JP2020181970A - 検査装置及びプローブカードの温度調整方法 - Google Patents

検査装置及びプローブカードの温度調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プローブカードに多数のプローブが配設されている場合でも、当該プローブカードの事前温度調整のときにプローブの先端位置が安定したか否か判定可能とする。【解決手段】検査対象基板を検査する検査装置であって、前記検査対象基板に接触するプローブを有するプローブカードと、前記プローブを介して、前記検査対象基板との間で検査に関する電気的信号を送受するように構成されたテスタと、前記プローブカードと前記テスタとの間を電気的に接続し且つ少なくともその一部が前記プローブに電気的に接続される複数の導通ラインと、前記プローブカードに形成され、電気抵抗器として機能する抵抗部と、を有し、前記テスタは、さらに、前記導通ラインを介した電気的信号に基づいて、前記抵抗部の抵抗を測定するように構成されている。【選択図】図5

Description

本開示は、検査装置及びプローブカードの温度調整方法に関する。
特許文献1には、ウェハ表面に形成した半導体回路を、ウェハの裏面から加熱しながらプローブカードに設けたプローブを接触させて検査を行う検査装置が開示されている。この検査装置は、ウェハを固定する支持台と、支持台に設けられたウェハを加熱する第1のヒータと、プローブカードのウェハと接触しない面を加熱する第2のヒータとを有している。また、特許文献1には、プローブカードの表裏の両面に熱電対を取り付け、熱電対を用いた計測結果に基づいて、プローブカードの両面の温度差が小さくなるように第2のヒータの駆動回路を制御する、ことが開示されている。
特開2000−138268号公報
本開示にかかる技術は、プローブカードに多数のプローブが配設されている場合でも、当該プローブカードの事前温度調整のときにプローブの先端位置が安定したか否か判定可能とする。
本開示の一態様は、検査対象基板を検査する検査装置であって、前記検査対象基板に接触するプローブを有するプローブカードと、前記プローブを介して、前記検査対象基板との間で検査に関する電気的信号を送受するように構成されたテスタと、前記プローブカードと前記テスタとの間を電気的に接続し且つ少なくともその一部が前記プローブに電気的に接続される複数の導通ラインと、前記プローブカードに形成され、電気抵抗器として機能する抵抗部と、を有し、前記テスタは、さらに、前記導通ラインを介した電気的信号に基づいて、前記抵抗部の抵抗を測定するように構成されている。
本開示によれば、プローブカードに多数のプローブが配設されている場合でも、当該プローブカードの事前温度調整のときにプローブの先端位置が安定したか否か判定することができる。
本実施形態にかかる検査装置の構成の概略を示す上面横断面図である。 本実施形態にかかる検査装置の構成の概略を示す正面縦断面図である。 各分割領域内の構成を示す正面縦断面図である。 図3の部分拡大図である。 テスタの下方に位置するプローブカードの周囲の構成を示す部分拡大側面図である。 短絡ラインの一例の平面図である。 短絡ラインの周囲を示す平面図である。 検査装置を用いた検査処理の一例を説明するためのフローチャートである。 短絡ラインの他の例を示す平面図である。 短絡ラインの他の例を示す平面図である。 短絡ラインの他の例を示す平面図である。 短絡ラインの他の例を示す平面図である。
半導体製造プロセスでは、半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という。)上に回路パターンを持つ多数の半導体デバイスが形成される。形成された半導体デバイスは、電気的特性等の検査が行われ、良品と不良品とに選別される。半導体デバイスの検査は、例えば、各半導体デバイスに分割される前のウェハの状態で、検査装置を用いて行われる。
検査装置は、ウェハが載置される載置台と、多数のプローブを有するプローブカードを備える。電気的特性の検査の際はまず、載置台に載置されたウェハとプローブカードとが近づけられ、ウェハに形成されている半導体デバイスの各電極にプローブカードのプローブが接触する。この状態で、プローブカードの上方に設けられたテスタから各プローブを介して半導体デバイスに電気信号が供給される。そして、各プローブを介して半導体デバイスからテスタが受信した電気信号に基づいて、当該半導体デバイスが不良品か否か選別される。
近年では、半導体デバイスの電気的特性を検査する際、当該半導体デバイスの実装環境を再現するために、載置台内の冷媒流路やヒータによって載置台の温度を調整して、これにより、載置台に載置されたウェハの温度を調整することがある。
ところで、電子デバイスの電気的特性の検査を高温や低温で行う場合、ウェハは熱膨張または熱収縮する。また、ウェハからの熱がプローブを含むプローブカードに伝熱されるため、プローブカードも熱膨張または熱収縮する。しかし、両者の熱膨張率が異なるため、常温時と高温時または低温時とで半導体デバイスとプローブとの相対位置がずれ、高温時や低温時に正確な電気的特性の検査を行うことができなくなる場合がある。
そこで、電気的特性の検査の前に、プローブカードの温度調整(以下、「事前温度調整」という。)を行うことがある。プローブカードの事前温度調整では、例えば、予め加熱された載置台とプローブとを近づけ、当該プローブの先端の位置が安定するまで当該プローブが加熱される。
プローブカードの事前温度調整は、その調整方法やプローブカードの種類によっては長時間を必要とする。
また、従来、プローブの先端位置が安定したか否かを検知する機能が検査装置には実装されていないため、上記事前温度調整を、余裕を見込んだ時間に亘って行うこととしていた。しかし、この方法では、上記事前温度調整がさらに長時間化するため、検査のスループットが低下してしまう。
特許文献1のように、プローブカードに熱電対を設けることで、熱電対を用いた測定結果に基づいて、プローブカードの温度が安定しプローブの先端位置が安定したか否か判定することはできる。しかし、プローブカードの下面にプローブが多数配設されている場合、プローブカードの下面に熱電対を設けることができない。また、プローブカードの下面にプローブが多数配設されている場合、プローブカードの上面には、プローブに対応した電極パッドが設けられているため、当該上面にも熱電対を設けることができない。さらに、装置内においてプローブカードを上方から吸着保持する検査装置の場合、プローブカードと当該プローブカードの直上の構造部材とは、非常に近接している。この点からも、プローブカードの上面に熱電対を設けることは難しい。
そこで、本開示にかかる技術は、プローブカードに多数のプローブが配設されている場合でも、当該プローブカードの事前温度調整のときにプローブの先端位置が安定したか否か判定可能とする。
以下、本実施形態にかかる検査装置及びプローブカードの温度調整方法について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1及び図2はそれぞれ、本実施形態にかかる検査装置の構成の概略を示す上面横断面図及び正面縦断面図である。
図1及び図2に示されるように、検査装置1は、筐体10を有し、該筐体10には、搬入出領域11、搬送領域12、検査領域13が設けられている。搬入出領域11は、検査装置1に対して検査対象基板としてのウェハWの搬入出が行われる領域である。搬送領域12は、搬入出領域11と検査領域13とを接続する領域である。また、検査領域13は、ウェハWに形成された検査対象デバイスとしての半導体デバイスの電気的特性検査が行われる領域である。
搬入出領域11には、複数のウェハWを収容したカセットCを受け入れるポート20、後述のプローブカードを収容するローダ21、検査装置1の各構成要素を制御する制御部22が設けられている。制御部22は、例えばCPUやメモリ等を備えたコンピュータにより構成され、プログラム格納部(図示せず)を有している。プログラム格納部には、検査装置1における各種処理を制御するプログラムが格納されている。なお、上記プログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、当該記憶媒体から制御部22にインストールされたものであってもよい。プログラムの一部または全ては専用ハードウェア(回路基板)で実現してもよい。
搬送領域12には、ウェハW等を保持した状態で自在に移動可能な搬送装置30が配置されている。この搬送装置30は、搬入出領域11のポート20内のカセットCと、検査領域13との間でウェハWの搬送を行う。また、搬送装置30は、検査領域13内の後述のポゴフレーム70(図4参照)に固定されたプローブカードのうちメンテナンスを必要とするものを搬入出領域11のローダ21へ搬送する。さらに、搬送装置30は、新規な又はメンテナンス済みのプローブカードをローダ21から検査領域13内の上記ポゴフレーム70へ搬送する。
検査領域13は、テスタ40が複数設けられている。具体的には、検査領域13は、図2に示すように、鉛直方向に3つに分割され、各分割領域13aには、水平方向(図のX方向)に配列された4つのテスタ40からなるテスタ列が設けられている。また、各分割領域13aには、1つのアライナ50と、1つのカメラ60が設けられている。なお、テスタ40、アライナ50、カメラ60の数や配置は任意に選択できる。
テスタ40は、電気的特性検査用の電気信号をウェハWとの間で送受するものである。
アライナ50は、ウェハWが載置される載置台としての後述のチャックトップ51を移動させるものであり、テスタ40の下方の領域内を移動自在に設けられている。具体的には、アライナ50は、チャックトップ51が載置された状態で、上下方向(図のZ方向)、前後方向(図のY方向)及び左右方向(図のX方向)に移動可能に構成されている。したがって、アライナ50は、チャックトップ51とプローブカードとの位置調整等を行う位置調整機構として機能する。なお、アライナ50は、チャックトップ51を真空吸着等により着脱自在に保持可能に構成され、プローブカードを撮像するカメラ61を備えている。
カメラ60は、水平に移動し、当該カメラ60が設けられた分割領域13a内の各テスタ40の前に位置して、アライナ50上のチャックトップ51に載置されたウェハWを撮像する。
カメラ60とカメラ61の協働により、プローブカードのプローブとウェハWに形成された半導体デバイスの電極パッドとの位置合わせを行うことができる。
この検査装置1では、搬送装置30が一のテスタ40へ向けてウェハWを搬送している間に、他のテスタ40は他のウェハWに形成された電子デバイスの電気的特性の検査を行うことができる。
続いて、図3〜図5を用いて、テスタ40の周囲の構成について説明する。図3は、各分割領域13a内の構成を示す正面縦断面図である。図4は、図3の部分拡大図である。図5はテスタ40の下方に位置するプローブカードの周囲の構成を示す部分拡大側面図であり、後述のポゴフレームの図示を省略し、また、後述のポゴブロックのうちポゴピンのみを示している。
テスタ40は、図3及び図4に示すように、水平に設けられたテスタマザーボード41を底部に有する。テスタマザーボード41には、複数の検査回路基板(図示せず)が立設状態で装着されている。また、テスタマザーボード41の底面には複数の電極が設けられている。
さらに、テスタ40の下方には、ポゴフレーム70とプローブカード80とがそれぞれ1つずつ上側からこの順で設けられている。
ポゴフレーム70は、プローブカード80を支持すると共に、当該プローブカード80とテスタ40とを電気的に接続するものであり、テスタ40とプローブカード80との間に位置するように配設されている。このポゴフレーム70は、テスタ40とプローブカード80とを電気的に接続するポゴピン71を有し、具体的には、多数のポゴピン71を保持するポゴブロック72を有する。また、ポゴフレーム70は、ポゴブロック72が挿篏されることによりポゴピン71が取り付けられる取付孔73aが形成されたフレーム本体73を有する。
ポゴフレーム70の下面には、プローブカード80が、位置合わせされた状態で支持される。
また、ポゴフレーム70の下面には、プローブカード80の取り付け位置を囲繞するように、鉛直方向に伸縮可能に構成された載置台支持部としてのベローズ74が取り付けられている。このベローズ74により、電気的特性検査時に、後述のチャックトップ51上のウェハWをプローブカード80の後述のプローブ82に接触させた状態で、プローブカード80とウェハWを含む密閉空間を形成することができる。また、このベローズ74により、プローブカード80の事前温度調整時等に、プローブカード80とチャックトップ51との間の空間を密閉することもできる。
なお、排気機構(図示せず)によって、テスタマザーボード41はポゴフレーム70に真空吸着され、プローブカード80は、ポゴフレーム70に真空吸着される。これら真空吸着を行うための真空吸引力により、ポゴフレーム70の各ポゴピン71の下端は、プローブカード80の後述のカード本体81の上面における、対応する電極パッドに接触し、各ポゴピン71の上端は、テスタマザーボード41の下面の対応する電極に押し付けられる。
プローブカード80は、複数の電極パッドが上面に設けられた円板状のカード本体81と、カード本体81の下面から下方へ向けて延びる複数の針状の端子であるプローブ82とを有する。
カード本体81の上面に設けられた上述の複数の電極パッドはそれぞれ対応するプローブ82と電気的に接続されている。また、検査時には、プローブ82はそれぞれ、ウェハWに形成された半導体デバイスの電極パッドや半田バンプと接触する。したがって、電気的特性検査時には、ポゴピン71、カード本体81の上面に設けられた電極及びプローブ82を介して、テスタマザーボード41とウェハW上の半導体デバイスとの間で、検査にかかる電気信号が送受される。
なお、検査装置1は、ウェハWに形成された複数の半導体デバイスの電気的特性検査を一括で行うために、プローブ82は、カード本体81の下面略全体を覆うように多数設けられている。
上述のプローブカード80の下方の位置に、ベローズ74を介してチャックトップ51が支持される。
チャックトップ51は、ウェハWが載置されると共に該載置されたウェハWを吸着等により保持する。このチャックトップ51には、温度調整機構52が埋設されている。温度調整機構52は、電気的特性検査の際にチャックトップ51の温度調整を行うことにより、チャックトップ51に載置されたウェハWの電気的特性時の温度を例えば−30℃〜+150℃に調整すること等ができる。なお、温度調整機構52は、例えば、通電により発熱する電気ヒータや、冷却媒体が通流する冷媒流路、または、これらの組み合わせから構成される。
電気的特性検査の際には、ウェハWが載置されたチャックトップ51がアライナ50により上昇され、プローブカード80のプローブ82とウェハWとが接触した状態となる。
また、電気的特性検査の際等において、チャックトップ51が上昇されることで、ベローズ74の下面がシール部材(図示せず)によりチャックトップ51と密着し、チャックトップ51とポゴフレーム70とベローズ74で規定される検査空間Sが密閉空間となる。この検査空間を真空引きすると共に、アライナ50によるチャックトップ51の保持を解除し、アライナ50を下方に移動させることにより、チャックトップ51がアライナ50から分離され、ポゴフレーム70側に吸着される。
上述の各構成部材を有する検査装置1では、電気的特性検査におけるウェハWの設定温度の変更があったとき等に、検査の前に、チャックトップ51に埋設された温度調整機構52を用いて、プローブカード80の事前温度調整が行われる。
そして、この事前温度調整のときに、プローブカード80の温度が安定したか否か、すなわち、プローブ82の先端位置が安定したか否かを判定するために、図5に示すように、プローブカード80に抵抗部としての短絡ライン83が形成されている。前述のポゴピン71は、言い換えると、プローブカード80とテスタ40とを電気的に接続する導通ラインであるが、短絡ライン83は、一対の導通ライン間すなわち一対のポゴピン71間を電気的に接続し短絡する導電パターンであると共に、一対の導通ライン間すなわち一対のポゴピン71間の電気抵抗器として機能する。短絡ライン83を構成する導電パターンは、例えばポゴピン71の下端が接触する電極パッドと同じ材料(例えば銅等の金属材料)から、薄膜状且つ線状に形成されている。短絡ライン83の厚さは例えば数μm〜数十μmである。また、短絡ライン83の形成位置は、例えばプローブカード80のカード本体81の上面において、電極パッドが形成されている中央領域内である。短絡ライン83によって短絡される一対のポゴピン71は、プローブ82と電気的に接続されていない。
事前温度調整時にプローブカード80が伸縮した際に、具体的には、事前温度調整時にカード本体81が伸縮した際に、短絡ライン83も同様に伸縮し当該短絡ライン83の電気抵抗は変化する。また、事前温度調整時にプローブカード80の温度が変化することによって、短絡ライン83の温度も変化するため、温度依存性のある短絡ライン83の電気抵抗は変化する。
そのため、検査装置1では、テスタ40が、短絡ライン83により短絡されたポゴピン71を介した電気的信号に基づいて、当該短絡ライン83の電気抵抗を測定する。具体的には、テスタ40が、短絡ライン83によりプローブカード80側の端部が短絡された、一対のポゴピン71のテスタ40側の端部間の電気抵抗を測定する。そして、テスタ40が、上記電気抵抗の測定結果に基づいて、プローブカード80の温度が安定しプローブ82の先端位置が安定したか否か、を判定する。なお、短絡ライン83の電気抵抗を温度変化に対して鋭敏にするため、短絡ライン83内に高抵抗導電体を介在させてもよい。
また、短絡ライン83は、薄く且つ平面視において小さく形成可能な導電パターンで構成されているため、プローブカード80に多数のプローブ82が形成されていても、プローブカード80に短絡ライン83を形成することができる。
図6は、短絡ライン83の一例の平面図であり、図7は短絡ライン83の周囲を示す平面図である。
短絡ライン83は、図6に示すように、その長さが、ポゴピン71の下端間の距離Lより大きくなるように形成されている。具体的には、短絡ライン83は、その長さが、ポゴピン71の下端間の距離Lより大きくなるように、平面視において繰り返し折り返す折り返し形状の折り返しパターン83aを有する。折り返しパターン83aの折り返し方向は、例えば、プローブカード80のカード本体81の径方向である。プローブカード80のカード本体81の寸法は、事前温度調整の際に、周方向に比べ径方向へ大きく変化する。したがって、上述のように、折り返しパターン83aの折り返し方向を、カード本体81の径方向とすることで、事前温度調整でのカード本体81の温度変化が小さくても、折り返しパターン83aを有する短絡ライン83の長さが大きく変化し、その電気抵抗も大きく変化する。したがって、電気抵抗の測定結果に基づくプローブ82の先端位置が安定したか否かの判定をより正確に行うことができる。
また、折り返しパターン83aの両端にはそれぞれ、ポゴピン71の下端が当接する電極パッド83bが設けられている。
なお、プローブカード80のカード本体81の上面には、図7に示すように、多数の電極パッドPが規則的に形成されている。この多数の電極パッドPには、プローブ82と電気的に接続されないものが含まれており、このプローブ82と電気的に接続されない電極パッドPが、短絡ライン83の電極パッド83bとして用いられる。
電極パッドPの寸法は例えば平面視0.6mm×0.6mmであり、電極パッドPの形成ピッチは例えば3mmである。また、折り返しパターン83aは、例えば平面視2mm×2mmの領域内に形成され、折り返しパターン83aの線幅は例えば0.1mmである。
次に検査装置1を用いた検査処理について図8を用いて説明する。図8は、上記検査処理の一例を説明するためのフローチャートである。なお、以下の説明では、ウェハWが載置されていないチャックトップ51が、全てのテスタ40に対し、すなわち、全てのポゴフレーム70に対し取り付けられた状態から、処理が開始するものとする。
(温度設定)
電気的特性検査の際は、まず、ユーザ操作等に基づいて、当該検査時のウェハWの設定温度が、新規に設定され、または変更され設定される(ステップS1)。電気的特性検査時のウェハWの設定温度は、分割領域13a毎に共通である。
(事前温度調整)
そして、電気的特性検査に先立って、制御部22の制御の下、プローブカード80の事前温度調整が行われる(ステップS2)。具体的には、温度調整機構52が制御部22により制御され、ウェハWが載置されておらずポゴフレーム70に取り付けられたチャックトップ51が、電気的特性検査時のウェハWの設定温度に対応する温度に調整される。この温度調整されたチャックトップ51による加熱または当該チャックトップ51による冷却によって、プローブカード80の温度調整が行われる。この温度調整の際、チャックトップ51とプローブ82とを離間させた状態で、輻射によりプローブカード80が加熱又は冷却される。また、チャックトップ51とプローブ82とを当接させ、上記輻射とプローブ82とを介した伝熱によりプローブカード80の加熱又は冷却を行うようにしてもよい。
(電気抵抗の測定)
プローブカード80の温度調整中、短絡ライン83の電気抵抗が、テスタ40によって測定される(ステップS3)。例えば、上記電気抵抗が、テスタ40のテスタマザーボード41に設けられた電気抵抗測定回路によって測定される。
(判定)
そして、上記電気抵抗の測定結果に基づいて、プローブカード80の温度が安定したか否か、すなわち、プローブ82の先端位置が安定したか否かが、テスタ40により判定される(ステップS4)。例えば、測定された上記抵抗率の単位時間当たりの変化量(の絶対値)が閾値以下となった場合に、プローブ82の先端位置が安定したと判定される。
また、上記電気抵抗の測定結果に基づいて、短絡ライン83の温度が算出され、当該温度がプローブカード80の温度と推定されるようにしてもよい。そして、上記温度の推定結果に基づいて、プローブカード80の温度が予め定められた温度に達したか否かが判定され、達した時点でプローブ82の先端位置が安定したと判定されるようにしてもよい。
プローブ82の先端位置が安定した、と判定されない場合(NOの場合)、処理はステップS2に戻され、プローブカード80の事前温度調整が継続される。
一方、プローブ82の先端位置が安定した、と判定された場合(YESの場合)、プローブカード80の事前温度調整が終了する。
(位置合わせ)
プローブカード80の温度調整後、検査対象のウェハWとプローブカード80との位置合わせが行われる(ステップS5)。具体的には、搬送装置30等が制御部22により制御され、搬入出領域11のポート20内のカセットCからウェハWが取り出されて、検査領域13内に搬入され、アライナ50上のチャックトップ51上に載置される。次いで、アライナ50、カメラ60、61が制御部22により制御され、カメラ60でのウェハWの撮像結果とカメラ61によるプローブ82の撮像結果とに基づいて、チャックトップ51上のウェハWとプローブカード80との水平方向にかかる位置合わせが行われる。続いて、プローブカード80のプローブ82とウェハWに形成された半導体デバイスの電極とが接触するまでチャックトップ51が上昇される。その後、プローブ82と上記電極が接触した状態で、バキューム機構(図示せず)が駆動されると共にアライナ50が下降され、これにより、チャックトップ51が切り離され、当該チャックトップ51がポゴフレーム70に吸着される。
なお、プローブ82と半導体デバイスの電極とを接触させる前に、温度調整機構52が制御部22に制御され、電気的特性検査時のウェハWの設定温度に、ウェハWが温度調整される。
また、カメラ61でプローブ82を撮像する際に、複数回撮像が行われるようにし、この撮像結果に基づいて、プローブ82の先端位置が実際に安定したか否かの判定が行われるようにしてもよい。実際に安定していない場合は、検査処理が中断されるようにしてもよい。
(検査)
上記位置合わせ後、テスタ40からポゴピン71等を介してプローブ82に電気的特性検査用の電気信号が入力され、電子デバイスの電気的特性検査が開始される(ステップS6)。検査中は、制御部22により温度調整機構52が制御され、チャックトップ51に載置されたウェハWの温度が、設定温度に調整される。
この電気的特性検査の際にも、短絡ライン83の電気抵抗が測定されるようにしてもよい。この電気抵抗の測定結果に基づいて、例えば、半導体デバイスの異常発熱によりプローブカード80の温度が変化しているか否かの判定を、テスタ40や制御部22で行うことができる。なお、上記異常発熱は、例えば、半導体デバイス内で短絡が生じているときに発生する。
電気的特性検査が完了すると、アライナ50や搬送装置30等が制御部22に制御され、ウェハWがポート20内のカセットCに戻される。
なお、一のテスタ40での検査中、アライナ50によって、他のテスタ40へのウェハWの搬送や他のテスタ40からのウェハWの回収が行われる。
以上のように、本実施形態では、検査装置1が、ウェハWに接触するプローブ82を有するプローブカード80と、プローブ82を介して、ウェハWとの間で検査に関する電気的信号を送受するように構成されたテスタ40と、備える。さらに、検査装置1は、プローブカード80とテスタ40との間を電気的に接続する一対のポゴピン71と、プローブカード80に形成され、ポゴピン71間の電気抵抗器として機能する抵抗部としての短絡ライン83とを備える。そして、検査装置1では、テスタ40が、さらに、上記ポゴピン71を介した電気的信号に基づいて短絡ライン83の電気抵抗を測定するように構成されている。上記電気抵抗は、プローブカード80の温度変化に応じた伸縮や電気抵抗率の変化により増減するので、本実施形態によれば、上記電気抵抗の測定結果に基づいて、プローブカード80の温度が安定したか否か、すなわち、プローブ82の先端位置が安定したか否かを判定することができる。そして、短絡ライン83等の抵抗部は簡単な構造であるため、プローブカード80に多数のプローブ82が配設されている場合でも、プローブカード80に短絡ライン83を形成することができる。つまり、本実施形態によれば、プローブカード80に多数のプローブ82が配設されている場合でも、プローブカード80の事前温度調整のときにプローブ82の先端位置が安定したか否かを判定することができる。
また、本実施形態によれば、プローブの先端位置が安定したか否かを判定することができるため、プローブカード80の事前温度調整を行う時間に、余裕を見込む必要がないので、電気的特性検査のスループットを向上させることができる。
さらに、短絡ライン83は、電極パッドPの形成時に一緒に形成することができ、素子の実装が不要であるため、プローブカード80の製造が複雑になることがない。
また、本実施形態では、短絡ライン83の長さが、ポゴピン71のプローブカード80側の端部間の最短距離Lより大きい。したがって、短絡ライン83の電気抵抗が大きく、また、プローブカード80の伸縮に対して短絡ライン83の電気抵抗の変化がより大きく現れるため、プローブ82の先端位置が安定したか否かをより正確に判定することができる。
なお、本実施形態では、上述のように、短絡ライン83の電気抵抗の測定結果に基づいて、プローブカード80の温度を推定してもよい。
以上では、短絡ライン83の形成位置は、例えばプローブカード80のカード本体81の上面における、電極パッドPが形成されている中央領域内であるとした。ただし、短絡ライン83の形成位置は、カード本体81の上面における上記中央領域を囲う周縁領域内であってもよい。
図9は、上記周縁領域に設けられる場合の短絡ライン83の例を示す平面図である。
短絡ライン83は、上記周縁領域に設けられる場合、図示するように、折り返しパターン83aと電極パッド83bとを接続する接続パターン83cを有する。また、周縁領域に設けられる場合、短絡ライン83の折り返しパターン83aは中央領域に設ける場合に比べて大きく形成することができ、例えば、平面視5mm×5mmの領域内に形成することができる。したがって、短絡ライン83を長くし、その電気抵抗を大きくすることができる。
短絡ライン83の電気抵抗は大きい方が好ましい。なぜならば、短絡ライン83の電気抵抗が大きい方が、電気抵抗の測定結果に基づくプローブの先端位置が安定したか否かの判定をより正確に行うことができるからである。また、短絡ライン83の電気抵抗が大きい方が、短絡ライン83の温度変化に対する当該電気抵抗の変化割合が大きいため、当該電気抵抗を測定する電気的測定回路に高い測定精度が不要となる。
図10は、上記周縁領域に設けられる場合の短絡ライン83の他の例を示す平面図である。
図の短絡ライン83は、プローブカード80の周方向に延びる周方向パターン83dを有する。本例の短絡ライン83では、簡易な形状でその長さを大きくすることができ、短絡ライン83の電気抵抗を大きくすることができる。
なお、短絡ライン83が、幅25μm、厚さ10μm、長さ150mmの銅パターンである場合、その電気抵抗は室温(25℃)で約9.3μΩ、その電気抵抗の温度係数(温度に対する電気抵抗の上昇率)は0.04Ω/℃である。
なお、以上では、短絡ライン83の数、具体的には短絡ライン83と該短絡ライン83により短絡される一対のポゴピン71との組(以下、ライン&ピン・セット)の数は、1つであったが複数でもよい。ライン&ピン・セットを複数設ける場合は、例えば、プローブカード80を複数の領域に区画し、各領域に、上記セットが設けられる。このようにライン&ピン・セットを複数設けることにより、事前温度調整時に、各ラインの電気抵抗の測定結果に基づいて、プローブカード80の温度の面内傾向を取得することができる。また、上記ライン&ピン・セットを複数設ける場合、プローブカード80のカード本体の中央領域と周縁領域とに上記セットを設けてもよい。これにより、プローブカード80の中央部と周縁部の両方の温度変化を検知することができる。
さらに、上述のように複数の領域それぞれにライン&ピン・セットを設ける場合、電気的特性検査の際にも、短絡ライン83の電気抵抗が測定されるようにすることで、以下の効果がある。すなわち、ウェハWからの伝熱によりプローブカード80にウェハWの温度が反映されるため、上記電気抵抗の測定結果に基づいて、電気的特性検査時のウェハWの温度の面内傾向を取得することができる。
なお、上述のようにプローブカード80の温度の面内傾向が取得された場合は、その面内傾向に基づいて、プローブカード80の温度が局所的に制御されるようにしてもよい。この局所的な温度制御は例えばチャックトップ51の温度調整機構52によって行うことができる。
また、上述のように、短絡ライン83の電気抵抗の測定結果に基づいて、電気的特性検査時のウェハWの温度の面内傾向が取得された場合、その面内傾向に基づいて、温度調整機構52によって、ウェハWの温度が局所的に制御されるようにしてもよい。
以上では、短絡ライン83は、プローブカード80のカード本体81の上面すなわちテスタ40側に形成されていたが、図11に示すように、カード本体81の下面すなわちプローブ82側に形成されていてもよい。この場合、ポゴピン71が当接される電極パッドPと短絡ライン83とは、プローブカード80のカード本体81を板厚方向(図の上下方向)に貫通するように設けられた導電部材84を介して電気的に接続される。短絡ライン83を下面に設けることで、短絡ライン83とプローブ82の先端との距離が近くなるため、プローブ82の先端位置が安定したか否かの判定をより正確に行うことができる。
また、カード本体81は積層基板により形成されているため、図12に示すように、短絡ライン83をカード本体81の内部(層間)に設けてもよい。この場合、ポゴピン71が当接される電極パッドPと短絡ライン83とは、カード本体81内で板厚方向(図の上下方向)に延びる導電部材85を介して電気的に接続される。
なお、短絡ライン83は、プローブカード80のプローブ82側、テスタ40側及びカート本体81の内部の少なくともいずれか1つに形成されていればよく、プローブ82側、テスタ40側及びカード本体81の内部の全てに形成されていてもよい。全てに形成することで、プローブカード80の温度が上下方向すなわち板厚方向に関し均一か否かを判定したり、プローブカード80の温度の上下方向に関する傾向を取得したりすることができる。また、短絡ライン83を複数個所(例えば、プローブ82側及びテスタ40側)に形成する場合は、形成した短絡ライン83全てについて、電気抵抗の測定結果に基づいて当該短絡ライン83が設けられたプローブカード80の部分の温度の推定を行い、当該部分すべてが予め定められた温度に達していた場合に、プローブ82の先端位置が安定したと判定するようにしてもよい。
短絡ライン83に対し接続されるポゴピン71は、当該短絡ライン83に対しケルビン接続されていてもよい。つまり、短絡ライン83に対し接続されるポゴピン71が、電流を流すフォース線となる2本のポゴピン71と電圧を測定するためのセンス線となる2本のポゴピン71とを含んでもよい。短絡ライン83に対しポゴピン71がケルビン接続されていると、短絡ライン83の電気抵抗が小さくても、当該電気抵抗を正確に測定することができる。
また、テスタ40が、短絡ライン83の電気抵抗の測定結果に基づいて、プローブカード80の温度を推定し、その推定結果に基づいて、プローブカード80の周囲の部材(以下の例ではポゴフレーム70)の状態を予測してもよい。具体的には以下の通りである。
例えば、プローブカード80には様々な種類があり、種類毎に、プローブカード80の熱伝導性が異なる場合がある。また、プローブカード80の熱伝導性が異なると、ポゴフレーム70の事前温度調整時におけるプローブカード80の温度の時間変化率も異なる。そして、プローブカード80の熱伝導性が異なると、当該プローブカード80の周囲に位置するポゴフレーム70の事前温度調整後の最終的な温度も異なってくる。また、ポゴフレーム70は、その温度に応じて変形したりする。
したがって、テスタ40が、例えば、短絡ライン83の電気抵抗の測定結果に基づいて、ポゴフレーム70の事前温度調整時におけるプローブカード80の温度の時間変化率を取得し、その取得結果に基づいて、ポゴフレーム70の状態すなわち温度や形状を予測するようにしてもよい。なお、上記電気抵抗の測定結果と、ポゴフレーム70の状態との関係を示すデータは予め取得される。
また、テスタ40が、ポゴフレーム70(つまりはプローブカード80の周囲の部材)の状態の予測結果に基づいて、ポゴフレーム70の状態に関する制御を行ってもよい。例えば、テスタ40が、ポゴフレーム70の温度の予測結果に基づいて、当該ポゴフレーム70の温度を制御してもよく、また、ポゴフレーム70の形状の予測結果に基づいて、ポゴフレーム70の傾きすなわち水平度を制御してもよい。なお、ポゴフレーム70の温度の制御は、例えば、当該ポゴフレーム70に対し取り付けられるフレーム温度調節機構(図示せず)を用いて行われ、ポゴフレーム70の傾きの制御は、当該ポゴフレーム70に対しても受けられる傾き調整機構(図示せず)を用いて行われる。
また、以上では、テスタ40が、プローブ82の先端位置が安定したか否かの判定を行っていたが、この判定は、制御部22が行ってもよい。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)検査対象基板を検査する検査装置であって、
前記検査対象基板に接触するプローブを有するプローブカードと、
前記プローブを介して、前記検査対象基板との間で検査に関する電気的信号を送受するように構成されたテスタと、
前記プローブカードと前記テスタとの間を電気的に接続し且つ少なくともその一部が前記プローブに電気的に接続される複数の導通ラインと、
前記プローブカードに形成され、電気抵抗器として機能する抵抗部と、を有し、
前記テスタは、さらに、前記導通ラインを介した電気的信号に基づいて、前記抵抗部の抵抗を測定するように構成されている、検査装置。
前記(1)によれば、プローブカードに多数のプローブが配設されている場合でも、プローブカードの事前温度調整のときにプローブの先端位置が安定したか否かを判定することができる。
(2)前記テスタは、さらに、前記抵抗の測定結果に基づいて、前記プローブの位置が安定したか否か判定するように構成されている、前記(1)に記載の検査装置。
(3)前記テスタは、さらに、前記抵抗の測定結果に基づいて、前記プローブカードの温度を推定するように構成されている、前記(1)または(2)に記載の検査装置。
(4)前記抵抗部は、前記プローブカードの前記プローブ側、前記テスタ側及びカード内部の少なくともいずれか1つに形成されている、前記(1)〜(3)のいずれか1に記載の検査装置。
(5)前記抵抗部は複数形成されている、前記(1)〜(4)のいずれか1に記載の検査装置。
(6)前記プローブカードは複数の領域に区画され、
前記抵抗部は、前記プローブカードの前記複数の領域それぞれに対して設けられている、前記(5)に記載の検査装置。
前記(5)によれば、事前温度調整時に、プローブカードの温度の面内傾向等を取得することができる。
(7)前記抵抗部は、薄膜状且つ線状に形成され且つ一対の前記導通ライン間を短絡する短絡ラインである、前記(1)〜(6)のいずれか1に記載の検査装置。
(8)前記短絡ラインの長さは、前記一対の導通ラインの前記プローブカード側端間の距離よりも大きい、前記(7)に記載の検査装置。
前記(8)によれば、短絡ラインの電気抵抗が大きいため、プローブの先端位置が安定したか否かをより正確に判定することができる。
(9)前記短絡ラインは、前記プローブカードの径方向に繰り返し折り返す折り返し形状を有する、前記(8)に記載の検査装置。
前記(9)によれば、事前温度調整でのプローブカードの温度変化が小さくても、短絡ラインの長さが大きく変化し、その電気抵抗も大きく変化するため、電気抵抗の測定結果に基づくプローブの先端位置が安定したか否かの判定をより正確に行うことができる。
(10)前記テスタは、さらに、前記抵抗の測定結果に基づいて、前記プローブカードの周囲の部材の状態を予測するように構成されている、前記(1)〜(9)のいずれか1に記載の検査装置。
(11)前記テスタは、前記部材の状態の予測結果に基づいて、当該部材に関する制御を行うように構成されている、前記(10)に記載の検査装置。
(12)検査対象基板を検査する検査装置に設けられたプローブカードを検査前に温度調整するプローブカードの温度調整方法であって、
前記検査装置は、
前記プローブカードが有するプローブを介して、前記検査対象基板との間で検査に関する電気的信号を送受するように構成されたテスタと、
前記プローブカードと前記テスタとの間を電気的に接続し且つ少なくともその一部が前記プローブに電気的に接続される複数の導通ラインと、
前記プローブカードに形成され、電気抵抗器として機能する抵抗部と、を有し、
当該温度調整方法は、
前記プローブカードを加熱または冷却する工程と、
前記導通ラインを介した電気的信号に基づいて、前記抵抗部の抵抗を測定する工程と、
前記抵抗の測定結果に基づいて、前記プローブカードの温度が安定したか否か判定する工程と、を含む、プローブカードの温度調整方法。
1 検査装置
40 テスタ
71 ポゴピン
80 プローブカード
82 プローブ
83 短絡ライン
P 電極パッド
W ウェハ

Claims (12)

  1. 検査対象基板を検査する検査装置であって、
    前記検査対象基板に接触するプローブを有するプローブカードと、
    前記プローブを介して、前記検査対象基板との間で検査に関する電気的信号を送受するように構成されたテスタと、
    前記プローブカードと前記テスタとの間を電気的に接続し且つ少なくともその一部が前記プローブに電気的に接続される複数の導通ラインと、
    前記プローブカード内に形成され、電気抵抗器として機能する抵抗部と、を有し、
    前記テスタは、さらに、前記導通ラインを介した電気的信号に基づいて、前記抵抗部の抵抗を測定するように構成されている、検査装置。
  2. 前記テスタは、さらに、前記抵抗の測定結果に基づいて、前記プローブの位置が安定したか否か判定するように構成されている、請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記テスタは、さらに、前記抵抗の測定結果に基づいて、前記プローブカードの温度を推定するように構成されている、請求項1または2に記載の検査装置。
  4. 前記抵抗部は、前記プローブカードの前記プローブ側、前記テスタ側及びカード内部の少なくともいずれか1つに形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の検査装置。
  5. 前記抵抗部は複数形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の検査装置。
  6. 前記プローブカードは複数の領域に区画され、
    前記抵抗部は、前記プローブカードの前記複数の領域それぞれに対して設けられている、請求項5に記載の検査装置。
  7. 前記抵抗部は、薄膜状且つ線状に形成され且つ一対の前記導通ライン間を短絡する短絡ラインである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の検査装置。
  8. 前記短絡ラインの長さは、前記一対の導通ラインの前記プローブカード側端間の距離よりも大きい、請求項7に記載の検査装置。
  9. 前記短絡ラインは、前記プローブカードの径方向に繰り返し折り返す折り返し形状を有する、請求項8に記載の検査装置。
  10. 前記テスタは、さらに、前記抵抗の測定結果に基づいて、前記プローブカードの周囲の部材の状態を予測するように構成されている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の検査装置。
  11. 前記テスタは、前記部材の状態の予測結果に基づいて、当該部材に関する制御を行うように構成されている、請求項10に記載の検査装置。
  12. 検査対象基板を検査する検査装置に設けられたプローブカードを検査前に温度調整するプローブカードの温度調整方法であって、
    前記検査装置は、
    前記プローブカードが有するプローブを介して、前記検査対象基板との間で検査に関する電気的信号を送受するように構成されたテスタと、
    前記プローブカードと前記テスタとの間を電気的に接続し且つ少なくともその一部が前記プローブに電気的に接続される複数の導通ラインと、
    前記プローブカード内に形成され、電気抵抗器として機能する抵抗部と、を有し、
    当該温度調整方法は、
    前記プローブカードを加熱または冷却する工程と、
    前記導通ラインを介した電気的信号に基づいて、前記抵抗部の抵抗を測定する工程と、
    前記抵抗の測定結果に基づいて、前記プローブカードの温度が安定したか否か判定する工程と、を含む、プローブカードの温度調整方法。


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