JP2020150288A - 通話システム,制御サーバおよびその制御方法 - Google Patents

通話システム,制御サーバおよびその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】構内交換機経由で通話中のスマートフォンにおいて,簡単に別の相手と通話できるようにする。【解決手段】PBX21は,発信元電話機11から発信された内線端末への着信をスマートフォン41Aに電話網2を通じて着信転送する着信転送手段,上記発信元電話機11との間の通話中にその通話を保留しかつ他のスマートフォン41Bを発呼する第二コール手段を備える。制御サーバ51はスマートフォン41Aからインターネット3を通じて送信される第二コールリクエストを受信する。リクエストにしたがう制御信号がインターネット3を通じて制御サーバ51からPBX21に送信され,これによってPBX21の第二コール手段によってスマートフォン41Bが発呼される。【選択図】図1

Description

この発明は通話システムに関する。より詳細には,たとえば外部からかかってきた電話が構内交換機(PBX)によって携帯電話端末(たとえば,スマートフォン,フィーチャーフォン)に着信転送されたときに,その携帯電話端末を用いて,その通話(第一コールまたは第一の呼接続)を維持しつつ,他の電話機との間に別の通話(第二コールまたは第二の呼接続)を確立することができるように構内交換機を制御可能な通話システムに関する。また,この発明は通話システムを構成する制御サーバおよびその制御方法に関する。
近年,多くの企業では複数の内線端末を収容した構内交換機(PBX)が設置され,内線ごとに割り当てられた電話番号を用いて特定内線を外部から呼び出すダイヤルインサービスが利用されている。また,特定内線への着信を携帯電話やスマートフォン等に転送する着信転送機能も利用されている。
外部からかかってきた通話に応対しているときに,企業内のたとえば同僚にアドバイスを受けたい,企業内の上司に確認をとりたい,といった要望がたびたび発生する。外部からかかってきた通話に用いる電話機が構内交換機に接続されるいわゆるビジネスフォンであれば,ビジネスフォンにあらかじめ用意されている内線ボタンを押下し,外部からかかってきた通話を保留し,かつビジネスフォンの内線機能を用いてその同僚と一時的に通話をすることが可能である。しかしながら,構内交換機経由でスマートフォンに着信転送されていると,スマートフォン(電話アプリケーション)には一般に内線ボタンは設けられていないので,同僚と内線通話することができない(構内交換機に内線通話指示を出せない)。
特許文献1は,通話中に携帯電話から発信される保留特番を表すDTMF信号に基づいて通話を保留するシステムを記載する。構内交換機に保留指示を出すためには数字キーパッドで保留のための番号(保留特番)をダイヤルする必要があり,利便性が高いとは言い難い。
特許第5480528号公報
この発明は,構内交換機経由で携帯電話端末に着信があったときに,その携帯電話端末を用いて,その通話(第一コール)を維持しつつ,別の相手と簡単に通話(第二コール)できるようにすることを課題とする。
この発明はまた,構内交換機経由で携帯電話端末に着信があったときに,その携帯電話端末を用いて,その通話(第一コール)と,その通話中に別の相手に発呼した通話(第二コール)を,それらの両方を維持しつつ,簡単に切り換えることができるようにすることを課題とする。
この発明による通話システムは,発信元電話機と携帯電話端末との間の呼接続を中継する第一コール手段,および第一コール手段による呼接続の下での発信元電話機と携帯電話端末との間の通話中にその通話を保留しかつ他の電話機を発呼する第二コール手段を備える構内交換機,ならびに上記携帯電話端末からデータ通信網を通じて送信される第二コール発信リクエストを受信する第1のリクエスト受信手段,および上記第1のリクエスト受信手段によって受信された第二コール発信リクエストにしたがう制御信号を上記データ通信網を通じて上記構内交換機に送信し,上記構内交換機の上記第二コール手段による発呼を制御する制御手段を備える制御サーバを備えている。発信元電話機および他の電話機は,スマートフォン,携帯電話,固定電話,ビジネスフォン等,その形態は問わない。
この発明は通話システムを構成する制御サーバも提供する。この発明による制御サーバは,発信元電話機と携帯電話端末との間の呼接続を中継する第一コール手段,および第一コール手段による呼接続の下での発信元電話機と携帯電話端末との間の通話中にその通話を保留しかつ他の電話機を発呼する第二コール手段を備える構内交換機とデータ通信網を通じて接続されるものであって,上記携帯電話端末からデータ通信網を通じて送信される第二コール発信リクエストを受信するリクエスト受信手段,ならびに上記リクエスト受信手段によって受信される第二コール発信リクエストにしたがう制御信号を上記データ通信網を通じて上記構内交換機に送信し,上記構内交換機の上記第二コール手段による発呼を制御する制御手段を備えている。
この発明は,上述した制御サーバの制御方法も提供する。
この明細書において,携帯電話端末は,電話網およびデータ通信網の双方に接続可能な小型の情報装置を意味し,通信装置,入力装置(タッチパネル,ボタン),表示装置,マイクロフォン,スピーカ,演算装置,メモリ,記憶装置等を含む。携帯電話端末の記憶装置には基本ソフトウェア(OS)およびアプリケーション・ソフトウェアがインストールされ,インストールされるアプリケーション・ソフトウェアに応じて電話機能を含む様々な機能が実現される。携帯電話端末にはスマートフォン,フィーチャーフォン等が含まれる。
一実施態様では,上記第一コール手段が,発信元電話機から発呼された内線端末への着信を電話網を通じて携帯電話端末に転送する着信転送手段である。携帯電話端末の電話番号が転送先電話番号として内線端末の電話番号に対応づけられていると,構内交換機の第一コール手段は内線端末への着信を電話網を通じて携帯電話端末に転送する(着信転送)。着信転送先電話番号と内線電話番号の対応付けは構内交換機にあらかじめ設定(記憶)しておくことができる。着信転送によって,構内交換機を経由する発信元電話機と携帯電話端末との間の呼接続が確立される。
他の実施態様では,上記第一のコール手段が,発信元電話機からのコールバック発信にしたがって上記発信元電話機および上記携帯電話端末の両方を発呼するコールバック手段である。構内交換機が発信元電話機および携帯電話端末の両方を発呼することによって,構内交換機を経由する発信元電話機と携帯電話端末との間の呼接続が確立される。
構内交換機は,第一コール手段による呼接続の下での発信元電話機と携帯電話端末との間の通話中にその通話を保留しかつ他の電話機を発呼する第二コール手段を備えている。発呼された他の電話機が応答する(オフフックされる)と,上記携帯電話端末と他の電話機との間の呼接続が構内交換機によって中継され,構内交換機を経由する上記携帯電話端末と他の電話機との間の呼接続が確立される。
この発明によると,発信元電話機との通話中(第一コール中)に,構内交換機に対し,発信元電話機との間の通話を保留しかつ他の電話機を発呼する指示(第二コールの指示)が携帯電話端末によって行われる。携帯電話端末から構内交換機に直接に指示が送信されるのではなく,携帯電話端末から制御サーバに第二コール発信リクエストが送信され,制御サーバから構内交換機に第二コール発信リクエストにしたがう制御信号が送信される。第二コール発信リクエストおよびこれにしたがう制御信号は,電話網ではなくデータ通信網(たとえばインターネット)を通じて送信されるので,DTMF(Dual-Tone Multi-Frequency )信号を利用する必要はなく,したがって数字キーパッドを用いて保留指示等する必要はない。発信元電話機との間の通話の保留および他の電話機への発呼を構内交換機に簡単に指示することができる。
構内交換機の第二コール手段は,発信元電話機と携帯電話端末とが通話中であれば,発信元電話機との通話を保留しかつ他の電話機を発呼する。発信元電話機と携帯電話端末との間の通話がすでに保留中であれば他の電話機を発呼することになる。
上述したように,携帯電話端末からの保留指示および発呼指示は,携帯電話端末から構内交換機に直接に送信されず,制御サーバを経由して構内交換機に送信される。すなわち,構内交換機によって実行される保留処理および発呼処理を制御するための制御信号(命令セット)は制御サーバに用意される。様々なメーカ製の構内交換機が存在し,制御信号(命令セット)が相互に異なっているとしても,それに対応することができる。
好ましくは,上記制御信号が,上記携帯電話端末の電話番号を発信元番号として含み,かつ他の電話機の電話番号を着信先番号として含む。携帯電話端末を発呼元とし,かつ他の電話機を着呼先とする第二コールを,構内交換機に実行させることができる。携帯電話端末から制御サーバに送信される第二コール発信リクエストに,携帯電話端末の電話番号および他の電話機の電話番号を含ませてもよい。もっとも,第二コール発信リクエストには,携帯電話端末および他の電話機のそれぞれの電話番号に代えて,携帯電話端末および他の電話機のデバイスIDを含め,第二コール発信リクエストにしたがう制御信号を制御サーバから構内交換機に送信するときに,デバイスIDに代えて電話番号を含めるようにしてもよい。携帯電話端末および他の電話機のそれぞれについて,制御サーバにおいて,デバイスIDと電話番号と対応関係をあらかじめ把握しておく(対応関係を記憶しておく)ことによって,このような態様を実行することができる。
好ましくは,上記構内交換機が,上記携帯電話端末と上記発信元電話機との間,および上記携帯電話端末と上記他の電話機との間のそれぞれについて,通話中であるかまたは保留中であるかを示す呼状態を,上記制御サーバに通知する呼状態通知手段を備え,上記制御サーバが,上記構内交換機の呼状態通知手段によって通知される呼状態の変化に応じて,上記携帯電話端末に画面遷移指示を送信する画面遷移指示送信手段を備えている。上記携帯電話端末と上記発信元電話機との間,および上記携帯電話端末と上記他の電話機との間のそれぞれについて,現在の呼状態(通話中または保留中)に応じた画面を上記携帯電話端末に表示させることができる。
他の実施態様では,上記制御サーバが,上記携帯電話端末と上記発信元電話機との間,および上記携帯電話端末と上記他の電話機との間のそれぞれについて,一方を通話としかつ他方を保留する,または両方を保留とする切換えリクエストを上記携帯電話端末から上記データ通信網を通じて受信する第2のリクエスト受信手段,ならびに上記第2のリクエスト受信手段によって受信された切換えリクエストにしたがう制御信号を上記データ通信網を通じて上記構内交換機に送信する送信手段を備え,上記構内交換機が,上記制御サーバから送信される切換えリクエストにしたがって,上記携帯電話端末と上記発信元電話機との間,および上記携帯電話端末と上記他の電話機との間のそれぞれについて,一方を通話としかつ他方を保留する,または両方を保留する切換え手段を備えている。携帯電話端末と発信元電話機との間を通話中としかつ携帯電話端末と他の電話機との間を保留中にすること(第一状態),携帯電話端末と発信元電話機との間を保留中とし,かつ携帯電話端末と他の電話機との間を通話中とすること(第二状態),または携帯電話端末と発信元電話機との間および携帯電話端末と他の電話機との間をいずれも保留中とすること(第三状態)を,携帯電話端末を用いて任意に切り替えることができる。
この発明は上述した通信システムにおいて用いられる携帯電話端末も提供する。この発明による携帯電話端末は,発信元電話機と携帯電話端末との間の呼接続を中継する第一コール手段,および第一コール手段による呼接続の下での発信元電話機と携帯電話端末との間の通話中にその通話を保留しかつ他の電話機を発呼する第二コール手段を備える構内交換機と電話網およびデータ通信網を通じて接続され,かつ,上記携帯電話端末からデータ通信網を通じて送信される第二コール発信リクエストを受信するリクエスト受信手段,ならびに上記リクエスト受信手段によって受信された第二コール発信リクエストにしたがう制御信号を上記データ通信網を通じて上記構内交換機に送信し,上記構内交換機の上記第二コール手段による発呼を制御する制御手段を備える制御サーバと上記データ通信網を通じて接続されるものであって,上記発信元電話機との接続中に,上記発信元電話機との間の通話を保留しかつ上記他の電話機を発呼するための第二コール発信ボタンを表示する第1の表示手段,ならびに上記携帯電話端末と上記発信元電話機との間,および上記携帯電話端末と上記他の電話機との間のそれぞれについて,いずれか一方を通話としいずれか他方を保留とする,または両方を保留とするための切換えボタンを表示する第2の表示手段を備えている。
この発明は,上記携帯電話端末の制御に適するプログラムも提供する。
第二コール発信ボタンをタップ等することによって,発信元電話機との通話中(保留中でもよい)に他の電話機を発呼する(他の電話機に電話をかける)ことができる。また,上述した第一状態,第二状態または第三状態を,切換えボタンをタップ等することによって任意に切り換えることができる。
通話システムの概略的構成を示すブロック図である。 通話システムの処理の流れを示すフローチャートである。 通話システムの処理の流れを示すフローチャートである。 通話システムの処理の流れを示すフローチャートである。 スマートフォンの表示画面(通話画面)を示す。 スマートフォンの表示画面(保留画面)を示す。 スマートフォンの表示画面(第二コール発信先指定画面)を示す。 スマートフォンの表示画面(検索画面)を示す。 スマートフォンの表示画面(第二コール発信中画面)を示す。 スマートフォンの表示画面(第二コール接続画面)を示す。 (A)は第一コールが保留状態で,かつ第二コールが通話状態であるときの様子を,(B)は第一コールが通話状態で,かつ第二コールが保留状態であるときの様子を,それぞれ示している。 第一コールおよび第二コールの両方が保留状態であるときの様子を示している。 他の実施例の通話システムの処理の流れを示すフローチャートである。
図1は企業内通話システムの概略的構成を示すブロック図である。
企業内通話システム1は,発信元電話機11からダイヤルイン番号(固定電話)への発呼を,スマートフォン(フィーチャーフォンであってもよい)41Aに転送可能な構内交換機(以下,PBX(Private Branch eXchanger)と呼ぶ)21と,PBX21の処理を制御可能な制御サーバ51とを備えている。
電話機11,PBX21およびスマートフォン41A,41Bは,電話網2を通じて相互に音声通信可能である。電話機11,PBX21およびスマートフォン41A,41Bは,いずれも固有の電話番号(契約者回線番号)を有しており,電話番号を入力して発呼することによって相互に通話することができる。スマートフォン41A,41Bには電話用アプリケーション・プログラム(電話アプリ)がインストールされており,この電話アプリによってスマートフォン41A,41Bは電話機(携帯電話)として機能し,かつ以下に詳述するように動作する。
PBX21,制御サーバ51およびスマートフォン41A,41Bはまた,インターネット3(イントラネットを含んでもよく,イントラネットでもよい)を通じて相互にデータ通信可能である。電話機11についてもインターネット3を通じてデータ通信可能なものであってもよい。
電話網2については,その一部または全部にインターネットを利用することができる(いわゆるIP電話)。もっとも,電話(通話)については回線交換が,データ通信についてはパケット交換が,それぞれ用いられるので,音声通信とデータ通信の通信モデルは相互に異なる。
PBX21はメモリ22を備え,このメモリ22に,PBX21に接続(収容)された複数の内線端末(図示略)のそれぞれについて,内線番号およびダイヤルイン番号,ならびに転送先番号が記憶されている。図1には一台の内線端末についてメモリ22に記憶された設定データが示されており,ここでは,内線番号2010およびダイヤルイン番号03-bbbb-bbbbが設定されている特定の内線端末に,スマートフォン41Aの電話番号090-dddd-dddd が転送先番号として設定(メモリ22に記憶)されている。内線番号2010またはダイヤルイン番号03-bbbb-bbbbを着番号とする発呼(内線発信または外線発信)は,メモリ22に記憶されている転送先番号にしたがってスマートフォン41Aに着信転送される。なお,スマートフォン41Aへの着信転送設定をしておくことによって,PBX21に物理的な内線端末を接続しておく必要は必ずしもない。
また,PBX21は,従来のPBXと同様の機能をIP(Internet Protocol )ネットワーク上で提供するいわゆるIP−PBXでもよく,インターネット上でPBXの機能を提供する,いわゆるクラウドPBXでもよい。
制御サーバ51は,PBX21を制御するのみならず,スマートフォン41Aに対して電話帳データ(連絡先データ)も提供することもできる。制御サーバ51が備える記憶装置52にこの電話帳データが記憶される。電話帳データについての詳細は後述する。
図2から図4は,発信元電話機11からPBX21に収納された内線端末の一つ(ダイヤルイン番号)に発呼され,かつスマートフォン41Aに着信転送された電話の通話中に,スマートフォン41Aから別のスマートフォン41Bを発呼し,スマートフォン41Aとスマートフォン41Bとの間でも通話をするときの通話システム1の処理の流れを示すフローチャートである。
発信元電話機11を用いて特定の内線端末のダイヤルイン番号に電話をかけると(ステップ61),その発呼は電話網2を通じてPBX21において着呼される。発信元電話機11からPBX21に,発番号(発信元電話機11の電話番号)と着番号(ダイヤルイン番号)とが電話網2を通じて通知される。
上述のように,PBX21のメモリ22には内線番号,ダイヤルイン番号および転送先番号が互いに関連付けられて記憶されており(図1参照),発信元電話機11から通知された着番号(ダイヤルイン番号)に関連付けられてメモリ22に記憶されている転送先番号宛の着信転送処理が行われる。この実施例では,スマートフォン41Aの電話番号が転送先番号としてPBX21のメモリ22に記憶されているので,PBX21は発信元電話機11からの着信をスマートフォン41Aに着信転送することになる。
電話網2およびPBX21を経由する発信元電話機11からの発呼が,スマートフォン41Aにおいて着呼される(ステップ62)。電話アプリが起動し,音,光,振動等によって着呼が知らされる。着信者(スマートフォン41Aの所持者)がオフフックする(電話をとる)(ステップ63)ことでPBX21は接続処理を行う。発信元電話機11とスマートフォン41Aとの間に,電話網2およびPBX21を経由する呼接続(第一コール)64a,64bが確立される。
図5は,発信元電話機11とスマートフォン41Aとの間の呼接続64a,64bが確立されたときにスマートフォン41Aの表示画面に表示される通話画面41αを示している。
スマートフォン41Aの通話画面41αには,発番号(発信元電話機11の電話番号)41a,発番号に関連付けられてスマートフォン41Aのメモリに記憶されている発信者の顔画像41b,会社名および氏名41c,ならびに保留ボタン41dおよび第二コール発信ボタン41eが表示される。なお,PBX21を経由することによって,発信元電話機11に固有の電話番号ではなく,PBX21に固有の電話番号が発番号としてスマートフォン41Aに通知される場合には,インターネット3に接続された制御サーバ51から発信元電話機11の電話番号41aをスマートフォン41Aに送信し,これに基づいて発信元電話機11の電話番号をスマートフォン41Aに通知することができる。また,発番号(発信元電話機11の電話番号)41aに加えて,発番号41aに関連付けられている発信者の顔画像41b,ならびに会社名および氏名41cを表すデータも,制御サーバ51からスマートフォン41Aに送信してもよく(記憶装置52の電話帳データが用いられる),この場合にはスマートフォン41Aのメモリに発信者の顔画像41b,ならびに会社名および氏名41cを記憶させておく必要は必ずしもない。いずれにしても,上述のように制御サーバ51が用いられる場合には,PBX21は,スマートフォン41Aだけではなく制御サーバ51にも発番号と着番号を通知する。
保留ボタン41dは,スマートフォン41Aを用いて発信者と通話している着信者が,呼接続を維持しつつ一時的に通話を中断するときに用いられる(自己保留)。図5に示す通話画面41αにおいて保留ボタン41dがタップされると,通話画面41αに代えて,図6に示す保留画面41βがスマートフォン41Aの表示画面に表示される。また,保留ボタン41dがタップされることで,たとえばスマートフォン41Aから制御サーバ51にスマートフォン41Aの電話番号および発信元電話機11の電話番号を含む保留リクエストがインターネット3を通じて送信され,制御サーバ51は保留リクエストに応答して,これらの電話番号を接続している呼接続64aに対する保留指令をインターネット3を通じてPBX21に送信する。PBX21は制御サーバ51から受信した保留指令にしたがって,発信元電話機11とPBX21との間の呼接続64aを保留状態にする。
他方,保留画面41β(図6)は保留解除ボタン41fを含み,保留解除ボタン41fをタップすることによって保留を解除することができる。スマートフォン41Aから制御サーバ51に保留解除リクエストが送信され,保留解除リクエストにしたがう保留解除指令が制御サーバ51からPBX21に送信されることで,呼接続64aが復帰する。スマートフォン41Aの表示画面も通話画面41α(図5)に戻る。
通話画面41α(図5)および保留画面41β(図6)に表示される第二コール発信ボタン41eは,スマートフォン41Aを用いて発信者(発信元電話機11)と通話をしている着信者が,発信者との通話(第一コール)を維持(通話保留)しつつ,別の相手(別の電話機)と通話をする(第二コール)ときに用いられる。以下では,別の相手の電話機がスマートフォン41Bである場合を例にする。たとえば,顧客からの問合せの電話を受けた社員A(スマートフォン41Aの所有者)が,その問合せについては別の社員B(スマートフォン41Bの所有者)の方が詳しいので,顧客との通話中に,顧客との間の通話を維持したまま保留し,社員Bに電話をかけて通話をする状況である。スマートフォン41Aは,発信元電話機11との間の通話(第一コール)では着信先となり,スマートフォン41Bとの間の通話(第二コール)では発信元になる。
通話画面41α(図5)の第二コール発信ボタン41eがタップされると(ステップ65),以下に説明する保留処理および第二コール発信処理に進む。保留画面41β(図6)の第二コール発信ボタン41eがタップされると,既に保留処理は行われているので,保留処理はスキップされて第二コール発信処理に進む。以下では,通話画面41α(図5)の第二コール発信ボタン41eがタップされたときの処理を説明する。
通話画面41α(図5)の第二コール発信ボタン41eがタップされると,上述したように保留処理および第二コール発信処理が行われる。
保留処理では,通話画面41α中の保留ボタン41dがタップされたときと同様に,たとえばスマートフォン41Aから制御サーバ51にスマートフォン41Aの電話番号および発信元電話機11の電話番号を含む保留リクエストがインターネット3を通じて送信され,保留リクエストに応答して,制御サーバ51がPBX21に対し,これらの電話番号を接続している呼接続64aに対する保留命令を送信し,これに応じてPBX21は保留処理を実行する(ステップ66)。発信元電話機11とPBX21との間の呼接続64aが保留状態67にされる。保留状態67では呼接続が維持されつつ,発信元電話機11からの音声およびスマートフォン41Aからの音声が遮断される。なお,PBX21とスマートフォン41Aとの間の呼接続64bはそのまま維持される。PBX21から発信元電話機11に,保留音声,保留音楽など,保留中であることを発信者に伝える音声を電話網2を通じて送信してもよい(ステップ68)。
また,第二コール発信ボタン41eがタップされると,スマートフォン41Aの通話画面41α(図5)(または保留画面41β(図6))が第二コール発信先指定画面41γ(図7)に切り替えられ,第二コール発信先指定画面41γにおいて発信先が入力(指定,選択)される(ステップ69)。
図7はスマートフォン41Aに表示される第二コール発信先指定画面41γの一例を示している。
第二コール発信先指定画面41γは,電話帳41g,ならびに発信先番号欄41i,発信ボタン41h,検索ボタン41jおよびキャンセルボタン41kを含む。
上述したように,制御サーバ51に接続された記憶装置52には電話帳データ(連絡先データ)が記憶されており,記憶装置52に記憶されている電話帳データを第二コール発信先指定に用いることができる。この場合には,制御サーバ51から,スマートフォン41Aの電話番号またはデバイスIDに関連付けられている電話帳データがスマートフォン41Aに送信され,第二コール発信先指定画面41γに,電話帳データに基づいて,氏名および部署名を含む,スクロール可能な電話帳41gが表示される。電話帳41gに表示される氏名および部署名をタップすると,タップされた氏名および部署名に関連付けられている電話番号が発信先番号欄41iにセットされる。このとき,PBX21,制御サーバ51,スマートフォン41Aのいずれかまたは全部による指示により,発信先番号欄41iにセットされる発信先電話番号に対する操作(たとえば発信プレフィックスの付与等)を行ってもよい。第二コール発信先指定画面41γは電話帳データに複数の電話番号が登録されている場合にどの電話番号宛に第二コールを発信すべきかを選択するためにも用いられる。発信先番号欄41iにセットされた電話番号は編集することもできる。発信ボタン41hをタップすることで,発信先番号欄41iにセットされた電話番号宛の第二コールの発信処理が開始される。たとえば,スマートフォン41Bの所有者が営業部の佐藤一郎であるとすると,佐藤一郎の顔写真,氏名等の範囲をタップすると,スマートフォン41Bの電話番号が発信先番号欄41iにセットされ,発信ボタン41hをタップすることで,スマートフォン41Bを発呼するための第二コールの発信処理が開始される。
キャンセルボタン41kがタップされると,直前の画面,すなわち通話画面41α(図5)または保留画面41β(図6)に戻る。
発信先番号欄41iは第二コールの発呼先の電話番号を直接に入力するために用いることもできる。発信先番号欄41iにスマートフォン41Bの電話番号を直接に入力し,発信ボタン41hをタップすることでも,スマートフォン41Bに対する第二コールの発信処理を開始することができる。
主に,電話帳41gの登録件数が多数にのぼり,人物を検索するときに検索ボタン41jが用いられる。人物を検索するのみならず,他の目的(特定の役割や能力を持つ人物に絞り込む等)であっても検索ボタン41jを利用可能である。検索ボタン41jをタップすると,図8に示す検索画面41δがスマートフォン41Aの表示画面に表示される。検索画面41δに設けられる検索領域41sに氏名等を入力すると,入力された氏名等に対応する電話帳データのみが検索画面41δの電話帳欄41lに表示され(図示略),表示された電話帳データをタップすることで,電話帳41gと同様にタップされた氏名および部署名に関連付けられている電話番号が発信先番号欄41iにセットされ,図7の第二コール発信先指定画面41γに戻る。また,検索画面41δのキャンセルボタン41kがタップされても,図7の第二コール発信先指定画面41γに戻る。
なお,制御サーバ51に接続された記憶装置52から送信される電話帳データに代えて,スマートフォン41Aのメモリにあらかじめ記憶されている電話帳データを用いて第二コールの発信先を指定することも可能である。
発信ボタン41hがタップされると,スマートフォン41Aから制御サーバ51に,インターネット3を通じて第二コール発信リクエストが送信される。制御サーバ51は,受信した第二コール発信リクエストにしたがう,PBX21を制御するための第二コール発信指令を,インターネット3を通じてPBX21に送信する。第二コール発信リクエストおよび第二コール発信指令には,第二コールのリクエストの発信元であるスマートフォン41Aの電話番号,および着信先スマートフォン41Bの電話番号が含められる。第二コール発信リクエストには電話番号に代えてデバイスIDを含めてもよい。この場合,デバイスIDを受信した制御サーバ51は,記憶装置52に記憶されている電話帳データを用いて,受信したデバイスIDに関連付けられている電話番号をPBX21に送信する。
第二コール発信指令を受信したPBX21は,発信元スマートフォン41Aを発呼元,着信先スマートフォン41Bを着呼先とする第二コール発信を実行する(発呼する)(ステップ70)。発呼元情報としては発信元スマートフォン41Aの情報が使用されるが,発信処理そのものはPBX21によって実行される。すなわち,スマートフォン41Aからスマートフォン41Bに電話をかけた状態がPBX21によって実行される。スマートフォン41Bにおいて,発信元スマートフォン41Aからの第二コールの発信リクエストに起因する,PBX21からの発信が着呼される(ステップ71)。PBX21が発信することによって,発信元スマートフォン41Aに固有の電話番号ではなくPBX21に固有の電話番号が発信元電話番号としてスマートフォン41Bに通知される場合には,インターネット3に接続された制御サーバ51から発信元スマートフォン41Aの電話番号(発番号)をスマートフォン41Bに送信することができる。
PBX21は,PBX21と発信元電話機11との間の呼が保留状態67に切り換えられ,かつ第二コール発信中である旨を,インターネット3を通じて制御サーバ51に送信する(ステップ72)。これに応じて制御サーバ51は,第二コール発信中画面遷移指示をスマートフォン41Aに送信する。スマートフォン41Aの画面が第二コール発信中画面に切り替えられる(ステップ73)。
図9は,制御サーバ51から第二コール発信中画面遷移指示を受信した後のスマートフォン41Aの表示画面(第二コール発信中画面)41εを示している。第二コール発信中画面41εは上下二段に分けられ,上段に第一コールに関する情報,すなわち保留中である発信元電話機11の電話番号(発番号)に関連付けられている発信者の顔画像41b,会社名および氏名41c,ならびに保留解除ボタン41fが表示され,下段に第二コールに関する情報,すなわち発信中の着信先スマートフォン41Bの電話番号に関連付けられている着信者の顔画像41o,部署名および氏名41n,ならびに発信キャンセルボタン41mが表示される。なお,第二コール発信中画面41εにおいて,上段の第一コールに関する情報に含まれる保留解除ボタン41fは操作することはできない。上段の第一コールに関する情報はマスク表示(グレー表示,網掛け表示)され,保留解除ボタン41fが操作不能であることが分かりやすく示される。下段の第二コールに関する情報に含まれる発信キャンセルボタン41mがタップされたときの処理は後述する。
スマートフォン41Bを用いて第二コールの着信者がオフフックする(電話をとる)と(ステップ74),第二コールの発信元スマートフォン41Aと着信先スマートフォン41Bの間に,電話網2およびPBX21を経由する呼接続(第二コール)75a,75bが確立される。第二コールは,スマートフォン41AとPBX21との間の呼接続75bと,スマートフォン41BとPBX21との間の呼接続75aの組み合わせである。ここで,スマートフォン41AとPBX21との間の呼接続75bには既に接続が確立されている呼接続64b(図2参照)が用いられる。すなわち,スマートフォン41AとPBX21との間に2回線分の呼接続が確立されるのではないことを理解されたい。他方,スマートフォン41BとPBX21との間の呼接続75aは新たに確立される。
第二コールの呼接続75a,75b(64b)が確立すると,PBX21は,第二コールの呼接続75a,75bが確立された旨をインターネット3を通じて制御サーバ51に送信する(ステップ76)。これに応じて制御サーバ51は第二コール接続画面遷移指示をスマートフォン41Aに送信する。スマートフォン41Aの画面が第二コール接続画面に切り替えられる(ステップ77)。
図10は第二コール接続画面41ζを示している。第二コール接続画面41ζは,第二コール発信中画面41ε(図9)と比較して,上段の第一コールに関する情報のマスク表示が無くなり,かつ下段の第二コールに関する情報が「発信中」から「通話中」となる。また発信キャンセルボタン41mが保留ボタン41rに切り替わる。さらに,上段の第一コールに関する情報および下段の第二コールに関する情報のそれぞれに,切断ボタン41p,41qが加わる。
呼接続(第二コール)75a,75bが確立されることによってスマートフォン41Aとスマートフォン41Bとの間で音声を送受信することができる。すなわち,第二コールの発信者(スマートフォン41A)と第二コールの着信者(スマートフォン41B)との間で会話がされる。
スマートフォン41Aからスマートフォン41Bに第二コールを送信してもスマートフォン41Bがオフフックされない(着信者が電話に出ない)こともある。このときの処理が図4に示されている。
第二コールの着信者が電話に出ない場合,第二コール発信中画面41ε(図9)に用意されている発信キャンセルボタン41mがタップされる(ステップ84)。第二コールの発信元スマートフォン41Aから制御サーバ51にインターネット3を通じて第二コール切断リクエストが送信され,制御サーバ51からPBX21に第二コール切断指令が送信される。PBX21は第二コールを停止し(ステップ85),保留状態67を解除し(ステップ86),音声を停止する(ステップ87)。第一コールの保留状態67が再び呼状態に戻され,発信元電話機11とスマートフォン41Aとの間にPBX21を介する呼接続64a,64bが再度確立される。
PBX21は,呼接続64a,64bが再度確立された旨をインターネット3を通じて制御サーバ51に送信し,これに応じて制御サーバ51は,通常画面遷移指示をスマートフォン41Aに送信する。スマートフォン41Aの画面が通常の通話画面(図5)に再び切り替えられる(ステップ89)。
第二コール接続画面41ζ(図10)は,第二コールが呼接続され(通話中),かつ第一コールが保留状態である様子を示している。第一コールの呼接続/保留と,第二コールの呼接続/保留とは,第二コール接続画面41ζ中の保留解除ボタン41fおよび保留ボタン41rを用いて,相互に切り替えることができる。
図11(A),図11(B)および図12は,第一コールの呼接続/保留と,第二コールの呼接続/保留とが切り換えられる様子を示している。以下に説明するように,保留解除ボタンまたは保留ボタンがタップされることによって,第1コールおよび第2コールに対する呼接続(保留解除)リクエストおよび保留リクエストがスマートフォン41Aから制御サーバ51にインターネット3を通じて送信され,このリクエストにしたがう命令が制御サーバ51からPBX21に送信されることによって,第一コールの呼接続/保留の切換えと第二コールの呼接続/保留の切換えとがPBX21によって行われる。
図11(A)は,第一コールが保留状態67でありかつ第二コールが呼接続状態(通話状態)75a,75b(64b)であるときを示している。スマートフォン41Aには第二コール接続画面41ζ(図10)が表示され,スマートフォン41Aとスマートフォン41Bとの間で通話が行われる。スマートフォン41Aと発信元電話機11との間は保留中であるので,第一コールのもとでスマートフォン41Aと発信元電話機11との間では通話できない。
第二コール接続画面41ζ中の保留解除ボタン41fがタップされると,第二コールの呼接続75aが保留状態に切り替えられ,かつ第一コールの保留状態67が呼接続64a,64bに切り換えられる。図11(B)は,第一コールが呼接続64a,64bが確立された状態(通話状態)であり,かつ第二コールが保留状態であるときを示している。スマートフォン41Aには,第二コール接続画面41ζに代えて第一コール接続画面41ηが表示される。スマートフォン41Aと発信元電話機11との間で通話が行われる。画面切り替えは,制御サーバ51から送信される画面遷移指示に基づいて実行してもよいし,保留解除ボタン41fのタップに応じて,スマートフォン41Aにインストールされている電話アプリが画面切り替えを実行してもよい。
第一コール接続画面41ηの保留解除ボタンがタップされた場合,上述とは逆に,第一コールの呼接続64aが保留状態に切り替えられ,かつ第二コールの保留状態が呼接続75a,75b(64b)に切り換えられる。スマートフォン41Aには,第一コール接続画面41ηに代えて第二コール接続画面41ζ(図10)が表示される。
第一コール接続画面41ηまたは第二コール接続画面41ζの保留ボタンがタップされると,第一コールの呼接続64aおよび第二コールの呼接続75aの両方が,保留状態に切り替えられる。図12に示すように,第一コールおよび第二コールの両方が保留中であることを示す保留画面41θが,スマートフォン41Aに表示される。
第一コール接続画面41η,第二コール接続画面41ζおよび保留画面41θには,上段の第一コールに関する情報および下段の第二コールに関する情報の両方に,切断ボタン41p,41qが含まれている。切断ボタン41pがタップされると第一コールが切断され,切断ボタン41qがタップされると第二コールが切断される。第二コールの切断ボタン41qがタップされると第一コールとの間の通話画面(図5)がスマートフォン41Aに表示される。第一コールの切断ボタン41pがタップされると第二コールとの間の通話画面(図5と同様の画面)がスマートフォン41Aに表示される。
このように,構内交換機経由で電話機11からかかってきた電話の通話中のスマートフォン41Aを用いて,その通話を維持しつつ,別の相手(スマートフォン41B)と簡単に通話をすることができる。また,電話機11との通話およびスマートフォン41Bとの通話をスマートフォン41Aを用いて簡単に切り替えることもできるので,外部からかかってきた通話に応対しているときに,企業内のたとえば同僚にアドバイスを受けたい,企業内の上司に確認をしたい,といった要望に応えることができる。
上述した実施例では,発信元電話機11からの発呼が,PBX21を経由することによってスマートフォン41Aに着信転送され,これによって発信元電話機11とスマートフォン41Aとの間にPBX21を経由する呼接続(第一コール)64a,64bが確立されている(図2)。発信元電話機11とスマートフォン41Aとの間のPBX21経由の呼接続(第一コール)64a,64bは,着信転送によらずに,コールバックによって確立してもよい。
図13は,コールバックによって発信元電話機11とスマートフォン41Aとの間のPBX21経由の呼接続(第一コール)64a,64bを確立する場合のフローチャートである。
発信元電話機11からコールバック発信が行われる(ステップ61A)。発信元電話機11の電話番号(デバイスID等でもよい)およびスマートフォン41Aの電話番号が,インターネット3を通じてPBX21に通知される。
コールバック発信を受信したPBX21はコールバックを実行する(ステップ91)。すなわち,PBX21は,コールバック発信をした発信元電話機11を電話網2を通じて発呼(コールバック)する。
PBX21からのコールバックは発信元電話機11において着呼される(ステップ92)。発信元電話機11がオフフックされると(ステップ93),PBX21は次にスマートフォン41Aを電話網2を通じて発呼する(ステップ94)。スマートフォン41Aの発呼に,発信元電話機11からインターネット3を通じて通知されたスマートフォン41Aの電話番号が用いられる。
PBX21の発呼がスマートフォン41Aにおいて着呼され(ステップ62),着信者がオフフックをすると(ステップ63),発信元電話機11とスマートフォン41Aとの間にPBX21を経由する呼接続(第一コール)64a,64bが確立される。
1 通話システム
2 電話網
3 インターネット
11 電話機
21 構内交換機
22 メモリ
41A,41B スマートフォン(携帯電話端末)
51 制御サーバ
52 記憶装置

Claims (10)

  1. 発信元電話機と携帯電話端末との間の呼接続を中継する第一コール手段,および第一コール手段による呼接続の下での発信元電話機と携帯電話端末との間の通話中にその通話を保留しかつ他の電話機を発呼する第二コール手段を備える構内交換機,ならびに
    上記携帯電話端末からデータ通信網を通じて送信される第二コール発信リクエストを受信する第1のリクエスト受信手段,および上記第1のリクエスト受信手段によって受信された第二コール発信リクエストにしたがう制御信号を上記データ通信網を通じて上記構内交換機に送信し,上記構内交換機の上記第二コール手段による発呼を制御する制御手段を備える制御サーバを備えている,
    通話システム。
  2. 上記第一コール手段が,
    発信元電話機から発呼された内線端末への着信を電話網を通じて携帯電話端末に転送する着信転送手段である,
    請求項1に記載の通話システム。
  3. 上記第一コール手段が,
    発信元電話機からのコールバック発信にしたがって上記発信元電話機および上記携帯電話端末の両方を発呼するコールバック手段である,
    請求項1に記載の通話システム。
  4. 上記制御信号が,上記携帯電話端末の電話番号を発信元番号として含み,かつ他の電話機の電話番号を着信先番号として含む,
    請求項1から3のいずれか一項に記載の通話システム。
  5. 上記構内交換機が,
    上記携帯電話端末と上記発信元電話機との間,および上記携帯電話端末と上記他の電話機との間のそれぞれについて,通話中であるかまたは保留中であるかを示す呼状態を,上記制御サーバに通知する呼状態通知手段を備え,
    上記制御サーバが,
    上記構内交換機の呼状態通知手段によって通知される呼状態の変化に応じて,上記携帯電話端末に画面遷移指示を送信する画面遷移指示送信手段を備えている,
    請求項1から4のいずれか一項に記載の通話システム。
  6. 上記制御サーバが,
    上記携帯電話端末と上記発信元電話機との間,および上記携帯電話端末と上記他の電話機との間のそれぞれについて,一方を通話としかつ他方を保留する,または両方を保留とする切換えリクエストを上記携帯電話端末から上記データ通信網を通じて受信する第2のリクエスト受信手段,ならびに上記第2のリクエスト受信手段によって受信された切換えリクエストにしたがう制御信号を上記データ通信網を通じて上記構内交換機に送信する送信手段を備え,
    上記構内交換機が,
    上記制御サーバから送信される切換えリクエストにしたがって,上記携帯電話端末と上記発信元電話機との間,および上記携帯電話端末と上記他の電話機との間のそれぞれについて,一方を通話としかつ他方を保留する,または両方を保留する切換え手段を備えている,
    請求項1から5のいずれか一項に記載の通話システム。
  7. 発信元電話機と携帯電話端末との間の呼接続を中継する第一コール手段,および第一コール手段による呼接続の下での発信元電話機と携帯電話端末との間の通話中にその通話を保留しかつ他の電話機を発呼する第二コール手段を備える構内交換機とデータ通信網を通じて接続される制御サーバであって,
    上記携帯電話端末からデータ通信網を通じて送信される第二コール発信リクエストを受信するリクエスト受信手段,ならびに上記リクエスト受信手段によって受信される第二コール発信リクエストにしたがう制御信号を上記データ通信網を通じて上記構内交換機に送信し,上記構内交換機の上記第二コール手段による発呼を制御する制御手段を備えている,
    制御サーバ。
  8. 発信元電話機と携帯電話端末との間の呼接続を中継する第一コール手段,および第一コール手段による呼接続の下での発信元電話機と携帯電話端末との間の通話中にその通話を保留しかつ他の電話機を発呼する第二コール手段を備える構内交換機とデータ通信網を通じて接続される制御サーバの制御方法であって,
    リクエスト受信手段によって,上記携帯電話端末からデータ通信網を通じて送信される第二コール発信リクエストを受信し,
    制御手段によって,上記第二コール発信リクエストにしたがう制御信号を上記データ通信網を通じて上記構内交換機に送信し,上記構内交換機の第二コール手段による発呼を制御する,
    制御サーバの動作制御方法。
  9. 発信元電話機と携帯電話端末との間の呼接続を中継する第一コール手段,および第一コール手段による呼接続の下での発信元電話機と携帯電話端末との間の通話中にその通話を保留しかつ他の電話機を発呼する第二コール手段を備える構内交換機と電話網およびデータ通信網を通じて接続され,かつ,上記携帯電話端末からデータ通信網を通じて送信される第二コール発信リクエストを受信するリクエスト受信手段,ならびに上記リクエスト受信手段によって受信された第二コール発信リクエストにしたがう制御信号を上記データ通信網を通じて上記構内交換機に送信し,上記構内交換機の上記第二コール手段による発呼を制御する制御手段を備える制御サーバと上記データ通信網を通じて接続される携帯電話端末であって,
    上記発信元電話機との通話中に,上記発信元電話機との間の通話を保留しかつ上記他の電話機を発呼するための第二コール発信ボタンを表示する第1の表示手段,ならびに
    上記携帯電話端末と上記発信元電話機との間,および上記携帯電話端末と上記他の電話機との間のそれぞれについて,いずれか一方を通話としかついずれか他方を保留とする,または両方を保留にするための切換えボタンを表示する第2の表示手段を備えている,
    携帯電話端末。
  10. 発信元電話機と携帯電話端末との間の呼接続を中継する第一コール手段,および第一コール手段による呼接続の下での発信元電話機と携帯電話端末との間の通話中にその通話を保留しかつ他の電話機を発呼する第二コール手段を備える構内交換機と電話網およびデータ通信網を通じて接続され,かつ,上記携帯電話端末からデータ通信網を通じて送信される第二コール発信リクエストを受信するリクエスト受信手段,ならびに上記リクエスト受信手段によって受信された第二コール発信リクエストにしたがう制御信号を上記データ通信網を通じて上記構内交換機に送信し,上記構内交換機の上記第二コール手段による発呼を制御する制御手段を備える制御サーバと上記データ通信網を通じて接続される携帯電話端末を制御するプログラムであって,
    上記発信元電話機と接続中に,上記発信元電話機との間の通話を保留しかつ上記他の電話機を発呼するための第二コール発信ボタンを表示画面に表示し,
    上記携帯電話端末と上記発信元電話機との間,および上記携帯電話端末と上記他の電話機との間のそれぞれについて,いずれか一方を通話としかついずれか他方を保留にする,または両方を保留とするための切換えボタンを表示画面に表示するように上記携帯電話端末を制御する,
    プログラム。
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