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Abstract
【課題】印刷が施されたPTP蓋材を、必要なときに必要な分だけ用意することができる技術を提供する。【解決手段】基材層30および印刷下地層40を有するPTP蓋材10に対して、インクジェット方式で印刷を行う。印刷下地層40は、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を含有する。また、印刷下地層40に対して、紫外線硬化インクで印刷を行う。【選択図】図1
Description
この発明は、プレススルーパッケージ(PTP)に用いられるPTP蓋材に対して印刷する技術に関する。
錠剤状の薬剤を個別に包装する場合には、一般的に容器と蓋材より構成されるPTP(プレススルーパック、ブリスターパックとも呼ぶ)に収容される。このPTPの蓋材(以下PTP蓋材と呼ぶ)は、薬剤を保護するだけでなく、薬剤に関する情報が印刷されて消費者に視認可能になっている。例えば、特許文献1には、接着層、アルミニウム箔より構成される基材層、白着色層、印刷層、保護層が順に積層された構成が開示されている。
上記特許文献の技術では、印刷層を設けた後に更にその表面に保護層が積層されるために、収容対象の薬剤や薬剤販売会社が変わって印刷内容が変更される度にPTP蓋材を用意し直す必要がある。しかしながら、保護層は一般的にはニトロセルロースやエポキシ樹脂が用いられるが、保護層上に印刷を施してもすぐに剥がれてしまう。そのため、必要なときに必要な分だけPTP蓋材を用意することができなかった。
そこで、本発明は、印刷が施されたPTP蓋材を、必要なときに必要な分だけ用意することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1態様は、少なくとも基材層および印刷下地層を有するPTP蓋材に対する印刷方法であって、前記印刷下地層は熱可塑性樹脂を含有し、前記印刷下地層に対し、エネルギー線硬化性インクにより印刷する。
第2態様は、第1態様の印刷方法であって、前記印刷下地層は、乾燥重量で0.5[g/m2]〜8[g/m2]である。
第3態様は、第1態様または第2態様の印刷方法であって、前記熱可塑性樹脂は、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を含む。
第4態様は、第1態様から第3態様のいずれか1つの印刷方法であって、前記エネルギー線硬化性インクは、紫外線硬化インクを含有する。
第5態様は、第1態様から第4態様のいずれか1つの印刷方法であって、前記基材層は、アルミニウム箔である。
第6態様は、第1態様から第5態様のいずれか1つの印刷方法であって、前記PTP蓋材は、前記基材層と前記印刷下地層の間に、白着色層をさらに有する。
第7態様は、第1態様から第6態様のいずれか1つの印刷方法であって、前記印刷下地層に対し、インクジェット方式で印刷する。
第1態様から第7態様の印刷方法によると、印刷下地層に熱可塑性樹脂を含有し、その印刷下地層に対してエネルギー線硬化性インクにより印刷を行うため、印刷下地層とインクとのマッチングが良好となる。これにより、印刷物の堅牢性に優れたPTP蓋材を得ることができる。したがって、印刷が施されたPTP蓋材を、必要なときに必要な分だけ用意することができる。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。図面においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数が誇張又は簡略化して図示されている場合がある。
<1. 実施形態>
図1は、実施形態に係るPTP蓋材10の基本的構成例を示す側面図である。図1に例示する様に、本発明のPTP蓋材10は、接着層20、基材層30、印刷下地層40が順に積層されており、印刷下地層40は、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を含有し、印刷下地層40は、表面が印刷可能に構成されている。以下、各構成要件について詳述する。
図1は、実施形態に係るPTP蓋材10の基本的構成例を示す側面図である。図1に例示する様に、本発明のPTP蓋材10は、接着層20、基材層30、印刷下地層40が順に積層されており、印刷下地層40は、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を含有し、印刷下地層40は、表面が印刷可能に構成されている。以下、各構成要件について詳述する。
(接着層)
接着層20は、PTP容器との接着に際し、基材層30における印刷下地層40が積層された面の反対面に形成することができる。これにより、PTP蓋材10とPTP容器とを接着し、内容物が密封されたPTPを製造することができる。接着層20の種類は特に限定されないが、加熱によりPTP容器と接着可能な熱接着層(ヒートシール層)であることが好ましい。熱接着層としては、特に限定されず、ヒートシール性樹脂として各種の熱可塑性樹脂を含む材料を採用することができる。熱接着層を構成する樹脂成分としては、例えば高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖線状ポリエチレン、飽和ポリエステル、線状飽和ポリエステル、無延伸ポリプロピレン、塩素化ポリプロピレン、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタアクリル酸共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、アイオノマー、エチレン−エチルアクリレート−無水マレイン酸三元共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリオレフィン、カルボン酸変性ポリエチレン、カルボン酸変性ポリプロピレン、カルボン酸変性エチレン−酢酸ビニル、塩化ビニル、ポリスチレン等が挙げられる。また、これらは、市販品も使用することができる。例えば製品名「ボンダイン」住友化学工業株式会社製、製品名「メルセンM」東ソー株式会社製等の市販品も使用することができる。
接着層20は、PTP容器との接着に際し、基材層30における印刷下地層40が積層された面の反対面に形成することができる。これにより、PTP蓋材10とPTP容器とを接着し、内容物が密封されたPTPを製造することができる。接着層20の種類は特に限定されないが、加熱によりPTP容器と接着可能な熱接着層(ヒートシール層)であることが好ましい。熱接着層としては、特に限定されず、ヒートシール性樹脂として各種の熱可塑性樹脂を含む材料を採用することができる。熱接着層を構成する樹脂成分としては、例えば高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖線状ポリエチレン、飽和ポリエステル、線状飽和ポリエステル、無延伸ポリプロピレン、塩素化ポリプロピレン、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタアクリル酸共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、アイオノマー、エチレン−エチルアクリレート−無水マレイン酸三元共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリオレフィン、カルボン酸変性ポリエチレン、カルボン酸変性ポリプロピレン、カルボン酸変性エチレン−酢酸ビニル、塩化ビニル、ポリスチレン等が挙げられる。また、これらは、市販品も使用することができる。例えば製品名「ボンダイン」住友化学工業株式会社製、製品名「メルセンM」東ソー株式会社製等の市販品も使用することができる。
熱接着層の厚みは限定的でないが、通常1μm〜100μm程度とすることが好ましく、特に2μm〜50μmとすることがより好ましい。また、熱接着層の形成量は、乾燥後重量で1[g/m2]〜30[g/m2]程度とすることが好ましい。
(基材層)
基材層30は、公知のPTP蓋材で使用されている材料を採用することができる。例えば、アルミニウム箔、銅箔、金箔、銀箔、等の金属箔、紙、合成紙等の紙類、ポリエステル系フィルム、ポリオレフィン系フィルム等の樹脂フィルム等を単体又は2種以上の複合体で使用できる。また、前記の樹脂フィルムとして、着色樹脂フィルム等を用いることもできる。また、市販品のように、金属箔又は樹脂フィルムに予め種々の着色層、熱接着層等を積層したものも基材層30として用いることができる。
基材層30は、公知のPTP蓋材で使用されている材料を採用することができる。例えば、アルミニウム箔、銅箔、金箔、銀箔、等の金属箔、紙、合成紙等の紙類、ポリエステル系フィルム、ポリオレフィン系フィルム等の樹脂フィルム等を単体又は2種以上の複合体で使用できる。また、前記の樹脂フィルムとして、着色樹脂フィルム等を用いることもできる。また、市販品のように、金属箔又は樹脂フィルムに予め種々の着色層、熱接着層等を積層したものも基材層30として用いることができる。
また、アルミニウム蒸着層等の金属蒸着層を含む層も基材層30として採用できる。例えば、公知の蒸着法(PVD、CVD等)により樹脂フィルム等の表面上に金属蒸着層を形成した積層フィルムを基材層30として採用することができる。樹脂フィルムとしては、ポリアミド(ナイロン)、ポリエチレン(特に高密度ポリエチレン)、ポリプロピレン(特に延伸ポリプロピレン)、塩化ビニル、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート等が例示される。
金属蒸着層の厚みは、限定的ではないが、通常は200〜1000オングストローム程度とすることができる。また、金属蒸着させる樹脂フィルムの厚みは9μm〜50μm程度とすることが好ましい。
特にアルミニウム箔を基材層30として採用することが好ましい。アルミニウム箔を用いることにより、包装材料としての強度、バリアー性、保存性等を効果的に発揮することができる。アルミニウム箔は、公知又は市販のアルミニウム箔(アルミニウム合金箔も含む。以下同じ。)も使用することができる。また、アルミニウム箔の調質も、限定的でなく、例えば軟質箔、硬質箔又は半硬質箔のいずれでも用途又は要求特性に応じて適宜使い分けることができる。
アルミニウム箔としては、具体的には純アルミニウム(JIS(AA)1000系、例えば1N30、1070、1100等)、Al−Mn系(JIS(AA)3000系、例えば3003、3004等)、Al−Mg系(JIS(AA)5000系)、Al−Fe系(JIS(AA)8000系、例えば8021、8079等)等が例示できる。これらの中でも、例えばJIS等で規定される1N30、1070、1100、3003、8021、8079等の材質(組成)のアルミニウム箔を好適に用いることができる。
また、アルミニウム箔は、必要に応じ、公知の方法で型付け、脱脂・洗浄、アンカーコート、オーバーコート、表面処理等を施すこともできる。アルミニウム箔の厚みは、限定的ではないが、通常は5μm〜200μmとし、特に12μm〜50μmとすることが好ましい。かかる範囲内に設定することによって、より優れた耐水性(耐湿性)、強度、包装体の取扱性等を得ることができる。
(印刷下地層)
印刷下地層40は、基材層30における接着層20が積層された面の反対面に形成することができる。なお後述する様に、印刷下地層40は基材層30に直に隣接して積層されていてもよいし、他の層(下地層等)を介して積層されていてもよい。特に、印刷下地層40は、着色層(白着色層など)を介して基材層30に積層されていることが望ましい。
印刷下地層40は、基材層30における接着層20が積層された面の反対面に形成することができる。なお後述する様に、印刷下地層40は基材層30に直に隣接して積層されていてもよいし、他の層(下地層等)を介して積層されていてもよい。特に、印刷下地層40は、着色層(白着色層など)を介して基材層30に積層されていることが望ましい。
また印刷下地層40は、基材層30の表面のうち、少なくとも一部に積層されていてもよく、全面に積層されていてもよい。ここで、「全面に積層されて」とは、基材層30のすべての表面上に印刷下地層40が直に形成されている場合のほか、印刷下地層40が他の層を介して基材層30上に積層されているようなときは当該他の層を介して平面領域上のすべてに印刷下地層40が形成されている場合も包含する。
印刷下地層40は、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を含有し、印刷下地層40は表面が印刷可能に構成されている。
より好ましくは、インクジェット印刷による印刷物の剥がれにくさでは、印刷下地層40は、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体とアクリル樹脂を主成分として含有していることが好ましい。
また、印刷下地層40の積層量は限定されないが、剥がれにくさの観点から、乾燥重量で0.5[g/m2]〜8[g/m2]、より好ましくは1[g/m2]〜3[g/m2]であることが好ましい。
印刷下地層40が上記樹脂を含有することによって、PTP蓋材10を用意しておけば、使用する際に印刷下地層40表面に印刷(例えばインクジェット印刷)を施すだけで済む。また、印刷方式として、インクジェット印刷を採用することによって、印刷内容の変更にも容易に対応できる。
印刷下地層40に対する印刷に適用されるインクは、好ましくは、エネルギー線硬化性インクであり、より好ましくは、紫外線硬化インクである。印刷下地層40に対してエネルギー線硬化性インクで印刷を行うことによって、印刷下地層40とインクとのマッチングが良好となる。これにより、印刷物の堅牢性に優れたPTP蓋材10を得ることができる。
また、印刷下地層40には、本発明の効果を損なわない範囲で着色剤等の各種の添加剤、無機粒子ないしは有機粒子を含有させることもできるが、酸化チタン等の着色剤は製造機械に付着してしまうことがあるため、着色剤は含まれないことが好ましい。
「印刷可能に構成されている」とは、印刷下地層40がPTP蓋材10の最表面に露出されて、印刷下地層40に直に印刷を施す様になっていることをいう。
(着色層)
基材層30と印刷下地層40との間に着色層を備えてもよい。着色層は印刷下地層40上に施す印刷がより見やすくなるために設けられる層として機能するが、PTP蓋材10が不用意に破れにくくなる層として機能してもよい。例えば着色層としては、白着色層や黒着色層が挙げられ、好ましくは白着色層を採用することができる。
基材層30と印刷下地層40との間に着色層を備えてもよい。着色層は印刷下地層40上に施す印刷がより見やすくなるために設けられる層として機能するが、PTP蓋材10が不用意に破れにくくなる層として機能してもよい。例えば着色層としては、白着色層や黒着色層が挙げられ、好ましくは白着色層を採用することができる。
白着色層は、白ベタ(層)とも呼ばれ、酸化チタン等の顔料によって白色を呈している。白着色層で使用される顔料は、例えば酸化チタン、酸化亜鉛等の白色顔料を好適に用いることができるが、塗膜の光反射率の面でより優位という見地より、特に白色顔料として酸化チタンを用いることが好ましい。
また、発明の効果を損なわない範囲(特に白色様の色味を呈する範囲)で、白色顔料以外の着色材を併用することもできる。このような着色材としては、例えばフタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、キナクリドン系、キノフタレン系、ペリレン系、ジオキサジン系、イソインドリノン系、酸化鉄、マイカ、それらのカラーチップ顔料等を併用することもできる。また、これらの顔料によって単独のベタ着色層として別途に積層することもできる。
白着色層にはマトリックス樹脂(樹脂成分)が含まれていてもよい。すなわち、白着色層は、マトリックス樹脂中に白色顔料が分散した構造を有することが好ましい。このため、白着色層のマトリックス樹脂としては、白色顔料の効果を十分に引き出すために透明性樹脂を好適に採用することができる。このような樹脂としては、特に限定されないが、本発明では塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ニトロセルロース系樹脂及びポリプロピレン系樹脂の少なくとも1種を好適に用いることができる。特に、本発明では、マトリックス樹脂として塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂を用いることが塗膜性能等の点で好ましい。
白着色層中の白色顔料(特に酸化チタン)含有量は、例えば用いる白色顔料の種類等に応じて設定できる。特に、マトリックス樹脂中に白色顔料が分散している場合、その白色顔料の含有量は、通常20重量%〜60重量%程度とし、特に25重量%〜55重量%とすることが好ましい。
白着色層の厚みは、白着色層の機能(視認性のほか、文字図柄層の1つであるバーコードの読み取り性の向上等)が発揮される限りは限定されないが、通常は0.1μm〜10μm程度とし、特に0.1μm〜2μmとすることが好ましい。白着色層の形成量は、特に制限されないが、単位面積当たり固形分重量で0.1[g/m2]〜4.0[g/m2]程度とすることが好ましい。
<2. 実施例>
以下に、実施例および比較例を示す。ただし、本発明の範囲は、実施例に限定されない。
以下に、実施例および比較例を示す。ただし、本発明の範囲は、実施例に限定されない。
<実施例1>
厚み20μmのアルミニウム箔(1N30硬質材、東洋アルミニウム株式会社製)のツヤ面上に白インキ(マトリックス樹脂として塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、固形分基準で酸化チタン35.8重量%含有したもの)を全面に塗工することにより白着色層を形成した。白インキの塗工条件は、グラビア版を用いてグラビア印刷により乾燥後厚み約0.5μmとなるように設定した。
厚み20μmのアルミニウム箔(1N30硬質材、東洋アルミニウム株式会社製)のツヤ面上に白インキ(マトリックス樹脂として塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、固形分基準で酸化チタン35.8重量%含有したもの)を全面に塗工することにより白着色層を形成した。白インキの塗工条件は、グラビア版を用いてグラビア印刷により乾燥後厚み約0.5μmとなるように設定した。
次いで白着色層の上に、印刷下地層として固形分基準で24重量%の塩化ビニル酢酸ビニル共重合体コート液を、乾燥重量としての塗布量として1[g/m2]塗布し、表面の実体温度約180℃で乾燥時間約5秒の条件で乾燥させた。これにより、白インキ上に塩化ビニル酢酸ビニル共重合体から構成される印刷下地層が積層された積層体を得た。
続いて、アルミニウム箔のケシ面に、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合樹脂を主成分とする熱接着剤をグラビアコートにより乾燥後重量で3.5[g/m2]となるよう積層し、塗膜を表面の実体温度約150℃で乾燥時間約4秒の条件で乾燥して熱接着層とした。
このようにして、熱接着層/アルミニウム箔/白着色層/印刷下地層が順に積層されたPTP蓋材を作製した。
<実施例2>
印刷下地層を、固形分基準で24重量%の塩化ビニル酢酸ビニル共重合体コート液を、乾燥重量としての塗布量として3[g/m2]塗布した以外は実施例1と同様にしてPTP蓋材を作製した。
印刷下地層を、固形分基準で24重量%の塩化ビニル酢酸ビニル共重合体コート液を、乾燥重量としての塗布量として3[g/m2]塗布した以外は実施例1と同様にしてPTP蓋材を作製した。
<実施例3>
白着色層を設けずに基材層に直に印刷下地層を積層した以外は、実施例1と同様にしてPTP蓋材を作製した。
白着色層を設けずに基材層に直に印刷下地層を積層した以外は、実施例1と同様にしてPTP蓋材を作製した。
<実施例4>
白着色層を設けずに基材層に直に印刷下地層を積層し、印刷下地層を、固形分基準で24重量%の塩化ビニル酢酸ビニル共重合体コート液を、乾燥重量としての塗布量として3[g/m2]塗布した以外は実施例1と同様にしてPTP蓋材を作製した。
白着色層を設けずに基材層に直に印刷下地層を積層し、印刷下地層を、固形分基準で24重量%の塩化ビニル酢酸ビニル共重合体コート液を、乾燥重量としての塗布量として3[g/m2]塗布した以外は実施例1と同様にしてPTP蓋材を作製した。
<比較例1>
印刷下地層を、固形分基準で24重量%のエポキシ樹脂コート液を、乾燥重量としての塗布量として2g/m2塗布した以外は実施例1と同様にしてPTP蓋材を作製した。
印刷下地層を、固形分基準で24重量%のエポキシ樹脂コート液を、乾燥重量としての塗布量として2g/m2塗布した以外は実施例1と同様にしてPTP蓋材を作製した。
<比較例2>
白着色層を設けずに基材層に直に印刷下地層を積層し、印刷下地層を、固形分基準で24重量%のエポキシ樹脂コート液を、乾燥重量としての塗布量として2[g/m2]塗布した以外は実施例1と同様にしてPTP蓋材を作製した。
白着色層を設けずに基材層に直に印刷下地層を積層し、印刷下地層を、固形分基準で24重量%のエポキシ樹脂コート液を、乾燥重量としての塗布量として2[g/m2]塗布した以外は実施例1と同様にしてPTP蓋材を作製した。
<比較例3>
印刷下地層を、固形分基準で24重量%のニトロセルロース樹脂コート液を、乾燥重量としての塗布量として2[g/m2]塗布した以外は実施例1と同様にしてPTP蓋材を作製した。
印刷下地層を、固形分基準で24重量%のニトロセルロース樹脂コート液を、乾燥重量としての塗布量として2[g/m2]塗布した以外は実施例1と同様にしてPTP蓋材を作製した。
<比較例4>
白着色層を設けずに基材層に直に印刷下地層を積層し、印刷下地層を、固形分基準で24重量%のニトロセルロース樹脂コート液を、乾燥重量としての塗布量として2[g/m2]塗布した以外は実施例1と同様にしてPTP蓋材を作製した。
白着色層を設けずに基材層に直に印刷下地層を積層し、印刷下地層を、固形分基準で24重量%のニトロセルロース樹脂コート液を、乾燥重量としての塗布量として2[g/m2]塗布した以外は実施例1と同様にしてPTP蓋材を作製した。
<比較例5>
印刷下地層を設けず、基材層(アルミニウム箔)表面に白着色層が積層されただけのものとした以外は、実施例1と同様にしてPTP蓋材を作製した。
印刷下地層を設けず、基材層(アルミニウム箔)表面に白着色層が積層されただけのものとした以外は、実施例1と同様にしてPTP蓋材を作製した。
<試験例1>
以上の実施例および比較例で得たPTP蓋材の表面(熱接着層が積層された面とは反対の面)を印刷面として、インクジェット印刷機によりUV硬化インクを用いて、ベタ印刷を施した。これを長尺方向の中心に対して180度折り曲げてから元に戻し、この中心にできた折り目のベタ印刷上にセロハンテープ(NICHIBAN社製、産業用No.405−1P 18mm)を貼り付け、水平方向に向かって、同じ人物が同じ力加減で勢い良く引っ張り、印刷層の剥離強度を確認した。ベタ印刷が剥がれていなかったものを○、消失していたものを×として評価した。結果を表1に示す。
以上の実施例および比較例で得たPTP蓋材の表面(熱接着層が積層された面とは反対の面)を印刷面として、インクジェット印刷機によりUV硬化インクを用いて、ベタ印刷を施した。これを長尺方向の中心に対して180度折り曲げてから元に戻し、この中心にできた折り目のベタ印刷上にセロハンテープ(NICHIBAN社製、産業用No.405−1P 18mm)を貼り付け、水平方向に向かって、同じ人物が同じ力加減で勢い良く引っ張り、印刷層の剥離強度を確認した。ベタ印刷が剥がれていなかったものを○、消失していたものを×として評価した。結果を表1に示す。
<試験例2>
次いで、上記試験例1と同じ工程により作成した印刷が施されたPTP蓋材を、ヒートシール機を用い、250℃、0.35MPaにて12[m/min]の条件でPTP容器とヒートシールを行った。次いで、長尺方向の中心にセロハンテープ(NICHIBAN社製、産業用No.405−1P 18mm)を貼り付け、水平方向に向かって、同じ人物が同じ力加減で勢い良く引っ張り、印刷層の剥離強度を確認した。ベタ印刷が残っていたものを○、一部だけ消失していたもの(かすれたもの)を△、一部の印刷が消失していたものを×として評価した。結果を表1に示す。
次いで、上記試験例1と同じ工程により作成した印刷が施されたPTP蓋材を、ヒートシール機を用い、250℃、0.35MPaにて12[m/min]の条件でPTP容器とヒートシールを行った。次いで、長尺方向の中心にセロハンテープ(NICHIBAN社製、産業用No.405−1P 18mm)を貼り付け、水平方向に向かって、同じ人物が同じ力加減で勢い良く引っ張り、印刷層の剥離強度を確認した。ベタ印刷が残っていたものを○、一部だけ消失していたもの(かすれたもの)を△、一部の印刷が消失していたものを×として評価した。結果を表1に示す。
以上の結果に示されるとおり、本発明の印刷方法は、印刷下地層40上に印刷を施すことによって、印刷物の堅牢性に優れたPTP蓋材を作製できる。このため、印刷下地層上に印刷を施すことで、必要なときに必要な分のPTP蓋材を用意することができる。
10 PTP蓋材
20 接着層
30 基材層
40 印刷下地層
20 接着層
30 基材層
40 印刷下地層
Claims (7)
- 少なくとも基材層および印刷下地層を有するPTP蓋材に対する印刷方法であって、
前記印刷下地層は熱可塑性樹脂を含有し、
前記印刷下地層に対し、エネルギー線硬化性インクにより印刷する、印刷方法。 - 請求項1の印刷方法であって、
前記印刷下地層は、乾燥重量で0.5[g/m2]〜8[g/m2]である、印刷方法。 - 請求項1または請求項2の印刷方法であって、
前記熱可塑性樹脂は、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を含む、印刷方法。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項の印刷方法であって、
前記エネルギー線硬化性インクは、紫外線硬化インクを含有する、印刷方法。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項の印刷方法であって、
前記基材層は、アルミニウム箔である、印刷方法。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項の印刷方法であって、
前記PTP蓋材は、前記基材層と前記印刷下地層の間に、白着色層、をさらに有する、印刷方法。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項の印刷方法であって、
前記印刷下地層に対し、インクジェット方式で印刷する、印刷方法。
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JP2020175912A (ja) * | 2019-04-17 | 2020-10-29 | 東洋アルミニウム株式会社 | Ptp蓋材 |
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