JP2005159701A - ディジタル伝送方式 - Google Patents
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Abstract
このような課題を解決するために、ネットワーク全体で網同期を実現するとともに、IP端末の帯域を圧迫せずに通信を行うことを目的とする。
【解決手段】 複数のRPR伝送装置がループ状につながり、かつ網同期クロック供給装置を備え、伝送路の拡張I/F部のSDHフレームパケット化回路でMACフレーム化することで、非IP端末を収容可能とする。
【選択図】 図1
Description
IPネットワークからIPパケットを受信したCESoIP装置は、layer3ヘッダ、layer2ヘッダを取り除き、受信クロックを調節して、非IP端末へと送信することが示されている(例えば、非特許文献1参照)。
複数のRPR伝送装置には、少くとも第1、第2の2系統よりなる伝送路がRPRネットワーク伝送路を介して設けられており、第1、第2の伝送路には、拡張I/F部とSDH伝送装置と非IP端末とが設けられているとともに、網同期クロック供給装置によって第1、第2の伝送路とRPRネットワーク伝送路が同期するものであり、さらに、拡張I/F部にはSDHフレームパケット化回路が設けられており、非IP端末からの通信がSDHフレームパケット化回路でMACフレーム化されることにより、非IP端末を収容可能としたものである。
以下、この発明の実施の形態1を図に基づいて説明する。
図1は複数の、例えば3台のRPR伝送装置1A〜1Cが光ファイバ2Aによってループ状に接続され、前記RPR伝送装置1Cに網同期クロック供給装置8が設けられたRPRネットワーク伝送路2と、前記RPR伝送装置1Aに接続された第1の伝送路500Aと、前記RPR伝送装置1Bに接続された第2の伝送路500Bとを備えたディジタル伝送方式1000のシステム構成を示す図である。
前記第1の伝送路500Aは拡張I/F部3AとSDH伝送装置4Aと非IP端末7Aが設けられている。前記第2の伝送路500Bには同様に拡張I/F部3B、SDH伝送装置4B、非IP端末7Bが設けられている。前記RPR伝送装置1A〜1Cは例えば、2.4Gbpsあるいはそれ以上の伝送帯域を持つもので、互いに光ファイバ2Aで接続される。
前記拡張I/F部3A、3Bは、RPR伝送装置1A、1Bと光ファイバ5A、5Bを用いて接続される。この光ファイバ5A、5Bの通信方式は1000BASE-SX(IEEE802.3Z)を用いる場合を想定しているが、ギガビットEthernet(登録商標)の方式であれば他の形式でもよい。前記SDH伝送装置4A、4Bは前記拡張I/F部3A、3Bと対向して接続される。前記非IP端末7A、7Bは例えば非常電話やトラフィックカウンタ等の非IP端末であり、前記SDH伝送装置4A、4Bと接続される。前記網同期クロック供給装置8はネットワーク全体の網同期の基準となるクロックを生成するものであり、少なくとも1式は備えている必要がある。RPR装置1A〜1CにつながるLAN10は、例えばコンピュータ等のIP端末9を通信回線で接続して通信網を構成している。
図において、光/電気変換部101は、RPR伝送装置1Bから光信号(MACフレーム)を受信すると、その信号を電気信号(MACフレーム)に変換する一方、ギガビットイーサネット(登録商標)SerDes102に生成された電気信号(MACフレーム)を光信号(MACフレーム)に変換する。ギガビットイーサネット(登録商標)SerDes102は、前記光/電気変換部101から受信したシリアルの電気信号(MACフレーム)を、4ビットのパラレルデータに変換する一方、後述するSDHデータ抽出回路107により生成された4ビットのパラレル信号を、シリアルデータに変換するSerDes(Serializer/Deserializer)である。IPヘッダ/MACヘッダ生成部104は、MACフレームの固定情報をSDHフレームパケット化回路(MACフレーム化回路)103に送信する。
光/電気変換部109は、SDH伝送装置4Bから光信号(SDHフレーム)を受信すると、その光信号を電気信号(SDHフレーム)に変換する一方、SDHフレーマ部106により生成された電気信号(SDHフレーム)を光信号(SDHフレーム)に変換する。揺らぎ吸収バッファ110はMACフレームの最大遅延時間と最小遅延時間の差分時間による揺らぎを吸収する。
300はMACフレームのユーザ領域からIPヘッダの領域を除いたSDHデータを多重する領域である。図4は、STM−1SDHフレームのフレーム構成図である。400はSTM−1SDHフレーム、400A、400Bは2分割されたSTM−1SDHフレームである。
STM−16SDHフレーマ部204A、204Bは、リングアクセス制御部203により生成された4個のペイロードに、SOH(セクションオーバヘッド部)を付加してSTM−16SDHフレームを生成するとともに、光/電気変換部205A、205Bにより電気信号に変換されたSTM−1フレームからSOHを除去してペイロードを抽出し、4個のSTM−4フレームに分割する。
光/電気変換部205A、205Bは、STM−16SDHフレーマ部204A、204Bにより生成された電気信号(STM−16SDHフレーム)を、光信号(STM−16SDHフレーム)に変換してRPR伝送装置1B、1Cに送信するとともに、RPR伝送装置1B、1Cから受信した光信号(STM−16SDHフレーム)を電気信号(STM−16SDHフレーム)に変換する。また光/電気変換部205Aが接続されるポートをEastポート、205Bが接続されるポートをWestポートとする。
初期設定として、SDH伝送装置4Aは例えば、フレーム方式をSTM−1、伝送速度を155.52Mbpsとし、RPR伝送装置1Aの光/電気変換部200Aと、拡張I/F部3Aの光/電気変換部101が光ファイバー5Aにて接続され、RPR伝送装置1Bの光/電気変換部200Aと拡張I/F部3Bの光/電気変換部101も光ファイバ5Bにて接続されていることとし、非IP端末7Aと7Bが対向通信しているとする。非IP端末7Aの通信データはSDH伝送装置4AにてSTM−1フレームに多重され、拡張I/F部3Aへ光信号(フレーム)が送信され、拡張I/F部3Aの光/電気変換部109はその光信号(フレーム)を受信し、その光信号(フレーム)を電気信号に変換する。そして、光/電気変換部109が光信号(フレーム)を電気信号に変換すると、SDHフレーマ部106がそのフレームからSOHを除去してペイロードを抽出する。そして、SDHフレーマ部106がペイロードを抽出すると、SDHフレーム分割回路105は、図4に示すようにSDHフレームを等分する。
次にSDHフレームパッケット化回路は、IPヘッダ/MACヘッダ生成部104にて生成された図3に示すMACフレームのSDHデータ300に、SDHフレーム分割回路105にて分割されたSDHを多重し4ビットのパラレルデータにて、ギガイーサネット(登録商標)SerDes102に送信する。ギガイーサネット(登録商標)SerDes102はこの4ビットのパラレルデータをシリアルデータに変換する。このようにシリアルデータに変換されたMACフレームは、光/電気変換部101にて光信号に変換され、RPR伝送装置1Aに送信される。
そしてSDH伝送装置4Bにて非IP端末7Aの通信データは分離され、非IP端末7Bにて受信され、非IP端末7A、7B間での通信が行われる。
なおこの実施の形態1では、第1、第2の伝送路500A、500Bを設けた例を示したが、必ずしも2系統でなく、64系統、128系統等、多数の系統を設けたものであってもよい。これは、後述する他の実施の形態に関しても同様である。
前記実施の形態1では、ネットワーク全体が網同期する場合について説明したが、この実施の形態2では、RPR伝送装置を完全非同期とし、拡張I/F部およびSDH伝送装置が網同期をとる形態について述べる。
以下、この発明の実施の形態2を図に基づいて説明する。
図6は、この実施の形態2による例えば、拡張I/F部3Bの詳細な構成を示したブロック図である。前記図1に示した拡張I/F部3A、3Bのそれぞれに設けられたクロック回路30にはクロックを生成するクロック発振回路111、遅延時間をプログラマブルに変更できる適応クロック調整回路112が設けられている。その他の構成は前述した実施の形態1の図2と同様であるので説明を省略する。
例えば、図1に示した第1の伝送路500Aにおいて、初期設定としてSDH伝送装置4Aはフレーム方式をSTM−1で、伝送速度を155.52Mbpsとし、RPR伝送装置1Aの光/電気変換部200Aと、拡張I/F部3Aの光/電気変換部101が光ファイバ5Aにて接続され、RPR伝送装置1Bの光/電気変換部200Aと拡張I/F部3Bの光/電気変換部101が接続されているとする。
クロック発振回路111は、動作周波数のクロックを生成し、拡張I/F部3の各素子に分配する。適応クロック調整回路112は拡張I/F部3の各ノード間で発生するクロックの位相差を、ネットワークの形態に応じて調整し位相差をなくす。
このようにこの実施の形態2では、拡張I/F部3にクロック回路30を設けて、適応クロック調整回路112によってクロックの位相を調整する機能を追加しているので、RPR装置1にクロック同期を行う機能が設けられていない場合でも拡張I/F部3とSDH伝送装置4が網同期をとることが実現可能となり、システムの簡略化と価格が安価となるという効果がある。
前記実施の形態1および実施の形態2では、マスタノードが固定の場合であったが、この実施の形態3では、外部クロックに同期するマスタノードの設定を可変とする機能をもつ方式について述べる。
以下、この発明の実施の形態3を図に基づいて説明する。
図7は、この実施の形態3によるSDHフレーマ部106が抽出するSTM−16SDHフレーム401のフレーム構成図である。図において、優先制御情報フレーム402はSTM−16SDHフレームのS1バイトから始まる4バイトを使用する。優先制御情報フレームであることを示すヘッダ403、ノードの優先順位を示す優先順位バイト404、障害が発生したノードの番号を通知する障害情報バイト405、マスタノードからの距離を示すホップ数バイト406の前記403〜406の4バイトで優先制御情報フレーム402を構成する。
初期設定として、SDH伝送装置4はフレーム方式をSTM−1とし、伝送速度を155.52Mbpsとし、RPR伝送装置1Aの光/電気変換部200Aと、拡張I/F部3Aの光/電気変換部101が光ファイバ5Aにて接続され、RPR伝送装置1Bの光/電気変換部200Aと、拡張I/F部3Bの光/電気変換部101が光ファイバ5Bにて接続されていることとし、クロックマスクとなりうるRPR伝送装置1の優先順位404を設定する。
初期設定完了後、RPR伝送装置1は、SDMフレーマ部106にて抽出するSTM−16SDHフレームにてSOHを生成する時、STM−16SDHフレームの優先制御情報フレーム402に設定された優先順位404を転送する。外部クロックに接続されたRPR伝送装置1は、外部クロックの優先順位404を比較し、優先順位の高いほうを優先制御情報フレーム402として、SOHに載せて転送する。一定時間経過後、優先順位404が変化しなければ、優先順位404の示すRPR伝送装置1のクロックに同期する。
クロックマスタ障害時は、障害発生したノードの優先順位404がループすることを防ぐため、障害情報405を付加することにより、優先制御情報402を更新する。
各ノードは、自ノードの持つ優先順位404と転送された優先順位404を比較し、優先順位の高いほうを優先制御情報402として、次ノードヘ転送する。
拡張I/F部3は実施の形態1同様に、RPR伝送装置1より網同期クロック情報を受信し、そのクロックに同期することで、ネットワーク全体の網同期をとる。
以上のように実施の形態3によれば、STM−16SDHフレーム401に優先制御情報フレーム402を載せて伝達する機能を追加することにより、クロックマスタの設定を可変とし、障害時に他のノードがマスタノードとなって動作することが可能となる。
前記実施の形態1〜実施の形態3では、RPR装置1に対して拡張I/F部3およびSDH伝送装置4を1ポートずつ接続した例について述べた。この実施の形態4では、ポートを2重化した場合について説明する。図8はこの発明の実施の形態4によるディジタル伝送方式1000のシステム構成を示す図である。
図において、第1、第2の伝送路500C、500Dに設けられた拡張I/F部3A、3Bは、RPR伝送装置1A、1Bと光ファイバ5A〜5Dを用いて2重化接続される。SDH伝送装置4A、4Bは前記拡張I/F部3A、3Bと光ファイバ6A〜6Dを用いて2重化接続されている。SDH伝送装置4Aには非IP端末7A、7Bが、SDH伝送装置4Bには非IP端末7Cが接続されている。その他の構成は前述した実施の形態1で示した図1の構成と同様であるので説明省略する。
図9は、例えば前記第2の伝送路500Dに設けられた拡張I/F部3Bの詳細なブロック図であり、前述した実施の形態1で示したものと同じ回路が2重化されている。
図10はMACフレームにVLANタグ301を追加した図であり、前記VLANタグ301は4バイトからなり、2バイトTYPE301Aとタグ制御情報301Bより構成され、前記タグ制御情報301Bに含まれるVLANのID番号を示すVIDを301Cに示す。
例えば、非IP端末7Aと非IP端末7Cが対向通信されている場合を考える。
非IP端末7Aの通信データは、SDH伝送装置4Aにて2重化され、拡張I/F部3Aに送信される。
拡張I/F部3AはIPヘッダ/MACヘッダ生成部104にてMACフレームを生成する時に、VLANタグ301を付加する。この時VLANタグ301のVID301Cの値は、それぞれ別の値を付加し、かつネットワーク全体で唯一の値とする。
SDHフレームパケット回路部103にてMACフレーム化され、ギガイーサネット(登録商標)SerDesl02にてシリアルデータに変換された電気信号(MACフレーム)は光/電気変換部101にて変換された光信号(MACフレーム)となり、RPR伝送装置1Aに到達すると、前記図5に示したようにRPR伝送装置1Aの光/電気変換部200Aと、200Bによってそれぞれ電気信号(MACフレーム)に変換される。L2/L3スイッチ201は、このMACフレームの宛先アドレスによってSerDes202にパラレルデータ(MACフレーム)を送信し、SerDes202はシリアルデータ(MACフレーム)に変換する。リングアクセス制御部203はこのMACフレームを受信すると、VID301Cの値によって拡張I/F部3Aから送信されたSDH通信データであることを認識する。リングアクセス制御部203はSDHフレームをMACフレーム化したものについてはそれぞれEastポート、Westポートから送信するようにし、同じポート上にはデータを送信しない。上記実施の形態1と同様の方法で、SDH端末4Bに通信データが到達するとSDH端末4Bは2つの系から同じデータを受信し、系選択を行って正常な系のデータを用いて通信を行う。異常発生時には受信系を切り替えることにより通信を行う。
このようにこの実施の形態4では、IPヘッダ/MACヘッダ生成部がMACフレームを生成するときVLANタグを付加し、このVLANタグ301によってSDHフレームがMACフレーム化されたものであることを認識し、East、Westの両方のポートから送信する機能を有しているので、同じ経路に同じデータが偏ることを防止し、障害発生時の系切替時間を短縮することができる。
前記実施の形態4では、MACフレームにVLANタグ301を追加する場合について述べた。実施の形態5では、前記実施の形態4で説明したMACフレームにVLANタグ301に加え、シーケンスNOを付加する機能を追加した構成について述べる。なお、前記実施の形態4と同一の構成、動作を示す個所の説明は省略する。
図11は、例えば、実施の形態4の図9で示した拡張I/F部3Bの詳細ブロック図にシーケンスNO生成部111およびシーケンスNOチェック部112を追加した図である。
シーケンスNO生成部111は、SDHフレーム分割回路105にて分割されたSDHフレームにシーケンスNOを付加するシーケンスNOチェック部、112はSDHデータ抽出部107にて抽出されたSDHデータに付加されているシーケンスNOをチェックする。
図12は、実施の形態5におけるMACフレームであり、前記実施の形態4の図10に示したMACフレームにシーケンスNOを追加した図である。302は分割されたSDHフレームが先頭から何番目のフレームであるかを示すシーケンスNOである。
前記実施の形態4と同様に例えば、非IP端末7Aと非IP端末7Cが対向通信されている場合を考える。
非IP端末7Aの通信データは、SDH伝送装置4Aにて2重化され、拡張I/F部3Aに送信される。
拡張I/F部3AはシーケンスNO生成部111にて、SDHフレーム分割回路105にて分割されたSDHフレームを受信すると、分割数に応じて先頭から何番目のフレームであるかを示すシーケンスN0302を付加する。たとえば、2分割の場合には最初のフレームに1を付加し、次のフレームに2を付加する。
SDHフレームパケット化回路部103にてMACフレーム化され、ギガイーサネット(登録商標)SerDes102にてシリアルデータに変換された電気信号(MACフレーム)は光/電気変換部101にて変換された光信号(MACフレーム)となり、RPR伝送装置1Aに到達すると、前記図5に示しように、RPR伝送装置1Aの光/電気変換部200Aと200Bによってそれぞれ電気信号(MACフレーム)に変換される。L2/L3スイッチ201はこのMACフレームの宛先アドレスによってSerDes202にパラレルデータ(MACフレーム)を送信し、SerDes202はシリアルデータ(MACフレーム)に変換する。リングアクセス制御部203はSTM−16フレームのペイロードに多重し、STM−16SDHフレーマ部204AはSOHを付加してSTM−16SDHフレームを生成する。光/電気変換部205Aは、STM−16SDHフレームを光信号に変換し光ファイバ2にてRPR伝送装置1Bに送信する。
RPR伝送装置1Bの光/電気変換部205Bは、RPR伝送装置1Aの送信した光信号(STM−16SDHフレーム)を受信すると、電気信号(STM−16SDHフレーム)に変換し、STM−16SDHフレーマ部204Bに送信され、STM−16SDHフレームからSOHを除去し、ペイロードを抽出する。リングアクセス制御部203はこのペイロードを受信すると、ペイロードからMACフレームを抽出し、SerDes202に送信し、SerDes202は受信データをシリアルデータに変換して、L2/L3スイッチ201に送信する。L2/L3スイッチ201は、受信したMACフレームの宛先アドレスを参照し、拡張I/F部3Bの接続されている光/電気変換部200Aに送信する。光/電気変換部200Aは、受信した電気信号(MACフレーム)を光信号(MACフレーム)に変換し、拡張I/F部3Bに送信する。
拡張I/F部3BのシーケンスNOチェック部112は、シーケンスNOの付加されたSDHフレームの分割された一部を受信すると、シーケンスNOをチェックし、フレームに抜けがないことを確認する。シーケンスNOをチェックした結果、エラーが検出された場合は、SDHフレーム組立回路108への送信データをAll”1”またはAll”0”にする。SDH伝送装置4BはAll”1”またはA11”0”のデータを受信した場合、データが異常であることを検出し、受信系を切り替える。
以上のように、この実施の形態5では前記した実施の形態4に示した効果に加えてIPヘッダ/MACヘッダ生成部がMACフレームを生成するとき、シーケンスNOを付加するとともに、シーケンスNOをチェックする機能を追加したので、フレーム抜けを検出することができ、SDHフレーム組立時に誤ったフレームを生成してしまうのを防ぐことができる。
次にこの発明の実施の形態6について述べる。
この実施の形態6では、ポートを2重化した場合、何らかの原因によって伝送路障害が発生した際に、一つの伝送路に同じSDHデータをMACフレーム化したものが伝送されることがあり、IP端末9の通信帯域を圧迫する可能性を防止するため、伝送路障害発生時に、障害伝送路へのSDHデータの送信を停止する機能を追加することにより、IP端末9の通信帯域の圧迫を防止するディジタル伝送方式について説明する。
図13は、この実施の形態6のRPR装置に設けられたリングアクセス制御部203の詳細な機能ブロック図であり、このリングアクセス制御部203には、送信するポートを選択する経路選択部250が設けられている。これ以外の構成は、前記した実施の形態4または実施の形態5と同様であるので説明を省略する。
前記実施の形態4、5と同様に例えば、非IP端末7Aと非IP端末7Cが対向通信されている場合を考える。
非IP端末7Aの通信データは、SDH伝送装置4Aにて2重化され、拡張I/F部3Aに送信される。
拡張I/F部3AはIPヘッダ/MACヘッダ生成部104にてMACフレームを生成する時に、VLANタグ301を付加する。この時VLANタグ301のVID301Cの値は、それぞれ別の値を付加し、かつネットワーク全体で唯一の値とする。
SDHフレームパケット化回路部103にてMACフレーム化され、ギガイーサネット(登録商標)SerDes102にてシリアルデータに変換された電気信号(MACフレーム)は光/電気変換部101にて変換された光信号(MACフレーム)となり、RPR伝送装置1Aに到達すると、前記図5に示されたようにRPR伝送装置1Aの光/電気変換部200Aと、200Bによってそれぞれ電気信号(MACフレーム)に変換される。L2/L3スイッチ201はこのMACフレームの宛先アドレスによってSerDes202にパラレルデータ(MACフレーム)を送信し、SerDes202はシリアルデータ(MACフレーム)に変換する。リングアクセス制御部203はこのMACフレームを受信すると、VID301Cの値によって拡張I/F部3Aから送信されたSDH通信データであることを認識する。リングアクセス制御部203に設けられた経路選択部250はSDHフレームをMACフレーム化したものについては、それぞれEastポート、Westポートから送信するようにし、同じポート上にはデータを送信しない。
以上のように、この実施の形態6によれば、リングアクセス制御部に設けた経路選択部は、ポートにつながる伝送路に障害発生時、送信ポートを選択することで迂回路による伝送を停止し、非IP端末7の通信データが同じ伝送路に二重に送信されてしまうのを防ぎ、IP端末9の通信帯域を圧迫することを防止することができる。
次にこの発明の実施の形態7を図に基づいて説明する。
図14は、この発明の実施の形態7によるディジタル伝送方式のシステム構成を示す図である。この図14は、前記実施の形態1に示した図1にRPR伝送装置1Dと、拡張I/F部3D、SDH伝送装置4Dとこれにつながる非IP端末7よりなる第3の伝送路500Eが追加され、伝送路が3系統の例を示したものである。
図において、第1の伝送路500Fの622Mbps拡張I/F部3Aには622MbpsSDH端局装置15が、155Mbps拡張I/F3B、3Dにはそれぞれ155MbpsSDH伝送装置4B、4Dが接続されている。7B、7Dは非IP端末であり、SDH端局装置15には図示省略の非IP端末が接続される。
図15は、この実施の形態7の例えば拡張I/F部3Aの詳細な構成を示したブロック図であり、実施の形態1で示した図2のSDHフレーム分割回路105を4つに分割し、105A〜105Dとしたものであり、また、SDHフレーム組立回路108を4つに分割して108A〜108Dとし、さらにまた揺らぎ吸収バッファ110を4つに分割し110A〜110Dとした。
図16は、STM−1フレームが#1〜#4に多重され、STM−4フレームとなることを示した図である。これ以外の構成は前記実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
初期設定として、SDH伝送装置4はフレーム方式をSTM−1とし、伝送速度を155.52Mbpsとし、RPR伝送装置1Aの光/電気変換部200Aと、拡張I/F部3Aの光/電気変換部101が光ファイバ5Aにて接続され、RPR伝送装置1Bの光/電気変換部200Aと、拡張I/F部3Bの光/電気変換部101が接続されていることとする。
SDH端局15の622MbpsSDH通信データは、622Mbps拡張I/F部3Aへ光信号(フレーム)が送信され、拡張I/F部3Aの光/電気変換部109はその光信号(STM−4フレーム)を受信し、その光信号(STM−4フレーム)を電気信号に変換する。そして、光/電気変換部109がSTM−4フレームを電気信号に変換すると、SDHフレーマ部106がそのSTM−4フレームからSOHを除去してSTM−1フレーム#1、#2、#3、#4を抽出する。そして、SDHフレーマ部106がSTM−1フレームを抽出すると、それぞれのSTM−1フレームをSDHフレーム分割部105A、105B、105C、105Dが、STM−1フレームごとに図4に示すようにSDHフレームを等分する。
IPヘッダ/MACヘッダ生成部104は、SDHフレーム分割回路105A、105B、105C、105Dにて分割されたSDHデータを図10に示すように、それぞれ異なるタグ制御情報301Bを生成し、SDHフレームパケット化回路103はIPヘッダ/MACヘッダ生成部104にて生成されたIPヘッダ/MACヘッダと、SDHフレーム分割回路105A、105B、105C、105Dにて分割されたSDHデータを多重し、MACフレームを生成する。そのMACフレームをギガイーサネット(登録商標)SerDesl02に送信する。ギガイーサネット(登録商標)SerDesはシリアルデータに変換する。このようにシリアルデータに変換されたMACフレームは、光/電気変換部101にて光信号に変換され、RPR伝送装置1Aに送信される。
そして、拡張I/F部3Bの光/電気変換部101はその光信号を受信し、電気信号に変換する。そして、光/電気変換部101が電気信号に変換すると、SDHデータ抽出部107は電気信号に変換されたMACフレームからSDHデータ(STM−1フレーム)を抽出する。揺らぎ吸収バッファ110はSDHデータ抽出部107にて抽出したデータを一旦蓄積し、MACフレームの最大遅延時間と最小遅延時間による揺らぎを吸収する。SDHフレーマ組立部108は分割されたSDHデータの再組立を行い、SDHフレーマ部106にてSOHを付加してSDHフレームを生成し、光/電気変換部109にて光信号に変換されSDH伝送装置4Bに送信される。そして、SDH伝送装置4BにてSDH端局15の通信データのうちの1つのSTM−1フレームが分離され非IP端末7Bにて受信され、SDH端局15と非IP端末7B間での通信が行われる。
なお、この実施の形態7では、網同期クロック供給装置を設けた方式例を示したが、必ずしもこれに限らず例えば、実施の形態2で示したクロック回路を備えたディジタル伝送方式であってもよい。
以上のようにこの実施の形態7によれば、拡張I/F部3に4分割されたSDHフレーム分割回路105A〜105Dと、SDHフレーム組立回路108A〜108Dと、揺らぎ吸収バッファ110A〜110Dを備えることで、155MbpsSDHフレーム(STM−1フレーム)を622MbpsSDHフレーム(STM−4フレーム)に多重したり、622MbpsSDHフレーム(STM−4フレーム)から155MbpsSDHフレーム(STM−1フレーム)を分離することが可能となり、622Mbps帯域に155Mbps帯域の混在が可能となり、帯域の有効活用、用途拡大化が行えるという効果がある。
実施の形態8では、SDHフレームデータを優先的に伝送し遅延を少なくすることで揺らぎ吸収バッファの容量を少なくする方法に関するものである。
次に図に基づいて説明する。
この実施の形態8のディジタル伝送方式のネットワーク構成を例えば前記実施の形態7で示した図14とする。もちろん、実施の形態1の図1、あるいは実施の形態4の図8に示したネットワーク構成であってもよい。図14に示すように第2の伝送回路500Bと第1の伝送回路500EはRPRネットワーク伝送路2には中継RPR伝送装置1Cが設けられており、前記第1、第2の伝送回路500F、500Bのデータを中継する。図17は前記中継RPR伝送装置1Cに設けられたリングアクセス制御部203の詳細な機能ブロック図であり、図18は前記リングアクセス制御部203に設けられた中継FIFO211A、多重FIFO210Aの動きを示したタイミングチャートであり、それぞれ3分割したバッファを有している。また、セレクタ212Aも設けられており、前記210A、211A、212Aと同機能をもつ中継FIFO211B、多重FIFO210B、セレクタ212Bを合わせ設けられている。
例えば、図14に示す第2の伝送路500Bの非IP端末7Bから送信され、155MbpsSDH伝送装置4B、拡張I/F部3Bを通り、RPR伝送装置1Bから伝送路2A、中継RPR伝送装置1Cを経由し、第1の伝送路500FのRPR伝送装置1Aに伝送される通信を考える。中継RPR伝送装置1CはRPR伝送装置1Bから受信したデータをリングアクセス制御部203に入力すると、ヘッダを解析しRPR伝送装置1Cに分離すべきデータか中継すべきデータかを判断する。タグ制御情報301Bによって識別されたSDHフレームの場合は、RPR伝送装置1Cには拡張I/F部が設けて無く分離すべきデータでは無いので、中継FIFO211Aに入力される。このときSDHフレームであるデータは、優先順位が最高優先順位のFIFOである211A−1の中継FIFOに入る。また、RPR伝送装置1Cには、これにつながるIP端末9A、9BからのデータもRPRネットワーク伝送路2上に多重される。例えばIP端末9Aから出力されたイーサネット(登録商標)パケットはL2/L3スイッチ201、SerDes202を経由しリングアクセス制御部203に伝送され、ヘッダで宛先を識別し多重FIFO210Aか210Bに入力するかを判断される。ここでは、多重FIFO210Aに入力する場合を考え、優先順位は2番目の210A−2に入力する。多重FIFO210Aと中継FIF0211Aのいずれかにデータが蓄積されるとセレクタ212Aを介して、RPR伝送装置1Aの方向へ出力される。図18のタイミングチャートに示すように多重FIFO210Aと中継FIFO211Aのデータが同時に蓄積されている場合は、より優先順位の高いバッファに蓄積されたものが先に出力される。この例では、中継FIFO211A−1に蓄積されているSDHフレームが優先して出力され遅延が少なくなる。
以上のように実施の形態8によれば、第1の伝送回路と第2の伝送回路を中継する中継RPR伝送装置のリングアクセス制御部に、中継FIFOと多重FIFOを設け、優先順位を付けてデータ伝送する手段を有しているので、SDHフレームを最高優先順位にすることにより、SDHフレームの待機時間が少なくなり、遅延の揺らぎが少なくなる。そのことにより第1、第2の伝送路に設けられた拡張I/F部の揺らぎ吸収バッファの容量が少なく済む。
この実施の形態9では、SDHフレームの遅延時間を固定的に設けることにより、揺らぎ吸収バッファの容量をさらに少なくする方式について述べる。図19は、中継FIFO211Aと多重FIFO210Aの動きをタイミングチャート化し、優先順位の高いSDHフレームよりも、優先順位の低いIP端末のデータが先に出力されている様子を示したものである。図20は、SDHフレームのFIFOへの入力から出力までの間に固定遅延を設けた図である。
先ず、図19について説明する。前記した実施の形態8では、SDHフレームを最高優先順位で伝送することで遅延を少なくすることを述べた。何らかの理由により優先順位の低いデータ量が増えると、図に示すようにIP端末9Aのデータが非IP端末7BのSDHフレームよりも先に出力されていた場合、IP端末9Aのデータが1パケット分出力完了するまで、非IP端末7BのSDHフレームは待機する必要がある。このように優先順位の低いデータの量が増えると優先順位の高いデータも待ち合わせ遅延が発生する可能性が高くなる。そこで、図20に示すように非IP端末7BのSDHフレームが中継FIFO211A−1に入力されてから出力されるまでの間に低優先のデータが出力し終えるのに十分なデータ出力固定遅延手段を図示省略したリングアクセス制御部203に設ける。このようにデータ出力固定遅延手段を設けることで、非IP端末7BのSDHフレームが出力されるときには全てのFIFOからの出力が無い状態になり、待ち合わせ無く出力することが出来る。
以上のようにこの実施の形態9によれば、データ出力固定遅延手段によってSDHフレームの遅延時間を固定的とすることにより、待ち合わせがなくなりさらに揺らぎが少なくなり、揺らぎ吸収バッファの容量の容量がより少なく済む。
この実施の形態10では、遅延量を設定による可変とする方式について述べる。図21は、遅延量を可変としたときのタイミングチャートを示している。
非IP端末7C以外のSDHフレームが増えると、優先順位の高いデータが増える。それによりSDHフレームが増え、固定遅延量が不足する場合がある。固定遅延量が不足することを考慮し、遅延量を大きくすると、SDHデータ全体の遅延量が増え、端末間の通信の遅延量が増えることになる。SDHフレームの増加と遅延量にはトレードオフの関係がある。SDHのデータは予めデータ量(通信帯域)の決まった通信であるため、SDHフレームの通信帯域に応じて、遅延量を可変とする遅延量可変手段を図示省略したリングアクセス制御部203に設けると、最適な遅延時間にすることができ、揺らぎ吸収バッファの容量にも影響を与えない。
以上のようにこの実施の形態10によれば、遅延可変手段によってSDHフレームの遅延時間を可変にすることにより、揺らぎ吸収バッファを増やすことなく、SDHフレームの通信帯域の変化に対応し、最適な遅延時間にすることが可能となる。
前記実施の形態9、10では、SDHフレームの遅延時間を設けることにより、揺らぎ吸収バッファの容量を少なくする方式について述べた。
この実施の形態11では、SDHフレームがTDMで伝送され、ほぼ定周期に同じデータ量の伝送が行われることに着目し、SDHフレーム間ギャップの間に低優先のデータを伝送する方式について述べる。図22は、実施の形態11を説明するタイミングチャートである。
非IP端末7BのSDHフレームは、時分割多重(TDM)で定周期でデータが伝送されてくる。伝送路の延び縮み等で若干の揺らぎがあるがほぼ定周期で伝送されてくる。そこで、SDHフレームの定周期性を利用し、低優先順位データ出力調整手段を図示省略したリングアクセス制御部203に設けることにより、SDHフレームが中継FIFO211A−1から出力され次のSDHが入力されるまでに出力できるデータは低優先順位のものでも出力し、次のSDHデータが入力されるために、低優先順位のデータが出力し終えない場合には、次のSDHフレームが入力出力されるまで、低優先順位のデータは待機するようにする。
以上のようにこの実施の形態11によれば、低優先順位データ出力調整手段を設けることで、SDHフレームの定周期性を利用しその間に低優先順位のデータを伝送することで、SDHフレームの揺らぎを少なくバッファ容量がより少なくすると共に伝送遅延も少なくすることが出来る。
実施の形態11では、SDHフレームの定周期性を利用し、その間に低優先順位のデータを伝送することで、SDHフレームの揺らぎを少なくすると共に伝送遅延も少なくする方式について述べた。
この実施の形態12では、さらにリングアクセス制御部において定周期パルスを発生させ、SDHフレームの出力をその定周期パルスに同期して出力するようにすることで、揺らぎを無くす方式について述べる。図23は、実施の形態12を説明する図である。
前記実施の形態11に加え、リングアクセス制御部203に、図示省略したパルス発生手段を設けて、定周期にパルスを発生させ、非IP端末7BのSDHフレームの入力タイミングに係わらず、定周期パルスに同期してデータを出力するようにする。低優先順位のデータは非IP端末7BのSDHフレームが出力された後に出力する。そうすることによりセレクタ212Aの出力のデータでは、SDHフレームのデータの遅延の揺らぎが無くなる。
以上のようにこの実施の形態12によれば、リングアクセス制御部203に設けたパルス発生手段で定周期パルスを発生させ、その間に低優先順位のデータを伝送することで、SDHフレームの揺らぎを少なく、かつバッファ容量がより少なくすることが出来る。
3A,3B,3C 拡張I/F部、4A,4B,4C SDH伝送装置、
7A,7B 非IP端末、8 網同期クロック供給装置、15 SDH端局装置、
30 クロック回路、103 SDHフレームパケット化回路、
104 IPヘッダ/MACヘッダ生成部、105 SDHフレーム分割回路、
106 SDHフレーマ部、108 SDHフレーム組立回路、
110 揺らぎ吸収バッファ、203 リングアクセス制御部、
210A,210B 多重FIFO、211A,211B 中継FIFO、
250 経路選択部、301 VLANタグ、500A,500C 第1の伝送路、
500B,500D 第2の伝送路、500F 第4の伝送路、
1000 ディジタル伝送方式。
Claims (12)
- ディジタル伝送方式であって、前記ディジタル伝送方式は複数のRPR伝送装置がループ状に接続されているとともに、網同期クロック供給装置が設けられたRPRネットワーク伝送路を備え、前記複数のRPR伝送装置には、少くとも第1、第2の2系統よりなる伝送路が前記RPRネットワーク伝送路を介して設けられており、前記第1、第2の伝送路には、拡張I/F部とSDH伝送装置と非IP端末とが設けられているとともに、前記網同期クロック供給装置によって前記第1、第2の伝送路と前記RPRネットワーク伝送路が同期するものであり、さらに、前記拡張I/F部にはSDHフレームパケット化回路が設けられており、前記非IP端末からの通信が前記SDHフレームパケット化回路でMACフレーム化されることにより、前記非IP端末を収容可能としたことを特徴とするディジタル伝送方式。
- ディジタル伝送方式であって、前記ディジタル伝送方式は複数のRPR伝送装置がループ状に接続されたRPRネットワーク伝送路とを備え、前記複数のRPR伝送装置には、少くとも第1、第2の2系統よりなる伝送路が前記RPRネットワーク伝送路を介して設けられており、前記第1、第2の伝送路には、クロック回路を有する拡張I/F部とSDH伝送装置と非IP端末とが設けられるとともに、前記拡張I/F部を構成する各素子は前記クロック回路の出力を受信することにより、前記第1、第2の伝送路の前記拡張I/F部とSDH伝送装置が同期するものであり、さらに、前記拡張I/F部にはSDHフレームパケット化回路が設けられており、前記非IP端末からの通信が前記SDHフレームパケット化回路でMACフレーム化されることにより、前記非IP端末を収容可能としたことを特徴とするディジタル伝送方式。
- 前記拡張I/F部にはSDHフレーマ部が設けられており、前記RPR伝送装置は、前記SDHフレーマ部が抽出するSTM−16SDHフレームに優先制御フレームを載せて通信伝達することによって、外部クロックに同期するマスタノードの設定を可変とすることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載のディジタル伝送方式。
- 前記拡張I/F部と前記SDH伝送装置は、前記RPR伝送装置に対して2重化接続されているとともに、前記拡張I/F部に設けられたIPヘッダ/MACヘッダ生成部がMACフレームを生成する際、VLANタグを付加することによって、通信経路の制御を可能とすることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載のディジタル伝送方式。
- 前記拡張I/F部には、シーケンス番号生成部とシーケンス番号チェック部が設けられており、前記IPヘッダ/MACヘッダ生成部がMACフレームを生成する際、シーケンス番号を付加するとともにシーケンス番号をチェックし、MACフレームに抜けがないことを確認することを特徴とする請求項4に記載のディジタル伝送方式。
- 前記RPR装置には、リングアクセス制御部が設けられており、前記リングアクセス制御部は、複数の送信ポートを選択する経路選択部を有し、前記複数のポートにつながるいずれかの伝送路に障害が発生した際、前記経路選択部が障害のない送信ポートを選択することを特徴とする請求項4または請求項5に記載のディジタル伝送方式。
- ディジタル伝送方式であって、前記ディジタル伝送方式は、複数のRPR伝送装置がループ状に接続されているとともに、網同期クロック供給装置が設けられたRPRネットワーク伝送路を備え、前記複数のRPR伝送装置には、少なくとも第1、第2の2系統よりなる伝送路が前記RPRネットワーク伝送路を介して設けられており、前記第1の伝送路には第1の拡張I/F部とSDH端局装置が設けられいるとともに、前記第2の伝送路には第2の拡張I/F部とSDH伝送装置と非IP端末とが設けられており、前記網同期クロック供給装置によって、前記第1、第2の伝送路と前記RPRネットワーク伝送路が同期するものであり、前記第1の拡張I/F部には、それぞれ4分割されたSDHフレーム分割回路と、SDHフレーム組立回路と揺らぎ吸収バッファが備えられており、前記第1の伝送路の前記SDH端局装置からの622MbpsSDHフレームが、前記SDHフレーム分割回路で155Mbpsフレームに分離されるとともに、前記第2の伝送路の非IP端末からのデータを、前記SDHフレーム組立回路で155MbpsSDHフレームから622MbpsSDHフレームに多重されることにより、非IP端末を収容可能としたことを特徴とするディジタル伝送方式。
- ディジタル伝送方式であって、前記ディジタル伝送方式は複数のRPR伝送装置がループ状に接続されているとともに、網同期クロック供給装置が設けられたRPRネットワーク伝送路を備え、前記複数のRPR伝送装置には、少なくとも第1、第2の2系統よりなる伝送路が前記RPRネットワーク伝送路を介して設けられているとともに、前記RPRネットワーク伝送路には中継RPR伝送装置が設けられており、
前記網同期クロック供給装置によって前記第1、第2の伝送路と前記RPRネットワーク伝送路が同期するものであり、前記中継RPR伝送装置のリングアクセス制御部には、中継FIFOと多重FIFOとが設けられており、前記中継FIFOと多重FIFOのデータが同時に蓄積されている場合、より優先順位の高いデータを先に出力することを特徴とするディジタル伝送方式。 - 前記中継RPR伝送装置のリングアクセス制御部には、データ出力固定遅延手段が設けられており、優先順位の高いデータの待ち合わせ時間をなくしたことを特徴とする請求項8に記載のディジタル伝送方式。
- 前記中継RPR伝送装置のリングアクセス制御部には、SDHフレームの通信帯域に応じた遅延量可変手段が設けられており、最適な遅延時間とすることを特徴とする請求項8に記載のディジタル伝送方式。
- 前記中継RPR伝送装置のリングアクセス制御部には、低優位順位データ出力調整手段が設けられており、定期的に伝送されるSDHフレームがないとき、前記低優位順位データを出力することを特徴とする請求項8に記載のディジタル伝送方式。
- 前記中継RPR伝送装置のリングアクセス制御部には、さらに加えてパルス発生手段が設けられており、SDHフレームの入力タイミングに係わらず、前記パルス発生手段が発生する定同期パルスに前記SDHフレームを同期させて出力することを特徴とする請求項11に記載のディジタル伝送方式。
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