JP2020159790A - 計測位置判定方法および超音波流量計 - Google Patents

計測位置判定方法および超音波流量計 Download PDF

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Abstract

【課題】センサを取り付けて測定を行うべき位置を容易に判定可能とする計測位置判定方法および超音波流量計の提供。【解決手段】第1位置から第1超音波を複数回送信するステップと、第2位置において第1超音波を複数回受信するステップと、第1超音波に基づいて得られる第1受信信号について、第1時間波形を算出するステップと、第2位置から第1位置に向けて第2超音波を複数回送信するステップと、第1位置において第2超音波を複数回受信するステップと、第2超音波に基づいて得られる第2受信信号について、第2時間波形を算出するステップと、第1時間波形と第2時間波形とに基づいて、第1位置に対して第2位置が、第1超音波の受信位置として適した位置であることを判定するステップと、を有する計測位置判定方法。【選択図】図6

Description

本発明は、計測位置判定方法および超音波流量計に関する。
従来、上流側トランスデューサと下流側トランスデューサとを用いて管路の内部を流れる流体の流量を測定する超音波流量計が知られている(例えば特許文献1参照)。
以下の説明では、トランスデューサを「センサ」と称することがある。
特許文献1に記載された超音波流量計では、上流側センサによって送信された超音波が、下流側センサにおいて受信される。また、下流側センサによって送信された超音波が、上流側センサにおいて受信される。
制御部は、上流側センサから下流側センサへの超音波の伝播時間(伝播時間A)、及び下流側センサから上流側センサへの超音波の伝播時間(伝播時間B)を算出する。更に、制御部は、伝播時間Aと伝播時間Bとの伝播時間差を算出し、伝播時間差を用いて流体の流速および流量を演算する。
特開2015−222188号公報
特許文献1に記載の超音波流量計では、流体の流動方向に対して、上流側センサおよび下流側センサの取り付け位置を異ならせることで、目的とする流体の流速および流量を測定している。そのため、特許文献1に記載の超音波流量計においては、センサの取り付け位置に応じて測定結果が影響を受ける。
しかし、センサの取り付け位置の設定方法については、これまで検討されておらず、適切なセンサの設定位置を容易に判定する方法が求められていた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、センサを取り付けて測定を行うべき位置を容易に判定可能とする計測位置判定方法を提供することを目的とする。また、センサの取り付け位置を容易に判定可能であり、高精度の測定を可能とする超音波流量計を提供することを併せて目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の一態様は、配管の内部を流れる流体の計測位置を判定する計測位置判定方法であって、前記配管の外部の第1位置から前記配管の厚さ方向に第1超音波を複数回送信するステップと、前記配管の外部であって前記第1位置よりも前記配管の下流側である第2位置において、前記第1超音波を複数回受信するステップと、複数回受信した前記第1超音波に基づいて得られる第1受信信号について、前記第1受信信号の受信時間と、前記第1受信信号の受信時間ごとの強度の標準偏差または前記標準偏差から得られる標準偏差同等値との関係を示す第1時間波形を算出するステップと、前記第2位置から前記第1位置に向けて、前記配管の厚さ方向に第2超音波を複数回送信するステップと、前記第1位置において、前記第2超音波を複数回受信するステップと、複数回受信した前記第2超音波に基づいて得られる第2受信信号について、前記第2受信信号の受信時間と、前記第2受信信号の受信時間ごとの強度の標準偏差または前記標準偏差から得られる標準偏差同等値との関係を示す第2時間波形を算出するステップと、前記第1時間波形と前記第2時間波形とに基づいて、前記第1位置に対して前記第2位置が、前記第1超音波の受信位置として適した位置であることを判定するステップと、を有する計測位置判定方法を提供する。
本発明の一態様においては、前記判定するステップは、前記第1時間波形において、本信号より前のノイズ波の受信期間における判定時刻の強度と、前記第2時間波形における前記判定時刻の強度との差が、予め定めた第1閾値よりも小さいときに前記適した位置として判定する方法としてもよい。
本発明の一態様においては、前記判定するステップは、前記第1時間波形と前記第2時間波形との相互相関関数の値が、予め定めた第2閾値よりも大きいときに、前記適した位置として判定する方法としてもよい。
本発明の一態様においては、前記判定するステップは、前記第1時間波形と前記第2時間波形との強度差の絶対値または前記絶対値から得られる同等値について、本信号より前のノイズ波の受信期間において積分した積分値が、予め定めた第3閾値よりも小さいときに、前記適した位置として判定する方法としてもよい。
本発明の一態様においては、前記判定するステップは、前記第1時間波形におけるノイズ波の強度に対する本信号の強度の比である第1S/N比、および前記第2時間波形におけるノイズ波の強度に対する本信号の強度の比である第2S/N比が、いずれも予め定めた第4閾値よりも大きいときに、前記適した位置として判定する方法としてもよい。
また、本発明の一態様は、配管内を流れる流体の流量を計測する超音波流量計であって、第1超音波を送信する第1送信部と、超音波振動を受信する第1受信部とを有する第1超音波トランスデューサと、第2超音波を送信する第2送信部と、超音波振動を受信する第2受信部とを有する第2超音波トランスデューサと、前記第1超音波トランスデューサと、前記第2超音波トランスデューサとの相対位置が、前記流量の計測位置として適した位置であることを判定する判定部とを備え、前記判定部は、前記第1送信部に複数回前記第1超音波を送信させる第1指示部と、前記第1超音波を受信した前記第2受信部によって出力される複数の第1受信信号を取得する第1受信信号取得部と、前記複数の第1受信信号に基づいて、前記第1超音波の受信時間ごとに、前記第1受信信号の受信時間と、前記第1受信信号の受信時間ごとの強度の標準偏差または前記標準偏差から得られる標準偏差同等値との関係を示す第1時間波形を算出する第1時間波形算出部と、前記第2送信部に複数回前記第2超音波を送信させる第2指示部と、前記第2超音波を受信した前記第1受信部によって出力される複数の第2受信信号を取得する第2受信信号取得部と、前記複数の第2受信信号に基づいて、前記第2超音波の受信時間ごとに、前記第2受信信号の受信時間と、前記第2受信信号の受信時間ごとの強度の標準偏差または前記標準偏差から得られる標準偏差同等値との関係を示す第2時間波形を算出する第2時間波形算出部と、前記第1時間波形と、前記第2時間波形とに基づいて、前記適した位置を判定する位置判定部と、を有する超音波流量計。
本発明によれば、センサを取り付けて測定を行うべき位置を容易に判定可能とする計測位置判定方法を提供することができる。また、センサの取り付け位置を容易に判定可能であり、高精度の測定を可能とする超音波流量計を提供することができる。
図1は、実施形態の超音波流量計1を示す図である。 図2は、配管Aの内部A2を流動する流体Fの様子を示す模式図である。 図3は、配管Aにおいて超音波振動が伝わる様子を示す説明図である。 図4は、配管Aにおいて超音波振動が伝わる様子を示す説明図である。 図5は、制御装置13を示す模式図である。 図6は、センサ取り付け位置が流量測定に適した位置ではない場合の、第1受信信号の時間波形および第2受信信号の時間波形である。 図7は、図6の第1受信信号の時間波形に基づいて算出された第1時間波形、および第2受信信号の時間波形に基づいて算出された第2時間波形である。 図8は、図6、7に示す各時間波形について、本信号が含まれる受信時間の範囲の拡大図である。 図9は、センサ取り付け位置が流量測定に適した位置である場合の、第1受信信号の時間波形および第2受信信号の時間波形である。 図10は、図9の第1受信信号の時間波形に基づいて算出された第1時間波形および第2受信信号の時間波形に基づいて算出された第2時間波形である。 図11は、図9、10に示す各時間波形について、本信号が含まれる受信時間の範囲の拡大図である。 図12は、配管Aに対する超音波流量計1の取り付け操作を示すフローチャートである。 図13は、ステップS11,S12の詳細を示すフローチャートである。
以下、図1〜図13を参照しながら、本実施形態に係る計測位置判定方法および超音波流量計について説明する。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせてある。
本実施形態に係る超音波流量計は、例えば、ボイラーなどの蒸気製造装置と負荷設備との間に配設される配管内を流れる流体の流量を計測可能な装置である。流体には、蒸気が含まれる。負荷設備では、蒸気または蒸気の熱が利用される。また、本実施形態の超音波流量計は、配管内を流れる気体の流体を、超音波を利用して計測する装置である。
配管内を流動する流体は、後述する単相流であってもよく、二相流であってもよく、混相流であってもよい。
図1は本実施形態の超音波流量計1を示す図である。図1に示すように、超音波流量計1は、第1超音波トランスデューサ11と、第2超音波トランスデューサ12と、制御装置13とを有している。第1超音波トランスデューサ11と、第2超音波トランスデューサ12とは、水平方向に延在する配管Aの外部に設けられている。
以下の説明においては、xyz直交座標系を設定し、このxyz直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。ここでは、水平面内の所定方向をx軸方向、水平面内においてx軸方向と直交する方向をy軸方向、x軸方向及びy軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をz軸方向とする。
以下の説明では、第1超音波トランスデューサを「第1超音波センサ」と称することがある。また、第2超音波トランスデューサを「第2超音波センサ」と称することがある。
第1超音波センサ11は、第1超音波P1を送信する第1送信部11Aと、超音波を受信する第1受信部11Bとを備えている。
以下の説明において、第1超音波センサ11の取り付け位置を「第1位置」と称することがある。
第2超音波センサ12は、第2超音波P2を送信する第2送信部12Aと、超音波を受信する第2受信部12Bとを備えている。第2超音波センサ12は、第1超音波センサ11よりも、配管A内を流れる蒸気(流体F)の流れ方向下流側に設けられている。図では、白矢印で流体Fの流れ方向を示している。
以下の説明において、第2超音波センサ12の取り付け位置を「第2位置」と称することがある。
図1に示すように、第1超音波センサ11および第2超音波センサ12は、配管Aの外面A1に接触した状態で設置される(クランプオン方式)。また、第1超音波センサ11と第2超音波センサ12とは、理想的には同じxy平面上に、すなわちz方向において同じ高さ位置に配置している。
第2受信部12Bは、第1送信部11Aが送信した第1超音波P1を含む超音波を受信し、受信信号(電圧信号)に変換して出力する。
第1受信部11Bは、第2送信部12Aが送信した第2超音波P2を含む超音波を受信し、受信信号(電圧信号)に変換して出力する。
制御装置13は、第1超音波センサ11と、第2超音波センサ12との相対位置が、配管A内を流動する流体Fの流量の計測位置として適した位置であることを判定する判定部とを有する。
また、制御装置13は、第1超音波センサ11と第2超音波センサ12とを用い、第1超音波センサ11から第2超音波センサ12に向けて送信する第1超音波P1の伝播時間と、第2超音波センサ12から第1超音波センサ11に向けて送信する第2超音波P2の伝播時間と、を用いて、配管Aの内部A2を流動する流体Fの流速および流量を算出する。
詳しくは、制御装置13は、第1超音波センサ11から第2超音波センサ12に向けて送信する第1超音波P1の伝播時間と、第2超音波センサ12から第1超音波センサ11に向けて送信する第2超音波P2の伝播時間との伝播時間差を算出する。さらに、制御装置13は、求めた伝播時間差を用いて流体Fの流速および流量を演算する。
制御装置13については、後に詳述する。
図2は、配管Aの内部A2を流動する流体Fの様子を示す模式図であり、図1に示す線分II−IIにおける矢視断面図である。
図2に示す配管Aは、配管Aの中心軸方向に見たときの断面形状が円環状を呈している。また、配管Aは、外面A1が制振材Bで覆われている。制振材Bは公知のものを用いることができる。
配管Aの内部A2を流動する流体Fが、水蒸気を飽和量未満含む場合、配管Aの内部では、気体のみ、例えばいわゆる「乾き蒸気」が流動する。本明細書においては、このような流動状態を「単相流」と称する。
一方、例えばボイラーで発生した蒸気(流体F)が、配管Aの内部を流動する際に流体Fの温度が下がると、流体Fに含まれる水蒸気が飽和し、配管内で水蒸気が飽和した気体G(気相)と、生じた液体W(液相)とに分離する。液体Wは、気体Gの流動とともに流体Fの流動方向に流動する。このような流動状態を「二相流」または「混相流」と称する。
このとき、配管Aの内部A2においては、液体Wは図2の各図に示すような流動状態で流動する。
図2(a)は、二相流のうち「層状流」を示す。「層状流」は、配管Aの内部A2の下部に存在する液体Lの界面に波立ちが確認できないものであって、気体Gと液体Lとが分離されている流れである。
図2(b)は、二相流のうち「波状流」を示す。「波状流」は、配管Aの内部A2の下部に存在する液体Lの液面L1に波立ちが確認できるものであって、気体Gと液体Lとが分離されている流れである。
図2(d)は、混相流のうち「環状噴霧流」を示す。「環状噴霧流」は、配管Aの内部A2の上部まで液膜が確認できるものであり、配管Aの内壁A3に液体Lの膜が存在し、気体Gの管断面中心部に多数の液滴L2を同伴している流れである。
図2(c)は、二相流のうち「波状環状遷移」を示す。「波状環状遷移」は、「波状流」と「環状噴霧流」との遷移状態の流れである。
図3,4は、配管Aにおいて超音波振動が伝わる様子を示す説明図であり、図1に示す線分II−IIにおける矢視断面図である。図3,4においては、配管Aの内部A2の流体Fが層状流であることとして示している。
本実施形態の超音波流量計1において、配管Aの外面A1に設置した第1超音波センサ11の第1送信部11Aから送信した第1超音波P1は、配管Aの内部A2を伝播する。第2超音波センサ12の第2受信部12Bは、配管Aの内部A2を伝播した第1超音波P1を受信し、受信信号に変換して出力する。
一方、超音波流量計1において、配管Aの管壁の厚さ方向に加わった超音波は、管壁を厚さ方向に振動させる。生じた振動は、ノイズ波Nとして配管Aを伝播し、第2超音波センサ12で受信される。第2受信部12Bは、ノイズ波Nも受信し、受信信号に変換して出力する。
すなわち、第2受信部12Bが出力する受信信号には、配管Aの内部A2を伝播した第1超音波P1に由来する信号と、配管Aを伝播したノイズ波Nに由来する信号との両方を含む。このとき、固体である配管Aを伝播するノイズ波Nは、気体または液体である流体Fを伝播する第1超音波P1よりも早く第2受信部12Bに到達する。
また、第2超音波センサ12から送信した第2超音波P2を第1超音波センサ11で受信する場合にも、第1受信部11Bが出力する受信信号には、配管Aの内部A2を伝播した超音波に由来する信号と、配管Aを伝播したノイズ波Nに由来する信号との両方を含む。このとき、固体である配管Aを伝播するノイズ波Nは、気体または液体である流体Fを伝播する第2超音波P2よりも早く第1受信部11Bに到達する。
本明細書では、配管Aの内部A2を伝播した超音波Pに由来する信号を「本信号」とする。また、ノイズ波に由来する信号を「ノイズ信号」とする。超音波流量計1においては、本信号を用いて、流体Fの流量測定を行う。
ここで、配管Aの中心Cを含みxy方向に延在する仮想面Sを想定した場合、仮想面Sよりも上方側αよりも仮想面Sよりも下方側βに液体Lが溜まる。
図3に示すように、第1超音波センサ11の第1送信部11Aから第1超音波P1を送信すると、配管Aを伝播するノイズ波Nとして、上方側αを伝播するノイズ波N1と、下方側βを伝播するノイズ波N2が生じる。
このとき、ノイズ波N2の一部は、配管Aの内部A2において重力方向下方(−z方向)に溜まる液体Lに透過し、さらに、気液界面(液面L1)で反射して、再度配管Aに戻ってくる。液体Lは配管Aの内部A2を流動するため液面L1が動き、液体Lを透過するノイズ波N2の一部が時間的な変動を受ける。このような伝播をするため、二相流または混相流の場合には、単相流の場合と比べ、ノイズ波Nに時間的な変動が含まれる。
図3では、第1超音波センサ11と第2超音波センサ12とが仮想面S上に配置されている。言い換えると、第1超音波センサ11と第2超音波センサ12とは、配管Aの中心に対して点対称の位置であって、同じ高さ位置に設置されている。
この場合、第1超音波センサ11から第2超音波センサ12に超音波を送信する際に生じるノイズ波N2と、第2超音波センサ12から第1超音波センサ11に超音波を送信する際に生じるノイズ波N2とに違いが生じない。そのため、単相流の場合と比べノイズの影響が増えるが、信号解析および目的とする流体Fの流量や流速の測定が可能である。
一方、図4に示すように、第1超音波センサ11と第2超音波センサ12とが仮想面S上に配置されていない場合、第1超音波センサ11から第2超音波センサ12に超音波を送信する際に生じるノイズ波N2(ノイズ波N21)と、第2超音波センサ12から第1超音波センサ11に超音波を送信する際に生じるノイズ波N2(ノイズ波N22)とに違いが生じる。これは、センサ位置と液体Lの液膜の厚さとの関係が、第1超音波センサ11と第2超音波センサ12とで異なることに起因する。そのため、図4に示すような配置の場合、ノイズ波N21とノイズ波N22とがそれぞれ液体Lから受ける時間的な変動が異なる。
その結果、例えばノイズ波N21と、ノイズ波N22との強度に違いが生じ、受信部からはノイズが少ない本信号とノイズが多い本信号とが出力されることになる。そのため、図4のようなセンサ配置において得られる信号状態では、結果的に信号解析および目的とする流体Fの流量や流速の測定が困難となりやすい。
さらに、図4に示す例の他、第1超音波センサ11と第2超音波センサ12とが、配管Aの中心Cに対して点対称の位置にない場合には、配管Aに沿った第1超音波センサ11と第2超音波センサ12との距離が配管Aの上方側αと下方側βとで異なる。この場合、上方側αを伝播するノイズ波N1と下方側βを伝播するノイズ波N2とでは、伝播する距離が異なるため、受信時間や振動の減衰量が異なる。
その結果、例えばノイズ波N1と、ノイズ波N2との強度に違いが生じ、受信部からはノイズが少ない本信号とノイズが多い本信号とが出力されることになる。そのため、第1超音波センサ11と第2超音波センサ12とが、配管Aの中心Cに対して点対称の位置にない場合であっても、信号解析および流量の測定が困難となりやすい。
このような課題に対し、本実施形態の超音波流量計1では、制御装置13が以下に説明する構成を有し、適切な処理を行うことにより、容易に第1超音波センサ11と第2超音波センサ12とを適切な位置(例えば、図3に示す理想的な配置)に設置可能となっている。
図5は、制御装置13を示す模式図である。図5には、制御装置13の構成の一部を示している。制御装置13は、第2受信部12Bによって出力される受信信号、第1受信部11Bによって出力される受信信号などに基づいて、第1超音波センサ11および第2超音波センサ12の取り付け位置が適切であるか否かを判定する。
図5に示す制御装置13は、第1指示部13Aと、第2指示部13Bと、第1受信信号取得部13Cと、第2受信信号取得部13Dと、第1時間波形算出部13Eと、第2時間波形算出部13Fと、位置判定部13Gと、記憶部13Hと、入力部13Xと、入力受付部13Yと、出力部13Zと、を有する。第1指示部13Aと、第2指示部13Bと、第1受信信号取得部13Cと、第2受信信号取得部13Dと、第1時間波形算出部13Eと、第2時間波形算出部13Fと、位置判定部13Gとは、本発明における「判定部」を構成する。
第1指示部13Aは、第1送信部11Aに対し超音波(第1超音波P1)を送信する指示を出し、第1送信部11Aに超音波を複数回送信させる。
第2指示部13Bは、第2送信部12Aに対し超音波(第2超音波P2)を送信する指示を出し、第2送信部12Aに超音波を複数回送信させる。
第1送信部11Aによる超音波の送信回数と、第2送信部12Aによる超音波の送信回数とは、同じ回数であってもよく、異なっていてもよい。第1送信部11Aおよび第2送信部12Aから、本実施形態の発明を実施する上で十分な回数、例えばそれぞれ2000回以上超音波を送信する。
第1受信信号取得部13Cは、第2受信部12Bによって出力される第1受信信号を取得する。
第1受信信号は、第2受信部12Bが第1超音波を受信して変換された信号、および第2受信部12Bがノイズ波を受信して変換された信号(ノイズ信号)を含む。
第2受信部12Bでは、第1送信部11Aによる1回の超音波送信ごとに、第1送信部11Aが超音波を送信した送信時刻から第2受信部12Bに到達するまでの到達時間(第2受信部12Bにおける受信時間)の異なる超音波(第1超音波P1及びノイズ波)を連続して受信する。第1受信信号取得部13Cでは、第2受信部12Bで受信する超音波に基づいて、離散的に複数の第1受信信号を受信する。
超音波の受信時間と、連続して受信した第1受信信号とから、超音波(第1超音波P1およびノイズ波)の受信時間に対する信号電圧の対応関係である第1受信信号の時間波形を求めることができる。第1受信信号の受信間隔は、第1受信信号の時間波形を描くことができる程度の間隔であるとよい。例えば、500μ秒ごと(2kHz)に第1受信信号を受信する。
第1受信信号の時間波形は、第1送信部11Aによる1回の超音波送信ごとに求められる。すなわち、第1送信部11Aによる超音波の送信回数が2000回以上であれば、2000以上の時間波形が得られる。
第2受信信号取得部13Dは、第1受信部11Bによって出力される第2受信信号を取得する。
第2受信信号は、第2受信部12Bが第1超音波を受信して変換された信号、および第2受信部12Bがノイズ波を受信して変換された信号(ノイズ信号)を含む。
第1受信部11Bでは、第2送信部12Aによる1回の超音波送信ごとに、第2送信部12Aが超音波を送信した送信時刻から第1受信部11Bに到達するまでの到達時間(第1受信部11Bにおける受信時間)の異なる超音波(第2超音波P2及びノイズ波)を連続して受信する。第2受信信号取得部13Dでは、第1受信部11Bで受信する超音波に基づいて、離散的に複数の第2受信信号を受信する。
超音波の受信時間と、連続して受信した第2受信信号とから、超音波(第2超音波P2およびノイズ波)の受信時間に対する信号電圧の対応関係である第2受信信号の時間波形を求めることができる。第2受信信号の受信間隔は、第2受信信号の時間波形を描くことができる程度の間隔であるとよい。例えば、500μ秒ごと(2kHz)に第2受信信号を受信する。
第2受信信号の時間波形は、第2送信部12Aによる1回の超音波送信ごとに求められる。すなわち、第2送信部12Aによる超音波の送信回数が2000回以上であれば、2000以上の時間波形が得られる。
第1時間波形算出部13Eは、第1送信部11Aが超音波を送信した送信時刻から所定時間経過後の時刻に、第2受信部12Bによって出力される第1受信信号の強度を取得する。第1時間波形算出部13Eは、第1送信部11Aが送信した複数回の超音波送信のそれぞれにおいて同様に、第1送信部11Aが超音波を送信した送信時刻から所定時間経過後の時刻に、第1受信信号の強度を取得する。本実施形態の第1時間波形算出部13Eは、このようにして取得した複数の第1受信信号の強度について、標準偏差(第1標準偏差)を算出する。
また、第1時間波形算出部13Eは、複数の時刻において、上述の第1標準偏差を算出する。
これにより、超音波(第1超音波P1およびノイズ波)の受信時間に対する信号電圧の第1標準偏差の対応関係である、第1標準偏差の時間波形を求めることができる。以下、第1標準偏差の時間波形を「第1時間波形」と称することがある。
第2時間波形算出部13Fは、第2送信部12Aが超音波を送信した送信時刻から所定時間経過後の時刻に、第1受信部11Bによって出力される第2受信信号の強度を取得する。第2時間波形算出部13Fは、第2送信部12Aが送信した複数回の超音波送信のそれぞれにおいて同様に、第2送信部12Aが超音波を送信した送信時刻から所定時間経過後の時刻に、第2受信信号の強度を取得する。本実施形態の第2時間波形算出部13Fは、このようにして取得した複数の第2受信信号の強度について、標準偏差(第2標準偏差)を算出する。
また、第2時間波形算出部13Fは、複数の時刻において、上述の第2標準偏差を算出する。
これにより、超音波(第2超音波P2およびノイズ波)の受信時間に対する信号電圧の第2標準偏差の対応関係である、第2標準偏差の時間波形を求めることができる。以下、第2標準偏差の時間波形を「第2時間波形」と称することがある。
位置判定部13Gは、第1時間波形と第2時間波形とに基づいて、第1位置に対して第2位置が、第1超音波の受信位置として適した位置であることを判定する。位置判定部13Gにおいては、第1時間波形と第2時間波形とにおけるノイズ波の波形に基づいて上記判定を行う。以下、図6〜11を参照して説明する。
図6〜11は、第1受信信号の時間波形、第2受信信号の時間波形、第1時間波形および第2時間波形である。
図6は、センサ取り付け位置が流量測定に適した位置ではない場合の第1受信信号の時間波形、第2受信信号の時間波形であり、複数(例えば、2000回以上)の超音波の送信回数に対応した複数の時間波形の平均波形である。横軸は第1受信部11Bまたは第2受信部12Bにおける超音波の受信時間(単位:μ秒)を示す。縦軸は第1受信信号および第2受信信号の強度(単位:V)を示す。
図7は、図6の第1受信信号の時間波形に基づいて算出された第1時間波形、および第2受信信号の時間波形に基づいて算出された第2時間波形である。横軸は第1受信部11Bまたは第2受信部12Bにおける超音波の受信時間(単位:μ秒)を示す。縦軸は第1標準偏差および第2標準偏差の強度(単位:V)を示す。
図8は、図6、7に示す各時間波形について、本信号が含まれる受信時間の範囲の拡大図である。横軸は第1受信部11Bまたは第2受信部12Bにおける超音波の受信時間(単位:μ秒)を示す。左辺縦軸は第1受信信号および第2受信信号の強度(単位:V)を示す。右辺縦軸は、第1標準偏差および第2標準偏差の強度(単位:V)を示す。
図8において、左辺縦軸の0Vを中心とした振幅波形は、第1受信信号の時間波形、および第2受信信号の時間波形を示す。また、図8において、右辺縦軸の0.05V未満の位置にベースラインを有する波形は、第1時間波形および第2時間波形を示す。
図9は、センサ取り付け位置が流量測定に適した位置である場合の第1受信信号の時間波形、第2受信信号の時間波形であり、図6に対応した平均波形を示す図である。縦軸、横軸は、図6と同じである。
図10は、図9の第1受信信号の時間波形に基づいて算出された第1時間波形および第2受信信号の時間波形に基づいて算出された第2時間波形であり、図7に対応した図である。縦軸、横軸は、図5と同じである。
図11は、図9、10に示す各時間波形について、本信号が含まれる受信時間の範囲の拡大図であり、図8に対応した図である。縦軸、横軸は、図6と同じである。
図7,8,10,11において、Xは第1送信部で発信した第1超音波を第2受信部で受信したときの受信信号の標準偏差の時間波形を示し、Yは第2送信部で発信した第2超音波を第1受信部で受信したときの受信信号の標準偏差の時間波形を示す。
まず、受信信号の時間波形と、標準偏差の時間波形とを比べると、センサ取り付け位置が流量測定に適した位置ではない場合(図6、7)、およびセンサ取り付け位置が流量測定に適した位置である場合(図9、10)のいずれも、標準偏差の時間波形のほうが本信号(200μ秒付近のピーク)を認識しやすくなっている。そのため、標準偏差の時間波形を作成することにより、本信号が明らかとなり、超音波流量計1を設置した後の、流量測定が容易であることが分かる。
(判定基準1)
次いで、図7、10を比べると図7では、第1時間波形と第2時間波形とを比べると、本信号より前の期間であるノイズ波の受信期間(例えば、50μ秒から150μ秒の期間)において、判定時刻(例えば、100μ秒の時刻)の第1標準偏差の強度と第2標準偏差の強度に明らかな差がある。図7では、判定時刻における第1標準偏差の強度と第2標準偏差の強度の差を符号Ta(強度差Ta)として示している。
一方で、図10では、第1時間波形と第2時間波形とを比べると、ノイズ波の受信期間(例えば、50μ秒から150μ秒の期間)において、第1標準偏差の強度と第2標準偏差の強度とに差が見られない。
そのため、第1時間波形と第2時間波形とについて、判定時間の強度差に対し第1閾値T1を設定しておくことで、第1標準偏差と第2標準偏差との強度差Taが第1閾値T1よりも小さい場合に(Ta<T1)、センサ取り付け位置が流量測定に適した位置であると判定することができる。
このような判定は、例えば、第1時間波形と、第2時間波形とのノイズ波の受信期間において、最大値を示す時刻で行ってもよい。
また、図7に示すように、予め判定時刻を定め、判定時刻において判定を行ってもよい。送信部から送信される超音波は、超音波流量計1の取り付け対象である配管Aの直径、厚み、材質、測定対象の流体の種類、流速などの条件に応じて、受信部への到達時間(受信部での受信時間が異なる。そのため、予め判定時刻を定める場合には、予備実験を行い判定時刻として妥当な時刻を決定しておくとよい。
(判定基準2)
また、図7、10における全時間範囲において、第1標準偏差と第2標準偏差とを用い、公知の方法を用いて第1時間波形と第2時間波形との相互相関関数の値を計算することで、第1時間波形と第2時間波形との一致度を評価してもよい。相互相関関数から求められる値(最大値:1)について、予め閾値(第2閾値)を設定しておくことで、第1時間波形と第2時間波形の形状が一致しているか否かを判定することができる。
(判定基準3)
また、図7,10における複数の時刻において、第1標準偏差と第2標準偏差の値の違いを評価することでセンサ取り付け位置が流量測定に適した位置であるか否かを判定することができる。
「第1標準偏差と第2標準偏差の値の違い」については、例えば、第1標準偏差と第2標準偏差との差の絶対値、または当該絶対値から得られる同等値を求め、得られた絶対値を本信号より前のノイズ波の受信期間において積分した積分値を挙げることができる。これらの値を判定基準として用い、判定基準が、予め定めた閾値(第3閾値)よりも小さいときに、センサ取り付け位置が流量測定に適した位置であると判定することができる。
ここで、「絶対値から得られる同等値」とは、第1標準偏差と第2標準偏差との差の絶対値に、所定の係数を乗じて得られる値、絶対値をべき乗して得られる値を挙げることができる。
(その他の判定基準)
図8では、第1時間波形における本信号と、第2時間波形における本信号との強度の最大値が、Txを示している。
対して、図11では、第1時間波形における本信号、および第2時間波形における本信号は、それぞれ強度の最大値がTbを示している。
センサの取り付け位置が測定に適した位置である場合には、本信号の強度が強くなりやすく、反対に、センサの取り付け位置が測定に適さない位置である場合には、本信号の強度が弱くなりやすい。そのため、例えば、予め本信号の強度の閾値として定めた値(T2=0.05V)と本信号の強度とを比較することで、センサの取り付け位置の良否を判定することができる。
この場合、図8のように、本信号の強度Txが閾値T2よりも小さい場合(Tx<T2)、図6〜8を示すような第1超音波センサ11、第2超音波センサ12のセンサ取り付け位置は、流量測定に適した位置ではないと判定することができる。
また、図11のように本信号の強度Tbが閾値T2よりも大きい場合(Tb>T2)、図9〜11を示すような第1超音波センサ11、第2超音波センサ12のセンサ取り付け位置は、流量測定に適した位置であると判定することができる。
さらに、第1時間波形における、ノイズ波の強度に対する本信号の強度の比である第1S/N比、および第2時間波形における、ノイズ波の強度に対する本信号の強度の比である第2S/N比を、判定基準とすることもできる。S/N比は、例えば、ノイズ波の強度の最大値に対する、本信号の強度の最大値の比とすることができる。
第1S/N比と第2S/N比とが、S/N比について予め定めた閾値(第4閾値)T4よりも大きいときに、センサ取り付け位置が流量測定に適した位置であると判定することができる。
さらに、ノイズ波の受信期間(例えば、50μ秒から150μ秒の期間)の複数時刻において、第1時間波形と第2時間波形との強度差を求め、得られた複数時刻における強度差の積算値を判定基準として用いることができる。このような判定基準について予め閾値を設定しておき、求めた積算値が閾値よりも小さい場合に、センサ取り付け位置が流量測定に適した位置であると判定することができる。
上述した各判定基準は、相互に組み合わせて採用することができる。
各閾値は、予め予備実験を行い、流量を測定可能とする本信号の強度が得られる閾値を設定するとよい。各閾値を求める際に各送信部から送信する超音波の送信回数と、超音波センサの取り付け位置を判定する際に各送信部から送信する超音波の送信回数とは、同じとすることが好ましい。
入力部13Xは、制御装置13に対し、第1超音波センサ11と第2超音波センサ12との位置決めを行う「判定モード」を実行するための指示を入力する。
入力受付部13Yは、入力部13Xから入力された指示を受け付け、第1指示部13A,第2指示部13B、位置判定部13Gに所定の処理を行うように指示する。
出力部13Zは、位置判定部13Gにおける判定結果を出力する。出力部13Zは、例えば、判定結果を表示する表示部、判定結果に応じて点灯または点滅する発光部、などの視覚的な出力を行う構成と、判定結果に応じてビープ音のような聴覚的な出力を行う構成と、を含む。
図12は、配管Aに対する超音波流量計1の取り付け操作を示すフローチャートである。以下の説明では、適宜図1〜3に示した符号を用いる。
まず、作業者は、超音波流量計1を構成する第1超音波センサ11と第2超音波センサ12とを配管Aに取り付ける(ステップS10)。その際、例えば、第1超音波センサ11が配管Aの上流側、第2超音波センサ12が配管Aにおいて第1超音波センサ11の下流側となるように、配管Aの外面に第1超音波センサ11と第2超音波センサ12とを取り付ける。
次いで、作業者は、制御装置13の電源を入れ、制御装置13に対し、第1超音波センサ11と第2超音波センサ12との位置決めを行う「判定モード」を実行するための指示を入力する。
次いで、第1受信信号を取得する(ステップS11)。図13は、ステップS11の詳細を示すフローチャートである。
まず、第1超音波センサ11の第1送信部11Aは、第1位置から第1超音波を送信する(ステップS11A、第1超音波を複数回送信するステップ)。
次いで、第2超音波センサ12の第2受信部12Bは、第2位置において第1送信部11Aから送信された超音波(第1超音波およびノイズ波)を受信する(ステップS11B、第1超音波を複数回受信するステップ)。
次いで、第2受信部12Bは、受信した超音波を第1受信信号に変換して出力する(ステップS11C)。
次いで、第1受信信号取得部13Cは、第2受信部12Bから出力される第1受信信号を取得する(ステップS11D)。
次いで、制御部14は、第1送信部11Aによる超音波の送信回数が、予め設定された回数(例えば、2000回)に到達したか否かを判定する(ステップS11E)。
第1送信部11Aによる超音波の送信回数が、予め設定された回数に到達した場合には、ステップS11を終了する。一方、第1送信部11Aによる超音波の送信回数が、予め設定された回数に到達していない場合には、ステップS11Aに戻る。
次いで、第2受信信号を取得する(ステップS12)。第2受信信号は、上述した第1受信信号の取得フローと同様のフローにて取得することができる。図13は、ステップS12の詳細を示すフローチャートである。
まず、第2超音波センサ12の第2送信部12Aは、第2位置から第2超音波を送信する(ステップS12A、第2超音波を複数回送信するステップ)。
次いで、第1超音波センサ11の第1受信部11Bは、第1位置において第2送信部12Aから送信された超音波(第2超音波およびノイズ波)を受信する(ステップS12B、第2超音波を複数回受信するステップ)。
次いで、第1受信部11Bは、受信した超音波を第2受信信号に変換して出力する(ステップS12C)。
次いで、第2受信信号取得部13Dは、第1受信部11Bから出力される第2受信信号を取得する(ステップS12D)。
次いで、制御部14は、第2送信部12Aによる超音波の送信回数が、予め設定された回数(例えば、2000回)に到達したか否かを判定する(ステップS12E)。
第2送信部12Aによる超音波の送信回数が、予め設定された回数に到達した場合には、ステップS12を終了する。一方、第2送信部12Aによる超音波の送信回数が、予め設定された回数に到達していない場合には、ステップS12Aに戻る。
次いで、第1時間波形算出部13Eは、取得した複数の第1受信信号の強度について、標準偏差(第1標準偏差)を算出する。さらに、第1時間波形算出部13Eは、超音波(第1超音波P1およびノイズ波)の受信時間に対する信号電圧の第1標準偏差の対応関係である、第1時間波形を求める(ステップS13、第1時間波形を算出するステップ)。
次いで、第2時間波形算出部13Fは、取得した複数の第2受信信号の強度について、標準偏差(第2標準偏差)を算出する。さらに、第2時間波形算出部13Fは、超音波(第2超音波P2およびノイズ波)の受信時間に対する信号電圧の第2標準偏差の対応関係である、第2時間波形を求める(ステップS14、第2時間波形を算出するステップ)。
ステップS11〜S14は、時系列でステップS11の後にステップS13の処理を行い、ステップS12の後にステップS14の処理を行うならば、各ステップの順序を入れ替えてもよい。例えば、ステップS12とステップS13の処理順序を入れ替えてもよい。また、ステップS11とステップS12の処理順序を入れ替えてもよい。
次いで、位置判定部13Gは、第1時間波形および第2時間波形に基づき、第1超音波センサ11の取り付け位置(第1位置)に対して、第2超音波センサ12の取り付け位置(第2位置)が、第1超音波P1の受信位置として適した位置であるか否かを判定する。すなわち、第1超音波センサ11と第2超音波センサ12との相対位置が、流量測定に適した位置であるか否かを判定する(ステップS15、判定するステップ)。
例えば、配管Aの内部A2に流動する流体Fが単相流である場合には、図4に示すノイズ波N21,N22のようなノイズ波Nの違いが生じないため、ノイズ波に乱れが生じず、ンサ取り付け位置が流量測定に適した位置であると判定される。
また、流体Fが二相流または混相流である場合、第1超音波センサ11の取り付け位置および第2超音波センサ12の取り付け位置が、図3に示すように、配管Aの中心Cに対して点対称な位置であって同じ高さ位置である場合には、センサ取り付け位置が流量測定に適した位置であると判定される。
位置判定部13Gにおいて、センサ取り付け位置が流量測定に適した位置であると判定された場合には、超音波流量計1の取り付け操作を終了する。
また、第1超音波センサ11の取り付け位置および第2超音波センサ12の取り付け位置が、配管Aの中心Cに対して点対称な位置ではない場合、第1超音波センサ11と第2超音波センサ12とが同じ高さ位置ではない場合には、センサ取り付け位置が流量測定に適した位置ではないと判定される。また、流体Fが二相流または混相流である場合であって、第1超音波センサ11と第2超音波センサ12とが同じ高さ位置ではない場合には、センサ取り付け位置が流量測定に適した位置ではないと判定される。
位置判定部13Gにおいて、センサ取り付け位置が流量測定に適した位置ではないと判定された場合には、第1超音波センサ11と第2超音波センサ12との取り付け位置を変更する(ステップS16)。その後、再度ステップS11から繰り返す。
以上のようにして、第1超音波センサ11と第2超音波センサ12とを配管Aに取り付けた後は、超音波流量計1を用い、公知の方法を用いて、配管Aの内部A2を流動する流体Fの流速を測定することができる。
以上のような計測位置判定方法によれば、センサを取り付けて測定を行うべき位置が容易に判定可能となる。
また、以上のような超音波流量計によれば、センサの取り付け位置を容易に判定可能であり、高精度の測定が可能となる。
なお、本実施形態においては、第1時間波形算出部13Eにおいて、第1標準偏差を求めて第1時間波形を算出し、第2時間波形算出部13Fにおいて、第2標準偏差を求めて第2時間波形を算出したが、これに限らない。
第1時間波形算出部13Eおよび第2時間波形算出部13Fにおいては、標準偏差の代わりに、標準偏差から得られる標準偏差同等値を用いて時間波形を算出してもよい。
ここで、「標準偏差から得られる標準偏差同等値」とは、標準偏差を2乗した値である「分散」を挙げることができる。また、標準偏差や分散に、所定の係数を乗じて得られる値、標準偏差や分散をべき条して得られる値を挙げることができる。
これらの「標準偏差から得られる標準偏差同等値」の時間波形は、上述した標準偏差の時間波形と振幅の傾向が同様となる。そのため、第1時間波形算出部13Eおよび第2時間波形算出部13Fにおいて、標準偏差同等値を求め標準偏差同等値の時間波形を第1時間波形および第2時間波形として算出しても、センサを取り付けて測定を行うべき位置が容易に判定可能となる。
標準偏差同等値として、例えば、第1時間波形算出部13Eおよび第2時間波形算出部13Fにおいて、標準偏差の代わりに受信信号の分散を求め、求めた分散について第1時間波形、第2時間波形を算出してもよい。
第1時間波形算出部13Eにおいて、受信信号の標準偏差を用いて時間波形を算出する場合には、第2時間波形算出部13Fにおいても、受信信号の標準偏差を用いて時間波形を算出し、センサ取り付け位置の判定を行う。
また、第1時間波形算出部13Eおよび第2時間波形算出部13Fにおいて標準偏差同等値を用いる場合には、標準偏差同等値として同じ種類の値を用いる。
例えば、第1時間波形算出部13Eにおいて、受信信号の分散を用いて時間波形を算出する場合には、第2時間波形算出部13Fにおいても、受信信号の分散を用いて時間波形を算出し、センサ取り付け位置の判定を行う。
また、本実施形態においては、センサを取り付ける対象となる配管Aが水平方向に延在していることとしたが、これに限らない。本発明は、例えば垂直方向に延在する配管Aに対して超音波センサを取り付ける場合においても採用することができる。配管Aが垂直方向に延在する場合、配管A内の流体Fが二相流であったとしても、図4に示すノイズ波N21,N22のようなノイズ波Nの違いが生じない。そのため、ノイズ波に乱れが生じず、ンサ取り付け位置が流量測定に適した位置であると判定される。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
上記実施形態においては、流体Fとして配管Aの内部を流動する蒸気を例に挙げて説明したが、本発明が適用される対象は蒸気に限らない。
例えば、配管Aを流動する流体Fが、水−空気二相流、液−液二相流および固−液二相流などの混相流である場合でも、配管内の流体Fの相分布に起因して、超音波の送信方向に応じ、受信時のノイズ強度が異なることがある。本発明は、このような流体Fの流速や流量を測定する場合においても、好適に適用することができる。
1…超音波流量計、11…第1超音波トランスデューサ、11A…第1送信部、11B…第1受信部、12…第2超音波トランスデューサ、12A…第2送信部、12B…第2受信部、13A…第1指示部、13B…第2指示部、13C…第1受信信号取得部、13D…第2受信信号取得部、13E…第1時間波形算出部、13F…第2時間波形算出部、13G…位置判定部、A…配管、A2…内部、F…流体、G…気体、L…液体、L1…液面、N,N1,N2,N21,N22…ノイズ波、P…超音波、P1…第1超音波、P2…第2超音波、S…仮想面

Claims (6)

  1. 配管の内部を流れる流体の計測位置を判定する計測位置判定方法であって、
    前記配管の外部の第1位置から前記配管の厚さ方向に第1超音波を複数回送信するステップと、
    前記配管の外部であって前記第1位置よりも前記配管の下流側である第2位置において、前記第1超音波を複数回受信するステップと、
    複数回受信した前記第1超音波に基づいて得られる第1受信信号について、前記第1受信信号の受信時間と、前記第1受信信号の受信時間ごとの強度の標準偏差または前記標準偏差から得られる標準偏差同等値との関係を示す第1時間波形を算出するステップと、
    前記第2位置から前記第1位置に向けて、前記配管の厚さ方向に第2超音波を複数回送信するステップと、
    前記第1位置において、前記第2超音波を複数回受信するステップと、
    複数回受信した前記第2超音波に基づいて得られる第2受信信号について、前記第2受信信号の受信時間と、前記第2受信信号の受信時間ごとの強度の標準偏差または前記標準偏差から得られる標準偏差同等値との関係を示す第2時間波形を算出するステップと、
    前記第1時間波形と前記第2時間波形とに基づいて、前記第1位置に対して前記第2位置が、前記第1超音波の受信位置として適した位置であることを判定するステップと、を有する計測位置判定方法。
  2. 前記判定するステップは、前記第1時間波形において、本信号より前のノイズ波の受信期間における判定時刻の強度と、前記第2時間波形における前記判定時刻の強度との差が、予め定めた第1閾値よりも小さいときに前記適した位置として判定する請求項1に記載の計測位置判定方法。
  3. 前記判定するステップは、前記第1時間波形と前記第2時間波形との相互相関関数の値が、予め定めた第2閾値よりも大きいときに、前記適した位置として判定する請求項1または2に記載の計測位置判定方法。
  4. 前記判定するステップは、前記第1時間波形と前記第2時間波形との強度差の絶対値または前記絶対値から得られる同等値について、本信号より前のノイズ波の受信期間において積分した積分値が、予め定めた第3閾値よりも小さいときに、前記適した位置として判定する請求項1から3のいずれか1項に記載の計測位置判定方法。
  5. 前記判定するステップは、前記第1時間波形におけるノイズ波の強度に対する本信号の強度の比である第1S/N比、および前記第2時間波形におけるノイズ波の強度に対する本信号の強度の比である第2S/N比が、いずれも予め定めた第4閾値よりも大きいときに、前記適した位置として判定する請求項1から4のいずれか1項に記載の計測位置判定方法。
  6. 配管内を流れる流体の流量を計測する超音波流量計であって、
    第1超音波を送信する第1送信部と、超音波振動を受信する第1受信部とを有する第1超音波トランスデューサと、
    第2超音波を送信する第2送信部と、超音波振動を受信する第2受信部とを有する第2超音波トランスデューサと、
    前記第1超音波トランスデューサと、前記第2超音波トランスデューサとの相対位置が、前記流量の計測位置として適した位置であることを判定する判定部とを備え、
    前記判定部は、前記第1送信部に複数回前記第1超音波を送信させる第1指示部と、
    前記第1超音波を受信した前記第2受信部によって出力される複数の第1受信信号を取得する第1受信信号取得部と、
    前記複数の第1受信信号に基づいて、前記第1超音波の受信時間ごとに、前記第1受信信号の受信時間と、前記第1受信信号の受信時間ごとの強度の標準偏差または前記標準偏差から得られる標準偏差同等値との関係を示す第1時間波形を算出する第1時間波形算出部と、
    前記第2送信部に複数回前記第2超音波を送信させる第2指示部と、
    前記第2超音波を受信した前記第1受信部によって出力される複数の第2受信信号を取得する第2受信信号取得部と、
    前記複数の第2受信信号に基づいて、前記第2超音波の受信時間ごとに、前記第2受信信号の受信時間と、前記第2受信信号の受信時間ごとの強度の標準偏差または前記標準偏差から得られる標準偏差同等値との関係を示す第2時間波形を算出する第2時間波形算出部と、
    前記第1時間波形と、前記第2時間波形とに基づいて、前記適した位置を判定する位置判定部と、を有する超音波流量計。
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