JP2020164253A - 緩衝材及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】大きな反発力を得ることが出来る緩衝材及びその製造方法を提供する。【解決手段】緩衝材100は、紙部材である第1の平板と、紙部材である第2の平板と、紙部材であり、第1の平板と第2の平板との間に配され、複数の屈曲部を有し、屈曲部を共有する少なくとも一組の三角部を有する緩衝部120と、を有する。一組の三角部は、屈曲部を対称軸とした線対称な形状である。【選択図】図1

Description

本開示は、緩衝材及びその製造方法に関する。
梱包材の分野において、環境保護等の観点から、生分解性を有し、リサイクルにも適した、紙製の梱包材が注目されている。しかし、紙製の梱包材のうちの緩衝材については、従来の発泡樹脂製の緩衝材に比べ、大きな荷重を受け止めたり、大きな寸法変化をさせたりすることが困難であるという課題がある。
その課題を解消するために、特許文献1に開示された梱包用緩衝材は、板材を折り畳む部分を長くして、折り畳む部分の干渉部分を切除することで、変形量を大きくしている。
特開2015−24847号公報
板材を屈曲して、緩衝材としての反発力を得ようとする場合、その反発力は屈曲部の曲げ弾性力によるものが主である。従って、屈曲部の長さによって反発力が増減する。
特許文献1に開示された梱包用緩衝材及びその製造方法は、折り畳む部分を長くして、互いに干渉する部分を切除している。このため、屈曲部が短くなってしまい、大きな反発力を得ることは出来ない。
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、大きな反発力を得ることが出来る緩衝材及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示に係る緩衝材は、紙部材である第1の平板と、紙部材である第2の平板と、紙部材であり、第1の平板と第2の平板との間に配され、複数の屈曲部を有し、屈曲部を共有する少なくとも一組の三角部を有する緩衝部と、を有する。一組の三角部は、屈曲部を対称軸とした線対称な形状である。
本開示によれば、線対称の三角部を屈曲部で形成することにより長い屈曲部を有するので、大きな反発力を得ることが出来る緩衝材を提供することが出来る。
実施の形態1に係る緩衝材の斜視図 (A)実施の形態1に係る緩衝材の緩衝部の正面図、(B)実施の形態1に係る屈曲部が形成された緩衝材の緩衝部の正面図 実施の形態1に係る緩衝材の展開図 実施の形態1に係る比較例の図であって、緩衝材の内部空間方向に緩衝部を二つ折りにした緩衝材の斜視図 実施の形態1に係る比較例の図であって、緩衝材の内部空間方向に緩衝部を二つ折りにした緩衝材の展開図 (A)および(B)は、実施の形態1に係る緩衝材の変形例の図であって、屈曲部を形成する辺の長さ、位置、角度を変更した緩衝材の展開図 実施の形態1に係る梱包箱の斜視図 実施の形態2に係る緩衝材の斜視図 実施の形態2に係る緩衝材の展開図 実施の形態3に係る梱包箱の斜視図 実施の形態4に係る緩衝材の斜視図 実施の形態4に係る緩衝材の展開図 実施の形態5に係る緩衝材の斜視図 実施の形態5に係る緩衝材の展開図
以下、実施の形態に係る緩衝材について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1に係る緩衝材100は、図1に示すように、第1の平板の例である底板101と、第2の平板の例である天板106と、底板101と天板106の両側辺を接続し、天板106を支持する二つの緩衝部120と、を備える。
緩衝材100は、全体が段ボール、ボール紙等の紙部材から形成される。
底板101は、矩形状の平板である。
天板106は、天板A104と天板B105とが一部重ね合わされて、接着剤、テープ等で接着され、全体として底板101と同一形状の板状に形成されている。天板106は、底板101に対向して配置される。
二つの緩衝部120は、それぞれ、その下辺が底板101の対向する2辺に連接され、その上辺が天板106の対向する2辺に連接され、天板106をその両側辺で支持する。
図2(A)に示すように、各緩衝部120は正面視で長方形に形成されている。
各緩衝部120の下端部は、底板101と一体に形成され、山折りに屈曲し、山折り屈曲部110を形成している。山折り屈曲部110は、底板101の一辺且つ緩衝部120の下辺に相当する。
また、各緩衝部120の上端部は、天板106と一体に形成され、山折りに屈曲され、山折り屈曲部114を形成している。山折り屈曲部114は、天板106の一辺且つ緩衝部120の上辺に相当する。
緩衝部120の中央部には、山折り屈曲部110及び114と直交する切断線113が形成され、切断線113に沿って、山折り屈曲部110から114にかけて切断されている。
さらに、緩衝部120の中央部には、山折り屈曲部110及び114と平行に山折り屈曲部112が形成されている。
緩衝部120の切断線113により分割された矩形状の各エリアは、対角線状に谷折りに折り曲げられ、谷折り屈曲部111が形成されている。
このように山折り屈曲部110、112、114及び谷折り屈曲部111が形成されているため、緩衝部120は、全体としては、底板101及び天板106と重なり合って屈曲しており、平面視で、底板101及び天板106が確定する領域内に収まっている。
外形線及び山折り屈曲部110、112、114及び谷折り屈曲部111により、各緩衝部120は、大三角部102A及び102Bと、小三角部103A〜103Dに区分されている。
大三角部102Aは、山折り屈曲部110を三角形の底辺として、谷折り屈曲部111の一部を2辺として二等辺三角形に形成されている。同様に、大三角部102Bは、山折り屈曲部114を三角形の底辺として、谷折り屈曲部111の一部を2辺として二等辺三角形に形成されている。
また、小三角部103A〜103Dは、外形線と、山折り屈曲部112の一部と、谷折り屈曲部111の一部により直角三角形状に形成されている。
大三角部102Aと102B、小三角部103Aと103B、小三角部103Cと103Dは、それぞれ、山折り屈曲部112を構成する線に対して線対称に形成されている。
天板A104及び天板B105は、互いに重ね合わされ、接着されて、天板106を形成している。接着は、接着剤、粘着テープ等により行われる。
図1に示す構成の緩衝材100は、図3に示すように、板材150を切断及び屈曲して形成可能である。板材150は、1枚の長方形の薄板状の材料である。板材150は、紙部材、例えば、段ボール、ボール紙等である。
図2(A)と同様に、図中の実線は切断線113及び外形線を表し、点線は谷折り屈曲部111を形成する線を表し、一点鎖線は、山折り屈曲部110、112及び114を形成する線を表す。なお、切断線113は、板材150に形成された、板材150を貫通して切り離す切れ目である。山折り屈曲部とは、指示した部位が凸部となる、すなわち山型に屈曲される部位である。谷折り屈曲部とは、指示した部位が凹部となる、すなわち谷型に屈曲される部位である。
緩衝材100を組み立てる場合、まず、板材150に切断線113を形成する。続いて、これを折り畳み且つ端部を接続することでロール状とし、底板101と天板106とを形成する。続いて、底板101と天板106とを接続する二つの領域に、複数の屈曲部を形成することにより、屈曲部を共有し且つ屈曲部を対称軸とした線対称な三角形状の領域である三角部を形成する。これにより、緩衝材100が製造される。
次に、緩衝材100の作用について説明する。
底板101と天板106に接触し、定置される被梱包物に慣性力による衝撃加速度が垂直下方向に加わった際、山折り屈曲部110、112、114及び谷折り屈曲部111がそれぞれ屈曲する。これに伴い、底板101と大三角部102Aのなす角、天板106と大三角部102Bのなす角、大三角部102A、102Bと小三角部103A〜103Dとがなす角、小三角部103A〜103D同士がなす角が、図2(B)に示すように、鋭角方向に小さくなる方向に屈曲する。この屈曲に伴い、天板106は底板101に対して水平を保ったまま底板101の鉛直下向きに変位する。
こうして緩衝材100の天板106に加わった衝撃エネルギーは、山折り屈曲部110、112、114、谷折り屈曲部111を屈曲させる弾性エネルギーに変換され、その一部は山折り屈曲部110、112、114、谷折り屈曲部111の塑性変形エネルギーに消費される。これにより、衝撃が緩和される。
緩衝材の反発力は、屈曲部が有する曲げ弾性力により発生する。従って、屈曲部の長さが長いほど、反発力が大きくなる。緩衝材100の屈曲部の長さは、従来に比して長いため、大きな緩衝力を発揮しうる。
ここで、比較のため、緩衝材の内部空間方向に緩衝部を二つ折りにした緩衝材200を図4に示す。緩衝材200は、底板201と、天板206を構成する天板A204及び天板B205と、緩衝部220を構成する矩形部202A及び202Bと、山折り屈曲部210及び214と、谷折り屈曲部211とを有する。
緩衝材200は、図5に示すように、板材250を切断及び屈曲して形成されている。
板材250は、1枚の長方形の薄板状の材料である。この材料は、例えば、段ボール、ボール紙等である。なお、板材250の材料、形状及び大きさは、板材150と同一である。また、図中の実線は外形線を表し、点線は谷折り屈曲部211を形成する線を表し、一点鎖線は山折り屈曲部210及び214を形成する線を表す。
底板201は、矩形の平板である。底板201の対向する2辺に、板材250の長手方向に対して垂直となる山折り屈曲部210が形成されている。山折り屈曲部210を基準として、底板201の逆側に、山折り屈曲部214が、板材250の長手方向に対して垂直に形成されている。山折り屈曲部210と山折り屈曲部214は、平行であり、その間隔は、板材250の幅方向長さLの1/2と等しい。山折り屈曲部210と山折り屈曲部214の間の中心に、山折り屈曲部210及び山折り屈曲部214と平行な谷折り屈曲部211が形成されている。
前述のように、板材250を、山折り屈曲部210及び214、谷折り屈曲部211に従って屈曲させ、天板A204と天板B205を重ね合わせて成形したものが、図4に示す緩衝材200である。
緩衝材200は、底板201が底部として配されている。矩形部202Aは、底板201の対向する2辺に、山折り屈曲部210を共有して形成されている。矩形部202Aは、平面視で、底板201に重なる方向に屈曲されている。矩形部202Bは、矩形部202Aに、谷折り屈曲部211を共有して形成されている。矩形部202Aと矩形部202Bは、平面視で、お互いが重なり合う方向に屈曲している。矩形部202Bは、山折り屈曲部214を共有して、天板A204又は天板B205に形成されている。天板A204及び天板B205は、互いに重ね合わされ、接着されて、天板206を形成している。接着は、接着剤、粘着テープ等により行われている。矩形部202A及び202B、山折り屈曲部210及び214、谷折り屈曲部211で、緩衝部220が形成されている。緩衝部220は緩衝材200に2箇所形成されている。天板206と、底板201の大きさは同一であり、平行になっている。
緩衝材200の山折り屈曲部210及び214、谷折り屈曲部211の長さの合計は、緩衝材200の板材の幅方向長さがLなので、6Lである。
一方、図1及び図3に示す緩衝材100において、緩衝部120の山折り屈曲部110、112及び114、谷折り屈曲部111の長さの合計は、緩衝部220の屈曲部の長さの合計である6Lに、谷折り屈曲部111の長さが付加されたものである。この谷折り屈曲部111の長さの合計は、((L/2)×√2)×8=4√2L≒5.66Lである。従って、緩衝材100の緩衝部120の屈曲部の長さの合計は、約11.66Lとなり、緩衝材200に比べて1.94倍程度の屈曲部を有する。従って、反発力も1.94倍程度になる。つまり、同じ板材を用いて緩衝材を形成しても、緩衝材200に比べて反発力が1.94倍である緩衝材100が得られる。
なお、緩衝部の形状を変更することで、反発力の大きさを変更することが可能である。例えば、図6(A)及び図6(B)に示すように、緩衝部内の、山折り屈曲部210、212、214、及び谷折り屈曲部211に対して斜め方向に延在する屈曲部を形成する折れ線の長さ及び角度を変更することで、緩衝部全体の屈曲部の長さを変更することが可能であり、その長さに応じて反発力を変更することが可能となる。
なお、緩衝部に斜めの屈曲部を形成する場合は、いずれも、少なくとも二つの三角部に屈曲部を共有させ、二つの三角部は、共有する屈曲部を対称軸として、線対称の形状にする。図6(A)、(B)に示す小三角部203A、203B及び303A、303Bは、屈曲部を対称軸として共有する、線対称な三角部の例である。
次に、緩衝材100を梱包箱410の内部に配置した、梱包箱400の形態を図7に例示する。なお、内部の状況を把握しやすくするために、梱包箱410の一部を透過して示す。緩衝材100は、底板101が梱包箱410の内部の底面に当接され、梱包箱410の底板に配置される。底板101の大きさ及び形状は、梱包箱410の内部の底面と同一である。
梱包箱410の内部の、平面の大きさ及び形状は、被梱包物300の平面の大きさ及び形状と、同一である。梱包箱410の内部の高さ又は深さは、被梱包物300の高さと、緩衝材100が被梱包物300の荷重を受けて縮まった状態の高さとを合わせた高さ又は深さと同一である。
梱包箱410の内部に、緩衝材100と被梱包物300を挿入して、フラップ411及び412を畳み込み、粘着テープ等でフラップ411及び412を接着する。この状態で、梱包箱400を落下させたとすると、第1の物体又は第2の物体である梱包箱410と、第2の物体又は第1の物体である被梱包物300との間に配置された緩衝材100が、その落下の衝撃により圧縮することで衝撃を吸収し、その後緩衝材100の反発力によって梱包箱410と被梱包物300の間の距離を元に戻す。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係る緩衝材を説明する。実施の形態2に係る緩衝材500を図8及び図9に示す。緩衝材500は、第1の平板である底板501と、第2の平板である天板506を構成する天板A504及び天板B505と、緩衝部520を構成する大三角部502A及び502B、小三角部503A及び503B、山折り屈曲部510、512及び514、谷折り屈曲部511、そして天板506に、差込521及び差込口522を有する。
緩衝材500は、図9に示すように、板材550を切断及び屈曲して形成されている。
板材550は、紙部材、例えば、段ボール、ボール紙等である。なお、図中の実線は、外形線、切断線513及び差込口522を形成する線を表し、点線は、谷折り屈曲部511を形成する線を表し、一点鎖線は、山折り屈曲部510、512及び514を形成する線を表す。
緩衝材500は、実施の形態1に係る緩衝材100とは、天板A504及び天板B505のみが異なるため、天板A504及び天板B505のみを説明する。
天板B505の端部に、差込521が形成されている。差込521は、天板B505の端部から突出し、先端部の両側面からさらに突出した突出部を有するT字形状の部分である。
緩衝材500を組み立てるために、天板A504に天板B505を重ねたときに、差込521の突出部が天板A504と当接する位置に、差込口522が形成されている。差込口522は、差込521の突出部を挿入するスリットであり、切断線によって形成されている。
緩衝材100と同様に緩衝材500を組み立て、天板B505の差込521の突出部を、差込口522へ差し込むことで、緩衝材500は組み立てられる。このように、組み立てには接着剤、粘着テープ等は不要である。
(実施の形態3)
次に、緩衝材を二つ用いた梱包箱の形態を図10に例示する。なお、梱包箱の内部の状況を把握しやすくするために、梱包箱610の一部を透過して示す。梱包箱600は、梱包箱610の内部に、緩衝材100を二つと、被梱包物300が配置されている。梱包箱610の内部の幅は、被梱包物300の幅に緩衝材100の高さ二つ分を加えたものと同一であり、奥行きは、被梱包物300の奥行きと同一であり、高さは、被梱包物300の高さと同一である。梱包箱610のフラップを閉じて、梱包箱600となる。なお、梱包箱610は第1の物体の例であり、被梱包物300は第2の物体の例である。
緩衝材100は、緩衝材100が存在する方向から被梱包物300に加わる衝撃を緩衝する機能を発揮する。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4に係る緩衝材を説明する。
実施の形態4に係る緩衝材700を図11に示す。緩衝材700は、第1の平面である底板701と、第2の平面である天板708と、底板701と天板708の四辺を接続し、天板708を指示する四つの緩衝部720と、を備える。なお、底板701の形状及び大きさは、実施の形態1に係る底板101と同じである。さらに底板701の形状は、四角形である。
天板708は、天板A704、天板B705、天板C706及び天板D707が重ね合わされて、接着剤、テープ等で接着され、全体として底板701と同一形状の板状に形成されている。天板708は、底板701に対向して配置される。
四つの緩衝部720は、それぞれ、その下辺が底板701の四辺に連接され、その上辺が天板708の四辺に連接され、天板708をその四辺で支持する。それぞれの緩衝部720は、実施の形態1に係る緩衝材100が備える緩衝部120と同様であり、大三角部702A及び702Bは102A及び102Bに、小三角部703A〜Dは103A〜103Dに、山折り屈曲部710、712及び714は110、112及び114に、谷折り屈曲部711は111に相当する。
緩衝材700は、図12に示すように、板材750を切断及び屈曲して形成可能である。板材750は、1枚の十字形状の薄板状の材料である。板材750は、紙部材、例えば段ボール、ボール紙等である。実施の形態1と同様に、図中の実線は切断線713及び外形線を表し、点線は谷折り屈曲部711を形成する線を表し、一点鎖線は、山折り屈曲部710、712及び714を形成する線を表す。なお、切断線113は、板材750に形成された、板材750を貫通して切り離す切れ目である。
緩衝材700の組立方法について説明する。初めに天板A704と天板B705が底板701の上方において交差するよう、天板A704及び天板B705に連接した2つの緩衝部720を組み立てる。天板A704と天板B705を重ね合わせて、接着剤、粘着テープ等で接着する。次に天板C706と天板D707が、先に接着した天板A704と天板B705に重なるように、天板C706及び天板D707に連接した緩衝部720を組み立てる。先に接着した天板A704及び天板B705に対して、天板C706及び天板D707を、接着剤、粘着テープ等で接着してすることにより、天板708を形成して、緩衝材700を組み立てる。
前述のように組み立てられた緩衝材700は、実施の形態1に係る緩衝材100に比べて、2倍の緩衝部を有する。従って、緩衝材100に比べて2倍の長さの屈曲部を有する事となり、反発力も2倍になる。換言すれば、緩衝材700は、緩衝材100の底板101の面積と緩衝材700の底板701の面積とが等しいにも関わらず、単位面積当たりの各屈曲部710〜714の総長を2倍にすることが可能となる。これによって、単位面積当たりの反発力を緩衝材100と比較して2倍にすることができるため、2倍の反発力を得ることができる。これにより、特に、高い反発力を必要とする、質量の大きい被梱包物の緩衝に有効である。
(実施の形態5)
次に、実施の形態5に係る緩衝材を説明する。
実施の形態5に係る緩衝材は、図13に示すように、実施の形態1に係る緩衝材100の周囲を、筒状緩衝材810で包んだものである。
筒状緩衝材810は、底板101と同一形状の底板811と、底板811の対向する2辺に山折り屈曲部812を介して連接し、緩衝材100の厚みと同じ高さを有し、底板101に垂直な二つの垂直壁814と、それぞれの垂直壁814に山折り屈曲部813を介して連接し、底板811と同じ大きさの天板A815及び天板B816を備える。
筒状緩衝材810の展開図を図14に示す。
筒状緩衝材810は、底板811と、その長手方向両側に、山折り屈曲部812を形成する線を介して二つの垂直壁814に連接する。垂直壁814はそれぞれ、山折り屈曲部813を形成する線を介して天板A815及び天板B816に連接する。
緩衝材800は以下の手順で組み立てられる。まず裏返した筒状緩衝材810の底板811の上に緩衝材100を置く。次に2か所の裏側から見て谷折りとなる山折り屈曲部812を緩衝材100に沿って谷折りに折る。次に裏側から見て谷折りとなる山折り屈曲部813を折り曲げて、天板A815、天板B816を緩衝材100の天板106と、天板A815が外側になるように重ね合わせる。最後に、天板A815の端部817を接着剤、粘着テープ等で垂直壁814に接着する。その結果、平板である底板811は底板101に外接し、天板A815と天板B816とを重ね合わせた平板は天板106に外接し、垂直壁814は、底板811と天板A815と天板B816とを重ね合わせた平板の間に、底板811と前述の平板に垂直に形成される。
次に本実施の形態5の効果を説明する。
緩衝材100の緩衝作用を生み出す反発力は、緩衝材が有する山折り屈曲部及び谷折り屈曲部の総長に依存することはすでに述べた。しかし、被梱包物の重量が大きい場合は、各屈曲部が、被梱包物の重量に耐えられずに塑性変形してしまい、本来期待する緩衝作用を発揮することができない懸念がある。しかし、緩衝材100を筒状緩衝材810で覆うことにより、緩衝に必要なエネルギー吸収を緩衝材100の各屈曲部の反発力のみならず、筒状緩衝材810の垂直壁814の座屈変形により行うものである。垂直壁814は、このように、座屈変形によりエネルギーを吸収することを目的とするものであるため、底板101に対する垂直とは、厳密に90°であることを意味せず、座屈可能な範囲で、角度が90°よりずれてもかまわない、例えば、90±25°程度以内を含む概念である。
また各屈曲部は、被梱包物の重量に応じて変形するため、梱包した時点での緩衝材100の高さ、すなわち底板101と天板106との距離を一定に保つのは容易ではない。そして、当該変形が大きければ、被梱包物と緩衝材100との間、又は被梱包物と梱包箱との間に隙間が生じ、梱包箱の輸送時にがたつきなどの発生要因となる。しかし、筒状緩衝材810を用いた緩衝材800を使用することで、筒状緩衝材810の垂直壁814が座屈に至らない重量の範囲であれば、垂直壁814の高さは一定に保つことができるため、被梱包物と緩衝材100との間、又は被梱包物と梱包箱との間に隙間が生じることは無い。
以上、実施の形態5の内容を説明したが、筒状緩衝材810の内部に使用する緩衝材は、緩衝材100でも緩衝材700でも構わない。また筒状緩衝材810において、2つの垂直壁814では座屈強度が不足する場合には、筒状緩衝材810を箱状にして、4つの垂直壁を有する構造としてもよい。
その他、本開示は上記実施の形態に限定されず種々の変形及び応用が可能である。
例えば、各緩衝部120の切断線113の数をより多くしてもよい。各緩衝部120の正面視の形状を長方形以外の形状、例えば、台形にしてもよい。また、各緩衝部120に形成する折れ線の数を増減してもよい。折れ線を、緩衝部120の途中で途切れるように形成してもよい。
また、緩衝部120が底板101及び天板106と重なる例を示したが、緩衝部120が外側に突出する形態でもよい。
100 緩衝材、 101 底板、 102A 大三角部、 102B 大三角部、 103A 小三角部、 103B 小三角部、 103C 小三角部、 103D 小三角部、 104 天板A、 105 天板B、 106 天板、 110 山折り屈曲部、 111 谷折り屈曲部、 112 山折り屈曲部、 113 切断線、 114 山折り屈曲部、 120 緩衝部、 150 板材、 200 緩衝材、 201 底板、202A 矩形部、 202B 矩形部、 203A 小三角部、 203B 小三角部、 303A 小三角部、 303B 小三角部、 204 天板A、 205 天板B、 206 天板、 210 山折り屈曲部、 211 谷折り屈曲部、 212 山折り屈曲部、 214 山折り屈曲部、 220 緩衝部、 250 板材、 300 被梱包物、 400 梱包箱、 410 梱包箱、 411 フラップ、 412 フラップ、 500 緩衝材、 501 底板、 502A 大三角部、502B 大三角部、 503A 小三角部、 503B 小三角部、 504 天板A、 505 天板B、 506 天板、 510 山折り屈曲部、 511 谷折り屈曲部、 512 山折り屈曲部、 513 切断線、 514 山折り屈曲部、 520 緩衝部、 521 差込、 522 差込口、 550 板材、 600 梱包箱、 610 梱包箱。
700 緩衝材、 701 底板、702A 大三角部、 702B 大三角部、 703A 小三角部、 703B 小三角部、 703C 小三角部、 703D 小三角部、 704 天板A、 705 天板B、 706 天板C、 707 天板D、 708 天板、 710 山折り屈曲部、 711 谷折り屈曲部、 712 山折り屈曲部、 713 切断線、 714 山折り屈曲部、 715 山折り屈曲部、 720 緩衝部、 750 板材、 800 緩衝材、 810 筒状緩衝材、 811 底板、 812 山折り屈曲部、 813 山折り屈曲部、 814 垂直壁、 815 天板A、 816 天板B、 817 端部

Claims (6)

  1. 紙部材である第1の平板と、
    紙部材である第2の平板と、
    紙部材であり、前記第1の平板と前記第2の平板との間に配され、複数の屈曲部を有し、前記屈曲部を共有する少なくとも一組の三角部を有する緩衝部と、を有し、
    前記一組の三角部は、前記屈曲部を対称軸とした線対称な形状である、
    緩衝材。
  2. 前記一組の三角部は、板状の紙部材の、外形線と屈曲部とで確定される三角形状の領域である、
    請求項1に記載の緩衝材。
  3. 前記緩衝部は、
    前記第1の平板の一辺に一辺が山折りに接続されて構成された山折り屈曲部と、
    前記第2の平板の一辺に他辺が山折りに接続されて構成された山折り屈曲部と、
    前記一辺と前記他辺とに平行に山折りされて形成された山折り屈曲部と、
    何れかの前記山折り屈曲部に対して傾斜する谷折り屈曲部と、を備える、
    請求項1又は2に記載の緩衝材。
  4. 前記緩衝部は、正面視で四角形に形成され
    一辺が前記第1の平板に山折りに接続され、
    前記一辺に対向する辺が前記第2の平板の一辺に山折りに接続され、
    前記一辺と前記対向する辺とに平行に山折りされて形成された山折り屈曲部と、
    何れかの前記山折り屈曲部に対して傾斜する谷折り屈曲部と、
    前記四角形の対角線に沿って、谷折りされて形成された谷折り屈曲部と、
    を備える、
    請求項1、2又は3に記載の緩衝材。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の緩衝材と、
    前記緩衝材の第1の平板及び第2の平板に外接する平板と、前記平板の間に、前記平板に垂直に形成された垂直壁とを有する紙部材と、
    を備える緩衝材。
  6. 板状の紙部材をロール状に折り畳み且つ端部を接続することで、底板と天板とを形成し、
    前記底板と前記天板とを接続する領域に、複数の屈曲部を形成することにより、前記屈曲部を共有し、且つ前記屈曲部を対称軸とした線対称な三角部を形成する、
    緩衝材の製造方法。
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