JP2020161649A - 発光モジュールの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本開示に係る実施形態は、枠部の形状が安定して形成することができる発光モジュールの製造方法を提供することを課題とする。
なお、本実施形態では、初めに発光モジュールの構成につて説明した後に、発光モジュールの製造方法について説明する。
[発光モジュール]
発光モジュールについて図1及び図2を参照して説明する。
発光モジュール1は、基板10と、発光素子20と、電子部品30と、第1枠部41と、第2枠部42と、第1封止部材51と、第2封止部材52とを備えている。なお、基板10は、第1面10aに配線14が形成されている共に、第1面10aの所定の領域に第1領域11及び第2領域12を有している。この発光モジュール1は、一例として、車載用のライトの光源として用いることができる。
基板10は、絶縁性を有する平板状の部材である。基板10は、基材に予め設定されたパターンの配線14が形成された第1面10aを有する。この第1面10aは、予め設定された領域を第1領域11及び第2領域12として有している。第1領域11は、発光素子20が実装される領域であり、第2領域12は、電子部品30が実装される領域である。そして、第1領域11及び第2領域12は、お互いに隣り合う連続した位置に設定されている。
さらに、基板10上には、印刷で形成できる抵抗や第2領域12以外に実装される電子部品が設けられるようにしてもよい。そして、必要に応じてそれらの上面にガラス等の絶縁性の保護部材17を設けるようにしてもよい。保護部材17は、基板10上に設けられている電子部品等を保護するために所定の厚みで所定の範囲を被覆するように形成されている。この保護部材17は、ガラスの他に、第1枠部41あるいは第2枠部42と同じ樹脂部材を用いて形成してもよい。
配線14は、金、銀、銅およびアルミニウム等の金属などの導電性を有する材料で形成されている。
発光素子20は、例えば発光ダイオードである。発光素子20は、所定の波長の光を発することができれば、その具体的構成は任意である。例えば、発光素子20は、LEDチップがパッケージに収められたものであっても良いし、LEDチップ単体(ベアチップ)であっても良い。望ましくは、発光素子20は、ベアチップが基板10上にフリップチップ実装されたものである。
発光素子20から発せられる光の波長は、発光モジュール1の用途に応じて適宜設定される。例えば、発光素子20は窒化物系半導体(InXAlYGa1−X−YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)を含み、青色の光を発する。発光素子20は、第1領域11上に複数設
けられていても良い。発光モジュール1では、複数の発光素子20a〜20cが直列に接続されている。なお、発光素子20a〜20cは、それぞれが異なる赤色の光、緑色の光及び青色の光を発光するものが使用されることや、発光モジュール1として白色の光を照射するものが使用されるようにしてもよい。
電子部品30は、例えば、サーミスタ、トランジスタ、整流ダイオードなどである。電子部品30は、半導体チップがパッケージに収められたものであっても良いし、半導体チップ単体(ベアチップ)であっても良い。電子部品30は、第2領域12に複数設けられていても良い。例えば、複数の電子部品30が直接又はボンディングワイヤWにより基板10の配線14と電気的に接続されている。なお、電子部品30は、第2枠部42内で被覆されていても良い。
第1枠部41及び第2枠部42は、基板10上に形成される。第1枠部41は第1領域11を囲み、第2枠部42は第2領域12を囲んでいる。第1領域11には、発光素子20が設置されるため、第1枠部41は、第1領域11に設けられた発光素子20を囲むように形成される。また、第2領域12には、電子部品30が設置されるため、第2枠部42は、第2領域12に設けられた電子部品30を囲むように形成される。第1枠部41及び第2枠部42は、非透光性の樹脂により形成されている。また、第1枠部41の一部と第2枠部42の一部とは一体に設けられている。つまり、第1枠部41と第2枠部42とはそれぞれの一部を共有するように一方が他方の一部を兼ねている。
第2枠部42は、直線部として第1直線部La1から第5直線部La5と第1枠部の一部とにより形成されている。第2枠部42の直線の部分は、第1枠部41から基板10の一つの辺に向かって形成される第1直線部La1と、第1直線部La1から直交して基板10の1つの辺に沿って形成される第2直線部La2と、基板の他の辺に沿って第2直線部La2から所定角度に傾斜して形成される第3直線部La3と、基板の他の辺に沿って第3直線部La3から所定角度に傾斜して形成される第4直線部La4と、第4直線部La4から直交して第1枠部41に向かって形成される第5直線部La5とを有している。
また、第1枠部41及び第2枠部42の枠幅、枠高さは、略同じ枠幅、略同じ枠高さとなるように形成されている。略同じ枠幅とは、枠の幅の平均を1とした際に最大幅が1.2倍以下、最小幅が0.8以上であることをいう。略同じ枠高さとは、枠の高さの平均を1とした際に最大高さが1.2倍以下、最小高さが0.8以上であることをいう。
第2封止部材52は、第2枠部42の内側に設けられ、複数の電子部品30及びボンディングワイヤを被覆(封止)している。第2封止部材52は、非透光性であることが好ましい。
第1封止部材51は、蛍光体を含有していても良い。蛍光体は、発光素子20が発する光によって励起され、発光素子20が発する光の波長とは異なる波長の光を発する。蛍光体として、YAG蛍光体、β サイアロン蛍光体、KSF系蛍光体などを用いることができる。一例として、発光素子20は青色の光を発し、第1封止部材51は黄色の光を発するYAG蛍光体を含む。この場合、第1封止部材51の上面(発光面)からは、白色の光が発せられる。別の例として、発光素子20は青色の光を発し、第1封止部材51は赤色の光を発する窒化物蛍光体と黄色の光を発するYAG蛍光体を含む。この場合、発光面からは、赤色やアンバー色の光が発せられる。
発光モジュールの製造方法は、第1領域11及び第1領域11に連続する第2領域12を第1面10aに有する基板10を準備する準備工程S11と、第1領域11に発光素子20を設置すると共に、第2領域12に電子部品30を設置する部品設置工程S12と、樹脂吐出装置100Mのノズル100Nを移動させながら樹脂材料を吐出させて、第1領域11を囲む第1枠部41及び第2領域12を囲む第2枠部42を形成する枠部形成工程S13と、を含み、枠部形成工程S13は、第1枠部41及び第2枠部42を、ノズル100Nを予め所定間隔ごとに設定されるポイントを結ぶ直線上を一筆書き状に移動させることにより連続して形成している。なお、樹脂吐出装置100Mは、ノズル100NをXY平面とXY平面に直交するZ方向に移動させる移動機構を有している。
また、枠部形成工程S13の後には、第1枠部41内に第1封止部材51を設けると共に、第2枠部42内に第2封止部材52を設ける封止部材形成工程S14が行なわれる。
以下、各工程について説明する。
なお、基板10上で第1領域11及び第2領域12の領域以外に、例えば、必要な電子部品の実装や配線抵抗等の印刷を行う場合には、部品設置工程S12で行うことが好ましい。
図4及び図5に示すように、枠部形成工程S13では、一例として、初めに枠部を形成するための第2枠部42側のスタート地点STから形成し、続けて枠部の形成を終了させる第1枠部41のゴール地点SPまでを、ノズル100Nを同じ速度で一筆書き状に移動させている。なお、ノズル100Nから樹脂を塗布するスタート地点STは、一例として、第1枠部41と第2枠部42の第1直線部La1との接続部分に設定している。また、ノズル100Nからの樹脂の塗布を終了するゴール地点SPは、第1枠部41と、第2枠部42の第5直線部La5との接続部分に設定している。
また、ノズル100Nは、図7に示すように、第2枠部42を形成した後に第1枠部41の形成を行う場合に、進行方向である直線移動において上下方向であるZ方向への移動をすることなく一定の高さで一定の速度で塗布作業を続けることができる。ノズル100Nは、第2枠部42及び第1枠部41の全ての位置で同じ高さ同じ速度で直線移動により作業を行うことができるため、第2枠部42から第1枠部41に経路が切り替わっても、Z方向への移動をする必要がない。
さらに、図面では、基板10は、1つの単位で記載しているが、複数の基板が整列している状態や、個片化前の連続している状態で、部品設置工程S12、枠部形成工程S13を行うこととしても構わない。
さらに、基板10上に、例えば、保護部材17を設ける場合には、枠部形成工程S13の前、同時、あるいは、後で行うことができる。保護部材17は、所定の形状をした薄板状の絶縁板を接合材により接合することや、所定の形状の範囲に未硬化の樹脂を塗布することで薄板状に形成することができる。
なお、一筆書き状でノズル100Nが連続して直線移動して形成される形状であれば、第1枠部及び第2枠部の形状は限定されるものではなない。
第1枠部141及び第2枠部142が形成された後には、第1封止部材を第1枠部141内に充填すると共に、第2封止部材を第2枠部142内に充填して封止部が形成されることになる。
以上のような各工程により製造される発光モジュール1では、第1枠部41内の発光素子20により光を第1封止部材51を介して外部に照射し、例えば、車、船舶、航空機のヘッドライトや、照明装置等として用いることができる。
例えば、樹脂吐出装置100Kでは、基板10を保持して所定方向に移動させる移動テーブル機構200と、ノズル100Nとを備えている。
樹脂吐出装置100Kでは、基板10を保持テーブル201に保持し、Z方向移動部207によりノズル100Nと基板10とが所定高さに位置するように設置される。その後、樹脂吐出装置100Kでは、保持テーブル201をX方向移動部202及びY方向移動部204により移動させることで、基板10を所定方向に連続して直線移動させ、ノズル100Nから塗布される樹脂により第1枠部41,141及び第2枠部42,142を形成することができる。なお、樹脂吐出装置100Kでは、基板10側を移動させることで、ノズル100Nが連続して直線移動する場合と同等の動作を行うことができる。
このような基板10側を移動することでも第1枠部及び第2枠部を安定した形状に形成することが可能となる。
10 基板
11 第1領域
12 第2領域
17 保護部材
20 発光素子
30 電子部品
41 第1枠部
42 第2枠部
51 第1封止部材
52 第2封止部材
100K 樹脂吐出装置
100M 樹脂吐出装置
100N ノズル
Claims (12)
- 第1領域及び前記第1領域に連続する第2領域を第1面に有する基板を準備する準備工程と、
前記第1領域に発光素子を設置すると共に、前記第2領域に電子部品を設置する部品設置工程と、
樹脂吐出装置のノズルを移動させながら樹脂材料を吐出させて、前記第1領域を囲む第1枠部及び前記第2領域を囲む第2枠部を形成する枠部形成工程と、を含み、
前記枠部形成工程は、前記第1枠部及び前記第2枠部を、前記ノズルを予め所定間隔ごとに設定されるポイントを結ぶ直線上を一筆書き状に移動させることにより連続して形成する発光モジュールの製造方法。 - 前記第1枠部及び前記第2枠部のいずれか一方は円環形状に形成されている請求項1に記載の発光モジュールの製造方法。
- 前記円環形状は、前記ノズルを12角形以上の多角形を描く直線上を移動させることにより形成される請求項2に記載の発光モジュールの製造方法。
- 前記第1枠部及び前記第2枠部の一方が他方の一部を兼ねる請求項3に記載の発光モジュールの製造方法。
- 前記枠部形成工程は、前記ノズルの高さを一定にして行う請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の発光モジュールの製造方法。
- 前記枠部形成工程の後に、前記第1枠部内に第1封止部材を設けると共に、前記第2枠部内に第2封止部材を設ける封止部材形成工程を行う請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の発光モジュールの製造方法。
- 前記封止部材形成工程は、前記第1枠部の上面、前記第2枠部の上面及び前記第2封止部材の上面よりも、前記第1封止部材の上面が上方に位置するように形成される請求項6に記載の発光モジュールの製造方法。
- 前記第1封止部材は、蛍光体を含有する請求項6又は請求項7に記載の発光モジュールの製造方法。
- 前記基板は、前記第1枠部及び第2枠部から離間した位置に板厚方向に貫通する貫通穴を備え、前記貫通穴の周囲に外部接続部を備える請求項1乃至請求項8に記載の発光モジュールの製造方法。
- 前記枠部形成工程において、
前記ノズルは、前記ポイント間を同じ速度で移動する請求項1乃至請求項9に記載の発光モジュールの製造方法。 - 第1領域及び前記第1領域に連続する第2領域を第1面に有する基板を準備する準備工程と、
前記第1領域に発光素子を設置すると共に、前記第2領域に電子部品を設置する部品設置工程と、
樹脂吐出装置のノズルに対して前記基板を移動させながら前記ノズルから樹脂材料を吐出させて、前記第1領域を囲む第1枠部及び前記第2領域を囲む第2枠部を形成する枠部形成工程と、を含み、
前記枠部形成工程は、前記第1枠部及び前記第2枠部を、前記ノズルが予め所定間隔ごとに設定されるポイントを結ぶ直線上を一筆書き状になるように前記基板側を移動させることにより連続して形成する発光モジュールの製造方法。 - 前記第1枠部及び前記第2枠部のいずれか一方は円環形状に形成されている請求項11に記載の発光モジュールの製造方法。
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