JP2020184657A - インターホンシステム、処理方法、及びプログラム - Google Patents

インターホンシステム、処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】迷惑な来訪者に対する防衛策の向上を図ること。【解決手段】インターホンシステム10は、取得部と、蓄積部(記憶部203)と、処理制御部と、を備える。取得部は、呼出先の呼出、及び通話先との通話の少なくとも一方を、通話装置(子機1)を用いて実行する実行者に関する情報を含む対象情報を、取得する。蓄積部は、対象情報を蓄積する。処理制御部は、蓄積された対象情報に基づいて、利用者に対する対応を変更する。【選択図】図1

Description

本開示は、一般に、インターホンシステム、処理方法、及びプログラムに関する。より詳細には、本開示は、呼出先の呼出、及び通話先との通話の少なくとも一方が通話装置を用いて実行されるインターホンシステム、インターホンシステムの処理方法、及びプログラムに関する。
従来例として、特許文献1に記載の集合住宅インターホンシステム(インターホンシステム)を例示する。このインターホンシステムは、集合玄関機、住戸親機、管理室親機間の通信を制御する制御装置を備える。制御装置は、複数の住戸玄関機の呼出順序を記憶した住戸呼出順記憶部と、住戸玄関機による呼出操作を監視して、呼出順序が住戸呼出順記憶部に記憶された順序と一致した場合に迷惑呼出発生と判断する迷惑呼出判断手段と、を備える。そして、迷惑な呼び出しが発生したと判断されると、呼び出しを受けた住戸親機は、呼び出しを管理室親機へ転送し、迷惑な来訪者に対して、管理人が対応可能としている。
特開2009−232074号公報
特許文献1に記載のインターホンシステムでは、来訪者の呼出順序に基づいて、言い換えると規則的な操作に基づいて、迷惑な呼び出しが発生したか否かを判断するのみである。そのため、例えば不規則的な操作に対して、迷惑な呼び出しが発生したと判断できない可能性がある。したがって、住人にとって迷惑な来訪者(呼出や通話の実行者)に対する防衛策の向上が望まれる。
本開示は上記事由に鑑みてなされ、迷惑な来訪者に対する防衛策の向上を図ることができる、インターホンシステム、処理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様のインターホンシステムは、取得部と、蓄積部と、処理制御部と、を備える。前記取得部は、呼出先の呼出、及び通話先との通話の少なくとも一方を、通話装置を用いて実行する実行者に関する情報を含む対象情報を、取得する。前記蓄積部は、前記対象情報を蓄積する。前記処理制御部は、蓄積された前記対象情報に基づいて、利用者に対する対応を変更する。
本開示の一態様の処理方法は、インターホンシステムの処理方法である。前記処理方法は、取得ステップと、蓄積ステップと、処理制御ステップと、を含む。前記取得ステップにて、呼出先の呼出、及び通話先との通話の少なくとも一方を、通話装置を用いて実行する実行者に関する情報を含む対象情報を、取得する。前記蓄積ステップにて、前記対象情報を蓄積する。前記処理制御ステップにて、蓄積された前記対象情報に基づいて、利用者に対する対応を変更する。
本開示の一態様のプログラムは、1以上のプロセッサに上記処理方法を実行させるためのプログラムである。
本開示によれば、迷惑な来訪者に対する防衛策の向上を図ることができる、という利点がある。
図1は、一実施形態に係るインターホンシステムの構成を示すブロック図である。 図2は、同上のインターホンシステム及び情報端末間における通信を説明するための概念図である。 図3は、同上のインターホンシステムの子機側制御部の構成を示すブロック図である。 図4は、同上のインターホンシステムの親機における手動評価情報に関する説明図である。 図5は、同上のインターホンシステムにおける動作例1の説明図である。 図6は、同上のインターホンシステムにおける動作例2の説明図である。 図7は、同上のインターホンシステムにおける動作例3の説明図である。
(1)概要
以下の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、各図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
本実施形態に係るインターホンシステム10は、一例として、マンション等の集合住宅に適用される集合住宅用のインターホンシステムであることを想定する。言い換えると、インターホンシステム10が適用される施設100(図1参照)は、集合住宅である。インターホンシステム10では、図1に示すように、子機1(ここではロビーインターホン)と各親機2とが例えば制御装置3を介して通信を行うが、制御装置3を介する構成に限定されない。すなわち、子機1(通話装置)は、相手(住戸E1の住人)の側における親機2(通話機)と通信する。
インターホンシステム10は、集合住宅以外に、戸建住宅に適用されてもよい。あるいは、インターホンシステム10は、オフィスビル、劇場、映画館、公会堂、遊技場、複合施設、飲食店、百貨店、学校、ホテル、旅館、病院、老人ホーム、幼稚園、図書館、博物館、美術館、地下街、駅、空港等の非住宅施設に適用されてもよい。
インターホンシステム10は、図3に示すように、取得部130と、蓄積部(記憶部203:図1参照)と、処理制御部131と、を備えている。取得部130は、呼出先の呼出、及び通話先との通話(例えば音声と映像とを含み得る)の少なくとも一方を、子機1(通話装置)を用いて実行する実行者に関する情報を含む対象情報を、取得する。蓄積部(記憶部203)は、対象情報を蓄積する。処理制御部131は、蓄積された対象情報に基づいて、(インターホンシステム10の)利用者に対する対応を変更する。ここで言うインターホンシステム10の「利用者」とは、例えば、子機1を用いて呼出や通話を実行する実行者(来訪者H1:図4参照)、各住戸E1(図2参照)の住人、及び集合住宅の管理人等を含み得る。図4の来訪者H1は、一例として、配達業者である。ここではロビーインターホンである子機1が、取得部130及び処理制御部131の機能を有していることを想定する。
以下では一例として、「対象情報」は、実行者に関する情報として、実行者に関する評価(評価情報)を含むことを想定するが、評価情報の代わりに、又は評価情報に加えて、評価を含まない情報(例えば実行者の音声データ、又は画像データ等)を含んでもよい。
この構成によれば、処理制御部131が、蓄積された対象情報に基づいて、利用者(来訪者H1、住人、管理人等)に対する対応を変更する。そのため、迷惑な来訪者に対する防衛策の向上を図ることができる。
(2)詳細
以下、本実施形態に係るインターホンシステム10の全体構成について、図1〜図7を参照しながら詳しく説明する。
(2.1)全体構成
本実施形態に係るインターホンシステム10は、図1に示すように、1以上の任意の台数の子機1(図1では1台)と、複数台(図1では2台)の親機2と、制御装置3と、を備えている。制御装置3の数は、図1では1台であるが、1以上の任意の台数でもよいし、省略(0台)されてもよい。またインターホンシステム10は、複数台(図1では2台)のドアホン4と、複数台(図1では2台)の分岐器5と、を更に備えている。またインターホンシステム10は、図1に示すように、サーバ装置200とゲートウェイ300とを、更に備えている。
複数台の親機2の各々は、例えば、集合住宅である施設100の、各住戸E1内に設置される住戸端末である。各親機2は、子機1との間で通信(例えば、通話、及び映像信号の受信等)を行うように構成されている。各親機2は、子機1の撮像部11で撮影された映像を表示する表示部22を有している。親機2は、施設100の管理室及び多目的ルーム(集会場、ゲストルーム、及びキッズルーム)等にも設置されてもよい。
制御装置3は、子機1と各親機2との間において、呼出制御を行い、信号を中継するように構成されている。制御装置3は、例えば、管理室に設置されている。制御装置3は、例えば、来訪者H1が子機1を用いて親機2を呼び出したときに、子機1と親機2との間で送受信される信号を中継する。
複数台のドアホン4の各々は、施設100の各住戸E1の外玄関に設置されている。複数台のドアホン4は、複数台の親機2と一対一に対応している。複数台のドアホン4が、1台の親機2と対応してもよい(複数対一)。各ドアホン4は、対応する親機2との間で通信(例えば、通話、及び映像信号の送信等)を行うように構成されている。
子機1は、上述の通り、施設100のロビーインターホンであり、第1幹線61を介して制御装置3に接続されている。複数台の分岐器5の各々は、第2幹線62に挿入されており、第2幹線62に対して複数台の親機2を接続可能にする。本実施形態では、第2幹線62から複数の分岐線63に分岐しており、複数台の分岐器5は、第2幹線62における複数の分岐線63の分岐点にそれぞれ設けられている。これにより、各親機2は、分岐器5を介して第2幹線62に対して接続可能になる。なお、分岐器5は、インターホンシステム10にとって必須の構成要素ではなく、適宜に省略されてもよい。
各親機2は、第2幹線62、分岐線63及び分岐器5を介して制御装置3に接続されている。各ドアホン4は、接続線64を介して対応する親機2に接続されている。第1幹線61、第2幹線62、分岐線63及び接続線64の各々は、例えば、ツイストペアケーブルからなる。
(2.2)子機(通話装置)
(2.2.1)子機の全体構成
次に、子機1(通話装置)の構成について説明する。子機1は、図1に示すように、撮像部11と、子機側伝送部12と、子機側制御部13と、子機側操作部14と、映像処理部15と、記憶部16と、センサ17と、表示部18と、を有している。さらに、子機1は、親機2との間で通話を実現するための通話部19(スピーカ及びマイクロホンを含む)等を有している。また、子機1は、上述した構成要素を収容又は保持する筐体を有している。
撮像部11は、撮像素子を有し、被写体を撮像するためのカメラである。ここでは被写体は、来訪者H1とする。本実施形態では、来訪者H1が子機1を操作する際に少なくとも来訪者H1の顔を撮像できるように、撮像部11の撮像エリア(視野)は、子機1の前方に設定されている。本実施形態では、撮像部11は動画を撮像するカメラである。さらに、本実施形態では、撮像部11はカラー画像を撮像するカメラである。
撮像素子は、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)イメージセンサ、又はCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の二次元イメージセンサである。撮像部11は、被写体からの光をレンズ等の光学系によって撮像素子の撮像面(受光面)上に結像させ、撮像素子にて被写体からの光を電気信号に変換する。そして、撮像部11は、撮像素子の出力信号を映像信号として映像処理部15へ出力する。
子機側伝送部12は、親機2と通信するための通信インタフェースである。子機側伝送部12は、第1幹線61を介して制御装置3に接続されている。図1では、第1幹線61を1本の線で示している。子機側伝送部12は、制御装置3の通信部32を介して、親機2との間で双方向に通信可能に構成されている。子機側伝送部12は、親機2に対して通信信号を送信するように構成されている。通信信号には、音声信号、映像信号及び制御信号等が含まれている。また、子機側伝送部12は、通信部32を介して親機2から送信される通信信号を受信し、受信した通信信号を復調することで音声信号等を取得する。音声信号は、子機側制御部13を介して通話部19へ出力される。
子機側操作部14は、人(例えば来訪者H1)の操作を受け付けるように構成されている。子機側操作部14は、例えば、複数の押しボタン、及びタッチパネル等を有する入力インタフェースである。複数の押しボタンは、例えば、0〜9のテンキー、アスタリスク(*)ボタン、消ボタン、及び呼出ボタン等を有している。例えば、来訪者H1が、子機1で、ある部屋番号(住戸番号)の住人を呼び出したい場合、テンキーの数字ボタンを順に押していき、当該部屋番号を入力する。最後に、来訪者H1が、呼出ボタンを押すことで、部屋番号の入力が確定されて、その部屋番号の住戸E1の親機2に対して呼出が実行される。
映像処理部15は、撮像部11から出力される映像信号を受けて、信号処理により映像信号に含まれる映像を処理するように構成されている。映像処理部15は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)等のデバイスにて実現される。
センサ17は、例えば焦電型の赤外線センサであり、人等が動く際に生じる赤外線の変化量を検出することによって人等を検出する。
子機側制御部13は、例えば、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしての1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを主構成とする。コンピュータシステムの1以上のメモリに記録されたプログラムを1以上のプロセッサが実行することによって、子機側制御部13の機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムの1以上のメモリに予め記録されている。なお、プログラムは、電気通信回線を通じて提供されてもよいし、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
子機側制御部13は、撮像部11及び子機側伝送部12を制御するように構成されている。さらに、子機側制御部13は、映像処理部15及び表示部18を制御するように構成されている。
子機側制御部13は、撮像部11を制御することによって、撮像部11に映像を撮像させる。子機側制御部13は、例えば、センサ17で来訪者H1等の人を検出すると撮像部11を起動して人の撮像を開始する。子機側制御部13は、表示部18を制御することによって、部屋番号の入力を案内する案内画像に、撮像部11で撮像中のリアルタイムの映像を重ねて、表示画面に出力する。
また子機側制御部13は、対応する親機2(通話機)にて呼出先となる相手(住人)を呼出中、及び子機1と親機2との間で通信中に撮像部11で撮像した映像を、親機2に送出する。映像は、通話中におけるリアルタイムの映像である第1映像、及び、第1映像に対して過去の映像である第2映像(例えば呼出前や呼出中に撮像した映像)を含み得る。
子機側制御部13は、子機側伝送部12を制御することによって、子機側伝送部12に親機2への通信信号を送信させ、かつ子機側伝送部12に親機2からの通信信号を受信させる。親機2への通信信号には、音声信号、映像信号及び制御信号等が含まれている。また、親機2からの通信信号には、音声信号及び制御信号等が含まれている。
子機側制御部13は、映像処理部15を制御することによって、映像処理部15に撮像部11からの映像信号に含まれる映像を処理させる。映像処理部15にて処理された映像は、子機側伝送部12から親機2に送信される。
子機側制御部13は、子機側操作部14にて受け付けられた操作入力に応じて、各種の機能を実行するように構成されている。子機側制御部13は、現在、表示部18の表示画面で表示中の案内画像との関係性に基づき、当該案内画像と対応する機能を実行するように構成されている。例えば、子機側制御部13は、表示画面で部屋番号の入力を催促する案内画像が表示されている最中に、数字ボタンが操作されると、入力された数字を表示画面上に出力していく。そして、子機側制御部13は、部屋番号の入力後、呼出ボタンが操作されると、呼出先となる相手、すなわち該当する住戸E1の住人の側における親機2に呼出信号を送信して、親機2にて呼出(呼出音の出力)を開始させる。
記憶部16は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等から選択されるデバイスで構成される。記憶部16は、撮像部11で撮像した第1映像及び第2映像を記憶(録画)する。記憶部16は、子機側制御部13の外部に設けられているが、子機側制御部13の内部に設けられていてもよい。すなわち、記憶部16は、子機側制御部13の内蔵メモリであってもよい。記憶部16は、撮像部11で撮像した第1映像及び第2映像以外にも後述する種々のデータを記憶する。
表示部18は、例えば液晶ディスプレイからなる表示画面を有している。表示部18は、子機側制御部13の制御下で、種々の案内画像を出力(画像表示)する。また表示部18は、子機側制御部13の制御下で、撮像部11で撮像される来訪者H1自身の映像を表示する。親機2の呼出最中、又は親機2との通話中では、来訪者H1の映像は、表示部18に出力されず、親機2の側に出力される。
ここで子機側制御部13は、図3に示すように、取得部130と、処理制御部131と、項目設定部132と、対応設定部133と、出力部134と、を有している。言い換えると、子機側制御部13は、取得部130、処理制御部131、項目設定部132、対応設定部133、及び出力部134としての機能を有している。
(2.2.2)子機側制御部の取得部
取得部130は、呼出先の呼出、及び通話先との通話の少なくとも一方を、子機1を用いて実行する実行者である来訪者H1に関する情報を含む対象情報を取得する。ここでは上述の通り、対象情報は、来訪者H1に関する情報として、来訪者H1に関する「評価情報」を含む。ここでは取得部130は、評価情報を、子機1の外部から取得する。
本実施形態では、評価情報は、人(例えば住人)が親機2を操作して来訪者H1を評価することによる「手動評価情報(相手情報)」と、1又は複数のサーバ装置200の評価処理による「自動評価情報」とを含む。サーバ装置200の評価処理については後述する。要するに、来訪者H1に関する評価は、子機1の外部で実行される。
以下、「自動評価情報」について説明する。
ここでは一例として、取得部130は、呼出先の呼出を実行する来訪者H1に関する評価を含む自動評価情報(以下、「第1評価情報」と呼ぶ)を、取得する。また取得部130は、呼出先となる相手(住人)が、親機2の呼出に応答して、来訪者H1との通話を開始した場合に、住人(通話先)との通話を実行する来訪者H1に関する評価を含む自動評価情報(以下、「第2評価情報」と呼ぶ)を、取得する。
自動評価情報の第1評価情報は、呼出先の呼出を実行する実行者である来訪者H1の「画像」に対する評価を含む。特に第1評価情報は、例えば、来訪者H1が呼出ボタンを押して部屋番号の入力が確定された時点における、来訪者H1の画像(例えば静止画)に対する評価を含む。子機側制御部13は、上記時点(上記時点の前後でもよい)に撮像部11で撮像された来訪者H1の画像を含む画像データを、制御装置3を介してサーバ装置200に転送して、来訪者H1の画像に対する評価を要求する(評価要求信号の送信)。取得部130は、サーバ装置200から、評価要求信号に対する応答として、制御装置3を介して第1評価情報を含む応答信号を受信する。
第1評価情報は、画像に対する評価に加えて、呼出先の呼出を実行する実行者である来訪者H1の音声に対する評価を更に含んでもよい。来訪者H1が複数人である場合、呼出ボタンを押すまでに、来訪者H1同士が子機1の近くで会話する可能性がある。子機側制御部13は、例えば、センサ17で来訪者H1を検出すると、通話部19のマイクロホンに入力される音声の録音を開始してもよい。子機側制御部13は、来訪者H1が発した音声を録音し、その録音データ(音声データ)を画像データと共に、制御装置3を介して、サーバ装置200に転送して、来訪者H1の評価を要求してもよい。この場合における画像データは、部屋番号の入力が確定された時点ではなく、センサ17で来訪者H1を検出した時点で、撮像部11で撮像された来訪者H1の画像を含んでもよい。なお、センサ17は、インターホンシステム10にとって必須の構成要素ではなく、省略されてもよく、画像データは、センサ17の検出とは無関係に、例えば呼出の実行直前までに撮像されていた所定期間(例えば10秒間)の来訪者H1の画像を含んでもよい。
自動評価情報の第2評価情報は、通話先(住人)との通話を実行する実行者の「音声」に対する評価を含む。特に第2評価情報は、例えば、住人が親機2の呼出に応答して子機1側の来訪者H1と通話中に、通話部19のマイクロホンに入力される音声に対する評価を含む。子機側制御部13は、親機2が子機1との通話のための処理を開始した時点から、通話部19のマイクロホンに入力される音声の録音を開始する。子機側制御部13は、その録音データ(音声データ)を、制御装置3を介してサーバ装置200に転送して、来訪者H1の音声に対する評価を要求する。取得部130は、サーバ装置200から、評価要求信号に対する応答として、制御装置3を介して第2評価情報を含む応答信号を受信する。
第2評価情報は、音声に対する評価に加えて、通話先(住人)との通話を実行する実行者である来訪者H1の画像に対する評価を更に含んでもよい。子機側制御部13は、例えば、通話中に撮像部11で撮像された来訪者H1の画像を含む画像データを、音声データと共にサーバ装置200に転送して、来訪者H1の評価を要求してもよい。
第1評価情報及び第2評価情報について、子機1が、サーバ装置200に要求するタイミングは、上記のタイミングに限定されない。例えば、子機1は、第1評価情報及び第2評価情報の要求を、通話中において、同時に行なってもよい。また第1評価情報及び第2評価情報のうちのいずれか一方の要求は、省略されてもよい。
子機1は、例えば1回の呼出中の期間内で、第1評価情報を複数回要求してもよい。子機1は、例えば1回の通話中の期間内で、第2評価情報を複数回要求してもよい。N回目(Nは1以上の自然数)の第1評価情報の要求時にサーバ装置200に転送される画像データは、N−1回目の第1評価情報の要求時に転送される画像データと異なってもよく、例えば、N−1回目の要求時の画像データに比べて最新の画像データでもよい。
ここで取得部130が取得する自動評価情報は、来訪者H1に関する、次の4つの評価結果(以下、「第1評価〜第4評価」と呼ぶ)のいずれかを含む。第1評価は、信頼性が最も高い人物を示す評価結果であり、例えば、来訪者H1が住人の家族、親戚、又は知人等である場合に第1評価として評価される。第2評価は、信頼性が2番目に高い人物を示す評価結果であり、例えば、来訪者H1が近隣の住人、配達業者、救命救急隊員、又は警察官等である場合に第2評価として評価される。第3評価は、比較的信頼度が低い人物を示す評価結果であり、来訪者H1が住人にとって望ましくない人(例えば悪質な営業目的の者や、強引な勧誘目的の者)、又は不審者である場合に第3評価として評価される。以下、望ましくない人や不審者を、まとめて「迷惑な来訪者」と呼ぶ。第4評価は、第1評価〜第3評価のいずれにも該当しない、信頼性が不明な人物を示す評価結果であり、例えば、来訪者H1が、突発的に施設100に訪れた者である場合に第4評価として評価される。来訪者H1が、(後述する)設定されている評価項目の小項目に該当しない場合にも、第4評価として評価される。
来訪者H1が上記のように4段階で評価されることは単なる一例であり、評価の段階は、2段階、3段階、又は5段階以上でもよい。自動評価情報は、例えば、0〜100までの数値化された評価度の情報を含んでもよい(0が信頼性の最も低い来訪者で、100に近づくほど信頼性の高い来訪者)。また自動評価情報は、迷惑な来訪者の可能性「85%」、知人の可能性「10%」、配達業者の可能性「5%」といった百分率の評価割合の情報を含んでもよい。
次に、「手動評価情報(相手情報)」について説明する。
手動評価情報は、来訪者H1が呼び出す呼出先、及び来訪者H1が通話する通話先の少なくとも一方となる相手に関する情報である。本実施形態では、手動評価情報は、親機2にて子機1からの呼出中、及び親機2を用いた子機1との通話中の少なくとも一方において、親機2で受け付けた相手(ここでは住戸E1の住人)からの操作入力に関する操作情報を含む。
例えば、親機2は、図4に示すように、呼出中及び通話中(通話直後でもよい)のうちの少なくとも一方の最中に、表示部22に、来訪者H1の映像に重ねて、「高評価ボタンR1」及び「低評価ボタンR2」を画像表示させる。住戸E1の住人は、親機2にて、来訪者H1の映像を見ながら、高評価ボタンR1及び低評価ボタンR2(親機側操作部24の押しボタンでもよい)のいずれか一方にタッチ操作(操作入力)する。すると、操作入力に関する操作情報が、来訪者H1に対する住人の評価として、手動評価情報に反映される。
ここでは「評価度R3(0〜100までの数値)」の画像が、表示部22に表示されて、高評価ボタンR1を押す度に評価度が上がり、低評価ボタンR2を押す度に評価度が下がってもよい。図4では、評価度R3は、一例として「75」を示す。評価度R3の初期値は、例えば、「50」である。住人が、評価に関する操作入力を終えて、表示部22又は親機側操作部24に評価の確定操作を行うことで、親機2は、手動評価情報を含む信号を子機1に送信し、子機1の取得部130は、親機2(通話機)から、手動評価情報(評価情報)を取得する。
もし来訪者H1が、過去に住人(現在呼出中又は通話中の住人でもよいし、他の住戸E1の住人でもよいし、他の施設100の住人でもよい)から一度でも評価を受けていれば、その時に確定した評価度R3が表示部22に表示されてもよい。複数の施設100間における情報の共有化については後述する。
上述した高評価ボタンR1、低評価ボタンR2及び評価度R3を用いた評価に関する操作入力は、単なる一例であり、特に限定されない。親機2は、呼出中及び通話中(通話直後でもよい)のうちの少なくとも一方の最中に、表示部22に、「不審者ボタン」を表示させて、住人が不審者ボタンをタッチ操作することで、来訪者H1に対する住人の評価として、手動評価情報に反映されてもよい。さらに例えば、住人が、親機2の親機側操作部24として設けられている、いわゆる「お引き取り機能」を実行するためのお引き取りボタンを押し操作することで、来訪者H1に対する住人の評価として手動評価情報に反映されてもよい。「お引き取り機能」とは、例えば、住人が、迷惑な来訪者に対して通話を終えるタイミングを失った場合に、当該ボタンを押すことで、電話の呼出音や子供の泣き声を擬似的に出力させて、通話を終えるタイミングを作る機能である。
また上の例では、住人が、来訪者H1の評価に関する操作入力を意識的に親機2に行うものである。しかし、手動評価情報は、例えば、積極的に来訪者H1の評価に関する操作入力を行ったと自覚しないような、操作情報を含んでもよい。手動評価情報は、例えば、住人が在宅中にも関わらず、親機2の呼出に応じない、つまり不操作という操作情報を含んでもよい。なお、住人の在・不在に関する情報は、例えば、親機2の親機側操作部24として設けられている「不在ボタン」を住人が予め押して申告することで住人の在・不在が管理され得る。さらに、手動評価情報は、呼出中に例えば親機2の親機側操作部24に設けられている「終了ボタン」を住人が直接押すことで通話を拒否したという操作情報を含んでもよい。
子機1は、親機2から手動評価情報を受信すると、サーバ装置200に送信する。子機1は、手動評価情報を、サーバ装置200へ、サーバ装置200への来訪者H1の評価を要求するための評価要求信号に含めて送信してもよいし、評価要求信号とは異なるタイミングで送信してもよい。
(2.2.3)子機側制御部の処理制御部
処理制御部131は、評価情報に基づいて、インターホンシステム10の利用者(来訪者H1、住人、管理人等)に対する対応を変更する。ここでは、処理制御部131は、自動評価情報に基づいて、利用者に対する対応を変更するものとするが、自動評価情報の代わりに、手動評価情報に基づいて変更してもよい。
以下、住人に対する対応の変更を「第1変更」と呼び、来訪者H1に対する対応の変更を「第2変更」と呼び、管理人に対する対応の変更を「第3変更」と呼ぶ。
第1〜第3変更は、全てインターホン機能自体に関する対応の変更である。言い換えると、処理制御部131は、評価情報に基づいて、インターホン機能自体に関する対応を変更する。
第1変更は、親機2に関する変更である。処理制御部131は、評価情報(第1評価情報、及び第2評価情報の少なくとも一方)に基づいて、親機2を制御して、第1変更を実行する。第1変更は、親機2における呼出の実行又は非実行に関する変更を含み得る。
具体的には、例えば、処理制御部131は、評価情報の評価結果が第3評価である場合、親機2における呼出を非実行とし、評価情報の評価結果が第3評価以外の評価である場合、親機2における呼出を実行させる。評価情報の評価結果が第3評価であり、呼出が非実行とされた場合、親機2は、表示部18によるポップアップ表示として、その旨を通知することが望ましい。子機1は、例えば、第1変更に関する指示(呼出の実行又は非実行)を呼出信号に含めて親機2に送信する。
また第1変更は、親機2における注意喚起の実行又は非実行に関する変更を含み得る。注意喚起は、住人に対して、来訪者H1に関する注意を促すためのものである。注意喚起は、親機2の表示部22からの表示により実行されてもよいし、親機2の通知部27から音声出力として実行されてもよい。また注意喚起は、特定の音色によって行われてもよく、例えば通常と異なる呼出音が出力されてもよい。
具体的には、例えば、処理制御部131は、評価情報の評価結果が第3評価である場合、来訪者H1が迷惑な来訪者であることを、親機2の表示部22によるポップアップ表示として通知する。処理制御部131は、評価情報の評価結果が第3評価以外の評価であっても、来訪者H1がどの種の人物であるか(家族、親戚、知人、配達業者等の別)を、親機2の表示部22によるポップアップ表示として通知してもよい。表示部22による注意喚起は、親機2にて呼出中に、第1評価情報に基づき実行されることが望ましい。ただし、表示部22による注意喚起は、親機2にて通話中に、第2評価情報に基づき実行されてもよい。
注意喚起が第1評価情報に基づき実行される場合、子機1は、第1変更に関する指示(注意喚起の実行又は非実行)を呼出信号に含めて親機2に送信する。注意喚起が第2評価情報に基づき実行される場合、子機1は、第1変更に関する指示(注意喚起の実行又は非実行)を、呼出信号とは別の送信タイミングで、親機2に送信する。
第2変更は、子機1に関する変更である。処理制御部131は、評価情報(第1評価情報、及び第2評価情報の少なくとも一方)に基づいて、第2変更を実行する。第2変更は、子機1の表示部18における表示内容の変更を含み得る。また第2変更は、子機1の通話部19のスピーカから出力される出力内容の変更を含み得る。
具体的には、例えば、処理制御部131は、評価情報の評価結果が第3評価である場合、来訪者H1に対して、ダミーで呼出中である旨を、子機1の表示部18又は通話部19のスピーカから通知する(ダミー通知)。そして、処理制御部131は、ダミー通知の開始から一定時間が経過した後に、呼出先の住人が留守である旨や、取り次ぎ出来ない旨を子機1の表示部18又は通話部19のスピーカから通知する。
第3変更は、制御装置3に関する変更である。処理制御部131は、評価情報(第1評価情報、及び第2評価情報の少なくとも一方)に基づいて、第3変更を実行する。第3変更は、制御装置3の表示モニタ(表示ランプでもよい)における表示内容の変更を含み得る。また第3変更は、制御装置3のスピーカから出力される出力内容の変更を含み得る。
具体的には、例えば、処理制御部131は、評価情報の評価結果が第3評価である場合、来訪者H1が迷惑な来訪者であることを、制御装置3の表示モニタ等から通知する。制御装置3の表示モニタには、例えば、対応する住戸E1側で呼出が無効化された旨が出力されることが望ましい。
処理制御部131は、評価情報の評価結果が第3評価以外の評価であっても、制御装置3の表示モニタ等から通知させてもよい。
なお、この第3変更により制御装置3に対して実行される上記内容は、後述する第4変更において情報端末50に対しても同様に実行されてもよい。
ところで、処理制御部131は、評価情報に基づいて、インターホン機能以外の外部機能に関する対応を変更してもよい(以下、「第4変更」と呼ぶ)。
第4変更は、例えば、施設100にある共用玄関のドア7における電気錠装置70(図1)の解錠の実行、又は施錠維持に関する変更を含み得る。処理制御部131は、例えば、評価情報の評価結果が第1評価又は第2評価である場合、電気錠装置70の解錠を実行させるように、解錠信号を電気錠装置70に送信してもよい。この場合、第1変更における呼出も非実行でとし、代わりに、来訪者が例えば家族のため呼出をせずに電気錠装置70を解錠した旨を、住人に通知してもよい。
また第4変更は、住人が携帯する1又は複数(ここでは1つ)の情報端末50(図2参照)に対する通知の実行又は通知の非実行に関する変更を含み得る。
以下、先に、情報端末50について説明する。情報端末50は、例えば、携帯電話機、スマートフォン、又はタブレット等の、通信可能な携帯型の端末である。情報端末50は、近距離無線通信を利用し、住戸E1内のルータ60(図2参照)を介して親機2と通信を行う専用のアプリケーションソフト(第1通信アプリケーションソフト)をインストールしている。情報端末50を携帯する住人が宅内に居る場合、情報端末50は、第1通信アプリケーションソフトを起動することにより、親機2と通信を行う。
また情報端末50は、インターネット等の公衆網NT1、サーバ装置250、及びルータ60を介して、親機2(又は制御装置3)と通信を行う専用のアプリケーションソフト(第2通信アプリケーションソフト)をインストールしている。情報端末50を携帯する住人が宅外に居る場合、情報端末50は、第2通信アプリケーションソフトを起動することにより、親機2(又は制御装置3)と通信を行う。親機2(又は制御装置3)には、情報端末50の識別情報(電話番号、Macアドレス情報等)が予め登録されている。住人の所在が宅内か宅外かについて、例えば、上述した親機2の「不在ボタン」を用いた申告により管理されてもよい。なお、図2は、一例として、情報端末50を携帯する住人が宅外に居る場合における、情報端末50及び親機2間の通信を示す。
そして、子機1は、各住戸E1内の親機2(又は制御装置3)を介して、予め登録されている情報端末50と通信可能である。子機1は、親機2(又は制御装置3)を介さずに、例えば直接ゲートウェイ300から情報端末50と通信可能であってもよい。処理制御部131は、例えば、評価情報の評価結果が第3評価である場合、呼出先の住戸E1内の親機2(又は制御装置3)を介して、来訪者H1が迷惑な来訪者であることを含む通知信号を情報端末50に送信し、情報端末50からその旨を通知させる。情報端末50が宅外に存在する場合、親機2は、ルータ60を介して、識別情報と共に通知信号をサーバ装置250に送信し、サーバ装置250は、受け取った識別情報に対応する情報端末50に通知信号を送信する。情報端末50が宅外に存在する場合、制御装置3が、ゲートウェイ300を介して、識別情報と共に通知信号をサーバ装置250に送信し、サーバ装置250は、受け取った識別情報に対応する情報端末50に通知信号を送信してもよい。
子機1は、上記の通知信号以外に、住戸E1内の親機2(又は制御装置3)を介して、情報端末50へ呼出信号や、映像信号等を送信する。情報端末50を携帯する住人が宅内に居る場合、親機2は、ルータ60を介して、呼出信号を情報端末50に送信する。情報端末50を携帯する住人が宅外に居る場合、親機2は、ルータ60を介して、識別情報と共に呼出信号をサーバ装置250に送信し、サーバ装置250は、受け取った識別情報に対応する情報端末50に呼出信号を送信する。情報端末50を携帯する住人が宅外に居る場合、制御装置3は、ゲートウェイ300を介して、識別情報と共に呼出信号をサーバ装置250に送信し、サーバ装置250は、受け取った識別情報に対応する情報端末50に呼出信号を送信してもよい。したがって、来訪者H1が子機1から呼出を実行すれば、情報端末50にも呼出音が出力され、住人は、情報端末50を用いて、宅内でも宅外でも、来訪者H1の映像を見ながら、通話が可能である。ただし、処理制御部131は、例えば、評価情報の評価結果が第3評価である場合、第1変更における親機2と同様に、情報端末50への呼出を非実行とし、評価情報の評価結果が第3評価以外の評価である場合、情報端末50への呼出を実行させる。
このように第1〜第3変更に関する処理が行われることで、インターホン機能を利用して迷惑な来訪者に対する防衛策を、実施できる。また第4変更に関する処理が行われることで、インターホン機能以外の外部機能を利用して迷惑な来訪者に対する防衛策を、実施できる。
ところで、ここでは処理制御部131は、子機1(通話装置)を用いて呼出中、又は通話中にある来訪者H1(実行者)の単位で個別に、対応を変更する。しかし、処理制御部131は、来訪者H1の単位で対応を変更しなくてもよく、第1〜第4変更のうちの少なくとも1つについては、来訪者H1の評価に関わらず、全ての来訪者H1に対して共通の対応を呈してもよい。例えば、第1変更において、来訪者H1の評価に関わらず、必ず親機2から注意喚起が実行されてもよい。ただし、来訪者H1の単位で個別に対応を変更する方が、防衛策がより向上される。
(2.2.4)子機側制御部の項目設定部
項目設定部132は、評価項目を設定する。取得部130は、項目設定部132で設定された評価項目に対応する評価情報を取得する。ここでいう評価項目は、例えば、大項目と小項目の2種類に分類される。
評価項目の設定に関する操作は、例えば、子機1で実行可能であるが、各住戸の親機2又は制御装置3でも実行可能でもよい。例えば、施設100の管理人又はインターホンシステム10の施工者のみが知るセキュアレベルの高い特定の操作入力を、表示部18又は子機側操作部14に対して行うことで、表示部18は、評価項目の設定画面を表示する。評価項目の設定者は、当該設定画面を通じて、評価項目の設定が行える。評価項目は、各住戸E1の単位で個別設定できてもよいし、施設100の単位で一括設定できてもよい。
大項目の種類は、「画像」及び「音声」等を含む。例えば上記設定画面にて評価項目の大項目として「画像」が選択されると、項目設定部132は、「大項目:画像」を設定する。評価項目の大項目が「画像」に設定された情報は、記憶部16に記憶される。子機側制御部13は、サーバ装置200に来訪者H1対する評価を要求する際に、記憶部16を参照する。そして、子機側制御部13は、項目設定部132により設定された大項目が「画像」であることを確認すると、撮像部11で撮像された来訪者H1の画像を含む画像データをサーバ装置200に転送して、来訪者H1の画像に対する評価を要求する。
また設定された大項目が「音声」であれば、子機側制御部13は、来訪者H1の音声を含む音声データの両方をサーバ装置200に転送して、来訪者H1の音声に対する評価を要求する。また設定された大項目が「画像」及び「音声」の両方であれば、子機側制御部13は、画像データと音声データの両方をサーバ装置200に転送して、来訪者H1の画像と音声の両方に対する評価を要求する。
なお、子機1が、設定された大項目に応じて評価の要求時に転送するデータを選別する代わりに、サーバ装置200が、設定された大項目に応じて評価を行なってもよい。
小項目は、各大項目における更に詳細な項目である。大項目「画像」における小項目の種類は、例えば、「性別」、「年齢別」、「身長」、「服装」、及び「来訪時間帯」等を含み得る。大項目「音声」における小項目の種類は、例えば、「性別」、「年齢別」、及び「来訪時間帯」等を含み得る。
小項目は、来訪者H1の評価機能を有さない子機1で判断できない項目(年齢別等)も存在し得る。そのため、子機1は、設定された小項目の情報を含めて、サーバ装置200に評価を要求する。例えば、設定された小項目が「年齢別(成人)」である場合、サーバ装置200は、画像(又は音声)から来訪者H1が成人と評価した場合だけ、更なる詳細な評価を実行し、評価情報(第1評価〜第4評価のいずれかを含む)を子機1に返す。サーバ装置200は、もし来訪者H1が子供と評価した場合、第4評価として評価情報を子機1に返す。あるいは子機側制御部13は、サーバ装置200から受信した評価情報において、年齢の評価が成人である場合だけ、サーバ装置200からの評価情報を採用してもよい。そして、年齢の評価が子供であれば、子機側制御部13は、サーバ装置200からの評価情報がたとえ第3評価であっても、第4評価として対処してもよい。
要するに、設定された小項目が「年齢別(成人)」である場合、年齢の評価が子供であれば、第3評価に対して実施される非呼出や注意喚起の対象から除外される。同様に、設定された小項目が「性別(男性)」である場合、性別の評価が女性であれば、第3評価に対して実施される非呼出や注意喚起の対象から除外される。また、設定された小項目が「身長(150cm以上)」である場合、身長が150cm未満であれば、第3評価において実施される非呼出や注意喚起の対象から除外される。また、設定された小項目が「服装(スーツ)」である場合、来訪者H1の服装がスーツでなければ、第3評価において実施される非呼出や注意喚起の対象から除外される。さらに、設定された小項目が「来訪時間帯(午前9:00〜午後18:00)」である場合、来訪時刻が午後19時であれば、第3評価に対して実施される非呼出や注意喚起の対象から除外される。
このように項目設定部132が設けられていることで、評価情報に関するフィルタリングを行える。
(2.2.5)子機側制御部の対応設定部
対応設定部133は、対応の変更に関する有効及び無効を設定する。要するに、対応設定部133は、処理制御部131が評価情報に基づいて実施する第1〜第4変更に関する有効及び無効を設定する。第1〜第4変更は、1つ1つ個別に有効か無効かを設定できてもよいし、これらを全て一括で有効か無効かを設定できてもよい。
有効及び無効の設定に関する操作は、例えば、子機1で実行可能であるが、各住戸の親機2又は制御装置3でも実行可能でもよい。例えば、施設100の管理人又はインターホンシステム10の施工者のみが知るセキュアレベルの高い特定の操作入力を、表示部18又は子機側操作部14に対して行うことで、表示部18は、有効及び無効の設定画面を表示する。設定者は、当該設定画面を通じて、第1〜第4変更に関する有効及び無効を設定が行える。有効及び無効は、各住戸E1の単位で個別設定できてもよいし、施設100の単位で一括設定できてもよい。
第1〜第4変更の「有効」とは、処理制御部131が、上の「(2.2.3)子機側制御部の処理制御部」の欄で説明したように、評価情報に基づいて、第1〜第4変更に関する処理を実行することである。
一方、第1〜第4変更の「無効」とは、処理制御部131が、上記処理を実行しないことである。例えば、第1変更が「無効」に設定されると、子機1は、無条件で全ての来訪者H1に対して、親機2に呼出を実行させて、親機2で注意喚起を行わない。あるいは、子機1は、例えば、無条件で第4評価に相当する処理を実行してもよい。
このように対応設定部133が設けられていることで、対応の変更に関する有効及び無効を設定できるため、利便性が向上される。
(2.2.6)子機側制御部の出力部
出力部134は、評価情報を出力する。出力部134は、例えば、サーバ装置200から受信した評価情報を、子機1以外の機器(親機2、制御装置3、情報端末50、及びサーバ装置250等)に出力する。出力部134は、来訪者H1が施設100に訪れる度に、評価情報を出力してもよいし、複数の評価情報を記憶部16にプールして定期的(例えば、1日1回、又は1ヶ月に1回等)に出力してもよい。
このように出力部134が設けられていることで、出力先において評価情報の利用が可能となる。
(2.3)親機の構成
次に、親機2の構成について説明する。親機2は、図1に示すように、親機側伝送部21と、表示部22と、親機側制御部23と、親機側操作部24と、映像処理部25と、記憶部26と、通知部27と、を有している。さらに、親機2は、子機1及びドアホン4との間で通話を実現するための通話部29(スピーカ及びマイクロホンを含む)等を有している。
親機側伝送部21は、子機1及びドアホン4と通信するための通信インタフェースである。親機側伝送部21は、第2幹線62、分岐線63及び分岐器5を介して制御装置3に接続されている。図1では、第2幹線62及び分岐線63を1本の線で示している。親機側伝送部21は、制御装置3の通信部32を介して、子機1との間で双方向に通信可能に構成されている。親機側伝送部21は、子機1に対して通信信号を送信するように構成されている。通信信号には、音声信号及び制御信号等が含まれている。また、親機側伝送部21は、通信部32を介して子機1から送信される通信信号を受信し、受信した通信信号を復調することで音声信号及び映像信号等を取得する。音声信号は、親機側制御部23を介して通話部29へ出力され、映像信号は、親機側制御部23を介して表示部22へ出力される。
表示部22は、映像処理部25からの映像(例えば子機1の撮像部11で撮像された映像)を表示するように構成されている。表示部22は、例えば液晶ディスプレイである。親機2がタッチパネルディスプレイを備えている場合には、タッチパネルディスプレイが表示部22と親機側操作部24とを兼ねてもよい。
親機側操作部24は、人(例えば住人)の操作を受け付けるように構成されている。親機側伝送部21が住人を呼び出すための呼出信号を受信している状態で、親機側操作部24に対して所定の操作(例えば通話ボタンの押し操作)が行われると、子機1と親機2との間で音声通話が可能な状態となる。
映像処理部25は、親機側伝送部21にて受信した子機1からの映像信号を受けて、信号処理により映像信号に含まれる映像を処理するように構成されている。映像処理部25は、例えば、複数の映像を合成する合成処理を行うように構成されている。本実施形態では、映像処理部25は、合成処理において、リアルタイムの映像である第1映像と、過去の映像である第2映像とを合成して1つの映像を作成する。映像処理部25は、例えば、DSP又はFPGA等のデバイスにて実現される。
親機側制御部23は、例えば、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしての1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを主構成とする。コンピュータシステムの1以上のメモリに記録されたプログラムを1以上のプロセッサが実行することによって、親機側制御部23の機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムの1以上のメモリに予め記録されている。なお、プログラムは、電気通信回線を通じて提供されてもよいし、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
親機側制御部23は、親機側伝送部21及び表示部22を制御するように構成されている。さらに、親機側制御部23は、映像処理部25を制御するように構成されている。親機側制御部23は、親機側伝送部21を制御することによって、親機側伝送部21に子機1への通信信号を送信させ、かつ親機側伝送部21に子機1からの通信信号を受信させる。子機1への通信信号には、音声信号及び制御信号等が含まれている。また、子機1からの通信信号には、音声信号、映像信号及び制御信号等が含まれている。
親機側制御部23は、表示部22を制御することによって、子機1から送られてくる映像を表示部22に表示させる。例えば、親機側制御部23は、表示部22の表示画面において、リアルタイムの映像である第1映像を大きく表示させ、過去の映像である第2映像を小さく表示させる。
記憶部26は、ROM、RAM、又はEEPROM等から選択されるデバイスで構成される。記憶部26は、子機1から受信した第1映像及び第2映像を記憶する。記憶部26は、親機側制御部23の外部に設けられているが、親機側制御部23の内部に設けられていてもよく、親機側制御部23の内蔵メモリであってもよい。
通知部27は、例えば呼出音を出力するように構成されている。親機側制御部23は、子機1からの呼び出しがあると、通知部27に呼出音を出力させる。
ここで親機側制御部23は、子機1(処理制御部131)から受信する、第1変更に関する指示に従って、呼出の実行又は呼出の非実行を行う。第1変更に関する指示は、子機1から受信する呼出信号(又は指示信号)に含まる。親機側制御部23は、第1変更に関する指示の内容が、呼出の非実行を示すものであれば、たとえ呼出信号を受信しても、呼出を実行しない。この場合、親機側制御部23は、来訪者H1が迷惑な来訪者であったために呼出を非実行に(無効化)した旨を、表示部22にポップアップ表示させる。
また親機側制御部23は、第1変更に関する指示の内容が、注意喚起の実行を示すものであれば、注意喚起を示すメッセージのポップアップ表示を、表示部22に行わせる。あるいは、親機側制御部23は、注意喚起を示すメッセージの音声出力を、通知部27に行わせる。
また親機側制御部23は、音声出力の代わりに、通常の呼出音と異なる呼出音の出力を通知部27に行わせてもよい。例えば、第3評価以外の評価の場合の(通常の)呼出音が「ポロロン、ポロロン」とすると、第3評価の場合の呼出音は、「ポロン・・・ポロン・・・」でもよい。注意喚起に関する出力は、通話部29のスピーカから行われてもよい。これらのメッセージデータ及び呼出音データは、記憶部26又は内蔵メモリに記憶される。また第1変更に関する指示の履歴データも、記憶部26又は内蔵メモリに記憶され、住人は、表示部22で、履歴データの一覧(例えば来訪者H1が来訪した日時、来訪者H1の映像、及び来訪者H1に対する評価結果等)を確認できることが望ましい。
また親機側制御部23は、上述の通り、呼出中及び通話中のうちの少なくとも一方の最中に、表示部22に、来訪者H1の映像に重ねて、「高評価ボタンR1」及び「低評価ボタンR2」を画像表示させてもよい。親機側制御部23は、住人からの手動評価情報を含む信号を子機1に送信する。手動評価情報は、直ちに子機1の側で、第1〜第4変更に反映されてもよい。例えば、子機1は、呼出中に、低評価を示す手動評価情報を親機2から受信すれば、直ちに、呼出先の住人が留守である旨を、子機1の表示部18又は通話部19のスピーカから通知できる。手動評価情報は、子機1からサーバ装置200に送信されることで、サーバ装置200における次回以降の評価処理に反映される。
(2.4)制御装置の構成
次に、制御装置3の構成について説明する。制御装置3は、図1に示すように、信号処理部31と、通信部32と、を有している。
通信部32は、子機1及び親機2と通信するための第1通信インタフェースを含む。通信部32は、第1幹線61を介して子機1に接続されている。また、通信部32は、第2幹線62、分岐線63及び分岐器5を介して親機2に接続されている。通信部32は、子機1の子機側伝送部12との間で双方向に通信可能に構成されている。また、通信部32は、親機2の親機側伝送部21との間で双方向に通信可能に構成されている。つまり、通信部32は、親機側伝送部21と子機側伝送部12との間の通信を中継するように構成されている。したがって、通信部32は、子機1の子機側伝送部12から送信される通信信号を中継して複数台の親機2に送信する。ここで、子機1から送信される通信信号には、送信先となる親機2を特定するための情報(例えばアドレス等)が含まれている。このため、複数台の親機2のうち自己に割り当てられたアドレスと通信信号に含まれるアドレスとが一致する親機2のみが通信信号を受信することができる。また、通信部32は、複数台の親機2の各々から送信される通信信号を中継して子機1に送信する。
また通信部32は、サーバ装置200と通信するための第2通信インタフェースを含む。ゲートウェイ300は、公衆網NT1と接続されていて、通信部32は、ゲートウェイ300及び公衆網NT1を介して、サーバ装置200と通信する。
信号処理部31は、例えば、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしての1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを主構成とする。コンピュータシステムの1以上のメモリに記録されたプログラムを1以上のプロセッサが実行することによって、信号処理部31の機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムの1以上のメモリに予め記録されている。なお、プログラムは、電気通信回線を通じて提供されてもよいし、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
信号処理部31は、通信部32を制御するように構成されている。具体的には、信号処理部31は、通信部32を制御することによって、子機1から送信される通信信号を複数台の親機2に送信させ、かつ複数台の親機2の各々から送信される通信信号を子機1に送信させる。
また信号処理部31は、通信部32を制御することによって、子機1から送信される評価要求信号を、ゲートウェイ300及び公衆網NT1を介して、サーバ装置200に送信させる。さらに信号処理部31は、通信部32を制御することによって、サーバ装置200から送信される応答信号を、子機1に送信させる。
ここで制御装置3は、子機1から受信する、第3変更に関する指示を含む指示信号に従って、例えば来訪者H1が迷惑な来訪者であることを、制御装置3の表示モニタ等から通知する。したがって、制御装置3の在る管理室では、施設100の管理人が、制御装置3の表示モニタ等からの通知を受けて、そのような来訪者H1の存在を知ることができる。管理人は、住人に代わって、直接来訪者H1への応答を実施でき、また外部(例えばセキュリティ会社等)に連絡することができる。
(2.5)サーバ装置(評価処理)
(2.5.1)サーバ装置の全体構成
以下、サーバ装置200の構成について説明する。サーバ装置200は、図1に示すように、通信部201と、評価部202と、記憶部203(蓄積部)と、を有している。サーバ装置200は、図2に図示されるサーバ装置250と同一の装置でもよいし、別の装置でもよい。サーバ装置200は、例えば、クラウド(クラウドコンピューティング)を構築してもよい。サーバ装置200の評価部202は、ディープラーニング等によって応答の最適解を常に機械学習するように構成されてもよい。
通信部201は、1又は複数(ここでは複数とする)の施設100における子機1と通信するための通信インタフェースである。通信部201は、公衆網NT1に接続されている。通信部201は、公衆網NT1、施設内のゲートウェイ300、及び制御装置3を介して、子機1と通信可能である。サーバ装置200は、通信部201を介して、子機1から評価要求信号を受信し、評価要求信号に対する応答信号を子機1に送信する。
評価部202は、評価処理を実行する。評価部202は、例えば、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしての1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを主構成とする。コンピュータシステムの1以上のメモリに記録されたプログラムを1以上のプロセッサが実行することによって、評価部202の機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムの1以上のメモリに予め記録されている。なお、プログラムは、電気通信回線を通じて提供されてもよいし、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
評価部202は、子機1から受信する評価要求信号に基づいて、来訪者H1に対する評価(第1〜第4評価のいずれか)を求める。
記憶部203(蓄積部)は、ROM、RAM、又はEEPROM等から選択されるデバイスで構成される。記憶部203は、後述する種々の情報を記憶する。記憶部203(蓄積部)は、対象情報(ここでは一例として評価情報を含む)を蓄積する。
ところで、来訪者H1が迷惑な来訪者である場合、近隣の複数の施設100にわたって訪問する可能性が高い。そこでサーバ装置200は、各々に子機1(通話装置)が設けられた複数の施設100から、来訪者H1(実行者)に関する情報を取得して少なくとも複数の施設100間で共有化する。
具体的には、サーバ装置200は、自機が管理する複数の施設100の子機1から来訪者H1の情報を収集して記憶部203に記憶(蓄積)し、さらに、自機が収集した来訪者H1の情報を、別の複数の施設100を管理する別のサーバ装置へ配信する。一方、サーバ装置200は、当該別のサーバ装置が収集した来訪者H1の情報を、当該別のサーバ装置から受信して記憶部203に記憶する。以下、この共有化された情報を「蓄積共有情報」と呼ぶ。蓄積共有情報は、多数の来訪者H1の画像データ、音声データ、及び、評価情報(自動評価情報及び手動評価情報を含む)等を含む。蓄積共有情報は、時間経過と共にその情報量は増加し、また精度の高い情報に更新され得る。またインターホンシステム10が導入される施設100が増えるほど、蓄積共有情報の情報量は増加する。
そして、サーバ装置200は、例えば自機が管理する、ある施設100の子機1から評価要求信号を受信すると、蓄積共有情報を参照した上で評価情報を確定し、応答信号として子機1に返す。
(2.5.2)音声データの評価
以下、受信した評価要求信号が音声データを含む場合において、評価部202の動作を説明する。評価部202は、音声データに基づく来訪者H1の評価処理として、第1〜第4の処理ステップを含む。ただし、これらの処理ステップの順番は、特に限定されない。またこれらの処理ステップの少なくとも1つが省略されてもよい。
第1の処理ステップでは、評価部202は、音声データをテキストデータに変換する。第1の処理ステップは、サーバ装置200で行わなくてもよく、子機1又は制御装置3で行われてもよい。言い換えると、評価要求信号は、音声データに加えて、変換後のテキストデータを更に含んでもよい。
第2の処理ステップでは、評価部202は、テキストデータに、特定のキーワードが含まれているか否かを確認する。そして、評価部202は、含まれている特定のキーワードの種類に応じて、評価の推定を図る。特定のキーワードは、記憶部203に記憶される。
特定のキーワードは、営業又は勧誘目的を連想するような低評価キーワードを含み得る。また特定のキーワードは、言葉遣いの品位の低い低評価キーワードを含み得る。テキストデータに低評価キーワードが含まれていれば、評価部202は、来訪者H1が、第3評価に値する人物である可能性が高いという(評価の)重み付けをする。
特定のキーワードは、住人の名前(ファーストネーム)等の高評価キーワードを含み得る。また特定のキーワードは、親睦性の高い高評価キーワードを含み得る。テキストデータに高評価キーワードが含まれていれば、評価部202は、来訪者H1が第1評価に値する人物である可能性が高いという重み付けをする。
特定のキーワードは、配達等を連想するような中評価キーワードを含み得る(例えば配達会社の名前)。テキストデータに中評価キーワードが含まれていれば、評価部202は、来訪者H1の評価を第2評価に値する人物である可能性が高いという重み付けをする。
テキストデータにいずれの特定のキーワードも含んでいなければ、評価部202は、来訪者H1の評価を第4評価に値する人物である可能性が高いという重み付けをする。
特定のキーワードは、随時更新されてもよい。サーバ装置200は、公衆網NT1に接続されている様々なプラットフォーム上のサービスを利用可能となっている。サーバ装置200は、プラットフォーム上のサービスを利用して、最新のキーワードをダウンロードして、特定のキーワードの追加、削除、及び修正を行なってもよい。
第3の処理ステップでは、評価部202は、音声データから声紋分析を行う。評価部202は、音声データから、性別、年齢、身長、及び体調等を判定してもよい。サーバ装置200は、第3の処理ステップで判定された性別や年齢等の判定結果を、評価情報に含めて応答信号として子機1に送信してもよい。特に、評価部202は、蓄積共有情報に基づき、評価の重み付けをする。評価部202は、例えば、蓄積共有情報内に、受信した音声データと合致するものが存在するか否かを判定する。評価部202は、来訪者H1の音声データに合致する音声データが蓄積共有情報内に存在すれば、当該音声データに紐づけされた評価情報を参照する。評価部202は、音声データだけでなく、来訪時間帯の情報も参照することが望ましい。
第4の処理ステップでは、評価部202は、手動評価情報(相手情報)に基づき、評価の重み付けをする。評価部202は、受信した評価要求信号に手動評価情報が含まれていれば、その手動評価情報を重視して評価の重み付けをする。また評価部202は、第3の処理ステップで来訪者H1の音声データに合致する音声データが蓄積共有情報内に存在すれば、当該音声データに紐づけされた手動評価情報を参照して評価の推定を図る。
(2.5.3)画像データの評価
以下、評価要求信号が画像データを含む場合における評価部202の動作を説明する。画像データに基づく来訪者H1の評価処理は、例えば、以下の第5〜第6の処理ステップを含むが、上述した音声データに関する処理ステップのいずれかが、画像データに基づく評価処理でも適用されてよい。
第5の処理ステップでは、評価部202は、例えば、画像データから画像分析を行う。画像データが来訪者H1の顔画像を含む場合、評価部202は、画像データから、性別、年齢、身長、及び体調等を判定してもよい。また評価部202は、画像データが来訪者H1の服装の画像を含む場合、来訪者H1が着用する制服や帽子に関する情報(色、柄等)を抽出する。また評価部202は、制服又は帽子等に付いている(例えば配達会社特有の)シンボルマークに関する情報等を抽出する。
第6の処理ステップでは、評価部202は、来訪者H1の顔画像認証を行う。評価部202は、蓄積共有情報を参照して、受信した来訪者H1の顔画像と合致する人物の顔画像が蓄積共有情報内に存在すれば、当該人物に紐づけされた評価情報を参照して、評価の重み付けをする。また評価部202は、第5の処理ステップで判定された性別、年齢、身長、及び体調等、並びに、服装及びシンボルマーク等の抽出情報を基に、蓄積共有情報内に合致する情報の有無を検索して評価の推定を図る。
蓄積共有情報は、配達業者の配達予定スケジュールを含んでもよい。サーバ装置200は、予め配達会社が管理するサーバから(住人の親機2又は情報端末50からでもよい)、配達予定の配達業者を特定可能な情報、及び配達予定時刻等を受信してもよい。評価部202は、蓄積共有情報内の配達予定スケジュールを参照して、評価の推定を図ってもよい。
(2.5.4)評価情報の確定
評価部202は、上述した第1〜第6の処理ステップで評価した結果(重み付け)に基づき、来訪者H1の総合的な評価を行い、第1〜第4評価のいずれに該当するかを確定する。そして、評価部202は、確定した第1〜第4評価のいずれかを含む評価情報を、子機1へ応答信号として子機1に返す。
また評価部202は、受信した音声データ及び手動評価情報、並びに、確定した評価情報等を用いて、蓄積共有情報を最新の状態へ更新する。
(2.6)インターホンシステムの動作
以下、インターホンシステム10の動作について説明する。
[動作例1]
まず来訪者H1が、一例として、迷惑な来訪者である場合について、図5を参照しながら説明する。ここでは、子機1が、呼出先の呼出を実行する来訪者H1に関する評価を含む第1評価情報を取得した場合における動作に焦点を当てて説明する。
子機1のセンサ17が、来訪者H1を検出する(ステップS1)。子機1は、来訪者H1の検出に応じて、撮像部11を起動し、来訪者H1の撮像を開始する(ステップS2)。ただし、上述の通りセンサ17は、必須の構成要素ではなく、例えば撮像部11が常時稼働していれば、このステップは省略されてもよい。子機1は、表示部18の表示画面に、撮像中の来訪者H1の映像を重ねて案内画面を出力する。
来訪者H1は、案内画面に従い呼出先となる住戸E1の部屋番号を入力し、最後に呼出ボタンを押すことで(ステップS3)、子機1は、部屋番号の入力を確定する。ここで子機1は、来訪者H1の撮像により得られた画像(例えば呼出ボタンが押された瞬間の静止画)の画像データを含む評価要求信号を、制御装置3を経由して、サーバ装置200に送信する(ステップS4)。子機1は、サーバ装置200から自動評価情報を受信するまで、実際には親機2の呼出の実行を保留にしているが、来訪者H1には「お取り次ぎ中です」といったメッセージを、表示部18から通知する。
サーバ装置200は、評価処理を実行する(ステップS5)。評価要求信号は、画像データを含むため、サーバ装置200の評価部202は、画像分析(主に第5〜第6の処理ステップ)を行う。
サーバ装置200は、自動評価情報(第1〜第4評価のいずれか)を決定すると、自動評価情報を含む応答信号を、制御装置3を経由して、子機1に送信し(ステップS6)、さらに蓄積共有情報を更新する(ステップS7:蓄積ステップ)。ここでは、自動評価情報が第3評価である。
子機1は、サーバ装置200から、来訪者H1(実行者)に関する評価を含む自動評価情報(評価情報)を取得する(取得ステップ)。子機1は、自動評価情報に基づき、インターホンシステム10の利用者に対する対応を変更する(処理制御ステップ)。
子機1は、第1変更を指示する指示信号を親機2に送信する(ステップS8)。子機1は、第1変更として、親機2の呼出を非実行に変更する(つまり呼出音を出力させない)。また子機1は、第1変更として、呼出を非実行にした旨(理由も含む)を親機2の表示部22に表示する(ステップS9)。
子機1は、第2変更として、例えば、来訪者H1に対して、呼出先の住人が留守である旨を表示部18から通知する(ステップS10)。
子機1は、第3変更を指示する指示信号を制御装置3に送信する(ステップS11)。子機1は、第3変更として、例えば、迷惑な来訪者が来訪して呼出を非実行にした旨を、制御装置3の表示モニタに表示する(ステップS12)。子機1は、制御装置3だけでなく、例えばセキュリティ会社が管理するサーバへも、迷惑な来訪者が来訪した旨を通知してもよい。
子機1は、第4変更として、ドア7の電気錠装置70の施錠状態を維持する。この場合、子機1は、電気錠装置70に対して、第4変更を指示する指示信号を送信しなくてもよい。
その後、住人が、親機2の表示部22を介して、呼出を非実行にした旨を知ると、表示部22に表示される来訪者H1の映像を見ながら、来訪者H1を住人自身が評価し、親機2に手動評価情報を入力する(ステップS13)。この手動評価情報は、呼出を実行する来訪者H1に関する評価であるため、自動評価情報と同様に、第1評価情報である。
親機2は、子機1に、手動評価情報を含む信号を送信する(ステップS14)。子機1は、親機2から、来訪者H1(実行者)に関する評価を含む手動評価情報(評価情報)を取得する(取得ステップ)。子機1は、来訪者H1の画像データと手動評価情報とを対応付けた評価更新信号を作成し(ステップS15:対応付け処理)、制御装置3を介してサーバ装置200に送信する(ステップS16)。サーバ装置200は、評価更新信号を受信すると、蓄積共有情報を更新する(ステップS17:蓄積ステップ)。
[動作例2]
ここでは子機1が、サーバ装置200から受信した応答信号の自動評価情報(動作例1のステップS6)が、仮に第2評価であったとし、子機1が、第1変更として、親機2の呼出を実行する場合について、図6を参照しながら説明する。
子機1は、第1変更を指示する指示信号を親機2に送信する(ステップS21)。子機1は、第1変更として、親機2の呼出を実行に変更する(つまり呼出音を出力させる)。親機2は、指示信号(呼出信号)を受信すると、呼出音を出力する(ステップS22)。
ここで住人は、呼出中の親機2の表示部22に出力されている来訪者H1の映像を見ながら、来訪者H1を住人自身が評価し、親機2に手動評価情報を入力する(ステップS23)。つまり、サーバ装置200が(宅配業者等に該当する)第2評価と評価していたが、住人が実際に映像を見ると、来訪者H1が迷惑な来訪者と判断する可能性がある。住人は、呼出に応じることなく、表示部22に表示されている低評価ボタンR2(又は不審者ボタン)を押す。親機2は、手動評価情報を受け付けると、直ちに呼出音の出力を中止する(ステップS24)。親機2は、子機1に、手動評価情報と呼出を中止した旨を示す中止信号を送信する(ステップS25)。この手動評価情報は、呼出を実行する来訪者H1に関する評価であるため、自動評価情報と同様に、第1評価情報である。
子機1は、親機2から中止信号を受信すると、第2変更として、来訪者H1に対して、呼出先の住人が留守である旨を表示部18から通知する(ステップS26)。子機1は、第3変更を指示する指示信号を制御装置3に送信する(ステップS27)。子機1は、第3変更として、住人自身が迷惑な来訪者と判断して呼出を中止した旨を、制御装置3の表示モニタに表示する(ステップS28)。子機1は、第4変更として、ドア7の電気錠装置70の施錠状態を維持する。
子機1は、来訪者H1の画像データと手動評価情報とを対応付けた評価更新信号を作成し(ステップS29:対応付け処理)、制御装置3を介してサーバ装置200に送信する(ステップS30)。サーバ装置200は、評価更新信号を受信すると、蓄積共有情報を更新する(ステップS31:蓄積ステップ)。
[動作例3]
ここでは動作例2と同様に、サーバ装置200から受信した応答信号の自動評価情報(動作例1のステップS6)が、仮に第2評価であったとし、子機1が、第1変更として、親機2の呼出を実行する場合について、図7を参照しながら説明する。ただし、動作例2と異なり、住人が呼出に応じて通話が開始された場合における動作を説明する。言い換えると、子機1が、通話先との通話を実行する来訪者H1に関する評価を含む第2評価情報を取得した場合における動作に焦点を当てて説明する。
子機1は、第1変更を指示する指示信号を親機2に送信する(ステップS51)。子機1は、第1変更として、親機2の呼出を実行に変更する(つまり呼出音を出力させる)。
親機2は、指示信号を受信すると、呼出音を出力する(ステップS52)。住人は、親機2の通話ボタンを押すことで、通話が開始される(ステップS53)。
ここで住人は、来訪者H1との通話(会話)をしながら、来訪者H1を住人自身が評価し、親機2に手動評価情報を入力する(ステップS54)。住人は、来訪者H1との会話を進めているうちに、来訪者H1が迷惑な来訪者であると判断する可能性がある。住人は、表示部22に表示されている低評価ボタンR2(又は不審者ボタン、お引き取りボタン等)を押す。親機2は、手動評価情報を受け付けると、手動評価情報を含む信号を、子機1に送信する(ステップS55)。この手動評価情報は、通話先との通話を実行する来訪者H1に関する評価であるため、上述の通り、第2評価情報である。
子機1は、親機2から手動評価情報を受信すると、来訪者H1の画像データ、音声データ、及び手動評価情報を対応付けた評価更新信号を作成し(ステップS56)、制御装置3を介してサーバ装置200に送信する(ステップS57)。サーバ装置200は、評価更新信号を受信すると、蓄積共有情報を更新する(ステップS58:蓄積ステップ)。
この場合、子機1は、サーバ装置200に対して、単に評価更新信号を送信するのではなく、再度、評価要求を行なってもよい。サーバ装置200は、画像データ、音声データ、及び手動評価情報を含んだ評価要求信号を受信すると、サーバ装置200の評価部202は、第1〜第6の処理ステップを行う。子機1は、サーバ装置200から、自動評価情報を取得して、第3評価に変われば、子機1は、第3変更として、例えば、迷惑な来訪者が来訪した旨を、制御装置3の表示モニタに表示してもよい。この自動評価情報は、通話先との通話を実行する来訪者H1に関する評価であるため、上述の通り、第2評価情報である。
動作例1〜3で説明したように、インターホンシステム10は、来訪者H1に関する評価を含む評価情報をサーバ装置200や親機2から取得し、評価情報に基づいて、利用者に対する対応を変更する。したがって、迷惑な来訪者に対する防衛策の向上を図ることができる。
特に普段のインターホンシステム10の利用の中で、来訪者H1に関する情報が、蓄積共有情報として蓄積され、また施設100間で共有化されていく。そして、評価情報には、実際に住人が来訪者H1の映像や音声を確認した上で、住人自身が下した評価もフィードバックされていく。その結果、来訪者H1に関する評価が、日々、信頼度の高い評価になり、利用者に対する対応も、住人にとってより望ましい内容に進化するものである。
(3)変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、上記実施形態に係るインターホンシステム10と同様の機能は、インターホンシステム10の処理方法、コンピュータプログラム、又はコンピュータプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。
以下、上記実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。以下では、上記実施形態を「基本例」と呼ぶこともある。
本開示におけるインターホンシステム10の子機1、親機2及びサーバ装置200は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示におけるインターホンシステム10の子機1、親機2及びサーバ装置200としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
また、インターホンシステム10における複数の機能が、1つのハウジング内に集約されていることはインターホンシステム10に必須の構成ではなく、インターホンシステム10の構成要素は、複数のハウジングに分散して設けられていてもよい。反対に、インターホンシステム10における複数の機能が、1つのハウジング内に集約されてもよい。さらに、インターホンシステム10の少なくとも一部の機能、例えば、インターホンシステム10の一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
(3.1)その他の変形例
基本例では、評価情報のうち自動評価情報は、評価処理を実行するサーバ装置200から受信する情報であり、評価情報のうち手動評価情報(相手情報)は、親機2から受信する情報である。
しかし、サーバ装置200の評価処理を実行する評価部202及び対象情報を蓄積する記憶部203(蓄積部)の少なくとも一部の機能は、子機1、親機2及び制御装置3のうちのいずれか1箇所に、又はこれらに分散的にあってもよい。またサーバ装置200は、制御装置3とは別にサーバ装置として、施設100内(例えば管理室等)に設置されてもよい。また例えば、子機1が、評価部202の機能を全て備えてもよい。この場合、子機1の出力部134は、子機1自身が作成した自動評価情報を、他の機器(親機2や、制御装置3、外部のサーバ装置)に出力してもよい。子機1が、評価部202の機能を全て備える場合、子機1の取得部130の機能が、親機2、制御装置3、又は外部のサーバ装置等にあってもよい。また親機2における手動評価情報に関する操作入力を受け付ける機能も、子機1、制御装置3、外部のサーバ装置、又は住人が携帯する情報端末50にあってもよい。ただし、子機1の構成の簡素化を考慮すれば、基本例のようにサーバ装置200で評価処理を行うことが望ましい。
また子機1におけるインターホンシステム10の利用者に対する対応を変更する処理制御部131の少なくとも一部の機能は、親機2、制御装置3、及び外部のサーバ装置のうちのいずれか1箇所に、又はこれらに分散的にあってもよい。例えば、親機2が、処理制御部131の機能を全て備えてもよい。各住戸E1の親機2は、当該住戸E1内のルータ60(図2参照)及び公衆網NT1を介して、サーバ装置200に、評価要求信号を送信してもよい。
基本例では、子機1は、来訪者H1の音声データをサーバ装置200に転送して、評価要求を行う。しかし、子機1は、例えば、来訪者H1の音声データに加えて、住人の通話中の音声データを、サーバ装置200に転送してもよい。サーバ装置200の評価部202は、住人の音声データに特定のキーワードが含まれているか否かを判定してもよい。特定のキーワードは、例えば、「いいえ、結構です」「興味ありません」といった、迷惑な来訪者との会話の中で、住人が発し得る否定的なワードを含んでもよい。
基本例における子機1は、更に、来訪者H1に自分が何者かを自己申告させたり来訪者H1に用件を確認したりして、その旨を親機2に通知する機能(用件通知機能)があってもよい。例えば、子機1は、センサ17で来訪者H1を検出したタイミングで、又は呼出ボタンを押したタイミング等で、用件を確認するためのメッセージを出力してもよい。子機1は、申告又は用件の確認により得られた来訪者H1の音声データを、サーバ装置200に転送して、評価要求を行ってもよい。また子機1は、親機2を介して、申告又は用件に対して住人に評価させてもよい。
ところで、インターホンシステム10は、上述の通り、蓄積した情報に応じて、利用者に対する対応を変更することで、住人にとってより望ましい内容に進化するものである。この点を考慮すれば、例えばインターホンシステム10は、使用期間に応じて、利用者に対する対応を変更するものであってもよい。使用期間は、インターホンシステム10における子機1、親機2、又は制御装置3等の使用期間である。使用期間は、子機1、親機2、又は制御装置3等の電源が投入されてからの累積の使用期間でもよいし、あるイベント毎(例えば来訪者H1の来訪毎)における使用期間でもよい。使用期間は、例えば、来訪者H1が住人と通話するために子機1を使用した期間(操作部11への操作時間や通話時間等)でもよい。使用期間は、例えば、住人が親機2を使用した期間でもよい。
またインターホンシステム10は、動作期間に応じて、利用者に対する対応を変更するものであってもよい。動作期間は、インターホンシステム10における子機1、親機2、又は制御装置3等が動作している期間である。動作期間は、子機1、親機2、又は制御装置3等の電源が投入されてからの累積の動作期間でもよいし、あるイベント毎(例えば来訪者H1の来訪毎)における動作期間でもよい。動作期間は、例えば、子機1が親機2に呼出音の鳴動を実行させている期間でもよい。
またインターホンシステム10は、使用量に応じて、利用者に対する対応を変更するものであってもよい。使用量は、インターホンシステム10における子機1、親機2、又は制御装置3等に関する使用量であり、例えば、消費電力量、又はデータ通信量等である。使用量は、子機1、親機2、又は制御装置3等の電源が投入されてからの累積の使用量でもよいし、あるイベント毎(例えば来訪者H1の来訪毎)における使用量でもよい。
さらにインターホンシステム10は、使用頻度に応じて、利用者に対する対応を変更するものであってもよい。使用頻度は、インターホンシステム10における子機1、親機2、又は制御装置3等を使用した頻度である。使用頻度は、子機1、親機2、又は制御装置3等の電源が投入されてからの累積の使用頻度でもよいし、あるイベント毎(来訪者H1の来訪毎)における使用頻度でもよい。使用頻度は、例えば、来訪者H1が子機1に対して特定の操作を行った頻度でもよい。また使用頻度は、例えば、来訪者H1との通話中に(又は来訪者H1の映像を見ながら)住人が親機2に対して特定の操作を行った頻度でもよい。
またさらにインターホンシステム10は、蓄積された情報から抽出された特徴量に応じて、利用者に対する対応を変更するものであってもよい。すなわち、インターホンシステム10は、ある特定の特徴に応じて、利用者に対する対応を変更するものであってもよい。
(4)まとめ
以上説明したように、第1の態様に係るインターホンシステム(10)は、取得部(130)と、蓄積部(記憶部203)と、処理制御部(131)と、を備える。取得部(130)は、呼出先の呼出、及び通話先との通話の少なくとも一方を、通話装置(子機1)を用いて実行する実行者に関する情報を含む対象情報を、取得する。蓄積部(記憶部203)は、対象情報を蓄積する。処理制御部(131)は、蓄積された対象情報に基づいて、利用者に対する対応を変更する。第1の態様によれば、迷惑な来訪者に対する防衛策の向上を図ることができる。
第2の態様に係るインターホンシステム(10)に関して、第1の態様において、対象情報は、実行者の画像に対する評価を含む。第2の態様によれば、実行者の画像に対する評価を含む対象情報に基づいて、利用者に対する対応を変更するため、防衛策が更に向上される。
第3の態様に係るインターホンシステム(10)に関して、第1の態様又は第2の態様において、対象情報は、実行者の音声に対する評価を含む。第3の態様によれば、実行者の音声に対する評価を含む対象情報に基づいて、利用者に対する対応を変更するため、防衛策が更に向上される。
第4の態様に係るインターホンシステム(10)に関して、第1〜第3の態様のいずれか1つにおいて、対象情報は、呼出先、及び通話先の少なくとも一方となる相手に関する相手情報を含む。第4の態様によれば、相手情報を含む対象情報に基づいて、利用者に対する対応を変更するため、防衛策が更に向上される。
第5の態様に係るインターホンシステム(10)に関して、第4の態様において、通話装置(子機1)は、相手の側における通話機(親機2)と通信する。相手情報は、通話機(親機2)にて通話装置(子機1)からの呼出中、及び通話機(親機2)を用いた通話装置(子機1)との通話中の少なくとも一方において、通話機(親機2)で受け付けた相手からの操作入力に関する操作情報を含む。第5の態様によれば、通話機(親機2)で受け付けた操作入力に関する操作情報を含む対象情報に基づいて、利用者に対する対応を変更するため、防衛策が更に向上される。
第6の態様に係るインターホンシステム(10)は、第1〜第5の態様のいずれか1つにおいて、評価項目を設定する、項目設定部(132)を、更に備える。取得部(130)は、項目設定部(132)で設定された評価項目に対応する対象情報を取得する。第6の態様によれば、対象情報に関するフィルタリングを実行できる。
第7の態様に係るインターホンシステム(10)に関して、第1〜第6の態様のいずれか1つにおいて、通話装置(子機1)は、呼出先、及び通話先の少なくとも一方となる相手の側における通話機(親機2)と通信する。取得部(130)は、通話機(親機2)から対象情報を取得する。第7の態様によれば、例えば、通話装置(子機1)が対象情報を生成する場合に比べて、通話装置(子機1)の構成を簡素化できる。
第8の態様に係るインターホンシステム(10)に関して、第1〜第7の態様のいずれか1つにおいて、処理制御部(131)は、蓄積された対象情報に基づいて、インターホン機能自体に関する対応を変更する。第8の態様によれば、インターホン機能を利用した防衛策を、実施できる。
第9の態様に係るインターホンシステム(10)に関して、第1〜第8の態様のいずれか1つにおいて、処理制御部(131)は、蓄積された対象情報に基づいて、インターホン機能以外の外部機能に関する対応を変更する。第9の態様によれば、インターホン機能以外の外部機能を利用した防衛策を、実施できる。
第10の態様に係るインターホンシステム(10)は、第8の態様又は第9の態様において、対応の変更に関する有効及び無効を設定する、対応設定部(133)を、更に備える。第10の態様によれば、対応の変更に関する有効及び無効を設定できるため、利便性が向上される。
第11の態様に係るインターホンシステム(10)は、第1〜第10の態様のいずれか1つにおいて、対象情報を出力する出力部(134)を、更に備える。第11の態様によれば、出力先において対象情報の利用が可能となる。
第12の態様に係るインターホンシステム(10)は、第1〜第11の態様のいずれか1つにおいて、サーバ装置(200)を、更に備える。サーバ装置(200)は、各々に通話装置(子機1)が設けられた複数の施設(100)から、実行者に関する情報を取得して少なくとも複数の施設(100)間で共有化する。対象情報は、共有化された情報に関する評価を含む。第12の態様によれば、例えば、対象情報が1つの施設(100)における情報に関する評価のみを含む場合に比べて、信頼性の高い評価を含み得る。その結果、防衛策が更に向上される。
第13の態様に係るインターホンシステム(10)に関して、第1〜第12の態様のいずれか1つにおいて、処理制御部(131)は、通話装置(子機1)を用いて呼出中、又は通話中にある実行者の単位で個別に、対応を変更する。第13の態様によれば、実行者の単位で個別に、対応が変更されるため、防衛策が更に向上される。
第14の態様に係る処理方法は、インターホンシステム(10)の処理方法である。処理方法は、取得ステップと、蓄積ステップと、処理制御ステップと、を含む。取得ステップにて、呼出先の呼出、及び通話先との通話の少なくとも一方を、通話装置(子機1)を用いて実行する実行者に関する情報を含む対象情報を、取得する。蓄積ステップにて、対象情報を蓄積する。処理制御ステップにて、蓄積された対象情報に基づいて、利用者に対する対応を変更する。第14の態様によれば、迷惑な来訪者に対する防衛策の向上を図ることが可能な処理方法を提供できる。
第15の態様に係るプログラムは、1以上のプロセッサに第14の態様の処理方法を実行させるためのプログラムである。第15の態様によれば、迷惑な来訪者に対する防衛策の向上を図ることが可能な機能を提供できる。
第2〜第13の態様に係る構成については、インターホンシステム(10)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
10 インターホンシステム
1 子機(通話装置)
130 取得部
131 処理制御部
132 項目設定部
133 対応設定部
134 出力部
2 親機(通話機)
100 施設
200 サーバ装置
203 記憶部(蓄積部)

Claims (15)

  1. 呼出先の呼出、及び通話先との通話の少なくとも一方を、通話装置を用いて実行する実行者に関する情報を含む対象情報を、取得する取得部と、
    前記対象情報を蓄積する蓄積部と、
    蓄積された前記対象情報に基づいて、利用者に対する対応を変更する処理制御部と、
    を備える、
    インターホンシステム。
  2. 前記対象情報は、前記実行者の画像に対する評価を含む、
    請求項1に記載のインターホンシステム。
  3. 前記対象情報は、前記実行者の音声に対する評価を含む、
    請求項1又は請求項2に記載のインターホンシステム。
  4. 前記対象情報は、前記呼出先、及び前記通話先の少なくとも一方となる相手に関する相手情報を含む、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のインターホンシステム。
  5. 前記通話装置は、前記相手の側における通話機と通信し、
    前記相手情報は、前記通話機にて前記通話装置からの呼出中、及び前記通話機を用いた前記通話装置との通話中の少なくとも一方において、前記通話機で受け付けた前記相手からの操作入力に関する操作情報を含む、
    請求項4に記載のインターホンシステム。
  6. 評価項目を設定する、項目設定部を、更に備える、
    前記取得部は、前記項目設定部で設定された前記評価項目に対応する前記対象情報を取得する、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のインターホンシステム。
  7. 前記通話装置は、前記呼出先、及び前記通話先の少なくとも一方となる相手の側における通話機と通信し、
    前記取得部は、前記通話機から前記対象情報を取得する、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載のインターホンシステム。
  8. 前記処理制御部は、蓄積された前記対象情報に基づいて、インターホン機能自体に関する前記対応を変更する、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載のインターホンシステム。
  9. 前記処理制御部は、蓄積された前記対象情報に基づいて、インターホン機能以外の外部機能に関する前記対応を変更する、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載のインターホンシステム。
  10. 前記対応の変更に関する有効及び無効を設定する、対応設定部を、更に備える、
    請求項8又は請求項9に記載のインターホンシステム。
  11. 前記対象情報を出力する出力部を、更に備える、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載のインターホンシステム。
  12. 各々に前記通話装置が設けられた複数の施設から、前記実行者に関する情報を取得して少なくとも前記複数の施設間で共有化するサーバ装置を、更に備え、
    前記対象情報は、共有化された前記情報に関する評価を含む、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載のインターホンシステム。
  13. 前記処理制御部は、前記通話装置を用いて呼出中、又は通話中にある前記実行者の単位で個別に、前記対応を変更する、
    請求項1〜12のいずれか1項に記載のインターホンシステム。
  14. インターホンシステムの処理方法であって、
    呼出先の呼出、及び通話先との通話の少なくとも一方を、通話装置を用いて実行する実行者に関する情報を含む対象情報を、取得する取得ステップと、
    前記対象情報を蓄積する蓄積ステップと、
    蓄積された前記対象情報に基づいて、利用者に対する対応を変更する処理制御ステップと、
    を含む、
    処理方法。
  15. 1以上のプロセッサに請求項14に記載の処理方法を実行させるためのプログラム。
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