JP7129262B2 - 使い捨て着用物品の伸縮構造、及びこの伸縮構造を有するパンツタイプ使い捨て着用物品 - Google Patents
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<第1の態様>
一部又は全部が重なり合う第1不織布層及び第2不織布層と、これら第1不織布層及び第2不織布層の間に伸縮方向と直交する直交方向に間隔を空けて配置された、伸縮方向に沿って延びる複数本の細長状の弾性部材とを有し、
前記弾性部材は、少なくとも伸縮領域における前記伸縮方向の両端部が前記第1不織布層及び第2不織布層に固定されており、
前記伸縮領域は、前記第1不織布層及び第2不織布層が接着又は溶着により接合されたシート接合部を有しており、
前記第1不織布層及び第2不織布層の少なくとも一方は、厚み方向に貫通する孔が配列された有孔不織布である、
使い捨て着用物品の伸縮構造において、
前記孔の配列は、前記直交方向に間隔を空けて直線的に並ぶ孔の列が、前記伸縮方向に間隔を空けて並ぶものであり、
前記接着又は溶着は、前記伸縮方向には間欠的、かつ前記直交方向には連続的又は間欠的なパターンでなされており、
前記伸縮方向における前記シート接合部の間は、前記第1不織布層及び第2不織布層が接合されていない非接合部となっており、
前記有孔不織布は、前記非接合部のそれぞれに、最も一方の前記シート接合部寄りの第1の孔の列と、最も他方の前記シート接合部寄りの第2の孔の列と、これらの間に位置する一列又は複数列の第3の孔の列とを有し、
前記第1の孔の列とこれに隣接するシート接合部との、前記伸縮方向の間隔を第1の間隔とし、前記第2の孔の列とこれに隣接するシート接合部との、前記伸縮方向の間隔を第2の間隔としたとき、第1の間隔と第2の間隔との差は、前記孔の前記伸縮方向の寸法以下である、
ことを特徴とする使い捨て着用物品の伸縮構造。
本伸縮構造では、接着又は溶着の加工が伸縮方向には間欠的、かつ直交方向には連続的又は間欠的なパターンでなされることによりシート接合部が形成されている。よって、本伸縮構造では、自然長状態を含め、ある程度収縮した状態では、シート接合部は伸縮方向と直交する方向に連続する溝となり、その溝間の非接合部では第1不織布層及び第2不織布層が互いに反対向きに(表裏両側に)同程度に膨出して襞が形成される。
前記第3の孔の列は、前記非接合部における前記伸縮方向の中央に位置する列を含み、
各非接合部における孔の配置が、各非接合部における前記伸縮方向の中央に関して線対称をなしている、
第1の態様の使い捨て着用物品の伸縮構造。
本伸縮構造の孔配列を採用することにより、襞の中心がずれにくくなり、襞が直交方向に沿って直線的に延び、綺麗に整ったものとなりやすいため好ましい。
前記有孔不織布における各孔の径は、対向する不織布層側と反対側から対向する不織布層側に向かうにつれて小さくなっている、
第1又は2の態様の使い捨て着用物品の伸縮構造。
本伸縮構造のように、孔の径が、対向する不織布層側と反対側から対向する不織布層側に向かうにつれて小さくなっていると、孔及びその近傍では、対向する不織布層と反対側の面が谷折りとなるように折れやすい。この折れやすさは、襞の形成の際に有孔不織布が曲がる方向と反対である。よって、有孔不織布は、孔を有する部分で折れ曲がりやすいものの、その傾向は弱くなるため、襞の形状に対する孔の配置の影響が低減し、多数の孔を有する襞でありながら、より整った外観となる。
前記孔の列における孔の前記直交方向の間隔が、前記孔の前記直交方向の寸法の3~20倍である、
第1~3のいずれか1つの態様の使い捨て着用物品の伸縮構造。
既製の有孔不織布を用いて本伸縮構造を製造する場合、一部の接着又は溶着の加工がされた線状部分と孔の列とが重なることにより、シート接合部となるべき部分に第1不織布層及び第2不織布層が接合されない欠落部が多数形成される可能性がある。また、シート接合部の伸縮方向の中心間隔と、孔の列の伸縮方向の中心間隔とが異なる場合も同様である。ここで、孔の列における孔の直交方向の間隔が孔の直交方向の寸法より狭いと、シート接合部は長い欠落部を介して断続する点線状になったり、シート接合部の縁に長い凹状の欠落部が多数形成されたりすることとなる。このようにシート接合部の欠落が大きくなると、襞の側縁にも大きな凹凸ができたり、部分的に隣の襞と合体したりしやすくなるため、直線状の整った外観となりにくい。また、シート接合部が欠落部を有すると、応力が集中しやすい等の理由で、シート接合部の面積が単に減少するよりもシート接合部が剥離しやすくなる。
前記接着又は溶着の加工がされた部分と重なる孔を有しない、
第1~4のいずれか1つの態様の使い捨て着用物品の伸縮構造。
本伸縮構造では、シート接合部を形成するために接着又は溶着の加工がされた部分(接着剤の場合は接着剤の塗布部分であり、溶着の場合は溶着対象素材の溶融部分)と重なる孔を有しない。これにより、前述のようにシート接合部が欠落部を有することがないため、欠落部による襞の形状への悪影響や、シート接合部の強度への悪影響は実質的に無いものとなる。
前記孔は、前記伸縮方向の寸法が0.3~3.0mm、前記直交方向の寸法が0.3~5.0mmであり、
前記列における前記孔の前記直交方向の間隔が2.5~10.0mmであり、
前記列の前記伸縮方向の間隔が1.0~5.0mmであり、
前記伸縮方向における前記シート接合部の寸法が0.5~4mmであり、
前記伸縮方向における前記シート接合部の間隔が4~8mmである、
第1~5のいずれか1つの態様の使い捨て着用物品の伸縮構造。
孔及びシート接合部の配置は適宜定めることができるが、本態様の範囲内であると好ましい。
前記第1不織布層及び第2不織布層のうち、装着者の肌側となる不織布層が無孔不織布であり、反対の不織布層が前記有孔不織布である、
第1~6のいずれか1つの態様の使い捨て着用物品の伸縮構造。
肌側の不織布層を無孔不織布とすることにより、孔の肌触りへの影響を無くすことができる。また、第1不織布層及び第2不織布層のうち一方にしか孔がないため、装着時に肌が露出することがなく、孔を通じた漏れを防止することができる。
前身頃から後身頃にわたる一体的な外装体、又は前身頃及び後身頃に別々に設けられた外装体と、この外装体の幅方向中間部に取り付けられた、股間部の前後両側にわたる内装体と、前身頃における外装体の両側部と後身頃における外装体の両側部とがそれぞれ接合されたサイドシール部と、ウエスト開口及び左右一対の脚開口とを備え、
前記前身頃及び後身頃の少なくとも一方における前記外装体は、少なくとも前後方向の一部の範囲における前記サイドシール部間に対応する幅方向範囲にわたり、第1~7のいずれか1つの態様の伸縮構造を、その伸縮領域の伸縮方向が幅方向となるように備えている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨て着用物品。
前述の伸縮構造は、パンツタイプの使い捨て着用物品の外装体に好適なものである。
内装体200の外装体12F,12Bに対する固定は、特に限定されず、例えばホットメルト接着剤により行うことができる。図示例では、内装体200の裏面、つまりこの場合は液不透過性シート11の裏面及び起き上がりギャザー60の付根部分65に塗布されたホットメルト接着剤を介して外装体12F,12Bの内面に対して固定されている。この内装体200と外装体12F,12Bとを固定する内外接合部201は、両者が重なる領域のほぼ全体に設けることができ、例えば内装体200の幅方向両端部を除いた部分に設けることもできる。
内装体200は任意の形状を採ることができるが、図示の形態では長方形である。内装体200は、図3~図5に示されるように、身体側となるトップシート30と、液不透過性シート11と、これらの間に介在された吸収要素50とを備えているものであり、吸収機能を担う本体部である。符号40は、トップシート30を透過した液を速やかに吸収要素50へ移行させるために、トップシート30と吸収要素50との間に設けられた中間シート(セカンドシート)を示しており、符号60は、内装体200の両脇に***物が漏れるのを防止するために、内装体200の両側部から装着者の脚周りに接するように延び出た起き上がりギャザー60を示している。
トップシート30は、液を透過する性質を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンボンド法、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、エアスルー法、ポイントボンド法、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
トップシート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、トップシート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止し、トップシート30上を常に乾燥した状態とすることができる。中間シート40は省略することもできる。
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて接合した積層シートなどを例示することができる。液不透過性シート11には、ムレ防止の観点から好まれて使用されている液不透過性かつ透湿性を有する素材を用いることが好ましい。透湿性を有するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性プラスチックフィルムが広く用いられている。この他にも、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂又は疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、プラスチックフィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
起き上がりギャザー60は、横漏れを防止するためのものであり、内装体200の両側部に沿って前後方向LDの全体にわたり延在し、内装体200の側部から表側に起立するものである。図示例の起き上がりギャザー60は、付け根側部分が幅方向中央側に向かって斜めに起立し、中間部より先端側部分が幅方向外側に向かって斜めに起立するものであるが、これに限定されるものではなく、全体として幅方向中央側に起立する形態等、適宜の変更が可能である。
吸収要素50は特に限定されるものではないが、本例では吸収体56と、この吸収体56の全体を包む包装シート58とを有するものとなっている。包装シート58は省略することもできる。
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。吸収体56中には高吸収性ポリマー粒子を分散保持させるのが好ましい。
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子としては、この種の使い捨ておむつに使用されるものをそのまま使用できる。
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMS不織布(SMS、SSMMS等)が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン複合材などを使用できる。目付けは、5~40g/m2、特に10~30g/m2のものが望ましい。
外装体12F,12Bは、前身頃Fを構成する部分である前側外装体12Fと、後身頃Bを構成する部分である後側外装体12Bとからなり、前側外装体12F及び後側外装体12Bは股間側で連続しておらず、前後方向LDに離間されている(外装二分割タイプ)。この離間距離12dは例えば全長Yの40~60%程度とすることができる。また、図8及び図9に示すように、外装体12が、前身頃Fから後身頃Bにかけて股間を通り連続する一体的なものとすることもできる(外装一体タイプ)。
図2、図8、図11及び図12に示すように、外側不織布層12S及び内側不織布層12Hの少なくとも一方は、厚み方向に貫通する孔14が散在する有孔不織布とされる。図11及び図12に示すように、装着者の肌側となる内側不織布層12Hが無孔不織布であり、外側不織布層12Sが有孔不織布であると、孔14の肌触りへの影響を無くすことができる。また、外側不織布層12S及び内側不織布層12Hのうち一方にしか孔14がないため、装着時に肌が露出することがなく、孔14を通じた漏れを防止することができる。図示しないが、装着者の肌側となる内側不織布層12Hを有孔不織布とし、外側不織布層12Sを無孔不織布としてもよい。図13及び図14に示すように、外側不織布層12S及び内側不織布層12Hの両方が有孔不織布であり、一方の有孔不織布の孔14と、他方の有孔不織布の孔14とが重ならない構造であるのも好ましい。この場合、外側不織布層12S及び内側不織布層12Hの両方を有孔不織布とすることにより、より高い通気性を獲得することができる。また、一方の有孔不織布の孔14と、他方の有孔不織布の孔14とが重ならないため、装着時に肌が露出することがなく、孔14を通じた漏れを防止することができる。図15に示すように、外側不織布層12S及び内側不織布層12Hの両方が有孔不織布であり、一方の有孔不織布の孔14と、他方の有孔不織布の孔14とが完全に又は部分的に重なっていてもよい。また、図示しないが、外側不織布層12S及び内側不織布層12Hの両方が有孔不織布である場合において、大部分(例えば50%以上の面積)では、一方の有孔不織布の孔14と他方の有孔不織布の孔14とが重ならないものの、一部では、一方の有孔不織布の孔14と他方の有孔不織布の孔14とが重なっていてもよい。
外装体12F,12Bには、外側不織布層12S及び内側不織布層12H間に細長状の弾性部材19が設けられ、弾性部材19の伸縮に伴って幅方向WDに弾性伸縮する伸縮領域A2が形成されている。すなわち、この伸縮領域A2は、自然長の状態では外側不織布層12S及び内側不織布層12Hが弾性部材の収縮に伴って収縮し、多数の襞80を有する状態となる。また、この伸縮領域A2を幅方向WDに伸長すると、外側不織布層12S及び内側不織布層12Hが襞80なく伸び切る所定の伸長率まで伸長する。弾性部材19としては、細長状のものであれば、糸状、紐状、帯状を問わず用いることができる。また、弾性部材19としては合成ゴムを用いても、天然ゴムを用いても良い。
図示例のウエスト下方部Uや臀部カバー部Cのように、吸収体56を有する前後方向範囲に弾性部材15,16を設ける場合には、その一部又は全部において吸収体56の幅方向WDの収縮を防止するために、吸収体56と幅方向WDに重なる部分の一部又は全部を含む幅方向中間(好ましくは内外接合部201の全体を含む)が非伸縮領域A1とされ、その幅方向両側が伸縮領域A2とされる。ウエスト部Wは幅方向WDの全体にわたり伸縮領域A2とされるのが好ましいが、ウエスト下方部Uと同様に、幅方向中間に非伸縮領域A1を設けても良い。
伸縮領域A2は、図11及び図12に示すように、外側不織布層12S及び内側不織布層12Hがホットメルト接着剤14Hを介して接合されたシート接合部70を有しており、このホットメルト接着剤14Hが、伸縮方向EDに間隔を空けて、かつ直交方向XDに連続する縞状パターンで塗布されている。このように、ホットメルト接着剤14Hによるシート接合部70が、伸縮方向EDに間隔を空けて形成されていると、通気性、柔軟性が良好となる。また、ホットメルト接着剤14Hが伸縮方向EDに間隔を空けて、かつ直交方向XDに連続する縞状パターンで塗布されることによりシート接合部70が形成されている場合、自然長状態を含め、ある程度収縮した状態では、図19にも示すように、シート接合部70は伸縮方向EDと直交する方向に連続する溝となり、その溝間の非接合部71では外側不織布層12S及び内側不織布層12Hが互いに反対向きに(表裏両側に)同程度に膨出して襞が形成される。ホットメルト接着剤14Hは、伸縮領域A2の直交方向XDの全体にわたり連続していてもよいが、複数の弾性部材19と交差する一部の範囲のみ(例えばウエスト部を除く範囲のみ)連続していてもよい。
孔14の伸縮方向EDの寸法14W:0.3~3.0mm(特に1.0~1.5mm)
孔14の直交方向XDの寸法14L: 0.3~5.0mm(特に1.0~2.0mm)
列における孔14の直交方向XDの間隔14y:2.5~10.0mm(特に3.0~5.0mm)
列の伸縮方向EDの間隔14x:1.0~5.0mm(特に1.0~2.0mm)
伸縮方向におけるシート接合部の寸法70w:0.5~4mm(特に1.0~2.0mm)
伸縮方向におけるシート接合部の間隔70y(非接合部71の伸縮方向EDの寸法に等しい):4~8mm(特に6~8mm)
弾性部材19の直交方向XDの間隔19y:5~10mm
明細書中の以下の用語は、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
(1)20倍のレンズにセットし、ピントを調節する。穴が4×6入るように不織布の位置を調整する。
(2)孔の領域の明るさを指定し、孔の面積を計測する。
(3)「計測・コメント」の「面積計測」の色抽出をクリックする。孔の部分をクリックする。
(4)「一括計測」をクリックし、「計測結果ウィンドを表示」にチェックを入れ、CSVデータで保存をする。
Claims (6)
- 一部又は全部が重なり合う第1不織布層及び第2不織布層と、これら第1不織布層及び第2不織布層の間に伸縮方向と直交する直交方向に間隔を空けて配置された、伸縮方向に沿って延びる複数本の細長状の弾性部材とを有し、
前記弾性部材は、少なくとも伸縮領域における前記伸縮方向の両端部が前記第1不織布層及び第2不織布層に固定されており、
前記伸縮領域は、前記第1不織布層及び第2不織布層が接着又は溶着により接合されたシート接合部を有しており、
前記第1不織布層及び第2不織布層の少なくとも一方は、厚み方向に貫通する孔が配列された有孔不織布である、
使い捨て着用物品の伸縮構造において、
前記孔の配列は、前記直交方向に間隔を空けて直線的に並ぶ孔の列が、前記伸縮方向に間隔を空けて並ぶものであるとともに、前記接着又は溶着の加工がされた部分と重なる孔を含むものであり、
前記孔の列における孔の前記直交方向の間隔が、前記孔の前記直交方向の寸法の3~20倍であり、
前記接着又は溶着は、前記伸縮方向には間欠的、かつ前記直交方向には連続的又は間欠的なパターンでなされており、
前記伸縮方向における前記シート接合部の間は、前記第1不織布層及び第2不織布層が接合されていない非接合部となっており、
前記有孔不織布は、前記非接合部のそれぞれに、最も一方の前記シート接合部寄りの第1の孔の列と、最も他方の前記シート接合部寄りの第2の孔の列と、これらの間に位置する一列又は複数列の第3の孔の列とを有し、
前記第1の孔の列とこれに隣接するシート接合部との、前記伸縮方向の間隔を第1の間隔とし、前記第2の孔の列とこれに隣接するシート接合部との、前記伸縮方向の間隔を第2の間隔としたとき、第1の間隔と第2の間隔との差は、前記孔の前記伸縮方向の寸法以下である、
ことを特徴とする使い捨て着用物品の伸縮構造。 - 前記第3の孔の列は、前記非接合部における前記伸縮方向の中央に位置する列を含み、
各非接合部における孔の配置が、各非接合部における前記伸縮方向の中央に関して線対称をなしている、
請求項1記載の使い捨て着用物品の伸縮構造。 - 前記有孔不織布における各孔の径は、対向する不織布層側と反対側から対向する不織布層側に向かうにつれて小さくなっている、
請求項1又は2記載の使い捨て着用物品の伸縮構造。 - 前記孔は、前記伸縮方向の寸法が0.3~3.0mm、前記直交方向の寸法が0.3~5.0mmであり、
前記列における前記孔の前記直交方向の間隔が2.5~10.0mmであり、
前記列の前記伸縮方向の間隔が1.0~5.0mmであり、
前記伸縮方向における前記シート接合部の寸法が0.5~4mmであり、
前記伸縮方向における前記シート接合部の間隔が4~8mmである、
請求項1~3のいずれか1項に記載の使い捨て着用物品の伸縮構造。 - 一部又は全部が重なり合う第1不織布層及び第2不織布層と、これら第1不織布層及び第2不織布層の間に伸縮方向と直交する直交方向に間隔を空けて配置された、伸縮方向に沿って延びる複数本の細長状の弾性部材とを有し、
前記弾性部材は、少なくとも伸縮領域における前記伸縮方向の両端部が前記第1不織布層及び第2不織布層に固定されており、
前記伸縮領域は、前記第1不織布層及び第2不織布層が接着又は溶着により接合されたシート接合部を有しており、
前記第1不織布層及び第2不織布層の少なくとも一方は、厚み方向に貫通する孔が配列された有孔不織布である、
使い捨て着用物品の伸縮構造において、
前記孔の配列は、前記直交方向に間隔を空けて直線的に並ぶ孔の列が、前記伸縮方向に間隔を空けて並ぶものであり、
前記接着又は溶着は、前記伸縮方向には間欠的、かつ前記直交方向には連続的又は間欠的なパターンでなされており、
前記伸縮方向における前記シート接合部の間は、前記第1不織布層及び第2不織布層が接合されていない非接合部となっており、
前記有孔不織布は、前記非接合部のそれぞれに、最も一方の前記シート接合部寄りの第1の孔の列と、最も他方の前記シート接合部寄りの第2の孔の列と、これらの間に位置する一列又は複数列の第3の孔の列とを有し、
前記第1の孔の列とこれに隣接するシート接合部との、前記伸縮方向の間隔を第1の間隔とし、前記第2の孔の列とこれに隣接するシート接合部との、前記伸縮方向の間隔を第2の間隔としたとき、第1の間隔と第2の間隔との差は、前記孔の前記伸縮方向の寸法以下であり、
前記第1不織布層及び第2不織布層のうち、装着者の肌側となる不織布層が無孔不織布であり、反対の不織布層が前記有孔不織布である、
ことを特徴とする使い捨て着用物品の伸縮構造。 - 前身頃から後身頃にわたる一体的な外装体、又は前身頃及び後身頃に別々に設けられた外装体と、この外装体の幅方向中間部に取り付けられた、股間部の前後両側にわたる内装体と、前身頃における外装体の両側部と後身頃における外装体の両側部とがそれぞれ接合されたサイドシール部と、ウエスト開口及び左右一対の脚開口とを備え、
前記前身頃及び後身頃の少なくとも一方における前記外装体は、少なくとも前後方向の一部の範囲における前記サイドシール部間に対応する幅方向範囲にわたり、請求項1~5のいずれか1項に記載の伸縮構造を、その伸縮領域の伸縮方向が幅方向となるように備えている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨て着用物品。
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