JP2020169641A - V型内燃機関の可変吸気装置 - Google Patents

V型内燃機関の可変吸気装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ファンネルの短縮状態の長さを短くし内燃機関の高回転時の吸気効率を向上させるV型内燃機関の可変吸気装置を提供する。【解決手段】第1バンクBfの第1ファンネル50f,150f,151fと、第2バンクBrの第2ファンネル50r,150r,151rと、管長を変更するアクチュエータ80とを有し、第1ファンネル50f,150f,151fは第1固定ファンネル51fと第1可動ファンネル52fを有し、第2ファンネル50r,150r,151rは第2固定ファンネル51rと第2可動ファンネル52rとを有し、第1固定ファンネル51fおよび第2固定ファンネル51rはファンネル中心軸線Cf,Crが傾斜して配置され、ファンネル中心軸線Cf,Crに沿い第1可動ファンネル52fおよび第2可動ファンネル52rを移動させてファンネルの短縮状態の長さを短くし内燃機関の高回転時の吸気効率を向上させる。【選択図】図6

Description

本発明は、V型内燃機関の可変吸気装置に関する。
従来技術として、第1バンクと第2バンクを備えたV型内燃機関に吸気を供給するエアクリーナ内の吸気ファンネルのファンネル長を、アクチュエータにより可変とする可変吸気装置が開示されている(特許文献1参照)。それぞれのファンネルは、固定ファンネルと移動ファンネルを備え、固定ファンネルに対して移動ファンネルを移動することにより、吸気ファンネルのファンネル長を可変としている。
上記従来の構造において、第1バンク用と第2バンク用のそれぞれの可変ファンネルは1つのアクチュエータで移動され、その移動する移動方向は平行であった。それぞれの可変ファンネルの移動方向を平行とするためには、固定ファンネル同士もそれらの軸線を平行とする必要がある。そのため固定ファンネルにある程度の長さが必要とされ、ファンネルの長さを短縮することが制限されており、高回転時の吸気効率に影響して出力が上がりにくいという課題がある。
特開2008−128153号公報
そこで、本発明は上記課題を解決するための構造であって、ファンネルの短縮状態における長さを短くし、内燃機関の高回転時の吸気効率を向上させることが可能なV型内燃機関の可変吸気装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るV型内燃機関の可変吸気装置は、内燃機関の複数の気筒が互いに反対方向に傾く第1バンク側と第2バンク側に分かれクランク軸方向視でV字状に配置されてVバンクが構成され、
前記第1バンクに吸気を導く第1ファンネルと、
前記第2バンクに吸気を導く第2ファンネルと、
前記第1ファンネルおよび前記第2ファンネルの管長を変更するアクチュエータと、を有し、
前記第1ファンネルは、第1固定ファンネルと、前記アクチュエータの動力で駆動される第1可動ファンネルを有し、
前記第2ファンネルは、第2固定ファンネルと、前記アクチュエータの動力で駆動される第2可動ファンネルとを有するV型内燃機関の可変吸気装置において、
前記第1固定ファンネルおよび前記第2固定ファンネルは、前記第1バンクおよび前記第2バンクに向かうようそれぞれのファンネル中心軸線が傾斜して配置され、
それぞれの前記ファンネル中心軸線に沿う方向に、前記第1可動ファンネルおよび前記第2可動ファンネルが移動することを特徴とする。
前記構成によれば、それぞれのバンクに対して短い経路で吸気を導くことができるようにファンネル中心軸線が傾斜して設けられた第1固定ファンネルおよび第2固定ファンネルに対し、それぞれのファンネル中心軸線に沿って移動する第1可動ファンネルおよび第2可動ファンネルを設けることで、必要以上にファンネルの管長を延ばすことなく可変吸気装置を搭載することができる。これによりエンジン高回転時の吸気効率を向上させながら、ファンネル長の選択範囲をより大きくし、様々な機関回転数で適切なファンネル長を確保できる。
前記構成において、前記内燃機関のクランク軸方向視において、前記第1固定ファンネルおよび前記第2固定ファンネルのうち少なくとも一方を、前記第1バンクおよび前記第2バンクに対し上方から接する直線より下方に位置することもできる。
前記構成によれば、より固定ファンネルを短くすることができる。
前記構成において、前記第1固定ファンネルの下流側に配置された第1バタフライ弁の回動中心、および前記第2固定ファンネルの下流側に配置された第2バタフライ弁の回動中心を、前記直線より下方に位置させてもよい。
前記構成によれば、バタフライ弁を吸気ポートに近い位置に配置でき、応答性が向上する。
前記構成において、前記第1固定ファンネルの下流側に配置された第1下流側燃料噴射装置、および前記第2固定ファンネルの下流側に配置された第2下流側燃料噴射装置を、前記直線より下方に配置することもできる。
前記構成によれば、燃料噴射装置を吸気ポートに近い位置に配置でき、応答性が向上する。
前記構成において、前記アクチュエータの動力で駆動され、前記第1可動ファンネルおよび前記第2可動ファンネルを移動させる単一の第1アームと、
前記第1アームが摺動して前記第1アームの直線方向の移動をガイドするガイド軸と、を備え、
前記第1アームは、前記第1バンクの側に延びる第1バンク側アーム部と、前記第2バンクの側に延びる第2バンク側アーム部と、前記ガイド軸が挿通されるガイド軸挿通孔と、を有し、
前記第1バンク側アーム部と、前記第2バンク側アーム部は、所定の長さの第1嵌合部を有し、
前記第1可動ファンネルは、前記第1バンク側アーム部の前記第1嵌合部に嵌合して摺動移動する第1被嵌合部を有し
前記第2可動ファンネルは、前記第2バンク側アーム部の前記第1嵌合部に嵌合して摺動移動する第1被嵌合部を有してもよい。
前記構成によれば、アクチュエータの動力により移動される単一の第1アームにより、第1アームの嵌合部と第1ファンネルおよび第2ファンネルに設けられた第1被嵌合部とが摺動しつつ、第1可動ファンネルおよび第2可動ファンネルを同時に移動させることができる。
前記構成において、単一の前記アクチュエータにより回動駆動される第2アームを備え、
前記第1アームは、所定の長さを有する第2嵌合部を有し、
前記第2アームは、前記第1アームの第2嵌合部に嵌合する第2被嵌合部を有するようにしてもよい。
前記構成によれば、第2アームに設けられた第2被嵌合部が第1アームの第2嵌合部に対し摺動移動することで、単一のアクチュエータにより第1アームを移動することができる。第1アームの第2嵌合部に嵌合する第2被嵌合部を有しているので、第2アーム、単一のアクチュエータにより第1アームを移動することができる。
前記構成において、前記第1可動ファンネルおよび前記第2可動ファンネルが、移動方向に互いに摺動し収納可能な複数の円筒状のファンネル部材を有してもよい。
前記構成によれば、可動ファンネルは移動方向に摺動して収納可能な複数のファンネル部材を有しているので、可動ファンネルのファンネル部材を収納することで、ファンネル長をより短くすることができる。
前記構成において、前記内燃機関のクランク軸方向視において、前記第1可動ファンネルおよび前記第2可動ファンネルに挟まれる位置に前記アクチュエータを配置し、前記第1固定ファンネルの下流側に配置された第1バタフライ弁および前記第2固定ファンネルの下流側に配置された第2バタフライ弁を回動させるバタフライ弁駆動モータを、前記アクチュエータの下方に配置することもできる。
スロットルバイワイヤーをV型内燃機関に用いる場合、複数のバタフライ駆動用モータを用いたり、リダクションギアを用いる関係上、バタフライ弁を駆動させる装置全体が大型化する傾向にある。前記構成によれば、第1ファンネル中心軸線と、第2ファンネル中心軸線を、それぞれ前記第1バンクおよび前記第2バンクに向かうようにハ字状とし、その間であってアクチュエータの下方にバタフライ弁駆動モータを配置するので、スペースを有効利用してコンパクトなレイアウトとすることができる。
本発明は、ファンネルの短縮状態における長さを短くし、内燃機関の高回転時の吸気効率を向上させながら、ファンネル長の選択範囲をより大きくし、様々な機関回転数で適切なファンネル長を確保できる。
本発明の第一の実施の形態に係るV型内燃機関の可変吸気装置を搭載した自動二輪車の全体側面図である。 可変吸気装置周辺の内燃機関の右側面図である。 内燃機関の第1バンクのスロットルボディ周辺の縦断面図である。 可変吸気装置の右側面図である。 可変吸気装置を左後方から視た斜視図である。 図2の可変吸気装置をVI-VIで切断した断面図である。 第1アームの斜視図である。 図6のVIII-VIII矢視要部拡大断面図である。 ファンネルをファンネル中心軸線に沿って切断した要部断面図である。 可動ファンネルを可動ファンネル案内軸に沿って切断した断面図である。 本発明の第二の実施の形態に係るV型内燃機関の可変吸気装置を左後方から視た斜視図である。 図11の可変吸気装置をファンネル中心軸線に沿って切断した要部拡大断面図である。
以下、本発明に係る第一の実施の形態について図1ないし図10に基づいて説明する。
本実施の形態に係るV型内燃機関の可変吸気装置30が適用されたV型内燃機関20は、自動二輪車1に搭載される前後V型の4気筒4ストロークサイクル内燃機関である。
該V型内燃機関20が搭載された自動二輪車1の全体側面図を、図1に示す。
なお、本明細書の説明において、前後左右の向きは、自動二輪車1の直進方向を前方とする通常の基準に従うものとし、図面において、FRは前方を,RRは後方を、LHは左方を,RHは右方を示すものとする。V型内燃機関20は、実際には可変吸気装置30は、全ての第1ファンネル50f,第2ファンネル50rにおいて、第1可動ファンネル52f,第2可動ファンネル52rは、第1固定ファンネル51fと第1延長ファンネル59fとの間,第2固定ファンネル51rと第2延長ファンネル59rとの間を、それぞれ同じ割合で移動する。
それぞれ第1延長ファンネル59f,第2延長ファンネル59rに当接するまで上方に移動された状態であるが、第1ファンネル50f,第2ファンネル50rの移動を理解しやすくするために、一部のファンネル50f,50rは、可動ファンネルが52f,52rが下方へ移動された状態で示されている。
自動二輪車1の車体フレームは、前部のヘッドパイプ2から左右に分岐して後方へ左右一対のメインフレーム3,3がやや斜め下向き延出するとともに、左右メインフレーム3,3の前部からそれぞれ下方へダウンフレーム4が延出している。
メインフレーム3は後方へ延出する傾斜部3aが車体中央より若干後方寄りで下方へ屈曲して鉛直部であるセンタフレーム部3bを構成しており、このメインフレーム3の傾斜部3aから後方へシートフレーム5が若干斜め上向きに延出している。
左右対をなすメインフレーム3,3とダウンフレーム4との間で、かつ前後方向はダウンフレーム4とセンタフレーム部3bとの間の空間に、V型内燃機関20がメインフレーム3,3とダウンフレーム4に懸架されて搭載されている。
そして、前輪7を下端に軸支するフロントフォーク8が、ヘッドパイプ2に軸支されてハンドルバー9によって転舵自在に設けられている。
一方、車体フレームの中央のセンタフレーム部3bに架設されたピボット軸10に、前端を軸支されてスイングアーム11が後方に延び、その後端に後輪12が軸支されている。
一対のメインフレーム3の上に燃料タンク13が架設され、同燃料タンク13の後方にシートフレーム5に支持されてシート14が配設されている。
V型内燃機関20は、クランク軸21を車幅方向(左右方向)に指向させて横置きに搭載されている。V型内燃機関20の4気筒のうち2気筒を前方に傾けた第1バンクBfとし、2気筒を後方に傾け第2バンクBrとしている。第1バンクBfと第2バンクBrが互いに90度より若干小さいVバンク角をなして両者間にバンク空間Sを形成して前後V型バンクを構成している。
第1バンクBfの車幅方向に直列に配列された2気筒と第2バンクBrの車幅方向に直列に配列された2気筒とは、互いに車幅方向に若干ずれている。第1バンクBfに対して第2バンクBrが左方にオフセットしている。
クランク軸21を車幅方向に指向させて軸支するクランクケース22から斜め前後上方に、第1シリンダ23fと第2シリンダ23rが2本ずつ延出して形成され、第1シリンダ23fと第2シリンダ23rのそれぞれの上に第1シリンダヘッド24fと第2シリンダヘッド24rが重ねられて一体に締結され、さらに第1シリンダヘッド24fと第2シリンダヘッド24rのそれぞれの上に第1シリンダヘッドカバー25fと第2シリンダヘッドカバー25rが被せられている。
図2も参照して、第1シリンダヘッド24fと第2シリンダヘッド24rのそれぞれからVバンクの内側のバンク空間Sに、第1吸気通路31Fと第2吸気通路31Rが上方に向かって延出している。
図1に示されるように、第1シリンダヘッド24fから前方に延出した第1排気通路28Fは、下方に屈曲してクランクケース22を下方に回り込んで後方に向かい、後輪12の手前を上方に屈曲して斜め後方に延びており、第2シリンダヘッド24rから後方に延出した第2排気通路28Rは、そのまま後方に向かい、第1排気通路28Fとともに斜め後方に延びている。
第1吸気通路31Fの通路中心軸線Cpfの上流側は、直線状をなして斜め後上方に指向して後方に若干傾き、第2吸気通路31Rの通路中心軸線Cprの上流側は、直線状をなして斜め前上方に指向して前方に若干傾いている。
図3は、第1バンクBfの第1スロットルボディ33f近傍の断面図を示している。第1吸気通路31Fは、第1シリンダヘッド24fの燃焼室から延びる吸気ポートの吸気管部32fがバンク空間Sに向けて形成されている(図2も参照)。同吸気管部32fに、第1スロットルボディ33fが連結している。第1スロットルボディ33fの上流端に第1ファンネルとしての第1ファンネル50fが設けられている。
図2も参照して、同様に第2吸気通路31Rは、第2シリンダヘッド24rの燃焼室から延びる吸気ポートの吸気管部32rがバンク空間Sに突出し、同吸気管部32rに第2スロットルボディ33rが連結している。第2スロットルボディ33rの上流端に吸気口部材である第2ファンネル50rが設けられている。
図1に示されるように、第1ファンネル50fおよび第2ファンネル50rは、燃料タンク13の下面に形成された凹部に設けられたエアクリーナ15のクリーンサイド内に下方から挿入されている。第1ファンネル50fと第2ファンネル50rは、エアクリーナ15のクリーンサイド内に開口している。
図4は図2の可変吸気装置30を示した図である。図4に示されるように、第1ファンネル50fは、第1固定ファンネル51fと、後述するアクチュエータ80の動力で駆動される第1可動ファンネル52fと、第1可動ファンネル52fの上流側に配設された第1延長ファンネル59fを備えている。上流側から、第1延長ファンネル59f、第1可動ファンネル52f、第1固定ファンネル51fの順に配置されて構成されている。
第1固定ファンネル51fは筒状に形成されており、図4に示されるように、第1スロットルボディ33fの上流側に接続されている。
第1可動ファンネル52fは、互いに摺動可能な複数の円筒状のファンネル部材を備えている。図4に示されるように、筒状の第1上流側ファンネル部材54fと、第1下流側ファンネル部材53fを備えている。
図9に示されるように、第1上流側ファンネル部材54fは、筒状部54afと、筒状部54afの上端に設けられた鍔状部54bfを有している。図8に示されるように、鍔状部54bfからは、所定の位置から下方に向かって第1被嵌合部54cfを支持する支持片54dfが鍔状部54bfと一体に形成されている。支持片54dfには第1可動ファンネル52fの径方向外方に向かって第1被嵌合部54cfが突設されている。第1被嵌合部54cfは後述する第1アーム60(図8も参照)の第1バンク側アーム部61に設けられた第1嵌合部62のスライド溝62aと嵌合するようになっている。
第1下流側ファンネル部材53fは、外筒部53afと内筒部53bfとの2重の筒状部にされている。外筒部53afと内筒部53bfとは、底部53cfにより繋がれており、内部はガイド凹部53dfとなっている。ガイド凹部53dfには、第1上流側ファンネル部材54fの筒状部54afが摺動して収納されるようになっている。
図9に示されるように、第1固定ファンネル51fは、外筒部51afと内筒部51bfとの2重の筒状部にされている。外筒部51afと内筒部51bfとは、底部51cfにより繋がれており、内部は、ガイド凹部51dfとなっている。ガイド凹部51dfは、第1下流側ファンネル部材53fの外筒部53af、内筒部53bfおよび底部53cfからなる壁部が摺動して収納されるようになっている。
図5および図6に示されるように、第1固定ファンネル51fには、周囲に第1可動ファンネル52fの移動を案内する可動ファンネル案内軸56fが3本立設されている。可動ファンネル案内軸56fは、図4に示されるように、第1ファンネル中心軸線Cfと平行になるように設けられており、第1可動ファンネル52fが、第1ファンネル中心軸線Cfに沿うように案内する。第1ファンネル中心軸線Cfと第2ファンネル中心軸線Crは、下方ほどお互いが遠ざかるよう、ハ字状に傾斜を持っている。
第1固定ファンネル51fの前方内側と後方外側には、第1固定ファンネル51fの外筒部51afから径方向外側に突出して、図10に示されるような可動ファンネル案内軸56fが立設されるバネ受け部51efが形成されている。第1下流側ファンネル部材53fにもバネ受け部53efが設けられている。バネ受け部51efとバネ受け部53efの間には、バネ55fが押し縮められた状態で収容されており、第1下流側ファンネル部材53fは、第1固定ファンネル51fから遠ざかる方向に常時付勢されている。
図5に示されるように、第1固定ファンネル51fの前方外側には、第1固定ファンネル51fの外筒部51afから径方向外側に突出して、可動ファンネル案内軸56fが立設される案内軸支持部51gfが形成されている。第1上流側ファンネル部材54fには、可動ファンネル案内軸56fが摺動自在に挿通される案内部54gfが設けられており、第1上流側ファンネル部材54fは、可動ファンネル案内軸56fにより案内されて移動する。
第1延長ファンネル59fは、第1可動ファンネル52fの上流側に配置された筒状の部材である。図9に示されるように、第1可動ファンネル52fが最大管長に延ばされると、第1延長ファンネル59fの下流側は、第1上流側ファンネル部材54fの上流側と接続され、第1ファンネル50fは、最大管長となる。
以上、第1バンクBfに設けられた第1ファンネル50fについて述べたが、第2バンクBrに設けられた第2ファンネル50rも同様な構成となっている。第1ファンネル50fについては、各部品、構成等に添え字fを付して説明したが、第2ファンネル50rについての同様な部品、構成は、明細書等において添え字rを付して表している。
図2および図4に示されるように、第1固定ファンネル51fおよび第2固定ファンネル51rは、第1バンクBfおよび第2バンクBrに向かうようそれぞれ第1ファンネル中心軸線Cf、第2ファンネル中心軸線Crが傾斜して配置されている。それぞれの第1ファンネル中心軸線Cf、第2ファンネル中心軸線Crに沿う方向に、第1可動ファンネル52fおよび第2可動ファンネル52rが移動されるようになっている。
図2に示されるように、V型内燃機関20のクランク軸方向視において、第1固定ファンネル51fおよび第2固定ファンネル51rは、第1バンクBfおよび第2バンクBrに対し上方から接する直線Lより下方に位置するように設けられている。実施例では、第1バンクBfおよび第2バンクBrのそれぞれのシリンダヘッドカバー25f,25rに上方から接しているが、これに限らず、シリンダヘッド等の第1バンクBfおよび第2バンクBrを構成する部品に、上方から接している直線でもよい。
図2および図3に示されるように、第1スロットルボディ33fおよび第2スロットルボディ33rには、吸気通路の開度(スロットル開度)を制御する第1バタフライ弁40f、第2バタフライ弁40rが、それぞれ第1バタフライ弁軸41f、第2バタフライ弁軸41rにより回動可能に支持されている。バタフライ弁40f,40rの回動により吸気通路の吸入空気量が調整される。
自動二輪車1は、スロットルバイワイヤー方式を採用しており、図2に示されるように、スロットルバイワイヤー用モータとしてのバタフライ弁駆動モータ45を備えている。バタフライ弁駆動モータ45は、エアクリーナ15内下方に(図1参照)、第1バンクBfおよび第2バンクBrの間の谷間に配置されている。
バタフライ弁駆動モータ45は、駆動力を図視されないリダクションギアにより伝達し、リンクアーム46を介して第1バタフライ弁軸41fを回動し、第1バタフライ弁40fを開閉する。不図示の他のバタフライ弁駆動モータにより、同様に第2バタフライ弁40rが開閉される。
クランク軸方向視で、バタフライ弁駆動モータ45の上方で、第1可動ファンネル52fおよび第2可動ファンネル52rに挟まれる位置に、第1可動ファンネル52fおよび第2可動ファンネル52rを移動させるアクチュエータ80が配置されている。
スロットルバイワイヤーをV型内燃機関20に用いる場合、複数のバタフライ駆動用モータを用いたりリダクションギアを用いる関係上、バタフライ弁を駆動させる装置全体が大型化する傾向にある。本実施の形態の可変吸気装置30では、第1ファンネル中心軸線Cfと、第2ファンネル中心軸線Crを、それぞれ第1バンクBfおよび第2バンクBrに向かうようにハ字状とすることで、バタフライ弁駆動モータ45を前記したように配置できるので、スペースを有効利用してコンパクトなレイアウトとすることができる。
図2に示されるように、第1固定ファンネル51fの下流側に配置された第1バタフライ弁40fの回動中心40cf、および第2固定ファンネル51rの下流側に配置された第2バタフライ弁40rの回動中心40crは、第1バンクBfおよび第2バンクBrに対し上方から接する直線Lより下方に位置するように配置されている。
V型内燃機関20は、図2に示されるように、燃料噴射装置として、1つの気筒ごとに、上流側に配置された上流側燃料噴射弁42と下流側に配置された下流側燃料噴射弁43の2つを備えている。
図2に示されるように、上流側には、第1ファンネル50f、第2ファンネル50rの上流側のそれぞれに、第1上流側燃料噴射弁42f,第2上流側燃料噴射弁42rが設けられている。
図2および図3に示されるように、下流側には、第1スロットルボディ33fのバタフライ弁40fより下流側部分に下流から嵌挿された第1下流側燃料噴射弁43fが設けられている。第1下流側燃料噴射弁43fにより、第1バタフライ弁40fより下流の吸気通路に燃料を噴射できるようになっている。
同様に、第2スロットルボディ33rの第2バタフライ弁40rより下流側部分に、下流から第2下流側燃料噴射弁43rが嵌挿されており、第2バタフライ弁40rより下流の吸気通路に燃料を噴射できるようになっている。
図2に示されるように、第1下流側燃料噴射弁43fおよび第2下流側燃料噴射弁43rはその全てが、直線Lより下方に配置されている。
次に、第1可動ファンネル52fおよび第2可動ファンネル52rを、それぞれ第1ファンネル中心軸線Cf、第2ファンネル中心軸線Crに沿う方向に移動させる構造について説明する。
第1ファンネル50f,第2ファンネル50rにおいて、第1可動ファンネル52f,第2可動ファンネル52rは、第1固定ファンネル51fと第1延長ファンネル59fとの間,第2固定ファンネル51rと第2延長ファンネル59rとの間を、それぞれ同じ割合で移動する。しかし、図面においては、第1ファンネル50f,第2ファンネル50rの移動状態を理解しやすくするために、第1可動ファンネル52f、第2可動ファンネル52rは、異なった割合で移動された状態で示しているものもある。
例えば、図5において、前方左側の第1ファンネル50fは、第1可動ファンネル52fが第1延長ファンネル59fに当接するまで上方に移動されてファンネル長が最長となった状態を示している。一方、同じ図5において、後方左側の第2ファンネル50rは、第2可動ファンネル52rが、第2固定ファンネル51r内に収納されてファンネル長が最短となった状態を示している。しかし、実際には、全ての第1ファンネル50fおよび第2ファンネル50rは、同時にファンネル長が最短となり、同時にファンネル長が最長となる。
可変吸気装置30は、図6ないし図8に示されるように、第1可動ファンネル52fおよび第2可動ファンネル52rを移動させるための動力を供給するアクチュエータ80、アクチュエータ80により回動される第2アーム70、第2アーム70により直線方向に移動される単一の第1アーム60、および第1アーム60の直線方向の移動をガイドするガイド軸69を備えている。
図6に示されるように、アクチュエータ80は、左側の第1ファンネル50fおよび第2ファンネル50rの間に位置して配設されている。アクチュエータ80は、図8に示されるように、本体部81と、本体部81に対して回転する回動軸82を備えている。本体部81には、図7に示されるように、上部の左右両側から前方に向かって一対の上部支持腕83が、下部の左右両側から前方に向かって一対の下部支持腕84が延出して設けられている(図8参照)。上部支持腕83および下部支持腕84により、ガイド軸69の上端69aおよび下端69bがそれぞれ支持される。
図6および図7に示されるように、第1バンクBfの側に延びる第1バンク側アーム部61と、第2バンクBrの側に延びる第2バンク側アーム部63と、ガイド軸69が挿通されるガイド軸挿通孔65aが形成された一対のガイド部65を備えている。一対のガイド部65は連結部66により連結されており、第1バンク側アーム部61と、第2バンク側アーム部63とは一体に移動される。
図7および図8に示されるように、第1バンク側アーム部61の先端には、第1嵌合部62が設けられている。第1嵌合部62は、先端が二股に形成された所定長さのスライド溝62aとなっている。スライド溝62aに、後述する第1上流側ファンネル部材54fに設けられた第1被嵌合部54cfが嵌合され、第1被嵌合部54cfは、スライド溝62aの中を摺動して移動することができるようになっている。第2バンク側アーム部63の先端にも、同様な第1嵌合部64とスライド溝64aが設けられており、後述する第2上流側ファンネル部材54rに設けられた第1被嵌合部54crが嵌合され、第1被嵌合部54crは、スライド溝64aの中を摺動して移動することができるようになっている。
図6ないし図8に示されるように、第1アーム60は、第2バンク側アーム部63の左側に隣接したガイド部65寄りに、第2アーム70の第2被嵌合部71と嵌合する第2嵌合部67が設けられている。図6に示されるように、第2アーム70は、第2嵌合部67の左に隣接して配置されている。
第2嵌合部67には、図6および図8に示されるように、第2アーム側に開放した所定長さの横長溝のスライド溝67aが形成されている。第2アーム70には、第1アーム60のスライド溝67a側に突出した円柱形状の第2被嵌合部71が形成され、第2嵌合部67のスライド溝67aに摺動可能に嵌合している。
図6に示されるように、第2アーム70は、一端側70aはアクチュエータ80の回動軸82に一体に回転されるように取り付けられており(図8も参照)、他端側70bに第2被嵌合部71が形成されている。
可変吸気装置30は、前記したように構成されているので、以下のように第1ファンネル50fおよび第2ファンネル50rのファンネル長を変えることができる。
図8に示されるように、アクチュエータ80を駆動させて、第2アーム70の他端側70bを上昇させるように回動させると(実線の矢印で示す)、第2被嵌合部71がスライド溝67aの中を後方に向かってスライドしつつ、第1アーム60はガイド軸69に沿って上方へ移動する。それとともに、第1バンク側アーム部61の第1嵌合部62も上方へ移動する。第1嵌合部62に嵌合した第1被嵌合部54cfは、スライド溝62aの内部を後方へ摺動しつつ移動する。第2バンク側アーム部63も、同様に第1嵌合部64は上方へ移動し、第1嵌合部64に嵌合した第1被嵌合部(不図示)は、第1嵌合部64のスライド溝(不図示)の内部を前方へ摺動しつつ移動する。
第1可動ファンネル52fおよび第2可動ファンネル52rは可動ファンネル案内軸56f、56rに案内されて、それぞれのファンネル中心軸線Cf、Crに沿うように上方に向かって移動され、第1ファンネル50fおよび第2ファンネル50rのファンネル長は長くなる。
また、アクチュエータ80を逆方向に駆動させて、第2アーム70の他端側70bを下降させるように回動させると(破線の矢印で示す)、第2被嵌合部71がスライド溝67aの中を前方に向かってスライドしつつ、第1アーム60はガイド軸69に沿って下方へ移動する。それとともに、第1バンク側アーム部61の第1嵌合部62も下方へ移動する。第1嵌合部62に嵌合した第1被嵌合部54cfは、スライド溝62aの内部を前方へ摺動しつつ移動する。第2バンク側アーム部63も、同様に第1嵌合部64は下方へ移動し、第1嵌合部64に嵌合した第1被嵌合部は、第1嵌合部64のスライド溝の内部を後方へ摺動しつつ移動する。
アクチュエータ80を逆方向に駆動させて、第2アーム70の他端側70bを下降させると、第1上流側ファンネル部材54f、第1下流側ファンネル部材53fは摺動移動して、第1固定ファンネル51fのガイド凹部51df内に収納されて、ファンネル長は短くされる。
前記したように可変吸気装置30は構成されているので、単一のアクチュエータ80および単一の第1アーム60を用いても、それぞれ異なる方向のファンネル中心軸線Cf、Crに沿うように第1バンクBfに設けられた第1可動ファンネル52f、および第2バンクBrに設けられた第2可動ファンネル52rを移動させて、ファンネル全体の管長を変更することができる。
本発明の一実施の形態のV型内燃機関20の可変吸気装置30は、下記のような構成を具備している。可変吸気装置30は、V型内燃機関20の複数の気筒が互いに反対方向に傾く前側の第1バンクBf側と後側の第2バンクBr側に分かれクランク軸21方向視でV字状に配置されてVバンクが構成されている。可変吸気装置30は、第1バンクBfに吸気を導く第1ファンネル50fと、第2バンクBrに吸気を導く第2ファンネル50rと、第1ファンネル50fおよび第2ファンネル50rの管長を変更するアクチュエータ80とを有している。また、第1ファンネル50fは、第1固定ファンネル51fと、アクチュエータ80の動力で駆動される第1可動ファンネル52fを有し、第2ファンネル50rは、第2固定ファンネル51rと、アクチュエータ80の動力で駆動される第2可動ファンネル52rとを有している。さらに、第1固定ファンネル51fおよび第2固定ファンネル51rは、第1バンクBfおよび第2バンクBrに向かうようそれぞれのファンネル中心軸線Cf,Crが傾斜して配置されている。第1可動ファンネル52fおよび第2可動ファンネル52rはファンネル中心軸線Cf,Crに沿う方向に、アクチュエータ80により移動される。
前記したように構成されているので、それぞれのバンクBf,Brに対して短い経路で吸気を導くことができるようにファンネル中心軸線Cf,Crが傾斜して設けられた第1固定ファンネル51fおよび第2固定ファンネル51rに対し、それぞれのファンネル中心軸線に沿って移動する第1可動ファンネル52fおよび第2可動ファンネル52rを設けることで、必要以上にファンネルの管長を延ばすことなく可変吸気装置30を搭載することができる。これによりエンジン高回転時の吸気効率を向上させながら、ファンネル長の選択範囲をより大きくし、様々な機関回転数で適切なファンネル長を確保できる。
またV型内燃機関20のクランク軸方向視において、第1固定ファンネル51fおよび第2固定ファンネル51rのうち少なくとも一方は、第1バンクBfおよび第2バンクBrに対し上方から接する直線Lより下方に位置するよう配置されている。前記構成によれば、より第1固定ファンネル51fおよび第2固定ファンネル51rの管長を短くすることができる。
さらに、第1固定ファンネル51fの下流側に配置された第1バタフライ弁40fの回動中心40cf、および第2固定ファンネル51rの下流側に配置された第2バタフライ弁40rの回動中心40crは、直線Lより下方に位置されているので、バタフライ弁を吸気ポートに近い位置に配置でき、応答性が向上する。
また、第1固定ファンネル51fの下流側に配置された第1下流側燃料噴射弁43f、および第2固定ファンネル51rの下流側に配置された第2下流側燃料噴射弁43rは、直線Lより下方に配置されているので、第1下流側燃料噴射弁43fおよび第2下流側燃料噴射弁43rを吸気ポートに近い位置に配置でき、応答性が向上する。
さらにまた、可変吸気装置30は、アクチュエータ80の動力で駆動され、第1可動ファンネル52fおよび第2可動ファンネル52rを移動させる単一の第1アーム60と、第1アーム60が摺動して第1アームの直線方向の移動をガイドするガイド軸69とを備えている。第1アーム60は、第1バンクBfの側に延びる第1バンク側アーム部61と、第2バンクBrの側に延びる第2バンク側アーム部63と、前記ガイド軸69が挿通されるガイド軸挿通孔65aとを有している。第1バンク側アーム部61と、第2バンク側アーム部63は、所定の長さの第1嵌合部62,64を有している。第1可動ファンネル52fは、第1バンク側アーム部61の第1嵌合部62に嵌合して摺動移動する第1被嵌合部54cfを有している。第2可動ファンネル52rは、第2バンク側アーム部63の第1嵌合部64に嵌合して摺動移動する第1被嵌合部54crを有している。
このように構成されているので、アクチュエータ80の動力により単一の第1アーム60が、ガイド軸69に沿って移動され、第1アーム60の第1嵌合部62,64に嵌合された第1被嵌合部54cf,54crが第1嵌合部62,64内を摺動して、第1可動ファンネル52fおよび第2可動ファンネル52rを同時に移動させることができる。
また、単一のアクチュエータ80により回動駆動される第2アーム70を備え、第1アーム60は、所定の長さを有する第2嵌合部67に形成されたスライド溝67aを有し、第2アーム70は、第1アーム60の第2嵌合部67に嵌合する第2被嵌合部71を有しているので、第2アーム70に設けられた第2被嵌合部71が第1アーム60の第2嵌合部67に対し摺動移動することで、単一のアクチュエータ80により第1アーム60を移動することができる。
第1可動ファンネル52fおよび前記第2可動ファンネル52rは、移動方向に互いに摺動し収納可能な複数の円筒状の上流側ファンネル部材54f,54r、下流側ファンネル部材53f,53rを有するので、上流側ファンネル部材54f,54rを下流側ファンネル部材53f,53rに収納することで、ファンネル長をより短くすることができる。
さらに、V型内燃機関20のクランク軸方向視において、第1可動ファンネル52fおよび第2可動ファンネル52rに挟まれる位置にアクチュエータ80が配置され、第1固定ファンネル51fの下流側に配置された第1バタフライ弁40fおよび第2固定ファンネル51rの下流側に配置された第2バタフライ弁40rを回動させるバタフライ弁駆動モータ45が、アクチュエータ80の下方に配置されている。
スロットルバイワイヤーをV型内燃機関20に用いる場合、複数のバタフライ駆動用モータを用いたりリダクションギアを用いる関係上、バタフライ弁を駆動させる装置全体が大型化する傾向にある。前記構成によれば、第1ファンネル中心軸線Cfと、第2ファンネル中心軸線Crを、それぞれ第1バンクBfおよび第2バンクBrに向かうようにハ字状とし、その間であってアクチュエータ80の下方にバタフライ弁駆動モータ45を配置するので、スペースを有効利用してコンパクトなレイアウトとすることができる。
次に、第二の実施の形態のV型内燃機関の可変吸気装置130について、図11および図12に基づいて説明する。
図11に示されるように、第二の実施の形態の可変吸気装置130は、第一の実施の形態の可変吸気装置30のファンネル50と異なるファンネル150,151を備えている。可変吸気装置130は、第1バンクBfに吸気を導く第1ファンネルとして、前左側にファンネル150f、前右側にファンネル151fを具備し、第2バンクBrに吸気を導く第2ファンネルとして、後右側にファンネル150r、後左側にファンネル151rを具備している。
他の構成は、第一の実施の形態の可変吸気装置30と同じ構成となっており、同じ構成は同じ符号により説明する。また以後の変吸気装置130の説明では、第1バンク側に設けられたものに付す符号f、および第2バンク側に設けられた各部品に付す符号rを省略して説明する。
図12に示されるように、第二の実施の形態のファンネル150,151は、第一の実施の形態のファンネル50が具備している固定ファンネル51、可動ファンネル52、下流側ファンネル部材53、上流側ファンネル部材54、バネ55と同じものを具備している。
図12に示されるように、第二の実施の形態のファンネル150は、可動ファンネル52と接続される延長ファンネル159として、管長の長い長延長ファンネル160を具備している。また、第二の実施の形態のファンネル151は、可動ファンネル52と接続される延長ファンネル159として、長延長ファンネル160の管長よりも短い短延長ファンネル161を具備している。
図11を参照して、可変吸気装置130の前左側および後右側には、長延長ファンネル160が配設されている。可変吸気装置130の前右側および後左側には、短延長ファンネル161が配設されている。
図11および図12に示されるように、ファンネル151の短延長ファンネル161の上流側には、上段固定ファンネル162が設けられている。一方、ファンネル150の長延長ファンネル160の上流側には、上段固定ファンネル162は設けられていない。上段固定ファンネル162は、上部が折り返された管状に形成された筒状部材である。
上段固定ファンネル162は、管の中心軸線が、ファンネル中心軸線Cf,Crと略一致するように配置されている。また上段固定ファンネル162は、短延長ファンネル161の上流端と、上段固定ファンネル162の下流端とが所定間隔をもつように、短延長ファンネル161から離間されて配置されている。
図12に示されるように、長延長ファンネル160および短延長ファンネル161は、その下端部の位置が、可動ファンネル52が最大長に延ばされると、長延長ファンネル160の下流端および短延長ファンネル161の下流端は、可動ファンネル52の上流端と接続される位置関係に配置されている。
さらに、長延長ファンネル160および上段固定ファンネル162には、それぞれの上流端より下流側に位置して、上流側燃料噴射弁42が配設されている。その下端が上段固定ファンネル162の上流端より下流側に位置して取り付けられている。
第2の実施の形態の可変吸気装置130は、前記したように構成されているので、以下のような効果を奏する。上流側燃料噴射弁42は、その下端が上段固定ファンネル162の上流端より下流側に位置するように設けられている。これにより、上流側燃料噴射弁42から噴射される燃料が、効率的に吸気通路に導入される。
上段固定ファンネル162の下流端と、短延長ファンネル161の上流端とは離間されているので、上段固定ファンネル162と短延長ファンネル161の間隙からも吸気を導入することができる。上段固定ファンネル162を設けることで、中低速域のトルクが向上するとともに、エンジン回転数に対してスムースなトルク特性を実現できる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の態様が上記実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲で、多様な態様で実施されるものを含むことは勿論である。
Bf…第1バンク、Br…第2バンク、Cf…第1ファンネル中心軸線、Cr…第2ファンネル中心軸線、
20…V型内燃機関、21…クランク軸、40f…第1バタフライ弁、40r…第2バタフライ弁、45…バタフライ弁駆動モータ、
50f…第1ファンネル、50r…第2ファンネル、51f…第1固定ファンネル、51r…第2固定ファンネル、52f…第1可動ファンネル、52r…第2可動ファンネル、53f…第1下流側ファンネル部材、53r…第2下流側ファンネル部材、54cf…第1被嵌合部、54cr…第1被嵌合部、54f…第1上流側ファンネル部材、54r…第2上流側ファンネル部材、
60…第1アーム、61…第1バンク側アーム部、62…第1嵌合部、63…第2バンク側アーム部、64…第1嵌合部、65a…ガイド軸挿通孔、67…第2嵌合部、
70…第2アーム、71…第2被嵌合部、
80…アクチュエータ、
130…可変吸気装置、150f…第1ファンネル、150r…第2ファンネル、151f…第1ファンネル、151r…第2ファンネル、159…延長ファンネル、160…長延長ファンネル、161…短延長ファンネル、162…上段固定ファンネル。

Claims (8)

  1. 内燃機関(20)の複数の気筒が互いに反対方向に傾く第1バンク(Bf)側と第2バンク(Br)側に分かれクランク軸方向視でV字状に配置されてVバンクが構成され、
    前記第1バンク(Bf)に吸気を導く第1ファンネル(50f,150f,151f)と、
    前記第2バンク(Br)に吸気を導く第2ファンネル(50r,150r,151r)と、
    前記第1ファンネル(50f,150f,151f)および前記第2ファンネル(50r,150r,151r)の管長を変更するアクチュエータ(80)と、を有し、
    前記第1ファンネル(50f,150f,151f)は、第1固定ファンネル(51f)と、前記アクチュエータ(80)の動力で駆動される第1可動ファンネル(52f)を有し、
    前記第2ファンネル(50r,150r,151r)は、第2固定ファンネル(51r)と、前記アクチュエータ(80)の動力で駆動される第2可動ファンネル(52r)とを有するV型内燃機関の可変吸気装置において、
    前記第1固定ファンネル(51f)および前記第2固定ファンネル(51r)は、前記第1バンク(Bf)および前記第2バンク(Br)に向かうようそれぞれのファンネル中心軸線(Cf,Cr)が傾斜して配置され、
    前記それぞれのファンネル中心軸線(Cf,Cr)に沿う方向に、前記第1可動ファンネル(52f)および前記第2可動ファンネル(52r)が移動することを特徴とするV型内燃機関の可変吸気装置。
  2. 前記内燃機関(20)のクランク軸(21)方向視において、前記第1固定ファンネル(51f)および前記第2固定ファンネル(51r)のうち少なくとも一方は、前記第1バンク(Bf)および前記第2バンク(Br)に対し上方から接する直線(L)より下方に位置することを特徴とする請求項1に記載のV型内燃機関の可変吸気装置。
  3. 前記第1固定ファンネル(51f)の下流側に配置された第1バタフライ弁(40f)の回動中心(40cf)、および前記第2固定ファンネル(51r)の下流側に配置された第2バタフライ弁(40r)の回動中心(40cr)は、前記直線(L)より下方に位置することを特徴とする請求項2に記載のV型内燃機関の可変吸気装置。
  4. 前記第1固定ファンネル(51f)の下流側に配置された第1下流側燃料噴射装置(43f)、および前記第2固定ファンネル(51r)の下流側に配置された第2下流側燃料噴射装置(43r)は、前記直線(L)より下方に配置されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のV型内燃機関の可変吸気装置。
  5. 前記アクチュエータ(80)の動力で駆動され、前記第1可動ファンネル(52f)および前記第2可動ファンネル(52r)を移動させる単一の第1アーム(60)と、
    前記第1アーム(60)が摺動して前記第1アーム(60)の直線方向の移動をガイドするガイド軸(69)と、を備え、
    前記第1アーム(60)は、前記第1バンク(Bf)の側に延びる第1バンク側アーム部(61)と、前記第2バンク(Br)の側に延びる第2バンク側アーム部(63)と、前記ガイド軸(69)が挿通されるガイド軸挿通孔(65a)と、を有し、
    前記第1バンク側アーム部(61)と、前記第2バンク側アーム部(63)は、所定の長さの第1嵌合部(62,64)を有し、
    前記第1可動ファンネル(52f)に、前記第1バンク側アーム部(61)の前記第1嵌合部(62)に嵌合して摺動移動する第1被嵌合部(54cf)を有し、
    前記第2可動ファンネル(52r)に、前記第2バンク側アーム部(63)の前記第1嵌合部(64)に嵌合して摺動移動する第1被嵌合部(54cr)を有することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のV型内燃機関の可変吸気装置。
  6. 単一の前記アクチュエータ(80)により回動駆動される第2アーム(70)を備え、
    前記第1アーム(60)は、所定の長さを有する第2嵌合部(67)を有し、
    前記第2アーム(70)は、前記第1アーム(60)の第2嵌合部(67)に嵌合する第2被嵌合部(71)を有することを特徴とする請求項5に記載のV型内燃機関の可変吸気装置。
  7. 前記第1可動ファンネル(52f)および前記第2可動ファンネル(52r)は、移動方向に互いに摺動し収納可能な複数の筒状のファンネル部材(53f,54f,53r,54r)を有することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のV型内燃機関の可変吸気装置。
  8. 前記内燃機関(20)のクランク軸(21)方向視において、前記第1可動ファンネル(52f)および前記第2可動ファンネル(52r)に挟まれる位置に前記アクチュエータ(80)が配置され、
    前記第1固定ファンネル(51f)の下流側に配置された第1バタフライ弁(40f)および前記第2固定ファンネル(51r)の下流側に配置された第2バタフライ弁(40r)を回動させるバタフライ弁駆動モータ(45)が、前記アクチュエータ(80)の下方に配置されることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のV型内燃機関の可変吸気装置。
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