073268A5 (ja)
US20220276250A1 (en) Cell analyzer system and cell analysis method
JP2013531787A5 (ja) 粒子の運動度および/または細胞の分散を求めるためのホログラフィック変動顕微鏡装置、方法並びにプログラム
JP2013531787A (ja) 粒子の運動度および/または細胞の分散を求めるためのホログラフィック変動顕微鏡装置および方法
JP2010276380A (ja) 蛍光相関分光分析装置及び方法並びにそのためのコンピュータプログラム
CN102612652A (zh) 用于分子分析的设备和方法
Kwon et al. Methods to analyze extracellular vesicles at single particle level
Kerkhoff et al. Analysis and refinement of 2D single-particle tracking experiments
US20190250146A1 (en) Process for carrying out an allergy test, process for determining degranulation in cells, device for carrying out an allergy test and microfluidic chip
US20160376640A1 (en) Determination of exosome purity methods and apparatus
EP3001183B1 (en) Detection of analytes using nanoparticles as light scattering enhancers
WO2016125243A1 (ja) エクソソーム測定方法及びエクソソーム抽出方法
WO2022185592A1 (ja) ウィルス性粒子測定方法及びウィルス性粒子測定装置
CN106525697B (zh) 细胞分析装置及细胞分析方法
AU2008298957A1 (en) Apparatus, compositions and methods for rapid competitive homogeneous assay
EP3663760A1 (en) Method of determining quality of cell separation and particle separation apparatus
JPH11183381A (ja) 蛍光顕微鏡評価方法および装置
JP2005337805A (ja) 抗体または抗原の測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230228

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230411

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230912

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230925

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7356891

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150