JP2020198447A - 半導体装置の製造方法、基板処理装置およびプログラム - Google Patents

半導体装置の製造方法、基板処理装置およびプログラム Download PDF

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尾崎 貴志
Takashi Ozaki
貴志 尾崎
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Abstract

【課題】排気部のメンテナンス頻度を低下させる。【解決手段】処理容器内の基板に対して処理ガスを供給し、排気管およびポンプを含む排気部より排気して、基板を処理する工程と、排気管に設けられた供給ポートより、排気管内へ、第1クリーニングガスを、直接供給することで、排気部内をクリーニングする工程と、処理容器内へ、第2クリーニングガスを供給することで、処理容器内をクリーニングする工程と、を有し、排気部内をクリーニングする工程を行う頻度を、処理容器内をクリーニングする工程を行う頻度よりも高くする。【選択図】図4

Description

本発明は、半導体装置の製造方法、基板処理装置およびプログラムに関する。
半導体装置の製造工程の一工程として、処理容器内の基板に対して処理ガスを供給し、排気管およびポンプを含む排気部より排気して、基板を処理する工程が行われる場合がある。この工程を行うことにより、処理容器内等に所定量の副生成物が付着したら、所定のタイミングで処理容器内等のクリーニングが行われることがある(例えば特許文献1参照)。また、排気部内に所定量の副生成物が付着したら、所定のタイミングで排気部のメンテナンスが行われることがある。
特開2002−222805号公報
本発明の目的は、排気部のメンテナンス頻度を低下させることが可能な技術を提供することにある。
本発明の一態様によれば、
処理容器内の基板に対して処理ガスを供給し、排気管およびポンプを含む排気部より排気して、前記基板を処理する工程と、
前記排気管に設けられた供給ポートより、前記排気管内へ、第1クリーニングガスを、直接供給することで、前記排気部内をクリーニングする工程と、
前記処理容器内へ、第2クリーニングガスを供給することで、前記処理容器内をクリーニングする工程と、を有し、
前記排気部内をクリーニングする工程を行う頻度を、前記処理容器内をクリーニングする工程を行う頻度よりも高くする技術が提供される。
本発明によれば、排気部のメンテナンス頻度を低下させることが可能となる。
本発明の一実施形態で好適に用いられる基板処理装置の縦型処理炉の概略構成図であり、処理炉部分を縦断面図で示す図である。 本発明の一実施形態で好適に用いられる基板処理装置の縦型処理炉の概略構成図であり、処理炉部分を図1のA−A線断面図で示す図である。 本発明の一実施形態で好適に用いられる基板処理装置のコントローラの概略構成図であり、コントローラの制御系をブロック図で示す図である。 本発明の一実施形態の基板処理シーケンスを示す図である。 (a)は、第1クリーニング処理を不実施とした場合における排気部のメンテナンス頻度を示す図であり、(b)は、第1クリーニング処理を実施した場合における排気部のメンテナンス頻度を示す図である。 排気部内に付着した副生成物と、排気部内へ供給したHFガスとの反応の様子を示す図である。
<本発明の一実施形態>
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図4を参照しながら説明する。
(1)基板処理装置の構成
図1に示すように、処理炉202は加熱機構(温度調整部)としてのヒータ207を有する。ヒータ207は円筒形状であり、保持板に支持されることにより垂直に据え付けられている。ヒータ207は、ガスを熱で活性化(励起)させる活性化機構(励起部)としても機能する。
ヒータ207の内側には、ヒータ207と同心円状に反応管203が配設されている。反応管203は、例えば石英(SiO)または炭化シリコン(SiC)等の耐熱性材料により構成され、上端が閉塞し下端が開口した円筒形状に形成されている。反応管203の下方には、反応管203と同心円状に、マニホールド209が配設されている。マニホールド209は、例えばステンレス(SUS)等の金属材料により構成され、上端および下端が開口した円筒形状に形成されている。マニホールド209の上端部は、反応管203の下端部に係合しており、反応管203を支持するように構成されている。マニホールド209と反応管203との間には、シール部材としてのOリング220aが設けられている。反応管203はヒータ207と同様に垂直に据え付けられている。主に、反応管203とマニホールド209とにより処理容器(反応容器)が構成される。処理容器の筒中空部には処理室201が形成される。処理室201は、基板としてのウエハ200を収容可能に構成されている。
処理室201内には、ノズル249a,249bが、マニホールド209の側壁を貫通するように設けられている。ノズル249a,249bには、ガス供給管232a,232bが、それぞれ接続されている。
ガス供給管232a,232bには、上流側から順に、流量制御器(流量制御部)であるマスフローコントローラ(MFC)241a,241bおよび開閉弁であるバルブ243a,243bがそれぞれ設けられている。ガス供給管232a,232bのバルブ243a,243bよりも下流側には、ガス供給管232c,232dがそれぞれ接続されている。ガス供給管232c,232dには、上流側から順に、MFC241c,241dおよびバルブ243c,243dがそれぞれ設けられている。
図2に示すように、ノズル249a,249bは、反応管203の内壁とウエハ200との間における平面視において円環状の空間に、反応管203の内壁の下部より上部に沿って、ウエハ200の積載方向上方に向かって立ち上がるようにそれぞれ設けられている。すなわち、ノズル249a,249bは、ウエハ200が配列されるウエハ配列領域の側方の、ウエハ配列領域を水平に取り囲む領域に、ウエハ配列領域に沿うようにそれぞれ設けられている。ノズル249a,249bの側面には、ガスを供給するガス供給孔250a,250bがそれぞれ設けられている。ガス供給孔250a,250bは、反応管203の中心を向くようにそれぞれ開口しており、ウエハ200に向けてガスを供給することが可能となっている。ガス供給孔250a,250bは、反応管203の下部から上部にわたって複数設けられている。
ガス供給管232aからは、処理ガス(原料ガス)として、所定元素(主元素)としてのSiおよびハロゲン元素を含むSi含有ガス(ハロシランガス)が、MFC241a、バルブ243a、ノズル249aを介して処理室201内へ供給される。ハロシランガスとしては、例えば、Clを含むクロロシランガスを用いることができる。クロロシランガスとしては、例えば、ヘキサクロロジシラン(SiCl、略称:HCDS)ガスを用いることができる。
ガス供給管232aからは、第2クリーニングガスとしてのフッ素(F)ガスが、MFC241a、バルブ243a、ノズル249aを介して処理室201内へ供給される。
ガス供給管232bからは、処理ガス(窒化ガス)としてのN含有ガス(窒化剤)が、MFC241b、バルブ243b、ノズル249bを介して処理室201内へ供給される。N含有ガスとしては、例えば、アンモニア(NH)ガスを用いることができる。
ガス供給管232bからは、処理ガス(酸化ガス)としてのO含有ガス(酸化剤)が、MFC241b、バルブ243b、ノズル249bを介して処理室201内へ供給される。O含有ガスとしては、例えば、酸素(O)ガスを用いることができる。
ガス供給管232c,232dからは、不活性ガスが、それぞれMFC241c,241d、バルブ243c,243d、ガス供給管232a,232b、ノズル249a,249bを介して処理室201内へ供給される。不活性ガスとしては、例えば、窒素(N)ガスを用いることができる。Nガスは、パージガス、キャリアガスとして作用する。
主に、ガス供給管232a、MFC241a、バルブ243aにより、処理ガス(原料ガス)供給系、第2クリーニングガス供給系がそれぞれ構成される。主に、ガス供給管232b、MFC241b、バルブ243bにより、処理ガス(窒化ガス、酸化ガス)供給系が構成される。主に、ガス供給管232c,232d、MFC241c,241d、バルブ243c,243dにより、不活性ガス供給系が構成される。また、主に、後述するガス供給管232e、MFC241e、バルブ243eにより、第1クリーニングガス供給系が構成される。
上述の各種供給系のうち、いずれか、或いは、全ての供給系は、バルブ243a〜243eやMFC241a〜241e等が集積されてなる集積型供給システム248として構成されていてもよい。集積型供給システム248は、ガス供給管232a〜232eのそれぞれに対して接続され、ガス供給管232a〜232e内への各種ガスの供給動作、すなわち、バルブ243a〜243eの開閉動作やMFC241a〜241eによる流量調整動作等が、後述するコントローラ121によって制御されるように構成されている。集積型供給システム248は、一体型、或いは、分割型の集積ユニットとして構成されており、ガス供給管232a〜232e等に対して集積ユニット単位で着脱を行うことができ、集積型供給システム248のメンテナンス、交換、増設等を、集積ユニット単位で行うことが可能なように構成されている。
反応管203の側壁下方には、処理室201内の雰囲気を排気する排気管231が接続されている。排気管231には、処理室201内の圧力を検出する圧力検出器(圧力検出部)としての圧力センサ245および圧力調整器(圧力調整部)としてのAPC(Auto Pressure Controller)バルブ244を介して、真空排気装置としての真空ポンプ246が接続されている。APCバルブ244は、真空ポンプ246を作動させた状態で弁を開閉することで、処理室201内の真空排気および真空排気停止を行うことができ、更に、真空ポンプ246を作動させた状態で、圧力センサ245により検出された圧力情報に基づいて弁開度を調節することで、処理室201内の圧力を調整することができるように構成されている。
排気管231のうち、少なくともAPCバルブ244よりも下流側の部位である排気管231eは、取り外して交換することが可能なように構成されている。排気管231eには、供給ポート231pが設けられている。供給ポート231pには、ガス供給管232eが接続されている。ガス供給管232eには、上流側から順に、MFC241eおよびバルブ243eが設けられている。ガス供給管232eからは、第1クリーニングガスとして、例えば、フッ化水素(HF)ガスが、MFC241e、バルブ243e、供給ポート231pを介して排気管231e内および真空ポンプ246内へ供給される。
主に、排気管231、APCバルブ244、圧力センサ245により、排気系が構成される。また、主に、排気管231eおよび真空ポンプ246により、排気部が構成される。供給ポート231pを排気部に含めて考えてもよい。排気部を排気系に含めて考えてもよい。
マニホールド209の下方には、マニホールド209の下端開口、すなわち、ウエハ200を出し入れする開口部を、気密に閉塞可能な第1蓋体としてのシールキャップ219が設けられている。シールキャップ219は、例えばSUS等の金属材料により構成され、円盤状に形成されている。シールキャップ219の上面には、マニホールド209の下端と当接するシール部材としてのOリング220bが設けられている。シールキャップ219の下方には、後述するボート217を回転させる回転機構267が設置されている。回転機構267の回転軸255は、シールキャップ219を貫通してボート217に接続されている。回転機構267は、ボート217を回転させることでウエハ200を回転させるように構成されている。シールキャップ219は、反応管203の外部に設置された昇降機構としてのボートエレベータ115によって垂直方向に昇降されるように構成されている。ボートエレベータ115は、シールキャップ219を昇降させることで、ウエハ200を処理室201内外に搬入および搬出(搬送)する搬送装置(搬送機構)として構成されている。また、マニホールド209の下方には、シールキャップ219を降下させボート217を処理室201内から搬出した状態で、マニホールド209の下端開口を気密に閉塞可能な第2蓋体としてのシャッタ219sが設けられている。シャッタ219sは、例えばSUS等の金属材料により構成され、円盤状に形成されている。シャッタ219sの上面には、マニホールド209の下端と当接するシール部材としてのOリング220cが設けられている。シャッタ219sの開閉動作(昇降動作や回動動作等)は、シャッタ開閉機構115sにより制御される。
基板支持具としてのボート217は、複数枚、例えば25〜200枚のウエハ200を、水平姿勢で、かつ、互いに中心を揃えた状態で垂直方向に整列させて多段に支持するように、すなわち、間隔を空けて配列させるように構成されている。ボート217は、例えば石英やSiC等の耐熱性材料により構成される。ボート217の下部には、例えば石英やSiC等の耐熱性材料により構成される断熱板218が多段に支持されている。
反応管203内には、温度検出器としての温度センサ263が設置されている。温度センサ263により検出された温度情報に基づきヒータ207への通電具合を調整することで、処理室201内の温度が所望の温度分布となる。温度センサ263は、反応管203の内壁に沿って設けられている。
図3に示すように、制御部(制御手段)であるコントローラ121は、CPU(Central Processing Unit)121a、RAM(Random Access Memory)121b、記憶装置121c、I/Oポート121dを備えたコンピュータとして構成されている。RAM121b、記憶装置121c、I/Oポート121dは、内部バス121eを介して、CPU121aとデータ交換可能なように構成されている。コントローラ121には、例えばタッチパネル等として構成された入出力装置122が接続されている。
記憶装置121cは、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等で構成されている。記憶装置121c内には、基板処理装置の動作を制御する制御プログラムや、後述する基板処理の手順や条件等が記載されたプロセスレシピや、後述するクリーニング処理の手順や条件等が記載されたクリーニングレシピ等が、読み出し可能に格納されている。プロセスレシピ、クリーニングレシピは、それぞれ、後述する基板処理、クリーニング処理における各手順をコントローラ121に実行させ、所定の結果を得ることが出来るように組み合わされたものであり、プログラムとして機能する。以下、プロセスレシピやクリーニングレシピや制御プログラム等を総称して、単に、プログラムともいう。また、プロセスレシピやクリーニングレシピを、単に、レシピともいう。本明細書においてプログラムという言葉を用いた場合は、レシピ単体のみを含む場合、制御プログラム単体のみを含む場合、または、それらの両方を含む場合がある。RAM121bは、CPU121aによって読み出されたプログラムやデータ等が一時的に保持されるメモリ領域(ワークエリア)として構成されている。
I/Oポート121dは、上述のMFC241a〜241e、バルブ243a〜243e、圧力センサ245、APCバルブ244、真空ポンプ246、温度センサ263、ヒータ207、回転機構267、ボートエレベータ115、シャッタ開閉機構115s等に接続されている。
CPU121aは、記憶装置121cから制御プログラムを読み出して実行すると共に、入出力装置122からの操作コマンドの入力等に応じて記憶装置121cからレシピを読み出すように構成されている。CPU121aは、読み出したレシピの内容に沿うように、MFC241a〜241eによる各種ガスの流量調整動作、バルブ243a〜243eの開閉動作、APCバルブ244の開閉動作および圧力センサ245に基づくAPCバルブ244による圧力調整動作、真空ポンプ246の起動および停止、温度センサ263に基づくヒータ207の温度調整動作、回転機構267によるボート217の回転および回転速度調節動作、ボートエレベータ115によるボート217の昇降動作、シャッタ開閉機構115sによるシャッタ219sの開閉動作等を制御するように構成されている。
コントローラ121は、外部記憶装置(例えば、HDD等の磁気ディスク、CD等の光ディスク、MO等の光磁気ディスク、USBメモリ等の半導体メモリ)123に格納された上述のプログラムを、コンピュータにインストールすることにより構成することができる。記憶装置121cや外部記憶装置123は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体として構成されている。以下、これらを総称して、単に、記録媒体ともいう。本明細書において記録媒体という言葉を用いた場合は、記憶装置121c単体のみを含む場合、外部記憶装置123単体のみを含む場合、または、それらの両方を含む場合がある。なお、コンピュータへのプログラムの提供は、外部記憶装置123を用いず、インターネットや専用回線等の通信手段を用いて行ってもよい。
(2)基板処理
上述の基板処理装置を用い、半導体装置の製造工程の一工程として、基板としてのウエハ200上に、Si、OおよびNを含む膜、すなわち、シリコン酸窒化膜(SiON膜)を形成するシーケンス例について図4を用いて説明する。以下の説明において、基板処理装置を構成する各部の動作は、コントローラ121により制御される。この点は、後述する第1、第2クリーニング処理においても同様である。
本実施形態の成膜シーケンスでは、処理容器内のウエハ200に対して処理ガス(原料ガス)としてHCDSガスを供給するステップ1と、処理容器内のウエハ200に対して処理ガス(窒化剤)としてNHガスを供給するステップ2と、処理容器内のウエハ200に対して処理ガス(酸化剤)としてOガスを供給するステップ3と、を非同時に行うサイクルを所定回数(n回、nは1以上の整数)行う。
本明細書では、上述の成膜シーケンスを、便宜上、以下のように示すこともある。以下の変形例等の説明においても、同様の表記を用いることとする。
(HCDS→NH→O)×n ⇒ SiON
本明細書において「ウエハ」という言葉を用いた場合は、ウエハそのものを意味する場合や、ウエハとその表面に形成された所定の層や膜との積層体を意味する場合がある。本明細書において「ウエハの表面」という言葉を用いた場合は、ウエハそのものの表面を意味する場合や、ウエハ上に形成された所定の層等の表面を意味する場合がある。本明細書において「ウエハ上に所定の層を形成する」と記載した場合は、ウエハそのものの表面上に所定の層を直接形成することを意味する場合や、ウエハ上に形成されている層等の上に所定の層を形成することを意味する場合がある。本明細書において「基板」という言葉を用いた場合も、「ウエハ」という言葉を用いた場合と同義である。
(ウエハチャージ〜ボートロード)
複数枚のウエハ200がボート217に装填(ウエハチャージ)されると、シャッタ開閉機構115sによりシャッタ219sが移動させられて、マニホールド209の下端開口が開放される(シャッタオープン)。その後、図1に示すように、複数枚のウエハ200を支持したボート217は、ボートエレベータ115によって持ち上げられて処理室201内へ搬入(ボートロード)される。この状態で、シールキャップ219は、Oリング220bを介してマニホールド209の下端を密閉した状態となる。
(圧力調整および温度調整)
処理室201内、すなわち、ウエハ200が存在する空間が所望の圧力(真空度)となるように、真空ポンプ246によって真空排気(減圧排気)される。この際、処理室201内の圧力は圧力センサ245で測定され、この測定された圧力情報に基づきAPCバルブ244がフィードバック制御される。また、処理室201内のウエハ200が所望の処理温度となるように、ヒータ207によって加熱される。この際、処理室201内が所望の温度分布となるように、温度センサ263が検出した温度情報に基づきヒータ207への通電具合がフィードバック制御される。また、回転機構267によるウエハ200の回転を開始する。真空ポンプ246の稼働、ウエハ200の加熱および回転は、いずれも、少なくともウエハ200に対する処理が終了するまでの間は継続して行われる。
(成膜処理)
その後、次のステップ1〜3を順次実施する。
[ステップ1]
このステップでは、処理室201内のウエハ200に対してHCDSガスを供給する。
具体的には、バルブ243aを開き、ガス供給管232a内へHCDSガスを流す。HCDSガスは、MFC241aにより流量調整され、ノズル249aを介して処理室201内へ供給され、排気管231より排気される。このとき、ウエハ200に対してHCDSガスが供給される。このときバルブ243c,243dを開き、ガス供給管232c,232d内へNガスを流すようにしてもよい。
本ステップにおける処理条件としては、
HCDSガス供給流量:1〜2000sccm、好ましくは10〜1000sccm
ガス供給流量(ガス供給管毎):0〜10000sccm
各ガス供給時間:1〜120秒、好ましくは1〜60秒
処理温度:250〜800℃、好ましくは400〜700℃
処理圧力:1〜2666Pa、好ましくは67〜1333Pa
が例示される。
上述の条件下でウエハ200に対してHCDSガスを供給することにより、ウエハ200の最表面上に、第1層として、Clを含むSi含有層が形成される。Clを含むSi含有層は、ウエハ200の最表面に、HCDSが物理吸着したり、HCDSの一部が分解した物質(以下、SiCl)が化学吸着したり、HCDSが熱分解したりすること等により形成される。Clを含むSi含有層は、HCDSやSiClの吸着層(物理吸着層や化学吸着層)であってもよく、Clを含むSi層であってもよい。なお、本明細書では、Clを含むSi含有層を、単に、Si含有層とも称する。
ウエハ200上に第1層を形成した後、バルブ243aを閉じ、処理室201内へのHCDSガスの供給を停止する。そして、処理室201内を真空排気し、処理室201内に残留するガス等を処理室201内から排除する。このとき、バルブ243c,243dを開き、処理室201内へNガスを供給する。Nガスはパージガスとして作用する。
原料ガス(Si含有ガス)としては、HCDSガスの他、モノクロロシラン(SiHCl、略称:MCS)ガス、ジクロロシラン(SiHCl、略称:DCS)ガス、トリクロロシラン(SiHCl、略称:TCS)ガス、テトラクロロシラン(SiCl、略称:STC)ガス、オクタクロロトリシラン(SiCl、略称:OCTS)ガス等のクロロシランガスを用いることができる。また、原料ガスとしては、テトラフルオロシラン(SiF)ガス、テトラブロモシラン(SiBr)ガス、テトラヨードシラン(SiI)ガス等を用いることができる。すなわち、原料ガスとしては、クロロシランガス、フルオロシランガス、ブロモシランガス、ヨードシランガス等の各種ハロシランガスを用いることができる。
また、原料ガス(Si含有ガス)としては、ビス(ジエチルアミノ)シラン(SiH[N(C、略称:BDEAS)ガス、ビス(ターシャリブチルアミノ)シラン(SiH[NH(C)]、略称:BTBAS)ガス、トリス(ジエチルアミノ)シラン(SiH[N(C、略称:3DEAS)ガス、トリス(ジメチルアミノ)シラン(SiH[N(CH、略称:3DMAS)ガス、テトラキス(ジエチルアミノ)シラン(Si[N(C、略称:4DEAS)ガス、テトラキス(ジメチルアミノ)シラン(Si[N(CH、略称:4DMAS)ガス等の各種アミノシランガスを用いることができる。
パージガスとしては、Nガスの他、例えば、Arガス、Heガス、Neガス、Xeガス等の各種希ガスを用いることができる。この点は、後述するステップ2,3においても同様である。
[ステップ2]
ステップ1が終了した後、処理室201内のウエハ200、すなわち、ウエハ200上に形成された第1層に対してNHガスを供給する。
具体的には、バルブ243b〜243dの開閉制御を、ステップ1における243a,243c,243dの開閉制御と同様の手順で行う。NHガスは、MFC241bにより流量調整され、ノズル249bを介して処理室201内へ供給され、排気管231から排気される。このとき、ウエハ200に対してNHガスが供給される。
本ステップにおける処理条件としては、
NHガス供給流量:100〜10000sccm
処理圧力:1〜4000Pa、好ましくは1〜3000Pa
が例示される。他の処理条件は、ステップ1における処理条件と同様とする。
上述の条件下でウエハ200に対してNHガスを供給することにより、ステップ1でウエハ200上に形成された第1層の少なくとも一部を改質(窒化)させることができる。それにより、第1層中からClを脱離させると共に、NHガスに含まれるN成分を第1層中に取り込ませることが可能となる。このようにして第1層が改質されることで、ウエハ200上に、第2層として、SiおよびNを含む層であるシリコン窒化層(SiN層)が形成される。
ウエハ200上に第2層を形成した後、バルブ243bを閉じ、処理室201内へのNHガスの供給を停止する。そして、ステップ1と同様の処理手順により、処理室201内に残留するガス等を処理室201内から排除する。
窒化剤としては、NHガスの他、ジアゼン(N)ガス、ヒドラジン(N)ガス、Nガス、これらの化合物を含むガス等を用いることができる。
[ステップ3]
ステップ2が終了した後、処理室201内のウエハ200、すなわち、ウエハ200上に形成された第2層に対してOガスを供給する。
具体的には、バルブ243b〜243dの開閉制御を、ステップ1における243a,243c,243dの開閉制御と同様の手順で行う。Oガスは、MFC241bにより流量調整され、ノズル249bを介して処理室201内へ供給され、排気管231から排気される。このとき、ウエハ200に対してOガスが供給される。
本ステップにおける処理条件としては、
ガス供給流量:100〜10000sccm
処理圧力:1〜4000Pa、好ましくは1〜3000Pa
が例示される。他の処理条件は、ステップ1における処理条件と同様とする。
上述の条件下でウエハ200に対してOガスを供給することにより、ステップ2でウエハ200上に形成された第2層の少なくとも一部を改質(酸化)させることができる。それにより、第2層中からClを脱離させると共に、Oガスに含まれるO成分を第2層中に取り込ませることが可能となる。このようにして第2層が改質されることで、ウエハ200上に、第3層として、Si、OおよびNを含む層であるシリコン酸窒化層(SiON層)が形成される。
ウエハ200上に第3層を形成した後、バルブ243bを閉じ、処理室201内へのOガスの供給を停止する。そして、ステップ1と同様の処理手順により、処理室201内に残留するガス等を処理室201内から排除する。
酸化剤としては、Oガスの他、亜酸化窒素(NO)ガス、一酸化窒素(NO)ガス、二酸化窒素(NO)ガス、オゾン(O)ガス、過酸化水素(H)ガス、水蒸気(HOガス)、一酸化炭素(CO)ガス、二酸化炭素(CO)ガス等を用いることができる。
[所定回数実施]
ステップ1〜3を非同時に、すなわち、同期させることなく実施するサイクルを所定回数(n回、nは1以上の整数)行うことにより、ウエハ200上に、所定組成および所定膜厚のSiON膜を形成することが可能となる。上述のサイクルは、複数回繰り返すのが好ましい。すなわち、1サイクルあたりに形成される第3層の厚さを所望の膜厚よりも薄くし、第3層を積層することで形成される膜の膜厚が所望の膜厚になるまで、上述のサイクルを複数回繰り返すのが好ましい。
(アフターパージおよび大気圧復帰)
成膜処理が終了した後、ガス供給管232c,232dのそれぞれからNガスを処理室201内へ供給し、排気管231から排気する。これにより、処理室201内がパージされ、処理室201内に残留するガスや反応副生成物等が処理室201内から除去される(アフターパージ)。処理室201内の雰囲気が不活性ガスに置換された後(不活性ガス置換)、APCバルブ244を全閉(フルクローズ)とする。その後、処理室201内へのNガスの供給が継続されることで、処理室201内の圧力が常圧に復帰される(大気圧復帰)。
(ボートアンロード〜ウエハディスチャージ)
その後、ボートエレベータ115によりシールキャップ219が下降され、マニホールド209の下端が開口されるとともに、処理済のウエハ200が、ボート217に支持された状態でマニホールド209の下端から反応管203の外部に搬出(ボートアンロード)される。ボートアンロードの後は、シャッタ219sが移動させられ、マニホールド209の下端開口がOリング220cを介してシャッタ219sにより密閉される(シャッタクローズ)。処理済のウエハ200は、反応管203の外部に搬出された後、ボート217より取り出される(ウエハディスチャージ)。
(3)第1クリーニング処理
上述の基板処理(バッチ処理)、すなわち、成膜処理を実施すると、少なくとも排気部の内部に、シリコン酸化物(SiO)等を含む副生成物が付着する。すなわち、排気管231eの内壁や真空ポンプ246内部の部材の表面等に、SiO等を含む副生成物が付着する。成膜処理の実施期間中、排気管231eや真空ポンプ241の温度は、処理容器やAPCバルブ244よりも上流側の排気管231の温度に比べて低くなる。そのため、排気部の内部には、処理容器の内部やAPCバルブ244よりも上流側の排気管231の内部に比べ、副生成物が多量に付着する傾向がある。
排気部の内部に付着した副生成物は、排気部の内部に付着したままバッチ処理が繰り返し実施されると、バッチ処理の回数によっては固着(Fix)する場合がある。固着した副生成物は、排気部の内部へHFガス等のクリーニングガスを供給してもエッチングされ難く、排気部の内部からの除去が困難となる傾向がある。そこで本実施形態では、上述の成膜処理を数バッチ、好ましくは1バッチ行う毎に、すなわち、副生成物が排気部の内部において固着する前に、処理容器内を経由することなく、排気部内へHFガスを直接供給することで、排気部内をクリーニングする。なお、バッチ処理の回数とは、ウエハチャージからウエハディスチャージまでの基板処理の実施回数のことを指す。
排気部内をクリーニングする際は、APCバルブ244を全閉とした状態で、バルブ243eを開くことにより、ガス供給管232e内へ、第1クリーニングガスとしてのHFガスを流す。HFガスは、MFC241eにより流量調整され、供給ポート231pを介して排気管231eの内部および真空ポンプ246の内部へ供給され、排気管231eの内壁、真空ポンプ246内部の部材の表面等に接触する。このとき、HFガスと副生成物との間で熱化学反応(エッチング反応)が生じ、排気部内から副生成物が除去される。なお、この処理を行う際、真空ポンプ246は停止した状態としてもよく、また、作動させた状態としてもよい。
本明細書では、排気部の内部に対して行うこの処理を、「第1クリーニング処理」と称する。第1クリーニング処理を行う頻度は、後述する第2クリーニング処理を行う頻度よりも高くする。例えば、第1クリーニング処理を行う頻度を上述のように数バッチ毎、好ましくは1バッチ毎とし、第2クリーニング処理を行う頻度を300〜500バッチ毎とする。第1クリーニング処理をこのような高い頻度で行うことにより、排気部内に付着した副生成物を、それが排気部内に固着する前のプアな状態でエッチングすることが可能となる。そして、排気部内に付着した副生成物を、排気部内から容易かつ確実に、すなわち、効率的かつ効果的に除去することが可能となる。結果として、排気部のメンテナンス作業を行う頻度、例えば、排気管231eや真空ポンプ246の交換、洗浄、オーバーホールといったメンテナンス作業を行う頻度を低減させることが可能となる。真空ポンプ246の交換作業を行う頻度は、第2クリーニング処理を行う頻度(300〜500バッチ毎)よりも低い頻度、例えば、2000〜2500バッチ毎とすることが可能となる。排気管231eの内部クリアランスは、真空ポンプ246のそれよりも大きいことから、排気管231eの交換作業を行う頻度は、上述した真空ポンプ246の交換作業を行う頻度以下とすることも可能となる。
第1クリーニング処理は、成膜処理が終了した後、その次の成膜処理を開始する前までの間の期間に行うのが好ましい。すなわち、第1クリーニング処理は、バッチ処理の実施期間中に行うのが好ましい。このように、成膜処理の終了後、第1クリーニング処理を、排気部内に付着した副生成物が固着する前に速やかに行うことにより、排気部内から副生成物をより確実に除去することが可能となる。
第1クリーニング処理は、処理容器内にウエハ200を収容した状態で行うことが可能である。具体的には、第1クリーニング処理は、処理容器内にウエハ200を収容した後、成膜処理を開始する前の期間(搬入後・成膜前の期間)に行うことができる。また、第1クリーニング処理は、成膜処理が終了した後、成膜処理がなされたウエハ200を処理容器内から搬出する前の期間(成膜後・搬出前の期間)に行うこともできる。特に、後者の場合、排気部内に付着した副生成物がよりプアな状態で、副生成物をエッチングすることが可能であることから、排気部内に付着した副生成物の固着をより確実に防ぐことができ、排気部内から副生成物をより確実に除去することが可能となる。なお、第1クリーニング処理を、処理容器内にウエハ200を収容した状態で行う場合、この処理は、マニホールド209の下端開口を、シールキャップ219で密閉した状態として行うのが好ましい。
また、第1クリーニング処理は、成膜処理が終了した後、成膜処理がなされたウエハ200を処理容器内から搬出した後の状態、すなわち、処理容器内にウエハ200を収容していない状態で行うことも可能である。具体的には、第1クリーニング処理を、成膜処理がなされたウエハ200を処理容器内から搬出した後、次の成膜処理で処理するウエハ200を処理容器内に収容する前の期間(搬出後・搬入前の期間)に行うことも可能である。第1クリーニング処理を、搬出後・搬入前の期間に行うようにすれば、成膜処理間の待機期間(例えば、ウエハディスチャージおよびウエハチャージに要する期間)を有効活用することができる。なお、第1クリーニング処理を、処理容器内にウエハ200を収容していない状態で行う場合、この処理は、マニホールド209の下端開口を、シャッタ219sで密閉した状態として行うのが好ましい。
このように、第1クリーニング処理は、処理容器内にウエハ200を収容した状態、および、処理容器内にウエハ200を収容していない状態の、いずれの状態でも行うことが可能である。これらいずれの場合においても、マニホールド209の下端開口を開放することなく、シールキャップ219やシャッタ219s等の蓋体で密閉した状態で、第1クリーニング処理を行う。また、これらいずれの場合においても、排気管231eの供給ポート231pが設けられた部分よりも上流側に設けられた排気バルブ、すなわち、APCバルブ244を全閉とした状態で、第1クリーニング処理を行う。APCバルブ244を全閉とした状態で第1クリーニング処理を行うことにより、排気部内へ供給されたHFガスの処理容器内への逆流を防止することが可能となる。また、マニホールド209の下端開口を密閉した状態で第1クリーニング処理を行うことにより、万が一、排気部内へ供給されたHFガスが処理容器内へ逆流した場合であっても、処理容器外へのHFガスの放出(漏洩)を防ぐことが可能となる。このように、マニホールド209の下端開口およびAPCバルブ244のそれぞれの開閉制御(安全制御)を二重に行うことにより、第1クリーニング処理の安全性を高めることが可能となる。
図4に示すように、本実施形態の基板処理シーケンスでは、第1クリーニング処理を、上述のアフターパージの終了後に開始し、ボートアンロードを始める前に終了するようにしている。すなわち、第1クリーニング処理を大気圧復帰と並行して行うようにしている。この場合、成膜処理の終了後、第1クリーニング処理が速やかに開始されることから、排気部内からの副生成物の除去を容易かつ確実に行うことが可能となる。また、第1クリーニング処理を開始するタイミングでは、すなわち、大気圧復帰を開始する際には、上述のようにAPCバルブ244は全閉の状態とされ、また、マニホールド219の下端開口は密閉された状態となっていることから、第1クリーニング処理を安全に進行させることも可能となる。
本ステップにおける処理条件としては、
HFガス供給流量:4000〜6000sccm
ガス供給時間:3〜10分
排気部内の温度:50〜100℃
排気部内の圧力:1330Pa(10Torr)〜101300Pa(大気圧)
が例示される。
(4)第2クリーニング処理
上述の基板処理(バッチ処理)、すなわち、成膜処理を繰り返し実施すると、処理容器の内部、例えば、反応管203の内壁、ノズル249a,249bの表面、ボート217の表面等に、SiON膜等の薄膜を含む堆積物が累積する。すなわち、この薄膜を含む堆積物が、加熱された処理室201内の部材の表面に付着して累積する。これらの堆積物の量、すなわち、累積膜厚が、堆積物に剥離や落下が生じる前の所定の量(厚さ)に達したところで、処理容器内をクリーニングする。本明細書では、処理容器に対して行うこの処理を、「第2クリーニング処理」と称する。第2クリーニング処理は、例えば300〜500バッチ毎に行い、その頻度は、上述の第1クリーニング処理を行う頻度(数バッチ毎、好ましくは1バッチ毎)よりも低くする。なお、第2クリーニング処理を行う頻度は、上述した排気部のメンテナンス作業を行う頻度(2000〜2500バッチ毎)よりも高くなる。以下、本実施形態における第2クリーニング処理の一例を説明する。
(ボートロード)
上述のバッチ処理、すなわち、ウエハチャージからウエハディスチャージまでの基板処理が例えば300〜500回行われた後、シャッタ開閉機構115sによりシャッタ219sが移動させられて、マニホールド209の下端開口が開放される(シャッタオープン)。その後、ウエハ200を装填していない空のボート217が、ボートエレベータ115によって持ち上げられて処理室201内に搬入される。この状態で、シールキャップ219は、Oリング220bを介してマニホールド209の下端を密閉した状態となる。
(圧力調整および温度調整)
処理室201内が所定の圧力となるように、真空ポンプ246によって真空排気される。真空ポンプ246は、少なくとも第2クリーニング処理が終了するまでの間は常時作動させた状態を維持する。また、処理室201内が所定の温度となるように、ヒータ207によって加熱される。また、回転機構267によるボート217の回転を開始する。ヒータ207による処理室201内の加熱、ボート217の回転は、少なくとも後述するクリーニングステップが完了するまでの間は継続して行われる。但し、ボート217は回転させなくてもよい。
(クリーニングステップ)
続いて、上述の成膜処理を繰り返し行った後の処理容器内へ、第2クリーニングガスとしてのFガスを供給する。このステップでは、バルブ243bを閉じた状態で、バルブ243a,243c,243dの開閉制御を、成膜処理のステップ1におけるバルブ243a,243c,243dの開閉制御と同様の手順で行う。Fガスは、MFC241aにより流量調整され、ガス供給管232a、ノズル249aを介して処理室201内へ供給される。
処理室201内へ供給されたFガスは、処理室201内を通過して排気管231から排気される際に、処理室201内の部材の表面、例えば、反応管203の内壁、ノズル249a,249bの表面、ボート217の表面、マニホールド209の内壁、シールキャップ219の上面等に接触する。このとき、Fガスと堆積物との間で熱化学反応(エッチング反応)が生じ、結果として、処理室201内から堆積物が除去される。
本ステップにおける処理条件としては、
ガス供給流量:4000〜6000sccm
ガス供給時間:30〜40時間
処理温度:350〜450℃
処理圧力:1330Pa(10Torr)〜101300Pa(大気圧)
が例示される。
第2クリーニングガスとしては、Fガスの他、フッ化塩素(ClF)ガス、フッ化窒素(NF)ガス、HFガス等を用いることができる。
(アフターパージおよび大気圧復帰ステップ)
クリーニングステップが終了した後、バルブ243aを閉じ、処理室201内へのFガスの供給を停止する。そして、成膜処理のアフターパージと同様の処理手順により、処理室201内をパージする(アフターパージ)。このとき、バルブ243c,243dの開閉動作を繰り返すことで、処理室201内のパージを間欠的に行うようにしてもよい(サイクルパージ)。その後、処理室201内の雰囲気がNガスに置換され(不活性ガス置換)、処理室201内の圧力が常圧に復帰される(大気圧復帰)。
(ボートアンロード)
その後、ボートエレベータ115によりシールキャップ219が下降され、マニホールド209の下端が開口されるとともに、空のボート217が、マニホールド209の下端から反応管203の外部へ搬出(ボートアンロード)される。ボートアンロードの後は、シャッタ219sが移動させられ、マニホールド209の下端開口がOリング220cを介してシャッタ219sにより密閉される。これら一連の工程が終了すると、上述の成膜処理が再開される。
(5)本実施形態による効果
本実施形態によれば、以下に示す一つ又は複数の効果が得られる。
(a)第1クリーニング処理を行う頻度を、第2クリーニング処理を行う頻度よりも高くすることにより、排気部内に付着した副生成物を、この副生成物が固着する前のプアな状態でエッチングすることが可能となる。そして、排気部内に付着した副生成物を、排気部内から容易かつ確実に除去することが可能となる。結果として、排気部のメンテナンス頻度を低下させることが可能となる。例えば、真空ポンプ246や排気管231eの交換作業を行う頻度を、第2クリーニング処理を行う頻度よりも低くすることが可能となる。
図5(a)は、第1クリーニング処理を不実施とした場合における排気部のメンテナンス頻度の例を示す図である。図5(b)は、第1クリーニング処理を1バッチ毎に実施した場合における排気部のメンテナンス頻度の例を示す図である。これらの図において、「数値−数値」はバッチ処理の実施回数(開始時回数−中断時回数)を、「C」は所定バッチ毎に、ここでは500バッチ毎に行う第2クリーニング処理を、「E」は1バッチ毎に行う第1クリーニング処理を、「P」は排気部のメンテナンス作業(ポンプ交換作業および排気管交換作業)を、それぞれ示している。
上述のように第1クリーニング処理は、バッチ処理の実施期間中に(例えば、大気圧復帰と並行して)行うことができることから、図5(b)では、便宜上、1バッチ毎に実施する第1クリーニング処理の時間をバッチ処理の時間と同じとして表している。また、上述のように、排気管交換頻度をポンプ交換頻度以下とすることができるが、ここでは両者の頻度を同一とした例を示している。なお、図5(a)および図5(b)は、いずれも、1バッチ目のバッチ処理を実施してから2001バッチ目のバッチ処理を実施する前までの排気部のメンテナンス頻度を示している。
これらの図によれば、第1クリーニング処理を実施した場合における排気部のメンテナンス頻度(1回/2000バッチ)は、第1クリーニング処理を不実施とした場合における排気部のメンテナンス頻度(1回/300バッチ)よりも低くなることが分かる。図5(b)に示す例では、図5(a)に示す例に比べ、排気部のメンテナンスを5回分少なくすることができる。1回のポンプ交換には10〜15時間程度の時間を要することから、排気部のメンテナンス頻度を上述のように低減させることにより、基板処理装置のダウンタイムを短縮させ、その稼働効率を高めることが可能となる。
(b)第1クリーニング処理を、数バッチ毎、好ましくは1バッチ毎に、成膜処理が終了した後、その次の成膜処理を開始する前までの間の期間に行うことにより、上述の効果がより確実に得られるようになる。
(c)第1クリーニング処理を、数バッチ毎、好ましくは1バッチ毎に、成膜処理が終了した後、成膜処理がなされたウエハ200を処理容器内から搬出する前の期間に行うことにより、上述の効果がいっそう確実に得られるようになる。
(d)APCバルブ244を全閉とし、かつ、マニホールド209の下端開口を密閉した状態で第1クリーニング処理を行うことにより、処理容器外へのHFガスの漏洩を確実に防ぐことが可能となる。これにより、第1クリーニング処理の安全性を高めることが可能となる。
(e)これらの効果は、原料ガスとしてHCDSガス以外のSi含有ガスを用いる場合や、窒化剤としてNHガス以外のN含有ガスを用いる場合や、酸化剤としてOガス以外のO含有ガスを用いる場合にも、同様に得ることができる。また、第1クリーニングガスとしてHFガス以外のガスを用いる場合や、第2クリーニングガスとしてFガス以外のガスを用いる場合にも、同様に得ることができる。
<他の実施形態>
以上、本発明の実施形態を具体的に説明した。しかしながら、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、成膜処理のシーケンスは、上述の実施形態の態様に限定されない。例えば、以下に示す成膜シーケンスにより、ウエハ200上に、シリコン酸化膜(SiO膜)、シリコン酸炭窒化膜(SiOCN膜)、シリコン酸炭化膜(SiOC膜)等を形成する場合においても、上述の第1クリーニング処理を上述の頻度で行うことにより、上述の実施形態と同様の効果が得られる。
(HCDS→O+H)×n ⇒ SiO
(HCDS→C→NH→O)×n ⇒ SiOCN
(HCDS→TEA→O)×n ⇒ SiOC(N)
なお、3DNAND等の3Dデバイスを作製するために上述の成膜処理を行う場合、HCDSガス等の原料ガスの供給時間を長くしたり、供給量を増加させたりする傾向がある。この場合、排気部内に付着する副生成物の量が増え、排気部のメンテナンス頻度が高くなる傾向がある。このような課題に対し、排気部のメンテナンス頻度を低下させることが可能な本発明は、非常に大きな意義を有するといえる。
上述の実施形態では、排気部内に付着する副生成物が主にSiOを含む例について説明したが、本発明の第1クリーニング処理がクリーニング対象とする副生成物はこのような物質に限定されない。例えば、排気部内に付着する副生成物が、Oを含む塩化アンモニウム(NHClO)や、塩化アンモニウム(NHCl)等の物質を含む場合であっても、上述の第1クリーニング処理を上述の頻度で行うことにより、上述の実施形態と同様の効果が得られる。
上述の実施形態では、第1クリーニング処理において、主に、排気管231e、真空ポンプ246をクリーニングする例について説明したが、第1クリーニング処理がクリーニング対象とする部材はこれに限定されない。例えば、真空ポンプ246の下流側に設けられた排気ダクト(図示しない除害装置と真空ポンプ246とを接続するダクト)内に付着した副生成物についても、上述の第1クリーニング処理を上述の頻度で行うことにより、効率的に除去することが可能となる。
基板処理やクリーニング処理に用いられるレシピは、処理内容に応じて個別に用意し、電気通信回線や外部記憶装置123を介して記憶装置121c内に格納しておくことが好ましい。そして、基板処理やクリーニング処理を開始する際、CPU121aが、記憶装置121c内に格納された複数のレシピの中から、基板処理やクリーニング処理の内容に応じて、適正なレシピを適宜選択することが好ましい。これにより、1台の基板処理装置で様々な膜種、組成比、膜質、膜厚の膜を、再現性よく形成することができるようになり、また、処理室201内や排気部内に付着した様々な膜を含む堆積物に応じ、適正なクリーニング処理を行うことが可能となる。また、オペレータの負担を低減でき、操作ミスを回避しつつ、処理を迅速に開始できるようになる。
上述のレシピは、新たに作成する場合に限らず、例えば、基板処理装置に既にインストールされていた既存のレシピを変更することで用意してもよい。レシピを変更する場合は、変更後のレシピを、電気通信回線や当該レシピを記録した記録媒体を介して、基板処理装置にインストールしてもよい。また、既存の基板処理装置が備える入出力装置122を操作し、基板処理装置に既にインストールされていた既存のレシピを直接変更するようにしてもよい。
上述の実施形態では、一度に複数枚の基板を処理するバッチ式の基板処理装置を用いて膜を形成する例について説明した。本発明は上述の実施形態に限定されず、例えば、一度に1枚または数枚の基板を処理する枚葉式の基板処理装置を用いて膜を形成する場合にも、好適に適用できる。また、上述の実施形態では、ホットウォール型の処理炉を有する基板処理装置を用いて膜を形成する例について説明した。本発明は上述の実施形態に限定されず、コールドウォール型の処理炉を有する基板処理装置を用いて膜を形成する場合にも、好適に適用できる。
これらの基板処理装置を用いる場合においても、上述の実施形態や変形例と同様な処理手順、処理条件にて成膜を行うことができ、これらと同様の効果が得られる。
また、上述の実施形態や変形例は、適宜組み合わせて用いることができる。このときの処理手順、処理条件は、例えば、上述の実施形態の処理手順、処理条件と同様とすることができる。
以下、実施例について説明する。
実施例として、図1に示す基板処理装置を用い、上述の実施形態の成膜処理と同様の処理手順により、複数枚のウエハ上に、3〜10nmの範囲内の膜厚のSiON膜を形成した。成膜処理を1バッチ実施する際、ウエハを処理容器内から搬出する前に、上述の実施形態の第1クリーニング処理と同様の開始タイミング、処理手順により、排気部内をクリーニングした。成膜処理および第1クリーニング処理における処理条件は、それぞれ、上述の実施形態におけるそれぞれの処理条件範囲内の所定の条件とした。第1クリーニング処理を行う際、排気部に設置したFTIR分析装置を用い、排気部内に付着した副生成物と、排気部内へ供給したHFガスとの反応の様子を観測した。
図6に、FTIR分析装置による観測結果を示す。図6の横軸は観測開始後の経過時間(分)を、図6の縦軸(左)は排気部内におけるHFの濃度(ppm)を、図6の縦軸(右)は副生成物とHFガスとの反応により生じたSiFの排気部内における濃度(ppm)を、それぞれ示している。
図6によれば、排気部内へのHFガスの供給開始後、副生成物とHFガスとの反応が始まり(SiFの濃度が上昇し)、その反応は4〜5分程度経過すると収束する(SiFの濃度が低下する)ことが分かる。すなわち、上述の成膜処理を1バッチ実施する毎に第1クリーニング処理を行った場合、排気部内のクリーニングは4〜5分程度の短時間のうちに完了することが分かる。すなわち、第1クリーニング処理を、例えば、処理容器内の大気圧復帰に要する時間(例えば30分程度)以内の時間で完了させることができることが分かる。すなわち、基板処理のトータルでの所要時間の増加を防止でき、基板処理の生産性低下を回避することが可能となることが分かる。
<本発明の好ましい態様>
以下、本発明の好ましい態様について付記する。
(付記1)
本発明の一態様によれば、
処理容器内の基板に対して処理ガスを供給し、排気管およびポンプを含む排気部より排気して、前記基板を処理する工程と、
前記排気管に設けられた供給ポートより、前記排気管内へ、第1クリーニングガスを、(前記処理容器内を経由することなく、)直接供給することで、前記排気部内をクリーニングする工程と、
前記処理容器内へ、第2クリーニングガスを供給することで、前記処理容器内をクリーニングする工程と、を有し、
前記排気部内をクリーニングする工程を行う頻度を、前記処理容器内をクリーニングする工程を行う頻度よりも高くする半導体装置の製造方法、または、基板処理方法が提供される。
(付記2)
付記1に記載の方法であって、好ましくは、
前記ポンプを交換する工程をさらに有し、
前記ポンプを交換する工程を行う頻度を、前記処理容器内をクリーニングする工程を行う頻度よりも低くする。
(付記3)
付記1または2に記載の方法であって、好ましくは、
前記排気管を交換する工程をさらに有し、
前記排気管を交換する工程を行う頻度を、前記処理容器内をクリーニングする工程を行う頻度よりも低くする。
(付記4)
付記1〜3のいずれかに記載の方法であって、好ましくは、
前記ポンプを交換する工程と、前記排気管を交換する工程と、をさらに有し、
前記排気管を交換する工程を行う頻度を、前記ポンプを交換する工程を行う頻度以下とする。
(付記5)
付記1〜4のいずれかに記載の方法であって、好ましくは、
前記排気部内をクリーニングする工程を、前記基板を処理する工程を1回行う度に行い、
前記処理容器内をクリーニングする工程(、前記ポンプを交換する工程、前記排気管を交換する工程)を、前記基板を処理する工程を複数回行う度に行う。
(付記6)
付記1〜5のいずれかに記載の方法であって、好ましくは、
前記排気部内をクリーニングする工程を、前記基板の処理が終了した後、その次の基板の処理を開始する前までの間の期間に行う。
(付記7)
付記1〜6のいずれかに記載の方法であって、好ましくは、
前記排気部内をクリーニングする工程を、前記処理容器内に基板を収容した状態で行う。このとき、前記処理容器の前記基板を出し入れする開口部を蓋体(第1蓋体)で密閉した状態とするのが好ましい。
(付記8)
付記1〜7のいずれかに記載の方法であって、好ましくは、
前記排気部内をクリーニングする工程を、前記基板の処理が終了した後、前記処理がなされた前記基板を前記処理容器内から搬出する前に行う。このとき、前記処理容器の前記基板を出し入れする開口部を蓋体(第1蓋体)で密閉した状態とするのが好ましい。
(付記9)
付記1〜8のいずれかに記載の方法であって、好ましくは、
前記処理容器内をクリーニングする工程を、前記基板の処理が終了した後、前記処理がなされた前記基板を前記処理容器内から搬出した後に行う。このとき、前記処理容器の前記基板を出し入れする開口部を蓋体(第2蓋体)で密閉した状態とするのが好ましい。
(付記10)
付記1〜9のいずれかに記載の方法であって、好ましくは、
前記排気部内をクリーニングする工程を、前記処理容器の前記基板を出し入れする開口部を開放することなく密閉した状態で行う。
(付記11)
付記1〜10のいずれかに記載の方法であって、好ましくは、
前記排気部内をクリーニングする工程を、前記排気管の前記供給ポートが設けられた部分よりも上流側に設けられた排気バルブを全閉とした状態で行う。
(付記12)
付記1〜11のいずれかに記載の方法であって、好ましくは、
前記第1クリーニングガスは、フッ化水素ガスを含み、前記第2クリーニングガスは、フッ素ガス、フッ化塩素ガス、フッ化窒素ガス、または、フッ化水素ガスを含む。
(付記13)
付記1〜12のいずれかに記載の方法であって、好ましくは、
前記基板を処理する工程では、少なくともシリコンおよび酸素を含む膜を前記基板上に形成する。
(付記14)
本発明の他の態様によれば、
基板に対する処理が行われる処理容器と、
前記処理容器内の基板に対して処理ガスを供給する処理ガス供給系と、
前記処理容器内へ供給された処理ガスを排気する排気管およびポンプを含む排気部と、
前記排気管に設けられた供給ポートより、前記排気管内へ、第1クリーニングガスを、直接供給する第1クリーニングガス供給系と、
前記処理容器内へ、第2クリーニングガスを供給する第2クリーニングガス供給系と、
前記処理容器内の基板に対して前記処理ガスを供給し、前記排気部より排気して、前記基板を処理する手順と、前記排気管に設けられた前記供給ポートより、前記排気管内へ、前記第1クリーニングガスを、直接供給することで、前記排気部内をクリーニングする手順と、前記処理容器内へ、前記第2クリーニングガスを供給することで、前記処理容器内をクリーニングする手順と、を行わせ、前記排気部内をクリーニングする手順を行う頻度を、前記処理容器内をクリーニングする手順を行う頻度よりも高くするように、前記処理ガス供給系、前記排気部、前記第1クリーニングガス供給系、および前記第2クリーニングガス供給系を制御するよう構成される制御部と、
を有する基板処理装置が提供される。
(付記15)
本発明のさらに他の態様によれば、
基板処理装置の処理容器内の基板に対して処理ガスを供給し、排気管およびポンプを含む排気部より排気して、前記基板を処理する手順と、
前記排気管に設けられた供給ポートより、前記排気管内へ、第1クリーニングガスを、直接供給することで、前記排気部内をクリーニングする手順と、
前記処理容器内へ、第2クリーニングガスを供給することで、前記処理容器内をクリーニングする手順と、
前記排気部内をクリーニングする手順を行う頻度を、前記処理容器内をクリーニングする手順を行う頻度よりも高くする手順と、
をコンピュータによって前記基板処理装置に実行させるプログラム、または、該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。
200 ウエハ(基板)

Claims (15)

  1. 処理容器内の基板に対して処理ガスを供給し、排気管およびポンプを含む排気部より排気して、前記基板上に膜を形成する工程と、
    前記排気管に設けられた供給ポートより、前記排気管内へ、フッ化水素ガスを含む第1クリーニングガスを、直接供給することで、前記排気部内に付着した副生成物が固着する前に前記副生成物を除去するように、前記排気部内をクリーニングする工程と、
    前記処理容器内へ、フッ素ガス、フッ化塩素ガス、またはフッ化窒素ガスを含む第2クリーニングガスを供給することで、前記処理容器内に付着した前記膜を含む堆積物を除去するように、前記処理容器内をクリーニングする工程と、
    を有する半導体装置の製造方法。
  2. 前記排気部内をクリーニングする工程を行う頻度を、前記処理容器内をクリーニングする工程を行う頻度よりも高くする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記ポンプを交換する工程をさらに有し、
    前記ポンプを交換する工程を行う頻度を、前記処理容器内をクリーニングする工程を行う頻度よりも低くする請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記排気管を交換する工程をさらに有し、
    前記排気管を交換する工程を行う頻度を、前記処理容器内をクリーニングする工程を行う頻度よりも低くする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記ポンプを交換する工程と、前記排気管を交換する工程と、をさらに有し、
    前記排気管を交換する工程を行う頻度を、前記ポンプを交換する工程を行う頻度以下とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記排気部内をクリーニングする工程を、前記基板上に膜を形成する工程を1回行う度に行い、
    前記処理容器内をクリーニングする工程を、前記基板上に膜を形成する工程を複数回行う度に行う請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記排気部内をクリーニングする工程を、前記基板上に膜を形成する工程が終了した後、その次の基板上に膜を形成する工程を開始する前までの間の期間に行う請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記排気部内をクリーニングする工程を、前記処理容器内に基板を収容した状態で行う請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記排気部内をクリーニングする工程を、前記基板上に膜を形成する工程が終了した後、前記膜が形成された前記基板を前記処理容器内から搬出する前に行う請求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記排気部内をクリーニングする工程を、前記処理容器の前記基板を出し入れする前記開口部を第1蓋体で密閉した状態で行う請求項8または9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記排気部内をクリーニングする工程を、前記基板上に膜を形成する工程が終了した後、前記膜が形成された前記基板を前記処理容器内から搬出した後に行う請求項1〜10のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記排気部内をクリーニングする工程を、前記処理容器の前記基板を出し入れする前記開口部を第2蓋体で密閉した状態で行う請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記処理ガスは、シリコン含有ガス、窒素含有ガス、および酸素含有ガスを含み、前記膜は、シリコン、酸素および窒素を含み、前記副生成物は、シリコン酸化物を含む請求項1〜12のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 基板に対する処理が行われる処理容器と、
    前記処理容器内の基板に対して処理ガスを供給する処理ガス供給系と、
    前記処理容器内へ供給された処理ガスを排気する排気管およびポンプを含む排気部と、
    前記排気管に設けられた供給ポートより、前記排気管内へ、フッ化水素ガスを含む第1クリーニングガスを、直接供給する第1クリーニングガス供給系と、
    前記処理容器内へ、フッ素ガス、フッ化塩素ガス、またはフッ化窒素ガスを含む第2クリーニングガスを供給する第2クリーニングガス供給系と、
    前記処理容器内の基板に対して前記処理ガスを供給し、前記排気部より排気して、前記基板上に膜を形成する処理と、前記排気管に設けられた前記供給ポートより、前記排気管内へ、前記第1クリーニングガスを、直接供給することで、前記排気部内に付着した副生成物が固着する前に前記副生成物を除去するように、前記排気部内をクリーニングする処理と、前記処理容器内へ、前記第2クリーニングガスを供給することで、前記処理容器内に付着した前記膜を含む堆積物を除去するように、前記処理容器内をクリーニングする処理と、を行わせるように、前記処理ガス供給系、前記排気部、前記第1クリーニングガス供給系、および前記第2クリーニングガス供給系を制御するよう構成される制御部と、
    を有する基板処理装置。
  15. 基板処理装置の処理容器内の基板に対して処理ガスを供給し、排気管およびポンプを含む排気部より排気して、前記基板上に膜を形成する手順と、
    前記排気管に設けられた供給ポートより、前記排気管内へ、フッ化水素ガスを含む第1クリーニングガスを、直接供給することで、前記排気部内に付着した副生成物が固着する前に前記副生成物を除去するように、前記排気部内をクリーニングする手順と、
    前記処理容器内へ、フッ素ガス、フッ化塩素ガス、またはフッ化窒素ガスを含む第2クリーニングガスを供給することで、前記処理容器内に付着した前記膜を含む堆積物を除去するように、前記処理容器内をクリーニングする手順と、
    をコンピュータによって前記基板処理装置に実行させるプログラム。
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