JP2020202680A - リニアモータ、電磁サスペンションおよび洗濯機 - Google Patents

リニアモータ、電磁サスペンションおよび洗濯機 Download PDF

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Abstract

【課題】ストロークが大きく、かつ、体格を大きくすることなく安価に実現できるリニアモータを提供する。【解決手段】電機子鉄心と電機子巻線とを有する固定子と、固定子に対向する第1の面と第2の面とを有する磁石または磁性体を備え、固定子に対し相対的に移動する可動子とを有するリニアモータにおいて、電機子鉄心は、コアバック部11a1、ティース部11a2、ティーストップ部11a3を備え、ティース部11a2よりティーストップ部11a3が可動子の移動方向に張出している。また、コアバック部11a1の積層方向とティーストップ部11a3の積層方向が異なる。【選択図】図7

Description

本発明は、リニアモータ、電磁サスペンションおよび洗濯機に関する。
直線運動する電機としてリニアモータやリニアアクチュエータ(以下、総称してリニアモータと称する)が知られている。リニアモータは、回転機を直線状に切り開いた構造を有しており、固定子と可動子の各々に構成された磁極の間に働く磁力によって、可動子に推力を発生させる。また、リニアモータを電磁サスペンションとして活用する検討も進められている。例えば、特許文献1は洗濯機用のサスペンションとして、リニアモータを有する電磁サスペンションを適用する技術が記載されている。また、特許文献2はリニアモータの巻線性を改善するために、分割コアを活用する技術が記載されている。
特開2019−9906号公報 特開2000−116105号公報
前記のような、直線型で端部を有するリニアモータは、幾何学的に対象形である回転モータに比べ、部品点数が多く、組立は煩雑となる。また、リニアモータのストローク長は、配列した電機子の数と大きさ(長さ)と、磁石の数と大きさ(長さ)に比例する。すなわち、大ストローク長のリニアモータは、体格が大きく、重量が重く、コストが高くなる。一方で、一般消費者をユーザーとする洗濯機は低コストと、洗濯容量の拡大のため電機部品は小型化する必要がある。
特許文献1は、電磁サスペンション用リニアモータに補極を適用し、脈動のない推力特性とする技術が開示されている。しかし、ストローク長と体格の関係について記載はない。特許文献2は、リニアモータのアウタヨークを分割し、コイル巻線は予め巻線加工または機械で直接分割コアに整列巻を施し、コイル占積率を向上する技術が開示されている。しかし、ストローク長に関する記載はない。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、ストロークが大きく、かつ、体格を大きくすることなく安価に実現できるリニアモータ、電磁サスペンションおよび洗濯機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明のリニアモータは、電機子鉄心と電機子巻線とを有する固定子と、固定子に対向する第1の面(例えば、表面122f)と第2の面(例えば、裏面122r)とを有する磁石または磁性体を備え、固定子に対し相対的に移動する可動子とを有するリニアモータであって、電機子鉄心は、コアバック部、ティース部、ティーストップ部を備え、コアバック部の積層方向とティーストップ部の積層方向が異なることを特徴とする。本発明のその他の態様については、後記する実施形態において説明する。
本発明によれば、ストロークが大きく、かつ、体格を大きくすることなく安価に実現できる。
第1実施形態に係るリニアモータの断面斜視図である。 図1のII−II線の模式的な矢視断面図である。 図1のIII−III線の模式的な矢視断面図である。 第1実施形態における可動子の分解斜視図である。 第1実施形態によるリニアモータの動作説明図である。 第1実施形態によるリニアモータの第1の位置の動作説明図である。 第1実施形態によるリニアモータの第2の位置の動作説明図である。 従来のリニアモータのコア組立図と巻線方法の模式図である。 実施形態のリニアモータのコア上半分組立図と巻線方法の模式図である。 変形例によるリニアモータのコア組立図と巻線方法の模式図である。 比較例のリニアモータの模式図である。 比較例の他のリニアモータの模式図である。 第1実施形態によるリニアモータの模式図である。 第1実施形態および変形例によるリニアモータの推力特性図である。 第2実施形態による電磁サスペンションの斜視図である。 第3実施形態による洗濯機の斜視図である。 第3実施形態による洗濯機の縦断面図である。 第3実施形態に適用される制振装置の構成図である。 第3実施形態に適用される制振装置の要部の構成図である。 比較例における洗濯槽の回転速度と外槽の変位を示す図である。 第4実施形態における洗濯槽の回転速度と外槽の変位を示す図である。
本発明を実施するための実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
〈第1実施形態の構成〉
図1は、第1実施形態によるリニアモータ10の断面斜視図である。なお、リニアモータ10は、例えば後述する他の実施形態の電磁サスペンション100(図11参照)に適用され、電磁サスペンション100は、例えば洗濯機W(図12参照)の振動を抑制するために適用される。
図1の符号x,y,zに示すように、x軸,y軸,z軸を定める。図1は、リニアモータ10の外観を俯瞰するとともに、その1/4をカットし内部構造を図示している。リニアモータ10は、電機子である固定子11と、z軸方向に延在する板状の可動子12と、可動子12をz軸方向に滑動可能に支持する軸受け13と、を備えている。
固定子11はz軸方向に沿った略筒状に形成され、その中空部分に矩形平板状の可動子12が遊挿されている。そして、リニアモータ10は、固定子11と可動子12との間に働く磁気的な吸引力・反発力、すなわち推力によって、固定子11と可動子12との相対位置をz軸方向に変化させる。リニアモータ10を電磁サスペンション100に適用する場合には、可動子12は、制振対象物に結合される。図1に示す例においては、洗濯機Wの外槽37(図11参照)が制振対象物であり、可動子12は外槽37に結合されている。
固定子11は、コア11a(電機子鉄心)と、巻線11b(電機子巻線)と、を備えている。コア11aは、図7に示すようにコアバック部11a1と、ティース部11a2と、ティース部11a2に磁石に対向する端面であるティーストップ部11a3からなる。コアバック部11a1は電磁鋼板をx−y平面でプレス加工し、z方向に積層している。ティース部11a2と、ティーストップ部11a3は電磁鋼板をy−z平面で一体プレス加工し、x軸方向に積層している。つまり、コアバック部11a1とティーストップ部11a3は電磁鋼板の積層方向が異なる。また、コアバック部11a1よりティーストップ部11a3が移動方向(図中z軸方向)に張出している。
図7に示すコア11aは、図2における上半分である。つまり同様に構成された下半分と対で固定子11は構成される。
また、コア11aは、z軸方向に沿って隣接し、可動子12に向かって突出する磁気歯151(第1の磁気歯)と、磁気歯152(第2の磁気歯)と、を備えている。また、図5Aに示すように、コア11aは、可動子12を挟んで磁気歯151,152に対向する位置に、z軸方向に沿って隣接し、可動子12に向かって突出する磁気歯153(第3の磁気歯)と、磁気歯154(第4の磁気歯)と、を備えている。
巻線11bは、これら磁気歯151〜154に巻回されている。また、コア11aは、磁気歯151,152の間に、巻線が巻回されていない補極部160を備えている。この補極部160は、可動子12を挟んで相互に対向する位置に、補極歯162,164を備えている(図3参照)。また、可動子12は、非磁性材料のフレーム122と、フレーム122に嵌め込まれた3つの磁石124a、124b、124cと、を備えている。
図2は、図1のII−II線の模式的な矢視断面図である。但し、図1においてカットされてた1/4の部分は図2ではカットされていない。図2に示すように、固定子11のコア11aは、環状部156と、磁気歯151,153と、を備えている。
環状部156は、縦断面視において環状すなわち略矩形枠状の形状を有しており、この環状部156によって磁気回路が構成されている。一対の磁気歯151,153は、環状部156からy軸方向に沿って内側に延びており、相互に対向している。なお、磁気歯151,153のギャップは、板状を呈する可動子12の厚さよりも若干広くなっている。
実線矢印で示す磁束ΦAは、可動子12によって生じる磁束である。磁気歯151,153には、それぞれ、巻線11bが巻回されている。なお、磁気歯152,154(図5参照)も、磁気歯151,153と同様に構成されている。巻線11bには、インバータ(例えば後述する図15のインバータ40等)が接続される。そして、このインバータによって巻線11bに通電すると、固定子11が電磁石として機能する。
図3は、図1のIII−III線の模式的な矢視断面図である。但し、図1においてカットされてた1/4の部分は図3ではカットされていない。図3に示すように、コア11aの補極部160は、環状部166と、補極歯162,164と、を備えている。
環状部166は、縦断面視において環状すなわち略矩形枠状の形状を有しており、この環状部166によって磁気回路が構成されている。補極歯162,164は、環状部166からy軸方向内側に延びており、相互に対向している。なお、補極歯162,164のギャップは、板状を呈する可動子12の厚さよりも若干広くなっている。但し、補極歯162,164には、巻線が巻回されていない。破線矢印で示す磁束ΦBは、可動子12によって生じる磁束である。
図4は、可動子12の分解斜視図である。図1に示したように、可動子12は、フレーム122と、3つの磁石124a、124b、124cと、を備えている。フレーム122は、非磁性材料を矩形枠状に形成したものである。そして、フレーム122には、表面122f(第1の面)および裏面122r(第2の面)を貫通する、矩形の貫通孔122hが形成されている。
また、リニアモータ10の応答性を高めるためには、可動子12は軽量であることが望ましい。そこでフレーム122を構成する非磁性材料には、プラスチックやアルミニウム等の軽量材料を適用することが考えられる。また、炭素繊維強化プラスチック等、軽量で強度の高い複合材を適用してもよい。すなわち、フレーム122の材質は、リニアモータ10の要求強度や仕様に応じて、任意に選択するとよい。
また、3つの磁石124a、124b、124cは、y軸方向に磁極が反転するように交互に配列している。磁石124がフレーム122に嵌め込まれると、貫通孔122hの表面122f側(図4における上面)は磁石124aはN極、磁石124bはS極、磁石124cはN極となっている。また貫通孔122hの裏面122r側(図4における底面)から磁石124aはS極、磁石124bはN極、磁石124cはS極となっている。
磁石124としては、サマリウム‐鉄‐窒素系の磁石を用いることが望ましい。磁石124の原料の具体的な割合(重量%)は、例えば、鉄:約73%、サマリウム:約24%、窒素:約3%である。前述した原料のうち、希土類元素はサマリウムである。これに対して、従来のネオジム磁石では、鉄:約65%、ネオジム:約28%、ジスプロシウム:約5%、ボロン:約2%の割合のものが多く使用されていた。前述した原料のうち、希土類元素はネオジムおよびジスプロシウムである。従って、サマリウム‐鉄‐窒素系の磁石124は、希土類元素の割合が従来のネオジム磁石よりも小さいため、市場動向の影響を受けにくく、生産性の向上を図ることができる。
さらに、サマリウム‐鉄‐窒素系の磁石124は、従来のネオジム磁石やフェライト磁石とは異なり、樹脂に練り込んで金型成形することが可能である。従って、従来よりも磁石124の加工精度を向上させ、その寸法ばらつきを小さくすることができる。また、磁石124を金型成形する際に、原料の無駄な部分が残ったとしても再利用できるため、原料のロスがなくなり、製造コストを低減できる。また、磁石124の形状は、前述した矩形板状には限られないが、直方体状や、矩形以外の平板形状等、成型し易い単純形状を採用することが望ましい。特に、磁石124の形状として、図4に示したような平板形状を採用すると、磁石使用量を少なくしながら磁極面積を大きくできる点で高効率を実現できる。
次にリニアモータ10の動作について説明する。
図5Aは、第1実施形態によるリニアモータの動作説明図である。図5Bは、第1実施形態によるリニアモータの第1の位置(状態P1)の動作説明図である。図5Cは、第1実施形態によるリニアモータの第2の位置(状態P2)の動作説明図である。
図5A、図5B、図5Cに示す状態P1,P2(第1の位置),P3(第2の位置)は、固定子11と可動子12との相対的な位置関係が、それぞれ異なっている。また、図5A、図5B、図5Cにおいて、実線の太矢印は、磁石124が発生する磁束の向きを示しており、破線の太矢印は、固定子11が発生する磁束の向きを示している。状態P1〜P3のいずれにおいても、磁気歯151,152はフレーム122の表面122fに対向し、磁気歯153,154はフレーム122の裏面122rに対向している。
各磁気歯151〜154のz軸方向の幅は同一であり、この幅を「磁気歯幅T(幅)」と呼ぶ。また、磁気歯151,152のz軸方向の中心位置を中心位置151c,152cと呼ぶ。中心位置151c,152cは、磁気歯153,154のz軸方向の中心位置にも等しい。ここで、中心位置151c,152cの距離を「磁気歯ピッチT」と呼ぶ。また、磁石124のz軸方向の長さを「磁石長M」と呼ぶ。
図5Aの状態P1において、巻線11bは通電されていないため、固定子11は磁束を発生していない。そして、z軸方向における固定子11中心の中心(符号なし)と、可動子12の中心(符号なし)とが一致している。また、巻線11bに電流を流すと、電流の方向に応じて、磁気歯151〜154を磁化させることができる。状態P1において、状態P2に示している「N」,「S」の記号と同様に、磁気歯151,154をN極に磁化させ、磁気歯152,153をS極に磁化させると、磁石124は、磁気歯151,153に吸引され、磁気歯152,154に反発される。
このように、固定子11と可動子12との間に働く吸引力・反発力によって、固定子11および可動子12には、z軸方向に沿って相対的に推力が働く。なお、「推力」とは、可動子12と固定子11との相対位置を変化させる力である。このため、例えば状態P2に示すように、可動子12は、固定子11に対してz軸プラス方向(図上では左方向)に相対的に付勢され移動する。
逆に、状態P1において、状態P3に示している「N」,「S」の記号と同様に、磁気歯151,154をS極に磁化させ、磁気歯152,153をN極に磁化させると、磁石124は、磁気歯151,153に反発され、磁気歯152,154に吸引される。このため、例えば状態P3に示すように、可動子12は、固定子11に対してz軸マイナス方向(図上では右方向)に相対的に付勢され移動する。
図5Bの状態P2においては、磁石124の左端124bL(一端)と、磁気歯151の左端151a(外端)とのz軸方向の位置が一致している。また、図5Cの状態P3においては、磁石124の右端124bR(他端)と、磁気歯152の右端152b(外端)とのz軸方向の位置が一致している。状態P2から状態P3までの可動子12の移動範囲を「常用範囲」と呼び、常用範囲の長さを「常用範囲長UL(範囲長)」と呼ぶ。なお、固定子11および可動子12は、常用範囲を超えて相対移動させることも可能であるが、常用範囲を超えるとリニアリティが悪化し、制御が煩雑になる。そこで、本実施形態では、主として常用範囲でリニアモータ10を駆動することを想定している。
ここで、図5Aに示すように、ティーストップ部の磁気歯幅Tは常用範囲長ULよりも長く、かつ、磁石長Mを磁気歯ピッチTよりも長くすることが望ましい。このように構成すると、常用範囲において、磁気歯151〜154、補極部160の全てを中央部に配置した磁石124bに対向させることができる。
前述した特許文献2のように、一般的に知られているリニアモータにおいては、磁化方向が交互に反転するように、移動方向に沿って可動子に複数の磁石が装着されている。すると、磁気歯、補極部、磁石等の相互間における磁気の授受状態は刻々と変化するため、推力が脈動し制御し難くなる。これに対して、本実施形態のリニアモータ10の構造によれば、可動子12の常用範囲内において、磁気歯151〜154と、補極部160と、磁石124との間における磁気の授受関係を安定化・一定化することができるため、高いロバスト性を実現することができる。
図6は、従来のリニアモータのコア11aの組立図と巻線方法である。前述した特許文献1のようなリニアモータのコア11aを成型する場合、コアバック部11a1と、ティース部11a2を電磁鋼板よりx−y平面で一体プレス成型し、z軸方向に積層し、コア11aを得る。次に、予め加工した巻線11bをティース部11a2に勘合する。以下、同様に巻線11bを備えるコア11aを4つ準備し、上下(図中y軸方向)、左右(図中z軸方向)に組み合わせ、磁気歯151から磁気歯154を得る。この構造でストローク長を大きくする場合、プレス成型品を単純にz軸方向に積上げる必要が発生する。すると、ティース部の周長は長くなり、巻線コイルの使用量は増加する。つまり、リニアモータの体格は大きくなり、コストも増加する。
図7は、実施形態のリニアモータ10のコア11a上半分組立図と巻線方法の模式図である。リニアモータのコア11aを分割構造としている。コアバック部11a1は電磁鋼板をx−y平面でプレス加工し、Z方向に積層する。次にティース部11a2と、ティーストップ部11a3は電磁鋼板をy−z平面で一体プレス加工し、x軸方向に積層する。得られた積層体に、予め加工した巻線11bをティース部11a2に嵌合する。または巻線機を用いて、ティース部11a2に直接巻線加工を行う。最後に、巻線11bを備えたティース部11a2とティーストップ部11a3の積層体を、コアバック部11a1の積層体と嵌合する。
嵌合部に予め凹凸加工をしてあり留具11cで固定している。固定方法は限定されるものでなく、必要強度に応じて、嵌合・焼き嵌め・冷やし嵌めなどを選択すればよい。
ここで、ストローク長を大きくする場合、プレス加工の際に、y−z平面においてティーストップ部11a3のみをz軸方向に張出したプレス加工を施せばよい。この方法で得られた積層体は、ストローク長(=ティーストップ部11a3)は大きいが、ティース部11a2の周長はそのままのサイズである。よって、巻線コイルの使用量は増加しない。
さらに、従来はコア11aよりも巻線11bがx軸方向、z軸方向に飛び出しているが、本実施形態の巻線11bのz軸方向は、ティース部11a2のy軸方向に内包することが可能となる。つまり、ティーストップ11a3のy軸方向の空間を巻線スペースとして活用でき、コイルエンドがはみ出さない。または、はみ出し量が低減できる。
図8は、変形例によるリニアモータ10のコア11a組立図と巻線方法の模式図である。リニアモータのコア11aを分割構造としている。コアバック部11a1は電磁鋼板をx−y平面でプレス加工し、z方向に積層する。ティース部11a2と、ティーストップ部11a3は磁性粉体をプレス成型し、所謂、圧粉磁芯を用いている。ティーストップ部11a3はティース部11a2に比べ、x軸方向と、z軸方向に張出している。以下、前記同様に巻線11bを挿入し、コアバック部11a1に嵌合すればよい。
これにより磁石124と、磁気歯151から磁気歯154の対向面積を拡大可能である。よって、リニアモータ10の体格を大きくすることなく、大推力化が可能である。ここでは、x軸方向とz軸方向の両方に張出し加工できる圧粉磁芯を用いたが、材質や加工方法に限定はない。
また、コアバック部11a1は電磁鋼板、ティース部11a2と、ティーストップ部11a3は磁性粉体のように、磁性体の材料を変更しても構わない。さらには、コアバック部11a1は機械強度の大きな材料、ティース部11a2と、ティーストップ部11a3は磁気特性に優れた材料のように、使用目的に応じた材料を組合せることも可能である。
図9Aは、比較例のリニアモータ10aの模式図である。図9Bは、比較例の他のリニアモータ10bの模式図である。図9Cは、第1実施形態によるリニアモータ10の模式図である。図はリニアモータ10の常用範囲ULの左端の状態を示している。簡素化のため、3つの磁石のうち、中央の磁石124bのみを示し、巻線11bの面積は統一している。
図9Aは、比較例のリニアモータ10aである。常用範囲長はUL1である。
図9Bは他の比較例のリニアモータ10bである。リニアモータ10bは、常用範囲長はUL2(仮にUL1の3倍)まで拡大した。リニアモータ10bは、リニアモータ10aのコアバック部11a1とティース部11a2をz軸方向に(UL2−UL1)だけ拡大している。それに伴い、図5で説明したように磁石長Mを拡大する必要がある。これにより、コア11a全体が大きくなり固定子11、可動子12がそれぞれ大きくなる。さらに、既述したようにティース部11a2の周長も(UL2−UL1)の2倍増加(図示せず:画面の手前面と奥面)している。よってリニアモータを構成する電磁鋼板、磁石、銅(巻線)の材料コストが増加することがわかる。
図9Cは、本実施形態のリニアモータ10である。コアバック部11a1とティース部11a2はリニアモータ10aと同サイズであり、ティーストップ部11a3のみを、z軸方向に(UL2−UL1)張出し、常用範囲長はUL2を確保している。磁石124bの大きさと、ティース部11a2の周長は、リニアモータ10aと同一である。さらに、巻線11bはティーストップ部11a3がz軸方向に張出すことで発生する隙間を巻線スペースとして活用できる。よって、z軸方向への巻線11bの張り出しがない。
また、(常用範囲長UL)/(磁石長M)は3つの形態の中で一番大きく、最もコンパクトに常用範囲長を拡大していることがわかる。
図10は、本実施形態のリニアモータ10、および比較例のリニアモータ10a,10bの推力特性図である。図10の横軸は可動子12の位置であり、本実施形態のリニアモータ10の常用範囲の一端(図9に示した位置)を−100%とし、常用範囲の他端を+100%とし、両者の中間位置(例えば図5の状態P1)を0%とする。つまり‐100から+100までが常用範囲長UL2である。よって、リニアモータ10aの常用範囲長ML1は‐30〜30%である。
また、図10の縦軸は、リニアモータ10,10a,10bの推力であり、図中の推力FC1は、目標推力である。常用範囲長UL2内において、推力特性がフラットであるほど、リニアモータ10の制御性が高くなる。また、推力FC1±ΔFCの範囲は、目標推力FC1に対して偏差が±20%の範囲である。リニアモータ10を後述する電磁サスペンション100(図11参照)に適用する場合には、推力FCの偏差を±ΔFCの範囲内に抑制することが好ましい。
図10において○と線で示した推力特性Qは、図9Cに示した本実施形態のリニアモータ10の推力特性である。推力特性Qによれば、常用範囲長UL2内において推力FCをFC1±ΔFCの範囲に納めることができ、かつ、推力FCがほぼ一定である。従って、本実施形態のリニアモータ10は、制御が容易であり、電磁サスペンションに適用して好適であることがわかる。
図10において●と線で示した推力特性QAは、図9Aに示した比較例のリニアモータ10aの推力特性である。推力特性QAによれば、−30〜+30の範囲は推力特性がフラットであり、目標推力FC1を満足している。しかし、−100〜−30と+30〜+100の範囲は推力が低下し、FC1−ΔFCを下回っている。従って、リニアモータ10aは大ストローク長を必要とする電磁サスペンションには適さないことがわかる。
また、図10において▲と線で示した推力特性QBは、図9Bに示した他の比較例のリニアモータ10bの推力特性である。推力特性QBによれば、可動子12の位置が±110%(常用範囲の少し外)でも、推力FCがフラットに近い。一方で、常用範囲長UL2内の波形は本実施形態のリニアモータ10の推力FCと概ね一致する。つまり、常用範囲長UL2の±100の電磁サスペンションには大型で高コストなリニアモータ10bを用いなくても、本発明のリニアモータ10を適用しても制御性は確保できることがわかる。
ここで、リニアモータ10を電磁サスペンションに適用する際の適合性について、さらに検討する。推力FCの特性は、理想的には、常用範囲長UL2において、目標推力FC1以上のフラットな特性を実現することが望ましい。しかし、無限軌道の回転モータとは異なり、端部を有する電磁サスペンションは、可動範囲の左端・中央・右端で異なる特性が現れやすい。図10に示した各推力特性Q,QA,QBも、は中央部に比べ、左右端部が低くなっている。
リニアモータ10を電磁サスペンションに適用する場合、リニアモータ10は、可動子12の振動を抑制する方向に可動子12を付勢する。可動子12は、振動範囲の両端では瞬時的に速度がゼロとなり移動方向が切り替わるため、リニアモータによる付勢方向もその瞬間に切り替えることになる。電磁サスペンションにおいては、この付勢方向を切り替える瞬間の制御が重視される。従って、付勢方向を切り替えるタイミングの前後で推力特性が急峻に変化すると、電磁サスペンションを適切に制御することが煩雑になる。
一般的に、電磁サスペンション等は、汎用性を確保するために、推力等に±20%程度の誤差を許容できるように設計している。例えば、リニアモータの使用を開始した時点でその温度が20℃であったとしても、リニアモータを長時間使用すると、銅損等の発熱によって、温度が80℃程度になることがある。巻線の素材が銅であった場合には、20℃のときの抵抗値と比較して、80℃のときの抵抗値は、約1.23((234.5+80)/(234.5+20)=1.23)倍になる。従って、前述したように、リニアモータ10,10a,10bは、想定される外乱因子に対し±20%程度の尤度を考慮して設計することが多い。また、リニアモータのコストや精度を重視する場合には、例えば尤度を±10%程度にする等、尤度を小さく設定することが好ましい場合がある。
〈第1実施形態の効果〉
以上のように本実施形態のリニアモータ10によれば、電機子鉄心(コア11a)は、第1の面(表面122f)に対向する第1の磁気歯(磁気歯151)と、第1の面(表面122f)に対向し第1の磁気歯(磁気歯151)に対して移動方向(z軸方向)に沿って隣接する第2の磁気歯(磁気歯152)と、第2の面(裏面122r)に対向する第3の磁気歯(磁気歯153)と、第2の面(裏面122r)に対向し第3の磁気歯(磁気歯153)に対して移動方向(z軸方向)に沿って隣接する第4の磁気歯(磁気歯154)と、を備え、可動子12は、3つの磁石124a、124b、124cを有し、第1の面(表面122f)はN極・S極・N極と交互に磁化され、第2の面(裏面122r)はS極・N極・S極と磁化されている。
リニアモータ10のコア11aは分割コア構造であり、ティーストップ部11a3がコアバック部11a1・ティース部11a2よりz軸方向に張出している。巻線11bは、ティーストップ部11a3を張出した際に発生する空間を、巻線スペースとして活用する。
これにより、体格を拡大することなくリニアモータ10のストローク長を拡大し、かつ、安価に構成することができる。より詳細に述べると、本実施形態によれば、リニアモータ10における磁石124、巻線11b、コア11aの使用量を増加することなく、かつ可動子12の位置にかかわらず、リニアモータ10にほぼ一定の推力を発生させ、さらにストローク長を拡大することができる。
[第2実施形態]
〈第2実施形態の構成〉
図11は、第2実施形態による電磁サスペンション100の斜視図である。なお、以下の説明において、前述した第1実施形態の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
電磁サスペンション100は、第1実施形態によるリニアモータ10と、弾性体20と、を備えている。そして、リニアモータ10の可動子12の一端は、制振対象物に結合される。ここで、制振対象物とは、電磁サスペンション100によって振動を抑制しようとする対象物であり、図示の例において制振対象物は、洗濯機W(図12参照)の外槽37である。
また、リニアモータ10の固定子11は、他の固定治具(図示せず)によって、その移動が規制されている。従って、洗濯機の外槽37がz軸方向に振動すると、それに伴って可動子12がz軸方向に沿って往復し、可動子12と固定子11との相対的な位置関係が変化する。
また、本実施形態においては、弾性体20として金属製の巻バネを適用した。ここで、弾性体20は、固定子11に弾性力を付与するものであり、固定子11と固定治具Jとの間に介在している。図11に示すように、可動子12は、固定子11を貫通するとともに、弾性体20も貫通している。
弾性体20は、リニアモータ10の非通電状態においても、外槽37を洗濯機内の所定の位置に保持できるバネ力を備えている。これにより、万が一、制御ミスにより可動子12がz軸上方に突き抜けかけた場合においても、外槽37の自重と、弾性体20のバネ力により、可動子12を押し戻す力が働く。同様に可動子12がz軸下方に突き抜けかけた場合は、弾性体20のバネ力により、押し戻される。すなわち、弾性体20が制御のフェールセーフ性を確保し、可動子12の両端にストッパーのような部材を配置することなく、ロバスト性を高めることができる。
〈第2実施形態の効果〉
以上のように、本実施形態の電磁サスペンション100は、第1実施形態によるリニアモータ10と、固定子11または可動子12を移動方向(z軸方向)に付勢する弾性体20と、を有する。特に、弾性体20は、金属製の巻バネを含む。これにより、リニアモータ10の非通電状態においても、リニアモータ10を所定の位置に保持でき、リニアモータ10の動作時においても、可動子12の突き抜けを防止することができる。
[第3実施形態]
〈第3実施形態の構成〉
(全体構成)
図12は、第3実施形態による洗濯機Wの斜視図である。図12に示す洗濯機Wは、ドラム式の洗濯機であり、また、衣類を乾燥する機能も有している。洗濯機Wは、ベース31と、筐体32と、ドア33と、操作・表示パネル34と、外槽37と、一対の電磁サスペンション100L,100Rと、排水ホースHと、を備えている。ここで、電磁サスペンション100L,100Rは、それぞれ第2実施形態における電磁サスペンション100と同様に構成されている。
筐体32は、左右の側板32a,32aと、前面カバー32bと、背面カバー32c(図13参照)と、上面カバー32dと、を備えている。ベース31は、筐体32を支持するものである。前面カバー32bの中央付近には、衣類の出し入れを行うための円形の投入口h1(図13参照)が形成されている。ドア33は、この投入口h1に設けられる開閉可能な蓋である。
図13は、洗濯機Wの縦断面図である。洗濯機Wは、前述した構成の他に、洗濯槽35と、リフタ36と、駆動機構38と、送風ユニット39と、を備えている。洗濯槽35は、衣類を収容するものであり、有底円筒状を呈している。洗濯槽35は、外槽37に内包され、この外槽37と同軸上で回転自在に軸支されている。洗濯槽35の周壁および底壁には、通水・通風のための貫通孔(図示せず)が多数設けられている。また、洗濯槽35の開口h2は、外槽37の開口h3とともに、閉状態のドア33に臨んでいる。
なお、図13に示す例において洗濯槽35の回転中心軸は、開口側が高くなるように傾斜しているが、本発明はこれに限定されるわけではない。すなわち、洗濯槽35の回転中心軸は、水平方向または鉛直方向であってもよい。リフタ36は、洗濯中・乾燥中に衣類を持ち上げて落下させるものであり、洗濯槽35の内周壁に設置されている。外槽37は、洗濯水の貯留等を行うものであり、有底円筒状を呈している。図13に示すように、外槽37は、洗濯槽35を内包している。
また、図12に示したように、外槽37の左右には、電磁サスペンション100L,100Rが配置されているが、図11においては、左側の電磁サスペンション100Lのみを示している。また、外槽37の底壁の最下部には排水孔(図示せず)が設けられ、この排水孔に排水ホースHが接続されている。そして、排水ホースHに設けられた排水弁(図示せず)が閉弁された状態で外槽37に洗濯水が貯留され、また、排水弁が開弁されることで洗濯水が排出されるようになっている。
駆動機構38は、洗濯槽35を回転させる機構であり、外槽37の底壁の外側に設置されている。駆動機構38が備えるモータ38b(図15参照)の回転軸は、外槽37の底壁を貫通して、洗濯槽35の底壁に連結されている。送風ユニット39は、洗濯槽35に温風を送り込むものであり、洗濯槽35の上側に配置されている。送風ユニット39は、ヒータ(図示せず)およびファン(図示せず)を備えている。そして、ヒータで熱せられた空気が、ファンによって洗濯槽35に送り込まれる。これによって、水を含んだ衣類が、洗濯槽35内で徐々に乾燥する。
ここで、外槽37の振動、すなわち洗濯機Wの振動について簡単に説明する。洗い・すすぎ・乾燥時には、図13に示す駆動機構38によって洗濯槽35が低速回転し、洗濯槽35の底に溜まった衣類をリフタ36によって持ち上げて落下させるタンブリング動作が繰り返される。また、脱水時には洗濯槽35が高速回転し、回転による遠心力で衣類の水分を外に押し出す遠心脱水が行われる。
なお、従来の洗濯機では、洗い・すすぎ・乾燥時において、落下する衣類の反力で洗濯槽35の振動の振幅が大きくなることが多かった。また、従来の洗濯機では、脱水時において、衣類の位置の偏りに起因して、洗濯機Wで振動・騒音が発生することが多かった。このように、洗濯槽35における衣類の量や位置の偏り、含水率の他、洗い・すすぎ・乾燥・脱水等の諸条件によって、洗濯機Wの振動の仕方は時々刻々と変化する。その振動は外槽37に伝播する。
(制振装置200の構成)
図14は、本実施形態に適用される制振装置200の構成図である。図14において制振装置200は、インバータ40と、電流検出器50と、推力調整部60と、整流回路70と、左右の電磁サスペンション100L,100Rと、を備えている。制振装置200は、制振対象物Gの振動を抑制するものである。なお、本実施形態においては、制振対象物Gは、洗濯機Wの外槽37(図12参照)である。
図14においては、左右の電磁サスペンション100L,100Rを一つの枠で表している。また、電磁サスペンション100L,100Rに含まれるリニアモータ10を、それぞれリニアモータ10L,10Rと呼ぶ。同様に、電磁サスペンション100L,100Rに含まれる弾性体20を、弾性体20L,20Rと呼ぶ。
整流回路70は、交流電源Eによって印加された交流電圧を整流し、インバータ40に直流電圧を印加する。なお、交流電源Eと整流回路70とを合わせて直流電源であると考えてもよい。インバータ40は、整流回路70から印加される直流電圧を、推力調整部60からの電圧指令Vに基づいて単相交流電圧に変換し、この単相交流電圧をリニアモータ10L,10Rの巻線11b(図2参照)に印加する。換言すれば、インバータ40は、電圧指令Vに基づいて、リニアモータ10L,10Rを駆動する機能を有している。
図15は、制振装置200の要部の構成図である。整流回路70は、交流電源Eから印加される交流電圧を直流電圧に変換する周知の倍電圧整流回路である。図15に示すように、整流回路70は、ダイオードD1〜D4をブリッジ接続してなるダイオードブリッジ回路72と、直列接続された2つの平滑コンデンサ74,76と、を備えている。また、図13に示した駆動機構38は、図15に示すように、インバータ38aと、モータ38bと、を備えている。
そして、ダイオードブリッジ回路72によって生成される電圧(脈流を含む直流電圧)が、平滑コンデンサ74,76によって平滑化され、交流電源Eの電圧の略2倍に相当する直流電圧が生成される。整流回路70は、正側の配線k1と、負側の配線k2を介してインバータ40に接続されるとともに、洗濯槽35(図13参照)を回転させる駆動機構38のインバータ38aにも接続されている。
インバータ40は、整流回路70から印加される直流電圧を二系統の単相交流電圧に変換し、これら二系統の単相交流電圧を各々リニアモータ10L,10Rの巻線11b(図2参照)に印加するインバータである。
図15に示すように、インバータ40は、スイッチング素子SW1,SW2を備える第1のレグと、スイッチング素子SW3,SW4を備える第2のレグと、スイッチング素子SW5,SW6を備える第3のレグと、が並列接続された構成になっている。これらのスイッチング素子SW1〜SW6として、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いることができる。スイッチング素子SW1〜SW6には、それぞれ、還流ダイオードDが逆並列に接続されている。
また、スイッチング素子SW1,SW2の接続点は、配線k3を介して、リニアモータ10Lの巻線11b(図2参照)に接続されている。すなわち、三相のインバータ40の一相分に対応するレグが、左側のリニアモータ10Lに接続されている。また、スイッチング素子SW5,SW6の接続点は、配線k5を介して、リニアモータ10Rの巻線11b(図2参照)に接続されている。すなわち、三相のインバータ40の一相分に対応する別のレグが、右側のリニアモータ10Lに接続されている。
また、スイッチング素子SW3,SW4の接続点は、配線k4を介してリニアモータ10Lの巻線11b(図2参照)に接続されるとともに、この配線k4を介してリニアモータ10Rの巻線11bにも接続されている。すなわち、3相のインバータ40の残りのレグが、左右のリニアモータ10L,10Rに接続されている。
このように、左右のリニアモータ10L,10Rに対応して別々にインバータを設けるのではなく、左右を一つのインバータ40として共通化することで、インバータ40のコストを削減できる。そして、PWM(Pulse Width Modulation)制御に基づいてスイッチング素子SW1〜SW6のオン・オフが制御されることで、リニアモータ10L,10Rの巻線11b(図2参照)に単相交流電圧が印加されるようになっている。
電流検出器50は、リニアモータ10L,10Rに通電される電流を検出するものであり、配線k4に挿入されている。すなわち、電流検出器50によって、リニアモータ10L,10Rの巻線11b(図2参照)に流れる電流が検出される。
(推力調整部60)
図14に示す推力調整部60は、図示は省略するが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、各種インタフェース等の電子回路を含んで構成されている。そして、ROMに記憶されたプログラムを読み出してRAMに展開し、CPUが各種処理を実行するようになっている。
図14において、推力調整部60は、電流検出器50によって検出される電流iに基づき、インバータ40を駆動することによって、リニアモータ10L,10Rの推力を調整する機能を有している。すなわち、推力調整部60は、インバータ40のデッドタイム中に電流検出器50を流れる電流iの極性を検出する。電流iの極性は、リニアモータ10L,10Rの移動方向を示している。
そこで、推力調整部60は、リニアモータ10L,10Rの移動を抑制する方向の電圧指令Vを生成し、この電圧指令Vに基づいてスイッチング素子SW1〜SW6のオン・オフを切り替える。これにより、推力調整部60は、外槽37(図13参照)の振動に伴って可動子12と固定子11との相対位置が変化すると、この変化を打ち消すようにリニアモータ10L,10Rの推力を調整する機能を有している。
〈第3実施形態の効果〉
以上のように、本実施形態の洗濯機Wは、第2実施形態による電磁サスペンション100L,100Rと、電機子巻線(巻線11b)に交流電流を供給するインバータ40と、電機子巻線に流れる電流を検出する電流検出器50と、電流検出器50によって検出される電流に基づいてインバータ40を制御することによってリニアモータ10の推力を調整する推力調整部60と、をさらに備える。
これにより、電流検出器50によって電機子巻線に流れる電流を検出することができ、固定子11および可動子12の相対運動を抑制するように、リニアモータ10の推力を調整することができる。
さらに、本実施形態の洗濯機Wは、衣類を収容する洗濯槽35と、洗濯槽35を内包する外槽37と、洗濯槽を回転させる駆動機構38と、を備え、電磁サスペンション100L,100Rは外槽37の振動を抑制する。
これにより、本実施形態によれば、比較的簡素な構成で外槽37の振動を抑制することができる。また、本実施形態によれば、可動子12の位置を検出する位置センサを設ける必要がないため、洗濯機Wの低コスト化を図ることができる。また、リニアモータ10L,10Rの構成要素である固定子11および可動子12は、損傷や摩耗がほとんど発生しないため、電磁サスペンション100L,100Rの耐久性を高めることができる。
また、本実施形態によれば、左右のリニアモータ10L,10Rに印加される単相交流電圧を、6個のスイッチング素子を有する1台のインバータ40によって生成することができる。仮に、左右のリニアモータ10L,10Rに対応して個別にインバータを設けると、8個のスイッチング素子が必要になる。従って、本実施形態によれば、左右のリニアモータ10L,10Rに対応して個別にインバータを設ける構成と比較して、洗濯機Wの低コスト化を図ることができる。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態による洗濯機について説明する。第4実施形態の洗濯機の構成および動作は、第3実施形態のもの(図12〜図15参照)と同様である。但し、本実施形態において、推力調整部60(図14参照)は、電流検出器50の出力信号に基づいて左右のリニアモータ10L,10Rの振動周波数を検出し、振動周波数に応じてインバータ40の出力電流を変化させる点が異なる。
まず、前述した第3実施形態においては、リニアモータ10L,10Rの振動周波数に基づいて、インバータ40の出力電流を変化させるものではなかった。すなわち、リニアモータ10L,10Rを「ダンパ」と考えた場合、第3実施形態においてダンパの粘性減衰係数C[Ns/m]は、振動周波数に関わらず一定になる。一方、本実施形態においては、リニアモータ10L,10Rの振動周波数に応じて粘性減衰係数C[Ns/m]を変化させる。その詳細について、以下説明する。
電磁サスペンションである電磁サスペンション100の運動方程式は、式(1)で表される。なお、式(1)に示すF[N]は、電磁サスペンション100で発生する力(すなわち、リニアモータ10の推力)である。また、x[m]は、可動子12の位置である。
Figure 2020202680
また、リニアモータ10の推力の運動方程式は、式(2)で表される。なお、F[N]はリニアモータ10の推力であり、K[N/A]はリニアモータ10のモータ定数である。また、I[A]は巻線11b(図2参照)に流れる電流であり、V[V]は巻線11bに印加される電圧である。また、R[Ω]は巻線11bの抵抗であり、φ[T]は巻線11bで発生する磁束である。
Figure 2020202680
ここで、式(1)の力Fと、式(2)の推力Fと、は等価であるため、以下の式(3)が導かれる。なお、C[N・m/s]は、リニアモータ10の粘性減衰係数である。
Figure 2020202680
図16は、粘性減衰係数Cが一定であるオイルダンパを用いた比較例において、洗濯槽35の回転速度と外槽37の変位(振動)の変化を示す実験結果である。x軸は洗濯機Wの回転速度ゼロから最高回転速度までの範囲をパーセント表示としている。y軸は外槽37の変位(振動)を回転速度ゼロの値を0とした場合の相対値で示している。なお、図16に係る実験では、洗濯槽35内の偏った所定位置に1kgの衣類を置いた状態で、洗濯槽35を回転させた(後述する図17も同様)。
図16に示すように、比較例の構成では、洗濯槽35の回転速度が大きくなるにつれて、外槽37の振幅が変化している。具体的には、洗濯槽35の回転速度をゼロから増加させると、約5[%]の回転速度において外槽37の振幅が一旦減少し、約10[%]の回転速度において外槽37の振幅が急激に大きくなって最大振幅になっている。また、10〜17[%]の回転速度において外槽37の振幅が増加し、20[%]以上の領域では、洗濯槽35の回転速度が大きくなるにつれて、外槽37の振幅は小さくなっている。
図17は、第4実施形態において、洗濯槽35の回転速度と外槽37の変位(振動)の変化を示す実験結果である。図17における実験では、洗濯槽35の回転速度が高いほど(すなわち、外槽37の振動周波数fが高いほど)、リニアモータ10の粘性減衰係数Cが小さくなるように、インバータ40のデューティ比を制御した。
図17に示すように、洗濯槽35の回転速度が約10[%]のときの外槽37の最大振幅は約5mmであり、図16に示す比較例の最大振幅(約10[PU])の半分程度になっている。また、洗濯槽35の回転速度が50[%]以上の領域では、外槽37の振幅が1[PU]程度になっている。このように、第4実施形態によれば、粘性減衰係数Cを可変制御することによって、第3実施形態よりも外槽37の振動を効果的に抑制できる。
[変形例]
本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。前述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について削除し、もしくは他の構成の追加・置換をすることが可能である。また、図中に示した制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上で必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。上記実施形態に対して可能な変形は、例えば以下のようなものである。
(1)前記各実施形態においては、図4に示したように、1個の矩形板状のフレーム122に、3個の矩形板状の磁石124a、124b、124cを嵌め込んで可動子12を構成した。しかし、1個のフレーム122に、1個の磁石を装着してもよい。また、複数のフレームの各々に複数の磁石を装着してもよい。また、フレーム122および磁石124の形状は矩形板状に限られるものではなく、様々な形状のものを採用することができる。
(2)また、図5において、磁石124のS極およびN極、磁気歯151〜154の磁化方向を逆にしてもよい。
(3)また、上記第3,第4実施形態においては、電磁サスペンション100を洗濯機Wの制振に適用した例を説明したが、電磁サスペンション100は、空気調和機、冷蔵庫等の家電製品や、鉄道車両、自動車等にも適用することができる。
(4)また、上記各実施形態においては、単相交流電流でリニアモータ10を駆動する構成について説明したが、例えば、3相交流電流でリニアモータ10を駆動してもよい。
10,10A,10B,10C,10L,10R リニアモータ
11 固定子
11a コア(電機子鉄心)
11b 巻線(電機子巻線)
11a1 コアバック部(電機子鉄心)
11a2 ティース部(電機子鉄心)
11a3 ティーストップ部(電機子鉄心)
12 可動子
20,20L,20R 弾性体
35 洗濯槽
37 外槽
38 駆動機構
40 インバータ
50 電流検出器
60 推力調整部
100,100L,100R 電磁サスペンション
122 フレーム
122f 表面(第1の面)
122h 貫通孔
122r 裏面(第2の面)
124、124a、124b,124c 磁石
124bL 左端(一端)
124bR 右端(他端)
151a 左端(外端)
152b 右端(外端)
151 磁気歯(第1の磁気歯)
152 磁気歯(第2の磁気歯)
153 磁気歯(第3の磁気歯)
154 磁気歯(第4の磁気歯)
P2 状態(第1の位置)
P3 状態(第2の位置)
磁気歯幅(幅)
磁気歯ピッチ
UL 常用範囲長(範囲長)
W 洗濯機

Claims (13)

  1. 電機子鉄心と電機子巻線とを有する固定子と、
    前記固定子に対向する第1の面と第2の面とを有する磁石または磁性体を備え、前記固定子に対し相対的に移動する可動子とを有するリニアモータであって、
    前記電機子鉄心は、コアバック部、ティース部、ティーストップ部を備え、前記コアバック部の積層方向と前記ティーストップ部の積層方向が異なる
    ことを特徴とするリニアモータ。
  2. 電機子鉄心と電機子巻線とを有する固定子と、
    前記固定子に対向する第1の面と第2の面とを有する磁石または磁性体を備え、前記固定子に対し相対的に移動する可動子とを有するリニアモータにおいて、
    前記電機子鉄心は、コアバック部、ティース部、ティーストップ部を備え、
    前記ティース部より前記ティーストップ部が前記可動子の移動方向に張出している
    ことを特徴とするリニアモータ。
  3. 電機子鉄心と電機子巻線とを有する固定子と、
    前記固定子に対向する第1の面と第2の面とを有する磁石または磁性体を備え、前記固定子に対し相対的に移動する可動子とを有するリニアモータにおいて、
    前記電機子鉄心は、コアバック部、ティース部、ティーストップ部を備え、
    前記ティース部より前記ティーストップ部が前記可動子の移動方向と、前記可動子の移動方向に対して直角方向とに張出している
    ことを特徴とするリニアモータ。
  4. 電機子鉄心と電機子巻線とを有する固定子と、
    前記固定子に対向する第1の面と第2の面とを有する磁石または磁性体を備え、前記固定子に対し相対的に移動する可動子とを有するリニアモータにおいて、
    前記電機子鉄心は、コアバック部、ティース部、ティーストップ部を備え、
    前記コアバック部と前記ティーストップ部の材料が異なる
    ことを特徴とするリニアモータ。
  5. 請求項1に記載のリニアモータにおいて、
    前記ティース部より前記ティーストップ部が前記可動子の移動方向に張出している
    ことを特徴とするリニアモータ。
  6. 請求項1に記載のリニアモータにおいて、
    前記コアバック部と前記ティーストップ部の材料が異なる
    ことを特徴とするリニアモータ。
  7. 請求項2に記載のリニアモータにおいて、
    前記コアバック部と前記ティーストップ部の材料が異なる
    ことを特徴とするリニアモータ。
  8. 請求項3に記載のリニアモータにおいて、
    前記コアバック部と前記ティーストップ部の材料が異なる
    ことを特徴とするリニアモータ。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のリニアモータにおいて、
    前記磁石は、サマリウム−鉄−窒素系の磁石である
    ことを特徴とするリニアモータ。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のリニアモータと、
    前記固定子または前記可動子を付勢する弾性体と、を有する
    ことを特徴とする電磁サスペンション。
  11. 請求項10に記載の電磁サスペンションにおいて、
    前記弾性体は、金属製の巻バネを含む
    ことを特徴とする電磁サスペンション。
  12. 請求項10に記載の電磁サスペンションにおいて、
    前記電機子巻線に交流電流を供給するインバータと、
    前記電機子巻線に流れる電流を検出する電流検出器と、
    前記電流検出器によって検出される電流に基づいて前記インバータを制御して前記リニアモータの推力を調整する推力調整部と、をさらに備える
    ことを特徴とする電磁サスペンション。
  13. 請求項10乃至請求項12のいずれか1項に記載の電磁サスペンションと、
    衣類を収容する洗濯槽と、
    前記洗濯槽を内包する外槽と、
    前記洗濯槽を回転させる駆動機構と、を備え、
    前記電磁サスペンションは前記外槽の振動を抑制する
    ことを特徴とする洗濯機。
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