JP2020149364A - 画像表示システム、画像表示方法、プログラム - Google Patents

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陽平 藤田
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Abstract

【課題】広告等に用いられる画像の表示の効果をより向上させることが可能な画像表示システム等を提供すること。【解決手段】画像を配信する画像配信装置10から端末装置30が画像を受信する画像表示システム100であって、前記画像配信装置は、閲覧者の操作で視点を変更できるコンテンツを前記端末装置に配信する配信部12、を有し、端末装置は、前記画像配信装置から前記コンテンツを取得する取得部39と、前記取得部が取得した前記コンテンツの異なる視点からの画像を表示する表示部40と、を有し、前記表示部は、視点の変更に関する情報に応じて、前記画像の一部を動かして表示する、ことを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、画像表示システム、画像表示方法、及び、プログラムに関する。
Webページに設けられた広告枠に広告主が広告を表示させる配信型のディスプレイ広告が知られている。広告主は様々なWebサイトが提供する広告枠に製品やサービスの広告を表示させることができる。広告枠に表示された製品やサービスに興味を持った閲覧者は広告枠をクリック(又はタップ)するので、広告主は閲覧者を自社のWebサイトに呼び込むことができる。
広告主としては閲覧者が広告をクリックする頻度を向上させたいが、1つのWebページに掲載される広告の数は増大傾向にあり、広告主は閲覧者の注意を引きつける表示方法を工夫している(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、動画広告を配信することで広告の効果(クリック率)を高める技術について開示されている。人は動く物に視線を奪われやすいという傾向があるため、広告の注目度を高め広告の効果を向上させることができる。
しかしながら、動画では時系列に映像が移り変わるだけであり、閲覧者が興味を持つことが期待される態様で動画を表示することができない。したがって、必ずしもクリック率を向上させることができるとは限らなかった。
本発明は、上記課題に鑑み、広告等に用いられる画像の表示の効果をより向上させることが可能な画像表示システムを提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、画像を配信する画像配信装置から端末装置が画像を受信する画像表示システムであって、
前記画像配信装置は、閲覧者の操作で表示枠に表示される画像を変更できるコンテンツを前記端末装置に配信する配信部、を有し、
前記端末装置は、前記画像配信装置から前記コンテンツを取得する取得部と、前記取得部が取得した前記コンテンツの異なる視線からの画像を表示する表示部と、を有し、前記表示部は、前記視点の変更に関する情報に応じて、前記画像の一部を動かして表示する、ことを特徴とする。
広告等に用いられる画像の表示の効果をより向上させることが可能な画像表示システム等を提供することができる。
広角画像の一例として全天球画像について説明する図の一例である。 画像表示システムの概略を説明する図である。 端末装置が表示する全天球画像が閲覧者の操作に応じて動く際の動き方の一例を示す図である。 画像表示システムの一例の構成図である。 コンピュータシステムの一例のハードウェア構成図である。 端末装置の一例のハードウェア構成図である。 全天球カメラの一例の使用イメージ図である。 全天球カメラで撮像された画像から全天球画像が作成されるまでの処理の概略を説明する図である。 全天球カメラで撮像された画像から全天球画像が作成されるまでの処理の概略を説明する図である。 閲覧者の視線を説明する図の一例である。 所定領域情報と所定領域画像の関係の一例を示した図である。 Webページが使用する情報を模式的に説明する図の一例である。 端末装置、広告主Webサーバ、パートナーサイトWebサーバ、画像配信装置、SSP及びDSPの機能をブロック状に示す一例の機能ブロック図である。 画像表示システムが広告として表示される全天球画像を配信する手順を説明する一例のシーケンス図である。 動きを表現する一例の静止画を示す図である。 操作の速さに応じて表示される、異なる形状のオブジェクトが描画された一例の全天球画像を示す図である。 操作の速さに応じて異なる動きを表現する全天球画像の一例の表示方法を示すフローチャート図である。 操作の場所に応じて異なる動きを表現する一例の全天球画像を示す図である。 操作の速さに応じて異なる動きを表現する全天球画像の一例の表示方法を示すフローチャート図である。 操作内容に応じて異なる動きを表現する一例のオブジェクトを示す図である。 操作内容に応じて異なる動きを表現する一例のオブジェクトを示す図である。 操作内容に応じて異なる動きを表現する全天球画像の一例の表示方法を示すフローチャート図である。 3Dモデルと射影変換を模式的に示す図である。 視点を変えて表示された一例の3Dモデルを示す図である。 操作の速さに応じて異なる動きを示す一例の3Dモデルを示す図である。 3Dモデルに対する回転の速さに応じて異なる動きを表現する全天球画像の一例の表示方法を示すフローチャート図である。 広告データが配信されるいくつかの形態を示す図である。
以下、本発明を実施するための方法の一例として画像表示システムと画像表示システムが行う画像表示方法について説明する。
<本実施形態の画像表示システムの概略>
図1は、広角画像の一例として全天球画像6について説明する図の一例である。図1(a)は、3次元の立体球CSで表された全天球画像6を示し、図1(b)は正距円筒射影図法で表された画像(以下、「正距円筒射影画像」という)である全天球画像6を示す。全天球カメラで生成された全天球画像6は図1(b)のような正距円筒射影画像が立体球CSに張り合わされた三次元の構造を有している。仮想カメラICは閲覧者の視点に対応し、図1(a)では全天球画像6の中心に視点がある。閲覧者は仮想カメラICを通るX軸、Y軸、Z軸を中心とする3軸の回転を行わせて、全天球画像6の任意の領域を所定領域画像Qとして端末装置のディスプレイ上に表示させることができる。
図2は、本実施形態の画像表示システム100の概略を説明する図である。本実施形態では第三者配信により配信される広告に全天球画像6を用いる画像表示システム100について説明する。第三者配信とは、媒体社が保有しているサーバでなく広告代理店などが保有するサーバから媒体に広告を配信する仕組みである。第三者配信サーバは広告の配信頻度などのコントロールや広告の効果の計測等を行う。図2では画像配信装置10が第三者配信サーバに相当する。
(S1)端末装置30は広告枠7(広告を表示する表示枠)を有するWebページをブラウザ8等で開くと、この端末装置30に広告を表示したいと考えるDSP20(Demand−Side Platform)に通知される。端末装置30はこのDSP20に広告を要求する。
(S2)DSP20は画像配信装置10に広告を要求する。
(S3)画像配信装置10は広告要求を記憶しておき、自機に端末装置30がアクセスするためのアクセス情報2を生成してDSP20に送信する。
(S4)DSP20は受信したアクセス情報2を端末装置30に送信する。
(S5)端末装置30はアクセス情報2に基づいて画像配信装置10に対し広告データを要求する。
(S6)画像配信装置10はアクセス情報2で要求された広告データ(図2では一例として3つの全天球画像6a〜6cが送信される)を端末装置30に送信する。
(S7)端末装置30は広告データを受信して、端末装置30で動作するブラウザ8等が全天球画像6を広告枠7に表示する。
本実施形態では、端末装置30が表示する全天球画像6が閲覧者の操作に応じて「動く」と共に、動き方が操作から得られる情報によって変わることが特徴の1つになっている。図3を用いて、全天球画像6の動きについて説明する。
図3は、端末装置30が表示する全天球画像6が閲覧者の操作に応じて動く際の動き方の一例を示す図である。図2の上側に示したように、一例として3つの全天球画像6a〜6cが用意されている。3つの全天球画像6a〜6cの大部分は同じであり、3つの全天球画像6a〜6cにはいずれもキャラクターAとBが描画されている。キャラクターAの形状(ここではポーズ)は3つの全天球画像6a〜6cで同じであるが、キャラクターBの形状(ここではポーズ)がそれぞれ異なっている。
全天球画像6a:キャラクターBが左手をピースしている
全天球画像6b:キャラクターBが右手をピースしている
全天球画像6c:キャラクターBが両手をピースしている
このような3つの全天球画像6a〜6cがある場合、端末装置30は閲覧者の操作に応じて全天球画像6a〜6cを切り替えて表示する。
図3では閲覧者の操作に応じてどの形状のキャラクターBが端末装置30に表示されるかを示されている。ここでは全天球画像6a、6b、6cのいずれかが表示されることになる。まず、図3(a)に示すように端末装置30にはキャラクターAが表示されているものとする。ただし、操作前には他の所定領域画像が表示されていてもよい。閲覧者が全天球画像6aを左右にフリックすることで、キャラクターA、Bが描画されている所定領域画像が端末装置30に表示されるものとする。
・図3(b)に示すように、閲覧者が左右にゆっくりとフリックした場合、端末装置30は全天球画像6aに示した左手をピースしているキャラクターBを表示する(切り替えない)。
・図3(c)に示すように、閲覧者が左右に普通の速さでフリックした場合、端末装置30は全天球画像6bに示した右手をピースしているキャラクターBを表示する(切り替える)。
・図3(d)に示すように、閲覧者が左右に速くフリックした場合、端末装置30は全天球画像6cに示した両手をピースしているキャラクターBを表示する(切り替える)。
閲覧者から見ると、キャラクターBの形状が変わるので動いているように見え、フリックする速さという閲覧者の操作で形状を変化させることができるので、インタラクティブ性を向上できる。したがって、閲覧者が操作する端末装置30に対するインタラクティブな操作に応じて全天球画像のオブジェクトの動きを変化させ、画像の新たな表示を実現することができ、より広告効果を高める(クリックする可能性が高い)ことが可能となる。
なお、全天球画像6は、全天球カメラで撮像されることで得られた撮像画像の一例に過ぎない。広告枠7に収まらない広角な画像であれば、全天球画像6ではなく通常の平面画像であってもよい。また、広告の効果とは、少なくとも注目させることであるが、更に閲覧者がクリック(又はタップ)することを効果と称してもよい。
<用語について>
閲覧者の操作で視点を変更できるコンテンツとは、端末装置で表示される画像の視点(見え方)を閲覧者が変更できる画像をいう。また、コンテンツは2次元の画像、3次元の画像、又は、三次元(3D)の物体でもよい。本実施形態では全天球画像6と3Dモデルを例にして説明する。表示枠内に限らず、画面の全体に画像が表示されてもよい。なお、全天球画像には、全天球カメラ9で撮像された全天球画像や、360度(4πラジアン)として作画し作成された全天球画像や、全天球カメラで撮像された全天球画像上に作画して作成された全天球画像などのバリエーションがある。本実施形態は、これらのいずれも全天球画像として取り扱うことが可能である。
異なる視点からコンテンツの画像を表示するとは、ある視点から画角に入るコンテンツを平面の画像に変換して表示することを言う。例えば、異なる視点から透視投影変換等がを行うことを言う。
画像データの一部とは画像の全体が動くのでなく、画像の背景は固定のまま画像の一部のみ(例えば画像に描画されたオブジェクト)が変化することをいう。
視点の変更に関する情報とは、閲覧者の操作から取得できる情報(速さ、場所、操作内容)の他、後述する表示パターンで自動的に視点が変わる場合も含まれる。表示パターンで視点が変わる場合に、視点の変更の速さ等によって全天球画像の動きを変更することができる。
<システム構成例>
図4は、画像表示システム100の概略的な構成図の一例である。画像表示システム100は、ネットワークNを介して通信可能な端末装置30、画像配信装置10、DSP20、SSP(Supply Side Platform)50、パートナーサイトWebサーバ60、及び、広告主Webサーバ70を有している。
ネットワークNは、端末装置30が設置されている施設などに構築されているLAN、LANをインターネットに接続するプロバイダのプロバイダネットワーク、及び、回線事業者が提供する回線等により構築されている。ネットワークNが複数のLANを有する場合、ネットワークNはWANやインターネットと呼ばれる。ネットワークNは有線又は無線のどちらで構築されてもよく、また、有線と無線が組み合わされていてもよい。また、端末装置30が直接、公衆回線網に接続する場合は、LANを介さずにプロバイダネットワークに接続することができる。
端末装置30は、本実施形態においてクライアント端末として動作する情報処理装置である。端末装置30ではブラウザソフト又はこれと同等の機能を有するアプリケーションソフトウェアが動作しており、端末装置30が要求したWebページをパートナーサイトWebサーバ60から受信してディスプレイに表示させる。
端末装置30は、例えばPC(Personal Computer)、タブレット装置、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機、ナビゲーション端末、ウェアラブルPCなどであるが、Webページを表示させることができればよい。例えば、プリンターがWebページを表示させる機能やディスプレイを有する場合、プリンターが端末装置30として使用されてもよい。また、デジタルサイネージがWebページを表示させてもよい。デジタルサイネージとは、屋外、店頭、公共空間及び交通機関など、人が通過又は存在しうる場所でディスプレイなどの電子的な表示機器を使って情報を発信するシステム、表示機器又は表示される情報をいう。なお、本実施形態ではWebページにWebアプリが含まれるものとする。Webアプリとは、Webブラウザ上で動作するプログラミング言語(たとえばJavaScript(登録商標))によるプログラムとWebサーバ側のプログラムが協調することによって動作し、Webブラウザ上で使用されるソフトウェア又はその仕組みを言う。なお、本実施形態ではWebアプリ以外にも、ネイティブアプリと呼ばれるOSに依存するアプリであっても同様に動作させることができる。
端末装置30は、有線LANや無線LANのアクセスポイントを介してネットワークNと接続してもよいし、3G、4GやLTE(Long Term Evolution)といった交換回線型の通信により、ネットワークNに接続してもよい。
パートナーサイトWebサーバ60は閲覧者が使用するクライアントコンピュータ(本実施形態の端末装置30)に対しネットワークを通じて情報や機能を提供するサーバ(一般的な情報処理装置)である。パートナーサイトWebサーバ60が提供するWebページには広告枠7が設けられている。パートナーサイトWebサーバ60はSSP50に広告枠7への広告の表示を依頼している。これにより、広告枠7にはSSP50が発行した広告タグを対応付けることができる。
広告主Webサーバ70も閲覧者が使用するクライアントコンピュータ(本実施形態の端末装置30)に対しネットワークを通じて情報や機能を提供するサーバ(一般的な情報処理装置)である。広告主は広告枠7の購入をDSP20に依頼している。また、広告データを保持する画像配信装置10をDSP20に登録している。また、広告主は広告データを画像配信装置10に入稿しておく。広告データには、全天球画像6の他、広告主Webサーバ70など閲覧者に閲覧させたいWebサイト(ランディングページ)のURLが登録されている(URLがリンクされている)。
広告主Webサーバ70及びパートナーサイトWebサーバ60と端末装置30は例えばHTTP又はHTTPsの通信プロトコルを使って通信する。端末装置30からの要求に対し広告主Webサーバ70とパートナーサイトWebサーバ60が画面情報を端末装置30に送信する。画面情報は、HTML、スクリプト言語、及びCSS(cascading style sheet)で記述されたプログラムであり、主にHTMLによりWebページの構造が特定され、スクリプト言語によりWebページの動作が規定され、CSSによりWebページのスタイルが特定される。本実施形態で、閲覧者のWebページに対する操作を全天球画像6に反映させるのはスクリプト言語である。スクリプト言語として、具体的には、JavaScript(登録商標)又はECMAScriptというプログラム言語が知られている。
広告主Webサーバ70及びパートナーサイトWebサーバ60はいずれもクッキー(Cookie)を端末装置30のブラウザソフトに記録する。広告主Webサーバ70は自社のクッキーとDSP20のクッキーの両方を記録し、パートナーサイトWebサーバ60は自社のクッキーとSSP50のクッキーの両方を記録する。
SSP50は、広告枠7を掲載するパートナーサイトWebサーバ60が広告枠7を販売することで収益を最大化するための仕組みである。図では1つの装置のように記載されているが、1台以上の情報処理装置のネットワークである。パートナーサイトWebサーバ60はSSP50に広告枠7の販売を依頼している。具体的には広告枠7にSSP50が発行する広告タグが記載されており、端末装置30がパートナーサイトWebサーバ60のWebページを表示すると広告タグがSSP50に広告の配信を要求する(広告リクエスト)。SSP50はDSP20から広告枠7の入札を受け付け、落札したDSP20にアクセスするためのアクセス情報1を端末装置30に送信する。
DSP20は広告枠7の買い付け、広告配信等、広告主のために効率的・効果的な広告配信を行う仕組みである。図では1つの装置のように記載されているが、1台以上の情報処理装置のネットワークである。すなわち、DSP20はSSP50からクッキー(区別するためSSPクッキーという)等を取得して、自分が管理するDSPクッキーとSSPクッキーの対応付情報に基づき閲覧者の属性等を判断する。そして、閲覧者の属性や予算等に基づいて依頼している広告主からの広告の配信設定に基づいて決定した価格でSSP50に入札する。
落札したDSP20はアクセス情報1により端末装置30から広告を要求される。DSP20は画像配信装置10に広告リクエストを通知して、画像配信装置10に端末装置30が広告データを要求するためのアクセス情報2を画像配信装置10から取得する。なお、広告データは、全天球画像6を表示させる表示プログラムと操作履歴を取得する操作履歴プログラムを含む。
DSP20はアクセス情報2を端末装置30に送信する。DSP20は契約にしたがって広告主に課金する。画像配信装置10と広告主との間では契約に従った課金が行われる。ただし、広告が表示されただけで課金されるかどうかなどは契約によって異なる。
画像配信装置10は、DSP20が買い取った広告枠7に対し閲覧者の属性に最適な広告の素材(全天球画像6)を含む広告データを提供する1台以上の情報処理装置である。画像配信装置10はバナーやテキストなどの入稿素材や広告画像を保持している。広告データは単なるバナー(文字や写真や絵でつくられた画像)の場合もあるし、画像に加えスクリプト言語が含まれる場合がある。本実施形態では、全天球画像6を表示順に回転させたり、閲覧者の全天球画像6に対する操作を全天球画像6の外観に反映させたりする表示プログラム、及び、全天球画像6に対する操作履歴を記録したりするための操作履歴プログラムが含まれる。いずれもスクリプト言語で記述される。
端末装置30がアクセス情報2に基づいて画像配信装置10に広告データを要求すると、画像配信装置10は広告データを端末装置30に送信する。広告データには全天球画像6が含まれており、表示プログラムは全天球画像6の注目点を辿るように自動的に全天球画像6を回転させ、また、拡大したり縮小したりする。また、操作履歴プログラムは画像配信装置10のクッキー(区別するため画像クッキーという)及び画像IDと共に全天球画像6に対する操作履歴を画像配信装置10に送信する。画像クッキーは画像配信装置10からブラウザソフトに書き込まれる。操作履歴は例えば、どの閲覧画角が表示されたかという情報である。なお、この操作履歴は注目点の決定に使用されるため、操作履歴が注目点の決定に使用されない場合、操作履歴は送信されなくてもよい。
また、操作履歴プログラムは、後述する表示パターンのパターンIDと共にクリックされた旨を画像配信装置10に送信する。画像配信装置10は1つの全天球画像6に対し複数の表示パターンを定めており、各表示パターンのクリック率を監視することで、クリック率が高い表示パターンのみを配信できるようになる。
<ハードウェア構成例>
続いて、本実施形態の画像表示システムにおける広告主Webサーバ70、パートナーサイトWebサーバ60、画像配信装置10、SSP50及びDSP20のハードウェア構成について説明する。
広告主Webサーバ70、パートナーサイトWebサーバ60、画像配信装置10、SSP50及びDSP20は、例えば図5に示すハードウェア構成のコンピュータシステムにより実現される。図5は本実施形態に係るコンピュータシステム200の一例のハードウェア構成図である。
図5に示したコンピュータシステム200は、入力装置201、表示装置202、外部I/F203、RAM(Random Access Memory)204、ROM(Read Only Memory)205、CPU(Central Processing Unit)206、通信I/F207、及びHDD(Hard Disk Drive)208などを備え、それぞれがバスBで相互に接続されている。
入力装置201はキーボードやマウス、タッチパネルなどを含み、オペレータが各操作信号を入力するのに用いられる。表示装置202はディスプレイなどを含み、コンピュータシステム200による処理結果を表示する。
通信I/F207はコンピュータシステム200を社内ネットワーク及びインターネット等に接続させるインタフェースである。これにより、コンピュータシステム200は通信I/F207を介してデータ通信を行うことができる。
HDD208はプログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。格納されるプログラムやデータには、例えばコンピュータシステム200全体を制御する基本ソフトウェアであるOS(Operating System)や、OS上において各種機能を提供するアプリケーションソフトなどがある。HDD208は格納しているプログラム208pやデータを所定のファイルシステム及び/又はDB(データベース)により管理している。
外部I/F203は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体203aなどがある。これにより、コンピュータシステム200は外部I/F203を介して記録媒体203aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体203aにはフレキシブルディスク、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、SDメモリカード(SD Memory card)、USBメモリ(Universal Serial Bus memory)などがある。
ROM205は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。ROM205には、コンピュータシステム200の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、OS設定、及びネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。RAM204は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。
CPU206は、ROM205やHDD208などの記憶装置からプログラムやデータをRAM204上に読み出し、処理を実行することで、コンピュータシステム200全体の制御や機能を実現する演算装置である。
なお、各サーバはクラウドコンピューティングに対応していてよいが、いわゆる単体の情報処理装置でもよい。クラウドコンピューティングとは、特定ハードウェア資源が意識されずにネットワーク上のリソースが利用される利用形態をいう。
<<端末装置>>
図6は端末装置30の一例のハードウェア構成図である。なお、図6の端末装置30はタブレット装置又はスマートフォン等が想定されている。端末装置30は、CPU601、ROM602、RAM603、EEPROM604、CMOSセンサ605、加速度・方位センサ606、メディアドライブ608を備えている。
CPU601は端末装置30の全体の動作を制御する。ROM602は基本入出力プログラムを記憶している。RAM603はCPU601のワークエリアとして使用される。EEPROM604はCPU601の制御にしたがってデータの読み出し又は書き込みを行う。CMOSセンサ605は、CPU601の制御にしたがって被写体を撮像し画像データを得る。加速度・方位センサ606は地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等である。
メディアドライブ608は、フラッシュメモリ等のメディア607に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。メディアドライブ608は、既に記録されていたデータが読み出され又は新たにデータが書き込まれて記憶するメディア607を着脱自在な構成となっている。
なお、EEPROM604には、CPU601が実行するプログラム604pが記憶されている。プログラム604pは実施形態における各種処理を実行するためのアプリケーションソフトウェアやOS等である。プログラム604pはメディア607などに記憶された状態で配布されてもよいし、プログラム配信用のサーバから配信されてもよい。
また、CMOSセンサ605は光を電荷に変換して被写体の画像を電子化する電荷結合素子である。CMOSセンサ605は被写体を撮像することができるのであれば、例えばCCD(Charge Coupled Device)センサであってもよい。CMOSセンサ605はバーコードや二次元バーコードを読み取ることができる。
更に、端末装置30は、RFタグリーダ/ライタ622、アンテナI/F623、及び、振動アクチュエータ624を備える。RFタグリーダ/ライタ622は例えばNFC(Near Field Communication)などの規格にしたがって通信する。
振動アクチュエータ624は、端末装置30を振動させるモータである。例えば、着信やメールを受信すると振動することで閲覧者にその旨を知らせることができる。
更に、端末装置30は音声入力部609、音声出力部610、アンテナ611、通信部612、無線LAN通信部613、近距離無線通信用アンテナ614、近距離無線通信部615、ディスプレイ616、タッチパネル617及びバスライン619を備える。
音声入力部609は音声を音声信号に変換する。音声出力部610は音声信号を音声に変換する。通信部612はアンテナ611を利用して無線通信信号により最寄りの基地局装置と通信を行う。無線LAN通信部613はIEEE802.11規格に準拠する無線LAN通信を行う。
近距離無線通信部615は近距離無線通信用アンテナ614を利用して例えばBluetooth(登録商標)、又は、Bluetooth Low Energy(登録商標)の通信規格にしたがった通信装置である。
ディスプレイ616は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL等である。タッチパネル617は、ディスプレイ616上に載せられ、感圧式又は静電式のパネルによって構成され、指やタッチペン等によるタッチによってディスプレイ616上におけるタッチ位置を検出する。バスライン619は上記各部を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
また、端末装置30は専用の電池618を備え、電池618又は商用電源のいずれによっても駆動され得る。なお、音声入力部609は音声を入力するマイクが含まれる。音声出力部610は音声を出力するスピーカが含まれている。
<全天球画像について>
図7〜図10を用いて全天球カメラ9で撮像された全天球画像6について説明する。図7は、全天球カメラ9の使用イメージ図である。全天球カメラ9は、図7に示されているように、ユーザが手に持ってユーザの周りの被写体を撮像する撮像装置である。全天球カメラ9は、2つの撮像素子の背面同士が対向させられた構造を有しており、それぞれユーザの周りの被写体を撮像することで、2つの半球画像を得る。
次に、図8及び図9を用いて、全天球カメラ9で撮像された画像から全天球画像6が作成されるまでの処理の概略を説明する。なお、図8(a)は全天球カメラ9で撮像された半球画像(前側)、図8(b)は全天球カメラ9で撮像された半球画像(後側)、図8(c)は正距円筒射影図法により表された画像(正距円筒射影画像)を示した図である。図9(a)は正距円筒射影画像で球を被う状態を示した概念図、図9(b)は全天球画像6を示した図である。
図8(a)に示されているように、全天球カメラ9によって得られた画像は、魚眼レンズによって湾曲した半球画像(前側)となる。また、図8(b)に示されているように、全天球カメラ9によって得られた画像は、魚眼レンズによって湾曲した半球画像(後側)となる。そして、半球画像(前側)と、180度反転された半球画像(後側)とは、全天球カメラ9によって合成され、図8(c)に示されているように、正距円筒射影画像が作成される。これが撮像された全天球画像である。
そして、OpenGL ES(Open Graphics Library for Embedded Systems)が利用されることで、図9(a)に示されているように、正距円筒射影画像が球面を覆うように貼り付けられ、図9(b)に示されているような全天球画像6が表示される。このように、全天球画像6は、正距円筒射影画像が球の中心を向いた画像として表される。なお、OpenGL ESは、2D(2−Dimensions)及び3D(3−Dimensions)のデータを視覚化するために使用するグラフィックスライブラリである。全天球画像6は、静止画であっても動画であってもよい。
画像配信装置10が配信する広告データにはこの全天球画像6が含まれている。全天球画像6は、球面を覆うように貼り付けられて表示される画像であるため湾曲しており、人間が見ると違和感を持ってしまう。そこで、端末装置30は、全天球画像6の一部の所定領域Tを湾曲の少ない平面画像として表示することで、人間に違和感を与えないように表示する。所定領域Tは、三次元の仮想空間における座標(X,Y,Z)によって示される。一方、ディスプレイ616は二次元平面なので所定領域Tのままでは端末装置30が表示できない。そこで、3Dコンピュータグラフィックの技法を用いて三次元の物体を二次元平面に投影する透視投影変換により端末装置30は所定領域Tを得る。
図10は、閲覧者の視線を説明する図の一例である。全天球画像6は三次元の座標を有しているので、視線方向は三次元の座標又は緯度・経度などの球体の座標を特定する情報で特定される。本実施形態では、所定領域Tの中心点CPを視線方向とする。所定領域Tの中心点CPは球面座標系の(θ、φ)により特定される。θは経度、φは緯度を表す。
閲覧者は操作により視線方向を変えることができるが、仮想カメラICが平行移動しないと仮定すると、仮想カメラICは剛体としてロール(Z軸を中心とする回転)、ヨー(Y軸を中心とする回転)、及びピッチ(X軸を中心とする回転)の3つの回転が可能である。この3つの回転のいずれが生じても視線方向が変化する。例えば、閲覧者が全天球画像6を水平方向に回転させるとヨー角が変化し、上下方向に回転させるとピッチ角が変化し、ディスプレイ616の中心を軸に全天球画像6を回転させるとロール角が変化する。本実施形態では、閲覧者のWebページに対する操作が、視線方向(ロール角、ヨー角、ピッチ角)等に反映される。どのように反映されるかは表示プログラムに予め記述されているものとする。所定領域Tは拡大又は縮小も可能である。
閲覧者は広告枠7に対し上下左右にフリックすることで視線方向を変更する(画像データを回転させる)ことができる。
図11を用いて、所定領域情報と所定領域Tの画像の関係について説明する。なお、図11は、所定領域情報と所定領域Tの画像の関係の一例を示した図である。図11に示されているように、rHはHorizontal Radian(経度θ)、rVはVertical Radian(緯度φ)、αは画角(Angle)を示す。すなわち、撮像方向(θ,φ)で示される仮想カメラICの注視点が、仮想カメラICの撮像領域である所定領域Tの中心点CPとなるように、仮想カメラICの姿勢を変更することになる。所定領域画像Qは、全天球画像6における所定領域Tの画像である。fは仮想カメラICから中心点CPまでの距離である。Lは所定領域Tの任意の頂点と中心点CPとの距離である(2Lは対角線)。そして、図11では、一般的に以下の式(A)で示される三角関数が成り立つ。
Lf=tan(α/2) ・・・(A)
<Webページが使用する情報>
図12は、Webページが使用する情報を模式的に説明する図の一例である。図12(a)はパートナーサイトWebサーバ60が提供するWebページである。パートナーサイトWebサーバ60が提供するWebページは1つ以上の広告枠7を有している。また、端末装置30のブラウザは予めSSPクッキーとDSPクッキーを保持している。広告枠7にはSSP50のURL及び広告枠ID等が対応付けられている。端末装置30のブラウザ(後述の広告枠検出部36)はSSPクッキー、及びリクエスト内容をSSP50に送信する。また、広告枠7を落札したDSP20のURLを含むアクセス情報1と落札IDがSSP50から端末装置30に送信される。
図12(b)はアクセス情報1に基づく動作を説明する図である。端末装置30はDSP20のURLに基づいてDSP20に落札IDとDSPクッキーを送信する。DSP20は落札IDで広告リクエストを特定し、画像配信装置10から画像配信装置10のURLと広告機会IDを含むアクセス情報2を取得する。端末装置30はアクセス情報2と広告機会IDをDSP20から取得する。
図12(c)はアクセス情報2に基づく動作を説明する図である。端末装置30は画像配信装置10のURLに基づいて画像配信装置10に広告機会IDを送信する。画像配信装置10は広告機会IDで特定される広告リクエスト等に基づいて広告データを生成し、画像(全天球画像など)、画像ID、画像クッキー、広告枠ID及び表示パターンと共に端末装置30に送信する。このようにして、Webページの広告枠7に全天球画像6が表示される。
<機能について>
図13は端末装置30、広告主Webサーバ70、パートナーサイトWebサーバ60、画像配信装置10、SSP50及びDSP20の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。
<<広告主Webサーバ、パートナーサイトWebサーバ>>
広告主Webサーバ70とパートナーサイトWebサーバ60は、Webページ提供部71を有している。広告主Webサーバ70とパートナーサイトWebサーバ60が有するこれらの各機能は、HDD208からRAM204に展開されたプログラム208pをCPU206が実行することにより実現される機能又は手段である。
Webページ提供部71は、例えば一般的なHTTP通信を行い、端末装置30からのWebページの要求に対しWebページを構築して端末装置30に送信する。処理に必要であればアプリケーションサーバに処理を依頼し、処理結果をWebページに配置して送信する。
広告主Webサーバ70のWebページには広告主のクッキーとDSPクッキーが含まれている。広告主Webサーバ70はDSP20に広告の配信を依頼しているためである。これによりリターゲッティング広告等が可能になる。パートナーサイトWebサーバ60のWebページにはパートナーサイトのクッキーとSSPクッキーが含まれている。パートナーサイトWebサーバ60はSSP50に広告枠7の販売を依頼しているためである。
<<SSP>>
SSP50は、広告リクエスト部51、広告要求取得部52、アクセス情報送信部53、及び、落札部54を有している。SSP50が有するこれらの各機能は、HDD208からRAM204に展開されたプログラム208pをCPU206が実行することにより実現される機能又は手段である。
広告要求取得部52は、端末装置30が広告枠7に対応づけられた広告タグを実行することでSSPクッキーと共に要求する広告リクエストを取得する。広告要求取得部52はSSPクッキーが含まれる広告リクエストを広告リクエスト部51に送出する。
広告リクエスト部51は、DSP20に対し広告リクエストを送信する。広告リクエストには、SSPクッキー、パートナーサイトWebサーバ60のドメイン、広告枠ID、広告枠7サイズ、広告フォーマット、ブラウザ種類、OS種類等が含まれる。
落札部54はDSP20から入札を受け付け、基本的に最も高い入札金額のDSP20に広告枠7を販売するオークションを行う(広告主の製品やサービスによっては入札を受け付けない)。落札部54は落札IDを生成してDSP20に通知する。
アクセス情報送信部53は落札したDSP20に対し広告を要求するためのアクセス情報1を生成し落札IDと共に端末装置30に送信する。アクセス情報1にはDSP20のURL(IPアドレス)が含まれる。
<<DSP>>
DSP20は、リクエスト受付部21、入札判断部22、入札部23、広告要求受付部24、及び、画像依頼部25を有している。DSP20が有するこれらの各機能は、HDD208からRAM204に展開されたプログラム208pをCPU206が実行することにより実現される機能又は手段である。
また、記憶部29には、クッキー情報DB291と配信設定DB292が構築されている。記憶部29は、図5に示したHDD208又はRAM204により実現される。
表1はクッキー情報DB291に記憶される情報を模式的に示す。クッキー情報DB291はDSPクッキーとSSPクッキーを対応付けると共に、閲覧者が訪問した訪問ドメインが登録されている。DSPクッキーとSSPクッキーの対応付けはクッキーシンクと呼ばれる技術により可能である。また、訪問ドメインはDSP20がタグ(行動監視タグ)を貼り付けたWebサイトを閲覧者が訪問することで得られる。したがって、DSP20は、SSPクッキーからDSPクッキーを特定でき、更に、この閲覧者がどのようなWebサイトに興味を持っているかを判断できる。
表2は配信設定DB292に記憶される情報を模式的に示す。配信設定DB292には、広告主ID、広告対象属性(好ましい対象者の属性)、及び、非広告対象属性(好ましくない対象者の属性)が登録されている。広告主IDは広角画像を提供する提供元になる広告主を特定又は識別するための識別情報である。したがって、DSP20又は画像配信装置10は、広角画像の提供元に対し設定されている好ましい対象者の属性又は好ましくない対象者の属性を参照して、広角画像を送信するか否かを決定することができる。
なお、IDはIdentificationの略であり識別子や識別情報という意味である。IDは複数の対象から、ある特定の対象を一意的に区別するために用いられる名称、符号、文字列、数値又はこれらのうち1つ以上の組み合わせをいう。以下のIDについても同様である。広告対象属性は広告主が広告を配信したい閲覧者の属性であり、非広告対象属性は広告主が広告を配信したくない閲覧者の属性である。DSP20はクッキー情報DB291等から判断される閲覧者の属性と配信設定DB292の情報を比較して閲覧者の属性を数値化し、入札金額を決定する。なお、入札金額の決定には時間帯、曜日、閲覧者の地域等、各種の情報が考慮されてよい。
(DSPの機能)
リクエスト受付部21はSSP50から広告リクエストを受けつける。リクエスト情報により端末装置30の広告枠ID等の基本的な情報が得られる。
入札判断部22はリクエスト受付部21が受けつけた広告リクエストをクッキー情報DB291と配信設定DB292を参照して評価することで入札金額を決定する(入札しない場合もある)。上記のように、SSPクッキーからDSPクッキーを特定し、DSPクッキーに対応付けて蓄積されている属性情報が、配信設定DB292に記憶された広告主の依頼とどの程度一致するかにより入札金額を決定する。
入札部23は、決定された入札金額でSSP50に入札する。落札できた場合は落札IDを取得し、広告リクエストと対応付けておく。
広告要求受付部24は、アクセス情報1に基づく端末装置30からの広告要求(落札ID、DSPクッキー)を取得する。広告要求受付部24は落札IDにより広告リクエストを特定する。DSPクッキーはなくてもよく、SSPクッキーとDSPクッキーが対応付けられていない場合に使用される。
画像依頼部25はDSPクッキー、広告主ID、及びリクエスト内容と共にアクセス情報2を画像配信装置10に対し要求する。広告主IDにより広告主が特定される。リクエスト内容の広告枠IDにより広告枠7が特定される。更に、閲覧者の属性を画像配信装置10に送信してもよい。これにより、画像配信装置10は閲覧者に適した全天球画像6を配信できる。
<<端末装置>>
端末装置30は、Webページ取得部31、Webページ解析部32、Webページ表示部33、操作受付部34、及びスクリプト実行部35を有している。端末装置30が有するこれらの各機能は、EEPROM604からRAM603に展開されたプログラム604pをCPU601が実行することにより実現される機能又は手段である。
操作受付部34は、端末装置30に対する各種の操作を受け付ける。具体的には、端末装置30が実行するブラウザに対する操作を受け付ける。操作受付部34はWebページに対する操作を受け付ける。スクリプトに基づく画像データへの操作は画像操作受付部43が受け付ける。
Webページ取得部31は、閲覧者の操作により又はスクリプトの動作により広告主Webサーバ70及びパートナーサイトWebサーバ60と通信して、広告主Webサーバ70及びパートナーサイトWebサーバ60からWebページを取得する。
Webページ解析部32は、画面情報に含まれるHTMLを先頭から順番に読み取りHTMLに含まれる文章や画像データの構造を解析する。また、CSSに記述されたHTMLの文章や画像データとの紐付けを検出して、HTMLに含まれる文章や画像データのスタイルを対応付ける。また、Webページ解析部32は、HTMLからscriptタグを検出してスクリプト言語で記述されているスクリプトを抽出する。Webページ解析部32はHTMLとCSSをWebページ表示部33に送出し、スクリプトをスクリプト実行部35に送出する。
Webページ表示部33はHTMLの先頭から解析が終わった順にWebページをディスプレイ616に表示していく。また、Webページに対する操作に応じてWebページを更新する。
スクリプト実行部35は、Webページ解析部32が抽出したスクリプトを実行する。スクリプトの具体的な内容はWebページによって様々である。本実施形態ではスクリプトとして、広告枠7に対応付けられた広告タグ、SSP50から取得するアクセス情報1、DSP20から取得するアクセス情報2、画像配信装置10から配信される広告データが検出される。スクリプト実行部35は、図6に示したCPU601がプログラム604pを実行すること等により実現される。また、スクリプト実行部35が有する各機能又は手段は、CPU601がスクリプトを実行することで実現される。
広告枠検出部36は、Webページ取得部31が取得した画面情報に含まれる広告枠7に対応付けられた広告タグを端末装置30が実行して実現される機能である。広告枠検出部36は広告枠7に対応づけられたURLに基づいてSSPクッキーと共に広告リクエストをSSP50に送信する。
アクセス情報取得部37は、SSP50からアクセス情報1を取得する。アクセス情報1はスクリプトで記述されている。広告要求部38は、アクセス情報1に含まれるURLに基づいてDSP20にアクセスし落札IDとDSPクッキーと共に広告を要求する。広告要求部38はこの要求に対しアクセス情報2と広告機会IDを取得する。アクセス情報2もスクリプトで記述されている。
広告取得部39はアクセス情報2に含まれる画像配信装置10のURLに基づき、広告機会IDを指定して、画像配信装置10に対し広告データを要求する。画像配信装置10は広告データを生成するので、広告取得部39は広告データを取得する。本実施形態の広告データは、全天球画像6(又は/及び3DCG(Three−dimensional computer graphics)画像)、表示パターン、表示プログラム及び操作履歴プログラムを含む。操作履歴プログラムは操作履歴を画像配信装置10に送信させる。表示プログラムは表示パターンで全天球画像6や3DCG画像を回転させ、全天球画像6又は3DCG画像への操作を全天球画像6又は3DCG画像の外観に反映させる。操作履歴プログラムと表示プログラムもスクリプト言語で記述されており、スクリプト実行部35により実行される。
広告表示部40は、画像配信装置10から取得した広告データを表示する。広告表示部40は主に表示プログラムで実現され、広告枠7に全天球画像6又は3DCG画像(すなわち広告)を表示し更に自動的に回転させたりする。また、全天球画像6に対する操作に応じて全天球画像6の外観を変化させる。
画像操作受付部43はポインティングデバイス(ディスプレイ616がタッチパネルの場合は指、棒状部材又は専用ペンとタッチパネル、マウスが使用される場合はマウスポインタ、トラックボールが使用される場合はマウスポインタ)の座標が広告枠7に含まれる場合、Webページへの操作よりも優先して画像データへの操作を受け付ける。これにより、閲覧者が広告枠7の上でフリックしたりスワイプしたりした場合、Webページでなく画像データを変化させることができる。ここで、その他の操作として、フリックの方向(縦横斜め)、タップ、ダブルタップ、スワイプ、パン、ズーム[ピンチイン、ピンチアウト]、回転、長押しなどが挙げられる。
画像配信装置10から広告データを取得することで端末装置30は画像配信装置10の画像クッキーを取得し記憶部49に記憶できる。広告取得部39が画像クッキーを画像配信装置10に送信することで、画像配信装置10ではDSPクッキーと画像クッキーを対応付けることができる。
操作履歴記録部41は、主に操作履歴プログラムにより実現され、全天球画像6又は3DCGに対する操作情報を操作履歴として記録する。操作履歴の詳細は画像配信装置10において説明する。操作履歴送信部42は、主に操作履歴プログラムにより実現され、広告枠7に表示された全天球画像6又は3DCGに対する操作履歴を画像クッキー及び画像ID(全天球画像6を識別する)と共に画像配信装置10に送信する。また、クリックされた場合は更に表示パターンと共にその旨を画像配信装置10に送信する。
<<画像配信装置>>
画像配信装置10は、画像情報応答部11、広告配信部12、注目点決定部13、及び、操作履歴取得部14を有している。画像配信装置10が有するこれらの各機能は、HDD208からRAM204に展開されたプログラム208pをCPU206が実行することにより実現される機能又は手段である。
また、画像配信装置10は、図5に示したHDD208又はRAM204により実現される記憶部19を有している。記憶部19には、配信履歴DB191、操作履歴DB192、クッキー対応DB193、広告画像DB194、パターンDB195及び表示プログラム196が構築されている。
表3は、操作履歴DB192に記憶される情報を模式的に示す。操作履歴DB192には各閲覧者が全天球画像6に対しどのような操作を行ったのかという履歴が記録されている。操作履歴DB192には画像ID、閲覧時刻、画像クッキー、閲覧画角1〜3の各項目が記録されている。画像IDは全天球画像6を特定するための情報である。画像クッキーは端末装置30を操作する閲覧者又は端末装置30の同一性を判別する情報になる(装置識別情報の一例)。閲覧画角1〜3は閲覧者が全天球画像6を閲覧した際の画角である。各閲覧画角1〜3には閲覧時間、拡大の有無、拡大した場合は拡大後の画角、及び、縮小の有無、が格納されている。このように、各画像ごとに閲覧者が興味を持ったと考えられる画角が記録される。閲覧画角1〜3は、閲覧者が全天球画像6を回転させずに静止した時間が所定時間(例えば1秒)以上の画角である。端末装置30の操作履歴記録部41は静止した時間が上位3つの画角を記録する。1つだけでもよいし4つ以上でもよい。同様に、操作履歴記録部41はそれぞれの閲覧画角1〜3で閲覧者が拡大又は縮小したか否かを記録する。画像配信装置10はこのような操作履歴を注目点Pとする場合がある。更に、画像IDに画像クッキーが対応付けられていればリターゲッティング広告が可能になる。操作履歴としてクリック時画角を記録してもよい。
表4は、広告画像DB194に記憶されている情報を模式的に示す。広告画像DB194には、広告の対象となる全天球画像6又は3DCGに関する情報が登録されている。広告画像DB194には、広告主ID、画像ID、初期位置、優先度、及び、対象属性が対応付けて登録されている。DSP20により広告主が決定されるので、この広告主が配信したい画像のうち、閲覧者の属性と表4の対象属性の一致度又は優先度の少なくとも一方に基づいて配信する画像が決定される。配信時には全天球画像6の初期位置が指定される(表示パターンも配信された場合は表示パターンが優先される)。画像IDには1つ以上の全天球画像6が対応付けられている。全天球画像6が複数の場合とは図3に示したように全天球画像6を切り替えて動きを表現する場合であり、1つの場合は1つだけで動く技術が適用された全天球画像6である。なお、リターゲッティング広告の場合は、操作履歴DB192で画像クッキーに対応付けられた画像が配信される。
表5は、クッキー対応DB193に記憶されている情報を模式的に示す。クッキー対応DB193には、DSPクッキーと画像クッキーが対応付けられている。DSPクッキーはDSP20から通知され、画像クッキーは端末装置30から通知される。両者が対応付けられることでDSPクッキーだけで画像配信装置10が閲覧者を判別できるようになる。
表6は、パターンDB195に登録されている情報を模式的に示す。パターンDB195には全天球画像6又は3DCG画像の注目点Pを表示させる順番及び画角の組み合わせが登録されている。順番及び画角の組み合わせを表示パターンという。表6では4つの座標1〜4が注目点Pである。注目点Pの数は1つの全天球画像6又は3DCG画像に4つとは限らず3つ以下又は5つ以上でもよい。また、全天球画像6又は3DCG画像によって様々でよい。表示パターンは座標1〜4の表示順を有している。したがって、注目点Pが4つの場合、表示順は4の階乗個(=24)ある。また、各注目点Pの画角が例えば3段階に変更される場合、3の4乗の画角の組み合わせがある。したがって、画角に関して1つの表示順について81通りの組み合わせがある。最終的に1つの全天球画像6又は3DCG画像について24×81の表示パターンがある。クリック回数はこの表示パターンごとに閲覧者がクリックした回数である。クリックは「所定の操作」の一例である。つまり、画像配信装置10は同じ全天球画像6又は3DCG画像を同じ表示パターンで全天球画像6又は3DCG画像を複数の端末装置30に表示させ、端末装置30がクリックした旨を記録する。こうすることで、クリック率の低い表示パターンによる配信を徐々に回避できる。なお、クリック回数は閲覧者の属性(性別、年代、家族構成等)ごとに記録することが好適である。これにより、閲覧者の属性に対しクリック回数が多い表示パターンで表示できる。また、表示パターンには各座標間の変更の速さが含まれてもよい。
表7は、配信履歴DB191に登録されている情報を模式的に示す。配信履歴DB191には画像クッキーに対応付けて配信された全天球画像6又は3DCG画像の画像IDと表示パターンが登録されている。画像配信装置10が広告データを送信する際に端末装置30に画像クッキーが登録されている場合、画像配信装置10はこの画像クッキーを端末装置30から取得できる。画像配信装置10は同一の閲覧者に同じ全天球画像6又は3DCG画像の配信を避けたり、同じ全天球画像6又は3DCG画像を同じ表示パターンで配信することを避けたりすることができる。逆に、リターゲッティング配信することもできる。
(画像配信装置の機能について)
画像情報応答部11はDSP20から取得したDSPクッキー、広告主ID、リクエスト内容(主に広告枠ID)に対し広告機会IDを付与し、アクセス情報2と共にDSP20に返送する。広告機会IDにより端末装置30の広告枠7ごとに広告の配信機会を特定できる。
広告配信部12は、端末装置30から広告機会IDと共に広告データを要求されると配信する全天球画像6と表示パターンを決定する。まず、DSP20から取得した広告主IDに対応付けられた全天球画像6又は3DCG画像を広告画像DB194から決定する。好ましくは閲覧者の属性を考慮する。閲覧者の属性はDSP20から通知されてもよいし、画像配信装置10が画像クッキーに対応付けて蓄積したものでもよい。次に、広告配信部12はパターンDB195を参照して全天球画像6の表示パターンを決定する。例えば、最もクリック回数の多いパターンを決定する、又は、クリック回数が閾値以上のパターンから任意に決定する。パターン決定時も閲覧者の属性が考慮されることが好ましい。
操作履歴取得部14は、端末装置30から画像クッキー及び画像IDと共に操作履歴を取得し、操作履歴DB192に設定する。なお、注目点を決定するための操作履歴とクリック回数を更新するための操作履歴(クリックしたこと)の2種類の操作履歴がある。
端末装置30の操作履歴記録部41を画像配信装置10が有していてもよい。操作履歴記録部41は時系列的な操作内容を必要とするので、通信帯域などによっては画像配信装置10が取得することが困難になるおそれがある。これに対し、端末装置30の操作履歴記録部41は最終的な操作履歴のみを画像配信装置10に送信すればよいので通信負荷を低減できる。
注目点決定部13は、全天球画像6の注目点Pを決定する。画像処理などで注目点を推定するなど各種の注目点Pの決定方法が考えられるが、詳細は省略する。注目点決定部13は決定した注目点Pを使った表示パターンをパターンDB195に登録する。
<動作手順>
図14は、画像表示システム100が広告として表示される全天球画像6を配信する手順を説明するシーケンス図の一例である。
S1:まず、閲覧者はパートナーサイトWebサーバ60と接続するように端末装置30を操作する。端末装置30の操作受付部34は操作を受け付け、Webページ取得部31がWebページを取得する。
S2:端末装置30のWebページ解析部32はWebページを解析しHTML、CSS,スクリプトを抽出し、Webページ表示部33がHTMLとCSSに基づいてWebページを表示する。
S3:端末装置30の広告枠検出部36は広告枠7に対応付けられた広告タグ(スクリプト)を実行することで広告リクエストをSSP50に送信する。広告リクエストには、例えばSSPクッキー、パートナーサイトWebサーバ60のドメイン、広告枠ID、広告枠7サイズ、広告フォーマット、ブラウザ種類、OS種類等が含まれる。
S4:SSP50の広告要求取得部52は広告リクエストを取得し、広告リクエスト部51が広告リクエストを受け付ける。広告リクエスト部51はSSPクッキーを検出してDSP20に対し広告リクエストを通知して広告枠7を販売する。
S5:DSP20のリクエスト受付部21は広告リクエストを入札判断部22に送出する。DSP20の入札判断部22はクッキー情報DB291を参照してSSPクッキーからDSPクッキーを特定する。
S6:入札判断部22はDSPクッキーから属性を判断する。クッキー情報DB291の訪問ドメインを参照してもよいし、適宜、DSPクッキーで特定される閲覧者の属性情報を参照してもよい。
S7:入札判断部22は配信設定DB292を参照して広角画像又は3DCG画像の提供元に対し設定されている好ましい対象者の属性又は好ましくない対象者の属性に基づいて、この閲覧者に広角画像を送信するか否かを決定する。ここでは少なくとも1つの広告主について配信すると決定したものとする。
S8:入札判断部22は広告主の予算や属性の一致度等に応じて入札金額を決定する。
S9:DSP20の入札部23はSSP50に入札する。SSP50の落札部54は複数のDSP20からの入札に対し原則的に最も高い入札金額を申し入れたDSP20を落札者に決定する。
S10:ここでは図示するDSP20が落札したものとする。SSP50は落札IDをDSP20に通知する。
S11:SSP50のアクセス情報送信部53は落札IDと共にアクセス情報1を端末装置30に送信する。
S12:端末装置30の広告要求部38はアクセス情報1を実行することで落札IDと共に広告要求をDSP20に送信する。
S13:DSP20の広告要求受付部24は落札IDにより広告リクエストを特定する。画像依頼部25は広告主ID、DSPクッキー、及び、広告リクエストと共に画像配信装置10に画像を要求する。
S14:画像配信装置10の画像情報応答部11は画像要求を受信すると広告リクエストを特定するための広告機会IDを生成する。
S15:画像情報応答部11は広告機会IDと対応付けられたアクセス情報2をDSP20に送信する。
S16:DSP20の画像依頼部25はアクセス情報2を受信して、広告要求受付部24が端末装置30に送信する。
S17:端末装置30の広告取得部39はアクセス情報2に含まれる画像配信装置10のURLに基づいて広告要求(広告機会ID)を送信する。端末装置30が画像クッキーを保持している場合は画像クッキーを送信することができる。
S18:画像配信装置10の広告配信部12は広告機会IDにより画像要求を特定する。
S19:広告配信部12はDSPクッキーから属性を判断したり、画像クッキーから属性を判断したりする。
S20:広告配信部12は広告主IDと属性に基づき全天球画像6を特定する。すなわち、広告画像DB194を参照し全天球画像6に対し設定されている配信の対象者の属性又は優先度に基づいて送信する全天球画像6を決定する。表示パターンはクリック回数が閾値より高いものであるが、全天球画像6の配信数が少ない間は不作為に選択する。
S21:広告配信部12は全天球画像6、初期位置、表示パターン、画像ID、画像クッキー、及び、広告枠IDを含む広告データを端末装置30に送信する。全天球画像6には広告主Webサーバ70のURLが対応付けられている。また、全天球画像6を切り替えて動かすための後述する表8の複数の全天球画像と閾値、アニメーションで動かすための後述する表9、表10の動きテーブル、又は、回転の速さに応じて動きの大きさを変えるための後述する表11の動きテーブルが端末装置30に送信される。これらは、全天球画像6のメタデータ、又は、別ファイルとして送信される。
S22:端末装置30の広告取得部39は広告データを取得し、広告表示部40が広告枠7に全天球画像6を表示する。閲覧者が広告枠7を押下(クリック又はタップ)すると操作受付部34が受け付け、広告主Webサーバ70のURLに基づいてWebページ取得部31が広告主Webサーバ70と通信を開始する。
<全天球画像の動きについて>
本実施形態では閲覧者の操作に応じて全天球画像6が動いたように見せる方法として以下の2つがある。
1.複数の全天球画像6を切り替える
2.一部が動く全天球画像6を使用する
一部が動く全天球画像6には、静止画を動かす従来からある技術を利用する。いわゆる2Dアニメと言われる手法であり、2Dアニメを実現するための種々のソフトウェアが市販されており、また、無料で入手できる。
図15は動きを表現する静止画の一例である。制作者は静止画をいくつかのパーツに分解して、動きの内容をソフトで設定する。例えば、図15において頭81、耳82、目83、腕84、脚85、胴体86、しっぽ87はパーツである。図15(a)のしっぽ87が図15(b)では下がっている。ソフトは図15(a)と図15(b)の途中の状態のしっぽ87を自動で再現することでしっぽ87が動いているように見せる。図15(c)でも同様に脚85が前方に動いているが、ソフトが左右の脚85を交互に動かすことで移動しているような動きを表現することができる。
2Dアニメではパーツだけでなく、パーツをポリゴンメッシュで分解してポリゴンメッシュを変形させることで、よりスムーズな動きを表現できる。したがって、パーツ全体の移動の他、変形、回転、拡大・縮小などの動きも表現できる。なお、2Dアニメの作成には適宜、公知技術を使用するものとする。
本実施形態では、1つの全天球画像6に少なくとも2つの動きが設定される。この場合、1つの全天球画像6が端末装置30に送信され1つのまま異なる動きを表現してもよい。あるいは、1つの全天球画像6が端末装置30に送信され、端末装置30が1つの全天球画像から動きが異なる複数の全天球画像6を生成してもよい。あるいは、動きが異なる複数の全天球画像6が端末装置30に送信されてもよい。
<全天球画像に対し操作から取得される情報>
端末装置30は閲覧者の全天球画像6に対する操作から取得される情報によって、全天球画像の動きを変更する。全天球画像6に対する操作から取得される情報には以下のようなものがある。
a.操作の速さ
b.操作の場所
c.操作内容(フリックの方向(縦横斜め)、タップ、ダブルタップ、スワイプ、パン、ズーム〔ピンチイン、ピンチアウト〕、回転、長押しなど)
すなわち、操作の速さによって全天球画像6に異なる動きを表現させ、操作される場所によって全天球画像6に異なる動きを表現させ、操作内容によって全天球画像6に異なる動きを表現させる。なお、c操作内容ではタッチパネルに対する操作内容を挙げているが、マウスで操作する場合は、フリック(スクロールホイール)、タップ(クリック)、ダブルタップ(ダブルクリック)、スワイプ(ドラッグ)、パン(スクロール)、ズーム(Ctrl+スクロールホイール)、回転(なし)、長押し(右クリック)などが対応する。
また、端末装置30が有するジャイロセンサ、方位センサ、又は、加速度センサで全天球画像6の回転等を操作可能な場合がある。この場合、ジャイロセンサ、方位センサ、又は、加速度センサで検出される操作内容に応じて異なる動きを全天球画像6に表現させることもできる。
<操作の速さに応じた動きの一例>
図16を用いて、操作の速さに応じた動きの一例について説明する。図16は操作の速さに応じて表示される、異なる形状のオブジェクトが描画された全天球画像6の一例である。図16のオブジェクトは人物91である。なお、図16では複数の全天球画像6d〜6fを切り替えることで動かす方法を説明するが、操作の速さに応じて一部が動く全天球画像6を使用してもよい。
図16(a)〜(c)の3つの全天球画像6d〜6fは、風景などは同じで人物91の髪の形状が異なっている。なお、本来、全天球画像6d〜6fは正距円筒射影図法で作成された正距円筒射影画像であるが、図16では作図の都合上、平面図になっている。以下の全天球画像6でも同様である。
図16(a):髪のなびきなし
図16(b):髪が少しなびいている
図16(c):髪が大きくなびいている
閲覧者が例えば図16(a)の全天球画像6dでフリックすると、フリックの速さに応じ、端末装置30は以下のように全天球画像6d〜6fを切り替える。なお、フリックする場所はどこでもよく、フリック後に広告枠7に人物91が表示される場合を想定する。広告枠7の中心や一部が表示された状態で人物91が静止する必要はなく、回転しながら広告枠7を通過する場合もある。また、閲覧者のフリックにより定まる中心点CPに基づく所定領域画像が人物91を含まない場合でも(広告枠7に一切表示されない場合でも)、全天球画像6d〜6fは切り替えられる。
端末装置30は、全天球画像6のフリック操作の速さに閾値を設けてあり、以下のように全天球画像6d〜6fを選択する。
速さ≦閾値A :図16(a)で示されている全天球画像6aをそのまま表示
閾値A<速さ<閾値B:図16(a)の全天球画像6aから図16(b)の全天球画像6bに切り替え
閾値B≦速さ :図16(a)の全天球画像6aから図16(c)の全天球画像6cに切り替え
このような切り替えを実現するため、画像配信装置10から複数の全天球画像6d〜6fが配信される場合、どの全天球画像6d〜6fがどの閾値に対応しているかは全天球画像の識別情報(例えば連番など)で明らかになっている。
表8は、操作の速さと全天球画像の識別情報を対応させる対応テーブルの一例を示す。したがって、端末装置30は操作の速さに応じて全天球画像6d〜6fを決定できる。表8の対応テーブルは、例えば、図14のステップS21において、全天球画像6のメタデータに含まれて送信されてもよいし、別のファイルとして添付されて端末装置30に送信されてもよい。
なお、図16(b)(c)の全天球画像6e、6fに切り替えた場合、一定時間経過後、端末装置30は図16(a)の全天球画像6dを表示する。こうすることで、閲覧者は図16(a)のなびきなしの状態からフリックの速さに応じて人物を切り替えて表示させることができる。ただし、必ずしも図16(a)の全天球画像6dに戻す必要はなく、最後に表示した全天球画像6のままでもよい。
なお、図16のように初期状態の全天球画像6が定まっている場合は、初期状態を示す識別情報が全天球画像6に添付されている。初期状態の全天球画像6とは、画像配信装置10から全天球画像が配信された直後に端末装置30が表示する全天球画像6をいう。例えば表8では(※)が付いている全天球画像1(6aに対応)が初期状態の全天球画像6である。あるいは、表示プログラムに初期状態の全天球画像6が設定されている。ただし、初期状態の全天球画像6が定まっていない場合(図16(a)に戻すことが決まっていない場合)、どの全天球画像6から表示してもよい。
図17は、操作の速さに応じて異なる動きを表現する全天球画像の一例の表示方法を示すフローチャート図である。
端末装置30の広告表示部40は全天球画像6から広告枠7のサイズに応じて所定領域画像を生成する(S101)。必要であれば初期状態で表示する全天球画像を選択する。中心点CPの初期位置は表示パターンにより決まるものとする。広告表示部40は広告枠7に所定領域画像を表示する(S102)。
画像操作受付部43は全天球画像6の回転を受け付けた否かを判断する(S103)。閲覧者が全天球画像6を操作しない場合は(S103のNo)、広告表示部40は表示パターンにしたがって注目点を順番に表示する(S104)。表示パターンで表示する際、広告表示部40は全天球画像6dの画像内で所定の注視点間を順番に表示しても良いし、互いの全天球画像6d〜6fの間で注視点を切り替えながら表示してよい。
閲覧者が全天球画像6を操作した場合(S103のYes)、閲覧者の操作が優先され、広告表示部40は画像操作受付部43から操作の速さを取得する。そして、その操作の速さと閾値A,Bとの比較結果に応じて全天球画像6d〜6fを切り替える(S105)。
速さ≦閾値Aの場合、広告表示部40は髪がなびかない全天球画像6dを選択する(S106)。したがって、この場合、全天球画像6dは切り替わらない。
閾値A<速さ<閾値Bの場合、広告表示部40は髪が少しなびいている全天球画像6eを選択する(S107)。
閾値B≦速さの場合、広告表示部40は髪が強くなびいている全天球画像6fを選択する(S108)。
端末装置30の広告表示部40は選択した全天球画像6から広告枠7のサイズに応じて、操作で決まる中心点CPに基づく所定領域画像を生成し、広告枠7に所定領域画像を表示する(S109)。したがって、必ずしも広告枠7に人物91が表示されない。広告枠7に人物91を表示するために強制的に中心点CPを人物91にあわせてもよい。
その後、一定時間が経過するまでは操作の速さに応じて切り替えた全天球画像6e〜6fの表示を継続し(S110)、一定時間が経過すると広告表示部40は初期状態の全天球画像6dを再度、表示する(S111)。この時の所定領域画像は全天球画像6dに戻る前と同じであるため、広告枠7に人物91が表示されていれば閲覧者は髪がなびいた状態からなびかない状態に動く様子を閲覧できる。広告枠7に人物91が表示されていない場合、人物91以外の背景は同じなので、閲覧者は気づかない。
このように、閲覧者の操作の速さに応じて全天球画像6が異なる動きを示すので、インタラクティブ性が向上し、新たな画像の表示の効果を提供することで、より広告効果を高める(クリックする可能性が高い)ことが可能となる。
<操作の場所に応じた動きの一例>
図18を用いて、操作の場所に応じたオブジェクトの動きの一例について説明する。図18は操作の場所に応じて異なる動きを示す全天球画像6gの一例である。図18では犬がオブジェクトである。なお、図18では1つの全天球画像6gの一部が動く方法を説明するが、操作の場所に応じて切り替えて表示される複数の全天球画像6が使用されてもよい。
図18(a)〜(d)は1つの全天球画像6gだが(風景などは同じ)犬の動きが異なっている。
図18(a)、(c):動きなし
図18(b) :耳が左右に繰り返し動く
図18(d) :しっぽが左右に繰り返し動く
このような動きを実現するため、例えば図14のステップS21において、全天球画像6gの例えばメタデータなどに、全天球画像6gの座標と動きの種類が対応付けられた動きテーブルが含まれて送信されてもよいし、別のファイルとして添付されて端末装置30に送信されてもよい。
表9は動きテーブルの一例である。動きテーブルには座標範囲(場所)と動きの種類が対応付けられている。例えば、動きAは耳92を動かす動きであり、動きBはしっぽ93を動かす動きである。したがって、全天球画像6gは操作する場所によって異なる動きを表現することができる。
なお、操作の場所に更に操作の速さを組み合わせて、耳やしっぽの動きの大きさを変更することもできる。
閲覧者が例えば図18(a)の全天球画像6gで犬の鼻をフリックすると(鼻をなでると)、図18(b)に示すように、端末装置30は全天球画像6gの犬の耳92を左右に繰り返し動かす。閲覧者が例えば図18(c)の全天球画像6で犬の頭をフリックすると(頭をなでると)、図18(d)に示すように、端末装置30は全天球画像6gの犬のしっぽ93を左右に繰り返し動かす。
なお、図18(b)や、図18(d)のように動いた全天球画像6gは、一定時間経過後、動きを停止して図18(a)や、図18(c)のように停止する。こうすることで、閲覧者は図18(a)や、図18(c)の動きなしの状態からフリックの場所に応じて犬に異なる動きをさせることができる。
図19は、操作の速さに応じて異なる動きを表現する全天球画像6gの一例の表示方法を示すフローチャート図である。
端末装置30の広告表示部40は全天球画像6gから広告枠7のサイズに応じて所定領域画像を生成する(S201)。全天球画像の一部が動く場合は、初期状態で表示する全天球画像は原則1つだが、複数の全天球画像6が配信された場合は初期状態の全天球画像6が指示されている。中心点CPの初期位置は表示パターンにより決まるものとする。広告表示部40は広告枠7に所定領域画像を表示する(S202)。
画像操作受付部43は全天球画像6の操作を受け付けた否かを判断する(S203)。閲覧者が全天球画像6を操作しない場合は(S203のNo)、広告表示部40は表示パターンにしたがって注目点を順番に表示する(S204)。なお、表示パターンで全天球画像を回転させながら、犬の動きのある部分を動かしてもよい。
閲覧者が全天球画像6を操作した場合(S203のYes)、閲覧者の操作が優先され、広告表示部40は画像操作受付部43から操作の場所を取得する。そして、操作の場所に応じて動きテーブルを参照し、動きの種類を決定する(S205)。
操作の場所が鼻の場合、広告表示部40は犬の耳を動かす(S206)。操作の場所が頭の場合、広告表示部40は犬のしっぽを動かす(S207)。
その後、一定時間が経過するまでは耳又はしっぽを動かし続け(S208)、一定時間が経過すると広告表示部40は動きを停止する(S209)。
こうすることで、閲覧者の操作の場所に応じて全天球画像6が異なる動きを示すので、インタラクティブ性が向上し、新たな画像の表示の効果を提供することで、より広告効果を高める(クリックする可能性が高い)ことが可能となる。
<操作内容に応じた動きの一例>
図20、図21を用いて、操作内容に応じたオブジェクトの一例について説明する。図20、図21は操作内容に応じて異なる動きを示すオブジェクト110の一例である。全天球画像6の一部に図20、図21のオブジェクト110が描画されていると理解されたい。なお、図20、図21では全天球画像6の1つオブジェクト110が動く方法を説明するが、複数の全天球画像を使用して操作内容に応じた動きを表現してもよい。図20、図21のオブジェクト110は直方体で示されているが、これは説明の便宜上のためであり、全天球画像6に描画できるオブジェクト110であれば、操作内容に応じた動きを表現できる。直方体のものとしては、例えば豆腐、ゴムなどの弾性体、ビルなどが想定される。
図20(a)のオブジェクト110が上下方向にフリックされた場合、図20(b)と図20(c)に示すようにオブジェクト110が上下に揺れるように動く。図20(b)では下方向に縮み、図20(c)では上方向に伸びている。広告表示部40は図20(b)と図20(c)の動きを繰り返すので、閲覧者には上下に揺れているように見える。
図21(a)のオブジェクト110が左右方向にフリックされた場合、図21(b)と図21(c)に示すようにオブジェクト110が左右に揺れるように動く。図21(b)では左方向に傾き、図21(c)では右方向に傾いている。広告表示部40は図21(b)と図21(c)の動きを繰り返すので、閲覧者には左右に揺れているように見える。
このような動きを実現するため、例えば図14のステップS21において、全天球画像6の例えばメタデータなどに、操作内容と動きの種類が対応付けられた動きテーブルが含まれて送信されてもよいし、別のファイルとして添付されて端末装置30に送信されてもよい。
表10は動きテーブルの一例である。動きテーブルには操作内容と動きの種類が対応付けられている。例えば、上下にフリックは動きC(上下に揺れ)が対応付けられ、左右にフリックは動きD(左右に揺れ)が対応づけられている。したがって、全天球画像6は操作内容によって異なる動きを表現することができる。なお、表10では操作の場所は規定していないが、表9と同様に操作の場所も規定してもよい。これにより、あるオブジェクトに対し決まった操作内容が検出された場合に、操作内容に応じた動きを操作されたオブジェクトにさせることができる。また、オブジェクトごとに様々な動きをさせることができる。また、操作の速さと組み合わせて、オブジェクトの動きの大きさを変更することもできる。
なお、図20(b)(c)、図21(b)(c)のように動いたオブジェクトは、一定時間経過後、動きを停止して図20(a)、図21(a)のように停止する。こうすることで、閲覧者は図20(a)、図21(a)の動きなしの状態から操作内容に応じてオブジェクトに異なる動きをさせることができる。
図22は、操作内容に応じて異なる動きを表現する全天球画像6の一例の表示方法を示すフローチャート図である。
端末装置30の広告表示部40は全天球画像6から広告枠7のサイズに応じて所定領域画像を生成する(S301)。全天球画像の一部が動く場合は、初期状態で表示する全天球画像6は原則1つだが、複数の全天球画像6が配信された場合は初期状態の全天球画像6が指示されている。中心点CPの初期位置は表示パターンにより決まるものとする。広告表示部40は広告枠7に所定領域画像を表示する(S302)。
画像操作受付部43は全天球画像6の操作を受け付けた否かを判断する(S303)。閲覧者が全天球画像6を操作しない場合は(S303のNo)、広告表示部40は表示パターンにしたがって注目点を順番に表示する(S304)。表示パターンで全天球画像を回転させながら、全天球画像の一部であるオブジェクトを動かしてもよい。
閲覧者が全天球画像6を操作した場合(S303のYes)、閲覧者の操作が優先され、広告表示部40は画像操作受付部43から操作内容を取得する。そして、操作内容に応じて動きテーブルを参照し、動きの種類を決定する(S305)。
操作内容が上下にフリックの場合、広告表示部40はオブジェクトを上下に揺らす(S306)。操作内容が左右にフリックの場合、広告表示部40はオブジェクトを左右に揺らす(S307)。
その後、一定時間が経過するまでは上下又は左右に揺らし続け(S308)、一定時間が経過すると広告表示部40は動きを停止する(S309)。
こうすることで、閲覧者の操作内容に応じて全天球画像6が異なる動きを示すので、インタラクティブ性が向上し、新たな画像の表示の効果を提供することで、より広告効果を高める(クリックする可能性が高い)ことが可能となる。
なお、図20〜図22では操作内容としてフリックの方向を例に説明したが、その他、閲覧者の操作から取得可能な操作内容に応じて異なる動きをさせることができる。
<3Dモデルを用いた投影画像の表示について>
閲覧者の操作に応じて異なる所定領域を表示する画像として全天球画像6を例に説明したが、閲覧者の操作に応じて見え方が変わる画像として3DCG(三次元コンピュータグラフィック)画像がある。3DCG画像は閲覧者の操作で見え方が変わる(視点が変わる)ため、インタラクティブな広告を実現できる。3DCG画像に対しても、本実施形態で説明している「操作から取得される情報」によって動きを変更することが可能である。
<3DCGについて>
3DCGとはコンピュータの演算によって三次元空間内の仮想的な立体物を2次元である平面上の情報に変換することで奥行き感(立体感)のある画像を作る手法である。3DCGは、モデリング、ワールド変換、ビュー変換、射影変換、ライティングなどのプロセスで作成される。なお、モデリングとワールド変換までは専用のソフトウェア上で作業され、ビュー変換、射影変換、ライティングは表示プログラムで実行される。
モデリングはローカル座標系で作成者がオブジェクトの形状を定義すること、例えばポリゴンで形状を作成することをいう。ワールド変換は描画対象の三次元空間を表すワールド座標系にオブジェクトの座標を変換する(平行移動と回転)ことをいう(ワールド座標系にオブジェクトを配置すること)。ビュー変換はワールド座標系で閲覧者の視点を定めることに相当し、カメラの座標、カメラの注視点及びカメラの上方向を設定し、オブジェクトを特定の方向から見るための設定を行う処理である。視点は閲覧者の操作により決定されてもよいし、自動的に変更することもできる。射影変換は三次元空間のオブジェクトを2次元の平面に投影することをいう。ライティングは光源の位置に応じて明暗を与える処理をいう。
図23は3Dモデルと射影変換を模式的に示す図である。図23(a)では、3Dモデル95に光軸を向けた仮想的なカメラ330が配置されている。図23(a)の3Dモデル95は人物であるが一例に過ぎない。カメラ330は3Dモデル95を中心に水平方向及び上下方向に360度、角度を変えることができる。閲覧者は任意の方向から3Dモデル95を閲覧できる。なお、水平方向のみの回転であれば、ターンテーブル上で3Dモデル95を回転させてもよい。
図23(b)は、仮想的なカメラ330に3Dモデルを射影変換する様子を模式的に示している。ポリゴンや三次元点群で作成された3Dモデル95が平面に投影されている。平面に投影された画像を投影画像という。仮想的なカメラ330の位置を変えると(ビュー変換)カメラの位置に応じて3Dモデル95を投影できる。カメラ330の位置は3Dモデル95の周囲の360度の任意の位置に変更できるので、閲覧者は限られた広告枠7の範囲で様々な角度から3Dモデル95を閲覧できる。
図24は、視点を変えて表示された3Dモデル95の一例である。閲覧者は広告枠7に表示された3Dモデル95を回転させ、図24(a)〜図24(c)に示すように、1つの広告枠7で様々な角度(視点)から1つの3Dモデル95を閲覧することができる。
なお、3Dモデル95はポリゴン又は三次元点群で生成されているが、3Dモデル95を動かす場合には骨組み(リグ)が3Dモデル95に仕込まれている。リグは結節点で直線を結んだ構造であり、結節点に対し直線が動くことで3Dモデル95も動く。結節点は例えば人間の関節に相当する位置にある。3Dモデル95を動かす場合、制作者などがツールを使ってリグの動きをスクリプトで記述しておく。3Dモデルのリグの設定には適宜、公知技術を使用するものとする。
<操作の速さに応じた動きの一例>
図25を用いて、操作の速さに応じた動きの一例について説明する。図25は操作の速さに応じて異なる動きを示す3Dモデル95の一例である。なお、図25の3Dモデル95は人物に限らず3Dモデルで表現できる物であればよい。
広告枠7に表示された図25(a)のような3Dモデル95を閲覧者が水平方向にゆっくりと回転させた場合、図25(b)に示すように3Dモデルの髪がほとんどなびかない。これに対し、広告枠7に表示された図25(c)の3Dモデル95を閲覧者が水平方向に速く回転させた場合、図25(d)に示すように3Dモデル95の髪が大きくなびく。
このような動きを実現するため、例えば図14のステップS21において、3Dモデル95の例えばメタデータなどに、操作の速さと動きの大きさが対応付けられた動きテーブルが含まれて送信されてもよいし、別のファイルとして添付されて端末装置30に送信されてもよい。
表11は動きテーブルの一例である。動きテーブルには回転の速さと動きの大きさが対応付けられている。例えば、
動きの大きさ=k×回転の速さ
の関係により、端末装置30は回転の速さを髪の動きの大きさに変換できる。なお、kは回転の速さを動きの大きさに変換するパラメータである。また、動きの大きさとは髪などの動くパーツの移動量や角度であり、上記のリグにおいて髪に対応する結節点又は直線が動く量と速さに反映される。
なお、表11では操作の場所は規定していないが、表9と同様に操作の場所を規定してもよい。これにより、3Dモデルに対し操作された場合にその速さに応じた動きをさせることができる。また、複数の3Dモデルが1つの広告枠7に表示されている場合は、3Dモデルごとに様々な動きをさせることができる。また、操作内容に応じて3Dモデルに異なる動きをさせてもよい。
図25(d)のように動いた3Dモデルは、一定時間経過後又は動きの大きさに応じた時間の経過後、動きを停止して図25(a)のように髪がなびかない状態になる。こうすることで、閲覧者は図25(a)の動きなしの状態から操作の速さに応じて3Dモデルに異なる動きをさせることができる。
図26は、3Dモデル95に対する回転の速さに応じて異なる動きを表現する全天球画像6の一例の表示方法を示すフローチャート図である。
端末装置30の広告表示部40は3Dモデル95を透視投影変換して広告枠7のサイズに応じた投影画像を生成する(S401)。3Dモデルは複数でもよいが、カメラ330の位置で投影画像に含まれる画角は一意に決まる。仮想的なカメラ330の初期位置は表示パターンにより決まるものとする。広告表示部40は広告枠7に投影画像を表示する(S402)。
画像操作受付部43は3Dモデルの回転を受け付けた否かを判断する(S403)。閲覧者が3Dモデルを操作しない場合は(S403のNo)、広告表示部40は表示パターンにしたがってカメラ330の位置を順番に変更する(S404)。表示パターンでカメラ330の位置を変化させながら、3Dモデルを動かしてもよいし、動かさなくても良い。例えば、動かさない例であれば、図25(a)から図25(b)の表示となる。
閲覧者が3Dモデルを回転させた場合(S403のYes)、閲覧者の操作が優先され、広告表示部40は画像操作受付部43から操作の速さを取得する。そして、操作に応じて視線方向を決定し、操作の速さに応じて動きの大きさを決定し、3Dモデル95の髪をなびかせる(S405)。
端末装置30の広告表示部40は3Dモデル95を透視投影変換して広告枠7のサイズに応じた投影画像を生成する(S406)。
その後、一定時間又は動きの大きさに応じた時間が経過するまでは髪をなびかせる(S407)。なお、動きの大きさに応じた時間が経過するまでは髪をなびかせる場合、経過時間に応じて徐々に動きの大きさを小さくするとよい。
一定時間又は動きの大きさに応じた時間が経過すると広告表示部40は髪のなびかせを終了する(S408)。
こうすることで、閲覧者の3Dモデル95に対する回転の速さに応じて3Dモデル95が異なる動きを示すので、インタラクティブ性が向上し、新たな画像の表示の効果を提供することで、より広告効果を高める(クリックする可能性が高い)ことが可能となる。
なお、図24〜図26では回転(操作)の速さに応じて3Dモデル95を動かしたが、操作の場所、又は、操作内容に対しても3Dモデル95に異なる動きをさせることができる。
<広告データの配信形態の補足>
本実施形態では第三者配信という仕組みで広告が配信されたが、広告は最終的に端末装置30が表示するWebページに表示されればよい。図27は広告データが配信されるいくつかの形態を示す。
図27(a)ではパートナーサイトWebサーバ60が配信するWebページに広告データが含まれる状態でWebページが送信されている。この場合、広告主はパートナーサイトWebサーバ60に予め画像データを入稿している。
図27(b)では広告配信サーバ80が広告データを配信している。パートナーサイトWebサーバ60が広告を載せたいWebページを広告配信サーバ80に登録する。これにより、広告配信サーバ80はアドタグを出力するので、パートナーサイトWebサーバ60は広告を載せたいWebページにアドタグを貼り付ける。また、広告主は広告データを広告配信サーバ80に入稿しておく。
閲覧者がパートナーサイトWebサーバ60にアクセスをすると、アドタグにより広告配信サーバ80を呼び出す。広告配信サーバ80は各広告主から入稿されたどの広告を配信するか判断し、広告データを端末装置30に送信する。
図27(c)は本実施形態で説明した態様における広告データの配信例である。本実施形態で説明したように、画像配信装置10が広告データを配信してもよいし、DSP20が配信してもよい。広告主は広告データをDSP20に入稿しておけばよい。また、図27(c)の構成では、DSP20又は画像配信装置10が広告配信サーバ80となる。
また、画像データの好適例として広告枠7に表示される画像データを説明したが、端末装置30に配信され閲覧者の操作で変化する(インタラクティブ性がある)画像データであれば広告に限られず本実施形態を好適に適用できる。
<まとめ>
以上説明したように、本実施形態の画像表示システム100は、閲覧者の操作から取得できる情報(速さ、場所、操作内容)に応じて、全天球画像6又は3Dモデルに異なる動きを表現させることができるので、従来からあるインタラクティブ性を更に向上し、新たな画像の表示を実現することができる。したがって、映像表現を高めることで、広告枠7に対する閲覧者の注目が増すのでより広告効果を高める(クリックする可能性が高い)ことが可能となる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、本実施形態で説明した全天球画像6や3Dモデルで表示されるオブジェクトは一例に過ぎず、人物、動物、植物など各種の有体物でよい。また、水や風、炎などの無体物でもよい。また、動体でも不動体でもよい。
また、本実施形態では、広告枠7に全天球画像6が表示される例を説明したが、全天球画像6は広角な画像であればよい。すなわち、広告枠7には入りきらない画角を有し、閲覧者の操作で見られる範囲が変わる画像データであればよい。また、Webページに表示される画像は広告用の画像である必要はなく、閲覧されうる画像データであればよい。
また、全天球画像6を表示する端末装置30のアプリケーションはブラウザソフトに限られず、任意のアプリケーションソフトウェアが画面に全天球画像6や3DCG画像を表示する際にも本実施形態を適用できる。
本実施形態では端末装置30がDSP20にアクセスし、次に、画像配信装置10にアクセスして広告データを取得している。しかし、DSP20が画像配信装置10から直接、広告データを取得して端末装置30に送信してもよい。端末装置30はDSP20にアクセスするだけで広告データを取得できるため、広告が表示されるまでの時間を短縮できる。また、DSP20と画像配信装置10が一体に構成されており、DSP20が広告データ(全天球画像)を端末装置30に配信してもよい。
また、本実施形態で説明されたSSP50,DSP20及び画像配信装置10が連携する広告の配信方法は一例に過ぎず、端末装置30が広告を表示するまでのプロセスを制限する意図はない。例えば、単純なプロセスとして、パートナーサイトWebサーバ60が広告主からの広告データを預かっておき、端末装置30に配信してもよい。この場合、SSP50、DSP20及び画像配信装置10はなくてよい。
また、全天球画像6は2つの画像が張り合わされる方法で作成される場合に限られず、例えば、撮像方向を少しずつ移動しながら撮像した画像データの重複部分を重ね合わせて作成してもよい。すなわち、全天球画像6の作成方法は制限されない。
また、以上の実施例で示した図13などの構成例は、画像表示システム100の処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。しかし、各処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。画像表示システム100は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
7 広告枠
10 画像配信装置
20 DSP
30 端末装置
40 広告表示部
50 SSP
60 パートナーサイトWebサーバ
70 広告主Webサーバ
100 画像表示システム
特開2008−192115号公報

Claims (12)

  1. 画像を配信する画像配信装置から端末装置が画像を受信する画像表示システムであって、
    前記画像配信装置は、
    視点を変更できるコンテンツを前記端末装置に配信する配信部、を有し、
    前記端末装置は、
    前記画像配信装置から前記コンテンツを取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記コンテンツの異なる視点からの画像を表示する表示部と、を有し、
    前記表示部は、前記コンテンツの視点が変更された場合、視点の変更に関する情報に応じて、前記画像の一部を動かして表示する、
    ことを特徴とする画像表示システム。
  2. 表示された画像に対する操作を受け付ける操作受付部を有し、
    前記表示部は、前記操作受付部が視点を変更する操作を受け付けた場合、前記操作から取得できる情報に応じて、前記画像の一部を動かして表示することを特徴とする請求項1に記載の画像表示システム。
  3. 前記表示部は、前記視点の変更に関する情報に応じて、前記画像の一部に異なる動きをさせて表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示システム。
  4. 前記表示部は、
    前記視点の変更の速さに応じて、前記画像の一部に異なる動きをさせて表示することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像表示システム。
  5. 前記表示部は、
    前記操作受付部が受け付けた前記画像を変更する操作の場所に応じて、前記画像の一部に異なる動きをさせて表示することを特徴とする請求項2に記載の画像表示システム。
  6. 前記表示部は、
    前記操作受付部が受け付けた前記画像を変更する操作内容に応じて、前記画像の一部に異なる動きをさせて表示することを特徴とする請求項2に記載の画像表示システム。
  7. 前記操作内容は、フリックの方向(縦横斜め)、タップ、ダブルタップ、ドラッグ、パン、ズーム、回転、若しくは長押し、又はこれらに相当する操作内容であることを特徴とする請求項6に記載の画像表示システム。
  8. 前記画像は前記端末装置が表示する画面が有する表示枠に表示され、
    前記コンテンツは、前記表示枠よりもサイズが大きい複数の画像データであり、前記視点の変更に関する情報に応じて、前記表示部は画像の一部を前記表示枠に表示し、
    前記表示部は、前記視点の変更に関する情報に対応付けられた画像データを選択して前記表示枠に表示することで、前記画像の一部に異なる動きをさせて表示することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像表示システム。
  9. 前記画像は前記端末装置が表示する画面が有する表示枠に表示され、
    前記コンテンツは、前記表示枠よりもサイズが大きい1つの画像データであり、前記視点の変更に関する情報に応じて、前記表示部は画像の一部を前記表示枠に表示し、
    前記表示部は、前記視点の変更に関する情報に対応付けられた動きを前記画像の一部にさせて表示することで、前記画像の一部に異なる動きをさせて表示することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像表示システム。
  10. 前記画像は前記端末装置が表示する画面が有する表示枠に表示され、
    前記コンテンツは3Dモデルであり、
    前記視点の変更に関する情報に応じて、前記表示部は前記表示枠に表示する3Dモデルの視線方向を変更し、
    前記表示部は、前記視点の変更に関する情報に対応付けられた動きをさせた前記3Dモデルを透視投影変換して生成した投影画像を前記表示枠に表示することで、前記画像の一部に異なる動きをさせて表示することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像表示システム。
  11. 画像を配信する画像配信装置から画像を受信する端末装置が行う画像表示方法であって、
    取得部が、前記画像配信装置から、閲覧者の操作で視点を変更できるコンテンツを取得するステップと、
    表示部が、前記取得部が取得した前記コンテンツの異なる視点からの画像を表示するステップと、
    前記表示部が、前記視点の変更に関する情報に応じて、前記画像の一部を動かして表示するステップと、
    を有することを特徴とする画像表示方法。
  12. 画像を配信する画像配信装置から画像を受信する端末装置を、
    前記画像配信装置から、閲覧者の操作で視点を変更できるコンテンツを取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記コンテンツの異なる視点からの画像を表示する表示部と、として機能させ、
    視点の変更に関する情報に応じて、前記表示部が前記画像の一部を動かして表示する、
    ことを特徴とするプログラム。
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