JP2020013552A - 端末装置、閲覧システム、表示方法、及びプログラム - Google Patents

端末装置、閲覧システム、表示方法、及びプログラム Download PDF

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修 小河原
陽平 藤田
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陽平 藤田
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Takayuki Hara
崇之 原
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Abstract

【課題】広告等に用いられる画像の配信の効果をより向上させることが可能な閲覧システムを提供すること。【解決手段】画像配信装置から送信された(広告)画像を表示する端末装置は、前記画像配信装置によって送信され、2DCGのデータ及び3DCGのデータを受信する受信手段と、2DCGの所定領域を示す所定領域画像(A11)を背面画像として表示させ、3DCG(B11)を前面画像として背面画像上に表示させる表示制御手段とを有する。【選択図】図24

Description

本開示内容は、端末装置、閲覧システム、表示方法、及びプログラムに関する。
Webページに設けられた広告枠に広告主が広告を表示させる配信型のディスプレイ広告が知られている。広告主は様々なWebサイトが提供する広告枠に製品やサービスの広告を表示させることができる。広告枠に表示された製品やサービスに興味を持った閲覧者は広告枠をクリック(又はタップ)するので、広告主は閲覧者を自社のWebサイトに呼び込むことができる。
広告主としては閲覧者が広告をクリックする頻度を向上させたいが、1つのWebページに掲載される広告の数は増大傾向にあり、広告主は閲覧者の注意を引きつける表示方法を工夫している(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、動画広告を配信することで広告の効果(クリック率)を高める技術について開示されている。人は動く物に視線を奪われやすいという傾向があるため、広告の注目度を高め広告の効果を向上させることができる。
しかしながら、動画では時系列に映像が移り変わるだけであり、閲覧者が興味を持つことが期待される態様で動画を表示することができない。したがって、必ずしもクリック率を向上させることができるとは限らなかった。
本発明は、上記課題に鑑み、広告等に用いられる画像の配信の効果をより向上させることが可能な閲覧システムを提供することを目的とする。
本発明は、画像配信装置から送信された画像を表示する端末装置であって、前記画像配信装置によって送信された画像のデータ、及び3DCGのデータを受信する受信手段と、前記画像の所定領域を示す所定領域画像を背面画像として表示させ、前記3DCGを前面画像として前記背面画像上に表示させる表示制御手段と、を有することを特徴とする端末装置。である。
広告等に用いられる画像の配信の効果をより向上させることが可能な閲覧システムを提供することができる。
広角画像の一例として全天球画像について説明する図の一例である。 閲覧システムの概略を説明する図の一例である。 閲覧システムの概略的な構成図の一例である。 端末装置、広告主Webサーバ、パートナーサイトWebサーバ、DSP、SSP、及び画像配信装置の概略的なハードウェア構成を示したブロック図の一例である。 全天球カメラの使用イメージ図の一例である。 全天球カメラで撮像された画像から全天球画像が作成されるまでの処理の概略を説明する図である。 全天球カメラで撮像された画像から全天球画像が作成されるまでの処理の概略を説明する図である。 閲覧者の視線を説明する図の一例である。 端末装置、広告主Webサーバ、パートナーサイトWebサーバ、画像配信装置、SSP及びDSPの機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。 注目領域決定部が注目領域を決定する手順を示すフローチャート図の一例である。 全方位画像の部分画像を説明する図の一例である。 Webページが使用する情報を模式的に説明する図の一例である。 閲覧システムが広告となる全天球画像を配信する手順を説明するシーケンス図の一例である。 画像配信装置が表示パターンごとのクリック回数を更新する手順を示すシーケンス図の一例である。 表示パターンに基づく注目領域の表示を模式的に示す図である。 拡大又は縮小を模式的に説明する図の一例である。 時間に対する移動量及び移動速度の一例を模式的に説明する図の一例である。 座標1から座標2への移動速度を説明する図の一例である。 広告表示部が表示パターンに基づいて全天球画像を表示する手順を示すフローチャート図の一例である。 表示パターンの切り替えを説明する図の一例である。 端末装置が表示パターンを切り替える手順を示すフローチャート図の一例である。 画像配信装置の広告配信部が同じ表示パターンによる全天球画像の配信を抑制する手順を示すフローチャート図の一例である。 撮像位置がほとんど動かない動画の場合の座標の変化を説明する図である。 宝石店の背景画像上に指輪の3DCGを前面画像として表示された画面例である。 宝石店の背景画像上に指輪の3DCGを前面画像として表示された画面例である。 宝石店の背景画像上に指輪の3DCGを前面画像として表示された画面例である。 視点が異なる指輪の3DCGを示した図である。
以下、本発明を実施するための形態の一例として、閲覧システム及び閲覧システムが行う画像配信方法について図面を参照しながら説明する。
<本実施形態の電子機器システムの概略>
図1は、広角画像の一例として全天球画像6について説明する図の一例である。図1(a)は、3次元の立体球CSで表わされた全天球画像6を示し、図1(b)は正距円筒図法で表された画像(以下、「正距円筒射影画像」という)である全天球画像6を示す。全天球カメラで生成された全天球画像6は図1(b)のような正距円筒射影画像が立体球CSに張り合わされた三次元の構造を有している。仮想カメラICは閲覧者の視点に対応し、図1(a)では全天球画像6の中心に視点がある。閲覧者は仮想カメラICを通るX軸、Y軸、Z軸を中心とする3軸の回転を行わせて、全天球画像6の任意の領域を所定領域画像Qとして端末装置30のディスプレイ上に表示させることができる。
図2は、本実施形態の閲覧システム100の概略を説明する図である。本実施形態では第三者配信により配信される広告に全天球画像6を用いる閲覧システム100について説明する。第三者配信とは、広告主側でキャンペーン全体を管理するために、複数の媒体を横断して広告を配信する仕組みである。第三者配信サーバは広告の配信頻度などのコントロールや広告の効果の計測等を行う。図2では画像配信装置10が第三者配信サーバに相当する。
(S1)端末装置30は広告枠7を有するWebページをブラウザ8で開くと、この端末装置30に広告を表示したいと考えるDSP20(Demand-Side Platform)が端末装置30に通知される。端末装置30はこのDSP20に広告を要求する。
(S2)DSP20は画像配信装置10に広告を要求する。
(S3)画像配信装置10は広告要求を記憶しておき、自機に端末装置30がアクセスするためのアクセス情報a2を生成してDSP20に送信する。
(S4)DSP20は受信したアクセス情報a2を端末装置30に送信する。
(S5)端末装置30はアクセス情報a2に基づいて画像配信装置10に対し広告データ(全天球画像6、3DCG(Three-Dimensional Computer Graphics))を要求する。本実施形態の画像配信装置10は全天球画像6の複数の注目領域A(各注目領域をAn(n:自然数)で表し、任意の注目領域を単に「P」で示す)を示す(座標)データと画角を示すデータを保持している。また、画像配信装置10は3DCGの複数の注目視点方向B(各注目視点方向をBn(n:自然数)で表し、任意の注目領域を単に「B」で示す)を示すデータとサイズ(縦×横のピクセル数)を示すデータとを保持している。なお、サイズではなく拡大率及び縮小率を示すデータでもよい。
(S6)画像配信装置10はアクセス情報a2で要求された広告データを端末装置30に送信する。
(S7)端末装置30は広告データを受信して、端末装置30で動作するブラウザ8が全天球画像6における複数の注目領域Aを表示順(領域表示順情報)に従って所定領域画像Qとして表示する。例えば、図2の全天球画像6は3つの注目領域Aと各注目領域Aの画角を保持しており、閲覧者が操作しなくても注目領域A1(画角1)→注目領域A2(画角2)→注目領域A3(画角3)の順に回転する全天球画像6を広告データとして生成する。更に、端末装置30で動作するブラウザ8が複数の視点方向の表示順(視点表示順情報)に従って3DCG(ここでは、「B1」)を表示する。この場合、所定領域画像が背面画像となり、この背面画像上に、3DCGとしての前面画像が重畳されて表示される。
ここで、所定領域Tは、全天球画像6における注目領域A及び画角によって特定される。初期設定の画角であれば、注目領域A=所定領域Tとなる。画角が大きく設定されると、注目領域A>所定領域Tとなり、ディスプレイ上には注目領域Aが拡大して表示される。一方、画角が小さく設定されると、注目領域A<所定領域Tとなり、ディスプレイ上には注目領域Aが縮小して表示される。即ち、画角が小さく設定されると、ディスプレイ上には、注目領域A及び注目領域Aの周辺の画像が表示される。
本実施形態の閲覧システム100によれば、端末装置30は全天球画像6の特徴部に相当する注目領域及び3DCGの注目視点方向を独立して動画のように自動的に表示できるため閲覧者の興味を引きやすくなる。また、画角が変化することによって、ズームイン(拡大)又はズームアウト(縮小)したように表示されるため、更に閲覧者を注目させやすくすることができる。全天球画像のように全体を一覧することが困難な広告に対し、本実施形態の閲覧システム100は、広告主が見せたい部分が強調されるように表示することで、広告の効果(クリック率)を向上させることができる。
なお、全天球画像は、全天球カメラで撮影されることで得られた撮影画像の一例である。撮影画像であれば、全天球画像ではなく、通常の平面画像であってもよい。また、広告の効果とは、少なくとも注目させることであるが、更に閲覧者がクリック(又はタップ)することを効果と称してもよい。
表示領域の表示順は、領域表示順情報で示されており、端末装置30の後述の広告表示部40が全天球画像の注目領域及び画角を変更して広告枠7内に表示させる順番である。全天球画像の一部の広狭は任意であり、表示領域を示す複数の視点の中心が表示される際の順番でよい。視点方向の表示順は、視点表示順情報で示されており、端末装置30の後述の広告表示部40が3DCGの視点方向を変更して広告枠7内に表示させる順番である。
なお、広告表示部40は、表示制御手段の一例である。
<システム構成例>
図3は、閲覧システム100の概略的な構成図の一例である。閲覧システム100は、ネットワークNを介して通信可能な端末装置30、画像配信装置10、DSP20、SSP(Supply Side Platform)50、パートナーサイトWebサーバ60、及び、広告主Webサーバ70を有している。
ネットワークNは、端末装置30が設置されている施設などに構築されているLAN、LANをインターネットに接続するプロバイダのプロバイダネットワーク、及び、回線事業者が提供する回線等により構築されている。ネットワークNが複数のLANを有する場合、ネットワークNはWANやインターネットと呼ばれる。ネットワークNは有線又は無線のどちらで構築されてもよく、また、有線と無線が組み合わされていてもよい。また、端末装置30が直接、公衆回線網に接続する場合は、LANを介さずにプロバイダネットワークに接続することができる。
端末装置30は、本実施形態においてクライアント端末として動作する情報処理装置である。端末装置30ではブラウザ8又はこれと同等の機能を有するアプリケーションソフトウェアが動作しており、端末装置30が要求したWebページをパートナーサイトWebサーバ60から受信してディスプレイ(後述するLCD:Liquid Crystal Display)に表示させる。
端末装置30は、例えばPC(Personal Computer)、タブレット装置、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機、ナビゲーション端末、ウェアラブルPCなどであるが、Webページを表示させることができればよい。例えば、プリンターがWebページを表示させる機能やディスプレイを有する場合、プリンターが端末装置30として使用されてもよい。また、デジタルサイネージがWebページを表示させてもよい。デジタルサイネージとは、屋外、店頭、公共空間及び交通機関など、人が通過又は存在しうる場所でディスプレイなどの電子的な表示機器を使って情報を発信するシステム、表示機器又は表示される情報をいう。なお、本実施形態ではWebページにWebアプリが含まれるものとする。Webアプリとは、Webブラウザ上で動作するプログラミング言語(たとえばJavaScript(登録商標))によるプログラムとWebサーバ側のプログラムが協調することによって動作し、Webブラウザ上で使用されるソフトウェア又はその仕組みを言う。
端末装置30は、有線LANや無線LANのアクセスポイントを介してネットワークNと接続してもよいし、3G、4GやLTE(Long Term Evolution)といった交換回線型の通信により、ネットワークNに接続してもよい。
パートナーサイトWebサーバ60は閲覧者が使用するクライアントコンピュータ(本実施形態の端末装置30)に対しネットワークを通じて情報や機能を提供するサーバ(一般的な情報処理装置)である。広告主Webサーバ70が提供するWebページには広告枠7が設けられている。パートナーサイトWebサーバ60はSSP50に広告枠7への広告の表示を依頼している。
広告主Webサーバ70も閲覧者が使用するクライアントコンピュータ(本実施形態の端末装置30)に対しネットワークを通じて情報や機能を提供するサーバ(一般的な情報処理装置)である。閲覧者が広告枠7をクリック(又はタップ)すると端末装置30が広告主Webサーバ70にアクセスする。広告主Webサーバ70は広告主により運営されており、DSP20に自社の製品又はサービスの広告を表示する広告枠7の購入を依頼し、画像配信装置10に広告の生成と広告の表示を依頼している。
広告主Webサーバ70及びパートナーサイトWebサーバ60と端末装置30は例えばHTTP又はHTTPsの通信プロトコルを使って通信する。端末装置30からの要求に対し広告主Webサーバ70とパートナーサイトWebサーバ60が画面情報を端末装置30に送信する。画面情報は、HTML、スクリプト言語、及びCSS(cascading style sheet)で記述されたプログラムであり、主にHTMLによりWebページの構造が特定され、スクリプト言語によりWebページの動作が規定され、CSSによりWebページのスタイルが特定される。本実施形態で、閲覧者のWebページに対する操作を全天球画像6に反映させるのはスクリプト言語である。スクリプト言語として、具体的には、JavaScript(登録商標)又はECMAScriptというプログラム言語が知られている。
広告主Webサーバ70及びパートナーサイトWebサーバ60はいずれもクッキー(Cookie)を端末装置30に記録する。広告主Webサーバ70は自社のクッキーとDSP20のクッキーの両方を記録し、パートナーサイトWebサーバ60は自社のクッキーとSSP50のクッキーの両方を記録する。
SSP50は、広告枠7を掲載するパートナーサイトWebサーバ60が広告枠7を販売することで収益を最大化するための仕組みである。図では1つの装置のように記載されているが、1台以上の情報処理装置のネットワークである。パートナーサイトWebサーバ60はSSP50に広告枠7の販売を依頼している。具体的には広告枠7にSSP50が発行する広告タグが記載されており、端末装置30がパートナーサイトWebサーバ60のWebページを表示すると広告タグがSSP50に広告の配信を要求する(広告リクエスト)。SSP50はDSP20から広告枠7の入札を受け付け、落札したDSP20にアクセスするためのアクセス情報a1を端末装置30に送信する。
DSP20は広告枠7の買い付け、広告配信等、広告主のために効率的・効果的な広告配信を行う仕組みである。図では1つの装置のように記載されているが、1台以上の情報処理装置のネットワークである。すなわち、DSP20はSSP50からクッキー(区別するためSSPクッキーという)等を取得して、自分が管理するDSPクッキーとSSPクッキーの対応付情報に基づき閲覧者の属性等を判断する。そして、閲覧者の属性や予算等に基づいて依頼している広告主からの広告の配信設定に基づいて決定した価格でSSP50に入札する。
落札したDSP20はアクセス情報a1により端末装置30から広告を要求される。DSP20は画像配信装置10に広告リクエストを通知して、画像配信装置10から画像配信装置10に端末装置30が広告データを要求するためのアクセス情報a2を取得する。なお、広告データは、全天球画像6を表示させる表示プログラムと操作履歴を取得する操作履歴プログラムを含む。
DSP20はアクセス情報a2を端末装置30に送信する。DSP20は契約にしたがって広告主に課金する。画像配信装置10と広告主との間では契約に従った課金が行われる。ただし、広告が表示されただけで課金されるかどうかなどは契約によって異なる。
画像配信装置10は、DSP20が買い取った広告枠7に対し閲覧者の属性に最適な広告の素材(全天球画像6)を含む広告データを提供する1台以上の情報処理装置である。画像配信装置10はバナーやテキストなどの入稿素材や広告画像を保持している。広告データは単なるバナー(文字や写真や絵でつくられた画像)の場合もあるし、画像に加えスクリプト言語が含まれる場合がある。本実施形態では、全天球画像6の複数の所定領域を表示順に変更して表示させたり、3DCDの視点方向を表示順に変更して表示させたり、閲覧者の全天球画像6に対する操作を全天球画像6の表示態様に反映させたりする表示プログラム、及び、全天球画像6に対する操作履歴を記録したりするための操作履歴プログラムが含まれる。いずれもスクリプト言語で記述される。
端末装置30がアクセス情報a2に基づいて画像配信装置10に広告データを要求すると、画像配信装置10は広告データを端末装置30に送信する。広告データには全天球画像6及び3DCGが含まれており、表示プログラムによって後述の広告表示部40が、全天球画像6の注目領域(所定領域)を変更したり、拡大又は縮小されたりして表示する。また、表示プログラムによって広告表示部40が、3DCGの視点方向を変更して表示する。また、操作履歴プログラムは画像配信装置10のクッキー(区別するため画像クッキーという)及び画像IDと共に全天球画像6及び3DCGに対する操作履歴を画像配信装置10に送信する。操作履歴は例えば、全天球画像6のどの注目領域及び画角で表示されたか、又は、3DCGがどの視点方向及びサイズ(縦×横のピクセル数)で表示されたかという情報である。なお、この操作履歴は注目領域及び注目視点方向の決定に使用されるため、操作履歴が注目領域又は注目視点方向の決定に使用されない場合、操作履歴は送信されなくてもよい。
また、操作履歴プログラムは、後述する表示パターンのパターンIDと共にクリックされた旨を画像配信装置10に送信する。画像配信装置10は1つの全天球画像6に対し複数の(注目領域)所定領域の表示パターンを定めており、各表示パターンのクリック率を監視することで、クリック率が高い表示パターンのみを配信できるようになる。同様に、画像配信装置10は1つの3DCGに対し複数の視点方向の表示パターンを定めており、各表示パターンのクリック率を監視することで、クリック率が高い表示パターンのみを配信できるようになる。
<ハードウェア構成例>
図4は、端末装置30の概略的なハードウェア構成を示したブロック図である。端末装置30は、概ねパーソナル・コンピュータ、ワークステーション又はアプライアンス・サーバとして実装することができる。端末装置30は、CPU201と、CPU201が使用するデータの高速アクセスを可能とするメモリ202とを備える。CPU201及びメモリ202は、システム・バス203を介して、端末装置30の他のデバイス又はドライバ、例えば、グラフィックス・ドライバ204及びネットワーク・デバイス(NIC)205へと接続されている。
グラフィックス・ドライバ204は、バスを介してLCD(表示装置)206に接続されて、CPU201による処理結果をモニタする。LCD206にはタッチパネルが一体に配置されていてもよい。この場合、閲覧者は操作手段として指を使って端末装置30を操作できる。
また、ネットワーク・ドライバ205は、トランスポート層レベル及び物理層レベルで端末装置30をネットワークNへと接続して、広告主Webサーバ70等とのセッションを確立させている。
システム・バス203には、更にI/Oバス・ブリッジ207が接続されている。I/Oバス・ブリッジ207の下流側には、PCIなどのI/Oバス208を介して、IDE、ATA、ATAPI、シリアルATA、SCSI、USBなどにより、HDD209などの記憶装置が接続されている。HDD209の代わりに又はHDD209と共にSSD(Solid State Drive)を有していてもよい。
HDD209は端末装置30の全体を制御するプログラム209pを記憶している。プログラム209pは、ブラウザ8の他、広告主Webサーバ70、パートナーサイトWebサーバ60、DSP20が送信した画面情報を含んでいる。端末装置30はブラウザ8と画面情報に含まれる表示プログラムと操作履歴プログラムを実行する。プログラム209pは、広告タグ、アクセス情報a1,2等を含む。
また、I/Oバス208には、USBなどのバスを介して、キーボード及びマウス(ポインティング・デバイスと呼ばれる)などの入力装置210が接続され、閲覧者などのオペレータによる入力及び指令を受け付けている。
広告主Webサーバ70、パートナーサイトWebサーバ60、SSP50、DSP20、及び画像配信装置10のハードウェア構成図は図4と相違がないか、又は、相違があったとしても本実施形態の説明の上で支障がないものとする。広告主Webサーバ70、パートナーサイトWebサーバ60、DSP20、及び画像配信装置10はクラウドコンピューティングに対応していることが好ましい。クラウドコンピューティングとは、特定ハードウェア資源が意識されずにネットワーク上のリソースが利用される利用形態をいう。この場合、図4に示したハードウェア構成は、1つの筐体に収納されていたり一まとまりの装置として備えられていたりする必要はなく、広告主Webサーバ70、パートナーサイトWebサーバ60、DSP20、及び画像配信装置10が備えていることが好ましいハード的な要素を示す。また、クラウドコンピューティングに対応するため、本実施例の広告主Webサーバ70、パートナーサイトWebサーバ60、DSP20、及び画像配信装置10の物理的な構成は固定的でなくてもよく、負荷等に応じてハード的なリソースが動的に接続・切断されることで構成されてよい。
<全天球画像6について>
図5〜図8を用いて全天球画像6について説明する。図5は、全天球カメラ9の使用イメージ図である。全天球カメラ9は、図5に示されているように、ユーザが手に持ってユーザの周りの被写体を撮像するために用いられる。全天球カメラ9は、2つの撮像素子の背面同士が対向させられた構造を有しており、それぞれユーザの周りの被写体を撮像することで、2つの半球画像を得る。
次に、図6及び図7を用いて、全天球カメラ9で撮像された画像から全天球画像6が作成されるまでの処理の概略を説明する。なお、図6(a)は全天球カメラ9で撮像された半球画像(前側)、図6(b)は全天球カメラ9で撮像された半球画像(後側)、図6(c)は正距円筒図法により表された画像(以下、「正距円筒画像」という)を示した図である。図7(a)は正距円筒画像で球を被う状態を示した概念図、図7(b)は全天球画像6を示した図である。
図6(a)に示されているように、全天球カメラ9によって得られた画像は、魚眼レンズによって湾曲した半球画像(前側)となる。また、図6(b)に示されているように、全天球カメラ9によって得られた画像は、魚眼レンズによって湾曲した半球画像(後側)となる。そして、半球画像(前側)と、180度反転された半球画像(後側)とは、全天球カメラ9によって合成され、図6(c)に示されているように、正距円筒画像が作成される。
そして、OpenGL ES(Open Graphics Library for Embedded Systems)が利用されることで、図7(a)に示されているように、正距円筒画像が球面を覆うように貼り付けられ、図7(b)に示されているような全天球画像6が作成される。このように、全天球画像6は、正距円筒画像が球の中心を向いた画像として表される。なお、OpenGL ESは、2D(2-Dimensions)及び3D(3-Dimensions)のデータを視覚化するために使用するグラフィックスライブラリである。全天球画像6は、静止画であっても動画であってもよい。
画像配信装置10が配信する広告データにはこの全天球画像6が含まれている。全天球画像6は、球面を覆うように貼り付けられた画像であるため湾曲しており、人間が見ると違和感を持ってしまう。そこで、端末装置30は、全天球画像6の一部の所定領域Tを湾曲の少ない平面画像として表示することで、人間に違和感を与えないように表示する。所定領域Tは、三次元の仮想空間における座標(X,Y,Z)によって示される。一方、LCD206は二次元平面なので所定領域Tのままでは端末装置30が表示できない。そこで、3Dコンピュータグラフィックの技法を用いて三次元の物体を二次元平面に投影する透視投影変換により端末装置30は所定領域Tを得る。以上のようにして図1に示したように、全天球画像6の所定領域Tが表示領域としてLCD206に表示される。
図8は、閲覧者の視線を説明する図の一例である。全天球画像6は三次元の座標を有しているので、視線方向は三次元の座標又は緯度・経度などの球体の座標を特定する情報で特定される。本実施形態では、所定領域Tの中心CPを視線方向とする。
閲覧者は操作により視線方向を変えることができるが、仮想カメラICが平行移動しないと仮定すると、仮想カメラICは剛体としてロール(Z軸を中心とする回転)、ヨー(Y軸を中心とする回転)、及びピッチ(X軸を中心とする回転)の3つの回転が可能である。この3つの回転のいずれが生じても視線方向が変化する。例えば、閲覧者が全天球画像6を水平方向に回転させるとヨー角が変化し、上下方向に回転させるとピッチ角が変化し、LCD206の中心を軸に全天球画像6を回転させるとロール角が変化する。本実施形態では、閲覧者のWebページに対する操作が、視線方向(ロール角、ヨー角、ピッチ角)等に反映される。どのように反映されるかは表示プログラムに予め記述されているものとする。
<機能について>
図9は、端末装置30、広告主Webサーバ70、パートナーサイトWebサーバ60、画像配信装置10、SSP50及びDSP20の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。
<<広告主Webサーバ70、パートナーサイトWebサーバ60>>
広告主Webサーバ70とパートナーサイトWebサーバ60は、Webページ提供部71を有している。広告主Webサーバ70とパートナーサイトWebサーバ60が有するこれらの各機能は、HDD209からメモリ202に展開されたプログラム209pをCPU201が実行することにより実現される機能又は手段である。
Webページ提供部71は、端末装置30からのHTTPリクエストを解釈してWebページを構築してHTTPレスポンスとして端末装置30に送信する。処理に必要であればアプリケーションサーバに処理を依頼し、処理結果をWebページに配置して送信する。広告主Webサーバ70のWebページには広告主のクッキーとDSPクッキーが含まれている。広告主Webサーバ70はDSP20に広告の配信を依頼しているためである。これによりリターゲッティング広告等が可能になる。パートナーサイトWebサーバ60のWebページにはパートナーサイトのクッキーとSSPクッキーが含まれている。パートナーサイトWebサーバ60はSSP50に広告枠7の販売を依頼しているためである。Webページ提供部71は、図4に示したCPU201がプログラム209pを実行すること等により実現される。
<<SSP50>>
SSP50は、広告要求取得部52、広告リクエスト部51、アクセス情報送信部53、及び、落札部54を有している。SSP50が有するこれらの各機能は、HDD209からメモリ202に展開されたプログラム209pをCPU201が実行することにより実現される機能又は手段である。
広告要求取得部52は、端末装置30が広告枠7に対応づけられた広告タグを実行することでSSPクッキーと共に要求する広告リクエストを取得する。広告要求取得部52はSSPクッキーが含まれる広告リクエストを広告リクエスト部51に送出する。広告要求取得部52は、図4に示したCPU201がプログラム209pを実行すること等により実現される。
広告リクエスト部51は、DSP20に対し広告リクエストを送信する。広告リクエストには、SSPクッキー、パートナーサイトWebサーバ60のドメイン、広告枠ID、広告枠サイズ、広告フォーマット、ブラウザ種類、OS種類等が含まれる。広告リクエスト部51は図4に示したCPU201がプログラム209pを実行すること等により実現される。
落札部54はDSP20から入札を受け付け、基本的に最も高い入札金額のDSP20に広告枠7を販売するオークションを行う(広告主の製品やサービスによっては入札を受け付けない)。落札部54は落札IDを生成してDSP20に通知する。落札部54は、図4に示したCPU201がプログラム209pを実行すること等により実現される。
アクセス情報送信部53は落札したDSP20に対し広告を要求するためのアクセス情報a1を生成し落札IDと共に端末装置30に送信する。アクセス情報a1にはDSP20のURL(IPアドレス)が含まれる。アクセス情報送信部53は、図4に示したCPU201がプログラム209pを実行すること等により実現される。
<<DSP20>>
DSP20は、リクエスト受付部21、入札判断部22、入札部23、広告要求受付部24、及び、画像依頼部25を有している。DSP20が有するこれらの各機能は、HDD209からメモリ202に展開されたプログラム209pをCPU201が実行することにより実現される機能又は手段である。
また、記憶部29には、クッキー情報DB291と配信設定DB292が構築されている。記憶部29は、図4に示したHDD209又はメモリ202により実現される。
表1はクッキー情報DB291に記憶される情報を模式的に示す。クッキー情報DB291はDSPクッキーとSSPクッキーを対応付けると共に、閲覧者が訪問した訪問ドメインが登録されている。DSPクッキーとSSPクッキーの対応付けはクッキーシンクと呼ばれる技術により可能である。また、訪問ドメインはDSP20がタグ(行動監視タグ)を貼り付けたWebサイトを閲覧者が訪問することで得られる。したがって、DSP20は、SSPクッキーからDSPクッキーを特定でき、更に、この閲覧者がどのようなWebサイトに興味を持っているかを判断できる。
表2は配信設定DB292に記憶される情報を模式的に示す。配信設定DB292には、広告主ID、広告対象属性(好ましい対象者の属性)、及び、非広告対象属性(好ましくない対象者の属性)が登録されている。広告主IDは広角画像を提供する提供元になる広告主を特定又は識別するための識別情報である。したがって、DSP20又は画像配信装置10は、広角画像の提供元に対し設定されている好ましい対象者の属性又は好ましくない対象者の属性を参照して、広角画像を送信するか否かを決定することができる。
なお、IDはIdentificationの略であり識別子や識別情報という意味である。IDは複数の対象から、ある特定の対象を一意的に区別するために用いられる名称、符号、文字列、数値又はこれらのうち1つ以上の組み合わせをいう。以下のIDについても同様である。広告対象属性は広告主が広告を配信したい閲覧者の属性であり、非広告対象属性は広告主が広告を配信したくない閲覧者の属性である。DSP20はクッキー情報DB291等から判断される閲覧者の属性と配信設定DB292の情報を比較して閲覧者の属性を数値化し、入札金額を決定する。なお、入札金額の決定には時間帯、曜日、閲覧者の地域等、各種の情報が考慮されてよい。
(DSP20の機能)
リクエスト受付部21はSSP50から広告リクエストを受けつける。リクエスト情報により端末装置30の広告枠ID等の基本的な情報が得られる。リクエスト受付部21は図4に示したCPU201がプログラム209pを実行すること等により実現される。
入札判断部22はリクエスト受付部21が受けつけた広告リクエストをクッキー情報DB291と配信設定DB292を参照して評価することで入札金額を決定する(入札しない場合もある)。上記のように、SSPクッキーからDSPクッキーを特定し、DSPクッキーに対応付けて蓄積されている属性情報が、配信設定DB292に記憶された広告主の依頼とどの程度一致するかにより入札金額を決定する。入札判断部22は図4に示したCPU201がプログラム209pを実行すること等により実現される。
入札部23は、決定された入札金額でSSP50に入札する。入札部23は図4に示したCPU201がプログラム209pを実行すること等により実現される。落札できた場合は落札IDを取得し、広告リクエストと対応付けておく。
広告要求受付部24は、アクセス情報a1に基づく端末装置30からの広告要求(落札ID、DSPクッキー)を取得する。広告要求受付部24は落札IDにより広告リクエストを特定する。DSPクッキーはなくてもよく、SSPクッキーとDSPクッキーが対応付けられていない場合に使用される。広告要求受付部24は図4に示したCPU201がプログラム209pを実行すること等により実現される。
画像依頼部25はDSPクッキー、広告主ID、及びリクエスト内容と共にアクセス情報a2を画像配信装置10に対し要求する。広告主IDにより広告主が特定される。リクエスト内容の広告枠IDにより広告枠7が特定される。更に、閲覧者の属性を画像配信装置10に送信してもよい。これにより、画像配信装置10は閲覧者に適した全天球画像6を配信できる。画像依頼部25は図4に示したCPU201がプログラム209pを実行すること等により実現される。
<<端末装置30>>
端末装置30は、Webページ取得部31、Webページ解析部32、Webページ表示部33、操作受付部34、及びスクリプト実行部35を有している。端末装置30が有するこれらの各機能は、HDD209からメモリ202に展開されたプログラム209pをCPU201が実行することにより実現される機能又は手段である。
操作受付部34は、受付手段の一例であり、端末装置30に対する各種の操作を受け付ける。具体的には、端末装置30が実行するブラウザに対する操作を受け付ける。Webページがスクリプト言語で記述されたプログラム(上記のスクリプト)を有得する場合は、スクリプトが動作の契機とするWebページに対する操作を受け付ける。なお、本実施形態では、操作の対象が端末装置30、ブラウザ又はWebページのいずれであるか厳密に区別せず、端末装置30に対する操作、ブラウザに対する操作又はWebページに対する操作は同等の意味を持つ。操作受付部34は、図4に示したCPU201がプログラム209pを実行し入力装置210やタッチパネルを制御すること等により実現される。
Webページ取得部31は、閲覧者の操作により又はスクリプトの動作により広告主Webサーバ70及びパートナーサイトWebサーバ60と通信して、広告主Webサーバ70及びパートナーサイトWebサーバ60からWebページを取得する。Webページ取得部31は、図4に示したCPU201がプログラム209pを実行しネットワーク・ドライバ205を制御すること等により実現される。
Webページ解析部32は、画面情報に含まれるHTMLを先頭から順番に読み取りHTMLに含まれる文章や画像データの構造を解析する。また、CSSに記述されたHTMLの文章や画像データとの紐付けを検出して、HTMLに含まれる文章や画像データのスタイルを対応付ける。また、Webページ解析部32は、HTMLからscriptタグを検出してスクリプト言語で記述されているスクリプトを抽出する。Webページ解析部32はHTMLとCSSをWebページ表示部33に送出し、スクリプトをスクリプト実行部35に送出する。Webページ解析部32は、図4に示したCPU201がプログラム209pを実行すること等により実現される。
Webページ表示部33はHTMLの先頭から解析が終わった順にWebページをLCD206に表示していく。また、Webページに対する操作に応じてWebページを更新する。Webページ表示部33は図4に示したCPU201がプログラム209pを実行すること等により実現される。
スクリプト実行部35は、Webページ解析部32が抽出したスクリプトを実行する。スクリプトの具体的な内容はWebページによって様々である。本実施形態ではスクリプトとして、広告枠7に対応付けられた広告タグ、SSP50から取得するアクセス情報a1、DSP20から取得するアクセス情報a2、画像配信装置10から配信される広告データが検出される。スクリプト実行部35は、図4に示したCPU201がプログラム209pを実行すること等により実現される。また、スクリプト実行部35が有する各機能又は手段は、CPU201がスクリプトを実行することで実現される。
広告枠検出部36は、Webページ取得部31が取得した画面情報に含まれる広告枠7に対応付けられた広告タグを端末装置30が実行して実現される機能である。広告枠検出部36は広告枠7に対応づけられたURLに基づいてSSPクッキーと共に広告リクエストをSSP50に送信する。
アクセス情報取得部37は、SSP50からアクセス情報a1を取得する。アクセス情報a1はスクリプトで記述されている。広告要求部38は、アクセス情報a1に含まれるURLに基づいてDSP20にアクセスし落札IDとDSPクッキーと共に広告を要求する。広告要求部38はこの要求に対しアクセス情報a2と広告機会IDを取得する。アクセス情報a2もスクリプトで記述されている。
広告取得部39はアクセス情報a2に含まれる画像配信装置10のURLに基づき、広告機会IDを指定して、画像配信装置10に対し広告データを要求する。画像配信装置10は広告データを生成するので、広告取得部39は広告データを取得する。本実施形態の広告データは、全天球画像6、表示パターン、表示プログラム及び操作履歴プログラムを含む。操作履歴プログラムは操作履歴を画像配信装置10に送信させる。表示プログラムは表示パターンで全天球画像6を回転させ、全天球画像6への操作を全天球画像6の表示態様に反映させる。操作履歴プログラムと表示プログラムもスクリプト言語で記述されており、スクリプト実行部35により実行される。
広告表示部40は、表示制御手段の一例であり、画像配信装置10から取得した広告データを表示する。広告表示部40は主に表示プログラムで実現され、広告枠7に全天球画像6(すなわち広告)を表示すると共に注目領域を辿るように自動的に回転させる。また、全天球画像6に対する操作に応じて全天球画像6の表示態様を変更する。
画像配信装置10から広告データを取得することで端末装置30は画像配信装置10の画像クッキーを取得し記憶部49に記憶できる。広告取得部39が画像クッキーを画像配信装置10に送信することで、画像配信装置10ではDSPクッキーと画像クッキーを対応付けることができる。
操作履歴記録部41は、主に操作履歴プログラムにより実現され、全天球画像6に対する操作情報を操作履歴として記録する。操作履歴の詳細は画像配信装置10において説明する。操作履歴送信部42は、主に操作履歴プログラムにより実現され、広告枠7に表示された全天球画像6に対する操作履歴を画像クッキー及び画像ID(全天球画像6を識別する)と共に画像配信装置10に送信する。また、クリックされた場合は更に表示パターンと共にその旨を画像配信装置10に送信する。
<<画像配信装置10>>
画像配信装置10は、画像情報応答部11、広告配信部12、操作履歴解析部、注目対象決定部13、及び、操作履歴取得部14を有している。画像配信装置10が有するこれらの各機能は、HDD209からメモリ202に展開されたプログラム209pをCPU201が実行することにより実現される機能又は手段である。
また、画像配信装置10は、図4に示したHDD209又はメモリ202により実現される記憶部19を有している。記憶部19には、配信履歴DB191、操作履歴DB192、クッキー対応DB193、広告画像DB194、及び、パターンDB195が構築されている。
表3は、操作履歴DB192に記憶される情報を模式的に示す。操作履歴DB192には各閲覧者が全天球画像6に対しどのような操作を行ったのかという履歴が記録されている。操作履歴DB192には画像ID、閲覧時刻、画像クッキー、閲覧画角1〜3の各項目が記録されている。画像IDは全天球画像6を特定するための情報である。画像クッキーは端末装置30を操作する閲覧者又は端末装置30の同一性を判別する情報になる(装置識別情報の一例)。閲覧画角1〜3は閲覧者が全天球画像6を閲覧した際の画角である。各閲覧画角1〜3には閲覧時間、拡大の有無、拡大した場合は拡大後の画角、及び、縮小の有無、が格納されている。このように、画像ごとに閲覧者が興味を持ったと考えられる画角が記録される。閲覧画角1〜3は、閲覧者が全天球画像6を回転させずに静止した時間が所定時間(例えば1秒)以上の画角である。端末装置30の操作履歴記録部41は静止した時間が上位3つの画角を記録する。1つだけでもよいし4つ以上でもよい。同様に、操作履歴記録部41はそれぞれの閲覧画角1〜3で閲覧者が拡大又は縮小したか否かを記録する。画像配信装置10はこのような操作履歴を注目領域Aとする場合がある。更に、画像IDに画像クッキーが対応付けられていればリターゲッティング広告が可能になる。操作履歴としてクリック時の画角を記録してもよい。
表4は、操作履歴DB192に記憶される情報を模式的に示す。操作履歴DB192には各閲覧者が3DCGに対しどのような操作を行ったのかという履歴が記録されている。操作履歴DB192には画像ID、閲覧時刻、画像クッキー、閲覧視点方向1〜3の各項目が記録されている。画像IDは3DCGを特定するための情報である。画像クッキーは端末装置30を操作する閲覧者又は端末装置30の同一性を判別する情報になる(装置識別情報の一例)。閲覧視点方向1〜3は閲覧者が3DCGを閲覧した際の3次元の視点方向である。各閲覧視点方向1〜3には閲覧時間、拡大(縮小)の有無、拡大した場合は拡大後のサイズ(縦×横のピクセル数)、及び、縮小の有無、縮小した場合は縮小後のサイズサイズ(縦×横のピクセル数)が格納されている。このように、画像ごとに閲覧者が興味を持ったと考えられる視点方向が記録される。閲覧視点方向1〜3は、閲覧者が3DCGの視点方向を変更させずに静止した時間が所定時間(例えば1秒)以上の視点方向である。端末装置30の操作履歴記録部41は静止した時間が上位3つの視点方向を記録する。1つだけでもよいし4つ以上でもよい。同様に、操作履歴記録部41はそれぞれの閲覧視点方向1〜3で閲覧者が拡大又は縮小したか否かを記録する。画像配信装置10はこのような操作履歴を注目領域Aとする場合がある。更に、画像IDに画像クッキーが対応付けられていればリターゲッティング広告が可能になる。操作履歴としてクリック時の視点方向を記録してもよい。
表5は、広告画像DB194に記憶されている情報を模式的に示す。広告画像DB194には、広告の対象となる全天球画像6に関する情報が登録されている。広告画像DB194には、広告主ID、画像ID、優先度、及び、対象属性が対応付けて登録されている。DSP20により広告主が決定されるので、この広告主が配信したい画像うち、閲覧者の属性と表5の対象属性の一致度又は優先度の少なくとも一方に基づいて配信する画像が決定される。なお、リターゲッティング広告の場合は、操作履歴DB192で画像クッキーに対応付けられた画像が配信される。
表6は、クッキー対応DB193に記憶されている情報を模式的に示す。クッキー対応DB193には、DSPクッキーと画像クッキーが対応付けられている。DSPクッキーはDSP20から通知され、画像クッキーは端末装置30から通知される。両者が対応付けられることでDSPクッキーだけで画像配信装置10が閲覧者を判別できるようになる。
表7は、パターンDB195に登録されている情報を模式的に示す。パターンDB195には全天球画像6の注目領域Aの表示順及び画角の組み合わせが登録されている。順番及び画角の組み合わせを表示パターンという。表7では4つの座標1〜4が注目領域Aである。注目領域Aの数は1つの全天球画像6に4つとは限らず3つ以下又は5つ以上でもよい。また、全天球画像6によって様々でよい。表示パターンは座標1〜4の表示順を有している。したがって、注目領域Aが4つの場合、表示順は4の階乗個(=24)ある。また、各注目領域Aの画角が例えば3段階に変更される場合、3の4乗の画角の組み合わせがある。したがって、画角に関して1つの表示順について81通りの組み合わせがある。最終的に1つの全天球画像について24×81の表示パターンがある。クリック回数はこの表示パターンごとに閲覧者がクリックした回数である。クリックは「所定の操作」の一例である。つまり、画像配信装置10は同じ全天球画像6を同じ表示パターンで全天球画像6を複数の端末装置30に表示させ、端末装置30がクリックした旨を記録する。こうすることで、クリック率の低い表示パターンによる配信を徐々に回避できる。なお、クリック回数は閲覧者の属性(性別、年代、家族構成等)ごとに記録することが好適である。これにより、閲覧者の属性に対しクリック回数が多い表示パターンで表示できる。
なお、パターンDB195には、3DCGの表示順及び視点方向の組み合わせも登録されている。但し、表7において、「画角」が「視点方向」に置き換えられるだけであるため、ここでは説明を省略する。
表8は、配信履歴DB191に登録されている情報を模式的に示す。配信履歴DB191には画像クッキーに対応付けて配信された全天球画像6(又は3DCG)の画像IDと表示パターンが登録されている。画像配信装置10が広告データを送信する際に端末装置30に画像クッキーが登録されている場合、画像配信装置10はこの画像クッキーを端末装置30から取得できる。画像配信装置10は同一の閲覧者に同じ全天球画像6(又は3DCG)の配信を避けたり、同じ全天球画像6(又は3DCG)を同じ表示パターンで配信することを避けたりすることができる。逆に、リターゲッティング配信することもできる。
(履歴管理サーバの機能について)
画像情報応答部11はDSP20から取得したDSPクッキー、広告主ID、リクエスト内容(主に広告枠ID)に対し広告機会IDを付与し、アクセス情報a2と共にDSP20に返送する。広告機会IDにより端末装置30の広告枠7ごとに広告の配信機会を特定できる。画像情報応答部11は、図4に示したCPU201がプログラム209pを実行すること等により実現される。
広告配信部12は、端末装置30から広告機会IDと共に広告データを要求されると配信する全天球画像6(又は3DCG)と表示パターンを決定する。まず、DSP20から取得した広告主IDに対応付けられた全天球画像6(又は3DCG)を広告画像DB194から決定する。好ましくは閲覧者の属性を考慮する。閲覧者の属性はDSP20から通知されてもよいし、画像配信装置10が画像クッキーに対応付けて蓄積したものでもよい。次に、広告配信部12はパターンDB195を参照して全天球画像6(又は3DCG)の表示パターンを決定する。例えば、最もクリック回数の多いパターンを決定する、又は、クリック回数が閾値以上のパターンから任意に決定する。パターン決定時も閲覧者の属性が考慮されることが好ましい。広告配信部12は、図4に示したCPU201がプログラム209pを実行してネットワーク・ドライバ205を制御すること等により実現される。
操作履歴取得部14は、端末装置30から画像クッキー及び画像IDと共に操作履歴を取得し、操作履歴DB192に設定する。なお、注目領域及び画角(又は注目視点方向及びサイズ(縦×横のピクセル数))を決定するための操作履歴とクリック回数を更新するための操作履歴(クリックしたこと)の2種類の操作履歴がある。操作履歴取得部14は、図4に示したCPU201がプログラム209pを実行してネットワーク・ドライバ205を制御すること等により実現される。
端末装置30の操作履歴記録部41を画像配信装置10が有していてもよい。操作履歴記録部41は時系列的な操作内容を必要とするので、通信帯域などによっては画像配信装置10が取得することが困難になるおそれがある。これに対し、端末装置30の操作履歴記録部41は最終的な操作履歴のみを画像配信装置10に送信すればよいので通信負荷を低減できる。
注目対象決定部13は、全天球画像6の注目領域Aを決定する。各種の注目領域Aの決定方法が考えられるが、詳細は後述する。注目対象決定部13は決定した注目領域Aを使った表示パターンをパターンDB195に登録する。注目対象決定部13は、図4に示したCPU201がプログラム209pを実行すること等により実現される。また、注目対象決定部13は、3DCGの注目視点方向を決定する。各種の注目視点方向の決定方法が考えられるが、詳細は後述する。注目対象決定部13は決定した注目視点方向を使った表示パターンをパターンDB195に登録する。
<注目領域Aの決定>
<<特徴量から注目領域Aを決定する方法>>
図10は、注目対象決定部13が注目領域Aを決定する手順を示すフローチャート図の一例である。ステップS11において、注目対象決定部13は単位球と共通する中心を有する正多面体を定義した上で、各面の法線方向を視線方向として透視投影変換を行って部分画像を得る。図11(a)、全天球画像の投影面として正八面体を定義した例を示し、図11(b)は、全天球画像の投影面として正十二面体を定義した例を示す。
ステップS12では、注目対象決定部13がステップS1で得た各部分画像から所定の特徴量を抽出する。入力画像を上記の方法で分割し、歪みの少ない部分画像から特徴量を算出するので、180度を超える広角画像をロバストに処理することが可能になる。特徴量として、色、エッジ、顕著性、物***置/ラベル、などを用いることができる。
続くステップS13では、注目対象決定部13が、所定の回帰モデルを用いて、各部分画像から抽出した特徴量から入力画像の位置ごと(画素ごと)に重要度を算出する。詳細は割愛するが、位置ごとの重要度と特徴量を回帰により関数で表す。なお、予め訓練データを用いて出力(教師データ)である重要度gを適切な方法で決定しておき、特徴量と重要度gの関係を求めておく。
続くステップS14では、注目対象決定部13が重要度の高い方向にユーザの注目領域Aが存在するという設計思想の下、ステップS13で算出された重要度の分布に基づいて注目領域Aの尤度分布を算出する。例えば、単位画像面上に視点を通過する領域Rを定義した上で、領域R内の各位置の重要度を加算した加算値を視点の注目領域尤度として算出することができる。
続くステップS15では、注目対象決定部13が、注目領域尤度分布に基づいて注目領域Aを算出する。本実施形態では、例えば、注目領域尤度の最尤値に対応する撮像方向に対応する位置を注目領域Aとして算出する。
このようにして、いくつかの注目領域Aが算出できる。注目対象決定部13は上位の注目領域AのN個のうち、予め決められた数の注目領域A、又は、閾値以上の注目領域Aを特定する。そして、パターンDB195に、注目領域Aの表示順と画角を組み合わせたパターンを登録する。なお、注目視点方向及びサイズ(縦×横のピクセル数)の算出も同様に行われるため、説明を省略する。
<<人物を注目領域Aに決定する>>
人が注目する被写体としては人物が考えられる。人物の検出方法としては、顔認識が知られている。顔認識にはFOG特徴量やHaar-like特徴量を検出してパターンマッチングする公知の方法を利用できる。注目対象決定部13は顔の中心を注目領域Aとして検出する。顔の数が多い場合は、距離が近い顔を1つと見なして顔の数を決まった数に低減してもよい。
<<笑顔を注目領域Aに決定する>>
人が注目する被写体としては人の笑顔が考えられる。笑顔の検出方法としては、上記の顔認識に加え、予め保持されている笑顔のパターンを用いてパターンマッチングする公知の方法を利用できる。顔の数が多い場合は、笑顔のみを注目領域Aとしてもよい。また、笑顔の他、悲しみ、怒り、困惑などの顔を注目領域Aに決定してもよい。
<<子供を注目領域Aに決定する>>
大人の中に子供が存在する場合、人が子供に注目する場合がある。あるいは、この逆に大勢の子供の中に大人が存在する場合、人が大人に注目する場合がある。子供又は大人の検出方法としては、顔の位置を利用できる。上記の顔認識で特定される顔の位置が他の顔の位置より低い場合は子供であると推定され、顔認識で特定される顔の位置が他の顔の位置より高い場合は大人であると推定される。
<<任意の被写体を注目領域Aに決定する>>
広告主が閲覧者に閲覧させたい注目領域Aは広告主が把握していると考えられる。したがって、広告主が指定した被写体を注目対象決定部13が検出して注目領域Aとすることができる。例えば、自動車、家具、食品等、広告主の製品やサービスをパターン認識により検出して注目領域Aとする。
<<操作履歴を利用する>>
大人の中に子供が存在する場合、人が子供に注目する場合がある。あるいは、この逆に大勢の子供の中に大人が存在する場合、人が大人に注目する場合がある。子供又は大人の検出方法としては、顔の位置を利用できる。上記の顔認識で特定される顔の位置が他の顔の位置より低い場合は子供であると推定され、顔認識で特定される顔の位置が他の顔の位置より高い場合は大人であると推定される。クリックされた場合はこのクリック時画角を注目領域Aとしてもよい。
<Webページが使用する情報>
図12は、Webページが使用する情報を模式的に説明する図の一例である。図12(a)はパートナーサイトWebサーバ60が提供するWebページである。パートナーサイトWebサーバ60が提供するWebページは1つ以上の広告枠7を有している。また、端末装置30は予めSSPクッキーとDSPクッキーを保持している。広告枠7にはSSP50のURL及び広告枠ID等が対応付けられている。端末装置30のブラウザ(広告枠検出部36)はSSPクッキー、及びリクエスト内容をSSP50に送信する。また、広告枠7を落札したDSP20のURLを含むアクセス情報a1と落札IDがSSP50から端末装置30に送信される。
図12(b)はアクセス情報a1の動作を説明する図である。アクセス情報a1はDSP20のURLに基づいてDSP20に落札IDとDSPクッキーを送信する。DSP20は落札IDで広告リクエストを特定し、画像配信装置10から画像配信装置10のURLを含むアクセス情報a2と広告機会IDを取得する。端末装置30はアクセス情報a2と広告機会IDをDSP20から取得する。
図12(c)はアクセス情報a2の動作を説明する図である。アクセス情報a2は画像配信装置10のURLに基づいて画像配信装置10に広告機会IDを送信する。画像配信装置10は広告機会IDで特定される広告リクエスト等に基づいて広告データを生成し、画像クッキー、広告枠ID及び表示パターンと共に端末装置30に送信する。このようにして、Webページの広告枠7に全天球画像6が表示される。
<動作手順>
図13は、閲覧システム100が広告として表示される全天球画像6を配信する手順を説明するシーケンス図の一例である。
S31:まず、閲覧者はパートナーサイトWebサーバ60と接続するように端末装置30を操作する。端末装置30の操作受付部34は操作を受け付け、Webページ取得部31がWebページを取得する。
S32:端末装置30のWebページ解析部32はWebページを解析しHTML、CSS,スクリプトを抽出し、Webページ表示部33がHTMLとCSSに基づいてWebページを表示する。
S33:端末装置30の広告枠検出部36は広告枠7に対応付けられた広告タグ(スクリプト)を実行することで広告リクエストをSSP50に送信する。広告リクエストには、例えばSSPクッキー、パートナーサイトWebサーバ60のドメイン、広告枠ID、広告枠サイズ、広告フォーマット、ブラウザ種類、OS種類等が含まれる。
S34:SSP50の広告要求取得部52は広告リクエストを取得し、広告リクエスト部51が広告リクエストを受け付ける。広告リクエスト部51はSSPクッキーを検出してDSP20に対し広告リクエストを通知して広告枠7を販売する。
S35:DSP20のリクエスト受付部21は広告リクエストを入札判断部22に送出する。DSP20の入札判断部22はクッキー情報DB291を参照してSSPクッキーからDSPクッキーを特定する。
S36:入札判断部22はDSPクッキーから属性を判断する。クッキー情報DB291の訪問ドメインを参照してもよいし、適宜、DSPクッキーで特定される閲覧者の属性情報を参照してもよい。
S37:入札判断部22は配信設定DB292を参照して広角画像の提供元に対し設定されている好ましい対象者の属性又は好ましくない対象者の属性に基づいて、この閲覧者に広角画像を送信するか否かを決定する。ここでは少なくとも1つの広告主について配信すると決定したものとする。
S38:入札判断部22は広告主の予算や属性の一致度等に応じて入札金額を決定する。
S39:DSP20の入札部23はSSP50に入札する。SSP50の落札部54は複数のDSP20からの入札に対し原則的に最も高い入札金額を申し入れたDSP20を落札者に決定する。
S40:ここでは図示するDSP20が落札したものとする。SSP50は落札IDをDSP20に通知する。
S41:SSP50のアクセス情報送信部53は落札IDと共にアクセス情報a1を端末装置30に送信する。
S42:端末装置30の広告要求部38はアクセス情報a1を実行することで落札IDと共に広告要求をDSP20に送信する。
S43:DSP20の広告要求受付部24は落札IDにより広告リクエストを特定する。画像依頼部25は広告主ID、DSPクッキー、及び、広告リクエストと共に画像配信装置10に画像を要求する。
S44:画像配信装置10の画像情報応答部11は画像要求を受信すると広告リクエストを特定するための広告機会IDを生成する。
S455:画像情報応答部11は広告機会IDと対応付けられたアクセス情報a2をDSP20に送信する。
S466:DSP20の画像依頼部25はアクセス情報a2を受信して、広告要求受付部24が端末装置30に送信する。
S47:端末装置30の広告取得部39はアクセス情報a2に含まれる画像配信装置10のURLに基づいて広告要求(広告機会ID)を送信する。端末装置30が画像クッキーを保持している場合は画像クッキーを送信することができる。
S48:画像配信装置10の広告配信部12は広告機会IDにより画像要求を特定する。
S49:広告配信部12はDSPクッキーから属性を判断したり、画像クッキーから属性を判断したりする。
S50:広告配信部12は広告主IDと属性に基づき全天球画像6を特定する。すなわち、広告画像DB194を参照し全天球画像6に対し設定されている配信の対象者の属性又は優先度に基づいて送信する全天球画像6を決定する。表示パターンはクリック回数が閾値より高いものであるが、全天球画像6の配信数が少ない間は不作為に選択する。
S51:広告配信部12は全天球画像6、表示パターン、画像ID、画像クッキー、及び、広告枠IDを含む広告データを端末装置30に送信する。全天球画像6には広告主Webサーバ70のURLが対応付けられている。
S52:端末装置30の広告取得部39は広告データを取得し、広告表示部40が広告枠7に全天球画像6を表示する。閲覧者が広告枠7をクリックすると操作受付部34が受け付け、Webページ取得部31が広告主Webサーバ70と通信を開始する。なお、3DCGの場合も全天球画像6と同様の処理(S31〜S52)が行われるため、その説明を省略する。
<表示パターンごとのクリック回数の更新>
図14は、画像配信装置10が表示パターンごとのクリック回数を更新する手順を示すシーケンス図の一例である。
S61:閲覧者は表示パターンにしたがって回転する広告枠7の全天球画像6を閲覧し、興味があると広告枠7をクリック(又はタップ)すると考えられる。端末装置30の操作受付部34はクリックを受け付ける。
S62:操作履歴記録部41はクリックという操作を記録し、操作履歴送信部42がクリックされた旨を画像配信装置10に送信する。クリックされた旨の送信はクリックの直後でもよいし、通信付加などが小さい時でもよい。この通知には画像ID、パターンID及び画像クッキーが含まれる。画像クッキーがあることで属性ごとのクリック回数の記録が可能になる。
S63:画像配信装置10の操作履歴取得部14はクリックした旨を取得し、パターンDB195の画像IDとパターンIDに対応付けられたクリック回数を1つ大きくする(更新する)。あるいは、画像クッキーに基づいて属性を判断し、属性ごとにクリック回数を大きくする。
このような処理により、表示パターンごとにクリック回数が蓄積され、クリックされやすい表示パターンのクリック回数が大きくなる。換言するとクリックされにくい表示パターンが明らかになる。なお、3DCGの場合も全天球画像6と同様の処理(S61〜S63)が行われるため、その説明を省略する。
<表示パターンに基づく表示>
図15は、表示パターンに基づく注目領域Aの表示を模式的に示す図である。図15(a)は表示パターンの一例を示し、図15(b)は全天球画像6における注目領域Aと画角の一例を示す。
図15(a)に示す表示パターンは広告データに含まれており、広告表示部40は注目領域A1を中サイズの画角で、注目領域A2を小さい画角で、注目領域A3を大きい画角で、注目領域A4を中の画角で、順番に表示する。注目領域A4の後は注目領域A1の表示に戻る。
具体的には、図15(b)に示すように全天球画像6の注目領域(所定領域)A1〜A4が連続的に移動して表示される。この注目領域(所定領域)A1〜A4が広告枠7内に表示される。広告表示部40は全天球画像6を常に表示しながら連続的に注目領域(所定領域)A1〜A4を順番に辿る。
広告枠7のサイズは変化しないので、閲覧者から見ると注目領域A1から注目領域A2への移動では拡大されたように見え、注目領域A2から注目領域A3への移動では縮小されたように見え、注目領域A3から注目領域A4への移動では拡大されたように見え、注目領域A4から注目領域A1への移動では拡大又は縮小されないように見える。
このように複数の注目領域Aを順番に自動的に辿って端末装置30が全天球画像6を常に表示するので、閲覧者が操作しなくても全天球画像6の特徴的な部分を閲覧者に閲覧させることができる。
図16は、拡大又は縮小を模式的に説明する図の一例である。図16(a)は注目領域の移動と並行に拡大を行う表示方法を示し、図16(b)は注目領域の移動の後に拡大を行う表示方法を示す。表示範囲1から表示範囲2へ移動で画角が小さくなっているので図16は拡大を意味するが、縮小の場合も同様になる。
図16(a)の表示方法について説明する。広告表示部40は、注目領域A1で中の画角の場合の4つの頂点S1〜S4を特定している。注目領域A2で小さい画角の場合の4つの頂点Q1〜Q4の座標は算出可能である。したがって、S1とQ1、S2とQ2、S3とQ3、及び、S4とQ4を接続する球体上(全天球の球面上)の曲線をいくつかに分割(補間)して各分割点の座標と画角で端末装置30が全天球画像6を表示する。こうすることで、全天球画像6の表示範囲1から表示範囲2に滑らかに移動しながら縮小し、注目領域Aを決まった画角で表示できる。
図16(b)の表示方法について説明する。広告表示部40は、注目領域A1で中の画角の場合の4つの頂点S1〜S4を特定している。注目領域A2で小さい画角の場合の4つの頂点S17’〜S4’の座標は算出可能である。広告表示部40は、S1とS1’、S2とS2’、S3とS3’、及び、S4とS4’を接続する球体上の曲線をいくつかに分割(補間)して各分割点の座標と画角(一定)で端末装置30が画像を表示する。
次に、広告表示部40は、S1’とQ1、S2’とQ2、S3’とQ3、及び、S4’とQ4を接続する球体上の曲線をいくつかに分割して各分割点の座標と画角で端末装置30が画像を表示する。こうすることで、全天球画像6の表示範囲1から表示範囲2に滑らかに移動し、その後、表示範囲2を拡大して決まった画角で表示できる。
どちらの表示方法で表示するかは広告の訴求力が高い方でよく、予め画像配信装置10に設定されているものとする。あるいは、2つの表示方法を表示パターンの1種としてクリック回数をカウントし、クリック回数が高い方を採用してもよい。
<静止時間及び移動速度について>
図17は、時間に対する移動量及び移動速度の一例を模式的に説明する図の一例である。図17(a)は移動量を示し、図17(b)は移動速度を示す。図17(a)(b)に示すように、注目領域(所定領域)A1、A2,A3,A4で表示範囲の移動は停止し、注目領域A1から注目領域A2、注目領域A2から注目領域A3、注目領域A3から注目領域A4に移動する際は等速に移動する。注目領域P1、P2,P3,P4で所定時間、表示範囲が静止するため閲覧者は注目領域Aを確認できる。移動速度に関する情報はパターンDB195に記憶されており、端末装置30に送信される。
なお、静止時間は数秒(例えば1,2秒)である。また、静止時間はゼロでもよい。しかしながら、好ましくは閲覧者が確認できるように、注目領域(所定領域)A1,A2,A3,A4で完全に止まらないまでもゆっくりと移動することが好ましい。
図18は、注目領域A1から注目領域A2への移動速度を説明する図の一例である。これ以外の注目領域Aの間の移動も同様である。図18(a)は端末装置30が注目領域A1から注目領域A2へ一定速度で表示範囲を移動させる移動方法を示す。すなわち図17と同様である。最も高速に表示範囲を移動させることができる。
図18(b)は移動開始点の注目領域A1から徐々に移動速度が速くなり、その後、一定になり、次の注目領域A2の手前で徐々に移動速度が遅くなる移動方法を示す。急激な移動が回避されるので閲覧者が見やすいというメリットがある。
図18(c)は移動開始点の注目領域A1から注目領域A2での停止まで徐々に移動速度が速くなる移動方法を示す。移動開始時に急激な移動を回避できる。
図18(d)は移動開始点の注目領域A1から注目領域A2での停止まで徐々に移動速度が遅くなる移動方法を示す。注目領域A2の手前で徐々に移動速度が遅くなるので、閲覧者は次の注目領域Aを長時間閲覧できる。
表示範囲がどの移動方法で移動するかは広告の訴求力が高い移動方法が採用されるものとして、予め画像配信装置10に設定されているものとする。あるいは、これらの移動方法を表示パターンの1つとしてクリック回数をカウントし、クリック回数が高い方を採用してもよい。
<表示パターンに基づく表示>
図19は、広告表示部40が表示パターンに基づいて全天球画像6を表示する手順を示すフローチャート図の一例である。図19の手順は端末装置30が広告データを受信するとスタートする。
まず、広告表示部40はiに“1”を設定する(S71)。iは表示パターンが有する注目領域と画角の表示順を示す。
次に、広告表示部40は表示パターンのi番目の注目領域と画角で全天球画像6を表示する(S72)。
次に、表示を開始してから一定時間が経過したか否かを判断する(S73)。一定時間がゼロでもよい。
ステップS73の判断がYesになると、広告表示部40は表示パターンが終了したか否かを判断する(S74)。
表示パターンが終了すると、広告表示部40はiに“1”を設定し、表示順が1番目の注目領域と画角で全天球画像6を表示する(S76)。
表示パターンが終了していない場合、広告表示部40はiを1つ大きくする(S75)。
次に、広告表示部40は表示パターンのi番目の注目領域に移動開始する(S77)。
そして、広告表示部40は表示パターンのi番目の注目領域に移動してから画角を変更するか、又は、移動しながら画角を変更する(S78)。
処理はステップS72に戻り、表示順に基づいて表示パターンが有する注目領域と画角を表示する。
<表示パターンの繰り返しについて>
端末装置30が広告枠7に表示した全天球画像6は上記のように注目領域Aを自動的に辿りながら回転する。しかしながら、クリックされない表示パターンで繰り返し表示するよりも、クリックされない場合は別の表示パターンで表示することでクリック率を向上できる場合がある。そこで、以下のように端末装置30は同じ全天球画像6の表示パターンを変更する。
図20(a)は1つ目の表示パターンを示し、図20(b)は2つ目の表示パターンを示し、図20(c)は3つ目の表示パターンを示す。画像配信装置10は複数の表示パターンを端末装置30に送信する。広告表示部40は、例えば、1つの表示パターンを2回だけ繰り返し、2回繰り返すと別の表示パターンで表示する。
A.まず、1つめの表示パターンを2回繰り返す。
B.1つめの表示パターンの最期の注目領域A4の次に、2つ目の表示パターンの最初の注目領域A1に移動する。
C.2つめの表示パターンを2回繰り返す。
D.2つめの表示パターンの最期の注目領域A3の次に、3つ目の表示パターンの最初の注目領域A3に移動する。注目領域A3から注目領域A3へ移動する必要がないため、移動することなく3つ目の表示パターンが始まる。
なお、表示パターンの最期と次の表示パターンの最初の注目領域Aが同じ場合、次の表示パターンの最初の注目領域Aの表示は終わったものとして、次の表示パターンの2番目の注目領域Aから表示を開始してもよい。
このように所定回数以上、同じ表示パターンで表示すると表示パターンを切り替えることで、クリック率を向上できる。なお、所定回数の2回は一例であって、切り替えの基準となる所定回数は任意に決定される。例えば、1回の表示パターンの表示時間に応じて端末装置30が決定してもよい。
なお、端末装置30の操作履歴記録部41はクリックされた時に採用していた表示パターンのパターンIDを画像配信装置10に送信する。
図21は端末装置30が表示パターンを切り替える手順を示すフローチャート図の一例である。
端末装置30の広告表示部40は広告データを受信すると、全天球画像6を表示すると共に注目領域Aの表示の移動を開始する(S91)。
次に、操作受付部34がクリックを受け付けたか否かを操作履歴記録部41が判断する(S92)。ステップS92の判断がYesの場合、操作履歴記録部41はクリック通知(画像ID、パターンID、画像クッキー)を画像配信装置10に送信する(S93)。
ステップS92の判断がNoの場合、広告表示部40は同じ表示パターンを2回繰り返したか否かを判断する(S94)。
ステップS94の判断がNoの場合、ステップS92〜S93が繰り返し実行される。
ステップS94の判断がYesの場合、広告表示部40は表示パターンを切り替える(S95)。処理はステップS91に進み、次の表示パターンで全天球画像6の回転が開始される。
<同じ閲覧者に同じ画像を配信する際の表示パターンの切り替え>
配信履歴DB191に画像クッキーが登録されている閲覧者は全天球画像6を何らかの表示パターンで閲覧したことがある。この閲覧者がパートナーサイトWebサーバ60のWebページ又は別のWebサーバのWebページを閲覧する場合に、画像配信装置10が全天球画像6を配信する場合がある。この場合、画像配信装置10が表示パターンを変更することでクリック率を向上させることが可能になる。なお、図20,図21で説明したように端末装置30が表示パターンを切り替えながら繰り返し表示する場合、少なくとも最初の表示パターンを切り替える。
図22は画像配信装置10の広告配信部12が同じ表示パターンによる全天球画像の配信を抑制する手順を示すフローチャート図の一例である。
まず、広告配信部12は画像クッキーと共に広告データの要求を取得する(S111)。過去に、全天球画像6の配信を受けている端末装置30の場合、画像クッキーを記憶しているので、画像配信装置10は閲覧者を判別できる。
広告配信部12は配信する全天球画像6の配信履歴があるか否かを、配信履歴DB191を参照して判断する(S112)。すなわち、属性等に応じて決定した全天球画像6を同じ閲覧者に配信した配信履歴があるか否かを判断する。
ステップS112の判断がNoの場合、広告配信部12は上記のようにクリック回数の高い表示パターンで配信する(S113)。
ステップS112の判断がYesの場合、広告配信部12は配信履歴DB191に記録されている表示パターンとは異なる表示パターンで配信する(S114)。例えば、配信履歴DB191に記録されている表示パターンとは異なる表示パターンのうち最もクリック回数が高い表示パターンで配信する。
なお、リターゲッティング広告の場合、配信履歴DB191に記録されている全天球画像が配信されるが、この場合も、画像配信装置10が配信履歴DB191に記録されている表示パターンとは異なる表示パターンで配信することで、同じ全天球画像6を異なる表示パターンで配信できる。また、リターゲッティング広告の場合、意図的に同じ表示パターンで配信することもできる。
<動画の配信>
動画の全天球画像6が配信される場合も少なくない。動画とは撮像時刻が異なるフレームを有する画像である。動画の場合、撮像位置がほとんど動かない場合と動く場合がある。撮像位置が動かない場合、注目領域Aの位置も移動しないので、静止画の場合と同様になる。
図23は、撮像位置がほとんど動かない動画の場合の座標の変化を説明する図である。図23(a)は注目領域A1で静止している表示範囲301を示す。動画であるため時刻が経過するとフレームが切り替わるが、注目領域A1は移動しない。すなわち、時刻t1〜t3で端末装置30が表示する表示範囲301は移動しない。
図23(b)は注目領域A1から注目領域A2へ移動する表示範囲301を示す。フレームの切り替わりと並行して注目領域A1から注目領域A2に表示範囲301が移動するが、注目領域Aは移動しないので静止画と同様に表示範囲301を移動させればよい。
図23(c)は注目領域A2で静止している表示範囲301を示す。動画であるため時刻が経過するとフレームが切り替わるが、注目領域A2は移動しない。すなわち、時刻t7〜t9で端末装置30が表示する表示範囲301は移動しない。
これに対し、撮像位置が時間と共に移動する動画の場合、注目対象決定部13は注目領域Aを検出すると共に同じ注目領域Aをフレーム間で追跡する処理を行い、各フレームで注目領域Aをラベリングする。静止時間の間は同じ注目領域Aが表示されるように各フレームで座標と画角を調整する。座標が移動する際は、静止画と同様に補間すればよい。動画であるため、再生の途中で注目領域Aが消失する場合がある。この場合は、消失する前に次の注目領域Aに移動する。したがって、注目対象決定部13が注目領域Aを追跡し、時間帯に対し注目領域Aの有無を管理することで、注目領域Aを順番に表示する表示パターンを生成できる。
<まとめ>
以上説明したように、本実施例の閲覧システム100は、注目領域Aで特定される領域に関し高画質な一部画像又は動画を配信することで、広告データの容量の増大を抑制しつつ、広告の効果の低下を抑制できる。あるいは、広告の効果を向上することができる。例えば、一部画像5の圧縮率を向上させたり解像度を大きくしたりした場合、遠方の例えば東京タワーをユーザが拡大してもある程度の拡大までは鮮明な画像が得られる。このため、広告をクリックさせやすくなる。また、動画の一部画像5が配信された場合は、画質が低下していても動きにより興味を惹き付けるので広告をクリックさせやすくなる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、本実施形態では、広告枠7に全天球画像が表示される例を説明したが、全天球画像は広告として表示されなくてもよい。例えば、広告主Webサーバ70が直接、提供するWebページで表示される全天球画像が注目領域Aを辿るように回転してもよい。
また、全天球画像を表示する端末装置30のアプリケーションはブラウザ8に限られず、任意のアプリケーションソフトウェアが全天球画像を表示する際も注目領域Aを辿るように回転させることができる。
また、本実施形態では全天球画像が広告に利用される例を説明したが、全天球画像が広告に利用されるものである必要はない。
また、図13にて説明したように、本実施形態では端末装置30がDSP20にアクセスし、次に、画像配信装置10にアクセスして広告データを取得している。しかし、DSP20が画像配信装置10から直接、広告データを取得して端末装置30に送信してもよい。端末装置30はDSP20にアクセスするだけで広告データを取得できるため、広告が表示されるまでの時間を短縮できる。
また、表示パターンで表示されている全天球画像6がクリックされた場合、クリック時の表示領域と閲覧画角を、注目領域Aを決定するための操作履歴としてもよい。
また、DSP20と画像配信装置10が一体に構成されており、DSP20が広告データ(全天球画像)を端末装置30に配信してもよい。
また、広告配信部12はクリック回数でなくクリック率により表示パターンを評価してもよい。あるいは、「いいねボタン」などの押下回数など評価可能な指標で評価してもよい。
また、本実施形態で説明されたSSP50,DSP20及び画像配信装置10が連携する広告の配信方法は一例に過ぎず、端末装置30が広告を表示するまでのプロセスを制限する意図はない。例えば、単純なプロセスとして、パートナーサイトWebサーバ60が広告主からの広告データを預かっておき、端末装置30に配信してもよい。この場合、SSP50、DSP20及び画像配信装置10はなくてよい。
また、本実施形態では、全天球カメラの周囲の360度が撮像可能な全天球画像がWebページに配置されるとして説明したが、Webページの画像データは広角画像であればよい。本実施形態の広角画像は、広告枠に表示しきれない部分を有する画像をいう。例えば、水平方向にだけ180度程度の画角を有するパノラマ画像でもよい。
また、全天球画像は2つの画像が張り合わされる方法で作成される場合に限られず、例えば、撮像方向を少しずつ移動しながら撮像した画像データの重複部分を重ね合わせて作成してもよい。すなわち、全天球画像の作成方法は制限されない。
また、本実施形態では説明の便宜上、全天球画像6の一部を切り出す表示範囲が説明されているが、全天球画像の全体をカバーする画角が設定されることで、端末装置30は全天球画像の全体(立体球)を表示できる。表示パターンの一部又は全部の注目領域Aの画角が全天球画像6の全体を含むものでよい。
また、以上の実施例で示した図9などの構成例は、閲覧システム100の処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。しかし、各処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。閲覧システム100は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
パターンDB195は表示順記憶手段の一例であり、広告配信部12は広角画像送信手段の一例であり、広告取得部39は広角画像取得手段の一例であり、広告表示部40は広角画像表示手段の一例であり、操作履歴送信部42は操作履歴送信手段の一例であり、操作履歴取得部14は操作履歴取得手段の一例である。注目領域Ai(i:1〜4)は第一の表示領域の一例であり、注目領域Ai+1は第二の表示領域の一例である。端末装置30は情報処理装置又は第二の情報処理装置の一例である。
図24乃至27を用いて、全天球画像(撮影画像)が宝石店内を表わし、全天球画像の所定領域である所定領域画像が背面画像として表示枠7内に表示され、指輪の3DCGが前面画像として背面画像上に重畳して表示される場合を説明する。
図24乃至図26は、宝石店の背景画像上に指輪の3DCGを前面画像として表示された画面例である。図27は、視点が異なる指輪の3DCGを示した図である。
図24には、宝石店内を表わした全天球画像のうち注目領域(所定領域)A11を示す所定領域画像と、この所定領域画像上に指輪の3DCG(ここでは「B11」)が重畳して表示されている。そして、図25には、所定領域画像は図24に対してそのままで、視点方向が変更された3DCG(ここでは、「B13」)が重畳された状態が表示されている。また、図26には、3DCGの視点方向は図24に対してそのままで、注目領域A11から注目領域A12に変更された所定領域画像が表示されている。
このような場合、所定領域画像は、所定領域A11から連続的に移動して徐々に所定領域A12へ近づくように表わされる。また、3DCGは、図27に示されているように視点方向B11から連続的に回転(移動)して徐々に視点方向B12に近づき、続けて連絡的に回転(移動)して徐々に視点方向B13に近づくように表される。
上記実施形態では、撮影画像について説明したが、これに限るものではない。例えば、2DCG(Two-Dimensional Computer Graphics)等の画像であってもよい。
7 広告枠
10 画像配信装置
13 注目対象決定部(決定手段の一例)
20 DSP
30 端末装置
34 操作受付部(受付手段の一例)
39 広告取得部(受信手段の一例)
40 広告表示部(表示制御手段の一例)
50 SSP
60 パートナーサイトWebサーバ
70 広告主Webサーバ
100 閲覧システム
特開2008−192115号公報

Claims (15)

  1. 画像配信装置から送信された画像を表示する端末装置であって、
    前記画像配信装置によって送信された画像のデータ、及び3DCGのデータを受信する受信手段と、
    前記画像の所定領域を示す所定領域画像を背面画像として表示させ、前記3DCGを前面画像として前記背面画像上に表示させる表示制御手段と、
    を有することを特徴とする端末装置。
  2. 前記受信手段は、前記画像配信装置によって送信され、前記3DCGにおける複数の視点方向の表示順を示す視点表示順情報を受信し、
    前記表示制御手段は、前記視点表示順情報で示されている表示順に基づいて、前記3DCGの視点方向を変更して表示させること
    を特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記表示制御手段は、前記視点表示順情報で示されている表示順に基づいて、前記第1の視点方向から第2の視点方向まで連続的に前記3DCDの表示形態を変化させて表示させることを特徴とする請求項2に記載の端末装置。
  4. 前記視点表示順情報は、前記3DCGにおける複数の視点方向において過去に表示された回数が多い順を示していることを特徴とする請求項2又は3に記載の端末装置。
  5. 請求項2乃至4のいずれか一項に記載の端末装置であって、
    前記3DCGの視点方向の変更を受け付ける受付手段を有し、
    前記表示制御手段は、前記視点表示順情報で示されている表示順に従わずに、前記受付手段によって変更が受け付けられた視点方向に従って前記3DCGを表示させることを特徴とする端末装置。
  6. 前記受信手段は、前記画像配信装置によって送信され、前記画像における複数の所定領域画像の表示順を示す領域表示順情報を受信し、
    前記表示制御手段は、前記領域表示順情報で示されている表示順に基づいて、前記複数の所定領域画像のそれぞれを表示させること
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の端末装置。
  7. 前記表示制御手段は、前記領域表示順情報で示されている表示順に基づいて、前記画像における第1の所定領域から第2の所定領域まで連続的に変化させて前記所定領域画像を表示させることを特徴とする請求項6に記載の端末装置。
  8. 前記領域表示順情報は、前記画像における複数の所定領域において過去に表示された回数が多い順を示していることを特徴とする請求項6又は7に記載の端末装置。
  9. 請求項6乃至8のいずれか一項に記載の端末装置であって、
    前記所定領域の変更を受け付ける受付手段を有し、
    前記表示制御手段は、前記領域表示順情報で示されている表示順に従わずに、前記受付手段によって変更が受け付けられた所定領域を示す所定領域画像を表示させることを特徴とする端末装置。
  10. 前記画像配信装置によって送信された画像のデータは、撮影されることで得られた撮影画像のデータであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の端末装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の端末装置と、
    前記画像配信装置と、
    を有する閲覧システム。
  12. 画像配信装置から送信された画像を表示する端末装置が実行する表示方法であって、
    前記画像配信装置によって送信された画像のデータ、及び3DCGのデータを受信する受信ステップと、
    前記画像の所定領域を示す所定領域画像を背面画像として表示させ、前記3DCGを前面画像として前記背面画像上に表示させる表示制御ステップと、
    を実行することを特徴とする表示方法。
  13. コンピュータに、請求項12に記載の方法を実行させるプログラム。
  14. 画像配信装置から送信された画像を表示する端末装置であって、
    前記画像配信装置によって送信され、2DCGのデータ及び3DCGのデータを受信する受信手段と、
    前記2DCGの所定領域を示す所定領域画像を背面画像として表示させ、前記3DCGを前面画像として前記背面画像上に表示させる表示制御手段と、
    を有することを特徴とする端末装置。
  15. 画像配信装置から送信された画像は広告画像であることを特徴とする請求項1又は14に記載の端末装置。
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