JP2020155942A - 保護制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マスタと複数のスレーブとを含む保護制御装置において、各スレーブにおける電気量のサンプリングタイミングの同期精度を向上させる。【解決手段】保護制御装置は、マスタと、第1シリアルバスを介してマスタと接続された第1の複数のスレーブと、第1シリアルバスと第2シリアルバスとの間において通信パケットの転送を行なうバスリピータと、第2シリアルバスを介してバスリピータと接続された第2の複数のスレーブとを備える。バスリピータは、通信パケットに含まれる情報に基づいて、通信パケットが、各スレーブにおける電気量のサンプリングタイミングを同期させるための同期パケットであるか否かを判断する第1判断回路と、通信パケットが同期パケットである場合、第2シリアルバスを介して、内部メモリに予め記憶されている同期パケットを第2の複数のスレーブに送信する送信回路とを含む。【選択図】図3

Description

本開示は、保護制御装置に関する。
電力系統から電流および電圧などの電気量を複数の箇所で収集し、それらの電気量を用いて電力機器の制御および保護を行なう保護制御装置が知られている。従来、保護制御装置に設けられた各ノードでサンプリングされた電気量をCPU(Central Processing Unit)へ伝達するバスとして、PCI(Peripheral Component Interconnect)等のパラレルバスが用いられてきた。
しかし、パラレルバスは、データ伝送速度の高速化に限界があること、および信号配線数が多く装置の小型化に向かないこと等から、伝送速度の高速化と省配線化とを両立できる高速シリアルバスへの移行が進んでいる。この場合、保護制御装置に設けられた各ノードにおける電気量のサンプリングタイミングを同期させるために、そのサンプリングタイミングを知らせるためのタイミング信号がシリアルバスを介して各ノードへ送信される。
例えば、特開2013−143748号公報(特許文献1)は、時刻同期システムを開示している。このシステムでは、マスタに設けられたメイン処理部および時刻同期処理部にそれぞれ異なるIPアドレスを付与することにより、ネットワーク遅延のばらつきを減少させ、時刻同期パケットをネットワーク遅延のばらつきの影響を受けることなく通信することを検討している。
特開2013−143748号公報
シリアルバスでは、パケット通信にてデータの伝達が行なわれるため、タイミング信号は通信パケットに埋め込んで伝送される。CPUを含むマスタと、電気量をサンプリングする複数のスレーブとがシリアルバスで接続される構成においては、スレーブの数が多くなると信号波形の歪みが大きくなり正しいデータを通信できなくなる。そのため、シリアルバスを電気的に分離するリピータを設けて、同一バス上のスレーブの数を抑えることが考えられる。しかし、この場合、通信パケットがリピータを通過する際の処理遅延が加わるため、各スレーブにおけるタイミング信号の到着時間差が大きくなり、所望のサンプリングタイミングの同期精度を得ることができない。
本開示のある局面における目的は、マスタと複数のスレーブとを含む保護制御装置において、各スレーブにおける電気量のサンプリングタイミングの同期精度を向上させることである。
ある実施の形態に従う保護制御装置は、マスタと、第1シリアルバスを介して、マスタと接続された第1の複数のスレーブと、第1シリアルバスと第2シリアルバスとの間において通信パケットの転送を行なうバスリピータと、第2シリアルバスを介して、バスリピータと接続された第2の複数のスレーブとを備える。バスリピータは、第1シリアルバスを介して受信した通信パケットに含まれる情報に基づいて、通信パケットが、第1および第2の複数のスレーブの各々における電気量のサンプリングタイミングを同期させるための同期パケットであるか否かを判断する第1判断回路と、通信パケットが同期パケットである場合、第2シリアルバスを介して、内部メモリに予め記憶されている同期パケットを第2の複数のスレーブに送信する送信回路とを含む。
本開示によると、マスタ基板と複数のスレーブ基板とを含む保護制御装置において、各スレーブ基板における電気量のサンプリングタイミングの同期精度を向上させることができる。
実施の形態1に従う保護制御装置の全体構成の一例を示す図である。 実施の形態1に従う保護制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 実施の形態1に従うバスリピータの構成の一例を示す図である。 実施の形態1に従う同期パケットおよびデータパケットの構成を模式的に示す図である。 実施の形態1の利点を説明するための図である。 実施の形態2に従うバスリピータの構成の一例を示す図である。 実施の形態2に従う同期パケットおよびデータパケットの構成を模式的に示す図である。 実施の形態3に従うスレーブの構成の一例を示す図である。 実施の形態3の利点を説明するための図である。 その他の実施の形態に従う保護制御装置の全体構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
実施の形態1.
<全体構成>
図1は、実施の形態1に従う保護制御装置100の全体構成の一例を示す図である。図1を参照して、保護制御装置100は、マスタ10と、複数のスレーブ11と、シリアルバス13A,13Bと、バスリピータ15とを含む。典型的には、マスタ10および複数のスレーブ11は、それぞれ異なる基板で構成されている。
本実施の形態では、保護制御装置100はn個(例えば、n=20)のスレーブ11を含むものとし、n個のスレーブ11に対して、便宜上、#1〜#nの番号を付与してそれぞれを区別する。n個のスレーブ11は、それぞれスレーブ♯1〜♯nとも称される。スレーブ♯1〜♯mは、シリアルバス13Aを介して、マスタ10およびバスリピータ15と接続されている。また、スレーブ♯m+1〜♯nは、シリアルバス13Bを介して、バスリピータ15と接続されている。
シリアルバス13A,13B(以下、「シリアルバス13」とも総称する。)は、マルチポイント型の高速シリアルバスであり、例えば、M−LVDS(Multipoint Low Voltage Differential Signaling)バスで構成されている。マスタ10は、シリアルバス13およびバスリピータ15を介して、各スレーブ11と通信パケットを送受信する。
図2は、実施の形態1に従う保護制御装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。図2中のスレーブ11a,11bは、それぞれ図1中のスレーブ♯1,♯2に対応しており、図2中のスレーブ11cは、図1中のスレーブ♯m+1に対応している。
図2を参照して、マスタ10は、シリアルバス13Aを介して、スレーブ11a,11bと接続されている。また、マスタ10は、シリアルバス13A、バスリピータ15およびシリアルバス13Bを介して、スレーブ11cと接続されている。
マスタ10は、各種の指令情報を埋め込んだ通信パケットを各スレーブ11に送信する。例えば、マスタ10は、各スレーブ11における電気量のサンプリングタイミングを同期させるための同期パケットを送信する。また、マスタ10は、各スレーブ11でサンプリングされた電気量をマスタ10側へ送信させるための指令情報を含むデータパケットを送信する。マスタ10は、当該指令情報に従って各スレーブ11から送信された電気量を受信する。
マスタ10は、主なハードウェア構成として、CPU22と、バスインターフェイス(I/F)21と、RAM(Random Access Memory)23と、ROM(Read Only Memory)24とを含む。
CPU22は、ROM24に予め格納されたプログラムを読み出して実行することによって、保護制御装置100の動作を制御する。なお、ROM24には、CPU22によって用いられる各種情報が格納されている。CPU22は、たとえば、マイクロプロセッサである。なお、当該ハードウェアは、CPU以外のFPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)およびその他の演算機能を有する回路などであってもよい。
CPU22は、シリアルバス13を介して、各スレーブ11からディジタルデータを取り込む。CPU22は、ROM24に格納されているプログラムに従って、取り込んだディジタルデータを用いて制御演算を実行する。
例えば、CPU22は、制御演算結果に基づいて、監視対象(例えば、送電線)の事故を検出した場合(例えば、演算値が整定値を上回っている場合)には、スレーブ11に設けられたDO(digital output)回路を介して制御信号を出力する。また、CPU22は、スレーブ11に設けられたDI(digital input)回路を介して、外部の装置から各種信号を受け取る。
バスインターフェイス21は、シリアルバス13Aと接続されており、例えば、M−LVDS規格に対応するインターフェイスである。CPU22は、バスインターフェイス21を介して、各スレーブ11と通信する。典型的には、バスインターフェイス21は、FPGA等の回路で構成されている。
スレーブ11a〜11cは、それぞれバスインターフェイス31a〜31c(以下、「バスインターフェイス31」とも総称する。)と、AD(analog-to-digital)変換回路32a〜32c(以下、「AD変換回路32」とも総称する。)とを含む。なお、スレーブ11aは、DI回路33aと、DO回路34aとをさらに含む。バスインターフェイス31は、例えば、M−LVDS規格に対応するインターフェイスである。
バスインターフェイス31a,31bはシリアルバス13Aに接続され、バスインターフェイス31cはシリアルバス13Bに接続される。バスインターフェイス31aは、AD変換回路32a、DI回路33aおよびDO回路34aと接続され、バスインターフェイス31bはAD変換回路32bと接続され、バスインターフェイス31cはAD変換回路32cと接続される。
バスインターフェイス31は、マスタ10から送信された通信パケットを受信し、自身が受信対象の場合、対応する回路へ制御信号を送信する。ここで、受信した通信パケットが、同報通知パケット、または、宛先アドレスが自身のアドレスと一致するパケットである場合、バスインターフェイス31は自身が受信対象であると判断する。例えば、バスインターフェイス31は、電気量のサンプリングタイミングを同期させるために同報通知でスレーブ11へ送られる同期パケットを受信した場合には、AD変換回路32へサンプリングタイミング信号を出力する。
AD変換回路32は、図示しない補助変成器と接続されている。補助変成器は、電流変成器からの入力電流、あるいは電圧変成器からの入力電圧を取り込み、保護制御装置100の内部回路での信号処理に適した電圧信号に変換して出力する。AD変換回路32は、補助変成器から出力されるアナログ信号(すなわち、電圧信号)を取り込んでディジタル信号に変換する。具体的には、AD変換回路32は、アナログフィルタと、サンプルホールド回路と、マルチプレクサと、信号変換器とを含む。
アナログフィルタは、補助変成器から出力される電圧信号から高周波のノイズ成分を除去する。サンプルホールド回路は、アナログフィルタから出力される信号を予め定められたサンプリング周期でサンプリングする。マルチプレクサは、CPU22から入力されるタイミング信号に基づいて、サンプルホールド回路から入力される波形信号を時系列で順次切り替えて信号変換器に入力する。信号変換器は、マルチプレクサから入力される波形信号をアナログデータからディジタルデータに変換する。AD変換回路32は、バスインターフェイス31を介して、ディジタル変換した信号(すなわち、ディジタルデータ)をマスタ10へ出力する。
DI回路33aは、例えば、電力系統に設けられた系統機器の状態信号を取り込む。DO回路34aは、系統機器に対して制御信号を出力する。
バスリピータ15は、シリアルバス13Aとシリアルバス13Bとの間において通信パケットを転送する。典型的には、バスリピータ15は、一方のシリアルバス13から入力された通信パケットに対応する電気信号を整形して他方のシリアルバス13へ出力する。
<バスリピータの構成>
保護制御装置100では、マスタ10と複数のスレーブ11とがシリアルバス13で接続されており、スレーブの数が多くても正しくデータを通信できるようにバスリピータ15が設けられている。
マスタ10は、シリアルバス13およびバスリピータ15を介して、各スレーブ11における電気量のサンプリングタイミングを同期させるための同期パケットを各スレーブ11に送信する。バスリピータ15の処理遅延によるサンプリングタイミングの同期ずれをできるだけ小さくするために、バスリピータ15は以下のような構成を有する。
図3は、実施の形態1に従うバスリピータ15の構成の一例を示す図である。図3を参照して、バスリピータ15は、上流側(すなわち、シリアルバス13A)から下流側(すなわち、シリアルバス13B側)に通信パケットを伝送する構成として、受信回路110と、エラー検出回路120と、バッファメモリ回路130と、同期パケット出力回路140と、送信回路150とを含む。
受信回路110は、シリアルバス13Aを介して、マスタ10からの通信パケットを受信する。具体的には、受信回路110は、シリアルパラレル変換回路111と、デコーダ回路113とを含む。
シリアルパラレル変換回路111は、シリアルバス13Aから受信した通信パケットをシリアルデータからパラレルデータへ変換してデコーダ回路113に出力する。
デコーダ回路113は、入力される信号を復号化する回路であり、符号化方式に応じたデコーダを有する。本実施の形態では、デコーダ回路113は、8B/10Bデコーダで構成されている。デコーダ回路113は、通信パケットを10ビットのデータから8ビットのデータに変換してエラー検出回路120へ出力する。符号化方式は、8B/10B符号化方式に限られず、4B/5B符号化方式であってもよい。
受信回路110において受信される通信パケットは、典型的には、同期パケットあるいはデータパケットである。
図4は、実施の形態1に従う同期パケットおよびデータパケットの構成を模式的に示す図である。具体的には、図4(a)は同期パケットの構成の一例を示しており、図4(b)はデータパケットの構成の一例を示している。
図4(a)を参照して、同期パケットは、先頭フラグ領域51と、同期フラグ領域52と、誤り検出情報が格納されるFCS(Frame Check Sequence)領域53とを含む。また、同期パケットは全てのスレーブに対して同報通信されるパケットであり、通信相手を指定するアドレスを有していない。図4(b)を参照して、データパケットは、先頭フラグ領域61と、ヘッダ領域62と、データ本体が格納されるペイロード領域63と、FCS領域64とを含む。ヘッダ領域62には、通信コマンド、通信相手を指定するアドレス、シーケンス番号、データ長等の情報が格納される。
図4(a)に示すように、同期パケットには、ヘッダ領域およびペイロード領域が存在しない。同期フラグ領域52には、マスタ10から受信した通信パケットが同期パケットであることを示す制御コードSxが格納される。この制御コードSxは、例えば、カンマ符号を示すK28.5等のKコードである。
このように、同期パケットには可変要素が存在せず、先頭フラグ領域51および同期フラグ領域52に格納されるフラグと、FCSに格納される誤り検出情報のみで構成される。そのため、同期パケットのパケット長は、データパケットのパケット長よりも短い。一方、データパケットには、可変要素である各種の指令情報がペイロード領域に格納されるため、パケット長は比較的長くなる。
再び、図3を参照して、デコーダ回路113は、通信パケットにおいて制御コードSxを検出した場合、当該制御コードSxが検出されたことを示す検出結果(例えば、検出フラグ信号)を同期パケット出力回路140に出力する。また、この制御コードSxの検出フラグ信号はエラー検出回路120へ出力される。
エラー検出回路120は、通信パケットに含まれるFCSに基づいてエラーを検出し、エラー検出結果を同期パケット出力回路140に出力する。
同期パケット出力回路140は、同期パケットのバイパス回路として機能する。具体的には、同期パケット出力回路140は、デコーダ回路113から制御コードSxの検出フラグ信号の入力を受け付けた場合(すなわち、通信パケットに制御コードSxが含まれる場合)、受信回路110において受信された通信パケットが同期パケットであると判断する。そして、同期パケット出力回路140は、エラー検出回路120においてエラーが検出されなかった場合(すなわち、エラー検出結果が“エラーなし”の場合)、この同期パケットにはエラーがないと判断する。この場合、同期パケット出力回路140は、内部メモリに予め格納されている同期パケット(すなわち、図4(a)に示す同期パケット)を送信回路150へ出力する。
一方、同期パケット出力回路140は、デコーダ回路113から制御コードSxの検出フラグ信号の入力を受け付けた場合であっても、エラー検出回路120においてエラーが検出された場合(すなわち、エラー検出結果が“エラーあり”の場合)には、同期パケットを送信回路150へ出力しない。また、同期パケット出力回路140は、デコーダ回路113から制御コードSxの検出フラグ信号の入力を受け付けていない場合(すなわち、制御コードSxが検出されてない場合)、同期パケットを送信回路150に出力しない。
エラー検出回路120は、デコーダ回路113から制御コードSxの検出フラグ信号の入力を受け付けた場合、デコーダ回路113から受信した通信パケットは同期パケットであると判断して、この通信パケット(すなわち、同期パケット)を破棄する。
一方、エラー検出回路120は、制御コードSxの検出フラグ信号の入力を受け付けていない場合、通信パケットがデータパケットであると判断する。エラー検出回路120は、データパケットにエラーが検出されなかった場合には、当該データパケットをバッファメモリ回路130へ出力する。エラー検出回路120は、データパケットにエラーが検出された場合には、当該データパケットを破棄するか、あるいは、エラーが検出されたことを示すエラーフラグを当該データパケットにセットして、当該データパケットをバッファメモリ回路130へ出力する。データパケットにエラーフラグがセットされた場合、バッファメモリ回路130はFCSを生成し、通信パケット内のFCSを当該生成したFCSに置き換える。
バッファメモリ回路130は、受信したデータパケットを一時的に蓄積し、当該蓄積されたデータパケットを送信回路150へ出力する。例えば、バッファメモリ回路130は、FIFO(First In First Out)メモリから構成される。具体的には、バッファメモリ回路130は、受信回路110の動作クロックで処理されたデータパケットを送信回路150の動作クロックに載せ替えて、送信回路150へ出力する。
送信回路150は、通信パケットをシリアルバス13Bへ出力する。具体的には、送信回路150は、エンコーダ回路151と、パラレルシリアル変換回路153とを含む。
エンコーダ回路151は、入力される信号を符号化する回路であり、符号化方式に応じたエンコーダを有する。本実施の形態では、エンコーダ回路151は、8B/10Bエンコーダで構成されている。エンコーダ回路151は、通信パケットを8ビットのデータから10ビットのデータに変換して、パラレルシリアル変換回路153へ出力する。具体的には、エンコーダ回路151は、同期パケット出力回路140から受信した同期パケット、またはバッファメモリ回路130から受信したデータパケットを10ビットのデータに変換してパラレルシリアル変換回路153へ出力する。
パラレルシリアル変換回路153は、エンコーダ回路151から受信した通信パケット(すなわち、同期パケットまたはデータパケット)をパラレルデータからシリアルデータへ変換してシリアルバス13Bに出力する。
また、バスリピータ15は、下流側から上流側に通信パケットを伝送する構成として、受信回路160と、エラー検出回路170と、バッファメモリ回路180と、送信回路190とを含む。
受信回路160は、シリアルバス13Bを介して、各スレーブ♯m+1〜♯nから送信されたデータパケットを受信する。具体的には、受信回路160は、シリアルパラレル変換回路161と、デコーダ回路163とを含む。
シリアルパラレル変換回路161は、シリアルバス13Bから受信したデータパケットをシリアルデータからパラレルデータへ変換してデコーダ回路163に出力する。デコーダ回路163は、8B/10Bデコーダで構成されており、データパケットを10ビットのデータから8ビットのデータに変換して、エラー検出回路170へ出力する。
エラー検出回路170は、データパケットにエラーが検出されなかった場合には、当該データパケットをバッファメモリ回路180へ出力する。エラー検出回路170は、データパケットにエラーが検出された場合には、当該データパケットを破棄するか、あるいは、エラーフラグがセットされた当該データパケットをバッファメモリ回路180へ出力する。バッファメモリ回路180は、入力されたデータパケットを一時的に蓄積し、送信回路190へ出力する。
送信回路190は、データパケットをシリアルバス13Aへ出力する。具体的には、送信回路190は、エンコーダ回路191と、パラレルシリアル変換回路193とを含む。
エンコーダ回路191は、8B/10Bエンコーダで構成されており、8ビットのデータを10ビットのデータに変換して、パラレルシリアル変換回路193へ出力する。具体的には、エンコーダ回路191は、バッファメモリ回路130から受信したデータパケットを10ビットのデータに変換してパラレルシリアル変換回路193へ出力する。
パラレルシリアル変換回路193は、エンコーダ回路191から受信したデータパケットをパラレルデータからシリアルデータへ変換してシリアルバス13Aに出力する。
上記のように、バスリピータ15は、シリアルバス13Aを介して受信した通信パケットに含まれる情報(例えば、制御コードSx)に基づいて、当該通信パケットが同期パケットであるか否かを判断する回路(例えば、同期パケット出力回路140)を含む。また、バスリピータ15は、通信パケットが同期パケットである場合、シリアルバス13Bを介して、バスリピータ15の内部メモリに予め記憶されている同期パケットを、各スレーブ♯m+1〜♯nに送信する送信回路150を含む。
また、バスリピータ15は、通信パケットが同期パケットではない場合、当該通信パケットを蓄積し、当該蓄積された通信パケットを送信回路150へ出力するバッファメモリ回路130を含む。送信回路150は、シリアルバス13Bを介して、バッファメモリ回路130から受け付けた通信パケットを各スレーブ♯m+1〜♯nに送信する。
バスリピータ15は、シリアルバス13Aを介して受信した通信パケットのエラーを検出するエラー検出回路120を含む。通信パケットが同期パケットであると判断された場合であっても、エラー検出回路120によりエラーが検出された場合には、同期パケット出力回路140から同期パケットが出力されないため、送信回路150は、バスリピータ15の内部メモリに記憶された同期パケットを送信しない。
シリアルバス13Aを介して受信した通信パケットが制御コードSxを含む場合、同期パケット出力回路140は、当該通信パケットが同期パケットであると判断して、内部メモリに予め記憶されている同期パケットを送信回路150へ出力する。
上記のようなバスリピータ15の構成によると、通信パケットが同期パケットであると判断された場合には、予め用意されている同期パケットが即時に下流側の各スレーブ♯m+1〜♯nに送信される。そのため、通信パケットを一時的に蓄積して送信回路150へ出力する処理が不要となり、バスリピータ15内を同期パケットが通過する時間を短縮できる。
同期フラグ領域52には、通信パケットが同期パケットであることを示す制御コードSxが格納されており、これは、デコーダ回路113で検出可能である。そのため、同期パケットの検出処理時間を短縮でき、結果として、通信パケットが同期パケットであることを判断する時間を短縮できる。また、同期パケットのパケット長は、データパケットのパケット長よりも短いため、同期パケットはバスリピータ15を短時間で通過できる。これにより、バスリピータ15内を同期パケットが通過する時間をさらに短縮できる。
<利点>
図5は、実施の形態1の利点を説明するための図である。図5を参照して、マスタ10から同期パケットが各スレーブ#1〜#nに送信された場合における同期パケットの到達時間差T1が示されている。具体的には、到達時間差T1は、マスタ10による同期パケットの送信時刻から、スレーブ♯nによる同期パケットの受信時刻までの時間である。
また、マスタ10からデータパケットが各スレーブ#1〜#nに送信された場合の当該データパケットの到達時間差T2が示されている。具体的には、到達時間差T2は、マスタ10によるデータパケットの送信時刻から、スレーブ♯nによるデータパケットの受信時刻までの時間である。
図5に示すように、到達時間差T1は到達時間差T2よりも短くなっている。これは、同期パケットがバスリピータ15を通過する通過時間Td1が、データパケットがバスリピータ15を通過する通過時間Td2よりも短縮されているためである。このように、上述したバスリピータ15の構成および処理により、バスリピータ15内の同期パケットの通過時間を短縮することにより、各スレーブ11における電気量のサンプリングタイミングの同期精度を向上させることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、通信パケットが同期パケットであることを識別するために、同期パケットの同期フラグ領域52に制御コードSxを格納する構成について説明した。実施の形態2では、同期パケットのヘッダ領域内に同期コマンドを格納する構成について説明する。なお、実施の形態2に従う保護制御装置100の全体構成は、実施の形態1の<全体構成>と同様である。
図6は、実施の形態2に従うバスリピータ15Aの構成の一例を示す図である。図6を参照して、バスリピータ15Aは、図3に示すバスリピータ15におけるデコーダ回路113、エラー検出回路120および同期パケット出力回路140を、それぞれデコーダ回路113A、検出回路120Aおよび同期パケット出力回路140Aに置き換えた構成に相当する。そのため、バスリピータ15と同様な構成についてはその詳細な説明は繰り返さない。
受信回路110Aは、シリアルバス13Aを介して、マスタ10からの通信パケットを受信する。ここで、受信回路110Aにおいて受信される同期パケットおよびデータパケットの構成について説明する。
図7は、実施の形態2に従う同期パケットおよびデータパケットの構成を模式的に示す図である。具体的には、図7(a)は同期パケットの構成の一例を示しており、図7(b)はデータパケットの構成の一例を示している。なお、図7(b)に示すデータパケットの構成は、図4(b)に示すデータパケットの構成と同一であるため、その詳細な説明は行なわない。
図7(a)を参照して、同期パケットは、先頭フラグ領域51と、ヘッダ領域54と、FCS領域53とを含む。図7(a)に示すように、実施の形態2に従う同期パケットには、ヘッダ領域54が存在し、図4(a)に示す同期フラグ領域52が存在しない。この点が、実施の形態1に従う同期パケットの構成と異なる。ヘッダ領域54には同期コマンドが含まれる。なお、同期パケットに可変要素が存在しない点は、図4(a)に示す同期パケットと同様である。
再び、図6を参照して、受信回路110Aは、シリアルパラレル変換回路111と、デコーダ回路113Aとを含む。デコーダ回路113Aは、8B/10Bデコーダで構成されており、10ビットのデータを8ビットのデータに変換して、検出回路120Aへ出力する。
実施の形態1では、デコーダ回路113は、同期パケットの同期フラグ領域52に格納された制御コードSxを検出していた。しかし、実施の形態2では、図7(b)に示すように同期パケットには制御コードSxは含まれていないため、デコーダ回路113Aは、制御コードSxを検出することはない。
検出回路120Aは、デコーダ回路113Aから受信した通信パケットのヘッダ領域に同期コマンドが含まれることを検出した場合、当該同期コマンドを検出したことを示す検出結果(例えば、検出フラグ信号)を同期パケット出力回路140Aに出力する。また、検出回路120Aは、通信パケットに含まれるFCSに基づいてエラーを検出し、エラー検出結果を同期パケット出力回路140Aに出力する。
同期パケット出力回路140Aは、検出回路120Aから同期コマンドの検出フラグ信号の入力を受け付けた場合(すなわち、通信パケットに同期コマンドが含まれている場合)、受信回路110Aにおいて受信された通信パケットが同期パケットであると判断する。そして、同期パケット出力回路140Aは、検出回路120Aにおいてエラーが検出されなかった場合、この同期パケットにはエラーがないと判断する。この場合、同期パケット出力回路140Aは、内部メモリに予め記憶されている同期パケットを送信回路150へ出力する。
一方、同期パケット出力回路140Aは、検出回路120Aから同期コマンドの検出フラグ信号の入力を受け付けた場合であっても、検出回路120Aにおいてエラーが検出された場合には、同期パケットを送信回路150へ出力しない。また、同期パケット出力回路140Aは、検出回路120Aから同期コマンドの検出フラグ信号の入力を受け付けていない場合(すなわち、同期コマンドが検出されてない場合)、同期パケットを送信回路150へ出力しない。
検出回路120Aは、通信パケットにおいて同期コマンドが検出された場合、受信回路110Aにおいて受信された通信パケットが同期パケットであると判断して、この通信パケット(すなわち、同期パケット)を破棄する。
一方、検出回路120Aは、通信パケットにおいて同期コマンドが検出されない場合、当該通信パケットがデータパケットであると判断する。検出回路120Aは、データパケットにエラーが検出されなかった場合には、当該データパケットをバッファメモリ回路130へ出力する。検出回路120Aは、データパケットにエラーが検出された場合には、当該データパケットを破棄するか、あるいは、エラーフラグがセットされた当該データパケットをバッファメモリ回路130へ出力する。データパケットにエラーフラグがセットされた場合、バッファメモリ回路130はFCSを生成し、通信パケット内のFCSを当該生成したFCSに置き換える。
上記のように、バスリピータ15Aは、シリアルバス13Aを介して受信した通信パケットに含まれる情報(例えば、同期コマンド)に基づいて、当該通信パケットが同期パケットであるか否かを判断する回路(例えば、同期パケット出力回路140A)を含む。また、バスリピータ15Aは、通信パケットが同期パケットである場合、シリアルバス13Bを介して、バスリピータ15Aの内部メモリに記憶された同期パケットを、各スレーブ♯m+1〜♯nに送信する送信回路150を含む。
シリアルバス13Aを介して受信した通信パケットが同期コマンドを含む場合、同期パケット出力回路140Aは、当該通信パケットが同期パケットであると判断して、内部メモリに予め記憶されている同期パケットを送信回路150へ出力する。
実施の形態2では、ヘッダ領域54には、通信パケットが同期パケットであることを示す同期コマンドが格納されており、これは、検出回路120Aにより検出可能である。この場合でも、同期パケットの検出処理時間を短縮でき、結果として、通信パケットが同期パケットであることを判断する時間を短縮できる。
<利点>
実施の形態2によると実施の形態1と同様の利点を有する。
実施の形態3.
上述した実施の形態1および2では、同期パケットがバスリピータを通過する時間を短縮する構成について説明したが、実施の形態3では、各スレーブ11のバスインターフェイス31が同期パケットを受信してから、AD変換回路32へ電気量のサンプリングタイミング信号を出力するまでの時間を短縮する構成について説明する。なお、実施の形態3に従う保護制御装置100の全体構成は、実施の形態1の<全体構成>と同様である。
図8は、実施の形態3に従うスレーブ11Pの構成の一例を示す図である。図8を参照して、スレーブ11Pは、バスインターフェイス31Pと、AD変換回路32とを含む。ここで、スレーブ11Pは図1中のスレーブ11に対応するが、区別のため便宜上「P」との符号を付加している。これは、バスインターフェイス31Pについても同様である。
以下では、説明の容易化のため、スレーブ11Pは、図1中のシリアルバス13Aに接続されたスレーブ♯1〜♯mのうちの1つであるとする。また、同期パケットおよびデータパケットの各々の構成は、実施の形態1で説明した図4に示す構成であるとする。なお、スレーブ♯m+1〜♯nも以下に説明するスレーブ11Pと同様の構成を有する。
バスインターフェイス31Pは、受信回路210と、エラー検出回路220と、タイミング信号出力回路230と、指令生成回路240と、通信パケット生成回路250と、送信回路260とを含む。
受信回路210は、シリアルバス13Aを介して、マスタ10からの通信パケットを受信する。具体的には、受信回路210は、シリアルパラレル変換回路211と、デコーダ回路213とを含む。受信回路210の構成は、バスリピータ15の受信回路110の構成と同様である。
シリアルパラレル変換回路211は、シリアルバス13Aから受信した通信パケットをシリアルデータからパラレルデータへ変換してデコーダ回路213に出力する。デコーダ回路213は、8B/10Bデコーダで構成されており、通信パケットを10ビットのデータから8ビットのデータに変換して、エラー検出回路220へ出力する。
デコーダ回路213は、通信パケットにおいて制御コードSxを検出した場合、当該制御コードSxが検出されたことを示す検出結果(例えば、検出フラグ信号)をタイミング信号出力回路230に出力する。また、この制御コードSxはエラー検出回路220へ出力される。エラー検出回路220は、通信パケットに含まれるFCSに基づいてエラーを検出し、エラー検出結果をタイミング信号出力回路230に出力する。
タイミング信号出力回路230は、デコーダ回路213から制御コードSxの検出フラグ信号の入力を受け付けた場合(すなわち、通信パケットに制御コードSxが含まれている場合)、通信パケットが同期パケットであると判断する。そして、タイミング信号出力回路230は、エラー検出回路220においてエラーが検出されなかった場合、この同期パケットにはエラーがないと判断する。この場合、タイミング信号出力回路230は、電気量のサンプリングタイミング信号(例えば、パルス信号)をAD変換回路32へ出力する。
一方、タイミング信号出力回路230は、デコーダ回路213から制御コードSxの検出フラグ信号の入力を受け付けた場合であっても、エラー検出回路220においてエラーが検出された場合には、サンプリングタイミング信号をAD変換回路32へ出力しない。また、タイミング信号出力回路230は、デコーダ回路213から制御コードSxの検出フラグ信号の入力を受け付けていない場合、サンプリングタイミング信号をAD変換回路32へ出力しない。
エラー検出回路220は、デコーダ回路213から制御コードSxの検出フラグ信号の入力を受け付けた場合、デコーダ回路213から受信した通信パケットは同期パケットであると判断して、この通信パケット(すなわち、同期パケット)を破棄する。
一方、エラー検出回路220は、制御コードSxの検出フラグ信号の入力を受け付けていない場合、通信パケットがデータパケットであると判断する。エラー検出回路220は、データパケットにエラーが検出されなかった場合には、当該データパケットを指令生成回路240へ出力する。なお、エラー検出回路220は、データパケットにエラーが検出された場合には、当該データパケットを破棄するか、あるいは、エラーフラグを当該データパケットにセットして、当該データパケットを指令生成回路240へ出力する。
指令生成回路240は、データパケットを解析して自身宛のデータパケットであった場合、このデータパケットに対応する指令信号を生成し、AD変換回路32へ出力する。例えば、指令信号は、AD変換回路32でサンプリングされた電気量をマスタ10へ送信するように指令する信号、およびAD変換回路32における動作モード(例えば、フィルタ回路のON、OFF等)を指令する信号等を含む。
AD変換回路32は、指令信号に従って、サンプリングした電気量を通信パケット生成回路250へ出力する。また、AD変換回路32は、自身の現在の状態を示す状態信号を通信パケット生成回路250へ出力する。状態信号は、AD変換回路32の状態が正常か否かを示す信号、電気量のサンプリングが終了した状態であることを示す信号等を含む。
通信パケット生成回路250は、AD変換回路32から受信した電気量、状態信号等を格納したデータパケットを生成し、当該データパケットを送信回路260へ出力する。
送信回路260は、データパケットをシリアルバス13Aへ出力する。具体的には、送信回路260は、エンコーダ回路261と、パラレルシリアル変換回路263とを含む。
エンコーダ回路261は、8B/10Bエンコーダで構成されている。エンコーダ回路261は、データパケットを8ビットのデータから10ビットのデータに変換して、パラレルシリアル変換回路263へ出力する。
上記のように、バスインターフェイス31Pは、シリアルバス13Aを介して受信した通信パケットに含まれる情報(例えば、制御コードSx)に基づいて当該通信パケットが同期パケットであると判断した場合、電気量のサンプリングタイミング信号をAD変換回路32へ出力するタイミング信号出力回路230を含む。
また、バスインターフェイス31Pは、シリアルバス13Aを介して受信した通信パケットのエラーを検出するエラー検出回路220を含む。通信パケットが同期パケットである場合であっても、エラー検出回路220によりエラーが検出された場合には、タイミング信号出力回路230は、電気量のサンプリングタイミング信号をAD変換回路32へ出力しない。
上記では、同期パケットおよびデータパケットの各々の構成が図4に示す構成である場合について説明したが、当該構成に限られず、実施の形態2における図7に示す構成であってもよい。この場合、図8中のエラー検出回路220が、検出回路120Aと同様の機能を有する検出回路へ置換される。
具体的には、当該検出回路は、デコーダ回路213から受信した通信パケットのヘッダ領域に同期コマンドが含まれることを検出した場合、当該同期コマンドをタイミング信号出力回路230に出力する。また、検出回路は、通信パケットに含まれるFCSに基づいてエラーを検出し、エラー検出結果をタイミング信号出力回路230に出力する。タイミング信号出力回路230は、検出回路から同期コマンドの入力を受け付け、かつ検出回路においてエラーが検出されなかった場合、サンプリングタイミング信号を出力する。
<利点>
図9は、実施の形態3の利点を説明するための図である。ここでは、データパケットおよび同期パケットがマスタ10から各スレーブ#1〜#mに送信された場合を想定する。
図9を参照して、マスタ10がデータパケットを送信すると、スレーブ♯1において当該データパケットが受信される。スレーブ♯1のバスインターフェイス31Pは、受信したデータパケットを解析して、当該データパケットに対応する指令信号をAD変換回路32へ出力する。具体的には、マスタ10がデータパケットを送信した時刻から、スレーブ♯1のAD変換回路32へ指令信号が出力された時刻までの時間が、指令信号の出力遅延時間Tdx1として示されている。
時間Ts1は、スレーブ♯1において指令信号が出力された時刻から、スレーブ♯mにおいて指令信号が出力された時刻までの時間であり、スレーブ♯1およびスレーブ♯m間における指令信号の出力時間差を示している。
また、マスタ10が同期パケットを送信すると、スレーブ♯1において当該同期パケットが受信される。スレーブ♯1のバスインターフェイス31Pは、同期パケットを受信すると、電気量のサンプリングタイミング信号をAD変換回路32へ出力する。具体的には、マスタ10による同期パケットの送信時刻から、スレーブ♯1のバスインターフェイス31Pによるサンプリングタイミング信号の出力時刻までの時間がサンプリングタイミング信号の出力遅延時間Tdx2として示されている。
時間Ts2は、スレーブ♯1におけるサンプリングタイミング信号の出力時刻から、スレーブ♯mにおけるサンプリングタイミング信号の出力時刻までの時間であり、スレーブ♯1およびスレーブ♯m間におけるサンプリングタイミング信号の出力時間差を示している。典型的には、時間Ts1と時間Ts2とは同一である。
図9に示すように、サンプリングタイミング信号の出力遅延時間Tdx2は、指令信号の出力遅延時間Tdx1よりも短くなっている。これは、バスインターフェイス31Pが、受信した通信パケットが同期パケットであると判断した場合、即時にサンプリングタイミング信号を出力するためである。一方、データパケットは指令生成回路240で解析されてから、当該データパケットに対応する指令信号が出力されるため時間がかかる。なお、図9では、データパケットのパケット長よりも同期パケットのパケット長の方が短いため、出力遅延時間Tdx1と出力遅延時間Tdx2との差がより大きくなっている。
このように、バスインターフェイス31Pが同期パケットを受信してから、AD変換回路32へサンプリングタイミング信号を出力するまでの時間を短縮することにより、各スレーブ11における電気量のサンプリングタイミングの同期精度をさらに向上させることができる。
例えば、マスタ10が送電線の系統周波数と同期して同期パケットを出力する場合、各スレーブ11は、マスタ10による同期パケットの出力タイミングに近いタイミングで電気量をサンプリングでき、系統周波数との同期精度を向上できる。
その他の実施の形態.
(1)上述した実施の形態では、図1に示すように1つバスリピータ15を用いて、マスタ10が複数のスレーブ♯1〜♯nに接続される構成について説明したが、当該構成に限られない。例えば、図10に示すように、2つのバスリピータ15を用いて、マスタ10が複数のスレーブ♯1〜♯nに接続される構成であってもよい。
図10は、その他の実施の形態に従う保護制御装置100Aの全体構成の一例を示す図である。図10を参照して、保護制御装置100Aは、マスタ10と、複数のスレーブ♯1〜♯nと、シリアルバス13A,13Bと、バスリピータ15_1,15_2と、光ケーブル18とを含む。
マスタ10は、シリアルバス13Aを介して、スレーブ♯1〜♯mおよびバスリピータ15_1と接続されている。バスリピータ15_1とバスリピータ15_2とは、光ケーブル18を介して接続されている。
バスリピータ15_2は、シリアルバス13Bを介して、スレーブ♯m+1〜♯nと接続されている。したがって、マスタ10は、シリアルバス13A、バスリピータ15_1,15_2およびシリアルバス13Bを介して、スレーブ♯m+1〜♯nと接続されている。
バスリピータ15_1,15_2は、上述したバスリピータ15と同様の構成および機能を有する。ただし、バスリピータ15_1,15_2は、電気信号を光信号に変換するための回路を有する。
例えば、バスリピータ15_1が受信した通信パケットは、上述したバスリピータ15による処理が行なわれた後に電気信号から光信号に変換されて、バスリピータ15_2へ送信される。バスリピータ15_2が受信した通信パケットは、光信号から電気信号に変換された後に、上述したバスリピータ15による処理が行なわれて、シリアルバス13Bに送信される。
(2)上述の実施の形態において、各スレーブ11にDI回路が含まれている場合に、各DI回路が信号を取り込むタイミングを同期させるための同期パケットが、マスタ10から各スレーブ11に送信される構成であってもよい。
(3)上述の実施の形態として例示した構成は、本発明の構成の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能である。また、上述した実施の形態において、他の実施の形態で説明した処理および構成を適宜採用して実施する場合であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 マスタ、11,11P スレーブ、13A,13B シリアルバス、15,15A バスリピータ、18 光ケーブル、21,31a〜31c,31P バスインターフェイス、22 CPU、24 ROM、32a〜32c AD変換回路、33a DI回路、34a DO回路、100,100A 保護制御装置、110,110A,160,210 受信回路、111,161,211 シリアルパラレル変換回路、113,113A,163,213 デコーダ回路、120,170,220 エラー検出回路、120A 検出回路、130,180 バッファメモリ回路、140,140A 同期パケット出力回路、150,190,260 送信回路、151,191,261 エンコーダ回路、153,193,263 パラレルシリアル変換回路、230 タイミング信号出力回路、240 指令生成回路、250 通信パケット生成回路。

Claims (8)

  1. マスタと、
    第1シリアルバスを介して、前記マスタと接続された第1の複数のスレーブと、
    前記第1シリアルバスと第2シリアルバスとの間において通信パケットの転送を行なうバスリピータと、
    前記第2シリアルバスを介して、前記バスリピータと接続された第2の複数のスレーブとを備え、
    前記バスリピータは、
    前記第1シリアルバスを介して受信した通信パケットに含まれる情報に基づいて、前記通信パケットが、前記第1および第2の複数のスレーブの各々における電気量のサンプリングタイミングを同期させるための同期パケットであるか否かを判断する第1判断回路と、
    前記通信パケットが前記同期パケットである場合、前記第2シリアルバスを介して、内部メモリに予め記憶されている同期パケットを前記第2の複数のスレーブに送信する送信回路とを含む、保護制御装置。
  2. 前記バスリピータは、前記通信パケットが前記同期パケットではない場合、当該通信パケットを蓄積し、当該蓄積された通信パケットを前記送信回路へ出力するバッファメモリ回路をさらに含み、
    前記送信回路は、前記第2シリアルバスを介して、前記バッファメモリ回路から受け付けた前記通信パケットを前記第2の複数のスレーブに送信する、請求項1に記載の保護制御装置。
  3. 前記第1シリアルバスを介して受信した通信パケットのエラーを検出する第1エラー検出回路をさらに含み、
    前記第1判断回路により前記通信パケットが前記同期パケットであると判断された場合であっても、前記第1エラー検出回路により前記エラーが検出された場合には、前記送信回路は、前記内部メモリに記憶された同期パケットを送信しない、請求項1または請求項2に記載の保護制御装置。
  4. 前記同期パケットは、予め定められた制御コードを含み、
    前記第1シリアルバスを介して受信した通信パケットが前記予め定められた制御コードを含む場合、前記第1判断回路は、当該通信パケットが前記同期パケットであると判断する、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の保護制御装置。
  5. 前記同期パケットは、ヘッダ領域内に同期コマンドを含み、
    前記第1シリアルバスを介して受信した通信パケットが前記同期コマンドを含む場合、前記第1判断回路は、当該通信パケットが前記同期パケットであると判断する、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の保護制御装置。
  6. 前記第1の複数のスレーブの各々は、
    前記第1シリアルバスに接続されるバスインターフェイスと、
    前記バスインターフェイスと接続されるAD(analog-to-digital)変換回路とを含み、
    前記バスインターフェイスは、電気量のサンプリングタイミング信号を前記AD変換回路へ出力する信号出力回路を含み、
    前記信号出力回路は、前記第1シリアルバスを介して受信した通信パケットに含まれる情報に基づいて前記通信パケットが前記同期パケットであると判断した場合に、前記サンプリングタイミング信号を前記AD変換回路へ出力する、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の保護制御装置。
  7. 前記バスインターフェイスは、前記第1シリアルバスを介して受信した通信パケットのエラーを検出する第2エラー検出回路をさらに含み、
    前記通信パケットが前記同期パケットである場合であっても、前記第2エラー検出回路により前記エラーが検出された場合には、前記信号出力回路は、前記サンプリングタイミング信号を前記AD変換回路へ出力しない、請求項6に記載の保護制御装置。
  8. 前記第1シリアルバスおよび前記第2シリアルバスの各々は、M−LVDS(multipoint low voltage differential signaling)バスである、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の保護制御装置。
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